以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下の説明では、携帯端末装置として携帯電話機を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではない。例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機等に対しても本発明を適用できる。また、各図に示される各装置の大きさ、配置位置、配置個数などは、下記の実施形態に限定されるものではない。
まず、携帯端末装置の外観の構成を説明する。図1は、携帯端末装置の一実施形態の概略構成を示す斜視図である。携帯端末装置1は、無線通信機能を備えた携帯電話機である。携帯端末装置1は、1つの箱型形状の筐体10の内部に各部が収納されたストレート形状の携帯電話機である。なお、本実施形態では、筐体10を1つの箱型形状としたが、ヒンジで連結された2つの部材で構成した折りたたみ可能な筐体や、2つの部材をスライドさせる筐体としてもよい。また、3つ以上の部材を連結した筐体も用いることができる。
また、筐体10には、表示部11が設けられる。表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネルなどで構成された表示パネルであり、所定の画像を表示させる。ここで、所定の画像としては、待受画面を表示させたり、携帯端末装置1の操作を補助するために用いられるメニュー画像を表示させたりする。また、筐体10には、携帯端末装置1の通話時に音声を受け取るマイク12、携帯端末装置1の通話時に音声を発するレシーバ13が設けられる。また、筐体10には、通話相手の電話番号や、メール作成時等に文字を入力する操作部15が設けられている。また、操作部15は、方向キー15aと、各種機能呼出キー15bと、数値入力キー(テンキー)15cとで構成される。
次に、携帯端末装置1の機能と制御部との関係を説明する。図2は、図1に示す携帯端末装置の機能の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように携帯端末装置1は、上述した、筐体10と、表示部11と、マイク12と、レシーバ13と、操作部15に加え、制御部30と、記憶部31と、通信部32と、音声処理部33と、を有する。
制御部30は、演算処理を行う処理部、例えばCPU(Central Processing Unit)である。すなわち、携帯端末装置1の各種の処理が、操作部15の操作や携帯端末装置1の記憶部31に保存されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、通信部32、表示部11等の動作を制御する。制御部30は、表示制御部34と、情報取得処理部35と、主制御部36とを有する。
なお、制御部30を構成する各部は、複数の演算装置で実現しても、1つの演算装置で実現してもよい。つまり、CPU等の処理機能を制御部毎に別々にしても、1つの処理機能で並列処理を行うようにしてもよい。
表示制御部34は、表示部11に表示させる画像を生成する機能を備える。表示制御部34は、主制御部36から送られる画像データに基づいて画像信号を生成し、表示部11に送る。これにより表示部11には画像が表示される。情報取得処理部35は、操作部15から信号を取得し、主制御部36に送る。すなわち、情報取得処理部35は、ユーザーが操作部15に入力した操作を指令信号として取得し、主制御部36に送る。
主制御部36は、携帯端末装置1の全体的な動作を統括的に制御する機能を備え、記憶部31に保存されているプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、主制御部36は、待受状態で表示させる画像、つまり、待受画面の表示を制御するアプリケーションを実行する。
次に、記憶部31には、主制御部36での処理に利用されるアプリケーションプログラムやデータが保存されている。具体的には、アプリケーションプログラムとして、待受画面アプリ37、メモアプリ38、インターネット通信を行うアプリケーションプログラム、メールの送受信を行うアプリケーションプログラム、発信、着信、通話処理を行うアプリケーションプログラム等が保存されている。ここで、待受画面アプリ37とは、待受画面の表示を制御するアプリケーションプログラムである。また、メモアプリ38とは、待受画面の表示の際に、メモ情報(電子付箋)の表示を制御、また、そのメモ情報の登録処理を制御するアプリケーションプログラムである。
また、記憶部31は、データとして、画像データ、音声データ、文字変換のための辞書データ、アドレス帳データ等を記憶している。また、記憶部31は、メモアプリ38で使用するメモ情報(電子付箋)のデータを管理するメモテーブル39を記憶している。なおメモ情報、メモテーブル39については後ほど説明する。
さらに、記憶部31は、データの保存、読み取りが可能な外部記憶装置と接続可能であり、主制御部36の制御に基づいて、データを外部記憶装置に記憶させることもできる。なお、主制御部36は、外部記憶装置に記憶されているデータを読み出し、読み出したデータを主制御部36に送ることもできる。
通信部32は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。また、通信部32は、テレビ放送を受信するアンテナや、GPS信号を受信するアンテナも備える。
操作部15は、方向キー15a、各種機能呼び出しキー15b、数値入力キー15cで構成されている。操作部15を構成する各キーには、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられている。操作部15は、これらのキーがユーザーの操作により入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。そして、発生した信号は、ユーザーの指示として情報取得処理部35へ入力される。
ここで、方向キー15aは、主に表示部11が表示するカーソルの移動指示の機能が割り当てられたキーである。また、各種機能呼出キー15bは、主に、メール送受信機能、撮像機能や、テレビ機能、インターネット機能などを呼び出す指示が割り当てられたキーである。また、数値入力キー15cは、主に、数値の入力や、仮名文字の入力、アルファベットの入力が割り当てられたキーである。なお、数値入力キー15cは、通話を開始する際(電話を掛ける際)の電話番号の入力に用いられる。なお、方向キー15a、各種機能呼び出しキー15b、数値入力キー15cには、上述した機能以外にも主制御部36で駆動されているアプリケーションプログラムによって、種々の機能が割り当てられる。
音声処理部33は、マイク12に入力される音声信号やレシーバ13から出力される音声信号の処理を実行する。
以下、図3から図7を用いて、携帯端末装置1の動作、具体的には、主制御部36が、記憶部31から待受画面アプリ37と、メモアプリ38を読み出し、処理を行った場合の制御について説明する。なお、以下の処理は、制御部30の表示制御部34、情報取得処理部35、主制御部36の各部により行われるが、説明では、制御部30での処理として説明する。
まず、図3を用いて、表示部11に表示させる待受画面について説明する。ここで、図3は、待受画面の一例を示す説明図である。まず、待受画面とは、電話の発着信を待ち受けている状態の画面、または、アプリケーションプログラムの起動を待ち受けている状態の画面である。つまり、待受画面は、制御部30が表示部11に表示させる複数の機能画面へ画面が変わる前の画面である。機能画面とは、携帯端末装置1が有する機能をユーザーに提供するための画面である。また、待受画面は、携帯端末装置1の起動処理が終了した後に表示される画面であり、かつ、起動しているアプリケーションを終了させた後、次のアプリケーションの起動を待っている間に表示される画面でもある。そして、ユーザーは、予め好みの画像や、時計等の状態表示を待受画面として設定している。
制御部30は、自身(制御部30)への電力の供給が開始された後であることや、省電力状態から復帰したこと、各種アプリケーションの終了処理が入力され、当該アプリケーションにより表示部11に表示させる画像が無くなったことを検出したら、表示部11に待受画面を表示させる。つまり、制御部30は、待受画面を表示させる状態であることを検出したら、表示部11に待受画面を表示させる。なお、制御部30は、自身(制御部30)への電力の供給が開始されてから待受画面を表示するまでの間に、製造元の社章を表す画像や、起動用画像などの画像を含む起動画面を表示部11に表示させるようにしてもよい。
また、制御部30は、待受画面を表示部11に表示させている最中に、後述する操作部15に機能画面への切替操作が入力されると、操作部15に入力された切替操作に対応した機能画面へ待受画面から画面を切り替える。
ここで、待受画面40は、図3に示すように、予めユーザーによって設定された画面41(いわゆる壁紙)である。また、待受画面40の上には、オブジェクト群42と、カーソルキー画像43が重畳して表示される。画像41は、いわゆる待受画像として設定される画像であり、ユーザーの操作により種々の画像に設定することができる。
オブジェクト群42は、複数のオブジェクト44、46で構成され、待受画面40上の表示領域50に表示されている。なお、待受画面40である画像41とオブジェクト44、46とが重なる領域は、オブジェクト44、46が優先的に、つまり画面の階層において上の階層となる設定で表示される。
オブジェクト44、46は、それぞれ、各種アプリケーションプログラムを実行するためのショートカット情報と、文字情報(テキスト情報)とのうちの少なくとも一方を含むメモ情報である。ここで、ショートカット情報とは、選択されると、階層、フォルダを飛び越えて、特定の対象(例えば、メニューの深い階層、URL(Uniform Resource Locator)、画像、アドレス帳の特定の人物の情報等)の処理に移動する機能を有する情報である。ユーザーは、ショートカット機能が対応付けられたメモ情報を選択すると、特定の対象に到達するまでに必要な階層、フォルダの移動操作を入力することなく、対応付けされた特定の対象に到達することができる。
オブジェクト44、46は、それぞれ、上述したメモ情報と、オブジェクトの種類を示すアイコンの情報と、初期表示時の表示領域、表示位置の情報とが対応付けられ、メモテーブル39に記憶されている。つまり、メモテーブル39には、オブジェクト44、46毎に、メモ情報と、オブジェクトの種類を示すアイコンの情報と、初期表示時の表示領域、表示位置の情報が記憶されている。制御部30は、待受画面40を表示させる際に、メモテーブル39から必要な情報を読み出し、表示領域50にオブジェクト44、46(正確には、オブジェクト44、46に対応付けられた画像)が表示される。なお、オブジェクト44と、オブジェクト46とは、表示形式及び表示領域が異なるのみで、基本的に同様の構成の情報である。
また、オブジェクト群42を表示させている表示領域50は、表示領域50aと表示領域50bとに分割されており、表示領域50aには、オブジェクト44が表示され、表示領域50bには、オブジェクト46が表示される。また、オブジェクト44は、アイコン画像44a及びテキスト画像44bが表示され、オブジェクト46は、アイコン画像46aのみが表示される。また、オブジェクト44は、待受画面40の上下方向(画面の長手方向)に隣接するオブジェクト44が配置されている。オブジェクト46は、待受画面40の左右方向(画面の短手方向)に隣接するオブジェクト46が配置されている。なお、以下では、アイコン画像とテキスト画像(ショートカット情報等の詳細情報)が表示される表示領域50aをショートカットエリア(第1表示領域)といい、アイコン画像のみが表示される表示領域50bをストックエリア(第2表示領域)という。
なお、アイコン画像44a、46aは、上述したようにオブジェクト44、46に対応付けられたアイコンの情報に基づいて作成される画像である。アイコン画像44a、46aとしては、種類を絵柄で表す画像である。また、テキスト画像44bは、オブジェクト44の概要、また、記憶されている文字情報の一部をテキスト(文字)で示す画像である。
カーソルキー画像43は、ユーザーの操作対象となるオブジェクトを示す画像である。本実施形態では、カーソルキー画像43は、オブジェクトを囲うような枠の画像である。なお、カーソルキー画像43は、オブジェクト群42から操作対象となるオブジェクト44間を移動して、いずれかを特定できるものであればよい。例えば、カーソルキー画像43は、矢印の画像でもよい。なお、本実施形態の制御部30は、表示領域50aのオブジェクト44のみを操作対象として特定するため、カーソルキー画像43は、オブジェクト44のみを特定する。
携帯端末装置1は、図3に示すように、待受画面40の上に複数のオブジェクト44、46で構成されるオブジェクト群42を表示させる。このオブジェクト群42の表示の際に、オブジェクト46は、アイコン画像46aのみを表示させることで、より多くのオブジェクトを表示させることが可能となる。また、オブジェクト44は、アイコン画像44aとテキスト画像44bの両方を表示させることで、オブジェクトの内容を把握することができる。つまり、携帯端末装置1は、オブジェクトによって表示形式を分けることで、全オブジェクトを把握しつつ、必要なオブジェクトについては内容を把握できるように表示させることができる。これにより、待受画面の上により多くのオブジェクトを表示させつつ、必要に応じて各オブジェクトの内容を簡単に把握することができる。また、アイコン画像46aのみのオブジェクトも表示位置のどの位置にあるかを把握することができるため、選択しやすくなる。また、全てのオブジェクトを把握するために、表示ページを切り替える必要もなくなる。
また、オブジェクト群42に表示させるオブジェクトの一部をアイコン画像46aのみとすることで、オブジェクト群の表示領域をオブジェクトの数に比して少なくすることができる。これにより、待受画面が表示される領域を大きくすることができ、背景画像となる待受画面を見やすくすることができる。これにより、ユーザーの好みの画像や、時計などを表示する設定となっている待受画面を見やすくすることができる。
ここで、オブジェクト群42は、待受画面40の表示の際に常に表示させる必要はなく、ユーザーの操作、設定により、表示方法を切り替えても良い。つまり、ユーザーが自身の設定した画像41を見たい場合もあるので、制御部30は、待受画面の表示時にユーザーの操作により、オブジェクト群42の表示方法を切り替えるようにしてもよい。このように、オブジェクト群42の表示方法を切り替え可能とすることで、待受画面40を構成する画像41をそのまま、または、オブジェクト群42と重なる領域をより少ない状態にして、表示させることができる。
携帯端末装置1は、オブジェクト群42を全て表示させないようにしてもよい。つまり、ユーザの操作により非表示にしてもよいが、待受画面40の表示の際に、オブジェクト群42の一部のオブジェクトのみを表示させるようにしてもよい、つまり、標準の表示設定よりも表示させるオブジェクト群42の情報を少なくするようにしてもよい。例えば、携帯端末装置1は、表示領域50aに表示に設定されているオブジェクト44のアイコン画像44aのみを表示させるようにしてもよい。また、携帯端末装置1は、アイコン画像44aとアイコン画像46aのみを表示させるようにしてもよい。このように、表示方法を切り替えた場合でも、オブジェクトの一部のみ、つまり、表示設定時よりもより少ない画像を表示させるようにすることで、オブジェクトの内容を認識可能にしつつ、画像41を見やすくすることができる。これにより、ユーザーの好みの画像や、時計などを表示する設定となっている待受画面を見やすくすることができる。なお、非表示の設定とした場合は、オブジェクト群42を全て表示させない設定とすることで、待受画面をより見やすくすることができる。
次に、図4を用いて、オブジェクトの登録時に制御部30が実行する一連の手順を説明する。ここで、図4は、携帯端末装置の処理動作の一例を示すフロー図である。まず、制御部30は、ステップS12として、登録操作を検出する。ここで、登録操作とは、ユーザーがオブジェクトの登録を指示する操作であり、予め設定された種々の操作がある。例えば、メニューからオブジェクトへの登録を選択する操作や、操作部15の登録が割り当てられているキーを押下する方法がある。
制御部30は、ステップS12で登録操作を検出したら、ステップS14として、ショートカットエリアのオブジェクトの数がしきい値以下であるかを判定する。つまり、制御部30は、メモテーブル39に記憶されているオブジェクトのうち、初期表示位置がショートカットエリア(表示領域50a)に設定されているオブジェクトの数を検出し、その数がしきい値以下であるかを判定する。なお、しきい値はショートカットエリアに表示できるオブジェクトの最大数以下の数であれば任意の数に設定することができる。また、しきい値は、ユーザーが設定しても予め設定した固定値としてもよい。
制御部30は、ステップS14でしきい値以下である(Yes)と判定したら、ステップS16として、第1選択画面を表示させ、ステップS14でしきい値以下ではない(No)つまり閾値を超えていると判定したら、ステップS18として、第2選択画面を表示させ、ここで、第1選択画面及び第2選択画面は、共に、オブジェクトの初期表示位置(つまり、待受画面の起動時にオブジェクトを表示させる位置)を設定する画面である。ここで、第1選択画面は、オブジェクトの初期表示位置として、ショートカットエリアを設定しやすい、優先的に選択されるような画面である。例えば、登録位置、登録エリアを指定するためのカーソルキーが初期状態でショートカットエリア(ショートカットエリアを選択する項目)に表示されている画面である。また、第2選択画面は、オブジェクトの初期表示位置として、ストックエリアを設定しやすい、優先的に選択されるような画面である。例えば、カーソルキーが初期状態でストックエリア(ストックエリアを選択する項目)に表示されている画面である。なお、第1選択画面、第2選択画面は、共にユーザーの操作によりカーソルキーの位置が移動される。つまり、ユーザーは、初期状態のカーソルキーの位置とは、異なるエリアを選択することができる。
制御部30は、ステップS16またはステップS18で選択画面を表示させたら、ステップS20として、選択操作を検出する。つまり、制御部30は、ユーザーによって操作部15に入力された、オブジェクトの初期表示位置を選択する操作を検出する。
その後、制御部30は、ステップS22として、ショートカットエリアが選択されたかを判定する。つまり、制御部30は、ステップS20で検出した操作がショートカットエリアを選択する操作であるかを判定する。制御部30は、ステップS22でショートカットエリアが選択された(Yes)と判定したら、ステップS24として、表示領域をショートカットエリアに設定する。つまり、制御部30は、オブジェクトの初期表示位置にショートカットエリア(表示領域50a)を対応付ける。また、制御部30は、ステップS22でショートカットエリアが選択されていない(No)、つまり、ストックエリアが選択されたと判定したら、ステップS26として、表示領域をストックエリアに設定する。つまり、制御部30は、オブジェクトの初期表示位置にストックエリア(表示領域50b)を対応付ける。
制御部30は、ステップS24、または、ステップS26で表示領域を設定したら、ステップS28として、メモテーブル39に保存する。つまり、ステップS12で入力されたオブジェクトの情報(ショートカット情報、メモ情報、アイコン情報等)と、ステップS24またはステップS26で対応付けられた初期表示位置の情報とをメモテーブルに保存する。制御部30は、ステップS28で、オブジェクトの情報及び初期表示位置の情報をメモテーブルに保存したら、本処理を終了する。
このように、携帯端末装置1は、オブジェクトの登録時にユーザーの選択により表示位置(表示領域50aか表示領域50bか)を設定することができる。これにより、ユーザーは、オブジェクトの重要度、用途に応じて、表示領域を選択することができる。したがって、ユーザーは、必要な情報については、より多くの情報を表示させるように設定することができる。
次に、図5を用いて、表示部11にオブジェクト群42を表示させる操作を説明する。ここで、図5は、携帯端末装置の処理動作の一例を示すフロー図である。なお、オブジェクト群42は、待受画面40が表示されている場合に表示される。まず、制御部30は、ステップS30として、オブジェクト表示指示を検出する。ここで、オブジェクト表示指示とは、待受画面40上にオブジェクト群42を表示させる指示である。例えば、オブジェクト群42を待受画面と共に表示させる設定の場合は、上述した待受画面を表示させる指示である。また、待受画面が表示され、かつオブジェクト群42が表示されていない場合は、オブジェクト群42を表示させる指示(操作)である。
制御部30は、ステップS30で、オブジェクト表示指示を検出したら、ステップS32として、メモテーブルからデータを読み出す。つまり、制御部30は、メモテーブル39に記憶されているオブジェクトの情報を読み出す。制御部30は、ステップS32でデータを読み出したら、ステップS34としてオブジェクトを表示させる。つまり、制御部30は、ステップS32で読み出したデータに基づいて、各オブジェクトの表示形式、表示位置、表示内容を設定し、その設定に基づいて、オブジェクトを待受画面40上の表示領域50に表示させる。ここで、制御部30は、上述したように、初期表示位置に基づいて各オブジェクトの表示形式を決定する。つまり、初期表示位置がショートカットエリアに設定されているオブジェクトは、アイコン画像及びテキスト画像を該当する表示領域に表示させ、初期表示位置がストックエリアに設定されているオブジェクトは、アイコン画像のみを当該表示領域に表示させる。制御部30は、ステップS34でオブジェクトを表示させたら、本処理を終了する。
次に、図6を用いて、制御部30によるオブジェクト群42の表示時の処理動作について説明する。ここで、図6は、携帯端末装置の処理動作の一例を示すフロー図である。なお、携帯端末装置1は、操作部15に入力された操作により、オブジェクト群42の各オブジェクト44、46の表示位置を移動するように設定されている。また、各オブジェクトは、初期表示位置に対応して相対的な表示位置の順序が設定されている。
まず、制御部30は、ステップS40として、操作を検出したかを判定する。つまり、制御部30は、操作部15に入力された操作を検出したかを判定する。制御部30は、ステップS40で操作を検出していない(No)と判定したら、ステップS40に進む。つまり、制御部30は、操作を検出するまでステップS40の処理を繰り返す。
制御部30は、ステップS40で操作を検出した(Yes)と判定したら、ステップS42として、オブジェクトスクロール操作であるかを判定する。ここで、オブジェクトスクロール操作とは、予め設定された操作部15の操作であり、例えば、方向キー15aのうち、上下方向のキーの押下である。
制御部30は、ステップS42でスクロール操作ではない(No)、つまり、設定された操作以外の操作を検出したと判定した場合は、ステップS44として、入力操作を処理する。つまり、ステップS40で検出した操作に対応付けられた操作を行う。例えば、他のアプリケーションの起動操作、各種設定値の変更操作等である。また、電話番号の入力も他の操作に相当する。制御部30は、ステップS44で処理を行ったら、ステップS46としてオブジェクトの表示を継続しているかを判定する。つまり、制御部30は、表示部11の画面にオブジェクトが表示されているか、すなわち、他の画面に遷移していないかを判定する。制御部30は、ステップS46でオブジェクトの表示を継続している(Yes)と判定したら、ステップS40に進み、上記処理を繰り返す。また、制御部30は、ステップS46でオブジェクトの表示を継続してない(No)つまり、他の画面に遷移したと判定したら、本処理を終了する。
次に、制御部30は、ステップS42でオブジェクトスクロール操作である(Yes)と判定したら、ステップS48として、ショートカットエリアにあるオブジェクトの端の1つをストックエリアに移動させ、ステップS50としてストックエリアにあるオブジェクトの端の1つをショートカットエリアに移動させる。つまり、制御部30は、ステップS40で検出したスクロール操作に基づいて、オブジェクトの表示位置を移動させる。
例えば、オブジェクトを所定方向に1つ移動(スクロール)させる操作が入力された場合は、制御部30は、入力された方向の先にあるストックエリアのオブジェクトをショートカットエリアに移動させ、入力された方向の後ろ側の端にあるショートカットエリアのオブジェクトをストックエリアに移動させる。また、制御部30は、その他のオブジェクトも、スクロール操作が入力された方向とは反対方向に表示位置を移動させる。より具体的には、制御部30は、ショートカットエリアに表示されているオブジェクトのうち、スクロール操作で入力された方向(カーソルキー画像を移動させる方向)において、最も上流側(すなわち、入力した方向とは反対方向の端にある)にある1つのオブジェクトをストックエリアに移動させる。また、制御部30は、ストックエリアに表示されているオブジェクトのうち、スクロール操作で入力された方向の最も上流側(すなわち、入力した方向とは反対方向の端にある)にある1つのオブジェクト(ショートカットエリアの入力した方向に端にあるオブジェクトに隣接したオブジェクト)をショートカットエリアに移動させる。なお、移動制御については、図7を用いて後ほど説明する。
制御部30は、ステップS48とステップS50の移動処理を行ったら、ステップS52として、オブジェクト表示終了かを判定する。つまり、制御部30は、オブジェクトの表示を終了する指示が入力されているかを判定する。なお、指示は、操作部15によりユーザーによって入力されても、制御部30の処理によって入力されてもよい。
制御部30は、ステップS52でオブジェクト表示終了ではない(No)判定したら、ステップS40に進み、上記処理を繰り返す。また、制御部30は、ステップS52でオブジェクト表示終了である(Yes)と判定したら、ステップS54として、オブジェクト表示終了処理、つまり、表示部11へのオブジェクトの表示を終了する処理を行い、本処理を終了する。
次に、図7を用いて、オブジェクトのスクロール移動について説明する。ここで、図7は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。まず、待受画面40を表示させ、かつ、オブジェクト群を表示させていない状態のとき、制御部30は、画面80aに示すように、待受画面40を構成する画像41と、表示領域50aに対応するオブジェクトのアイコン画像44aのみを表示させる。つまり、待受け画面40上にアイコン画像44aのみが表示されている。
制御部30は、画像80aを表示させている状態で、オブジェクト表示指示(本実施形態では、方向キー15aの下キーの押下)を検出したら、画面80bに示すように、表示領域50aにアイコン画像44aとテキスト画像44bを表示させ、表示領域50bにアイコン画像46aを表示させる。ここで、本実施形態では、表示領域50aには、7個のオブジェクトを表示させ、表示領域50bには、8個のオブジェクトを表示させている。つまり、メモテーブル39には、15個のオブジェクトが保存され、7個のオブジェクトには、初期表示位置として、表示領域50aが対応付けられ、8個のオブジェクトには、初期表示位置として、表示領域50bが対応付けられている。また、各オブジェクトには、「ショートカット1」から「ショートカット15」がテキスト画像として対応付けられている。また、各オブジェクトには、「ショートカット1」から「ショートカット15」が順に並ぶように相対位置情報が対応付けられている。また、ショートカット1とショートカット15が隣接した相対位置として対応付けられている。つまり、相対的な配置順序に、始点も終点もなく、スクロール操作が入力され続けると、オブジェクトが循環するように相対位置が設定されている。また、表示領域50aでは、「ショートカット1」のオブジェクトから「ショートカット7」のオブジェクトが、上から下に向かって順番に配置され、表示領域50bでは、「ショートカット8」のオブジェクトから「ショートカット15」のオブジェクトが、左から右に向かって順番に配置されている。つまり、相対的な配置位置関係としては、表示領域50aの一番下のオブジェクトが、表示領域50bの一番左のオブジェクトと隣接しており、表示領域50aの一番上のオブジェクトが、表示領域50bの一番右のオブジェクトと隣接している設定となっている。
また、画面80bは、ハートマークのアイコン画像82aと、ショートカット1のテキスト画像82bとが対応付けられたオブジェクト82が、表示領域50aの一番上に表示されている。また、カーソルキーは、表示領域50aの一番下のオブジェクト(「ショートカット7」に対応するオブジェクト)を指定している状態である。なお、以下では、入力されたスクロール操作と、オブジェクト82の表示位置との関係を説明することで、スクロール操作について説明する。
制御部30は、画面80bに示す画像を表示させている状態から、スクロール操作として、方向キー15aの下キーの1回の押下を検出したら、画面80cに示すように、各オブジェクトの表示位置を移動させる。なお、この場合、入力された方向が下方向であるので、ショートカットエリアは、画面の上側が上流となり、画面の下側が下流となる。また、ストックエリアは、制御部30は、画面の左側が上流となり、画面の右側が下流となる。カーソルキー画像43が対応付けられたオブジェクトを下方向にあるオブジェクトに切り替える。これにより、カーソルキー画像43が対応付けられたオブジェクトは、「ショートカット7」のテキスト画像が対応付けられたオブジェクトから「ショートカット8」のテキスト画像が対応付けられたオブジェクトに移動する。ここで、カーソルキーに指定されたオブジェクトは、表示領域50aに移動される。そのため、ショートカット8のテキスト画像が対応付けられたオブジェクトは、画面80bでは、表示領域50bの一番左側に配置されているが、表示領域50aの一番下に移動され、画像80cに示すように、アイコン画像とテキスト画像が表示される。
また、制御部30は、ショートカット8のテキスト画像が対応付けられたオブジェクトを表示領域50aに移動させるのにあわせて、オブジェクト82を表示領域50aから表示領域50bに移動させる。これにより、オブジェクト82は、アイコン画像82aのみが表示領域50bに表示された状態となる。このように、制御部30は、カーソルキーの移動操作にあわせて、オブジェクトを移動させ、入力操作方向(カーソルキー画像を移動させる方向)において上流側のオブジェクトを他の領域に移動させる。つまり、各エリアの、入力された方向の最も上流側にあるオブジェクト(「ショートカット8」のテキスト画像が対応付けられたオブジェクトと、オブジェクト82)が他方のエリアに移動される。なお、カーソルキー画像43は、「ショートカット8」のオブジェクトを指定(特定)している状態で表示される。
制御部30は、画面80cに示す画像を表示させている状態から、スクロール操作として、方向キー15aの下キーの1回の押下を検出したら、画面80dに示すように、各オブジェクトの表示位置を移動させる。具体的には、制御部30は、画像80bから画像80cへの移動と同様に、カーソルキーの移動操作にあわせて、オブジェクトを移動させ、入力操作方向上流側のオブジェクトを他の領域に移動させる。これにより、オブジェクト82のアイコン画像82aは、表示領域50bの右から2番目に移動される。また、「ショートカット2」のオブジェクトは、表示領域50aから表示領域50bに移動される。また、「ショートカット9」のオブジェクトは、表示領域50bから表示領域50aに移動される。また、カーソルキー画像43は、「ショートカット9」のオブジェクトを指定している状態で表示される。
制御部30は、画面80bに示す画像を表示させている状態から、スクロール操作として、方向キー15aの上キーの1回の押下を検出したら、カーソルキー画像43を移動操作があった方向に移動させる。つまり、制御部30は、画像80eに示すように、カーソルキー画像43がショートカット6のオブジェクトを指定している状態とする。なお、各オブジェクトの表示位置は移動させない。このように、制御部30は、スクロール操作が入力された方向にカーソルキー画像43を移動可能な場合、つまり、カーソルキー画像43が、表示領域50aにおいて、スクロール操作が入力された方向の進行方向の端に配置されていない場合は、カーソルキー画像43の表示位置を移動させる。
次に、制御部30は、画面80bに示す画像を表示させている状態から、スクロール操作として、方向キー15aの上キーの6回の押下を検出したら、カーソルキー画像43を移動操作があった方向に移動させる。この場合は、カーソルキー画像43は、押下された回数分のオブジェクトを移動させる。つまり、制御部30は、「ショートカット7」のオブジェクトから操作が入力された方向に6個離れたオブジェクトにカーソルキー画像43を移動させる。すなわち、制御部30は、画像80fに示すように、カーソルキー画像43が「ショートカット1」のオブジェクトを指定している状態とする。なお、この場合も各オブジェクトの表示位置は、移動されない。
制御部30は、画面80fに示す画像を表示させている状態から、スクロール操作として、方向キー15aの上キーの1回の押下を検出したら、画面80gに示すように、各オブジェクトの表示位置を移動させる。なお、この場合、入力された方向が上方向であるので、ショートカットエリアは、画面の上側が下流となり、画面の下側が上流となる。また、ストックエリアは、制御部30は、画面の右側が上流となり、画面の左側が下流となる。具体的には、制御部30は、カーソルキーの移動操作にあわせて、オブジェクトを移動させ、入力操作方向の上流側のオブジェクトを他の領域に移動させる。これにより、オブジェクト82のアイコン画像82aとテキスト画像82bは、表示領域50aの一番上から2番目に移動される。また、「ショートカット7」のオブジェクト(表示領域50aにおいて入力操作方向の一番上流側にあるオブジェクト、表示領域50aにおいてカーソルキー画像43から最も遠いオブジェクト)は、表示領域50aから表示領域50bに移動される。また、ショートカット15のオブジェクト(表示領域50bにおいて入力操作方向の一番上流側にあるオブジェクト、表示領域50bにおいてカーソルキー画像43に最も近いオブジェクト)は、表示領域50bから表示領域50aに移動される。また、カーソルキー画像43は、ショートカット15のオブジェクトを指定している状態で表示される。
このように、携帯端末装置1は、入力された移動操作に応じて、オブジェクトの表示位置を移動させることで、ストックエリア(表示領域50b)にあるオブジェクトも指定することができる。また、携帯端末装置1は、初期表示位置では、ストックエリアにあるオブジェクトをショートカットエリアに移動させ、テキスト画像を表示させることができる。これにより、各オブジェクトの情報を簡単に認識することができる。また、表示位置の移動時でも少なくともオブジェクトのアイコン画像を表示しているため、ユーザーは、全体のオブジェクトの概要を把握することができる。
なお、上記実施形態では、オブジェクトを選択する操作とそれに応じた画面表示について説明したが、制御部30は、オブジェクトを選択している状態で、決定の操作が入力されたら、そのオブジェクトのテキスト情報の詳細情報を表示させたり、対応付けられている機能を実行させたりする。例えば、ショートカット機能が対応付けられている場合は、特定の対象に移動する処理を行う。
制御部30は、決定されたオブジェクトがメニューの深い階層の機能を特定の対象として対応付けられたショートカット機能を備える場合、決定されると、メニューの深い階層の画面を表示させる。制御部30は、決定されたオブジェクトがアドレス帳の中の連絡先を特定の対象として対応付けられたショートカット機能を備える場合、決定されると、連絡先の詳細な情報を表示させる。また、制御部30は、決定されたオブジェクトがブラウザのお気に入りやURLを特定の対象として対応付けられたショートカット機能を備える場合、決定されると、ブラウザを起動させ、対応付けられているURLのWebページにアクセスしてページの情報を取得、または、キャッシュから呼び出してページの情報を取得し、Webページを画面に表示させる。制御部30は、決定されたオブジェクトがテキストデータ(単なるテキストメモ)を備える場合、決定されると、テキストデータの全文を表示させる。なお、メモ情報は決定される前は、テキストデータのうち、先頭の一定文字数(例えば、20文字)のみを表示させている。
ここで、図4に示す例では、第1選択画面として、ストックエリアも選択できるようにしたが、本発明はこれに限定されない。つまり、オブジェクトの数がしきい値以下の場合は、表示領域の選択を行うことなく、ショートカットエリアに表示させるようにしてもよい。
また、ショートカットエリア、ストックエリアへのオブジェクトの配置方法も本実施形態には限定されない。例えば、ストックエリアにオブジェクトをより多く表示させたい場合は、ストックエリアに2列でオブジェクトのアイコン画像を表示させるようにしてもよい。また、テキスト画像の表示方法も特に限定されない。例えば、文字を短列で表示させても2列で表示させてもよい。また、カーソルキーで選択されているオブジェクトはより詳細な情報を表示させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、各オブジェクトの表示位置をユーザーによって選択させたが、表示位置(表示領域、表示領域内での位置)の決定方法はこれには限定されない。例えば、各オブジェクトの使用頻度や重要度に応じて、制御部30で表示順位を設定し、その表示順位に基づいて、各オブジェクトの表示位置を設定してもよい。また、表示させるアイコン画像は、種々の画像とすることができる。例えば、本実施形態では、オブジェクトの種類を示すアイコンを表示させたが、ユーザーによって任意に設定できるようにしてもよい。また、アイコンが画像の種類(模様)だけでなく、色を変化させるようにしてもよい。また、上記実施形態では、ショートカットエリアと、ストックエリアをそれぞれ1つずつの領域としたが、それぞれ複数の領域に分割されていてもよい。
なお、上記実施形態では、オブジェクトが循環して移動するように相対位置(配置順序)を設定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、相対位置(配置順序)に始点と終点を設けてもよい。つまり、一方向へのスクロール操作を入力し続けるとオブジェクトが移動できなくなる設定としてもよい。
ここで、図8は、待受画面の他の例を示す説明図である。このように、相対位置に始点と終点を設ける場合は、図8に示すように、オブジェクトを表示する表示領域90を、表示領域90aと、表示領域90bと、表示領域90cとに分ける。表示領域90aは、オブジェクトのアイコン画像とテキスト画像を表示させるショートカットエリアであり、表示領域90bと、表示領域90cは、オブジェクトのアイコン画像のみを表示させるストックエリアである。また、表示領域90bは、画面上において、表示領域90aの下に配置されている。また、表示領域90cは、画面上において、表示領域90aの上に配置されている。このように、表示領域90aを表示領域90bと表示領域90cとで挟み込み、各オブジェクトを上側に移動させる操作(表示領域90aの一番下にカーソルキー画像が配置されている状態で、さらに下方向に移動させる操作)が入力されたら、表示領域90bにあるオブジェクトを表示領域90aに移動させ、表示領域90aにあるオブジェクトを表示領域90cに移動させる。これにより、全体のオブジェクトの表示位置、表示順序を把握しつつ、オブジェクトを移動させることができる。また、表示領域90bと、表示領域90cのオブジェクトの数により、その移動方向に何回オブジェクトを移動できるかを把握することができる。
ここで、アイコンは、種々の種類から選択できるようにすることが好ましい。例えば、テキストメモの内容に対応するアイコン選択可能にすることで、アイコンのみの表示でもメモ情報の内容を推定することが可能となる。これにより、ナイフとフォークのマーク(アイコンの画像)であれば、食事に関するメモ情報、子供のマークであれば自分の子供に対する約束事、行事のメモ情報、電話のマークであれば電話をする用件のメモ情報であるという類推が可能となる。これにより、アイコン表示のみであっても、備忘録としての機能をより的確に発揮することができる。また、アイコンとして、ショートカット機能が対応付けられているアプリケーションを示すアイコンを選択できるようにしてもよい。
また、いずれの実施形態においても、待受画面上では、メモ情報の文字情報は、メモ情報のテキストデータのうち、先頭の20文字程度を表示させる。また、文字情報に表示させる文字数を超えるテキストデータは、メモ情報が選択され、決定され、詳細な情報を表示させるモードなることで、表示される。なお、メモ情報が選択され、かつ決定される前の状態では、一部のテキストデータを追加で(つまり、先頭から30文字程度で)表示させるようにしてもよい。
ここで、上記実施形態では、いずれもメモ情報を識別する指標としてアイコン画像(絵の記号)を用いたが、本発明はこれに限定されない。メモ情報を識別する指標(識別指標)としては、メモ情報を識別することができればよく、例えば単なる番号表示でもよい。また、いくつメモ情報があるかを認識できればよいので、「・」つまりドットの数で表示するようにしてもよい。なお、アイコン画像を用いることで、メモ情報の種類等も識別することが可能となるため、各メモ情報の識別が容易になり、操作性を高くすることができる。
ここで、携帯端末装置1は、待受画面の表示中に数値入力キー15cが押下されたら、表示部11に表示させる画面を待受画面から数値入力画面に切り替えることが好ましい。また、携帯端末装置1は、入力された数値を電話番号として認識し、発信操作が入力されたら、数値入力画面で入力された数値(電話番号)に対して、電話を掛けることが好ましい。つまり、制御部30は、数字キーが操作され、数値が入力された後、発呼キー(発信キー)が操作されると、入力された数値列(数例)を電話番号として、発呼する発呼処理を行う。これにより、携帯端末装置を電話機として利用することができる。
また、制御部30は、表示部32にオブジェクト群を表示させている状態で、数字キーが操作された場合も、オブジェクトの表示を消して、操作された数字キーに対応する数字を表示部32に表示させることも好ましい。
なお、携帯端末装置1は、待受画面の表示中に数値入力キー15cが押下されたら(つまり、ステップS44において入力操作が数値入力キー15cと判定したら)、数値入力画面と文字入力画面の両方を表示させるようにしてもよい。つまり、数値入力キーに割り当てられた数値が入力されたと認識した場合の入力結果と、数値入力キーに割り当てられた文字が入力されたと認識した場合の入力結果の両方を表示させるようにしてもよい。これにより、テキスト入力画面を起動させることなく、文字を入力することができる。
また、携帯端末装置1は、上述したように、待受画面の表示中に各種機能呼び出しキー15bが押下されたら、該当する機能(アプリケーション)を起動させ、表示部11に表示させる画面を待受画面から該当する機能の画面に切り替えることが好ましい。これにより、各種機能を円滑に起動させることができる。