JP2011155406A - 送信装置、送信方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信レート決定部15は、パケットロスが発生している場合、または、パケットロスが発生しておらずRTTが増加している場合、輻輳が発生していると判定し、前回算出したCWNDよりも小さくなるように、優先度に従って新たなCWNDを算出する。また、パケットロスが発生しておらずRTTの変化が無いまたはRTTが減少している場合、輻輳が発生していないと判定し、前回算出したCWNDよりも大きくなるように、優先度に従って新たなCWNDを算出する。これにより、既存のネットワーク経路3をそのまま用いることができる。また、輻輳制御方式を変更するのみで済むから、優先度に従ったデータ伝送を簡易な手法により実現できる。
【選択図】図2
Description
TCPに組み込まれた輻輳制御機能のうち最も普及している方式は、TCP NewReno方式である(非特許文献1を参照)。このNewReno方式は、送信装置が、インクリメントする確認応答番号を含むACKを受信した場合、その受信毎に、一度に送信するパケット送信量を1パケットずつ増加させ、同一の確認応答番号を含むACKを連続して受信した場合、パケットロスの発生を検出したと判定し、一度に送信するパケット送信量を1/2に減少させるものである。このようなパケットロスの発生によってパケット送信量を調節するNewReno方式は、ロスベース輻輳制御方式と呼ばれている。
CWND=CWND+(1/CWND) ・・・(1)
これを時間軸上に表すと、CWNDは、図10に示すa−b区間のように増加する。
CWND=(1/2)×CWND ・・・(2)
これを時間軸上で表すと、CWNDは、図10において、b時点でパケットロスの発生が判定された場合、b−c区間のように減少する。そして、送信装置は、インクリメントする確認応答番号を含むACKを連続して受信すると、その受信毎に再び、CWNDを式(1)のように増加させる。これを時間軸上で表すと、CWNDは、図10に示すc−d区間のように増加する。
他の代表的な輻輳制御方式として、TCP Vegas方式(非特許文献2を参照)がある。このVegas方式は、送信装置がRTTの増減に従ってパケット送信量を調節するものであり、ディレイベース輻輳制御方式と呼ばれている。
これらの2つの輻輳制御方式を基本にして、帯域の有効利用及び送信レートの公平性の観点から、多くの改良方式が提案されている(例えば特許文献1を参照)。また、伝送されているデータの内容に緊急性がない場合、そのデータのパケット送信量を抑え、緊急性がある場合、そのデータのパケット送信量を増やすことにより、緊急性の高いデータ伝送を優先させる方式も提案されている(特許文献2を参照)。このように、従来の輻輳制御方式は、送信装置及び受信装置が自発的に送信レートを制御することが前提になっている。
前記経路状態判定手段により前記ネットワークの経路に輻輳が発生していると判定された場合、前回算出したデータ量よりも減少させ、かつ、前記優先度が高いときは低いときよりも減少量が小さくなるように、優先度が低いときは高いときよりも減少量が大きくなるように、新たなデータ量を算出し、前記ネットワークの経路に輻輳が発生していないと判定された場合、前回算出したデータ量よりも増加させ、かつ、前記優先度が高いときは低いときよりも増加量が大きくなるように、優先度が低いときは高いときよりも増加量が小さくなるように、新たなデータ量を算出するデータ量算出手段と、前記データ量算出手段により算出された新たなデータ量と、前記受信部により受信された応答に含まれる最大受付可能データ量とを比較し、前記新たなデータ量が前記最大受付可能データ量以下の場合、前記新たなデータ量をパケット送信量に決定し、前記新たなデータ量が前記最大受付可能データ量よりも大きい場合、前記最大受付可能データ量をパケット送信量に決定するパケット送信量決定手段と、を備え、前記パケット送信量決定手段により決定されたパケット送信量にて送信レートを制御する、ことを特徴とする。
次に、図1に示した送信装置1−1,1−2,1−3,・・・の構成について説明する。図2は、実施例1による送信装置1(以下、送信装置1−1,1−2,1−3,・・・を総称して送信装置1という。)の構成を示すブロック図である。この送信装置1は、送信部10、受信部11、RTT(ラウンドトリップタイム)計測部12、パケットロス検出部13、RWND(受信ウィンドウサイズ)検出部14及び送信レート決定部15を備えている。
次に、図2に示した送信レート決定部15の構成について説明する。図3は、送信レート決定部15の構成を示すブロック図である。この送信レート決定部15は、経路状態判定手段20、パラメータ設定手段21、CWND算出手段22及びパケット送信量決定手段23を備えている。
(a)パケットロス発生有りの場合、帯域に輻輳が発生していると判定し、CWND減少の判定結果を生成する。
(b)パケットロス発生無し、かつ、RTTが増加している場合、帯域に輻輳が発生していると判定し、CWND維持またはCWND減少の判定結果を生成する。
(c)パケットロス発生無し、かつ、RTTの変化が無いまたはRTTが減少している場合、帯域に輻輳が発生していないと判定し、CWND増加の判定結果を生成する。
CWND=α×CWND ・・・(3)
ここで、前述のとおり、判定結果がCWND維持の場合、パラメータα=1であり、判定結果がCWND減少の場合、パラメータαは、優先度に比例した0<α<1範囲の値である。したがって、CWND算出手段22は、判定結果がCWND維持の場合、優先度にかかわらず、前回と同じCWNDを算出する。また、CWND算出手段22は、判定結果がCWND減少であり、優先度が高い場合、前回のCWNDよりも小さく、かつ、前回のCWNDに1/2を乗算した値よりも大きい値になるように、新たなCWNDを算出する。この場合、CWNDは、従来のNewReno方式により算出される値に比べ相対的に大きい値に減少する。また、CWND算出手段22は、判定結果がCWND減少であり、優先度が低い場合、前回のCWNDに1/2を乗算した値よりも小さく、かつ、0よりも大きい値になるように、新たなCWNDを算出する。この場合、CWNDは、従来のNewReno方式により算出される値に比べ相対的に小さい値に減少する。
CWND=CWND+α×(1/CWND) ・・・(4)
ここで、パラメータαは、優先度に比例した値(優先度が高い場合α>1、優先度が低い場合0<α<1)である。したがって、CWND算出手段22は、優先度が高い場合、前回のCWNDよりも大きく、かつ、増加量が前回のCWNDの逆数よりも大きくなるように、新たなCWNDを算出する。この場合、CWNDは、従来のNewReno方式により算出される値に比べ相対的に大きい値に増加する。また、CWND算出手段22は、優先度が低い場合、前回のCWNDより大きく、かつ、増加量が前回のCWNDの逆数よりも小さくなるように、新たなCWNDを算出する。この場合、CWNDは、従来のNewReno方式により算出される値に比べ相対的に小さい値に増加する。
次に、送信装置1による輻輳制御の処理について説明する。図4は、送信装置1による輻輳制御の処理を示すフローチャートである。送信装置1は、前述のとおり、受信装置2からACKを受信し、1つのACK毎にCWNDを増減させ、パケット送信量を調節する。
δ=(CWND/RTTmin−CWND/RTTnow)×RTTmin
・・・(5)
そして、送信レート決定部15は、RTT計測部12からRTTを入力する代わりに、滞留パケット数算出部から滞留パケット数δを入力し、図4のステップS404においてRTTの比較処理と同じように、滞留パケット数λの比較処理を行い、輻輳の発生を判定する。この場合、送信レート決定部15は、滞留パケット数λの変化量を算出し、その変化量と予め設定された閾値とを比較することにより、輻輳の発生を判定するようにしてもよい。送信レート決定部15は、帯域に輻輳が発生していると判定した場合、CWND維持またはCWND減少の判定結果を生成し、ステップS405へ移行してCWND維持またはCWND減少の処理を行う。一方、送信レート決定部15は、帯域に輻輳が発生していないと判定した場合、CWND増加の判定結果を生成し、ステップS406へ移行してCWND増加の処理を行う。
図5は、実施例1におけるCWNDの変化を説明するグラフである。このグラフは、シミュレーションにより得られた結果を示している。図5には、高い優先度にて算出されたCWNDの変化と、低い優先度にて算出されたCWNDの変化とがグラフで示されており、さらに、従来のNewReno方式により算出されたCWNDの変化もグラフに示されている。図5から、優先度が高い場合、CWNDはより速く増加し、パケットロス発生時等におけるCWNDの減少量は小さくなっていることがわかる。また、優先度が低い場合、CWNDはより遅く増加し、パケットロス発生時等におけるCWNDの減少量は大きくなっていることがわかる。
次に、図6に示した実施例2による送信装置1−1,1−2の構成、送信レート決定部15の構成及び送信装置1−1,1−2の処理について説明する。実施例2による送信装置1(以下、送信装置1−1,1−2を総称して送信装置1という。)の構成は、図2に示した構成と基本的には同様であるが、送信レート決定部15が実施例1とは異なる処理を行う。また、送信装置1に備えた送信レート決定部15の構成も、図3に示した構成と基本的には同様であるが、CWND算出手段22が実施例1とは異なる処理を行う。また、実施例2による送信装置1の処理も、図4に示した処理と基本的には同様であるが、ステップS405のCWND維持及びCWND減少の処理、並びにステップS406のCWND増加の処理が実施例1と異なっている。
CWND=α×(RTT/RTTorg)×CWND ・・・(6)
ここで、RTTorgは、予め設定された、RTTの基準となる値である。尚、パラメータαは、実施例1と同様に、判定結果がCWND維持の場合、パラメータα=1であり、判定結果がCWND減少の場合、優先度に比例した0<α<1範囲の値である。
CWND=CWND+α×(RTT/RTTorg)×(1/CWND)
・・・(7)
尚、パラメータαは、実施例1と同様に、優先度に比例した値(優先度が高い場合α>1、優先度が低い場合0<α<1)である。
図7に示した実施例3による送信装置1の構成、送信装置1に備えた送信レート決定部15の構成、及び送信装置1の処理は、図2に示した実施例1による送信装置1の構成、図3に示した送信レート決定部15の構成、及び図4に示した送信装置1の処理とそれぞれ同様である。
図8に示した実施例4による送信装置1の構成、送信装置1に備えた送信レート決定部15の構成、及び送信装置1の処理は、実施例2による送信装置1の構成、実施例2による送信レート決定部15の構成、及び実施例2による送信装置1の処理とそれぞれ同様である。
実施例6による送信装置1の構成は、図2に示した構成と基本的には同様であるが、送信レート決定部15は優先度を入力しない。また、実施例6による送信装置1に備えた送信レート決定部15は、図3に示したパラメータ設定手段21を備えておらず、経路状態判定手段20、CWND算出手段22及びパケット送信量決定手段23を備えている。また、実施例6による送信装置1の処理は、図4に示した処理と基本的には同様であるが、ステップS405のCWND維持及びCWND減少の処理、並びにステップS406のCWND増加の処理が実施例1〜5と異なっている。
CWND=(RTT/RTTorg)×CWND ・・・(8)
ここで、RTTorgは、予め設定された、RTTの基準となる値である。
CWND=CWND+(RTT/RTTorg)×(1/CWND)
・・・(9)
2 受信装置
3 ネットワーク経路
10 送信部
11 受信部
12 RTT計測部
13 パケットロス検出部
14 RWND検出部
15 送信レート決定部
16 優先度保持部
17 優先度生成部
20 経路状態判定手段
21 パラメータ設定手段
22 CWND算出手段
23 パケット送信量決定手段
Claims (10)
- ネットワークの輻輳状態に応じて送信レートを制御しながら受信装置へデータパケットを送信し、前記データパケットに対する応答を前記受信装置から受信する送信装置において、
前記送信したデータパケットに対する応答を受信する受信部と、
前記受信部により受信された応答に基づいて、前記ネットワークの輻輳状態を判定し、前記輻輳状態及び優先度に基づいて、前記輻輳を回避するための送信レートを決定する送信レート決定部と、を備え、
前記送信レート決定部は、
前記送信レートを減少させる際に、前記優先度が高い場合は、前記優先度が低い場合よりも前記送信レートの減少量が小さくなるように、前記送信レートを決定し、前記優先度が低い場合は、前記優先度が高い場合よりも前記送信レートの減少量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、
前記送信レートを増加させる際に、前記優先度が高い場合は、前記優先度が低い場合よりも前記送信レートの増加量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、前記優先度が低い場合は、前記優先度が高い場合よりも前記送信レートの増加量が小さくなるように、前記送信レートを決定する、ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1に記載の送信装置において、
さらに、前記データパケットの送信時刻及び前記受信部により受信された応答の受信時刻に基づいて、RTT(Round Trip Time:ラウンドトリップタイム)を計測するRTT計測部と、
前記受信部により受信された応答に含まれる確認応答番号に基づいて、パケットロスの発生を検出するパケットロス検出部と、を備え、
前記送信レート決定部は、
前記パケットロス検出部によりパケットロスの発生が検出された場合、または、前記パケットロスの発生が検出されず、かつ前記RTT計測部により計測されたRTTが増加している場合、前記ネットワークの経路に輻輳が発生していると判定し、前記パケットロスの発生が検出されず、かつ前記RTTが減少している場合、前記ネットワークの経路に輻輳が発生していないと判定する経路状態判定手段と、
前記経路状態判定手段により前記ネットワークの経路に輻輳が発生していると判定された場合、前回算出したデータ量よりも減少させ、かつ、前記優先度が高いときは低いときよりも減少量が小さくなるように、優先度が低いときは高いときよりも減少量が大きくなるように、新たなデータ量を算出し、前記ネットワークの経路に輻輳が発生していないと判定された場合、前回算出したデータ量よりも増加させ、かつ、前記優先度が高いときは低いときよりも増加量が大きくなるように、優先度が低いときは高いときよりも増加量が小さくなるように、新たなデータ量を算出するデータ量算出手段と、
前記データ量算出手段により算出された新たなデータ量と、前記受信部により受信された応答に含まれる最大受付可能データ量とを比較し、前記新たなデータ量が前記最大受付可能データ量以下の場合、前記新たなデータ量をパケット送信量に決定し、前記新たなデータ量が前記最大受付可能データ量よりも大きい場合、前記最大受付可能データ量をパケット送信量に決定するパケット送信量決定手段と、を備え、
前記パケット送信量決定手段により決定されたパケット送信量にて送信レートを制御する、ことを特徴とする送信装置。 - 請求項2に記載の送信装置において、
前記RTT計測部の代わりに、滞留パケット数算出部を備え、
前記滞留パケット数算出部は、前記データパケットの送信時刻及び前記受信部により受信された応答の受信時刻に基づいて、RTTを計測し、前記RTT、及び前記送信レート決定部により決定された送信レートにて送信されるデータパケットの量に基づいて、前記ネットワークに滞留している滞留パケット数を算出し、
前記送信レート決定部は、前記受信部により受信された応答に含まれる確認応答番号及び最大受付可能データ量、並びに前記滞留パケット数算出部により算出された滞留パケット数に基づいて、前記ネットワークの輻輳状態を判定し、前記送信レートを減少させる際に、前記優先度が高い場合は、前記優先度が低い場合よりも前記送信レートの減少量が小さくなるように、前記送信レートを決定し、前記優先度が低い場合は、前記優先度が高い場合よりも前記送信レートの減少量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、前記送信レートを増加させる際に、前記優先度が高い場合は、前記優先度が低い場合よりも前記送信レートの増加量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、前記優先度が低い場合は、前記優先度が高い場合よりも前記送信レートの増加量が小さくなるように、前記送信レートを決定する、ことを特徴とする送信装置。 - ネットワークの輻輳状態に応じて送信レートを制御しながら受信装置へデータパケットを送信し、前記データパケットに対する応答を前記受信装置から受信する送信装置において、
前記送信したデータパケットに対する応答を受信する受信部と、
前記データパケットの送信時刻及び前記受信部により受信された応答の受信時刻に基づいて、RTT(Round Trip Time:ラウンドトリップタイム)を計測するRTT計測部と、
前記受信部により受信された応答に基づいて、前記ネットワークの輻輳状態を判定し、前記輻輳状態、優先度、及び前記RTT計測部により計測されたRTTに基づいて、前記輻輳を回避するための送信レートを決定する送信レート決定部と、を備え、
前記送信レート決定部は、
前記送信レートを減少させる際に、前記優先度が高い場合は、前記優先度が低い場合よりも前記送信レートの減少量が小さくなるように、前記送信レートを決定し、前記優先度が低い場合は、前記優先度が高い場合よりも前記送信レートの減少量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、
前記送信レートを増加させる際に、前記優先度が高い場合は、前記優先度が低い場合よりも前記送信レートの増加量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、前記優先度が低い場合は、前記優先度が高い場合よりも前記送信レートの増加量が小さくなるように、前記送信レートを決定し、かつ、
前記送信レートを減少させる際に、前記RTTが大きい場合は、前記RTTが小さい場合よりも前記送信レートの減少量が小さくなるように、前記送信レートを決定し、前記RTTが小さい場合は、前記RTTが大きい場合よりも前記送信レートの減少量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、
前記送信レートを増加させる際に、前記RTTが大きい場合は、前記RTTが小さい場合よりも前記送信レートの増加量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、前記RTTが小さい場合は、前記RTTが大きい場合よりも前記送信レートの増加量が小さくなるように、前記送信レートを決定する、ことを特徴とする送信装置。 - 請求項4に記載の送信装置において、
さらに、前記受信部により受信された応答に含まれる確認応答番号に基づいて、パケットロスの発生を検出するパケットロス検出部を備え、
前記送信レート決定部は、
前記パケットロス検出部によりパケットロスの発生が検出された場合、または、前記パケットロスの発生が検出されず、かつ前記RTT計測部により計測されたRTTが増加している場合、前記ネットワークの経路に輻輳が発生していると判定し、前記パケットロスの発生が検出されず、かつ前記RTTが減少している場合、前記ネットワークの経路に輻輳が発生していないと判定する経路状態判定手段と、
前記経路状態判定手段により前記ネットワークの経路に輻輳が発生していると判定された場合、前回算出したデータ量よりも減少させ、かつ、前記優先度が高いときは低いときよりも減少量が小さくなるように、優先度が低いときは高いときよりも減少量が大きくなるように、かつ、前記RTTが大きいときは小さいときよりも減少量が小さくなるように、RTTが小さいときは大きいときよりも減少量が大きくなるように、新たなデータ量を算出し、前記ネットワークの経路に輻輳が発生していないと判定された場合、前回算出したデータ量よりも増加させ、かつ、前記優先度が高いときは低いときよりも増加量が大きくなるように、優先度が低いときは高いときよりも増加量が小さくなるように、かつ、前記RTTが大きいときは小さいときよりも増加量が大きくなるように、RTTが小さいときは大きいときよりも増加量が小さくなるように、新たなデータ量を算出するデータ量算出手段と、
前記データ量算出手段により算出された新たなデータ量と、前記受信部により受信された応答に含まれる最大受付可能データ量とを比較し、前記新たなデータ量が前記最大受付可能データ量以下の場合、前記新たなデータ量をパケット送信量に決定し、前記新たなデータ量が前記最大受付可能データ量よりも大きい場合、前記最大受付可能データ量をパケット送信量に決定するパケット送信量決定手段と、を備え、
前記パケット送信量決定手段により決定されたパケット送信量にて送信レートを制御する、ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載の送信装置において、
さらに、前記データパケットが送信される受信装置の宛先アドレスと、前記宛先アドレスに対応する優先度とを保持する優先度保持部と、
宛先アドレスを入力し、前記優先度保持部から前記宛先アドレスに対応する優先度を読み出し、前記優先度を前記送信レート決定部に出力する優先度生成部と、を備え、
前記送信レート決定部は、前記優先度生成部により出力された優先度を入力し、前記送信レートを決定する、ことを特徴とする送信装置。 - ネットワークの輻輳状態に応じて送信レートを制御しながら受信装置へデータパケットを送信し、前記データパケットに対する応答を前記受信装置から受信する送信装置において、
前記送信したデータパケットに対する応答を受信する受信部と、
前記データパケットの送信時刻及び前記受信部により受信された応答の受信時刻に基づいて、RTT(Round Trip Time:ラウンドトリップタイム)を計測するRTT計測部と、
前記RTT計測部により計測されたRTTに基づいて、
前記送信レートを減少させる際に、前記RTTが大きい場合は、前記RTTが小さい場合よりも前記送信レートの減少量が小さくなるように、前記送信レートを決定し、前記RTTが小さい場合は、前記RTTが大きい場合よりも前記送信レートの減少量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、
前記送信レートを増加させる際に、前記RTTが大きい場合は、前記RTTが小さい場合よりも前記送信レートの増加量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、前記RTTが小さい場合は、前記RTTが大きい場合よりも前記送信レートの増加量が小さくなるように、前記送信レートを決定する送信レート決定部と、
を備えたことを特徴とする送信装置。 - 請求項2または5に記載の送信装置において、
前記送信レート決定部は、送信レートを増加させた結果、パケットロスの発生を検出する前にRTTが増加していることを判定した場合、前記送信レートの増加を抑える、ことを特徴とする送信装置。 - ネットワークの輻輳状態に応じて送信レートを制御しながら受信装置へデータパケットを送信する送信方法において、
データパケットを送信するステップと、
前記送信したデータパケットに対する応答を受信するステップと、
前記受信した応答に基づいて前記ネットワークの輻輳状態を判定するステップと、
前記判定した輻輳状態及び優先度に基づいて、前記輻輳を回避するための送信レートを決定するステップと、を有し、
前記送信レートを決定するステップは、
前記送信レートを減少させる際に、前記優先度が高い場合は、前記優先度が低い場合よりも前記送信レートの減少量が小さくなるように、前記送信レートを決定し、前記優先度が低い場合は、前記優先度が高い場合よりも前記送信レートの減少量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、
前記送信レートを増加させる際に、前記優先度が高い場合は、前記優先度が低い場合よりも前記送信レートの増加量が大きくなるように、前記送信レートを決定し、前記優先度が低い場合は、前記優先度が高い場合よりも前記送信レートの増加量が小さくなるように、前記送信レートを決定する、ことを特徴とする送信方法。 - コンピュータを、請求項1から9までのいずれか一項に記載の送信装置として機能させるための送信プログラム。
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