JP3853784B2 - データ通信管理方法 - Google Patents

データ通信管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3853784B2
JP3853784B2 JP2003422734A JP2003422734A JP3853784B2 JP 3853784 B2 JP3853784 B2 JP 3853784B2 JP 2003422734 A JP2003422734 A JP 2003422734A JP 2003422734 A JP2003422734 A JP 2003422734A JP 3853784 B2 JP3853784 B2 JP 3853784B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
transmission
time
data transmission
divided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003422734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005184494A (ja
Inventor
光洋 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Advanced Technology Corp
Original Assignee
NTT Advanced Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Advanced Technology Corp filed Critical NTT Advanced Technology Corp
Priority to JP2003422734A priority Critical patent/JP3853784B2/ja
Publication of JP2005184494A publication Critical patent/JP2005184494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3853784B2 publication Critical patent/JP3853784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

本発明は、企業や官公庁、あるいは一般家庭などにおいて、ルータを介してデータ通信を行う場合のデータ通信管理方法に関するものである。
ネットワークの混雑を回避するための従来の輻輳制御方式の一つにTCP Vegas(非特許文献1)が知られている。図2〜4はTCP Vegasの処理の流れを示している。図2では送信端末と受信端末がルータを経由してデータの送受信を行う場合について説明している。送信端末がデータ送信に対する正常な確認応答であるACK(ACKnowledgement)を受信端末からルータを経由して受信する際に、図2の処理が開始される。図2〜4に記載の変数については、baseRTTはネットワークに輻輳が起きていない場合のRTT(Round Trip Time)であるが、実際は測定したRTTの中で最も小さい値である。cwndは初期値1の輻輳ウインドウサイズであり、rwndは受信端末で設定される広告ウインドウサイズである。ssthreshは通信処理における一回の送信処理での送信パケット数の増加を行うスロースタートの閾値であり、初期値はrwndの値である。flagはスロースタートアルゴリズムにおいてウインドウサイズを増加させるための初期値1のフラグであり、gammaはスロースタートアルゴリズムから輻輳回避アルゴリズムヘ移行する判断のための閾値である。alphaと、betaとはcwndの増減を決定する際の閾値をそれぞれ表す。また、gammaと、alphaと、betaとの初期値については、それぞれユーザが任意に設定可能である。最初に現在の時刻と受信した確認応答であるACKに対応するパケットを送信した時刻からルータはRTTを算出する(図2のステップS10)。
次に、RTT<baseRTTであるかを判断し(図2のステップSll)、真であればRTTの値を新たなbaseRTTの値とする(図2のステップS12)。次に、ネットワークに輻輳が起きていない場合に期待されるスループットを表すExpected=cwnd/baseRTTと実際のスループットを表すActual=cwnd/RTTを算出し、さらにその差であるDelta=Expected−Actualを算出する(図2のステップS13)。
次に、cwnd<ssthreshであるか判断し、真であればスロースタートアルゴリズムである処理1へ、偽であれば輻輳回避アルゴリズムである処理2へ移る(図2のステップS14)。
スロースタートアルゴリズムでは、まずDelta<gammaであるか判断し(図3のステップS20)、偽であれば今後の処理を輻輳回避アルゴリズムに移行させるためにssthresh=2として(図3のステップS26)、処理を終了する。真であればflagの否定を新たなflagとし(図3のステップS21)、flagが偽であるか判断し、(図3のステップS22)偽であるなら処理を終了することにより、後のウインドウサイズ更新の処理を2回に1回の割合で行っている。 flagが真であったなら、cwndを2倍にして(図3のステップS23)、cwndがrwndを超えているか判断し(図3のステップS24)、超えていればcwndの値をrwndの値として処理を終了する。
輻輳回避アルゴリズムでは、まずDelta<alphaであるか判断し(図4のステップS30)、真であればcwndを1増加させて(図4のステップS31)、cwndがrwndを超えているか判断し(図4のステップS32)、超えていればcwndをrwndの値として(図4のステップS33)処理を終了する。
Delta<alphaでなければ、Delta<betaであるか判断し(図4のステップS34)、真であれば処理は終了、偽であればcwndを1減少させて(図4のステップS35)、cwnd<2であるか判断し(回3のステップS36)、真であればcwndの値を2として(図4のステップS37)処理を終了する。
このような処理を行うことにより、ネットワークが混雑してきてキューイング遅延が大きくなり、RTTの値が大きくなると、Actualの値は小さくなるが、Expectedの値は変わらないため、Deltaの値は大きくなり、閾値betaを超えるとcwndを減少させて、送信するパケット数を減らすので、ネットワーク中のパケットの流量は減少し、混雑が回避される。逆にネットワークに空きが出てきて、RTTの値が小さくなると、Deltaの値が小さくなり、alphaより小さくなるとcwndを増加させてパケットの流量を増加させるので、ネットワークの帯域を有効に利用できる。最終的にはDeltaはalphaとbetaの値をとるようになり、cwndは変化せずに安定した状態に収束する。
ところが、既存のコネクションに対し、新たにコネクションが加わった場合、一般的にウインドウサイズは異なる値で収束してしまい、コネクション間でウインドウサイズが不公平なまま安定してしまう。この問題を解決するために、図4におけるパラメータalphaとbetaの値を等しくする方法(非特許文献2)が知られている。alphaとbetaの値を等しくすることにより、ウインドウサイズが固定しないため、不公平なまま安定することを防いでいる。しかし、新しいコネクションの開始後しばらくは既存のコネクションよりもウインドウサイズが小さな値となり、コネクション間でのスループットの不公平を発生させる問題点がある。
また、ネットワークの混雑を回避するための従来の他のQoS(Quality of Service)制御方式にDiffservが知られている。Diffservではパケット中のTOS(Type Of Service)フィールドに優先順位を設定し、ネットワークが混雑した際には、優先度の高いパケットは優先度の低いパケットより高確率で送出する送出優先や、優先度の高いパケットは優先度の低いパケットより低確率で破棄する破棄優先を適用して輻輳制御を行っている。しかし、Diffservでは確率的な制御を行うために同一優先度内であっても異なるコネクションの間ではスループットの差が生じ、公平性が保てない問題点があった。
Lawrence S. Brakmo, Larry L.Peterson,″TCP Vegas: End to End Consgestion Avoidance on a Global Internet″, IEEE Journal on Selected Areas in Communication, vol. 13, no.8,October 1995, pages 1465−1480 GO Hasegawa, Masayuki Murata, and Hideo Miyahara,″Fairness and Stability of Congestion Control Mechanism of TCP″,Proc. of IEEE INFOCOM, Mar. 1999, pages 1329−1336
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、その目的は、企業や官公庁、あるいは一般家庭などでルータを介したデータ通信を行う場合の、コネクション間でのスループットの不公平を抑止するデータ通信管理方法を提供することにある。
この発明は前述の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、第1の端末装置と、第2の端末装置とがそれぞれ第1のルータ装置と、第2のルータ装置とを経由してデータの送受信を行うデータ通信管理システムにおいて、前記第1のルータ装置が、前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への送信データを受けた際に、前記送信データを前記第2のルータ装置経由で第2の端末装置へ送信すると共に、データの送信時刻を記憶領域に格納し、前記第2の端末装置から前記第2のルータ装置経由で送信された応答信号を受信する際に、受信時刻を記憶領域に格納し、前記受信時刻と、前記送信時刻との差分であるデータ送信時間を計算し、データを送信する毎にデータ送信時間をチェックして最短のデータ送信時間を検知し、最短データ送信時間として記憶領域に格納し、送信対象のデータの送信経路と、前記送信対象のデータに予め設定された優先度との組み合わせ毎に設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有するデータの分割送信単位量を、前記データ送信時間で除算して実際のデータ送信速度を得て、前記最短データ送信時間で前記データの分割送信単位量を除算して最速データ送信速度を得て、前記最速データ送信速度から前記実際のデータ送信速度を減算して速度差分を得て、前記速度差分が、前記送信経路及び前記優先度との組み合わせ毎に予め設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有する所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、前記速度差分が前記データ送信速度差閾値よりも大きい場合には前記データの分割送信単位量を削減し、前記データ送信時間を前記データの分割送信単位量で除算してパケット送信間隔時間を得て、記憶領域に格納することを特徴とするデータ通信管理方法である。
請求項2に記載の発明は、第1の端末装置と、第2の端末装置とがそれぞれ第1のルータ装置と、第2のルータ装置とを経由してデータの送受信を行うデータ通信管理システムにおいて、前記第1のルータ装置が、前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への送信データを受けた際に、前記送信データを前記第2のルータ装置経由で第2の端末装置へ送信すると共に、データの送信時刻を記憶領域に格納し、前記第2の端末装置から前記第2のルータ装置経由で送信された応答信号を受信する際に、受信時刻を記憶領域に格納し、前記受信時刻と、前記送信時刻との差分であるデータ送信時間を計算し、データを送信する毎にデータ送信時間をチェックして最短のデータ送信時間を検知し、最短データ送信時間として記憶領域に格納し、送信対象のデータの送信経路と、前記送信対象のデータに予め設定された優先度との組み合わせ毎に設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有するデータの分割送信単位量を、前記データ送信時間で除算して実際のデータ送信速度を得て、前記最短データ送信時間で前記データの分割送信単位量を除算して最速データ送信速度を得て、前記最速データ送信速度から前記実際のデータ送信速度を減算して速度差分を得て、前記速度差分が、前記送信経路及び前記優先度との組み合わせ毎に予め設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有する所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、前記速度差分が前記データ送信速度差閾値よりも大きい場合には前記データの分割送信単位量を削減し、前記データ送信時間を前記データの分割送信単位量で除算し、この結果を前記送信経路と、前記優先度との組み合わせ毎のパケット送信間隔時間として記憶領域に格納することを特徴とするデータ通信管理方法である。
請求項3に記載の発明は、第1の端末装置と、第2の端末装置とがそれぞれ第1のルータ装置と、第2のルータ装置とを経由してデータの送受信を行うデータ通信管理システムにおいて、前記第1のルータ装置は、前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への送信データを入力し、前記送信データに送信時の時刻を加えて前記第2のルータ装置へ送信し、前記第2のルータ装置は、前記第1のルータ装置から前記送信データを受信し、現在時刻から前記送信時の時刻を引いてデータ送信時間を得て前記第1のルータ装置へ送信し、前記第1のルータ装置が、前記第2のルータ装置から前記データ送信時間を受信し、データを送信する毎にデータ送信時間をチェックして最短のデータ送信時間を検知し、最短データ送信時間として記憶領域に格納し、送信対象のデータの送信経路と、前記送信対象のデータに予め設定された優先度との組み合わせ毎に設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有するデータの分割送信単位量を、前記データ送信時間で除算して実際のデータ送信速度を得て、前記最短データ送信時間で前記データの分割送信単位量を除算して最速データ送信速度を得て、前記最速データ送信速度から前記実際のデータ送信速度を減算して速度差分を得て、前記速度差分が、前記送信経路及び前記優先度との組み合わせ毎に予め設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有する所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、前記速度差分が前記データ送信速度差閾値よりも大きい場合には前記データの分割送信単位量を削減し、前記データ送信時間を前記データの分割送信単位量で除算してパケット送信間隔時間を得て、記憶領域に格納することを特徴とするデータ通信管理方法である。
請求項4に記載の発明は、第1の端末装置と、第2の端末装置とがそれぞれ第1のルータ装置と、第2のルータ装置とを経由してデータの送受信を行うデータ通信管理システムにおいて、前記第1のルータ装置は、前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への送信データを入力し、前記送信データに送信時の時刻を加えて前記第2のルータ装置へ送信し、前記第2のルータ装置は、前記第1のルータ装置から前記送信データを受信し、現在時刻から前記送信時の時刻を引いてデータ送信時間を得て前記第1のルータ装置へ送信し、前記第1のルータ装置が、前記第2のルータ装置から前記データ送信時間を受信し、データを送信する毎にデータ送信時間をチェックして最短のデータ送信時間を検知し、最短データ送信時間として記憶領域に格納し、送信対象のデータの送信経路と、前記送信対象のデータに予め設定された優先度との組み合わせ毎に設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有するデータの分割送信単位量を、前記データ送信時間で除算して実際のデータ送信速度を得て、前記最短データ送信時間で前記データの分割送信単位量を除算して最速データ送信速度を得て、前記最速データ送信速度から前記実際のデータ送信速度を減算して速度差分を得て、前記速度差分が、前記送信経路及び前記優先度との組み合わせ毎に予め設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有する所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、前記速度差分が前記データ送信速度差閾値よりも大きい場合には前記データの分割送信単位量を削減し、前記データ送信時間を前記データの分割送信単位量で除算して、この結果を前記送信経路と、前記優先度との組み合わせ毎のパケット送信間隔時間として記憶領域に格納することを特徴とするデータ通信管理方法。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のデータ通信管理方法であって、コネクションレス型通信方式のプロトコルでデータの送信を行う場合には、前記パケット送信間隔時間に対して所定の固定値を設定することを特徴とするものである。
請求項1と、請求項3との発明によれば、データの分割送信単位量を送信経路と、優先度とをもとに設定するため、同じ送信経路と、優先度との中で既存のコネクションと新しいコネクションとの間でデータの分割送信単位量の差異を抑え、コネクション間でのスループットの不公平を抑止しながらQoS制御を行う効果がある。
また、請求項2と、請求項4との発明によれば、パケット送信間隔時間を送信経路と、優先度とをもとに設定するため、既存のコネクションと新しいコネクションとの間でパケット送信間隔時間の差異を抑え、コネクション間でのスループットの不公平を抑止しながらQoS制御を行う効果がある。
また、請求項5の発明によれば、コネクションレス型通信方式のプロトコルでデータの送信においては分割データ送出間隔時間に対して所定の固定値を適用するため、ルータ装置の処理負荷の増加を抑えることができる効果が得られる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。
図1は本実施の形態の構成を表している。端末装置1−1〜1−nと、端末装置2−1〜2−nと、端末装置3−1〜3−nとはシェーパ11と、シェーパ12と、シェーパ13とを経由してデータの送受信を行うパソコンである。
シェーパ11はシェーパ機能を備えたルータ装置であり、端末装置1−1〜1−nと、シェーパ12との間での、あるいは端末装置1−1〜1−nと、シェーパ13との間でのデータの中継を行う。シェーパ11は記憶領域と、演算機能と、制御機能とを備え、記憶領域にデータの送信時間を表すRTT(データ送信時間、正の実数)と、最も短いデータの送信時間を表すbaseRTT(最短のデータ送信時間、正の実数)と、データの送信速度の閾値であるalpha(データ送信速度差閾値、正の実数)と、1回に送信するデータの大きさを表すcwnd(データの分割送信単位量、正の整数)と、最も効率的なケースでのデータの送信速度を表すExpected(最速データ送信速度、正の実数)と、データの送信速度を表すActual(実際のデータ送信速度、正の実数)と、データ送信時のパケットの送信間隔時間を表すinterval(パケット送信間隔時間、正の実数)と、を格納する。
また、シェーパ11はパケットの送信元のアドレスと、送信先のアドレスと、送信先のポート番号とで表される送信経路毎に、かつ、TOSフィールド中の優先度毎にパケットのキューを記憶領域に格納し、キューから順次パケットを読み込んで送信を行う。さらに、このパケットのキューごとにシェーパ11はcwndと、alphaとを記憶領域に格納する。
シェーパ12と、シェーパ13とはシェーパ11と同様の機能を備える。
また、ユーザは予めbaseRTTの初期値として“10000”を、cwndの初期値として“6”を、alphaの初期値として“6”を、intervalの初期値として“0”をシェーパ11に指定し、シェーパ11はユーザの指定した初期値を受けて記憶領域に格納している。
次に、図を参照して本実施形態におけるデータ通信管理方法の動作について説明する。
図1において、まず、端末装置1−1(第1の端末装置)はシェーパ11(第1のルータ装置)へ、データの端末装置2−1(第2の端末装置)への送信を要求する。シェーパ11は端末装置1−1からデータを入力し、現在時刻をデータ送信時刻として記憶領域に格納し、記憶領域からintervalを読み込み、パケットの送信間隔時間“0”を適用して、シェーパ12(第2のルータ装置)を経由してデータを端末装置2−1へ送信する。
端末装置2−1はシェーパ11から、シェーパ12を経由してデータを受信する。端末装置2−1はデータを受信したことを端末装置1−1に通知するために、ACKの端末装置1−1への送信をシェーパ12に要求する。
シェーパ12は端末装置2−1からACKを入力し、シェーパ11へACKを送信する。シェーパ11はシェーパ12からACKを受信し、ACKの受信時刻を記憶領域に格納し、図5の処理を行って、受信したACKを端末装置1−1へ出力する。この図5は従来の技術と比べて特徴的な処理であるウインドウサイズと、パケット送信間隔時間との決定の処理の流れを示している。以下、図5の処理について説明する。
シェーパ11は先ほどのACKの受信時刻からデータ送信時刻を差し引き、データの送信からACKの受信までの時間であるRTTを計算し、計算結果である“8000”を記憶領域に格納する(ステップS40)。
次に、シェーパ11はbaseRTTの値である“10000”を記憶領域から読み出してRTTと比較し、先ほどのデータ送信が今までのデータ送信時間と比べて最も早い時間で完了したか否かをチェックする(ステップS41)。シェーパ11は先ほどのデータ送信が今までのデータ送信時間と比べて最も早い時間で完了したものであることを検知し、baseRTTにRTTを設定する(ステップS42)。ここで、baseRTTのほうが短い時間である場合には、baseRTTの更新は行わない。
つづいて、シェーパ11は記憶領域からcwndの値である“6”を読み出し、最も効率よくデータの送信ができた場合を想定したデータの送信速度であるExpectedと、先ほどの実際のデータの送信速度であるActualとを計算し、Expectedとして“0.00075”と、Actualとして“0.00075”とを得る(ステップS43)。
そして、Expectedと、Actualとの差分をとって、最も効率よくデータの送信ができた場合と、実際のデータの送信との送信速度の差を計算し、“0”を得る。この差分に対してシェーパ11は記憶領域から所定の閾値であるalphaの値“6”を読み出し、比較する(ステップS44)。この結果、シェーパ11はalphaのほうが大きいことを検知し、もっと1回に送信するデータを増やしても良いと判断する。このため、シェーパ11はcwndに1を加えて“7”を得て、これを記憶領域に書き込む(ステップS46)。
なお、alphaのほうが小さい場合には、シェーパ11はネットワークが混雑していると判断し、1回に送信するデータの量を減少させるためにcwndから1を減算した“5”を記憶領域に格納する(ステップS45)。
次に、シェーパ11は現状のネットワークの混雑の程度に適したパケットの送信間隔時間を得るため、RTTをcwndで除算し、“1142“を得て記憶領域に格納する(ステップS47)。次回以降のデータの送信においては、ここまでの処理で得られたcwndと、パケットの送信間隔時間とを適用する。
ここまでの説明ではbaseRTTが“10000”に対してRTTが“8000”のケースであり、ネットワークの状態が良好な場合であった。逆に、ネットワークが混雑してくると、RTTが増加し(ステップS40)、これに伴いActualの値は減少して(ステップS43)Expectedと、Actualとの差分は大きくなる(ステップS44)。この差分がalphaを超えると、cwndを減少させ(ステップS45)、パケット送信間隔時間を大きくして(ステップS47)パケットの流量を減らすため、ネットワークの輻輳を回避することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、シェーパ11はシェーパ12へデータを送信する際に送信時刻をデータに付加して送信し、シェーパ12はシェーパ11からデータを受信した際に現在時刻から送信時刻を引いてデータの送信時間を計測し、RTTを得る方法がある。シェーパ12はRTTを得てシェーパ11に送信し、シェーパ11はこのRTTをもとに図5の処理を行う。これにより、受信端末装置2−1での処理時間は除外されるため、端末装置2−1の性能に依存しないQoS制御が可能となる。
また、シェーパ11はパケットの送信間隔時間をキュー毎に設定しても良い。加えて、cwndの初期値と、alphaの初期値とをキュー毎に設定しても良い。例えば、TOSフィールドに設定する優先度をHigh、Middle、Lowの3個とし、それぞれに対応するcwndの初期値を“6”、“4”、“2”とし、alphaの初期値を“6”、“4”、“2”とする方法がある。
また、端末装置において標準的に実装されているTCP Renoコネクションに関して本実施の形態を適用し、同一優先度の複数コネクションのパケットを1つのシェーパに集約して処理する方法もある。これにより、既存のコネクションと、新規のコネクションとの間でのウインドウサイズの差異は解消される。また、パケットの送信間隔時間についても既存のコネクションと、新規のコネクションとの間での差異は発生しない。
また、本実施の形態をTCP(Transmission Control Protocol)パケットのみに適用し、UDP(User Datagram Protocol、コネクションレス型通信方式のプロトコル)パケットについてはパケットの送信間隔時間を所定の時間に設定する方法がある。これにより、シェーパ11の処理は軽減されるため、処理時間が短くなる。
また、UDPパケットに関しても本実施の形態を適用しても良い。さらに、シェーパ11からシェーパ12へのデータの送信において、シェーパ12がデータを受信した際にシェーパ12がACKをシェーパ11へ送信する方法もある。このACKをもとにシェーパ11はUDPパケットのRTTを計測し、本実施の形態における処理を行うことにより、UDPパケットについても輻輳制御を行うことができる。
また、本実施の形態においては端末装置1−1〜1−nと、端末装置2−1〜2−nと、端末装置3−1〜3−nとをパソコンとしたが、これらはPDA(Personal Data Asistant)や、ネットワーク機能を備えたゲーム機などであっても良い。
本発明の実施の形態によるデータ通信管理方法のネットワーク構成例を表す図である。 従来技術であるTCP Vegasの処理の流れを表すフローチャートである。 従来技術であるTCP Vegasの処理の流れを表すフローチャートである。 従来技術であるTCP Vegasの処理の流れを表すフローチャートである。 本発明の実施形態によるデータ通信管理方法の処理の流れを表すフローチャートである。
符号の説明
1−1〜1−n、2−1〜2−n、3−1〜3−n…端末装置
11,12,13…シェーパ

Claims (5)

  1. 第1の端末装置と、第2の端末装置とがそれぞれ第1のルータ装置と、第2のルータ装置とを経由してデータの送受信を行うデータ通信管理システムにおいて、
    前記第1のルータ装置が、
    前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への送信データを受けた際に、前記送信データを前記第2のルータ装置経由で第2の端末装置へ送信すると共に、データの送信時刻を記憶領域に格納し、
    前記第2の端末装置から前記第2のルータ装置経由で送信された応答信号を受信する際に、受信時刻を記憶領域に格納し、
    前記受信時刻と、前記送信時刻との差分であるデータ送信時間を計算し、
    データを送信する毎にデータ送信時間をチェックして最短のデータ送信時間を検知し、最短データ送信時間として記憶領域に格納し、
    送信対象のデータの送信経路と、前記送信対象のデータに予め設定された優先度との組み合わせ毎に設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有するデータの分割送信単位量を、前記データ送信時間で除算して実際のデータ送信速度を得て、
    前記最短データ送信時間で前記データの分割送信単位量を除算して最速データ送信速度を得て、
    前記最速データ送信速度から前記実際のデータ送信速度を減算して速度差分を得て、
    前記速度差分が、前記送信経路及び前記優先度との組み合わせ毎に予め設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有する所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、
    前記速度差分が前記データ送信速度差閾値よりも大きい場合には前記データの分割送信単位量を削減し、
    前記データ送信時間を前記データの分割送信単位量で除算してパケット送信間隔時間を得て、記憶領域に格納する
    ことを特徴とするデータ通信管理方法。
  2. 第1の端末装置と、第2の端末装置とがそれぞれ第1のルータ装置と、第2のルータ装置とを経由してデータの送受信を行うデータ通信管理システムにおいて、
    前記第1のルータ装置が、
    前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への送信データを受けた際に、前記送信データを前記第2のルータ装置経由で第2の端末装置へ送信すると共に、データの送信時刻を記憶領域に格納し、
    前記第2の端末装置から前記第2のルータ装置経由で送信された応答信号を受信する際に、受信時刻を記憶領域に格納し、
    前記受信時刻と、前記送信時刻との差分であるデータ送信時間を計算し、
    データを送信する毎にデータ送信時間をチェックして最短のデータ送信時間を検知し、最短データ送信時間として記憶領域に格納し、
    送信対象のデータの送信経路と、前記送信対象のデータに予め設定された優先度との組み合わせ毎に設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有するデータの分割送信単位量を、前記データ送信時間で除算して実際のデータ送信速度を得て、
    前記最短データ送信時間で前記データの分割送信単位量を除算して最速データ送信速度を得て、
    前記最速データ送信速度から前記実際のデータ送信速度を減算して速度差分を得て、
    前記速度差分が、前記送信経路及び前記優先度との組み合わせ毎に予め設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有する所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、
    前記速度差分が前記データ送信速度差閾値よりも大きい場合には前記データの分割送信単位量を削減し、
    前記データ送信時間を前記データの分割送信単位量で除算し、この結果を前記送信経路と、前記優先度との組み合わせ毎のパケット送信間隔時間として記憶領域に格納する
    ことを特徴とするデータ通信管理方法。
  3. 第1の端末装置と、第2の端末装置とがそれぞれ第1のルータ装置と、第2のルータ装置とを経由してデータの送受信を行うデータ通信管理システムにおいて、
    前記第1のルータ装置は、前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への送信データを入力し、前記送信データに送信時の時刻を加えて前記第2のルータ装置へ送信し、
    前記第2のルータ装置は、前記第1のルータ装置から前記送信データを受信し、現在時刻から前記送信時の時刻を引いてデータ送信時間を得て前記第1のルータ装置へ送信し、
    前記第1のルータ装置が、
    前記第2のルータ装置から前記データ送信時間を受信し、
    データを送信する毎にデータ送信時間をチェックして最短のデータ送信時間を検知し、最短データ送信時間として記憶領域に格納し、
    送信対象のデータの送信経路と、前記送信対象のデータに予め設定された優先度との組み合わせ毎に設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有するデータの分割送信単位量を、前記データ送信時間で除算して実際のデータ送信速度を得て、
    前記最短データ送信時間で前記データの分割送信単位量を除算して最速データ送信速度を得て、
    前記最速データ送信速度から前記実際のデータ送信速度を減算して速度差分を得て、
    前記速度差分が、前記送信経路及び前記優先度との組み合わせ毎に予め設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有する所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、
    前記速度差分が前記データ送信速度差閾値よりも大きい場合には前記データの分割送信単位量を削減し、
    前記データ送信時間を前記データの分割送信単位量で除算してパケット送信間隔時間を得て、記憶領域に格納する
    ことを特徴とするデータ通信管理方法。
  4. 第1の端末装置と、第2の端末装置とがそれぞれ第1のルータ装置と、第2のルータ装置とを経由してデータの送受信を行うデータ通信管理システムにおいて、
    前記第1のルータ装置は、前記第1の端末装置から前記第2の端末装置への送信データを入力し、前記送信データに送信時の時刻を加えて前記第2のルータ装置へ送信し、
    前記第2のルータ装置は、前記第1のルータ装置から前記送信データを受信し、現在時刻から前記送信時の時刻を引いてデータ送信時間を得て前記第1のルータ装置へ送信し、
    前記第1のルータ装置が、
    前記第2のルータ装置から前記データ送信時間を受信し、
    データを送信する毎にデータ送信時間をチェックして最短のデータ送信時間を検知し、最短データ送信時間として記憶領域に格納し、
    送信対象のデータの送信経路と、前記送信対象のデータに予め設定された優先度との組み合わせ毎に設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有するデータの分割送信単位量を、前記データ送信時間で除算して実際のデータ送信速度を得て、
    前記最短データ送信時間で前記データの分割送信単位量を除算して最速データ送信速度を得て、
    前記最速データ送信速度から前記実際のデータ送信速度を減算して速度差分を得て、
    前記速度差分が、前記送信経路及び前記優先度との組み合わせ毎に予め設定される当該優先度の優先順位に応じた大きさの値を有する所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、
    所定のデータ送信速度差閾値よりも小さい場合には前記データの分割送信単位量を増やし、
    前記速度差分が前記データ送信速度差閾値よりも大きい場合には前記データの分割送信単位量を削減し、
    前記データ送信時間を前記データの分割送信単位量で除算して、この結果を前記送信経路と、前記優先度との組み合わせ毎のパケット送信間隔時間として記憶領域に格納する
    ことを特徴とするデータ通信管理方法。
  5. コネクションレス型通信方式のプロトコルでデータの送信を行う場合には、前記パケット送信間隔時間に対して所定の固定値を設定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のデータ通信管理方法。
JP2003422734A 2003-12-19 2003-12-19 データ通信管理方法 Expired - Fee Related JP3853784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003422734A JP3853784B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 データ通信管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003422734A JP3853784B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 データ通信管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005184494A JP2005184494A (ja) 2005-07-07
JP3853784B2 true JP3853784B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=34783519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003422734A Expired - Fee Related JP3853784B2 (ja) 2003-12-19 2003-12-19 データ通信管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3853784B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11258531B2 (en) 2005-04-07 2022-02-22 Opanga Networks, Inc. System and method for peak flow detection in a communication network
US7558271B2 (en) 2005-10-21 2009-07-07 International Business Machines Corporation Method and apparatus for adaptive bandwidth control with defined priorities for different networks
US20070091922A1 (en) 2005-10-21 2007-04-26 Steven Elliot Method and apparatus for adaptive bandwidth control with a bandwidth guarantee
KR102536208B1 (ko) 2015-03-03 2023-05-25 오팡가 네트웍스, 인크. 데이터 흐름을 페이스 조정하기 위한 시스템 및 방법
JP6491521B2 (ja) * 2015-04-10 2019-03-27 日本放送協会 パケット通信におけるパケット送信装置、通信端末及び輻輳制御方法
JP7144679B2 (ja) * 2018-08-24 2022-09-30 富士通株式会社 送信制御装置および送信制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005184494A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4032231B2 (ja) データ伝送方法
KR101046105B1 (ko) 컴퓨터 프로그램 제조품, 리소스 요구 조정 방법 및 엔드 시스템
JP2023002774A (ja) パケット伝送システムおよび方法
EP2997707B1 (en) Enhancing performance of rapid channel changes and other playback positioning changes in adaptive streaming
EP2522109B1 (en) Method of estimating congestion
JP5146725B2 (ja) 通信装置および通信方法
Abbasov et al. Effective RED: An algorithm to improve RED's performance by reducing packet loss rate
US20080031149A1 (en) Communications scheduler
Høiland-Jørgensen et al. Piece of CAKE: a comprehensive queue management solution for home gateways
JP2008511205A (ja) キュー制御と1方向遅延測定を用いた、ネットワークの輻輳を制御する方法および装置
CN106878192B (zh) 一种自适应mptcp的数据调度方法
JP2004538719A (ja) 非線形高スケーラブル増加−減少輻輳制御機構を提供する方法
US8570864B2 (en) Kernel awareness of physical environment
US7224670B2 (en) Flow control in computer networks
CN110730469B (zh) 一种基于扩展卡尔曼无线网络带宽预测方法及其拥塞控制
JP4402619B2 (ja) マルチキャスト通信フロー制御方法および装置
US7974203B2 (en) Traffic control system, traffic control method, communication device and computer program
Qazi et al. Congestion control with multipacket feedback
US10523571B2 (en) Processing data items in a communications network
US20080267068A1 (en) Lightweight bandwidth-management scheme for elastic traffic
JP3853784B2 (ja) データ通信管理方法
Kelly An ECN probe-based connection acceptance control
JP5308364B2 (ja) 送信装置、送信方法及びプログラム
US10063489B2 (en) Buffer bloat control
Lu et al. EQF: An explicit queue-length feedback for TCP congestion control in datacenter networks

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees