JP2011154857A - 放電ランプ用給電装置及び放電ランプ点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプ8を点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプ8を点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる放電ランプ用給電装置において、エコ点灯モードの放電ランプ温度信号に基づき、放電ランプ8の温度が低いと判断したときは、次のフル点灯モードへの切り換え時に、オーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部16〜19を有することを特徴とする放電ランプ用給電装置である。
【選択図】図1
Description
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、紫外線照射装置において、照射処理を行なわず、かつ、放電ランプを点灯維持させる場合に、省電力化の観点から、限りなく点灯電力を低減させることが可能な放電ランプ用給電装置及び該放電ランプ用給電装置を使用した放電ランプ点灯装置を提供することにある。
第1の手段は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる放電ランプ用給電装置において、前記エコ点灯モードの放電ランプ温度信号に基づき、前記放電ランプの温度が低いと判断したときは、次のフル点灯モードへの切り換え時に、オーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部を有することを特徴とする放電ランプ用給電装置である。
第2の手段は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モートと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる放電ランプ用給電装置において、前記エコ点灯モードにおける放電ランプの点灯経過時間信号に基づき、前記放電ランプの点灯経過時間が所定時間以上経過したと判断したときは、次のフル点灯モードへの切り換え時に、オーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部を有することを特徴とする放電ランプ用給電装置である。
第3の手段は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる放電ランプ用給電装置において、前記エコ点灯モードの放電ランプ温度信号に基づき、前記放電ランプの温度が低いと判断したときには、その時点において強制的にフル点灯モードに切り換えるとともに、放電ランプの放射光を遮光すべき信号を発信することを特徴とする放電ランプ用給電装置である。
第4の手段は、放電ランプと、この放電ランプに電力を供給する給電装置と、前記放電ランプの温度測定手段とを備える放電ランプ点灯装置において、前記給電装置は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる機能を有するとともに、前記給電装置は、前記温度測定手段からの信号に基づき、次のフル点灯モードへの切り換え時にオーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部を有することを特徴とする放電ランプ点灯装置である。
第5の手段は、放電ランプと、この放電ランプに電力を供給する給電装置と、前記放電ランプのエコ点灯モードの点灯経過時間測定手段とを備える放電ランプ点灯装置において、前記給電装置は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる機能を有するとともに、前記給電装置は、前記点灯経過時間測定手段からの信号に基づき、次のフル点灯モードへの切り換え時にオーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部を有することを特徴とする放電ランプ点灯装置である。
第6の手段は、放電ランプと、この放電ランプに電力を供給する給電装置と、前記放電ランプの温度測定手段と、前記放電ランプの放射光を遮光する手段とを備える放電ランプ点灯装置において、前記給電装置は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる機能を有するとともに、前記給電装置は、前記温度測定手段からの信号に基づき、エコ点灯モード状態から強制的にフル点灯モードに切り換えるとともに、前記遮光手段に遮光すべき信号を発信する制御部を有することを特徴とする放電ランプ点灯装置である。
図1は、本実施形態に係る放電ランプ用給電装置の構成を示す図である。
同図に示すように、この放電ランプ用給電装置は、商用電源1から供給された電流は、全波整流回路2とコンデンサC1から構成される整流平滑回路3により整流・平滑される。整流平滑回路3から得られる直流電圧は、スイッチング素子Tr1〜Tr4から構成されるフルブリッジ型スイッチング回路4に供給される。スイッチング回路4の各スイッチング素子Tr1〜Tr4のベースはPWM制御部5の出力に接続されており、PWM制御部5の出力によりスイッチング素子Tr1〜Tr4がオン/オフし、スイッチング回路4から高周波出力を発生する。スイッチング回路4の出力はトランスTにより昇圧されて、ダイオードD1、D2、インダクタンスL1、コンデンサC2から構成される整流平滑回路6により直流電圧に変換される。さらに、抵抗R1、R2、R3、さらに、起動器7を介して、放電ランプ8に供給される。
まず、照射装置制御部16からの指令により切り換え部15がフル点灯モード基準電力発生部13側に切り換えられて、フル点灯モードが選択された場合、電力測定部11で算出されたランプ電力信号に基づき、ランプ電力が一定値になるように、いわゆる定電力制御が行なわれる。具体的には、電力測定部11の出力信号とフル点灯モード基準電力発生部13の出力信号が、比較器12にて比較され、その差異に応じて、PWM制御部5は各スイッチング素子Tr1〜Tr4のオン時間とオフ時間の比率(デューティ比)を制御する。例えば、ランプ電力信号がフル点灯モード基準電力発生部13の出力信号より大きい場合は、PWM制御部5は、ランプ電力が設定値よりも高いと判断して、ランプ電力が小さくなるように、すなわち、各スイッチング素子Tr1〜Tr4のオフ時間がオン時間に比べて長くなるよう調整する。このようにして、放電ランプ8のランプ電力は、常に、基準電力値に一致するよう制御される。
図2は、本実施形態に係る放電ランプ用給電装置の構成を示す図である。
本実施形態の放電ランプ用給電装置は、図1に示した温度測定手段18に代えて、時間測定手段20を用いて、次のフル点灯モードへの切り換え初期の初期の過入力の制御を行う点で相違する。なお、その他の構成は、図1に示した同符号の構成に対応し、また、基本的動作も同じであるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態の放電ランプ用給電装置では、時間測定手段20がエコ点灯モードの時間を測定し、放電ランプ8の所定の基準時間を経過したとき、時間制御部21はフル点灯モード基準電力発生部13に信号を送り、フル点灯モード基準電力発生部13は、フル点灯モードの基準電力値を、次のフル点灯モードへの切り換え初期だけ高くなるように設定変更する。例えば、上述の例では、フル点灯モードの基準電力値は250Wであるが、切り換え初期のみ基準電力値を300Wに設定する。これにより、エコ点灯モードからフル点灯モードに切り換えたときに、通常よりも大きなオーバシュートした電圧が印加され、いわば放電ランプ8に対しては過入力の状態を形成することができる。この過入力により、切り換え直後から所望の光出力を得ることができる。
図3は、本実施形態に係る放電ランプ用給電装置の構成を示す図である。
本実施形態の放電ランプ用給電装置は、図1に示した温度制御部19の制御信号をフル点灯モード基準電力発生部13に入力させているのに対して、温度制御部19の制御信号を照射装置制御部16に入力させてフル点灯モードの放電ランプ8の温度を上昇させようとするものである。なお、その他の構成は、図1に示した同符号の構成に対応し、また、基本的動作も同じであるので、詳細な説明は省略する。
本実施形態の放電ランプ用給電装置は、エコ点灯モードにおいて、温度測定手段18によって測定された温度が温度制御部19において、放電ランプ8の温度が低いと判断した場合は、照射装置制御部16は、遮光手段17におけるシャッター172を閉じた状態のまま、切り換え部15を切り換えて、エコ点灯モードから強制的にフル点灯モードに移行させる。フル点灯モードに移行させることによって、放電ランプ8の温度を上昇させるためである。この状態で、照射装置制御部16からフル点灯モードへの切り替えが指示された場合は、照射装置制御部16は、遮光手段17の遮光駆動機構171に信号を送りシャッター172を開く。一方、照射装置制御部16からフル点灯モードへの切り替えが指示されることなく、すなわち、照射処理の休止状態が継続している場合は、照射装置制御部16は、温度制御部19から放電ランプ8が基準温度を超えたことを確認した場合は、再び、切り換え部15を切り換えて、エコ点灯モードに戻す。省電力化のためである。
同図に示すように、放電ランプ8は全体が石英ガラス製の発光部81と封止部82から構成される。発光部81には陰極83Aと陽極83Bが対向配置しており、それぞれ電極軸84A、84Bに保持される。電極軸84A、84Bの根元は封止部82内にそれぞれ埋設される。なお、電極の形態はこれに限定されるものではなく、例えば、同一径のまま1本棒のように延びるものであってもよい。陰極83Aはタングステン(W)からなり、その先端にバリウム(Ba)、トリウム(Th)、ランタン(La)などのエミッタ物質が含まれる。一方、陽極83Bもタングステンから構成される。陽極83Bの電極軸84Bにはゲータとしてタンタルワイヤ85が巻きつけられている。陰極83Aの陽極側先端は電子放射の容易性から円錐形状に形成されているが、陽極83Bの陰極側先端は平面形状に形成されている。
同図に示すように、この紫外線照射装置は、ケーシング22の内部に、光学系23と、光学系23を構成する放電ランプ8を制御する放電ランプ用給電装置本体24が設けられている。光学系23は、ショートアーク型の放電ランプ8と、放電ランプ8から放射される光を反射する楕円反射鏡25を備えている。放電ランプ8のアーク中心が楕円反射鏡25の第1焦点F1に一致するように、放電ランプ8と楕円反射鏡25がケーシング21に固定されている。放電ランプ8の放射光は、楕円反射鏡25によって、楕円反射鏡25の第2焦点F2に集光される。楕円反射鏡25の第2焦点F2には導光ファイバ26を配置し、導光ファイバ26によって、放電ランプ8の放射光を微小域に照射することができる。楕円反射鏡25と導光ファイバ26の間には、図3に示したように、シャッター172が配置される。シャッター172はシャッター駆動機構171により開閉制御されるものであり、「閉じる」の信号が入力されたときは、シャッター172は図示の状態となり、放電ランプ8の放射光は導光ファイバ26には導かれない。一方、シャッター駆動機構2171により「開く」の信号が入力されたときには、シャッター172は矢印aの方向に退避し、放電ランプ8の放射光が導光ファイバ26に導かれる。図1〜図3において説明したように、シャッター駆動機構171は放電ランプ用給電装置本体24と連携しており、放電ランプ8の点灯モードとの関係で開閉制御される。放電ランプ8に装着されたサーミスタなどの温度センサーからなる温度測定手段18の出力は放電ランプ用給電装置本体24に送信される。導光ファイバ26の出射端から出射した放射光は、接着剤、塗料、インク、レジストなどに照射され、これらを硬化あるいは乾燥させることに利用される。
2 全波整流回路
3 整流平滑回路
4 スイッチング回路
5 PWM制御部
6 整流平滑回路
7 起動器
8 放電ランプ
81 発光部
82 封止部
83A 陰極
83B 陽極
84A、84B 電極軸
85 タンタルワイヤ
9 電圧検知部
10 電流検知部
11 電力測定部
12 比較器
13 フル点灯モード基準電力発生部
14 エコ点灯モード基準電力発生部
15 切り換え部
16 照射装置制御部
17 遮光手段
171 シャッター駆動機構
172 シャッター
18 温度測定手段
19 温度制御部
20 時間測定手段
21 時間制御部
22 ケーシング
23 光学系
24 放電ランプ用給電装置本体
25 楕円反射鏡
26 導光ファイバ
C1 コンデンサ
Tr1〜Tr4 スイッチング素子
T トランス
D1、D2 ダイオード
L1 インダクタンス
C2 コンデンサ
R1、R2、R3 抵抗
Claims (6)
- 定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モートと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる放電ランプ用給電装置において、
前記エコ点灯モードの放電ランプ温度信号に基づき、前記放電ランプの温度が低いと判断したときは、次のフル点灯モードへの切り換え時に、オーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部を有することを特徴とする放電ランプ用給電装置。 - 定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モートと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる放電ランプ用給電装置において、
前記エコ点灯モードにおける放電ランプの点灯経過時間信号に基づき、前記放電ランプの点灯経過時間が所定時間以上経過したと判断したときは、次のフル点灯モードへの切り換え時に、オーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部を有することを特徴とする放電ランプ用給電装置。 - 定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モートと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる放電ランプ用給電装置において、
前記エコ点灯モードの放電ランプ温度信号に基づき、前記放電ランプの温度が低いと判断したときには、その時点において強制的にフル点灯モードに切り換えるとともに、放電ランプの放射光を遮光すべき信号を発信することを特徴とする放電ランプ用給電装置。 - 放電ランプと、この放電ランプに電力を供給する給電装置と、前記放電ランプの温度測定手段とを備える放電ランプ点灯装置において、
前記給電装置は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる機能を有するとともに、
前記給電装置は、前記温度測定手段からの信号に基づき、次のフル点灯モードへの切り換え時にオーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部を有することを特徴とする放電ランプ点灯装置。 - 放電ランプと、この放電ランプに電力を供給する給電装置と、前記放電ランプのエコ点灯モードの点灯経過時間測定手段とを備える放電ランプ点灯装置において、
前記給電装置は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる機能を有するとともに、
前記給電装置は、前記点灯経過時間測定手段からの信号に基づき、次のフル点灯モードへの切り換え時にオーバシュートを発生させるよう過入力を供給する制御部を有することを特徴とする放電ランプ点灯装置。 - 放電ランプと、この放電ランプに電力を供給する給電装置と、前記放電ランプの温度測定手段と、前記放電ランプの放射光を遮光する手段とを備える放電ランプ点灯装置において、
前記給電装置は、定格電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるフル点灯モードと、定格電力値の50%より小さい電力値に維持されるよう定電力制御によって放電ランプを点灯させるエコ点灯モードを切り換え可能に駆動できる機能を有するとともに、
前記給電装置は、前記温度測定手段からの信号に基づき、エコ点灯モード状態から強制的にフル点灯モードに切り換えるとともに、前記遮光手段に遮光すべき信号を発信する制御部を有することを特徴とする放電ランプ点灯装置。
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