JP2011153529A - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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睦 辻野
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Abstract

【課題】燃料噴射量の制御精度を悪化させることなく装置の簡素化を図ることができるエンジンの燃料供給装置を提供すること。
【解決手段】燃料タンク20内の燃料の圧力を調圧するレギュレータ22と、レギュレータ22で調圧された燃料をエンジン10に噴射供給するインジェクタ15とを有する燃料供給システム1において、インジェクタ15から噴射される燃料噴射量を制御するECU5を備え、ECU5は、レギュレータ22を通過する燃料の流量を、吸入空気量と空燃比とから算出し、その算出した燃料流量からレギュレータ22の調圧特性に基づいて、インジェクタ15近傍の圧力を推定し、その推定した圧力に基づき、予め定められている基本燃料噴射時間を補正して、インジェクタ15から噴射される燃料噴射量を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置に関する。より詳細には、燃料噴射弁近傍の圧力に基づき燃料噴射弁における燃料噴射時間を補正する燃料供給装置に関するものであり、特に燃料としてガス燃料をエンジンに供給する場合に好適なものである。
近年、環境対策として、例えば圧縮天然ガス(CNG)などのガス燃料が自動車用燃料に使われ広まりつつある。このようなガス燃料を使用するガス燃料エンジンへの燃料供給方法として、ガソリンエンジンと同様に燃料噴射方式の燃料供給装置が採用されているものがある。この種の燃料供給装置には、燃料噴射量を精度良く制御するために、燃料噴射弁近傍のガス圧力(デリバリ圧力)に基づき、燃料噴射弁における燃料噴射時間を補正するものがある。この補正は、デリバリ圧力を検知し、そのデリバリ圧力から補正係数を算出し、その算出した補正係数に基づいて、燃料噴射弁における燃料噴射時間を補正している(特許文献1参照)。
特開平7−189811号公報
しかしながら、上記した従来の燃料供給装置では、燃料噴射弁近傍の圧力(デリバリ圧力)を検知するために圧力センサが新たに必要となる。そして、この圧力センサは高価であるため、燃料供給装置のコストアップを招くという問題があった。これは、CNGの他、LPGやガソリンをエンジンに供給する燃料供給装置でも同様である。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、燃料噴射量の制御精度を悪化させることなく装置の簡素化を図ることができるエンジンの燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、燃料タンクから送出された燃料の圧力を調圧するレギュレータと、前記レギュレータで調圧された燃料をエンジンに噴射供給する燃料噴射弁とを有するエンジンの燃料供給装置において、前記燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記レギュレータを通過する燃料の流量を、吸入空気量と空燃比とから算出し、その算出した燃料流量から前記レギュレータの調圧特性に基づいて、前記燃料噴射弁近傍の圧力を推定し、その推定した圧力に基づき、予め定められている基本燃料噴射時間を補正して、前記燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を制御することを特徴とする。
この燃料供給装置では、制御装置により、燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量が制御されている。そして、制御装置は、レギュレータを通過する燃料の流量を、吸入空気量と空燃比とから算出し、その算出した燃料流量からレギュレータの調圧特性に基づいて、燃料噴射弁近傍の圧力を推定し、その推定された圧力に基づき予め定められている基本燃料噴射時間を補正する。このように、この燃料供給装置では、燃料噴射弁近傍の圧力を推定しているため、燃料噴射弁近傍の圧力を検知するための圧力センサを不要にすることができる。
ここで、燃料噴射弁近傍の圧力を推定することができる理由について説明する。燃料噴射弁近傍の圧力は、レギュレータにより調整(減圧)された圧力となっているから、レギュレータの調圧特性(燃料流量と調圧値との関係)に基づき推定することができる。つまり、レギュレータを通過する燃料流量が判れば、レギュレータの調圧値、すなわち燃料噴射弁近傍の圧力を推定することができるのである。そして、レギュレータを通過する燃料流量は、(燃料流量)=(吸入空気量)/(空燃比)との関係から算出することができる。従って、吸入空気量と空燃比が判れば、レギュレータの調圧特性から燃料噴射弁近傍の圧力を精度良く推定することができるのである。そのため、燃料噴射量の制御精度が悪化することもない。
ところが、レギュレータによっては、燃料タンクの内圧(タンク内圧)に影響されて調圧特性が変化する場合がある。そして、タンク内圧に影響されて調圧特性が変化してしまうと、燃料噴射弁近傍の圧力を精度良く推定することができなくなるおそれがある。
そこで、上記した燃料供給装置においては、前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力センサをさらに有し、前記制御装置は、前記圧力センサで検出されたタンク内圧に対応する前記レギュレータの調圧特性に基づいて、前記燃料噴射弁近傍の圧力を推定することが望ましい。
このようにすることにより、タンク内圧に影響されてレギュレータの調圧特性が変化した場合には、その変化後の調圧特性に基づき燃料噴射弁近傍の圧力が推定されるので、燃料噴射弁近傍の圧力を精度良く推定することができる。つまり、タンク内圧に影響されてレギュレータの調圧特性が変化した場合であっても、燃料噴射弁近傍の圧力を精度良く推定することができる結果、燃料噴射量の制御精度を確実に悪化させないようにすることができる。
そして、上記した燃料供給装置においては、前記吸入空気量は、吸気通路に設けられたエアフローセンサにより検出するようにすればよい。
これにより、吸入空気量を精度良く取得することができるので、燃料流量を精度良く算出することができる。その結果、燃料噴射弁近傍の圧力を精度良く推定することができる。
あるいは、上記した燃料供給装置において、前記吸入空気量は、吸気通路に設けられた吸気圧センサにより検出される吸気圧とエンジン回転数とに基づき算出するようにしてもよい。具体的には、例えば、制御装置に、吸気圧とエンジン回転数の関係データ(マップデータ)を記憶させておき、そのデータを利用して吸気圧とエンジン回転数とから吸入空気量を算出すればよい。
これにより、高価なエアフローセンサを使用せずに、吸入空気量を算出することができるため、燃料供給装置をより簡素化することができる。つまり、燃料供給装置の一層の簡素化を図りながら、燃料噴射量を精度良く制御することができる。
また、上記した燃料供給装置においては、前記空燃比は、排気通路に設けられた空燃比センサにより検出するようにすればよい。
これにより、空燃比を精度良く取得することができるので、燃料流量を精度良く算出することができる。その結果、燃料噴射弁近傍の圧力を精度良く推定することができる。
あるいは、上記した燃料供給装置において、前記空燃比は、エンジン回転数とエンジン負荷率とに基づき算出するようにしてもよい。具体的には、例えば、制御装置に、エンジン負荷率とエンジン回転数の関係データ(マップデータ)を記憶させておき、そのデータを利用してエンジン負荷率とエンジン回転数とから空燃比を算出すればよい。なお、エンジン負荷率は、例えば、あるエンジン回転数における1サイクル当たりの最大吸気量に対する実吸気量の割合から求めることができ、具体的にはエアフローセンサやスロットル開度センサからの出力に基づき算出することができる。
これにより、高価な空燃比センサを使用せずに、空燃比を算出することができるため、燃料供給装置をより簡素化することができる。つまり、燃料供給装置の一層の簡素化を図りながら、燃料噴射量を精度良く制御することができる。
本発明に係るエンジンの燃料供給装置によれば、上記した通り、燃料噴射量の制御精度を悪化させることなく装置の簡素化を図ることができる。
第1の実施の形態に係る燃料供給システムの概略構成を示す図である。 燃料噴射時間の演算処理の内容を示すフローチャートである。 燃料流量とタンク圧力に対するレギュレータの調圧特性を示す図である。 第2の実施の形態に係る燃料供給システムの概略構成を示す図である。 吸入空気量の算出マップデータの内容を示す図である。 第3の実施の形態に係る燃料供給システムの概略構成を示す図である。 空燃比の算出マップデータの内容を示す図である。
以下、本発明の燃料供給装置を具体化した実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態は、CNG自動車の燃料供給システム、つまり燃料としてガス燃料を供給するシステムに本発明を適用したものである。
[第1の実施の形態]
そこで、第1の実施の形態に係る燃料供給システムについて、図1を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る燃料供給システムの概略構成を示す図である。
図1に示すエンジン10は、周知の構造を有するレシプロタイプのものであり、本実施の形態では4気筒を有している。このエンジン10では、吸気通路11を通じて吸入される空気とガス燃料(CNG)との可燃混合気を、各気筒の燃焼室で爆発・燃焼させ、その燃焼後の排気を排気通路12を通じて排出させることにより、ピストン13を動作させてクランクシャフトを回転させ、動力を得るようになっている。なお、エンジン回転数を検出するために、エンジン10にはクランク角センサ14が設けられている。
エンジン10の各気筒に対応して、それぞれインジェクタ15が設けられている。なお、図1では1つのインジェクタ15のみを示し、その他を省略している。各インジェクタ15は、各気筒の吸気ポートに対してガス燃料を噴射するものである。各インジェクタ15には、燃料タンク20から燃料配管21を介して供給される高圧のガス燃料が、レギュレータ22で減圧(調圧)された後に供給されるようになっている。
このようにして供給されたガス燃料は、各インジェクタ15が作動(開弁)することにより、各気筒に設けられた各吸気ポートへ噴射され、空気との可燃混合気を形成して、エンジン10の各気筒に取り込まれる。そして、燃料供給システム1では、後述するECU5がインジェクタ15の開弁時間、すなわち噴射時間を調整することにより、エンジン10に噴射供給する燃料噴射量を制御するようになっている。
吸気通路11には、エアフローセンサ16とスロットルバルブ17とが設けられている。エアフローセンサ16は、吸気通路11を流れてエンジン10に吸入される空気量(吸入空気量)を検知するものである。スロットルバルブ17は、バルブ開度を調整することにより吸気通路11を流れる空気の流量を制御するものである。なお、スロットルバルブ17の開度は、スロットル開度センサ17aにより検知されるようになっている。一方、排気通路12には、A/Fセンサ18が設けられている。A/Fセンサ18は、エンジン10における空燃比を検知するものである。これらの各種センサは、後述するECU5に接続されている。
ここで、燃料配管21には、燃料タンク20側から順に、温度センサ23、圧力センサ24、遮断弁25、レギュレータ22、デリバリ遮断弁26、温度センサ27が設けられている。そして、このような燃料配管21の端部に、各インジェクタ15にガス燃料を分配供給するデリバリパイプ28が接続されている。
圧力センサ24は、燃料タンク20から供給される高圧のガス燃料の圧力(タンク内圧)を検知するものである。この圧力センサ24により検知されるガス圧力は、主として、タンク残量の算出に使用されるが、レギュレータ22を通過する燃料流量を算出する際に、レギュレータ22の調圧特性を決定するために使用することもできる。温度センサ23は、燃料タンク20から供給される高圧のガス燃料の温度を検知するものである。この温度センサ23により検知されるガス温度は、主として、燃料タンク20の残量算出の精度アップに使用される。温度センサ27は、デリバリパイプ28に供給される低圧のガス燃料の温度を検知するものである。この温度センサ27により検知されるガス温度は、主として噴射時間の補正に使用される。
遮断弁25は、燃料配管21のうちレギュレータ22よりも上流側(燃料タンク20側)に配置されており、燃料タンク20からのガス燃料の供給を遮断するためのものである。一方、デリバリ遮断弁26は、燃料配管21のうちレギュレータ22よりも下流側(デリバリパイプ28側)に配置されており、デリバリパイプ28へのガス燃料の供給を遮断するためのものである。
そして、インジェクタ15の開閉は、エンジン10の運転状況に応じてECU(制御装置)5により制御されるようになっている。このため、ECU5には、エンジン10の運転状況を把握するために上記した各種センサからの出力信号が入力されるようになっている。
このようなECU5は、周知のように中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、およびバックアップRAM等を備えている。ROMは、各種制御に係る所定の制御プログラム(マップデータも含む)を予め記憶している。そして、ECU(CPU)5は、これら制御プログラムに従いインジェクタ15を開閉駆動してインジェクタ15から噴射される燃料噴射量を制御する他、各種制御を実行する。
次に、上記した燃料供給システム1における燃料供給制御について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、燃料噴射時間の演算処理の内容を示すフローチャートである。図3は、燃料流量とタンク圧力に対するレギュレータの調圧特性を示す図である。
燃料噴射時間の演算処理は、ECU5において、数ms〜数十msのサイクルで繰り返し行われる。具体的には 図2に示すように、まず、デリバリ圧力(デリバリパイプ28内の圧力、つまりインジェクタ15近傍のガス圧)が、予め定められている基準のガス圧(基準燃圧)に設定される(ステップS1)。このような設定を行うのは、エンジン10の始動時には、デリバリ圧力の推定値が算出されていないからである。そして、ステップS2において、エンジン10が始動される。
エンジン10が始動すると、各種センサからの信号がECU5に入力される。このとき、ECU5は、燃料噴射時間の演算処理のために、エアフローセンサ16、A/Fセンサ18、及び圧力センサ24からの各信号を取り込む(ステップS3)。これにより、吸入空気量、排気空燃比、及びタンク圧力が取得される。そうすると、レギュレータ22を通過する燃料流量が算出される(ステップS4)。この燃料流量の算出は、ステップS3で取得された吸入空気量と空燃比に基づき行われる。具体的には、次式により燃料流量が算出される。
(燃料流量)=(吸入空気量)/(空燃比)
そして、ステップS4で算出された燃料流量からデリバリ圧力が推定される(ステップS5)。このデリバリ圧力の推定は、レギュレータ22の調圧特性(燃料流量と調圧値との関係)に基づき推定することができる。なぜなら、デリバリ圧力は、レギュレータ22により調整(減圧)された圧力、つまりレギュレータ22の調圧値となっているからである。そして、レギュレータ22の調圧特性は、図3に示すような関係になっており、この燃料流量と調圧値との関係データが、ECU5のROMに予め記憶されている。
ここで、レギュレータ22の構造によっては、燃料タンク20の内圧(タンク圧力)に影響されて調圧特性が変化する場合がある。そして、タンク圧力に影響されて調圧特性が変化してしまうと、デリバリ圧力を精度良く推定することができなくなる。
そこで、本実施の形態では、ステップS5においてデリバリ圧力を推定する際に、タンク圧力を考慮することによりデリバリ圧力を精度良く推定している。具体的には、ECU5のROMに、図3に示すような3つのタンク圧力に対応する調圧特性のデータを記憶させている。つまり、実施の形態では、使用圧力範囲の上限値(タンク圧力:25MPa)、標準値(タンク圧力:10MPa)、及び使用圧力範囲の下限値(タンク圧力:2MPa)に対応する調圧特性のデータを記憶させている。そして、タンク圧力に応じた調圧特性に基づきデリバリ圧力を推定している。なお、タンク圧力が図3に示す3つ以外の場合には、調圧値つまりデリバリ圧力は、3つの調圧特性から線形補完することにより推定している。もちろん、ECU5のROMに、4つ以上のタンク圧力に対応する調圧特性のデータを記憶させてもよい。これにより、デリバリ圧力の推定精度を更に高めることができる。
このようにタンク圧力を考慮して、デリバリ圧力を推定することにより、タンク圧力に影響されてレギュレータ22の調圧特性が変化した場合であっても、デリバリ圧力を精度良く推定することができる。これにより、レギュレータ22として、タンク圧力の変化に対する調圧圧力の変動を抑えた高価なものを使用しなくても、デリバリ圧力を精度良く推定することができる。その結果、燃料供給システム1をより安価にて構成することができる。
もちろん、レギュレータ22としてタンク圧力の変化に対する調圧圧力の変動を抑えたものを使用してもよい。この場合、デリバリ圧力を推定するための調圧特性は1つで十分であるから、ECU5のROMに予め記憶させる調圧特性のデータを少なくすることができる。
そして、ステップS5にてデリバリ圧力が推定されると、その推定されたデリバリ圧力に基づき、予め定められている基本燃料噴射時間が補正されて、インジェクタ15の噴射時間が算出される(ステップS6)。そして、ECU5は、最終的に算出した噴射時間だけインジェクタ15を開弁させることにより、インジェクタ15から噴射される燃料噴射量を制御する。インジェクタ15の噴射時間は、公知の方法により決定される基本噴射時間に基づき次式により算出される。
(噴射時間)=(基本噴射時間)*(基準燃圧/デリバリ圧力)
なお、噴射時間は、温度センサ27により検知されるガス温度に基づき、さらに補正される場合もあり得る。このガス温度に基づく噴射時間の補正については、公知であるから説明は省略する。
このように、燃料供給システム1では、デリバリ圧力を検知するために圧力センサを設けなくても、デリバリ圧力を精度良く推定することができる。そのため、燃料供給システム1では、システム構成が簡素化された上で、インジェクタ15から噴射される燃料噴射量を精度良く制御することができる。
その後、エンジン10が停止されるまで(ステップS7:NO)、ステップS3〜S6の処理が繰り返し行われてインジェクタ15から噴射される燃料噴射量が制御される。そして、エンジン10が停止されると(ステップS7:YES)、この処理ルーチンが終了する。
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係る燃料供給システム1によれば、ECU5において、レギュレータ22を通過するガス燃料の流量(燃料流量)を、エアフローセンサ16で検出される吸入空気量と、A/Fセンサ18で検出される空燃比とから算出している。そして、その算出した燃料流量からレギュレータ22の調圧特性に基づいて、インジェクタ近傍のガス圧力(デリバリ圧力)を推定している。このため、デリバリ圧力を検知するために圧力センサが不要となり、システムの簡素化を図ることができる。
そして、燃料供給システム1では、タンク圧力を考慮して、デリバリ圧力を推定しているので、タンク圧力に影響されてレギュレータ22の調圧特性が変化した場合であっても、デリバリ圧力を精度良く推定することができる。このようにして推定したデリバリ圧力に基づき、ECU5は、予め定められている基本燃料噴射時間を補正して燃料噴射時間を算出し、インジェクタ15からの燃料噴射量を制御する。その結果、燃料噴射量の制御精度を悪化させることなくシステムの簡素化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態とシステム構成はほぼ同じであるが、エアフローセンサの代わりに吸気圧センサが設けられている点が異なる。このため、燃料噴射時間の演算処理の内容も若干異なっている。そこで、第2の実施の形態に係る燃料供給システムについて、図4及び図5を参照しながら説明する。図4は、第2の実施の形態における燃料供給システムの概略構成を示す図である。図5は、吸入空気量の算出マップデータの内容を示す図である。以下の説明では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と同様の構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
図4に示すように、第2の実施の形態に係る燃料供給システム1aには、吸気圧センサ19が設けられている。この吸気圧センサ19は、スロットルバルブ17より下流側における吸気通路11内の圧力を検知するものである。吸気圧センサ19は、ECU5に接続されており、検出信号をECU5に入力するようになっている。そして、ECU5は、吸気圧センサ19で検出された吸気圧とクランク角センサ14で検出されたエンジン回転数とから、吸入空気量を算出するようになっている。そのため、ECU5のROMには、図5に示すような吸入空気量の算出マップデータが記憶されている。図5において、縦軸はエンジン回転数[rpm]を示し、横軸は吸気圧[kPa(abs)]を示している。
このように、燃料供給システム1aでは、ECU5において、吸気圧とエンジン回転数とから吸入空気量を算出するようにしているため、エアフローセンサが不要となる。これにより、高価なエアフローセンサを使用しないため、燃料供給システム1aを安価に構成することができる。
そして、燃料供給システム1aでも、第1の実施の形態とほぼ同様にして燃料噴射量の制御が行われるが、上記したように吸入空気量の取り込み処理(図2のS3参照)は、第1の実施の形態と異なる。すなわち、燃料供給システム1aにおけるECU5では、吸気圧センサ19で検出された吸気圧とクランク角センサ14で検出されたエンジン回転数とを取り込み、図5に示すマップデータを検索して吸入空気量を算出する。その後、算出した吸入空気量とA/Fセンサ18で検出される空燃比とから、レギュレータ22を通過する燃料流量が算出され、第1の実施の形態と同様に、その燃料流量からレギュレータ22の調圧特性に基づきデリバリ圧力が推定される。そして、その推定されたデリバリ圧力に基づき基本燃料噴射時間が補正されて燃料噴射時間が算出され、その噴射時間に基づいてインジェクタ15から噴射される燃料噴射量が制御される。
以上、詳細に説明したように第2の実施の形態に係る燃料供給システム1aによれば、ECU5において、レギュレータ22を通過するガス燃料の流量(燃料流量)を、吸気圧センサ19で検出される吸気圧とエンジン回転数とに基づき算出した吸入空気量と、A/Fセンサ18で検出される空燃比とから算出している。そして、その算出した燃料流量からレギュレータ22の調圧特性に基づいて、インジェクタ近傍のガス圧力(デリバリ圧力)を推定している。このため、デリバリ圧力を検知する圧力センサと、吸入空気量を検知するエアフローセンサとが不要となり、システムの簡素化を一層図ることができる。
そして、燃料供給システム1aでも、タンク圧力を考慮して、デリバリ圧力を推定しているので、タンク圧力に影響されてレギュレータ22の調圧特性が変化した場合であっても、デリバリ圧力を精度良く推定することができる。このようにして推定したデリバリ圧力に基づき、ECU5は、予め定められている基本燃料噴射時間を補正して燃料噴射時間を算出し、インジェクタ15からの燃料噴射量を制御する。その結果、燃料噴射量の制御精度を悪化させることなくシステムの簡素化を一層図ることができる。
[第3の実施の形態]
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態とシステム構成はほぼ同じであるが、A/Fセンサが設けられていない点が異なる。このため、燃料噴射時間の演算処理の内容も若干異なっている。そこで、第3の実施の形態に係る燃料供給システムについて、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、第3の実施の形態における燃料供給システムの概略構成を示す図である。図7は、空燃比の算出マップデータの内容を示す図である。以下の説明では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と同様の構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
図6に示すように、第3の実施の形態に係る燃料供給システム1bには、A/Fセンサが設けられていない。なお、図示はしていないが、実際にはエンジン制御のためにA/Fセンサの代わりにO2 センサが設けられている。そして、ECU5は、エンジン負荷率とエンジン回転数とから、空燃比を算出するようになっている。そのため、ECU5のROMには、図7に示すような空燃比の算出マップデータが記憶されている。図7において、縦軸はエンジン回転数[rpm]を示し、横軸はエンジン負荷率[%]を示している。また、マップに示す「1.0」がストイキA/Fを意味し、「1.0」未満がリッチA/Fを意味する。
ここで、エンジン負荷率は、例えば、あるエンジン回転数における1サイクル当たりの最大吸気量に対する実吸気量の割合から求めることができる。そのため、本実施の形態では、エアフローセンサ16で検出される吸入空気量に基づきエンジン負荷率を算出している。
このように、燃料供給システム1bでは、ECU5において、エンジン負荷率とエンジン回転数とから空燃比を算出するようにしているため、A/Fセンサが不要となる。従って、高価なA/Fセンサを使用しないため、燃料供給システム1bを安価に構成することができる。
そして、燃料供給システム1bでも、第1の実施の形態とほぼ同様にして燃料噴射量の制御が行われるが、上記したように空燃比の取り込み処理(図2のS3参照)は、第1の実施の形態と異なる。すなわち、燃料供給システム1bにおけるECU5では、エアフローセンサ16で検出された吸入空気量から算出したエンジン負荷率と、クランク角センサ14で検出されたエンジン回転数とを取り込み、図7に示すマップデータを検索して空燃比を算出する。その後、算出した空燃比とエアフローセンサ16で検出された吸入空気量とから、レギュレータ22を通過する燃料流量が算出され、第1の実施の形態と同様に、その燃料流量からレギュレータ22の調圧特性に基づきデリバリ圧力が推定される。そして、その推定されたデリバリ圧力に基づき基本燃料噴射時間が補正されて燃料噴射時間が算出され、その噴射時間に基づいてインジェクタ15から噴射される燃料噴射量が制御される。
以上、詳細に説明したように第3の実施の形態に係る燃料供給システム1bによれば、ECU5において、レギュレータ22を通過するガス燃料の流量(燃料流量)を、エアフローセンサ16で検出される吸入空気量と、その吸入空気量から求めたエンジン負荷率とエンジン回転数とに基づき算出した空燃比とから算出している。そして、その算出した燃料流量からレギュレータ22の調圧特性に基づいて、インジェクタ近傍のガス圧力(デリバリ圧力)を推定している。このため、デリバリ圧力を検知する圧力センサと、空燃比を検知するA/Fセンサとが不要となり、システムの簡素化を一層図ることができる。
そして、燃料供給システム1bでも、タンク圧力を考慮して、デリバリ圧力を推定しているので、タンク圧力に影響されてレギュレータ22の調圧特性が変化した場合であっても、デリバリ圧力を精度良く推定することができる。このようにして推定したデリバリ圧力に基づき、ECU5は、予め定められている基本燃料噴射時間を補正して燃料噴射時間を算出し、インジェクタ15からの燃料噴射量を制御する。その結果、燃料噴射量の制御精度を悪化させることなくシステムの簡素化を一層図ることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、燃料タンク20からインジェクタ15へ供給する燃料の圧力を1段階で調圧するシステム(レギュレータの数は1つ)に本発明を適用したものを例示したが、燃料の圧力を複数段で調圧するシステム(レギュレータの数は1つ又は複数)にも本発明を適用することができる。この場合には、最終段の調圧特性に基づきデリバリ圧力を推定するようにすればよい。
また、上記した第3の実施の形態では、空燃比を求める際に必要とするエンジン負荷率を、エアフローセンサ16で検出した吸入空気量に基づき算出しているが、スロットル開度センサ17aの出力に基づき算出することもできる。そして、この場合には、第2の実施の形態のように、吸気圧センサを設けて吸入空気量を算出するようにすれば、エアフローセンサ及びA/Fセンサを不要にすることができる。
さらに、デリバリ圧力を検出する圧力センサを備えるシステムに対して本発明を適用することにより、デリバリ圧力の検出値と推定値との差が大きい場合(例えば、5%〜15%程度、好ましくは10%程度の乖離が生じた場合)に、システムの故障を良好に検知することができる。なお、検出値と推定値との差を上記のようにするのは、差が5%よりも小さいと故障を誤検出するおそれがある一方、差が15%よりも大きいと故障の検出精度が悪くなるからである。このため、故障判定に用いる差(閾値)としては10%程度に設定するのがよい。
さらにまた、上記した実施の形態では、CNGをエンジンに供給するシステムを例示したが、本発明はこれに限らず、LPGやガソリンなどをエンジンに供給するシステムに対しても本発明を適用することができる。
1 燃料供給システム
5 ECU
10 エンジン
14 クランク角センサ
15 インジェクタ
16 エアフローセンサ
17 スロットルバルブ
17a スロットル開度センサ
18 A/Fセンサ
19 吸気圧センサ
20 燃料タンク
22 レギュレータ
24 圧力センサ
28 デリバリパイプ

Claims (6)

  1. 燃料タンクから送出された燃料の圧力を調圧するレギュレータと、前記レギュレータで調圧された燃料をエンジンに噴射供給する燃料噴射弁とを有するエンジンの燃料供給装置において、
    前記燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記レギュレータを通過する燃料の流量を、吸入空気量と空燃比とから算出し、
    その算出した燃料流量から前記レギュレータの調圧特性に基づいて、前記燃料噴射弁近傍の圧力を推定し、
    その推定した圧力に基づき、予め定められている基本燃料噴射時間を補正して、前記燃料噴射弁から噴射される燃料噴射量を制御する
    ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載するエンジンの燃料供給装置において、
    前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力センサをさらに有し、
    前記制御装置は、前記圧力センサで検出されたタンク内圧に対応する前記レギュレータの調圧特性に基づいて、前記燃料噴射弁近傍の圧力を推定する
    ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するエンジンの燃料供給装置において、
    前記吸入空気量は、吸気通路に設けられたエアフローセンサにより検出される
    ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載するエンジンの燃料供給装置において、
    前記吸入空気量は、吸気通路に設けられた吸気圧センサにより検出される吸気圧とエンジン回転数とに基づき算出される
    ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つのエンジンの燃料供給装置において、
    前記空燃比は、排気通路に設けられた空燃比センサにより検出される
    ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
  6. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つのエンジンの燃料供給装置において、
    前記空燃比は、エンジン回転数とエンジン負荷率とに基づき算出される
    ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013092061A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Toyota Motor Corp 燃料供給装置

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