JP2011151536A - 遠隔会議システムの会議装置および遠隔会議システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カメラを会議装置の装置本体に支持する伸縮自在な支持体と、支持体の外周に巻かれて装置本体とカメラとを電気的に接続するカールコードを有し、支持体を縮めた状態において支持体によりカメラを装置本体に一体的に収納することができるとともに、カメラを、支持体により装置本体に支持された状態と、カールコードの少なくとも一部を支持体の外周から外し装置本体の支持から外れた状態とに配置することができるようにした。
【選択図】図6
Description
この遠隔会議システムにおいては、会議を行う出席者がいるそれぞれの場所の会議室において、遠隔会議システムの端末装置である会議装置を用いて出席者などの会議室の画像および音声を撮影および集音して、それを電子データに変換して相手方の会議装置に送信し、相手方の会議室のテレビ画面等の表示装置に表示して、実際の会議に近い状態で遠隔地間の会議を行っている。
会議室の画像を撮影するカメラの会議装置本体への取り付けについては、特許文献1にはテレビ会議装置本体の上部にカメラが一体的に設けられたものが示されている。この装置においてはカメラとテレビ会議装置本体との電気的な接続はテレビ会議装置本体の内部で行われるようになっている。
また、特許文献2にはカメラヘッドを多関節式アームを介して会議装置本体ケースに取り付け、撮影アングルを調整できるとともに、持ち運び性を向上させたものが記載されている。
特許文献5には本体装置と、この本体装置に抜き差し自在に設けられる可動機器間に、一端が本体装置に他端が可動機器に支持される伸縮自在な金属筒体を設け、この金属筒体の内部と外部のそれぞれにカールコードを配してなる構造が記載されている。
この構造において具体的には、本体装置の上方に可動機器が配置され、金属筒体は本体装置のフレーム上の支柱と、可動機器下面の支柱に横方向に配置されている。可動機器は水平方向に本体装置から引き出され、本体装置に押し込まれる。可動機器はガイドレールにより本体装置に抜き差し自在となっている(ガイドレールは図示されておらず具体的な記載はない)。
特許文献6にはマイクロフォンポールの内部に伸縮自在ならせん状カールコードを配置した構成が記載されている。
また特許文献2に記載のものは、カメラヘッドを多関節式アームを介して会議装置本体ケースに取り付ける構成は記載されているが、カメラヘッドと会議装置本体との間を電気的な接続するケーブルについては構成が記載されておらず、使用時また収納時の取り扱いについての問題が残されている。
また、特許文献4から特許文献6に記載の構成は一般的な機器についての構成であり、会議装置におけるカメラの使用時の位置設定と、本体装置への収納という点については何も示されてはいないものである。
本発明の会議装置は、装置本体と、装置本体に接続されるカメラを有する遠隔会議システムの会議装置において、一端が装置本体に取り付けられ他端にカメラが取り付けられてこのカメラを前記装置本体に支持する伸縮自在な支持体と、前記支持体の外周に巻かれ、一端が前記装置本体に接続され他端が前記カメラに接続されて前記装置本体と前記カメラとを電気的に接続するカールコードを有し、前記カメラは、前記支持体を縮めた状態において前記支持体により前記装置本体に一体的に収納され、前記支持体を伸ばした状態において前記支持体により前記装置本体に支持された状態で前記装置本体から離れた位置に配置されるものであって、前記支持体と前記装置本体または前記カメラとのいずれか一方を着脱可能とするとともに、前記カールコードと前記装置本体または前記カメラとのいずれか一方を着脱可能とし、前記カメラを前記支持体により前記装置本体に支持された状態で配置できるとともに、前記カールコードの少なくとも一部を前記支持体の外周から外し、前記カメラを前記装置本体の支持から外れた状態で配置できるようにしたことを特徴とする。
本発明の会議装置は更に、装置本体に、支持体を縮めた状態で支持体、カールコードおよびカメラを収容する空間を有する収容部が設けられたことを特徴とする。
本発明の会議装置は更に、支持体とカメラとを着脱可能とするとともに、カールコードと本体装置とを着脱可能としたことを特徴とする。
本発明の会議装置は更に、カールコード少なくとも一部を支持体の外周から外し、カメラを装置本体の支持から外れた状態で配置したときに、支持体のみが収容部に収容されることを特徴とする。
本発明の遠隔会議システムは、上記のいずれかの会議装置を用いたことを特徴とする。
図1は本発明の実施形態の会議装置が用いられる遠隔会議システムの一例の概略図である。
例えば、地域Aは日本またはアメリカのような単位に設定されており、LAN200は東京事業所、ニューヨーク事務所のような事業所単位に設定されている。
600は中継装置、700は遠隔通信管理システム、800はプログラム提供システムである。
例えば、遠隔通信管理システム700は、会議装置100および中継装置600とやり取りをおこない、会議装置100の登録管理、会議装置100のID、IPアドレスの管理、使用についての課金管理、各会議装置100が通信可能な他の会議装置100の通知、各会議装置100の使用状態の把握、通信を行う場合に経由する中継装置600の決定等を行う。
プログラム提供システム800が記憶、送信するプログラムとしては、例えば、会議装置100において用いる会議装置用プログラム、中継装置600において用いる中継装置用プログラム、遠隔通信管理システム700において用いる遠隔通信管理用プログラムがある。
図3において、110は会議装置100の装置本体、130はカメラ、10はカメラ130を装置本体110に支持する支持体である伸縮自在な支持棒、30は支持体の外周に巻かれ、装置本体とカメラとを電気的に接続して電気信号の伝送および電力供給を行うカールコードである。
この会議装置110は会議室のテーブルの上に載置して使用される。
20aは支持棒10を回動可能に支持する支持軸である。
装置本体110内部には図2に示すハードウエア構成のうち、カメラ130およびデイスプレイ140以外の構成が収納されている。デイスプレイ140は装置本体110とは別の外付けであり、図3においては図示を省略している。
筒体13の下側の周面の対抗する位置には取付け孔13a、13bが形成され、この取付け孔13a、13bにばね部材17a、17bの湾曲部が中心向きに嵌め込まれて取り付けられる。
これにより、筒体12と筒体13の間、および筒体13筒体14の間には弾性的な圧接力が加えられ、各筒体12.13、14間のがたつきが防止されるとともに、支持棒10を伸ばしたり、縮めたりしたときの必要な位置に各筒体12、13、14がロックされる。
筒体12および筒体13の先端には、内側に傾斜した小径部12c、13cが形成され、支持棒10を伸ばしたときにばね部材17a、17b、18a、18bがこの小径部12c、13cに係止して、筒体13および筒体14の飛び出しによる脱落が防止される。また、ばね部材17a、17bにより縮めたときの筒体14の下限の位置が規制される。
装置本体110には、ヒンジ19の一方である支持軸20aを有する装置本体側ヒンジ20が取り付けられており、基部11にはこの支持軸20aの貫通孔11aが形成され、この支持軸20aの軸受け21aが形成されたヒンジの他方である支持棒側ヒンジ21が内部に取り付けられている。
このヒンジ20の支持軸20aを中心に支持棒10が回動でき、支持棒10を水平に寝かしたり垂直に立てたりすることができる。
この固定機構においては、取付け部材15の先端部がカメラ130側の取り付け孔131に挿入されたときに、突起15aが取付け孔131内の係合部131aに係合して抜けないようになっており、解除ボタン15bを押して係合を外すことによりカメラ130を支持棒10から取り外すことができる。
本実施形態における支持棒に支持された状態でのカメラの高さは、約30cm以上が好ましい。
会議出席者がPCを使う場合もあり、この場合でも撮影画像に出席者の目線が入るようにするには約30cmの高さが必要であるため、この約30cm以上の高さとするのが好ましい。
装置本体110のUSB端子22bは装置本体110の支持棒10取り付け位置近傍の支持棒収納部40に設けられており、図5に示すように上向きに配置される。
このUSB端子22bに、図5の(A)および(B)に示すように上方からカールコード30のUSB端子22aが挿入され、上方に引き抜くことにより着脱される。
これについては後述する。
図6の(B)および(C)は、その後にカールコード30を支持棒10の外周から外した状態を示すもので、(B)は(A)に示す状態においてUSB端子22aを22bから引き抜いてカールコード30を、装置本体110から一旦分離した状態、(C)はその後にUSB端子22aを22bに挿入してカールコード30を装置本体110に接続し、支持棒10を倒して支持棒10のみを装置本体110の支持棒収納部30に収納した状態を示している。
したがってカールコード30の全長を長くすればカメラ130の撮影範囲は拡がる。
上記したように、カールコード30の全長を支持棒10を最大に伸ばしたときの全長よりも長くすれば、支持棒10の長さにかかわらず、カメラの撮影範囲を拡げることができる。
カールコードの全長を更に長くしたい場合には、装置本体110の支持棒収納部40の長さを長くすれば、その長さに合わせて支持棒10自体の長さを長くしたり、また支持棒10を少し伸ばした状態にして長くできるので、支持棒10およびカールコード30の収納に支障がないようにしてカールコード30の全長も長くすることができる。
そしてカールコード30を装置本体110から一旦分離して(図6(B)参照)、その後カールコード30を装置本体110に再接続し、支持棒10を倒して支持棒10のみを装置本体110の支持棒収納部40に収納する(図6(C)参照)。
この場合、カールコード30の全長を支持棒10を最大に伸ばしたときの全長よりも長くしているので、カメラ130の撮影位置の範囲を拡げることができる。
例えば、装置本体110から離れた位置から、装置本体110方向に向けて撮影を行なったり、特定の出席者を撮影したり、図8に示すように会議で用いる資料や、商品サンプルなどの物を希望する方向や位置から撮影することができる。
このように自由度を持った撮影位置の設定ができる。
収納する場合には上記とは逆の順序で、図3(A)に示す状態に戻す。
しかしながら、会議中に例えば図8のように会議の出席者ではなく机の上の紙資料の一部分だけを映したいという要望もある。そしてこのような使用が終わったら再び元に固定位置に戻して撮影する。
また、図8の使用状態から図7の使用状態に移行する際に、カメラ130を固定した通常の会議の使用状態に戻すことも、カメラ130を支持棒10に取り付けるだけもでき、容易に行なうことができる。
また、撮影位置の設定に自由度を持たせるために、カメラ130の位置を拡げるようにするので、カメラ130には撮像素子があればよく信号処理を装置本体110側で行なうようにしてもよい。
また、撮影は動画のみならず、静止画、または静止画が断続的に連続した画像であってもよい。
また、撮影位置を支持棒10による位置以外に変える場合、任意の支持体例えばカメラの三脚等を用いることもできる。この場合カメラ130の取り付け孔131を利用することができる。
支持棒10についても同様に、支持棒収納部50を設けずに配置されるようにしてもよい。
110 装置本体
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 SSD
115 フラッシュメモリ
116 メディアドライブ
116a 記録メディア
117 操作ボタン
118 電源スイッチ
119 ネットワークI/F
120 カメラIF
121 マイク
122 スピーカ
123 音声入出力I/F
124 デイスプレイI/F
125 バスライン
130 カメラ
140 デイスプレイ
200 LAN
300 専用線
400 インターネット
A 地域
500 ルータ
600 中継装置
700 遠隔通信管理システム
800 プログラム提供システム
900 通信ネットワーク
10 支持棒
11 基部
11a 貫通孔
12、13、14 筒体
13a、13b、14a、14b取付け孔
12c、13c 小径部
15 取付け部材
15a 突起
15b 解除ボタン
16 ねじ
17a、17b、18a、18b ばね部材
19 ヒンジ
20 装置本体側ヒンジ
20a 支持軸
21 支持棒側ヒンジ
21a 軸受け
22a、22b USB端子
30 カールコード
40 支持棒収納部
50 カメラ収納部
131 取付け孔
131a 係合部
Claims (6)
- 装置本体と、装置本体に接続されるカメラを有する遠隔会議システムの会議装置において、
一端が装置本体に取り付けられ他端にカメラが取り付けられてこのカメラを前記装置本体に支持する伸縮自在な支持体と、
前記支持体の外周に巻かれ、一端が前記装置本体に接続され他端が前記カメラに接続されて前記装置本体と前記カメラとを電気的に接続するカールコードを有し、
前記カメラは、前記支持体を縮めた状態において前記支持体により前記装置本体に一体的に収納され、前記支持体を伸ばした状態において前記支持体により前記装置本体に支持された状態で前記装置本体から離れた位置に配置されるものであって、
前記支持体と前記装置本体または前記カメラとのいずれか一方を着脱可能とするとともに、前記カールコードと前記装置本体または前記カメラとのいずれか一方を着脱可能とし、
前記カメラを前記支持体により前記装置本体に支持された状態で配置できるとともに、前記カールコードの少なくとも一部を前記支持体の外周から外し、前記カメラを前記装置本体の支持から外れた状態で配置できるようにしたことを特徴とする遠隔会議システムの会議装置。 - 請求項1に記載の会議装置において、カールコードが伸びたときの全長が、支持体が伸びたときの全長より長いことを特徴とする遠隔会議システムの会議装置。
- 請求項1または2のいずれかに記載の会議装置において、装置本体に、支持体を縮めた状態で支持体、カールコードおよびカメラを収容する空間を有する収容部が設けられたことを特徴とする会議装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の会議装置において、支持体とカメラとを着脱可能とするとともに、カールコードと本体装置とを着脱可能としたことを特徴とする会議装置。
- 請求項4記載の会議装置において、
カールコード少なくとも一部を支持体の外周から外し、カメラを装置本体の支持から外れた状態で配置したときに、支持体のみが収容部に収容されることを特徴とする会議装置。 - 請求項1から5のいずれかに記載の会議装置を用いた遠隔会議システム。
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