JP2011147980A - レーザによる薄膜除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザビームのエネルギを最大限に活用し、かつ、加工領域外の薄膜や基板への熱的ダメージを抑制する。
【解決手段】基板1上に形成された薄膜2の除去方法である。前記基板1を介して除去する薄膜2にレーザビーム3を照射する。前記基板1へのレーザビーム3の入射角を、レーザビーム3の反射が最小となる角を維持しつつ、前記基板1とレーザビーム3を相対移動させる。
【効果】レーザビームのエネルギを最大限に活用できるので、レーザビームの照射時間を長くしたり、照射するレーザビームのエネルギを高める必要がなく、基板上の加工領域外の薄膜や基板に与える熱的ダメージを抑制できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば基板上に形成された薄膜の所定領域にレーザビームを照射し、当該領域の薄膜を除去する方法に関するものである。
従来、例えば図5(a)に示すように基板1上に形成された薄膜2の所定領域を、図5(b)に示すようにレーザにより除去する場合、図5(c)に示すように基板1上の薄膜2に直接照射したレーザビーム3をスキャニングすることで行っている。なお、図5(b)中の2aは薄膜2を除去された領域、図5(c)中の4は集光レンズを示す。
或いは、マスクを介して基板上に照射したレーザビームをスキャニングすることで、基板上の所定領域の薄膜を除去している(例えば特許文献1)。
しかしながら、前記のような、基板に対して垂直にレーザビームを照射し、薄膜除去を行う方法では、照射したレーザビームの全てが薄膜の除去に使われるわけではなく、一部は基板表面で反射する。
反射する割合が多くなれば、薄膜の除去が十分に行われないことになるので、レーザビームの照射時間を長くするか、照射するレーザビームのエネルギを高める必要がある。この場合、エネルギ効率が悪くなるだけでなく、基板上の加工領域外の薄膜や基板に熱的ダメージを与えることになる。
特開平9−35624号公報
本発明が解決しようとする問題点は、従来のレーザによる薄膜除去では、基板に照射したレーザビームの一部は基板表面で反射するので、エネルギ効率が悪く、薄膜の除去が十分に行われないことになるという点である。これに対して、レーザビームの照射時間を長くするか、照射するレーザビームのエネルギを高めた場合、基板上の加工領域外の薄膜や基板に熱的ダメージを与える。
本発明のレーザによる薄膜除去方法は、
レーザビームのエネルギを最大限に活用し、かつ、加工領域外の薄膜や基板への熱的ダメージを抑制するために、
基板上に形成された薄膜の除去方法であって、
前記基板を介して除去する薄膜にレーザビームを照射すると共に、前記基板へのレーザビームの入射角を、レーザビームの反射が最小となる角を維持しつつ、前記基板とレーザビームを相対移動させることを最も主要な特徴としている。
本発明では、薄膜を形成した基板を介してレーザビームの照射を行い、かつ基板へのレーザビームの入射角が、レーザビームの反射が最小となるブリュースター角を維持しつつ行うので、レーザビームのエネルギを最大限に活用できる。従って、レーザビームの照射時間を長くしたり、照射するレーザビームのエネルギを高める必要がなく、基板上の加工領域外の薄膜や基板に与える熱的ダメージを抑制できる。
本発明のレーザによる薄膜除去方法の考え方を説明する図である。 本発明のレーザによる薄膜除去方法の第1の例を示した図である。 本発明のレーザによる薄膜除去方法の第2の例を示した図である。 (a)〜(c)は本発明のレーザによる薄膜除去方法の第3の例を示した図である。 従来の薄膜除去方法の一例を説明する図で、(a)は薄膜を形成した基板を上方から見た図、(b)は(a)図において所定領域の薄膜を除去した場合の図、(c)は薄膜除去時の状態を説明する側面から見た図である。
本発明では、レーザビームのエネルギを最大限に活用するという目的を、薄膜を形成した基板を介してレーザビームの照射を行い、かつ基板へのレーザビームの入射角が、レーザビームの反射(基板に照射されるレーザビームのp偏光成分の反射)が最小となるブリュースター角を維持しつつ行うことで実現した。なお、前記レーザビームには、入射面に平行なp偏光成分と入射面に垂直なs偏光成分があるが、本発明で使用するレーザビームは、これらのうち、少なくともp偏光成分が70%以上含まれている必要がある。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図4を用いて詳細に説明する。
図1は本発明のレーザによる薄膜除去方法の考え方を説明する図、図2〜図4は本発明のレーザによる薄膜除去方法の第1〜第3の例を示した図である。
発明者らは、基板上の加工領域外の薄膜や基板に熱的ダメージを与えることを抑制するために、図1に示すように、除去しようとする薄膜2に、基板1を介してレーザビーム3を照射することを考えた。
このように基板1を介在させて薄膜2にレーザビーム3を照射した場合、薄膜2と基板1の境界部分にレーザビーム3を照射することで、薄膜2に直接レーザビーム3を照射するのに比べて、薄膜2を除去するレーザビーム3のエネルギを低く抑えることができる。従って、基板1上の加工領域外の薄膜2や基板1に与える熱的ダメージを抑制することができる。
その際、図1に示すように、レーザビーム3を斜め方向から入射させれば、加工領域の薄膜2におけるレーザビーム3の経路が長くなることで、前記薄膜2へのレーザビーム3の吸収が高まり、さらに薄膜2を除去するレーザビーム3のエネルギを低く抑えることができる。
しかしながら、基板1側からレーザビーム3を入射させた場合、基板1への入射角θによっては、基板1からの反射3aが多くなる。反射3aが多くなると、エネルギロスに加えて、集光レンズ4等の光学系等に損傷を与える可能性がある。
そこで、発明者らは、基板1側から薄膜2にレーザビーム3を照射するのに加えて、図2に示すように、基板2へのレーザビーム3の入射角を、レーザビーム3の反射3aが最小となるブリュースター角を維持しつつ行うことを考えた。
このようにすれば、低いエネルギで所定領域の薄膜2のみを除去することができ、その際、その他の部分への熱的影響も低減することができる。
本発明は、以上の考え方に基づいてなされたものである。
すなわち、図2に示すように、基板1を介して基板1上に形成された薄膜2にレーザビーム3を照射する。その際、基板1へのレーザビーム3の入射角θを、レーザビーム3の反射が最小となるブリュースター角を維持しつつ行う。このような状態を維持しながら、例えば基板1をレーザビーム3に対して移動させて、所定領域の薄膜2を除去する。
本発明では、基板1を介して基板1上に形成された薄膜2にレーザビーム3を照射するので、基板1はレーザビーム3が透過する部材、例えばガラス、透明樹脂フィルム、透明樹脂シート等の透明部材であることが必須の要件である。
また、所定領域の薄膜2を除去するに際しては、基板1に対してレーザビーム3を移動させても良い。また、基板1とレーザビーム3を共に移動させても良い。
本発明は、前記の例に限るものではなく、各請求項に記載の技術的思想の範疇において、適宜実施の形態を変更しても良いことは言うまでもない。
例えば基板1側(レーザビーム3の照射側)にレーザビームが透過する障害物がある場合には、前記のブリュースター角を維持するために、図3に示すように、集光レンズ4の上流側に反射ミラー5を配置し、照射位置を変化できるようにしておけばよい。
また、前記ブリュースター角は、基板1の材質(屈折率)等に左右されるので、基板1、薄膜2に照射される角度には制約があり、場合によっては前記薄膜2と基板1の境界部分へのレーザビーム3の照射、加工領域の薄膜2におけるレーザビーム3の経路が長くなる角度にて照射することができなくなる。
そのような場合には、図4に示すように、基板1側に、所定のレーザビーム3の照射位置を維持しつつ、ブリュースター角を維持するための照射角度補正部材6を介在させればよい。
この照射角度補正部材6は、基板1と同じ又は同程度の屈折率の材料を使用したものであることが望ましく、例えばプリズム、レンズなどの光学部材や、レーザビーム3が透過するガラス、透明樹脂フィルム、透明樹脂シート等の透明部材を採用することができる。
なお、前記照射角度補正部材6の設置態様は、プリズム、レンズなどの光学部材を、基板1へのレーザビーム3の照射位置に追従するように移動させるものでも(図4(a))、基板1側のレーザビーム3を照射する部分に、プリズム、レンズなどの光学部材や透明部材を予め設けておくものでも良い(図4(b)(c))。
本発明は、薄膜除去だけでなく、被加工物にレーザビームを照射する必要のある加工であれば、微細加工等、どのようなレーザ加工にも適用が可能である。
1 基板
2 薄膜
2a 除去領域
3 レーザビーム
3a 反射
4 集光レンズ
5 反射ミラー
6 照射角度補正部材

Claims (3)

  1. 基板上に形成された薄膜の除去方法であって、
    前記基板を介して除去する薄膜にレーザビームを照射すると共に、前記基板へのレーザビームの入射角を、レーザビームの反射が最小となる角を維持しつつ、前記基板とレーザビームを相対移動させることを特徴とするレーザによる薄膜除去方法。
  2. 前記レーザビームの照射を、前記基板と除去する薄膜の境界部分で、かつ、前記薄膜に対して斜め方向から行うことを特徴とする請求項1に記載のレーザによる薄膜除去方法。
  3. 前記レーザビームの照射を、基板におけるレーザビームの入射側に配置した照射角度補正部材を介して行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザによる薄膜除去方法。
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