JP2011146899A - 符号化器、復号化器及び符号化方法、復号化方法 - Google Patents

符号化器、復号化器及び符号化方法、復号化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】LDPC−CCを用いた符号化方法において、パリティ検査行列Hにフィードバックがある場合に、送信する情報に対応するパリティを求める際の演算規模を抑制する。
【解決手段】フィードバックがあるパリティ検査行列Hに基づいて送信する情報に付加するパリティを求める。当該パリティ検査行列Hは、送信する情報ビット系列X、X、・・・、Xと、LDPC−CCにより付加されるパリティビット系列P、P、・・・、Pとからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とした場合に、Hu=0を満たし、且つ、ガウスの消去法を用いて、
Figure 2011146899

と変形行列Hに変形することができる。変形行列Hにおいて、情報ビット系列に対応するサブ行列Dはゼロ行列であることを満たし、パリティビット系列の一部に対応するサブ行列Bは単位行列であることを満たす。
【選択図】図11

Description

本発明は、低密度パリティ検査畳み込み符号(LDPC−CC:Low Density Parity Check-Convolutional Codes)におけるテイルバイティング(Tail-Biting)を用いる符号化器、復号化器及び符号化方法、復号化方法に関する。
近年、実現可能な回路規模で高い誤り訂正能力を発揮する誤り訂正符号として、低密度パリティ検査(LDPC:Low-Density Parity-Check)符号に注目が集まっている。LDPC符号は、誤り訂正能力が高く、かつ実装が容易なので、IEEE802.11nの高速無線LANシステムやディジタル放送システムなどの誤り訂正符号化方式に採用されている。
LDPC符号は、低密度なパリティ検査行列Hで定義される誤り訂正符号である。また、LDPC符号は、検査行列Hの列数Nと等しいブロック長を持つブロック符号である。(非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3)例えば、ランダム的なLDPC符号、AQC−LDPC符号(QC:Quasi-Cyclic)が提案されている。
しかし、現在の通信システムの多くは、イーサネット(登録商標)のように、送信情報を、可変長のパケットやフレーム毎にまとめて伝送するという特徴がある。このようなシステムにブロック符号であるLDPC符号を適用する場合、例えば、可変長なイーサネット(登録商標)のフレームに対して固定長のLDPC符号のブロックをどのように対応させるかといった課題が生じる。IEEE802.11nでは、送信情報系列にパディング処理やパンクチャ処理を施すことで、送信情報系列の長さと、LDPC符号のブロック長の調節を行っているが、パディングやパンクチャによって、符号化率が変化したり、冗長な系列を送信したりすることを避けることは困難である。
このようなブロック符号のLDPC符号(以降、これをLDPC−BC:Low-Density Parity-Check Block Codeと標記する)に対して、任意の長さの情報系列に対しての符号化・復号化が可能なLDPC−CC(Low-Density Parity-Check Convolutional Codes)の検討が行われている(例えば、非特許文献4、非特許文献5参照)。
LDPC−CCは,低密度なパリティ検査行列により定義される畳み込み符号であり,例えば符号化率R=1/2(=b/c)のLDPC−CCのパリティ検査行列H[0,n]は、図1で示される。ここで、H[0,n]の要素h (m)(t)は、0または1をとる。また、h (m)(t)以外の要素は全て0である。MはLDPC−CCにおけるメモリ長、nはLDPC−CCの符号語の長さを表す。図1に示されるように、LDPC−CCの検査行列は行列の対角項とその近辺の要素にのみに1が配置されており、行列の左下及び右上の要素はゼロであり、平行四辺形型の行列であるという特徴がある。
ここで,h (0)(t)=1,h (0)(t)=1であるとき、検査行列H[0,n]Tで定義されるLDPC−CCの符号化器は図2で表される。図2に示すように、LDPC−CCの符号化器は、ビットレングスcのM+1個のシフトレジスタ201とmod2加算(排他的論理和演算)器202で構成される。このため、LDPC−CCの符号化器には、生成行列の乗算を行う回路や後退(前方)代入法に基づく演算を行うLDPC−BCの符号化器に比べ、非常に簡易な回路で実現することができるという特徴がある。また、図2は畳み込み符号の符号化器であるため、情報系列を固定長のブロックに区切って符号化する必要はなく、任意の長さの情報系列を符号化することができる。
R. G. Gallager, "Low-density parity check codes," IRE Trans. Inform. Theory, IT-8, pp-21-28, 1962. D. J. C. Mackay, "Good error-correcting codes based on very sparse matrices," IEEE Trans. Inform. Theory, vol.45, no.2, pp399-431, March 1999. M. P. C. Fossorier, "Quasi-cyclic low-density parity-check codes from circulant permutation matrices," IEEE Trans. Inform. Theory, vol.50, no.8, pp.1788-1793, Nov. 2001. A. J. Feltstrom, and K. S. Zigangirov, "Time-varying periodic convolutional codes with low-density parity-check matrix," IEEE Trans. Inform. Theory, vol.45, no.6, pp.2181-2191, Sep. 1999. R. M. Tanner, D. Sridhara, A. Sridharan, T. E. Fuja, and D. J. Costello Jr., "LDPC block and convolutional codes based on circulant matrices," IEEE Trans. Inform. Theory, vol.50, no.12, pp.2966-2984, Dec. 2004. H. H. Ma, and J. K. Wolf, "On tail biting convolutional codes," IEEE Trans. Commun., vol.com-34, no.2, pp.104-111, Feb. 1986. C. Weib, C. Bettstetter, and S. Riedel, "Code construction and decoding of parallel concatenated tail-biting codes," IEEE Trans. Inform. Theory, vol.47, no.1, pp.366-386, Jan. 2001. M. B. S. Tavares, K. S. Zigangirov, and G. P. Fettweis, "Tail-biting LDPC convolutional codes," Proc. of IEEE ISIT 2007, pp.2341-2345, June 2007. Y. Murakami, S. Okamura, S. Okasaka, T. Kishigami, and M. Orihashi, "LDPC convolutional codes based on parity check polynomials with a time period of 3," IEICE Trans. Fundamentals, vol.E-92, no.10, pp.-, Oct. 2009. M. P. C. Fossorier, M. Mihaljevic, and H. Imai, "Reduced complexity iterative decoding of low density parity check codes based on belief propagation," IEEE Trans. Commun., vol.47., no.5, pp.673-680, May 1999. J. Chen, A. Dholakia, E. Eleftheriou, M. P. C. Fossorier, and X.-Yu Hu, "Reduced-complexity decoding of LDPC codes," IEEE Trans. Commun., vol.53., no.8, pp.1288-1299, Aug. 2005. J. Zhang, and M. P. C. Fossorier, "Shuffled iterative decoding," IEEE Trans. Commun., vol.53, no.2, pp.209-213, Feb. 2005.
本発明は、LDPC−CCに関するテイルバイティングに関する発明である。非特許文献6、7、8には畳み込み符号、あるいは、LDPC−CCのテイルバイティング方法が示されている。これらの非特許文献から、フィードバックのない畳み込み符号(フィードフォワードの畳み込み符号)では、2度の符号化を行うことで、テイルバイティングを行ったときの符号化系列を求められることが示されている。
また、非特許文献8には、LDPC−CCにおいて、テイルバイティングを行ったときのパリティ検査行列の構成が示されている。LDPC−CCにおいても、フィードバックのない符号構成の場合、テイルバイティングを行ったときの符号化系列を求めるのは、比較的容易である。しかし、フィードバックありのLDPC−CC(畳み込み符号)の場合、特に、拘束長が増大するとテイルバイティングを行うのが回路規模という点から難しく、何らか回路規模を削減できる新しいテイルバイティング方法の開発は重要となる。ここで、フィードバックありのLDPC−CCとは、LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化方法であって、送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、前記情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号の符号化により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビットと前記パリティビットからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも1つの行において、符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」の値を有する要素の数が2以上あるパリティ検査行列Hを用いる符号化方法のことである。
本発明の目的は、フィードバックありのLDPC−CCにおいて、従来よりも演算規模を低減する新しいテイルバイティング方法を提供することであり、その際の符号化方法、復号化方法及び符号化器、復号化器に関するものである。
本発明に係る符号化器は、LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化を実行する符号化器であって、送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
Figure 2011146899


として表される変形行列Hに変形することができ、前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、前記H又は前記Hに基づいて、前記情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成することを特徴とする。
本発明の復号化器は、LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化により生成される符号化系列に基づく送信系列を受信して復号する復号化器であって、送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
Figure 2011146899


として表される変形行列Hに変形することができ、前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、前記符号化は、前記H又は前記Hに基づいて、前記情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成するものであり、前記送信系列は、前記符号化系列uから、送信側と受信側で予め既知の値として扱うと定められている値を除いたものであり、前記復号化器は、受信した信号から得られた送信系列それぞれにおける対数尤度比に、前記既知の値に相当する対数尤度比を挿入し、前記パリティ検査行列Hを用いて信頼度伝播復号を行うことを特徴とする。
本発明のテイルバイティングを用いた符号化方法は、符号化が容易となるパリティ検査行列をもつテイルバイティング後のLDPC−CCを生成することで、容易に符号化系列を得るものとした。
本発明のテイルバイティングを用いた符号化方法、復号化方法及び符号化器、復号化器によれば、容易に符号化系列を得ることができるLDPC−CCを実現することができる。
LDPC−CCの検査行列を示す図である。 LDPC−CC符号化器の構成を示す図である。 時変周期qのLDPC−CCの検査行列の構成の一例を示す図である。 テイルバイティングを行ったときのパリティ検査行列の例である。 テイルバイティングを行ったときのパリティ検査行列の例である。 送信装置及び受信装置の構成例である。 テイルバイティングを行ったときのパリティ検査行列の一例である。 ガウスの消去法を用いパリティ検査行列を変形した行列の一例である。 テイルバイティングを行ったときのパリティ検査行列の一例である。 ガウスの消去法を用いパリティ検査行列を変形した行列の一例である。 本実施の形態におけるガウスの消去法を用いパリティ検査行列を変形した行列の一例である。 送信装置及び受信装置の構成例である。 本実施の形態におけるガウスの消去法を用いパリティ検査行列を変形した行列の一例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
先ず、一例として、実施の形態の具体的な構成及び動作を説明する前に、非特許文献9に記載されているパリティ検査多項式に基づくLDPC−CCについて説明する。
パリティ検査多項式に基づく、符号化率R=(n-1)/nの時変LDPC−CCについて説明する。X1, X2,・・・, Xn-1の情報ビット、及びパリティビットPの時点jにおけるビットをそれぞれX1,j, X2,j,・・・, Xn-1,j 及びPjと表す。そして、時点jにおけるベクトルujをuj=(X1,j,X2,j,・・・,Xn-1,j,Pj)と表す。また、符号化系列をu=(u0, u1,・・・, uj,・・・)Tと表す。Dを遅延演算子とすると、情報ビットX1, X2,・・・, Xn-1の多項式はX1(D), X2(D),・・・, Xn-1(D)と表され、パリティビットPの多項式はP(D)と表される。このとき、式(1)で表される0を満たすパリティ検査多項式を考える。
Figure 2011146899


式(1)においてap,q (p=1,2,・・・,n-1 ; q=1,2,・・・,rp)及びbs (s=1,2,・・・,ε) は自然数とする。また、y, z=1,2,・・・,rp 、y≠zの(y,z)に対して、ap,y≠ap,zを満たす。また、y, z=1,2,・・・,ε 、 y≠zの(y,z) に対して、by≠bzを満たす。
符号化率R=(n-1)/n、時変周期mのLDPC−CCを作成するために、式(1)に基づく0を満たすパリティ検査多項式を用意する。このときi番目(i=0,1,・・・,m-1)の0を満たすパリティ検査多項式を式(2)のように表す。
Figure 2011146899


式(2)において、AXδ,i(D) (δ=1,2,・・・,n-1)及びBi(D)のDの最大次数をそれぞれΓXd,i及びΓP,iと表す。そして、ΓXδ,i及びΓP,iの最大値をΓiとする。そして、Γi (i=0,1,・・・,m-1)の最大値をΓとする。符号化系列uを考慮すると、Γを用いると、i番目のパリティ検査多項式に相当するベクトルhiは式(3)のように表される。
Figure 2011146899


式(3)において、hi,v (v=0,1,・・・,Γ)は1×nのベクトルであり、[αi,v,X1, αi,v,X2,・・・, αi,v,Xn-1, βi,v]と表される。なぜなら、式(2)のパリティ検査多項式は、αi,v,XwDvXw(D)及びβi,vDvP(D) (w=1,2,・・・,n-1 and αi,v,Xw, βi,v ∈[0,1])をもつからである。この場合、式(2)の0を満たすパリティ検査多項式は、D0X1(D), D0X2(D),・・・, D0Xn-1(D)及びD0P(D)をもつので、
Figure 2011146899


を満たす。 式(3)を用いることにより、符号化率R=(n-1)/n、時変周期mのパリティ検査多項式に基づくLDPC−CCの検査行列は、式(4)のように表される。
Figure 2011146899


式(4)において、 kに対して、Λ(k)=Λ(k+m)を満たす。ただし、Λ(k)はパリティ検査行列kの行目におけるhiに相当する。
上述では、ベースとなるパリティ検査多項式として、式(1)を取り扱っているが、必ずしも式(1)の形態に限らず、例えば、式(1)のかわりに、式(5)のような0を満たすパリティ検査多項式としてもよい。
Figure 2011146899

式(5)においてap,q (p=1,2,・・・,n-1 ; q=1,2,・・・,rp)及びbs (s=1,2,・・・,ε) は自然数とする。また、y, z=1,2,・・・,rp 、y≠zの(y,z)に対して、ap,y≠ap,zを満たす。また、y, z=1,2,・・・,ε 、 y≠zの(y,z) に対して、by≠bzを満たす。
以下では、上述のパリティ検査多項式に基づく時変LDPC−CCを例に、本提案の新しいテイルバイティング方法について説明する。
(実施の形態1)
上述で説明したパリティ検査多項式に基づくLDPC−CCにおいて、時変周期qの0を満たすg番目(g=0、1、・・・、q−1)のパリティ検査多項式(式(2)参照)を式(6)のように表す。
Figure 2011146899


#g,p,1、a#g,p,2は自然数とし、a#g,p,1≠a#g,p,2、が成立するものとする。また、b#g,1、b#g,2は自然数とし、b#g,1≠b#g,2が成立するものとする(g=0、1、2、・・・、q−1;p=1、2、・・・、n―1)。簡単のため、X1(D)、X2(D)、・・・Xn−1(D)及びP(D)の数は3にする。式(6)のサブ行列(ベクトル)をHgとすると、第gサブ行列は、
Figure 2011146899

と表すことができる。(n個連続した「1」は、式(6)の各式におけるX1(D)、X2(D)、・・・Xn−1(D)及びP(D)の項に相当する。)すると、パリティ検査行列Hは、図3のように表すことができる。図3に示すように、パリティ検査行列Hにおいて、第i行と第i+1行とでは、サブ行列がn列右にシフトした構成となる(図3参照)。また、第i+1行と第i行とでは、サブ行列がn列右にシフトした構成となる。そして、情報X1、X2、・・・Xn−1及びパリティPの時点kにおけるデータをそれぞれX1,k、X2,k、・・・、Xn−1,k、Pとする。すると、送信ベクトルuは、u=(X1,0、X2,0、・・・、Xn−1,0、P、X1,1、X2,1、・・・、Xn−1,1、P、・・・、X1,k、X2,k、・・・、Xn−1,k、P、・・・・)と表され、Hu=0が成立する。
非特許文献8において、テイルバイティングを行ったときの検査行列が記載されている。パリティ検査行列は以下のとおりである。
Figure 2011146899


式(7)において、Hは検査行列であり、HTはシンドロームフォーマーである。また、HT i(t) (i=0,1,・・・,Ms)はc×(c-b)のサブ行列、Msはメモリサイズである。
図3と式(7)から、パリティ検査多項式に基づく時変周期q、符号化率(n−1)/nのLDPC−CCにおいて、より高い誤り訂正能力を得るために、復号の際に必要とするパリティ検査行列Hでは、以下の条件が重要となる。
<条件#1>
・パリティ検査行列の行数は、qの倍数である。
・したがって、パリティ検査行列の列数はn×qの倍数である。このとき、復号時に必要な(例えば)対数尤度比は、n×qの倍数のビット分の対数尤度比である。
ただし、条件#1が必要となる時変周期q、符号化率(n−1)/nのLDPC−CCの0を満たすパリティ検査多項式は、式(6)に限ったものではなく、式(1)、式(5)に基づく時変LDPC−CCであってもよい。
ところで、パリティ検査多項式において、パリティP(D)の項が一つしか存在しない場合、式(6)は、
Figure 2011146899


と表され、その時変周期LDPC−CCはフィードフォワードの畳み込み符号の一種であるので、テイルバイティングを行ったときの符号化方法は、非特許文献6、非特許文献7に示されている符号化方法が適用できる。その手順は以下の通りである。

<手順1>
例えば、式(8)で定義される時変LDPC−CCでは、P(D)は以下のように表され、
Figure 2011146899


そして、式(9)を以下のように表される。
Figure 2011146899


ただし、式(10)において、○の中に+を記載している記号は排他的論理和を示している。したがって、時点iにおいて、(i―1)%q=kのとき(%はモジュラ演算(modulo)を示す。)、式(9)、式(10)において、g=kとして時点iのパリティを求めることができる。そして、レジスタの初期値を「0」とする。つまり、式(10)を用い、時点iにおいて(i=1、2、・・・)、(i―1)%q=kのとき、式(10)において、g=kとして時点iのパリティを求める。そして、式(10)のX[z]、X[z]、・・・、Xn−1[z]、P[z]において、zが1より小さい場合は、「0」であるものとし、式(10)を用いて符号化を行うことになる。そして、最後のパリティビットまで求める。そして、このときの符号化器におけるレジスタの状態を保持しておく。
<手順2>
手順1の保持しているレジスタの状態から(したがって、式(10)のX[z]、X[z]、・・・、Xn−1[z]、P[z]において、zが1より小さい場合について、手順1で得られている値を用いることになる。)、再度、時点i=1から符号化を行い、パリティを求める。
このとき得られたパリティと情報ビットが、テイルバイティングを行ったときの符号化系列となる。
しかし、フィードフォワード型のLDPC−CCとフィードバックありのLDPC−CCを比較すると、同一符号化率、ほぼ同等の拘束長の条件の下で比較すると、フィードバックありのLDPC−CCの方が、高い誤り訂正能力を示す傾向が強いが、符号化系列を求める(パリティを求める)のが困難であるという課題がある。以下では、この課題に対し、容易に符号化系列(パリティ)を求めることを可能とする新しいテイルバイティング方法を提案する。
まず、パリティ検査多項式に基づくLDPC−CCにおけるテイルバイティングを行った際のパリティ検査行列について説明する。
例えば、式(6)で定義する、符号化率(n−1)/n、時変周期qのパリティ検査多項式に基づくLDPC−CCにおいて、時点iにおける情報X、X、・・・、Xn−1、及びパリティPをX1,i、X2,i、・・・、Xn−1,i、Pと表す。すると、<条件#1>を満たすためには、i=1、2、3、・・・、q、・・・、q×N―q+1、q×N―q+2、q×N―q+3、・・・、q×Nとしてテイルバイティングを行うことになる。(このときの、Nは自然数であり、送信系列uはu=(X1,1、X2,1、・・・、Xn−1,1、P、X1,2、X2,2、・・・、Xn−1,2、P、・・・、X1,k、X2,k、・・・、Xn−1,k、P、・・・、X1,q×N、X2,q×N、・・・、Xn−1,q×N、Pq×Nとなり、Hu=0が成立する。)このときのパリティ検査行列の構成について図4及び図5を用いて説明する。
式(6)のサブ行列(ベクトル)をHgとすると、第gサブ行列は、
Figure 2011146899


と表すことができる。(n個連続した「1」は、式(6)の各式におけるX1(D)、X2(D)、・・・Xn−1(D)及びP(D)の項に相当する。) 上記で定義した送信系列uに対応するパリティ検査行列のうち、時点q×N近辺のパリティ検査行列を図4に示す。図4に示すように、パリティ検査行列Hにおいて、第i行と第i+1行とでは、サブ行列がn列右にシフトした構成となる(図4参照)。
また、図4において、401はパリティ検査行列のq×N行(最後の行)を示しており、<条件#1>を満たしているためq−1番目の0を満たすパリティ検査多項式に相当する。402はパリティ検査行列のq×N―1行を示しており、<条件#1>を満たしているためq−2番目の0を満たすパリティ検査多項式に相当する。403は時点q×Nに相当する列群を示しており、403の列群は、X1,q×N、X2,q×N、・・・、Xn−1,q×N、Pq×Nの順に並んでいる。404は時点q×N―1に相当する列群を示しており、404の列群は、X1,q×N―1、X2,q×N―1、・・・、Xn−1,q×N―1、Pq×N―1の順に並んでいる。
次に、送信系列の順番を入れ替え、u=(・・・、X1,q×N―1、X2,q×N―1、・・・、Xn−1,q×N―1、Pq×N―1、1,q×N、X2,q×N、・・・、Xn−1,q×N、Pq×N、1,0、X2,1、・・・、Xn−1,1、P、X1,2、X2,2、・・・、Xn−1,2、P、・・・)に対応するパリティ検査行列のうち時点q×N―1、q×N、1、2近辺のパリティ検査行列を図5に示す。このとき、図5で示したパリティ検査行列の部分が、テイルバイティングを行ったときの特徴的な部分となり、この構成は式(7)と同様の構成となることがわかる。図5に示すように、パリティ検査行列Hにおいて、第i行と第i+1行とでは、サブ行列がn列右にシフトした構成となる(図5参照)。また、図5において、505は図4のようにパリティ検査行列をあらわした場合、q×N×n列目に相当する列となり、506は図4のようにパリティ検査行列をあらわした場合、1列目に相当する列となる。
507は時点q×N―1に相当する列群を示しており、507の列群は、X1,q×N―1、X2,q×N―1、・・・、Xn−1,q×N―1、Pq×N―1の順に並んでいる。508は時点q×Nに相当する列群を示しており、508の列群は、X1,q×N、X2,q×N、・・・、Xn−1,q×N、Pq×Nの順に並んでいる。509は時点1に相当する列群を示しており、509の列群は、X1,1、X2,1、・・・、Xn−1,1、Pの順に並んでいる。510は時点2に相当する列群を示しており、510の列群は、X1,2、X2,2、・・・、Xn−1,2、Pの順に並んでいる。
411は図4のようにパリティ検査行列をあらわした場合、q×N行目に相当する行となり、412は図4のようにパリティ検査行列をあらわした場合、1行目に相当する行となる。
そして、テイルバイティングを行ったときのパリティ検査行列の特徴的な部分は、図5において、513より左かつ514より下の部分となる(式(7)参照)。
図4のようにパリティ検査行列をあらわした場合、<条件#1>を満たした場合、行は、0番目の0を満たすパリティ検査多項式に相当する行からはじまり、q−1番目の0を満たすパリティ検査多項式に相当する行で終わる。この点が、より高い誤り訂正能力を得る上で重要となる。実際、時変LDPC−CCは、タナーグラフで短い長さのサイクル(cycle of length)の数が少なくなるように符号を設計する。ここで、テイルバイティングを行ったとき、タナーグラフで短い長さのサイクルの数が少なくなるためには、図5のように記載すると明らかなように、図5のような状況が確保できること、つまり、<条件#1>が重要な要件となる。
ただし、通信システムにおいて、テイルバイティングを行う際、システムで求められるブロック長(または情報長)に対し、<条件#1>を満たすようにするために、工夫が必要となる場合がある。この点について、例をあげて説明する。
図6は、通信システムの略図である。通信システムは、送信装置600と受信装置610とを含んで構成される。
送信装置600は、符号化器601と変調部602とを含んで構成される。符号化器601は、情報を入力とし、符号化を行い、送信系列を生成し、出力する。そして、変調部602は、送信系列を入力とし、マッピング、直交変調、周波数変換、増幅等の所定の処理を行い、送信信号を出力する。送信信号は、通信媒体(無線、電力線、光など)を介して、受信装置に届く。
受信装置610は、受信部611と、対数尤度比生成部612と、復号化器613とを含んで構成される。受信部611は、受信信号を入力とし、増幅、周波数変換、直交復調、チャネル推定、デマッピング等の処理を施し、ベースバンド信号、及び、チャネル推定信号を出力する。対数尤度比生成部612は、ベースバンド信号、及び、チャネル推定信号を入力とし、ビット単位の対数尤度比を生成し、対数尤度比信号を出力する。復号化器613は、対数尤度比信号を入力とし、ここでは、特に、BP(Belief Propagation)復号(非特許文献10〜12参照)を用いた反復復号を行い、推定送信系列、または(及び)、推定情報系列を出力する。
例えば、符号化率1/2、時変周期12のLDPC−CCを考える。このとき、テイルバイティングを行うことを前提し、設定した情報長(符号化長)を16384とする。その情報をX1,1、X1,2、X1,3、・・・、X1,16384とする。そして、何も工夫せずに、パリティを求めるとすると、P、P、P,3、・・・、P16384が求まることになる。しかし、送信系列u=(X1,1、P、X1,2、P、・・・X1,16384、P16384)に対してパリティ検査行列を作成しても、<条件#1>を満たさない。したがって、送信系列として、X1,16385、X1,16386、X1,16387、X1,16388を追加し、P16385、P16386、P16387、P16388を求めればよい。このとき、符号化器(送信装置)では、例えば、X1,16385=0、X1,16386=0、X1,16387=0、X1,16388=0と設定し、符号化を行い、P16385、P16386、P16387、P16388を求める。ただし、符号化器(送信装置)と復号化器(受信装置)において、X1,16385=0、X1,16386=0、X1,16387=0、X1,16388=0と設定したという約束事を共有している場合、X1,16385、X1,16386、X1,16387、X1,16388を送信する必要はない。
したがって、符号化器は、情報系列X=(X1,1、X1,2、X1,3、・・・、X1,16384、1,16385、X1,16386、X1,16387、X1,16388)=(X1,1、X1,2、X1,3、・・・、X1,16384、0、0、0、0)を入力とし、系列(X1,1、P、X1,2、P、・・・X1,16384、P16384、X1,16385、P16385、X1,16386、P16386、X1,16387、P16387、X1,16388、P16388)=(X1,1、P、X1,2、P、・・・X1,16384、P16384、0、P16385、0、P16386、0、P16387、0、P16388)を得る。そして、符号化器(送信装置)、復号化器(受信装置)で既知である「0」を削減し、送信装置は、送信系列を(X1,1、P、X1,2、P、・・・X1,16384、P16384、P16385、P16386、P16387、P16388)として送信する。
受信装置では、送信系列ごとの、例えば、対数尤度比をLLR(X1,1)、LLR(P)、LLR(X1,2)、LLR(P)、・・・LLR(X1,16384)、LLR(P16384)、LLR(P16385)、LLR(P16386)、LLR(P16387)、LLR(P16388)を得ることになる。
そして、送信装置で送信しなかった「0」の値のX1,16385、X1,16386、X1,16387、X1,16388の対数尤度比LLR(X1,16385)=LLR(0)、LLR(X1,16386)=LLR(0)、LLR(X1,16387)=LLR(0)、LLR(X1,16388)=LLR(0)を生成し、LLR(X1,1)、LLR(P)、LLR(X1,2)、LLR(P)、・・・LLR(X1,16384)、LLR(P16384)、LLR(X1,16385)=LLR(0)、LLR(P16385)、LLR(X1,16386)=LLR(0)、LLR(P16386)、LLR(X1,16387)=LLR(0)、LLR(P16387)、LLR(X1,16388)=LLR(0)、LLR(P16388)を得ることになるので、これと符号化率1/2、時変周期12のLDPC−CCの16388×32776のパリティ検査行列を用いて、非特許文献10、非特許文献11、非特許文献12に示されているようなBP(Belief Propagation)(信頼度伝播)復号、BP復号を近似したmin-sum復号、offset BP復号、Normalized BP復号、shuffled BP復号などの信頼度伝播を利用した復号を行うことで、推定送信系列、及び、推定情報系列を得る。
この例でわかるように、符号化率(n−1)/n、時変周期qのLDPC−CCにおいて、テイルバイティングを行う場合、受信装置で復号の際、<条件#1>を満たすようなパリティ検査行列をもち、復号を行う。したがって、パリティ検査行列として(行)×(列)=(q×M)×(q×n×M)のパリティ検査行列を復号器は保有していることになる(Mは自然数)。
これに対応する符号化器において、符号化に必要となる情報ビット数はq×(n−1)×Mとなる。これにより、q×Mビットのパリティを求めることになる。これに対し、符号化器に入力される情報ビットの数が、q×(n−1)×Mビットより少ない場合は、符号化器において、情報ビット数がq×(n−1)×Mビットとなるように送受信装置(符号化器及び復号化器)間で既知のビット(例えば「0」(「1」でもよい))を挿入する。そして、q×Mビットのパリティを求めることになる。このとき、送信器は、挿入した既知のビットを除いた情報ビットと求めたパリティビットを送信する。(ただし、既知のビットを送信し、常に、q×(n−1)×Mビットの情報とq×Mビットのパリティを送信してもよいが、既知ビット送信分の伝送速度の低下を招くことになる。)
次に、提案する新しいテイルバイティング方法について説明する。一例として、符号化率1/2、時変周期3のパリティ検査多項式に基づくLDPC−CCを扱い、説明を進める。はじめに、提案するテイルバイティングを適用できない場合について説明する。LDPC−CCのパリティ検査多項式を次式で表す。
0番目のパリティ検査多項式:
Figure 2011146899

1番目のパリティ検査多項式:
Figure 2011146899

2番目のパリティ検査多項式:
Figure 2011146899


そして、時点iにおける情報をX1,i、パリティをPとする。そして、情報12ビット、パリティ12ビットで構成されるブロックでテイルバイティングを行うものとする。したがって、送信系列uをu=(X1,1、X1,2、X1,3、X1,4、X1,5、X1,6、X1,7、X1,8、X1,9、X1,10、X1,11、X1,12、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10、P11、P12)とする。このとき、パリティ検査行列Hとし、Hu=0を満たすHは、図7のように表される。図7におけるサブ行列701は情報Xに関連するサブ行列であり、サブ行列702はパリティPに関連するサブ行列である。そして、符号化を行う場合、Hu=0の関係を利用し、(未知の値である)パリティP、P、P、P、P、P、P、P、P、P10、P11、P12を求めることになる。そこで、Hu=0に対し、ガウスの消去法を用いて、Hu=0と等価であるH=0の関係となるHを図8に示す。図8において、サブ行列801は情報Xに関連するサブ行列であり、サブ行列802はパリティPに関連するサブ行列である。このとき、図8から明らかなように、フルランク(行列の行数とランクが等しい)とならない。一般的に、テイルバイティングを行った場合、図8のようなケースとなり、この場合、図8から、P11、P12を何らかの値に設定し、その後、H=0の関係から、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10を求めることになる。
このとき、P11、P12にどの値に設定しても、必ずP、P、P、P、P、P、P、P、P、P10が求まるというわけではなく、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10が求まるためのP11、P12の値を探索しなければならない。したがって、計算が、非常に複雑となる。
具体的には、
<1>P11=0、P12=0として、H=0の関係から、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10が求まるかどうか、を調べる。
<2>P11=0、P12=1として、H=0の関係から、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10が求まるかどうか、を調べる。
<3>P11=1、P12=0として、H=0の関係から、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10が求まるかどうか、を調べる。
<4>P11=1、P12=1として、H=0の関係から、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10が求まるかどうか、を調べる。
これらの4つの計算を行い、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10が求まる場合を探索し、求まった場合の計算結果が、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10、P11、P12の値をして定まる。
次に、提案するテイルバイティングの方法について説明する。LDPC−CCのパリティ検査多項式を次式で表す。
0番目のパリティ検査多項式:
Figure 2011146899

1番目のパリティ検査多項式:
Figure 2011146899

2番目のパリティ検査多項式:
Figure 2011146899


そして、時点iにおける情報をX1,i、パリティをPとする。そして、情報12ビット、パリティ12ビットで構成されるブロックでテイルバイティングを行うものとする。したがって、送信系列uをu=(X1,1、X1,2、X1,3、X1,4、X1,5、X1,6、X1,7、X1,8、X1,9、X1,10、X1,11、X1,12、P、P、P、P、P、P、P、P、P、P10、P11、P12)とする。このとき、パリティ検査行列Hとし、Hu=0を満たすHは、図9のように表される。図9におけるサブ行列901は情報Xに関連するサブ行列であり、サブ行列902はパリティPに関連するサブ行列である。そして、符号化を行う場合、Hu=0の関係を利用し、(未知の値である)パリティP、P、P、P、P、P、P、P、P、P10、P11、P12を求めることになる。
そこで、Hu=0に対し、ガウスの消去法を用いて、Hu=0と等価であるH=0の関係となるHを図10に示す。図10において、サブ行列1001は情報Xに関連するサブ行列であり、サブ行列1002はパリティPに関連するサブ行列である。このとき、図10から明らかなように、フルランク(行列の行数とランクが等しい)とならない。ただし、図8の場合と異なり、サブ行列1005が0の要素のみで構成されている。この場合、(P11,P12)を(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)いずれの値に設定しても、H=0を満たすP、P、P、P、P、P、P、P、P、P10が求まる。したがって、(P11,P12)を例えば、(0,0)と固定的に設定し((0,1)、(1,0)、(1,1)のいずれかに設定してもよいが、0を既知列として送信時に削除することを考慮すると、(0,0)に固定するのが効果的である。)、H=0の関係からP、P、P、P、P、P、P、P、P、P10を求めるという従来のテイルバイティング方法より、格段に計算量の少ない符号化器を構成することができる。
次に、提案したテイルバイティング方法について、符号化率1/2、時変周期qのLDPC−CCを例に説明する。符号化率1/2、時変周期qの0を満たすg番目(g=0、1、・・・、q−1)のパリティ検査多項式を式(17)のように表す。
Figure 2011146899



式(17)においてa#g,p,q (p=1 ; q=1,2,・・・,r1)及びb#g,s(s=1,2,・・・,ε) は自然数とする。また、y, z=1,2,・・・,rp 、y≠zの(y,z)に対して、a#g,p,y≠a#g,p,zを満たす。また、y, z=1,2,・・・,ε 、 y≠zの(y,z) に対して、b#g,y≠b#g,zを満たす。
そして、<条件#1>に基づき、テイルバイティングを行ったときのパリティ検査行列を生成する。ここで、符号化率1/2、時変周期qとしているので、パリティ検査行列の(行数)×(列数)=(q×M)×(2×q×M)となる。
そして、時点iにおける情報をX1,i、パリティをPとする。そして、情報q×Mビット、パリティq×Mビットで構成されるブロックでテイルバイティングを行うことになる。したがって、送信系列uをu=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―1、Pq×M)とする。このとき、Hu=0を満たすパリティ検査行列Hを考える。Hu=0に対し、ガウスの消去法を用いて、Hu=0と等価であるH=0の関係となるHを考え、図11のように表すものとする。このとき、図11において、サブ行列Aとサブ行列Dで構成されるサブ行列は、情報Xに関連するサブ行列となり、サブ行列B、サブ行列C、及び、サブ行列Eで構成されるサブ行列は、パリティPに関連するサブ行列となる。また、サブ行列Aは(行数)×(列数)=(q×M―y)×(q×M)、サブ行列Bは(行数)×(列数)=(q×M―y)×(q×M―y)、サブ行列Cは(行数)×(列数)=(q×M―y)×(y)、サブ行列Dは(行数)×(列数)=(y)×(q×M)、サブ行列Eは(行数)×(列数)=(y)×(q×M)となる。
そして、提案したテイルバイティング方法では、サブ行列Aは「0」及び「1」で構成される(行数)×(列数)=(q×M―y)×(q×M)のサブ行列であり、サブ行列Bは(行数)×(列数)=(q×M―y)×(q×M―y)の単位行列となる。そして、サブ行列Cは「0」及び「1」で構成される(行数)×(列数)=(q×M―y)×(y)のサブ行列であり、サブ行列Dは「0」のみで構成される(行数)×(列数)=(y)×(q×M)のゼロ行列であり、サブ行列Eは「0」のみで構成される(行数)×(列数)=(y)×(q×M)のゼロ行列である。
そして、パリティP、P、・・・、Pq×M―1、Pq×MのうちPq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mを固定値、例えば、Pq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mのすべてを「0」(ただし、これに限ったものではない。)を与え、P、P、・・・、Pq×M―y―1、Pq×M―yを求める。以上により、送信系列u=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―1、Pq×M)がすべて決定することになる。
図12は、本実施の形態における通信システムの概略を示している。通信システムは、送信装置1200と受信装置1210とを含んで構成される。
送信装置1200は、符号化器1201と変調部1202と、既知系列発生部1203とを含んで構成される。符号化器1201は、情報(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M)、及び、既知系列部が発生した既知系列(既知系列の挿入方法については、上記のとおりである。(Pq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mのすべてを「0」))を入力とし、符号化を行い、送信系列u=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―1、Pq×M)を生成し、このうち、既知系列を削除し、削除後の送信系列u=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―y−1、Pq×M―y)を生成し、出力する。そして、変調部1202は、削除後の送信系列を入力とし、マッピング、直交変調、周波数変換、増幅等の所定の処理を行い、送信信号を出力する。送信信号は、通信媒体(無線、電力線、光など)を介して、受信装置に届く。
受信装置1210は、受信部1211と、対数尤度比生成部1212と、復号化器1213と、既知系列用対数尤度比生成部1214とを含んで構成される。受信部1211は、受信信号を入力とし、増幅、周波数変換、直交復調、チャネル推定、デマッピング等の処理を施し、ベースバンド信号、及び、チャネル推定信号を出力する。対数尤度比生成部1212は、ベースバンド信号、及び、チャネル推定信号を入力とし、ビット単位の対数尤度比を生成し、対数尤度比信号を出力する。
復号化器1213は、対数尤度比信号、及び、既知系列用対数尤度比発生部1214が出力した既知系列の対数尤度比信号(つまり、Pq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mのすべてを「0」に対応する対数尤度比)を入力とする。これらが入力されることにより、送信系列u=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―1、Pq×M)に対応するすべての対数尤度比、LLR(X1,1)、LLR(X1,2、・・・、LLR(X1,q×M―1)、LLR(X1,q×M)、LLR(P)、LLR(P)、・・・、LLR(Pq×M―1)、LLR(Pq×M)が揃うので、復号化器1905は、BP復号を用いた反復復号を行い、推定送信系列、または(及び)、推定情報系列を出力する。なお、一般的なBP(Belief Propagation)(信頼度伝播)復号の代わりに、非特許文献10、非特許文献11、非特許文献12に示されているようなBP復号、BP復号を近似したmin-sum復号、offset BP復号、Normalized BP復号、shuffled BP復号などの信頼度伝播を利用した復号を行ってもよい。
ここで重要なことは、通信装置の中で用いる場合、符号化において用いた既知系列は、送信する必要がなく、この系列を送信しないことで、伝送効率が向上する。(送信してもよいが伝送効率の低下を招く。)そして、復号器では、送信しなかった既知系列に相当する対数尤度比を与える必要がある。
次に、提案したテイルバイティング方法について、符号化率(n−1)/n、時変周期qのLDPC−CCを例に説明する。符号化率(n−1)/n、時変周期qの0を満たすg番目(g=0、1、・・・、q−1)のパリティ検査多項式を式(18)のように表す。
Figure 2011146899


式(18)においてa#g,p,q (p=1,2, ・・・,n-1 ; q=1,2,・・・,rn-1)及びb#g,s (s=1,2,・・・,ε) は自然数とする。また、y, z=1,2,・・・,rp 、y≠zの(y,z)に対して、a#g,p,y≠a#g,p,zを満たす。また、y, z=1,2,・・・,ε 、 y≠zの(y,z) に対して、b#g,y≠b#g,zを満たす。
そして、<条件#1>に基づき、テイルバイティングを行ったときのパリティ検査行列を生成する。ここで、符号化率(n−1)/n、時変周期qとしているので、パリティ検査行列の(行数)×(列数)=(q×M)×(q×n×M)となる。そして、時点iにおける情報X、X、・・・、Xn−1、及びパリティPをX1,i、X2,i、・・・、Xn−1,i、Pと表す。このとき、情報q×(n―1)×Mビット、パリティq×Mビットで構成されるブロックでテイルバイティングを行うことになる。したがって、送信系列uをu=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、X2,1、X2,2、・・・、X2,q×M―1、X2,q×M、・・・・・・・・、Xn−1,1、Xn−1,2、・・・、Xn−1,q×M―1、Xn−1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―1、Pq×M)とする。
このとき、Hu=0を満たすパリティ検査行列Hを考える。Hu=0に対し、ガウスの消去法を用いて、Hu=0と等価であるH=0の関係となるHを考え、図13のように表すものとする。このとき、図13において、サブ行列AX1とサブ行列DX1で構成されるサブ行列は、情報Xに関連するサブ行列となる。同様に、サブ行列AX2とサブ行列DX2で構成されるサブ行列は、情報Xに関連するサブ行列となる。したがって、サブ行列AXkとサブ行列DXkで構成されるサブ行列は、情報Xに関連するサブ行列となる(k=1、2、・・・、n−1)。
サブ行列B、サブ行列C、及び、サブ行列Eで構成されるサブ行列は、パリティPに関連するサブ行列となる。
このとき、サブ行列AXkは(行数)×(列数)=(q×M―y)×(q×M)、サブ行列Bは(行数)×(列数)=(q×M―y)×(q×M―y)、サブ行列Cは(行数)×(列数)=(q×M―y)×(y)、サブ行列DXkは(行数)×(列数)=(y)×(q×M)、サブ行列Eは(行数)×(列数)=(y)×(q×M)となる。そして、提案したテイルバイティング方法では、サブ行列AXkは「0」及び「1」で構成される(行数)×(列数)=(q×M―y)×(q×M)のサブ行列であり、サブ行列Bは(行数)×(列数)=(q×M―y)×(q×M―y)の単位行列となる。そして、サブ行列Cは「0」及び「1」で構成される(行数)×(列数)=(q×M―y)×(y)のサブ行列であり、サブ行列DXkは「0」のみで構成される(行数)×(列数)=(y)×(q×M)のゼロ行列であり、サブ行列Eは「0」のみで構成される(行数)×(列数)=(y)×(q×M)のゼロ行列である。
そして、パリティP、P、・・・、Pq×M―1、Pq×MのうちPq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mを固定値、例えば、Pq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mのすべてを「0」(ただし、これに限ったものではない。)を与え、P、P、・・・、Pq×M―y―1、Pq×M―yを求める。以上により、送信系列u=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、X2,1、X2,2、・・・、X2,q×M―1、X2,q×M、・・・・・・・・、Xn−1,1、Xn−1,2、・・・、Xn−1,q×M―1、Xn−1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―1、Pq×M)がすべて決定することになる。
図12は、本実施の形態における通信システムの概略を示している。符号化器901は、情報(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M)、情報(X2,1、X2,2、・・・、X2,q×M―1、X2,q×M)、・・・、情報(Xn−1,1、Xn−1,2、・・・、Xn−1,q×M―1、Xn−1,q×M)、及び、既知系列部が発生した既知系列(既知系列の挿入方法については、上記のとおりである。(Pq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mのすべてを「0」))を入力とし、符号化を行い、送信系列u=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、X2,1、X2,2、・・・、X2,q×M―1、X2,q×M、・・・・・・・・、Xn−1,1、Xn−1,2、・・・、Xn−1,q×M―1、Xn−1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―1、Pq×M)を生成し、このうち、既知系列を削除し、削除後の送信系列u=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、X2,1、X2,2、・・・、X2,q×M―1、X2,q×M、・・・・・・・・、Xn−1,1、Xn−1,2、・・・、Xn−1,q×M―1、Xn−1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―y−1、Pq×M―y)を生成し、出力する。そして、変調部902は、削除後の送信系列を入力とし、マッピング、直交変調、周波数変換、増幅等の所定の処理を行い、送信信号を出力する。送信信号は、通信媒体(無線、電力線、光など)を介して、受信装置に届く。
受信部1211は、受信信号を入力とし、増幅、周波数変換、直交復調、チャネル推定、デマッピング等の処理を施し、ベースバンド信号、及び、チャネル推定信号を出力する。対数尤度比生成部1212は、ベースバンド信号、及び、チャネル推定信号を入力とし、ビット単位の対数尤度比を生成し、対数尤度比信号を出力する。復号化器1213は、対数尤度比信号、及び、既知系列用対数尤度比発生部1214が出力した既知系列の対数尤度比信号(つまり、Pq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mのすべてを「0」に対応する対数尤度比)を入力とする。これにより、送信系列u=(X1,1、X1,2、・・・、X1,q×M―1、X1,q×M、X2,1、X2,2、・・・、X2,q×M―1、X2,q×M、・・・・・・・・、Xn−1,1、Xn−1,2、・・・、Xn−1,q×M―1、Xn−1,q×M、P、P、・・・、Pq×M―1、Pq×M)に対応するすべての対数尤度比、LLR(X1,1)、LLR(X1,2)、・・・、LLR(X1,q×M―1)、LLR(X1,q×M)、LLR(X2,1)、LLR(X2,2)、・・・、LLR(X2,q×M―1)、LLR(X2,q×M)、・・・・・・・・、LLR(Xn−1,1)、LLR(Xn−1,2)、・・・、LLR(Xn−1,q×M―1)、LLR(Xn−1,q×M)、LLR(P)、LLR(P)、・・・、LLR(Pq×M―1)、LLR(Pq×M)が揃うので、復号化器1905は、BP復号を用いた反復復号を行い、推定送信系列、または(及び)、推定情報系列を出力する。なお、一般的なBP(Belief Propagation)(信頼度伝播)復号の代わりに、非特許文献10、非特許文献11、非特許文献12に示されているようなBP復号、BP復号を近似したmin-sum復号、offset BP復号、Normalized BP復号、shuffled BP復号などの信頼度伝播を利用した復号を行ってもよい。
ここで重要なことは、通信装置の中で用いる場合、符号化において用いた既知系列は、送信する必要がなく、この系列を送信しないことで、伝送効率が向上する。(送信してもよいが伝送効率の低下を招く。)そして、復号器では、送信しなかった既知系列に相当する対数尤度比を与える必要がある。
上記とは別の視点として、Pq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mで、情報を伝送することもできる。Pq×M―y+1、Pq×M―y+2、・・・、Pq×M―1、Pq×Mにより、yビットの情報を伝送してもよい。この場合、通信システムでは、既知系列に関連する部分は必要としないので、図6の通信システムのような構成で、装置を実現することができる。
以上のように、本実施の形態のLDPC−CCにおけるテイルバイティング方法では、従来のテイルバイティングの方法とは異なり、演算規模(回路規模)が少ない(低複雑度)の符号化器を実現することができるとともに、テイルバイティングで必要とする既知系列を送信しない構成とすることで、データの伝送速度が向上するという効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、パリティ検査多項式に基づくLDPC−CCを例に説明したが、本実施の形態は、このLDPC−CCに限って適用可能ということではなく、式(7)で与えられる、時変LDPC−CC(畳み込み符号)に対し、広く適用することができる。その場合、結局のところ、上述で説明した、図11、図13の行列において、行列Bが単位行列であり、かつ、行列D,E、DXkが「0」のみで構成される行列が得られることになる。
本発明は上記全ての実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、主に、符号化器を実現する場合について説明しているが、これに限られるものではなく、通信装置で実現する場合においても適用可能である。(LSI(:Large Scale Integration)により構成することも可能である。)
また、この符号化方法及び復号化方法をソフトウェアとして行うことも可能である。例えば、上記符号化方法及び通信方法を実行するプログラムを予めROM(Read Only Memory)に格納しておき、そのプログラムをCPU(Central Processor Unit)によって動作させるようにしても良い。
また、上記符号化方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM(Random Access Memory)に記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしても良い。
また、本発明は、無線通信に限らず、電灯線通信(PLC:Power Line Communication)、可視光通信、光通信においても有用であることは言うまでもない。
本発明に係る符号化器、及び符号化方法は、LDPC−CCを用いた符号化器において、高い誤り訂正能力を得ることができ、かつ、データの伝送効率を向上させることができる。
600、1200 送信装置
601、1201 符号化器
602、1202 変調部
1203 既知系列発生部
610、1210 受信装置
611、1211 受信部
612、1212 対数尤度比生成部
613、1213 復号化器
1214 既知系列用対数尤度比生成部

Claims (7)

  1. LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化方法であって、
    送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、
    前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、
    前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
    Figure 2011146899



    として表される変形行列Hに変形することができ、
    前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、
    前記H又は前記Hに基づいて、前記情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成する
    ことを特徴とする符号化方法。
  2. LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化により生成される符号化系列に基づく送信系列を送信する送信方法であって、
    送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、
    前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、
    前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
    Figure 2011146899



    として表される変形行列Hに変形することができ、
    前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、
    前記符号化は、
    前記H又は前記Hに基づいて、前記情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成するものであり、
    前記送信方法は、
    前記符号化系列uから、送信側と受信側で予め既知の値として扱うと定められている値を除いた送信系列u´を送信することを特徴とする送信方法。
  3. LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化を実行する符号化器であって、
    送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、
    前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、
    前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
    Figure 2011146899



    として表される変形行列Hに変形することができ、
    前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、
    前記H又は前記Hに基づいて、前記情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成する
    ことを特徴とする符号化器。
  4. LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化により生成される符号化系列に基づく送信系列を送信する送信装置であって、
    送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、
    前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、
    前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
    Figure 2011146899



    として表される変形行列Hに変形することができ、
    前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、
    前記符号化は、
    前記H又は前記Hに基づいて、情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成するものであり、
    前記送信装置は、
    前記符号化系列uから、送信側と受信側で予め既知の値として扱うと定められている値を除いた送信系列u´を送信することを特徴とする送信装置。
  5. LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化により生成される符号化系列に基づく送信系列を受信して復号する復号方法であって、
    送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、
    前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、
    前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
    Figure 2011146899



    として表される変形行列Hに変形することができ、
    前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、
    前記符号化は、
    前記H又は前記Hに基づいて、前記情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成するものであり、
    前記送信系列は、前記符号化系列uから、送信側と受信側で予め既知の値として扱うと定められている値を除いたものであり、
    前記復号方法は、
    受信した信号から得られた送信系列それぞれにおける対数尤度比に、前記既知の値に相当する対数尤度比を挿入し、前記パリティ検査行列Hを用いて信頼度伝播復号を行う
    ことを特徴とする復号方法。
  6. LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化により生成される符号化系列に基づく送信系列を受信して復号する復号化器であって、
    送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、
    前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、
    前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
    Figure 2011146899



    として表される変形行列Hに変形することができ、
    前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、
    前記符号化は、
    前記H又は前記Hに基づいて、前記情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成するものであり、
    前記送信系列は、前記符号化系列uから、送信側と受信側で予め既知の値として扱うと定められている値を除いたものであり、
    前記復号化器は、
    受信した信号から得られた送信系列それぞれにおける対数尤度比に、前記既知の値に相当する対数尤度比を挿入し、前記パリティ検査行列Hを用いて信頼度伝播復号を行う
    ことを特徴とする復号化器。
  7. LDPC(Low Density Parity Check)畳み込み符号を用いた符号化により生成される符号化系列に基づく送信系列を受信して復号する受信装置であって、
    送信する情報ビット系列をX、X、・・・、Xとし、当該情報ビットに対応して前記LDPC畳み込み符号により付加されるパリティビット系列をP、P、・・・、Pとし、前記情報ビット系列と前記パリティビット系列とからなる符号化系列をu=(X、X、・・・、X、P、P、・・・、P)とし、Hu=0(uは符号化系列uの転置行列)を満たす前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列をHとすると、
    前記LDPC畳み込み符号のパリティ検査行列Hの少なくとも一つの行において、前記符号化系列uにおいてパリティビット系列に対応する位置の前記行の要素のうち「1」を有する要素の数が2以上であり、
    前記パリティ検査行列Hは、ガウスの消去法を用いることで、サブ行列A、B、C、D、Eにより、
    Figure 2011146899



    として表される変形行列Hに変形することができ、
    前記サブ行列A及び前記サブ行列Dの列数は前記情報ビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bの列数と前記サブ行列Cの列数との合計は、前記サブ行列Dの列数と等しくかつ前記パリティビット系列の数に等しく、前記サブ行列Bは単位行列であり、前記サブ行列Dはゼロ行列であり、
    前記符号化は、
    前記H又は前記Hに基づいて、前記情報ビット系列から前記パリティビット系列を生成するものであり、
    前記送信系列は、前記符号化系列uから、送信側と受信側で予め既知の値として扱うと定められている値を除いたものであり、
    前記受信装置は、
    受信した信号から得られた送信系列それぞれにおける対数尤度比に、前記既知の値に相当する対数尤度比を挿入し、前記パリティ検査行列Hを用いて信頼度伝播復号を行う
    ことを特徴とする受信装置。
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