JP2011145972A - 半導体集積回路及び電源制御方法 - Google Patents

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【課題】スリープ機能実行時でもデバッグを実行することができる半導体集積回路及び電源制御方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかる半導体集積回路1は、デバッグを行うデバッグモード及びデバッグを行わないノンデバッグモードのいずれか一方のモードにより動作する。半導体集積回路1は、いずれか一方のモードで動作している際に、回路の動作を停止するスリープ状態へ移行する動作回路20を有する。さらに、スリープ状態へ移行した場合、動作回路20がノンデバッグモードであれば、動作回路20へ電源供給を停止し、動作回路20がデバッグモードであれば、動作回路20へ電源供給を実行する電源制御部3を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は導体集積回路及び電源制御方法に関し、特にデバッグを実行する回路を有する半導体集積回路及びその半導体集積回路に用いられる電源制御方法に関する。
近年、スリープ機能等の低消費電力モードを備えた半導体集積回路が注目されている。通常、スリープ機能等により電源供給が停止されると半導体集積回路の内部状態は、不揮発性メモリを除いて消去される。そのため、スリープ状態の解除により電源供給を再開した時、回路の電源供給を停止する直前の状態から回路の動作を再開させるために、半導体集積回路は、電源供給が停止される前の内部状態を保持しなくてはならない。
特許文献1には、スキャンパステストに使用されるスキャンチェーンを利用した半導体集積回路の内部状態の退避及び回復に関する技術が開示されている。この半導体集積回路は、対象回路と、バックアップ制御回路とを具備する。対象回路は、スキャンパステスト時にシフトレジスタを形成してテストデータをシリアルに入出力する少なくとも1つのスキャンチェーンを備える。バックアップ制御回路は、対象回路の内部状態を示す内部状態データをメモリに格納し、メモリから読み出す。スキャンチェーンは、複数のサブスキャンチェーンに分割され、複数のサブスキャンチェーンは並列に動作する。内部状態データは、複数のサブスキャンチェーンから出力されてメモリに格納される。メモリに格納されている内部状態データは、複数のサブスキャンチェーンに再び設定される。この技術では、スキャンチェーンを複数のサブスキャンチェーンに分割することにより、内部状態の退避、回復時間が短縮され、待機状態にある回路の消費電力が削減される。
特開2007−157027号公報
上述した特許文献1に記載されている技術には、次のような問題がある。スリープ機能を実行することにより、対象回路及びバックアップ制御回路への電源供給が停止されると、対象回路及びバックアップ制御回路の動作も停止されてしまう。これにより、スリープ機能実行時には対象回路のデバッグを行えないという問題がある。
本発明の実施の態様1にかかる半導体集積回路は、デバッグを行うデバッグモード及びデバッグを行わないノンデバッグモードのいずれか一方のモードにより動作し、前記いずれか一方のモードで動作している際に、動作を停止するスリープ状態へ移行する動作回路と、前記スリープ状態へ移行する場合、前記動作回路が前記ノンデバッグモードであれば、当該動作回路への電源供給を停止し、前記デバッグモードであれば、当該動作回路への電源供給を実行する電源制御部と、を備えるものである。
このような半導体集積回路を用いることにより、デバッグを実施するデバッグモードが設定されている場合には、動作回路へ電源を供給することで、スリープ状態においてもデバッグを行うことが可能となる。
本発明の実施の態様2にかかる電源制御方法は、デバッグを行うデバッグモード又はデバッグを行わないノンデバッグモードのいずれか一方のモードを動作回路に設定し、前記デバッグモード又は前記ノンデバッグモードのいずれか一方のモードで前記動作回路が動作している際に、当該動作回路の動作を停止するスリープ状態へ移行し、前記スリープ状態へ移行する場合、前記ノンデバッグモードであれば、前記動作回路への電源供給を停止し、前記デバッグモードであれば、前記動作回路への電源供給を実行する、ものである。
このような電源制御方法を用いることにより、デバッグを実施するデバッグモードが設定されている場合には、動作回路へ電源を供給することで、スリープ状態においてもデバッグを行うことが可能となる。
本発明により、スリープ機能実行時でもデバッグを実行することができる半導体集積回路及び電源制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる半導体集積回路の構成図である。 実施の形態1にかかるバックアップ制御回路の構成図である。 実施の形態1にかかるデバッグモード設定時の半導体集積回路のフローチャートである。 実施の形態1にかかるノンデバッグモード設定時の半導体集積回路のフローチャートである。 実施の形態1にかかるデバッグモード設定時の信号設定内容を示す図である。 実施の形態1にかかるノンデバッグモード設定時の信号設定内容を示す図である。 実施の形態2にかかる半導体集積回路の構成図である。 実施の形態2にかかるリセット制御を実施する回路の構成図である。 実施の形態2にかかる電源制御回路の構成図である。 実施の形態2にかかる半導体集積回路のデバッグ実行にかかるフローチャートである。 実施の形態2にかかる半導体集積回路の電源供給状態を示す図である。 実施の形態2にかかるデバッグモード設定時の信号設定内容を示す図である。 実施の形態2にかかるノンデバッグモード設定時の信号設定内容を示す図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1を用いて本発明の実施の形態1にかかる半導体集積回路の構成例について説明する。半導体集積回路1は、バックアップ制御回路2と、電源制御回路3と、論理和回路4と、選択回路5及び6と、動作回路20と、バックアップメモリ30と、TAP(Test Access Port)コントローラ40と、ICE(In-Circuit Emulator)50と、を備えている。動作回路20は、フリップフロップ11〜15と、フリップフロップ21〜25と、を有している。また、論理和回路4と、選択回路5及び6と、動作回路20とは、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processer Unit)等を構成する(以下、CPU10とする)。
バックアップ制御回路2は、デバッグモードかノンデバッグモードの設定を示すデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得する。デバッグイネーブル信号DBG_ENに「1」が設定されている場合アクティブとなり、デバッグモードが設定されていることを示す。また、デバッグイネーブル信号DBG_ENに「0」が設定されている場合インアクティブとなり、ノンデバッグモードが設定されていることを示す。ここで、デバッグモードとは、例えば、CPUにブレークポイントを設定し、デバッグを行う準備がなされている状況である。また、デバッグとは、例えば、CPUのプログラムカウンタとブレークポイントが一致した場合に、CPUの動作を停止させ、その時の内部状態に関する情報等を収集する処理である。ノンデバッグモードとは、デバッグモード以外の状況である。
バックアップ制御回路2は、CPU10からスリープ状態への移行を示すスタンバイ信号SBを取得する。この時、スタンバイ信号SBは、アクティブに設定されている。また、CPU10のスリープ状態を解除する場合、バックアップ制御回路2は、外部の回路等から、スリープ解除信号RQを取得する。スリープ解除信号RQは、CPU10に対する割り込み処理等が発生する際にバックアップ制御回路2へ入力される。CPU10がスリープ状態へ移行する前の状態及び、CPU10がスリープ状態を解除された状態を、ノンスリープ状態ともいう。
ここで、スリープ状態とは、例えば、音楽再生時、CPUがDSP等にMP3に関する制御指示を与えた後に、実行すべき処理がなくなることにより、CPUが停止状態となることをいう。また、携帯電話における待ち受け状態もスリープ状態に該当する。
バックアップ制御回路2は、デバッグイネーブル信号DBG_ENを取得した場合、指示信号PCを用いて電源制御回路3へ、半導体集積回路1がデバッグモードに設定されているかもしくはノンデバッグモードに設定されているかを通知する。また、バックアップ制御回路2は、ノンデバッグモードが設定されている場合であって、アクティブに設定されたSB信号を取得した場合、CPU10が、スリープ状態へ移行することも指示信号PCを用いて併せて通知する。
バックアップ制御回路2は、インアクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得し、さらにアクティブに設定されたスタンバイ信号SBを取得した場合、動作回路20が保持するデータをバックアップメモリ30へ退避させるために、退避回復指示信号SNをアクティブに設定して論理和回路4へ出力する。また、バックアップ制御回路2は、インアクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得し、さらにアクティブに設定されたスリープ解除信号RQを取得した場合、バックアップメモリ30に保持されているデータを動作回路20に再設定するために、つまりデータの回復をするために、退避回復指示信号SNをアクティブに設定して論理和回路4に出力する。これに対して、バックアップ制御回路2は、アクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得した場合、退避回復指示信号SNをインアクティブに設定して論理和回路4に出力する。これにより、デバッグモードが設定された場合、動作回路20は、データの退避及び再設定処理を行わない。
電源制御回路3は、バックアップ制御回路2から取得する指示信号PCにおいてデバッグモードが設定されていると判定した場合、動作回路20に対して電源を供給し続ける。
電源制御回路3は、バックアップ制御回路2から取得する指示信号PCにおいてノンデバッグモードが設定され、さらにCPU10がスリープ状態へ移行もしくはスリープ状態を解除する状態と判定した場合、動作回路20へ供給する電源を制御する。具体的には、電源制御回路3は、CPU10がスリープ状態へ移行する場合、動作回路20が保持している全てのデータがバックアップメモリ30へ退避された後に、動作回路20への電源供給を停止する。また、電源制御回路3は、スリープ状態の解除を通知する指示信号PCを取得した場合、動作回路20へ電源供給を開始する。電源制御回路3は、動作回路20が保持している全てのデータがバックアップメモリ30へ退避された旨の通知をバックアップ制御回路2から取得してもよく、もしくは動作回路20からの出力結果を取得して、データの退避が完了したか否かを判定してもよい。
論理和回路4は、バックアップ制御回路2から退避回復指示信号SNを取得する。さらに、論理和回路4は、半導体集積回路1の外部から、スキャンパステスト時にスキャンチェーンの形成を指示するスキャンイネーブル信号SEを取得する。半導体集積回路1の外部から取得するスキャンイネーブル信号SEとは、例えば、半導体集積回路1を含む装置に備えられているボード上のスイッチを操作することにより発生する。スキャンイネーブル信号SEがアクティブに設定されている場合、スキャンチェーンを形成すべきことを示している。スキャンチェーンを形成することにより、スキャンパステストが実行される。スキャンイネーブル信号SEは、スキャンパステスト実行時以外はインアクティブに設定される。論理和回路4は、退避回復指示信号SNもしくはスキャンイネーブル信号SEのどちらか一方もしくは両方の信号がアクティブに設定されている場合、チェーン形成信号SCをアクティブに設定して動作回路20へ出力する。動作回路20に対してスキャンチェーンの形成を通知する場合、チェーン形成信号SCは、アクティブに設定される。
論理和回路4から、アクティブに設定されたチェーン形成信号SCが動作回路20に出力された場合、動作回路20に含まれるフリップフロップ11〜15と、フリップフロップ21〜25とがそれぞれスキャンチェーンを構成する。図1においては、フリップフロップ11〜15と、フリップフロップ21〜25と二つのスキャンチェーンを有する図が示されているが、スキャンチェーンの数は2つに限定されるものではなく、またスキャンチェーンの接続構成も図示した構成に限定されるものではない。
選択回路5及び選択回路6は、ノーマルモード切替信号NMにより制御される。ノーマルモード切替信号NMがインアクティブに設定された場合、動作回路20は、スキャンパステストを実行する。スキャンパステストを実行する場合、選択回路5及び選択回路6は、外部から入力されるスキャンイン信号SIを取得する。本実施の形態では、選択回路5は、スキャンイン信号SI1を取得し、選択回路6は、スキャンイン信号SI2を取得する。ノーマルモード切替信号NMがアクティブに設定された場合、動作回路20は、ノーマル動作を行う。ノーマル動作とは、スキャンパステスト以外の動作である。ノーマル動作を行う場合、選択回路5及び選択回路6は、バックアップメモリ30から出力されるMO1信号、MO2信号を選択し、フリップフロップ11及び21に出力する。もしくは、図示されていない他の回路等から出力されるデータを取得する。ノーマル動作時に、ノンデバッグモードが設定され、チェーン形成信号SCがアクティブに設定されている場合、動作回路20は、スキャンチェーンを形成し、バックアップメモリ30に保存されているデータがフリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25に設定される。つまり、データの回復処理が行われる。
バックアップメモリ30は、図示されないメモリ部とアドレスカウンタと制御回路とを備える。バックアップメモリ30は、データの退避及び回復動作のとき、順に入力されるデータをメモリ部に書き込み、格納されたデータを順に出力する。順にデータの書き込み及び読み出しができれば、バックアップメモリ30は、どのように構成されてもよい。メモリ部が不揮発性メモリであればスリープ状態のときに電源供給を停止することができる。揮発性メモリであれば、電源供給を継続する必要がある。また、本実施の形態では、バックアップメモリ30は、半導体集積回路1の内部に搭載されるが、半導体集積回路1の外部に設けてもよい。
TAPコントローラ40は、スキャンパステスト等の実行を制御する。TAPコントローラ40により、テストデータの出力や、実行する命令の転送等が行われる。また、TAPコントローラ40は、ICE50と接続されており、JTAGを用いてTAPコントローラ40の設定を行う。
続いて、図2を用いて、本発明の実施の形態1にかかるバックアップ制御回路2の構成例について説明する。バックアップ制御回路2は、回路制御情報生成部201と、電源制御回路出力部202と、動作回路出力部203とを備えている。
回路制御情報生成部201は、デバッグイネーブル信号DBG_EN及びスタンバイ信号SBを取得する。デバッグイネーブル信号DBG_ENがアクティブに設定されている場合、回路制御情報生成部201は、デバッグモードが設定されたことを示す指示信号PCを、電源制御回路出力部202を介して電源制御回路3へ出力する。また、回路制御情報生成部201は、動作回路出力部203を介して退避回復指示信号SNをインアクティブに設定して論理和回路4へ出力する。
デバッグイネーブル信号DBG_ENがインアクティブに設定されている場合、回路制御情報生成部201は、ノンデバッグモードが設定されたことを示す指示信号PCを、電源制御回路出力部202を介して電源制御回路3へ出力する。さらに、回路制御情報生成部201は、インアクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENと、アクティブに設定されたスタンバイ信号SBとを取得した場合、指示信号PCを用いてCPU10がスリープ状態へ移行することを電源制御回路3へ通知する。また、回路制御情報生成部201は、退避回復指示信号SNをアクティブに設定し、動作回路出力部203を介して、論理和回路4へSN信号を出力する。
続いて、図3を用いて本発明の実施の形態1にかかるデバッグモード設定時の処理の流れについて説明する。はじめに、デバッグイネーブル信号DBG_ENをアクティブに設定し、デバッグモードを設定する(S10)。デバッグイネーブル信号DBG_ENは、例えば、半導体集積回路1を含む装置に備えられているボードのスイッチを操作することにより設定される。
次に、CPU10からバックアップ制御回路2に対して、スリープ状態への移行通知が行われる(S11)。スリープ状態への移行通知は、CPU10において動作するソフトウェアの命令を実行することにより行われる。スリープ状態への移行通知は、スタンバイ信号SBをアクティブに設定し通知される。
次に、動作回路20に対して、デバッグ情報の設定を行う(S12)。デバッグ情報とは、例えば、動作回路20を構成するそれぞれのフリップフロップに対して、設定されるブレークポイントである。CPU10が動作している際に、CPU10の保有するプログラムカウンタの値がブレークポイントの値と一致した場合に、CPU10の動作を停止させ、CPU10の内部状態の情報を収集する。
次に、CPU10からバックアップ制御回路2に対して、スリープ状態の解除通知が行われる(S13)。スリープ状態の解除通知は、スタンバイ信号SBをインアクティブに設定することにより行われる。
次に、動作回路20は、設定されているデバッグ情報に従いデバッグを実行する(S13)。ここで、デバッグの実行、つまり内部状態の情報収集は、スリープ実行中から開始してもよい。
続いて、図4を用いて本発明の実施の形態1にかかるノンデバッグモード設定時の処理の流れについて説明する。はじめに、デバッグイネーブル信号DBG_ENをインアクティブに設定し、ノンデバッグモードを設定する(S20)。デバッグイネーブル信号DBG_ENは、例えば、半導体集積回路1を含む装置に備えられているボード上のスイッチを操作することにより設定することができる。
次に、CPU10からバックアップ制御回路2に対して、スリープ状態への移行通知が行われる(S21)。スリープ状態への移行通知は、スタンバイ信号SBをアクティブに設定することにより行われる。
次に、動作回路20は、バックアップメモリ30へフリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25が保持するデータを退避する(S22)。動作回路20は、論理和回路4から出力されるアクティブに設定されたチェーン形成信号SCを取得することにより、スキャンチェーンを構成し、データの退避を行う。
次に、電源制御回路3は、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25が保持するデータ退避が完了した後に、CPU10への電源供給を停止する(S23)。次に、スリープ状態の解除信号がバックアップ制御回路2へ出力される(S24)。スリープ状態の解除信号は、例えばCPUに対する割り込み信号等が該当する。
次に、電源制御回路3は、動作回路20に対して電源供給を行う(S25)。次に、電源供給を受けた動作回路20は、バックアップメモリ30に保持されているデータを、フリップフロップに設定する(S26)。
続いて、図5、図6を用いて本発明の実施の形態1にかかる各信号の設定内容について説明する。図5は、デバッグモード時における、各信号の設定内容について示している。スキャンパステスト時は、インアクティブに設定されたノーマルモード切替信号NMが、選択回路5及び選択回路6に出力される。ノーマルモード切替信号NMがインアクティブに設定されているため、選択回路5及び選択回路6は、スキャンイン信号SI1及びスキャンイン信号SI2が入力される「0」側の信号を選択してフリップフロップ11及びフリップフロップ12へ出力する。また、スキャンパステスト時は、スキャンイネーブル信号SEがアクティブに設定され、動作回路20に対して、アクティブに設定されたチェーン形成信号SCが出力される。動作回路20が、アクティブに設定されたチェーン形成信号SCを取得すると、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25は、スキャンチェーンを形成する。スキャンチェーンを介してフリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25に対してSI1及びSI2によりテストデータが設定されると、スキャンイネーブル信号SEは一旦インアクティブになり、スキャンチェーンが解放される。この時、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25は、テストデータに基づいた演算結果を取り込む。その後、再度スキャンイネーブル信号SEがアクティブに設定され、さらにチェーン形成信号SCもアクティブに設定されることにより、動作回路20にスキャンチェーンが形成される。動作回路20は、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25に取り込まれたデータを、スキャンアウト信号SO1及びSO2として出力する。このスキャンアウト信号SO1及びSO2に含まれるテスト結果は、シミュレーション結果と比較され、半導体集積回路1の正常性を確認するために用いられる。
ノーマル動作時、つまりスキャンパステスト以外の動作時は、ノーマルモード切替信号NMはアクティブに設定され、スキャンイネーブル信号SEはインアクティブに設定される。また、デバッグモードが設定されているため、退避回復指示信号SNは、常にインアクティブに設定される。したがって、チェーン形成信号SCもインアクティブに設定され、スキャンチェーンは形成されない。CPU10は、実行すべき処理がなくなったことを検知するとスリープ状態に移行する。スリープ状態への移行は、例えば、CPU10において動作するソフトウェアの命令を実行することにより、ハードウェアに対してスリープ状態に移行することが指示される。スリープ状態への移行指示は、スタンバイ信号SBをアクティブに設定することにより行われる。また、割り込み処理等により、スリープ状態を解除する場合は、スリープ解除信号RQをアクティブに設定することにより行われる。
ここで、動作回路20は、デバッグモードに設定されているため、スリープ状態に移行する場合においても、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25が保持しているデータをバックアップメモリ30へ退避せず、また、スリープ状態を解除する場合においても、バックアップメモリ30に保持されているデータの再設定を行わない。また、ノーマル動作時であるため、スキャンイネーブル信号SEもインアクティブに設定されている。そのため、チェーン形成信号SCもインアクティブに設定される。これにより、動作回路20は、スリープ状態へ移行する場合およびスリープ状態を解除する場合においても、スキャンチェーンを構成しない。また、電源制御回路3からCPU10へ供給される電源も、デバッグモードが設定されている間は、スキャンパステスト時、ノーマル動作時ともに常に供給され続ける。
次に、図6を用いて、ノンデバッグモード時における、各信号の設定内容について説明する。ノーマルモード切替信号NM、スキャンイネーブル信号SE、スタンバイ信号SB及びスリープ解除信号RQの設定内容は、図5と同様であるため、説明を省略する。
バックアップ制御回路2は、アクティブに設定されたスタンバイ信号SBを取得すると、退避回復指示信号SNをアクティブに設定する。バックアップ制御回路2からアクティブに設定された退避回復指示信号SNを取得した論理和回路4は、チェーン形成信号SCをアクティブに設定し、動作回路20へ出力する。動作回路20が、アクティブに設定されたチェーン形成信号SCを取得した場合、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25は、スキャンチェーンを形成する。スキャンチェーンが形成されると、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25は、内部状態を示すデータをシフトし、フリップフロップ15及びフリップフロップ25は、スキャンアウト信号SO1及びSO2をバックアップメモリ30へ出力する。つまり、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25は、内部状態を示すデータをバックアップメモリ30へ退避する。
フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25が保持するデータをバックアップメモリ30へ退避し終えた後、電源制御回路3は、動作回路20へ電源供給を停止し、スリープ状態へ移行する。この時、退避回復指示信号SN及びチェーン形成信号SCもインアクティブに設定され、スリープ状態の間スキャンチェーンは解放される。
スリープ状態において、割り込み処理等によりアクティブに設定されたスリープ解除信号RQがバックアップ制御回路2へ入力された場合、電源制御回路3は、動作回路20に対して電源供給を行う。さらに、バックアップ制御回路2が、退避回復指示信号SNをアクティブに設定して出力することにより、アクティブに設定されたチェーン形成信号SCが動作回路20へ出力される。これにより、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25にスキャンチェーンが形成され、当該スキャンチェーンを介してバックアップメモリ30が保持しているデータがフリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25に再設定される。つまり、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25の状態を、スリープ状態へ移行する前の状態に回復する。回復処理が完了した後は、退避回復指示信号SN及びチェーン形成信号SCはインアクティブに設定され、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25のスキャンチェーンは解放される。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる半導体集積回路1を用いることにより、デバッグモード設定時、電源制御回路3は動作回路20に対して、常時電源を供給し続ける。これにより、動作回路20を構成するフリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25が保持するデータは、動作回路20がスリープ状態へ移行した場合でも、消滅しない。そのため、スリープ状態においても、動作回路20の内部状態を確認するデバッグを行うことができる。
さらに、フリップフロップ11〜15及びフリップフロップ21〜25が保持するデータは、デバッグモード設定時であって動作回路20がスリープ状態へ移行した場合でも消滅しないため、スリープ状態移行前のデータの退避及びスリープ状態解除後のデータ再設定処理を行わない。これにより、スリープ状態移行前及びスリープ状態解除後において、動作回路20に設定されるデバッグ情報が変更されることはないため、スリープ状態解除後もデバッグを継続することができる。
さらに、ノンデバッグモード時は、スリープ状態に移行した場合は、電源の供給を停止することで省電力化を図れる。
(実施の形態2)
続いて、図7を用いて本発明の実施の形態2にかかる半導体集積回路1の構成例を示す。半導体集積回路1は、バックアップ制御回路2と、電源制御回路3と、選択回路5〜8と、フリップフロップ11〜15及び21〜25と、バックアップメモリ30と、TAPコントローラ40と、ICE50と、論理積回路61と、論理和回路62と、論理和回路63と、論理積回路64と、を備えている。また、選択回路5〜8と、フリップフロップ11〜15及び21〜25と、論理積回路61と、論理和回路62と、論理和回路63と、論理積回路64とは、CPU又はMPU等を構成する(以下、CPU70とする)。さらに、フリップフロップ11〜13及びフリップフロップ21〜23は、デバッグ対象回路71を構成し、フリップフロップ14及び15とフリップフロップ24及び25とは、デバッグ制御回路72を構成する。
デバッグ対象回路とは、デバッグが実行される回路であり、プログラム等により指示される処理を実行した際の、データ設定状況等を解析される回路である。デバッグ制御回路とは、デバッグ対象回路のデバッグを実行する回路であり、ブレークポイントの設定等のデバッグ情報を設定する回路である。
バックアップ制御回路2は、CPU70からスリープ状態への移行を示すアクティブに設定されたスタンバイ信号SBを取得した場合、指示信号PCを用いて電源制御回路3へ、CPU70がスリープ状態へ移行することを通知する。この場合、バックアップ制御回路2は、フリップフロップが保持するデータの退避を指示する退避回復指示信号SNをアクティブに設定し、論理積回路61及びデバッグ対象回路71へ出力する。また、バックアップ制御回路2は、スリープ状態の解除を通知するスリープ解除信号RQを取得した場合、指示信号PCを用いて電源制御回路3へ、CPU70のスリープ状態解除を通知する。この場合、バックアップ制御回路2は、退避回復指示信号SNをアクティブに設定し、論理積回路61及びデバッグ対象回路71へ出力する。
電源制御回路3は、アクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得した場合、バックアップ制御回路2から通知される信号にかかわらず、デバッグ制御回路72へ電源を供給し続ける。この時、電源制御回路3は、デバッグ対象回路71へも同様に電源を供給し続けてもよく、CPU70がスリープ状態へ移行した場合に、デバッグ対象回路71に対する電源供給を停止してもよい。電源制御回路3は、インアクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得し、CPU70がスリープ状態へ移行することをバックアップ制御回路2から指示信号PCにより通知された場合、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72への電源供給を次のように制御する。電源制御回路3は、デバッグ対象回路71に属するフリップフロップが保持するデータをバックアップメモリ30へ退避完了した場合、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72に対して電源の供給を停止する。また、電源制御回路3は、CPU70がスリープ状態を解除することをバックアップ制御回路2からPC信号により通知された場合、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72への電源供給を再開する。
論理積回路61は、バックアップ制御回路2から退避回復指示信号SNを取得し、さらに外部から入力されるデバッグイネーブル信号DBG_ENの値を反転して取得する。論理積回路61は、デバッグイネーブル信号DBG_ENがアクティブに設定された場合、スキャンチェーンを形成しないことを示すため、チェーン形成信号SCをインアクティブに設定して論理和回路62へ出力する。また、デバッグイネーブル信号DBG_ENがインアクティブに設定され、退避回復指示信号SNがインアクティブに設定された場合も、チェーン形成信号SCをインアクティブに設定して、論理和回路62へ出力する。論理積回路61は、デバッグイネーブル信号DBG_ENがインアクティブに設定され、退避回復指示信号SNがアクティブに設定された場合、チェーン形成信号SCをアクティブに設定して論理和回路62へ出力する。
論理和回路62は、論理積回路61からチェーン形成信号SCを取得し、外部からスキャンイネーブル信号SEを取得する。論理和回路62は、チェーン形成信号SC又はスキャンイネーブル信号SEのどちらか一方がアクティブに設定されている場合は、フリップフロップのスキャンチェーン形成を指示するチェーン形成信号SC1をアクティブに設定し、デバッグ制御回路72に対して出力する。論理和回路62は、チェーン形成信号SC及びスキャンイネーブル信号SEの両信号ともにインアクティブが設定されている場合、インアクティブに設定したチェーン形成信号SC1をデバッグ制御回路72へ出力する。
論理和回路63は、バックアップ制御回路2から取得した退避回復指示信号SN及び外部から取得したスキャンイネーブル信号SEのどちらか一方がアクティブに設定されている場合、デバッグ対象回路71に対して、スキャンチェーンの形成を指示するアクティブに設定したチェーン形成信号SC2を出力する。論理和回路63は、バックアップ制御回路2から取得した退避回復指示信号SN及び外部から取得したスキャンイネーブル信号SEがインアクティブに設定されている場合、デバッグ対象回路71に対して、スキャンチェーンを形成しないことを示す、インアクティブに設定したチェーン形成信号SC2を出力する。
デバッグ対象回路71は、論理和回路63からアクティブに設定されたチェーン形成信号SC2を取得した場合、フリップフロップ11〜13及びフリップフロップ21〜23をそれぞれ接続してスキャンチェーンを形成する。スキャンチェーンを形成した場合、フリップフロップ11〜13及びフリップフロップ21〜23は、形成したスキャンチェーンを介して、フリップフロップが保持するデータを出力する。
デバッグ制御回路72は、論理和回路62からアクティブに設定されたチェーン形成信号SC1を取得した場合、フリップフロップ14及び15と、フリップフロップ24及び25とで、それぞれスキャンチェーンを形成する。スキャンチェーンを形成した場合、フリップフロップ14及び15と、フリップフロップ24及び25とは、形成したスキャンチェーンを介して、フリップフロップが保持するデータを出力する。
選択回路5及び選択回路6は、図1と同様の構成であるため、説明を省略する。
選択回路7及び選択回路8は、ノーマルモード切替信号NMにより制御される。ノーマルモード切替信号NMがインアクティブ、つまりスキャンパステスト時、選択回路7及び選択回路8は、フリップフロップ15及びフリップフロップ25から、選択回路7及び選択回路8の「0」側に出力されるスキャンパステストの結果データを選択してスキャンアウト信号SO1及びSO2を出力する。ノーマルモード切替信号NMがアクティブ、つまりノーマル動作時は、フリップフロップ13及びフリップフロップ23から、選択回路7及び選択回路8の「1」側に出力されるデータを選択してスキャンアウト信号SO1及びSO2を出力する。したがって、ノーマル動作時のスキャンチェーンは、デバッグ対象回路71のフリップフロップが保持するデータを、デバッグ制御回路72をバイパスして出力する。デバッグ対象回路71から出力されたデータは、バックアップメモリ30へ出力され、保存される。
論理積回路64は、デバッグ制御回路72に対して固定値を設定するリセット信号RST1を出力する。デバッグ制御回路72は、ノンデバッグモードに設定され、スリープ状態へ移行すると電源の供給が停止されるため、スリープ状態解除後に、データ回復動作を行った場合に、不定値を保持することになる。そのため、論理積回路64を用いて、デバッグ制御回路72に対して所定の値を設定する。この場合の詳細な構成について、図8を用いて説明する。
図8で示されるように、論理積回路64は、リセット信号RSTと、論理積回路61から出力されるチェーン形成信号SCとを取得する。また、論理積回路64は、リセット信号RSTとチェーン形成信号SCとに基づいて、リセット信号RST1を出力する。リセット信号RSTは、半導体集積回路1全体の電源をONにした場合に、デバッグ対象回路71のフリップフロップを所定の状態にする。また、リセット信号RST1は、フリップフロップ14及び15と、24及び25とを所定の状態に設定する。以下に、図8に示す回路の動作について説明する。なお、リセット信号RST及びリセット信号RST1は、「0」が設定された場合にアクティブ状態とし、「1」が設定された場合にインアクティブ状態として説明する。
リセット信号RSTは、ノーマル動作時にはインアクティブ状態に設定される。この時、デバッグモードに設定されている場合、チェーン形成信号SCはインアクティブ状態に設定される。チェーン形成信号SCは、論理積回路64には設定値が反転して入力されるため、リセット信号RST1は、インアクティブに設定され出力される。そのため、デバッグ制御回路72のフリップフロップは所定の状態に設定されない。ノンデバッグモードに設定されかつスリープ状態が解除される場合、チェーン形成信号SCはアクティブ状態に設定される。これより、リセット信号RST1は、アクティブに設定され出力される。そのため、フリップフロップ14及び15と、フリップフロップ24及び25とは、所定の状態にリセットされる。これより、デバッグ制御回路72がノンデバッグモード設定時に設定され、スリープ状態が解除されデータ回復動作を行った場合において、所定値が設定されることとなり、不定値を保持することによる誤動作を防止できる。
バックアップメモリ30、TAPコントローラ40及びICE50は、図1と同様の構成であるため、説明を省略する。
続いて、図9を用いて本発明の実施の形態2にかかる電源制御回路3の構成例について説明する。電源制御回路3は、電源制御情報生成部301と、デバッグ対象回路出力部302と、デバッグ制御回路出力部303とを備えている。
電源制御情報生成部301は、外部からデバッグイネーブル信号DBG_ENと、バックアップ制御回路2から指示信号PCとを取得する。アクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得した場合、指示信号PCの設定内容にかかわらず、デバッグ制御回路72へ電源を供給し続ける。電源制御情報生成部301は、デバッグ制御回路出力部303を介して、デバッグ制御回路72に対する電源供給を制御する。アクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得した場合、電源制御情報生成部301は、デバッグ対象回路71に対して、デバッグ制御回路72と同様に、電源の供給を継続してもよく、次の制御を行ってもよい。例えば、指示信号PCにてCPU70がスリープ状態へ移行する旨の通知を受けた場合は、電源制御情報生成部301は、デバッグ対象回路出力部302を介して、デバッグ対象回路71に対して電源の供給を停止する制御を行い、指示信号PCにてCPU70がスリープ状態以外の状態であることを通知された場合は、デバッグ対象回路出力部302を介して、デバッグ対象回路71に対して電源の供給を継続する制御を行ってもよい。
電源制御情報生成部301は、インアクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENとCPU70がスリープ状態へ移行することを示す指示信号PCとを取得した場合、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72に対する電源の供給を停止する。電源制御情報生成部301は、インアクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENとCPU70がノンスリープ状態であることを示す指示信号PCとを取得した場合、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72に対して電源を供給する。
続いて、図10を用いて本発明の実施の形態2にかかる半導体集積回路1にデバッグモードを設定した場合の動作例について説明する。はじめに、半導体集積回路1は、デバッグモードの設定を行う(S30)。具体的には、外部からアクティブに設定されたデバッグイネーブル信号DBG_ENを取得する。
次に、CPU70は、スリープ状態への移行を通知する(S31)。CPU70は、実行すべき処理が無いと判断した場合に、スリープ状態へ移行してもよく、あらかじめ設定されたタイマ値に基づいてスリープ状態へ移行してもよい。この時、CPU70は、バックアップ制御回路2へアクティブに設定したスタンバイ信号SBを出力する。
次に、バックアップ制御回路2は、制御する対象がデバッグ対象回路71か、デバッグ制御回路72かを判定する(S32)。制御する対象がデバッグ対象回路71である場合、バックアップ制御回路2は、論理和回路63を介してデバッグ対象回路71に対して、スキャンチェーンを形成するよう通知する。具体的には、論理和回路63へアクティブに設定した退避回復指示信号SNを出力し、論理和回路63がアクティブに設定したチェーン形成信号SC2をデバッグ対象回路71へ出力する。デバッグ対象回路71は、形成したスキャンチェーンを介してフリップフロップが保持するデータをバックアップメモリ30へ出力する(S33)。つまり、デバッグ対象回路71は、フリップフロップが保持するデータをバックアップメモリ30へ退避する。
次に、データの退避が完了した場合、電源制御回路3はデバッグ対象回路71への電源供給を停止する(S34)。次に、バックアップ制御回路2は、外部からの割り込み処理等によりスリープ状態解除を示すスリープ解除信号RQを取得する(S35)。次に、CPU70のスリープ状態が解除された場合、電源制御回路3はデバッグ対象回路71に対して電源の供給を再開する(S36)。次に、デバッグ対象回路71は、バックアップ制御回路2からアクティブに設定された退避回復指示信号SNを取得し、スキャンチェーンを形成する。デバッグ対象回路71が有するフリップフロップは、スキャンチェーンを介してバックアップメモリ30に保存されているデータの再設定を行う。つまり、フリップフロップは、データの回復を行う(S37)。
次に、ステップS32において、制御対象がデバッグ制御回路72である場合、論理積回路61にSN信号を出力する。ここで、デバッグモードが設定されているため、論理積回路61は、常時インアクティブに設定されたチェーン形成信号SCを出力する。これにより、デバッグ制御回路72は、スキャンチェーンを形成せず、デバッグを実行するためにブレークポイント等のデバッグ情報を設定する(S38)。次に、デバッグ制御回路72は、デバッグ対象回路71のデバッグを実行する(S39)。この時、ステップS34においてデバッグ対象回路71への電源供給を停止せず、電源供給を継続する場合は、デバッグ対象回路71がスリープ状態であってもデバックを実行してもよい。
続いて、図11を用いて本発明の実施の形態にかかる電源供給動作について説明する。スキャンパステスト時以外のノーマル動作時でありCPU70がスリープ状態移行前である場合、退避回復指示信号SNはインアクティブに設定されており、また、デバッグモード及びノンデバッグモードのどちらが設定されている場合でも、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72に対して電源が供給されている。
CPU70がスリープ状態へ移行する場合、バックアップ制御回路2は、デバッグ対象回路71が保持するデータをバックアップメモリ30へ退避するために、退避回復指示信号SNをアクティブに設定する。この時、まだスリープ状態へは移行していないため、デバッグモード及びノンデバッグモードのどちらが設定されている場合でも、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72に対して電源は供給されている。
CPU70がスリープ状態へ移行した場合であって、ノンデバッグモードに設定されている場合、電源制御回路3は、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72に対する電源の供給を停止する。また、CPU70がスリープ状態へ移行した場合であって、デバッグモードに設定されている場合、電源制御回路3は、デバッグ対象回路71に対して、電源の供給を停止してもよく、電源の供給を継続してもよい。図11においては、電源の供給が停止されている状態を示している。電源制御回路3は、デバッグ制御回路72に対する電源の供給は継続する。
CPU70のスリープ状態が解除される場合、退避回復指示信号SNは、アクティブに設定される。さらに、ノンデバッグモードに設定されている場合、電源制御回路3は、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72に対して電源の供給を再開する。また、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72は、バックアップメモリ30に保存されているデータを再設定する。デバッグモードに設定されている場合であって、デバッグ対象回路71の電源が停止されている場合は、デバッグ対象回路71に対する電源の供給を再開し、バックアップメモリ30に保存されているデータの再設定を行う。デバッグ対象回路71の電源が供給されている状態の場合は、デバッグ対象回路71及びデバッグ制御回路72は、引き続き電源の供給を受け続ける。
続いて、図12を用いて本発明の実施の形態にかかるデバッグモード設定時における信号の設定内容について説明する。ノーマルモード切替信号NM、スキャンイネーブル信号SE、スタンバイ信号SB及びスリープ解除信号RQは、図5と同様の設定内容であるため、説明を省略する。また、チェーン形成信号SC1は、図5のチェーン形成信号SCと同様の設定内容であるため、説明を省略する。
退避回復指示信号SNは、スタンバイ信号SBがアクティブに設定された場合、デバッグ対象回路71の保持するデータの退避が完了するまでアクティブに設定される。また、スリープ解除信号RQがアクティブに設定された場合、デバッグ対象回路71のデータの回復が完了するまでアクティブに設定される。また、チェーン形成信号SCは、デバッグモードが設定されている状態においては、論理積回路61へはインアクティブに設定され入力されるため、常にインアクティブ状態となる。そのため、ノーマル動作時は、チェーン形成信号SC1はインアクティブ状態となり、デバッグ制御回路72はスキャンチェーンを構成しない。
続いて、図13を用いて本発明の実施の形態にかかるノンデバッグモード設定時における信号の設定内容について説明する。ノーマルモード切替信号NM、スキャンイネーブル信号SE、スタンバイ信号SB、スリープ解除信号RQ及び退避回復指示信号SNの設定内容は図12と同様であるため、説明を省略する。
ノンデバッグモードが設定されている場合、論理積回路61には、デバッグイネーブル信号DBG_ENの設定値が反転され、アクティブに設定された値が入力される。そのため、論理積回路61の出力信号であるチェーン形成信号SCは、論理積回路61へ入力される退避回復指示信号SNと同様の内容が設定される。また、論理和回路62の出力信号であるチェーン形成信号SC1は、スキャンパステスト時はスキャンイネーブル信号SEと同様の内容が設定され、ノーマル動作時は、チェーン形成信号SCと同様の内容が設定される。
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかる半導体集積回路は、デバッグ対象回路とデバッグ制御回路に分かれて電源制御及びスキャンチェーンの形成制御が行われる。これにより、デバッグモードが設定されている場合は、デバッグ制御回路に常に電源を供給することで、CPU70がスリープ状態に移行した場合でも、デバッグ情報が消滅することはない。そのため、スリープ状態が解除された後もデバッグ情報が設定されているため、再度デバッグ情報を設定する必要はなく、円滑にデバッグを実行することができる。
さらに、スリープ状態においても、デバッグ対象回路へ電源供給を継続することにより、スリープ状態においてもデバッグを継続することができる。
さらに、スリープ状態への移行時及びスリープ状態解除時に行うデータの退避、回復において、デバッグ対象回路のデータを、デバッグ制御回路をバイパスして出力することにより、データの退避、回復の処理時間を短縮することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 半導体集積回路
2 バックアップ制御回路
3 電源制御回路
4 論理和回路
5 選択回路
6 選択回路
7 選択回路
8 選択回路
10 CPU
20 動作回路
11〜15 フリップフロップ
21〜25 フリップフロップ
30 バックアップメモリ
40 TAPコントローラ
50 ICE
61 論理積回路
62 論理和回路
63 論理和回路
64 論理積回路
70 CPU
71 デバッグ対象回路
72 デバッグ制御回路
201 回路制御情報生成部
202 電源制御回路出力部
203 動作回路出力部
301 電源制御情報生成部
302 デバッグ対象回路出力部
303 デバッグ制御回路出力部

Claims (12)

  1. デバッグを行うデバッグモード及びデバッグを行わないノンデバッグモードのいずれか一方のモードにより動作し、前記いずれか一方のモードで動作している際に、動作を停止するスリープ状態へ移行する動作回路と、
    前記スリープ状態へ移行する場合、前記動作回路が前記ノンデバッグモードであれば、当該動作回路への電源供給を停止し、前記デバッグモードであれば、当該動作回路への電源供給を実行する電源制御部と、を備える半導体集積回路。
  2. 前記動作回路は、
    前記スリープ状態へ移行する場合、前記動作回路が前記ノンデバッグモードであれば、保持しているデータをメモリへ保存し、前記デバッグモードであれば、保持しているデータを当該メモリへ保存しないことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記スリープ状態が解除されノンスリープ状態へ移行する場合、
    前記動作回路がノンデバッグモードであれば、前記動作回路に前記メモリに保存されているデータが設定され、
    前記デバッグモードであれば、前記動作回路に前記メモリに保存されているデータが設定されないことを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。
  4. 前記動作回路は、複数のフリップフロップを接続したスキャンチェーンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  5. 前記動作回路は、
    デバッグの対象となるデバッグ対象回路と、
    当該デバッグ対象回路のデバッグ動作を制御するデバッグ制御部と、を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  6. 前記電源制御部は、前記スリープ状態へ移行する場合、前記動作回路が前記デバッグモードであれば、前記デバッグ対象回路への電源供給を停止し、前記デバッグ制御部に対しては電源供給を実行することを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路。
  7. 前記スリープ状態へ移行する場合、前記動作回路が前記デバッグモードであれば、前記デバッグ対象回路は、保持しているデータを前記メモリへ保存し、前記デバッグ制御部は、保持しているデータを前記メモリへ保存しないことを特徴とする請求項5又は6記載の半導体集積回路。
  8. 前記スリープ状態が解除されるノンスリープ状態へ移行する場合、前記動作回路がデバッグモードであれば、前記デバッグ対象回路に前記メモリに保存されているデータが設定され、前記デバッグ制御部に前記メモリに保存されているデータが設定されないことを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路。
  9. 前記デバッグ対象回路は、前記複数のフリップフロップが保持しているデータを、前記スキャンチェーンを介して前記メモリへ保存することを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路。
  10. 前記デバッグ対象回路は、前記メモリに保存されているデータを、前記スキャンチェーンを介して取得し、前記複数のフリップフロップに設定することを特徴とする請求項8又は9記載の半導体集積回路。
  11. 前記デバッグ制御部は、前記スキャンチェーンを構成しないことを特徴とする請求項7又は8記載の半導体集積回路。
  12. デバッグを行うデバッグモード又はデバッグを行わないノンデバッグモードのいずれか一方のモードを動作回路に設定し、
    前記デバッグモード又は前記ノンデバッグモードのいずれか一方のモードで前記動作回路が動作している際に、当該動作回路の動作を停止するスリープ状態へ移行し、
    前記スリープ状態へ移行する場合、前記ノンデバッグモードであれば、前記動作回路への電源供給を停止し、前記デバッグモードであれば、前記動作回路への電源供給を実行する、電源制御方法。
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