JP2011145728A - 業務システム用ユーザビリティ評価装置、業務システム用ユーザビリティ評価方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】業務システム用ユーザビリティ評価装置に、業務システムのユーザビリティ評価に用いる評価事前情報として、ペルソナ情報、ビジネスプロセス情報、タスク情報を入力させ、入力された評価事前情報を保管する評価事前情報入力部101と、入力された評価事前情報を評価するタスクに合わせて同一画面上に提示する評価情報提示部104と、評価対象インタフェースについて評価者に対して使用者の立場に立って回答する質問項目を提示し、入力された評価結果情報を保管する評価結果入力部105と、入力された評価結果情報を集計して表示する評価結果提示部106と、各種情報をデータとして記憶保持する記憶部107とを設ける。
【選択図】図1
Description
業務システムの有する上記特性を例示すれば、一つ目は、利用者間に業務に関する知識(特に業務用語や、社内ルール・業界ルールなどのローカルルールに関する知識)の差が存在することである。
二つ目は、業務システムが単なるシステムのフローだけでなく、ビジネスプロセスという大きなくくりを考慮して設計されなければならないことである。
三つ目は、業務システムが、複数の役割の違う人が連携して動作することである。
しかしながら、上記文献に挙げられたユーザビリティ評価手法ではこれらの特性を考慮して、ユーザビリティ上の問題を抽出しているものはない。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態である業務システム用ユーザビリティ評価装置1は、評価事前情報入力部101と、評価対象イベント記録部102と、操作履歴分析部103と、評価情報提示部104と、評価結果入力部105と、評価結果提示部106と、記憶部107とから構成されている。
業務システム用ユーザビリティ評価装置1が扱う情報は、ペルソナ情報110と、ビジネスプロセス情報111と、タスク情報112と、操作履歴情報113と、質問項目114と、評価結果情報115であり、それらは記憶部107にて記録されている。操作履歴情報113は、ユーザ(業務システムの使用者、利用者)の操作履歴を取得するための装置である操作履歴取得装置2を用いて取得する。
まず、図2を参照して、評価者のユーザビリティ評価作業手順について説明する。まず、評価者は、評価事前情報として、ペルソナ情報110、ビジネスプロセス情報111、タスク情報112を評価事前情報入力部101にて入力する(ステップS111)。入力された情報は、記憶部107に記録保管される。次に、評価者は、評価対象となるタスクをタスク情報112に登録されたタスクから選択し、タスクを実行するペルソナをペルソナ情報110から選択する(ステップS112)。そして、ステップS112で入力した評価事前情報を元にウォークスルーを実施する(ステップS113)。このステップの詳細は後述する。すべてのタスクについてウォークスルーが完了していたら評価作業を終了し、そうでなければステップS112に戻り、次のタスクおよびペルソナを選択する(ステップS114)。
まず、ステップS112にて選択されたペルソナの情報、タスク情報、タスクに関係するビジネスプロセスの情報を記憶部107から取り出し、評価情報提示部104に表示する(ステップS211)。
選択されたタスクがビジネスプロセスのアクティビティ間であるかいなかをタスク情報を元に判定する(ステップS212)。
ビジネスプロセスのアクティビティ間であった場合(ステップS212 YES)、ビジネスプロセスのアクティビティ間用の質問項目114を記憶部107から取得して、評価結果入力部105に提示し(ステップS213)、質問項目への回答を受け付ける(ステップS214)。
質問項目への評価者の回答が完了したら、回答を評価結果情報115として記憶部107へ保管する(ステップS215)。
ステップS212で選択されたタスクがビジネスプロセスのアクティビティ間ではなかった場合(ステップS212 NO)、ステップS213〜S215を省略してステップS216へ移る。
ステップS216では、サブタスクに関連する操作履歴情報113を評価情報提示部104に提示する。次にサブタスク用の質問項目114を記憶部107から取得して、評価結果入力部105に提示し(ステップS217)、評価者からの質問項目への回答を受け付ける(ステップS218)。
質問項目への回答が完了したら、回答を評価結果情報115として記憶部107へ保管する(ステップS219)。
すべてのサブタスクの評価が完了していたら動作を終了し、完了していなかったら次のサブタスクへ進む(ステップS220)。
次のサブタスクに進んだあとは、ステップS216の操作履歴情報113の表示に戻る(ステップS221)。
第一の効果は、ユーザ間の業務に関する知識の差に起因する問題を抽出できることである。
業務システム用ユーザビリティ評価装置1は、ペルソナ情報110として、職種、勤続年数、役職、部署など業務に関する知識があるかどうかを判断できる情報を評価事前情報入力部101で入力させ、ウォークスルーの際に、ペルソナ情報110を評価情報提示部104に表示し、評価者がこれを参考に評価結果入力部105に表示された質問項目114の回答を入力することで、利用者間に存在する業務に関する知識の差を考慮したユーザビリティ評価を行える。
これは、架空のユーザ像であるペルソナを定義し、ユーザがどの程度の業務に関する知識をもつかを想定したうえで、評価者がその情報を参照しながらウォークスルーを実施できるためである。
業務システム用ユーザビリティ評価装置1は、ビジネスプロセス情報111として、業務の一手順であるアクティビティ同士の関連を評価事前情報入力部101で入力させ、ユーザビリティ評価を行う際に与えられる課題(タスク)とアクティビティの関連を評価事前情報入力部101で入力させ、タスク情報112として記憶部107に保管しておくことで、評価情報提示部104にタスクと関連付けてビジネスプロセス情報111を表示でき、評価者がこれを参考に評価結果入力部105に表示された質問項目114の回答を入力することで、アクティビティ間のつながりを考慮してユーザビリティ評価を行える。
これは、ビジネスプロセスをモデリングし、タスク・サブタスクと関連付けることで、評価者がビジネスプロセスのアクティビティ間のつながりを意識しながらウォークスルーを実施できるためである。
業務システム用ユーザビリティ評価装置1は、ビジネスプロセス情報111として、アクティビティとそれを実行する組織や人物との関連を評価事前情報入力部101で入力させ、評価情報提示部104にアクティビティと組織・人物との関連を表示し、評価者がこれを参考に評価結果入力部105に表示された質問項目114の回答を入力することで、利用者間の連携を考慮してユーザビリティ評価を行える。
これは、ビジネスプロセスをモデリングする際、各アクティビティをどの組織(もしくは人物)が実行するかを定義することで、評価者がアクティビティを実行する利用者間の連携を意識しながらウォークスルーを実施できるためである。
評価者はまず、評価事前情報入力部101にて、ペルソナ情報110、ビジネスプロセス情報111、タスク情報112を入力する。評価事前情報入力部101の画面例を図4〜図6に示す。
評価事前情報の入力が終了したら、評価対象となるインタフェースを操作しながら評価情報提示部104と評価結果入力部105を利用し、ウォークスルーを 実施する。
タスクとペルソナを選択すると、サブタスク表示画面333、ビジネスプロセス表示画面334、操作履歴情報表示画面335、 ペルソナ情報表示画面336にそれぞれ情報が記憶部107から呼出されて表示される。サブタスク表示画面333には、選択されたタスクのサブタスクの一覧を記憶部107に保管されたタスク情報112から取得して表示する。当該表示は、選択されたタスクに対応するようにサブタスク編集画面325において入力された情報である。評価中のサブタスクがわかるように、評価中のサブタスクは他のサブタスクとは色を変えるなどして区別をつける。ビジネスプロセス表示画面334には、評価対象である業務システムのビジネスプロセスが表示される。当該表示は、選択されたタスクに対応するようにビジネスプロセス編集画面311において入力された情報である。評価中のサブタスクに対応するアクティビティは色を変えるなどして区別を付ける。操作履歴情報表示画面335には、操作履歴分析部103にて分析されたウォークスルーを実施することに参考となる操作履歴情報が表示される。例えば、同じ操作ステップを実行するのに、熟練者が操作したときにかかった時間に対する、初心者が操作するのにかかった時間の比であるNE比や、エラーの内容、正しい操作パタンとの不一致などである。ペルソナ情報表示画面336には、選択されたペルソナの情報を記憶部107に保管されたペルソナ情報110から取得して表示する。当該表示は、選択されたタスクに対応するようにペルソナ情報画面303において入力された情報である。評価結果入力画面337には、選択された条件に該当する質問の情報を質問項目114から取得して表示する。質問項目はサブタスク用の質問項目とアクティビティ間用の質問項目がある。
サブタスク用の質問項目の中には[A],[B],[C],[G]の4つの空欄が設けられている。空欄Aには操作対象となる名詞、空欄Bには操作行為を表す動詞、空欄Cには正しい操作手順、空欄Gには与えられたタスクを評価者が各サブタスクの状況に合わせて埋める。例えば、質問番号SQ6の質問であれば、空欄Aに「『カートに入れる』というボタン」、空欄Bに「クリック」を当てはめ、「ユーザは[ 『カートに入れる』というボタン]が[クリック]できることがすぐにわかるか?」という質問を作成する。SQ7であれば、空欄Cに「個数を入力した後クリック」を当てはめ、「ユーザは[『カートに入れる』というボタン]を、[個数を入力した後クリック]することがわかるか?」といった質問が考えられる。SQ11では、空欄Gに「パソコンを1台購入する」というタスクを当てはめ、「ユーザは[「パソコンを1台購入する」]という目的に近づいていると確信がもてるか?」 といった質問にする。また評価結果入力画面337には、質問に対する回答欄を表示し、評価者の回答を受け付ける。回答欄は例えば、質問に対して「はい」か「いいえ」の2択のラジオボタンを選択させ、「いいえ」だった場合、テキストボックスに自然言語で理由を記入させるものである。評価者が回答を入力し、「保存して次へ」ボタン338をクリックすると入力内容を評価結果情報115として記憶部107に保管し、次のサブタスクに進む。
一つのアクティビティに割り当てられたサブタスクがすべて終了し、次のアクティビティに移る前に、図9のアクティビティ間用の質問項目が表示される(図3のS213)。これは、アクティビティ間でのユーザ同士の連携を考慮し、ビジネスプロセスのアクティビティ間に生じる問題を抽出するための質問項目である。
例えば、パーソナルコンピュータにインストールされて使用される業務システム用ユーザビリティ評価プログラムであれば、主メモリであるRAMに展開されて制御部として機能するCPU等のハードウェアを動作させることによって、上記 評価事前情報入力部101、評価対象イベント記録部102、操作履歴分析部103、評価情報提示部104、評価結果入力部105、評価結果提示部106としてパーソナルコンピュータを機能させる。このとき、業務システム用ユーザビリティ評価プログラムは、HDDを記憶部107とし、ペルソナ情報110、ビジネスプロセス情報111、タスク情報112、操作履歴情報113、質問項目114、評価結果情報115を記録格納する。また、業務システム用ユーザビリティ評価プログラムは、記憶媒体に記録されて頒布されても良い。当該記録媒体に記録されたプログラムは、有線、無線、又は記録媒体そのものを介して、主メモリに読込まれ、制御部等のハードウェアを動作させる。
2 操作履歴取得装置
101 評価事前情報入力部(評価事前情報入力手段)
102 評価対象イベント記録部(評価対象イベント記録手段)
103 操作履歴分析部(操作履歴分析手段)
104 評価情報提示部(評価情報提示手段)
105 評価結果入力部(評価結果入力手段)
106 評価結果提示部(評価結果提示手段)
107 記憶部(記憶手段)
110 ペルソナ情報
111 ビジネスプロセス情報
112 タスク情報
113 操作履歴情報
114 質問項目
115 評価結果情報
201 評価対象操作部(評価対象操作手段)
202 操作履歴取得部(操作履歴取得手段)
210 操作履歴情報
Claims (7)
- 業務システムのユーザビリティ評価に用いる評価事前情報として、ペルソナ情報、ビジネスプロセス情報、タスク情報を評価者に適切に入力させる機構を有し、入力された前記評価事前情報を保管する評価事前情報入力部と、
前記評価事前情報入力部から入力された前記評価事前情報を評価するタスクに合わせて評価者に同一画面上に提示する評価情報提示部と、
評価対象のインタフェースについて、前記評価者に対して、業務システムの使用者の立場に立って回答する質問項目を提示し、その回答を入力させる機構を有し、入力された評価結果情報を保管する評価結果入力部と、
前記評価結果入力部より入力された前記評価結果情報を集計して表示する評価結果提示部と、
前記ペルソナ情報、前記ビジネスプロセス情報、前記タスク情報、前記質問項目及び前記評価結果情報をデータとして記憶保持する記憶部と
を備えることを特徴とする業務システム用ユーザビリティ評価装置。 - 請求項1に記載の業務システム用ユーザビリティ評価装置であって、
評価対象である業務システムのイベントをサブタスクと関連付けて記録する評価対象イベント記録部と、
前記使用者が評価対象の業務システムを操作した履歴である操作履歴情報を取得分析し、ユーザビリティ上の問題につながる操作履歴を抽出する操作履歴分析部と
を更に備え、
前記記憶部は、前記操作履歴情報をデータとして記憶保持し、
前記評価情報提示部は、タスクに合わせて表示する前記評価事前情報と共に、前記操作履歴分析部にて抽出された前記操作履歴情報を、評価するタスクの有するサブタスクに合わせて、評価者に同一画面上に提示する
ことを特徴とする業務システム用ユーザビリティ評価装置。 - 業務システムのユーザビリティ評価に用いる評価事前情報として、ペルソナ情報、ビジネスプロセス情報、タスク情報を評価者に適切に入力させる機構を評価者に提示し、入力された前記評価事前情報を記憶部に保管する評価事前情報入力段階と、
前記評価事前情報入力段階から入力された前記評価事前情報を評価するタスクに合わせて評価者に同一画面上に提示する評価情報提示段階と、
評価対象のインタフェースについて、前記評価者に対して、業務システムの使用者の立場に立って回答する質問項目を提示し、入力された情報を保管する評価結果入力段階と、
前記評価結果入力段階より入力された情報を集計して表示する評価結果提示段階と、
を有することを特徴とする業務システム用ユーザビリティ評価方法。 - 請求項3に記載の業務システム用ユーザビリティ評価方法であって、
評価対象である業務システムのイベントをサブタスクと関連付けて記録する評価対象イベント記録段階と、
前記使用者が評価対象の業務システムを操作した履歴である操作履歴情報を取得分析し、ユーザビリティ上の問題につながる操作履歴を抽出する操作履歴分析段階を更に有し、
前記評価情報提示段階では、タスクに合わせて表示する前記評価事前情報と共に、前記操作履歴分析段階にて抽出された前記操作履歴情報を評価するタスクの有するサブタスクに合わせて、評価者に同一画面上に提示する
ことを特徴とする業務システム用ユーザビリティ評価方法。 - 情報処理装置の制御部を、
業務システムのユーザビリティ評価に用いる評価事前情報として、ペルソナ情報、ビジネスプロセス情報、タスク情報を評価者に入力させるGUIを備え、入力された前記評価事前情報を保管する評価事前情報入力手段と、
前記評価事前情報入力手段から入力された前記評価事前情報を評価するタスクに合わせて評価者に情報処理装置の表示部を介して同一画面上に提示する評価情報提示手段と、
評価対象のインタフェースについて、前記評価者に対して、業務システムの使用者の立場に立って回答する質問項目を提示し、その回答を入力させるGUIを備え、入力された評価結果情報を保管する評価結果入力手段と、
前記評価結果入力手段より入力された前記評価結果情報を集計して表示する評価結果提示手段と、
記憶部を、前記ペルソナ情報、前記ビジネスプロセス情報、前記タスク情報、前記質問項目及び前記評価結果情報をデータとして記憶保持する記憶手段と
して機能させることを特徴とする業務システム用ユーザビリティ評価プログラム。 - 請求項5記載の業務システム用ユーザビリティ評価プログラムであって、
評価対象である業務システムのイベントをサブタスクと関連付けて記録する評価対象イベント記録手段と、
前記使用者が評価対象の業務システムを操作した履歴である操作履歴情報を取得分析し、ユーザビリティ上の問題につながる操作履歴を抽出する操作履歴分析手段
として前記制御部を機能させ、
前記記憶部を、操作履歴情報を記憶保持する記憶手段として機能させ、
前記評価情報提示手段は、タスクに合わせて表示する前記評価事前情報と共に、前記操作履歴分析手段にて抽出された前記操作履歴情報を、評価するタスクの有するサブタスクに合わせて、評価者に同一画面上に提示する
ことを特徴とする業務システム用ユーザビリティ評価プログラム。 - 請求項5又は6に記載の業務システム用ユーザビリティ評価プログラムであって、
前記評価情報提示手段は、評価するタスクに合わせて評価者に提示するペルソナを、評価者が前記ペルソナ情報に登録されているなかから選択可能とし、
前記選択可能とするペルソナを、個々のペルソナの属性を参照して、ビジネスプロセス情報に登録されている該当タスクと対比して限定する
ことを特徴とする業務システム用ユーザビリティ評価プログラム。
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