JP2011138589A - 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気記録媒体 - Google Patents

磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】片面のみに磁性層を備える磁気ディスク用ガラス基板を効率よく加工することができる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法を提供する。
【解決手段】一対の主表面を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、溶融又は軟化したガラスをプレス成形することにより、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1主表面と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2主表面と、を備え、かつ、磁気ディスク用ガラス基板として必要な平坦度を有するガラスブランクを成形するガラスブランク成形工程と、ガラスブランクの第1主表面のみを加工する表面加工工程と、を有することを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気ディスク装置に用いられるガラス基板の製造方法及び磁気記録媒体に関する。
現在、ハードディスクドライブ装置(HDD装置)には、円環状の磁気ディスクが広く用いられている。磁気ディスクは、一般的に、ブランク材に形状加工工程(コアリング、チャンファリングなど)、研削工程(ラッピング)、研磨工程(ポリッシング)などを施して、磁気ディスク用基板を製造した後、主表面に磁性層等を成膜することにより製造される。
今日、ハードディスクドライブ装置は、パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、あるいはDVD(Digital Versatile Disc)記録装置等に内蔵されている。特に、ノート型パーソナルコンピュータ等の可搬性を前提とした機器に用いられるハードディスク装置では、金属基板等に比べて塑性変形をしにくい性質を持つことから、ガラス基板が好適に用いられている。
磁気ディスク用基板の製造方法における主表面の研磨工程では、一対の定盤(上定盤及び下定盤)の間に磁気ディスク用基板を保持したキャリアを設置し、上下定盤で圧力を負荷してキャリアを挟み込み、上定盤と下定盤を逆回転させ、研磨剤を供給しながら磁気ディスク用基板の両主表面を研磨する(特許文献1)。
磁気ディスクの記録密度は年々増加しており、片面で100GB以上の磁気ディスクも開発されている。磁気ディスクは、両面合わせて必要とする記録密度を満足しているが、高い記録密度を必要としない電子機器では、片面だけで必要とする記録密度を満足することが可能となる。
片面だけで必要とする記録密度を満足することが可能となれば、HDD装置側でも1枚の磁気ディスクに対する磁気ヘッドを1つとすることが可能となり、コストの低減や装置の薄型化を実現することができる。したがって、片面のみに磁性層を設けた磁気ディスクのニーズは今後高まることが予想される。
特開2007−90452号公報
片面のみに磁性層を備える磁気ディスク用ガラス基板を製造する場合、磁性層が形成されない面(非記録面)に要求される表面品質は、磁性層が形成される面(記録面)に要求される表面品質ほど高くない。求められる表面品質は、例えば、磁気ディスク用ガラス基板の表面粗さ等である。
本発明は、片面のみに磁性層を備える磁気ディスク用ガラス基板を効率よく加工することができる磁気ディスク用ガラス基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法は、一対の主表面を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、溶融又は軟化したガラスをプレス成形することにより、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1主表面と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2主表面と、を備え、かつ、磁気ディスク用ガラス基板として必要な平坦度を有するガラスブランクを成形するガラスブランク成形工程と、前記ガラスブランクの第1主表面のみを加工する表面加工工程と、
を有することを特徴とする。
また、前記ガラスブランク成形工程は、溶融又は軟化したガラスの塊を落下させる工程と、第1の型と、表面粗さRaが第1の型の表面粗さRaよりも小さい第2の型と、を用いて、前記ガラスの塊が落下している間に、前記ガラスの塊を略水平方向からプレスするプレス工程と、を有することが好ましい。
また、前記プレス工程は、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1の型と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2の型と、を用いて前記ガラスの塊をプレスすることが好ましい。
また、前記プレス工程は、表面粗さRaが0.01μm以上1μm以下である第1の型と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2の型と、を用いて前記ガラスの塊をプレスすることが好ましい。
また、前記ガラスブランク成形工程と前記表面加工工程との間に、前記ガラスブランクをスクライブするスクライブ工程を有することが好ましい。
また、前記表面加工工程は、固定砥粒を用いて第1主表面を研削する研削工程と、前記研削工程の後に、遊離砥粒を用いて第1主表面を研磨する研磨工程と、を有することが好ましい。
また、前記研削工程は、ダイヤモンド粒子を含む固定砥粒を用いて研削することが好ましい。
また、磁気ディスク用ガラス基板として必要な平坦度は4μm以下であることが好ましい。
また、本発明の磁気記録媒体は、上記磁気ディスク用ガラス基板の製造方法により製造された磁気ディスク用ガラス基板と、前記磁気ディスク用ガラス基板の主表面のうち、前記ガラスブランクの第1主表面を加工した側の主表面のみに形成される磁性層と、を有することを特徴とする。
本発明の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法によれば、片面のみに磁性層を備える磁気ディスク用ガラス基板を効率よく加工することができる。
(a)は、本実施形態の製造方法により製造される磁気ディスク用ガラス基板の一例を示す図であり、(b)は、ガラスブランクの一例を示す図である。 本実施形態の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法の一例を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、ガラスブランク成形工程の一例を示す図である。 (a)は、本実施形態で用いる表面加工装置の全体図であり、(b)は、(a)に示す表面加工装置に用いられるキャリアを示す図である。 図4(b)のA−A線に沿った断面図である。 (a)〜(c)は、ガラスブランク成形工程の他の例を示す図である。 (a)〜(d)は、ガラスブランク成形工程の他の例を示す図である。 (a)〜(c)は、ガラスブランク成形工程の他の例を示す図である。 研削工程の一例を示す図である。 研削工程の他の例を示す図である。
以下、磁気ディスク用ガラス基板の製造方法について、実施形態に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態において製造される磁気ディスク用ガラス基板について説明する。図1(a)は、本実施形態において製造される磁気ディスク用ガラス基板の一例を示す図である。図1(a)に示されるように、本実施形態において製造される磁気ディスク用ガラス基板は、磁気データの書き込みが行われる主表面(記録面)と、磁気データの書き込みが行われない主表面(非記録面)と、を備える。
記録面には磁性層が形成され、磁気データの書き込みが行われるため、高い表面品質が要求される。一方、非記録面は磁気データの書き込みが行われないため、記録面ほど高い表面品質は要求されない。
図1(b)は、図1(a)に示される磁気ディスク用ガラス基板の元となるガラスブランクBの一例を示す図である。後述するように、ガラスブランクBの第1主表面に表面加工工程を施すことにより磁気ディスク用ガラス基板の記録面が形成される。また、ガラスブランクBの第2主表面は、磁気ディスク用ガラス基板の非記録面となる。ガラスブランクBの第1主表面の表面粗さRaは、第2主表面の表面粗さRaよりも大きい。
本実施形態では、溶融又は軟化したガラスをプレス成形することによりガラスブランクを成形するガラスブランク成形工程と、ガラスブランクの表面を加工する表面加工工程を経て、要求される表面品質を満足する磁気ディスク用ガラス基板を作製する。
以下、図2を参照して、本実施形態の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法について説明する。図2は、本実施形態の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法の一例を示すフローチャートである。図2に示されるように、本実施形態の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法は、ガラスブランク成形工程と、表面加工工程と、を主に含む。ここで、表面加工工程は、研削工程と、第1研磨工程と、第2研磨工程と、を含む。更に、本実施形態の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法は、スクライブ工程と、形状加工工程と、端面研磨工程と、化学強化工程と、を含む。以下、各工程について詳細に説明する。
(ガラスブランク成形工程)
図3を参照して、ガラスブランク成形工程(ステップS100)について説明する。ガラスブランク成形工程では、溶融したガラスの塊(ゴブ)をプレスして、ガラスブランクBを成形する。図3は、ガラスブランク成形工程の一例を示す図である。図3(a)は、ゴブが形成される前の状態を示す図である。図3(b)は、ゴブが形成された状態を示す図である。図3(c)は、ゴブがプレスされた状態を示す図である。
まず、図3(a)に示されるように、溶融ガラスLが、ガラス流出口100から連続的に流出される。次に、図3(b)に示されるように、ガラス流出口100の下方に設けられた切断刃110が、ガラス流出口100から連続的に流出される溶融ガラスLを切断する。切断された溶融ガラスLは、表面張力により略球状のゴブGとなる。このように、溶融したガラスの塊(ゴブ)Gが形成される。
本実施形態では、切断刃110により溶融ガラスLを切断する度に、半径10mm程度のゴブGが形成されるように、溶融ガラスLの流出速度、切断刃110が溶融ガラスLを切断するタイミングが制御されている。
溶融ガラスLが切断刃110によって切断されることにより形成された略球状のゴブGは、鉛直方向に落下する。図3(b)に示されるように、ゴブGが落下する経路の両側には、第1の型120と、第2の型130と、が配置されている。
第1の型120のプレス面である第1プレス面122と、第2の型130のプレス面である第2プレス面132とは、表面粗さRaが互いに異なる。具体的には、第2の型130の第2プレス面132の表面粗さRaは、第1の型120の第1プレス面122の表面粗さRaよりも小さい。
また、後述するように、第1の型120と第2の型130とでゴブGをプレスした際の第1プレス面122と第2プレス面132との間隔を一定にするため、第1の型120は、第1プレス面122側に、突起状のスペーサ124を備える。
後述するように、ガラスブランクBの主表面のうち、第1プレス面122でプレスされた主表面(第1主表面)はガラス基板の記録面として用いられ、第2プレス面132でプレスされた主表面(第2主表面)はガラス基板の非記録面として用いられる。
前述したように、ガラス基板の記録面は、高い表面品質を要求される。ガラス基板の記録面に要求される表面粗さRaは、例えば、0.2nm以下である。また、ガラス基板の記録面は、表面粗さRa以外に、平坦度などの表面品質も要求される。ガラスブランク成形工程のみによって記録面に要求される表面品質を満足することは困難であるため、ガラスブランクBの第1主表面には、後述する研削工程や研磨工程を施す必要がある。そのため、ガラスブランクBの第1主表面に研削工程や研磨工程を施すことにより、記録面に要求される表面品質を満たすガラス基板が作製される。
ガラス基板の材料としては、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラスなどを用いることができる。特に、化学強化を施すことができ、また主表面の平坦度及び基板の強度において優れた磁気ディスク用ガラス基板を作製することができるという点で、アルミノシリケートガラスを好適に用いることができる。
アルミノシリケートガラスとして、モル%表示で、SiOを57〜74%、ZnOを0〜2.8%、Alを3〜15%、LiOを7〜16%、NaOを4〜14%、を主成分として含有する、化学強化用ガラス材を用いることが好ましい。
一方、ガラス基板の非記録面に要求される表面品質は、記録面に要求される表面品質ほど高くないが、ガラス基板の非記録面に要求される表面粗さRaの上限は、0.005μmである。ガラス基板の非記録面の表面粗さRaが0.005μmよりも大きい場合、ガラス基板の非記録面にパーティクルが付着している、又は、非記録面の表面凹凸にパーティクルが食い込んでいる可能性が高い。ガラス基板の非記録面にパーティクルが付着していると、磁気ディスクが回転している際にパーティクルが飛散し、磁気ディスク表面に付着することにより、サーマルアスペリティやヘッドクラッシュを引き起こす可能性が高い。
そのため、ガラスブランク成形工程において成形されるガラスブランクBの第2主表面が、ガラス基板の非記録面に要求される表面品質を満たせば、ガラスブランクBの第2主表面に対して、研削工程や研磨工程を行う必要がない。なお、第2主表面におけるパーティクルの発生をより防止するために、後述する第1研磨工程を第2主表面に対して行ってもよい。
本実施形態では、第1プレス面122の表面粗さRaは、0.01μm以上10μm以下である。また、第2プレス面132の表面粗さRaは、0.005μm以下である。
なお、後述するように、ガラスブランクBの外径が最終製品の外径である65mmよりも大きく、そのままでは加工することができない場合にはスクライブ工程を行うことが好ましい。スクライブ工程において好適に切断線を形成するため、第1プレス面122の表面粗さRaは、0.01μm以上1μm以下であることが好ましい。
ここで、平坦度は、例えば、Nidek社製フラットネステスターFT−900を用いて測定することができる。また、主表面の粗さはJIS B0601:2001により規定され算術平均粗さRaで表され、0.006μm以上200μm以下の場合は、例えば、ミツトヨ社製粗さ測定機SV−3100で測定し、JIS B0633:2001で規定される方法で算出できる。その結果粗さが0.03μm以下であった場合は、例えば、エスアイアイナノテクノロジーズ社製走査型プローブ顕微鏡(原子間力顕微鏡)で計測しJIS R1683:2007で規定される方法で算出できる。
今回は、ガラスブランクの表面粗さについては、ミツトヨ社製粗さ測定機SV−3100を用いて測定した結果を用い、ガラスブランクを研磨した後のガラス基板の表面粗さについては上記走査型プローブ顕微鏡(原子間力顕微鏡)にて測定した結果を用いた。
次に、鉛直方向に落下しているゴブGが第1の型120と第2の型130との間を通過しているときに、第1の型120と第2の型130とが互いに近づく略水平方向に、第1の型120と第2の型130とが動かされる。その後、図3(c)に示されるように、第1の型120と第2の型130との間でゴブGがプレスされる。
第1の型120と第2の型130とが互いに近づく方向に移動し、ゴブGが第1プレス面122又は第2プレス面132に接触してから、スペーサ124が第2プレス面132に当接し、第1の型120と第2の型130とが完全に閉じられた状態となるまでの時間は、例えば、約0.06秒である。
以上のようにして第1の型120と第2の型130とがゴブGをプレスすると、ゴブGは第1プレス面122と第2プレス面132との間を円盤状に広がりながら、急激に冷却されて非晶質のガラスとして固化する。第1の型120は突起状のスペーサ124を備えるため、第1の型120と第2の型130とでゴブGをプレスすることにより、所定の厚さのガラスブランクBが成形される。
本実施形態では、例えば、直径65mm〜80mm、厚さ約1mmの円盤状のガラスブランクBが成形される。
上述したように、0.1秒以内のように極めて短い時間の間に、第1の型120と第2の型130とが閉じられると、ゴブGは、第1プレス面122及び第2プレス面132に略同時に接触する。そのため、第1プレス面122や第2プレス面132が局所的に加熱されるのを抑制することができる。
また、ゴブGの熱が第1の型120や第2の型130へ移動する前に、ゴブGから円盤状のガラスブランクBが成形されるため、ガラスブランクBの温度分布は略一様となる。その結果、ガラスブランクBが冷却される際に、局所的な収縮率の分布に起因して生じるゆがみの発生を抑制することができる。
すなわち、ゴブに対してプレスを開始し、ガラスブランクBとなるまでの間、第1主表面と第2主表面との間で略熱的に均衡であり、熱歪みを生じないため平坦性に優れるガラスブランクを成形することが可能である。この点は従来のプレス法では達成し得なかった点である。
ガラスブランクBには、第1プレス面122、第2プレス面132の形状が転写される。そのため、ガラスブランクBの第1主表面の表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下であり、第2主表面の表面粗さRaが0.005μm以下であるガラスブランクBを成形することができる。
ガラスブランクBの第1主表面の表面粗さRaを0.01μm以上とすることにより、後述する固定砥粒による研削を効率よく行うことができる。また、ガラスブランクBの第1主表面の表面粗さRaを10μm以下とすることにより、後述する研削により生じたクラックを除去するために、研磨工程で必要となる取り代(研磨量)が大きくなるのを抑制することができる。また、ガラスブランクの第1主表面の表面粗さRaを10μm以下とすることにより、磁気ディスク用ガラス基板として求められるRaに確実に調整することが可能となる。更に、ガラスブランクBの第1主表面の表面粗さRaを0.01μm以上1μm以下とすることにより、後述するスクライブを効率よく行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のガラスブランク成形工程によれば、後述する研削工程や研磨工程において、ガラスブランクBの第1主表面のみに研削や研磨を行うことにより、要求される表面品質のガラス基板の製造が可能なガラスブランクBを成形することができる。
(スクライブ工程)
次に、スクライブ工程(ステップS110)について説明する。スクライブ工程では、スクライバを用いて、ガラスブランクBの主表面に2つの同心円状の切断線を形成する。スクライバの刃は、例えば、超鋼合金やダイヤモンド粒子により形成される。
スクライブされたガラスブランクBを部分的に加熱すると、ガラスブランクBの熱膨張率の差異により、外側の同心円の部分の切断線において、ガラスブランクBが分離する。このようにして、ガラスブランクBは円環状に加工される。
ここで、一般に、表面粗さRaが1μmよりも大きい面をスクライブする場合、スクライバが表面凹凸に追従せず、切断線を一様に設けることが難しくなる。第1主表面側にスクライブを行う場合には、スクライバを用いて好適に切断線を形成するために、前述したガラスブランクBの第1主表面の表面粗さRaを1μm以下としておくことが好ましい。
(形状加工工程)
次に、形状加工工程(ステップS120)について説明する。形状加工工程は、コアリング工程と、チャンファリング工程と、を含む。
コアリング工程では、例えば、上記スクライブ工程を行わない場合に、円筒状のダイヤモンドドリルを用いて、円盤状に加工されたガラスブランクBに孔を形成する。このようにして、ガラスブランクBは円環状に加工される。
チャンファリング工程では、内周端面および外周端面をダイヤモンド砥石によって研削し、円環状に加工されたガラスブランクBに所定の面取り加工を施す。
(研削工程)
次に、研削工程(ステップS130)について説明する。円環状に加工されたガラスブランクBに、固定砥粒による研削が施される。固定砥粒の粒子サイズは、例えば、10μm程度である。研削工程による取り代(研削量)は、例えば、数μm〜100μm程度である。
ここで、図4及び図5を参照して、表面加工装置200の構成について説明する。図4(a)は、表面加工装置200の全体構成を示す図であり、図4(b)は、表面加工装置200に用いられるキャリアを示す図である。図5は、図4(b)のA−A線に沿った断面図である。
図4及び図5に示されるように、表面加工装置200は、下定盤202と、上定盤204と、インターナルギヤ206と、キャリア208と、ダイヤモンドシート210と、板状体211と、太陽ギヤ212と、インターナルギヤ214と、容器216と、を備える。
表面加工装置200は、上下方向から、下定盤202と上定盤204との間にインターナルギヤ206を挟む。インターナルギヤ206内には、研削時に複数のキャリア208が保持される。図4(b)には、5つのキャリア208が示されている。下定盤202には、ダイヤモンドシート210が平面的に接着されている。上定盤204には、板状体211が平面的に接着されている。
板状体211の材質は、例えば、エポキシガラスやSUS(ステンレススチール)が用いられる。板状体211の材質は、ガラスブランクBの第2主表面が研磨されるのを防ぐことができるものであれば、特に限定されるものではない。また、板状体211の厚さや形状も特に限定されるものではない。
図5に示されるように、下定盤202上のダイヤモンドシート210にガラスブランクBの第1主表面が当接し、上定盤204上の板状体211にガラスブランクBの第2主表面が当接するように、キャリア208が配置される。このような状態で研削を行うことにより、円環状に加工されたガラスブランクBの第1主表面のみを研削することができる。なお、ガラスブランクBの第2主表面は、実質的には研削されない。
図4(b)に示されるように、各キャリア208に設けられた円形状の孔に、円環状のガラスブランクBが保持される。一方、ガラスブランクBは、下定盤202の上で、外周にギヤ209を有するキャリア208に保持される。キャリア208は、下定盤202に設けられた太陽ギヤ212、インターナルギヤ214と噛合する。太陽ギヤ212を図4(b)に示される矢印方向に回転することにより、各キャリア208はそれぞれの矢印方向に遊星歯車として自転しながら公転する。これにより、ガラスブランクBは、ダイヤモンドシート210を用いて研削が行われる。
図4(a)に示されるように、容器216にはクーラント218が収容されている。容器216に収容されているクーラント218は、ポンプ220によって上定盤204内に供給され、下定盤202から回収される。回収されたクーラント218は、容器216に戻される。クーラント218は、研削中に生じた切子を研削面から除去する。具体的には、表面加工装置200は、クーラント218を循環させる際に、下定盤202内に設けられたフィルタ222でクーラント218を濾過し、フィルタ222に切子を滞留させる。
ガラスブランクBの第1主表面の表面粗さRaが0.01μm未満の場合、ダイヤモンドシート210などの固定砥粒を用いた研削を行うのは困難である。上述したように、本実施形態のガラスブランクBは、第1主表面の表面粗さRaが0.01μm以上であるため、ダイヤモンドシートなどの固定砥粒を用いた研削を施すことができる。
また、本発明においては、平坦度に優れるガラスブランク、具体的には磁気ディスクに求められる平坦度(例えば、4μm以下)を有するガラスブランクを用いることにより、従来のように、固定砥粒を用いた研削工程の前に、平坦度を調整するための研削工程(アルミナ等の遊離砥粒を用いて定盤により研削を行う)を行う必要がない。
(端面研磨工程)
次に、端面研磨工程(ステップS140)について説明する。端面研磨工程では、ガラスブランクBの内周側端面及び外周側端面について、ブラシ研磨法により、鏡面研磨を行う。このとき、研磨砥粒としては、例えば、酸化セリウム砥粒を含むスラリー(遊離砥粒)を用いることができる。この端面研磨工程により、ガラス基板の端面における汚染、ダメージ、傷の除去を行うことで、ナトリウムやカリウムのようなコロージョンの原因となるイオン析出の発生を抑制することができる。
(第1研磨工程)
次に、第1研磨工程(ステップS150)について説明する。第1研磨工程では、ガラスブランクBの第1主表面に研磨が施される。第1研磨工程における取り代(研磨量)は、例えば、数μm〜10μm程度である。なお、ガラスブランクBの第2主表面は、実質的には研磨されない。
第1研磨工程では、固定砥粒による研削により記録面に残留したキズ、歪みを除去する。第1研磨工程では、上述した研削工程(ステップS130)において用いた表面加工装置200を用いる。
第1研磨工程では、スラリーに混濁した遊離砥粒を用いる点、クーラントを用いない点、ダイヤモンドシート210の代わりに樹脂ポリッシャを用いる点が研削工程と異なる。それ以外は、研削工程で説明したのと同様である。
第1研磨工程で用いる遊離砥粒は、例えば、スラリーに混濁させた酸化セリウム等の微粒子が用いられる。微粒子のサイズは、直径が1μm〜2μm程度である。
(化学強化工程)
次に、化学強化工程(ステップS160)について説明する。
化学強化工程では、化学強化液が、例えば、300℃〜400℃に加熱される。また、洗浄したガラスブランクBが、例えば、200℃〜300℃に加熱された後、ガラスブランクBを化学強化液に、例えば、3時間〜4時間、浸漬する。この際、ガラスブランクBの両主表面全体が化学強化されるように、複数のガラスブランクBが端面で保持されるように、ホルダに収納した状態でガラスブランクBを化学強化液に浸漬することが好ましい。化学強化液として、例えば、硝酸カリウム(60%)と硝酸ナトリウム(40%)の混合液を用いられる。
このように、ガラスブランクBを化学強化液に浸漬することによって、ガラスブランクBの表層のリチウムイオン及びナトリウムイオンが、化学強化液中のイオン半径が相対的に大きいナトリウムイオン及びカリウムイオンにそれぞれ置換される。これにより、ガラスブランクBが化学強化される。
(第2研磨工程)
次に、第2研磨工程(ステップS170)について説明する。
第2研磨工程では、化学強化されて十分に洗浄されたガラスブランクBの第1主表面に研磨が施される。第2研磨工程における取り代(研磨量)は、例えば、1μm程度である。
第2研磨工程では、ガラスブランクBの第1主表面を鏡面研磨する。第2研磨工程では、上述した固定砥粒による研削工程(ステップS130)、第1研磨工程(ステップS150)において用いた表面加工装置を用いる。なお、ガラスブランクBの第2主表面は、実質的には研磨されない。
第2研磨工程では、遊離砥粒の種類や粒子サイズが第1研磨工程と異なる。また、第1研磨工程で用いた樹脂ポリッシャの硬度が異なる。それ以外は、第1研磨工程で説明したのと同様である。
第2研磨工程で用いられる遊離砥粒は、例えば、スラリーに混濁させたコロイダルシリカ等の微粒子が用いられる。微粒子のサイズは、直径が0.1μm程度である。
第2研磨工程で研磨されたガラスブランクBは、例えば、中性洗剤、純粋、IPA(イソプロピルアルコール)により洗浄される。
第2研磨工程により、記録面の表面粗さRaが0.2nm以下である磁気ディスク用ガラス基板が得られる。この磁気ディスク用ガラス基板の記録面に磁性層が積層されることにより、磁気ディスクが形成される。
本実施形態によれば、ガラスブランク成形工程において、第1プレス面122がガラスブランクBの第1主表面に略転写され、第2プレス面132がガラスブランクBの第2主表面に略転写される。そのため、第1プレス面122と第2プレス面132の表面粗さRaを異ならせることにより、第1主表面の表面粗さRaと第2主表面の表面粗さRaとが異なるガラスブランクを成形することができる。その結果、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1主表面と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2主表面と、を備えるガラスブランクを成形することができる。
第1主表面の表面粗さRaを0.01μm以上とするのは、固定砥粒による研削を効率よく行うためである。また、第1主表面の表面粗さRaを10μm以下とするのは、研磨工程で必要となる取り代(研磨量)が大きくなるのを抑制するとともに、従来の平坦度を調整するための研削工程を行うことなく確実に磁気ディスク用ガラス基板として必要な表面粗さに調整するためである。また、第2主表面の表面粗さRaを0.005μm以下とするのは、第2主表面からの異物等が第1主表面に周りこみ、サーマルアスペリティやヘッドクラッシュ等の問題が生じるのを抑制するためである。
なお、固定砥粒による研削は、遊離砥粒を用いた研削と異なり、ガラスブランクBの第1主表面の凹凸のうち凸部が選択的に研削されるため、効率的に研削を施すことができる。
このように、表面加工工程を施す前のガラスブランクBの第1主表面の表面粗さRaを第2主表面の表面粗さRaに比べて大きな値に調整するのは、第1主表面に対して固定砥粒による研削を効率よく施すためである。この際、第1主表面の表面粗さRaの上限を10μmとするため、研削及び研磨による取り代(研削量、研磨量)を抑制することができる。また、表面加工工程を施すことにより、ガラス基板の記録面の表面粗さRaを記録面としての必要な粗さ(例えば、0.2nm以下)とすることができる。
なお、上述したガラスブランク成形工程は一例であり、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1主表面と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2主表面と、を備えるガラスブランクを成形することができれば、その成形方法は上述した方法に限られるものではない。
また、図2を参照して説明した磁気ディスク用ガラス基板の製造方法は一例であり、各工程の順序はこれに限定されるものではない。ガラスブランク成形工程(ステップS100)、研削工程(ステップS130)、第1研磨工程(ステップS150)、第2研磨工程(ステップS170)がこの順番で行われる限り、スクライブ工程(ステップS110)、形状加工工程(ステップS120)、端面研磨工程(ステップS140)、及び化学強化工程(ステップS160)の各工程の順序は、適宜、変更することができる。
(変形例1)
第1の実施形態のガラスブランク成形工程においては、切断刃110を用いて、ガラス流出口100から流出する溶融ガラスLを切断することによって、略球状のゴブGを形成した。しかし、溶融ガラスLの粘度が小さい場合、溶融ガラスLを切断するのみでは、切断されたガラス材料が略球状とならない。そのため、このような場合、ガラスブランク成形工程において、ゴブを形成するためのゴブ成形型を併用することが好ましい。以下、図6を参照して、本変形例のガラスブランク成形工程について説明する。
図6は、本変形例のガラスブランク成形工程を示す図である。図6(a)は、ゴブが形成される前の状態を示す図である。図6(b)は、ゴブが形成された状態を示す図である。図6(c)は、ゴブがプレスされた状態を示す図である。
図6に示されるように、ゴブ成形型112は、切断刃110の下方に配置される。ゴブ成形型112は、その上部に半球状の凹部112aが形成されたブロック状の部材であり、凹部112aを中心に、左右のブロック113,114に二分割される。
図6(a)の状態では、切断刃110は互いに離れている。また、ゴブ成形型112のブロック113,114は互いに密着して、凹部112aが形成されている。この状態では、ガラス流出口100から連続的に流出される溶融ガラスLは、ゴブ成形型112の凹部112aに受け止められる。
次に、図6(b)に示されるように、ガラス流出口100の下方に設けられた切断刃110が、ガラス流出口100から連続的に流出される溶融ガラスLを切断する。更に、ブロック113,114を互いに離間させるように移動させる。これにより、ゴブ成形型112の凹部112aに保持されている溶融ガラスLが落下し、溶融ガラスLの表面張力によって略球状のゴブGとなる。このように、溶融したガラスの塊(ゴブ)Gが形成される。
溶融ガラスLが切断刃110によって切断されることにより形成された略球状のゴブGは、鉛直方向に落下する。次に、鉛直方向に落下しているゴブGが第1の型120と第2の型130との間を通過しているときに、第1の型120と第2の型130とが互いに近づく方向に、第1の型120と第2の型130とが動かされる。その後、図6(c)に示されるように、第1の型120と第2の型130との間でゴブGがプレスされる。第1の実施形態と同様、第2の型130の第2プレス面132の表面粗さRaは、第1の型120の第1プレス面122の表面粗さRaよりも小さい。このため、第1プレス面122、第2プレス面132が転写され、成形されるガラスブランクBの第2主表面の表面粗さRaは、第1主表面の表面粗さRaよりも小さくなる。
この工程は、図3(c)を参照して説明した第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本変形例では、上部に半球状の凹部112aが形成されたゴブ成形型112を用いるため、溶融ガラスLの粘度が小さい場合であっても、略球状のゴブGを形成することができる。これにより、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1主表面と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2主表面と、を備えるガラスブランクを成形することができる。
(変形例2)
変形例1のガラスブランク成形工程においては、切断刃110とゴブ成形型112とを用いて、略球状のゴブGを形成した。しかし、略球状のゴブGを形成する際に、必ずしも切断刃110を用いる必要はない。本変形例では、切断刃110を用いず、ゴブ成形型112を用いて、略球状のゴブGを形成するガラスブランク成形工程について、図7を参照して説明する。
図7は、本変形例のガラスブランク成形工程を示す図である。図7(a)、図7(b)は、ゴブが形成される前の状態を示す図である。図7(c)は、ゴブが形成された状態を示す図である。図7(d)は、ゴブがプレスされた状態を示す図である。
変形例1と同様、ゴブ成形型112は、ガラス流出口100の下方に配置される。ゴブ成形型112は、その上部に半球状の凹部112aが形成されたブロック状の部材であり、凹部112aを中心に、左右のブロック113,114に二分割される。
図7(a)の状態では、ゴブ成形型112のブロック113,114は互いに密着して、凹部112aが形成されている。この状態では、ガラス流出口100から連続的に流出される溶融ガラスLは、ゴブ成形型112の凹部112aに受け止められる。
次に、図7(b)に示されるように、所定のタイミングでゴブ成形型112を下方に素早く移動させ、溶融ガラスLを切断する。更に、図7(c)に示されるように、ブロック113,114を互いに離間させるように移動させる。これにより、ゴブ成形型112の凹部112aに保持されている溶融ガラスLが落下し、溶融ガラスLの表面張力によって略球状のゴブGとなる。このように、溶融したガラスの塊(ゴブ)Gが形成される。
ゴブ成形型112を下方に素早く移動させることによって形成された略球状のゴブGは、鉛直方向に落下する。次に、鉛直方向に落下しているゴブGが第1の型120と第2の型130との間を通過しているときに、第1の型120と第2の型130とが互いに近づく方向に、第1の型120と第2の型130とが動かされる。その後、図7(d)に示されるように、第1の型120と第2の型130との間でゴブGがプレスされる。第1の実施形態と同様、第2の型130の第2プレス面132の表面粗さRaは、第1の型120の第1プレス面122の表面粗さRaよりも小さい。このため、第1プレス面122、第2プレス面132が転写され、成形されるガラスブランクBの第2主表面の表面粗さRaは、第1主表面の表面粗さRaよりも小さくなる。
この工程は、図3(c)を参照して説明した第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本変形例では、所定のタイミングでゴブ成形型112を下方に素早く移動させ、溶融ガラスLを切断するため、切断刃110を用いなくても、略球状のゴブGを形成することができる。これにより、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1主表面と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2主表面と、を備えるガラスブランクを成形することができる。
(変形例3)
上述した実施形態や変形例のガラスブランク成形工程においては、溶融ガラスLの塊であるゴブGを一対の型でプレスすることによってガラスブランクBを成形するものである。しかし、本発明のガラスブランク成形工程は、溶融ガラスLの塊であるゴブを一対の型でプレスすることに限定されるものではない。本変形例では、軟化炉で加熱した光学ガラス片Cを一対の型でプレスすることによってガラスブランクBを成形するものである。以下、図8を参照して、本変形例のガラスブランク成形工程について説明する。
図8は、本変形例のガラスブランク成形工程の一例を示す図である。本変形例では、ゴブの代わりに、軟化炉102で加熱した光学ガラス片Cを第1の型120と第2の型130との間に落下させ、光学ガラス片Cを第1の型120と第2の型130とで挟み込んでガラスブランクBを成形するものである。図8(a)は、光学ガラス片Cを落下させる前の状態を示す図である。図8(b)は、光学ガラス片Cが落下している状態を示す図である。図8(c)は、光学ガラス片Cがプレスされた状態を示す図である。
図8(a)に示されるように、ガラスブランクBの原材料である光学ガラス片Cは、幅10mm、高さ20mm、奥行20mm程度の大きさのブロック状に形成されている。光学ガラス片Cは、第1の型120と第2の型130にてプレスされる前は、軟化炉102内に収容されており、ガラス軟化温度以上の温度に加熱されている。
まず、ガラス材料把持手段104が軟化炉102の中に移動し、軟化炉102内に収容されている光学ガラス片Cを把持する。次に、ガラス材料把持手段104は、光学ガラス片Cを把持しながら、第1の型120と第2の型130の上方に移動する。
次に、図8(b)に示されるように、ガラス材料把持手段104は、所定のタイミングで光学ガラス片Cを放し、光学ガラス片Cを下方に落下させる。光学ガラス片Cが落下する経路の両側には、第1の型120と、第2の型130と、が配置されている。
次に、鉛直方向に落下している光学ガラス片Cが第1の型120と第2の型130との間を通過しているときに、第1の型120と第2の型130とが互いに近づく方向に、第1の型120と第2の型130とを移動させる。その後、図8(c)に示されるように、第1の型120と第2の型130との間で光学ガラス片Cがプレスされる。第1の実施形態と同様、第2の型130の第2プレス面132の表面粗さRaは、第1の型120の第1プレス面122の表面粗さRaよりも小さい。このため、第1プレス面122、第2プレス面132が転写され、成形されるガラスブランクBの第2主表面の表面粗さRaは、第1主表面の表面粗さRaよりも小さくなる。
以上説明したように、本変形例では、溶融ガラスLの塊であるゴブではなく、軟化炉で加熱した光学ガラス片Cを一対の型でプレスすることによってガラスブランクBを成形することができる。これにより、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1主表面と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2主表面と、を備えるガラスブランクを成形することができる。
(変形例4)
第1の実施形態では、下定盤202上のダイヤモンドシート210にガラスブランクBの第1主表面が当接し、上定盤204上の板状体211にガラスブランクBの第2主表面が当接するように、キャリア208が配置されるが、ダイヤモンドシート210、板状体211、キャリア208の配置はこれに限定されるものではない。
以下、図9を参照して、本変形例の研削工程を説明する。なお、以下の説明では研削工程について説明するが、研磨工程においても同様に本変形例を適用することができる。
図9は、本変形例の研削工程の一例を示す図である。図9に示されるように、下定盤202には板状体211が平面的に接着されている。上定盤204には、ダイヤモンドシート210が平面的に接着されている。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図9に示されるように、下定盤202上の板状体211にガラスブランクBの第2主表面が当接し、上定盤204上のダイヤモンドシート210にガラスブランクBの第1主表面が当接するように、キャリア208が配置される。このような状態で研削を行うことにより、円環状に加工されたガラスブランクBの第1主表面のみを研削することができる。
本変形例によれば、ガラスブランクBの第1主表面のみを研削することができる。ガラス基板の片面のみを磁気記録層として用いる場合など、研削する必要がない第2主表面を保護して研削することができる。
(変形例5)
第1の実施形態や変形例4では、下定盤202と上定盤204との間には、定盤に垂直な方向において1つのキャリア208を用いてガラスブランクBを研削する工程を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
以下、図10を参照して、本変形例の研削工程を説明する。なお、以下の説明では研削工程について説明するが、研磨工程においても同様に本変形例を適用することができる。
図10は、本変形例の研削工程の一例を示す図である。図10に示されるように、下定盤202にはダイヤモンドシート210が平面的に接着されている。上定盤204には、ダイヤモンドシート210が平面的に接着されている。
下定盤202上のダイヤモンドシート210にガラスブランクBの第1主表面が当接するように、1つのキャリア208を配置する。また、上定盤204上のダイヤモンドシート210にガラスブランクBの第1主表面が当接するように、他のキャリア208を配置する。そして、2つのキャリア208の間に板状体211を配置する。このような状態で研削を行うことにより、上側のキャリア208に保持されたガラスブランクBは上面(第1主表面)のみが研削され、下側のキャリア208に保持されたガラスブランクBは下面(第1主表面)のみが研削される。
本変形例によれば、ガラスブランクBの第1主表面のみを研削することができる。ガラス基板の片面のみを磁気記録層として用いる場合など、研削する必要がない第2主表面を保護して研削することができる。特に、本変形例によれば、2つのキャリア208を用い、2つのキャリア208の間に板状体211を配置することにより、生産効率を2倍にすることができる。
このようにして得られた磁気ディスク用ガラス基板の記録面に対して、付着層、軟磁性層、非磁性下地層、垂直磁気記録層、保護層および潤滑層が順次積層することにより、磁気ディスクを作製することができる。付着層には、例えばCr合金等が用いられ、ガラス基板との接着層として機能する。軟磁性層には、例えばCoTaZr合金等が用いられる。非磁性下地層には、例えばグラニュラー非磁性層等が用いられる。垂直磁気記録層には、例えばグラニュラー磁性層等が用いられる。また、保護層には、水素カーボンからなる材料が用いられ、潤滑層には、例えばフッ素系樹脂等が用いられる。
より具体的な例で説明すると、ガラス基板に対して、インライン型スパッタリング装置を用いて、ガラス基板の両主表面に、CrTiの付着層、CoTaZr/Ru/CoTaZrの軟磁性層、CoCrSiO2の非磁性グラニュラー下地層、CoCrPt−SiO2・TiO2のグラニュラー磁性層、水素化カーボン保護膜が順次成膜される。さらに、成膜された最上層にディップ法によりパーフルオロポリエーテル潤滑層が成膜される。
磁気ディスクは、ハードディスク装置の磁気ヘッドが、磁気ディスクの高速回転、例えば7200rpmの回転に伴って磁気ディスクの表面から約5nm浮上する。この状態で、磁気ヘッドは、磁性層に情報を記録し、あるいは読み出しを行う。この磁気ヘッドの浮上によって、磁気ディスクに対して摺動することなく、しかも近距離で磁性層に対して記録あるいは読み出しを行うので、磁気記録情報エリアの微細化と磁気記録の高密度化を実現する。
本発明の効果を確認するために、第1主表面、第2主表面の表面粗さRaが異なる複数のガラスブランクBを成形し、その後、図2に示される各工程により、磁気ディスク用ガラス基板を形成した。各実施例、各比較例のガラスブランクの第1主表面の表面粗さRa、第2主表面の表面粗さRa、平坦度は、表1に示される通りである。
ガラス材は、アルミノシリケートガラス(SiO2を57〜74%、ZnO2を0〜2.8%、Al23を3〜15%、LiO2を7〜16%、Na2Oを4〜14%)を用いた。
各実施例、各比較例のガラスブランクBに対して、ステップS110で示したスクライブを施した。
表1に示されるように、実施例1〜5、比較例1〜3,5のガラスブランクBは、第1主表面の表面粗さRaが1μm以下であるため、スクライブ工程(ステップS110)において、スクライバを用いて第1主表面側に、好適に切断線を形成することができた。これに対し、実施例6,7、比較例4,6〜8のガラスブランクBは、第1主表面の表面粗さRaが1μmよりも大きいため、スクライブ工程(ステップS110)において、スクライバを用いて切断線を一様に形成することが困難であった。
ここで、実施例6,7、比較例4,6〜8のガラスブランクBは、第1主表面の表面粗さRaが1μmよりも大きいが、第2主表面の表面粗さRaは1μm以下であるため、第2主表面側に切断線を形成することができた。
なお、ガラスブランクBが真円であり、かつ、外径のサイズを調整する必要がない場合には、スクライブを行う必要はなく、コアドリル等を用いて内孔を形成すればよい。
また、各実施例、各比較例のガラスブランクBに対して、ステップS130で示した固定砥粒による研削を施した。
表1に示されるように、実施例1〜7、比較例2〜8のガラスブランクBは、第1主表面の表面粗さRaが0.01μm以上であるため、研削工程(ステップS130)において、固定砥粒による研削を施すことができた。これに対し、比較例1のガラスブランクBは、第1主表面の表面粗さRaが0.01μmよりも小さいため、研削工程(ステップS130)において、固定砥粒による研削を施すことができなかった。
また、各実施例、各比較例(比較例1を除く)のガラスブランクBに対して、更に、第1研磨工程(ステップS150)、第2研磨工程(ステップS170)を施した。
第1研磨工程(ステップS150)では、酸化セリウム(平均粒子サイズ;直径1〜2μm)、硬質ウレタンパッドを使用して研磨した。また、取り代(研磨量)は3μmとした。
第2研磨工程(ステップS170)では、コロイダルシリカ(平均粒子サイズ;直径0.1μm)、軟質ポリウレタンパッドを使用して研磨した。また、取り代(研磨量)は1μmとした。
作製されたガラス基板の記録面に、インライン型スパッタリング装置を用いて、CrTiの付着層、CoTaZr/Ru/CoTaZrの軟磁性層、CoCrSiO2の非磁性グラニュラー下地層、CoCrPt−SiO2・TiO2のグラニュラー磁性層、水素化カーボン保護膜を順次成膜した。この後、成膜された最上層にディップ法によりパーフルオロポリエーテル潤滑層を成膜した。これにより、磁気ディスクを得た。
得られた磁気ディスクに対する磁気ヘッドの浮上安定性を評価するため、LUL耐久試験(60万回)を行って評価した。LUL耐久試験とは、HDDを温度70℃、湿度80%の恒温恒湿槽に入れた状態で、ヘッドを、ランプ→IDストップ→ランプ→IDストップ→・・・というサイクルで動かし、エラーの発生状況や試験後のヘッドの汚れや摩耗等の異常発生を調査する試験のことである。1つの実験水準に対して10台を用い、8万回/日×7.5日=60万回のLUL試験の結果、HDD1台でも異常が見られる場合は不合格として評価した。
実施例1〜7、比較例2〜8における加工後の平坦度、加工後の表面粗さ、LUL耐久試験結果(合格、不合格)を表1に示す。
表1に示されるように、実施例1〜7、比較例2〜5のガラスブランクBは、平坦度が4μm以下であるため、加工後のガラス基板の平坦度を4μm以下とすることができた。これに対し、比較例6〜8のガラスブランクBは、平坦度が4μmよりも大きいため、加工後のガラス基板の平坦度が4μmよりも大きくなった。
また、表1に示されるように、実施例1〜7、比較例2,3、5〜8のガラスブランクBは、第1主表面の表面粗さRaが10μm以下であるため、研削工程(ステップS130)において生じるクラックを除去するために、第1研磨工程(ステップS150)、第2研磨工程(ステップS170)において必要となる取り代(研磨量)が大きくなるのを抑制することができる。そのため、第1研磨工程(ステップS150)、第2研磨工程(ステップS170)を施すことにより、加工後の表面粗さRaが0.2nm以下の磁気ディスク用ガラス基板を製造することができる。このようにして、磁気ディスク用ガラス基板として求められるRaに調整することが可能となる。
これに対し、比較例4のガラスブランクBは、第1主表面の表面粗さRaが10μmよりも大きいため、研削工程(ステップS130)において生じるクラックを除去するために、第1研磨工程(ステップS150)、第2研磨工程(ステップS170)において必要となる取り代(研磨量)が、実施例1〜7、比較例2,3、5〜8に比べて大きくなる。そのため、第1研磨工程(ステップS150)、第2研磨工程(ステップS170)を施すことにより、加工後の表面粗さRaが0.2nm以下の磁気ディスク用ガラス基板を製造することができなかった。
また、実施例1〜7のガラスブランクBは、第2主表面の表面粗さRaが0.005μm以下であるため、LUL耐久試験の結果は合格であった。しかし、比較例2,3,5のガラスブランクBは、第2主表面の表面粗さRaが0.005μmよりも大きいため、LUL耐久試験の結果は不合格であった。
なお、本発明は上記実施形態や変形例、実施例の形態に限定されず、適宜変更して実施することができる。上記実施形態や変形例における数値、材質、サイズ、処理手順などは一例であり、本発明の効果を発揮する範囲内において、適宜変更して実施することができる。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて、適宜変更して実施することができる。
100 ガラス流出口
102 軟化炉
104 ガラス材料把持手段
110 切断刃
112 ゴブ成形型
113,114 ブロック
120 第1の型
122 第1プレス面
124 スペーサ
130 第2の型
132 第2プレス面
200 表面加工装置
202 下定盤
204 上定盤
206 インターナルギヤ
208 キャリア
209 ギヤ
210 ダイヤモンドシート
211 板状体
212 太陽ギヤ
214 インターナルギヤ
216 容器
218 クーラント
220 ポンプ
222 フィルタ
B ガラスブランク
光学ガラス片
溶融ガラス
ゴブ

Claims (9)

  1. 一対の主表面を有する磁気ディスク用ガラス基板の製造方法であって、
    溶融又は軟化したガラスをプレス成形することにより、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1主表面と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2主表面と、を備え、かつ、磁気ディスク用ガラス基板として必要な平坦度を有するガラスブランクを成形するガラスブランク成形工程と、
    前記ガラスブランクの第1主表面のみを加工する表面加工工程と、
    を有することを特徴とする磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  2. 前記ガラスブランク成形工程は、
    溶融又は軟化したガラスの塊を落下させる工程と、
    第1の型と、表面粗さRaが第1の型の表面粗さRaよりも小さい第2の型と、を用いて、前記ガラスの塊が落下している間に、前記ガラスの塊を略水平方向からプレスするプレス工程と、
    を有する、請求項1に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  3. 前記プレス工程は、表面粗さRaが0.01μm以上10μm以下である第1の型と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2の型と、を用いて前記ガラスの塊をプレスする、請求項2に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  4. 前記プレス工程は、表面粗さRaが0.01μm以上1μm以下である第1の型と、表面粗さRaが0.005μm以下である第2の型と、を用いて前記ガラスの塊をプレスする、請求項2に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  5. 前記ガラスブランク成形工程と前記表面加工工程との間に、前記ガラスブランクをスクライブするスクライブ工程を有する、
    請求項4に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  6. 前記表面加工工程は、
    固定砥粒を用いて第1主表面を研削する研削工程と、
    前記研削工程の後に、遊離砥粒を用いて第1主表面を研磨する研磨工程と、
    を有する、1乃至5のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  7. 前記研削工程は、ダイヤモンド粒子を含む固定砥粒を用いて研削する、請求項6に記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  8. 磁気ディスク用ガラス基板として必要な平坦度は4μm以下である、請求項1乃至7のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法により製造された磁気ディスク用ガラス基板と、
    前記磁気ディスク用ガラス基板の主表面のうち、前記ガラスブランクの第1主表面を加工した側の主表面のみに形成される磁性層と、
    を有することを特徴とする磁気記録媒体。

JP2009299247A 2009-12-29 2009-12-29 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法及び磁気記録媒体 Pending JP2011138589A (ja)

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