JP2011137942A - 画像形成装置及び現像剤補給量決定プログラム - Google Patents

画像形成装置及び現像剤補給量決定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】二成分現像剤によって画像を現像する現像器の稼働開始初期にトナー濃度が過大又は過小となることを、トナー濃度を直接検出することなく防止する。
【解決手段】現像器の稼働開始当初に現像器により現像された基準画像の濃度検出値を初期濃度検出値として記憶しておき、トナー累積補給量が、現像器により現像された画像の画像密度の累積値の変化に対する傾きの範囲で規定される許容範囲内(図に示す上限と下限の範囲内)となるようにトナー補給量を補正するにあたり、現像器の稼働開始初期でかつ初期濃度検出値が上限基準値よりも大きい場合(初期濃度が下限濃度よりも低い場合)は、許容範囲の上限の傾きを小さくし(「稼働開始初期の上限」を参照)、現像器の稼働開始初期でかつ初期濃度検出値が下限基準値よりも小さい場合(初期濃度が上限濃度よりも高い場合)は、許容範囲の下限の傾きを大きくする(「稼働開始初期の下限」を参照)。
【選択図】図6

Description

本発明は画像形成装置及び現像剤補給量決定プログラムに関する。
トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置における現像器(現像容器内)へのトナー補給に関連して、特許文献1には、原稿画像の画素毎のデジタル画像信号の出力レベルからトナー補給時間を制御する構成の画像形成装置において、画像濃度検知用の参照画像を作像し、作像した参照画像の濃度を検知し、設定値に対する参照画像濃度のずれ量に応じて値が変化する係数を用いてトナー補給量を補正する技術が開示されている。
また特許文献2には、パッチ画像を定期的に形成してその濃度を検出し、パッチ画像の濃度検出値と予め設定された目標値とを比較した結果に基づき、露光光量や現像バイアスを補正することで出力画像の濃度を補正すると共に、形成画像中の非下地画素数の累積値の変化に対するトナー供給量累積値の変化の傾きを演算し、演算した傾きが規定範囲内か否かを判定し、傾きが規定範囲の上限値を超えている場合は出力画像濃度が低下するように前記目標値を補正し、傾きが規定範囲の下限値未満の場合は出力画像濃度が増大するように前記目標値を補正する技術が開示されている。
特開2000−352866号公報 特開2007−128010号公報
本発明は、二成分現像剤によって画像を現像する現像器の稼働開始初期にトナー濃度が過大又は過小となることを、トナー濃度を直接検出することなく防止できる画像形成装置及び現像剤補給量決定プログラムを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器と、少なくとも、前記現像器により現像されて前記濃度検出手段によって検出された基準画像の濃度に基づいて、前記現像容器内への現像剤補給量を演算する演算手段と、現像剤補給量の累積値が、前記現像器により現像された画像の画像密度の累積値の変化に対する傾きの範囲で規定される許容範囲内となるように、前記演算手段によって演算された現像剤補給量を補正すると共に、前記現像器の稼働開始当初に前記現像器により現像されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の初期濃度が基準範囲外の場合に、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲の前記傾きの範囲を、以降の期間における前記許容範囲の前記傾きの範囲よりも狭くする補正手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記補正手段は、前記基準画像の前記初期濃度が前記基準範囲の下限濃度よりも低い場合に、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲を規定する前記傾きの範囲のうち上限に相当する傾きを、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて小さくすることで、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲の前記傾きの範囲を、以降の期間における前記許容範囲の前記傾きの範囲よりも狭くする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記補正手段は、前記基準画像の前記初期濃度が前記基準範囲の上限濃度よりも高い場合に、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲を規定する前記傾きの範囲のうち下限に相当する傾きを、前記初期濃度と前記上限濃度との差に応じて大きくすることで、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲の前記傾きの範囲を、以降の期間における前記許容範囲の前記傾きの範囲よりも狭くする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記補正手段は、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲を規定する前記傾きの範囲のうち上限に相当する傾きを、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて小さくした後に、前記現像器によって現像された画像の平均画像密度が基準値未満となった場合には、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて小さくした前記上限に相当する傾きを元に戻す。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記補正手段は、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて小さくした前記上限に相当する傾きを元に戻した後に、前記現像器によって現像された画像の平均画像密度が基準値以上になった場合には、上限に相当する傾きを、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて再度小さくする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の発明において、前記現像容器及び前記現像器を含むユニットは前記画像形成装置に対して着脱可能とされ、前記ユニットには情報を記憶可能な記憶手段が付加されており、前記補正手段は、少なくとも、前記基準画像の初期濃度、前記現像剤補給量の累積値、前記画像密度の累積値、及び、前記現像器が稼働開始初期か否かを判断可能な情報を前記記憶手段に前記記憶手段に記憶させる。
請求項7記載の発明に係る現像剤補給量決定プログラムは、トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、少なくとも、前記現像器により現像されて前記濃度検出手段によって検出された基準画像の濃度に基づいて、前記現像容器内への現像剤補給量を演算する演算手段、及び、現像剤補給量の累積値が、前記現像器により現像された画像の画像密度の累積値の変化に対する傾きの範囲で規定される許容範囲内となるように、前記演算手段によって演算された現像剤補給量を補正すると共に、前記現像器の稼働開始当初に前記現像器により現像されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の初期濃度が基準範囲外の場合に、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲の前記傾きの範囲を、以降の期間における前記許容範囲の前記傾きの範囲よりも狭くする補正手段として機能させる。
請求項1,7記載の発明は、二成分現像剤によって画像を現像する現像器の稼働開始初期にトナー濃度が過大又は過小となることを、トナー濃度を直接検出することなく防止できる、という効果を有する。
請求項2記載の発明は、現像器の稼働開始初期における現像剤の現像性能が比較的低い場合にも、トナー濃度が過大となることを確実に防止できる、という効果を有する。
請求項3記載の発明は、現像器の稼働開始初期における現像剤の現像性能が比較的高い場合にも、トナー濃度が過小となることを確実に防止できる、という効果を有する。
請求項4記載の発明は、画像密度の低い画像の現像が続いた場合に、トナー消費量の誤差の累積によりトナー濃度が過小となることを防止することができる、という効果を有する。
請求項5記載の発明は、画像密度の低い画像の現像が続いた後に、通常の画像密度の画像を現像する状態に戻った場合に、トナー濃度が過大となることを防止することができる、という効果を有する。
請求項6記載の発明は、現像容器及び現像器を含むユニットが画像形成装置から離脱されて他の画像形成装置に装着された場合にも、前記ユニットが装着された他の画像形成装置において、現像器の稼働開始初期以降の期間よりも傾きの範囲よりも狭くした現像剤補給量の許容範囲に基づいて、現像器の稼働開始初期における現像剤補給量を補正する制御を継続することが可能となる、という効果を有する。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す概略図である。 画像形成部ユニットの内部構成を示す概略図である。 制御部周辺の概略構成を示すブロック図である。 初期濃度検知処理の内容を示すフローチャートである。 トナー補給処理の内容を示すフローチャートである。 現像器の稼働開始初期及び初期経過後におけるトナー供給量の許容範囲の上限及び下限の一例を示す線図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施形態では、本発明に支障の無い数値を一例として記載しているが、本発明は本実施形態に一例として記載した数値に限定されるものではない。
図1には本実施形態に係る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10の筐体10A内の下部には用紙収容部12が設けられ、図1における用紙収容部12の左側には給紙ローラ14が配設されており、用紙収容部12上に積載された記録用紙は、給紙ローラ14によって用紙収容部12から1枚ずつ引き出される。また、筐体10A内のうち図1における左側には、一対のローラ16に掛け渡された無端の用紙搬送ベルト18が上下方向に沿って配設され、給紙ローラ14と用紙搬送ベルト18との間には搬送ローラ20が配置されており、給紙ローラ14によって用紙収容部12から引き出された記録用紙は、搬送ローラ20によって用紙搬送ベルト18の配設位置の下端部付近迄搬送された後に、用紙搬送ベルト18によって上方へ搬送される。
また、筐体10A内のおよそ中央には上下方向に沿って間隔を空けて4個の画像形成部ユニット22が配列されており、図1における個々の画像形成部ユニット22の右側には、個々の画像形成部ユニット22に対応する4個の走査露光部24が配設されている。4個の画像形成部ユニット22は、図1における上から順にイエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のトナー像を形成するためのユニットであり、以下必要に応じて、符号「22」に「Y」「M」「C」「K」の何れかの符号を付加して各々を区別する(他の部材についても同様)。個々の画像形成部ユニット22は、図1におけるユニット22の左端に配置された感光体ドラム26を備えており、対応する走査露光部24と協働することで、感光体ドラム26の周面上に各色のトナー像を形成する。
個々の画像形成部ユニット22は画像形成装置10に対して各々着脱自在とされているが、画像形成装置10に装着された状態では、感光体ドラム26の周面が用紙搬送ベルト18の外周面と接触する位置に配置される。また、用紙搬送ベルト18の内周側のうち装着状態の個々の画像形成部ユニット22に対応する位置には、用紙搬送ベルト18を挟んで感光体ドラム26と対向する転写ローラ28が各々設けられている。これにより、画像形成部ユニット22Y,22M,22C,22Kによって形成されたY,M,C,K各色のトナー像は、4個の転写ローラ28により、用紙搬送ベルト18によって上方へ搬送される記録用紙に順に転写される。
図1における用紙搬送ベルト18の上端部の右斜め上方には定着部30が配置され、定着部30は定着ローラ30Aを備えている。転写ローラ28によってトナー像が転写された用紙は、定着部30の定着ローラ30Aによる加熱及び加圧によってトナー像が定着された後、定着部30の用紙搬送方向下流側に設けられた排出ローラ32によって搬送力が付与され、筐体10Aの上部に設けられた排出部34へ排出される。
また本実施形態では、個々の画像形成部ユニット22内の現像剤のトナー濃度検知等を目的として、個々の画像形成部ユニット22で形成された基準画像が用紙搬送ベルト18の外周面に転写されることがあり(詳細は後述)、用紙搬送ベルト18の上端部近傍には、用紙搬送ベルト18の外周面に転写された基準画像の濃度を検出する濃度センサ36が配設されている。なお、濃度センサ36は、用紙搬送ベルト18の外周面に光を照射して反射光量を検出することで基準画像の濃度を検出する構成であり、基準画像の濃度が高くなるに従って検出値(出力電圧値)は低くなる特性を有している。また、用紙搬送ベルト18の外周側のうち濃度センサ36の濃度検出位置よりもベルト移動方向下流側には、用紙搬送ベルト18の外周面上の基準画像等を除去して外周面を清掃する清掃部38が配設されている。
図2に示すように、画像形成部ユニット22は、感光体ドラム26の周面に接触回転するように配置され感光体ドラム26の周面を一様に帯電させる帯電部材40と、感光体ドラム26の周面上の残留トナーを取り除く清掃部材42と、を備えている。また、画像形成部ユニット22の内部には、トナーと磁性キャリアから成る二成分現像剤を貯留する現像容器を含む現像器44と、補給用の現像剤を貯留する補給用現像剤容器46と、が各々設けられている。なお、現像容器を含む現像器44と補給用現像剤容器46は別々のユニットとして分離してもよい。また、本実施形態では補給用の現像剤としてトナーを用いているが、補給用の現像剤にはキャリアが含まれていてもよい。
現像器44には撹拌搬送供給部材48、現像ローラ50及び規制部材52が設けられている。撹拌搬送供給部材48は、現像器(現像容器)44内の現像剤を撹拌すると共に現像ローラ50側へ搬送し、現像ローラ50の周面に現像剤を供給する。現像ローラ50は、感光体ドラム26の周面と間隙を隔てて配置され、感光体ドラム26との間に現像バイアス電圧が印加されるマグネットローラ等から成り、周面に供給され規制部材52によって層厚が規制された現像剤を感光体ドラム26の周面付近へ搬送し、感光体ドラム26との電位差によって飛翔するトナーを感光体ドラム26の周面に付着させる。これにより、走査露光部24による走査露光(後述)によって感光体ドラム26の周面上に静電潜像が形成されていた場合、この静電潜像がトナーによって現像されることで、感光体ドラム26の周面上にトナー像が形成される。
また、現像器(現像容器)44と補給用現像剤容器46との間には現像剤補給部材54が設けられており、トナー像の形成に伴って現像器44内のトナー濃度が低下すると、補給用現像剤容器46に貯留されている現像剤(トナー)が現像剤補給部材54によって現像器(現像容器)44へ補給される。
また、図示は省略するが、走査露光部24Y,24M,24C,24Kは、互いに異なる色(Y,M,C,K各色の何れか)の画像情報に応じて変調した光ビームLを射出する光源部と、光源部から射出された光ビームLをポリゴンミラー等によって主走査方向に偏向走査させる走査部と、被走査面上での光ビームLの主走査速度を補正するfθレンズや副走査方向にレンズパワーを有する面倒れ補正用のシリンドリカルレンズを含み、光ビームLを対応する画像形成部ユニット22の感光体ドラム26へ射出させる光学系と、を含んで各々構成されている。
感光体ドラム26の外周のうち、帯電部材40の配設位置と現像器44の現像ローラ50の配設位置との間は光ビームの露光位置とされ、画像形成部ユニット22には、露光位置に照射される光ビームが通過するための通路56が設けられている。走査露光部24Y,24M,24C,24Kから射出された光ビームL(Y),L(M),L(K),L(C)は、対応する画像形成部ユニット22Y,22M,22C,22Kの通路56を通過して感光体ドラム26の周面に各々照射され、かつ感光体ドラム26に軸線に沿って走査される。これにより、各画像形成部ユニット22Y,22M,22C,22Kの感光体ドラム26の周面には、対応する色の画像情報に応じて変調された光ビームが照射されることで、対応する色の画像情報に応じた静電潜像が形成され、この静電潜像が現像器44によって現像されることで対応する色のトナー像が形成されることになる。
図3に示すように、画像形成装置10は画像形成装置制御部60を備えている。制御部60はマイクロコンピュータ等から成り、CPU60A、ROMやRAMを含むメモリ60B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部60Cを含んで構成されている。記憶部60Cには、画像形成装置10の各部の動作を制御するための制御プログラム(図示省略)に加えて、後述する初期濃度検知処理を行うための初期濃度検知プログラムと、後述するトナー補給処理を行うためのトナー補給プログラムもインストールされている。なお、制御部60は本発明における演算手段及び補正手段の一例として機能する。
また画像形成装置10には、画像形成装置10に装着された画像形成部ユニット22Y,22M,22C,22Kと機械的及び電気的に接続されるユニット駆動部62Y,62M,62C,62Kが設けられている。個々のユニット駆動部62は、帯電部材40が感光体ドラム26を帯電させるための高電圧を発生する帯電制御部64と、現像器44の撹拌搬送供給部材48や現像ローラ50、現像剤補給部材54を回転駆動させると共に現像ローラ50に印加する現像バイアス電圧を供給する現像部駆動部66と、感光体ドラム26を回転駆動させるドラム駆動部68と、対応する画像形成部ユニット22の着脱を検出するセンサ(図示省略)を含んで構成されている。ユニット駆動部62Y,62M,62C,62Kは制御部60に接続されており、制御部60によって動作が制御される。
また、画像形成部ユニット22Y,22M,22C,22Kには、フラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部70が付加されている。この記憶部70は、画像形成部ユニット22が画像形成装置10に装着されると制御部60と電気的に接続され、制御部60が記憶部70から情報を読み出したり記憶部70に情報を書き込むことが可能な状態になる。なお、記憶部70は請求項6に記載の記憶手段の一例である。
制御部60には走査露光部24Y,24M,24C,24Kが接続されており、記録用紙に印刷すべき画像を表す画像データがPC(Personal Computer)等の外部機器から入力される。制御部60は、個々の走査露光部24Y,24M,24C,24Kの光源部から射出される光ビームを、外部機器から入力された画像データに応じて変調させる処理を行う。また、制御部60には濃度センサ36が接続されており、濃度センサ36による基準画像の濃度の検出結果は制御部60に入力される。また、制御部60には操作パネル72も接続されている。操作パネル72は、LCD等から成り各種情報を表示可能な表示部72Aと、複数のキーを備え利用者による情報入力を受け付ける受付部72Bを含んで構成されており、表示部72Aへの情報表示は制御部60によって制御され、利用者によって入力されて受付部72Bによって受け付けられた情報は制御部60に入力される。
次に本実施形態の作用として、まず、ユニット駆動部62Y,62M,62C,62Kの何れかのセンサにより、対応する画像形成部ユニット22の装着が検出されたことを契機として、制御部60のCPU60Aによって初期濃度検知プログラムが実行されることで実現される初期濃度検知処理について、図4を参照して説明する。
この初期濃度検知処理では、まずステップ100において、画像形成装置10に新たに装着された画像形成部ユニット22の記憶部70に書き込まれている情報の読み出しを行い、次のステップ102では、読み出した情報の中に初期濃度が含まれているか否かに基づいて、新たに装着された画像形成部ユニット22の記憶部70に初期濃度が既に書き込まれているか否か判定する。この判定が否定された場合、画像形成装置10に今回装着された画像形成部ユニット22は、過去に画像形成装置10に装着されていない未使用の画像形成部ユニット22であると判断できるので、ステップ104へ移行し、ステップ104以降で初期濃度の検出、記憶部70への書き込みを行う。
すなわち、ステップ104では、今回装着された画像形成部ユニット22に対応するユニット駆動部62の現像部駆動部66により、今回装着された画像形成部ユニット22の現像器(現像容器)44内の撹拌搬送供給部材48を一定時間(例えば120秒間)回転駆動させることで、今回装着された画像形成部ユニット22の現像器(現像容器)44内の現像剤を一定時間撹拌させる。次のステップ106では、今回装着された画像形成部ユニット22、対応する走査露光部24及び転写ローラ28によって基準画像(例えば一定面積でその全面が均一かつ一定の画像密度のパッチ画像)を形成させ、形成させた基準画像を用紙搬送ベルト18の外周面に転写させる。
ステップ108では、今回装着された画像形成部ユニット22や対応する走査露光部24、転写ローラ28によって形成されて用紙搬送ベルト18の外周面に転写された基準画像の濃度を濃度センサ36によって検出する。次のステップ110では、濃度センサ36による基準画像の濃度検出値を取り込み、取り込んだ基準画像の濃度検出値を、今回装着された画像形成部ユニット22の記憶部70に初期濃度検出値として書き込む。そしてステップ112では、今回装着された画像形成部ユニット22の記憶部70に、トナー累積補給量、累積画像密度及び累積印刷枚数の初期値(=0)を書き込み、初期濃度検知処理を終了する。
また、先のステップ102の判定が肯定された場合は、ステップ104〜ステップ112をスキップして初期濃度検知処理を終了する。これにより、過去に画像形成装置10に装着されていない未使用の画像形成部ユニット22が画像形成装置10に装着されたときにのみ、初期濃度の検出、記憶部70への初期濃度検出値の書き込みが行われ、記憶部70に書き込まれた初期濃度検出値は、その後、画像形成部ユニット22が画像形成装置10から一旦離脱された後に画像形成装置10に再装着されたとしても、更新されることなく記憶部70に記憶される。
一方、ステップ112で記憶部70に初期値(=0)を書き込んだ累積画像密度及び累積印刷枚数については、画像形成部ユニット22で記録用紙1枚分の画像形成が行われる毎に、記憶部70に記憶されている累積画像密度に、画像形成部ユニット22が形成した画像における画像密度(画像の全画素のうち画像形成部ユニット22がドットを形成した画素の数に或る係数を乗じた値)を加算した値を、記憶部70に記憶されている累積画像密度に上書きして記憶させると共に、記憶部70に記憶されている累積印刷枚数を1だけインクリメントした値を、記憶部70に記憶されている累積印刷枚数に上書きして記憶させる処理が制御部60によって行われることで更新される。また、同じくステップ112で記憶部70に初期値(=0)を書き込んだトナー累積補給量については、後述するように、画像形成部ユニット22の補給用現像剤容器46から現像器(現像容器)44へのトナーの補給が行われる毎に、記憶部70に記憶されているトナー累積補給量に今回のトナー補給量を加算した値を、記憶部70に記憶されているトナー累積補給量に上書きして記憶させる処理が制御部60によって行われることで更新される。
次に、制御部60が、画像形成部ユニット22Y,22M,22C,22Kの補給用現像剤容器46から現像器(現像容器)44へトナーを補給すべきタイミングが到来したと判断した場合に、制御部60のCPU60Aによってトナー補給プログラムが実行されることで実現されるトナー補給処理について、図5を参照して説明する。
このトナー補給処理では、まずステップ120において、以降の処理で補給対象とする色をY,M,C,K各色の中から選択する。次のステップ122では、ステップ120で補給対象として選択した色に対応する画像形成部ユニット22、走査露光部24及び転写ローラ28によって補給対象色の基準画像を形成させ、形成させた補給対象色の基準画像を用紙搬送ベルト18の外周面に転写させる。ステップ124では、補給対象色に対応する画像形成部ユニット22、走査露光部24及び転写ローラ28によって形成されて用紙搬送ベルト18の外周面に転写された補給対象色の基準画像の濃度を濃度センサ36によって検出する。
次のステップ126では、濃度センサ36による補給対象色の基準画像の濃度検出値を取り込み、取り込んだ補給対象色の基準画像の濃度検出値に基づき、補給対象色に対応する画像形成部ユニット22における補給用現像剤容器46から現像器(現像容器)44へのトナーの補給量(補給対象色の今回のトナー補給量)を演算する。基準画像の濃度検出値に基づくトナー補給量の演算には、公知の各種演算方法の何れを用いてもよく、一例としては、補給対象色の基準画像の濃度検出値を目標濃度と比較し、濃度検出値が目標濃度よりも高い場合はトナー補給量を0に設定する一方、濃度検出値が目標濃度よりも低い場合はその偏差が大きくなるに従ってトナー補給量を増大させる手法が挙げられる。また、特許文献2に記載されているように、累積画像密度の変化に対する累積トナー供給量の変化の傾きが基準範囲内となるように目標濃度を修正する制御も併用して今回のトナー補給量を算出することが好ましい(特に現像器44が稼働開始初期を過ぎた以降の期間)。
次のステップ128〜ステップ144では、今回のトナー補給量に対する上限値及び下限値を決定する。すなわち、ステップ128では補給対象色に対応する画像形成部ユニット22の記憶部70から初期濃度検出値、トナー累積補給量、累積画像密度、累積印刷枚数の各情報を読み出す。次のステップ130では、ステップ128で記憶部70から読み出した累積印刷枚数に基づいて、補給対象色に対応する画像形成部ユニット22(現像器44)が稼働開始初期か否か判定する。この判定は、累積印刷枚数を閾値(例えば画像形成部ユニット22の寿命に相当する印刷枚数の10%程度の値)と比較し、累積印刷枚数が閾値以下か否かを判定することで行うことができる。
この判定が否定された場合、すなわち補給対象色に対応する画像形成部ユニット22(現像器44)が稼働開始初期を過ぎている場合はステップ144へ移行し、ステップ128で記憶部70から読み出した累積画像密度を次の(1),(2)式に代入してトナー累積補給量の上限値及び下限値を各々演算してステップ146へ移行する。
トナー累積補給量上限値=累積画像密度×補給量上限傾き+定数 …(1)
トナー累積補給量下限値=累積画像密度×補給量下限傾き+定数 …(2)
図6には、累積画像密度の変化に対する、上記の(1)式で算出されるトナー累積補給量上限値の変化の一例を「稼働開始初期経過後の上限」と表記して示すと共に、累積画像密度の変化に対する、上記の(2)式で算出されるトナー累積補給量下限値の変化の一例を「稼働開始初期経過後の上限」と表記して示している。このように、本実施形態では、トナー補給量の許容範囲を、累積画像密度の変化に対するトナー累積補給量の傾きの範囲(補給量上限傾き以下、かつ補給量下限傾き以上)で規定している。
画像形成部ユニット22の現像器(現像容器)44内に貯留されている現像剤のトナー濃度(現像剤中のトナーの重量比)は、画像形成に伴うトナーの消費や補給用現像剤容器46からのトナーの補給に応じて変動するが、トナー濃度が過大になると筐体10A内へのトナーの飛散やそれに伴う形成画像の画質低下等が生じ、トナー濃度が過小になると筐体10A内へのキャリアの飛散やそれに伴う形成画像の画質低下等が生じ、装置が故障する原因と成る可能性もある。但し、現像剤のトナー濃度を直接検出できるセンサは高コストであるので、本実施形態では、現像剤のトナー濃度を直接検出することなく、基準画像の濃度検出値に基づいて現像剤のトナー濃度の推定(トナー補給量の算出)を行っている。
基準画像の濃度は現像剤の現像性能のばらつき等の影響も受けるので、基準画像の濃度検出値から現像剤のトナー濃度を正確に推定することは困難であるが、現像器44の稼働開始から或る程度の期間が経過すれば、例えば前述の、累積画像密度の変化に対する累積トナー供給量の変化の傾きが基準範囲内となるように目標濃度を修正する制御を併用する等により、現像器(現像容器)44内の現像剤のトナー濃度を長期的に適正範囲内に制御できる。このため、先の(1),(2)式が表すトナー補給量の許容範囲は、現像器(現像容器)44内へのトナー補給量が極端に過大又は過小となることのみ制限されるように、範囲(上限と下限との差)が比較的広く設定されている。
一方、例えば前述の、累積画像密度の変化に対する累積トナー供給量の変化の傾きが基準範囲内となるように目標濃度を修正する制御等では、画像形成部ユニット22(現像器44)の寿命が尽きる迄の期間に亘って現像器(現像容器)44内の現像剤のトナー濃度を適正範囲内に制御することを目的として、入力の変化に対する制御の応答速度が比較的低くされており、未使用の画像形成部ユニット22の現像器(現像容器)44内に貯留されている現像剤の現像性能が標準値と大きく相違していた場合、現像器44(画像形成部ユニット22)の稼働開始初期に、目標濃度を修正する制御等が現像剤のトナー濃度の変化に追いつかないことで、現像器(現像容器)44内に貯留されている現像剤のトナー濃度が過大又は過小となる可能性がある。
このため、ステップ130の判定が肯定された場合、すなわち補給対象色に対応する画像形成部ユニット22(の現像器44)が稼働開始初期の場合はステップ132へ移行し、ステップ128で記憶部70から読み出した初期濃度検出値が、予め設定された下限基準値Dよりも低いか否か判定する。なお、初期濃度検出値は基準画像の濃度が高くなるに従って値が小さくなるので、ステップ132では初期濃度が上限濃度よりも高いか否かを判定している。この判定が否定された場合はステップ134へ移行し、ステップ128で記憶部70から読み出した累積印刷枚数が一定値G(例えばG=200)以上か否か判定する。この判定も否定された場合はステップ138へ移行し、ステップ128で記憶部70から読み出した初期濃度検出値が、予め設定された上限基準値Bよりも高いか否か判定する。なお、初期濃度検出値は基準画像の濃度が低くなるに従って値が大きくなるので、ステップ138では初期濃度が下限濃度よりも低いか否かを判定している。
初期濃度検知処理(図4)で初期濃度を検出する際には、画像形成部ユニット22で基準画像以外の画像の形成は行われておらず、現像器(現像容器)44内へのトナーの補給も行われていないので、現像器(現像容器)44内の現像剤のトナー濃度は一定値である。このため、初期濃度検出値が上限基準値Bよりも高い(すなわち初期濃度が下限濃度よりも低い)場合、補給対象色に対応する画像形成部ユニット22の現像器(現像容器)44内に貯留されている現像剤は、その現像性能が標準値よりも大幅に低いと判断できる。そして、現像剤の現像性能が低い場合、現像器(現像容器)44内へのトナーの補給を繰り返しても基準画像の濃度が上昇しにくいことで、現像器(現像容器)44内のトナー濃度が過大になり易い。
このため、ステップ138の判定が肯定された場合はステップ140へ移行し、トナー累積補給量の下限値については先の(2)式に従って演算する一方、トナー累積補給量の上限値については、ステップ128で記憶部70から読み出した累積画像密度及び初期濃度検出値を次の(3)式に代入して演算した後に、ステップ146へ移行する。
トナー累積補給量上限値=累積画像密度×補給量上限傾き
×(1−(初期濃度検出値−上限基準値B)×係数C)+定数 …(3)
図6には、累積画像密度の変化に対する、上記の(3)式で算出されるトナー累積補給量上限値の変化の一例を「稼働開始初期の上限」と表記して示す。
一例として、累積画像密度=100000(参考までに、A4ベタ画像の画像密度=2000)、補給量上限傾き=18/100、定数=200とすると、先の(1)式に従ってトナー累積補給量上限値を演算した場合は、
トナー累積補給量上限値=100000×(18/100)-200=17800(m秒)
となるが(このトナー累積補給量上限値は現像剤補給部材54の回転駆動時間の累積値の上限値を表している)、同じ条件で初期濃度検出値=1.7(V)、上限基準値B=1.4(V)、係数C=0.8であったとすると、(3)式に従ってトナー累積補給量上限値を演算した場合は、
トナー累積補給量上限値=100000×(18/100)×(1-(1.7-1.4)×0.8)-200=13480(m秒)
となり、トナー累積補給量上限値が小さくされることでトナー累積補給量の許容範囲が狭くされることになる。
また、初期濃度検出値が下限基準値Dよりも低い(すなわち初期濃度が上限濃度よりも高い)場合、補給対象色に対応する画像形成部ユニット22の現像器(現像容器)44内に貯留されている現像剤は、その現像性能が標準値よりも大幅に高いと判断できる。そして、現像剤の現像性能が高い場合、現像器(現像容器)44内へのトナーの補給を抑制しても基準画像の濃度が低下しにくいことで、現像器(現像容器)44内のトナー濃度が過小になり易い。このため、先のステップ132の判定が肯定された場合はステップ142へ移行し、トナー累積補給量の上限値については先の(1)式に従って演算する一方、トナー累積補給量の下限値については、ステップ128で記憶部70から読み出した累積画像密度及び初期濃度検出値を次の(4)式に代入して演算した後に、ステップ146へ移行する。
トナー累積補給量下限値=累積画像密度×補給量下限傾き
×(1−(初期濃度検出値−下限基準値D)×係数E)+定数 …(4)
図6には、累積画像密度の変化に対する、上記の(4)式で算出されるトナー累積補給量下限値の変化の一例を「稼働開始初期の下限」と表記して示す。
一例として、累積画像密度=100000、補給量下限傾き=12/100、定数=3500とすると、先の(2)式に従ってトナー累積補給量下限値を演算した場合は、
トナー累積補給量下限値=100000×(12/100)-3500=8500(m秒)
となるが(このトナー累積補給量下限値は現像剤補給部材54の回転駆動時間の累積値の下限値を表している)、同じ条件で初期濃度検出値=0.7(V)、下限基準値B=0.9(V)、係数E=0.95であったとすると、(4)式に従ってトナー累積補給量下限値を演算した場合は、
トナー累積補給量下限値=100000×(12/100)×(1-(0.7-0.9)×0.95)-3500=10780(m秒)
となり、トナー累積補給量下限値が大きくされることでトナー累積補給量の許容範囲が狭くされることになる。
なお、初期濃度検出値が下限基準値D以上でかつ上限基準値B以下の場合は、補給対象色に対応する画像形成部ユニット22の現像器(現像容器)44内に貯留されている現像剤の現像性能は基準範囲内と判断できるので、ステップ132の判定が否定され、かつステップ138の判定も否定された場合は前述のステップ144へ移行し、先の(1),(2)式に従ってトナー累積補給量の上限値及び下限値を各々演算する。
上記のようにしてステップ140又はステップ142又はステップ144でトナー累積補給量の上限値及び下限値を演算すると、ステップ146において、ステップ128で記憶部70から読み出したトナー累積補給量に、先のステップ126で演算した今回のトナー補給量を加算した値が、上記で演算したトナー累積補給量の上限値から下限値の範囲内か否か判定する。
この判定が肯定された場合はステップ150へ移行するが、ステップ146の判定が否定された場合はステップ148へ移行し、トナー累積補給量に今回のトナー補給量を加算した値が、トナー累積補給量の上限値又は下限値に一致するようにトナー補給量を補正する。具体的には、トナー累積補給量に今回のトナー補給量を加算した値がトナー累積補給量の上限値よりも大きい場合には、今回のトナー補給量を、トナー累積補給量の上限値からトナー累積補給量を減算した値に設定し、トナー累積補給量に今回のトナー補給量を加算した値がトナー累積補給量の下限値よりも小さい場合には、今回のトナー補給量を、トナー累積補給量の下限値からトナー累積補給量を減算した値に設定する。
そしてステップ150では、補給対象色に対応する画像形成部ユニット22において、補給用現像剤容器46に貯留されているトナーが、上記で決定した今回のトナー補給量だけ現像器(現像容器)44へ補給されるように、現像剤補給部材54を今回のトナー補給量に対応する時間だけ回転駆動させる。またステップ152では、補給対象色に対応する画像形成部ユニット22の記憶部70に記憶されている累積トナー補給量を、当該累積トナー補給量に今回のトナー補給量を加算した値で上書きして記憶させる。
次のステップ154では、上述した処理をY,M,C,K全色について行ったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ120へ戻り、ステップ154の判定が肯定される迄ステップ120〜ステップ154を繰り返す。そして、上述した処理をY,M,C,K全色について行うと、ステップ154の判定が肯定されてトナー補給処理を終了する。
ところで、上述した処理では累積画像密度を用いて累積トナー消費量を推定しているものの、電子写真方式で形成した画像はドットを形成しない画素にも視認できない程度にトナーが付着しているので、画像密度の低い画像の形成では実際のトナー消費量が画像密度と相違しており(例えば画像密度が1%の画像を形成した際のトナー消費量はベタ画像の3〜4%程度に達する)、画像密度の低い画像の形成が連続した場合や、形成画像の殆どが画像密度の低い画像であった場合、画像密度と実際のトナー消費量との相違が誤差として蓄積されることで、現像器(現像容器)44内の現像剤のトナー濃度が過小となることも考えられる。
このため、図5のトナー補給処理では、累積印刷枚数が一定値G以上となることでステップ134の判定が肯定された場合はステップ136へ移行し、過去G(例えばG=200)枚の印刷での平均画像密度(=累積画像密度/累積印刷枚数)が基準値F(例えばF=20)よりも小さいか否かを判定する。なお、例えばA4ベタ画像の画像密度は2000であるので、基準値F=20であれば平均画像密度が1%よりも低いか否かを判定している。この判定が否定された場合はステップ138へ移行するが、判定が肯定された場合はステップ144へ移行し、先の(1),(2)式に従ってトナー累積補給量の上限値及び下限値を各々演算する。これにより、現像器(現像容器)44内の現像剤のトナー濃度が過小となることが回避される。
また、ステップ136の判定が一旦肯定された場合にも、平均画像密度が基準値F以上になれば、累積画像密度の値が大きくなることで、画像密度と実際のトナー消費量との相違が累積画像密度に誤差として及ぼす影響が相対的に小さくなるので、ステップ136の判定が否定されてステップ138へ移行し、初期濃度検出値が上限基準値Bより大きければ、先の(3)式に従って演算したトナー累積補給量上限値が再度用いられることになる。
なお、上記ではトナー補給処理のステップ126において、基準画像の濃度検出値に基づいてトナー補給量を演算する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば画像形成を行った画像の画像密度に応じて最小限のトナー補給量を演算して第1のトナー補給を行うと共に、定期的に基準画像を形成して濃度を検出し、基準画像の濃度検出値に基づき第1のトナー補給を補足するトナー補給量を演算して第2のトナー補給を行うようにしてもよい。この場合、トナー累積補給量の上限値及び下限値の演算に用いるトナー累積補給量としては、第1のトナー補給でのトナー累積補給量と第2のトナー補給でのトナー累積補給量を合算した値を用いればよい。
また、上記では現像器(現像容器)44を含む画像形成部ユニット22を画像形成装置10に対して着脱自在とした構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、現像器(現像容器)、或いは現像器(現像容器)を含む画像形成部ユニットが着脱自在ではない構成に適用することも可能であることは言うまでもない。
また、上記では画像形成部ユニット22が4個設けられ、カラー画像を形成可能な画像形成装置10に本発明を適用した態様を説明したが、これに限られるものではなく、本発明に係る画像形成装置は単色の画像のみ形成可能な構成であってもよいし、複写機としての機能やファクシミリ装置としての機能を兼ね備えた構成であってもよい。
また、上記では本発明に係る現像剤補給量決定プログラムの一例である初期濃度検知プログラム及びトナー補給プログラムが制御部60の記憶部60Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る現像剤補給量決定プログラムはCD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
10 画像形成装置
22 画像形成部ユニット
44 現像器(現像容器)
46 補給用現像剤容器
50 現像ローラ
54 現像剤補給部材
60 制御部
70 記憶部

Claims (7)

  1. トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器と、
    少なくとも、前記現像器により現像されて前記濃度検出手段によって検出された基準画像の濃度に基づいて、前記現像容器内への現像剤補給量を演算する演算手段と、
    現像剤補給量の累積値が、前記現像器により現像された画像の画像密度の累積値の変化に対する傾きの範囲で規定される許容範囲内となるように、前記演算手段によって演算された現像剤補給量を補正すると共に、前記現像器の稼働開始当初に前記現像器により現像されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の初期濃度が基準範囲外の場合に、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲の前記傾きの範囲を、以降の期間における前記許容範囲の前記傾きの範囲よりも狭くする補正手段と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記補正手段は、前記基準画像の前記初期濃度が前記基準範囲の下限濃度よりも低い場合に、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲を規定する前記傾きの範囲のうち上限に相当する傾きを、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて小さくすることで、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲の前記傾きの範囲を、以降の期間における前記許容範囲の前記傾きの範囲よりも狭くする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、前記基準画像の前記初期濃度が前記基準範囲の上限濃度よりも高い場合に、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲を規定する前記傾きの範囲のうち下限に相当する傾きを、前記初期濃度と前記上限濃度との差に応じて大きくすることで、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲の前記傾きの範囲を、以降の期間における前記許容範囲の前記傾きの範囲よりも狭くする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲を規定する前記傾きの範囲のうち上限に相当する傾きを、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて小さくした後に、前記現像器によって現像された画像の平均画像密度が基準値未満となった場合には、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて小さくした前記上限に相当する傾きを元に戻す請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記補正手段は、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて小さくした前記上限に相当する傾きを元に戻した後に、前記現像器によって現像された画像の平均画像密度が基準値以上になった場合には、上限に相当する傾きを、前記初期濃度と前記下限濃度との差に応じて再度小さくする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記現像容器及び前記現像器を含むユニットは前記画像形成装置に対して着脱可能とされ、前記ユニットには情報を記憶可能な記憶手段が付加されており、
    前記補正手段は、少なくとも、前記基準画像の初期濃度、前記現像剤補給量の累積値、前記画像密度の累積値、及び、前記現像器が稼働開始初期か否かを判断可能な情報を前記記憶手段に前記記憶手段に記憶させる請求項1〜請求項5の何れか1項記載の画像形成装置。
  7. トナーとキャリアから成り現像容器内に貯留された二成分現像剤によって画像を現像する現像器を備えた画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、
    少なくとも、前記現像器により現像されて前記濃度検出手段によって検出された基準画像の濃度に基づいて、前記現像容器内への現像剤補給量を演算する演算手段、
    及び、現像剤補給量の累積値が、前記現像器により現像された画像の画像密度の累積値の変化に対する傾きの範囲で規定される許容範囲内となるように、前記演算手段によって演算された現像剤補給量を補正すると共に、前記現像器の稼働開始当初に前記現像器により現像されて前記濃度検出手段によって検出された前記基準画像の初期濃度が基準範囲外の場合に、前記現像器の稼働開始初期における前記許容範囲の前記傾きの範囲を、以降の期間における前記許容範囲の前記傾きの範囲よりも狭くする補正手段
    として機能させるための現像剤補給量決定プログラム。
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