JP2011134516A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】レバー式コネクタ本体の大型化を招くことなく、嵌合完了状態を保持するレバー式コネクタを提供する。
【解決手段】互いに所定の嵌合方向に沿って嵌合可能な機器側及び電線側ハウジングと、機器側ハウジング11に突設されたカムピン14と、電線側ハウジングに回動軸を中心に回動可能に支持されカムピン14と係合するカム溝38を有するレバー33と、電線側ハウジングにスライド可能に保持されたホルダ34と、レバーに設けられた連結ピン39と、連結ピンと係合する連結溝43を備えホルダを嵌合方向に操作することでレバーを回転させて両コネクタハウジングを嵌合させるレバー式コネクタであって、ホルダには連結溝の終端部に連結ピンを保持する弾性ロック片46が設けれられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レバーを操作する操作部材を備えたレバー式コネクタに関する。
従来、多極構造のコネクタでは嵌合抵抗が大きくなるため、コネクタの嵌合性を向上させることが試みられている。例えば特許文献1記載のレバー式コネクタでは、一方のコネクタがカムピンを有する第一のコネクタハウジングによって構成され、他方のコネクタがカムピンと係合するカム溝を有するレバーと、レバーを回動可能に支持して第一のコネクタハウジングと嵌合する第二のコネクタハウジングと、第二のコネクタハウジングに嵌合方向及び離脱方向に沿ってスライド可能に保持された操作部材とによって構成されている。そして、互いのコネクタを嵌合させる時には、この操作部材を嵌合方向にスライドさせることにより、レバーに設けられた連結ピンを案内してレバーを回動させることで互いのコネクタを嵌合完了方向に引き込む構成となっている。
特開平10−21992号公報
ところが、これらのレバー式コネクタには互いのコネクタの嵌合完了状態を保持する機能が無く、振動や電線が引っ張られることによって操作部材やレバーががたつき、その結果、コネクタの嵌合が解除される状態に至ってしまうとった問題がある。このため、コネクタに別途新たに嵌合状態を保持する保持部材を付け加えることが検討されている。
しかしながら、これらのレバー式コネクタは多極構造である上に、嵌合性を高めるためのレバーや操作部材が採用されていることから、コネクタが大型化しており、別途新たに保持部材を加えることは更にコネクタの大型化を招くことになる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、レバー式コネクタ本体の大型化を招くことなく、嵌合完了状態を保持するレバー式コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、互いに所定の嵌合方向に沿って嵌合可能な第一及び第二コネクタハウジングと、前記第一コネクタハウジングに突設されたカムピンと、前記第二コネクタハウジングに回動軸を中心に回動可能に支持され前記カムピンと係合するカム溝を有するレバーと、前記第二コネクタハウジングに前記嵌合方向及びその反対方向に沿ってスライド可能に保持された操作部材と、前記操作部材及び前記レバーの一方及び他方に形成されて互いに係合する連結ピン及び連結溝を備え前記操作部材を操作することで前記レバーを回動させて前記両コネクタハウジングを互いに嵌合又は離脱方向に移動させる操作機構と、前記連結溝のうち前記両コネクタハウジングが嵌合完了状態に至ったときに前記連結ピンが到達する終端部に設けられ前記連結ピンをその位置に保持する弾性ロック片とを有するところに特徴を有する。
このような構成のレバー式コネクタにおいて、互いのコネクタハウジングが嵌合状態に至った時には連結ピンが弾性ロック片によって連結溝の終端部に固定される。これにより、操作機構が固定されて両コネクタハウジングの嵌合状態が保持される。また、嵌合状態を保持する部材の一部として既設の連結ピンを利用することによりコネクタを大型化することなく両コネクタハウジングの嵌合状態を保持することができる。
本発明の実施の態様として、以下のような構成としてもよい。
前記弾性ロック片は前記連結溝の周縁部において前記連結溝の深さ方向に弾性変形可能に設けられると共に常時は先端部が前記連結溝の上端面から突出しており、前記連結ピンには前記連結溝を貫通した先端の外周縁に前記連結溝の上端面に沿って延出するフランジが形成され、前記連結ピンが前記連結溝の前記終端部に至る過程で前記フランジにより前記弾性ロック片を前記連結溝の下方に押し込み前記終端部に至った後には前記弾性ロック片が弾性的に復帰して前記フランジを係止するように構成されている。
このような構成によると、連結ピンのフランジを固定する部材を連結溝の周辺部に設けることにより従来のレバー式コネクタとほぼ同一の大きさにおいて、互いのコネクタハウジングを嵌合状態に保持することができる。
前記連結ピンは前記レバーに、前記連結溝は前記操作部材に設けられ、前記弾性ロック片は、前記操作部材のうち前記連結溝の終端部近くから立ち上がる支点部と、前記連結ピンの軸方向に沿って変位して前記連結ピンの先端に係合する係合爪とを有する。
このような構成によると、連結溝の終端部において操作部材の側面に設けられた弾性ロック片の係合爪が連結ピンを保持するため、コネクタを大型化することなくコネクタハウジングの嵌合状態を保持することができる。
前記弾性ロック片には、前記連結ピンとの係合解除方向に押圧操作するための押圧操作部が突設されている。
このような構成によると、メンテナンスなどの際に、押圧操作部を押圧操作する事で弾性ロック片と連結ピンとの係合を解除することができ、互いのコネクタハウジングを容易に嵌合解除状態にすることができる。
本発明によれば、レバー式コネクタ本体の大型化を招くことなく、嵌合完了状態を保持するレバー式コネクタを提供することができる。
本発明の実施形態1に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合前状態を示す斜視図 実施形態1に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合完了状態を示す斜視図 実施形態1に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合前状態を示す側面図 レバーの平面図 実施形態1に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合完了状態を示す側面図 図5のVI−VI線断面図 本発明の実施形態2に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合前状態を示す斜視図 実施形態2に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合完了状態を示す斜視図 実施形態2に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合完了状態を示す側面図 実施形態2に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合完了状態を示す平面部分断面図 ホルダの連結溝部分の一部拡大図 図11のXII−XII線断面拡大図 実施形態3に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合前状態を示す斜視図 実施形態3に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合完了状態を示す側面図 実施形態3に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合前状態を示す側面図 図15のXVI−XVI線断面図 実施形態3に係る機器側及び電線側コネクタの嵌合完了状態を示す側面図 図17のXVIII−XVIII線断面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1乃至図6によって説明する。
本実施形態1では、機器の取付部Yに取り付けられて固定された機器側コネクタ10と電線が接続された端子金具(図示せず)を装着する電線側コネクタ30とから構成されるコネクタを例示している。尚、以下の説明において「前」及び「後」とは、互いのコネクタを嵌合させるための操作方向の先側及び後側をいう。
機器側コネクタ10は第一コネクタハウジングに相当する合成樹脂製の機器側ハウジング11と機器側ハウジング11に取り付けられる端子金具(図示せず)によって構成される。
機器側ハウジング11は図1又は図3に示すように、全体の外観が直方体形状をなし、前方部にフード部12が形成され、後方部にキャビティが縦横に複数形成されたハウジング本体(図面の簡略化のため図示せず)が形成されている。フード部12の外面には短手方向の両側面の中央位置に傾斜係合部13が形成され、長手方向の両側面にはカムピン14が形成されている。傾斜係合部13はフード部12の前方開口縁よりやや後方の位置からフード部12の後方部よりやや前方位置まで真っ直ぐに延びて僅かに拡幅する拡幅斜面13Aと、拡幅斜面13Aの後方端部において嵌合方向と交差する段差部13Bとによって構成されている。カムピン14はフード部12の長手側面の前方縁よりやや後方において長手側面の側端縁よりやや中央寄りの位置に突設されており、フード部12におけるそれぞれのカムピン14の位置関係は嵌合面の中心に対して点対称に配置されている。
一方、電線側コネクタ30は、図2及び図3に示すように電線が接続された端子金具(図示せず)を装着し機器側ハウジング11のフード部12内に収容されて嵌合する第二コネクタハウジングに相当する合成樹脂製の電線側ハウジング31と、電線側ハウジング31の側面に支持されたレバー33と、レバー33と電線側ハウジング31の周囲を囲んで保持する操作部材に相当するホルダ34とによって構成されている。
電線側ハウジング31は直方体形状をなし、その内部は図2に示すように、キャビティ35が長手方向に四列、短手方向に二段、縦横に計八つ形成されている。そして、その外面には長手方向の両側面の後方縁部にレバーを回動可能に支持する支持軸(図示せず)が嵌合面の中心に対して点対称に突設され、後方端面にはその四隅に前後方向に延びるガイド受36が短手方向の側面と一体に形成されている。
レバー33は図4に示すように一端が幅広で他端が先細りした合成樹脂製の板状をなしている。このレバー33の幅広の端部には開口部37が設けられ、開口部37から嵌合方向に弧状を成すカム溝38が一体に形成されている。幅広の端部の反対側に位置する先細りした他端には連結ピン39が突設され、その先端にはフランジ40が形成されている。カム溝38の奥端にはその終端縁に隣接して形成され電線側ハウジング31の支持軸(図示せず)に嵌合させる軸受孔41が形成され、電線側ハウジング31に取り付けられるレバー33の関係からその向きは嵌合面の中心に対して点対称の関係になっている。
電線側ハウジング31に支持されたレバー33は図1又は図3に示すように開口部37にそれに対応するカムピン14が係合してカム溝38への進入を可能にする位置(以下、「嵌合初期状態」という)と、カムピン14がカム溝38の最終位置に至って両コネクタの嵌合が完了した位置(以下、「嵌合完了状態」という)との間で回動可能となっている。 嵌合初期状態から両コネクタ10,30を嵌合させる時には開口部37にカムピン14をセットすることでカムピン14がカム溝38へ進入可能な状態に設定される。そして、レバー33を嵌合完了方向に回動することでカムピン14をカム溝38の終端部へ案内して機器側ハウジング11に電線側ハウジング31を引き込むカム機構により互いのコネクタ10,30が嵌合される。
一方、ホルダ34は合成樹脂製であって、図1及び図4に示すように概ね角筒状を成し、その内部はレバー33と電線側ハウジング31とを収容可能としている。ホルダ34の短手方向の外面には弾性変形可能な弾性係合片42を備え、長手方面の両壁面に連結溝43を備えている。弾性係合片42は機器側ハウジング11の傾斜係合部13と対応する位置に設置され、その先端の内側には図示しない保持爪が形成されている。この弾性係合片42は機器側コネクタ10と電線側コネクタ30とが嵌合完了状態に至るときには傾斜係合部13に乗り上げる状態となって外側に弾性変形し、両コネクタ10,30が嵌合完了状態に至ったときには弾性係合片42の弾性変形が解除され保持爪(図示せず)が傾斜係合部13の段差部13Bと係合して嵌合完了状態を保持する構成となっている。また、弾性係合片42の後方端部の外面には内側に向かって押圧操作することで弾性係合片42を撓み変形させて傾斜係合部13の段差部13Bと弾性係合片42の保持爪(図示せず)との係合状態を解除する解除操作部42Aが形成されている。
弾性係合片42の両側にはホルダ34の壁面が内側に巻き込んで僅かに内部に食い込み、電線側ハウジング31のガイド受36と対向する食い込み部44が形成されている。食い込み部44はホルダ34の前方開口縁から後方開口縁まで真っ直ぐ延びる状態に形成され、その後端部には内側に突出して電線側ハウジング31のガイド受36と係合する押え部45が形成されている。押え部45は両コネクタ10,30が嵌合完了するときに四箇所においてガイド受36を押さえつけることで電線側ハウジング31を機器側ハウジング11に対して均一に嵌め合わせると共に、ホルダ34から電線ハウジング31を抜け止めしている。また、両コネクタ10,30が嵌合するときには電線側ハウジング31が機器側ハウジング11のフード部12に収容されると共に、フード部12の外面とホルダ34の食い込み部44とが摺動することによりホルダ34内に機器側ハウジング11が案内されて収容され、ホルダ34の長手方向の壁面と食い込み部44との間には電線ハウジング31に支持されたレバー33が収容される。
また、ホルダ34にはその長手方向の両壁面に連結溝43が形成され、連結溝43は後方開口縁の長手方向の中央よりもやや側縁寄りの位置から嵌合方向に真直ぐ延びて側縁方向に向かって略レ字状に屈曲されている。
連結溝43にはレバー33の連結ピン39が摺動可能な状態に取り付けられており、連結ピン39は連結溝43の屈曲した位置を僅かに通り過ぎた位置において嵌合初期状態とされている。また、連結ピン39のフランジ40は連結溝43の周縁部に形成されたフランジ受部43Aと係合して連結溝43から連結ピン39を抜け止めしている。
さて、連結ピン39のフランジ40は図4及び図5に示すようにカム溝38側の一部が欠けた状態に形成されている。そのフランジ40の欠けた位置には互いのコネクタ10,30が嵌合完了状態に至って連結ピン39が連結溝43の終端部に至ったときに連結溝43と交差する係合面40Aが形成され、連結溝43のフランジ受部43Aには係合面40Aと係合して連結ピン39を連結溝43の終端部に固定する係止面46Aを備えた弾性ロック片46が設けられている。弾性ロック片46は略直方体状をなし、その先端に係止面46Aが設けられている。また、弾性ロック片46の連結溝43の深さ方向の厚みが連結溝43の周縁部の厚みに比べてほぼ二倍に形成されている。
弾性ロック片46は嵌合方向に撓み変形可能な状態に構成され、弾性ロック片46が位置する連結溝43には弾性ロック片46が撓んで変形する位置に嵌合方向に凹んで弾性ロック片46を逃がす逃がし凹部47が形成されている。そして、逃がし凹部47の開口部47Aは弾性ロック片46の長さよりもやや広めに形成され、弾性ロック片46の撓み変形の障害に成らないように構成されている。また、弾性ロック片46は図6に示すようにホルダ34の壁面と比べてほぼ二倍の厚みがあるため壁面からやや突出した状態に形成されており、その突出した領域には嵌合方向に押圧操作することで弾性ロック片を嵌合方向に撓み変形させる押圧操作部48が形成されている。
本実施形態のレバー式コネクタは上記のような構造であって、続いて嵌合及び嵌合解除操作とその作用を説明する。
まず、図1及び図3に示すように機器側コネクタ10のフード部12に電線側ハウジング31を収容してレバー33の開口部37とそれに対応する機器側ハウジング11のカムピン14を係合させて嵌合初期状態とする。次にホルダ34を嵌合方向に押圧操作することによりレバー33の連結ピン39が連結溝43の終端部に向かって案内されてレバー33が嵌合方向に回動する。すると、機器側ハウジング11のカムピン14とレバー33のカム溝38によるカム作用によって互いのコネクタ10,30が嵌合方向に引き寄せられる(操作機構に相当する)。そして、両コネクタ10,30が嵌合完了状態に至る時には連結ピン39のフランジ40が弾性ロック片46を嵌合方向に撓み変形させ、嵌合完了状態に至ったときにはフランジ40が弾性ロック片46を乗り越えて連結溝43の終端部に至ることにより弾性ロック片46の撓み変形が解除され、フランジ40の係合面40Aが弾性ロック片46の係止面46Aに係止される。また、これとは別にホルダ34の短手方向に設けられた弾性係合片42が傾斜係合部13に係合する。これにより、両コネクタ10,30の嵌合完了状態を保持し、レバー式コネクタの導通状態を保証することができる。また、上記のように、既設の連結ピン39を用いることによって、ホルダ34の外側に保持部材を別途新たに設ける必要がなく、レバー式コネクタの大型化を防ぐことができる。
更に、両コネクタ10,30の嵌合を解除する時には、ホルダ34の短手方向に設けられた解除操作部42Aを押圧操作することで傾斜係合部13と弾性係合片42との係合状態を解除すると共に、弾性ロック片46の押圧操作部48を嵌合方向に押圧操作することにより弾性ロック片46を嵌合方向に撓み変形させて連結ピン39のフランジ40の係合面40Aと弾性ロック片46の係止面46Aとの係合を解除する。そして、ホルダ34を離脱方向にスライドさせることにより両コネクタ10,30を容易に嵌合解除状態にすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7乃至図12によって説明する。
実施形態2のレバー式コネクタは、実施形態1と同様、機器の取付部Yに取り付けられて固定された機器側コネクタ10と電線が接続された端子金具(図示せず)を装着する電線側コネクタ30とから構成されるが、連結ピン39のフランジ40が半分程度かけた半月形状に形成され、弾性ロック片46がホルダ34の両側面に形成された連結溝43のフランジ受部43Aに設けられ、且つ、連結溝43を挟んで対向する位置に一対形成されている。また、ホルダ34の後方開口縁には連結溝43からの連結ピン39の抜けを防止するためにフレーム60が設けられ、図7及び図8において機器側コネクタを構成する機器側ハウジングのハウジング本体32は図面の簡略化のため図示しない。
半月形状のフランジ40は連結ピン39が連結溝43の終端部に至ったときには連結溝43の終端部側に位置し、そのフランジ40の欠けた位置には連結溝43のフランジ受部43Aと交差する係合面40Aが形成され、弾性ロック片46にはその先端に係合面40Aを係止する係止面46Aが形成されている。
弾性ロック片46は図10乃至図12に示すように略直方体状を成すと共に、ホルダ34の外面より連結溝43の終端部に向かって僅かに上昇するように斜面した状態に設けられ、連結溝の深さ方向に弾性変形可能に形成されている。その先端部の内面は先端に位置する係止面46Aの内側に位置する側縁から基端部の内面に向かってR状に凹んだ状態に形成され、弾性ロック片46とフランジ受部43Aの外周縁との間にはスリット49が設けられている。そして、弾性ロック片46の先端から連結溝43の終端部の間にはスリット49と一体になって撓み変形する弾性ロック片を逃がす逃がしスリット50が形成されている。その他は、前記実施形態1とほぼ同じ構成となっている。
実施形態2は実施形態1と同様、両コネクタ10,30が嵌合完了状態に至る時には連結ピン39のフランジ40が一対の弾性ロック片46を連結溝43の深さ方向に撓み変形させ、嵌合完了状態に至ったときにはフランジ40が弾性ロック片46を乗り越えて連結溝43の終端部に至ることにより弾性ロック片46の撓み変形が解除され、フランジ40の係合面40Aが弾性ロック片46の係止面46Aに係止される。これにより、レバー式コネクタを大型化することなく、両コネクタ10,30の嵌合完了状態が保持され、レバー式コネクタの導通状態が保証される。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図13乃至図18によって説明する。
実施形態3のレバー式コネクタは、実施形態1と同様、機器の取付部Yに取り付けられて固定された機器側コネクタ10と電線が接続された端子金具(図示せず)を装着する電線側コネクタ30とから構成されるが、弾性ロック片46が連結溝43の終端部の両側面に設けられている。弾性ロック片46は矩形の板状をなし、その短手方向側縁部より僅かに中央寄りの位置に設けられた支持部46Bによってホルダ34の側縁部に固定され、ホルダ34の壁面と並行する状態に取り付けられている。弾性ロック片46にはその支持部46Bの位置とは反対側の先端部に先端から支持部46Bの方向に向かって拡幅する傾斜面51Aが設けられたロック爪51が短手方向の板幅全体に設けられ、ロック爪51は連結ピン39が連結溝43の終端部に至っときに連結ピン39の先端部を係止する構成となっている。また、弾性ロック片46には支持部46B側の側縁部の外面に押圧操作することによりロック爪51をホルダ34から離れる方向に弾性ロック片46を撓み変形させる押圧操作部48が形成されている。その他は、前記実施形態1とほぼ同じ構成となっている。
実施形態3において両コネクタ10,30が嵌合完了状態に至る時には連結ピン39が弾性ロック片46のロック爪51の傾斜面51Aと当接することにより、ロック爪51がホルダ34から離れる方向に弾性ロック片46を撓み変形し、両コネクタ10,30が嵌合完了状態に至ったときには連結ピン39とロック爪51の傾斜面51Aとの当接状態が解除され弾性ロック片46の撓み変形が解除される。これにより、連結ピン39の先端部が弾性ロック片46のロック爪51に係止され、両コネクタ10,30の嵌合完了状態が保持され、コネクタの導通状態が保証される。
また、両コネクタ10,30の嵌合を解除する時には、弾性ロック片46の押圧操作部をホルダ34側に向かって押圧操作することにより弾性ロック片46をロック爪51がホルダ34から離れる方向に撓み変形させると共に、ホルダ34を離脱方向にスライドさせることにより両コネクタ10,30を容易に嵌合解除状態にすることができる。その他の作用に関しては実施形態1と同様である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、弾性ロック片がホルダの長手方向の両側面に形成されている構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、弾性ロック片はホルダの長手方向の両側面のどちらか一方に形成される構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、傾斜係合部と弾性係合片とが形成されている構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、傾斜係合部と弾性係合片とが形成されない構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、操作部材に相当するホルダの内部に電線側ハウジングとレバーとを完全に収容する構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、例えば、ホルダは前後方向に開口することによってレバーや電線側ハウジングが露出する構成としてもよい。
(4)上記実施形態1及び実施形態3では、弾性ロック片に押圧操作部が形成されている構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、弾性ロック片には押圧操作部を設けなくてもよい。
11 :機器側ハウジング(第一コネクタハウジング)
14 :カムピン
31 :電線側ハウジング(第二コネクタハウジング)
33 :レバー
34 :ホルダ(操作部材)
38 :カム溝
39 :連結ピン
40 :フランジ
43 :連結溝
46 :弾性ロック片
46B:支持部(支点部)
48 :押圧操作部
51 :ロック爪(係合爪)

Claims (4)

  1. 互いに所定の嵌合方向に沿って嵌合可能な第一及び第二コネクタハウジングと、前記第一コネクタハウジングに突設されたカムピンと、前記第二コネクタハウジングに回動軸を中心に回動可能に支持され前記カムピンと係合するカム溝を有するレバーと、前記第二コネクタハウジングに前記嵌合方向及びその反対方向に沿ってスライド可能に保持された操作部材と、前記操作部材及び前記レバーの一方及び他方に形成されて互いに係合する連結ピン及び連結溝を備え前記操作部材を操作することで前記レバーを回動させて前記両コネクタハウジングを互いに嵌合又は離脱方向に移動させる操作機構と、前記連結溝のうち前記両コネクタハウジングが嵌合完了状態に至ったときに前記連結ピンが到達する終端部に設けられ前記連結ピンをその位置に保持する弾性ロック片とを有するレバー式コネクタ。
  2. 前記弾性ロック片は前記連結溝の周縁部において前記連結溝の深さ方向に弾性変形可能に設けられると共に常時は先端部が前記連結溝の上端面から突出しており、
    前記連結ピンには前記連結溝を貫通した先端の外周縁に前記連結溝の上端面に沿って延出するフランジが形成され、前記連結ピンが前記連結溝の前記終端部に至る過程で前記フランジにより前記弾性ロック片を前記連結溝の下方に押し込み前記終端部に至った後には前記弾性ロック片が弾性的に復帰して前記フランジを係止するように構成されている請求項1記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記連結ピンは前記レバーに、前記連結溝は前記操作部材に設けられ、前記弾性ロック片は、前記操作部材のうち前記連結溝の終端部近くから立ち上がる支点部と、前記連結ピンの軸方向に沿って変位して前記連結ピンの先端に係合する係合爪とを有する請求項1記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記弾性ロック片には、前記連結ピンとの係合解除方向に押圧操作するための押圧操作部が突設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のレバー式コネクタ。
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