JP2011133450A - 水分計測装置および乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】常時、石炭に含まれる水分量を正確に測定することができる水分計測装置および乾燥装置を提供する。
【解決手段】固体燃料に含まれる水分量を計測する水分計測装置1であって、固体燃料に測定光を照射してラマン散乱光を計測するラマン散乱光測定部4と、固体燃料の誘電率に基づいて固体燃料に含まれる水分量を測定する誘電率測定部2、および、固体燃料にマイクロ波を照射して固体燃料を透過するマイクロ波を測定することにより固体燃料に含まれる水分量を測定するマイクロ波測定部3の少なくとも一方と、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3の少なくとも一方により測定された固体燃料に含まれる水分量を、ラマン散乱光測定部4の測定結果を用いて補正する補正部5と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】固体燃料に含まれる水分量を計測する水分計測装置1であって、固体燃料に測定光を照射してラマン散乱光を計測するラマン散乱光測定部4と、固体燃料の誘電率に基づいて固体燃料に含まれる水分量を測定する誘電率測定部2、および、固体燃料にマイクロ波を照射して固体燃料を透過するマイクロ波を測定することにより固体燃料に含まれる水分量を測定するマイクロ波測定部3の少なくとも一方と、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3の少なくとも一方により測定された固体燃料に含まれる水分量を、ラマン散乱光測定部4の測定結果を用いて補正する補正部5と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、特に亜瀝青炭や褐炭などの高水分石炭の取り扱いに用いて好適な水分計測装置および乾燥装置に関する。
石炭を燃料として発電を行う石炭火力発電は、世界中で消費されている電力の約4割を供給していることが知られている。さらには消費される電力の半分以上、極端な場合には約8割を石炭火力発電によって供給している国も存在している。
地球に埋蔵されている石炭資源の約半分は亜瀝青炭や褐炭などの低品位炭であると推測されている。このような低品位炭は大量に存在し、かつ、価格が安いため、石炭火力発電等に利用されている、または、利用が検討されているが、高品位石炭と比較して、以下の問題点により石炭火力発電等への利用に対して不向きであると考えられている。
つまり、亜瀝青炭や褐炭などは水分の含有率が高い石炭であるため、燃焼時に発生する熱エネルギが、石炭に含まれる水分の加熱に用いられることとなり、発電効率が低くなるという問題があった。
その一方で、高水分石炭を搬送する場合、低水分石炭と比較して、同じ重量であっても発熱に寄与する炭素分などの割合が低く、逆に水分の割合が高いため、搬送効率が悪いという問題があった。
さらに高水分石炭は、含まれる水分によって搬送時に石炭同士がくっついてしまうという問題があった。言い換えると石炭のハンドリングが悪いという問題があった。
その一方で、石炭を粉砕する石炭ミルにおけるミルヒートバランスから石炭に含まれる水分量を推定し、推定された水分量に適した制御を石炭ミルに対して行い、石炭に含まれる水分量を制御する方法が提案されている。
さらに、レーザ誘起ブレークダウン法や、石炭の誘電率を測定する方法や、マイクロ波を用いる方法などにより、石炭に含まれる水分量を測定し、燃焼炉などに供給される石炭に含まれる水分量を調節する方法も提案されている(例えば、特許文献1および2参照。)。
上述したミルヒートバランスを用いて制御を行う方法では、水分の含有率が低い石炭に対しては有効であるが、亜瀝青炭や褐炭などの高水分石炭に対しては活用が困難であるという問題があった。
また、誘電率を測定する方法や、マイクロ波を用いて石炭に含まれる水分量を測定する方法では、石炭の性状が変化すると測定値が変動しやすいため、正確な水分量を測定することが困難であるという問題があった。
ここで、石炭の性状とは、石炭やスラッジの組成(鉄分の割合など)、かさ密度等のことである。上述の測定に用いられる誘電率や、マイクロ波の吸収量は上述の組成の変化や、かさ密度の変化の影響を受けることから、石炭に含まれる水分量の測定に誤差が生じ、正確な水分量を測定することが困難であるという問題があった。
ここで、石炭の性状とは、石炭やスラッジの組成(鉄分の割合など)、かさ密度等のことである。上述の測定に用いられる誘電率や、マイクロ波の吸収量は上述の組成の変化や、かさ密度の変化の影響を受けることから、石炭に含まれる水分量の測定に誤差が生じ、正確な水分量を測定することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、常時、石炭に含まれる水分量を正確に測定することができる水分計測装置および乾燥装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の水分計測装置は、固体燃料に含まれる水分量を計測する水分計測装置であって、前記固体燃料に測定光を照射してラマン散乱光を計測するラマン散乱光測定部と、前記固体燃料の誘電率に基づいて前記固体燃料に含まれる水分量を測定する誘電率測定部、および、前記固体燃料にマイクロ波を照射して前記固体燃料を透過する前記マイクロ波を測定することにより前記固体燃料に含まれる水分量を測定するマイクロ波測定部の少なくとも一方と、前記誘電率測定部および前記マイクロ波測定部の少なくとも一方により測定された前記固体燃料に含まれる水分量を、前記ラマン散乱光測定部の測定結果を用いて補正する補正部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明の水分計測装置は、固体燃料に含まれる水分量を計測する水分計測装置であって、前記固体燃料に測定光を照射してラマン散乱光を計測するラマン散乱光測定部と、前記固体燃料の誘電率に基づいて前記固体燃料に含まれる水分量を測定する誘電率測定部、および、前記固体燃料にマイクロ波を照射して前記固体燃料を透過する前記マイクロ波を測定することにより前記固体燃料に含まれる水分量を測定するマイクロ波測定部の少なくとも一方と、前記誘電率測定部および前記マイクロ波測定部の少なくとも一方により測定された前記固体燃料に含まれる水分量を、前記ラマン散乱光測定部の測定結果を用いて補正する補正部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ラマン散乱光測定部により固体燃料表面に含まれる水分量が測定されるとともに、シリコンやアルミニウムやカルシウムや鉄などの共存物質の含有比率が測定される。この共存物質は、誘電率測定部やマイクロ波測定部による水分量測定に影響を与えるものである。
その一方で、誘電率測定部やマイクロ波測定部は、固体燃料の全体に含まれる水分量を測定することができるが、その値は共存物質の影響を受けた不正確な値である。
その一方で、誘電率測定部やマイクロ波測定部は、固体燃料の全体に含まれる水分量を測定することができるが、その値は共存物質の影響を受けた不正確な値である。
その上で、誘電率測定部やマイクロ波測定部により測定された固体燃料全体に含まれる水分量の値を、ラマン散乱光測定部により測定された共存物質の含有比率を用いて補正することにより、共存物質の影響が取り除かれた固体燃料全体に含まれる水分量を算出することができる。
さらに、ラマン散乱光測定部、誘電率測定部、および、マイクロ波測定部は、次々と搬送される固体燃料に含まれる水分等を常時測定することができるため、本発明の水分計測装置も固体燃料に含まれる水分量を常時測定(オンライン測定)することができる。
上記本発明は、前記ラマン散乱光測定部における前記測定光が出射される領域、および、前記ラマン散乱光が入射する領域を保護する保護気体を流す保護部と、前記ラマン散乱光測定部により測定された前記保護気体のラマン散乱光と、前記保護気体とは所定波長におけるラマン散乱強度が異なる較正用気体を前記保護部に供給して前記ラマン散乱光測定部により測定された前記較正用気体のラマン散乱光と、の間の所定波長におけるラマン散乱強度の差を取得し、該ラマン散乱強度の差を用いて前記ラマン散乱光測定部の測定結果を較正する較正部と、が更に設けられ、前記補正部は、前記較正部により構成された前記測定結果を用いて、前記誘電率測定部および前記マイクロ波測定部の少なくとも一方により測定された前記固体燃料に含まれる水分量を補正することが望ましい。
本発明によれば、本発明の水分計測装置の測定領域に存在する固体燃料の量を把握することができ、固体燃料に含まれる水分量(固体燃料の含水率)を正確に測定することができる。
一般に、誘電率測定部およびマイクロ波測定部により測定されるのは、水分計測装置の測定領域(誘電率測定部およびマイクロ波測定部の測定領域)に存在する水分量であり、測定領域に存在する固体燃料の量は測定されない。そのため、誘電率測定部およびマイクロ波測定部の測定結果に基づいて、固体燃料に含まれる水分量、言い換えると含水率を得ることはできない。
その一方で、ラマン散乱光測定部は、上述の測定領域に存在する固体燃料の量を測定することができる。そのため、誘電率測定部およびマイクロ波測定部により測定された測定領域に存在する水分量と、ラマン散乱光測定部により測定された固体燃料の量と、に基づいて固体燃料の含水率を求めることができる。
一般に、誘電率測定部およびマイクロ波測定部により測定されるのは、水分計測装置の測定領域(誘電率測定部およびマイクロ波測定部の測定領域)に存在する水分量であり、測定領域に存在する固体燃料の量は測定されない。そのため、誘電率測定部およびマイクロ波測定部の測定結果に基づいて、固体燃料に含まれる水分量、言い換えると含水率を得ることはできない。
その一方で、ラマン散乱光測定部は、上述の測定領域に存在する固体燃料の量を測定することができる。そのため、誘電率測定部およびマイクロ波測定部により測定された測定領域に存在する水分量と、ラマン散乱光測定部により測定された固体燃料の量と、に基づいて固体燃料の含水率を求めることができる。
さらに、保護気体および較正用気体から発生し、ラマン散乱光測定部に測定されたラマン散乱光の所定波長における強度差を用いて、固体燃料から発生し、ラマン散乱光測定部に測定されたラマン散乱光の強度を較正することにより、上述の測定領域に存在する固体燃料の量をより正確に求めることができる。
つまり、ラマン散乱光測定部における測定光が照射する領域、および、ラマン散乱光が入射する領域の少なくとも一方の光透過率が変化すると、ラマン散乱光測定部により測定された固体燃料に係るラマン散乱光の強度も変化するため、上述の測定領域に存在する固体燃料の量を正確に求めることができない。
そこで、ラマン散乱光測定部で測定された保護気体および較正用気体から発生したラマン散乱光の所定波長における強度差を求め、当該強度差を用いて測定された固体燃料に係るラマン散乱光の強度を較正することにより、測定光が照射する領域や、ラマン散乱光が入射する領域における光透過率が変化しても、上述の測定領域に存在する固体燃料の量を正確に求めることができる。
つまり、ラマン散乱光測定部における測定光が照射する領域、および、ラマン散乱光が入射する領域の少なくとも一方の光透過率が変化すると、ラマン散乱光測定部により測定された固体燃料に係るラマン散乱光の強度も変化するため、上述の測定領域に存在する固体燃料の量を正確に求めることができない。
そこで、ラマン散乱光測定部で測定された保護気体および較正用気体から発生したラマン散乱光の所定波長における強度差を求め、当該強度差を用いて測定された固体燃料に係るラマン散乱光の強度を較正することにより、測定光が照射する領域や、ラマン散乱光が入射する領域における光透過率が変化しても、上述の測定領域に存在する固体燃料の量を正確に求めることができる。
その他に、保護部から測定光が出射される領域およびラマン散乱光が入射する領域を保護する保護気体が流されるため、これら領域への固体燃料の付着が阻害される。あるいは、これら領域に付着した固定燃料が吹き飛ばされる。そのため、保護気体が流されない場合と比較して、保護部から測定光が出射される領域およびラマン散乱光が入射する領域における光透過率低下が抑制される。
本発明の乾燥装置は、上記本発明に記載の水分計測装置と、前記固体燃料に含まれる水分を取り除く乾燥部と、が設けられ、前記水分計測装置は、前記乾燥部に搬入される固体燃料、および、搬出された固体燃料に含まれる水分量を計測し、前記乾燥部は、前記搬送される固体燃料、および、前記搬出された固体燃料に含まれる水分量に基づいて制御されることを特徴とする。
本発明によれば、上記発明に係る水分計測装置が設けられているため、乾燥前の固体燃料と、乾燥後の固体燃料とに含まれる水分量をオンライン計測することができる。
さらに、オンライン計測したこれら固体燃料に含まれる水分量に基づいて乾燥部を制御するため、乾燥後の固体燃料に含まれる水分量の制御が容易になる。
その結果、乾燥後の固体燃料を搬送する際に、固体燃料同士が粘着することを防止することができ、固体燃料のハンドリング特性を向上させることができる。
さらに、オンライン計測したこれら固体燃料に含まれる水分量に基づいて乾燥部を制御するため、乾燥後の固体燃料に含まれる水分量の制御が容易になる。
その結果、乾燥後の固体燃料を搬送する際に、固体燃料同士が粘着することを防止することができ、固体燃料のハンドリング特性を向上させることができる。
本発明の水分計測装置および乾燥装置によれば、誘電率測定部やマイクロ波測定部により測定された固体燃料全体に含まれる水分量の値を、ラマン散乱光測定部により測定された共存物質の含有比率を用いて補正するため、常時、石炭に含まれる水分量を正確に測定することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る水分測定装置について図1から図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態の水分測定装置が適用される高水分炭乾燥システムの構成を説明する模式図である。
本実施形態では、本発明の水分測定装置1を石炭ガス化複合発電設備であるIGCCの高水分炭乾燥システム200に適用して説明する。より具体的には、石炭ミルやクラッシャーなどにより粉砕された石炭であって、搬送部10によって搬送される石炭に含有される水分量を測定するものである。
なお、本発明の水分測定装置1を適用するものとしては、IGCCの他に、石炭焚きボイラを有する火力発電所であってもよく、特に限定するものではない。
以下、本発明の第1の実施形態に係る水分測定装置について図1から図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態の水分測定装置が適用される高水分炭乾燥システムの構成を説明する模式図である。
本実施形態では、本発明の水分測定装置1を石炭ガス化複合発電設備であるIGCCの高水分炭乾燥システム200に適用して説明する。より具体的には、石炭ミルやクラッシャーなどにより粉砕された石炭であって、搬送部10によって搬送される石炭に含有される水分量を測定するものである。
なお、本発明の水分測定装置1を適用するものとしては、IGCCの他に、石炭焚きボイラを有する火力発電所であってもよく、特に限定するものではない。
高水分炭乾燥システム200は、高水分炭を乾燥機で乾燥し、ガス化炉に導入するシステムである。
高水分炭乾燥システム200には、図1に示すように、原炭バンカ201と、石炭供給機202と、クラッシャー203と、乾燥装置204と、凝縮機205と、乾燥炭シュート206と、乾燥炭サイクロン207と、乾燥炭バグフィルタ208と、乾燥石炭バンカ209と、給炭機210と、微粉炭機211と、微粉炭バグフィルタ212と、微粉炭供給ホッパ213と、ガス化炉214と、蒸気圧縮機215と、が主に設けられている。
さらに水分測定装置1は、クラッシャー203と乾燥装置204との間、乾燥装置204と乾燥炭シュート206との間、乾燥装置204と乾燥炭サイクロン207との間に配置されている。
高水分炭乾燥システム200には、図1に示すように、原炭バンカ201と、石炭供給機202と、クラッシャー203と、乾燥装置204と、凝縮機205と、乾燥炭シュート206と、乾燥炭サイクロン207と、乾燥炭バグフィルタ208と、乾燥石炭バンカ209と、給炭機210と、微粉炭機211と、微粉炭バグフィルタ212と、微粉炭供給ホッパ213と、ガス化炉214と、蒸気圧縮機215と、が主に設けられている。
さらに水分測定装置1は、クラッシャー203と乾燥装置204との間、乾燥装置204と乾燥炭シュート206との間、乾燥装置204と乾燥炭サイクロン207との間に配置されている。
原炭バンカ201に供給された高水分炭は、石炭供給機202およびクラッシャー203を介して乾燥装置204に供給される。高水分炭は、乾燥装置204において乾燥され、図1中の矢印に従って、ガス化炉214に導入される。
このように、高水分炭を乾燥装置204で乾燥させることにより、IGCCなどのプラント効率を向上させることができると共に、石炭の貯蔵や搬送を容易にすることが可能となる(高水分炭では、微粉炭の凝縮などが起こり、搬送や、貯蔵に問題が生じる。)。
本実施形態の水分測定装置1を用いて、石炭の水分量を管理することにより、微粉炭の凝縮などによるトラブルを防止すると共に、必要以上に水分を除去し、エネルギをロスすることを防止でき、プラントを最適に運転することが可能となる。
このように、高水分炭を乾燥装置204で乾燥させることにより、IGCCなどのプラント効率を向上させることができると共に、石炭の貯蔵や搬送を容易にすることが可能となる(高水分炭では、微粉炭の凝縮などが起こり、搬送や、貯蔵に問題が生じる。)。
本実施形態の水分測定装置1を用いて、石炭の水分量を管理することにより、微粉炭の凝縮などによるトラブルを防止すると共に、必要以上に水分を除去し、エネルギをロスすることを防止でき、プラントを最適に運転することが可能となる。
図2は、図1の水分測定装置の全体構成について説明する模式図である。
水分計測装置1は、石炭ガス化炉を有するIGCCにおける石炭(固体燃料)に含まれる水分を測定するものに適用して説明する。より具体的には、クラッシャーや石炭ミルなどにより粉砕された石炭であって、搬送部10によって搬送される石炭に含有される水分量を測定するものである。
水分計測装置1は、石炭ガス化炉を有するIGCCにおける石炭(固体燃料)に含まれる水分を測定するものに適用して説明する。より具体的には、クラッシャーや石炭ミルなどにより粉砕された石炭であって、搬送部10によって搬送される石炭に含有される水分量を測定するものである。
水分計測装置1には、誘電率測定部2と、マイクロ波測定部3と、ラマン散乱光測定部4と、補正部5と、が主に設けられている。
誘電率測定部2は、搬送部10によって搬送される石炭の全体に含まれる水分量を測定するものである。
具体的には、石炭の比誘電率を測定することにより、当該石炭の全体に含まれる水分量を測定するものである。例えば空気の比誘電率は1であり、水は80、黒鉛は13、Al2O2は8.5、SiO2は3.8、油(C−H)は3である。
なお誘電率測定部2としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
具体的には、石炭の比誘電率を測定することにより、当該石炭の全体に含まれる水分量を測定するものである。例えば空気の比誘電率は1であり、水は80、黒鉛は13、Al2O2は8.5、SiO2は3.8、油(C−H)は3である。
なお誘電率測定部2としては、公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
マイクロ波測定部3は、誘電率測定部2と同様に、搬送部10によって搬送される石炭の水分量を測定するものである。
具体的には、石炭に所定強度のマイクロ波を照射し、石炭を透過したマイクロ波の強度を測定することにより、石炭の全体に含まれる水分量を測定するものである。つまり、マイクロ波は他の波長の電磁波と比較して水に吸収されやすい性質を有しているため、水分量が低い石炭にマイクロ波を照射した場合には、マイクロ波の減衰率が低くなり、水分量が高い石炭にマイクロ波を照射した場合には、マイクロ波の減衰率が高くなる。これを利用して石炭の全体に含まれる水分量を測定するものである。
なおマイクロ波測定部3としては公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
具体的には、石炭に所定強度のマイクロ波を照射し、石炭を透過したマイクロ波の強度を測定することにより、石炭の全体に含まれる水分量を測定するものである。つまり、マイクロ波は他の波長の電磁波と比較して水に吸収されやすい性質を有しているため、水分量が低い石炭にマイクロ波を照射した場合には、マイクロ波の減衰率が低くなり、水分量が高い石炭にマイクロ波を照射した場合には、マイクロ波の減衰率が高くなる。これを利用して石炭の全体に含まれる水分量を測定するものである。
なおマイクロ波測定部3としては公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。
ラマン散乱光測定部4は、搬送部10によって搬送される石炭の表面に含まれる水分量を測定するものであり、石炭に含まれるSi,Al,Ca,Feなどの共存物質の含有比率を測定するものでもある。
ラマン散乱光測定部4には、レーザ光源41と、測定部光学系42と、光検出器43と、導光部44と、が主に設けられている。
ラマン散乱光測定部4には、レーザ光源41と、測定部光学系42と、光検出器43と、導光部44と、が主に設けられている。
レーザ光源41は、石炭に照射するレーザ光を発生させるとともに、導光部44を介して測定部光学系42に向けて出射するものである。レーザ光の波長としては、測定対象である石炭に含まれる水分量の測定に適した波長を用いることが望ましく、例えば、532nmの波長を例示することができる。
なおレーザ光源41の構成としては、公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
なおレーザ光源41の構成としては、公知の構成を用いることができ、特に限定するものではない。
図3は、図2の測定部光学系の構成を説明する模式図である。
測定部光学系42は、石炭に向かってレーザ光を照射するものであるとともに、ラマン散乱光が入射するものでもある。測定部光学系42には、図3に示すように、レンズ系42Aと、光学窓42Bと、が設けられている。
測定部光学系42は、石炭に向かってレーザ光を照射するものであるとともに、ラマン散乱光が入射するものでもある。測定部光学系42には、図3に示すように、レンズ系42Aと、光学窓42Bと、が設けられている。
レンズ系42Aは、導光部44から出射されたレーザ光を石炭Cに向けて照射するものであるとともにラマン散乱光を導光部44に集光し入射させるものである。
光学窓42Bは、導光部44およびレンズ系42Aと、搬送部10の内部とを仕切るものであるとともに、レーザ光やラマン散乱光を透過するものである。
光学窓42Bは、導光部44およびレンズ系42Aと、搬送部10の内部とを仕切るものであるとともに、レーザ光やラマン散乱光を透過するものである。
光検出器43は、レーザ光の照射を受けた石炭に関するラマン散乱光や、蛍光を検出するものである。光検出器43には、測定部光学系42や導光部44を介してラマン散乱光や蛍光が入射される。
なお、光検出器43としては公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
なお、光検出器43としては公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
図4は、図2の測定部光学系につながれる導光部の構成を説明する断面視図である。
導光部44は、レーザ光源41から出射されたレーザ光を測定部光学系42に導くとともに、ラマン散乱光や蛍光を光検出器43に導くものである。
導光部44の中心には、レーザ光を導くレーザ光用ファイバー44Aが配置され、レーザ光用ファイバー44Aの周囲にラマン散乱光を導くラマン光用ファイバー44Bが配置されている。
導光部44は、レーザ光源41から出射されたレーザ光を測定部光学系42に導くとともに、ラマン散乱光や蛍光を光検出器43に導くものである。
導光部44の中心には、レーザ光を導くレーザ光用ファイバー44Aが配置され、レーザ光用ファイバー44Aの周囲にラマン散乱光を導くラマン光用ファイバー44Bが配置されている。
補正部5は、図2に示すように、ラマン散乱光測定部4の測定結果を用いて、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3の測定結果を補正するものである。
補正の具体的な方法については後述する。
補正の具体的な方法については後述する。
なお、本実施形態では、水分計測装置1に誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3が設けられた例に適用して説明したが、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3のいずれか一方のみが設けられているものであってもよく、特に限定するものではない。
次に、上記の構成からなる水分計測装置1による石炭に含まれる水分量の測定について説明する。
なお、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3による石炭の全体に含まれる水分量の測定方法については、公知の測定方法と同様であるため、その説明を省略する。
なお、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3による石炭の全体に含まれる水分量の測定方法については、公知の測定方法と同様であるため、その説明を省略する。
図5は、図2のラマン散乱光測定部により測定されたラマン散乱光を説明するグラフである。
図5に示すグラフの縦軸は、測定されたラマン散乱光の信号強度における相対値を示し、横軸はラマン散乱光の波長(nm)を示すものである。
図5に示すグラフの縦軸は、測定されたラマン散乱光の信号強度における相対値を示し、横軸はラマン散乱光の波長(nm)を示すものである。
ラマン散乱光測定部4により搬送部10で搬送される石炭に関するラマン散乱光を測定すると、例えば、図5に示すグラフが得られる。図5において領域Aで示される部分の面積は、炭化水素結合から発せられる蛍光強度を示すものである。
その一方で、P1で示される複数のピークは、石炭の共存物質に関するラマン散乱光に関するピークを示すものである。具体的には、波長が545nm近傍のピークはSiに関するピークであり、555nm近傍のピークはAlに関するピークであり、565nm近傍のピークはCaに関するピークであり、559nm近傍のピークはFeに関するピークである。
その一方で、P1で示される複数のピークは、石炭の共存物質に関するラマン散乱光に関するピークを示すものである。具体的には、波長が545nm近傍のピークはSiに関するピークであり、555nm近傍のピークはAlに関するピークであり、565nm近傍のピークはCaに関するピークであり、559nm近傍のピークはFeに関するピークである。
P2で示されるピークは、固定炭素に関するラマン散乱光(波長が570nm程度のラマン散乱光)のピークを示すものである。P3で示されるピークは、C−H結合に関するラマン散乱光(波長が630nm程度のラマン散乱光)のピークを示すものである。P4で示されるピークは、水に関するラマン散乱光(波長が660nm程度のラマン散乱光)のピークを示すものである。
ラマン散乱光測定部4は、このような測定結果に基づき、石炭の表面に含まれる水分量を算出することができる。なお、算出方法としては公知の方法を用いることができ、特に限定するものではない。
さらに、石炭の表面における共存物質の含有比率も算出することができる。ここで、共存物質の場合には、水分の場合と異なり、石炭の表面と内部とで共存物質の含有比率が大きく異なることがないため、石炭の表面における共存物質の含有比率が、ほとんどそのまま石炭の全体における共存物質の含有比率とすることができる。
水分の場合には、石炭の表面において水分の蒸発や吸収が起こる可能性が高く、蒸発や吸収が起きると、石炭の表面と内部との間で水分量が大きく異なる場合がある。
水分の場合には、石炭の表面において水分の蒸発や吸収が起こる可能性が高く、蒸発や吸収が起きると、石炭の表面と内部との間で水分量が大きく異なる場合がある。
そして、補正部5において誘電率測定部2や、マイクロ波測定部3で測定された石炭の全体に含まれる水分量が補正されるとともに、石炭の発熱量や、石炭の表面の水分量が算出される。
具体的には、以下の式(1)に基づいて石炭の発熱量Qhが算出され、式(2)に基づいて石炭の表面の水分量Wsが算出され、式(3)に基づいて石炭の全体の水分量Wtが算出される。
具体的には、以下の式(1)に基づいて石炭の発熱量Qhが算出され、式(2)に基づいて石炭の表面の水分量Wsが算出され、式(3)に基づいて石炭の全体の水分量Wtが算出される。
ここで、R(i)は信号光強度であり、C(i)は濃度換算係数であり、H(i)は発熱量係数であって、固定炭素、炭化水素、および、C−H結合についてのみ値を有するものである。Yは測定物の比誘電率であり、Y0は水分量が既知の石炭における比誘電率であり、Y(i)は各物質における比誘電率である。iは固定炭素からのラマン散乱光、炭化水素からの蛍光、C−H結合からのラマン散乱光、水のラマン散乱光などを表すものである。
さらに、F1は水以外の石炭組成が変化しないとした場合の水分量と、誘電率の関係(図6参照。)に基づいて定まる比誘電率であり、F2は、水分量が一定とした場合のi物質成分変化に伴う補正係数である(図7および図8参照。)
上記の構成によれば、ラマン散乱光測定部4により石炭表面に含まれる水分量が測定されるとともに、シリコンやアルミニウムやカルシウムや鉄などの共存物質の含有比率が測定される。この共存物質は、誘電率測定部2やマイクロ波測定部3による水分量測定に影響を与えるものである。
その一方で、誘電率測定部2やマイクロ波測定部3は、石炭の全体に含まれる水分量を測定することができるが、その値は共存物質の影響を受けた不正確な値である。
その一方で、誘電率測定部2やマイクロ波測定部3は、石炭の全体に含まれる水分量を測定することができるが、その値は共存物質の影響を受けた不正確な値である。
その上で、誘電率測定部2やマイクロ波測定部3により測定された石炭全体に含まれる水分量の値を、ラマン散乱光測定部4により測定された共存物質の含有比率を用いて補正することにより、共存物質の影響が取り除かれた石炭全体に含まれる水分量を正確に算出することができる。
さらに、ラマン散乱光測定部4、誘電率測定部2、および、マイクロ波測定部3は、次々と搬送される石炭に含まれる水分等を常時測定することができるため、本実施形態の水分計測装置1も石炭に含まれる水分量を常時測定(オンライン測定)することができる。
〔第1の実施形態の変形例〕
次に、本発明の第1の実施形態の変形例について図9から図12を参照して説明する。
本変形例の水分計測装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ラマン散乱光測定部による測定結果を較正する点が異なっている。よって、本変形例においては、図9から図12を用いて測定結果の較正に係る構成のみを説明し、その他の構成等の説明を省略する。
図9は、本変形例に係る水分計測装置の全体構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の第1の実施形態の変形例について図9から図12を参照して説明する。
本変形例の水分計測装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、ラマン散乱光測定部による測定結果を較正する点が異なっている。よって、本変形例においては、図9から図12を用いて測定結果の較正に係る構成のみを説明し、その他の構成等の説明を省略する。
図9は、本変形例に係る水分計測装置の全体構成を説明する模式図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
水分計測装置1には、図9に示すように、誘電率測定部2と、マイクロ波測定部3と、ラマン散乱光測定部140と、補正部5と、較正部160と、が主に設けられている。
ラマン散乱光測定部140は、搬送部10によって搬送される石炭の表面に含まれる水分量を測定するものであり、石炭に含まれるSi,Al,Ca,Feなどの共存物質の含有比率を測定するものでもある。
ラマン散乱光測定部140には、レーザ光源41と、測定部光学系42と、光検出器43と、導光部44と、保護部145と、が主に設けられている。
ラマン散乱光測定部140には、レーザ光源41と、測定部光学系42と、光検出器43と、導光部44と、保護部145と、が主に設けられている。
保護部145は、光学窓42Bへの石炭の付着を防止し、光学窓42Bに付着した石炭を取り除くものである。さらに保護部145は、ラマン散乱光測定部140の測定結果の較正にも用いられるものである。
保護部145には、供給部145Aと、誘導部145Bと、が主に設けられている。
保護部145には、供給部145Aと、誘導部145Bと、が主に設けられている。
供給部145Aは、窒素ガス(N2ガス(保護気体))およびアルゴンガス(Arガス(較正用気体))を供給するものである。例えば、光学窓42Bへの石炭の付着を防止する等の場合には、窒素ガスを供給し、ラマン散乱光測定部140の測定結果の較正を行う場合には、アルゴンガスを供給するものである。
図10は、図9の測定部光学系の構成を説明する模式図である。
誘導部145Bは、図10に示すように、供給部145Aから供給された窒素ガスまたはアルゴンガスを光学窓42Bまで導くものである。
誘導部145Bは測定部光学系42を内部に含む筒状の構成を有し、測定部光学系42との間に供給部145Aから供給された窒素ガスまたはアルゴンガスが流れる流路を形成するものである。誘導部145Bにおける光学窓42B側の端部には開口が形成されている。さらに、誘導部145Bにおける開口側の端部は、光学窓42Bよりも石炭C側(図10の右側)に突出し、かつ、互いに近づく方向に傾斜した形状に形成されている。
誘導部145Bは、図10に示すように、供給部145Aから供給された窒素ガスまたはアルゴンガスを光学窓42Bまで導くものである。
誘導部145Bは測定部光学系42を内部に含む筒状の構成を有し、測定部光学系42との間に供給部145Aから供給された窒素ガスまたはアルゴンガスが流れる流路を形成するものである。誘導部145Bにおける光学窓42B側の端部には開口が形成されている。さらに、誘導部145Bにおける開口側の端部は、光学窓42Bよりも石炭C側(図10の右側)に突出し、かつ、互いに近づく方向に傾斜した形状に形成されている。
較正部160は、ラマン散乱光測定部140により測定された石炭Cに係るラマン散乱光の強度(測定結果)を較正するものである。
較正部160には、光検出器43から窒素ガスから発生したラマン散乱光の測定値、アルゴンガスから発生したラマン散乱光の測定値、石炭Cから発生したラマン散乱光の測定値が入力されている。その一方で、較正部160から補正部5に、較正部160において較正された石炭Cから発生したラマン散乱光の測定値が出力されている。
較正部160における較正方法については後述する。
較正部160には、光検出器43から窒素ガスから発生したラマン散乱光の測定値、アルゴンガスから発生したラマン散乱光の測定値、石炭Cから発生したラマン散乱光の測定値が入力されている。その一方で、較正部160から補正部5に、較正部160において較正された石炭Cから発生したラマン散乱光の測定値が出力されている。
較正部160における較正方法については後述する。
次に、本変形例の特徴であるラマン散乱光測定部140の測定結果の較正方法について説明する。
本変形例において石炭Cのラマン散乱光を測定する場合、図9および図10に示すように、保護部145の供給部145Aから窒素ガスが供給され、誘導部145Bによって光学窓42Bの周囲に窒素ガスが導かれる。これにより、光学窓42Bへの石炭Cの付着が抑制される。さらに、光学窓42Bに付着した石炭Cが窒素ガスにより吹き飛ばされる。
本変形例において石炭Cのラマン散乱光を測定する場合、図9および図10に示すように、保護部145の供給部145Aから窒素ガスが供給され、誘導部145Bによって光学窓42Bの周囲に窒素ガスが導かれる。これにより、光学窓42Bへの石炭Cの付着が抑制される。さらに、光学窓42Bに付着した石炭Cが窒素ガスにより吹き飛ばされる。
その一方で、光学窓42Bから石炭Cに向けて出射されたレーザ光は、誘導部145Bから噴出した窒素ガスにも照射される。そのため、石炭Cおよび窒素ガスのそれぞれからラマン散乱光が発生する。
なお、本変形例では波長が532nmのレーザ光が出射される例に適用して説明する。
なお、本変形例では波長が532nmのレーザ光が出射される例に適用して説明する。
図11は、保護部から窒素ガスが供給されている際にラマン散乱光測定部に測定されたラマン散乱光を説明するグラフである。図11に示すグラフの縦軸は、測定されたラマン散乱光の信号強度における相対値を示し、横軸はラマン散乱光の波長(nm)を示すものである。
石炭Cおよび窒素ガスから発生したラマン散乱光を、第1の実施形態と同様に測定すると、図11に示すグラフが得られる。第1の実施形態と比較して異なるのは、波長が607nm近傍(所定波長)に窒素ガスから発生したラマン散乱光のピークPNが存在することである。
ここで、ピークPNの強度(高さ)は、測定領域に存在する窒素ガスの濃度に依存するものであり、窒素ガスの濃度は保護部145から供給される窒素ガスの濃度や流量により定まるものである。
さらに、窒素ガスは上述のように光学窓42Bの汚れ防止の他に、測定部光学系42などの冷却を行うものでもある。
さらに、窒素ガスは上述のように光学窓42Bの汚れ防止の他に、測定部光学系42などの冷却を行うものでもある。
ラマン散乱光測定部140の測定結果を較正する場合、供給部145Aから供給されるガスが窒素ガスからアルゴンガスに切り替えられる。そのため、誘導部145Bから噴出されるガスもアルゴンガスに切り替えられ、測定領域に存在する窒素ガスもアルゴンガスに置き換えられる。
図12は、保護部からアルゴンガスが供給されている際にラマン散乱光測定部に測定されたラマン散乱光を説明するグラフである。
アルゴンガスは窒素ガスとことなりレーザ光が照射されてもラマン散乱光を発生しない。そのため、供給部145Aからアルゴンガスが供給された際に発生するラマン散乱光を測定すると、図12に示すグラフが得られる。図11に示すグラフと比較して異なるのは、窒素ガスから発生されたラマン散乱光のピークPNが消えていることである。
アルゴンガスは窒素ガスとことなりレーザ光が照射されてもラマン散乱光を発生しない。そのため、供給部145Aからアルゴンガスが供給された際に発生するラマン散乱光を測定すると、図12に示すグラフが得られる。図11に示すグラフと比較して異なるのは、窒素ガスから発生されたラマン散乱光のピークPNが消えていることである。
供給部145Aから窒素ガスが供給されている場合と、アルゴンガスが供給されている場合のラマン散乱光を測定した結果は較正部160に入力される。較正部160では、窒素ガスに係るピークPNの波長におけるラマン散乱光の強度差が算出され、取得される。
ここで、当該ラマン散乱光の強度差は、測定領域における窒素ガスの濃度によって値が変化するものであり、窒素ガスの濃度は供給部145Aから供給される窒素ガスの濃度および流量により制御できるものである。つまり、窒素ガスの濃度を一定に保っている状態で、当該ラマン散乱光の強度差の値が変化している場合には、光学窓42Bの汚れ等により光学窓42Bおける光透過率が変化している等の原因が考えられる。
ピークPNの波長におけるラマン散乱光の強度差が取得されると、較正部160では、石炭Cから発生したラマン散乱光の測定結果の較正を行う。具体的には、図11のグラフに示すラマン散乱光の測定結果(ラマン散乱強度の分布)を上述のラマン散乱光の強度差によって除算することにより較正を行う。言い換えると、ラマン散乱光の測定結果、特にラマン散乱強度を、測定領域に存在する石炭Cの量に比例したものに較正する。
その後、較正後のラマン散乱光の測定結果(石炭Cから発生したラマン散乱光の測定結果)は、較正部160から補正部5に出力される。補正部5では、較正後のラマン散乱光の測定結果を用いて、第1の実施形態と同様に、石炭Cに含まれる水分量の補正が行われる。
上記の構成によれば、水分計測装置1の測定領域に存在する石炭Cの量を把握することができ、石炭C料に含まれる水分量(石炭Cの含水率)を正確に測定することができる。
一般に、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3により測定されるのは、水分計測装置の測定領域(誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3の測定領域)に存在する水分量であり、測定領域に存在する石炭Cの量は測定されない。そのため、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3の測定結果に基づいて、石炭Cに含まれる水分量、言い換えると含水率を得ることはできない。
その一方で、ラマン散乱光測定部140は、上述の測定領域に存在する石炭Cの量を測定することができる。そのため、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3により測定された測定領域に存在する水分量と、ラマン散乱光測定部140により測定された石炭Cの量と、に基づいて石炭Cの含水率を求めることができる。
一般に、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3により測定されるのは、水分計測装置の測定領域(誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3の測定領域)に存在する水分量であり、測定領域に存在する石炭Cの量は測定されない。そのため、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3の測定結果に基づいて、石炭Cに含まれる水分量、言い換えると含水率を得ることはできない。
その一方で、ラマン散乱光測定部140は、上述の測定領域に存在する石炭Cの量を測定することができる。そのため、誘電率測定部2およびマイクロ波測定部3により測定された測定領域に存在する水分量と、ラマン散乱光測定部140により測定された石炭Cの量と、に基づいて石炭Cの含水率を求めることができる。
さらに、窒素ガスおよびアルゴンガスから発生し、ラマン散乱光測定部140に測定されたラマン散乱光におけるピークPNの波長における強度差を用いて、石炭Cから発生し、ラマン散乱光測定部140に測定されたラマン散乱光の強度を較正することにより、上述の測定領域に存在する石炭Cの量をより正確に求めることができる。
つまり、ラマン散乱光測定部140における光学窓42Bの光透過率が変化すると、ラマン散乱光測定部140により測定された石炭Cに係るラマン散乱光の強度も変化するため、上述の測定領域に存在する石炭Cの量を正確に求めることができない。
そこで、ラマン散乱光測定部140で測定された窒素ガスおよびアルゴンガスから発生したラマン散乱光におけるピークPNの波長における強度差を求め、当該強度差を用いて測定された石炭Cに係るラマン散乱光の強度を較正することにより、光学窓42Bにおける光透過率が変化しても、上述の測定領域に存在する石炭Cの量を正確に求めることができる。
つまり、ラマン散乱光測定部140における光学窓42Bの光透過率が変化すると、ラマン散乱光測定部140により測定された石炭Cに係るラマン散乱光の強度も変化するため、上述の測定領域に存在する石炭Cの量を正確に求めることができない。
そこで、ラマン散乱光測定部140で測定された窒素ガスおよびアルゴンガスから発生したラマン散乱光におけるピークPNの波長における強度差を求め、当該強度差を用いて測定された石炭Cに係るラマン散乱光の強度を較正することにより、光学窓42Bにおける光透過率が変化しても、上述の測定領域に存在する石炭Cの量を正確に求めることができる。
その他に、保護部145から光学窓42Bを保護する窒素ガスが流されるため、光学窓42Bへの石炭Cの付着が阻害される。あるいは、光学窓42Bに付着した石炭Cが吹き飛ばされる。そのため、窒素ガスが流されない場合と比較して、光学窓42Bにおける光透過率低下を抑制することができる。
なお、上述の実施形態のように保護部145から供給されるガスは、窒素ガスおよびアルゴンガスの組み合わせであってもよいし、所定波長におけるラマン散乱強度が異なるガスの組み合わせを用いてもよく、特に限定するものではない。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る乾燥装置ついて図13を参照して説明する。
図13は、本実施形態に係る乾燥装置の構成を説明する模式図である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る乾燥装置ついて図13を参照して説明する。
図13は、本実施形態に係る乾燥装置の構成を説明する模式図である。
本実施形態では本発明の乾燥装置100を、例えば石炭焚きボイラを有する火力発電所や、石炭ガス化炉を有する石炭ガス化複合発電設備における石炭(固体燃料)を乾燥させるものに適用して説明する。
乾燥装置100には、クラッシャー110と、水分測定装置1と、乾燥部120と、が主に設けられている。
乾燥装置100には、クラッシャー110と、水分測定装置1と、乾燥部120と、が主に設けられている。
クラッシャー110が外部から供給された石炭を所定の大きさに粉砕するものであり、粉砕した石炭を石炭だきボイラや、石炭ガス化炉などに供給するものである。なおクラッシャー110としては公知の構成のものを用いることができ、特に限定するものではない。さらに、石炭を粉砕するものであればよく、例えばクラッシャー110の代わりに石炭ミルを用いてもよく、特に限定するものではない。
乾燥部120は、クラッシャー110により粉砕された石炭に含まれる水分の一部を取り除き、石炭に含まれる水分量を所定範囲に調節するものである。
乾燥部120には、流動槽121と、蒸気配管122と、蒸気供給部123と、が主に設けられている。
乾燥部120には、流動槽121と、蒸気配管122と、蒸気供給部123と、が主に設けられている。
流動槽121は内部を粉砕された石炭が流動する容器であり、さらに高温の蒸気が流れる蒸気配管122が内部に配置された容器である。流動槽121の下部にはクラッシャー110とつながり、流動槽121に粉砕された石炭を供給する搬送配管が接続されている。さらに流動槽121の上部には流動槽121の内部を流動した石炭が流動槽121から流出する搬送配管が接続されている。
蒸気配管122は内部に高温の蒸気が流れる配管であって、流動槽121の内部に配置された配管である。さらに蒸気配管122は流動槽121内部を流動する石炭に熱を伝え、石炭に含まれる水分を気化させるものでもある。
蒸気配管122には、高温の蒸気を供給する蒸気供給部123が接続されている。
蒸気配管122には、高温の蒸気を供給する蒸気供給部123が接続されている。
蒸気供給部123は、蒸気配管122に例えば150℃の高温蒸気を供給するものである。
蒸気供給部123から供給される蒸気の温度および流量は、流動槽121の上流側に配置された水分計測装置1、および、下流側に配置された水分計測装置1の計測結果に基づいて制御されるものである。
蒸気供給部123から供給される蒸気の温度および流量は、流動槽121の上流側に配置された水分計測装置1、および、下流側に配置された水分計測装置1の計測結果に基づいて制御されるものである。
石炭の流れにおける流動槽121の上流側、言い換えると、流動槽121とクラッシャー110との間に配置された水分計測装置1は、乾燥部120により乾燥される前の石炭に含まれる水分量を計測するものである。
その一方で、石炭の流れにおける流動槽121の下流側に配置された水分計測装置1は、乾燥部120により乾燥された後の石炭に含まれる水分量を計測するものである。
その一方で、石炭の流れにおける流動槽121の下流側に配置された水分計測装置1は、乾燥部120により乾燥された後の石炭に含まれる水分量を計測するものである。
上記の構成からなる乾燥装置100による石炭の乾燥方法について説明する。
乾燥装置100に石炭が供給されると、石炭はクラッシャー110により所定の大きさに粉砕される。粉砕された石炭は乾燥部120に向かって搬送され、その途中で、水分計測装置1により乾燥前の石炭に含まれる水分量が計測される。
乾燥装置100に石炭が供給されると、石炭はクラッシャー110により所定の大きさに粉砕される。粉砕された石炭は乾燥部120に向かって搬送され、その途中で、水分計測装置1により乾燥前の石炭に含まれる水分量が計測される。
その後、石炭は乾燥部120の流動槽121に流入する。流動槽121の内部で石炭は蒸気配管122の内部を流れる高温蒸気から熱を受け取り、石炭に含まれる水分は蒸発し気化する。言い換えると石炭は乾燥される。
乾燥された石炭は流動槽121から流出し、下流側に配置された水分計測装置1により乾燥後の水分量が計測される。
乾燥された石炭は流動槽121から流出し、下流側に配置された水分計測装置1により乾燥後の水分量が計測される。
蒸気供給部123には、流動槽121の上流側および下流側に配置された水分計測装置1により計測された石炭の水分量に基づいて、上記の温度や流量を制御する制御信号が入力される。さらに、流動槽121には、石炭が内部に滞留する時間を制御する制御信号が入力される。
具体的には、乾燥前の石炭に含まれる水分量が多いため、乾燥部120で多くの水分を蒸発させる必要がある場合には、蒸気供給部123に、蒸気温度を高くしたり、蒸気流量を増やしたりする制御信号が入力される。また、流動槽121には石炭の滞留時間を長くする制御信号が入力される。
その一方で、乾燥前の石炭に含まれる水分量が少なく、乾燥部120で蒸発させる水分量を抑制する必要がある場合には、蒸気供給部123に、蒸気温度を低くしたり、蒸気流量を減らしたりする制御信号が入力される。また、流動槽121には石炭の滞留時間を短くする制御信号が入力される。
上記の構成によれば、第1の実施形態に係る水分計測装置1が設けられているため、乾燥前の石炭と、乾燥後の石炭とに含まれる水分量をオンライン計測することができる。
さらに、オンライン計測したこれら石炭に含まれる水分量に基づいて乾燥部120を制御するため、乾燥後の石炭に含まれる水分量の制御が容易になる。
その結果、乾燥後の石炭を搬送する際に、石炭同士が粘着することを防止することができ、石炭のハンドリング特性を向上させることができる。
さらに、オンライン計測したこれら石炭に含まれる水分量に基づいて乾燥部120を制御するため、乾燥後の石炭に含まれる水分量の制御が容易になる。
その結果、乾燥後の石炭を搬送する際に、石炭同士が粘着することを防止することができ、石炭のハンドリング特性を向上させることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、本発明の水分計測装置1を石炭の水分量を計測する例に適用して説明したが、水分量を測定する対象としは、石炭の他に、スラッジ(汚泥)であってもよく、特に限定するものではない。
スラッジの場合、乾燥後のスラッジに水分が多く含まれていると、当該スラッジが凝縮して、正常な搬送が阻害されるという問題があります。つまり、スラッジを搬送する機器であるハンドリング機器の正常な動作を確保できなくなり、スラッジに関するプラント全体が停止(トリップ)するなどのトラブルが発生するという問題があります。
上述のように本発明の水分計測装置1を用いてスラッジの水分量を計測することにより、上述の問題発生を防止できる。
例えば、上記の実施の形態においては、本発明の水分計測装置1を石炭の水分量を計測する例に適用して説明したが、水分量を測定する対象としは、石炭の他に、スラッジ(汚泥)であってもよく、特に限定するものではない。
スラッジの場合、乾燥後のスラッジに水分が多く含まれていると、当該スラッジが凝縮して、正常な搬送が阻害されるという問題があります。つまり、スラッジを搬送する機器であるハンドリング機器の正常な動作を確保できなくなり、スラッジに関するプラント全体が停止(トリップ)するなどのトラブルが発生するという問題があります。
上述のように本発明の水分計測装置1を用いてスラッジの水分量を計測することにより、上述の問題発生を防止できる。
1 水分計測装置
2 誘電率測定部
3 マイクロ波測定部
4,140 ラマン散乱光測定部
5 補正部
100 乾燥装置
120 乾燥部
160 較正部
145 保護部
2 誘電率測定部
3 マイクロ波測定部
4,140 ラマン散乱光測定部
5 補正部
100 乾燥装置
120 乾燥部
160 較正部
145 保護部
Claims (3)
- 固体燃料に含まれる水分量を計測する水分計測装置であって、
前記固体燃料に測定光を照射してラマン散乱光を計測するラマン散乱光測定部と、
前記固体燃料の誘電率に基づいて前記固体燃料に含まれる水分量を測定する誘電率測定部、および、前記固体燃料にマイクロ波を照射して前記固体燃料を透過する前記マイクロ波を測定することにより前記固体燃料に含まれる水分量を測定するマイクロ波測定部の少なくとも一方と、
前記誘電率測定部および前記マイクロ波測定部の少なくとも一方により測定された前記固体燃料に含まれる水分量を、前記ラマン散乱光測定部の測定結果を用いて補正する補正部と、
が設けられていることを特徴とする水分計測装置。 - 前記ラマン散乱光測定部における前記測定光が出射される領域、および、前記ラマン散乱光が入射する領域を保護する保護気体を流す保護部と、
前記ラマン散乱光測定部により測定された前記保護気体のラマン散乱光と、前記保護気体とは所定波長におけるラマン散乱強度が異なる較正用気体を前記保護部に供給して前記ラマン散乱光測定部により測定された前記較正用気体のラマン散乱光と、の間の所定波長におけるラマン散乱強度の差を取得し、該ラマン散乱強度の差を用いて前記ラマン散乱光測定部の測定結果を較正する較正部と、
が更に設けられ、
前記補正部は、前記較正部により構成された前記測定結果を用いて、前記誘電率測定部および前記マイクロ波測定部の少なくとも一方により測定された前記固体燃料に含まれる水分量を補正することを特徴とする請求項1記載の水分計測装置。 - 請求項1または2に記載の水分計測装置と、
前記固体燃料に含まれる水分を取り除く乾燥部と、
が設けられ、
前記水分計測装置は、前記乾燥部に搬入される固体燃料、および、搬出された固体燃料に含まれる水分量を計測し、
前記乾燥部は、前記搬送される固体燃料、および、前記搬出された固体燃料に含まれる水分量に基づいて制御されることを特徴とする乾燥装置。
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JP (1) | JP2011133450A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107300533A (zh) * | 2017-08-16 | 2017-10-27 | 中交第三航务工程勘察设计院有限公司 | 散货煤堆表层水分远距离测量系统 |
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2010
- 2010-02-10 JP JP2010027735A patent/JP2011133450A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107300533A (zh) * | 2017-08-16 | 2017-10-27 | 中交第三航务工程勘察设计院有限公司 | 散货煤堆表层水分远距离测量系统 |
CN107300533B (zh) * | 2017-08-16 | 2024-01-23 | 中交第三航务工程勘察设计院有限公司 | 散货煤堆表层水分远距离测量系统 |
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