JP2011132908A - メンテナンス封水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Hsが大きい水車においても、空気圧を利用しない簡易な方法で封水が可能なメンテナンス封水装置を提供すること。
【解決手段】主軸3の外周に当該主軸と間隔を介して設置され、弾性体で形成されたパッキン13と、パッキンが収納されたパッキンケース11と、Hs水圧力よりも高圧の給水源に接続され、パッキンケース内に高圧水を導く導水管111と、パッキンに対して進退可能にパッキンケース内に収納され、導水管から導入される高圧水の圧力を受けてパッキンに力を加えるピストン15とを備え、パッキンにピストンによって力を加えることで、パッキンを主軸の径方向に弾性変形させて主軸と密着させる。
【選択図】図2

Description

本発明は水力機械における主軸封水装置のメンテナンス時に用いられるメンテナンス封水装置に関する。
水車において、ランナに取り付けられた主軸が静止体(上カバー)を貫通する部分には、主軸と静止体の隙間から作動流体が漏洩することを防止するために主軸封水装置が設置されている。水車運転中の主軸封水装置は主軸(主軸スリーブ)と摺動して使用されるので、水車を停止させて定期的にメンテナンスする必要がある。
ところで、水車は、上池(上ダム)の水を下池(下ダム)に落とす際にランナを回転させて動力を得ているが、この中には水車基準面高さが下池より低いものがある。この種の水車では、水車停止時においても下池水面高さと水車基準面高さの差(以下「Hs」と称することがある)によって水圧(以下「Hs水圧力」と称することがある)が生じるため、そのままでは主軸と静止体との隙間から漏水が生じてしまう。そのため、主軸封水装置及びその周辺機器をメンテナンスする場合には、主軸封水装置とは別の封水装置で主軸と静止体の隙間を封水するか、ドラフト抜水する必要がある。
主軸封水装置のメンテナンス時に用いられる封水装置(メンテナンス封水装置)としては、主軸の外周にゴムホース状のシールを設置し、メンテナンス時には、そのゴムホース状のシールをHs水圧力よりも高い空気圧で膨らまして主軸と接触させることで封水しているものがある(特許文献1参照)。
特開平1−130064号公報
ところで、近年の高落差大出力発電所では、Hsが100m以上となることもあり、Hs水圧力が1MPa以上に達することもある。そのため、上記のようなゴムホース状の部材で封水するためには、Hs水圧力を上回る空気圧が必要となるとともに、ゴムホース状の部材の強度に充分配慮する必要がある。また、このように空気圧を利用して封水するためには、それに必要な圧力が発生可能な昇圧装置が必要となる。一方、メンテナンスにあたってドラフト抜水をして漏水を防止する方法もあるが、ドラフト抜水は大掛かりな作業となるため簡易に行うことができない。
本発明の目的は、Hsが大きい水車においても、空気圧を利用しない簡易な方法で封水が可能なメンテナンス封水装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、水力機械における主軸封水装置のメンテナンス時に用いられるメンテナンス封水装置において、主軸の外周に当該主軸と間隔を介して設置され、弾性体によって形成されたパッキンと、このパッキンが収納されたパッキンケースと、下池水面高さと水車基準面高さの差によって生じるHs水圧力よりも高圧の給水源に接続され、前記パッキンケース内に高圧水を導く導水管と、前記パッキンに対して進退可能に前記パッキンケース内に収納され、前記導水管から導入される高圧水の圧力を受けて前記パッキンに力を加える移動体とを備え、前記パッキンは、前記移動体によって力を加えられたとき、前記主軸に向かって弾性変形することにより前記主軸と接するものとする。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記導水管は、上池と水車を接続する水圧管路に接続されているものとする。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記パッキンと面接触したパッキン押さえをさらに備え、前記移動体は、前記パッキンケース内に形成されたシリンダ内に収納されたピストンであり、前記ピストンは、前記パッキン押さえを介して前記パッキンに力を加えるものとする。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記パッキンは、Hs水圧力によって密閉性を確保するセルフシールパッキンであるものとする。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記パッキンは、前記パッキンケース内において、前記主軸側にのみ開口したパッキン収納部に収納されており、さらに、固定溝を介して前記パッキン収納部に固定されているものとする。
(6)上記(3)において、好ましくは、前記パッキンと前記パッキン押さえは、前記主軸の周方向において複数に分割されており、各パッキン同士の合わせ目と、各パッキン押さえ同士の合わせ目とは、前記主軸の周方向において異なる位置に配置されているものとする。
(7)上記(3)において、好ましくは、前記パッキン押さえにおける前記パッキンとの接触面は、その法線が前記主軸の方に向くように傾斜しているものとする。
本発明によれば、Hsが大きい水車においても空気圧を利用することなく簡易に封水することができるので、主軸封水装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の実施の形態に係るポンプ水車の断面図。 本発明の第1の実施の形態に係るパッキンケースの断面図。 本発明の第1の実施の形態に係るメンテナンス封水装置の詳細図。 図3中のIV-IVにおけるメンテナンス封水装置の断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る他のメンテナンス封水装置の断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る導水管と水圧管路を接続する給水管の配管図。 本発明の第1の実施の形態に係るメンテナンス封水装置の動作説明図。 本発明の第2の実施の形態に係るメンテナンス封水装置の詳細図。 本発明の第2の実施の形態に係るメンテナンス封水装置についての主軸封水装置のメンテナンス時の動作説明図。 本発明の第2の実施の形態に係るメンテナンス封水装置についての主軸封水装置のメンテナンス終了時の動作説明図。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るポンプ水車の断面図である。図1に示すポンプ水車は、ランナ6と、ランナ6に連結された主軸3と、主軸3をその外周から覆う主軸スリーブ2と、ランナ6の外周に設置されたガイドベーン7と、ランナ6を上方から覆う上カバー4と、ランナ6を下方から覆う下カバー5と、主軸封用パッキン(主軸封水装置)12及びメンテナンス封水装置1が収納されたパッキンケース11を備えている。パッキンケース11は、主軸3が上カバー4を貫通する部分において、主軸3を外周から取り囲むように設置されている。
図2は本発明の第1の実施の形態に係るパッキンケース11の断面図であり、図3は本発明の第1の実施の形態に係るメンテナンス封水装置1の詳細図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する(後の図も同様とする)。図2に示すように、パッキンケース11には、主軸封水装置に含まれる主軸封水用パッキン12と、メンテナンス封水装置1が収納されている。
主軸封水用パッキン12は、水車運転中において、主軸3と上カバー4(パッキンケース11)の隙間からの漏水を防止するためのもので、図2の例では主軸3の軸方向に間隔を介して3つ収納されている。2つの主軸封水用パッキン12の間には給水管21が設置されている。給水管21は、水車運転中に主軸3に向かって射出される封水用の高圧水(主軸封水給水93)が流通するものである。
メンテナンス封水装置1は、主軸封水用パッキン12や主軸スリーブ2のメンテナンス時(すなわち、主軸封水用パッキン12による封水が不可能な場合)において、主軸3と上カバー4(パッキンケース11)の隙間からの漏水を防止するためのものであり、最もランナ6側に位置する主軸封水用パッキン12とランナ6との間に設置されている。メンテナンス封水装置1は、パッキン(メンテナンス封水用パッキン)13と、シリンダ110と、ピストン(移動体)15と、導水管111を主に備えている。
パッキン(メンテナンス封水用パッキン)13は、ゴム等の弾性体によって形成されており、主軸3の外周に主軸3と間隔(ギャップ)を介して設置されている(図3参照)。詳細は後述するが、このギャップの大きさは、ピストン15によって力を加えられてパッキン13が主軸3に向かって弾性変形した際に、パッキン13が主軸3と密着するように調節されている。本実施の形態に係るパッキン13は、ピストン15から力を加えられたときに主軸3と容易に接触可能なように、主軸3側に突出した凸部31を有している。
また、パッキン13は、パッキンケース11内において、パッキンホルダ17によって形成されたパッキン収納部22にパッキン押さえ14とともに収納されている。パッキンホルダ17は、パッキンケース11の下方にボルト18を介して固定されており、パッキン13をその底面及び外側面から取り囲むように形成されている。すなわち、本実施の形態に係るパッキン収納部22は主軸3側にのみ開口している。このようにパッキン収納部22を形成すると、ピストン15によって力を加えられたときに、パッキン13が主軸3から離れる方向に伸張することがパッキンホルダ17に抑制される一方で、主軸3に近づく方向に伸張することが促進されるので、パッキン13と主軸3を容易に密着させることができる。
さらに、本実施の形態では、パッキン13の位置ズレを防止する観点から、パッキン13の底面には、パッキンホルダ17に設けられた凸部32と嵌合する固定溝33が設けられている。なお、この凸部32及び固定溝33は、図3等に示すように、可能な限り主軸3から離れた位置に形成することが好ましい。このように凸部32及び固定溝33を形成すると、パッキン13が弾性変形する際の主軸3側への伸張が促されるので、主軸3とパッキン13を容易に密着させることができる。
パッキン押さえ14は、ピストン15からの力をパッキン13に伝達するもので、パッキン13の上面と面接触した状態でパッキン13とともにパッキン収納部22内に収納されている。パッキン押さえ14の上方には、主軸3の周方向に所定の間隔を介して設置された複数のシリンダ110と、各シリンダ110に収納されたピストン15が位置している。
シリンダ110は、導水管111と連通しており、ピストン(移動体)15は、パッキン13及びパッキン押さえ14に対して進退可能にシリンダ110内に収納されている。導水管111を介して後述の高圧水がシリンダ110内に導入されると、ピストン15はその高圧水の圧力を受けてパッキン13に向かって移動し、パッキン13に力を与える。本実施の形態におけるシリンダ110は、その中心軸が主軸3の軸方向と略平行になるように配置されており、導水管111に高圧水が導入されると、パッキン押さえ14には主軸3の軸方向と略平行な力がピストン15によって与えられる。なお、ピストン15の外周には、導水管111からの高圧水を封水するパッキン16が取り付けられている。
図4は図3中のIV-IVにおけるメンテナンス封水装置1の断面図である。この図に示すように、パッキン13、パッキン押さえ14及びパッキンホルダ17は、主軸3の周方向において複数に分割されており、主軸3の周方向で隣接する2つのパッキン13の合わせ目は、同様に隣接する2つのパッキン押さえ14の合わせ目及び2つのパッキンホルダ17の合わせ目と一致している。なお、図4に示したパッキン13、パッキン押さえ14及びパッキンホルダ17は、主に組立容易性の観点から4つに分割されている。そして、各パッキン押さえ14の上方には2つのピストン15が設置されており、各パッキン13は2つのピストン15によって力を加えられるようになっている。
なお、合わせ目における封水性能を向上させる観点からは、各パッキン13同士の合わせ目と、各パッキン押さえ14同士の合わせ目又は各パッキンホルダ17同士の合わせ目とは、主軸3の周方向において異なる位置に配置することが好ましい。図5は本発明の第1の実施の形態に係る他のメンテナンス封水装置の断面図であり、この図の例では、パッキン13の合わせ目は、パッキン押さえ14の合わせ目及びパッキンホルダ17の合わせ目に対して、主軸3の周方向に沿って45度ずらした位置に配置されている。なお、ここでは、パッキン13、パッキン押さえ14及びパッキンホルダ17が4つに分割されている場合についてのみ触れたが、2つや3つに分割しても良く、又は5つ以上に分割しても良いことは言うまでもない。
ところで、本実施の形態のようにピストン15からパッキン押さえ14に主軸3の軸方向の力が加えられる場合には、パッキン押さえ14におけるパッキン13との接触面は、その法線が主軸3の方に向くように傾斜させて形成することが好ましい。この点を鑑みて、本実施の形態に係るパッキン押さえ14におけるパッキン13との接触面は、主軸3の径方向の外側に向かって下り傾斜に形成されている(図3等参照)。このように形成されたパッキン押さえ14を介して、ピストン15からの力をパッキン13に加えると、その力の方向を主軸3に向かう方向(後述の図7中の矢印参照)に変更することができるので、パッキン13が弾性変形して主軸3側に伸張することを更に促進できる。
図2等に示す導水管111は、パッキンケース11内のシリンダ110(ピストン15)に高圧水を導くもので、下池水面高さと水車基準面高さの差(Hs)によって生じるHs水圧力よりも高圧の給水源に接続されている。本実施の形態に係る導水管111は、パッキンケース11に穴あけ加工を施して設けられており、プラグ19(図2参照)はその際に生じた不要な穴を閉じるためのものである。
図6は本発明の第1の実施の形態に係る導水管111と水圧管路95を接続する給水管96の配管図である。この図に示すように、本実施の形態における導水管111は、給水管96を介して水圧管路95に接続されている。
水圧管路95は、上池と水車を接続する管路であり、その中途には、主に水車停止時に閉じられる入口弁8が設置されている。水圧管路95側における給水管96の端部は、入口弁8の上流側で水圧管路95と接続されている。水圧管路95は水車基準面高さに設置されているので、本実施の形態では、上池水面高さと水車基準面高さの差によって生じる圧力を有する高圧水が導水管111に導入可能になっている。
給水管96には、水圧管路95との接続部から導水管111との接続部に向かって順番に、ストレーナ81と、排砂タンク82と、開閉弁84と、三方弁83が設置されている。ストレーナ81及び排砂タンク82は、水圧管路95からの水に含まれる異物を除去するものである。開閉弁84は、メンテナンス封水装置1への給水が必要な主軸封水用パッキン12のメンテナンス時に開かれ、メンテナンス封水装置1への給水が不要な水車運転時には閉じられる。三方弁83は、メンテナンス封水装置1の給水が必要なときには水圧管路95と導水管111を連通するように操作され、メンテナンスが終了したときには導水管111と排水管85を連通するように操作される。なお、本実施の形態における給水管96は、排砂タンク82と開閉弁84の間で分岐して入口弁8のシール(図示せず)に接続されており、水圧管路95内の高圧水は必要に応じて入口弁8の封水にも利用されている。
ここで、上記のように構成されるメンテナンス封水装置1の動作について、図を参照しつつ説明する。図7は本発明の第1の実施の形態に係るメンテナンス封水装置1の動作説明図である。
上記のメンテナンス封水装置1において、主軸封水用パッキン12や主軸スリーブ2等のメンテナンスを行う際には、開閉弁84を開いて、三方弁83によって水圧管路95と導水管111を連通し、水圧管路95からの水圧力92をピストン15に加える。これにより、図7に示すように、ピストン15は、シリンダ110内においてパッキン押さえ14に向かって移動し、パッキン押さえ14を下方に押し下げる。ピストン15によって押し下げられたパッキン押さえ14は、パッキン収納部22内においてパッキン13を押しつぶして弾性変形させる。これによりパッキン13は、主軸3に向かって伸張し、凸部31を介して主軸3と密着するので、Hs水圧力91を封じることができる。
一方、主軸封水用パッキン12等のメンテナンスが終了したときには、開閉弁85を閉じて、三方弁83によって導水管111を排水管85と連通し、シリンダ110内の排圧を行う。これにより、ピストン15は水圧力92から開放され、パッキン押さえ14はパッキン13の弾性力によって当初の位置に押し上げられる(図3参照)。パッキン13の凸部31は、パッキン13が元の形状に戻った際に主軸3から離れるので、メンテナンス封水装置1による封水は解除される。
上記のように、本実施の形態のメンテナンス封水装置1は、導水管111を介して導入される上池水面高さと水車基準面高さの差によって生じる水圧力92を利用して封水しているので、水車停止時に大きなHs水圧力91が発生する場合にもこれを封水することができる。さらに、本実施の形態では、従来技術のように空気圧を利用した封水を行っていないので、ポンプ等の昇圧装置を用いる必要もなく、高圧空気を充填する材料(例えば、ゴムホース状の部材)の強度に配慮する必要もない。したがって、本実施の形態によれば、Hsが大きい水車においても、空気圧を利用しない簡易な方法でHs水圧力を封水することができるので、主軸封水装置等のメンテナンスを容易に行うことができる。
図8は本発明の第2の実施の形態に係るメンテナンス封水装置1Aの詳細図である。本実施の形態におけるメンテナンス封水装置1Aは、先の実施の形態におけるパッキン13をセルフシールパッキンとした点に特徴がある。この図に示すメンテナンス封水装置1Aは、パッキンホルダ17aと、パッキン13aを備えている。
パッキンホルダ17aは、主軸3側の端部に面取り部37を有している。この面取り部37は、先の実施の形態に係るパッキンホルダ17について、パッキン13の底面が載置される面上の主軸3側の端部に対し、面取りを施して形成したものに相当する。
パッキン13aは、その主軸3側において凸部35と受圧面36を有しており、凸部35を介して作用するHs水圧力91によって密閉性を確保するセルフシールパッキン(リップパッキン)である。凸部35は、主軸スリーブ2(主軸3)とパッキンホルダ17の間隙内に位置しており、その間隙内で下方(ランナ6側)に向かって突出して設けられている。メンテナンス封水装置1Aが作動していないときの凸部35は、パッキンホルダ17aにおける面取り部37上に位置し、その面取り部37とともに略逆V字型の凹部を形成している。この凹部にはHs水圧力91が作用可能であり、メンテナンス封水装置1Aの作動時には、この凹部を介してHs水圧力91を受けた凸部35が上方に押し上げられる。受圧面36は、水車運転時に給水管21(図2参照)から供給される主軸封水給水93による圧力を受けるための面であり、凸部35の上方に設けられている。 ここで、上記のように構成されるメンテナンス封水装置1Aの動作について、図を参照しつつ説明する。図9は本発明の第2の実施の形態に係るメンテナンス封水装置1Aについての主軸封水装置のメンテナンス時の動作説明図であり、図10は本発明の第2の実施の形態に係るメンテナンス封水装置1Aについての主軸封水装置のメンテナンス終了時の動作説明図である。
上記のメンテナンス封水装置1Aにおいて、主軸封水用パッキン12等のメンテナンスを行う際には、先の実施の形態と同様に、水圧管路95からの水圧力92をピストン15に加える。これにより、ピストン15は、図9に示すように、パッキン押さえ14に向かって移動し、パッキン押さえ14を下方に押し下げる。ピストン15によって押し下げられたパッキン押さえ14は、パッキン13aを押しつぶして弾性変形させる。これによりパッキン13aは、主軸3に向かって伸張して主軸3と密着する。そして、ランナ6側からHs水圧力91が凸部35に作用すると、凸部35は上方に押し上げられパッキン13aを主軸3にさらに強く密着させる(図9参照)。すなわち、本実施の形態によれば、凸部35がHs水圧力91によりセルフシール効果を生むので、第1の実施の形態よりも強い力で封水することができる。
一方、主軸封水用パッキン12等のメンテナンスが終了したときには、先の実施の形態と同様に、シリンダ110内の排圧を行ってパッキン押さえ14を当初の位置に戻すが、図10に示すように凸部35にはHs水圧力91が作用しているため、そのままではパッキン13aを主軸3から離すことができない。そこで、シリンダ110内の排圧が終了したら、給水管21から主軸封水給水93を供給して主軸封水用パッキンで封水する。これにより、パッキン13aにおける受圧面36に主軸封水給水93からの圧力が作用するので、パッキン13aを主軸から離すことができ、メンテナンス封水装置1Aによる封水を解除できる。
したがって、本実施の形態によっても、空気圧を利用しない簡易な方法でHs水圧力を封水することができるので、主軸封水装置等のメンテナンスを容易に行うことができる。
1 メンテナンス封水装置
3 主軸
6 ランナ
11 パッキンケース
12 主軸封水用パッキン
13 パッキン(メンテナンス封水用パッキン)
14 パッキン押さえ
15 ピストン
17 パッキンホルダ
22 パッキン収納部
31 凸部
32 凸部
33 固定溝
35 凸部
36 受圧面
95 水圧管路
96 給水管
110 シリンダ
111 導水管

Claims (7)

  1. 水力機械における主軸封水装置のメンテナンス時に用いられるメンテナンス封水装置において、
    主軸の外周に当該主軸と間隔を介して設置され、弾性体によって形成されたパッキンと、
    このパッキンが収納されたパッキンケースと、
    下池水面高さと水車基準面高さの差によって生じるHs水圧力よりも高圧の給水源に接続され、前記パッキンケース内に高圧水を導く導水管と、
    前記パッキンに対して進退可能に前記パッキンケース内に収納され、前記導水管から導入される高圧水の圧力を受けて前記パッキンに力を加える移動体とを備え、
    前記パッキンは、前記移動体によって力を加えられたとき、前記主軸に向かって弾性変形することにより前記主軸と接することを特徴とするメンテナンス封水装置。
  2. 請求項1に記載のメンテナンス封水装置において、
    前記導水管は、上池と水車を接続する水圧管路に接続されていることを特徴とするメンテナンス封水装置。
  3. 請求項1に記載のメンテナンス封水装置において、
    前記パッキンと面接触したパッキン押さえをさらに備え、
    前記移動体は、前記パッキンケース内に形成されたシリンダ内に収納されたピストンであり、
    前記ピストンは、前記パッキン押さえを介して前記パッキンに力を加えることを特徴とするメンテナンス封水装置。
  4. 請求項1に記載のメンテナンス封水装置において、
    前記パッキンは、Hs水圧力によって密閉性を確保するセルフシールパッキンであることを特徴とするメンテナンス封水装置。
  5. 請求項1に記載のメンテナンス封水装置において、
    前記パッキンは、前記パッキンケース内において、前記主軸側にのみ開口したパッキン収納部に収納されており、さらに、固定溝を介して前記パッキン収納部に固定されていることを特徴とするメンテナンス封水装置。
  6. 請求項3に記載のメンテナンス封水装置において、
    前記パッキンと前記パッキン押さえは、前記主軸の周方向において複数に分割されており、
    各パッキン同士の合わせ目と、各パッキン押さえ同士の合わせ目とは、前記主軸の周方向において異なる位置に配置されていることを特徴とするメンテナンス封水装置。
  7. 請求項3に記載のメンテナンス封水装置において、
    前記パッキン押さえにおける前記パッキンとの接触面は、その法線が前記主軸の方に向くように傾斜していることを特徴とするメンテナンス封水装置。
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