JP2011131297A - 工具位置測定方法と装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転工具の刃先の三次元位置を非接触で測定することができ、繰り返し精度が高く、工具刃先形状の違いによる測定誤差が小さい工具位置測定方法及び装置を提供する。
【解決手段】回転する回転工具12の刃先12aを、Z軸方向から見た回転刃先画像を撮像する回転刃先撮像工程S11を有する。回転刃先画像から、回転軸αの概略位置の仮回転軸位置を原点として、X軸上及びY軸上の輝度分布を求める。原点及びその近傍のX軸方向の複数の位置であるX反転位置から、X軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でX軸方向に積分したX積分値を、X反転位置ごと算出する。同様にY軸方向に、同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を積分したY積分値を、Y反転位置ごと算出する。X積分値及びY積分値が最も小さくなるX積分値差最小位置及びY積分値差最小位置とで定まる座標を回転軸位置とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、いわゆるマイクロエンドミル等の微小な回転工具の位置を非接触で検出する工具位置測定方法と装置に関する。
従来、マイクロレンズアレイなどの光学部品の金型や、マイクロ流体機械の切削加工には、直径φ=0.01mm〜0.2mm程度のマイクロエンドミル等の微小な回転工具を用いることが多い。このような回転工具を使用する際、高精度な加工を行うために、回転工具の位置を正確に測定又は認識しなければならない。
切削加工用工具の位置の検出には種々の方法があり、例えば、特許文献1に開示されているように、工具に接触する摺動体を設けて、工具への接触を電気的に検知して工具位置の検出を行う工具位置検出装置がある。また、特許文献2に開示されているように透過型レーザ測定装置と電気マイクロメータ、及び顕微鏡等を用いて工具の測定を行う装置がある。その他、特許文献3に開示されているように、CCDカメラにより工具先端を撮像して、工具の位置合わせを行う方法もある。
特開2006−75908号公報 特開平6−109440号公報 特開2006−142412号公報
特許文献1に開示されている接触式の工具位置検出装置の場合、現実的には被削材に対して0.3N程度の測定力が加わり、極小径の回転工具の場合、切れ刃を破損することがしばしばある。また、特許文献2に開示されたような非接触式の工具位置測定装置の場合、回転工具の刃先形状の違いによる測定誤差が生じやすいという問題があった。また、上述した光学部品の金型などの微細加工では、回転工具の刃先位置を、X,Y,Z軸の3方向について高精度に検出することが不可欠であるが、特許文献1〜3の何れの装置も、3方向の位置を精度良く測定する、というものではなかった。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、微小な回転工具の刃先の位置を非接触で測定することができ、繰り返し精度が高く、工具刃先形状の違いによる測定誤差が小さい工具位置測定方法及び装置を提供することを目的とする。
この発明は、互いに直交するXYZ三次元座標系のZ軸と平行な回転軸を有する切削加工用の回転工具の位置を非接触で測定する工具位置測定方法であって、回転する前記回転工具の刃先にZ軸方向の光を照射し、その反射光により前記刃先をZ軸方向から見た回転刃先画像を撮像する回転刃先撮像工程と、前記回転刃先画像から、前記回転軸が位置すると推定される仮回転軸位置を原点とするX軸上及びY軸上の各輝度分布を求め、前記原点及びその近傍のX軸方向の複数の位置であるX反転位置から、X軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でX軸方向に積分したX積分値を、前記X反転位置ごとに算出すると共に、前記原点及びその近傍のY軸方向の複数の位置であるY反転位置から、Y軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でY軸方向に積分したY積分値を、前記Y反転位置ごとに算出する輝度差積分値算出工程と、前記X反転位置ごとに算出した前記X積分値を比較して、前記X積分値が最も小さくなる前記X反転位置であるX積分値差最小位置を抽出すると共に、前記Y反転位置ごとに算出した前記Y積分値を比較して、前記Y積分値が最も小さくなる前記Y反転位置であるY積分値差最小位置を抽出し、抽出した前記X積分値差最小位置及び前記Y積分値差最小位置で定まるXY座標を、前記回転工具の回転軸位置として認識する回転軸位置認識工程とを備えた工具位置測定方法である。
前記輝度差積分値算出工程は、前記X反転位置を設定し、X反転位置ごとに、当該X軸上の輝度分布と、その輝度分布を前記X反転位置で反転させた反転輝度分布とを比較し、当該X反転位置から同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分をX軸方向に所定距離だけ積分したX積分値を算出すると共に、前記Y反転位置を設定し、Y反転位置ごとに、当該Y軸上の輝度分布と、その輝度分布を前記Y反転位置で反転させた反転輝度分布とを比較し、当該Y反転位置から同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分をY軸方向に所定距離だけ積分したY積分値を算出するものである。
さらに、前記輝度差積分値算出工程は、X積分値を算出するためのXの積分範囲、及びY積分値を算出するためのYの積分範囲を、前記回転工具の刃先の形状に応じて適宜調節することにより、前記回転軸位置の測定精度を調整することができるものである。
また、前記回転刃先撮像工程の後、前記輝度差積分値算出工程の前に設けられる工程であって、前記回転刃先画像の最も輝度の高い位置を第一の仮回転軸位置として認識する第一の仮回転軸位置認識工程と、前記回転刃先画像から、前記第一の仮回転軸位置を原点とするX軸上及びY軸上の輝度分布を求め、当該X軸上の輝度分布を二分割するX位置であって、二分割された一方の側の輝度分布の平均値と他方の側の輝度の平均値とが等しくなるX均等分割位置を抽出すると共に、当該Y軸上の輝度分布を二分割するY位置であって、二分割された一方の側の輝度分布の平均値と他方の側の輝度の平均値とが等しくなるY均等分割位置を抽出し、抽出した前記X均等分割位置及び前記Y均等分割位置で定まる座標を第二の仮回転軸位置として認識する第二の仮回転軸位置認識工程とを備え、前記第二の仮回転軸位置認識工程で認識した前記第二の仮回転軸位置は、前記輝度差積分値算出工程における前記仮回転軸位置としても良い。
さらに、回転が停止した前記回転工具の刃先にZ軸方向の光を照射し、その反射光によりZ軸方向から見た停止刃先画像を、前記回転工具が前記回転軸上を移動するZ位置ごとに撮像する停止刃先撮像工程と、撮像した停止刃先画像ごとに、前記刃先の突端位置を通るXY平面内の所定軸線上の輝度分布に基づくコントラストを算出し、コントラストが最も大きくなるZ位置であるZコントラスト最大位置を前記刃先のZ方向の基準位置として認識するZ基準位置認識工程とを設けることができる。
また、前記コントラスト算出工程では、輝度分布を求めるXY平面内の前記所定の軸線が、前記回転工具の刃表面に表れた研削条痕を横切る向きに設定されるものである。
またこの発明は、互いに直交するXYZ三次元座標系のZ軸と平行な回転軸を有する切削加工用の回転工具の位置を非接触で測定する工具位置測定装置であって、前記回転工具の刃先にZ軸方向の光を照射する光源を有し、その反射光により前記刃先をZ軸方向から見た刃先画像を撮像する撮像装置と、前記刃先画像をデータ分析する分析処理装置とを備え、前記分析処理装置は、前記回転刃先画像から、前記回転軸が位置すると推定される仮回転軸位置を原点とするX軸上及びY軸上の輝度分布を求め、前記原点及びその近傍のX軸方向の複数の位置であるX反転位置から、X軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でX軸方向に積分したX積分値を、前記X反転位置ごとに算出し、前記原点及びその近傍のY軸方向の複数の位置であるY反転位置から、Y軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でY軸方向に積分したY積分値を、前記Y反転位置ごとに算出し、
前記X反転位置ごとに算出した前記X積分値を比較して、前記X積分値が最も小さくなる前記X反転位置であるX積分値差最小位置を抽出すると共に、前記Y反転位置ごとに算出した前記Y積分値を比較して、前記Y積分値が最も小さくなる前記Y反転位置であるY積分値差最小位置を抽出し、抽出した前記X積分値差最小位置及び前記Y積分値差最小位置で定まるXY座標を、前記回転工具の回転軸位置とする工具位置測定装置である。
この発明の工具位置測定方法と装置は、マイクロエンドミル等の微小な回転工具の位置を、一方向から撮像した刃先画像データのみを分析して検出するので、測定装置の構成をシンプルにすることができる。また、非接触で、測定の繰り返し精度が高く、回転工具の刃先形状の違いによる測定誤差が生じにくいので、刃先の位置測定を高精度に行うことができ、これまで困難であったマイクロエンドミル等による微細加工が容易になる。
また、回転軸のXY方向の位置を検出するとき、まず、回転刃先画像から大まかな精度で第一の仮回転軸位置を認識し、その後、分析エリアを絞り込みながら、徐々に分析を厳密化して、第二の仮回転軸位置、回転軸位置を認識するという分析手順のため、回転軸位置の測定を高速に効率よく行うことができ、測定の全自動化も容易である。
この発明の一実施形態の工具位置測定装置を示す全体構成図である。 回転工具として用いられるボールエンドミル及びスクエアエンドミルの刃先を示す側面図(a),(b)である。 図1の工具位置測定装置を用いて行う工具位置測定方法の実施形態を示すフローチャートである。 この実施形態の工具位置測定方法で撮像したボールエンドミルの回転刃先画像(a)と、第一の仮回転軸位置を示す模式図(b)である。 この実施形態の工具位置測定方法の第二の仮回転軸位置認識工程の内容を示すフロ−チャートである。 この実施形態の工具位置測定方法における、第一の仮回転軸位置を原点とするX軸及びY軸上の輝度分布を示す図である。 この実施形態の工具位置測定方法における、X均等分割位置を説明する図(a)と、Y均等分割位置を説明する図(b)である。 この実施形態の工具位置測定方法の輝度差積分値算出工程の内容を示すフローチャートである。 この実施形態の工具位置測定方法における、第二の仮回転軸位置を原点とするX軸上の輝度分布を示す図(a)と反転輝度分布を示す図(b)である。 この実施形態の工具位置測定方法における、X反転位置(X11,X12,X13)ごとのX積分値について説明する図(a),(b),(c)である。 図1の工具位置測定装置を用いて行う他の工具位置測定方法の実施形態を示すフローチャートである。 この実施形態の工具位置測定方法における、スクエアエンドミル及びスクエアエンドミルの停止刃先画像(a),(b)である。 この実施形態の工具位置測定方法における、ボールエンドミルの刃先のZ位置とコントラストの変化を示すグラフである。 この発明の工具位置測定方法の実施例1における、測定の繰り返し精度を示すグラフである。 この発明の工具位置測定方法の実施例2における、Z位置とコントラストの変化を示すグラフ(a),(b)である。 実施例2における、測定の繰り返し精度を示す表である。
以下、この発明の工具位置測定装置の一実施形態について、図1、図2を用いて説明する。この実施形態の工具位置測定装置10は、加工機のチャック部に装着した回転工具12の回転中心である回転軸αの位置を測定する機能と、刃先12aの突端12bの回転軸α方向の基準位置を測定する機能を備えている。ここで、回転工具12の回転軸αは、互いに直交するXYZ三次元座標系の任意の方向であるZ軸と平行であり、Z軸と直交する例えば水平なXY平面に対して垂直に配置されているものとする。
工具位置測定装置10は、図1に示すように、回転工具12の刃先12a側に配置された撮像装置14と、撮像装置14が撮像した画像データを分析する図示しない分析処理装置とを有している。撮像装置14は、光源、各種ミラー、各種レンズ及びカメラで構成され、光源16から光を放射し、その光をコリメートレンズ18を通して平行な光線にした後、ハーフミラー22によってZ軸方向に偏向し、対物レンズ20を通して回転工具12の刃先12aに照射する。そして、刃先12aからの反射光を、対物レンズ20、ハーフミラー22、結像レンズ24を通してミラー26によって偏向し、カメラ28で受光する。カメラ28は、刃先12aの反射光を受光して撮像するCCD等の撮像素子を内蔵しており、撮像した画像データを分析処理装置に向けて出力する。分析処理装置は、カメラ28の画像データを記憶手段に記憶し、カメラ28の画像データの分析を行うコンピュータである。
測定対象の回転工具12は、微小な刃先を有したマイクロエンドミルで、例えば、ボールエンドミル30やスクエアエンドミル32等ある。ボールエンドミル30は、図2(a)に示すように、側方から見て例えば半球状(R=0.05mm)の刃先30aを有し、突端30bが、刃先30aのほぼ中央にある。一方、スクエアエンドミル32は、図2(b)に示すように、例えば側方から見て僅かに円弧状に凹んだ刃先32a(φ=0.04mm)を有し、突端32bが、刃先32aの外周端にある。
次に、工具位置測定装置10によって行われる工具位置測定方法のうちXY平面上の位置測定について、図3〜図10を用いて説明する。この実施形態の工具位置測定方法は、加工機のチャック部に装着した回転工具12の回転中心である回転軸αの位置を測定する方法であり、5つの工程(S11〜S15)で構成されている。以下、図3のフローチャートに沿って各工程を説明する。
回転刃先撮像工程S11では、上述した撮像装置14を用いて、回転する回転工具12の刃先12aにZ軸方向の光を照明し、その反射光を受けて、刃先12aをZ方向から見た回転刃先画像を撮像する。このとき、回転工具12が回転している状態で撮像するため、回転刃先画像は、ほぼ回転対称な画像となる。例えば、回転工具12がボールエンドミル30の場合、回転刃先画像は、図4(a)のようになり、回転する刃先30aの様子が多重の円のように捉えられる。
第一の仮回転軸位置認識工程S12では、回転刃先撮像工程S11で得られた回転刃先画像を分析し、回転軸αの概略位置を認識する。具体的には、回転刃先画像全体の輝度分布を求め、最も輝度の高い位置を抽出し、第一の仮回転軸位置P1として認識する。例えば図4(a)の回転刃先画像の場合、図4(b)のように第一の仮回転軸位置P1が認識される。図4(b)の例から分かるように、第一の仮回転軸位置P1は、回転軸αの位置からずれている場合が多いが、位置認識が簡単であるので高速に分析を行うことができる。
第二の仮回転軸位置認識工程S13では、回転刃先撮像工程S11で得られた回転刃先画像を、第一の仮回転軸位置P1の近傍領域に絞ってさらに詳しく分析し、比較的高い精度で回転軸αの概略位置を認識する。以下、第二の仮回転軸位置認識工程S13の内容について、図5のフローチャートに沿って詳しく説明する。
まず、第一の仮回転軸位置P1を原点とするX軸及びY軸上の輝度分布を求める(ステップS131)。例えば、図4のボールエンドミル30の回転刃先画像の場合、図6に示すような2つの輝度分布が求まる。
次に、X軸上の輝度分布を二分割するX軸方向の位置であって、二分割された双方の輝度平均値(以下、二分割した中心軸に対して+側をAVE(+)−側をAVE(−)とする。)が互いに等しくなるX均等分割位置を抽出する(ステップS132)。ボールエンドミル30の場合、図7(a)に示すように、第一の仮回転位置P1のX位置とは異なるX均等分割位置のX1が抽出される。
同様に、Y軸上の輝度分布を二分割するY位置であって、二分割された双方の輝度平均値AVE(+)とAVE(−)とが互いに等しくなるY均等分割位置を抽出する(ステップS133)。ボールエンドミル30の場合、図7(b)に示すように、第一の仮回転位置P1のY位置とは異なるY均等分割位置のY1が抽出される。
次に、抽出したX均等分割位置X1とY均等分割位置Y1とで定まる座標を、第二の仮回転軸位置P2(X1,Y1)として認識する(ステップ134)。ボールエンドミル30の場合、X1とY1で定まる座標が第二の仮回転軸位置P2として認識される。
第二の仮回転軸位置認識工程S13(ステップS131〜S134)で抽出した第二の仮回転軸位置P2は、回転軸αの位置が、第一の仮回転軸位置P1よりも高い精度で認識される。図4に示す回転刃先画像が完全な回転対象であれば、第二の仮回転軸位置P2は回転軸αの位置と一致するが、現実には完全な回転対象にならないので、その分が測定の誤差となり、マイクロエンドミル等を用いた微細加工の用途に要求される高い精度は得られない。そこで、より高い精度で回転軸αの位置を認識するため、図3に示すように、輝度差積分値算出工程S14と回転軸位置認識工程S15が設けられている。以下、2つの工程S14,S15の内容について、図8のフローチャートに沿って詳しく説明する。
まず、第二の仮回転軸位置P2を原点とするX軸及びY軸上の輝度分布を求める(ステップS141)。ボールエンドミル30の場合、第一の仮回転軸位置P1を原点とした輝度分布(図6)と同様に、第二の仮回転軸位置P2を原点とするX軸上の輝度分布とY軸上の輝度分布が求まる。図9(a)は、X軸上の輝度分布である。
次に、第二の仮回転軸位置P2(X1,Y1)を境に輝度分布を分割し、分割した片方を仮想回転軸位置P2で反転させて、仮想回転軸を中心とした輝度の差分を計算する。先ず、X軸上の輝度分布に特定のX反転位置を定義し、X反転位置を中心に輝度分布のX軸上の目盛りの昇降を逆にした反転輝度分布を求める(ステップS142)。図9(a)に示すボールエンドミル30の輝度分布の場合、図9(b)のように、X軸を左右反対にしたような反転輝度分布が求まる。X反転位置は、第二の仮回転軸位置P2(X1,Y1)を基にして、その近傍にある所定のX範囲を細かく刻んで複数の位置が定義され、図9では、代表して3つのX反転位置のX11,X12,X13が示してある。
次に、X軸上の輝度分布と点P2または点P2近傍の特定のX反転位置に基づく反転輝度分布とを比較し、X反転位置から同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を求め、その差分をX位置で積分したX積分値を算出する(ステップS143)。ボールエンドミル30の場合、例えば、X軸上の輝度分布とX11に基づく反転輝度分布とを比較する。図10(a)に示すように、2つの分布をX反転位置のX11を中心に重ね表示すると、2つの分布がさほど一致していない様子が見て取れる。この一致の度合いを数値化するため、X反転位置から同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分をとる。具体的には、撮像素子の各ピクセル単位で輝度の差を求める。さらに、X反転位置のX11を挟んで等距離の計算範囲であるCRS(Calculating Range of Symmetry)の範囲で、点X11からX軸上で例えばプラス方向に積分範囲を取って、上記差分を積分したX積分値を算出する。この実施例のX反転位置のX11では、2つの分布がさほど一致しておらず、X積分値は比較的大きな値になる。
点P2またはその近傍での特定のX積分値についてX積分値が算出されると、X反転位置を移動して、次のX反転位置について、同様にX積分値を算出する(ステップS144)。ボールエンドミル30の場合、X反転位置のX12では、図10(b)に示すように、X軸上の輝度分布と反転輝度分布が広い範囲で一致し、X積分値が小さな値になる。また、X反転位置のX13では、図10(c)に示すように、2つの分布がさほど一致せず、X積分値が比較的大きな値になる。以上のステップ143,S144を繰り返し、定義された複数のX反転位置についてのX積分値を算出し終えると、ステップS145に進む。
次に、上記のX軸方向の場合と同様に、Y軸上の輝度分布に特定のY反転位置を定義し、Y反転位置を中心に輝度分布のY軸上の目盛りの昇降を逆にした反転輝度分布を求める(ステップS145)。そして、Y軸上の輝度分布と特定のY反転位置に基づく反転輝度分布とを比較し、Y反転位置から同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を求め、その差分をY位置で積分したY積分値を算出する(ステップS146)。さらに、特定のY反転位置のY積分値が算出されると、Y反転位置を移動して、次のY反転位置について、同様の考え方で次のY積分値を算出する(ステップS147)。Y軸についてのステップS145〜S147では、上記のX軸についてのステップS142〜S144と同様の処理が行われ、Y軸上の輝度分布と反転輝度分布とがよく一致していれば、Y積分値が小さな値になる。
次に、回転軸位置認識工程S15に進み、回転軸αの位置を特定する。まず、最も小さな値が算出されたX反転位置を、X積分値最小位置として抽出する(ステップS151)。同様に、最も小さな値が算出されたY反転位置を、Y積分値最小位置として抽出する(ステップS152)。そして、X積分最小位置とY積分値最小位置とで定まる座標を回転軸位置として認識し、その位置が回転軸αの位置であると特定する(ステップS153)。これによって、回転刃先画像の輝度の平均値に着眼して抽出した第二の仮回転位置P2よりも極めて高い精度で、回転軸αのXY平面上の位置を特定することができる。
以上説明したように、この実施形態の工具位置測定方法は、Z軸方向から撮像したほぼ回転対称な回転刃先画像の輝度を分析するため、非接触で繰り返し精度が高い。従って、回転工具12の回転軸αの位置測定を非常に高い精度で行うことができ、マイクロエンドミル等による微細加工の用途にも十分に対応することができる。
また、この測定は、回転工具12が回転している状態で行われ、回転工具12自体の中心軸ではなく、切削加工時の回転中心である回転軸αの位置を測定するので、例えば、回転工具12を加工機のチャック部に装着したときのセンタリングの位置ずれや、切削加工時の熱等に起因する回転工具12の外形の変化等の影響も含めて測定される。従って、実際の切削加工に近い状態で測定が行われるので、実用性が高い。
また、ステップS143,S146でX積分値及びY積分値を算出するときの計算範囲CRSを、測定対象の刃先12aの形状に応じて適宜調節することによって、測定精度をより高くすることも可能である。
次に、工具位置測定装置10によって行われる工具位置測定方法のZ軸方向の位置測定について、図11〜図13を用いて説明する。この工具位置測定方法は、加工機のチャック部に装着した回転工具12の刃先12aの突端12bについてのZ方向の基準位置を測定する方法で、停止刃先撮像工程S16(ステップS161,s162)と、Z基準位置認識工程S17(ステップS171〜S173)で構成されている。以下、図11のフローチャートに沿って各工程を説明する。
まず、回転が停止している回転工具12が特定のZ位置にある状態で、撮像装置14を用いて刃先12aをZ方向から見た停止刃先画像を撮像する(ステップS161)。例えば、回転工具12がボールエンドミル30とスクエアエンドミル32の場合、図12(a),(b)の停止刃先画像が得られる。特定のZ位置の撮像が終わると、Z位置を移動して、次のZ位置で停止刃先画像を撮像する(ステップS162)。そして、ステップ161,S162を繰り返し、所定範囲の複数のZ位置での撮像を終えると、次のステップS171に進む。
次に、回転工具12のZ位置ごとの停止刃先画像について、刃先12aの突端12b位置を通るXY平面内を通る軸線であって、刃先12aの研削条痕と略直角に交わる向きに設定した軸線Xaを定義し、軸線Xa上の輝度分布を求める(ステップS171)。研削条痕とは、回転工具12の製造時に刃面を研削することによって刃表面に生じた多数の縦縞状の痕跡をいい、図12(a),(b)の停止刃先画像で見ることができる。これにより、後述するコントラストが出しやすくなる。ここで、研削条痕を略直角に横切る向きの軸線をXa、軸線Xaと直交する向きの軸線をYaと定義する。
次に、ステップS171で求めた輝度分布ごとに、コントラストを算出する(ステップS172)。そして、コントラストが最大になるZ位置であるコントラスト最大Z位置を抽出し、回転工具12のZ方向の基準位置として認識する(ステップS173)。回転工具12のZ位置が変化すると、図13に示すように、Z位置の狭い範囲で急峻なピークを示す。そして、ピークの中心のZ位置であるZ1が、コントラスト最大Z位置に相当する。
以上説明したように、この工具位置測定方法は、Z軸方向から撮像した停止刃先画像を撮像し、図13に示すような尖鋭なコントラストピークが、Z軸方向の位置について得られる特性を利用して分析するため、非接触で、測定の繰り返し精度が高く、工具刃先形状の違いによる測定誤差が生じにくい。従って、刃先12aのZ位置の測定を非常に高い精度で行なうことができ、マイクロエンドミル等による微細加工の用途にも十分に対応することができる。
また、工具位置測定方法は、前述したXY平面の工具位置測定方法と同様に、回転工具12の刃先12aをZ軸方向から撮像するため、3次元的に工具測定を行う工具位置測定装置10の撮像装置14の構成を非常にシンプルにすることができる。
なお、この発明の工具位置測定方法と装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、工具位置測定装置の撮像装置は、回転軸の方向から回転工具の刃先を撮像する構成を備えていればよく、例えば、回転軸の方向が水平や斜めのときでも、それに合わせて各種ミラーやレンズの構成や配置を自由に変更することができる。
また、回転軸の位置を検出する工具位置測定方法の輝度差積分値算出工程と回転軸位置認識工程は、必ずしも直列的でなくてもよい。例えば、まず、X軸に関して上記2つの工程を実施し、その後、Y軸に関して上記2つの工程を実施することも可能である。
また、上記実施形態では、回転軸の位置を求めるとき、第一、第二の仮回転軸位置認識工程を設けることによって、概略の回転軸位置(仮回転軸位置)を容易に自動認識することができるが、あらかじめ概略の回転軸位置が分かっているときや、別の方法で推定できるときは、第一、第二の仮回転軸位置認識工程を省略してもよい。
次に、この発明の工具位置測定方法と装置による工具位置の測定についての実験結果を説明する。実施例1では、上記実施形態の工具位置測定方法に基づき、R=0.05mmの刃先30aを有するボールエンドミル30を加工機に取り付け、回転軸αのXY平面上の位置を測定した。
図14は、同一取り付け状態のボールエンドミル30に対して、上記の工具位置測定方法を20回繰り返し、繰り返し精度σを評価したものである。グラフの縦軸の繰り返し精度σは、測定値(n=20)の標準偏差であり、値が小さいほど繰り返し精度が高い。また、グラフの横軸は、輝度差積分値算出工程S14でX積分値とY積分値を算出するときの計算範囲CRSである。
実施例1のボールエンドミル30の場合、図14に示すように、計算範囲CRSが領域B(2.3μm≦CRS≦3,3μm)の範囲において、繰り返し精度σが最も小さくなった。従って、ボールエンドミル30の場合、計算範囲CRSを領域B内のいずれかの値に設定することによって、最も良好な測定を行うことができることが分かる。
一方、計算範囲CRSを領域C,Dの範囲まで大きくしたり、領域Aの範囲まで小さくすると、繰り返し精度σが大きくなって好ましくない。これは、例えば、撮像装置14による撮像のピクセル数や回転刃先画像の輝度の不安定さが測定値に表れやすくなることが原因として挙げられる。従って、測定対象の刃先12aの形状や撮像装置14の性能に応じて計算範囲CRSを調節し、最適な値に設定することによって、極めて良好な繰り返し精度σを得ることができる。
実施例2では、上記実施形態の工具位置測定方法に基づき、R=0.05mmの刃先30aを有するボールエンドミル30、及びφ=0.04mmの刃先32aを有するスクエアエンドミル32加工機に取り付け、刃先30a,32aの突端30b,32bについてのZ方向の基準位置を測定した。
図15は、ボールエンドミル30の刃先30aのZ位置を移動させたときのコントラストの変化を示している。図15(a)は、上述の工具位置測定方法の通り、刃先30aの研削条痕と略直角に交わる向きに設定した軸線Xa上の輝度分布に基づいてコントラストを算出したもので、コントラスト最大Z位置のZ1を中心とする急峻なコントラストピークが得られた。なお、このコントラストピークの形状は、ガウス関数で定義されるカーブによく一致することが分かっている。
一方、図15(b)は、上記と異なり、刃先30aの研削条痕とほぼ平行な向きに設定した軸線Ya上の輝度分布に基づいてコントラストを算出したものであり、図15(a)と比較してコントラストピークの先鋭度が低くなり、そのため、ガウス関数のカーブからの乖離量が目立ち、コントラスト最大Z位置であるZ1の認識がやや不安定になった。
図16は、同一取り付け状態のボールエンドミル30とスクエアエンドミル32に対して、Z軸方向の工具位置測定方法を各20回繰り返し、繰り返し精度σを評価した結果を示す表である。繰り返し精度σは、測定値(n=20)の標準偏差であり、値が小さいほど繰り返し精度が高い。
この実験では、軸線Xa上の輝度分布に基づいて測定したとき、2種類のエンドミル30,32共に、繰り返し精度σが0.05μm以下という極めて良好な結果が得られた。また、軸線Ya上の輝度分布に基づいて測定したときも、2種類のエンドミル30,32共に、繰り返し精度σが20〜40μmという良好な結果が得られた。
この実験結果から分かるように、数十μm程度の繰り返し精度が要求される切削の用途であれば、軸線の向きを自由に設定することができる。また、数十nm以下の極めて高い繰り返し精度が要求される切削の用途の場合は、刃先の研削条痕と略直角に交わる向きに軸線を設定することによって対応することができる。
10 工具位置測定装置
12 回転工具
12a 刃先
12b 突端
14 撮像装置
16 光源
18 コリメートレンズ
20 対物レンズ
22 ハーフミラー
24 結像レンズ
26 ミラー
28 カメラ
30 ボールエンドミル
30a 刃先
30b 突端
32 スクエアエンドミル
32a 刃先
32b 突端
P1 第一の仮回転位置
P2 第二の仮回転位置
S11 回転刃先撮像工程
S12 第一の仮回転位置認識工程
S13 第二の仮回転位置認識工程
S14 輝度差積分値算出工程
S15 回転軸位置認識工程
S16 停止刃先撮像工程
S17 Z基準位置認識工程
α 回転軸

Claims (7)

  1. 互いに直交するXYZ三次元座標系のZ軸と平行な回転軸を有する切削加工用の回転工具の位置を非接触で測定する工具位置測定方法において、
    回転する前記回転工具の刃先にZ軸方向の光を照射し、その反射光により前記刃先をZ軸方向から見た回転刃先画像を撮像する回転刃先撮像工程と、
    前記回転刃先画像から、前記回転軸が位置すると推定される仮回転軸位置を原点とするX軸上及びY軸上の各輝度分布を求め、
    前記原点及びその近傍のX軸方向の複数の位置であるX反転位置から、X軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でX軸方向に積分したX積分値を、前記X反転位置ごとに算出すると共に、
    前記原点及びその近傍のY軸方向の複数の位置であるY反転位置から、Y軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でY軸方向に積分したY積分値を、前記Y反転位置ごとに算出する輝度差積分値算出工程と、
    前記X反転位置ごとに算出した前記X積分値を比較して、前記X積分値が最も小さくなる前記X反転位置であるX積分値差最小位置を抽出すると共に、
    前記Y反転位置ごとに算出した前記Y積分値を比較して、前記Y積分値が最も小さくなる前記Y反転位置であるY積分値差最小位置を抽出し、
    抽出した前記X積分値差最小位置及び前記Y積分値差最小位置で定まるXY座標を、前記回転工具の回転軸位置として認識する回転軸位置認識工程とを備えたことを特徴とする工具位置測定方法。
  2. 前記輝度差積分値算出工程は、前記X反転位置を設定し、X反転位置ごとに、当該X軸上の輝度分布と、その輝度分布を前記X反転位置で反転させた反転輝度分布とを比較し、当該X反転位置から同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分をX軸方向に所定距離だけ積分したX積分値を算出すると共に、
    前記Y反転位置を設定し、Y反転位置ごとに、当該Y軸上の輝度分布と、その輝度分布を前記Y反転位置で反転させた反転輝度分布とを比較し、当該Y反転位置から同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分をY軸方向に所定距離だけ積分したY積分値を算出する請求項1記載の工具位置測定方法。
  3. 前記輝度差積分値算出工程は、前記X積分値を算出するためのXの積分範囲、及び前記Y積分値を算出するためのYの積分範囲を、前記回転工具の刃先の形状に応じて適宜調節する請求項1記載の工具位置測定方法。
  4. 前記回転刃先撮像工程の後、前記輝度差積分値算出工程の前に設けられる工程であって、
    前記回転刃先画像の最も輝度の高い位置を第一の仮回転軸位置として認識する第一の仮回転軸位置認識工程と、
    前記回転刃先画像から、前記第一の仮回転軸位置を原点とするX軸上及びY軸上の輝度分布を求め、
    当該X軸上の輝度分布を二分割するX位置であって、二分割された一方の側の輝度分布の平均値と他方の側の輝度の平均値とが等しくなるX均等分割位置を抽出すると共に、
    当該Y軸上の輝度分布を二分割するY位置であって、二分割された一方の側の輝度分布の平均値と他方の側の輝度の平均値とが等しくなるY均等分割位置を抽出し、
    抽出した前記X均等分割位置及び前記Y均等分割位置で定まる座標を第二の仮回転軸位置として認識する第二の仮回転軸位置認識工程とを備え、
    前記第二の仮回転軸位置認識工程で認識した前記第二の仮回転軸位置は、前記輝度差積分値算出工程における前記仮回転軸位置とされる請求項1記載の工具位置測定方法。
  5. 回転が停止した前記回転工具の刃先にZ軸方向の光を照射し、その反射光によりZ軸方向から見た停止刃先画像を、前記回転工具が前記回転軸上を移動するZ軸方向の位置ごとに撮像する停止刃先撮像工程と、
    撮像した停止刃先画像ごとに、前記刃先の突端位置を通るXY平面内の所定軸線上の輝度分布に基づくコントラストを算出し、コントラストが最も大きくなるZ軸方向の位置であるZコントラスト最大位置を、前記刃先のZ軸方向の基準位置として認識するZ基準位置認識工程とを備えた請求項1乃至4のいずれか記載の工具位置測定方法。
  6. 前記コントラスト算出工程では、輝度分布を求めるXY平面内の前記所定の軸線が、刃表面に表れた研削条痕を横切る向きに設定される請求項5記載の工具位置測定方法。
  7. 互いに直交するXYZ三次元座標系のZ軸と平行な回転軸を有する切削加工用の回転工具の位置を非接触で測定する工具位置測定装置において、
    前記回転工具の刃先にZ軸方向の光を照射する光源を有し、その反射光により前記刃先をZ軸方向から見た刃先画像を撮像する撮像装置と、前記刃先画像をデータ分析する分析処理装置とを備え、
    前記分析処理装置は、
    前記回転刃先画像から、前記回転軸が位置すると推定される仮回転軸位置を原点とするX軸上及びY軸上の輝度分布を求め、
    前記原点及びその近傍のX軸方向の複数の位置であるX反転位置から、X軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でX軸方向に積分したX積分値を、前記X反転位置ごとに算出し、
    前記原点及びその近傍のY軸方向の複数の位置であるY反転位置から、Y軸方向に同一距離だけ離れた位置同士の輝度の差分を所定範囲でY軸方向に積分したY積分値を、前記Y反転位置ごとに算出し、
    前記X反転位置ごとに算出した前記X積分値を比較して、前記X積分値が最も小さくなる前記X反転位置であるX積分値差最小位置を抽出すると共に、
    前記Y反転位置ごとに算出した前記Y積分値を比較して、前記Y積分値が最も小さくなる前記Y反転位置であるY積分値差最小位置を抽出し、
    抽出した前記X積分値差最小位置及び前記Y積分値差最小位置で定まるXY座標を、前記回転工具の回転軸位置とすることを特徴とする工具位置測定装置。
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