JP2011130277A - コンテンツ配信システム,コンテンツ配信方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニキャストとマルチキャストを併用してデータ伝送帯域を有効活用すると共に、コンテンツデータの欠落が発生した場合に、ユーザが視聴する可能性の高いコンテンツデータを迅速且つ正確に修復し得るコンテンツ配信システム,コンテンツ配信方法及びプログラムを提供する
【解決手段】コンテンツサーバ1における補完優先度設定手段16が、視聴予約情報及び視聴履歴情報のいずれかを含む視聴情報に基づいて各コンテンツデータの補修順位を設定し、送信方式選択手段18が、欠落したデータをユニキャストで再送信するかマルチキャストで再送信するかをその欠落したコンテンツデータの補修順位に基づいて判断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンテンツデータを複数の端末へマルチキャスト又はブロードキャストで配信するコンテンツ配信システム,コンテンツ配信方法及びプログラムに関する。
サーバからインターネットを介して多数の端末へコンテンツデータを配信するインターネット放送が広く知られている。このコンテンツ配信技術の一例として、特許文献1に、マルチメディアコンテンツ再生の際にそのデータの一部を規則に従い保存することにより、マルチメディアコンテンツの再視聴を可能にした受信装置が開示されている。
また、通常のコンテンツ配信技術においては、送信側のサーバがマルチキャスト又はブロードキャストで複数の端末にコンテンツを配信するように構成することで、コンテンツ受信側の端末の数が多くなっても、サーバ及びネットワークにかかる負荷を抑えて、効率のよい配信を行うようにしている。このような構成のコンテンツ配信システムでは、コンテンツ受信側でコンテンツデータの一部もしくは全てが欠落してしまった場合に、補完データの再送信をブロード/マルチキャストとユニキャストのいずれで行うかが課題となっていた。
これに対する関連技術が特許文献2乃至4に開示されている。このうち特許文献2に記載の発明は、エラー率とマルチキャスト端末数によって修復セッション開始時刻をランダムに指定して、マルチキャスト修復セッションで修復する端末数を最大にし、マルチキャスト修復セッションで修復できなかった端末に対してはユニキャストでデータを送信して修復していた。
特許文献3に記載の発明は、喪失データの修復を、ポイントツーポイント修復セッションを使用するか、ポイントツーマルチポイントセッションを使用することで実行していた。また、特許文献4に記載の発明は、ユーザからコンテンツ配信要求があると、そのマルチキャスト配信データで欠落している先頭から受信開始時点までのデータを個別にユニキャストで配信するか、次回マルチキャストで配信する時間まで待機させていた。
特開2002−300504号公報 特表2007−531458号公報 特表2007−522750号公報 特開2009−170985号公報
しかしながら、特許文献2の発明では、すべての再送要求に対してマルチキャストで対応するので、データ修復のためにマルチキャストの帯域が占有されてしまうという問題を有していた。さらに、各端末のユーザの要求を考慮せず、マルチキャストで修復できる端末数を最大化するように動作してから補完データをマルチキャストで再送信するので、ユーザにとって必要なコンテンツデータがすぐに補完されない場合があるという問題があった。
また、特許文献3の発明では、再送要求の数が閾値を越えたらポイントツーポイント接続を閉じて、一定時間待機後にポイントツーマルチポイントでセッション全体を再送信するので、ユーザにとって必要なデータがすぐに再送されず、コンテンツ視聴に支障が生じるという問題があった。
また、特許文献4の発明では、ユニキャストでの配信とマルチキャストでの配信を同時に行うことになるので、受信側の端末の数が増加すればするほど、サーバ及びネットワークにかかる負荷が増大してしまい、通信速度が遅くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記関連技術が有する問題を解決し、ユニキャストとマルチキャストを併用してデータ伝送帯域を有効活用すると共に、配信したコンテンツデータの欠落が発生した場合に、ユーザが視聴する可能性の高いコンテンツデータを迅速且つ正確に修復し得るコンテンツ配信システム,コンテンツ配信方法及びプログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコンテンツ配信システムは、 複数のコンテンツデータを予め保持したコンテンツサーバと、このコンテンツサーバにネットワークを介して接続する複数のクライアント装置とから成り、前記コンテンツサーバが、前記コンテンツデータを前記複数のクライアント装置へ同時に送信するマルチキャスト送信手段と、1つのクライアント装置を宛て先に指定して前記コンテンツデータを送信するユニキャスト送信手段とを備えて構成されたコンテンツ配信システムにおいて、前記各クライアント装置が、前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信されたコンテンツデータを蓄積するコンテンツ蓄積部と、ユーザからの視聴要求に応じて前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段と、この再生したコンテンツデータの履歴である視聴履歴情報を含む視聴情報を前記コンテンツサーバへ送信する視聴情報通知手段とを備えると共に、前記蓄積されたコンテンツデータに欠落部分があった場合その欠落部分の再送要求を前記コンテンツサーバへ送信する欠落情報要求手段を備え、前記コンテンツサーバが、前記各クライアント装置から送られてくる前記視聴情報を蓄積する視聴情報蓄積部と、この蓄積された視聴情報を集計しこの集計結果に基づいて前記予め保持した各コンテンツデータの補修順位を設定する補完優先度設定手段と、前記各クライアント装置から前記再送要求を受けた場合にその再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいて前記ユニキャスト送信手段又は前記マルチキャスト送信手段のいずれか一方を選択して当該再送要求に対応するデータ送信を指示する送信方式選択手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のコンテンツサーバは、複数のコンテンツデータを予め記憶したコンテンツ記憶部と、この記憶されたコンテンツデータを前記複数のクライアント装置へ同時に送信するマルチキャスト送信手段と、1つのクライアント装置を宛て先に指定して前記コンテンツデータを送信するユニキャスト送信手段とを備えたコンテンツサーバであって、前記各クライアント装置からコンテンツの視聴履歴情報を含む視聴情報を受信して蓄積する視聴情報蓄積部と、この蓄積された視聴情報を集計しこの集計結果に基づいて前記コンテンツ記憶部に記憶された各コンテンツデータの補修順位を設定する補完優先度設定手段と、前記各クライアント装置から配信コンテンツデータの欠落部分の再送要求を受け付ける欠落要求受付手段と、この受付けた再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいて前記ユニキャスト送信手段又は前記マルチキャスト送信手段のいずれか一方を選択して当該再送要求に対応するデータの再送信を指示する送信方式選択手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のコンテンツ配信方法は、複数のクライアント装置と、予め保持したコンテンツデータを前記複数のクライアント装置に配信するコンテンツサーバとから成るコンテンツ配信システムにあって、前記コンテンツサーバが前記各クライアント装置からコンテンツデータの視聴履歴情報を含む視聴情報を受けて予め備えた記憶部に蓄積し、この蓄積した視聴情報を前記コンテンツサーバが集計しこの集計結果に基づいて前記予め保持した各コンテンツデータの補修順位を設定すると共に、前記各クライアント装置が前記コンテンツサーバから取得したコンテンツデータに欠落部分があった場合にその欠落部分の再送要求を前記コンテンツサーバへ送信し、この再送要求を受けた前記コンテンツサーバが当該再送要求に対応するデータの送信方式としてマルチキャスト又はユニキャストのいずれか一方を当該再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいて選択し、ユニキャストを選択した場合前記コンテンツサーバが前記再送要求に対応するデータを要求元のクライアント装置のみに対して送信し、マルチキャストを選択した場合前記コンテンツサーバが前記再送要求に対応するデータを前記複数のクライアント装置へ同時に送信することを特徴とする。
また、本発明のコンテンツ配信用プログラムは、複数のクライアント装置とネットワークを介して接続するコンテンツサーバにあって、予めメモリに記憶された複数の各コンテンツデータを前記複数のクライアント端末へ同時に送信するコンテンツ配信機能と、前記各クライアント装置から送られてくるコンテンツの視聴履歴情報を含む視聴情報を前記メモリに蓄積する視聴情報蓄積機能と、この蓄積された視聴情報を集計して前記メモリに記憶された各コンテンツデータの補修順位を設定する補完優先度設定機能と、前記各クライアント装置から前記配信したコンテンツデータの欠落部分の再送要求を受け付ける欠落通知受付機能と、この受け付けた再送要求に対応するデータの送信方式としてユニキャスト又はマルチキャストのいずれか一方を当該再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいて選択する送信方式選択機能と、この送信方式選択機能によりユニキャストが選択された場合に前記再送要求に対応するデータを要求元のクライアント装置のみに対して送信するユニキャスト再送信機能と、前記送信方式選択機能によりマルチキャストが選択された場合に前記再送要求に対応するデータを前記複数のクライアント装置へ同時に送信するマルチキャスト再送信機能と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明は、以上のように構成したため、これにより、各クライアント装置における視聴履歴情報を含む視聴情報に基づいて配信用の各コンテンツデータの補修順位を設定し、コンテンツデータの欠落データを再送信する際にユニキャスト又はマルチキャストのどちらで再送信を行うかをその欠落したコンテンツデータの補修順位に基づいて判断するので、ユーザが視聴する可能性が高いコンテンツを優先的に修復することができると共に、補完データの再送信すべてをユニキャストで行う場合と比べて、データ伝送帯域を節約でき、コンテンツサーバの負荷を有効に軽減することができる。
本発明にかかる一実施形態のコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。 図1に開示した実施形態のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツサーバの内部構成を示す機能ブロック図である。 図1に開示した実施形態のコンテンツ配信システムにおけるクライアント装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 図1に開示した実施形態のコンテンツサーバにおけるコンテンツデータ配信スケジュール示す図である。 図1に開示した実施形態のコンテンツサーバにおけるコンテンツ配信時のコンテンツデータ分割を説明する図である。 図1に開示した実施形態のコンテン配信システムの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明にかかる一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のコンテンツ配信システムの全体構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態におけるコンテンツサーバ1の構成を示す機能ブロック図である。図3は、本実施形態におけるクライアント装置2の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態のコンテンツ配信システムの基本構成は、図1に示すように、コンテンツサーバ1と複数のクライアント装置2とがネットワーク3を介して接続して成る構成であり、図2に示すように、コンテンツサーバ1は、複数のコンテンツデータを予め記憶したコンテンツ記憶部11と、この記憶された各コンテンツデータを予め設定されたスケジュールに従って順に読み出して複数のクライアント端末2へ同時にマルチキャストで送信するマルチキャスト送信手段12と、1つのクライアント装置2を宛て先に指定してコンテンツデータをユニキャストで送信するユニキャスト送信手段13とを備えており、図3に示すように、各クライアント装置2は、コンテンツサーバ1から配信されるコンテンツデータを受信するマルチキャスト受信手段28と、この受信されたコンテンツデータを蓄積するコンテンツ蓄積部21と、この蓄積されたコンテンツデータに欠落部分があった場合その欠落部分の再送要求をコンテンツサーバ1へ送信する欠落情報要求手段22と、ユーザの視聴要求に応じてコンテンツ蓄積部21に蓄積されたコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段24と、この再生されたコンテンツデータの履歴である視聴履歴情報を含む視聴情報をコンテンツサーバ2へ送信する視聴情報通知手段25と備えている。
そして、コンテンツサーバ2は、さらに、各クライアント装置2から送られてきた視聴情報を蓄積する視聴情報蓄積部15と、この蓄積された視聴情報を集計してコンテンツ記憶部11に記憶された各コンテンツデータの補修順位を設定する補完優先度設定手段16と、各クライアント装置2から送られてくる再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいてユニキャスト送信手段13又はマルチキャスト送信手段12のいずれか一方を選択して当該再送要求に対応するデータ送信を指示する送信方式選択手段18とを備え、ユニキャスト送信手段13は、送信方式選択手段18からの指示に応じて再送要求に係るコンテンツデータの補完部分を対応するクライアント装置2へユニキャストで送信する機能を備え、マルチキャスト送信手段12は、送信方式選択手段18からの指示に応じて再送要求に係るコンテンツデータの補完部分を複数のクライアント装置2へマルチキャストで送信する機能を備えている。
ここで、ユニキャストとは、1つのクライアント装置2を宛て先に指定してデータを送信する通信方式であり、1対1の通信であるため、信頼性が高く、迅速にデータを伝達できるという利点があるが、複数の相手へデータを送る場合に通信負荷が大きくなってしまうという問題がある。一方、マルチキャストとは、複数のクライアント装置2が属するグループを宛て先に指定してデータを送信する通信方式であり、通信負荷を抑制するが、データ伝達に時間がかかる可能性があり、ユニキャストに比べて信頼性が低く、信頼性を確保するために複数回送信する場合がある。
上述したマルチキャスト送信手段12は、複数のクライアント装置2へ同時にデータを送信する構成であれば、マルチキャストに限らず、ブロードキャストでデータを送信するように構成してもよい。ブロードキャストとは、不特定多数のクライアント装置2に対してデータを送信する通信方式である。
この本実施形態のコンテンツ配信システムによれば、配信したコンテンツデータの欠落を修復するための補完データ再送信を、ユニキャストで行うかマルチキャストで行うかを、ユーザの視聴履歴などに基づいて設定したコンテンツデータの補修順位に応じて判断するので、例えば、視聴率が高かったコンテンツに関連するコンテンツに対する補完データはユニキャストで送信し、それ以外のコンテンツはマルチキャストで補完データを送信するようにすることができる。よって、ユーザが視聴する可能性の高いコンテンツを優先的に修復することができると共に、全ての修復処理をユニキャストで行う場合と比べて、通信帯域を節約でき、コンテンツサーバ1の負荷を軽減することができる。補完データとは、マルチキャスト送信を受信できなかったクライアント装置2に対する修復用データのことである。
次に、本実施形態のコンテンツ配信システムの構成を詳細に説明する。
図1に示すとおり、本実施形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツサーバ1と複数のクライアント装置2とがネットワーク3を介して接続されて構成している。ここで、コンテンツサーバ1が1台、クライアント装置2が複数台存在しているが、コンテンツサーバ1は複数存在しても良い。
図2に示すとおり、本実施形態におけるコンテンツサーバ1は、複数のコンテンツデータを記憶したコンテンツ記憶部11と、マルチキャストでデータを送信するマルチキャスト送信手段12と、ユニキャストでデータを送信するユニキャスト送信手段13と、クライアント装置2からの視聴情報を受け付ける視聴情報受付手段14と、受け付けた視聴情報を蓄積する視聴情報蓄積手段15と、蓄積された視聴情報に基づいて各コンテンツデータの補修順位を設定するコンテンツ補完優先度設定手段16と、クライアント装置2からの再送要求を受け付ける欠落要求受付手段17と、再送要求に対応する補完データをユニキャストで送るかマルチキャストで送るかを選択する送信方式選択手段18と、ネットワーク3と接続し各クライアント装置2と通信するネットワークインタフェース部19とを備えている。
図3に示すとおり、本実施形態におけるクライアント装置2は、ユーザの操作に応じて情報を入力する入力部23と、コンテンツサーバ1からマルチキャストで送信されてきたデータを受信するマルチキャスト受信手段28と、コンテンツサーバ1からユニキャストで送信されてきたデータを受信するユニキャスト受信手段29と、コンテンツサーバ1から受信したコンテンツデータを蓄積するコンテンツ蓄積部21と、この蓄積されたコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段24と、蓄積されたコンテンツデータに欠落部分があった場合その欠落部分の再送要求をコンテンツサーバ1へ送信する欠落情報要求手段22と、再生されたコンテンツデータに関する情報を視聴履歴として収集する視聴履歴収集手段27と、入力部23から入力された予約指示に基づいて視聴予約を設定する視聴予約手段26と、視聴履歴情報及び視聴予約情報を含む視聴情報をコンテンツサーバ1へ送る視聴情報通知手段25と、ネットワーク3と接続しコンテンツサーバ1と通信するネットワークインタフェース部2Aとを備えている。
コンテンツサーバ1におけるマルチキャスト送信手段12は、予め定められたスケジュールに従って指定のコンテンツデータをコンテンツ記憶部11から読み出して、このコンテンツデータを予め定められた一定の大きさに分割してマルチキャストで複数のクライアント装置2へ送信する機能を備えている。また、マルチキャスト送信手段12は、送信方式選択手段18からの指示に応じて、該当するコンテンツデータの対応する部分をマルチキャストで送信する機能を備えている。
図4は、マルチキャスト送信手段12に対して設定されたコンテンツ配信スケジュール(番組表)の一例を示す図である。図4に示すスケジュールは、10時00分から10時50分にコンテンツA(コンテンツの識別子をAとする)を配信し、11時00分から11時50分にコンテンツBを配信することを示している。また、10時50分から11時00分はコンテンツを補完するための予約時間帯であるが、補完すべきコンテンツが存在しない場合、すなわち、各クライアント装置2からの再送要求がなかった場合は、コンテンツAを送信するようにしてもよいし、送信を中断するようにしてもよい。
図5は、コンテンツデータの分割イメージの一例を示す図である。図5に示す分割イメージは、コンテンツAを9つのデータに分割した場合を示している。コンテンツAを送信のために一定サイズに9個に分割し、データの先頭から順にブロック番号1〜9が付与されるものとする。例えば、701はコンテンツ番号A、ブロック番号2のコンテンツブロックを示している。他のコンテンツについても、同様に分割され、ブロック番号を付与されたデータブロックを送信するものとする。
ここで、コンテンツデータを分割しないで配信するようにしてもよいが、分割しないで送信すると、クライアント装置2が受信に失敗した場合にコンテンツデータ全体を再度送信しなければならなくなる。一方、分割して送信した場合は、欠落した部分だけ送信すれば良いため、効率よくコンテンツをクライアントへ送信できる。また、マルチキャスト送信手段12は、送信したコンテンツデータの欠落に対応するため、FEC(Forward Error Correction:前方エラー訂正)によりコンテンツを冗長化して送信するように構成してもよい。
ユニキャスト送信手段13は、送信するコンテンツデータをコンテンツ記憶部11から読み出して、このコンテンツデータを予め定められた一定の大きさに分割してユニキャストで送信する機能を備え、また、送信方式選択手段18からの指示を受け取り該当するコンテンツデータを予め定められた一定の大きさに分割して指示された部分だけユニキャストで送信する機能を備えている。
視聴情報受付手段14は、各クライアント装置2から送られてくる視聴情報を受付けて視聴情報蓄積部15へ送出する機能を備えている。視聴情報とは、各クライアント装置2のユーザが視聴するコンテンツデータを示す情報であって、視聴履歴情報と視聴予約情報のいずれかを含む情報である。
視聴情報蓄積部15は、複数のクライアント装置2からの視聴情報を蓄積すると共に、補完優先度設定手段16からの読出指令に応じて視聴情報を読み出す機能を備えている。
補完優先度設定手段16は、視聴情報蓄積部15から読み出した視聴情報に基づいて、コンテンツ記憶部11に記憶された各コンテンツデータの補修順位を設定する機能を備えている。ここで、この補修順位は、既に配信されたコンテンツデータが欠落した場合の補修の優先順位を表すものであり、例えば、各コンテンツデータに対し優先度を算定し、その優先度が大きいほど補修順位が高いものとして扱うようにしてもよい。また、これから放送されるコンテンツは、予め設定されたスケジュールに従って放送され、ここで設定される優先度は放送順には関係ない。
ここで、補完優先度設定手段18による補修順位設定処理としては、例えば、視聴情報蓄積部15から視聴予約情報を読み出して視聴予約数の合計が多い順番にコンテンツデータの補修順位を高くするようにしてもよい。また、視聴したユーザが多いコンテンツに関連するコンテンツほど優先度を大きい値にするようにしてもよい。これは、ドラマなど、連続して毎週放送されるようなコンテンツは一度視聴したら次の回も視聴するだろうと予測して優先度を加算するというものである。
別の例として、コンテンツ名自体ではなく、コンテンツデータに付与されているメタデータに基づいて、過去に視聴したコンテンツと同じジャンルや同じタレントが出演していれば優先度を加算するように構成してもよい。メタデータとは、コンテンツのジャンルや出演者などを示す情報である。
また、これらの方法を複合してもよいし、ユーザ毎の優先度とユーザ全体の優先度を個別に出してもよい。また、各ユーザ毎の優先度情報をポイントに換算し(コンテンツデータがn個ある場合、最高の優先度のポイントをn、最低の優先度のポイントを1とする)、そのポイントを全ユーザ分で合算し、ポイントの多いコンテンツから優先度を高くするようにしてもよい。
欠落要求受付手段17は、配信コンテンツデータの欠落部分の再送要求を各クライアント装置2から受け取り送信方式選択手段18へ送出する機能を備えている。
送信方式選択手段18は、欠落要求受付手段17から受け取った再送要求と、補完優先度設定手段16で設定された補修順位から、コンテンツ補完時の送出経路である補完パス(ユニキャストまたはマルチキャスト)及び再送信スケジュールを決定し、決定した補完パスで要求に対応するデータを再送するようマルチキャスト送信手段12またはユニキャスト送信手段13へ指示する。
ここで、送信方式選択手段18における補完パス決定処理は、例えば、優先度が閾値以上のコンテンツデータに対しては、再送信を要求するクライアント装置2の数が基準値より少ない場合にユニキャストで補完データを送信し、基準値より多い場合に補完データをマルチキャスト送信し、優先度が閾値未満のコンテンツデータに対しては、再送信を要求するクライアント装置2の数にかかわらず補完データをマルチキャストで送信するように構成してもよい。これは、再送信を要求するクライアント装置2の数が多いコンテンツデータを、多くのユーザが視聴できなかったコンテンツとし、限られた帯域の有効活用の観点から、マルチキャストで補完データを送信するようにしたものである。
ここで、優先度が閾値以上のコンテンツデータに対するマルチキャスト送信と、優先度が閾値未満のコンテンツデータに対するマルチキャスト送信とは、送信スケジュールの補完送信枠(図4における801や802)において、どちらを優先するかの尺度となり、優先度が閾値以上のコンテンツデータに対するマルチキャスト送信が優先されて、優先度が閾値以下のコンテンツデータに対するマルチキャスト送信は後の補完送信枠にスケジューリングされるように構成する。例えば、801の送信枠で2つの補完送信スケジュールが生じた場合、優先度が閾値未満のコンテンツデータに対するマルチキャスト送信は802にスケジュールされる。ここで、補完に必要な時間は必ず10分という訳ではないので、補完に必要な時間が短い場合は、複数の補完コンテンツ送信スケジュールが一つの補完送信枠に共存する。
このように、送信方式選択手段18の補完パス決定方法には様々な方法が考えられ、決定方法はここで説明した内容に限定されない。また、ここで説明した手順をいくつか組み合わせて利用することも考えられる。組み合わせ方も、「IF〜THEN〜」のようなルール判断形式や、判断に合致したらポイントを与えて、その合計で判断する方法など、様々考えられる。
クライアント装置2におけるマルチキャスト受信手段28は、コンテンツサーバ1のマルチキャスト送信手段12が送信したコンテンツデータを受信し、この受信したコンテンツデータをコンテンツ蓄積部21へ送出する機能を備えている。また、マルチキャスト受信手段28は、コンテンツサーバからスケジュールに沿ってマルチキャストで配信されるコンテンツデータを受信する機能を備え、視聴予約手段26からの指令に従って配信コンテンツデータの受信を開始しコンテンツ蓄積部21に予約コンテンツを保存させる機能を備えている。
ユニキャスト受信手段29は、コンテンツサーバ1のユニキャスト送信手段13が送信したコンテンツデータを受信し、この受信したコンテンツデータをコンテンツ蓄積部21へ送出する機能を備えている。
コンテンツ蓄積部21は、マルチキャスト受信手段28およびユニキャスト受信手段29が受信したコンテンツデータを受け取って蓄積する機能を備えている。
コンテンツ再生手段24は、入力部23に入力された視聴要求に応じてコンテンツ蓄積部21に蓄積された指定のコンテンツデータを再生するとともに、再生した履歴を視聴履歴収集手段27へ送出する機能を備えている。また、このコンテンツ再生手段24は、視聴予約手段26からの指令に応じて視聴予約されていたコンテンツデータの再生を開始する機能を備えている。
欠落情報要求手段22は、コンテンツ蓄積部21に蓄積されたコンテンツデータの欠落の有無を検出し、欠落が検出された場合にコンテンツサーバ1へ欠落部分の再送要求を送信する機能を備えている。ここで、欠落情報要求手段22は、単純に再送要求を送出するだけでなく、欠落部分を補完できるコンテンツ配信スケジュール(放送スケジュール)が存在していない場合にだけ再送要求を送出するように構成してもよい。
視聴履歴収集手段27は、コンテンツ再生手段24からコンテンツデータの再生履歴を受け取り、視聴情報通知手段25へ送出する機能を備えている。
視聴予約手段26は、入力部23から入力した視聴予約指示に応じて視聴予約コンテンツを設定し、予約したコンテンツデータの配信時刻になった時にマルチキャスト受信手段28へそのコンテンツデータの受信指令を送ると共に、この視聴予約を設定したときに当該視聴予約情報を視聴情報通知手段25へ送出する機能を備えている。例えば、番組表(スケジュール)を図示していない表示部に表示させ、ユーザが視聴したいコンテンツを予約したときに、予約情報をコンテンツサーバ1へ送出する。番組表は、コンテンツサーバ1からユニキャストまたはマルチキャストで送られてくるものとする。ここで、視聴予約手段26は、予約コンテンツデータの配信時刻になった時にマルチキャスト受信手段28へそのコンテンツデータの受信指令を送るだけでなく、同時にコンテンツ再生手段24へ再生指令を送る機能を備えた構成であってもよい。
視聴情報通知手段25は、視聴予約情報と視聴履歴情報を含む視聴情報をコンテンツサーバ1へ送信する機能を備えている。
このように、本実施形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツサーバ1において、各ユーザのコンテンツ視聴履歴とコンテンツ予約状態を示す視聴情報に基づいて補完優先度設定手段16が各コンテンツデータの補修順位を設定し、送信方式選択手段18がコンテンツデータの欠落を補完するために用いる補完パスを当該コンテンツデータの補修順位に基づいてユニキャスト又はマルチキャストから選択し、選択結果に従ってユニキャスト送信手段13またはマルチキャスト送信手段12へ補完データの再送信を指示する。よって、マルチキャストで配信されたコンテンツデータの欠落部分を再送信する際に、利用可能帯域を有効に活用して、ユーザが視聴する可能性が高いコンテンツから確実に補完することができる。
次に、本実施形態のコンテンツ配信システムの動作について説明する。ここで、以下の動作説明は、本発明のコンテンツ配信方法の実施形態となる。
図6は、本実施形態のコンテンツ配信システムの動作を示すフローチャートである。図6に示すように、本実施形態のコンテンツ配信システムでは、まず、コンテンツサーバ1におけるマルチキャスト送信手段12が、予め決められた送信スケジュール通りにコンテンツ記憶部11からコンテンツデータを取り出して、予め決められた一定のサイズに分割して、マルチキャストで複数のクライアント装置2へ送信する(図5のステップS301)。
ここで、送信スケジュールは、コンテンツ識別子とその送信時刻から構成されており、例えば、コンテンツ記憶部11に記憶されている。また、予め決められた一定のサイズに分割するとしたが、分割した場合、分割したデータにはコンテンツ識別子とブロック番号とを付与する。また、必ずしも分割する必要はないが、この場合、クライアントが受信に失敗するとコンテンツ全体を再度送信しなければならない。分割して送信した場合は、欠落した部分だけ送信すれば良いため、効率よくコンテンツをクライアントへ送信できる。
また、マルチキャスト送信手段12は、送信コンテンツの欠落に対応するため、FEC(Forward Error Correction:前方エラー訂正)によりコンテンツデータを冗長化して送信してもよい。
マルチキャスト送信手段12は、予め定められたスケジュールに従ってコンテンツを送信するが、このほかに、予め補完コンテンツ用の時間帯を設けておき、補完コンテンツが存在した場合に、この時間帯で補完データを送信するように構成してもよい。補完データとは、マルチキャスト送信を受信できなかったクライアント装置2に対する修復用データのことである。図4に送信スケジュールの一例を示す。この例では、10:50から11:00に補完コンテンツを送信することになっている。補完データが存在しない場合は、コンテンツAを再送すればよい。これは、放送時間よりもコンテンツの送信時間の方が短い場合に可能である。図4の例では、コンテンツAの送信時間が10分より短ければ10:50から11:00に再送が可能となる。図4に示すスケジュールでは、1時間帯に1つのコンテンツの送信をするとしたが、技術的には複数のコンテンツを同時に送信することもできるがこの場合、複数の番組表が存在すると考えればよいだけである。
続いて、配信されたコンテンツデータをクライアント装置2のマルチキャスト受信手段28が受信すると、受信したコンテンツデータをコンテンツ蓄積部21が蓄積する(図5のステップS302)。FECによりコンテンツデータが冗長化されている場合はここでコンテンツデータの欠落を確認し、FECで回復可能であれば回復する。
そして、欠落情報要求手段22が、コンテンツデータのヘッダなどから当該コンテンツデータの欠落の有無を確認する(図5のステップS303)。コンテンツデータが欠落していなければ(図5のステップS303のいいえ)、コンテンツデータのすべてのブロックの受信が完了したかどうかを確認し(図5のステップS310)、コンテンツデータの全ブロックの受信が完了した場合に(図5のステップS310のはい)、処理を終了する。コンテンツの全ブロックの受信が完了していなければ(図5のステップS310のいいえ)、ステップS302の処理へ戻る。
一方、欠落情報要求手段22が、コンテンツデータの欠落を確認した場合(図5のステップS303Y)、欠落部分の情報として、少なくともコンテンツ識別子及びブロック番号を含む再送要求をコンテンツサーバ1へ送付する(図5のステップS304)。
そして、再送要求を受け取ったコンテンツサーバ1の欠落要求受付手段17が、再送要求を送信方式選択手段18へ送出する(図5のステップS305)。送信方式選択手段18が、補完優先度設定手段16から再送要求に係るコンテンツデータの補修順位(又は優先度)を入手する(図5のステップS306)。ここで、コンテンツデータの補修順位は、視聴情報蓄積部15に蓄積された視聴情報が示すコンテンツデータの視聴状況や予約状況に基づいて設定したもので、コンテンツデータを修復する際の優先順位を規定する情報であり、少なくとも、コンテンツデータの優先順位とコンテンツ識別子の複数の対から構成されるデータとする。
続いて、送信方式選択手段18が、欠落したコンテンツデータの補修順位からこの欠落コンテンツの補完パス(ユニキャストまたはマルチキャスト)および再送スケジュールを決定し(図5のステップS307)、ユニキャストの場合はユニキャスト送信手段13へ、マルチキャストの場合はマルチキャスト送信手段12へ補完データの送信を指示する。ここで、ユニキャスト送信手段13又はマルチキャスト送信手段12へは、少なくとも、該当するコンテンツの識別子及びブロック番号を送ればよく、実際のコンテンツデータを渡してもかまわない。
ユニキャスト送信手段13に補完データの送信を指示した場合、ユニキャスト送信手段13が、補完データに該当するコンテンツ(のブロック)をユニキャストで送信する(図5のステップS308)。この送信された補完データを受信したユニキャスト受信手段29が、ステップS302からの処理を開始する。
マルチキャスト送信手段12に補完データの送信を指示した場合、マルチキャスト送信手段12が、補完データに該当するコンテンツ(のブロック)をマルチキャストで送信する(図5のステップS309)。この送信された補完データを受信したマルチキャスト受信手段28が、ステップS302からの処理を開始する。
このように本実施形態では、視聴予約と視聴履歴からコンテンツの補修順位を決定し、さらに欠落情報を加味して補完パスを決定するというように構成されているため、マルチキャスト送信されたコンテンツデータのうち欠落した情報を、利用可能帯域を有効に活用して補完することができる。また、ユーザが視聴する可能性が高いコンテンツを優先的に補完することができる。さらに、すべてをユニキャストで補完した場合と比較して、利用可能帯域を節約できるとともに、配信サーバの負荷を低減することができる。
次に、本実施形態のコンテンツ配信システムの具体例を説明する。
図5は、コンテンツデータの分割イメージの一例を示す図である。コンテンツA(コンテンツの識別子をAとする)を送信のために一定サイズに分割すると9個に分割され、コンテンツの最初からブロック番号1〜9が付与されるものとする。他のコンテンツについても、同様の表記で説明するものとする。
図4は、コンテンツの配信スケジュール(番組表)の一例を示す図である。例えば、10時00分から10時50分にコンテンツAが配信され、11時00分から11時50分にコンテンツBが配信されることを示している。また、10時50分から11時00分はコンテンツを補完するための予約時間帯であるが、補完コンテンツが存在しない場合は、コンテンツAを送信しても良いし、送信を中断しても良い。
コンテンツAが一定サイズのブロックに分割され、マルチキャスト送信手段12からマルチキャストで送信されたとき(A−1,A−2,〜,A−9と順番に送信されたとする)、マルチキャスト受信手段28がコンテンツAを受信し、受信した内容をコンテンツ蓄積部21へわたす。このとき、コンテンツブロックA−4を受信できていなかったとすると、欠落情報要求手段22がコンテンツブロックA−4の欠落を認識し、コンテンツブロックA−4(コンテンツAのブロック番号4)の再送要求を欠落要求受付手段17へ送信する。再送要求を受け取った欠落要求受付手段17はこの再送要求を送信方式選択手段18へ送付する。
ここで、クライアント装置2において、視聴予約手段26がコンテンツA及びコンテンツDの視聴予約を設定しており、コンテンツ再生手段24が過去にコンテンツBを再生していたとすると、視聴情報通知手段25が、ユーザがコンテンツA及びコンテンツDを視聴予約していることと、過去にコンテンツBを視聴したことを視聴情報受付手段14へ伝える。
補完優先度設定手段16が、まず、視聴予約情報から各コンテンツデータの補修順位を設定し、そのあとに視聴履歴情報から各補修順位を決定する。従って、補完優先度設定手段16は、コンテンツA及びコンテンツD、コンテンツBという順番で補修順位をつけて、送信方式選択手段18へ渡す。送信方式選択手段18は、コンテンツA‐4の再送要求と、コンテンツAの補修順位が高いという情報から、コンテンツA‐4を対応するクライアント装置2へユニキャスト送信することを決定し、ユニキャスト送信手段13に対して、クライアント装置2へコンテンツAのブロック番号4を再送するよう通知する。
ユニキャスト送信手段13はコンテンツ記憶部11からコンテンツAのブロック番号4を入手し、対応するクライアント装置2のユニキャスト受信手段29へ再送する。ユニキャスト受信手段29は受信したコンテンツAのブロック番号4をコンテンツ蓄積部21へ渡す。コンテンツ蓄積部21は欠落していたブロックを入手してコンテンツAを補完し、コンテンツ再生手段24がユーザの要求に応じてコンテンツAを再生する。
ここで、コンテンツサーバ1に装備されている視聴情報受付手段14と、視聴情報蓄積部15と、コンテンツ補完優先度設定手段16とについては、その機能を個々のクライアント装置2に分散装備させてもよい。これにより、補完優先度設定手段16がクライアント装置2に具備されているため、コンテンツサーバ1の優先度演算負荷を軽減することができる。
この場合、補完優先度設定手段16は、各クライアント装置2が、自機1台のみに関する情報からコンテンツデータの優先度を設定することになり、コンテンツサーバ1では、複数のクライアント装置2それぞれからコンテンツの優先度情報を受け取って補完パスを決定する。複数の優先度情報から補完パスを決定する処理としては、クライアント装置2から受けたコンテンツの優先度情報をポイントに換算し(対象コンテンツがn個の場合、最高優先度のコンテンツに対するポイントをn、最低優先度のコンテンツに対するポイントを1とする)、コンテンツ毎にポイントの合計を計算し、合計ポイントの大きいコンテンツデータから補修順位を高く設定して、全ユーザの視聴状況に基づく各コンテンツデータの補修順位を決定し、これに基づいて送信方式選択手段18が補完パスを決定する構成であればよい。そのほかには、コンテンツの優先度情報を受け付けた順に補完パスを決定するようにしてもよい。
また、クライアント装置2は、視聴予約手段26を備えていなくてもよい。視聴予約手段26が無くても、視聴履歴情報からコンテンツの補修順位を決定し、補完パスを決定するというように構成されるので、視聴予約ができないシステムや、視聴予約をしないユーザでも、マルチキャスト送信されたコンテンツデータのうち欠落した情報を、利用可能帯域を有効に活用して補完することができる。また、ユーザが視聴する可能性が高いコンテンツを優先的に補完することができる。
またさらに、クライアント装置2は、視聴履歴収集手段27を備えていなくてもよい。これにより、補完優先度設定手段16は、視聴予約情報のみでコンテンツの補修順位を設定することになる。従って、補完優先度設定手段16が設定する補修順位は、単純に視聴予約の多い順に高くしてもよいし(視聴予約が多い=補完優先度が高い)、視聴予約されたコンテンツのうち、直近に送信されたものの補修順位を低く、過去に視聴予約されたものの補修順位を高くしてもよい。
さらに、コンテンツサーバ1におけるマルチキャスト送信手段12,ユニキャスト送信手段13,視聴情報受付手段14,補完優先度設定手段16,欠落要求受付手段17,送信方式選択手段18については、その機能内容をプログラム化して、コンピュータに実行させるように構成してもよい。
また、クライアント装置2における欠落情報要求手段22,コンテンツ再生手段24,視聴情報通知手段25,視聴予約手段26,視聴履歴収集手段27,マルチキャスト受信手段28,ユニキャスト受信手段29については、その機能内容をプログラム化して、コンピュータに実行させるように構成してもよい。
以上のように、本実施形態のコンテンツ配信システムによれば、視聴予約情報や視聴履歴情報から各コンテンツデータの補修順位を設定し、欠落したデータを再送信する場合にユニキャストで再送信するかマルチキャストで再送信するかをその欠落したコンテンツデータの補修順位に基づいて判断するので、ユーザが視聴する可能性が高いコンテンツデータを優先して迅速に修復することができる。
本発明は、マルチキャストやブロードキャストでコンテンツデータを送信する配信システム,放送システムといった用途に適用できる。また、ユニキャストでデータやコンテンツを送信する配信システムといった用途にも適用可能である。
1 コンテンツサーバ
2 クライアント装置
3 ネットワーク
11 コンテンツ記憶部
12 マルチキャスト送信手段
13 ユニキャスト送信手段
14 視聴情報受付手段
15 視聴情報蓄積手段
16 補完優先度設定手段
17 欠落要求受付手段
18 送信方式選択手段
19,2A ネットワークインタフェース部
21 コンテンツ蓄積部
22 欠落情報要求手段
23 入力部
24 コンテンツ再生手段
25 視聴情報通知手段
26 視聴予約手段
27 視聴履歴収集手段
28 マルチキャスト受信手段
29 ユニキャスト受信手段

Claims (10)

  1. 複数のコンテンツデータを予め保持したコンテンツサーバと、このコンテンツサーバにネットワークを介して接続する複数のクライアント装置とから成り、前記コンテンツサーバが、前記コンテンツデータを前記複数のクライアント装置へ同時に送信するマルチキャスト送信手段と、1つのクライアント装置を宛て先に指定して前記コンテンツデータを送信するユニキャスト送信手段とを備えて構成されたコンテンツ配信システムにおいて、
    前記各クライアント装置が、
    前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信されたコンテンツデータを蓄積するコンテンツ蓄積部と、ユーザからの視聴要求に応じて前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段と、この再生したコンテンツデータの履歴である視聴履歴情報を含む視聴情報を前記コンテンツサーバへ送信する視聴情報通知手段とを備えると共に、前記蓄積されたコンテンツデータに欠落部分があった場合その欠落部分の再送要求を前記コンテンツサーバへ送信する欠落情報要求手段を備え、
    前記コンテンツサーバが、
    前記各クライアント装置から送られてくる前記視聴情報を蓄積する視聴情報蓄積部と、この蓄積された視聴情報を集計しこの集計結果に基づいて前記予め保持した各コンテンツデータの補修順位を設定する補完優先度設定手段と、前記各クライアント装置から前記再送要求を受けた場合にその再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいて前記ユニキャスト送信手段又は前記マルチキャスト送信手段のいずれか一方を選択して当該再送要求に対応するデータ送信を指示する送信方式選択手段と、を備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
  2. 前記請求項1に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記各クライアント装置は、前記ユーザからの指令に従って視聴予約情報を設定すると共にこの視聴予約情報に係るコンテンツデータの配信時刻にそのコンテンツデータの受信を前記受信手段に指令する視聴情報通知手段を備え、
    前記視聴情報通知手段が送信する前記視聴情報には、前記視聴予約手段に設定された視聴予約情報が含まれていることを特徴とするコンテンツ配信システム。
  3. 前記請求項2に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記コンテンツサーバにおける前記補完優先度設定手段は、前記各コンテンツデータの補修順位を、前記視聴情報に含まれた視聴予約情報に基づいて、予約数の合計に対応した順位に設定する機能を備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
  4. 前記請求項3に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記コンテンツサーバにおける前記送信方式選択手段は、前記再送要求に対応するデータ再送信の送信方式の選択に際して、当該再送要求に係るコンテンツデータの補修順位が予め設定されたボーダーラインより上の場合、一定時間内に同一データの再送要求を送ってきたクライアント装置数が基準値以上か否かを判定し基準値以上であればマルチキャスト送信手段を選択し基準値未満であればユニキャスト送信手段を選択する機能を備えたことを特徴とするコンテンツ配信システム。
  5. 複数のコンテンツデータを予め記憶したコンテンツ記憶部と、この記憶されたコンテンツデータを前記複数のクライアント装置へ同時に送信するマルチキャスト送信手段と、1つのクライアント装置を宛て先に指定して前記コンテンツデータを送信するユニキャスト送信手段とを備えたコンテンツサーバであって、
    前記各クライアント装置からコンテンツの視聴履歴情報を含む視聴情報を受信して蓄積する視聴情報蓄積部と、
    この蓄積された視聴情報を集計しこの集計結果に基づいて前記コンテンツ記憶部に記憶された各コンテンツデータの補修順位を設定する補完優先度設定手段と、
    前記各クライアント装置から配信コンテンツデータの欠落部分の再送要求を受け付ける欠落要求受付手段と、
    この受付けた再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいて前記ユニキャスト送信手段又は前記マルチキャスト送信手段のいずれか一方を選択して当該再送要求に対応するデータの再送信を指示する送信方式選択手段とを備えたことを特徴とするコンテンツサーバ。
  6. 前記請求項5に記載のコンテンツサーバにおいて、
    前記視聴情報には、前記各クライアント装置で設定された視聴予約情報が含まれていることを特徴とするコンテンツサーバ。
  7. コンテンツデータを保持するコンテンツサーバとネットワークを介して接続し前記コンテンツデータを取得するクライアント装置であって、
    前記コンテンツサーバから配信されるコンテンツデータを受信する受信手段と、この受信されたコンテンツデータを蓄積するコンテンツ蓄積部と、ユーザの視聴要求に応じて前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段と、この再生されたコンテンツデータの履歴である視聴履歴情報を含む視聴情報を前記コンテンツサーバへ送信する視聴情報通知手段と、前記蓄積されたコンテンツデータに欠落部分があった場合にその欠落部分の再送要求を前記コンテンツサーバへ送信する欠落情報要求手段と備えたことを特徴とするクライアント装置。
  8. 複数のクライアント装置と、予め保持したコンテンツデータを前記複数のクライアント装置に配信するコンテンツサーバとから成るコンテンツ配信システムにあって、
    前記コンテンツサーバが前記各クライアント装置からコンテンツデータの視聴履歴情報を含む視聴情報を受けて予め備えた記憶部に蓄積し、
    この蓄積した視聴情報を前記コンテンツサーバが集計しこの集計結果に基づいて前記予め保持した各コンテンツデータの補修順位を設定すると共に、
    前記各クライアント装置が前記コンテンツサーバから取得したコンテンツデータに欠落部分があった場合にその欠落部分の再送要求を前記コンテンツサーバへ送信し、
    この再送要求を受けた前記コンテンツサーバが当該再送要求に対応するデータの送信方式としてマルチキャスト又はユニキャストのいずれか一方を当該再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいて選択し、
    ユニキャストを選択した場合前記コンテンツサーバが前記再送要求に対応するデータを要求元のクライアント装置のみに対して送信し、
    マルチキャストを選択した場合前記コンテンツサーバが前記再送要求に対応するデータを前記複数のクライアント装置へ同時に送信することを特徴とするコンテンツ配信方法。
  9. 前記請求項8に記載のコンテンツ配信方法において
    前記視聴情報には、前記各クライアント装置で設定された視聴予約情報が含まれていることを特徴とするコンテンツ配信方法。
  10. 複数のクライアント装置とネットワークを介して接続するコンテンツサーバにあって、
    予めメモリに記憶された複数の各コンテンツデータを前記複数のクライアント端末へ同時に送信するコンテンツ配信機能と、前記各クライアント装置から送られてくるコンテンツの視聴履歴情報を含む視聴情報を前記メモリに蓄積する視聴情報蓄積機能と、この蓄積された視聴情報を集計して前記メモリに記憶された各コンテンツデータの補修順位を設定する補完優先度設定機能と、前記各クライアント装置から前記配信したコンテンツデータの欠落部分の再送要求を受け付ける欠落通知受付機能と、この受け付けた再送要求に対応するデータの送信方式としてユニキャスト又はマルチキャストのいずれか一方を当該再送要求に係るコンテンツデータの補修順位に基づいて選択する送信方式選択機能と、この送信方式選択機能によりユニキャストが選択された場合に前記再送要求に対応するデータを要求元のクライアント装置のみに対して送信するユニキャスト再送信機能と、前記送信方式選択機能によりマルチキャストが選択された場合に前記再送要求に対応するデータを前記複数のクライアント装置へ同時に送信するマルチキャスト再送信機能と、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンテンツ配信用プログラム。
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