JP2011129337A - 機能膜の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラインバンクで規定された領域に複数回の走査で塗布すると、バンク内での濡れ広がりでの影響でムラが発生する。ラインバンクで規定された領域に複数回の走査で塗布する場合でも、ムラがない機能膜の製造方法を提供する。
【解決手段】互いに平行な2以上のライン状のバンクのライン方向に対して、所定のピッチで列状に配列されたノズルを垂直方向に相対移動させながら、前記ノズルからインクを滴下することで、前記バンクで規定された塗布領域内に前記インクを塗布する方法において、インクを複数回に分割して塗布するに際し、ライン状のバンク内の塗布領域において各走査の端部の塗布量が中央部の塗布量より少なく塗布することで解決できる。
【選択図】図5
【解決手段】互いに平行な2以上のライン状のバンクのライン方向に対して、所定のピッチで列状に配列されたノズルを垂直方向に相対移動させながら、前記ノズルからインクを滴下することで、前記バンクで規定された塗布領域内に前記インクを塗布する方法において、インクを複数回に分割して塗布するに際し、ライン状のバンク内の塗布領域において各走査の端部の塗布量が中央部の塗布量より少なく塗布することで解決できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、機能膜の製造方法に関し、例えば有機電界発光ディスプレイ(以下、「有機ELディスプレイ」と略称)の製造方法に関するものであり、より具体的には、有機発光層等をインクジェット装置により形成する機能膜の製造方法に関する。
有機ELディスプレイは、有機発光層の形成方法によって、以下の2つに大別されうる。一つ目は、有機発光層を「蒸着」により形成する方法であり、有機発光層が低分子有機材料からなる場合に用いられる。二つ目は、有機発光層をインクの「塗布」により形成する方法であり、有機発光層が低分子有機材料の場合は勿論のこと、高分子有機材料からなる場合にも用いられることが多い。
例えば、有機発光層をインクの塗布により形成する方法(上記二つ目の形成方法)の代表的例としては、インクジェット装置を用いて、有機発光材料を含むインクの液滴を、ディスプレイ基板の画素領域に吐出して、有機発光層を形成する技術がある(特許文献1参照)。このとき、吐出される液滴には有機発光材料と溶媒とが含まれる。
インクジェット装置は、複数のノズルを有するインクジェットヘッドを有し、インクジェットヘッドのノズルとディスプレイ基板との位置関係を制御しながら、ノズルからインクを吐出させる。このとき、インクジェットヘッドが有するノズルから吐出される液滴の大きさにはばらつきがあることが知られている(特許文献2参照)。特許文献2には、1つのピクセル領域に複数の液滴を着弾させ、かつ各液滴の着弾位置を調整することで、画素領域内における膜均一性を高めるための技術が開示されている。
一方、液滴を吐出されるディスプレイ基板の画素領域は、バンクと称される隔壁で規定されていることが多い。吐出されたインクが画素領域に位置選択的に留まるようにするためである。バンクは、画素領域毎に、それぞれを区画しても良いが、列状に配列された同一色(例えばR:レッド,G:グリーン、B:ブルー)の複数の画素領域を規定してもよい(特許文献3を参照)。列状に配列された複数の画素領域を規定するバンクを、ライン状バンクと称することがある。つまり、ライン状バンクが規定する領域(以下、「ライン領域」とも言う)毎に、R、GまたはBの有機発光層が形成されている。
ところで、ディスプレイが大画面化されるに従い、インクジェットヘッドの塗布領域が基板の寸法より小さいくなり、複数回に分けて塗布することが必要となる。塗布方法として、塗布領域を繋ぎ合わせて行く方法が行われている。すなわち、インクジェットヘッドの走査方向に1回走査することで、矩形状の塗布領域を形成し、次に走査方向に対して垂直な方向にインクジェットヘッド移動して隣の領域を塗布し、順次移動させながら塗布して行く方法が開示されている(特許文献4参照)。
しかしながら、1回の走査で繋ぎ合わせて行く方法では、塗布後の次の隣の領域に塗布するまでの時間経過があり、膜の不均一が発生するため、塗布の境界領域でムラが発生する。このむらを回避する方法として、塗布領域の境界の少なくとも一部を非直線状にすることにより、塗布領域の境界を挟んで隣り合う膜間の膜厚差による表示むらを目立たせない方法が開示されている(特許文献5参照)。
ここで上述の特許文献5の内容を図14を用いて説明する。
図14は、溶液の塗布パターンを示す平面模式図である。101は第n塗布領域、102は第n+1塗布領域、103が塗布領域の境界、101a、102a、103a、104aが画素を示す。1回の走査で1つの塗布領域を形成しているので、第n塗布領域はn番目の走査で形成される。実施例では、図14(a),図14(b),図14(c)に示すように、第n塗布領域の画素に溶液を塗布した後、第n塗布領域に隣接する第n+1塗布領域の画素に溶液を塗布する。
第n塗布領域に属する機能膜配置領域は黒塗りで示され、第n+1塗布領域に属する機能膜配置領域は斜線で示されている。上記方法により、塗布することで膜厚の不均一による表示むらが改善されるとされる。
しかしながら、特許文献5に記載の方法は、画素領域の塗布に適用できるが、ライン状バンクに塗布を適用した場合、塗布後インクの流動性により塗布領域の境界付近では、膜厚の不均一が生じ、膜厚の不均一による表示むらが発生してしまう。すなわち、ライン状バンクにインクジェットで塗布する場合、ライン状バンクに対して、垂直な方向にインクジェットヘッドを走査するためである。図15にライン状バンクとインクジェットヘッドの位置関係を示す。104は基板、105はライン状バンク、106はインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド106の寸法が基板104より小さいため、複数回走査して塗布することになる。
このむら発生の要因は、すなわち膜厚の不均一は、インクの流動性にあることがわかった。以下、発生原因について記す。
107は、ライン状バンク105の抜き部である。抜き部とは、ライン状バンク105内のインクの塗布面のことである。すなわち、露光、現像工程で除去された部分である。ライン状バンク105の抜き部107、すなわちインクの塗布面の接触角は親水性を示し、5°以下である。そのため、インクが濡れ広がる。
ライン状バンク105の抜き部107を親水性にしているのは、インクが隣のバンクに入っているインクと混色を起こさないようにするためで、逆にライン状バンク105は、接触角が50°で撥水性を示す。ここで接触角は、インクの主成分であるアニソールなどの溶媒とライン状バンク105の抜き部107やライン状バンク105との接触角である。このようにライン状バンク105の抜き部107が5°以下であるため、塗布後、同じライン状バンク105内の次の隣の領域を塗布するときには、すでにインクが隣の領域内に流動している。そのため、塗布領域の膜厚の不均一が発生し、膜厚の不均一による表示むらが発生してしまう。
本発明は、前述の従来技術を鑑みてなされたものであり、ライン状バンクを有するディスプレイ基板に、インクジェットで機能膜(有機発光層)のインクを塗布形成する場合に、インクを複数回に分けて塗布した場合でも塗布領域の境界の膜厚の不均一を解消し、膜厚の不均一による表示むらが低減された機能膜の製造方法を提供すること目的とする。
本発明に係る第1の観点の機能膜の製造方法は、互いに平行な2以上のライン状のバンクのライン方向に対して、所定のピッチで列状に配列されたノズルを垂直方向に相対移動させながら、前記ノズルからインクを滴下することで、前記バンクで規定された塗布領域内に前記インクを塗布して機能膜を形成する方法において、前記塗布領域に対して前記ノズルを複数回走査して前記インクを塗布する際、前記ノズルの端部のインク塗布量は、前記ノズルの中央部から塗布されるインク塗布量より少ないことを特徴とする製造方法である。
このように構成された第1の観点の機能膜の製造方法によれば、膜厚の不均一による輝度ムラを低減することが可能な表示装置が確実に実現できる。
また、本発明に係る第2の観点の機能膜の製造方法は、上記第1の観点の製造方法において、複数種のインクを別々の塗布領域に塗布する際、前記ノズルの端部のインク塗布量は、前記インクの種類毎に異なった量であると好適になる。
本発明に係る第3の観点の機能膜の製造方法は上記第1又は第2の観点の製造方法において、前記インクは機能膜であり、有機電界発光ディスプレイにおける有機発光層であってもよい。
本発明の機能膜の製造方法によれば、基板に対してインクを複数回に分けて塗布した場合でも塗布領域の境界の膜厚の不均一を解消し、膜厚の不均一による表示むらが低減された機能膜の製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態の機能膜製造方法について説明する。
なお、以下の説明においては、機能膜の一例としての有機発光膜を有する有機電界発光ディスプレイの製造方法を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法における、有機発光材料を含むインクを塗布すべき基板1を上方から見た平面図である。
図1は、実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法における、有機発光材料を含むインクを塗布すべき基板1を上方から見た平面図である。
図2は、図1に示した基板1の拡大断面図であり、図2(a)は、図1に示した基板1のA−A線による断面図を示し、図2(b)は、図1に示した基板1のB−B線による断面図を示すものである。
図1、図2に示すように、基板1はベース基板2上に画素領域4を規定するためのバンク3が形成されている。バンク3が形成されているベース基板2には、図示省略するが反射陽極、正孔注入層等の有機ELディスプレイとして必要な要素が形成されている。バンク3の断面形状は、図2に示すように順テーパ型であってもよく、裾が狭くなった逆テーパ型であってもよい。実施の形態1におけるバンク3の材料としては絶縁性を有する材料であれば任意に用いることが可能であり、耐熱性、溶媒に対する耐性を持つ絶縁性樹脂(例えばポリイミド樹脂等)であることが好ましい。バンク3の形成方法としては、フォトリソグラフィ技術等が用いられており、パターニングにより形成される。例えば、バンク材料を塗布した後、ベーク処理→マスク露光処理→現像処理等により所望の形状がベース基板2上に形成される。
また、図2(b)に示すように、基板1においてはベース基板2上に画素規制層10が形成されており、画素規制層10上にバンク3が形成される。画素規制層10は無機材料で形成されており、例えばSiONが用いられる。画素規制層10はライン状のバンク3と直交する方向にライン状に延設形成されており、複数のライン状のバンク3と複数のライン状の画素規制層10とにより、基板1の上から見たとき格子状となるよう形成されている。
バンク3により規制され区画される領域にはインク9が吐出され塗布される。塗布されたインク9と接触する表面は、酸素系ガスプラズマやフッ素系ガスプラズマ等によりフッ素化処理することにより、撥水性を有するように処理されている。このようにバンク3に対して撥水処理が行われているため、後述するようにインク9が画素領域4に塗布されたときバンク3間で盛り上がってもバンク3により確実に保持され、バンク3間に確実に収納される。
図1の平面図に示すように、ベース基板2上に形成されたバンク3は直線的に延設(図1の左右方向に延設)された複数のライン状バンク3Aを有しており、これらのライン状バンク3Aは、互いに平行に形成されている。各ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域が、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)用のそれぞれの複数の画素領域4を含むよう構成されている。また、R,G,B用の各列領域において、各画素領域4を区画するように前述の画素規制層10が形成されている。画素規制層10は、ベース基板2からの高さがバンク3より低く形成されている。
実施の形態1における基板1においては、バンク3のベース基板2からの高さが、例えば約1μmである。画素規制層10の層厚は、例えば約100nmである。従って、バンク3により囲まれた列領域内に吐出された液状のインク9は、画素領域4を越えて列領域内を自由に移動できる構成である。すなわち、各列領域内に吐出されるインク9の塗布量は画素規制層10の層厚を超える量であるため、インク吐出時において、同じ列領域では互いの画素領域4を液状のインクが行き来できる状態にある。
なお、実施の形態1における複数の隣り合うライン状バンク3A間の幅は、60μmで形成されている。上記のように形成されたR,G,B用のバンク3が基板1において繰り返して形成されている。
図3は、実施の形態1のインクジェット装置におけるR,G,B用の3つのインクジェットヘッド5R,5G,5Bと、図1に示した基板1との位置関係を示す図である。
各インクジェットヘッド5R,5G,5Bには、R,G,Bのそれぞれのインクを塗布するための複数のノズル6(図4参照)が設けられており、後述する走査動作において、バンク3により囲まれた列領域内がインク9の着滴位置(所謂、着弾地点)となるよう配置されている。R,G,B用の3つのインクジェットヘッド5R,5G,5Bはそれぞれ同じ構成であるため以下の説明においてはインクジェットヘッド5として説明する。図3において、符号Xで示す矢印がインクジェットヘッド5の走査方向である。また、インクジェットヘッド5R,5G,5Bの長手方向の寸法は、基板1の寸法より小さい。
なお、実施の形態1においては、インクジェットヘッド5をR,G,B用の3つのインクジェットヘッド5R,5G,5Bとして説明したが、1つのインクジェットヘッドにR,G,B用のノズルを設けた構成でも対応可能である。
図4は、インクジェットヘッド5(5R,5G,5B)における複数のノズル6を有する基板対向面を示す図である。
図4に示すように、インクジェットヘッド5において、複数のノズル6が基板1に対向する面に形成されている。インクジェットヘッド5においては、基板1への走査方向(図4における矢印X方向)に対して、複数のノズル6がライン状に配置された列が斜めに配置されており、複数のノズル6を有する列が複数列で互いに平行に配置されている。インクジェットヘッド5において、複数のノズル6がライン状に配置された列が、走査方向に対して斜めに配置しているのは、バンク3により囲まれた列領域内にインク9を塗布するとき、ノズル6から吐出されたインク9が着滴位置で互いに連結するように、ノズル6間のピッチを短く、例えば、約20μmとするためである。
このように、複数のノズル6の列を走査方向に対して斜めに配置することにより、ノズルピッチの間隔を所望の距離に短く設定することが可能となる。
図5は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾位置を示す図であり、具体的には、インクを数回に分けて基板1を塗布した場合のn回目の塗布領域40Aと、n+1回目の塗布領域40Bの境界領域付近を示した図である。
黒丸がn回目の着弾位置41を示し、白丸がn+1回目の着弾位置42を示すものである。破線の丸は、着弾させない位置43である。着弾させない位置43とは、本来インクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布させた場合に着弾する位置であるが、各ノズル6を停止させ吐出させないようにしている。n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍では、着弾数を少なくして着弾させている。
液滴を減少させる方法は、インクジェットヘッド5の走査方向に対して、2列連続で塗布を停止させ、停止する位置は、端に着弾した塗布位置から1行飛ばした2箇所に対して塗布を停止するものである。n回目とn+1回目の塗布を停止する位置は、n回目とn+1回目の塗布の境界に対して左右対称となっている。n回目とn+1回目の塗布の境界領域での液滴個数は、2個、0個、2個、0個、2個、2個、0個、2個、0個、2個と並んでいる。
図6(a)はn回目の塗布直後のインク塗布状態を示すものであり、図6(b)はn回目塗布後n+1回目のインク塗布直後の状態を示すものである。更に、図6(c)はn+1回目塗布後から一定時間経過後における、n回目とn+1回目の境界近傍のインク塗布領域の膜厚分布を示す概念図である。
図6(a)の符号8はn回目のインク塗布領域を指し、同図の符号9は着弾数を減らしたインク塗布領域を示すものである。また、符号10はn回目塗布直後のn回目のインク塗布領域8のインクの膜厚分布を表す。また、図6(b)における符号11は、n+1回目のインク塗布領域で、符号12は着弾数を減らしたインク塗布領域を示す。更に符号13は、n+1回目塗布直後のn回目の塗布領域8のインクの膜厚分布を示し、符号14は、n+1回目のインク塗布領域11でのインクの膜厚分布を表す。図6(c)の符号15は、n+1回目塗布後、一定時間経過後のn回目の塗布領域に塗布したインクの膜厚分布を示すものであり、符号16はn+1回目の塗布領域に塗布したインクの膜厚分布を示す。
以下、実施の形態1における有機ELディスプレイの製造方法において実行される具体的な塗布方法について説明する。
ガラス基板1に対してインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク9を塗布して形成される。
インクジェットヘッド5によるガラス基板1に対するインク塗布方法は、インクジェットヘッド5をガラス基板1に対して走査しつつ、ノズル6からインクを吐出する。このときの走査方向は、図3に示したように、ガラス基板1におけるライン状バンク3Aに直交する方向と同じ方向である。R,G,B用の各列領域にノズル6から所定のインク9が吐出されるように想定されて、インクジェットヘッド5(5R,5G,5B)がガラス基板1に対して塗布動作を行う。
前述の通り、ノズル6からインク9がバンク3により規定された複数の列領域を有する基板1に対して吐出されるが、ノズル6からインク9が吐出される吐出周波数が、実施の形態1では10kHzに設定して行っている。なお、本実施の形態においてノズル6から塗布されるインクの液適量は同じであり、その液滴量は液滴数として換算することが可能である。なお、本実施の形態においては、各ノズル6から吐出するインクの液適量は、5pl(ピコリットル)である。
インク塗布は、インクジェットヘッド5の長手方向の長さが、ガラス基板1の大きさより小さいため、複数回に分けて塗布する。具体的には、図3〜5に示すように、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾する個数を、n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍では、着弾数を少なくして着弾させている。すなわち、各塗布の境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させてインク塗布を行っている。
図6は、n回目塗布直後、n+1回目塗布直後、n+1回目塗布後、一定期間経過後のインク膜厚分布を示すものである。それぞれ図6(a)、図6(b)、図6(c)として示している。図6のように、n回目塗布領域とn+1回目塗布領域の境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させて塗布しているため、均一な膜厚が得られる。n回目塗布領域とn+1回目塗布領域の境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させて塗布しているのは、以下の理由による。
1回目にインク塗布した後、2回目にインク塗布する際、1回目塗布したインク9がライン状バンク3A内で、インク塗布した後30秒経過後、約200μm〜500μmだけ流動するという実験結果が得られたことによる。そのため、流動することを考慮して、重なる領域の液滴数を減少させることで、膜厚の均一性を保つことが可能となる。すなわち、1回目の塗布後はインクの液滴数を減少させた端の領域は、若干薄くなるが、2回目の塗布後、インク同士が重なり合うので一定時間経過するとインクの膜厚は均一になる。他方、インクの液滴数を減少させず、そのままインク塗布した場合には、1回目のインク塗布領域においてインクの上に、さらに重ねて塗布することになり、膜厚が全体の膜厚に比べて局所的に厚くなるためである。
以上のように、本発明に係る実施の形態1のインクジェット装置においては、各走査の端部の塗布量が中央部の塗布量より少なく塗布することにより、インクの膜厚の不均一による輝度ムラのない高品質のディスプレイを有する電子機器を提供することができる。
本実施の形態のインクジェット装置において、走査方向のドット密度が4800dpi(ドットパーインチ)であるため、走査方向に最小塗布ピッチ5.291667μmでの塗布が可能である。インクジェット装置によるガラス基板1に対する塗布処理は、複数回の走査動作において行う構成でとなっている。塗布方法としては、以下の二通りの方法がある。
1つ目の方法は、Rインクを1回目、2回目、3回目と各塗布領域に順番に塗布してから、次に、Gインクを1回目、2回目、3回目と順番に各塗布領域に塗布して、更にBインクを1回目、2回目、3回目と順番に各塗布領域に塗布する方法である。
2つ目の方法は、連続して、Rインク、Gインク、Bインクを塗布する方法である。すなわち、Rインクを1回目塗布領域に塗布にした後、Gインクを1回目塗布領域に塗布し、更にBインクを1回目塗布領域に塗布する。次に同じように、Rインクを2回目塗布領域に塗布した後、Gインクを2回目塗布領域に塗布し、更にBインクを2回目塗布領域に塗布する。続いてRインクを3回目塗布領域に塗布した後、Gインクを3回目塗布領域に塗布し、さらにBインクを3回目塗布領域に塗布する。この方法は、塗布領域ごとに連続してインクを順番に塗布する方法である。
RGBのインク9の塗布順序は、特に限定されないが、本実施の形態においてはRインク、Gインク、Bインクの順番で塗布する形態を例示した。なお、塗布後に形成されるRGBの各有機発光層の厚みは、約50〜100nm(例えば70nm)であることが好ましい。
実施の形態1のインクジェット装置において、インク9に含まれる有機発光材料は高分子系発光材料であることが好ましく、高分子系発光材料の例としては、ポリフェニレンビニレン(Poly phenylene vinylene(PPV))及びその誘導体、ポリアセチレン(Poly acetylene)及びその誘導体、ポリフェニレン(Polyphenylene)及びその誘導体、ポリパラフェニレンエチレン(Poly para phenyleneethylene)及びその誘導体、ポリ3−ヘキシルチオフェン(Poly 3−hexyl thiophene (P3HT))及びその誘導体、ポリフルオレン(Poly fluorene (PF))及びその誘導体等が含まれる。なお、インクの粘度は、約10mPa・sを採用した。Rインク、Gインク、Bインクの粘度はほぼ同じとした。
図5に示すように、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布したときの着弾する個数を、n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させて塗布することにより、液滴数を減少させないときの最大最小の膜厚差が平均膜厚に対して約20%であるのに対して、各インクそれぞれに対して膜厚差が12%以下に向上した。実際にインク膜厚の不均一による輝度ムラを低減することができた。インク膜厚は、AFM(原子間力顕微鏡)を用いて測定した。また、輝度ムラは実際に発光させて、目視で確認する方法とした。
なお、上記の膜厚の均一性を示すばらつきは、「(最大膜厚値−最小膜厚値)/平均膜厚値×100[%]」を用いて算出したものである。
図7は、実施の形態1のインクジェット装置を用いて形成された有機発光層等を有する有機ELディスプレイの一例を示すものであり、有機ELディスプレイにおける層構成の概略を示す断面図である。なお、図7に示す各層の相対的な膜厚及び形状は、実際の膜厚及び形状を示すものではなく、説明上わかりやすく記載したものである。
図7に示す有機ELディスプレイは、ベース基板にある平坦化膜22上に反射陽極23、正孔注入層24が形成されており、正孔注入層24上に前述の図2(b)の画素規制層10(図示せず)及びバンク3が形成されている。前述のようにバンク3により区画される列領域にインターレイヤー層(IL層)25及び有機発光層26が形成されている。反射陽極23は図1に示した画素領域4に対応して分離して作成されており、ディスプレイの発光部となる。
なお、画素規制層10を成膜後に、正孔注入層24を全面成膜し、その後にバンク3を形成してもよい。画素規制層10は、通常のフォトリソグラフィ技術により形成される。即ち、画素規制層10は、レジスト塗布処理、マスク露光処理、現像処理、ドライエッチング処理、レジスト除去処理の順により形成される。
なお、実施の形態1のインクジェット装置は、有機発光層26の形成における塗布処理において用いると共に、インターレイヤー層(IL層)25の形成における塗布処理においても同様の構成のインクジェット装置が用いられる。
図7に示すように、有機ELディスプレイにおいては有機発光層26及びバンク3を覆うように電子輸送層27、陰極28、封止層29及び樹脂層30が形成されている。そして、樹脂層30の上部にはガラス基板31及び偏光板32等が設けられて有機ELディスプレイが構成されている。
上記のように構成された有機ELディスプレイは、図8のプロセスフローチャートに示すように製造されている。即ち、平坦化膜形成、反射陽極形成、正孔注入層形成、バンク形成、IL層形成、有機発光層形成、電子輸送層形成、陰極形成、封止層形成、樹脂層形成の順に製造される。この製造プロセスにおいて、IL層及び有機発光層が実施の形態1において説明したインクジェット装置を用いて所定の材料が塗布されて生成される。
以上のように、実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法において、インクジェット装置は、有機発光層等の生成プロセスにおいて用いられ、多数回に分割して塗布した場合でも、各走査の端部の塗布量を中央部の塗布量より少なく塗布することにより、画素内の膜厚が均一な所定の機能膜を形成することができる。実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法によれば、機能膜である有機発光層等の膜厚の均一性を確保することができるため、輝度ムラのない高品質の有機ELディスプレイを提供することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明に係る実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明に係る実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法において、前述の実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法と異なる点は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布したときのn回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数のそれぞれ減少させる個数を変えたことと着弾させる位置を変化させたことにある。したがって、実施の形態2の説明においては、実施の形態1において説明したものと同じ構成を有するものには同じ符号を付してその説明は実施の形態1の説明を援用して実施の形態2においては省略する。
図9Aおよび図9Bにおける(a)乃至(e)は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾位置を示す図である。
図9A及び図9Bは、数回に分けてガラス基板1にインクを塗布した場合のn回目の塗布領域40Aと、n+1回目の塗布領域40Bの境界領域付近を示した図であり、黒丸がn回目の着弾位置41を示し、白丸がn+1回目の着弾位置42を示すものである。また、破線の丸は、インクを着弾させない位置43を示す。着弾させない位置43とは、本来インクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布させた場合に着弾する位置であるが、各ノズル6を停止させ吐出させないようにしている。n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍では、着弾数を少なくして着弾させている。
以下、インク液滴の減少のさせ方について説明する。
図9A(a)は、図5のインク液滴を減少させる方法から更に、端に塗布する2列の内1列の液滴を減少させて塗布するやり方である。n回目とn+1回目の塗布の境界領域での液滴個数は、2個、0個、2個、0個、1個、1個、0個、2個、0個、2個と並んでいる。境界領域を他の領域に比べて塗布液滴数を減らしている。
図9A(b)は、図9A(a)のインク液滴を減少させる方法に対して、端を減少させる液滴の位置をn回目とn+1回目の塗布の境界に対して左右対称ではなく、点対称となる位置を塗布させない方法である。すなわち、n回目とn+1回目の塗布の境界領域では、液滴個数は、2個、0個、2個、0個、1個、1個、0個、2個、0個、2個と並んでおり図9A(a)と同じ個数である。境界領域を他の領域に比べて塗布液滴数を減らしている。
図9A(c)は、図9A(a)のインク液滴を減少させる方法に対して、端のみならず、端から1行飛ばした塗布位置でインクを塗布する様子を示す図であり、2列の内1列の液滴を減少させて塗布する方法になる。具体的には、n回目とn+1回目のインク塗布の境界領域での液滴個数は、2個、0個、1個、0個、1個、1個、0個、1個、0個、2個と並んでいる。境界領域を他の領域に比べて塗布液滴数を減らしている。
図9B(d)は、図9A(c)に対して、n回目とn+1回目のインク塗布の境界に対して点対称となる位置の液滴数を減少させる方法を示す図である。すなわち、n回目とn+1回目のインク塗布の境界領域では、液滴個数は、2個、0個、1個、0個、1個、1個、0個、1個、0個、2個と並んでおり、図9A(c)と同じ個数である。境界領域を他の領域に比べて塗布液滴数を減らしている。
図9B(e)は、図9B(d)に対して、端に塗布した位置から1行飛ばした位置にインク塗布する液滴の着弾位置を塗布する側を停止し、停止する側を塗布する方法である。具体的には、n回目とn+1回目の塗布の境界領域では、液滴個数は、2個、0個、1個、0個、1個、1個、0個、1個、0個、2個と並んでおり、図9B(e)と同じ個数である。境界領域を他の領域に比べて塗布液滴数を減らしている。
実施の形態2における有機ELディスプレイ及びインクジェット装置の構成は、前述の実施の形態1と同様である。従って、以下、前述の実施の形態1の説明に用いた図1、図3及び図4を参照して説明し、共通する内容については説明を省略する。ガラス基板1とインクジェット装置におけるインクジェットヘッド5(5R,5G,5B)のノズル6との位置関係及び走査方向は、実施の形態1と同様である。
実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法において、図9A及び図9Bに示すように、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾する個数を、n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させて塗布する。図9A及び図9Bにおける(a)乃至(e)の夫々の場合について塗布して膜厚均一性を評価した結果、液滴数を減少させないときの最大最小の膜厚差が平均膜厚に対して約20%であるのに対して、(a)乃至(e)それぞれの場合の各インクそれぞれに対して膜厚差が12%以下に向上した。実際に膜厚の不均一による輝度ムラを低減することができた。特に、図9B(e)が塗布の分散効果により、均一性が良化傾向にあり、膜厚差が10%以下となった。
膜厚は、AFM(原子間力顕微鏡)を用いて測定した。また、輝度ムラは実際に発光させて、目視で確認する方法とした。なお、上記の膜厚の均一性を示すばらつきは、「(最大膜厚値−最小膜厚値)/平均膜厚値×100[%]」を用いて算出したものである。
インクジェット装置は、実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法において、インクジェット装置は、有機発光層等の生成プロセスにおいて用いられ、多数回に分割して塗布した場合でも、各走査の端部の塗布量を中央部の塗布量より少なく塗布することにより、画素内の膜厚が均一な所定の機能膜を形成することができる。実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法によれば、機能膜である有機発光層等の膜厚の均一性を確保することができるため、輝度ムラのない高品質の有機ELディスプレイを提供することができる。
(実施の形態3)
以下、本発明に係る実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明に係る実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
実施の形態3の有機ELディスプレイの製造方法において、実施の形態1及び2の有機ELディスプレイの製造方法と異なる点は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布したときのn回目の塗布領域とn+1回目の塗布領域が重なる点にある。n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させる方法は同じである。
従って、実施の形態3の説明においては、実施の形態1において説明したものと同じ構成を有するものには同じ符号を付してその説明は実施の形態1の説明を援用して実施の形態3においては省略する。
図10は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾位置を示す図であり、数回に分けてインクをガラス基板1に塗布した場合のn回目の塗布領域40Aとn+1回目の塗布領域40Bの境界領域付近を示すものである。
同図において、黒丸がn回目の着弾位置41を示し、白丸がn+1回目の着弾位置42を示すものである。破線の丸は、着弾させない位置43を示す。着弾させない位置43とは、本来インクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布させた場合に着弾する位置であるが、各ノズル6を停止させ吐出させないようにしている。n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍では、着弾数を少なくして着弾させている。また、n回目とn+1回目の着弾位置が重ならないようにインク塗布している。
インク液滴を減少させる方法は、図5と同様である。両者の違いは、n回目とn+1回目の境界の端にインクが着弾するタイミングが違うことである。n回目とn+1回目の塗布の境界領域では、液滴個数は、2個、0個、2個、0個、2個、2個、0個、2個、0個、2個と並んでおり、図5と同じ個数としている。
本実施の形態における有機ELディスプレイ及びインクジェット装置の構成は、前述の実施の形態1と同様である。従って、以下の実施の形態2においては、前述の実施の形態1の説明に用いた図1、図3及び図4を参照して説明する。また、基板1とインクジェット装置におけるインクジェットヘッド5(5R,5G,5B)のノズル6との位置関係及び走査方向は、前述の実施の形態1と同様である。
実施の形態3の有機ELディスプレイの製造方法において、図10に示すように、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布したときの着弾する個数について、n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させて塗布する。実施の形態3の場合について膜厚均一性を評価した結果、液滴数を減少させない時の最大最小の膜厚差が平均膜厚に対して約20%であるのに対して、各インクそれぞれに対して膜厚差が12%以下に向上した。実際に膜厚の不均一による輝度ムラを低減することができた。
なお、膜厚の測定方法や膜厚のばらつきに関する知見は前述の実施の形態1や2と同様である。
実施の形態3の有機ELディスプレイの製造方法において、インクジェット装置は、有機発光層等の生成プロセスにおいて用いられ、多数回に分割してインクを塗布した場合でも、各走査の端部の塗布量を中央部の塗布量より少なく塗布することにより、画素内の膜厚が均一な所定の機能膜を形成することができる。実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法によれば、機能膜である有機発光層等の膜厚の均一性を確保することができるため、輝度ムラのない高品質の有機ELディスプレイを提供することができる。
(実施の形態4)
以下、本発明に係る実施の形態4の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明に係る実施の形態4の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
実施の形態4の有機ELディスプレイの製造方法において、前述の実施の形態1乃至3の有機ELディスプレイの製造方法と異なる点は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布したときのn回目の塗布領域とn+1回目の塗布領域間に吐出しない領域を設けたことにある。n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させる方法は同じである。
従って、本実施の形態の説明においては、実施の形態1において説明したものと同じ構成を有するものには同じ符号を付してその説明は実施の形態1の説明を援用して実施の形態4においては省略する。
図11は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾位置を示す図であり、数回に分けてガラス基板1にインクを塗布した場合のn回目の塗布領域40Aと、n+1回目の塗布領域40Bの境界領域付近を示すものである。
同図において、黒丸がn回目の着弾位置41を示し、白丸がn+1回目の着弾位置42を示すものである。破線の丸は、着弾させない位置43を示す。インク液滴の減少の方法は、図5の液滴の減少の方法に、更に1列分減少させて塗布するものである。n回目とn+1回目の塗布の境界領域では、液滴個数は、2個、0個、2個、0個、2個、0個、2個、0個、2個、0個、2個と並んでいる。
実施の形態4における有機ELディスプレイ及びインクジェット装置の構成は、前述の実施の形態1と同じである。したがって、以下の実施の形態2においては、前述の実施の形態1の説明に用いた図1、図3及び図4を参照して説明する。また、基板1とインクジェット装置におけるインクジェットヘッド5(5R,5G,5B)のノズル6との位置関係及び走査方向は、前述の実施の形態1と同様である。
実施の形態4の有機ELディスプレイの製造方法において、図11に示すように、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾する個数について、n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させて塗布する。実施の形態4の場合について膜厚均一性を評価した結果、液滴数を減少させないときの最大最小の膜厚差が平均膜厚に対して約20%であるのに対して、各インクそれぞれに対して膜厚差が10%以下に向上した。実際に膜厚の不均一による輝度ムラを低減することができた。
本実施の形態の有機ELディスプレイの製造方法において、インクジェット装置は、有機発光層等の生成プロセスにおいて用いられ、多数回に分割して塗布した場合でも、各走査の端部の塗布量を中央部の塗布量より少なく塗布することにより、画素内の膜厚が均一な所定の機能膜を形成することができる。実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法によれば、機能膜である有機発光層等の膜厚の均一性を確保することができるため、輝度ムラのない高品質の有機ELディスプレイを提供することができる。
(実施の形態5)
以下、本発明に係る実施の形態5の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明に係る実施の形態5の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
実施の形態5の有機ELディスプレイの製造方法において、前述の実施の形態1乃至4の有機ELディスプレイの製造方法と異なる点は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布したときのn回目の塗布領域と、n+1回目の塗布領域間に吐出しない領域を設けた実施の形態4から、更に境界領域の液滴数を減らしたことにある。n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍のインク液滴数をそれぞれ減少させる方法は同じである。
従って、実施の形態5の説明においては、実施の形態1において説明したものと同じ構成を有するものには同じ符号を付してその説明は実施の形態1の説明を援用して実施の形態5においては省略する。
図12は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾位置を示した図で、数回に分けて基板1にインクを塗布した場合のn回目の塗布領域40Aと、n+1回目の塗布領域40Bの境界領域付近を示した図である。
黒丸がn回目の着弾位置41を示し、白丸がn+1回目の着弾位置42を示す。破線の丸は、着弾させない位置43を示すものである。液滴の減少の方法は、図9A(b)のインク液滴の減少の方法に、更に1列分減少させて塗布する方法である。n回目とn+1回目の塗布の境界領域では、液滴個数は、2個、0個、2個、0個、1個、0個、1個、0個、2個、0個、2個と並んでいる。境界領域を他の領域に比べて塗布液滴数を減らしている。実施の形態5における有機ELディスプレイ及びインクジェット装置の構成は、前述の実施の形態1と同じである。
本実施の形態の有機ELディスプレイの製造方法は、図12に示すように、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾する個数について、n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させて塗布する。実施の形態5の場合について膜厚均一性を評価した結果、液滴数を減少させないときの最大最小の膜厚差が平均膜厚に対して約20%であるのに対して、各インクそれぞれに対して膜厚差が10%以下に向上した。実際に膜厚の不均一による輝度ムラを低減することができた。
インクジェット装置は、実施の形態5の有機ELディスプレイの製造方法において、インクジェット装置は、有機発光層等の生成プロセスにおいて用いられ、多数回に分割して塗布した場合でも、各走査の端部の塗布量を中央部の塗布量より少なく塗布することにより、画素内の膜厚が均一な所定の機能膜を形成することができる。
すなわち、実施の形態5の有機ELディスプレイの製造方法によれば、機能膜である有機発光層等の膜厚の均一性を確保することができるため、輝度ムラのない高品質の有機ELディスプレイを提供することができる。
(実施の形態6)
以下、本発明に係る実施の形態6の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明に係る実施の形態6の有機ELディスプレイの製造方法について添付の図面を参照しつつ説明する。
実施の形態6の有機ELディスプレイの製造方法において、前述の実施の形態1乃至5の有機ELディスプレイの製造方法と異なる点は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを塗布したときのn回目の塗布領域と、n+1回目の塗布領域が重なるように塗布する点にある。すなわち、前述の実施形態3において、更に実施形態4及び5と同様、吐出しない領域を設けた点にある。
n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させる方法は同様である。従って、実施の形態6の説明においては、実施の形態1において説明したものと同じ構成を有するものには同じ符号を付してその説明は実施の形態1の説明を援用して実施の形態5においては省略する。
図13は、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾位置を示す図であり、数回に分けてガラス基板1にインクを塗布した場合のn回目の塗布領域40Aと、n+1回目の塗布領域40Bの境界領域付近を示すものである。
同図において、黒丸がn回目の着弾位置41を示し、白丸がn+1回目の着弾位置42を示す。また、破線の丸は、着弾させない位置43を示している。
液滴の減少のさせ方は、図11と同様である。両者の相違点は、n回目とn+1回目の境界の端の着弾するタイミングが違うことである。n回目とn+1回目の塗布の境界領域では、液滴個数は、2個、0個、2個、0個、2個、0個、2個、0個、2個、0個、2個と並んでおり、図11と同じ個数である。実施の形態6における有機ELディスプレイ及びインクジェット装置の構成は、前述の実施の形態1と同様である。
実施の形態6の有機ELディスプレイの製造方法は、図13に示すように、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内に、インクジェットヘッド5の各ノズル6からインク塗布したときの着弾する個数を、n回目とn+1回目の塗布領域境界近傍の液滴数をそれぞれ減少させて塗布する方法である。
本実施の形態の場合について膜厚均一性を評価した結果、液滴数を減少させないときの最大最小の膜厚差が平均膜厚に対して約20%であるのに対して、各インクそれぞれに対して膜厚差が10%以下に向上した。実際に膜厚の不均一による輝度ムラを低減することができた。
実施の形態6の有機ELディスプレイの製造方法において、インクジェット装置は、有機発光層等の生成プロセスにおいて用いられ、多数回に分割して塗布した場合でも、各走査の端部の塗布量を中央部の塗布量より少なく塗布することにより、画素内の膜厚が均一な所定の機能膜を形成することができる。すなわち、実施の形態6の有機ELディスプレイの製造方法によれば、機能膜である有機発光層等の膜厚の均一性を確保することができるため、輝度ムラのない高品質の有機ELディスプレイを提供することができる。
以上、本発明に係る好適な実施形態1乃至実施形態6について説明したが、実施形態1乃至実施形態6において、よりインク9の粘度が低い場合や画素領域4の塗布面のインク9に対する接触角がより小さい場合、インク9の流動性が高くなる。そのため、n回目とn+1回目の塗布領域境界の液滴数をより減少させて塗布するようにすることが好ましい。
具体的には、よりインク9の粘度が低い場合や画素領域4の塗布面のインク9に対する接触角がより小さい場合、実施形態1よりも実施形態2を採用する方が膜厚の均一化の効果がある。更には実施形の態2では、図9A(a)、(b)よりも図9A(c)、図9B(d)、(e)を採用する方がより膜厚均一化の効果がある。これは、液滴数を減らし、分散させたことにより、より均一化が図れるためである。
また、実施形態3よりも実施形態4乃至実施形態6を採用する方が膜厚均一化の効果がある。これも、液滴数を減らし、分散させたことにより、より均一化が図れるためである。粘度や接触角の値に応じて、塗布の形態を選択することが好ましい。
また、本発明は上記の実施の形態1乃至実施の形態6の構成や製造工程を示す内容に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく様々な変更が可能である。
例えば、実施の形態1、実施の形態3及び実施の形態6においては、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを2列で塗布する例としたが、1列でも3列以上でも同様の効果を奏する。
実施の形態2、実施の形態4、実施の形態5においては、ライン状バンク3Aにより挟まれた列領域内にインクジェットヘッド5の各ノズル6からインクを2列で塗布する例としたが、3列以上でも同様の効果を奏する。
実施の形態1乃至実施の形態6においては、ノズルから吐出するインクの通常の吐出周波数を10kHzとして説明したが、特にこの周波数に限定されるものではなく、製造される有機ELディスプレイの仕様等に応じて適宜設定される。また、実施の形態1乃至実施の形態6においては、走査方向のドット密度を4800dpi(ドットパーインチ)としたが、特に限定されるものではなく、製造される有機ELディスプレイの仕様等に応じて適宜設定される。
また、実施の形態1乃至実施の形態6においては、インクジェットヘッドにおいて複数のノズルがライン状に配置された列を走査方向に対して斜めに配置して、走査方向に直交する方向のノズル間のピッチを約20μm(例えば、21.16666μm)として設計した。これは、ノズルから吐出されたインクが着滴位置において互いに連結するようにするためである。したがって、走査方向に直交する方向のノズル間のピッチは、10μm〜50μmの範囲内であることが好ましいが、特に限定する必要はない。
また、実施の形態1乃至実施の形態6において、ノズルから吐出されるインクの1滴当たりの量は、5plとしたが、1pl〜15plの範囲内であることが好ましく、特に限定されるものではない。
また、実施の形態1乃至実施の形態6においては、インクの粘度が10mPa・sのものを用いたが、本発明においてはインクの粘度をこの数値に限定するものではなく、約5〜20mPa・sの範囲内が好ましく、特に限定されるものではい。
更に、実施の形態1乃至実施の形態6においては、各形態において液滴数を減らしているが、塗布しない個数に特に限定されることなく、塗布しない個数はバンク3により囲まれた列領域内の下地の親水度に依存し、最適な個数にすることにより同様の効果があり、所望の高品質の有機ELディスプレイを製造することができる。
本発明は、基板上に均一な塗布膜を形成することを可能とし、輝度ムラを低減させると共に基板に対して高い電圧を供給することもないため、例えば長寿命で高画質の有機ELディスプレイに適用できる。また、カラーテレビ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、カーナビゲーションなどの他、有機半導体等、構造の均一性を要求される電子デバイスにも適用が期待できる。
40A n回目の塗布領域
40B n+1回目の塗布領域
41 n回目の着弾位置
42 n+1回目の着弾位置
43 着弾させない位置
40B n+1回目の塗布領域
41 n回目の着弾位置
42 n+1回目の着弾位置
43 着弾させない位置
Claims (3)
- 互いに平行な2以上のライン状のバンクのライン方向に対して、所定のピッチで列状に配列されたノズルを垂直方向に相対移動させながら、前記ノズルからインクを滴下することで、前記バンクで規定された塗布領域内に前記インクを塗布して機能膜を形成する方法において、
前記塗布領域に対して前記ノズルを複数回走査して前記インクを塗布する際、
前記ノズルの端部のインク塗布量は、前記ノズルの中央部から塗布されるインク塗布量より少ないこと
を特徴とする機能膜の製造方法。 - 複数種のインクを別々の塗布領域に塗布する際、
前記ノズルの端部のインク塗布量は、前記インクの種類毎に異なった量である、
請求項1記載の機能膜の製造方法。 - 前記インクは機能膜であり、
有機電界発光ディスプレイにおける有機発光層である、請求項1又は2に記載の機能膜の製造方法。
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|---|---|---|---|---|
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| JP2015220179A (ja) * | 2014-05-20 | 2015-12-07 | 三菱化学株式会社 | 機能膜の製造方法、有機el機能膜、有機太陽電池機能膜、有機半導体機能膜、有機el素子、有機太陽電池素子、有機半導体素子、照明装置、及び表示装置、 |
-
2009
- 2009-12-17 JP JP2009286116A patent/JP2011129337A/ja active Pending
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