JP2011126885A - ポリウレタン水分散液および油溶性極性修飾ポリマーを含有する組成物 - Google Patents

ポリウレタン水分散液および油溶性極性修飾ポリマーを含有する組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】耐にじみ性、ボリューム付与性、カール性、カール保持性、水で容易に除去できること、防水性、耐油性、適用に応じた感触(例えばテクスチャ、減少した抵抗性または粘着性)、輝き/カラー特性、および/または、着用性などの化粧品特性を有する、睫毛、唇または皮膚をメイクアップするための組成物の提供。
【解決手段】少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物とを含有する組成物。
【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2009年12月18日に出願された米国特許仮出願第61/287945号および第61/288022号の優先権を主張し、その内容全体は引用により本願明細書の一部をなす。
本発明は、少なくとも1つのポリウレタン水分散液と少なくとも1つの油溶性修飾ポリマーを含有する組成物に関する。この組成物は、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物をさらに含有する。この組成物は、優れた耐にじみ性、優れたボリューム付与性、優れたカール性、優れたカール保持性、水で容易に除去できること、改良された防水性、耐油性、適用に応じた改良された感触(例えばテクスチャ、減少した抵抗性又は粘着性)、改良した輝き/カラー特性、および/または、増大された着用性を非限定的に含む有益な化粧品特性を持つ。
これまで、長持ちし、にじみ耐性のあるマスカラは、水で落とせなかった。このようなマスカラは通常、無水性であった。
一方、水で落とせるマスカラ組成物では、長持ちせず、にじみ耐性がなかった。このようなマスカラは通常、かなりの量の水分を含有していた(たとえば水中油型乳剤)。
このような対照的な事柄を考慮すると、長持ちし、にじみ耐性のあり、水で落とせるマスカラ組成物を生成することが困難であった。
そこで、マスカラ組成物を改善し、望ましい着用性や除去性を得る必要性が依然として存在している。
更に、リップスティック及びファンデーションは、一般的に、色及び/又は輝きを唇又は皮膚領域に与えることによって天然の特徴を増強するために使用される。一般に、リップスティックと他の唇用組成物、及びファンデーションは、オイル及び/又はワックスベースに色素又は微粒子フィラーなどの粒子状物質を含む。米国出願公開番号2004/0161395を参照。
美容産業は、良好な良好な着用性を有する長い長持ち性を提供する化粧品を提供しようと努力してきた。しかしながら、上記の組成物は実現されていない。
したがって、所望の着用性及び感触性を有している改良された唇用または皮膚用組成物に対する要求は残っている。
本発明は、少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物とを含有する組成物に関する。
本発明は、(i)少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、(ii)少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも1つのアルコキシル化脂肪アルコールと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物との反応生成物を含有する組成物に関する。
本発明は、少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物との反応生成物を含有する組成物に関する。
本発明は、少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物とを含有する、唇、睫毛又は皮膚用組成物、好ましくはリップスティック、マスカラ又はスティックファンデーションに関する。
本発明は、(i)少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、(ii)少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも1つのアルコキシル化脂肪アルコールと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物との反応生成物を含有する、唇、睫毛又は皮膚用組成物、好ましくはリップスティック、マスカラ又はスティックファンデーションに関する。
本発明は、着色剤、整髪剤および/または薬理的活性剤などの望ましい薬剤をさらに含有する上記の組成物に関する。
また、本発明は、唇又は皮膚への着用の際に唇用又は皮膚用組成物のにじみ耐性、及び/又は唇用又は皮膚用組成物の付着性、長い着用性及び/又は耐移動性を改良する方法であって、少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物とを組成物に加える方法に関する。
本発明は、上に記載した毛髪着色剤組成物または整髪剤組成物に関する。
本発明は、上に記載したマスカラ組成物に関する。
また、本発明は、ケラチン物質を整え、保護し、および/または、修復するのに十分な量の本発明の化粧品組成物をケラチン物質(たとえば毛髪、皮膚、睫毛または口唇)に塗布することによって、ケラチン物質を整え、保護し、および/または、修復する方法に関する。
また、本発明は、ケラチン物質に塗布する化粧品組成物のにじみ耐性ならびに/もしくは付着性、ボリューム付与性、長い着用性および/または耐移動性ならびに/もしくはカール性またはカール保持性を改善する方法であって、少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物とを組成物に添加することを含む方法に関する。
また、本発明は睫毛からマスカラを除去する方法に関し、睫毛から本発明のマスカラ組成物を除去するのに十分な量の水を、組成物に適用することによって睫毛から上に記載したマスカラ組成物を除去することを含む。
また、本発明は、組成物を作成する方法に関し、少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも1つのアルコキシル化脂肪アルコールと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物とを反応させて組成物を作成することを含む方法に関する。
上記の概要および以下の実施形態は、典型例であり、説明目的で記載するにすぎず、本発明の範囲を制限するものではないことを理解されたい。
本願明細書で用いる「少なくとも1つの」という語句は、1または複数であることを意味し、個々の組成物と混合物/組み合わせを含める。
実施例以外では、あるいはこれ以外に明示していない限り、成分および/または反応条件の量を表現する数はいずれも、示した数の10〜15%を意図する用語「約」によっていずれの場合も修飾するとして理解される。
本願明細書に用いる「皮膜形成物(film former)」または「皮膜形成剤(film forming agent)」とは、たとえば、皮膜形成物を含有する溶媒が、気化し、基質に吸収され、および/または、基質で消散したのちに、塗布した基質に薄膜を残すポリマーまたは樹脂を意味する。
本願明細書に用いる「耐移動性」とは、組成物によって、たとえば摂食時または飲用時に、たとえばコップ、衣服または皮膚などの別の物質と接触しても容易に除去されないことを示す特性を言う。耐移動性は、このような特性を評価する当該技術分野で知られているあらゆる方法によって評価することができる。たとえば、「キス」テストによって組成物の耐移動性を評価してもよい。「キス」テストでは、毛髪、皮膚または口唇などのヒトのケラチン物質に組成物を塗布し、物質、たとえば1枚の紙を塗布後2分後など、塗布後特定時間経過後に毛髪、皮膚または口唇に対して擦り付けてもよい。また、組成物を毛髪、皮膚または口唇に塗布してから特定時間経過後に、衣服を着用している各被験者の毛髪、皮膚または口唇から襟への転移など、被験者からあらゆる被着体に転移する生成物の量によって転移抵抗組成物を評価してもよい。次に、被着体(たとえば襟または紙)に転移した組成物の量を評価して比較してもよい。たとえば、生成物のほとんどが被験者の毛髪、皮膚または口唇に残留している場合、耐移動性があるとしてもよい。さらに、転移量は、市販の組成物などの他の組成物による転移量と比較してもよい。本発明の好ましい実施形態では、組成物は毛髪、皮膚または口唇から被着体にほとんど転移しないか、全く転移しない。
本願明細書に用いる「長い着用性」のある組成物とは、長時間経過後に肉眼で確認して発色が塗布時と同じか、実質的に同じ状態である組成物を示す。長い着用性は、このような特性を評価する当該技術分野で知られているあらゆる方法によって評価することができる。たとえば、長い着用性は、ヒトの毛髪、皮膚または口唇に組成物と塗布して、長期間経過後に組成物の発色を評価する試験によって評価してもよい。たとえば、毛髪、皮膚または口唇に塗布直後に組成物の発色を評価してもよく、特定時間経過後にこのような特性を再評価して比較してもよい。さらに、このような特性は、市販の組成物などの組成物に対して評価してもよい。
本願明細書に用いる「粘着性」とは、2つの物質間の接着性を示す。たとえば、2つの物質間の粘着性が増大すると、その接着性も増大する。「粘着性」を定量化するために、IUPACによって定義される2つの物質がかかわる「接着仕事」を測定することが有用となる。一般には、接着仕事は、2つの物質を分離するのに必要な仕事量によって測定される。このため、2つの物質がかかわる接着仕事が増大すると、2つの物質間の接着性は増大し、これは2つの物質間の粘着性も増大することを意味する。
接着仕事、言わば粘着性は、接着性を測定するのに一般に使用されるのに好ましい技術や方法によって定量化することができ、通常、力時間(たとえばグラム秒(「gs」))単位で報告される。たとえば、Stable Micro Systems社製のTA−XT2を使用し、2000年1月に改訂され、内容全体が引用により本願明細書の一部をなすTA−XT2 Application Study(MATI/PO.25を参照)に記載される手順に従って接着性を測定することができる。この方法によれば、実質的に非粘着性物質の接着仕事の望ましい値には、約0.5gs未満、約0.4gs未満、約0.3gs未満および約0.2gs未満が挙げられる。当該技術分野で知られているように、このほかの同じような方法では、同じような分析装置を用いて接着性を測定することができる。
本願明細書に用いる「耐水性」とは、水分をはじく能力と、水分に対する耐久性を示す。耐水性は、このような特性を評価する当該技術分野で知られているあらゆる方法によって評価することができる。たとえば、マスカラ組成物をつけ睫毛に塗布し、特定時間、たとえば20分間水に浸漬してもよい。所定時間経過後、つけ睫毛を水から除去し、物質、たとえば1枚の紙に置いてもよい。次に、物質に残留する残留物の量を他の組成物、たとえば市販の組成物などを評価して、比較してもよい。また、たとえば、皮膚に組成物を塗布し、その皮膚を特定時間水中に浸してもよい。次に、所定時間後の皮膚に残留する組成物の量を評価し、比較してもよい。たとえば、生成物のほとんどが被験者の睫毛、皮膚などに残留する場合、耐水性があるとしてもよい。本発明の好ましい実施形態では、組成物は被験者からほとんど転移しないか、全く転移しない。
本願明細書に用いる「置換された」とは、少なくとも1つの置換基を含むことを意味する。置換基の非限定例には、酸素原子および窒素原子などの原子や、水酸基、エーテル基、アルコキシ基、アシルオキシアルキル群、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン基、カルボキシル基、アミン基、アシルアミノ基、アミド基、ハロゲン含有基、エステル基、チオール基、スルホン酸基、チオ硫酸基、シロキサン基およびポリシロキサン基などの官能基が挙げられる。置換基はさらに置換されていてもよい。
本願明細書に用いる「揮発性」とは、引火点が約100℃より低いという意味である。
本願明細書に用いる「不揮発性」とは、引火点が約100℃より高いという意味である。
本発明の組成物および方法は、本願明細書に記載する不可欠な要素および限定のほかに、本願明細書に記載しているか、このほかに有用な他の成分または任意の成分、構成要素または限定を含むか、これらから成るか、基本的にこれらから成ることができる。
油溶性極性修飾ポリマー
本発明によれば、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーを含有する組成物が提供される。本願明細書に用いる「極性修飾ポリマー」とは、親水性ユニットで修飾された疎水性のホモポリマーまたはコポリマーを示す。本願明細書に用いる「油溶性」は、極性修飾ポリマーが油可溶性であることを意味する。
疎水性ホモポリマーおよび/または疎水性コポリマーに適したモノマーには、たとえばスチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、ペンテン、イソペンテン、イソプレン、ヘキセン、イソヘキセン、デセン、イソデセン、オクタデセンなどの環状、直鎖状、分岐鎖状、置換型または非置換型のC〜C20化合物が挙げられるが、これに限定されず、この間の全範囲および一部の範囲を含む。モノマーは、好ましくはC〜C化合物、さらに好ましくはC〜C化合物、最も好ましくはエチレン、プロピレンおよびブチレンなどのC〜C化合物である。
好適な親水性ユニットには、たとえばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチルおよびポリビニルピロリドン(PVP)などの無水マレイン酸、アクリル酸、アルキルアクリレートが挙げられるが、これに限定されない。
本発明によれば、極性修飾ポリマーは油溶性である。換言すると、ポリマーは、ポリマー全体を水溶性または油不溶性にする親水性ユニットを十分に含有していない。好ましい実施形態によれば、極性修飾ポリマーは、親水性ユニットと同じ量の疎水性モノマー(1:1比)を含有するか、親水性ユニットより多い量の疎水性モノマーを含有する。特に好ましい実施形態によれば、極性修飾ポリマーは、(ポリマーの重量に対して)親水性ユニットを50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下含有する。
極性修飾ポリマーは、ポリマーの重量に対して親水性ユニットを好ましくは約0.5〜約10重量%、さらに好ましくは約1〜約8重量%含み、この間の全範囲および一部の範囲を含む。特に好ましい親水性修飾したポリマーは、無水マレイン酸ユニットで修飾されたエチレンおよび/またはプロピレンのホモポリマーおよびコポリマーである。
本発明の好ましい実施形態によれば、極性修飾ポリマーはワックスである。特に好ましい実施形態によれば、極性修飾ワックスはメタロセン触媒によって生成され、極性基または極性ユニットと、疎水性主鎖とを含む。好適な修飾ワックスには、米国特許出願第20070031361号明細書に開示されているワックスが挙げられ、その内容全体は引用により本願明細書の一部をなす。特に好ましい極性修飾ワックスは、C〜C極性修飾ワックスである。
本発明の好ましい実施形態によれば、極性修飾ワックスは、疎水性モノマーのホモポリマーワックスおよび/またはコポリマーワックスから成り、重量平均分子量Mwが25000g/mol、好ましくは1000〜22000g/mol、特に好ましくは4000〜20,000g/molであり、数平均分子量Mnが15000g/mol、好ましくは500〜12000g/mol、特に好ましくは1000〜5000g/molであり、モル質量分布Mw/Mnが1.5〜10、好ましくは1.5〜5、さらに好ましくは1.5〜3、特に好ましくは2〜2.5であり、メタロセン触媒によって得られる。また、極性修飾ワックスは、融点が好ましくは75℃超、さらに好ましくは90℃超であり、たとえば90〜160℃、好ましくは100〜150℃などであり、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
コポリマーワックスの場合、コポリマー主鎖の総重量に対して、1つのモノマーに由来する構造ユニットが0.1〜30重量%であり、もう1つのモノマーに由来する構造ユニットが70.0〜99.9重量%である。たとえば、このようなホモポリマーワックスおよびコポリマーワックスは、内容全体を引用して本願明細書の一部をなす欧州特許第571882号明細書に記載される工程により、明記されるメタロセン触媒を使用して生成される。たとえば、好適な生成工程には、メタロセン触媒の存在下でのオレフィンの懸濁重合、溶液重合および気相重合が挙げられ、モノマー重合も可能である。
酸素含有ガス、たとえば空気で酸化したり、極性モノマー、たとえばマレイン酸、アクリル酸またはその誘導体とグラフト反応させたりして知られている方法で、上に記載するホモポリマーおよびコポリマーから極性修飾ワックスを生成することができる。空気を用いた酸化によるメタロセンポリオレフィンワックスの極性修飾に関しては、たとえば欧州特許出願公開第0890583号明細書に記載され、グラフトによる修飾に関しては、たとえば米国特許第5,998,547号明細書に記載され、いずれもその内容全体は引用により本願明細書の一部をなす。
好ましい極性修飾ワックスには、たとえば無水マレイン酸、アクリレート、メタクリレート、ポリビニルピロリドン(PVP)などの親水性ユニットで修飾されているエチレン基および/またはプロピレン基のホモポリマーおよび/またはコポリマーなどが挙げられるが、これに限定されない。C〜Cワックスは、ワックスの重量に対して、親水性ユニットを好ましくは約0.5〜約10%、さらに好ましくは約1〜約8%含み、この間の全範囲および一部の範囲を含む。特に好ましい親水性修飾ワックスは、無水マレイン酸ユニットで修飾されたエチレンおよび/またはプロピレンのホモポリマーおよびコポリマーである。
本発明に使用する特に好ましいC〜C極性修飾ワックスは、Clariant社からLICOCAREまたはLICOCENEの商号で市販されているポリプロピレン無水マレイン酸修飾ワックスおよび/またはポリエチレン無水マレイン酸修飾ワックス(「PEMA」、「PPMA」、「PEPPMA」)である。このようなワックスの具体例には、PP207などの表示でClariant社からLicoCareの名で市販される生成物が挙げられる。
他の好適な極性修飾ポリマーには、Honeywell社製のA−C 573 A(エチレン−無水マレイン酸共重合体、メトラー滴点は106℃)、Honeywell社製のA−C 596 A(プロピレン−無水マレイン酸共重合体、メトラー滴点は143℃)、Honeywell社製のA−C 597(プロピレン−無水マレイン酸共重合体、メトラー滴点は141℃)、エチレンと無水マレイン酸の1:1コポリマーであるZeM
ac(登録商標)コポリマー(VERTELLUS社製)、ISOBAM(Kuraray社)の商号で市販されるポリイソブチレン−無水マレイン酸、Sigma Aldrich社から市販されるポリイソプレングラフト無水マレイン酸、Chevron Philips Chemcial社から市販されるポリ(無水マレイン酸−オクタデセン)、Lotader(たとえば2210、3210、4210および3410グレード)の商号でArkema社によって市販されるポリ(エチレン−コ−ブチルアクリレート−コ−無水マレイン酸)、アクリル酸ブチルがLotaderの名で市販される他のアルキルアクリレート(アクリル酸メチル(3430、4404および4503グレード)やアクリル酸エチル(6200、8200、3300、TX8030、7500、5500、4700および4720グレードなどが挙げられる))によって置換されるコポリマーおよびISP社によってACO−5013という名で市販されるイソブチレン−無水マレイン酸コポリマーが挙げられるが、これに限定されない。
本発明の他の実施形態によれば、極性修飾ポリマーはワックスでない。本発明のこのような実施形態によれば、極性修飾ポリマーは、疎水性モノマーのホモポリマーおよび/またはコポリマーから成り、重量平均分子量Mwが1,000,000g/mol、好ましくは1000〜250,000g/mol、特に好ましくは5,000〜50,000g/molであり、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
このような実施形態によれば、極性修飾ポリマーは、通常ポリマーによってもたらされるあらゆる形態のもの、たとえばブロックコポリマー、グラフトコポリマーまたは交互コポリマーでありうる。たとえば、極性修飾ポリマーは、たとえばグラフト化が挙げられるあらゆる手段によって、親水基(無水マレイン酸など)が結合されている疎水性主鎖(ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンなど)を含有することができる。結合基には、あらゆる配置(たとえば主鎖に沿ってアタクチック、アイソタクチックまたはシンジオタクチック)がありうる。
極性修飾ポリマーは、組成物の総重量の好ましくは約1〜約30%であり、好ましくは約3〜約20%であり、好ましくは約4〜約15%であり、好ましくは約5〜約10%であり、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
ポリウレタン水分散液
本発明によれば、少なくとも1つのポリウレタン水分散液を含有する組成物が提供される。本願明細書に用いる「ポリウレタン水分散液」とは、米国特許第7,445,770号明細書および/または米国特許第7,452,770号明細書で開示されているポリウレタン水分散液を意味し、その内容全体は引用により本願明細書の一部をなす。
具体的には、本発明のポリウレタン水分散液は、以下のものから生成される反応生成物が好ましい。
A)次式によるプレポリマー
Figure 2011126885
(式中、Rはジヒドロキシル官能化合物の二価基であり、Rは脂肪族または脂環式ポリイソシアネートの炭化水素基であり、Rは低分子量ジオール基であり、任意にイオン基で置換され、nは0〜5であり、mは1より大きい)。
B)式HN−R−NHによる少なくとも1つの鎖延長剤(式中、Rはイオン基または潜在イオン基で置換されないアルキレン基またはアルキレンオキシド基である)。
C)式HN−R−NHによる少なくとも1つの鎖延長剤(式中、Rはイオン基または潜在イオン基で置換されるアルキレン基である)。
二価基Rを得るのに適したジヒドロキシル化合物は、2つのヒドロキシ基を含み、数平均分子量が約700〜約16,000、好ましくは約750〜約5000である。高分子化合物の例には、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリヒドロキシポリカーボネート、ポリヒドロキシポリアセタール、ポリヒドロキシポリアクリレート、ポリヒドロキシポリエステルアミド、ポリヒドロキシポリアルカジエンおよびポリヒドロキシポリチオエーテルが挙げられる。ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールおよびポリヒドロキシポリカーボネートが好ましい。また、本発明の範囲には、このような化合物のさまざまな混合物が含まれる。
炭化水素基Rを得るのに適したポリイソシアネートは、有機ジイソシアネートが挙げられ、数平均分子量が約112〜1,000、好ましくは約140〜400である。好ましいジイソシアネートは、上に示す一般式R(NCO)によって表されるものであり、Rは4〜18個の炭素原子を有する2価の脂肪族炭化水素基、5〜15個の炭素原子を有する2価の脂環式炭化水素基、7〜15個の炭素原子を有する2価の芳香脂肪族炭化水素基または6〜15個の炭素原子を有する2価の芳香族炭化水素基である。好適な有機ジイソシアネートの例には、テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3−ジイソシアネートおよびシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、1−イソシアナート3−イソシアナートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネートまたはIPDI)、ビス−(4−イソシアナートシクロヘキシル)−メタン、1,3−ビス(イソシアナートメチル)−シクロヘキサンおよび1,4−ビス(イソシアナートメチル)−シクロヘキサン、ビス−(4−イソシアナート3−メチル−シクロヘキシル)−メタン、2,4−ジイソシアナートトルエン、2,6−ジイソシアナートトルエンなどのトルエンジイソシアネート(TDI)の異性体、このような異性体の混合物、水素化TDI、4,4’−ジイソシアナートジフェニルメタンおよびこの異性体と2,4’−ジイソシアナートジフェニルメタンおよび任意に2,2’−ジイソシアナートジフェニルメタンとの混合物ならびに1,5−ジイソシアナートナフタレンが挙げられる。ジイソシアネートの混合物を使用できるのは言うまでもない。好ましいジイソシアネートは、脂肪式ジイソシアネートと脂環式ジイソシアネートである。1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートおよびイソホロンジイソシアネートが特に好ましい。
の「低分子量ジオール」は、分子量が62〜700、好ましくは62〜200のジオールを意味し、脂肪族基、脂環式基または芳香族基を含んでもよい。好ましい化合物は、脂肪族基のみ含む。低分子量ジオールは、1分子あたり最大20個の炭素原子を有し、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロパン1,2−ジオール、プロパン1,3−ジオール、ブタン1,4−ジオール、ブチレン1,3−グリコール、ネオペンチルグリコール、ブチルエチルプロパンジオール、シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ヘキサン1,6−ジオール、ビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)、水素化ビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)プロパン)およびこの混合物が挙げられる。必要に応じて、低分子量ジオールはイオン基または潜在イオン基を含むことができる。イオン基または潜在イオン基を含む好適な低分子量ジオールは、米国特許第3,412,054号明細書で開示されており、その内容は引用により本願明細書の一部をなす。好ましい化合物には、ジメチロールブタン酸(DMBA)、ジメチロールプロピオン酸(DMBA)およびカルボキシル含有カプロラクトンポリエステルジオールが挙げられる。イオン基または潜在イオン基を含む低分子量ジオールが使用される場合、ポリウレタン分散液のポリウレタン中にCOOHが0.30meq/g未満になるように使用されるのが好ましい。
プレポリマーは、2つのクラスの鎖延長剤を使用し、鎖を延長したものである。第1のクラスでは、化合物は式HN−R−NHで表され、式中、Rはイオン基または潜在イオン基で置換されないアルキレン基またはアルキレンオキシド基である。アルキレンジアミンには、ヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブチレンジアミンおよびピペラジンが挙げられる。アルキレンオキシドジアミンには、3−{2−[2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピルアミン(Tomah Products社(ミルトン、ウィスコンシン州)から市販されているジプロピルアミンジエチレングリコールやDPA−DEGとしても知られる)、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン(DuPont社製Dytec A)、ヘキサンジアミン、イソホロンジアミンおよび4,4−メチレンジ−(シクロヘキシルアミン)ならびにジプロピルアミンプロピレングリコール、ジプロピルアミンジプロピレングリコール、ジプロピルアミントリプロピレングリコール、ジプロピルアミンポリ(プロピレングリコール)、ジプロピルアミンエチレングリコール、ジプロピルアミンポリ(エチレングリコール)、ジプロピルアミン1,3−プロパンジオール、ジプロピルアミン2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジプロピルアミン1,4−ブタンジオール、ジプロピルアミン1,3−ブタンジオール、ジプロピルアミン1,6−ヘキサンジオールおよびジプロピルアミンシクロヘキサン−1,4−ジメタノールが挙げられるTomah Products社(ミルトン、ウィスコンシン州)から市販されているDPA−シリーズエーテルアミンが挙げられる。また、このようなジアミンの混合物を使用してもよい。
第2のクラスの鎖延長剤は、式HN−R−NHで表され、(式中、Rはイオン基または潜在イオン基で置換されるアルキレン基である。このような化合物には、イオン基または潜在イオン基と、イソシアネート基と反応する2つの基がある。このような化合物は、2つのイソシアネート反応基と、イオン基またはイオン基を形成可能な基を含む。イオン基または潜在イオン基は、第三アンモニウム基または第四アンモニウム基、このような基に変換可能な基、カルボキシル基、カルボキシラート基、スルホン酸基およびスルホネート基から成る群を選択することができる。記載した種類の塩に変換可能な基は、水との混合前または混合時に少なくとも部分変換される。具体的な化合物には、ジアミノスルホネート、たとえばN−(2−アミノエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(AAS)のナトリウム塩またはN−(2−アミノエチル)−2−アミノプロピオン酸のナトリウム塩が挙げられる。
また、本発明によるポリウレタンは、米国特許第7,445,770号明細書および/または米国特許第7,452,770号明細書に記載されているように、いずれの場合も鎖末端に位置し、その鎖(連鎖停止剤)を終端する化合物を挙げることができる。
ポリウレタン水分散液は、粘着性が23℃で好ましくは2000mPa.s未満、さらに好ましくは1500mPa.s未満、最も好ましくは1000mPa.s未満であり、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
また、ポリウレタン水分散液には、分散液の重量に対して好ましくは20〜60%、さらに好ましくは25〜55%、最も好ましくは30〜50%の固形分があり、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
本発明に使用するのに適したポリウレタン水分散液には、Bayer社製のBAYCUSAN(登録商標)の名で市販されるポリウレタン水分散液、たとえばBAYCUSAN C1000(ポリウレタン−34)、BAYCUSAN C1001(ポリウレタン−34)、BAYCUSAN C1003(ポリウレタン−32)およびBAYCUSAN C1004(ポリウレタン−35)などが挙げられるが、これに限定されない。
好ましい実施形態によれば、本発明の組成物には、少なくとも1つのポリウレタン水分散液は、組成物の総重量に対して約1〜35重量%、好ましくは約2〜約30重量%、好ましくは約3〜約20重量%、好ましくは約7〜約15重量%存在し、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
ポリアミン化合物
本発明によれば、少なくとも1つのポリアミン化合物を含有する組成物が提供される。本発明によると、ポリアミン化合物には、油溶性極性修飾ポリマーの親水基と反応できる少なくとも2つの第1級アミン基がある。
特に好ましい実施形態によれば、ポリアミン化合物は、ポリアルキレンイミン、好ましくはC〜Cポリアルキレンアミン化合物、さらに好ましくはポリエチレンイミンまたはポリプロピレンイミンである。ポリアルキレンアミンはポリエチレンイミン(「PEI」)が最も好ましい。ポリアルキレンアミン化合物には、平均分子量が500〜200,000であるのが好ましく、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、分枝ポリマーの形態でポリエチレンイミン化合物を含有する。このようなポリマーの市販例では、LUPASOLまたはPOLYIMINの商号でBASFから市販されている。このようなポリエチレンイミンの非限定例には、Lupasol(登録商標)PS、Lupasol PL、Lupasol PR8515、Lupasol G20、Lupasol G35が挙げられる。
本発明の他の実施形態によれば、ポリエチレンイミンおよびポリプロピレンイミンなどのポリアミンが、デンドリマーの形態をとることができる。このようなデンドリマーの非限定例は、DSM社によって製造され、および/または、米国特許第5,530,092号明細書および米国特許第5,610,268号明細書で開示され、その内容は引用により本願明細書の一部をなす。このようなポリマーの市販例には、STARBURST(登録商標)名で市販されるDENDRITECH社製のポリアミドアミンポリマーまたはポリプロピレンイミンポリマーが挙げられる。
本発明の他の実施形態によれば、ポリアルキレンアミンの誘導体は好適なポリアミンである。このような誘導体には、アルキル化誘導体、アルキルカルボン酸とポリアルキレンアミンの付加生成物、ケトンとポリアルキレンアミン、アルデヒドとポリアルキレンアミンの付加生成物、イソシアネートとポリアルキレンアミン、イソチオシアナートとポリアルキレンアミンの付加物、アルキレンオキシドとポリアルキレンアミンまたはポリアルキレンオキシドブロックポリマーとポリアルキレンアミンの付加生成物、ポリアルキレンアミンの四級化誘導体、シリコーンとポリアルキレンアミンの付加生成物、ジカルボン酸とポリアルキレンアミンのコポリマーが挙げられるが、これに限定されない。さらに好適なポリアミンには、ポリビニルイミダゾール(ホモポリマーまたはコポリマー)、ポリビニルピリジン(ホモポリマーまたはコポリマー)、ビニルイミダゾールモノマーを含む化合物(たとえば米国特許第5,677,384号明細書を参照。引用によって本願明細書の一部をなす。)、塩基性側鎖を含むアミノ酸系ポリマー(ヒスチジン、リジンおよびアルギニンから選択されるアミノ酸を好ましくは少なくとも5%、さらに好ましくは少なくとも10%で含有するタンパク質およびペプチドから選択されるのが好ましい)が挙げられるが、これに限定されない。上に記載する好適なポリアミンには、米国特許第6,162,448号明細書で開示され、記載されているものが挙げられ、この内容は引用によって本願明細書の一部をなす。このようなポリマーの市販例には、Lupamine(登録商標)名でBASF社によって市販されるものなどのポリビニルアミン/ホルムアミドと、Kiosmetine(登録商標)またはKitozyme(登録商標)名で市販される野菜由来のキトサンもしくはISP社によって市販されるコポリマー845が挙げられる。
好ましい実施形態によれば、少なくとも1つのポリアミン化合物は、本発明の組成物には、組成物の総重量に対して約0.05〜20重量%、好ましくは約0.25〜約10重量%、さらに好ましくは約0.3〜約5%、最も好ましくは約0.5〜約3重量%存在し、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
望ましくは、油溶性極性修飾ポリマーと反応するポリアミン化合物の量は、ポリアミン化合物の少なくとも2つのアミン基が油溶性極性修飾ポリマーと反応して、アミン基と油溶性極性修飾ポリマーの親水基との連鎖または結合を形成するに足りるものである。油溶性極性修飾ポリマーと反応させて容易に反応生成物を得るポリアミン化合物の適量は、ポリアミン化合物の反応アミン基の数/量と、油溶性極性修飾ポリマーの対応する反応基(たとえば無水マレイン酸基)の数/量を考慮に入れて、容易に測定することができる。好ましい実施形態によれば、(ポリアミンの反応アミン基と比較して、ポリマーの対応する反応基の相対数/量によって測定される)過剰量の油溶性極性修飾ポリマーがポリアミンと反応する。油溶性極性修飾ポリマーに対するポリアミン化合物の比は、好ましくは0.005〜1さらに好ましくは0.006〜0.5、最も好ましくは0.007〜0.1であり、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
マスカラの実施形態のような好ましい実施形態によれば、少なくとも1つのポリアミン化合物は、本発明の組成物には、組成物の総重量に対して、約0.25〜約10重量%、好ましくは約0.3〜約5%、好ましくは約0.5〜約3重量%で存在し、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
唇用及び皮膚用の実施形態のような好ましい実施形態によれば、少なくとも1つのポリアミン化合物は、本発明の組成物には、組成物の総重量に対して、約0.01〜約5重量%、好ましくは約0.05〜約2%、好ましくは約0.1〜約1重量%で存在し、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
反応生成物
本発明の好ましい実施形態によれば、水がポリアミンを溶解するのに足りる最小限の量で存在する場合に、油溶性極性修飾ポリマーはポリアミン化合物と反応して反応生成物を生成する。好ましい実施形態によれば、反応生成物は水不溶性である。
特定の理論によっていずれも制限を受けることを意図していないが、100℃未満で、油溶性極性修飾ポリマーとポリアミンの第1級アミン基とが反応することによって、無水物環が開環して、半酸と半アミドの架橋生成物を生成すると考えられている。しかし、100℃超では、油溶性極性修飾ポリマーとポリアミンの第1級アミン基との反応によって、無水物環が開環して、イミドの架橋生成物を生成する。前者の生成物は、後者の生成物より好ましい。全アミン基および全親水基が、互いに反応して反応生成物を生成する必要がない。むしろ、組成物は、反応生成物のほかに、遊離ポリアミンおよび/または遊離油溶性極性修飾ポリマーを含有する可能性がある。
特定の理論によっていずれも制限を受けることを意図していないが、ポリアミンは、ポリアミンのアミン基と極性修飾ポリマーの親水基(たとえば無水マレイン酸基にかかわるカルボキシル酸基)との間の静電相互作用によって、極性修飾ポリマーに非共有的に結合して、超分子を形成すると考えられている。たとえば、特に無水マレイン酸基に関して、水の存在下で、このような基は開環して、イオン相互作用によってポリアミンのプロトン化された第一級アミンと相互作用できるジカルボン酸基を生成することができ、超分子カプセルとして作用する親水性コア架橋剤と疎水性ネットワークによってポリマー−ポリマー錯体を形成することができる。多量の無水マレイン酸基が存在する場合、ポリアミンの第二級アミン基もプロトン化され、アルキルカルボキシレートと相互作用する。
好ましい実施形態によれば、油溶性極性修飾ポリマーは油担体中にあり、ポリアミン化合物は水担体中にあり、反応は油担体と水担体を混合することによって発生する。油溶性極性修飾ポリマーは、通常室温では固体であるため、水担体と結合する前に、油担体を加熱してポリマーを液化するのが好ましい。油担体は、油溶性極性修飾ポリマーの融点より高く、通常最大約80℃、90℃または100℃に加熱されるのが好ましい。
特定の理論によっていずれも制限を受けることを意図していないが、この理由は、油溶性極性修飾ポリマーがポリアミンと化合すると発生する化学的かつ物理的な反応によって、生成される反応生成物が、疎水性マトリクス中に多量の水分子を取り込むことが、驚くべきことに、また、予想外に可能であることによると考えられる。得られた生成物は、薄膜を顕著に生成することができ、自己乳化性、耐水性である。さらに、この生成物は、安定性があり、さまざまな種類の成分を担持することができる。
上に記載したとおり、本発明の組成物は、少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの極性油溶性変性ポリマーと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物を含有する。
本発明の組成物は、対象分野で通常使用されるあらゆる添加剤を任意に含有することができる。たとえば、ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)などの分散剤、酸化防止剤、油、日焼け止め剤、保存剤、香水、充填剤、中和剤、化粧剤および皮膚活性剤、たとえば皮膚軟化剤、保湿剤、ビタミン、必要脂肪酸、界面活性剤、シリコーンエラストマー、ペースト化合物、ワックスまたは脂溶性/非脂溶性ポリマーなどの粘性増強剤、塗膜形成剤、着色剤ならびにその混合物を添加することができる。このような成分の非限定的なリストは、米国特許出願第2004/0170586号明細書で確認でき、その内容全体は引用により本願明細書の一部をなす。好適な添加成分の他の実施例は、引用によって本出願の一部をなす他の文献で確認することができる。このような添加成分のさらにほかの実施例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(第9版、2002年)で確認してもよい。
好適な油には、揮発油および/または非揮発油が挙げられる。このような油は、シリコーン油および/または炭化水素油をはじめとするあらゆる好ましい油であってよいが、これに限定されない。
特定の実施形態によれば、油担体は1または複数の揮発性シリコーン油を含有する。このような揮発性シリコーン油の実施例には、室温での粘着性が6cSt以上であり、2〜7個のケイ素原子を有する直鎖状シリコーン油または環状シリコーン油が挙げられ、このようなシリコーンは、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基またはアルコキシ基で任意に置換される。本発明に使用可能な具体的な油には、オクタメチルテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサンおよびその混合物が挙げられる。使用可能な他の揮発油には、粘着性が6cStのKF 96Aが挙げられ、引火点が94℃のShin Etsu社製の市販品である。揮発性シリコーン油は、引火点が少なくとも40℃であるのが好ましい。
以下の表1に、揮発性シリコーン油の非限定例を記載する。
Figure 2011126885
さらに、本発明では、揮発性直鎖状シリコーン油を使用してもよい。好適な揮発性直鎖状シリコーン油は米国特許第6,338,839号明細書および国際公開第03/042221号パンフレットに記載されるものが挙げられ、その内容は引用により本願明細書の一部をなす。一実施形態では、揮発性直鎖状シリコーン油はデカメチルテトラシロキサンである。別の実施形態では、デカメチルテトラシロキサンは、デカメチルテトラシロキサンより揮発性が高い別の溶媒でさらに混合される。
他の実施形態によると、油担体は、1または複数の非シリコーン揮発性油を含有し、揮発性炭化水素油、揮発性エステルおよび揮発性エーテルから選択してもよい。このような非シリコーン揮発性油の実施例には、8〜16個の炭素原子を有する揮発性炭化水素油とその混合物、特にC〜C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、イソドデカン、イソデカンなどの分枝状C〜C16アルカン、たとえばIsoparまたはPermethylの商号で市販される油が挙げられる。非シリコーン揮発性油は、引火点が少なくとも40℃である。
以下の表2に、非シリコーン揮発性油の非限定例を記載する。
Figure 2011126885
溶媒/油の揮発度は、米国特許第6,338,839号明細書に記載する蒸発速度を使用して測定することができ、その内容は引用により本願明細書の一部をなす。
本発明の他の実施形態によれば、油担体は少なくとも1つの非揮発油を含む。本発明に使用可能な非揮発油の実施例には、以下の極性油が挙げられるが、これに限定されない。
グリセロールの脂肪酸エステルから成るトリグリセリド高含有炭化水素系植物油。この脂肪酸は鎖長がさまざまとなることがあり、このような鎖は、直鎖状または分岐鎖状および飽和または不飽和となり得る。このような油は、特に小麦胚種油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、カリテバター、ヒマシ油、甘扁桃油、マカデミア油、アプリコット油、ダイズ油、ナタネ油、綿実油、アルファルファ油、ケシ油、カボチャ油、ゴマ油、マロー油、アボカド油、ヘーゼルナッツ油、グレープシード油、ブラックカラント種子油、月見草油、キビ油、大麦油、キノア油、オリブ油、ライ麦油、サフラワー油、ククイナッツ油、トケイソウ油またはジャコウバラ油である。もしくは、カプリル酸トリグリセリド/カプリン酸トリグリセリド、たとえばStearineries Dubois社によって市販されるものまたはDynamit Nobel社によってMiglyol 810、812および818の名で市販されるものである。
式RCOORの合成油または合成エステル。式中、Rが1〜40個の炭素原子を含む直鎖高級脂肪酸または分岐鎖高級脂肪酸の残基であり、7〜19個の炭素原子を含み、Rは1〜40個の炭素原子を含む分岐鎖炭化水素鎖であり、3〜20個の炭素原子を含み、R+R≧10であり、たとえばPurcellin oil(セトステアリルオクタノエート)、イソノナン酸イソノニル、C12〜C15安息香酸アルキル、イソプロピルミリステート、パルミチン酸2−エチルヘキシルおよびアルコールまたはポリアルコールのオクタノン酸塩、デカン酸塩またはリシノール酸塩、ヒドロキシル化エステル、たとえばイソステアリルラクテートまたはジイソステアリルマレートならびにペンタエリスリトールエステル。
10〜40個の炭素原子を含む合成エーテル。
〜C26脂肪アルコール、たとえばオレイルアルコール。
ならびにこれらの混合物。
さらに、本発明に使用可能な非揮発油の実施例には、ポリオレフィン、特にVaseline(ペトロラタム)、パラフィン油、スクアラン、スクアレン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、ポリブテン、鉱油、ペンタヒドロスクワレンおよびその混合物など、分岐鎖状および非分岐鎖状の炭化水素および炭化水素ワックスなどの非極性油が挙げられるが、これに限定されない。
本発明の好ましい実施形態によれば、組成物は所望の薬剤をさらに含有することができる。たとえば、所望の薬剤は、あらゆる着色剤(顔料、染料など)、あらゆる薬理的活性剤またはあらゆる化粧活性剤もしくは当該技術分野で知られているあらゆる塗膜形成剤であってよい。たとえば、使用時に、着色剤を含有する化粧品組成物または塗料組成物によって、被着体(皮膚、口唇、壁、フレームなど)に着色剤および/または塗膜形成剤を塗布し、所望の薄膜および/または発色を被着体に与えることができる。また、使用時に、薬理的活性剤を含有する医薬組成物または化粧品組成物によって、患者や消費者にこのような活性剤を提供することができる。
好ましい着色剤には、脂溶性染料、パール顔料、真珠剤などの顔料や染料が挙げられる。
本発明に従って使用可能な代表的な脂溶性染料には、スーダンレッド、DCレッド17、DCグレーン6、β−カロテン、ダイズ油、スーダンブラウン、DCイエロー11、DCバイオレット2、DCオレンジ5、アナトーおよびキノリンイエローが挙げられる。
代表的なパール顔料には、チタニウムまたはオキシ塩化ビスマスによってコーティングされたマイカなどの白いパール顔料、酸化鉄を含有するチタニウムマイカ、フェリックブルーまたは酸化クロムを含有するチタニウムマイカ、上に記載したものから選択される有機顔料を含有するチタニウムマイカなどの着色パール顔料およびオキシ塩化ビスマスベースのパール顔料が挙げられる。
代表的な顔料には、白色顔料、着色顔料、無機顔料、有機顔料、ポリマー顔料、非ポリマー顔料、コーティング顔料および非コーティング顔料が挙げられる。無機顔料の代表例には、任意に表面処理され、二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物およびフェリックブルーが挙げられる。有機顔料の代表例には、カーボンブラック、D&C型顔料およびコチニールカーマインベース、バリウムベースのレーキが挙げられる。
好ましい塗膜形成剤および/またはレオロジー剤には、当該技術分野で知られており、内容全体を引用して本願明細書の一部をなす米国特許出願第2004/0170586号明細書に開示されるものが挙げられるが、これに限定さない。
皮膜形成/レオロジー剤の非限定的な代表例には、たとえば、開示内容を引用して本願明細書の一部をなす米国特許第6045782号明細書、米国特許第5334737号明細書および米国特許第4725658号明細書に開示されているものなどのMQ樹脂(たとえばトリメチルシロキシケイ酸)、T−プロピルシルセスキオキサン、MK樹脂(たとえばポリメチルシルセスキオキサン)、シリコーンエステルなどのシリコーン樹脂と、開示内容を引用して本願明細書の一部をなす米国特許第5209924号明細書、米国特許第4693935号明細書、米国特許第4981903号明細書、米国特許第4981902号明細書および米国特許第4972037号明細書および国際公開第01/32737号パンフレットで開示されているものなどのビニルポリマー、メタクリルポリマーおよびアクリルポリマーから選択される主鎖ならびにペンダントシロキサン基およびペンダントフルオロケミカル基から選択される少なくとも1つの鎖を含むポリマーと、開示内容を引用して本願明細書の一部をなす米国特許第5,468,477号明細書に記載されているものなどのポリマー(このようなポリマーの非限定例は、ポリ(ジメチルシロキサン)−g−ポリ(イソブチルメタクリレート)であり、3M社から商号VS 70 IBMで市販されている)が挙げられる。
好ましい脂溶性ポリマーの好適例には、ポリアルキレン、ポリビニルピロリドン(PVP)またはビニルピロリドン(VP)のホモポリマーまたはコポリマーと、C〜C22アルケンなどのC〜C30のコポリマーと、その組み合わせとが挙げられるが、これに限定されない。本発明に使用できるVPコポリマーの具体例には、VP/ビニルアセテート、VP/メタクリル酸エチル、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/メタクリル酸エチル/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP/スチレンまたはVP/アクリル酸/メタクリル酸ラウリルのコポリマーが挙げられる。
本発明の組成物に使用可能な1つの種類のブロックコポリマーは、熱可塑性エラストマーである。熱可塑性エラストマーのハードセグメントは通常、ビニルモノマーをさまざまな量で含有する。好適なビニルモノマーの実施例には、スチレン、メタクリレート、アクリレート、ビニールエステル、ビニルエーテル、酢酸ビニルなどが挙げられるが、これに限定されない。
熱可塑性エラストマーのソフトセグメントには、飽和または不飽和となりうるオレフィンポリマーおよび/またはオレフィンコポリマーもしくはその組み合わせが挙げられる。好適なオレフィンコポリマーには、エチレン/プロピレンコポリマー、エチレン/ブチレンコポリマー、プロピレン/ブチレンコポリマー、ポリブチレン、ポリイソプレン、水添ブタンおよびイソプレンのポリマーならびにその混合物が挙げられるが、これに限定されない。
本発明で有用な熱可塑性エラストマーには、ブロックコポリマー、たとえばジブロックコポリマー、トリブロックコポリマー、マルチブロックコポリマー、放射状トリブロックコポリマーおよび星形ブロックコポリマーならびにその混合物および配合物が挙げられる。ジブロック熱可塑性エラストマーは通常、A−B型コポリマーとして形成されるか、ハードセグメント(A)に連続して続くソフトセグメント(B)から成る。トリブロック熱可塑性エラストマーは通常、A−B−A型コポリマーとして形成されるか、1つのハードセグメントと、1つのソフトセグメントと、1つのハードセグメントの比から成る。マルチブロック熱可塑性エラストマーまたは放射状ブロック熱可塑性エラストマーまたは星形ブロック熱可塑性エラストマーは、あらゆる組み合わせのハードセグメントとソフトセグメントを含むが、このようなエラストマーは、ハード特性およびソフト特性を併せ持つ。
好ましい実施形態では、本発明の熱可塑性エラストマーは、Kraton(商標)ゴム(Shell Chemicals社製)のクラスや同じような熱可塑性エラストマーから選択することができる。Kratonゴムは、熱可塑性エラストマーであり、ポリマー鎖はジブロック構成、トリブロック構成、マルチブロック構成、放射状ブロック構成、星形ブロック構成またはその多数の組み合わせが挙げられる。Kratonトリブロックゴムは、ゴム(ソフト)セグメントの各端部にポリスチレン(ハード)セグメントがあり、Kraton(登録商標)ジブロックゴムは、ポリスチレン(ハード)セグメントにゴム(ソフト)セグメントに結合している。Kratonの放射状構造または星形構造は、ゴムセグメントの各端部に結合したポリスチレンセグメントを有する4点または多点で形成される星形のゴムでありうる。Kratonゴムそれぞれの構造は、ポリスチレンドメインとゴムドメインを分離している。
Kratonゴムの各分子はスチレンモノマーユニットとゴムモノマーユニットおよび/またはゴムコモノマーユニットのブロックセグメントを含むと言われている。Kratonトリブロックコポリマーの最もよくみられる構造は、直鎖状A−B−Aブロック型のスチレン−ブタジエン−スチレン、スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−エチレンプロピレン−スチレンまたはスチレン−エチレンブチレン−スチレンである。Kratonジブロックは、スチレン−エチレンプロピレン、スチレン−エチレンブチレン、スチレン−ブタジエンジまたはスチレン−イソプレンなどのABブロック型であるのが好ましい。Kratonゴムの構造は、当該技術分野でよく知られており、本発明の実施内に同じような構造のあらゆるブロックコポリマーエラストマーがある。他のブロックコポリマーは、(SEEPSとして知られているエラストマーであり、Kurary社によって)Septonの商号で市販され、Exxon Dow社によってVector(商標)の名で市販されている。
本発明に有用な他の熱可塑性エラストマーには、スチレン−ブチレン/エチレン−スチレンコポリマー(トリブロック)、エチレン/プロピレン−スチレンコポリマー(放射状ブロックまたは星形ブロック)もしくはその2つの混合物または配合物を含有するブロックコポリマーエラストマーが挙げられる。(一部の製造者らが、水添ブロックコポリマー、たとえば水添スチレン−ブチレン/エチレン−スチレンコポリマー(トリブロック)としてブロックコポリマーを示す)。
また、好ましい皮膜形成剤/レオロジー剤は、たとえば、アクリル酸の高分子量架橋ホモポリマーおよびCarbopol(登録商標)やPemulen(登録商標)などのアクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマーと、Salcare(登録商標)ASTなどのアニオン系アクリル酸エステルポリマーおよびSalcare SC96などのカチオン系アクリル酸エステルポリマーと、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミドと、ヒドロキシエチルメタクリル酸エステルポリマー、Steareth−10アリルエーテル/アクリレートコポリマーと、Aculyn(登録商標)28として知られているアクリレート/Beheneth−25メタクリレートコポリマーと、グリセリルポリメタクリレート、アクリレート/Steareth−20メタクリレートコポリマーと、ベントナイトと、アルギナート、カラギーナン、アカシアゴム、アラビアゴム、ガッティゴム、カラヤゴム、トラガントゴム、グアーゴムなどのゴムと、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、キサンタンゴムまたはゲランゴムと、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシプロピルセルロース、エチルセルロース、硫酸化セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶セルロースなどのセルロース誘導体と、カンテンと、ペクチンと、ゼラチンと、スターチおよびその誘導体と、キトサンおよびヒドロキシエチルキトサンなどのキトサン誘導体と、ポリビニルアルコール、PVM/MAコポリマー、PVM/MAデカジエンクロスポリマー、ポリ(エチレンオキシド)系増粘剤、ナトリウムカルボマーならびにその混合物などの水溶性高分子を含有する。
本発明の好ましい実施形態によれば、組成物はかなりの量の水分を含有することができる。本発明の組成物は油中水乳剤を生成するのに十分な水分を含有するのが好ましい。本発明の組成物は、組成物の総重量に対して、好ましくは約5〜約80重量%、さらに好ましくは約15〜約60重量%、最も好ましくは約20〜約50重量%で含有し、この間の全範囲および一部の範囲を含む。
本発明の一実施形態では、本発明の組成物はシリコーン油を実質的に含有していない(言わば、約0.5%未満で含有する)。本発明の別の実施形態では、本発明の組成物は非シリコーン油を実質的に含有していない(言わば、約0.5%未満で含有する)。本発明の別の実施形態では、本発明の組成物は非揮発油を実質的に含有していない(言わば、約0.5%未満で含有する)。
本発明の好ましい一実施形態は、界面活性剤を実質的に含有しない(言わば、3%未満)か、基本的に含有しない(言わば、2%未満)か、含有しない(言わば、0.5%未満)乳剤である。
本発明の別の好ましい実施形態は、エラストマーをほとんど含有していないため、このようなエラストマーの存在によって組成物の化粧品特性に影響を及ぼさない組成物である。組成物は、このようなエラストマーを実質的に含有しない(言わば、約0.5%未満で含有する)か、基本的に含有しない(言わば、約0.25%未満で含有する)か、含有しない(言わば、全く含有しない)。
他の好ましい実施形態によれば、ケラチン物質に本発明の組成物をケラチン物質の外観を整え、保護し、および/または、高めるのに十分な量で塗布することによって、ケラチン物質の外観を整え、保護し、および/または、高める方法が提供される。この好ましい実施形態によれば、本発明の組成物は、ケラチン物質の外観を整え、保護し、および/または、高めるのに十分な量でケラチン物質の所望の領域に局所塗布される。組成物は、所望の領域に必要に応じて、好ましくは1日に1〜2回、さらに好ましくは1日に1回塗布し、衣服などの物体(たとえばコップまたはトップコート)などに接触する前に乾燥させることが可能であるのが好ましい。組成物は、好ましくは約1分以下、さらに好ましくは約45秒以下で乾燥させることができる。組成物は、乾燥しているか、塗布前に乾燥していたか、ベースコートを予め塗布した所望の領域に塗布されるのが好ましい。
本発明の好ましい実施形態によれば、化粧品特性を改善し、たとえば、耐水性と耐油性を改善し、塗布時の感覚(たとえば抵抗性または粘着性が低い感触)を改善し、にじみ耐性、光沢性/発色性を増大させ、ボリューム付与性を増大させ、および/または、長持ち性を増大させた組成物が提供される。
本発明の他の実施形態では、組成物のにじみ耐性、ボリューム付与性、耐水性、耐移動性および/または長持ち性を改善する方法が提供され、少なくとも1つの極性修飾ポリマー、少なくとも1つのポリアミン及び少なくとも1つのポリウレタン水分散液を組成物に添加することを含む。
他の実施形態によれば、マスカラ組成物に睫毛から組成物を除去するのに十分な量で水分を添加することによって睫毛から本発明のマスカラ組成物を除去することを含む睫毛からマスカラを除去する方法が提供される。
本発明の別の実施形態によれば唇用又は皮膚用組成物の耐にじみ性、耐水性、耐移動性及び/又は長い着用性を改良する方法であって、少なくとも1つの極性修飾ポリマー、少なくとも1つのポリアミン、少なくとも1つのポリウレタン水分散液を組成物に加えることを含む方法を提供する。
本願の明細書および特許請求の範囲に用いる成分の量、反応条件などを示す全数字は、ほかに明示していないかぎり、いずれの場合も「約」という用語によって修飾されるとして理解する必要がある。このため、ほかに明示していないかぎり、本願の明細書および特許請求の範囲に記載される数字のパラメターは近似値であり、本発明によって得ようとする所望の属性に応じて変化させることができる。
本発明の範囲を記載する数字の範囲とパラメターは近似値であるが、具体例に記載する数値は、可能なかぎり正確に報告している。しかし、いずれの数値も、個々の測定値にみられる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を本来含む。以下の実施例は、結果として範囲を限定することなく本発明を説明することが意図される。割合は重量ベースで与えられる。
実施例1、マスカラ組成物
Figure 2011126885
(*)PP207は、Clariant社からLICOCARE PP207 LP3349の商品名で市販されている直鎖ポリプロピレン−エチレン−無水マレイン酸コポリマーワックスである。物質は、25%のイソヘキサデカンに入れて供給する。
手順
金属容器Aに、1、3、5および6を入れ、90℃になる(固体が溶解して均質になる)まで加熱した。4を添加して、900rpmで1時間均質化した。
サイドビーカーBで、10および11を混合し、70℃になる(混合物は透明になる)まで加熱した。
ウォーターバスを備えたサイドタンクCに7〜9を入れ、均質になるまで混合し、90℃になるまで加熱した。サイドビーカーBの内容物に12を添加した。
サイドビーカーDで90℃になるまで14を加熱し、次にサイドタンクCに添加した。
次にサイドタンクCの内容物を20分間混合した。
金属容器AおよびサイドタンクCが85℃で温度が同じになった時点で、500rpmで均質化しながら、金属容器AにサイドタンクCの内容物をゆっくり添加した。
混合物が均質になったのちに、13を添加し、均質になるまで混合物を撹拌棒で機械的に混合した。
次に、混合物を自然に冷却し始めた。55℃になった時点で、混合物に15を添加した。次に、25℃まで冷し続けた。
実施例2−比較マスカラ実施例
Figure 2011126885
同様にマスカラ組成物を調製した。比較例である実施例2は、極性修飾ワックス(PP207)およびPEI(コントロール)を含有していた。本発明の実施例1は、極性修飾ワックス(PP207)、PEIおよびポリウレタン水分散液(Baycusan 1004)を含有していた。
コントロール(実施例2 PPMA+PEI)と比較して、実施例1(PPMA+PEI+PU)がより良好なにじみ耐性と耐水性を提供することが分かった。また、量と容易に除去できる特性は非常に改良されている。また、ポリウレタン水分散液(PU)の濃度の増加に従って、チューブ除去性が達成されることが分かった。
比較例2のゼロせん断粘度0.1 1/sは1797Pa.secであり、それは本発明の実施例1(4000Pa.sec)より高かった。
実施例3−5、リップスティック
Figure 2011126885
手順
フェーズAと示した全ての原料を、適切なサイズの容器に入れた。内容物は87℃まで、あるいは固体が溶解するまで、加熱した。
フェーズBと示した全ての原料を適切なサイズのサイドタンクBに入れ、均一になるまで加熱した。また、内容物は87℃まで加熱した。
両タンクが適切な温度になった時に、サイドタンクBをメインタンクAに、VMI ターボテストRayneriミキサーを使用して、1300rpmで均質化しながらゆっくりと加えた。
内容物を26分間均質化した。
該内容物は、87℃でリップスティック・モールドに注入した。
モールド中のリップスティックは、15分間、−10℃の冷却トンレルにおいた。冷えた時点で、モールド中のリップスティックは、冷却トンネルから取り出して25℃に合わせて、リップスティックが25℃に徐々に暖まったら、モールドから取り出した。
同様にリップスティック組成物を調製した。比較例の実施例3は、極性修飾ワックス(PP207)及びPEI(コントロール)を含んでいた。本発明の実施例4及び本発明の実施例5は、極性修飾ワックス(PP207)、PEI及びポリウレタン水分散液(Baycusan 1004)を含有していた。
コントロール(実施例3 PPMA+PEI)と比較して、実施例4(PPMA+PEI+PU)が良好な快適性を有している、より良好な耐油性で提供することが判明した。耐油性は、メインフェーズBとしてPUを使用した実施例5で更に改良されていた。更に改良されたスティック構造を示した。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つのポリウレタン水分散液と、少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーと、少なくとも2つのアミン基を有する少なくとも1つのポリアミン化合物を含む組成物。
  2. マスカラの形態である、請求項1に記載の組成物。
  3. スティックの形態である、請求項1に記載の組成物。
  4. 少なくとも1つの着色剤を更に含む、請求項1に記載の組成物。
  5. 少なくとも1つの油溶性極性修飾ポリマーが組成物の総重量の1から30%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  6. 油溶性極性修飾ポリマーはワックスである請求項1に記載の組成物。
  7. 油溶性極性修飾ポリマーは、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレン−無水マレイン酸修飾ワックスである、請求項1に記載の組成物。
  8. ポリアミンは、組成物の重量に対して0.05から20重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  9. 組成物は、組成物の重量に対して0.01から5重量%のポリアミンを使用して作成される、請求項1に記載の組成物。
  10. ポリアミンは分岐ポリエチレンイミンである、請求項1に記載の組成物。
  11. ポリウレタン水分散液は、組成物の重量に対して約1%から約35%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  12. 少なくとも1つのポリウレタン水分散液は親水性部分を含む、請求項1に記載の組成物。
  13. 前記少なくとも1つのポリウレタン水分散液は、ポリウレタン−34、ポリウレタン−35およびポリウレタン−32から成る群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  14. 水をさらに含む請求項1に記載の組成物。
  15. 水は組成物の重量に対して0.1から50重量%の量で存在する、請求項14に記載の組成物。
  16. 水は組成物の重量に対して、約5%から約50重量%の量で存在する、請求項14に記載の組成物。
  17. エマルジョンの形態である、請求項14に記載の組成物。
  18. 油溶性極性修飾ポリマーとポリアミンは反応生成物を形成する、請求項1に記載の組成物。
  19. 睫毛をメイクアップするために十分な量の請求項1の組成物を睫毛に適用することを含む、睫毛をメイクアップする方法。
  20. 唇又は皮膚をメイクアップするために十分な量の請求項1の組成物を唇又は皮膚に適用することを含む、唇又は皮膚をメイクアップする方法。
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