JP2011122469A - リングゲート制御システムおよびリングゲート制御方法 - Google Patents

リングゲート制御システムおよびリングゲート制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リングゲートが傾くことを抑制してスムースに開閉させることができるリングゲート制御システムを提供する。
【解決手段】本発明によるリングゲート制御システム10は、リングゲート5を駆動する複数の油圧サーボモータ11と、各油圧サーボモータ11に対して圧油を給排自在な圧油装置20と、各油圧サーボモータ11と圧油装置20との間に設けられ、油圧サーボモータ11に対する圧油の給排を切り換えて油圧サーボモータ11の動作方向を制御する第1の弁21とを備えている。このうち各油圧サーボモータ11と第1の弁21との間に、第2の弁25が設けられている。各第2の弁25は、油圧サーボモータ11の開側ピストン室16および閉側ピストン室17と第1の弁21との間を連通させる状態と、開側ピストン室17および閉側ピストン室18を、第1の弁21を介在させることなく圧油装置20に連通させる状態とを切換自在となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、水力機械のステーベーンとガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御システムおよびリングゲート制御方法に関する。
一般に、水力機械において、水が流入するケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間に、円筒状のリングゲート(入口弁)が挿入自在に設けられ、このリングゲートによってステーベーンとガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在に構成されている。
このようなリングゲートは、以下のような目的で設置されている。
(1)水力機械において停止不能となるような事故が発生した場合に、内部に流入される水を安全に遮断して、事故の影響を最小限に抑える。
(2)水力機械の停止時に、内部から漏水することを抑えて、電力損失を低減するとともに、ガイドベーンが摩耗することを防止する。
(3)ランナの点検などの内部点検を行う際に、水路から水を抜く作業および点検後に水路へ水を充填する作業を省いて、点検による水力機械の停止時間を短縮する。
(4)水力機械と水路を共通にする他の水力機械または灌漑用分岐水路があるような場合には、この水力機械の断水が他の水力機械または灌漑用分岐水路に影響を及ぼすことを防止する。
このようなリングゲートは、複数の油圧サーボモータにより同期して、ステーベーンとガイドベーンとの間の上方に設けられた上カバ内を上昇および下降して、ステーベーンとガイドベーンとの間に挿入されるようになっている(例えば、特許文献1乃至2参照)。各油圧サーボモータには、圧油の給排を切り換えるための切換弁が連結されており、この切換弁は、制御装置により電気的に制御されるようになっている。
米国特許第4448389号明細書 特開平3−160157号公報
しかしながら、リングゲートは、各油圧サーボモータのピストンとシリンダとの間の摩擦が異なること、リングゲートが流水から受ける圧力が円周方向において異なることなどにより、油圧サーボモータのストロークに異常が発生し、リングゲートが傾く場合がある。また、リングゲートは、上カバ内を上昇および下降するようになっているが、リングゲートと上カバの内壁とのギャップは小さい。このため、リングゲートが傾いた場合には、リングゲートが上カバの内壁に接触し、上カバ内をスムースに上昇および下降することが困難になる。また、リングゲートが大型の場合には、リングゲートをスムースに上昇および下降させるために、油圧サーボモータの台数を増やすことが多い。この場合には、油圧サーボモータのストローク異常が発生する確率が増え、十分な信頼性を確保することが困難になるという問題がある。
本発明は、このようなことを考慮してなされたものであり、リングゲートが傾くことを抑制してスムースに開閉させることができるリングゲート制御システムおよびリングゲート制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、水が流入する水力機械のケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御システムにおいて、リングゲートに連結され、当該リングゲートを駆動する複数の油圧サーボモータと、各油圧サーボモータに連結され、各油圧サーボモータに対して圧油を給排自在な圧油装置と、各油圧サーボモータと圧油装置との間に設けられ、当該油圧サーボモータに対する圧油の給排を切り換えて当該油圧サーボモータの動作方向を制御する第1の弁と、各油圧サーボモータと対応する第1の弁との間に設けられた第2の弁と、を備え、各油圧サーボモータは、シリンダと、リングゲートに連結され、シリンダ内を摺動自在なピストンと、シリンダ内においてピストンのリングゲート側に形成された開側ピストン室と、ピストンのリングゲートとは反対側に形成された閉側ピストン室とを有し、各第2の弁は、油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室と第1の弁との間を連通させる状態と、当該開側ピストン室および当該閉側ピストン室を、第1の弁を介在させることなく圧油装置に連通させて、当該開側ピストン室および当該閉側ピストン室から圧油装置に圧油を排出する状態とを切換自在であることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、各第1の弁および各第2の弁は、対応する油圧サーボモータよりも高い位置に配置されていることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、各第2の弁に、対応する油圧サーボモータの開側ピストン室から排出される圧油を圧油装置に送る開側排出ラインと、当該油圧サーボモータの閉側ピストン室から排出される圧油を圧油装置に送る閉側排出ラインが連結され、このうち開側排出ラインに、当該油圧サーボモータの開側ピストン室から排出される圧油の流量を調整する流量調整機構が設けられていることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、リングゲートに、2対以上の油圧サーボモータが連結され、油圧サーボモータの各対は、リングゲートの中心に対して点対称に配置されており、各対の油圧サーボモータのうちの一方の油圧サーボモータに対応する流量調整機構と、他方の油圧サーボモータに対応する流量調整機構とにより、単一の集流弁が構成され、この集流弁は、互いに点対称に配置された一対の油圧サーボモータの開側ピストン室からそれぞれ排出される圧油の流量を略同一にすることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、各開側排出ラインのうち第2の弁と集流弁との間に、開側排出ライン切換弁が設けられ、開側排出ライン切換弁によって、開側排出ラインは、対応する第2の弁側に位置する第1開側排出ラインと、集流弁が設けられ、圧油装置側に位置する第2開側排出ラインとに分断され、各開側排出ライン切換弁は、第1開側排出ラインと第2開側排出ラインとを連通させる状態と、第1開側排出ラインを閉側排出ラインに連通させて、油圧サーボモータの開側ピストン室から排出される圧油を、集流弁を通過することなく圧油装置に排出する状態とを切換自在であることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、第2の弁および開側排出ライン切換弁に、当該第2の弁および当該開側排出ライン切換弁に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換電磁弁が連結され、このパイロット圧油用切換電磁弁に、制御装置が接続され、制御装置からの指令信号を受けて、パイロット圧油用切換電磁弁により第2の弁および開側排出ライン切換弁からパイロット圧油が排出された場合、油圧サーボモータの開側ピストン室の圧油を第1開側排出ラインおよび第2開側排出ラインを通って排出させるとともに、当該油圧サーボモータの閉側ピストン室の圧油を閉側排出ラインを通って排出させることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、第2の弁および開側排出ライン切換弁に、当該第2の弁および当該開側排出ライン切換弁に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換弁が連結され、このパイロット圧油用切換弁に、水力機械の速度を検出して、この検出された速度に基づいて、当該パイロット圧油用切換弁に対する追加パイロット圧油の給排を切り換える追加パイロット圧油用切換弁が連結され、水力機械の速度が所定の速度を超えた場合に、追加パイロット圧油用切換弁によりパイロット圧油用切換弁から追加パイロット圧油が排出され、このことにより、パイロット圧油用切換弁により第2の弁および開側排出ライン切換弁からパイロット圧油が排出されて、油圧サーボモータの開側ピストン室の圧油を第1開側排出ラインおよび第2開側排出ラインを通って排出させるとともに、当該油圧サーボモータの閉側ピストン室の圧油を閉側排出ラインを通って排出させることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、第2の弁および開側排出ライン切換弁に、当該第2の弁および当該開側排出ライン切換弁に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換電磁弁が連結され、このパイロット圧油用切換電磁弁は、パイロット圧油用切換弁に直列に連結され、このパイロット圧油用切換電磁弁に、制御装置が接続されており、制御装置からの指令信号を受けて、パイロット圧油用切換電磁弁により第2の弁および開側排出ライン切換弁からパイロット圧油が排出された場合においても、対応する油圧サーボモータの開側ピストン室の圧油を第1開側排出ラインおよび第2開側排出ラインを通って排出させるとともに、当該油圧サーボモータの閉側ピストン室の圧油を閉側排出ラインを通って排出させることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、各流量調整機構は、開側排出ラインを通る圧油の流量を調整自在な流量調整弁からなることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、各集流弁と圧油装置との間に、集流弁から排出される圧油の流量を調整する追加流量調整弁が設けられていることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、各流量調整機構は、開側排出ラインを通る圧油の流量を調整自在な油圧モータからなり、各油圧モータの出力軸は互いに連結されていることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、各油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室と第2の弁との間に、圧油給排ラインがそれぞれ連結され、各圧油給排ラインに、圧油の圧力が所定の圧力を超えた場合に圧油を圧油装置に排出する安全弁が設けられていることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、各油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室と第2の弁との間に、圧油給排ラインがそれぞれ連結され、圧油給排ラインに、当該圧油給排ラインを開放する状態と閉塞する状態とを切り換える圧油給排ライン切換弁が設けられ、各圧油給排ラインのうち油圧サーボモータと圧油給排ライン切換弁との間から圧油分岐ラインが分岐し、この圧油分岐ラインは圧油装置に連結されており、圧油分岐ラインに、当該油圧サーボモータに対する圧油の給排を切り換えて当該油圧サーボモータの動作方向を制御する圧油分岐ライン切換弁が設けられていることを特徴とするリングゲート制御システムである。
本発明は、水が流入する水力機械のケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御方法において、リングゲートを駆動する複数の油圧サーボモータのストローク実測位置を測定し、これら測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータのストローク異常の有無を判定するステップと、ストローク異常があると判定された場合に、全ての油圧サーボモータを停止させるステップと、停止した各油圧サーボモータを、停止する前の動作方向とは反対方向に動作させるステップと、を備えたことを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、各油圧サーボモータを動作させた後、各油圧サーボモータを停止させるステップを更に備え、各油圧サーボモータを動作させるステップと、各油圧サーボモータを停止させるステップは、順次繰り返され、各油圧サーボモータの動作方向は、停止する前の動作方向とは反対方向であることを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、水が流入する水力機械のケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御方法において、リングゲートを駆動する複数の油圧サーボモータのストローク実測位置を測定し、これら測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータのストローク異常の有無を判定するステップと、ストローク異常があると判定された場合、全ての油圧サーボモータを停止させるステップと、各油圧サーボモータのストローク実測位置に基づいて、各ストローク実測位置の平均位置となる平均ストローク実測位置を算出するステップと、停止した油圧サーボモータを、この平均ストローク実測位置に向けて動作させるステップと、を備えたことを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、水が流入する水力機械のケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御方法において、リングゲートを駆動する複数の油圧サーボモータのストローク実測位置を測定し、これら測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータのストローク異常の有無を判定するステップと、ストローク異常があると判定された場合、全ての油圧サーボモータを停止させるステップと、各油圧サーボモータのストローク実測位置に基づいて、各ストローク実測位置の最大位置となる最大ストローク実測位置を求めるステップと、停止した油圧サーボモータを、最大ストローク実測位置に向けて動作させるステップと、を備えたことを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、各油圧サーボモータを動作させる際、リングゲートの開方向および閉方向に連続して繰り返し動作させることを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、ストローク異常があると判定された油圧サーボモータの動作速度を、他の油圧サーボモータの動作速度よりも大きくすることを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、上述したリングゲート制御システムにおいてリングゲートを制御する方法であって、各油圧サーボモータのストローク実測位置を測定し、これら測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータのストローク異常の有無を判定するステップと、ストローク異常があると判定された油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室を、第1の弁を介在させることなく圧油装置に連通させて、当該開側ピストン室および当該閉側ピストン室から圧油装置に圧油を排出するように第2の弁を切り換えるステップと、を備えたことを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、リングゲートに、2対以上の油圧サーボモータが連結され、油圧サーボモータの各対は、リングゲートの中心に対して点対称に配置されており、第2の弁を切り換える際、ストローク異常がある油圧サーボモータに対応する第2の弁と、当該油圧サーボモータに点対称に配置された他の油圧サーボモータに対応する第2の弁とを切り換えることを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、第2の弁を切り換える際、リングゲートが閉方向に動作している場合には、ストローク異常がある油圧サーボモータに対応する第2の弁のみを切り換え、リングゲートが開方向に動作している場合には、全ての第2の弁を切り換えることを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、ストローク異常の有無を判定する際、算出されたストローク指令位置と実測されたストローク実測位置との差分が所定の判定値を超えた場合に、当該ストローク実測位置をもつ油圧サーボモータにストローク異常があると判定することを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、ストローク異常の有無を判定する際、実測された各ストローク実測位置の偏差が所定の判定値を超えた場合に、当該ストローク実測位置をもつ油圧サーボモータにストローク異常があると判定することを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明は、ストローク指令位置は、予め設定された開方向動作する場合の目標設定値、または閉方向動作する場合の目標設定値に対して、現在のストローク指令位置をフィードバックして差分計算を行うことにより算出されることを特徴とするリングゲート制御方法である。
本発明によれば、リングゲートが傾くことを抑制してスムースに開閉させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態において、水力機械の部分断面を示す図。 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図3は、本発明の第1の実施の形態において、非常用切換弁とサーボ弁とが連通した状態を示す図。 図4は、本発明の第1の実施の形態において、非常用切換弁と圧油装置とが連通した状態を示す図。 図5は、本発明の第2の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図6は、本発明の第3の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図7は、本発明の第4の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図8は、本発明の第5の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図9は、本発明の第6の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図10は、本発明の第7の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図11は、本発明の第8の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図12は、本発明の第9の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図13は、本発明の第10の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図14は、本発明の第11の実施の形態におけるリングゲート制御システムを示す図。 図15は、本発明の第12の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、指令位置算出ブロック、変化率設定ブロック、およびフィードバックブロックを示す図。 図16(a)は、本発明の第12の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、レベル0判定ブロックを示す図。図16(b)は、レベル1判定ブロックを示す図。図16(c)は、レベル2判定ブロックを示す図。 図17は、本発明の第12の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、サーボモータ番号検出ブロックを示す図。 図18は、本発明の第12の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、算出条件指示ブロックを示す図。 図19は、本発明の第13の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、指令位置算出ブロックを示す図。 図20は、本発明の第13の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、平均値算出ブロックを示す図。 図21は、本発明の第13の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、算出条件指示ブロックを示す図。 図22は、本発明の第14の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、指令位置算出ブロックを示す図。 図23は、本発明の第14の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、最大値算出ブロックを示す図。 図24は、本発明の第15の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、算出条件指示ブロックを示す図。 図25は、本発明の第16の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、算出条件指示ブロックを示す図。 図26は、本発明の第17の実施の形態におけるリングゲート制御システムにおいて、算出条件指示ブロックを示す図。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1により水力機械1の構成について説明する。本実施の形態においては、縦軸フランシス水車を例として説明するが、このことに限られることはなく、ポンプ、その他の各種水力機械1にも本発明を適用することは可能である。
図1に示すように水力機械1は、渦巻き状に形成され、水が流入されるケーシング2と、このケーシング2の内周側に、円周方向に亘って複数設けられたステーベーン3と、各ステーベーン3の内周側に、円周方向に亘って複数設けられたガイドベーン4とを備えている。これらステーベーン3とガイドベーン4との間に挿入自在に円筒状の弁体5aからなるリングゲート5が設けられ、ステーベーン3とガイドベーン4との間の水の流路6が開閉自在に構成されている。
ステーベーン3とガイドベーン4の上方に、弁体5aを案内する上カバ7が設けられている。リングゲート5が全開の場合、弁体5aは上カバ7内に完全に収納されてステーベーン3とガイドベーン4との間の水の流路6が開放される。また、リングゲート5が全閉の場合、弁体5aは、ステーベーン3とガイドベーン4との間に挿入され、弁体5aの下端が、ガイドベーン4の下方に設けられた下カバ8に当接する。この場合、弁体5aの下端は、下カバ8に設けられた下側パッキン8aを押圧するとともに、弁体5aの上部に設けられた顎部は、上カバ7に設けられた上側パッキン7aを押圧する。このようにして、リングゲート5が全閉の場合には、ステーベーン3とガイドベーン4との間の水の流路6が閉鎖され、水力機械1の内部に水が流入することを防止している。
次に、上述したリングゲート5を制御するリングゲート制御システム10について説明する。リングゲート制御システム10は、リングゲート5に連結され、このリングゲート5を駆動する油圧サーボモータ11と、各油圧サーボモータ11に連結され、各油圧サーボモータ11の後述する開側ピストン室17および閉側ピストン室18に対して圧油を給排自在な圧油装置20とを有している。これら複数の油圧サーボモータ11が同期して駆動されることにより、リングゲート5の弁体5aが上昇または下降するようになっている。ここで、弁体5aを駆動する油圧サーボモータ11の台数は、弁体5aの大きさにより決められる。例えば、図1乃至図4に示す本実施の形態においては4台であるが、弁体5aが比較的大型である場合には6台の油圧サーボモータ11により弁体5aを駆動してもよい。
また、本実施の形態においては、弁体5aに、2対の油圧サーボモータ11が連結され、油圧サーボモータ11の各対は、弁体5aの中心に対して点対称に配置されている。言い換えると、4つの油圧サーボモータ11は、弁体5aの円周方向に等間隔(90°ピッチ)で配置されている。このことにより、弁体5aが傾くことを防止し、弁体5aをスムースに上昇または下降させることができる。
各油圧サーボモータ11は、シリンダ12と、リングゲート5の弁体5aにピストンロッド13を介して連結され、シリンダ12内を摺動自在なピストン14と、シリンダ12の下端に設けられたロッド側カバ15と、シリンダ12の上端に設けられたヘッド側カバ16とを有している。シリンダ12内におけるピストン14の弁体5a側(すなわち、ピストン14とロッド側カバ15との間)に開側ピストン室17が形成されている。また、ピストン14の弁体5aとは反対側(すなわち、ピストン14とヘッド側カバ16との間)に閉側ピストン室18が形成されている。このうち開側ピストン室17に後述する圧油装置20から圧油が供給された場合にピストン14が上昇し、弁体5aが上昇してリングゲート5が開くようになっている。一方、閉側ピストン室18に圧油装置20から圧油が供給された場合にピストン14は下降し、弁体5aが下降してリングゲート5が閉じるようになっている。なお、開側ピストン室17にポートAが設けられ、閉側ピストン室18にポートBが設けられている。
各油圧サーボモータ11と圧油装置20との間に、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18に対する圧油の給排を切り換えて油圧サーボモータ11の動作方向を制御するサーボ弁(第1の弁)21が設けられている。このサーボ弁21は、圧油装置20から圧油が供給される圧油供給ライン22に連結されたポートPと、圧油装置20に圧油を排出する圧油排出ライン23が連結されたポートTと、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18にそれぞれ連通されるポートAおよびBとを有している。このようなサーボ弁21は、制御装置24に接続され、この制御装置24からの指令信号に基づいて、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18のいずれか一方を圧油供給ライン22に連通させるとともに他方を圧油排出ライン23に連通させる状態、あるいは開側ピストン室17および閉側ピストン室18を圧油供給ライン22および圧油排出ライン23のいずれにも連通させない状態に切換自在になっている。
各油圧サーボモータ11と対応するサーボ弁21との間に、非常用切換弁(第2の弁)25が設けられている。この非常用切換弁25は、2位置6ポート型のパイロット切換弁からなり、図2に示すように、ポートA、B、PA、PB、TA、およびTBの6つのポートを有している。このうち非常用切換弁25のポートAは、各油圧サーボモータ11の開側ピストン室17に対応するポートAに連結されるとともに、非常用切換弁25のポートBは、油圧サーボモータ11の閉側ピストン室18に対応するポートBに連結されている。また、非常用切換弁25のポートPAおよびPBは、サーボ弁21のポートAおよびBにそれぞれ連結されるとともに、非常用切換弁25のポートTAおよびTBは、圧油装置20に延びる圧油排出ライン23の途中にそれぞれ連結されている。
非常用切換弁25は、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18とサーボ弁21との間をそれぞれ連通させる状態(図3に示す第1の状態)と、これら開側ピストン室17および閉側ピストン室18を、サーボ弁21を介在させることなく圧油装置20に連通させて、開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油装置20に圧油を排出する状態(図4に示す第2の状態)とを切換自在に構成されている。すなわち、第1の状態においては、図3に示すように、油圧サーボモータ11のポートAおよびBをサーボ弁21のポートAおよびBにそれぞれ連通させ、第2の状態においては、図4に示すように、油圧サーボモータ11のポートAおよびBを圧油排出ライン23に連通させている。このような第1の状態と第2の状態との切換は、後述する非常用電磁弁26を通して給排されるパイロット圧油により行われる。すなわち、パイロット圧油が供給された場合に第1の状態となり、パイロット圧油が排出された場合に第2の状態となるように構成されている。
非常用切換弁25に、制御装置24からの指令信号に基づいて、非常用切換弁25に対するパイロット圧油の給排を切り換える非常用電磁弁26が連結されている。すなわち、非常用電磁弁26は、図2に示すように、非常用切換弁25のポートaに連結されたポートAと、圧油供給ライン22の途中に連結されたポートPと、圧油排出ライン23に連結されたポートTとを有し、ポートAに、ポートPを連通させる状態と、ポートAにポートTを連通される状態とを切換自在になっている。このようにして、非常用電磁弁26は、非常用切換弁25に対してパイロット圧油を給排することにより、非常用切換弁25が第1の状態および第2の状態を切り換えるようになっている。
また、図示しないが、各サーボ弁21および各非常用切換弁25は、対応する油圧サーボモータ11よりも高い位置に配置されている。
制御装置24は、各油圧サーボモータ11のストローク実測位置を測定し、この測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータ11のストローク異常の有無を判定する。
また、制御装置24は、ストローク異常がある油圧サーボモータ11に連結された非常用切換弁25を切り換えるように非常用電磁弁26を制御する。すなわち、この非常用切換弁25のポートaからパイロット圧油を排出させて、非常用切換弁25を上述した第2の状態(図4参照)に切り換えるように非常用電磁弁26を制御する。
なお、制御装置24は、油圧サーボモータ11のストロークに異常がない通常運転時には、非常用切換弁25のポートaにパイロット圧油が供給されるように非常用電磁弁26を制御する。この場合、非常用切換弁25は上述した第1の状態に維持される(図3参照)。この間、制御装置24は、サーボ弁21に指令信号を送り、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18に対する圧油の給排を制御する。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち本実施の形態によるリングゲート制御方法について説明する。
まず、通常運転時、すなわち、各油圧サーボモータ11にストローク異常がない場合について説明する。
この場合、制御装置24は、非常用切換弁25のポートaにパイロット圧油が供給されるように非常用電磁弁26を制御する。このことにより、非常用切換弁25は、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18とサーボ弁21との間がそれぞれ連通した第1の状態に維持される(図3参照)。この間、制御装置24は、サーボ弁21を制御し、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18に対する圧油の給排をそれぞれ制御する。このことにより、各油圧サーボモータ11のピストン14を所望の方向に駆動し、リングゲート5の弁体5aを同期して上昇または下降させてリングゲート5を全開または全閉させることができる。
次に、非常時、すなわち、4つの油圧サーボモータ11のうちの少なくとも一つにストローク異常がある場合について説明する。
まず、制御装置24により、各油圧サーボモータ11のストローク異常の有無が判定される。
次に、ストローク異常がある油圧サーボモータ11に連結された非常用切換弁25が切り換えられる。この場合、まず、制御装置24から非常用電磁弁26に指令信号が送信され、非常用電磁弁26が切り換わり、非常用切換弁25のポートaからパイロット圧油が排出される。このことにより、非常用切換弁25は、上述した第1の状態(図3参照)から、これら開側ピストン室17および閉側ピストン室18が、サーボ弁21を介在させることなく圧油装置20にそれぞれ連通された第2の状態(図4参照)に切り換えられる。この場合、油圧サーボモータ11のポートAおよびBは、サーボ弁21を介在させることなく、圧油排出ライン23を介して圧油装置20に連結される。このことにより、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油装置20に圧油を排出することができる。このため、異常があると判定された油圧サーボモータ11のピストン14を圧油からの圧力を受けることなく自由にして、この油圧サーボモータ11のストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを水平に戻すことができる。その後は、この非常用切換弁25が第2の状態に維持され、他の油圧サーボモータ11を用いてリングゲート5の弁体5aを駆動することができる。
このように本実施の形態によれば、油圧サーボモータ11のストローク異常がある場合(非常時)に、この油圧サーボモータ11に連結された非常用切換弁25を切り換えることにより、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18を、サーボ弁21を介在させることなく圧油装置20にそれぞれ連通させて、これら開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油装置20に圧油を排出することができる。このことにより、異常があると判定された油圧サーボモータ11のピストン14を自由にして、この油圧サーボモータ11のストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを、水平に戻すことができる。このため、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して、リングゲート5をスムースに開閉させることができる。
また、本実施の形態によれば、制御装置24から全ての非常用電磁弁26に指令信号を送ることにより、全ての油圧サーボモータ11に連結された非常用切換弁25を切り換えることができ、各油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油装置20に圧油を排出することができる。このことにより、全ての油圧サーボモータ11のピストン14を自由にすることができる。このため、リングゲート5の弁体5aを自重により下降させて、リングゲート5を閉じ、水力機械1に流入される水を遮断し、水力機械1を停止することができる。このことは、特に、サーボ弁21を動作させることが困難になった場合に効果的である。
さらに、本実施の形態によれば、各サーボ弁21および各非常用切換弁25は、対応する油圧サーボモータ11よりも高い位置に配置されている。このことにより、圧油の中に混入されている空気が、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18に溜まることを防止することができる。このため、油圧サーボモータ11のピストン14の動作を安定させることができる。
第2の実施の形態
次に、図5により、本発明の第2の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図5に示す第2の実施の形態において、油圧サーボモータの開側ピストン室から排出される圧油を圧油装置に送る開側排出ラインに、集流弁が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図5において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、各非常用切換弁25に、対応する油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油を圧油装置20に送る開側排出ライン30と、この油圧サーボモータ11の閉側ピストン室18から排出される圧油を圧油装置20に送る閉側排出ライン31が連結されている。すなわち、各非常用切換弁25のポートTAおよびTBに、開側排出ライン30および閉側排出ライン31がそれぞれ連結されている。このうち閉側排出ライン31は、圧油排出ライン23の途中に連結され、非常用切換弁25のポートTBから排出された圧油は、閉側排出ライン31および圧油排出ライン23を順次通って圧油装置20に向かうようになっている。
開側排出ライン30に、排出される圧油の流量を調整する流量調整機構32が設けられている。図5に示す本実施の形態においては、互いに点対称に配置された一対の油圧サーボモータ11のうちの一方の油圧サーボモータ11に対応する流量調整機構32と、他方の油圧サーボモータ11に対応する流量調整機構32とにより、単一の集流弁33が構成されている。この集流弁33は、この一対の油圧サーボモータ11の各開側ピストン室17からそれぞれ排出される圧油の流量を略同一にするようになっている。なお、油圧サーボモータ11の他の対についても、同様にして単一の集流弁33が設けられている。
このように本実施の形態によれば、互いに点対称に配置された一対の油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油の流量を略同一にすることができる。このことにより、一対の油圧サーボモータ11の各ピストン14の下降を同期させることができる。このため、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して水平に維持しながらリングゲート5をスムースに閉じることができる。
第3の実施の形態
次に、図6により、本発明の第3の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図6に示す第3の実施の形態において、各開側排出ラインに、開側排出ライン切換弁が設けられ、この開側排出ライン切換弁を切り換えることにより、油圧サーボモータの開側ピストン室から排出される圧油を、集流弁を通過することなく圧油装置に排出する点が主に異なり、他の構成は、図5に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図6において、図5に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、各開側排出ライン30のうち非常用切換弁25と集流弁33との間に、開側排出ライン切換弁40が設けられている。開側排出ライン切換弁40によって、開側排出ライン30は、対応する非常用切換弁25側に位置する第1開側排出ライン30aと、集流弁33が設けられ、圧油装置20側に位置する第2開側排出ライン30bとに分断されている。
各開側排出ライン切換弁40は、第1開側排出ライン30aと第2開側排出ライン30bとを連通させる状態と、第1開側排出ライン30aを閉側排出ライン31の途中に連通させて、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油を、集流弁33を通過することなく圧油装置20に排出する状態とを切換自在に構成されている。なお、この開側排出ライン切換弁40は、制御装置24に接続され、制御装置24からの指令信号に基づいて動作するようになっている。
このように本実施の形態によれば、非常用切換弁25を第1の状態から第2の状態に切り換えた際、対応する開側排出ライン切換弁40を切り換えることにより、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油を、集流弁33を通過することなく圧油装置20に排出することができる。すなわち、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油を、集流弁33を通過するルートと集流弁33を通過しないルートとを選択することができる。このため、互いに点対称に配置された一対の油圧サーボモータ11のうち一方の油圧サーボモータ11のみの開側ピストン室17から圧油を排出させる場合には、集流弁33を通過しないルートを選択して、排出される圧油が流量制限を受けることを回避することができる。このことにより、傾いていたリングゲート5を水平に戻すことができる。また、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から圧油を排出する場合には、集流弁33を通過するルートを選択して、全ての油圧サーボモータ11のピストン14の下降を同期させることができる。
第4の実施の形態
次に、図7により、本発明の第4の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図7に示す第4の実施の形態において、非常用電磁弁および開側排出ライン切換弁に、これら非常用電磁弁および開側排出ライン切換弁に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換電磁弁が連結されている点が主に異なり、他の構成は、図6に示す第3の実施の形態と略同一である。なお、図7において、図6に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、非常用電磁弁26および開側排出ライン切換弁40に、非常用電磁弁26および開側排出ライン切換弁40に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換電磁弁50が連結されている。このパイロット圧油用切換電磁弁50は、制御装置24に接続され、制御装置24からの指令信号に基づいてパイロット圧油の給排を切り換えるようになっている。ここで、各非常用電磁弁26は、そのポートAがポートPと連通された状態に維持されており、パイロット圧油が供給された場合には非常用切換弁25にパイロット圧油を供給するとともに、パイロット圧油が排出された場合には、非常用切換弁25からパイロット圧油を排出するようになっている。また、開側排出ライン切換弁40は、パイロット圧油が供給された場合に第1開側排出ライン30aを閉側排出ライン31に連通させた状態となり、パイロット圧油が排出された場合には、第1開側排出ライン30aを第2開側排出ライン30bに連通させた状態となるように構成されている。なお、パイロット圧油は、パイロット圧油用切換電磁弁50に対して圧油供給ライン22から供給されるとともに、圧油排出ライン23に排出されるようになっている。
制御装置24からの指令信号を受けてパイロット圧油用切換電磁弁50により各非常用電磁弁26を介して各非常用切換弁25および各開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油が排出された場合、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17からの圧油を第1開側排出ライン30aおよび第2開側排出ライン30bを通って圧油装置20に排出させるとともに、閉側ピストン室18の圧油を閉側排出ライン31を通って圧油装置20に排出させるようになっている。
また、パイロット圧油用切換電磁弁50は、スプリングオフセット型操作切換弁からなり、制御電源が無くなった場合には、消磁され、スプリングの作用により、非常用切換弁25および開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油を排出するように構成されている。
このように本実施の形態によれば、制御装置24からの指令信号を受けてパイロット圧油用切換電磁弁50により各非常用切換弁25および各開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油を排出させて、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油を圧油装置20に排出させることができる。この際、開側ピストン室17からの圧油は集流弁33を通るため、一対の油圧サーボモータ11の各ピストン14の下降を同期させることができる。このことにより、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して水平に維持しながらリングゲート5をスムースに閉じることができる。また、このパイロット圧油用切換電磁弁50は、スプリングオフセット型操作切換弁となっているため、制御電源が無くなった場合にも、上述した効果と同様の効果が得られる。
第5の実施の形態
次に、図8により、本発明の第5の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図8に示す第5の実施の形態において、非常用電磁弁および開側排出ライン切換弁に、これら非常用電磁弁および開側排出ライン切換弁に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換弁が連結され、このパイロット圧油用切換弁に、水力機械の速度を検出して、この検出された速度に基づいて、パイロット圧油用切換弁に対する追加パイロット圧油の給排を切り換える追加パイロット圧油用切換弁が連結されている点が主に異なり、他の構成は、図6に示す第3の実施の形態と略同一である。なお、図8において、図6に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、非常用電磁弁26および開側排出ライン切換弁40に、これら非常用電磁弁26および開側排出ライン切換弁40に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換弁60が連結されている。ここで、各非常用電磁弁26は、そのポートAがポートPと連通された状態に維持されており、パイロット圧油が供給された場合には非常用切換弁25にパイロット圧油を供給するとともに、パイロット圧油が排出された場合には、非常用切換弁25からパイロット圧油を排出するようになっている。また、開側排出ライン切換弁40は、パイロット圧油が供給された場合に第1開側排出ライン30aを閉側排出ライン31に連通させた状態となり、パイロット圧油が排出された場合には、第1開側排出ライン30aを第2開側排出ライン30bに連通させた状態となるように構成されている。なお、パイロット圧油は、パイロット圧油用切換弁60に対して圧油供給ライン22から供給されるとともに、圧油排出ライン23に排出されるようになっている。
パイロット圧油用切換弁60の切換は、後述する追加パイロット圧油用切換弁62から給排される追加パイロット圧油により行われる。すなわち、パイロット圧油用切換弁60は、追加パイロット圧油が供給された場合に、非常用切換弁25および開側排出ライン切換弁40にパイロット圧油を供給する状態となり、追加パイロット圧油が排出された場合に、非常用切換弁25および開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油を排出する状態となるように構成されている。
パイロット圧油用切換弁60に、水力機械1の水車主軸61の速度を検出して、この検出された速度に基づいて、パイロット圧油用切換弁60に対する追加パイロット圧油の給排を切り換える追加パイロット圧油用切換弁62が連結されている。
水力機械1の速度が所定の速度を超えた場合(過速度を検出した場合)に、追加パイロット圧油用切換弁62によりパイロット圧油用切換弁60から追加パイロット圧油が排出され、このことにより、パイロット圧油用切換弁60により各非常用切換弁25および各開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油が排出されて、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17の圧油を第1開側排出ライン30aおよび第2開側排出ライン30bを通って排出させるとともに、閉側ピストン室18の圧油を閉側排出ライン31を通って排出させるようになっている。なお、パイロット圧油は、パイロット圧油用切換電磁弁50に対して圧油供給ライン22から供給されるとともに、圧油排出ライン23に排出されるようになっている。なお、パイロット圧油用切換弁60に追加圧油装置63が連結され、パイロット圧油が給排されるようになっている。また、パイロット圧油用切換弁60は、スプリングオフセット型操作切換弁からなっている。
このように本実施の形態によれば、水力機械1の速度が所定の速度を超えた場合に、追加パイロット圧油用切換弁62およびパイロット圧油用切換弁60により、各非常用切換弁25および各開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油を排出させて、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油を圧油装置20に排出させることができる。この際、開側ピストン室17からの圧油は集流弁33を通るため、一対の油圧サーボモータ11の各ピストン14の下降を同期させることができる。このことにより、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して水平に維持しながらリングゲート5をスムースに閉じることができる。
第6の実施の形態
次に、図9により、本発明の第6の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図9に示す第6の実施の形態において、パイロット圧油用切換電磁弁がパイロット圧油用切換弁に直列に連結されている点が主に異なり、他の構成は、図8に示す第5の実施の形態と略同一である。なお、図9において、図8に示す第5の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、非常用電磁弁26および開側排出ライン切換弁40に、非常用電磁弁26および開側排出ライン切換弁40に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換電磁弁50が連結され、このパイロット圧油用切換電磁弁50は、パイロット圧油用切換弁60に直列に連結されている。このパイロット圧油用切換電磁弁50は、制御装置24に接続され、制御装置24からの指令信号に基づいて、パイロット圧油の給排を切り換えるようになっている。なお、図9においてパイロット圧油用切換電磁弁50は、パイロット圧油用切換弁60に対して圧油装置20側に設けられているが、このことに限られることはなく、非常用電磁弁26側に設けても良い。
制御装置24からの指令信号を受けて、パイロット圧油用切換電磁弁50により非常用電磁弁26を介して各非常用切換弁25および各開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油が排出された場合においても、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17からの圧油を第1開側排出ライン30aおよび第2開側排出ライン30bを通って圧油装置20に排出させるとともに、閉側ピストン室18の圧油を閉側排出ライン31を通って圧油装置20に排出させるようになっている。
また、パイロット圧油用切換電磁弁50は、スプリングオフセット型操作切換弁からなり、制御電源が無くなった場合には、消磁され、スプリングの作用により、非常用切換弁25および開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油を排出するように構成されている。
このように本実施の形態によれば、水力機械1の速度が所定の速度を超えた場合だけでなく、制御装置24からの指令信号を受けた場合においても、追加パイロット圧油用切換弁62およびパイロット圧油用切換弁60により、各非常用切換弁25および各開側排出ライン用切換弁からパイロット圧油を排出させて、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油を圧油装置20に排出させることができる。この際、開側ピストン室17からの圧油は集流弁33を通るため、一対の油圧サーボモータ11の各ピストン14の下降を同期させることができる。このことにより、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して水平に維持しながらリングゲート5をスムースに閉じることができる。また、このパイロット圧油用切換電磁弁50は、スプリングオフセット型操作切換弁となっているため、制御電源が無くなった場合にも、上述した効果と同様の効果が得られる。
第7の実施の形態
次に、図10により、本発明の第7の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図10に示す第7の実施の形態において、流量調整機構は、集流弁ではなく、開側排出ラインを通る圧油の流量を調整自在な流量調整弁からなる点が主に異なり、他の構成は、図5に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図10において、図5に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図10に示すように、流量調整機構32は、開側排出ライン30を通る圧油の流量を調整自在な流量調整弁34からなっている。
このように本実施の形態によれば、各油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油の流量を調整することができる。このことにより、互いに点対称に配置された一対の油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油の流量を略同一にすることができる。この場合、図5に示す集流弁33ではなく流量調整弁34を用いていることにより、コストを低減して、排出される圧油の流量を略同一にすることができる。このことにより、一対の油圧サーボモータ11の各ピストン14の下降を同期させることができる。このため、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して水平に維持しながらリングゲート5をスムースに閉じることができる。また、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油の流量を略同一にすることもできる。
第8の実施の形態
次に、図11により、本発明の第8の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図11に示す第8の実施の形態において、各集流弁と圧油装置との間に、集流弁から排出される圧油の流量を調整する追加流量調整弁が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図5に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図11において、図5に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、各集流弁33と圧油装置20との間に、集流弁33から排出される圧油の流量を調整する追加流量調整弁35がそれぞれ設けられている。
このように本実施の形態によれば、追加流量調整弁35により、各集流弁33から排出される圧油の流量を調整することができる。このことにより、互いに点対称に配置された一対の油圧サーボモータ11の開側ピストン室17からそれぞれ排出される圧油の流量を略同一にするだけでなく、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油の流量を略同一にすることができる。このことにより、全ての油圧サーボモータ11のピストン14を同期して下降させることができ、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して水平に維持しながらリングゲート5をスムースに閉じることができる。
第9の実施の形態
次に、図12により、本発明の第9の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図12に示す第9の実施の形態において、各流量調整機構は、開側排出ラインを通る圧油の流量を調整自在な油圧モータからなっている点が主に異なり、他の構成は、図5に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図12において、図5に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、各流量調整機構32は、開側排出ライン30を通る圧油の流量を調整自在な油圧モータ36からなっている。各油圧モータ36の出力軸は、互いに連結され、各油圧モータ36の動作速度が等しくなるように構成されている。なお、各油圧モータ36の出力軸に、開側排出ライン30を通る圧油を圧油装置20に送るための圧油排出手段(図示せず)がそれぞれ連結されている。
このように本実施の形態によれば、各油圧サーボモータ11の開側ピストン室17から排出される圧油の流量が略同一となるように調整することができる。このことにより、一対の油圧サーボモータ11の各ピストン14の下降を同期させることができる。このため、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して水平に維持しながらリングゲート5をスムースに閉じることができる。
第10の実施の形態
次に、図13により、本発明の第10の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図13に示す第10の実施の形態において、各油圧サーボモータと非常用切換弁との間に連結された圧油給排ラインに、安全弁が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図13において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図13に示すように、各油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18と非常用切換弁25との間に、圧油給排ライン70がそれぞれ連結されている。各圧油給排ライン70に、分岐した安全弁ライン72を介して安全弁71が設けられている。この安全弁71は、圧油装置20側において圧油排出ライン23に連結され、圧油の圧力が所定の圧力を超えた場合に圧油を圧油装置20に排出するように構成されている。すなわち、安全弁71は、圧油の圧力が所定の圧力を超えない場合に、圧油給排ライン70と圧油排出ライン23との間を閉塞し、圧油の圧力が所定の圧力を超えた場合に、圧油給排ライン70と圧油排出ライン23との間を連通するようになっている。
このように本実施の形態によれば、各圧油給排ライン70に安全弁71が設けられていることにより、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17若しくは閉側ピストン室18、またはサーボ弁21などに過大な圧力が印加された際に、安全弁71が動作し、圧油を圧油装置20に排出することができる。このため、油圧サーボモータ11またはサーボ弁21などに過大な圧力が印加されることを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、安全弁71は、圧油給排ライン70に安全弁ライン72を介して設けられている例について述べた。しかしながら、このことに限られることはなく、圧油給排ライン70に、安全弁ライン71を介在させることなく安全弁71を設けて、安全弁71が動作して開放された圧油が圧油装置20に排出されるように構成しても良い。
第11の実施の形態
次に、図14により、本発明の第11の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図14に示す第11の実施の形態において、各油圧サーボモータと非常用切換弁との間に連結された圧油給排ラインに圧油給排ライン切換弁が設けられ、圧油給排ラインから分岐した圧油分岐ラインに圧油分岐ライン切換弁が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図14において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14に示すように、各油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18と非常用切換弁25との間に、圧油給排ライン70がそれぞれ連結されている。圧油給排ライン70に、圧油給排ライン切換弁80が設けられ、この圧油給排ライン切換弁80は、圧油給排ライン70を開放する状態と閉塞する状態とを手動で切り換えるように構成されている。
各圧油給排ライン70のうち油圧サーボモータ11と圧油給排ライン切換弁80との間から圧油分岐ライン81が分岐し、この圧油分岐ライン81は圧油装置20に連結されている。また、圧油分岐ライン81に、3位置四方切換型の圧油分岐ライン切換弁82が設けられ、この圧油分岐ライン切換弁82は、対応する油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18に対する圧油の給排を手動で切り換えて油圧サーボモータ11の動作方向を制御するようになっている。すなわち、圧油分岐ライン切換弁82は、圧油装置20側において圧油供給ライン22および圧油排出ライン23に連結されており、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18のいずれか一方を圧油供給ライン22に連通させるとともに他方を圧油排出ライン23に連通させる状態、あるいは開側ピストン室17および閉側ピストン室18を圧油供給ライン22および圧油排出ライン23のいずれにも連通させない状態に切換自在になっている。
このように本実施の形態によれば、圧油給排ライン切換弁30を手動で切り換えることにより圧油給排ライン70を閉塞するとともに、圧油分岐ライン切換弁82を手動で切り換えることによって圧油分岐ライン81を開放することができる。このことにより、サーボ弁21を通ることなく、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18に対して圧油を給排することができる。このため、制御電源が無くなった場合においても、油圧サーボモータ11に対して圧油を給排して、リングゲート5を開閉させることができる。
第12の実施の形態
次に、図15乃至図18により、本発明の第12の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図15乃至図18に示す第12の実施の形態において、ストローク異常があると判定された場合に、全ての油圧サーボモータを停止させて、その後、停止前の動作方向とは反対方向に油圧サーボモータを動作させる点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図15乃至図18において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図15に示すように、本実施の形態においては、制御装置24は、油圧サーボモータ11のストロークの指令位置を算出する指令位置算出ブロック100と、油圧サーボモータ11のストロークの動作速度(変化率)を決定する変化率設定ブロック110と、各油圧サーボモータ11の実測されたストローク実測位置をフィードバックするフィードバックブロック120とを有している。このうちフィードバックブロック120は、油圧サーボモータ11毎に構成されている。また、制御装置24は、油圧サーボモータ11のストロークに異常が有るか否かを判定する判定ブロック130、131、132(図16参照)と、ストロークの異常の程度が最も大きい油圧サーボモータ11の番号を検出するサーボモータ番号検出ブロック140(図17参照)と、油圧サーボモータ11の指令位置を算出する条件を指示する算出条件指示ブロック150(図18参照)とを有している。
このうち、指令位置算出ブロック100は、図15に示すように、リングゲート5が開方向に動作する場合の全開目標設定値が予め設定されている全開目標設定部101と、閉方向に動作する場合の全閉目標設定値が予め設定されている全閉目標設定部102と、全開側接点103が閉じている場合に全開目標設定部101から全開目標設定値が入力され、全閉側接点104が閉じている場合に全閉目標設定部102から全閉目標設定値が入力される第1加減算器105とを有している。このうち第1加減算器105は、全開目標設定値または全閉目標設置値と、後述する積分算出部107からフィードバックされた現在のストローク指令位置108との差分計算が行われるようになっている。
第1加減算器105により算出された値は、変化率決定部106に入力され、変化率設定ブロック110から入力される変化率設定値を用いて、リングゲート5の変化率が決定される。この決定された変化率は、積分算出部107に入力されて動作時間に亘って積分され、ストローク指令位置108が算出される。
変化率設定ブロック110は、通常時の変化率設定値が予め設定された通常変化率設定部111と、リングゲート5の停止時の変化率設定値(0設定値)が予め設定された停止変化率設定部112と、通常時より小さな変化率設定値(例えば、通常時の1/5)が設定された小変化率設定部113とを有している。このうち通常変化率設定部111の変化率設定値は、通常接点114が閉じている場合に、指令位置算出ブロック100の第1加減算器105に入力されるようになっている。同様にして、停止変化率設定部112の変化率設定値は、停止接点115が閉じている場合に第1加減算器105に入力され、小変化率設定部113の変化率設定値は、小変化率接点116が閉じている場合に第1加減算器105に入力されるようになっている。
各フィードバックブロック120は、指令位置算出ブロック100により算出されたストローク指令位置108と、各油圧サーボモータ11のストローク位置検出器(差動トランス、LVDT)912により検出されたストローク実測位置127a〜127dとの差分を算出する第2加減算器122と、この差分値とゲインを乗算する比例器123と、比例器123からの出力値をアナログ変換して各サーボ弁21にサーボ弁動作指令信号125a〜125dを出力するアナログ出力変換器124とを有している。このうち比例器123は、ゲイン切換信号167が入力された場合に、ゲインを、通常時よりも大きな値に切り換えてストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分と乗算するようになっている。
また、第2加減算器122により求められたストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分は、絶対値計算部126に入力され、この差分の絶対値128a〜128dが、レベル0判定ブロック130、レベル1判定ブロック131、レベル2判定ブロック132に入力されるようになっている。同様にして、各ストローク位置検出器121により検出されたストローク実測位置127a〜127dも、レベル0判定ブロック130、レベル1判定ブロック131、レベル2判定ブロック132に入力されるようになっている。
次に、図16を用いて各判定ブロック130、131、132について説明する。レベル0判定ブロック130においては、ストローク指令位置108とストローク実測位置127a〜127dとの差分の絶対値128a〜128dが、レベル0判定部130aにそれぞれ入力されて、各絶対値128a〜128dがレベル0の判定値を超えたか否かにより異常の有無が判定される。また、4つのストローク実測位置127a〜127dのうち任意の2つのストローク実測位置が加減算器130bにより差分計算され、この差分がレベル0判定部130aに入力されて、各々がレベル0の判定値を超えたか否かにより異常の有無が判定される。すなわち、各ストローク実測位置127a〜127dの偏差が、レベル0の判定値を超えたか否かにより異常の有無が判定されるようになっている。各レベル0判定部130aから出力される信号はOR回路130cを通ってレベル0異常信号133として出力されるようになっている。すなわち、各レベル0判定部130aのうちの少なくとも一つにおいて異常があると判定された場合、レベル0異常信号133が出力されるようになっている。
レベル1判定ブロック131においても同様に、レベル1判定部131a、加減算器131b、およびOR回路131cが設けられ、ストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分の絶対値128a〜128d、および各ストローク実測位置127a〜127dの偏差が、各レベル1判定部131aにおいて、レベル1の判定値を超えたか否かにより異常の有無が判定され、少なくとも一つに異常があると判定された場合、レベル1異常信号134が出力されるようになっている。
さらに、レベル2判定ブロック132において、レベル2判定部132a、加減算器132b、およびOR回路132cが設けられ、ストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分の絶対値128a〜128d、および各ストローク実測位置127a〜127dの偏差が、各レベル2判定部132aにおいて、レベル2の判定値を超えたか否かにより異常の有無が判定され、少なくとも一つにおいて異常があると判定された場合、レベル2異常信号135が出力されるようになっている。
次に、図17に示すサーボモータ番号検出ブロック140について説明する。このサーボモータ番号検出ブロック140においては、レベル0判定ブロック130からレベル0異常信号133が出力された場合、ストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜dとの差分の絶対値128a〜128dが、番号検出部141に入力されて、これらの絶対値128a〜128dのうち最大差分をもつ油圧サーボモータ11の番号が検出される。検出された油圧サーボモータ11の番号は、メモリ142に記憶される。このメモリ142に記憶された番号に対応するフィードバックブロック120の比例器123に、上述したゲイン切換信号167が入力されるようになっている。
次に、図18を用いて算出条件指示ブロック150について説明する。この算出条件指示ブロック150においては、レベル1判定ブロック131からレベル1異常信号134が出力された場合、このレベル1異常信号134がAND回路151とNOT回路155とに入力され、警報信号163を出力するようになっている。これと同時に停止変化率設定信号164が出力され、指令値算出ブロック921の全開側接点103と変化率設定ブロック110の通常接点114とを開くとともに、停止接点115を閉じるようになっている。
また、レベル1異常信号134は、第1遅延タイマー160に入力され、この第1遅延タイマー160は、レベル1異常信号134が入力されてから設定時間経過後に、開閉切換度差信号165、小変化率設定信号166、およびゲイン切換信号167を出力する。このうち、開閉切換度差信号165は、指令位置算出ブロック100に入力されて、リングゲート5が停止する前の動作方向とは反対方向に動作をするように、全開側接点103または全閉側接点104を閉じるようになっている。また、小変化率設定信号166は、変化率設定ブロック110に入力され、小変化率接点116を閉じるようになっている。さらに、ゲイン切換信号167は、サーボモータ番号検出ブロック140のメモリ142に記憶された番号に対応するフィードバックブロック120の比例器123に入力されて、ゲインを通常時よりも大きな値に切り換えるようになっている。また、第1遅延タイマー160は、カウンタ加算信号168を動作カウンタ161に入力し、動作カウンタ161においてカウントが加算されるようになっている。さらに、この第1遅延タイマー160は、後述する第2遅延タイマー162に信号を出力するようになっている。
第2遅延タイマー162は、第1遅延タイマー160からの信号が入力されてから設定時間経過後に、AND回路152およびNOT回路156を介して停止変化率設定信号164を出力する。このレベル1異常変化率設定信号954は、指令位置算出ブロック100および変化率設定ブロック110に入力され、全閉側接点104および小変化率接点116を開くと同時に停止接点115を閉じるようになっている。
また、この第2遅延タイマー162は、AND回路153およびNOT回路157を介して第1遅延タイマー160に信号を出力し、この第1遅延タイマー160は、この信号が入力されてから設定時間経過後に、上述した開閉切換度差信号165、小変化率設定信号166、およびゲイン切換信号167を出力するようになっている。このようにして、第1遅延タイマー160および第2遅延タイマー162が交互に動作するように構成されている。
第1遅延タイマー160および第2遅延タイマー162が交互に動作している間にレベル1異常が解消された場合、NOT回路158を介して動作カウンタ161にて加算されていたカウントがリセットされるようになっている。この場合、変化率設定ブロック110の通常接点114が閉じる。
動作カウンタ161は、加算されていたカウントが所定回数を超えた場合、AND回路154を介してパイロット圧油用切換電磁弁50(図7および図9参照)に電磁弁動作指令信号169を出力するようになっている。この場合、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油が排出され、リングゲート5の弁体5aが自重により下降してリングゲート5が閉じられる。
また、この算出条件指示ブロック150において、レベル2判定ブロック132からレベル2異常信号135が出力された場合、OR回路159を通してパイロット圧油用切換電磁弁50に電磁弁動作指令信号169を出力するようになっている。この場合も同様にして、リングゲート5が閉じられる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち、リングゲート5の制御方法について説明する。
まず、図15に示すように、各油圧サーボモータ11のストロークの指令位置が算出されるとともに、各油圧サーボモータ11のストローク実測位置127a〜127dが測定され、各サーボ弁21にサーボ弁動作指令信号125a〜125dが出力される。
この場合、まず、上位の別の制御システムからの指示またはオペレータによる操作に基づいて、指令位置算出ブロック100の全開側接点103が閉じられ、全開目標設定値が第1加減算器105に入力される。また、この第1加減算器105に、積分算出部107により算出された油圧サーボモータ11のストローク指令位置108がフィードバックして入力される。このことにより、第1加減算器105において、全開目標設定値とフィードバックされた現在のストローク指令位置108との差分計算が行われる。
この差分値は、変化率決定部106に入力される。また、通常時に変化率設定制御ブロック110の通常接点114が閉じているため、この変化率決定部106に、通常変化率設定部111から通常時の変化率設定値が入力される。このことにより、変化率決定部106においてリングゲート5の変化率が決定される。
決定されたリングゲート5の変化率は、積分算出部107に入力されて、動作時間に亘って積分され、ストローク指令位置108が算出される。
このストローク指令位置108は、各フィードバックブロック120の第2加減算器122に入力される。この第2加減算器122には、各ストローク位置検出器121により検出されたストローク実測位置127a〜127dが入力される。このことにより、ストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分計算が行われる。
この差分値が、比例器123に入力され、ゲインと乗算される。比例器123からの出力値は、アナログ出力変換器124によりアナログ変換されて各油圧サーボ弁21にサーボ弁動作指令信号125a〜125dとして出力される。このことにより、油圧サーボモータ11が動作する。
また、第2加減算器122において算出されたストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分は、絶対値計算部126に入力され、この差分の絶対値128a〜128dが算出されて、各判定ブロック130、131、132(図16参照)に入力される。また、各ストローク実測位置127a〜127dも、同様にして各判定ブロック130、131、132に入力される。
次に、図16(a)、(b)、(c)に示すように、測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータ11のストロークの異常の有無が判定される。
すなわち、図16(a)に示すように、各油圧サーボモータ11のストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分の絶対値128a〜128d、および、各油圧サーボモータ11のストローク実測位置127a〜127dの偏差の少なくとも一つが、レベル0判定部ブロック130aによりレベル0の判定値を超えたと判定された場合、レベル0異常信号133が出力される。同様にして、ストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分の絶対値128a〜128dおよび各ストローク実測位置127a〜127dの偏差の少なくとも一つが、レベル1判定部ブロック131aによりレベル1の判定値を超えたと判定された場合、レベル1異常信号134が出力され、レベル2判定部ブロック132aによりレベル2の判定値を超えたと判定された場合、レベル2異常信号135が出力される。
このうちレベル0異常信号133が出力された場合、ストロークの異常の程度が最も大きい油圧サーボモータ11のストロークの変化率を大きくする。
すなわち、レベル0異常信号133が出力された場合、図17に示すように、各油圧サーボモータ11のストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分の絶対値128a〜128dが番号検出部141に入力されて、最大差分をもつ油圧サーボモータ11の番号が検出されて、メモリ142に記憶される。この記憶された番号をもつ油圧サーボモータ11に対応する比例器123(図15参照)に対して、ゲイン切換信号919が入力される。このことにより、この油圧サーボモータ11の動作速度を、他の油圧サーボモータ11の動作速度よりも大きくし、応答性を向上させることができる。
また、レベル1異常信号134が出力された場合、全ての油圧サーボモータ11を停止し、停止した各油圧サーボモータ11を、停止する前の動作方向とは反対方向に動作させる。
まず、全ての油圧サーボモータ11を停止させる。この場合、まず、レベル1判定ブロック131から出力されたレベル1異常信号134が、図18に示す算出条件指示ブロック150に入力される。すなわち、レベル1異常信号134がAND回路151とNOT回路155とにより検知され、警報信号163が出力される。これと同時に停止変化率設定信号164が出力され、指令位置算出制御ブロック921の全開側接点103と変化率設定ブロック110の通常接点114とが開かれるとともに、停止接点115が閉じられる。その後、停止変化率設定部112から停止時の変化率設定値が変化率決定部106に入力され、ストロークの変化率が0と決定される。このことにより、全ての油圧サーボモータ11を停止することができる。
また、この際、図17に示すように、各油圧サーボモータ11のストローク指令位置108と各ストローク実測位置127a〜127dとの差分の絶対値128a〜128dが、番号検出部141に入力されて、最大差分をもつ油圧サーボモータ11の番号がメモリ142に記憶される。
次に、停止した各油圧サーボモータ11を、停止する前の動作方向とは反対方向に動作させる。この場合、まず、図18に示す算出条件指示ブロック150の第1遅延タイマー160により、レベル1異常信号134が入力されてから設定時間経過後に、開閉切換度差信号165、小変化率設定信号166、およびゲイン切換信号167が出力される。このうち、開閉切換度差信号165は指令位置算出ブロック100に入力されて、リングゲート5が停止する前に開方向に動作していた場合には、全閉側接点104が閉じられる。また、小変化率設定信号166は変化率設定ブロック110に入力されて、小変化率接点116が閉じられる。このことにより、通常時よりも小さな変化率(本実施の形態においては、通常時の1/5の変化率)が変化率決定部106に入力され、ストローク指令位置108を通常時よりも小さくすることができる。さらに、ゲイン切換信号167は、サーボモータ番号検出ブロック140のメモリ142に記憶された番号に対応するフィードバックブロック120の比例器123に入力され、ゲインが通常時よりも大きな値に切り換えられる。このことにより、最大差分をもつ油圧サーボモータ11の動作速度を大きくして、応答性を向上させることができる。
この際、第1遅延タイマー160により、動作カウンタ161にカウンタ加算信号168が入力されてカウントが加算される。また、第1遅延タイマー160により、第2遅延タイマー162に信号が出力される。
次に、全ての油圧サーボモータ11を再び停止させる。この場合、まず、第2遅延タイマー162により、第1遅延タイマー160からの信号が入力されてから設定時間経過後に、レベル1異常変化率設定信号954が出力される。このレベル1異常変化率設定信号954は、指令位置算出ブロック100および変化率設定ブロック110に入力され、全閉側接点104および小変化率接点116が開くとともに、停止接点115が閉じる。その後、停止変化率設定部112から停止時の変化率設定値が変化率決定部106に入力され、ストロークの変化率が0と決定される。このことにより、全ての油圧サーボモータ11を停止することができる。また、この際、この第2遅延タイマー162により、第1遅延タイマー160に信号が出力される。
さらに、停止した各油圧サーボモータ11を、停止する前の動作方向とは反対方向に再び動作させる。この場合、第1遅延タイマー160により、第2遅延タイマー162からの信号が入力されてから設定時間経過後に、再度、開閉切換度差信号165、小変化率設定信号166、およびゲイン切換信号167が出力される。これと同時に、動作カウンタ161に、カウンタ加算信号168が出力されて、カウントが加算される。
この際、開閉切換度差信号165により、指令位置算出ブロック100の全開側接点103が閉じられ、小変化率設定信号166により、停止接点115が開くとともに、小変化率接点116が閉じられる。このことにより、通常時よりも小さな変化率(本実施の形態においては、通常時の1/5の変化率)が変化率決定部106に入力され、ストローク指令位置108を通常時よりも小さくして、開方向に動作させることができる
このようにして、第1遅延タイマー160および第2遅延タイマー162が交互に動作し、各油圧サーボモータ11を動作させるステップと、停止させるステップとが、動作カウンタ161に設定された所定回数分、順次交互に繰り返される。この際、各油圧サーボモータ11の動作方向は、停止する前の動作方向とは反対方向となっている。
この間、レベル1異常が解消された場合、算出条件指示ブロック150のNOT回路158を通して動作カウンタ161にて加算されていたカウントがリセットされる。この場合、変化率決定ブロック922の通常接点114が閉じられる。このことにより、各油圧サーボモータ11が通常運転に戻ることができる。
一方、動作カウンタ161により加算されていたカウントが所定回数を超えた場合、AND回路154を通してパイロット圧油用切換電磁弁50(図7および図9参照)に電磁弁動作指令信号169が出力される。このことにより、パイロット圧油用切換電磁弁50は、非常用切換弁25および開側排出ライン切換弁40からパイロット圧油を排出し、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油を排出させ、リングゲート5の弁体5aを自重により下降させてリングゲート5を閉じることができる。
また、レベル2異常信号135が出力された場合、リングゲート5を全閉する。
すなわち、図18に示すOR回路159を通してパイロット圧油用切換電磁弁50(図7および図9参照)に電磁弁動作指令信号169が出力され、上述したようにリングゲート5を閉じることができる。
このように本実施の形態によれば、油圧サーボモータ11のストローク異常がある場合に、全ての油圧サーボモータ11を一旦停止させ、その後、停止前の動作方向とは反対方向に各油圧サーボモータ11を動作させる。このことにより、異常があると判定された油圧サーボモータ11のストローク位置と、他の通常な油圧サーボモータ11のストローク位置とのずれを低減することができる。このため、この油圧サーボモータ11のストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを、水平に戻すことができ、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して、リングゲート5をスムースに開閉させることができる。
第13の実施の形態
次に、図19乃至図21により、本発明の第13の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図19乃至図21に示す第13の実施の形態において、各油圧サーボモータのストローク実測位置に基づいて平均ストローク実測位置を求め、停止した油圧サーボモータを、この平均ストローク実測位置に向けて動作させる点が主に異なり、他の構成は、図15乃至図18に示す第12の実施の形態と略同一である。なお、図19乃至図21において、図15乃至図18に示す第12の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図19に示すように、制御装置24の指令位置算出ブロック100は、各油圧サーボモータ11の各ストローク実測位置127a〜127dの平均位置となる平均ストローク実測位置が設定された平均値設定部171を更に有している。この平均値設定部171は、レベル1異常が発生した場合に閉じられる接点172を介して第1加減算器105に入力されるようになっている。
図20に示す平均値算出ブロック170において、各ストローク位置検出器121(図15参照)により検出された油圧サーボモータ11のストローク実測位置127a〜127dが平均値算出部173に入力されて、平均ストローク実測位置が算出されるように構成されている。算出された平均ストローク実測位置は、レベル1異常が発生した場合に閉じられる接点174を介して平均値設定部171に入力される。
このようにして、レベル1異常が発生した場合、平均値設定部171から接点172を介して平均ストローク実測位置が目標値として第1加減算器105に入力される。この場合、図21に示すように、第1遅延タイマー160からは開閉切換度差信号165(図18参照)は出力されないようになっている。
本実施の形態においては、測定されたストローク実測位置に基づいて、油圧サーボモータ11のストロークにレベル1異常があると判定された場合(レベル1異常信号134が出力された場合)、全ての油圧サーボモータ11を停止するとともに、各ストローク実測位置127a〜127dに基づいて、平均ストローク実測位置が算出される。
すなわち、まず、各ストローク実測位置127a〜127dが平均値算出部173に入力されて、平均ストローク実測位置が算出される。この算出された平均ストローク実測位置は、接点174を介して平均値設定部に入力され、接点172を介して第1加減算器105に入力され、指令位置算出ブロック100および各フィードバックブロック120によりサーボ弁動作指令信号125a〜125dが各サーボ弁21に出力される。
その後、各油圧サーボモータ11は、この平均ストローク実測位置に向かって動作する。
このように本実施の形態によれば、油圧サーボモータ11のストローク異常がある場合に、全ての油圧サーボモータ11を一旦停止させ、その後、各油圧サーボモータ11のストローク実測位置127a〜127dの平均位置に向かって各油圧サーボモータ11は動作する。このことにより、異常があると判定された油圧サーボモータ11のストローク位置と、他の通常な油圧サーボモータ11のストローク位置とのずれを低減することができる。このため、この油圧サーボモータ11のストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを水平に戻すことができ、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して、リングゲート5をスムースに開閉させることができる。
第14の実施の形態
次に、図22および23により、本発明の第14の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図22および23に示す第14の実施の形態において、各油圧サーボモータのストローク実測位置に基づいて最大ストローク実測位置を求め、停止した油圧サーボモータを、この最大ストローク実測位置に向けて動作させる点が主に異なり、他の構成は、図15乃至図18に示す第12の実施の形態と略同一である。なお、図22および23において、図15乃至図18に示す第12の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図22に示すように、制御装置24の指令位置算出ブロック100は、各油圧サーボモータ11のストローク実測位置127a〜127dのうち最大位置となる最大ストローク実測位置が設定された最大値設定部181を更に有している。ここで、ストローク実測位置127a〜127dの最大値とは、リングゲート5が全開となっている場合を基準として定められるものである。この最大値設定部181は、レベル1異常が発生した場合に閉じられる接点182を介して第1加減算器105に入力されるようになっている。
図23に示す最大値算出ブロック180において、各ストローク位置検出器121(図15参照)により検出された油圧サーボモータ11のストローク実測位置127a〜127dが最大値算出部183に入力されて、最大ストローク実測位置が算出されるように構成されている。算出された最大ストローク実測位置は、レベル1異常が発生した場合に閉じられる接点184を介して最大値設定部181に入力される。
このようにして、レベル1異常が発生した場合、最大値設定部181から接点182を介して最大ストローク実測位置が目標値として第1加減算器105に入力される。この場合、第1遅延タイマー160からは開閉切換度差信号165(図18参照)は出力されないようになっている。
本実施の形態においては、測定されたストローク実測位置に基づいて、油圧サーボモータ11のストロークにレベル1異常があると判定された場合(レベル1異常信号134が出力された場合)、全ての油圧サーボモータ11を停止するとともに、各ストローク実測位置127a〜127dに基づいて、最大ストローク実測位置が算出される。
すなわち、まず、各ストローク実測位置127a〜127dが最大値算出部183に入力されて、最大ストローク実測位置が算出される。この算出された最大ストローク実測位置は、接点184を介して最大値設定部に入力され、接点182を介して第1加減算器105に入力され、指令位置算出ブロック100および各フィードバックブロック120によりサーボ弁動作指令信号125a〜125dが各サーボ弁21に出力される。
その後、各油圧サーボモータ11は、この最大ストローク実測位置に向かって動作する。
このように本実施の形態によれば、油圧サーボモータ11のストローク異常がある場合に、全ての油圧サーボモータ11を一旦停止させ、その後、各油圧サーボモータ11のストローク実測位置127a〜127dの最大位置に向かって各油圧サーボモータ11は動作する。このことにより、異常があると判定された油圧サーボモータ11のストローク位置と、他の通常な油圧サーボモータ11のストローク位置とのずれを低減することができる。このため、この油圧サーボモータ11のストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを水平に戻すことができ、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して、リングゲート5をスムースに開閉させることができる。
第15の実施の形態
次に、図24により、本発明の第15の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図24に示す第15の実施の形態において、各油圧サーボモータを、リングゲートの開方向および閉方向に連続して繰り返して動作させる点が主に異なり、他の構成は、図15乃至図18に示す第12の実施の形態と略同一である。なお、図24において、図15乃至図18に示す第12の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図24に示す算出条件指示ブロック150において、レベル1異常が発生した場合、レベル1異常信号134がAND回路191、192とNOT回路194、195とに入力され、警報信号163およびレベル1異常変化率設定信号954を出力するようになっている。このレベル1異常変化率設定信号954により、全ての油圧サーボモータ11の動作が停止する。また、レベル1異常信号134は、第3遅延タイマー197にも入力されるようになっている。
第3遅延タイマー197は、レベル1異常信号134が入力されてから設定時間経過後に、小変化率設定信号166、ゲイン切換信号167、および開閉微振動信号199を出力する。この開閉微振動信号199が指令位置算出ブロック100の第1加減算器105に入力されるようになっている。このようにして、リングゲート5の開方向および閉方向に連続して繰り返すように、すなわち微振動させるように、各油圧サーボモータ11が動作する。なお、この場合、開閉切換度差信号165(図18参照)は出力されないようになっている。
この際、リングゲート5が開方向に動作している場合には、指令位置算出ブロック100の全開側接点103を閉じ、閉方向に動作している場合には、全閉側接点104を閉じる。このことにより、各サーボモータを一定方向に緩動作させることができる。
また、第3遅延タイマー197は、第4遅延タイマー198に信号を出力し、第4遅延タイマー198は、この信号が入力されてから設定時間経過後に、AND回路193およびOR回路196を通してパイロット圧油用切換電磁弁50(図7および図9参照)に電磁弁動作指令信号169を出力するようになっている。この場合、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油が排出され、リングゲート5の弁体5aが自重により下降してリングゲート5が閉じられる。
このように本実施の形態によれば、油圧サーボモータ11のストロークに異常があると判定された場合、全ての油圧サーボモータ11を一旦停止させ、その後、各油圧サーボモータ11は、リングゲート5の開方向および閉方向に繰り返して動作する。このことにより、異常があると判定された油圧サーボモータ11のストローク位置と、他の通常な油圧サーボモータ11のストローク位置とのずれを低減することができる。このため、この油圧サーボモータ11のストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを、水平に戻すことができ、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して、リングゲート5をスムースに開閉させることができる。
第16の実施の形態
次に、図25により、本発明の第16の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図25に示す第16の実施の形態において、ストローク異常があると判定された油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室を、サーボ弁を介在させることなく圧油装置に連通させて圧油を排出するように非常用切換弁を切り換える点が主に異なり、他の構成は、図15乃至図18に示す第12の実施の形態と略同一である。なお、図25において、図15乃至図18に示す第12の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図25に示す算出条件指示ブロック150において、レベル2判定ブロック132からレベル2異常信号が出力された場合、AND回路201、NOT回路203、およびOR回路204を通して、除外確認部205に信号が入力される。この除外確認部205は、図17に示すサーボモータ番号検出ブロック140のメモリ142に記憶された油圧サーボモータ11の番号が、後述する動作指令の除外対象の油圧サーボモータ11に相当するか否かの確認が行われる。動作指令の除外対象でない場合には、この除外確認部205から、この油圧サーボモータ11に対応する非常用電磁弁26(図2等参照)に電磁弁動作指令信号207が出力されるようになっている。この電磁弁動作指令信号207が入力された非常用電磁弁26は、対応する非常用切換弁25からパイロット圧油を排出するように動作し、このことにより、非常用切換弁25は、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18を、サーボ弁21を介在させることなく圧油装置20に連通させて、この油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油装置20に圧油が排出されるように切り換わる。このようにして、メモリ142に記憶された番号の油圧サーボモータ11は自由になる。
この際、電磁弁動作指令信号207を出力した非常用電磁弁26に対応する油圧サーボモータ11(自由になった油圧サーボモータ11)の番号が、除外メモリ206に記憶され、動作指令の除外対象となる。その後、この番号に対応する油圧サーボモータ11が動作指令の除外対象となるように、除外確認部205において除外確認が行われる。
動作指令の除外対象である油圧サーボモータ11に対してレベル2異常信号が再度出力された場合、AND回路202を通してパイロット圧油用切換電磁弁50(図7および図9参照)に電磁弁動作指令信号207を出力するようになっている。この場合、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油が排出され、リングゲート5の弁体5aが自重により下降してリングゲート5が閉じられる。
また、レベル1異常が発生して、第1遅延タイマー160および第2遅延タイマー162が交互に動作している間に、動作カウンタ161により加算されていたカウントが所定回数を超えた場合、AND回路154およびOR回路204を通して、この油圧サーボモータ11が動作指令の除外対象でない場合には、非常用電磁弁26に電磁弁動作指令信号207が発せられる。そして、上述したように、この油圧サーボモータ11の番号がメモリ208に記憶され動作指令の除外対象となる。
このように本実施の形態によれば、油圧サーボモータ11のストローク異常がある場合に、非常用電磁弁26に電磁弁動作指令信号207を出力することにより、非常用切換弁25が切り換わり、ストローク異常があると判定された油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18を、サーボ弁21を介在させることなく圧油装置20に連通させて、これらの開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油装置20に圧油を排出することができる。このことにより、異常があると判定された油圧サーボモータ11のピストン14を自由にして、この油圧サーボモータ11のストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを、水平に戻すことができる。このため、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して、リングゲート5をスムースに開閉させることができる。
第17の実施の形態
次に、図26により、本発明の第17の実施の形態におけるリングゲート制御システムおよび制御方法について説明する。
図26に示す第17の実施の形態において、ストローク異常があると判定された油圧サーボモータに対応する非常用切換弁だけではなく、この油圧サーボモータと点対称に配置された他の油圧サーボモータに対応する非常用切換弁をも切り換える点が主に異なり、他の構成は、図25に示す第16の実施の形態と略同一である。なお、図26において、図25に示す第16の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図26に示す算出条件指示ブロック150において、メモリ142に記憶された油圧サーボモータ11が動作指令の除外対象でない場合に、除外確認部205から、この油圧サーボモータ11に対応する非常用電磁弁26(図2等参照)に電磁弁動作指令信号207が出力される。これと同時に、追加除外確認部211において、この油圧サーボモータ11と点対称に配置された他の油圧サーボモータ11が、動作指令の除外対象の油圧サーボモータ11に相当するか否かの確認が行われる。動作指令の除外対象でない場合には、この追加除外確認部211から、この他の油圧サーボモータ11に対応する非常用電磁弁26に電磁弁動作指令信号207が出力されるようになっている。このようにして、互いに点対称に配置された一対の油圧サーボモータ11に対応する非常用切換弁25が切り換わり、各油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油装置20に圧油が排出され、自由になるようになっている。なお、この他の油圧サーボモータ11の番号も、除外メモリ206に記憶され、動作指令の除外対象となる。
このように本実施の形態によれば、油圧サーボモータ11のストローク異常がある場合に、この油圧サーボモータ11に対応する非常用電磁弁26だけではなく、点対称に配置された他の油圧サーボモータ11に対応する非常用電磁弁26にも追加動作指令信号212を出力することにより、それぞれの非常用切換弁25が切り換わり、一対の油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油装置20に圧油をそれぞれ排出することができる。このことにより、異常があると判定された油圧サーボモータ11だけでなく、これと対をなす他の油圧サーボモータ11のピストン14をも自由にして、ストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを、水平に戻すことができる。このため、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して、リングゲート5をスムースに開閉させることができる。
本発明の変形例
次に、本発明によるリングゲート制御システムおよびリングゲート制御方法の変形例について説明する。
本変形例は、リングゲートが閉方向に動作している場合には、ストローク異常がある油圧サーボモータに対応する非常用切換弁のみを切り換え、リングゲートが開方向に動作している場合には、全ての非常用切換弁を切り換えるものであり、他の構成は図15乃至図18に示す第12の実施の形態と略同一である。
本変形例によれば、リングゲート5が閉方向に動作している間に、ストローク異常があると判定された場合には、このストローク異常がある油圧サーボモータ11に対応する非常用切換弁25のみが第1の状態(図3参照)から第2の状態(図4参照)に切り換えられる。すなわち、この非常用切換弁25のみが、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18を、サーボ弁21を介在させることなく圧油装置20に連通させる状態に切り換わる。このことにより、この油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18のみから圧油が排出されて、自由になる。このため、異常があると判定された油圧サーボモータ11のストローク位置と、他の通常な油圧サーボモータ11のストローク位置とのずれを低減することができる。この結果、この油圧サーボモータ11のストローク異常によって傾いていたリングゲート5の弁体5aを、水平に戻すことができ、リングゲート5の弁体5aが傾くことを抑制して、リングゲート5をスムースに開閉させることができる。
また、本変形例によれば、リングゲート5が開方向に動作している間に、ストローク異常が有ると判定された場合には、全ての非常用切換弁25が第1の状態(図3参照)から第2の状態(図4参照)に切り換えられる。すなわち、全ての非常用切換弁25が、油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18を、サーボ弁21を介在させることなく圧油装置20に連通させる状態に切り換わる。このことにより、全ての油圧サーボモータ11の開側ピストン室17および閉側ピストン室18から圧油を排出して、全ての油圧サーボモータ11を自由にすることができる。このため、リングゲート5を自重により下降させて、リングゲート5をスムースに閉じることができる。
1 水力機械
2 ケーシング
3 ステーベーン
4 ガイドベーン
5 リングゲート
5a 弁体
6 流路
7 上カバ
7a 上側パッキン
8 下カバ
8a 下側パッキン
10 リングゲート制御システム
11 油圧サーボモータ
12 シリンダ
13 ピストンロッド
14 ピストン
15 ロッド側カバ
16 ヘッド側カバ
17 開側ピストン室
18 閉側ピストン室
20 圧油装置
21 サーボ弁
22 圧油供給ライン
23 圧油排出ライン
24 制御装置
25 非常用切換弁
26 非常用電磁弁
30 開側排出ライン
30a 第1開側排出ライン
30b 第2開側排出ライン
31 閉側排出ライン
32 流量調整機構
33 集流弁
34 流量調整弁
35 追加流量調整弁
36 油圧モータ
40 開側排出ライン切換弁
50 パイロット圧油用切換電磁弁
60 パイロット圧油用切換弁
61 水車主軸
62 追加パイロット圧油用切換弁
63 追加圧油装置
70 圧油給排ライン
71 安全弁
72 安全弁ライン
80 圧油給排ライン切換弁
81 圧油分岐ライン
82 圧油分岐ライン切換弁
100 指令位置算出ブロック
101 全開目標設定部
102 全閉目標設定部
103 全開側接点
104 全閉側接点
105 第1加減算器
106 変化率決定部
107 積分算出部
108 ストローク指令位置
110 変化率設定ブロック
111 通常変化率設定部
112 停止変化率設定部
113 小変化率設定部
114 通常接点
115 停止接点
116 小変化率接点
120 フィードバックブロック
121 ストローク位置検出器
122 第2加減算器
123 比例器
124 アナログ出力変換器
125a、125b、125c、125d サーボ弁動作指令信号
126 絶対値計算部
127a〜127d ストローク実測位置
128a〜128d ストローク指令位置とストローク実測位置との差分の絶対値
130 レベル0判定ブロック
130a レベル0判定部
130b 加減算器
130c OR回路
131 レベル1判定ブロック
131a レベル1判定部
131b 加減算器
131c OR回路
132 レベル2判定ブロック
132a レベル2判定部
132b 加減算器
132c OR回路
133 レベル0異常信号
134 レベル1異常信号
135 レベル2異常信号
140 サーボモータ番号検出ブロック
141 番号検出部
142 メモリ
150 算出条件指示ブロック
151、152、153、154 AND回路
155、156、157、158 NOT回路
159 OR回路
160 第1遅延タイマー
161 動作カウンタ
162 第2遅延タイマー
163 警報信号
164 停止変化率設定信号
165 開閉切換動作信号
166 小変化率設定信号
167 ゲイン切換信号
168 カウンタ加算信号
169 電磁弁動作指令信号
170 平均値算出ブロック
171 平均値設定部
172 接点
173 平均値算出部
174 接点
180 最大値算出ブロック
181 最大値設定部
182 接点
183 最大値算出部
184 接点
191、192、193 AND回路
194、195 NOT回路
196 OR回路
197 第3遅延タイマー
198 第4遅延タイマー
199 開閉微振動信号
201、202 AND回路
203 NOT回路
204 OR回路
205 除外確認部
206 除外メモリ
207 電磁弁動作指令信号
211 追加除外確認部
212 追加動作指令信号

Claims (25)

  1. 水が流入する水力機械のケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御システムにおいて、
    リングゲートに連結され、当該リングゲートを駆動する複数の油圧サーボモータと、
    各油圧サーボモータに連結され、各油圧サーボモータに対して圧油を給排自在な圧油装置と、
    各油圧サーボモータと圧油装置との間に設けられ、当該油圧サーボモータに対する圧油の給排を切り換えて当該油圧サーボモータの動作方向を制御する第1の弁と、
    各油圧サーボモータと対応する第1の弁との間に設けられた第2の弁と、を備え、
    各油圧サーボモータは、シリンダと、リングゲートに連結され、シリンダ内を摺動自在なピストンと、シリンダ内においてピストンのリングゲート側に形成された開側ピストン室と、ピストンのリングゲートとは反対側に形成された閉側ピストン室とを有し、
    各第2の弁は、油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室と第1の弁との間を連通させる状態と、当該開側ピストン室および当該閉側ピストン室を、第1の弁を介在させることなく圧油装置に連通させて、当該開側ピストン室および当該閉側ピストン室から圧油装置に圧油を排出する状態とを切換自在であることを特徴とするリングゲート制御システム。
  2. 各第1の弁および各第2の弁は、対応する油圧サーボモータよりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のリングゲート制御システム。
  3. 各第2の弁に、対応する油圧サーボモータの開側ピストン室から排出される圧油を圧油装置に送る開側排出ラインと、当該油圧サーボモータの閉側ピストン室から排出される圧油を圧油装置に送る閉側排出ラインが連結され、
    このうち開側排出ラインに、当該油圧サーボモータの開側ピストン室から排出される圧油の流量を調整する流量調整機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のリングゲート制御システム。
  4. リングゲートに、2対以上の油圧サーボモータが連結され、油圧サーボモータの各対は、リングゲートの中心に対して点対称に配置されており、
    各対の油圧サーボモータのうちの一方の油圧サーボモータに対応する流量調整機構と、他方の油圧サーボモータに対応する流量調整機構とにより、単一の集流弁が構成され、
    この集流弁は、互いに点対称に配置された一対の油圧サーボモータの開側ピストン室からそれぞれ排出される圧油の流量を略同一にすることを特徴とする請求項3に記載のリングゲート制御システム。
  5. 各開側排出ラインのうち第2の弁と集流弁との間に、開側排出ライン切換弁が設けられ、
    開側排出ライン切換弁によって、開側排出ラインは、対応する第2の弁側に位置する第1開側排出ラインと、集流弁が設けられ、圧油装置側に位置する第2開側排出ラインとに分断され、
    各開側排出ライン切換弁は、第1開側排出ラインと第2開側排出ラインとを連通させる状態と、第1開側排出ラインを閉側排出ラインに連通させて、油圧サーボモータの開側ピストン室から排出される圧油を、集流弁を通過することなく圧油装置に排出する状態とを切換自在であることを特徴とする請求項4に記載のリングゲート制御システム。
  6. 第2の弁および開側排出ライン切換弁に、当該第2の弁および当該開側排出ライン切換弁に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換電磁弁が連結され、
    このパイロット圧油用切換電磁弁に、制御装置が接続され、
    制御装置からの指令信号を受けて、パイロット圧油用切換電磁弁により第2の弁および開側排出ライン切換弁からパイロット圧油が排出された場合、油圧サーボモータの開側ピストン室の圧油を第1開側排出ラインおよび第2開側排出ラインを通って排出させるとともに、当該油圧サーボモータの閉側ピストン室の圧油を閉側排出ラインを通って排出させることを特徴とする請求項5に記載のリングゲート制御システム。
  7. 第2の弁および開側排出ライン切換弁に、当該第2の弁および当該開側排出ライン切換弁に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換弁が連結され、
    このパイロット圧油用切換弁に、水力機械の速度を検出して、この検出された速度に基づいて、当該パイロット圧油用切換弁に対する追加パイロット圧油の給排を切り換える追加パイロット圧油用切換弁が連結され、
    水力機械の速度が所定の速度を超えた場合に、追加パイロット圧油用切換弁によりパイロット圧油用切換弁から追加パイロット圧油が排出され、このことにより、パイロット圧油用切換弁により第2の弁および開側排出ライン切換弁からパイロット圧油が排出されて、油圧サーボモータの開側ピストン室の圧油を第1開側排出ラインおよび第2開側排出ラインを通って排出させるとともに、当該油圧サーボモータの閉側ピストン室の圧油を閉側排出ラインを通って排出させることを特徴とする請求項5に記載のリングゲート制御システム。
  8. 第2の弁および開側排出ライン切換弁に、当該第2の弁および当該開側排出ライン切換弁に対するパイロット圧油の給排を切り換えるパイロット圧油用切換電磁弁が連結され、
    このパイロット圧油用切換電磁弁は、パイロット圧油用切換弁に直列に連結され、
    このパイロット圧油用切換電磁弁に、制御装置が接続されており、
    制御装置からの指令信号を受けて、パイロット圧油用切換電磁弁により第2の弁および開側排出ライン切換弁からパイロット圧油が排出された場合においても、対応する油圧サーボモータの開側ピストン室の圧油を第1開側排出ラインおよび第2開側排出ラインを通って排出させるとともに、当該油圧サーボモータの閉側ピストン室の圧油を閉側排出ラインを通って排出させることを特徴とする請求項7に記載のリングゲート制御システム。
  9. 各流量調整機構は、開側排出ラインを通る圧油の流量を調整自在な流量調整弁からなることを特徴とする請求項3に記載のリングゲート制御システム。
  10. 各集流弁と圧油装置との間に、集流弁から排出される圧油の流量を調整する追加流量調整弁が設けられていることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載のリングゲート制御システム。
  11. 各流量調整機構は、開側排出ラインを通る圧油の流量を調整自在な油圧モータからなり、
    各油圧モータの出力軸は互いに連結されていることを特徴とする請求項3に記載のリングゲート制御システム。
  12. 各油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室と第2の弁との間に、圧油給排ラインがそれぞれ連結され、
    各圧油給排ラインに、圧油の圧力が所定の圧力を超えた場合に圧油を圧油装置に排出する安全弁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のリングゲート制御システム。
  13. 各油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室と第2の弁との間に、圧油給排ラインがそれぞれ連結され、
    圧油給排ラインに、当該圧油給排ラインを開放する状態と閉塞する状態とを切り換える圧油給排ライン切換弁が設けられ、
    各圧油給排ラインのうち油圧サーボモータと圧油給排ライン切換弁との間から圧油分岐ラインが分岐し、この圧油分岐ラインは圧油装置に連結されており、
    圧油分岐ラインに、当該油圧サーボモータに対する圧油の給排を切り換えて当該油圧サーボモータの動作方向を制御する圧油分岐ライン切換弁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のリングゲート制御システム。
  14. 水が流入する水力機械のケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御方法において、
    リングゲートを駆動する複数の油圧サーボモータのストローク実測位置を測定し、これら測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータのストローク異常の有無を判定するステップと、
    ストローク異常があると判定された場合に、全ての油圧サーボモータを停止させるステップと、
    停止した各油圧サーボモータを、停止する前の動作方向とは反対方向に動作させるステップと、を備えたことを特徴とするリングゲート制御方法。
  15. 各油圧サーボモータを動作させた後、各油圧サーボモータを停止させるステップを更に備え、
    各油圧サーボモータを動作させるステップと、各油圧サーボモータを停止させるステップは、順次繰り返され、
    各油圧サーボモータの動作方向は、停止する前の動作方向とは反対方向であることを特徴とする請求項14に記載のリングゲート制御方法。
  16. 水が流入する水力機械のケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御方法において、
    リングゲートを駆動する複数の油圧サーボモータのストローク実測位置を測定し、これら測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータのストローク異常の有無を判定するステップと、
    ストローク異常があると判定された場合、全ての油圧サーボモータを停止させるステップと、
    各油圧サーボモータのストローク実測位置に基づいて、各ストローク実測位置の平均位置となる平均ストローク実測位置を算出するステップと、
    停止した油圧サーボモータを、この平均ストローク実測位置に向けて動作させるステップと、を備えたことを特徴とするリングゲート制御方法。
  17. 水が流入する水力機械のケーシングの内周側に設けられたステーベーンと、このステーベーンの内周側に設けられたガイドベーンとの間の水の流路を開閉自在な円筒状のリングゲートを制御するリングゲート制御方法において、
    リングゲートを駆動する複数の油圧サーボモータのストローク実測位置を測定し、これら測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータのストローク異常の有無を判定するステップと、
    ストローク異常があると判定された場合、全ての油圧サーボモータを停止させるステップと、
    各油圧サーボモータのストローク実測位置に基づいて、各ストローク実測位置の最大位置となる最大ストローク実測位置を求めるステップと、
    停止した油圧サーボモータを、最大ストローク実測位置に向けて動作させるステップと、を備えたことを特徴とするリングゲート制御方法。
  18. 各油圧サーボモータを動作させる際、リングゲートの開方向および閉方向に連続して繰り返し動作させることを特徴とする請求項14に記載のリングゲート制御方法。
  19. ストローク異常があると判定された油圧サーボモータの動作速度を、他の油圧サーボモータの動作速度よりも大きくすることを特徴とする請求項14乃至18のいずれかに記載のリングゲート制御方法。
  20. 請求項1に記載のリングゲート制御システムにおいてリングゲートを制御する方法であって、
    各油圧サーボモータのストローク実測位置を測定し、これら測定されたストローク実測位置に基づいて、各油圧サーボモータのストローク異常の有無を判定するステップと、
    ストローク異常があると判定された油圧サーボモータの開側ピストン室および閉側ピストン室を、第1の弁を介在させることなく圧油装置に連通させて、当該開側ピストン室および当該閉側ピストン室から圧油装置に圧油を排出するように第2の弁を切り換えるステップと、を備えたことを特徴とするリングゲート制御方法。
  21. リングゲートに、2対以上の油圧サーボモータが連結され、油圧サーボモータの各対は、リングゲートの中心に対して点対称に配置されており、
    第2の弁を切り換える際、ストローク異常がある油圧サーボモータに対応する第2の弁と、当該油圧サーボモータに点対称に配置された他の油圧サーボモータに対応する第2の弁とを切り換えることを特徴とする請求項20に記載のリングゲート制御方法。
  22. 第2の弁を切り換える際、リングゲートが閉方向に動作している場合には、ストローク異常がある油圧サーボモータに対応する第2の弁のみを切り換え、リングゲートが開方向に動作している場合には、全ての第2の弁を切り換えることを特徴とする請求項20に記載のリングゲート制御方法。
  23. ストローク異常の有無を判定する際、算出されたストローク指令位置と実測されたストローク実測位置との差分が所定の判定値を超えた場合に、当該ストローク実測位置をもつ油圧サーボモータにストローク異常があると判定することを特徴とする請求項14乃至22のいずれかに記載のリングゲート制御方法。
  24. ストローク異常の有無を判定する際、実測された各ストローク実測位置の偏差が所定の判定値を超えた場合に、当該ストローク実測位置をもつ油圧サーボモータにストローク異常があると判定することを特徴とする請求項14乃至22のいずれかに記載のリングゲート制御方法。
  25. ストローク指令位置は、予め設定された開方向動作する場合の目標設定値、または閉方向動作する場合の目標設定値に対して、現在のストローク指令位置をフィードバックして差分計算を行うことにより算出されることを特徴とする請求項24に記載のリングゲート制御方法。
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