JP2011121521A - エアバッグ用締付具およびエアバッグ - Google Patents

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章 原田
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Abstract

【課題】エアバッグ用インフレータの外周に配置されたバッグの外周に締付具を設置する際の作業を容易とすると共にエアーの漏れが生じにくいエアバッグ用締付具およびエアバッグを提供する。
【解決手段】締付具1は、インフレータにバッグを固定するための締付具1において、長尺のバネ鋼2が複数回巻回されることで大環状部3が形成され、大環状部3のバネ鋼2の両端部が巻回方向に所定の距離離隔しており、両端部の一方を直線状のフック4とし、他方を大環状部3よりも径の小さい第1の小環状部5とし、両者を巻回方向に沿って近づけ、フック4の端部と第1の小環状部5とを互いに係合させることを可能とし、かつ直線状の端部、たとえば、第1の直線部11および第2の直線部12からなる直線状の端部と大環状部3とをつなぐ第2の小環状部6を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグ用締付具およびエアバッグに関する。
エアバッグ用インフレータハウジングは、内部で発生する高圧力に耐えるものではなくてはならないため、高張力鋼板を使用し、製造に当たっては高度な技術が必要とされている。
従来から、帯状の金属片を環状に成形し、その一部をコの字状に径方向外側に隆起させた隆起部を備えた締付具が知られている(たとえば、特許文献1を参照)。この締付具は、締め付けられる部材の周囲に配置させた状態で、環状の径を小さくするように、すなわち隆起部のコの字の開口側を周方向に狭めるように変形することで、エアバッグ用のインフレータへ取り付けられるバッグ等を締め付けるものである。
特表2003−530523号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている締付具は、環状の径を小さくできる量(締め付け量)が小さい。その理由は、隆起部のコの字の開口側を狭める際に、大きな締め付け量を得ようとすれば、隆起部の長さを周方向に大きくしなければならず、そうすると締め付けの作業が困難となるためである。このように締め付け量が小さいと、エアバッグ用インフレータの外周に配置されたバッグの外周に締付具を設置する際の作業が困難となる。その理由は、そのバッグの取り付け部分の外周と締付具の隙間が小さくなりすぎるためである。
また、特許文献1記載の締付具の場合、環状の径を小さくする際に、その摩擦力でインフレータの外周に沿ってバッグを引っ張ってしまい、インフレータを囲むバッグの一部にしわが生じ易い。しわが生ずると、その部分からエアーが漏れることとなり、不良品となってしまう。
そこで、本発明の目的は、エアバッグ用インフレータの外周に配置されたバッグの外周に締付具を設置する際の作業を容易とすると共にエアーの漏れが生じにくいエアバッグ用締付具およびエアバッグを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のエアバッグ用締付具は、エアバッグ用インフレータにエアバッグ用のバッグを固定するためのエアバッグ用締付具において、長尺のバネ鋼が複数回巻回されることで大環状部が形成され、大環状部のバネ鋼の両端部が巻回方向に所定の距離離隔しており、両端部の一方を直線状とし、他方を大環状部よりも径の小さい第1の小環状部とし、両者を巻回方向に沿って近づけ、直線状の端部と第1の小環状部とを互いに係合させることを可能とし、かつ直線状の端部には、その直線状の端部と大環状部とをつなぐ第2の小環状部を備えている。
ここで、バネ鋼は、断面が四角形の四角柱形状であり、大環状部は、その四角柱の側面同士が対向して隣接していることが好ましい。
また、第1、第2の小環状部は、巻回方向とは反対の方向に沿って曲げられていると共に大環状部の径方向の外側に配置されていることが好ましい。
また、直線状の端部は、大環状部を横断するように伸びる第1の直線部と、その第1の直線部から折れ曲がり第2の小環状部側に伸びる第2の直線部とを有していることが好ましい。
また、大環状部は2巻きとされ、第1、第2の小環状部の径が大環状部の径の1/10〜1/4とされていることことが好ましい。
上記目的を達成するため、本発明のエアバッグは、エアバッグ用インフレータにバッグが締付具によって固定されたエアバッグにおいて、締付具は、長尺のバネ鋼が複数回巻回されることで大環状部が形成され、大環状部のバネ鋼の両端部が巻回方向に所定の距離離隔しており、両端部を巻回方向に沿って近づけ、両端部を互いに係合させることが可能であり、かつ大環状部の両端部は、大環状部よりも径の小さい小環状部を備えており、エアバッグ用インフレータは、その外周方向にその外周径を大きくする突起部を有し、バッグの開口部が突起部を覆った状態で、締付具は、突起部よりも開口部側でバッグの外周を大環状部で締め付ける際、両端部の摩擦力によるバッグの引っ張られを両端部の中間に位置する大環状部が阻止する。
ここで、両端部は、その一方を直線状とし、他方を大環状部よりも径の小さい第1の小環状部とし、直線状の端部と第1の小環状部とが互いに係合させることが可能であり、直線状の端部には、その直線部と大環状部とをつなぐ第2の小環状部を備えていることが好ましい。
本発明では、エアバッグ用インフレータの外周に配置されたバッグの外周に締付具を設置する際の作業を容易とすると共にエアーの漏れが生じにくいエアバッグ用締付具およびエアバッグを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る締付具の正面図である。 図1に示す締付具の平面図である。 図1に示す締付具の右側面図である。 本発明の実施の形態に係る締付具の両端が係合した状態の正面図である。 図4に示す締付具の平面図である。 図4に示す締付具の右側面図である。 本発明の実施の形態に係る運転席前方のエアバッグ、カーテンシールドエアバッグ等のエアバッグを示す図で、バッグとインフレータの固定状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る締付具の締め付け動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る締付具の変形例の正面図である。 図10に示す締付具の平面図である。 本発明の実施の形態に係る締付具の第1の直線部に相当する部分の形状の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る運転席前方のエアバッグ、カーテンシールドエアバッグ等のエアバッグ用締付具(以下、「締付具」と略記する。)の構成について、図面を参照しながら説明する。
図1は、 本発明の実施の形態に係る締付具1の正面図を示している。図2は、図1に示す締付具1の平面図である。そして、図3は、図1に示す締付具1の右側面図である。この締付具1は、長尺のバネ鋼2(40C硬鋼線(SW−A))からなる。このバネ鋼2は、断面が四角形の四角柱形状をしている。
締付具1は、バネ鋼2の四角柱の側面同士が対向して隣接するように2回弱巻回され、円環状に成形されている。すなわち、バネ鋼2は、2巻き弱されている。その環状部は、大環状部3となる。バネ鋼2の両端部は、巻回方向に所定の距離離隔している。そして、バネ鋼2の両端部の一方は、直線状のフック4とされ、他方は、大環状部3よりも径の小さい円形の第1の小環状部5とされている。フック4には、その直線部(後述する第1の直線部11および第2の直線部12)と大環状部3とをつなぐ円形の第2の小環状部6を備えている。なお、図1において、大環状部3の内径W1は、22mmとされ、外形W2は30mmとされている。
フック4は、大環状部3を横断するように伸びる第1の直線部11と、その第1の直線部11から折れ曲がり第2の小環状部6側に伸びる第2の直線部12とを有している。ここで、フック4は、第1の小環状部5に引っかかり易くするため、第1の直線部11と第2の直線部12のなす角α1は、90度未満とされている。この実施の形態では、80度とされている。また、第1の小環状部5の内径W3および第2の小環状部6の内径W4は、共に4mmとされ、大環状部3の内径W1の2/11とされている。また、第1の小環状部5および第2の小環状部6は、上述の巻回方向とは反対の方向に沿ってかつ径方向外側に曲げられることで、大環状部3の径方向の外側に共に配置されている。一直線状のバネ鋼2を図1、図2および図3に示す形状にして締付具1とするためには、直線状のバネ鋼2を無理矢理曲げて成形する。その後、残留応力を除くために低温焼きなましを行うが、この残留応力除去は省略しても良い。
また、第1の小環状部5とフック4は、それらを大環状部3の巻回方向に沿って近づけ、フック4の先端部分となる第1の直線部11を第1の小環状部5の孔部14に挿入し、両者を互いに係合させることが可能となっている。ここで、孔部14は大環状部3の外周に接するように形成され、同様に第2の小環状部6の孔部15も大環状部3の外周に接するように形成されている。このような形状とすることで、第1、第2の小環状部5,6が大環状部3の内周側に飛び出ることはなく、かつ締付具1の径方向の大きさの拡大を防ぐことができる。
図4は、本発明の実施の形態に係る締付具1の両端が係合した状態の正面図を示している。図5は、図4に示す締付具1の平面図である。そして、図6は、図4に示す締付具1の右側面図である。図1、図2および図3に示す締付具1の第1の小環状部5とフック4を、上述の巻回方向に沿って近づけた結果、バネ鋼2が変形して大環状部3の内径W1は、18mmまで小さくなる。すなわち、図4において、大環状部3の内径W1は、18mmとされている。
締付具1の両端を係合させるには、第1、第2の小環状部5,6の両端を挟み込むように動作するレンチキュラーのような治具17を使用して、第1、第2の小環状部5,6を近づけ、第1の直線部11を第1の小環状部5の孔部14に入れることで達成する。締付具1の両端が係合した状態では、第1の直線部11と第1の小環状部5とに互いを遠ざけようとする強いバネ力が働く。この結果、第1の直線部11と第2の直線部12のなす角α1は、より大きなα2となる。しかし、この角α2と角α1の差は小さいのが好ましく、この実施の形態では、0度を超え5度以下としているが、0度を超え3度以下とするのがより好ましい。また、第1の小環状部5は、その大環状部3との接続部18が大環状部3に近づくように引っ張られる。この結果、締付具1が取り付けられるインフレータ等の部材の外径が18mmより大きくても締付具1を取り付けることができることとなる。また、このとき第1の小環状部5の先端と大環状部3の外周との間隔Gは、図1の状態のときに比べ図4の状態のときの方が広くなる。この結果、作業者は、インフレータ等取り付け部材の外径が18mmより大きいことを認識できる。
そして、フック4の第1の直線部11を第1の小環状部5の孔部14から外し、締付具1の両端の係合を解くと、バネ鋼2のバネ性によって図1、図2および図3に示す締付具1の形状へと戻る。すなわち、大環状部3の径W1は、22mmに戻る。
以下、本発明の実施の形態に係る運転席前方のエアバッグ、カーテンシールドエアバッグ等のエアバッグの構成について、図面を参照しながら説明する。図7は、エアバッグ21を示す図で、布製のバッグ22と、いわゆるハイテンション材を成形したインフレータ23との固定状態を示す断面図である。
エアバッグ21は、エアバッグ用のインフレータ23にバッグ22が締付具1によって固定されているものである。締付具1は、長尺のバネ鋼2が上述のように2回弱巻回されることで大環状部3が形成されている。そして、上述のように、締付具1は、大環状部3のバネ鋼2の両端部が巻回方向に所定の距離離隔している(図示省略)。そして、上述のように、締付具1は、両端部を巻回方向に沿って近づけ、両端部を互いに係合させることが可能である。そして、上述のように、大環状部3の両端部は、大環状部3よりも径の小さい第1の小環状部5および第2の小環状部6を備えている(図示省略)。
そして、インフレータ23は、その先端の円筒状の開口24側に外周方向にその外周径を大きくする円輪状の突起部25を有している。そして、バッグ22の開口部26が突起部25を覆った状態で、締付具1は、突起部25よりも開口部26側でバッグ22の外周を大環状部3で締め付ける。このとき、両端部の摩擦力によるバッグ22の引っ張られを両端部の中間に位置する大環状部3が阻止している。
すなわち、図8に示すように、第1、第2の小環状部5,6が矢示Aのように互いに近づくと、第1の小環状部5につながる大環状部3であって第1の小環状部5に近い部分は、その摩擦力によりバッグ22を矢示B1の方向に引っ張り、一方、第2の小環状部6に近い部分は、その摩擦力によりバッグ22を矢示B2の方向に引っ張る。しかしながら、第1、第2の小環状部5,6から離れた部分である中間の大環状部3(これは、2巻きの大環状部3の中の中間の1巻き程度に相当)は、内径が小さくなるのみで矢示B1,B2のいずれの方向にも動かない。このため、第1、第2の小環状部5,6が矢示B1,B2の方向に動くとバッグ22にしわが生じ易いが、中間の大環状部3がどちらの方向にも動かないことで、しわの発生を阻止している。
ここで、上述のように、両端部は、その一方を直線状とし、他方を大環状部3よりも径の小さい第1の小環状部5とし、直線状のフック4と第1の小環状部5とが互いに係合させることが可能である。そして、直線状のフック4には、上述したように、第1の直線部11および第2の直線部12と大環状部3とをつなぐ第2の小環状部6を備えている。
図7に示す締付具1は、図4に示す締付具1のように、大環状部3の径W1が小さくなった状態のものである。そして大環状部3は、バッグ22の外周を締め付けることで、バッグ22に食い込むようにされている。なお、締付具1が図1に示す状態のときには、大環状部3の径W1が大きく、バッグ22の外周と締付具1との間に十分な隙間を有した状態でバッグ22の外周に締付具1を配置することができる。すなわち、インフレータ23の開口24側から締付具1を組み込んだ後、バッグ22をインフレータ23の外周と、締付具1の大環状部3の内周との間を容易に通すことができる。また、締付具1の締め付けの過程では、締付具1の両端部以外の部分が上述のようにバッグ22の外周を押さえ付けながら徐々に締め付け力を高めることとなる。
(本発明の実施の形態によって得られる主な効果)
本発明の実施の形態に係る締付具1およびエアバッグ21は、締付具1を締め付ける前の状態(図1,2および3に示す状態)と、締付具1を締め付けた後の状態(図4,5および6に示す状態)と、における大環状部3の径W1の差を大きくすることが可能である。よって、バッグ22の外周と締付具1の大環状部3の内周との間に十分な隙間を有した状態でバッグ22の外周に締付具1を配置することができ、インフレータ23の外周に配置されたバッグ22の外周に締付具1が配置される構成を容易に形成することができる。
また、大環状部3は、バネ鋼2が2回弱巻回されて形成されている。そのため、締付具1の締め付けの際に、バネ鋼2の両端以外の部分がバッグ22の外周を押さえ付けながら徐々に締め付け力を高めることとなる。よって、締付具1の締め付けによってバッグ22にしわが生じるのを抑制することができ、エアバッグ21のエアーの漏れが生じにくくなる。
ここで、バネ鋼2は、断面が四角形の四角柱形状であり、大環状部3は、その四角柱の側面同士が対向して隣接している。この大環状部3の内側の面は、バッグ22と直接接触する部位である。その内側の面、すなわち、中心側の面27は、隣接するバネ鋼2に渡り同一平面上の平面28とすることができるため、締付具1の締め付けの際に、バッグ22に対する摩擦を極力小さくすることができる。そのため、バッグ22のしわの発生をより抑制できる。
また、第1の小環状部5および第2の小環状部6は、上述の巻回方向とは反対の方向に沿って曲げられている。そのため、第1の小環状部5および第2の小環状部6を大環状部3の径方向の外側に配置するように曲げ成形することが容易となる。また、第1の小環状部5および第2の小環状部6を大環状部3の径方向の外側に配置する際に、大環状部3に近い位置に配置することが容易となる。そのように配置することで、締付具1の径方向の大きさを小型化することができる。
また、フック4は、大環状部3を横断するように伸びる第1の直線部11と、その第1の直線部11から折れ曲がり第2の小環状部6側に伸びる第2の直線部12とを有している。そのため、第1の小環状部5とフック4を上述の巻回方向に沿って近づけることで、フック4の先端部分を第1の小環状部5の孔部14に挿入し易くなる。
また、大環状部3は2巻き弱とされている。そのため、バネ鋼2の両端部を上述の巻回方向に沿って近づけ締め付ける際の距離を小さくしても、締付具1の締め付け前後の大環状部3の内径W1の差を大きくできる。バネ鋼2の両端部を上述の巻回方向に沿って近づける距離が小さくて済めば、締め付けて両端部を互いに係合させる操作が容易となり、好ましい。そして、第1の小環状部5および第2の小環状部6の内径W3,W4が大環状部3の内径W1の2/11とされている。そのため、第1の小環状部5および第2の小環状部6を狭持しながらバネ鋼2の両端部を上述の巻回方向に沿って近づけることが容易となる。
本発明の実施の形態に係るエアバッグ21は、インフレータ23とバッグ22との固定に締付具1を用いている。そのため、上述のようにエアバッグ21は、インフレータ23の外周に配置された締付具1に対してバッグ22を設置する際の作業が容易となり、また、エアバッグ21のエアーの漏れが生じにくくなる。
また、インフレータ23は、その外周方向にその外周径を大きくする突起部25を有し、バッグ22の開口部26が突起部25を覆った状態で、締付具1は、突起部25よりも開口部26側でバッグ22の外周を大環状部3で締め付けている。そのため、締付具1が万が一緩んでしまった場合でも、エアバッグ21が動作する際に締付具1と突起部25の周面との間でバッグ22を押さえ付けることができ、エアバッグ21の正常な動作を確保し得る。
また、エアバッグ21は、バッグ22の外周を大環状部3で締め付ける際、両端部の摩擦力によるバッグ22の引っ張られを両端部の中間に位置する大環状部3が阻止している。そのため、バッグ22は、締付具1による締め付け作業の際にしわが発生する方向への力を受け難い。
また、エアバッグ21は、締付具1を用いているため、バネ鋼2の両端部は、その一方をフック4とし、他方を大環状部3よりも径の小さい第1の小環状部5とし、フック4の端部と第1の小環状部5とが互いに係合させることが可能である。そして、フック4の端部には、そのフック4と大環状部とをつなぐ第2の小環状部6を備えている。この第2の小環状部6は、第1の小環状部5と対になって締め付け作業の際に力が加えられる部位となることができる。
(他の形態)
以上、本発明の実施の形態における締付具1およびエアバッグ21について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更実施可能である。
本発明の実施の形態に係る締付具1は、インフレータ23にバッグ22を固定するための締付具1において、長尺のバネ鋼2が複数回巻回されることで大環状部3が形成され、大環状部3のバネ鋼2の両端部が巻回方向に所定の距離離隔しており、両端部の一方を直線状のフック4とし、他方を大環状部3よりも径の小さい第1の小環状部5とし、両者を巻回方向に沿って近づけ、フック4の端部と第1の小環状部5とを互いに係合させることを可能とし、かつ第1の直線部11および第2の直線部12からなる直線状の端部と大環状部3とをつなぐ第2の小環状部6を備えている。
ここで、複数回としては、2回弱、3回弱、4回弱等としても良い。また、第2の小環状部6を設けず、大環状部3から直接、フック4を設けるようにしても良い。また、第1の小環状部5および第2の小環状部6は、円環状の形状の他に四角形の環状等他の形状の環状としても良い。さらに、環状ではなく大環状部3からその周方向に伸びる棒状または曲がった棒状等とすることができる。すなわち、第1の小環状部5は、環状の形状ではなく、フック4と係合可能な形状であれば、フック4と同様な形状等どのような形状としても良い。また、フック4は、第1の直線部11または第2の直線部12を有さず、連続した曲線からなり孔部14へと挿入可能な形状となっていても良い。
また、バネ鋼2は、断面が四角形の四角柱形状であり、大環状部3は、その四角柱の側面同士が対向して隣接している。しかし、バネ鋼2は、断面が円形の円柱状の形状等、他の形状であっても良い。また、バネ鋼2としては、上述の硬鋼線であるSWAや他の硬鋼線であるSWB,SWCとしたり、その他にピアノ線(SWP)、ばね用ステンレス鋼線(SUS304−WPA,SUS430)、鉄(SWRM,SS,SGD等)等としても良い。
また、第1の小環状部5および第2の小環状部6は、巻回方向とは反対の方向に沿って曲げられている。しかし、第1の小環状部5または第2の小環状部6は、巻回方向と同じ方向に沿って曲げられていても良い。また、第1の小環状部5および第2の小環状部6は、大環状部3の径方向の外側に隣接して配置されている。しかし、第1の小環状部5または第2の小環状部6は、大環状部3の径方向の外側に隣接せず、たとえば図9、図10に示すように、大環状部3の径方向の外側に伸びる直線部分31を設けた上で、その直線部分31の先端に配置されても良い。すなわち、第1の小環状部5または第2の小環状部6は、大環状部3の径方向の外側に離隔して配置されていても良い。このように離隔することで、第1の小環状部5および第2の小環状部6を狭持して締め込み作業をする際に要する力を、てこの原理により低減することができる。また、直線部分31の弾性力によって、インフレータ23等の外径のばらつきに対処しやすくなる。
また、フック4は、第1の小環状部5側に伸びる第1の直線部11と、その第1の直線部11から折れ曲がり第2の小環状部6側に伸びる第2の直線部12とを有している。そして、両直線部11,12のなす角α1は、80度とされている。しかし、角α1は、90度としたり、70度としたりしても良い。この角α1は、70〜85度とするのが、外れ難さと係合の容易性を考慮すると好ましいが、75〜80度とするのがより好ましい。たとえば、第1の直線部11に相当する部分は、図11に示すように、第1の小環状部5側とは反対側の方向に伸びる第1直線部41と、この第1直線部41とつながり反対方向に伸びる第2直線部42とで形成されるものとしても良い。また、第2の小環状部6も、環状とせず、図11に示すような形状としたり、フック4のような形状としたりしても良い。
また、大環状部3は2巻き弱とされているが、3巻き弱、4巻き弱または5巻き弱等としたり、2巻き半や3巻き半等としたりすることができる。ただし、締め付け前後の大環状部3の内径W1の差を大きくする観点からは、巻き数は少なくすることが好ましく、2巻き前後または3巻き前後とすることが好ましい。また、第1の小環状部5および第2の小環状部6の内径W3,W4が大環状部3の内径W1の2/11とされている。しかし、この値に限定されることなく、各々の内径W1,W3,W4の値を適宜設定できる。たとえば、第1の小環状部5および第2の小環状部6を狭持しながらバネ鋼2の両端部を上述の巻回方向に沿って近づけることを容易ととするためには、1/10以上とすることが好ましい。また、締付具1の小型化を図るためには、内径W1に対して内径W3,W4は、1/4以下とすることことが好ましい。
本発明の実施の形態に係るエアバッグ21は、インフレータ23にバッグ22が締付具1によって固定されたエアバッグ21において、締付具1は、長尺のバネ鋼2が複数回巻回されることで大環状部3が形成され、大環状部3のバネ鋼2の両端部が巻回方向に所定の距離離隔しており、両端部を巻回方向に沿って近づけ、両端部を互いに係合させることが可能であり、かつ大環状部3の両端部は、大環状部3よりも径の小さい第1の小環状部5および第2の小環状部6を備えており、インフレータ23は、その外周方向にその外周径を大きくする突起部25を有し、バッグ22の開口部26が突起部25を覆った状態で、締付具1は、突起部25よりも開口部26側でバッグ22の外周を大環状部3で締め付ける際、両端部の摩擦力によるバッグ22の引っ張られを両端部の中間に位置する大環状部3が阻止している。
しかし、突起部25は、円輪状ではなく、円周状にかつ間欠的に突起が設けられるものとしても良い。また、インフレータ23に突起部25を設けたようにしても良い。さらに締付具1は、インフレータ23ではなく、自動車の他の部材や水道管等の自動車以外の部材に取り付けるようにしても良い。
また、エアバッグ21は、締付具1を用いているため、両端部は、その一方をフック4とし、他方を大環状部3よりも径の小さい第1の小環状部5とし、フック4と第1の小環状部5とが互いに係合させることが可能であり、フック4には、第1の直線部11および第2の直線部12と大環状部3とをつなぐ第2の小環状部5を備えている。しかし、エアバッグ21は、このような構成を備えている必要はない。たとえば、フック4は、第1の直線部11または第2の直線部12を有さず、連続した曲線からなり孔部14へと挿入可能な形状となっていても良い。また、フック4と第2の小環状部6からなる形状を、他端側にも同じように配置しても良い。すなわち、対称形状としても良い。
また、バッグ22は、布製とされているが、たとえば樹脂シート製等としても良い。また、インフレータ23は、ハイテンション材からなるものを用いているが、これに限定されることなく他の材質のものを用いても良い。また、バネ鋼2は、40C硬鋼線(SW−A)を用いているが、60C硬鋼線(SW−B)、または80C硬鋼線(SW−C)等を用いても良い。
また、エアバッグ21に用いられる締付具1は、第1の小環状部5とフック4を、巻回方向に沿って近づけて大環状部3の内径W1を小さくした後、フック4の先端部分を第1の小環状部5の孔部14から外し、締付具1の両端の係合を解くと、バネ鋼2のバネ性によって元の締付具1の形状へと戻るようにしている。しかし、大環状部3の内径W1を小さくし、締め付けた段階でバネ鋼2が塑性変形し、その後、元の形状には戻らないこととしても良い。
1 締付具
2 バネ鋼
3 大環状部
4 フック
5 第1の小環状部
6 第2の小環状部
11 第1の直線部
12 第2の直線部
21 エアバッグ
22 バッグ
23 インフレータ
25 突起部
26 開口部

Claims (5)

  1. エアバッグ用インフレータにエアバッグ用のバッグを固定するためのエアバッグ用締付具において、
    長尺のバネ鋼が複数回巻回されることで大環状部が形成され、
    上記大環状部の上記バネ鋼の両端部が上記巻回方向に所定の距離離隔しており、
    上記両端部の一方を直線状とし、他方を上記大環状部よりも径の小さい第1の小環状部とし、両者を上記巻回方向に沿って近づけ、上記直線状の端部と第1の小環状部とを互いに係合させることを可能とし、
    かつ上記直線状の端部には、その直線状の端部と上記大環状部とをつなぐ第2の小環状部を備えていることを特徴とするエアバッグ用締付具。
  2. 請求項1記載のエアバッグ用締付具において、
    前記直線状の端部は、前記大環状部を横断するように伸びる第1の直線部と、その第1の直線部から折れ曲がり前記第2の小環状部側に伸びる第2の直線部とを有していることを特徴とするエアバッグ用締付具。
  3. 請求項1または2記載のエアバッグ用締付具において、
    前記大環状部は2巻きとされ、前記第1、第2の小環状部の径が前記大環状部の径の1/10〜1/4とされていることを特徴とするエアバッグ用締付具。
  4. エアバッグ用インフレータにバッグが締付具によって固定されたエアバッグにおいて、
    上記締付具は、長尺のバネ鋼が複数回巻回されることで大環状部が形成され、
    上記大環状部の上記バネ鋼の両端部が上記巻回方向に所定の距離離隔しており、
    上記両端部を上記巻回方向に沿って近づけ、上記両端部を互いに係合させることが可能であり、
    かつ上記大環状部の上記両端部は、上記大環状部よりも径の小さい小環状部を備えており、
    上記エアバッグ用インフレータは、その外周方向にその外周径を大きくする突起部を有し、
    上記バッグの開口部が上記突起部を覆った状態で、上記締付具は、上記突起部よりも上記開口部側で上記バッグの外周を上記大環状部で締め付ける際、上記両端部の摩擦力による上記バッグの引っ張られを上記両端部の中間に位置する上記大環状部が阻止することを特徴とするエアバッグ。
  5. 請求項4記載のエアバッグにおいて、
    前記両端部は、その一方を直線状とし、他方を前記大環状部よりも径の小さい第1の小環状部とし、上記直線状の端部と上記第1の小環状部とが互いに係合させることが可能であり、
    前記直線状の端部には、その直線部と前記大環状部とをつなぐ第2の小環状部を備えていることを特徴とするエアバッグ。
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