JP2011117620A - センサおよび加湿制御システム - Google Patents

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英樹 冨森
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Abstract

【課題】導電性の安定及び向上を図るシートセンサを提供する。
【解決手段】シートセンサ10は、表面部12と保水層15とを含む電極層16を有する。表面部12は、表面が、車両の運転席の座面を形成するとともに、着座した運転者の臀部と着衣を介して接する。電極層16に含まれる保水層15は、第1の流路部19の通孔19aを通じて加湿空気が送られる。すなわち、電極層16は、導電性を有するとともに、保水層15により保水性を有する。よって、保水層15に水分を供給することにより電極層16の保水性を高めることができる。そして、表面部12における水分置換を促進して運転者の臀部部分の着衣を適切に加湿し、シートセンサ10の導電性の安定及び向上を図ることができる。
【選択図】図3B

Description

本発明は、センサおよび加湿制御システムに関する。
従来から、人の覚醒変化を捉えるためには心電計測が有効であり、心拍の揺らぎが人の覚醒度の低下の兆候を含むことが知られる。そのため、操作時の覚醒度の低下が重大な事故に繋がる装置の操作者の心拍を計測することにより覚醒度の低下を検出することが検討されている。
人の心拍を計測する場合には、電極であるセンサを人体に接触させることが求められる。人体に複数のセンサを接触させ、これら複数のセンサにより検知される電位差を計測することで、人の心拍を計測することができる。そして、センサを着衣の上から人体に接触させる場合には、ノイズの混入を極力回避してセンサの導電性を確保して人の心拍信号の検知感度を保つために、センサ及びその周辺に適度な湿度をもたせる。
例えば、表装がセンサとして機能する座席の背もたれや座面の表装に送風孔を設け、この送風孔を介して湿度を適切に調整した空気を表装に供給することにより、センサの湿度を調整して人の心拍信号の検知感度を保つ従来技術がある。
また、例えば、車両の運転者の心拍を計測するために、座席の背もたれにシートバック電極と、座席の座面に座面電極とを設けたセンサの構成方法に関する従来技術がある。この従来技術では、シートバック電極及び座面電極と、人体とを容量結合させて心電信号を検知する。そして、センサの心電信号の検知感度を保つために、背もたれや座面の温度もしくは加湿を制御して、人体の皮膚に対するセンサ及びその周辺の相対湿度を調整する。
特開2009−106673号公報
しかしながら、上述した従来技術では、座面の表装に人体の臀部や背中が密着して送風孔が塞がれてしまう場合があった。送風孔が塞がれてしまうと、湿度を適切に調整した空気が表装に供給さないためセンサの湿度が適切に調整されず、センサの心拍信号の検知感度を適切に保つことができない場合があった。センサの検知感度が低下すると、人体の心拍信号を正確に計測することができないため、問題があった。
開示技術は、上記に鑑みてなされたものであって、座席に取り付けられるセンサであって、センサの導電性の安定及び向上を図ることのできるセンサおよび加湿制御システムを提供することを目的とする。
開示技術のセンサの一態様は、座席の座面を形成するとともに、導電性と保水性とを有する電極層と、前記電極層に水分を供給する電極層水分供給手段とを備えることを要件とする。
開示技術のセンサの一つの態様によれば、センサの導電性の安定及び向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るシートセンサが適用される加湿制御システムの構成を示す概略図である。 図2は、座席に配置されたシートセンサを示す斜視図である。 図3Aは、シートセンサの表面を示す上視図である。 図3Bは、図3AのシートセンサのA−A断面図である。 図3Cは、図3Aのシートセンサに被験者が着座した状態のA−A断面図である。 図4Aは、実施の形態2に係るシートセンサを示す上視図である。 図4Bは、図4AのシートセンサのA−A断面図である。 図4Cは、図4Aのシートセンサに被験者が着座した状態のA−A断面図である。 図5Aは、実施の形態3に係るシートセンサを示す上視図である。 図5Bは、図5AのシートセンサのA−A断面図である。 図5Cは、図5Aのシートセンサに被験者が着座した状態のA−A断面図である。
以下に、開示技術のセンサの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。センサは、人体情報取得装置が人体の心拍の変化を計測する際に、人体の各部位の電位を検知する。以下の実施例では、センサは、自動車等の車両の運転席に座面に設けられるシートセンサを例として説明する。また、電位を計測する対象となる人を被験者と呼ぶことにする。しかし、車両の運転席に限定されず、他の装置の操作席や被験者が時間的に継続して接する場所に設けられる被験者の心拍を計測するセンサであってもよい。すなわち、以下の実施例により開示技術が限定されるものではない。また、各実施例は、矛盾を発生させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[加湿制御システムの概略構成]
図1は、実施例1に係るシートセンサが適用される加湿制御システムの構成を示す概略図である。加湿制御システムは、センサシステムともいう。図1に示すように、実施例1に係るシートセンサが適用される加湿制御システムSは、車両の運転者である被験者hが着座する座席s0、車両を操舵する操舵部st、人体情報取得装置100a、加湿制御装置100b、空調装置100cを含む。
座席s0は、座席s0に着座した際に、被験者hの臀部が接する着座部s1、被験者hの背中が接する背もたれ部s2を有する。着座部s1の内部には、シートセンサ10が設けられる。また、操舵部stには、図示しないハンドルセンサが設けられる。上述の通り、シートセンサ10を設ける場所は、着座部s1に限る必要は無い。例えば背もたれ部s2に設けることが考えられる。
人体情報取得装置100aは、シートセンサ10により検知された被験者hの臀部の電位と、ハンドルセンサにより検知された操舵部stを握持する被験者hの手のひらの電位との電位差に基づいて被験者hの心拍を計測する。また、人体情報取得装置100aは、被験者hの臀部の電位と、被験者hの手のひらの電位との電位差信号に含まれるノイズの強度、電位差信号の変化量等の情報を加湿制御装置100bへ入力する。
加湿制御装置100bは、人体情報取得装置100aから入力されたノイズの強度、電位差信号の変化量等の情報に応じて空調装置100cを制御する。例えば、ノイズの強度が高い場合には、加湿空気を送出する制御を行なう。すなわち、空調装置100cは、加湿制御装置100bにより添加する水分量が調整された空気をシートセンサ10に供給する。具体的には、第1の流路部18と第2の流路部19とにそれぞれ加湿空気を送出する。加湿制御装置100bの例として、水分を霧状にする超音波式のミスト発生器が考えられる。
[シートセンサの配置]
図2は、座席に配置されたシートセンサを示す斜視図である。シートセンサ10は、座席s0の着座部s1の座面を含むように配置される。シートセンサ10は、座席s0に着座した被験者hの臀部と着衣を介して接する。そして、シートセンサ10は、被験者hの臀部の電位を検知する。
なお、シートセンサ10は、座席s0の背もたれ部s2の座面を含むように配置されてもよい。この場合には、シートセンサ10は、座席s0に着座した被験者hの背中と着衣を介して接する。そして、シートセンサ10は、被験者hの背中の電位を検知する。そして、人体情報取得装置100aは、シートセンサ10により検知された被験者hの背中の電位と、ハンドルセンサにより検知された操舵部stを握持する被験者hの手のひらの電位との電位差に基づいて被験者hの心拍を計測してもよい。すなわち、シートセンサ10により電位を検知する被験者hの身体部位は、被験者hの適切な所定の身体部位であればよい。
[実施例1に係るシートセンサの構成]
次に、図面を用いて、実施例1に係るシートセンサの構成の詳細について説明する。図3Aは、シートセンサの表面を示す上視図である。また、図3Bは、図3AのシートセンサのA−A断面図である。図3Aに示すように、シートセンサ10は、略四角形型で平面状のセンサ本体部11により形成される。シートセンサ10の形状は、この形状に限られるものではないが、人体との接触面がなるべく広くなる形状が望ましい。
図3A及び図3Bに示すように、シートセンサ10のセンサ本体部11は、シート表面として形成された凹凸状の表面部12と保水層15とを含む電極層16を有する。表面部12は、導電繊維を編み込んだ立体的な構造の織り目となる。すなわち、電極層16は、表面部12により導電性を有するとともに、保水層15により保水性を有する。保水層15は、含有水分量を調整することが可能な素材である。例えば、水分量が多い湿った空気を送り込むことにより保水層15の含有水分量は増加し、水分量が少ない乾燥した空気を送り込むことにより保水層15の含有水分量は減少する。
表面部12は、車両の運転席の例えば座面を形成するとともに、着座した運転者の臀部と着衣を介して接する。表面部12は、例えば導電繊維を編み込んだ2枚の布の間に、綿材等を挟んで格子状に縫い付けたキルティング状部材である。なお、保水層15を含む電極層16がキルティング状に形成されてもよい。
表面部12は、複数の表面凹部13と複数の表面凸部14とを含む。表面部12は、全面において表面凹部13及び表面凸部14により形成される凹凸状となる。このため、図3Cに示すように、表面部12に被験者が座ると、被験者の着衣と表面凸部14が接することになり、表面凹部13が空気の流路になる。よって、表面凹部13及び表面凸部14が存在しない場合と比べて、着衣に加湿空気が接触する接触面積を広くすることができる。また、流路部18から送られた加湿空気は、流路をふさがれることが無く、着衣に沿って流れることができる。
したがって、空調装置100cから第1の流路部18を介して表面部12の表面に供給される水分、及び、空調装置100cから第2の流路部19を介して保水部15に供給される水分を運転者の臀部の着衣へと速やかに転写することができる。もしくは、加湿空気の方が着衣よりも乾いていれば、着衣の水分を加湿空気へ速やかに転写する、すなわち着衣を速やかに乾燥させることができる。
また、シートセンサ10は、空気を搬送する空気流路部17と、この空気流路部17から2方向に分岐する第1の流路部18と第2の流路部19とを有する。すなわち、電極層16の表面部12には、第1の流路部18の通孔18aを通じて加湿空気が送られる。また、電極層16に含まれる保水層16には、第2の流路部19の通孔19aを通じて加湿空気が送られる。なお、加湿空気とは、添加される水分が調整された空気をいう。
第1の流路部18は、表面部12の表面へ水分を含んだ空気を送り出す。具体的には、第1の流路部18の開口部18aを通じて加湿空気が送出され、運転者の臀部の着衣が加湿される。第2の流路部19は、保水層15に加湿した空気を送り出す。具体的には、第2の流路部19の開口部19aを通じて保水層15に対して加湿空気が送出され、保水層15に水分が補給される。開口部18a及び開口部19aは、シートセンサ10に複数設けられる。
ここで、第1の流路部18の内径寸法t1は及び第2の流路部19の内径寸法t2は、例えば10mm〜20mm程度である。また、保水層15は、水分を保持するとともに、表面部12に接する運転者の臀部の着衣に水分を添加する能力を有する素材である。以下の実施例においては、加湿空気中の水分を着衣に添加させることを指して、転写と記載する場合もある。
すなわち、表面部12の表面に多数の開口部18aを配置し、第1の流路部18を介して開口部18aから表面部12の表面に水分を適切に含んだ空気を供給することで、シートセンサ10のインピーダンスを下げることができる。インピーダンスが下がると、シートセンサ10は、接触する被験者の電位を検知する検知感度が向上する。
一方、表面部12の表面に乾燥した空気を供給することで、シートセンサ10のインピーダンスを上げることができる。インピーダンスが上がると、シートセンサ10は接触する被験者の電位を検知する検知感度が低下するが、表面部12の表面の湿度を下げることから、座席の快適性を確保することができる。
このように、シートセンサ10の表面部12に複数の表面凹部13、複数の表面凸部14及び複数の開口部18aを配置することにより、シートセンサ10のインピーダンス調整速度を向上させることができる。
また、電極層16に保水量が調整可能な保水層15を設け、第2の流路部19を介して開口部19aから保水層15に水分を適切に含んだ空気を供給することで電極層16の保水量が増加するため、シートセンサ10のインピーダンスを下げることができる。また、保水層15に乾燥した空気を供給することで電極層16の保水量が減少するため、シートセンサ10のインピーダンスを上げることができる。
保水層15の保水量を調整することで、座席の座面に被験者が着座した場合に、シートセンサ10から被験者の臀部の着衣への水分転写の過多による不快感や座面の蒸れを防止することができる。また、保水層15に予め保水させておくことで、座席の座面に被験者が着座したときに、シートセンサ10から被験者の臀部の着衣への水分転写が速やかに行われ、シートセンサ10のインピーダンスを急速に低下させることができる。
ここで、表面部12と保水層15との間に通気性のある層を挿入し、第1の流路部18と接続してもよい。また、保水層15の下に通気性のある層を挿入し、第2の流路部19と接続してもよい。 通気性のある層とは、例えば、網目状の構造やスポンジ状の構造が考えられる。通気の方向としては、図3Bの上下方向および左右方向への通気性があることが望ましい。このような通気性のある層をさらに設けることで、表面層12の水分置換性能をさらに向上させることができる。
なお、表面部12は、表面凹部13及び表面凸部14を含まず、平板構造でもよい。この場合には、表面部12に表面凹部13及び表面凸部14を形成する工程を必要としないことから、簡易な工程でシートセンサ10を製造することができる。
以上説明したように、本実施例1のシートセンサ10によれば、電極層16は、導電性を有するとともに、保水層15により保水性を有する。保水層15に水分を供給することにより、電極層16の保水性を高めることができる。さらに、表面部12の表面に水分を供給するとともに、保水層15に水分を供給することにより、表面部12における水分置換を促進して運転者の臀部部分の着衣を適切に加湿し、シートセンサ10の導電性の安定及び向上を図ることができる。
また、シートセンサ10のシート表面である表面部12は、表面凹部13と表面凸部14とを有する凹凸形状であることにより、表面部12における水分置換を促進して運転者の臀部部分の着衣の加湿を速やかにコントロールすることができる。
[実施例2に係るシートセンサの構成]
次に、実施例2に係るシートセンサ20の構成の詳細について説明する。図4Aは、実施例2に係るシートセンサを示す上視図である。また、図4Bは、図4AのシートセンサのA−A断面図である。なお、以下、実施例2に係るシートセンサ20において、前述した実施例1のシートセンサ10と同一の構成には同一の符号を付与するとともに、詳細な説明については省略する。
図4A及び図4Bに示すように、シートセンサ20は、全体が略四角形型で平面状のセンサ本体部21により形成される。また、シートセンサ20のセンサ本体部21は、シート表面として形成された凹凸状の表面部22と保水層25とを含む電極層26を有する。
表面部22は、表面が、車両の運転席の座面を形成するとともに、着座した運転者の臀部と着衣を介して接する。表面部22は、複数の表面凹部23aと複数の表面凸部23bとを含むメッシュ部24を有する。メッシュ部24は、メッシュ状の繊維である。表面部22の表面には、第1の流路部18の開口部18aが複数設けられる。第1の流路部18を通じて開口部18aから加湿空気が送出される。
保水層25は、含有水分量を調整することが可能な素材である。例えば、水分量が多い湿った空気を送り込むことにより保水層25の含有水分量は増加し、水分量が少ない乾燥した空気を送り込むことにより保水層25の含有水分量は減少する。
このように、シートセンサ20の表面部22を形成するメッシュ部24は、表面凹部23a及び表面凸部23bにより形成される凹凸状となる。このため、図4Cに示すように表面部22に被験者が座ると、被験者の着衣と表面凸部23bが接することになり、表面凹部23aが空気の流路になる。よって、表面凹部23a及び表面凸部23bが存在しない場合と比べて、着衣に加湿空気が接触する接触面積を広くすることができる。また、第1の流路部18から送られた加湿空気は、流路をふさがれることが無く、着衣に沿って流れることができる。
したがって、空調装置100cから第1の流路部18を介して表面部22の表面に供給される水分、及び、空調装置100cから第2の流路部19を介して保水部25に供給される水分を運転者の臀部の着衣へと速やかに転写することができる。もしくは、加湿空気の方が着衣よりも乾いていれば、着衣の水分を加湿空気へ速やかに転写する、すなわち着衣を速やかに乾燥させることができる。
また、電極層26の下面には、空調装置100cから送出された空気をシートセンサ20に搬送する空気流路部17が配設される。空気流路部17は、第1の流路部18と第2の流路部19との2方向に分岐する。第1の流路部18は、保水層25を貫通し、メッシュ部24の表面凹部23bを通じて開口部18aとして開口する。
すなわち、第1の流路部18は、メッシュ部24の表面凹凸部23a及び表面凹凸部23bに所定量の水分を含んだ空気を供給する。そして、第1の流路部18の開口部18aを通じて供給された加湿空気により、効率的に運転者の臀部の着衣の加湿を行うことができる。
また、第2の流路部19は、第2の流路部19の開口部19aを通じて保水層25に対して加湿空気を送出することにより、保湿層25に所定量の水分を含んだ空気を送り出す。すなわち、電極層26を形成する保水層25に、第2の流路部19の開口部19aを通じて加湿空気が供給される。保水層25は、第2の流路部19の開口部19aを通じて供給された加湿空気により水分を保持することができる。
また、実施例1と同様に、表面部22と保水層25との間に通気性のある層を挿入し、流路部18と接続してもよい。また、保水層25の下に通気性のある層を挿入し、流路部19と接続してもよい。通気性のある層とは、例えば、網目状の構造やスポンジ状の構造が考えられる。通気の方向としては、図4Bの上下方向および左右方向への通気性があることが望ましい。このような通気性のある層をさらに設けることで、表面層22の水分置換性能をさらに向上させることができる。
以上説明したように、本実施例2のシートセンサ20によれば、シートセンサ20のセンサ本体部21を形成する表面部22は、複数の表面凹部23aと複数の表面凸部23bからなるメッシュ部24を有するメッシュ形状に形成される。よって、表面部22における水分置換を促進してシートセンサ20の導電性の安定及び向上を図ることができる。
[実施例3に係るシートセンサの構成]
次に、実施例3に係るシートセンサ30の構成の詳細について説明する。図5Aは、実施例3に係るシートセンサを示す上視図である。また、図5Bは、図5AのシートセンサのA−A断面図である。
なお、以下、実施例3に係るシートセンサ30において、前述した実施例2のシートセンサ20と同一の構成には同一の符号を付与するとともに、詳細な説明については省略する。
図5A及び図5Bに示すように、シートセンサ30は、全体が略四角形型で平面状のセンサ本体部31により形成される。また、シートセンサ30のセンサ本体部31は、表面部32と保水層35とを含む電極層36を有する。表面部32は、布部33の内部に導電性を有する糸部材を編み込んだ導電繊維34を混在させた繊維として形成される。
シートセンサ30の表面部32を形成する布部33は、布の間を空気が通り抜けられる。このため、図5Cに示すように、布部33は、表面部32に被験者が座った場合に空気の流路になる。よって、布部33が存在しない場合と比べて、着衣に加湿空気が接触する接触面積を広くすることができる。また、流路部18から送られた加湿空気は、流路をふさがれることが無く、着衣に沿って流れることができる。
したがって、空調装置100cから第1の流路部18を介して表面部32の表面に供給される水分、及び、空調装置100cから第2の流路部19を介して保水部35に供給される水分を運転者の臀部の着衣へと速やかに転写することができる。もしくは、加湿空気の方が着衣よりも乾いていれば、着衣の水分を加湿空気へ速やかに転写する、すなわち着衣を速やかに乾燥させることができる。
また、保水層35は、含有水分量を調整することが可能な素材である。例えば、水分量が多い湿った空気を送り込むことにより保水層35の含有水分量は増加し、水分量が少ない乾燥した空気を送り込むことにより保水層35の含有水分量は減少する。
このように、シートセンサ30のセンサ本体部31を形成する表面部32は、導電性を有する糸部材を編み込んだ導電繊維34を混在させた繊維として形成されるので、電極層36の導電性を向上させることができる。また、導電繊維34により導電性能が向上するので、シートセンサ30のインピーダンス調整幅を広く取ることが可能になる。
また、表面部32の表面には、複数の開口部18aが設けられる。第1の流路部18を通じて開口部18aから加湿空気が送出される。また、電極層36の下面には、空調装置100cから送出される空気をシートセンサ30に送り出す第1の流路部18と第2の流路部19との2方向に分岐された空気流路部17が配設される。第1の流路部18は、保水層35を貫通し、表面部32通じて開口部18aとして開口する。
すなわち、第1の流路部18は、シートセンサ30の表面部32に所定量の水分を含んだ空気を送り出すことができる。そして、第1の流路部18の開口部18aを通じて送出された加湿空気により、運転者の臀部の着衣を効率的に加湿することができる。
また、第2の流路部19は、第2の流路部19の開口部19aを通じて保水層35に対して加湿空気を送出することにより、保湿層35に所定量の水分を含んだ空気を送り出す。すなわち、電極層36を形成する保水層35に、第2の流路部19の開口孔19aを通じて加湿空気が供給される。保水層35は、第2の流路部19の開口部19aを通じて供給された加湿空気により水分を保持することができる。
また、実施例1と同様に、表面部32と保水層35との間に通気性のある層を挿入し、流路部18と接続してもよい。また、保水層35の下に通気性のある層を挿入し、流路部19と接続してもよい。通気性のある層とは、例えば、網目状の構造やスポンジ状の構造が考えられる。通気の方向としては、図5Bの上下方向および左右方向への通気性があることが望ましい。このような通気性のある層をさらに設けることで、表面層32の水分置換性能をさらに向上させることができる。
以上説明したように、本実施例3のシートセンサ30によれば、シートセンサ30のセンサ本体部31を形成する表面部32は、導電性を有する糸部材を編み込んだ導電繊維34を含む電極層36により形成される。よって、電極層36の導電性を向上させることができる。
10、20、30 シートセンサ
11、21、31 センサ本体部
12、22、32 表面部
13、23a 表面凹部
14、23b 表面凸部
15、25、35 保水層
16、26、36 電極層
18 第1の流路部
18a 開口部
19 第2の流路部
19a 開口部
24 メッシュ部
33 布部
34 導電繊維
100a 人体情報取得装置
100b 加湿制御装置
100c 空調装置
s1 着座部
s2 背もたれ部
st 操舵部
h 被験者

Claims (8)

  1. 座席において該座席を利用する被験者と接する座席の面を形成するとともに、導電性と保水性とを有する電極層と、
    前記電極層に水分を供給する電極層水分供給手段と
    を備えることを特徴とするセンサ。
  2. 前記座席の面に水分を供給する座面水分供給手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記座面水分供給手段は、前記電極層の内部から前記座席の面に設けられた開口部を通じて該面に水分を供給することを特徴とする請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記電極層水分供給手段は、空調装置が湿度を調整して送出した気体を前記電極層に供給する第1の供給路を含み、
    前記座席表面水分供給手段は、前記気体を前記座面の面に供給する第2の供給路を含む
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のセンサ。
  5. 前記電極層は、前記座面の面に凹凸部を有するキルティング状部材であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のセンサ。
  6. 前記電極層は、前記座面の面に凹凸部を有するメッシュ状部材であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のセンサ。
  7. 前記電極層は、導電繊維を混在させた導電繊維部材であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のセンサ。
  8. 座席において該座席を利用する被験者と接する座席の面を形成するとともに、導電性及び保水性を有する電極層と、前記電極層に水分を供給する電極層水分供給手段とを有するセンサと、
    前記センサと接続され、前記電極層を介して前記座席の面と接する前記被験者の所定の身体部位の電位の情報を人体情報として取得する人体情報取得装置と、
    前記人体取得装置により取得された前記被験者の所定の身体部位の電位の情報に応じて前記電極層に供給する空気に添加する水分量を調整する加湿制御装置と、
    前記加湿制御装置により調整された水分量が添加された空気を前記前記電極層水分供給手段を介して前記電極層に供給する空調装置と、
    を備えることを特徴とする加湿制御システム。
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