JP2011117569A - クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルに対して完全密着させ、がたつきがなく、高抜去力を実現する。
【解決手段】対象のクリップ3は被取付部材PをパネルMに固定する場合に用いられ、取付ベース1と支持体2とからなる。取付ベース1は、パネルMに面接可能な着座面10、着座面に突設された内部中空の前記脚部12、着座面上に突出した突態様とパネル側から受ける応力により着座面の内側へ変位する没態様とに切り換わる規制解除手段16を備えている。支持体2は、保持部22,23と32,33と共に、脚部12内に突出して脚部の縮径を規制する突部28、取付ベース1に対して仮連結する仮連結手段18a,27、規制解除手段16の突態様で取付ベース1に対する移動方向を規制して突部28の脚部内への挿入を阻止し、かつ規制解除手段の没態様で前記規制を解放して突部の脚部内への挿入を可能にする切換手段26を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、パイプなどの被取付部材を相手側パネルに固定するためのクリップに関し、特にワンタッチで固定操作可能であるとともに、固定状態において確実に抜止めされるようにしたクリップに関する。
図7は自動車の給油システムとして、特に給油口から、燃料タンク付近までの燃料の通り道であるパイプ及びそのパネルへの固定構造を示している。同図において、符号P1はフィルタパイプ、P2はフィルタパイプより小径に設定されたブリーザーパイプである。両パイプP1,P2は、各パイプの外径状に対応させて湾曲させたブラケット4、及びブラケット4の一端に折返しにより形成され、かつ他端をブラケット4に係止させたカバー5との間に挟持されるとともに、車体パネルMに対してブラケット4とカバー5とをボルト/ナット6,7などを介して締付けることによって各パイプを間隔を保って位置固定している。ところが、この構造では、ブラケット3及びカバー4が金属製であるために、重くなる点、ワンタッチ操作に欠け取付工数がばかにならない点、各パイプを挟持した後、ブラケット及びカバーに防錆用として電着塗装などを施さなければならない点などから経費増となっていた。また、パイプ同士の間にもボルト/ナットを配置しなければならなないためパイプ間のピッチを小さくすることが困難である。
以上の対策としては、特許文献1に例示されるようなワンタッチ操作可能なクリップを使用することである。すなわち、特許文献1のクリップ構造は、本体が第1本体部と第2本体部とをヒンジ部を介し展開可能かつ爪部及び係止部の係合を介して閉状態に連結可能になっていること、第1本体部と第2本体部との対向部に複数のパイプを挟持する保持孔を有していること、一方本体部がパネルに設けられた取付孔に弾性係合される脚部(突起部)を有していることを特徴としている。
特開2009−121541号公報
しかしながら、上記クリップを使用した場合は、脚部が筒形の周囲に係止爪を有し、パネルの取付孔に係止爪を縮径しつつ挿入し、挿入完了と同時に元の状態に拡径して抜け止めする関係でパネルに対する係合力ないしは固定力を増大し難かった。これは、例えば、係止爪の張出寸法を相対的に大きくして係合力を増大しようとすると、取付孔への挿入操作性が悪くなったり接触部を損傷する要因となるからである。しかも、取付箇所が目視できないめくら作業になると、取付孔に対する脚部の不完全係合つまり脚部の挿入不足が生じ易くなる。また、係合部は、走行時の振動が繰り返し加わったり熱変形の影響を受ける関係で、長期使用によりがたつき度合いも大きくなり易い。
本発明は以上のような課題を解決するものである。その目的は、取付時においてパネルに対して完全密接させることによって、不完全取付状態の発生を皆無にし、常にがたつきがなく、高抜去力を確実に付与できるようにしたクリップを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、図面を参照して特定すると、被取付部材PをパネルMに固定する場合に用いられ、前記被取付部材を支持する保持部及び前記パネルの取付孔hに弾性的に係合される脚部を有しているクリップ3において、(A)前記パネルMに面接可能な着座面10、及び前記着座面に突設された内部中空の前記脚部12、並びに前記着座面上に突出した突態様と前記パネル側から受ける応力により前記着座面の内側へ変位する没態様とに切り換わる規制解除手段16を備えた取付ベース1と、(B)前記保持部22,23と32,33と共に、前記脚部12内に突出して脚部の縮径を規制する突部28、及び前記取付ベース1に対して仮連結する仮連結手段18a,27並びに前記規制解除手段16の突態様で前記取付ベース1に対する移動方向を規制して前記突部28の前記脚部内への挿入を阻止し、かつ前記規制解除手段の没態様で前記規制を解放して前記突部の前記脚部内への挿入を可能にする切換手段26を備えた支持体2と、からなることを特徴としている。
以上の本発明は、請求項2〜5のごとく具体化されることがより好ましい。すなわち、
(1)前記取付ベース1と前記支持体2との間に設けられて、前記突起28が前記脚部12内へ挿入されるのと連動して前記支持体2を前記取付ベース1に一体化する本連結手段14b,24を有している構成である(請求項2)。
(2)前記取付ベース1は、前記規制解除手段16と対応して設けられ前記切換手段26と当接して前記支持体2の移動方向を規制する移動規制部1aを形成している構成である(請求項3)。
(3)前記支持体2の取付ベース1に対する連結部21は側面視で略台形であり、前記取付ベース1の支持体2に対する連結部11はその台形を受け入れる略凹状である構成である(請求項4)。
(4)前記本連結手段は、前記支持体2及び取付ベース1の一方に設けられた係合爪24と、他方に設けられた係止孔14bとからなるとともに、前記係合爪及び係止孔による係合を解除するときの引き抜き方向と前記取付孔に対する前記脚部の係合を解除するときの引き抜き方向とが異なっている構成である(請求項5)。
請求項1の発明では、図6を参照すると、支持体が被保持部材を挟持した状態で取付ベースに仮連結手段を介して仮組み付けされた後、脚部を取付孔に位置合わせして、支持体を取付ベース又はパネル側へ押し操作すると、図6(d)及び図5(a)のごとくクリップがパネルに対し取付孔と脚部との係合により取り付けられる。工夫点及び利点は以下に列記するような構成にある。
(ア)このクリップは、脚部が取付孔に弾性係合される点で従来と同じであるが、係合状態では脚部内に突出された支持体側の突起により脚部の縮径が不能となるため、パネルへの係合力ないしは固定力を取付操作性を損なうことなく数倍増大できる。
(イ)また、この構造では、取付ベースの着座面をパネルに面接しない限り、規制解除手段が突態様となっていて支持体の移動方向も規制される。つまり、規制解除手段は、取付ベースの着座面がパネルに面接されると没態様となり、支持体の移動規制を解放して突部を脚部内へ挿入できるようにする。このため、取付作業がめくら作業となっても、不完全取付状態の発生を皆無にできる。
(ウ)しかも、クリップは図6(c)のごとく支持体と取付ベースとを予め仮連結手段を介して仮組み付けした状態で取り扱えるため取扱性及び取付操作性を良好に維持できる。また、取付ベースと支持体との分割構成により、例えば支持体を保持部形状を変えて多種作成し、取付ベースを共通品として組み合わせることで製造費を抑えることができる。
請求項2の発明では、取付ベースと支持体とを仮連結手段を介して仮組み付けした状態から、突起が脚部内へ挿入されるのと同時に本連結手段を介して一体物として結合されるため、図6から明らかなごとく支持体に対する一方向への押し操作によりパネルに対する固定及び部材間の一体化を完了できる。
請求項3の発明では、図4(b)に例示されるごとく取付ベースに移動規制部を追加するだけで、切換手段として規制解除手段の突態様で取付ベースに対する支持体の移動方向を規制して突部の脚部内への挿入を阻止し、かつ規制解除手段の没態様でその規制を解放して突部の脚部内への挿入を可能にするという作動を実現できる。
請求項4の発明では、支持体側連結部が側面視で略台形、取付ベース側連結部がその台形を受け入れる略凹状であると、連結部同士が互いに嵌合される形状であるため、図6から明らかなごとく支持体を取付ベースに仮組み付けした状態から押すだけでセタンリングされて正規の嵌合ないしは連結状態となり、センタリング性からも優れている。
請求項5の発明では、特に、係合爪及び係止孔による係合を解除するときの引き抜き方向と取付孔に対する脚部の係合を解除するときの引き抜き方向とが異なっているため、係合爪と係止孔とが一旦係合されると係合解除され難いものとなり信頼性を向上できる。
本発明形態のクリップを分解して示す斜視図である。 (a)は上記クリップの組立状態を示す斜視図、(b)は同クリップをA方向から見た側面図である。 図2(a)のクリップを半断面した斜視図である。 上記クリップを仮組み付け状態で要部を拡大したもので、(a)は図2のB−B線に沿った断面図、(b)はC−C線に沿った断面図である。 上記クリップを本組み付け状態で要部を拡大したもので、(a)は図2のB−B線に沿った断面図、(b)はC−C線に沿った断面図である。 (a)〜(d)は上記クリップの使用してパイプをパネルに固定する使用手順を示す側面図である。 従来のフィルタパイプなどの取付例を示す説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。この説明では、クリップ構造を明らかにした後、パイプを車体パネルに固定する例で使用手順について言及する。
(クリップ構造)図1及び図2において、このクリップ3は、パネルに固定される取付ベース1と、取付ベース1に連結される支持体2とからなる。取付ベース1及び支持体2は共に樹脂の射出成形品である。
ここで、取付ベース1は、パネルMに面接可能となるよう平面に形成された着座面10と、着座面10に突設された内部中空の脚部12と、着座面10上に突出した突態様とパネル側から受ける応力により着座面10の内側へ弾性変位する没態様とに切り換わる規制解除手段としての着座センサー16などを備えている。
詳述すると、取付ベース1は、略逆台形状をなす凹形状に形成され、その平坦面側がパネルに対する着座面10とし、凹形状側が支持体2に対する連結部11つまりハ形の傾斜面11aと間の底面11bに設定されている。傾斜面11a及び底面11bは何れもが平坦な連結面である。
着座面10には、脚部12がほぼ中央に突設されるとともに、受入穴14が筒形の脚部12を挟んだ一方側に設けられ、凹所15及び凹所17が脚部12を挟んだ他方側に設けられている。このうち、脚部12は、図4のごとく内部中空であり、対向する側面に設けられた係止爪13を有している。各係止爪13は、逆コ形のスリット12aにより区画されており、パネル側取付孔に対し弾性縮径しつつ挿入され、挿入完了により元の形状に復元される。符号12bは係止爪13を形成する際の型抜き孔である。
受入穴14は、側面に設けられた開口14aから外へ通じているとともに、傾斜面11aに対応した傾斜面で区画されているため側面に近づくに従って幅細くなっている。その傾斜面には、本連結手段を構成している係止孔14bが設けられている。この係止孔14bには、図5のごとく後述する支持体側の係止爪24が係合される。
凹所15は、凹所17を挟んだ左右に設けられている。各凹所15には着座センサー16が上下に弾性変位可能に設けられている。各着座センター16は、コ形のスリット15a及び下側の欠肉部15bを介して片状に区画されているととも、先端16aが凹所15から外へ突出するよう傾斜した状態に設けられている。スリット15aのうち、着座センサー16の自由端面と対向するスリット部には、図4や図5の各(b)のごとく対応部が着座センサー16の自由端面よりも下に位置するよう設定された移動規制部1aとなっている。
凹所17は、脚部12の手前側に位置しており、下方が傾斜面11aに対応して傾斜した底壁18で区画されているとともに、該底壁に貫通形成された仮連結手段を構成している嵌合孔18aが設けられている。この嵌合孔18aは、その下側に設けられて相対的に幅広くなっている誘導孔18bと連通されている。これは、後述する支持体側の仮止め突起27を誘導孔18bから貫通させ、その状態で嵌合孔18bに摺動可能に嵌合できるようにする構成である。
これに対し、支持体2は、取付ベース1に連結される本体20と、本体20にヒンジ部31を介して折畳みかつ展開可能に連結されたカバー30とからなる。また、本体20及びカバー30は、内側に対向して設けられて大小2つのパイプを挟持する保持孔22,23と32,33と、各自由端側に設けられて閉ないしは折畳まれた状態で互いに係合する係合爪部25b及び係合溝34並びに係止爪部35、係合凸部25a及び嵌合溝35とを備えている。
なお、本体20及びカバー30は、ヒンジ部31を介して一体形成されているが、これに限られず、分離形成した後、軸及び軸穴などを介して枢支する構成であってもよい。保持部を構成している保持孔22,23と32,33としては数及び形状などは用途に応じて任意に設定される。
ここで、本体20は、係止孔14bに係合される係止爪24と、着座センサー16の突態様で取付ベース1に対する移動方向を規制して突部28の脚部内への挿入を阻止し、かつ着座センサー16の没態様で前記規制を解放して突部28の脚部内への挿入を可能にする切換手段としての規制片部26と、仮連結手段を構成して嵌合部8aと摺動可能に嵌合する仮止め突起27と、脚部12内に突出して脚部の縮径を規制する突部28とを備えている。
すなわち、本体20は、取付ベース側連結部11に嵌合されるよう側面視で略台形に形成されているとともに、連結部21が連結部11に対応したハ形の傾斜面21a及び間の頂面21bに設定されている。そして、一方傾斜面21aには係止爪24が設けられている。他方傾斜面21aには、規制片部26及び仮止め突起27が設けられている。頂面21bには突起28が設けられている。
このうち、係止爪24は、錨形状からなり、突起28と異方向に突出されている。図4の仮連結状態では、係止孔14bに対し係止爪24の先端が嵌合し所定の仮止め力を付与する。図5の連結状態では係止爪24が係止孔14bに深く押し込まれて設計連結力を満たすよう設定されている。
規制片部26は、図1のごとく他方傾斜面21aの両側に設けられた切欠部26a内に配置されているとともに、図4(b)のごとく両側及び先端に加えて、下面もスリット26aを介して切り離されて、下端部を支点として上下に揺動可能となっている。規制片部26の先端は、傾斜面21aより若干突出されており、本体20が取付ベース1に対し仮止め突起27を嵌合孔18aに嵌合した仮組み付けされた状態で、移動規制部1aに当たる。これにより、本体20は、取付ベース1に対し仮止め突起27が嵌合孔18aに嵌合された仮連結状態に維持され、不用意に図5の連結状態へ移行されないようになっている。
仮止め突起27は、断面が略T字形に形成されており、上記した誘導孔18bを通って嵌合孔18aに抜止可能に嵌合される。この嵌合状態では、仮止め突起27が図4の仮連結状態及び図5の連結状態共に凹所17内に位置して着座面10から突出しないよう設定されている。
突起28は、台座を構成している傾斜面に設けられて、全体が脚部12の内部に自在に挿入される大きさである。また、突起28は、前記傾斜面にコ形のスリット28aを介して区画されて、基端を支点として多少上下に揺動可能となっている。
(使用手順)以上のクリップを用いてパイプを車体パネルに固定操作する場合の手順例について図6と図4及び図5を参照しながら説明する。通常、クリップ3は、支持体2にパイプP1,P2を挟持するとともに、取付ベース1に仮連結した状態で、車体組立ラインに投入されて、パネルMに固定操作される。勿論、手順的には、クリップ3をパネルMに予め固定した後、パイプP1,P2をクリップ3を構成している支持体2に挟持するようにすることも可能である。
(1)図6(a)は支持体2にパイプP1,P2を挟持する直前の状態を示している。挟持操作では、本体20とカバー30とがヒンジ部31を介して展開状態にされ、径大のパイプP1を保持孔22と32の間に、径小のパイプP2を保持孔23と33との間に配置した後、ヒンジ部31を支点としてカバー30を本体20側に回動操作する。すると、本体20とカバー30とは、図6(b)のごとく係合爪部25b及び係合溝34並びに係止爪部35の係合と、係合凸部25a及び嵌合溝35との係合により設計強度で結合され、支持体2として一体化される。支持体2は、パイプP1,P2を各保持孔に不動状態に拘束保持している。
(2)図6(b)はその状態から支持体2を取付ベース1に仮連結する直前の状態を示している。この仮連結操作では、例えば、仮止め突起27と誘導溝18bとが一致するようにして、取付ベース1を支持体2を構成している本体20の連結部21上に配置した後、図4のごとく取付ベース1を右側へ動かして、仮止め突起27が嵌合溝18aに嵌合されるようにする。この構造では、取付ベース1を右側へ動かすと、図4(b)のごとく規制片部26が移動規制部1aに当接して取付ベース1の同方向への移動を阻止し、それにより仮止め突起27と嵌合溝18aとが嵌合した仮連結状態に維持する。これは、仮連結状態を保つことで、突起28が脚部12内に不用意に入り込まないようにする構成である。勿論、仮連結操作では、取付ベース1に対して本体20ないしは支持体2側を動かすようにしても差し支えない。
(3)図6(c)は取付ベース1と支持体2とが仮連結状態でパネルMに固定操作する直前の状態を示している。図6(d)は取付ベース1と支持体2とが仮連結状態から本連結状態に切り換えられ、同時に支持体2が取付ベース1を介してパネルMに固定された状態を示している。なお、パネルMには、従来と同様に脚部12に対応した取付孔hが予め設けられている。
この操作では、取付ベース1及び支持体2が仮連結状態でパネルMに対し、脚部12が取付孔hに一致するよう位置決めされた後、支持体30を図6(c)の矢印方向へ軽く押し操作すると、脚部12が取付孔hに対し係止爪13を縮径しつつ挿通し、挿入完了と同時に元の状態に拡径して係合する。この操作では、次のような作動が働く点で従来と大きく異なっている。
すなわち、この構造では、支持体2が押されて取付ベース1の着座面10がパネルMに面接すると、着座センサー16が着座面10から突出した突態様から、図6(d)の下向き矢印のごとくパネルMから受ける応力で下向き、つまり凹所15内に弾性変形された没態様となる。すると、規制片部26は、その下向きに変位された着座センサー16により下向きに押され、上記した移動規制部1aの移動規制から解放される。この結果、支持体2は、仮連結状態から図6(d)及び図5の連結状態に切り換えられて、取付ベース側連結部11と本体側連結部21とが一体的に嵌合し、かつ、突部28が脚部12内に挿入される。
従って、この構造では、取付ベース1及び支持体2の連結状態において、脚部12が内側に挿入された突起28の存在で縮径変形を規制されて剛体となるため、パネル側取付孔hに対して簡単には係合解除されず、脚部12と取付孔hとの係合力として高抜去力を実現できる。また、支持体2は、取付ベース1に対し、係止爪14と係止孔14bとの係合、仮止め突起27と嵌合溝18aとの嵌合、突起28と脚部12との係合により確実に結合される。
なお、本発明は、以上の形態に制約されるものではなく、請求項で特定される技術要素を備えておればよく、細部についてはこれをベースにして展開可能なものである。
1…取付ベース(1aは移動規制部、10は着座面、11は連結部)
2…支持体
3…クリップ
12…脚部(13は係止爪、12a,12bはスリット)
14…受入穴(14aは開口、14bは本連結手段となる係止孔)
15…凹所(15aはスリット、15bは欠肉部)
16…着座センサー(規制解除手段、16aは先端部)
17…凹所(18は底壁、18aは仮連結手段となる嵌合孔、18bは誘導孔)
20…本体(21は連結部、22,23は保持部となる保持孔)
24…係止爪(本連結手段)
25a…係止凸部
25b…係止爪部
26…規制片部(切換手段、26aはスリット)
27…仮止め突起(仮連結手段、16aは先端部)
28…突部(28aはスリット)
30…カバー(31はヒンジ部、32,33は保持部となる保持孔)
34…係合溝
35…係止爪部(35aは嵌合溝)
P1,P2…パイプ
M…パネル(hは取付孔)

Claims (5)

  1. 被取付部材をパネルに固定する場合に用いられ、前記被取付部材を支持する保持部及び前記パネルの取付孔に弾性的に係合される脚部を有しているクリップにおいて、
    前記パネルに面接可能な着座面、及び前記着座面に突設された内部中空の前記脚部、並びに前記着座面上に突出した突態様と前記パネル側から受ける応力により前記着座面の内側へ変位する没態様とに切り換わる規制解除手段を備えた取付ベースと、
    前記保持部と共に、前記脚部内に突出して脚部の縮径を規制する突部、及び前記取付ベースに対して仮連結する仮連結手段、並びに前記規制解除手段の突態様で前記取付ベースに対する移動方向を規制して前記突部の前記脚部内への挿入を阻止し、かつ前記規制解除手段の没態様で前記規制を解放して前記突部の前記脚部内への挿入を可能にする切換手段を備えた支持体とからなる、ことを特徴とするクリップ。
  2. 前記取付ベースと前記支持体との間に設けられて、前記突起が前記脚部内へ挿入されるのと連動して前記支持体を前記取付ベースに一体化する本連結手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の物品取付用クリップ。
  3. 前記取付ベースは、前記規制解除手段と対応して設けられ前記切換手段と当接して前記支持体の移動方向を規制する移動規制部を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
  4. 前記支持体の取付ベースに対する連結部は側面視で略台形であり、前記取付ベースの支持体に対する連結部はその台形を受け入れる略凹状であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のクリップ。
  5. 前記本連結手段は、前記支持体及び取付ベースの一方に設けられた係合爪と、他方に設けられた係止孔とからなるとともに、前記係合爪及び係止孔による係合を解除するときの引き抜き方向と前記取付孔に対する前記脚部の係合を解除するときの引き抜き方向とが異なっていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のクリップ。
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