JP2011115971A - 画像形成装置、画像形成システム、処理プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、印刷対象のデータを記憶する外部記憶装置が接続される接続手段と、前記接続手段に接続された前記外部記憶装置から前記データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記データに基づき実行された印刷処理の結果に応じて前記データに対応して印刷の成否を示す履歴情報を前記外部記憶装置に書き込む制御を行う制御手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム、処理プログラムに関するものである。
印刷装置には、印刷対象のデータを記憶した外部記憶装置が着脱するように装着される装着部(インタフェース部)を有しているものがある。
このような印刷装置は、インタフェース部に外部記憶装置が装着され、上記印刷対象のデータに対する印刷の指示が行われた場合に、外部記憶装置から印刷対象のデータを読み出して印刷処理を実行する。
外部記憶装置の一例としては、例えばUSBフラッシュメモリ、カード型のメモリ(メモリカード)などのリムーバブルディスクが挙げられる。
なお、装着された外部記憶装置から印刷対象のデータを読み出して印刷処理を実行する装置としては、例えば特許文献1および特許文献2に記載されたものが知られている。
特開2002−044311号公報 特開2009−172805号公報
本発明は、不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制することのできる画像形成装置、画像形成システム、処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の画像形成装置は、印刷対象のデータを記憶する外部記憶装置が接続される接続手段と、前記接続手段に接続された前記外部記憶装置から前記データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記データに基づき実行された印刷処理の結果に応じて前記データに対応して印刷の成否を示す履歴情報を前記外部記憶装置に書き込む制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記印刷処理の結果が印刷失敗のときは、前記データに対応して印刷失敗を示す旨を前記履歴情報として前記外部記憶装置に書き込む、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記印刷処理の結果が印刷成功のときは、前記データに対応して印刷に使用した資源を示す資源情報を前記履歴情報として前記外部記憶装置に書き込む、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明において、前記制御手段は、前記印刷処理の結果が印刷成功のときは、前記データに対応して前記資源情報および自装置を示す識別情報を前記履歴情報として前記外部記憶装置に書き込む、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項5に記載の本発明の画像形成装置は、報知情報を報知する報知手段と、印刷対象のデータと該データについての過去の印刷の成否を示す履歴情報とを対応付けて記憶する外部記憶装置が接続される接続手段と、前記接続手段に接続された前記外部記憶装置から前記履歴情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記履歴情報に基づき前記データが正常に印刷されないと判定したときは、前記データの印刷が禁止される旨を前記報知手段に報知させる制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、前記制御手段は、前記履歴情報が印刷失敗を示す旨の場合に前記データは正常に印刷されない旨の警告情報を前記報知手段に報知させる制御を行う、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、前記制御手段は、前記履歴情報が印刷成功を示す旨としての前記データに対する印刷処理を実行した画像形成装置にかかわる印刷に使用した資源を示す資源情報の場合は、当該資源情報と自装置の印刷処理にかかわる資源を示す資源情報とを対照し、この対照の結果に基づき自装置では正常に印刷されないと判定したときは、前記データの印刷が禁止される旨の報知制御を行う、ことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、前記制御手段は、前記履歴情報が印刷成功を示す旨としての前記データに対する印刷処理を実行した画像形成装置にかかわる印刷に使用した資源を示す資源情報および当該画像形成装置を示す識別情報の場合は、当該資源情報と自装置の印刷処理にかかわる資源を示す資源情報とを対照し、この対照の結果に基づき自装置では正常に印刷されないと判定したときは、前記報知手段に対し前記データの印刷が禁止される旨を報知させる制御を行うとともに自装置の代替としての前記識別情報に対応する画像形成装置を報知させる制御を行う、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項9に記載の本発明の画像形成システムは、請求項1から請求項8の何れか一項に記載の画像形成装置と、印刷対象のデータおよび該データについての過去の印刷の成否を示す履歴情報のうち少なくとも当該印刷対象のデータを記憶する外部記憶装置と、を有し、前記画像形成装置は、前記画像形成装置の接続手段に接続された前記外部記憶装置から記憶情報を読み出して印刷に関する制御を実行する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項10に記載の本発明の処理プログラムは、画像形成装置の接続手段に接続された外部記憶装置から印刷対象のデータを取得する取得処理過程と、前記取得処理過程により取得された前記データに基づき実行された印刷処理の結果に応じて前記データに対応して印刷の成否を示す履歴情報を前記外部記憶装置に書き込む制御を行う制御処理過程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項11に記載の本発明の処理プログラムは、画像形成装置の接続手段に接続された外部記憶装置から印刷対象のデータについての過去の印刷の成否を示す履歴情報を取得する取得処理過程と、前記取得処理過程により取得された前記履歴情報に基づき前記データが正常に印刷されないと判定したときは、前記データの印刷が禁止される旨を前記画像形成装置の報知手段に報知させる制御を行う制御処理過程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、印刷失敗した印刷対象のデータについての次回の印刷処理での印刷失敗を未然に防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、印刷処理にかかわる資源の不足に起因して不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、印刷処理にかかわる資源の不足に起因して不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制し、印刷成功している画像形成装置をユーザに対し提示することができる。
請求項5記載の発明によれば、不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、印刷失敗した印刷対象のデータについての次回の印刷処理での印刷失敗を未然に防止することができる。
請求項7記載の発明によれば、印刷処理にかかわる資源の不足に起因して不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制することができる。
請求項8記載の発明によれば、印刷処理にかかわる資源の不足に起因して不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制し、印刷成功している画像形成装置をユーザに対し提示することができる。
請求項9記載の発明によれば、不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制することができる。
請求項10記載の発明によれば、不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制させるソフトウェアを提供することができる。
請求項11記載の発明によれば、不完全な印刷結果としての記録媒体が出力されるのを抑制させるソフトウェアを提供することができる。
第1の実施の形態に係わる画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係わる外部記憶装置の機能構成および記憶内容を説明する図である。 第1の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷処理の具体例を説明する図である。 第1の実施の形態に係わる外部記憶装置の記憶内容の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷処理の具体例を説明する図である。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の初期化処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の制御部により作成されたデバイス資源情報データベースの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷使用資源情報のデータベース化処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の制御部により作成された印刷使用資源情報データベースの一例を示す図である。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷処理の第1の具体例(印刷対象のデータに対する初めての印刷処理)を説明する図である。 第2の実施の形態に係わる外部記憶装置の記憶内容の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷処理の第1の具体例(過去に印刷処理が実施された印刷対象のデータに対する印刷処理)を説明する図である。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の構成を有しない画像形成装置で第1の具体例での印刷処理(過去に印刷処理が実施された印刷対象のデータに対する印刷処理)を実施した場合の印刷処理の結果を説明する図である。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷処理の第2の具体例(印刷対象のデータに対する初めての印刷処理)を説明する図である。 第2の実施の形態に係わる外部記憶装置の記憶内容の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の印刷処理の第2の具体例(過去に印刷処理が実施された印刷対象のデータに対する印刷処理)を説明する図である。 第2の実施の形態に係わる画像形成装置の構成を有しない画像形成装置で第2の具体例での印刷処理(過去に印刷処理が実施された印刷対象のデータに対する印刷処理)を実施した場合の印刷処理の結果を説明する図である。 第1の実施の形態および第2の実施の形態に係わる画像形成装置のハードウェア構成を示す構成図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係わる画像形成装置の機能構成について、図1を参照して説明する。
画像形成装置10は、図1に示すように、外部記憶装置I/F110、制御部120、メモリ130、ユーザI/F140、および画像出力装置150を有している。
外部記憶装置I/F110は、外部記憶装置20と接続するための接続手段の機能を果たすインタフェースを備え、外部記憶装置20との通信を行う。外部記憶装置20としては、例えばUSBメモリ(USBフラッシュメモリ)、カード型のメモリ(メモリカード)などのリムーバブルディスク(リムーバブルメディア)が挙げられる。
そのため、外部記憶装置I/F110は、上記複数のリムーバブルディスクの中で少なくとも1つのリムーバブルディスクに対応するインタフェースを有している。
本願明細書では、外部記憶装置20としてUSBメモリを採用し、外部記憶装置I/F110は、USBメモリに対応するインタフェース(USBポートを含むUSBホストインタフェース)を有しているものとする。これ以降の説明においては、外部記憶装置をUSBメモリと表記するものとし、必要に応じて外部記憶装置(USBメモリ)など外部記憶装置とUSBメモリとを併記する。
外部記憶装置(USBメモリ)20は、コンピュータ(図示せず)や画像形成装置10のUSBポートに接続して使用され、図2に示すように、I/F部21とメモリ部22とを有している。
I/F部21は、外部の装置(コンピュータや画像形成装置)との通信を行うインタフェースであり、例えばUSBコントローラ(ハードウェア)や、初期化、接続、データ転送、切断などの機能を実現するソフトウェアを有している。
メモリ部22は、印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)210を記憶するとともに、ドキュメントデータ220と印刷履歴情報221とを対応付けて記憶する。
なお、ドキュメントデータが一度も印刷実行されていない場合(印刷未実行の場合)には、ドキュメントデータ210そのものが記憶され、一方、ドキュメントデータが一度印刷実行された場合(印刷実行済みの場合)は、ドキュメントデータ220と印刷履歴情報221とが対応付けられて記憶されるようになっている。
本願明細書では、印刷履歴情報221はドキュメントデータ220に付加されたものとなっている。印刷履歴情報221は、詳細については後述するが、印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)についての過去の印刷の成否を示す履歴情報を意味する。
印刷履歴情報は、印刷成功の場合と印刷失敗の場合とに分類され、前者の場合にはドキュメントデータを識別するドキュメントデータ識別情報(例えばファイル名、ドキュメント名など)、印刷使用資源情報、デバイス識別情報および印刷結果(印刷成功)で構成され、一方、後者の場合はドキュメントデータを識別するドキュメントデータ識別情報および印刷結果(印刷失敗)で構成される。
再度、図1を参照して説明する。制御部120は、取得部121を有し、外部記憶装置I/F110にUSBメモリ20が接続されたことを検出した場合に、取得部121に対し印刷履歴情報の読み込みを指示する。
制御部120は、ユーザI/F140を通じて取得したユーザからの印刷指示された印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)について、取得部121によって読み込まれた印刷履歴情報に応じて印刷を実行すべきかを判断し、印刷を実行すべきと判断した場合は、取得部121に対し印刷対象のデータの読み込みを指示する。
また、制御部120は、制御手段の機能を有し、取得部121によって取得された印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)に基づき実行された印刷処理の結果に応じて当該ドキュメントデータに対応して印刷履歴情報(印刷の成否を示す履歴情報)をUSBメモリ20に書き込む制御を行う。
制御部120は、取得部121によって取得された印刷履歴情報に基づきドキュメントデータが正常に印刷されないと判定したときは、当該ドキュメントデータの印刷が禁止される旨をユーザI/F140に報知させる制御を行う。
なお、制御部120による印刷履歴情報の書き込み制御およびドキュメントデータの印刷が禁止される旨の報知制御の詳細については後述する。
さらに、制御部120は、USBメモリ20から読み込んだ1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータをページ単位のラスタデータに変換し、ページ単位のラスタデータに対する色変換、階調補正などの画像処理を実施するとともに、画像出力装置150に対し前記画像処理後のラスタデータ(画像データ)を供給して印刷するよう制御する。
取得部121は、取得手段の機能を有し、制御部120による印刷履歴情報の読み込み指示に従って、外部記憶装置I/F110に接続された外部記憶装置(USBメモリ)20から全ての印刷履歴情報を取得するとともに、制御部120による印刷対象のデータの読み込み指示に従って、外部記憶装置(USBメモリ)20から印刷対象のドキュメントデータを取得する。
本願明細書では、取得部121は、制御部120の指示に従って、先に印刷履歴情報を読み出し、制御部120によって印刷を実行すべきと判断された場合に、印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)を読み出すようになっている。
なお、印刷指示された印刷対象のドキュメントデータが、図2に示すドキュメントデータ210の如く印刷未実行のため印刷履歴情報が付加されていないときは、そのドキュメントデータについては、制御部120によって印刷を実行すべきと判断されるようになっている。
メモリ130には、デバイス資源情報を記憶する第1の記憶領域と、USBメモリ20から読み出され印刷対象のドキュメントデータにかかわる1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータを記憶する第2の記憶領域と、1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータに対応する印刷出力形式のデータ(ページ単位のデータ)つまりラスタデータ(ビットマップデータ)を記憶するための第3の記憶領域とが、割り当てられている。なお、これら第1の記憶領域、第2の記憶領域、および第3の記憶領域の記憶容量は予め決められているものとする。
第1の記憶領域に記憶されるデバイス資源情報としては、例えば、印刷実行(印刷処理)にかかわる資源を示す印刷実行資源情報、通信にかかわる資源を示す通信資源情報が挙げられる。
印刷実行資源情報は、例えばメモリ資源情報、モノクロ印刷/カラー印刷資源情報、色材資源情報を含んでいる。
メモリ資源情報とは、メモリに関する資源情報であり、例えば上記第3の記憶領域の記憶容量(メモリサイズ)のことである。
モノクロ印刷/カラー印刷資源情報とは、モノクロ印刷/カラー印刷に関する資源情報であり、モノクロ印刷およびカラー印刷の両方または一方の印刷に対応する旨のことである。
色材資源情報とは、画像形成するための色材(印刷媒体)に関する資源情報のことである。例えば、画像形成装置10がモノクロ印刷のみ実施するものである場合、色材資源情報は、ブラック色の色材が有効であるか否か(色材の残量が規定の量以上であるか否か)を示す情報である。また、画像形成装置10がモノクロ印刷およびカラー印刷を実施するものである場合、色材資源情報は、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の色材毎に色材が有効であるか否か(色材の残量が規定の量以上であるか否か)を示す情報である。
色材とは、画像形成装置が電子写真プロセス方式により画像形成する場合にはトナーを示し、画像形成装置がインクジェット方式により画像形成する場合はインクを示す。
本願明細書では、画像形成装置10は電子写真プロセス方式により画像形成を実施するものとする。そのため、色材資源情報は、画像形成するためのトナー(色材)に関する資源情報(トナー資源情報)となる。
通信資源情報は、USBポート(USBインタフェース)、ネットワークポート(ネットワークインタフェース)など外部との間で通信するためのインタフェースに関する資源情報である。
第2の記憶領域に記憶される1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータは、例えば、片面印刷の場合では、1枚の記録媒体の片面に印刷される1ページ分のドキュメントデータであり、両面印刷が指示された場合では、1枚の記録媒体の表面と裏面に印刷される2ページ分のドキュメントデータである。
第3の記憶領域に記憶される1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータに対応するラスタデータは、例えば、片面印刷の場合では、上記1ページ分のドキュメントデータに対応して生成(描画)されるページ単位のラスタデータであり、両面印刷が指示された場合では、上記2ページ分のドキュメントデータに対応して生成(描画)されるページ単位のラスタデータである。
ユーザI/F140は、表示情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示部と、入力情報を入力するテンキーやスタートボタンなどを備えた操作部(入力部)とを有している。
また、ユーザI/F140の表示部は、報知手段の機能を有し、印刷対象のドキュメントデータの印刷が禁止される旨、自装置の代替としての画像形成装置を示す情報、など報知情報(表示情報)を報知(表示)する。
画像出力装置150は、電子写真プロセス方式に従って画像形成を実施する画像形成部、該画像形成部に対し記録媒体を供給する給紙部、画像形成部によって画像形成された画像形成後の記録媒体(印刷物)を収容する収容部(トレイ)を有する。そして、画像出力装置150では、画像形成部は、制御部120から供給される画像処理後のラスタデータ(画像データ)に基づき、給紙部から給紙される記録媒体に画像を形成し、この画像形成後の記録媒体(印刷物)を収容部に向けて排出する。
本願明細書では、画像形成装置10に外部記憶装置(USBメモリ)20が接続されることで画像形成システムが形成される。この画像形成システムにおいては、画像形成装置10は、外部記憶装置I/F110に接続されたUSBメモリ20から記憶情報を読み出して印刷に関する制御を実行する。印刷に関する制御とは、印刷履歴情報の書き込み制御、ドキュメントデータの印刷が禁止される旨の報知制御、ドキュメントデータに対する印刷実行制御である。
次に、画像形成装置10による印刷処理について、図3を参照して説明する。
画像形成装置10では、制御部120は、外部記憶装置I/F110を介してUSBメモリ20が接続されたことを検出すると、USBメモリ20に記憶されている全てのドキュメントデータのドキュメント名をユーザI/F140の表示部に表示させる。
ユーザは、ユーザI/F140の操作部を操作して上記表示部に表示されたドキュメント名の中から印刷対象のドキュメント名を指定し、印刷を指示する。この印刷対象のドキュメント名と印刷指示情報は、制御部120に与えられる。
制御部120は、ユーザI/F140からの印刷対象のドキュメント名および印刷指示情報を受け付けると(ステップS101)、外部記憶装置I/F110を介してUSBメモリ20内に印刷対象のドキュメント名に対応して印刷履歴情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS102)。
制御部120は、ステップS102において印刷履歴情報が記憶されていると判断した場合は、その印刷履歴情報は印刷失敗を示す旨であるか否かを判断する(ステップS103)。
ステップS102において制御部120によって印刷履歴情報が記憶されていないと判断された場合、あるいはステップS103において制御部120によって印刷失敗を示す旨ではないと判断された場合は、印刷が実行される(ステップS104)。
すなわち、制御部120は、外部記憶装置I/F110を介して、印刷対象のドキュメント名に対応するドキュメントデータに関して、1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータを読み出し、メモリ130の第2の記憶領域に記憶する。
制御部120は、メモリ130に記憶した1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータをページ単位のラスタデータに変換して第3の記憶領域に記憶し、ページ単位のラスタデータに対する色変換、階調補正などの画像処理を実施するとともに、画像出力装置150に対し前記画像処理後のラスタデータ(画像データ)を供給して印刷するよう制御する。
画像出力装置150では、画像形成部は、制御部120から供給される画像処理後のラスタデータ(画像データ)に基づき、給紙部から給紙される記録媒体に画像を形成し、この画像形成後の記録媒体(印刷物)を収容部に向けて排出する。
制御部120は、上述したようにして印刷が実行された場合、外部記憶装置I/F110を介して、USBメモリ20に記憶されている印刷対象のドキュメントデータに対応して印刷実行の結果に応じた印刷履歴情報を書き込む(ステップS105)。
なお、ステップS105で書き込まれる印刷履歴情報は、印刷失敗または印刷成功を示す旨である。
制御部120は、ステップS103において印刷失敗を示す旨であると判断した場合は、ユーザI/F140の表示部に「印刷が禁止される旨(印刷できない旨)」を表示させることで、ユーザに対し印刷が禁止される旨(印刷できない旨)を通知する(ステップS106)。
ユーザは、ユーザI/F140の表示部に表示された「印刷できない旨」を参照し、ユーザI/F140の操作部を操作して印刷終了を示す旨または印刷実行を示す旨を指示する。これらの指示内容は制御部120に与えられる。
制御部120は、ステップS106で印刷できない旨の報知制御を行った後、ユーザI/F140からの印刷実行を示す旨を取得したか否かを判断し(ステップS107)、この判断した結果、印刷実行を示す旨を取得した場合にはステップS104へ移行し、一方、印刷終了を示す旨を取得した場合はこの処理を終了する。
ところで、ステップS105での印刷履歴情報の書き込み処理は、ステップS102「NO」の判断結果、ステップS103「NO」の判断結果、ステップS107「YES」の判断結果に応じて、次の(1)から(3)の書き込み処理が実施される。
(1)ステップS102「NO」の判断結果の場合は、印刷指示された印刷対象のドキュメントデータが印刷未実行であった場合を意味するので、今回の印刷実行の結果に応じて印刷失敗または印刷成功を示す旨が印刷履歴情報として前記ドキュメントデータに対応してUSBメモリ20に書き込まれる。
(2)ステップS103「NO」の判断結果の場合は、印刷指示された印刷対象のドキュメントデータが印刷実行済みで印刷履歴情報(印刷成功を示す旨)が記憶されている場合を意味するので、今回の印刷実行の結果に応じてUSBメモリ20に記憶されている印刷履歴情報が更新(上書き)される。例えば、今回の印刷実行の結果が印刷失敗の場合は、印刷履歴情報は印刷失敗を示す旨に更新(上書き)される。これに対し今回の印刷実行の結果が印刷成功の場合は、USBメモリ20に記憶されている印刷履歴情報(印刷成功を示す旨)はそのままとなる。
(3)ステップS107「YES」の判断結果の場合は、印刷指示された印刷対象のドキュメントデータが印刷実行済みで印刷履歴情報(印刷失敗を示す旨)が記憶されている場合を意味するので、今回の印刷実行の結果に応じてUSBメモリ20に記憶されている印刷履歴情報が更新(上書き)される。例えば、今回の印刷実行の結果が印刷成功の場合は、印刷履歴情報は印刷成功を示す旨に更新(上書き)される。これに対し今回の印刷実行の結果が印刷失敗の場合は、USBメモリ20に記憶されている印刷履歴情報(印刷失敗を示す旨)はそのままとなる。
次に、画像形成装置による印刷処理について具体例を挙げて説明する。
USBメモリ20に記憶されている印刷未実行の印刷対象のドキュメントデータは、図4(a)に示すように、複数のページのドキュメントデータから構成され、かつ印刷する際、デバイス(画像形成装置)内のメモリ(メモリ130の第3の記憶領域)を多く使用するページを含んでいるものとする。
この例では、印刷対象のドキュメントデータ#01は、4ページ分のドキュメントデータのち、3ページ目がメモリを多く使用するページとなっている。例えば3ページ目のドキュメントデータに対しラスタライズ処理が実施された後のラスタデータ(印刷出力形式のデータ)のデータサイズが例えば1.5MBであるとする。また、1ページ目、2ページ目、4ページ目の各ドキュメントデータに対応する印刷出力形式のデータのデータサイズは1MB未満であるとする。
このような前提条件の下、図4(b)に示すように、画像形成装置10と同様の構成および機能を有するデバイスID=0002のデバイス(画像形成装置)に図4(a)に示すUSBメモリ20が接続される場合を想定する。このデバイスをデバイス(デバイスID0002)と表記する。
ここで、デバイス(デバイスID0002)は、小容量メモリ(例えば1MB)のデバイスであり、モノクロ印刷のみ対応のデバイスであるとする。
メモリ130の上記第3の記憶領域の記憶容量(メモリサイズ)は例えば1MBであり、その第3の記憶領域は小容量メモリに相当するものとする。
なお、本願明細書において、小容量メモリとは、メモリ130の上記第3の記憶領域の記憶容量(メモリサイズ)が例えば1.5MB未満のメモリを示し、また、大容量メモリとは、その第3の記憶領域の記憶容量(メモリサイズ)が例えば1.5MB以上のメモリを示す。これら小容量メモリおよび大容量メモリのメモリサイズの値は例示に過ぎず、これらの値に限定されるものではない。
最初に、ユーザは、デバイス(デバイスID0002)の外部記憶装置I/F110にUSBメモリ20を接続(装着)し、印刷対象のドキュメントデータ#01について片面印刷での印刷指示を行う。この場合、USBメモリ20には、図5(a)に示すようにドキュメントデータ#01のみが記憶されているとする。
すると、デバイス(デバイスID0002)は、図3に示した印刷処理を実施することで、1ページ目および2ページ目の各ドキュメントデータのそれぞれに対応してラスタデータを生成し、画像形成を実施する。
しかしデバイス(デバイスID0002)の制御部120は、3ページ目のドキュメントデータに対するラスタライズ処理を実施し、データサイズが1.5MBとなる印刷出力形式のデータを、メモリ130の第3の記憶領域の記憶領域(記憶容量1MB)に記憶することができないので、3ページ目のドキュメントデータについては印刷できないと判断する。
デバイス(デバイスID0002)の制御部120は、3ページ目および4ページ目の各ドキュメントデータに対する印刷処理を異常終了するとともに、外部記憶装置I/F110を介して、USBメモリ20に記憶されている印刷対象のドキュメントデータ#01に対応して印刷失敗を示す旨の印刷履歴情報を書き込む。
すなわち、制御部120は、印刷処理の結果が印刷失敗のときは、印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)に対応して印刷失敗を示す旨を履歴情報(印刷履歴情報)として外部記憶装置(USBメモリ)に書き込む。
印刷処理を異常終了した旨がデバイス(デバイスID0002)のユーザI/F140の表示部に表示されるので、ユーザは、その表示内容を参照した後、外部記憶装置I/F110に装着されているUSBメモリ20を取り外す。
取り外されたUSBメモリ20の記憶内容は、図5(a)に示す内容から図5(b)に示す内容に変更されていることになる。
次に、図6に示すように、デバイス(デバイスID0002)と同様の構成および機能を有するデバイスID=0003のデバイス(画像形成装置)に、図5(b)に示す記憶内容のUSBメモリ20が接続される場合を想定する。このデバイスをデバイス(デバイスID0003)と表記する。
ユーザは、デバイス(デバイスID0003)の外部記憶装置I/F110にUSBメモリ20を接続(装着)し、印刷対象のドキュメントデータ#01について片面印刷での印刷指示を行う。
すると、デバイス(デバイスID0003)の制御部120は、図3に示した印刷処理を実施することで、外部記憶装置I/F110を介して、ドキュメントデータ#01に対応して印刷履歴情報が記憶されているかを確認し、この例では印刷履歴情報が記憶されていると判定して、該当する印刷履歴情報を読み込む。
次に、デバイス(デバイスID0003)の制御部120は、読み込んだ印刷履歴情報は印刷失敗を示す旨であると認識して、ユーザI/F140の表示部に「このデータは印刷できない可能性があります」など警告情報を表示させる。
すなわち、制御部120は、履歴情報(印刷履歴情報)が印刷失敗を示す旨の場合に印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)は正常に印刷されない旨の警告情報をユーザI/F140に報知させる制御を行う。
ちなみに、デバイス(デバイスID0003)のメモリ130の第3の記憶領域の記憶容量が例えば2MBであった場合、その第3の記憶領域に、ドキュメントデータ#01の3ページ目のドキュメントデータに対応しデータサイズ1.5MBとなる印刷出力形式のデータが記憶され得る場合であっても、ユーザI/F140の表示部に上記警告情報が表示される。そして、ユーザがその警告情報を参照して、印刷実行する旨を指示した場合には、4ページ分のドキュメントデータについての画形成が実施され、印刷成功となる。この場合、図5(b)に示すUSBメモリ20の記憶内容は、印刷履歴情報が印刷失敗を示す旨から印刷成功を示す旨に更新されることとなる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係わる画像形成装置および外部記憶装置は、それぞれ図1に示した画像形成装置および図2に示した外部記憶装置と同様の機能構成になっている。
第2の実施の形態では、印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)に対応して、印刷使用資源情報、デバイス識別情報および印刷結果を印刷履歴情報として外部記憶装置(USBメモリ)に記憶する場合を想定する。
第2の実施の形態においても、メモリ130に割り当てられている第1の記憶領域、第2の記憶領域、および第3の記憶領域の各記憶領域には、第1の実施の形態で説明した情報(データ)が記憶される。また、第1の記憶領域には、詳細については後述する、デバイス資源情報データベースと、印刷使用資源情報(USBメモリ20内の印刷履歴情報)データベースとが記憶される。
次に、画像形成装置(印刷装置)の印刷装置初期化処理、USBメモリ内の印刷使用資源情報のデータベース化処理、印刷処理について説明する。
最初に、画像形成装置10による印刷装置初期化処理について、図7を参照して説明する。
画像形成装置10では、画像形成装置10の電源が投入(電源ON)されると、制御部120は、当該画像形成装置10(デバイス)の印刷処理に関する資源をチェックし、このチェック結果に基づきデバイス資源情報をデータベース化し、このデータベース化した結果(デバイス資源情報データベース)をメモリ130の第1の記憶領域に記憶する(ステップS200)。
このデータベース化されたデバイス資源情報データベースの一例を図8に示す。デバイス資源情報データベースは、図8に示すように、第1の実施の形態で説明したように例えばメモリ資源情報、モノクロ印刷/カラー印刷資源情報、色材資源情報(トナー資源情報)を含む印刷実行資源情報、USBポート(USBインタフェース)、ネットワークポート(ネットワークインタフェース)などインタフェースに関する資源を含む通信資源情報などの資源情報を含んでいる。
次に、画像形成装置10によるUSBメモリ内の印刷使用資源情報のデータベース化処理について、図9を参照して説明する。
画像形成装置10では、制御部120は、外部記憶装置I/F110にUSBメモリ20が接続されたことを検出すると(ステップS201)、USBメモリ20内のドキュメントデータに対応して記憶されている印刷履歴情報の中のドキュメントデータ識別情報および印刷使用資源情報を読み込み、これら読み込んだ情報を基に印刷使用資源情報をデータベース化し、このデータベース化した結果(印刷使用資源情報データベース)をメモリ130の第1の記憶領域に記憶する(ステップS202)。
このデータベース化された印刷使用資源情報データベースの一例を図10(a),(b),(c)に示す。印刷使用資源情報データベースは、図10に示すように、ドキュメントデータ識別情報と印刷使用資源情報とが対応付けられた構成になっている。これらの印刷使用資源情報データベースを使用した印刷処理の詳細については後述する。
最後に、画像形成装置10による印刷処理について、図11を参照して説明する。説明する。
画像形成装置10では、制御部120は、図9に示したデータベース化処理を終了すると、USBメモリ20に記憶されている全てのドキュメントデータのドキュメント名をユーザI/F140の表示部に表示させる。
ユーザは、ユーザI/F140の操作部を操作して上記表示部に表示されたドキュメント名の中から印刷対象のドキュメント名を指定し、印刷を指示する。この印刷対象のドキュメント名と印刷指示情報は、制御部120に与えられる。
制御部120は、ユーザI/F140からの印刷対象のドキュメント名および印刷指示情報を受け付けると(ステップS211)、受け付けたドキュメント名をキーとして、メモリ130の第1の記憶領域に記憶されている印刷使用資源情報データベースの中に、対応する印刷使用資源情報が存在するか否かを判断する(ステップS212)。
制御部120は、ステップS212において印刷使用資源情報が存在すると判断した場合は、その印刷使用資源情報と、メモリ130の第1の記憶領域に記憶されているデバイス資源情報データベース(つまりデバイス資源情報)とを比較し、この比較した結果を基に印刷対象のドキュメントデータが自装置(当該画像形成装置)で正常に印刷されるか否かを判断する(ステップS214)。
例えば、印刷使用資源情報にはメモリサイズ1.5MB、モノクロ印刷情報が含まれており、デバイス資源情報の中の印刷実行資源情報には、メモリ資源情報としてメモリ130の第3の記憶領域の記憶容量(メモリサイズ)1MBが、モノクロ印刷/カラー印刷資源情報としてモノクロ印刷およびカラー印刷の何れにおいても対応する旨またはモノクロ印刷のみ対応する旨が含まれている場合は、第3の記憶領域の記憶容量が不足しているので、制御部120によって正常に印刷されないと判断される。また、前記の例において、第3の記憶領域の記憶容量(メモリサイズ)が2MBであった場合は、制御部120によって正常に印刷されると判断されることになる。
ステップS212において制御部120によって印刷使用資源情報が含まれていないと判断された場合、あるいはステップS214において制御部120によって正常に印刷されると判断された場合は、印刷が実行される(ステップS215)。
すなわち、制御部120は、外部記憶装置I/F110を介して、印刷対象のドキュメント名に対応するドキュメントデータに関して、1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータを読み出し、メモリ130の第2の記憶領域に記憶する。
制御部120は、メモリ130に記憶した1枚の記録媒体に印刷すべきドキュメントデータをページ単位のラスタデータに変換して第3の記憶領域に記憶し、ページ単位のラスタデータに対する色変換、階調補正などの画像処理を実施するとともに、画像出力装置150に対し前記画像処理後のラスタデータ(画像データ)を供給して印刷するよう制御する。
画像出力装置150では、画像形成部は、制御部120から供給される画像処理後のラスタデータ(画像データ)に基づき、給紙部から給紙される記録媒体に画像を形成し、この画像形成後の記録媒体(印刷物)を収容部に向けて排出する。
制御部120は、上述したようにして印刷が実行された場合、外部記憶装置I/F110を介して、USBメモリ20に記憶されている印刷対象のドキュメントデータに対応して印刷実行の結果に応じた印刷履歴情報を書き込むとともに(ステップS216)、前記印刷実行の結果に基づき、メモリ130の第1の記憶領域に記憶されている印刷使用資源情報データベースを更新する(ステップS217)。
制御部120は、ステップS214において正常に印刷されないと判断した場合は、ユーザI/F140の表示部に「印刷が禁止される旨(印刷できない旨)」を表示させることで、ユーザに対し印刷が禁止される旨を通知する(ステップS218)。
なお、ステップS216で書き込まれる印刷履歴情報には、印刷使用資源情報、デバイス識別情報および印刷結果(印刷失敗あるいは印刷成功)が含まれる。
ちなみに、今回初めて印刷実行されたドキュメントデータの場合には、USBメモリ20内の該当するドキュメントデータに対応して今回の印刷実行の結果に応じた印刷履歴情報が記憶される。一方、過去に印刷されたドキュメントデータの場合は、今回の印刷実行の結果に応じた印刷履歴情報を基に、USBメモリ20内の該当するドキュメントデータに対応する印刷履歴情報が更新される(印刷履歴情報が上書きされる)。
例えば、印刷使用資源情報としてメモリサイズ1MBを超える旨の情報およびモノクロ印刷情報が、印刷結果として印刷失敗が、デバイス識別情報としてデバイスID=0002が含まれている印刷履歴情報が付加されているドキュメントデータに対する今回の印刷実行が成功した場合、当該印刷履歴情報は、例えば印刷使用資源情報としてメモリサイズ1.5MBおよびモノクロ印刷情報が、印刷結果として印刷成功が、デバイス識別情報として印刷実行したデバイス(画像形成装置)のデバイスIDが含まれている印刷履歴情報に更新される。
ステップS217での印刷使用資源情報データベースの更新は、印刷実行の結果に応じて行われる。
ステップS217を終了した場合、あるいはステップS218が終了した場合、この印刷処理は終了する。
次に、画像形成装置による印刷処理について具体例を挙げて説明する。
ここでは、(1)USBメモリ内の印刷対象のデータを印刷する際、印刷対象のデータを印刷出力形式のデータに展開する場合にデバイスのメモリ不足に起因して正常に印刷されない(印刷不可になる)のを未然に防止する例、(2)USBメモリ内の印刷対象のデータを印刷する際、印刷対象のデータの中にカラーデータが途中に存在することに起因して正常に印刷されない(印刷不可になる)のを未然に防止する例について説明する。
最初に、USBメモリ内の印刷対象のデータを印刷する際、印刷対象のデータを印刷出力形式のデータに展開する場合にデバイスのメモリ不足に起因して正常に印刷されない(印刷不可になる)のを未然に防止する例について説明する。
USBメモリ20に記憶されている印刷未実行の印刷対象のドキュメントデータは、図12(a)に示すように、複数のページのドキュメントデータから構成され、かつ印刷する際、デバイス(画像形成装置)内のメモリ(メモリ130の第3の記憶領域)を多く使用するページを含んでいるものとする。
この例では、印刷対象のドキュメントデータ#02は、4ページ分のドキュメントデータのち、3ページ目がメモリを多く使用するページとなっている。例えば3ページ目のドキュメントデータに対しラスタライズ処理が実施された後のラスタデータ(印刷出力形式のデータ)のデータサイズが例えば1.5MBであるとする。また、1ページ目、2ページ目、4ページ目の各ドキュメントデータに対応する印刷出力形式のデータのデータサイズは1MB未満であるとする。
このような前提条件の下、図12(b)に示すように、画像形成装置10と同様の構成および機能を有するデバイスID=0001のデバイス(画像形成装置)に図12(a)に示すUSBメモリ20が接続される場合を想定する。このデバイスをデバイス(デバイスID0001)と表記する。
ここで、デバイス(デバイスID0001)は、大容量メモリ(例えば2MB)のデバイスであり、カラー印刷対応のデバイス(カラー印刷およびモノクロ印刷のいずれの印刷にも対応のデバイス)であるとする。
なお、大容量メモリとは、第1の実施の形態で説明したようにメモリ130の上記第3の記憶領域の記憶容量(メモリサイズ)が例えば1.5MB以上のメモリを示す。デバイス(デバイスID0001)のメモリ130の第3の記憶領域の記憶容量(メモリサイズ)は例えば2MBであり、その第3の記憶領域は大容量メモリに相当するものとする。
電源が投入(電源ON)されたデバイス(デバイスID0001)では、制御部120が図7に示した印刷装置初期化処理を実行して、データベース化した当該デバイスに関するデバイス資源情報データベース(図8参照)をメモリ130の第1の記憶領域に記憶する。ここで、デバイス資源情報データベースにおいて、メモリ資源情報はメモリサイズ=2MBを示し、モノクロ印刷/カラー印刷資源情報はカラー印刷およびモノクロ印刷のいずれの印刷にも対応する旨の情報を示しているとする。
ユーザが電源投入(電源ON)されたデバイス(デバイスID0001)の外部記憶装置I/F110にUSBメモリ20を接続(装着)すると、デバイス(デバイスID0001)の制御部120は、図9に示した印刷使用資源情報のデータベース化処理を実行して、外部記憶装置I/F110を介してUSBメモリ20から読み込んだ印刷使用資源情報をデータベース化し、このデータベース化した結果(印刷使用資源情報データベース)をメモリ130の第1の記憶領域に記憶する。
ここで、USBメモリ20には、図13(a)に示すように印刷未実行のドキュメントデータ#02と過去に印刷実行されたドキュメントデータ#01とが記憶され、ドキュメントデータ#01に対応して印刷履歴情報が付加されているとする。
そのため、制御部120は、USBメモリ20からドキュメントデータ#01に対応する印刷履歴情報の中のドキュメントデータ識別情報および印刷使用資源情報を読み込んで、これら読み込んだ情報を基にデータベース化した印刷使用資源情報データベースをメモリ130の第1の記憶領域に記憶する。その印刷使用資源情報データベースの一例を、図10(a)に示す。
このようにして印刷使用資源情報データベースが構築された場合、デバイス(デバイスID0001)では、制御部120の制御に従って、ユーザI/F140の表示部に、図13(a)に示すUSBメモリ20に記憶されている全てのドキュメントデータのドキュメント名が表示されるので、ユーザは、ユーザI/F140の操作部を操作して前記表示部に表示されたドキュメント名の中から印刷対象のドキュメント名例えば「#02」を指定し、印刷を指示する。この印刷対象のドキュメント名と印刷指示情報は、制御部120に与えられる。
すると、デバイス(デバイスID0001)の制御部120は、図11に示した印刷処理を実施することで、ドキュメント識別情報=#02に対応する印刷使用資源情報がメモリ130の印刷使用資源情報データベース(図10(a)参照)に含まれていないと認識する。
その後、ドキュメントデータ#02に対する印刷が実行される。
制御部120は、ドキュメントデータ#02に対する印刷が正常に終了した場合、外部記憶装置I/F110を介して、USBメモリ20に記憶されている印刷対象のドキュメントデータ#02に対応して印刷実行の結果(印刷成功)に応じた印刷履歴情報(図13(b)参照)を書き込むとともに、前記印刷実行の結果(印刷成功)に基づき、メモリ130の第1の記憶領域に記憶されている印刷使用資源情報データベースを更新する(図10(b)参照)。
すなわち、ドキュメントデータ#02の印刷実行が正常に実施された場合、USBメモリ20の記憶内容は図13(a)に示す内容から図13(b)に示す内容に変更され、メモリ130の第1の記憶領域に記憶されている印刷使用資源情報データベースの内容は図10(a)に示す内容から図10(b)に示す内容に変更される。
このように制御部120は、印刷処理の結果が印刷成功のときは、印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)に対応して印刷に使用した資源を示す資源情報(印刷使用資源情報)を履歴情報(印刷履歴情報)として外部記憶装置(USBメモリ)に書き込む。
印刷処理を正常終了した旨がデバイス(デバイスID0001)のユーザI/F140の表示部に表示された場合、あるいはドキュメントデータ#02に対応する画像が形成された記録媒体(印刷物)が出力された場合、ユーザは、その表示内容を参照した後、外部記憶装置I/F110に装着されているUSBメモリ20を取り外す。
次に、図14(a)に示すように、第1の実施の形態で説明したデバイス(デバイスID0002)に、図13(b)に示す記憶内容のUSBメモリ20が接続された場合においても、デバイス(デバイスID0001)の場合と同様に、デバイス(デバイスID0002)に関するデバイス資源情報データベースおよび上記USBメモリ20にかかわる印刷使用資源情報データベースがメモリ130の第1の記憶領域に記憶される。
この場合、デバイス資源情報データベースにおいては、メモリ資源情報はメモリサイズ=1MBを示し、モノクロ印刷/カラー印刷資源情報はモノクロ印刷のみ対応する旨の情報を示している。また、印刷使用資源情報データベースは図10(b)に示す内容である。
そして、ユーザが、ユーザI/F140の表示部に表示されたUSBメモリ20に記憶されている全てのドキュメントデータのドキュメント名の中から印刷対象のドキュメント名例えば「#02」を指定し、印刷を指示する。この印刷対象のドキュメント名と印刷指示情報は、制御部120に与えられる。
すると、デバイス(デバイスID0002)の制御部120は、上述したデバイス資源情報データベースの中の印刷実行資源情報と上述した印刷使用資源情報データベースの中のドキュメントデータ識別情報=#02に関する印刷使用資源情報とを比較するとともに、この比較した結果、ドキュメントデータ#02については正常に印刷されないと判断する。
そして、制御部120は、図14(b)に示すように、ユーザI/F140の表示部に「メモリ不足、印刷できません」など「印刷が禁止される旨」を表示させることで、ユーザに対し印刷が禁止される旨を通知する。この場合、デバイス(デバイスID0002)による印刷実行は行われない(画像が形成された記録媒体は出力されない)。
すなわち、制御部120は、履歴情報(印刷歴情報)が印刷成功を示す旨としての、印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)に対する印刷処理を実行した画像形成装置にかかわる印刷に使用した資源を示す資源情報(印刷使用資源情報)の場合は、当該資源情報(印刷使用資源情報)と自装置の印刷処理にかかわる資源を示す資源情報(デバイス資源情報)とを対照し、この対照の結果に基づき自装置では正常に印刷されないと判定したときは、印刷対象のデータ(ドキュメントデータ)の印刷が禁止される旨の報知制御を行う。
なお、第2の実施の形態では、制御部120は、外部記憶装置I/F110を介して、ドキュメントデータ#02の印刷実行を成功したデバイスのデバイス識別情報例えばデバイスID=0001をUSBメモリ20から取得するとともに、図14(c)に示すように、ユーザI/F140の表示部に「デバイスID:0001、印刷可能です。」など「自装置の代替としての印刷成功したデバイス(画像形成装置)」を表示させるようにしてもよい。この場合、デバイス(デバイスID0002)による印刷実行は行われない(画像が形成された記録媒体は出力されない)。
ちなみに、第2の実施の形態の構成を有しない画像形成装置においては、上記の例の場合、図15に示すように、1ページ目および2ページ目の各ドキュメントデータのそれぞれに対応して印刷実行が行われ、画像が形成された記録媒体が出力される。しかし、3ページ目のドキュメントデータの印刷の際にメモリ不足が発生するので、例えば3ページ目および4ページ目の各ドキュメントデータについては印刷実行されない(画像が形成された記録媒体は出力されない)。そのため、完全な印刷結果としての記録媒体が出力されず、出力された記録媒体が無駄になる。
次に、USBメモリ内の印刷対象のデータを印刷する際、印刷対象のデータの中にカラーデータが途中に存在することに起因して正常に印刷されない(印刷不可になる)のを未然に防止する例について説明する。
USBメモリ20に記憶されている印刷未実行の印刷対象のPDFデータは、図16(a)に示すように、複数のページのPDFデータから構成され、かつ複数のPDFデータの中にカラーページを含んでいるものとする。
この例では、印刷対象のドキュメントデータ#03は、4ページ分のPDFデータのち、3ページ目がカラーデータのページとなっている。
このような前提条件の下、図16(b)に示すように、上述したデバイス(デバイスID0001)に図16(a)に示すUSBメモリ20が接続される場合を想定する。
ユーザが電源投入(電源ON)されたデバイス(デバイスID0001)の外部記憶装置I/F110にUSBメモリ20を接続(装着)すると、デバイス(デバイスID0001)の制御部120は、図9に示した印刷使用資源情報のデータベース化処理を実行して、外部記憶装置I/F110を介してUSBメモリ20から読み込んだ印刷使用資源情報をデータベース化し、このデータベース化した結果(印刷使用資源情報データベース)をメモリ130の第1の記憶領域に記憶する。
ここで、USBメモリ20には、図17(a)に示すように印刷未実行のPDFデータ#03と過去に印刷実行されたドキュメントデータ#01およびドキュメントデータ#02とが記憶され、ドキュメントデータ#01およびドキュメントデータ#02のそれぞれに対応して印刷履歴情報が付加されているとする。
そのため、制御部120は、USBメモリ20からドキュメントデータ#01およびドキュメントデータ#02のそれぞれに対応する印刷履歴情報の中のドキュメントデータ識別情報および印刷使用資源情報を読み込んで、これら読み込んだ情報を基にデータベース化した印刷使用資源情報データベースをメモリ130の第1の記憶領域に記憶する。その印刷使用資源情報データベースの一例を、図10(b)に示す。
このようにして印刷使用資源情報データベースが構築された場合、デバイス(デバイスID0001)では、制御部120の制御に従って、ユーザI/F140の表示部に、図17(a)に示すUSBメモリ20に記憶されている全てのドキュメントデータ(あるいはPDFデータ)のドキュメント名(あるいはPDF名)が表示される。
そして、ユーザは、ユーザI/F140の操作部を操作して上記表示部に表示されたドキュメント名(あるいはPDF名)の中から印刷対象のPDF名例えば「#03」を指定し、印刷を指示する。この印刷対象のPDF名と印刷指示情報は、制御部120に与えられる。
すると、デバイス(デバイスID0001)の制御部120は、図11に示した印刷処理を実施することで、PDF識別情報(ドキュメント識別情報)=#03に対応する印刷使用資源情報がメモリ130の印刷使用資源情報データベース(図10(b)参照)に含まれていないと認識する。
その後、PDFデータ#03に対する印刷が実行される。
制御部120は、PDFデータ#03に対する印刷が正常に終了した場合、外部記憶装置I/F110を介して、USBメモリ20に記憶されている印刷対象のPDFデータ#03に対応して印刷実行の結果(印刷成功)に応じた印刷履歴情報(図17(b)参照)を書き込むとともに、前記印刷実行の結果(印刷成功)に基づき、メモリ130の第1の記憶領域に記憶されている印刷使用資源情報データベース参照)を更新する(図10(c)参照)。
すなわち、PDFデータ#03の印刷実行が正常に実施された場合、USBメモリ20の記憶内容は図17(a)に示す内容から図17(b)に示す内容に変更され、メモリ130の第1の記憶領域に記憶されている印刷使用資源情報データベースの内容は図10(b)に示す内容から図10(c)に示す内容に変更される。
このように制御部120は、印刷処理の結果が印刷成功のときは、印刷対象のデータ(PDFデータ)に対応して資源情報(印刷使用資源情報)および自装置を示す識別情報(デバイス識別情報)を履歴情報(印刷履歴情報)として外部記憶装置(USBメモリ)に書き込む。
印刷処理を正常終了した旨がデバイス(デバイスID0001)のユーザI/F140の表示部に表示された場合、あるいはPDFデータ#03に対応する画像が形成された記録媒体(印刷物)が出力された場合、ユーザは、その表示内容を参照した後、外部記憶装置I/F110に装着されているUSBメモリ20を取り外す。
次に、図18(a)に示すように、上述したデバイス(デバイスID0002)に、図17(b)に示す記憶内容のUSBメモリ20が接続された場合においても、デバイス(デバイスID0001)の場合と同様に、デバイス(デバイスID0002)に関するデバイス資源情報データベースおよび上記USBメモリ20にかかわる印刷使用資源情報データベースがメモリ130の第1の記憶領域に記憶される。
この場合、デバイス資源情報データベースにおいては、メモリ資源情報はメモリサイズ=1MBを示し、モノクロ印刷/カラー印刷資源情報はモノクロ印刷のみ対応する旨の情報を示している。また、印刷使用資源情報データベースは図10(c)に示す内容である。
そして、ユーザが、ユーザI/F140の表示部に表示されたUSBメモリ20に記憶されている全てのドキュメントデータ(あるいはPDFデータ)のドキュメント名(あるいはPDF名)の中から印刷対象のドキュメント名(あるいはPDF名)例えば「#03」を指定し、印刷を指示する。この印刷対象のPDF名と印刷指示情報は、制御部120に与えられる。
すると、デバイス(デバイスID0002)の制御部120は、上述したデバイス資源情報データベースの中の印刷実行資源情報と上述した印刷使用資源情報データベースの中のPDFデータ識別情報(ドキュメントデータ識別情報)=#03に関する印刷使用資源情報とを比較する。
制御部120は、上記比較した結果、印刷使用資源情報の中にカラートナー使用情報(カラー印刷情報)が含まれているものの、デバイス資源情報のモノクロ印刷/カラー印刷資源情報がモノクロ印刷のみ対応する旨の情報を示しているので、PDFデータ#03については正常に印刷されないと判断する。
そして、制御部120は、図18(b)に示すように、ユーザI/F140の表示部に「カラーデータ、印刷できません」など「印刷が禁止される旨」を表示させることで、ユーザに対し印刷が禁止される旨を通知する。この場合、デバイス(デバイスID0002)による印刷実行は行われない(画像が形成された記録媒体は出力されない)。
すなわち、制御部120は、履歴情報(印刷履歴情報)が印刷成功を示す旨としての、印刷対象のデータ(PDFデータ)に対する印刷処理を実行した画像形成装置にかかわる印刷に使用した資源を示す資源情報(印刷使用資源情報)および当該画像形成装置を示す識別情報(デバイス識別情報)の場合は、当該資源情報(印刷使用資源情報)と自装置の印刷処理にかかわる資源を示す資源情報(デバイス資源情報)とを対照し、この対照の結果に基づき自装置では正常に印刷されないと判定したときは、ユーザI/F140に対し印刷対象のデータ(PDFデータ)の印刷が禁止される旨を報知させる制御を行うとともに自装置の代替としての前記識別情報(デバイス識別情報)に対応する画像形成装置(印刷成功した画像形成装置)を示す情報を報知させる制御を行う。
ちなみに、第2の実施の形態の構成を有しない画像形成装置においては、上記の例の場合、図19に示すように、1ページ目および2ページ目の各PDFデータのそれぞれに対応して印刷実行が行われ、画像が形成された記録媒体が出力される。しかし、3ページ目のPDFデータ(カラーページ)の印刷の際にメモリ不足が発生するので、例えば3ページ目および4ページ目の各PDFデータについては印刷実行されない(画像が形成された記録媒体は出力されない)。そのため、完全な印刷結果としての記録媒体が出力されず、出力された記録媒体が無駄になる。
ところで、PDFデータの場合、該当するページに到達するまでカラーであるか否かが分からない場合があるので、PDFデータに対する印刷実行を行った結果が印刷成功の場合に、1枚の記録媒体に印刷すべきPDFデータに対応する印刷出力形式のデータ(ページ単位のデータ)を記憶するためのメモリのメモリサイズを印刷使用資源情報として保存するようにする。
これにより、印刷成功となったPDFデータを記憶しているUSBメモリが接続されたデバイス(画像形成装置)は、当該PDFデータに対する印刷の際に、PDFデータを展開することなく、印刷使用資源情報内のメモリサイズを参照することで、当該デバイスの資源(メモリサイズ)で正常に印刷されるかを判断するようにする。
なお、第2の実施の形態では、USBメモリ内のすべての印刷使用資源情報についてデータベース化し、このデータベース化した印刷使用資源情報データベースをメモリ130に記憶するようにしているが、これに限定されることなく、印刷指示のあった印刷対象のデータに対応する印刷使用資源情報のみをメモリ130に読み込むようにしてもよい。
第2の実施の形態において、デバイス資源情報の色材資源情報(トナー資源情報)が、例えばブラック色およびシアン色のトナー残量が規定量以上を示し、イエロー色およびマゼンタ色のトナーの残量が規定量未満を示している場合、印刷使用資源情報が、例えばブラック色およびシアン色を使用する旨の情報のときは、正常に印刷されると判断するようにしてもよい。
第2の実施の形態において、印刷結果が印刷成功の場合は、ドキュメント識別情報、印刷使用資源情報、およびデバイス資源情報を含む印刷履歴情報をドキュメントデータに対応して記憶するようにしてもよい。この場合、その印刷履歴情報は印刷成功を示す旨を含んでいるものとみなす。
次に、第1の実施の形態および第2の実施の形態に係わる画像形成装置のハードウェア構成について、図20を参照して説明する。
画像形成装置10は、図20に示すように、CPU101、記憶装置102、ROM103、RAM104、インタフェース105A,106A、USBインタフェース107、通信I/F108、インタフェース105Aに接続された操作パネル105B、インタフェース106Aに接続されたプリンタエンジン106Bを有している。これら各構成要素101〜104,105A,106A,107,108はシステムバス109に接続されている。
記憶装置102は、例えばハードディスクであり、図1に示した制御部120(および取得部121)の各機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)、処理プログラム102Aなどインストールされた各種のプログラムを記憶している。
処理プログラム102Aは、取得処理過程、および制御処理過程を含んでいる。取得部121は取得処理過程を実行し、制御部120は制御処理過程を実行する。
ROM103は、読み出し専用メモリであり、外部の装置とのデータ通信を行うための通信プロトコル情報を記憶している。
RAM104は、随時書き込み読み出しメモリであり、記憶装置102から読み込まれた処理プログラム102Aを含むプログラムや、ROM103から読み込まれた通信プロトコル情報などを記憶する。
また、RAM104は図1に示したメモリ130の機能を有するものであり、RAM104には、第1の記憶領域、第2の記憶領域、第3の記憶領域が割り当てられている。
インタフェース105Aは、データ通信を実行するASIC(Application Specication Integrated Circuit:特定用途向けIC)を備えており、操作パネル105Bとの通信を行う。操作パネル105Bは、図1に示したユーザI/F140の機能を果たす。
インタフェース106Aは、データ通信を実行するASIC(特定用途向けIC)を備えており、プリンタエンジン106Bとの通信を行う。プリンタエンジン106Bは、図1に示した画像出力装置150の機能を果たす。
USBインタフェース107は、USBポートおよびデータ通信を実行するASIC(特定用途向けIC)を備えており、USBポートに接続された外部記憶装置としてのUSBメモリ20との通信を行う。USBインタフェース107は、図1に示した外部記憶装置I/F110の機能を果たす。
通信I/F108は、データ通信を実行するASIC(特定用途向けIC)を備えており、ネットワークなどの通信回線30と接続されている。通信I/F108は、ROM103からRAM104へプロトコル情報を読み込んで実行することにより、通信回線30を介して例えば外部の装置とのデータ通信を行う。
CPU101は、中央演算処理装置であり、記憶装置102からRAM104へ、処理プログラム102Aを含むプログラムを読み込んで実行することにより、上述した制御部120および取得部121の各機能を実現するとともに、処理プログラム102Aに対応する処理機能を実現する。また、CPU101は画像形成装置全体を制御する。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記憶媒体に格納して提供してもよい。
すなわち、画像処理プログラムを含むプログラムをハードディスク等の記憶装置に記録する場合に限らず、当該プログラムを次のようにして提供してもよい。
たとえば、プログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取りされる記憶媒体に格納して配布するようにしてもよい。
さらには、画像形成装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記プログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記憶媒体)が挙げられる。
本発明の画像形成装置は、電子写真プロセス方式あるいはインクジェット方式により、モノクロ印刷およびカラー印刷の少なくとも一方の印刷を実行する画像形成装置に適用するようにしてもよい。
10 画像形成装置
20 外部記憶装置
21 I/F部
22 メモリ部
101 CPU
102 記憶装置
102A 処理プログラム
103 ROM
104 RAM
105B 操作パネル
106B プリンタエンジン
107 USBインタフェース
110 外部記憶装置I/F
120 制御部
121 取得部
130 メモリ
140 ユーザI/F
150 画像出力装置

Claims (11)

  1. 印刷対象のデータを記憶する外部記憶装置が接続される接続手段と、
    前記接続手段に接続された前記外部記憶装置から前記データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記データに基づき実行された印刷処理の結果に応じて前記データに対応して印刷の成否を示す履歴情報を前記外部記憶装置に書き込む制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記印刷処理の結果が印刷失敗のときは、前記データに対応して印刷失敗を示す旨を前記履歴情報として前記外部記憶装置に書き込む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記印刷処理の結果が印刷成功のときは、前記データに対応して印刷に使用した資源を示す資源情報を前記履歴情報として前記外部記憶装置に書き込む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記印刷処理の結果が印刷成功のときは、前記データに対応して前記資源情報および自装置を示す識別情報を前記履歴情報として前記外部記憶装置に書き込む、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 報知情報を報知する報知手段と、
    印刷対象のデータと該データについての過去の印刷の成否を示す履歴情報とを対応付けて記憶する外部記憶装置が接続される接続手段と、
    前記接続手段に接続された前記外部記憶装置から前記履歴情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記履歴情報に基づき前記データが正常に印刷されないと判定したときは、前記データの印刷が禁止される旨を前記報知手段に報知させる制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記履歴情報が印刷失敗を示す旨の場合に前記データは正常に印刷されない旨の警告情報を前記報知手段に報知させる制御を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記履歴情報が印刷成功を示す旨としての前記データに対する印刷処理を実行した画像形成装置にかかわる印刷に使用した資源を示す資源情報の場合は、当該資源情報と自装置の印刷処理にかかわる資源を示す資源情報とを対照し、この対照の結果に基づき自装置では正常に印刷されないと判定したときは、前記データの印刷が禁止される旨の報知制御を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記履歴情報が印刷成功を示す旨としての前記データに対する印刷処理を実行した画像形成装置にかかわる印刷に使用した資源を示す資源情報および当該画像形成装置を示す識別情報の場合は、
    当該資源情報と自装置の印刷処理にかかわる資源を示す資源情報とを対照し、この対照の結果に基づき自装置では正常に印刷されないと判定したときは、前記報知手段に対し前記データの印刷が禁止される旨を報知させる制御を行うとともに自装置の代替としての前記識別情報に対応する画像形成装置を報知させる制御を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れか一項に記載の画像形成装置と、
    印刷対象のデータおよび該データについての過去の印刷の成否を示す履歴情報のうち少なくとも当該印刷対象のデータを記憶する外部記憶装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は、前記画像形成装置の接続手段に接続された前記外部記憶装置から記憶情報を読み出して印刷に関する制御を実行する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  10. 画像形成装置の接続手段に接続された外部記憶装置から印刷対象のデータを取得する取得処理過程と、
    前記取得処理過程により取得された前記データに基づき実行された印刷処理の結果に応じて前記データに対応して印刷の成否を示す履歴情報を前記外部記憶装置に書き込む制御を行う制御処理過程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする処理プログラム。
  11. 画像形成装置の接続手段に接続された外部記憶装置から印刷対象のデータについての過去の印刷の成否を示す履歴情報を取得する取得処理過程と、
    前記取得処理過程により取得された前記履歴情報に基づき前記データが正常に印刷されないと判定したときは、前記データの印刷が禁止される旨を前記画像形成装置の報知手段に報知させる制御を行う制御処理過程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする処理プログラム。
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