JP2011115573A - 監視装置及び監視方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】監視装置の構造の複雑化を招くことなく、液体の患者への投与時において、液切れ、導管の閉塞等による投与の中断、及び液体の流量が正常範囲にあるか否かを的確に得ることができるようにする。
【解決手段】容器内の液体を、導管104及び点滴筒102を介して患者に投与する際に液体の投与状況を監視する監視装置は、点滴筒102の液滴生成部118に設けられた点滴筒電極11と、点滴筒102よりも上流側の導管104に設けられた導管電極10とを備えている。導管電極10に電圧を印加することで液滴生成部118で生成される液滴を仮想電極にする。点滴筒電極10の電圧の変化を検出する。検出した電圧の変化に基づいて、液滴の生成状態及び/又は液切れであるか否かを得るように構成されている。
【選択図】図4
【解決手段】容器内の液体を、導管104及び点滴筒102を介して患者に投与する際に液体の投与状況を監視する監視装置は、点滴筒102の液滴生成部118に設けられた点滴筒電極11と、点滴筒102よりも上流側の導管104に設けられた導管電極10とを備えている。導管電極10に電圧を印加することで液滴生成部118で生成される液滴を仮想電極にする。点滴筒電極10の電圧の変化を検出する。検出した電圧の変化に基づいて、液滴の生成状態及び/又は液切れであるか否かを得るように構成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えば医療現場における輸液治療等を監視するための監視装置及び監視方法に関するものである。
医療現場や介護現場においては、輸液、輸血、経腸栄養剤の投与等が行われている。これら液体を患者に投与する際には、正常に投与されているか否かを監視する必要がある。その監視項目としては、例えば、液切れとなっていないか、導管の閉塞等によって投与が中断していないか、液体の流量が正常範囲内であるか等である。これら監視項目を医療従事者が目視で監視しようとすると、多大な労力を要するとともに、人為的な監視ミスが起こる虞れがある。
このような医療現場における問題の解決を図るために、従来より、例えば輸液治療を監視するための装置が知られている。特許文献1の装置は、患者に投与する液体が収容された容器に電極を取り付けておき、容器内の液面の位置が電極位置よりも下がった場合に、そのことを高周波インピーダンスの変化により検出して警報を発するように構成されている。
また、特許文献2〜4の装置は、一対の電極により平行平板コンデンサを構成し、これら電極間に導管を配置して、導管内の液体の有無によって変化するキャパシタンスを検出するように構成されている。
また、特許文献5の装置は、平行平板コンデンサを構成する一対の電極間に点滴筒を配置し、液体の滴下によって変化するキャパシタンスを検出するように構成されている。
また、特許文献6の装置は、点滴筒に発光素子と受光素子とからなる検出部を設け、点滴筒内に液体が滴下しているか否かを光学的に検出するように構成されている。
また、特許文献7の装置は、特許文献6と同様な光学的検出部を、点滴筒以外に、上流側の導管にも設けることにより、導管内の液体の有無も検出するように構成されている。
ところが、特許文献1の装置では、容器に電極を取り付けておくものなので、容器内の液体が所定量以下となったか否かを検出することはできるが、容器よりも下流側の状態、即ち、導管の閉塞等による投与の中断や、液体の流量が正常範囲内にあるか否かを検出できない。
また、特許文献2〜4の装置では、平行平板コンデンサを構成する一対の電極間に導管を配置しておくものなので、導管内の液体の有無は得ることができるものの、例えば、導管内に液体が存在していても、それが導管の閉塞等によって流れていない場合や、液体の流量が正常範囲内にあるか否かは検出できない。
また、特許文献5の装置では、平行平板コンデンサを構成する一対の電極間に点滴筒を配置しておくものなので、液体の滴下状態は検出できるものの、例えば、液体の滴下が停止したときに、それが導管の閉塞によるものか、液切れによるものかは得ることができない。
また、特許文献6の装置では、光学的検出部を点滴筒に設けただけなので、特許文献5の装置と同様に、導管の閉塞や液切れ等は得ることができない。
つまり、患者に液体を投与する場合には、液切れ、導管の閉塞等による投与の中断、及び液体の流量が正常範囲にあるか否かを的確に得る必要があるが、特許文献1〜6の各装置を用いた場合には、各装置単独では、それら全てを的確に得ることができない。よって、各装置とは別にセンサを併用したり、複数の装置を組み合わせたりしなければならず、装置が複雑化してしまう。
また、特許文献7の装置については、光学的検出部を点滴筒と、導管との2箇所に設けなければならず、装置の複雑化を招く。
さらに、特許文献6、7の装置は、光学的検出部を設けているので、点滴筒や導管の周囲における照明の光や日差しの影響を受けてしまい、誤検出したり、検出不能になったりする場合が起こり得る。よって、常に的確な検出が困難であると考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、監視装置の構造の複雑化を招くことなく、液体の患者への投与時において、液切れ、導管の閉塞等による投与の中断や、液体の流量が正常範囲にあるか否かを的確に得ることができるようにすることにある。
第1の発明は、容器内の液体を、導管及び点滴筒を介して患者に投与する際に液体の投与状況を監視する監視装置において、上記点滴筒における液滴が生成される液滴生成部に取り付けられる第1電極と、上記点滴筒よりも上流側の導管ないし上記容器に取り付けられる第2電極と、上記第2電極に電圧を印加することで上記液滴生成部で生成される液滴を仮想電極とし、上記第1電極の電圧の変化を検出する検出部とを備え、上記検出部は、検出した電圧の変化に基づいて、液滴の生成状態及び/又は液切れであるか否かを得るように構成されていることを特徴とするものである。
すなわち、点滴筒の液滴生成部で生成される液滴は徐々に大きくなって所定の大きさになった瞬間落下する。この液滴を仮想電極としているので、少なくとも仮想電極と第1電極とのキャパシタンスが液滴の大きさ及びその有無によって異なる。これが第1電極の電圧の変化として検出部で検出されることになる。
従って、液滴が生成され続けていれば、略一定の周期で少なくともインピーダンスが変化して検出電圧が変化するので、液体の投与が継続されていることになる。しかも、インピーダンスの変化状態、即ち、電圧の変化状態によって液滴の生成速度である液体の流量も得られる。また、液滴が生成されていなければ、インピーダンスが周期的に変化せず、よって電圧が周期的に変化しないので、液体が投与されていないことになる。
また、第2電極は点滴筒よりも上流に位置しているので、点滴筒よりも上流の液体の有無によって第1電極と第2電極間の抵抗が変化する。これが第1電極の電圧の変化として検出部により検出される。従って、点滴筒よりも上流の液体が無くなると電圧が急に変化するので、液切れであることが得られる一方、導管の閉塞等による中断の場合には導管内に液体が存在しているので電圧の急な変化はない。これにより、液切れと、導管の閉塞等による中断との区別が可能になる。
また、従来例のような光学的検出部を設けずに済むので、周囲の光の影響によって誤検出したり、検出不能になるという事態が起こらない。
第2の発明は、第1の発明において、第1電極は、液滴生成部で生成される液滴を取り囲む環状に形成されていることを特徴とするものである。
液体の投与中に、例えば、点滴筒が傾いた場合のように、液滴が点滴筒の径方向の中心部からずれることがあるが、この構成では、第1電極が液滴を取り囲む形状であるので、点滴筒がどの方向に傾いたとしても、電圧の変化が得られる。
第3の発明は、第1または2の発明において、第1電極は点滴筒に着脱可能に取り付けられ、第2電極は導管ないし容器に着脱可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、液体の投与が終了した場合に、第1電極を点滴筒から取り外し、第2電極を導管ないし容器から取り外すことで、第1及び第2電極を別の点滴筒、導管ないし容器に取り付けて再使用することが可能になる。
第4の発明は、第3の発明において、第1電極と第2電極とは一体化されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、第1及び第2電極を一度に取り外し、また、取り付けることが可能になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、電圧印加部は、1kHz以上2MHz以下の交流電圧を印加するように構成されていることを特徴とするものである。
すなわち、印加電圧の周波数が1kHzよりも低いと、インピーダンスが大きくなり過ぎて検出が困難になる。一方、2MHzよりも高いと、消費電流が多くなるとともに、電磁波が出やすくなる。
第6の発明では、容器内の液体を、導管及び点滴筒を介して患者に投与する際に液体の投与状況を監視する監視方法において、上記点滴筒における液滴が生成される液滴生成部に第1電極を取り付けておき、上記点滴筒よりも上流側の導管ないし上記容器に取り付けられた第2電極に電圧を印加することで上記液滴生成部で生成される液滴を仮想電極にし、上記第1電極の電圧の変化に基づいて、液滴の生成状態及び/又は液切れであるか否かを得ることを特徴とする。
第1の発明によれば、点滴筒よりも上流側の第2電極に電圧を印加して液滴を仮想電極とし、点滴筒の液滴生成部に取り付けた第1電極の電圧の変化を検出して液滴の生成状態及び/又は液切れか否かを得るようにしたので、従来のように複数のセンサや装置、光学的検出部を用いることなく、第1及び第2電極を取り付けるという、簡単な構成でもって、液切れ、導管の閉塞等による投与の中断や、液体の流量が正常範囲にあるか否かを常に的確に得ることができる。
第2の発明によれば、第1電極を、液滴生成部で生成される液滴を取り囲む環状に形成したので、液体の投与中に点滴筒がどの方向に傾いても、電圧の変化を検出できる。
第3の発明によれば、第1電極を点滴筒に着脱可能に取り付け、第2電極を導管ないし容器に着脱可能に取り付けたので、第1及び第2電極を再使用することができる。
第4の発明によれば、第1電極と第2電極とを一度に着脱することができるので、着脱時の作業性を良好にできる。
第5の発明によれば、電圧印加部は、1kHz以上2MHz以下の交流電圧を印加するように構成されているので、電圧の変化を容易に検出できるとともに、電磁波の発生を抑制して医療現場における安全性を確保できる。
第6の発明によれば、第1の発明と同様に、簡単な構成でもって、液切れ、導管の閉塞等による投与の中断や、液体の流量が正常範囲にあるか否かを的確に得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態にかかる監視装置1の使用状態を示すものである。監視装置1は、薬液(液体)を患者に投与する、いわゆる輸液治療の際に、薬液の投与状況を監視するためのものであり、輸液セット100及び輸液バッグ120(容器)と共に使用される。尚、薬液の種類としては、例えば、生理食塩水や、ブドウ糖液等が挙げられる。
本実施形態では、監視装置1の構造を説明する前に、輸液セット100及び輸液バッグ120の構造について説明する。
輸液セット100は、びん針101と、点滴筒102と、穿刺針103と、びん針101から点滴筒102まで延びる上流側導管104と、点滴筒102から穿刺針103まで延びる下流側導管105と、クランプ106とを備えている。
びん針101は輸液バッグ120に差し込まれるものである。
点滴筒102は、例えばポリプロピレン等の透明な樹脂材で構成された有底の筒体110と、筒体110の上端開口を閉塞する蓋部材111とを備えている。筒体110は、略円筒形状とされている。筒体110の底部は、下方へ膨出するように形成されている。図2に示すように、底部の中心部には、流出管部112が下方へ突出するように形成されている。
蓋部材111は、筒体110の上端開口を覆うように円板状に形成された円板部113と、円板部113の周縁部から下方へ突出して周方向に延びる周壁部114とを備えている。周壁部114の内周面は、筒体110の上部外周面に接着されている。円板部113の中心部には、上流側導管104の下流端が接続される接続管部115が形成されている。接続管部115には、上流側導管104が固定されている。薬液は上流側導管104の下端部104a(図5に示す)の開口から筒体110内に滴下するようになっている。蓋部材111及び筒体110の上部により、液滴を生成する液滴生成部118が構成されている。
上流側導管104及び下流側導管105は、柔軟な樹脂材で構成されている。また、図1に示すように、クランプ106は、下流側導管105の中途部に設けられている。このクランプ106によって下流側導管105を閉塞できるとともに、閉塞状態から徐々に開放して開度を調節することができるようになっている。点滴筒102の液滴生成部118で生成される液滴の生成速度(薬液の流量に相当)は、下流側導管105の開度の調節により、変更することが可能になっている。
また、輸液バッグ120は、透明かつ柔軟な樹脂材で構成されており、内部には、患者に投与する薬液が収容されている。尚、薬液は、輸液バッグ120でなく、例えば瓶(容器)に収容されていてもよい。
次に、監視装置1の構造について説明する。監視装置1は、上流側導管104に取り付けられる印加電極となる導管電極(第2電極)10と、点滴筒102の液滴生成部118に取り付けられる測定電極となる点滴筒電極(第1電極)11と、本体部12とを備えている。
導管電極10は、例えば金属等の導体からなり、上流側導管104における点滴筒102近傍の部位を囲む環状に形成されている。点滴筒電極11は、導管電極10と同様な導体からなり、図3に示すように、筒体110における液滴生成部118を構成する部分の外周面を囲む環状に形成されている。点滴筒電極11の位置は、点滴筒102の接続管部115の下端部を取り囲むように設定されている。つまり、点滴筒電極11は、液滴生成部118で生成される液滴を取り囲むように位置している。導管電極10及び点滴筒電極11は導電性の材料であればよく、例えば銅などの金属製の薄板、フィルム或いは透明な導電性フィルム等で構成できる。特に好ましいのは透明な導電性フィルムであり、これを用いることで、点滴筒102の内部の視認性の悪化が回避される。
本体部12には、図4に示すように、マイクロコンピュータ13、印加側LPF(ローパスフィルタ)14、インピーダンス変換器15、第1増幅器16、包絡線検波回路17,第2増幅器18、測定側LPF19及び終端抵抗R1が設けられている。
マイクロコンピュータ13は、CPUやRAM等を備えた周知の汎用マイクロコンピュータである。印加側LPF14は、カットオフ周波数が例えば20kHzのものである。インピーダンス変換器15は、点滴筒電極11から得られた信号を低インピーダンスに変換するためのものである。
第1増幅器16は、増幅度が例えば40dbのものである。第2増幅器18は、増幅度が例えば36dbのものである。測定側LPF19は、カットオフ周波数が例えば16Hzのものである。測定用LPH19は、ノイズ成分を除去するためのものである。このようにして得られた信号は、マイクロコンピュータ13でA/D変換されて処理される。
導管電極10は、接続線10aにより印加側LPF14に接続されている。点滴筒電極11は、接続線11aにより終端抵抗R1に接続され、この終端抵抗R1を介してグラウンドされている。
この実施形態では、周波数が30kHzの交流電圧を導管電極10に印加するように構成されている。すなわち、マイクロコンピュータ13では30kHzの方形波を発振させる。そして、このマイクロコンピュータ13で発信した信号を印加側LPF14に入力する。印加側LPF14では、入力された方形波信号を正弦波信号に整形する。これにより、導管電極10には、周波数が30kHzの正弦波の電圧が印加されることになる。
上流側導管104及び点滴筒102の液滴生成部118にそれぞれ導管電極10及び点滴筒電極11が取り付けられた状態で、電圧が印加されると、図5に示すように、液滴生成部118で生成される液滴が仮想電極Aとなる。
これを等価回路図で示すと図6のようになる。すなわち、図5にも示すように、上流側導管104でコンデンサC1が構成され、導管電極10よりも下流の薬液の抵抗が抵抗R2となる。また、液滴で構成された仮想電極Aと筒体110とでコンデンサC2が構成され、図3に示す筒体110の周壁部には厚みTがあるので、この周壁部でコンデンサC3が構成される。従って、上流側導管104、点滴筒102、上流側導管104内の薬液を電気回路の一部として利用することになる。
コンデンサC1(上流側導管104)のキャパシタンス、抵抗(薬液)R2、コンデンサC2(仮想電極と筒体110)のキャパシタンス、コンデンサC3(筒体110の周壁部)のキャパシタンスの直列インピーダンスが変化すると、出力電圧が変化する。従って、直列インピーダンスの変化を出力電圧の変化という形で、マイクロコンピュータ13で検出することが可能となっている。
マイクロコンピュータ13では、検出された信号に基づいて、液滴の生成状態及び液切れであるか否かを得るように構成されている。マイクロコンピュータ13は本発明の検出部である。
まず、液滴の生成状態を得る場合について説明する。液滴は、図7の上部に示すように、液適生成部118で生成される過程で徐々に大きくなり、液滴と筒体110内周面との距離が短くなっていく。液滴は仮想電極Aであるため、図3に示すように、仮想電極Aと筒体110内周面との距離がX1からX2へと短くなる。すると、コンデンサC2のキャパシタンスが変化し、直列インピーダンスが変化する。そして、出力電圧が変化する。尚、コンデンサC1,C3のキャパシタンスの変化はない。
このことを図7に基づいて詳細に説明する。尚、図7は、検出された電圧の波形を例示するものである。
液滴が生成されていない状態では、図中に液滴非生成領域として示すように、電圧が低い状態が継続する。そして、液滴が生成され始めると(液滴生成領域に入ると)、上記電気回路の電圧が徐々に高まっていく。つまり、液滴はある程度の時間をかけて滴下する大きさとなるまで成長していく。この液滴の大きさの変化が電圧の変化として検出される。その後、液滴が所定の大きさとなった瞬間に、滴下し、これが電圧の急低下として検出される。その後、再び、液滴が生成され始めるので、電圧が徐々に高まっていく。薬液が流れている間は、これが繰り返されるので、上記電気回路の出力電圧は周期的に変化することになる。マイクロコンピュータ13は、このことを検出している間は、輸液が継続して行われていると判断する。
また、出力電圧が周期的に変化している場合に、その変化速度または周期によって薬液の流量が得られる。すなわち、薬液の流量が多いと、液滴の生成速度が速くなり、その結果、出力電圧の変化速度が速くなり変化の周期が短くなる。一方、薬液の流量が少ないと、液滴の生成速度が遅くなり、その結果、出力電圧の変化速度が遅くなり変化の周期は長くなる。例えば、20滴/mlの輸液セットを使用して出力電圧の変化周期が2秒となった場合、1分間に30滴が滴下することになるので、流速は1.5ml/分(=90ml/時間)となる。このようにしてマイクロコンピュータ13で流速を算出し画面(図示せず)に表示するようにすれば、短時間で流速がわかるので便利である。
また、一般的な流速よりも大幅に速い場合や、大幅に遅い場合には、マイクロコンピュータ13が、輸液の流速が正常範囲から外れていると判断して音や光等による警報を発するようにすることもできる。
また、点滴筒電極11が液滴を取り囲む環状をなしているので、例えば、輸液中に点滴筒102が傾いた場合のように、液滴が点滴筒102の径方向の中心部からずれたとしても、仮想電極Aと点滴筒電極11とのキャパシタンスが得られる。これにより、点滴筒102がどの方向に傾いたとしても、出力電圧の変化を的確に検出することが可能である。
また、出力電圧が周期的に変化していた状態から変化しなくなった場合には、液滴生成部118で液滴が生成されていないということであり、薬液の流れが停止していると判断する。
次に、液切れであるか否かを得る場合について図8に基づいて説明する。輸液バッグ120内の薬液が無くなって上流側導管104内が空になった場合には、図5及び図6における抵抗R2の抵抗値が急に変化することになる。抵抗R2の抵抗値の変化によって上記電気回路の直列インピーダンスが変化し、出力電圧が低下することになる。従って、出力電圧が周期的でなく、急に低下した場合には、マイクロコンピュータ13は輸液バッグ120の薬液が無くなったと判断する。
また、上流側導管104や下流側導管105が閉塞した場合のように、輸液バッグ120内が空になっていないのに薬液が流れなくなった場合には、上流側導管104内に薬液が存在した状態で、液滴が液滴生成部118で生成されなくなる。すなわち、抵抗R2の抵抗値が急に変化することなく、しかも、コンデンサC2のキャパシタンスの周期的な変化がなくなる。マイクロコンピュータ13が、出力電圧によってこのことを検出した場合には、薬液が輸液バッグ120に残った状態で輸液が中断されたと判断する。
輸液の中断の理由としては、上流側導管104や下流側導管105が折れ曲がることによって閉塞された場合や、上流側導管104や下流側導管105が押しつぶされて閉塞された場合があるが、いずれも異常状態である。
図9に示すように、本体部12には、警報器30及び電動クランプ31が接続されている。警報器30は、例えば、ランプやブザー等である。電動クランプ31は、輸液セット100の下流側導管105にセットされるようになっている。
マイクロコンピュータ13は、輸液バッグ120の薬液が無くなったと判断した場合には、警報器30を作動させるとともに、電動クランプ31に対し閉鎖信号を出力する。これにより、液切れであることを警報器30によって周囲の者に報知できるとともに、輸液を自動的に停止することが可能となる。
また、マイクロコンピュータ13は、薬液の流量が正常範囲から外れたと判断した場合には、警報器30を作動させるとともに、電動クランプ31に閉鎖信号を出力して輸液を停止する。
また、マイクロコンピュータ13は、薬液が輸液バッグ120に残った状態で輸液が中断されたと判断した場合には、警報器30を作動させる。
以上説明したように、この実施形態1にかかる監視装置1によれば、導管電極10に電圧印加して液滴を仮想電極Aとし、点滴筒電極11の電圧変化を検出して液滴の生成状態及び、又は液切れであるか否かを得ることができる。これにより、従来のように複数のセンサや装置を用いることなく、点滴筒電極11及び導管電極10を取り付けるという、簡単な構成でもって、液切れ、導管104,105の閉塞等による投与の中断や、薬液の流量が正常範囲にあるか否かを的確に得ることができる。
また、点滴筒電極11を、液滴生成部118で生成される液滴を取り囲む環状に形成することで、薬液の投与中に点滴筒102がどの方向に傾いた場合にも、より正確かつ明確に電圧の変化を検出できる。
また、導管電極10に30kHzの交流電圧を印加するように構成することで、出力電圧の変化を容易に検出できるとともに、電磁波の発生を抑制して医療現場における安全性を確保できる。
以下、監視装置1の実施例について説明する。
まず、点滴筒電極11の最適な大きさを決定するにあたり、液滴の生成状況を観察した。液滴の生成状況は、実際の点滴時と同様に薬液を流しながら、点滴筒102の外側から高速度カメラで撮影した。図10に示すように液滴は成長していく。輸液セット100は、複数種あり、本実施形態では、20滴/mlの輸液セット100と60滴/mlの輸液セット100との各々について、生理食塩水と糖液とで液滴の生成状況を観察した。その結果得られた液滴の成長曲線を図11に示す。
20滴/mlの輸液セット100は、60滴/mlの輸液セット100に比べて上流側導管104の下端部104a(図10に示す)の開口が大きい。そのため、生成初期からある程度の大きさの直径の液滴ができる。そして、20滴/mlの輸液セット100では、鉛直方向の寸法が水平方向の寸法に比べて長い形状、いわゆる縦長形状となる。
一方、60滴/mlの輸液セット100では、接続管部115の下端部115aの開口が小さいため、液滴は生成初期から小さな球状になっており、球が成長していく形となる。したがって、60滴/mlの輸液セット100では、水平方向及び鉛直方向の両方向に成長する。
このように、20滴/mlの輸液セット100と、60滴/mlの輸液セット100とでは液滴の生成状況が異なるので、マイクロコンピュータ13によって両者の液滴の生成状況を判別することが可能である。これにより、使用中の輸液セット100が20滴/mlであるか、60滴/mlであるかを区別することが可能である。
図7の上部に示すように、液滴は落下する直前に鉛直方向の寸法が急激に長くなる。これは、液滴の表面張力と重力の影響によって起こる。図11の(A)〜(D)に示すように、液滴の鉛直方向の寸法は、最長で8.8mmであった。この結果より、点滴筒電極11の縦方向(上下方向)の寸法は10mmとした。
次に、点滴筒電極11に印加する電圧の周波数について図12に基づいて説明する。図12では、印加電圧の周波数と出力電圧との関係を示しており、(A)は薬液が生理食塩水である場合について、20滴/mlの輸液セット100を用いた際の液滴落下直後の電圧、60滴/mlの輸液セット100を用いた際の液滴落下直後の電圧、20滴/mlの輸液セット100を用いた際の液滴落下直前の電圧、60滴/mlの輸液セット100を用いた際の液滴落下直前の電圧の変化を示している。
(B)は、薬液が糖液である場合について、20滴/mlの輸液セット100を用いた際の液滴落下直後の電圧、60滴/mlの輸液セット100を用いた際の液滴落下直後の電圧、20滴/mlの輸液セット100を用いた際の液滴落下直前の電圧、60滴/mlの輸液セット100を用いた際の液滴落下直前の電圧の変化を示している。糖液の濃度は10%である。
生理食塩水の場合、及び糖液の場合の両方で出力電圧の急激な変化のない、安定した測定が可能な30kHzとした。
尚、印加電圧の周波数は30kHzに限られるものではなく、1kHz以上2MHz以下の範囲で設定するのが好ましい。周波数が1kHzよりも低いと、インピーダンスが大きくなり過ぎて電圧の変化を検出するのが困難になり、一方、2MHzよりも高いと、消費電流が多くなるとともに、電磁波が出やすくなって周辺の他の機器への影響が懸念されるからである。
印加電圧の周波数の最適範囲は、5kHz以上30kHz以下である。これについて図13〜図15に基づいて説明する。図13は、薬液が生理食塩水である場合に、印加電圧の周波数の変化と出力電圧の振幅の変化との関係を示している。また、図14は、薬液が糖液である場合に、印加電圧の周波数の変化と出力電圧の振幅の変化との関係を示している。また、図15は、薬液がKN1号輸液である場合に、印加電圧の周波数の変化と出力電圧の振幅の変化との関係を示している。
図13〜図15の縦軸である出力電圧の振幅とは、液滴落下直後の電圧と液滴落下直前の電圧との差であり、単位はVとしている。また、同図の横軸は印加電圧の周波数であり、単位はkHzとしている。
図13及び図15に示すように、印加電圧の周波数が低くなると振幅が小さくなり、逆に印加電圧の周波数が高くなると振幅が大きくなることが分かる。また、図14に示すように、ある周波数で振幅のピークを示し、そのピークを示す周波数より低くなっても、高くなっても振幅が小さくなる傾向を示す薬液もある。例えば糖液では、印加電圧の周波数が約50kHz近傍で振幅のピークを示し、これよりも低くなると振幅が小さくなり、高くなっても振幅が小さくなる。
出力電圧の振幅が0.5Vよりも低いと、出力電圧の波形が周囲のノイズ成分に埋もれてしまい検出が困難になることがある。よって、出力電圧の振幅が0.5V以上となるような印加電圧の周波数が好ましい。従って、印加電圧の周波数の下限は、5kHzである。出力電圧の振幅は1.0Vあればノイズの影響を殆ど受けることなく、確実に検出することが可能になる。よって、出力電圧の振幅が1.0V以上となるように印加電圧の周波数を設定するのがより好ましい。
また、印加電圧の周波数が高いと上述のように他の機器への影響が懸念されるとともに、消費電力が無用に増加してしまうので、印加電圧の周波数の上限は30kHzである。特に、図14に示す糖液の場合では、印加電圧の周波数が約50kHzを越えると振幅が小さくなる傾向が見られるので、様々な薬液に対応できる周波数の上限として、30kHzが好ましい。
次に、終端抵抗R1の値について図16に基づいて説明する。図16では、終端抵抗R1の抵抗値と出力電圧との関係を示しており、(A)は、図11の(A)と同様に、薬液が生理食塩水である場合について、4つのケースを示している。
図16の(B)は、図11の(B)と同様に、薬液が糖液である場合について、4つのケースを示している。糖液の濃度は10%である。
生理食塩水の場合、及び糖液の場合の両方で出力電圧の急激な変化のない、安定した測定が可能な100kΩとした。
尚、終端抵抗R1の抵抗値は100kΩに限られるものではなく、例えば、50kΩ以上500kΩ以下の範囲で設定するのが好ましい。
次に、上記のように構成された監視装置1を実際に使用した場合について、図17〜図27に基づいて説明する。
図17は、薬液として生理食塩水を用いた場合であり、(A)は20滴/mlの輸液セット100を用いた場合の電圧変化を示し、(B)は60滴/mlの輸液セット100を用いた場合の電圧変化を示している。
同図に示すように、電圧が徐々に上昇していく領域は、液滴が成長してインピーダンスが変化している領域であり、液滴生成領域である。そして、液滴が成長して滴下すると、インピーダンスが急に変化して電圧が一気に低下する。
図18は、薬液がラクテックD注の場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図19は、KN1号輸液の場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図20は、大塚糖液5%場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図21は、大塚糖液10%の場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図22は、アミゼットB輸液の場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図23は、キドミンの場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図24は、アミノフリードの場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図25は、ツインパルの場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図26は、ネオパレン2号の場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
図27は、イントラリポス20%の場合であり、この場合も液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。尚、イントラリポス20%の場合は、60滴/mlの輸液セット100を用いた場合のみ示しているが、20滴/mlの輸液セット100を用いた場合も同様に液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できると考えられる。
以上のように、本監視装置1は、様々な薬剤に使用しても、液滴成長領域と滴下タイミングとを把握することができる。
次に、監視装置1の動作検証を行った結果について図28に基づいて説明する。(A)は、薬液を生理食塩水とし、20滴/mlの輸液セット100を用いた場合を示し、上のグラフは、液滴を動画撮影して寸法を測定して得た成長曲線を示し、下のグラフは、出力電圧の変化を示す。これらグラフから明らかなように、液滴の成長曲線と、出力電圧の変化とは対応しており、液滴が大きくなるにつれて電圧が高まり、液滴が滴下すると電圧が急に低下する。つまり、液滴の成長と電圧の変化とは同期していることが分かる。図28(B)に示す場合も同様である。
次に、点滴筒電極11の大きさの選定について説明する。上記実施例では、点滴筒電極11が筒体110を全周に亘って囲む環状である場合について説明しているが、点滴筒電極11の形状はこれに限られるものではない。
図29(A)に示すように、点滴筒電極11の縦方向の寸法(上下方向の寸法)が10mmで横方向(水平方向)の寸法が5mmの場合であっても、液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
(B)に示すように、点滴筒電極11の縦方向の寸法が2mmで横方向の寸法が2mmの場合であっても、液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
(C)に示すように、点滴筒電極11の縦方向の寸法が10mmで横方向の寸法が筒体110の周長の1/4の場合であっても、液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。この点滴筒電極11について図30に示す。
図29(D)に示すように、点滴筒電極11の縦方向の寸法が10mmで横方向の寸法が筒体110の周長の1/4で、かつ、点滴筒電極11が上になるように点滴筒102を傾けた場合(図30に仮想線で示す)であっても、液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
他にも、図示しないが、点滴筒電極11の縦方向の寸法が20mm、30mmで横方向の寸法が筒体110の周長の1/2であっても、液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できた。点滴筒電極11の横方向の寸法は、筒体110の周長の5%以上であることが好ましい。
点滴筒電極11の縦方向の寸法を短くしても液滴の落下は検出可能であるが、液滴の成長を検出することができなくなる。従って、点滴筒電極11の縦方向の寸法は、少なくとも液滴の落下直前の鉛直方向の寸法と同程度の寸法を確保するのが好ましい。
また、点滴筒電極11の横寸法を短くするとノイズが減少する点で有効であるが、S/N比が悪化するので、少なくとも筒体110の周長の1/4程度を確保するのが好ましい。
点滴筒102の材質としては、上述したポリプロピレン以外にも、ポリ塩化ビニル等があるがこれらいずれの材質であっても、上記のように液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。また、医療現場で使用されている点滴筒102の上下方向の寸法は、例えば、50mmや53mm等があり、外径は16mmや17mm等がある。これらいずれもの寸法の点滴筒102であっても、液滴成長領域と滴下タイミングとが把握できる。
また、点滴筒電極11は、点滴筒102の周方向に断続的に複数取り付けるようにしてもよい。導管電極10についても同様である。
また、点滴筒電極11を点滴筒102から取り外しできるようにしてもよい。また、導管電極10を上流側導管104から取り外しできるようにしてもよい。
また、点滴筒電極11の外面には、ノイズ侵入防止用の絶縁コーティングを施してもよい。
また、本発明の監視装置1は、輸液ポンプの監視機構に利用することもできる。すなわち、監視装置1を輸液ポンプに組み込み、滴下速度を監視してポンプの流量をコントロールしたり、異常時にポンプを停止するなどの機能を実現できる。
また、監視装置1に通信機器を接続し、異常を検出したときには、例えばナースステーションに設置してある看護師用端末に異常が起こった旨と、異常の種類を送信するように構成してもよい。また、輸液の状態を端末に常に送信し、端末側で輸液の状態をモニターできるようにすることも可能である。この場合、輸液の状態を記憶装置に記憶させておくのが好ましい。
また、本監視装置1では、液滴の生成状態を電圧の変化として検出できるので、例えば、薬液の流量の変化を細かく得ることも可能である。これにより、例えば、薬液が血管に注入されずに皮下もれを起こした場合に、薬液の流量の変化によってそのことを検出できる。
また、導管電極10と点滴筒電極11との距離は近い方が好ましい。導管電極10と点滴筒電極11とが離れると、図6における薬液の抵抗R2の値が大きくなり、コンデンサC2の変化を検出するのが困難になるからである。
(実施形態2)
図31及び図32は、本発明の実施形態2にかかる監視装置1の使用状態を説明する図である。この実施形態2の監視装置1は、電極の構造が実施形態1のものとは異なるだけで他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分を詳細に説明する。
図31及び図32は、本発明の実施形態2にかかる監視装置1の使用状態を説明する図である。この実施形態2の監視装置1は、電極の構造が実施形態1のものとは異なるだけで他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分を詳細に説明する。
実施形態2の導管電極10は、上流側導管104を径方向に挟むように形成されており、上流側導管104に対し着脱可能となっている。また、点滴筒電極11は、点滴筒102を径方向に挟むように形成されており、点滴筒102に対し着脱可能となっている。点滴筒102の筒体110には、点滴筒電極11が嵌る凹部110a,110aが形成されている。凹部110aに点滴筒電極11を嵌めることで、点滴筒電極11と仮想電極Aとを近づけることができるとともに、点滴筒電極11の位置ずれを防止することができる。
また、図32に示すように、導管電極10及び点滴筒電極11は、本体部12に固定されている。従って、導管電極10及び点滴筒電極11は、本体部12を介した状態で一体化している。
監視装置1を輸液セット100に取り付ける場合には、導管電極10で上流側導管104を挟み、点滴筒電極11で点滴筒102の筒体110を挟む。これにより、実施形態1と同様に輸液の状況を得ることができる。そして、輸液が終了したら、導管電極10を上流側導管104から外し、点滴筒電極11を筒体110から外す。
以上説明したように、この実施形態2にかかる監視装置1によれば、実施形態1と同様に、簡単な構成でもって、液切れ、導管104,105の閉塞等による投与の中断、及び液体の流量が正常範囲にあるか否かを的確に得ることができる。
また、導管電極10及び点滴筒電極11を上流側導管104及び点滴筒102に着脱可能にしているので、導管電極10及び点滴筒電極11を再使用することができる。
また、導管電極10及び点滴筒電極11を一体化して一度に着脱できるので、着脱時の作業性を良好にできる。
また、導管電極10と点滴筒電極11との距離を調整できるようにしてもよい。また、点滴筒電極11の二股部分の間隔を調整できるようにしてもよい。さらに、導管電極10の二股部分の間隔を調整できるようにしてもよい。
尚、上記実施形態では、上流側導管104に本発明の第2電極を取り付けるようにしているが、これに限らず、例えば、輸液バッグ120に第2電極を取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、輸液治療時に監視装置1を用いた場合について説明したが、これに限らず、例えば、輸血時や、経腸栄養剤の投与時などにも用いることができる。
また、上記実施形態では、本体部12に警報器30及び電動クランプ31を接続しているが、これに限らず、いずれか一方のみ接続してもよい。
また、監視装置1の点滴筒電極10が取り付けられる点滴筒102の構造は上記した構造に限られるものではなく、例えば、図示しないが、一体成形品の点滴筒に点滴筒電極10を取り付けるようにしてもよい。
また、導管電極10及び点滴筒電極11と本体部12とをコネクタ等の接続手段によって着脱可能に接続して、輸液終了後に本体部12から導管電極10及び点滴筒電極11を外して本体部12のみ再使用できるようにしてもよい。
また、上記監視装置1によれば、液滴の生成状態に基づいて、どの程度の大きさの液滴が所定時間内に何回滴下しているかが分かるので、これを利用して薬剤の投与量及び投与速度を得ることが可能である。薬剤の投与量及び投与速度が得られると、投与終了予定時間(時刻)が得られる。これを端末装置に表示させることが可能になる。
また、監視装置1と電子カルテシステムとを連動させるようにしてもよい。すなわち、電子カルテシステムでは、患者への薬剤の種類や投与量、投与速度が入力されている。これと監視装置1の監視結果とを比較して適正範囲内にあるか否かを判別することで、より一層安全な医療システムを構築できる。この場合、監視装置1と電子カルテシステムとは様々な通信形態で接続することが可能である。
以上説明したように、本発明にかかる監視装置は、例えば、輸液、輸血、経腸栄養剤の投与等の場合に使用できる。
1 監視装置
10 導管電極(第2電極)
11 点滴筒電極(第1電極)
12 本体部
13 マイクロコンピュータ(検出部)
100 輸液セット
104 上流側導管
105 下流側導管
110 点滴筒
118 液滴生成部
120 輸液バッグ(容器)
A 仮想電極
10 導管電極(第2電極)
11 点滴筒電極(第1電極)
12 本体部
13 マイクロコンピュータ(検出部)
100 輸液セット
104 上流側導管
105 下流側導管
110 点滴筒
118 液滴生成部
120 輸液バッグ(容器)
A 仮想電極
Claims (6)
- 容器内の液体を、導管及び点滴筒を介して患者に投与する際に液体の投与状況を監視する監視装置において、
上記点滴筒における液滴が生成される液滴生成部に取り付けられる第1電極と、
上記点滴筒よりも上流側の導管ないし上記容器に取り付けられる第2電極と、
上記第2電極に電圧を印加することで上記液滴生成部で生成される液滴を仮想電極とし、上記第1電極の電圧の変化を検出する検出部とを備え、
上記検出部は、検出した電圧の変化に基づいて、液滴の生成状態及び/又は液切れであるか否かを得るように構成されていることを特徴とする監視装置。 - 請求項1に記載の監視装置において、
第1電極は、液滴生成部で生成される液滴を取り囲む環状に形成されていることを特徴とする監視装置。 - 請求項1または2に記載の監視装置において、
第1電極は点滴筒に着脱可能に取り付けられ、
第2電極は導管ないし容器に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする監視装置。 - 請求項3に記載の監視装置において、
第1電極と第2電極とは一体化されていることを特徴とする監視装置。 - 請求項1から4のいずれか1つに記載の監視装置において、
電圧印加部は、1kHz以上2MHz以下の交流電圧を印加するように構成されていることを特徴とする監視装置。 - 容器内の液体を、導管及び点滴筒を介して患者に投与する際に液体の投与状況を監視する監視方法において、
上記点滴筒における液滴が生成される液滴生成部に第1電極を取り付けておき、
上記点滴筒よりも上流側の導管ないし上記容器に取り付けられた第2電極に電圧を印加することで上記液滴生成部で生成される液滴を仮想電極にし、上記第1電極の電圧の変化に基づいて、液滴の生成状態及び/又は液切れであるか否かを得ることを特徴とする監視方法。
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