JP2011114469A - 放送信号伝送システム、送信装置、受信装置、および放送信号伝送方法 - Google Patents

放送信号伝送システム、送信装置、受信装置、および放送信号伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地上デジタル放送を通信ネットワーク経由で伝送する場合に必要な伝送帯域を低減し、かつ、受信装置の回路規模を低減して多チャンネル同時伝送を現実的なものとする。
【解決手段】送信装置100は、地上デジタル放送のRF信号からOFDMの各シンボルについてキャリア毎に同相成分データ(Iデータ)および直交成分データ(Qデータ)を抽出するIQデータ抽出部20と、抽出された同相成分データと直交成分データをIPパケット化して通信ネットワーク上に出力するIP出力部30とを備える。受信装置200は、通信ネットワーク150を介して前記IPパケット化されたIデータおよびQデータを受信するIP受信部40と、IデータおよびQデータを抽出し、抽出されたIデータおよびQデータを逆フーリエ変換してOFDM信号を生成するOFDM信号生成部50と、生成されたOFDM信号を周波数変換してRF信号として出力するRF信号生成部60とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、テレビジョン放送、特に地上デジタル・テレビジョン放送の放送信号を通信ネットワーク経由で伝送する放送伝送システムに関する。
地上デジタル・テレビジョン放送(地上デジタル放送)は、我が国において2003年12月に本放送が始まり、近年、固定受信用受信機および携帯受信機(いわゆるワンセグ携帯端末)が急速に普及してきている。
地上デジタル放送などをIP(Internet Protocol)伝送する場合、日本では二つの方式が実現されている。その一つは伝送データとしてトランスポートストリーム(TS)を用いるもので、通信ネットワーク経由で受信したトランスポートストリームを受信装置側で直交周波数分割多重変調方式(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)で変調するものである(特許文献1,2参照)。
もう一つは、複数のOFDM変調信号を複数の波長の光信号に変換し、多重化して伝送し、それを受信装置側で再度、電気信号に変換するものである。
特開2008−211587号公報 特開2008−244704号公報
上記二つの方式のうち、伝送データとしてトランスポートストリームを利用する方式は、受信側の装置でOFDM変調信号を生成する必要があり、放送局と同じレベルの変調回路で対応する必要がある。そのため、受信装置の回路規模が非常に大きくなるという問題がある。例えば10チャンネル程度の変調器を小さなユニットに組み込むには装置コストの点で採用が困難であった。
また、地上デジタル放送のRF信号から光信号に直接変調する方式では、IPネットワークと混載させる場合、WDM(Wavelength Division Multiplexing)方式で伝送することにより干渉を防ぐことができるが、光ケーブルが長くなると信号の減衰を補うためにブースタが必要になる。そのため、IPネットワークであるにも関わらず、CATV伝送と同じような対処が必要となり、本質的な問題がある。
このような理由から、既存の通信ネットワークシステムに地上デジタル放送をいかに対応させるかが、大きな課題であった。
本発明はこの課題を解決するため、地上デジタル放送を通信ネットワーク経由で伝送する場合に必要な伝送帯域を低減し、かつ、受信装置の回路規模を軽減することを企図する。また、通信ネットワーク経由で地上デジタル放送の多チャンネル同時伝送を現実的なものとすることを企図する。
本発明による放送信号伝送システムは、地上デジタル放送の放送信号を送信装置から受信装置へ通信ネットワーク経由で伝送する放送信号伝送システムである。その送信装置は、地上デジタル放送のRF信号からOFDMの各シンボルについてキャリア毎に同相成分データ(Iデータ)および直交成分データ(Qデータ)を抽出するIQデータ抽出手段と、抽出された同相成分データと直交成分データをIPパケット化して通信ネットワーク上に出力するIP出力手段とを備える。受信装置は、前記IPパケット化されたIデータおよびQデータを受信するIP受信手段と、IデータおよびQデータを抽出し、抽出されたIデータおよびQデータを逆フーリエ変換してOFDM信号を生成するOFDM信号生成手段と、生成されたOFDM信号を周波数変換してRF信号として出力するRF信号生成手段とを備える。
このように本発明では、送信装置において、従来の地上デジタル放送のRF信号をOFDM変調する際の中間的な信号としての変調データである、OFDMの各シンボルについてのキャリア毎のIデータおよびQデータをIPパケット化して通信ネットワーク上で伝送する。これにより、比較的低い伝送レートで地上デジタル放送をIP伝送することが可能になる。
受信装置では受信したIデータおよびQデータを逆フーリエ変換してOFDM信号を生成し、RF信号を生成するのみでよいので、回路規模が低減される。
前記IQデータ抽出手段は、前記RF信号を復調してTS(Transport Stream)信号を生成する復調器と、この復調器により得られたTS信号を符号化し、キャリア変調してOFDMフレーム構成データを得る手段とで構成し、前記OFDMフレーム構成データからIデータおよびQデータを抽出することができる。
あるいは、前記IQデータ抽出手段は、前記地上デジタル放送のRF信号からベースバンド信号を得る手段と、このベースバンド信号からIQ信号を分離し、OFDMのキャリア毎のIデータおよびQデータを生成する手段とで構成することもできる。
1シンボルのIデータおよびQデータを所定のビット幅(例えば7ビット)のデータに変換するデータ変換部をさらに有し、変換後のデータを前記IP出力手段に送るようにしてもよい。これにより、地上デジタル放送の通信に要する伝送レートが一層低減される。
この放送信号伝送システムを構成する送信装置、および受信装置としても本発明として把握することができる。
また、本発明による放送信号伝送方法は、地上デジタル放送の放送信号を送信装置から受信装置へ通信ネットワーク経由で伝送する放送信号伝送方法であって、送信装置で実行するステップとして、地上デジタル放送のRF信号からOFDMの各シンボルについてOFDMのキャリア毎に同相成分データ(Iデータ)および直交成分データ(Qデータ)を抽出するステップと、抽出された同相成分データと直交成分データをIPパケット化して通信ネットワーク上に出力するステップとを備え、受信装置で実行するステップとして、前記IPパケット化されたIデータおよびQデータを受信するステップと、前記IデータおよびQデータを抽出するステップと、抽出されたIデータおよびQデータを逆フーリエ変換してOFDM信号を生成するステップと、生成されたOFDM信号を周波数変換してRF信号として出力するステップ段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、OFDMの変調データをデジタルデータとして送信するため、通常のIPネットワークなどの通信ネットワークを利用して放送信号を伝送することができる。特に、1シンボルのIQデータを所定のビット幅のデータに変換して伝送することにより、伝送レートを低減することができる。
また、送信装置側でOFDMの複雑な変調データを生成するので、受信装置側でその回路部分が不要になり、受信装置の回路規模を大幅に軽減できる。
本発明の地上デジタル放送の送受信システムの概略構成を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における送信装置の構成例を示す図である。 種々の変調方式の位相図である。 地上デジタル放送のモード3の場合の1つのOFDMフレームの構成を示した図である。 本発明の実施の形態におけるフレーム構成の変調データをどのように7ビットのデータに割り当てるかをテーブルとして示した図である。 図2内に示したIPパケット化回路の構成例を示す図である。 図6内に示した変調PESデータ生成回路の構成例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるシンボルロックパケット(SLP)と7ビットデータのパケット化についての説明図である。 本発明の実施の形態における変調データ用PTSの説明図である。 図2の送信装置の変形例を示した図である。 第1の実施の形態における受信装置の構成例を示す図である。 図11内の変調データ変換部で行うデータ変換に利用するデータ変換テーブルの例を示す図である。 送信時のIFFTクロックリファレンスの生成と受信装置のIFFTクロックの同期化についての説明図である。 図11の受信装置における、パケット化した変調データの再生についての説明図である。 本発明の実施の形態における、多チャンネル同時配信の場合の送信装置の構成例を示した図である。 図15に示した多チャンネル同時配信を行う送信装置に対応する受信装置の構成例を示した図である。 家庭内配信モジュールのような形態で家庭内等に配置された受信装置の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る送信装置の構成を示した図である。 図18内に示したIQデータマッピング回路の内部構成例を示した図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の地上デジタル放送の送受信システムの概略構成を示している。
国際標準化されている地上デジタル放送には、米国が提案したATSC、欧州が提案したDVB−T、日本が提案したISDB−Tの3つの方式がある。ISDB−Tは、伝送特性の優秀性、伝送方式の柔軟性、サービスの多様性などの点で優れている。以下ではISDB−Tについて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
このシステムは、地上デジタル放送をIP信号に変換して通信ネットワーク150に出力する送信装置100と、この送信装置100に対して通信ネットワーク150を介して接続され、IP信号を受信して地上デジタル放送RF信号を生成し、出力する受信装置200とからなる。このRF信号はテレビ配線(例えば同軸ケーブル)を介して地上デジタル放送受信機に供給される。1台の送信装置100に対して受信装置200は同時に複数存在してもよい。
送信装置100は、受信処理部10と、IQデータ抽出部20と、IP出力部30とを有する。受信処理部10は、地上デジタル放送RF信号を受信して、ベースバンド信号を出力する。IQデータ抽出部20は、ベースバンド信号からデジタルデータとしてのIQデータを抽出し、出力する。IP出力部30は、このIQデータをIPパケットに変換して通信ネットワーク150へ出力する。なお、後述するように、受信処理部10は本発明において必須の要素ではない。
通信ネットワーク150としては、所定の通信速度が得られる任意のデジタル通信ネットワークであれば足りる。この通信路は有線を想定しているが、通信品質が保証されれば有線、無線を問わない。インターネットサービス用のIPネットワークの他、IPネットワークと電話サービス用の電話網をIP通信網として統合した次世代IPネットワーク(NGN)のような大容量通信ネットワークを含みうる。
受信装置200は、通信ネットワーク150経由で受信したIPデータを受信するIP受信部40と、この受信したIPデータからOFDM信号を生成するOFDM信号生成部50と、このOFDM信号に基づいて地上デジタル放送のRF信号を生成するRF信号生成部60を有する。
図2に、本発明の第1の実施の形態における送信装置100の構成例を示す。
受信処理部10は、チューナ111を含む。チューナ111は、アンテナなどから地上デジタル放送RF信号(アナログ信号)を受信し、選択されたチャンネルのIF信号を出力する。チューナ111の出力であるIF信号はOFDM復調器113に入力される。復調器113は、IF信号をOFDM復調してTS(Transport Stream)信号を生成し、OFDM変調部120へ送る。TSは放送や通信で使用することを目的として標準化された188バイト単位の固定長パケットデータであり、通常、映像、音声、データを含む。
OFDM変調部120は、TS多重部115、外符号部121、階層分割部122、エネルギ拡散部123、バイトインターリーブ部124、畳込み符号化部125、キャリア変調部126、階層合成部127、周波数・時間インターリーブ部128、OFDMフレーム構成部129を含む。このOFDM変調部120の構成は従来の地上デジタル放送の送信装置の一部と同等の構成であり、各部の機能を以下に簡単に説明する。
TS多重部115は、必要に応じて複数のTS(例えば、1セグメント用TS、フルセグの複数番組TS)を多重化する。
外符号部121は、パケット単位で外符号誤り訂正をかける部位である。外符号としてはRS(リードソロモン)符号などが用いられる。
階層分割部122は、複数の階層で別々の処理をするために、TS多重部115から出力される多重化されたTSを再度分割する部位である。
エネルギ拡散部123は、デジタルデータにおいて同じ値(例えば"1")が長く連続するような状況を排除するために一定の規則に従ったランダムデータを付加する部位である。この処理は階層毎に行われる。
バイトインターリーブ部124は、外符号で誤り保護されたデータがさらに後述する内符号で二重に誤り訂正がかけられることに関連し、内符号の復号をした後の外符号による誤り訂正の効果をより発揮させるために、外符号と内符号の間でバイト単位でのデータの並び替えを行う部位である。
畳込み符号化部125は、内符号としてたたみ込み符号を用いて符号化を行う部位である。
キャリア変調部126は、ビットストリームをデジタル変調の信号点(キャリアの位相と振幅で決まる)にマッピングすることにより、キャリアのI軸(同相成分)とQ軸(直交成分)のデータに変換する部位である。マッピング前にデータを拡散するためのビットインターリーブ(ビット単位の並び替え)が実行される。キャリア変調の方式としては、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM(64 Quadrature Amplitude Modulation)等が利用される。これらの位相図をそれぞれ図3(a)(b)(c)に示す。図中の(b0'-B1'), (b0'-b3'), (b0'-b5')は、それぞれの変調方式のビットインターリーブ後のビットストリームを表している。
階層合成部127は、デジタル変調のマッピングをされたデータが、各階層で使用するセグメント(データセグメント)単位に整理する部位である。
周波数・時間インターリーブ部128は、各データセグメントに割り振られたデータにそれぞれ時間インターリーブを施し、さらに、周波数的にもデータをランダムにする周波数インターリーブを施す部位である。
OFDMフレーム構成部129は、データセグメントに振り分けられ周波数インターリーブと時間インターリーブを施されたデータを逆フーリエ変換(IFFT)する前の前処理を行う部位である。この前処理は、データセグメントのデータに、パイロット信号等の付随信号を付加して、OFDMセグメントフレーム(またはOFDMフレーム)と呼ばれるデータのブロックを生成する部位である。
後述するように、このOFDMセグメントフレームを逆フーリエ変換することにより、OFDM信号が生成される。IFFTはフーリエ変換(FFT)の逆の演算処理であり、周波数上のデータを時間上のデータに変換するものである。
このようにして、OFDMフレーム構成として1フレームのデータがメモリ(図示せず)に構成される。
本実施の形態では、OFDMフレーム構成の出力はデータ変換部130に入力され、7ビットデータに変換されて、IP出力部30へ出力される。
図4に、モード3の場合の1つのOFDMフレームの構成を示す。OFDMセグメントフレームには、204個のシンボルが含まれる。1つのシンボルには、OFDMのすべてのキャリアの本数分の情報が含まれる。地上デジタル放送の受信機で信号を復調するために用いるパイロット信号であるSP(Scattered Pilot)は、キャリア(周波数)方向において12キャリアに1回、シンボル方向において4シンボルに1回挿入されている。
本構成例では、このOFDMフレームのデータを逆フーリエ変換することなく、IP伝送する。
そのために、IP出力部30は、IPパケット化回路132とIP伝送回路133を含む。IPパケット化回路132はOFDMフレーム構成のシンボルデータをIP伝送用のパケットデータに変換する部位である。すなわち、OFDMシンボルデータは、トランスポートストリームの188バイト構成に変換される。OFDMシンボルデータはPESパケットで表現される。すなわち、実際のデータにPTSを付加して表現する。また、送信側と受信側でのクロック同期を行うため、シンボルロックパケットを使う。これはTSのPCRパケッと同じ役割である。シンボルロックパケット(SLP)にはIFFTクロック(動作クロック)で駆動された32ビットのカウント値が格納されている。また、変調モードやエマージェンシービットなど、放送TSで使われているデータが配置されている。188バイトにパケット化されたデータは、本実施の形態では、IP伝送回路133でPROMPEG形式で通信ネットワーク上へRTP(Real-time Transport Protocol)伝送される。
特に限定するものではないが、本実施の形態では、米国のIPTV伝送方式であるPROMPEG形式の伝送を使用する。IPTV方式で取り扱っているのが、トランスポートストリーム形式なので、変調データをMPEG2ストリームのように形式変換して送ることにより、IP伝送として、全世界のIPTV伝送方式に載せることが可能となる。
地上デジタル放送のIP伝送化においては、地上デジタル放送のどの段階のデータをネットワークに送出するかが問題となった。すなわち、トランスポートストリームレベルを伝送すれば、伝送レートは最小となるが受信側での変調回路は放送局と同じ回路規模で、家庭に多チャンネルのOFDM変調器を設置するには無理がある。受信側の回路を最小限にするにはRFアップコンバータ前段の信号のD/A変換データを送出すれば、対応可能であるが、その場合の伝送レートはシステムにもよるが、14ビットデータとしてもサンプル周波数が65MHzの場合、910Mbpsとなり、伝送レートとしては許容できない。
そもそも、地上デジタル放送でOFDM変調方式を採用した理由は空間に電波が発射された場合にRF信号が引き起こすいろいろな諸問題 ゴースト、フェージングなどを改善するためであるが、有線通信路(例えば光ファイバ)でデジタル伝送する場合にはそのような問題は起こらない。そこで、本発明では、もともとの変調データを通信ネットワーク経由で伝送し、受信装置側でIFFTを実行することとした。
本実施の形態では変調データの伝送レートはIFFTクロックが8MHz、データ幅が7ビットで、約34Mbpsと伝送データとして最低レベルのものとなる。また、IFFT前段のデータを伝送するので、受信装置の回路としては、IFFT回路とガードインターバル回路で実現できる。その結果、受信装置の回路規模縮小によるコスト低減が可能である。IPマルチキャストによる1対多の送受信形態では受信装置のコスト低減が商品化上重要な要素であり、現実的な伝送レートとともに実現性が向上する。IPマルチキャストとは、インターネットなどのTCP/IPネットワーク上において、複数の相手に一斉に同じデータを送信する「マルチキャスト」を行なうためのIPの追加仕様のことである。マルチキャストアドレスと呼ばれる特殊なIPアドレスにデータが送信される。データはネットワークの途中のルータなどによって、配信先の数に応じて自動的に複製された上で配信されるので、送信者が行うデータの送信は一度だけでよい。
本実施の形態における他の特徴は、データ変換部130により、フレーム構成の変調データのビット幅を比較的小さい所定のビット数(本例では7ビット)で統一して表現することである。
そのためのデータ変換部130の動作について説明する。図5は、本実施の形態におけるフレーム構成の変調データをどのように7ビットのデータに割り当てるかをテーブルとして示したものである。この7ビットマップは、後述するIFFT回路に入力される可能性のある全てのデータを、種類別に7ビットのデータに対応づけたものである。例えば、64QAMはフルセグメント放送で用いるデータである。64QAMでは、1シンボル(/1キャリア)につき、I=3ビット、Q=3ビットで表現されるので、1シンボルのIQデータを表すには7ビットあれば足りる。16QAMとQPSKはワンセグメント放送で用い、SP/CPはパイロット信号として用いるデータである。その他、付加情報を送るためのAC(Auxiliary Channel)1、AC2、伝送パラメータなどを送るためのTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)は、ARIB(Association of Radio Industries and Broadcast)の標準規格に記載されている付随データである。
これらのデータはいずれも6ビットより小さい。また、これらの総データ数は7ビットで表せるデータ数以下である。そこで、データの異なる種類を、例えば図5のように、7ビットで表せるデータ範囲の異なる範囲に割り当てる。
図示の例では、64QAMはIQデータはデータ0(0x00)から63(0x3F)まで、16QAMのIQデータはデータ64(0x40)から79(0x4F)まで、DQPSKのIQデータはデータ80(0x50)からデータ95(0x5F)、QPSKのIQデータはデータ96(0x60)からデータ99(0x63)、SP/CP信号はデータ112(0x70)からデータ115(0x73)、AC1信号はデータ116(0x74)からデータ119(0x77)、AC2信号はデータ120(0x78)からデータ123(0x7B)、TMCC信号はデータ124(0x7C)からデータ127(0x7F)である。(0xは16進数を表している。)なお、DQPSKはISDB−Tの実際の運用には使用されていないので、省略してもよい。以下の説明においても同様である。
例えば、64QAMの場合、7ビットのMAP_DATA[6:0]と表記する場合([6:0]の数値はビット0からビット6までのビットを表す)、最上位ビットであるMAP_DATA[6]は64QAMの場合常に0となる。これにより、MAP_DATA[6]が0のときは64QAMであると認識できる。次に、MAP_DATA[5:3]をQ[2:0]に割り当て、MAP_DATA[2:0]をI[2:0]に割り当てる。これにより7ビットのデータでIFFT回路へ入力されるデータの元データ(IQデータ等)を表記することができる。特に、パイロット信号等の付随信号にはQ成分がないが、それも表記できる。
このように、データの種類を表す専用の複数ビットの識別用データを追加することなく、7ビットのデータで、QPSK、16QAM、64QAM等の各種変調方式のIQデータ、パイロット信号、TMCC、AC1、AC2などの付随信号を全て表記することができる。これにより、ネットワーク伝送のレートを最低限にすることができる。
ISDB−TのMODE3のOFDM変調を考えると、フレーム構成は1シンボル当たり5617本のデータとなる。1フレームは204シンボル、1フレーム時間はガードインターバル1/8のとき、231.336msecである。したがって、その場合のビットレートは、5617×7×204/0.231=34.723Mbpsで伝送できる。
このように、5617本のキャリアにはそれぞれ、データ、パイロット信号、ACデータ、TMCCデータが配置されており、このデータを統一して7ビットで表記すれば、伝送時のデータを大幅に低減できる。
IFFT回路へ実際に入力されるデータは、同相成分(I)と直交成分(Q)に別々に対応する二つのデータである。そのクロックレートは8MHzとして(これはIFFTの精度にも依存する)、14ビット入力のIFFT入力データであれば、伝送速度は、
(14+14)×5617×204/0.231=138Mbps
になる。これに対して、7ビットのデータで伝送すると、
7×5617×204/0.231=34Mbps
で済むことになる。
後述するIFFT回路は、5617本のキャリア入力を変換して、時間軸データを生成するものである。その出力は5617本のキャリアが合体した時間軸のデータになる。IFFT回路の入力は本実施の形態では14ビットのIQデータを必要とする場合を想定している。本実施の形態では、IP伝送を14ビットのまま行う場合に比べて格段の効率の向上が図れる。
IFFTへ入力される演算データは、IとQのそれぞれについて14ビットデータである。これを14ビットで伝送すると、その分、伝送レートが高くなり、不適切となる。本発明者は、地上デジタル放送のOFDM変調データとして最もビット数が大きいものが64QAMのIQデータであって、これは6ビットで表すことができる、ということに着目した。そこで、伝送時には64QAMを含めた全ての変調データを7ビット(図5)に分類し、それを受信装置200側で後述するテーブル(図12)を用いてIFFT用に拡張することとした。
上述のように、日本のISDB−Tではフルセグメントは64QAM、ワンセグメントはQPSKで伝送している。セグメントごとに変調の深さを変更することで、移動体と固定受信機の両方をカバーしているところに特徴を有する。
このように変調データに複数の種類があり、これを混載させて伝送するには、それらのデータを上述したような方法でマッピングするのが好適な方法であることに想到した。もちろん、単一変調であれば必要ないが、キャリアにいろいろなパイロット信号も入る。このパイロット信号は、I成分しか含まない強力な信号で、これはキャリア番号が指定された特別な場所に組み込まれる。このような複数の種類の変調データおよびパイロット信号を各キャリアごとに乗せる必要があるが、本マッピングはこの要請に適している。
図6に、IPパケット化回路132の構成例を示す。OFDMフレーム構成の変調データは、トランスポートストリーム形式にするため、まず、PES(Packetized Elementary Stream)形式のデータに変換される。PES形式とはPTS(プレゼンテーションタイムスタンプ)をもった構造である。PTSは、8MHzのIFFTクロックをカウントするIFFTクロックカウンタ142から得られるIFFTクロックリファレンスの時間と連動しており、受信側にてIFFTクロックリファレンスとPTSが合致したときに、IFFT変換したデータを出力させるようにする。そのために、PTSは現在のIFFTクロックリファレンスに所定のデータをプラスしたデータとなる。このプラスするデータをここでは変調データ再生用遅延オフセットデータとしている。受信側でのIFFT変換にかかる時間を見越したデータをここに設定する。このオフセットデータはIFFT回路の演算が速いと小さく、遅いと大きくなる。十分なオフセットを設定することで、どの受信機も支障なく再生できるようになる反面、過度に設定すると、必要なバッファ容量が大きくなるので、両条件を勘案したオフセット値とすることが望ましい。変調PESデータ生成回路141はPTS付のPESデータを生成する。このPTS付のPESデータを変調データPES→TS変換回路144でトランスポートストリームとする。
IFFTクロックカウンタ142の出力から定期的にSLPパケットを生成するのがSLPパケット生成回路143である。また、通常のIPTV伝送を可能とするためパケット生成回路145で、PAT(Program Association Table)+PMT(Program Map Table)+PCR(Program Clock Reference)を生成する。これらの全てのTSを最後にマルチプレクス(MUX)回路146で多重化する。
図7に、変調PESデータ生成回路141の構成例を示す。
フレーム構成の変調データ151は、全キャリア本数(5617キャリア)×7ビット分のデータである。シンボル開始タイミングが発生するとIFFTクロックカウンタ142と変調データ再生用オフセットデータ152を加算したものを変調データPTS154としてPESデータを定義する。次に、受信側で余分なメモリを使わなくても済むように、フレーム構成の取り出しをIFFT回路に合わせるように取り出し位置の順序を変えて取り込みを開始する(キャリア転送順位調整)。これで受信側のIFFT回路はデータを順序よく取り込み、スムーズにIFFT変換を行うことができる。
図8により、シンボルロックパケット(SLP)と7ビットデータのパケット化について説明する。シンボルロックパケットは伝送パラメータなどを定義するもので、受信側クロックを送信側クロックに同期化させる役目を有している。
上述したIPパケット化回路132により生成されるパケットは188バイトのトランスポートストリーム形式で、最初の32ビットヘッダー構成はトランスポートストリーム形式と同じである。従って、PAT、PMT、PCRなどのパケットが定義される。PMTで定義されるPID(Packet IDentification)の種類としては、シンボルロックパケット、変調データパケットがある。
ここで、IFFTクロックリファレンスデータとデータパケットに記述される変調データ用PTSについて説明する。
図8に示すように、IFFTクロックリファレンスデータはSLPパケットが生成されるときに、クロックカウンタ142の値をSLPパケットに格納したもので、32ビットである。
但し、図9に示すように、このクロックカウンタ142のデータに一定の遅延時間を加えたものが、変調データ用PTS154である。この遅延時間は、図7で説明した変調データ再生用遅延オフセットデータ152に相当し、これは受信装置200側での演算遅延を考慮して設定される。
なお、クロックカウンタ142の初期値は0で電源ON時にカウント動作を開始する。SLPパケットが送出される時点のカウンタ値がクロックリファレンスデータとして記録されて出力される。SLPパケット送出は決められた周期で行われる。その周期は1フレームに一回程度で足りる。
SLPパケットのクロックリファレンスデータには2つの役目がある。第1は、後述する図11の受信装置200においてIP受信を行ってRF信号を生成する際に、IFFT再生クロックを生成することである。第2は、このクロックから生成するカウンタ値は送信側とは時間の遅延があるが、そのカウンタ値は受信側の時間を表しているので、PTSと連動して、シンボル単位の変調データをどのタイミングで発生させるのかの判断にも利用される。
図10に、図2の送信装置100の変形例を示す。地上デジタル放送を再送信する場合には、図2に示したように、一旦、チューナで受信した信号を復調することにより、復調器で受信時のエラーを全て取り除くということができる。これにより、IP伝送する信号は受信時のエラーが排除される。そのために、図2の構成では送信対象のTSを得るために受信処理部110を用いたが、場合によっては、この受信処理部は必要ではない。図10(a)に示すように、放送局などで直接的にTSが得られる場合には、それを直接、OFDM変調部120へ入力するようにしてもよい。あるいは、図10(b)に示すように、直接入力のTSと受信処理部110から得られるTSとを選択回路114で選択することにより、選択的にOFDM変調部120へ入力するようにすることもできる。この構成によれば、地上デジタル対応TSと同じ形式のストリームを選択することにより 自主制作したストリームや衛星放送を選択的に受信して、それを地上デジタルTSに変換したものを送出することができる。
図11に、第1の実施の形態における受信装置200の構成例を示す。この受信装置200は、通信ネットワークから受信した変調データにIFFTをかけて、実際のRF信号を生成する装置である。これは、例えば各家庭内において地上デジタル放送受信機の前段に配置される通信モジュールまたはアダプタ的な装置として機能する。
IFFT回路215、IFFTバッファ216、ガードインターバル追加回路217、およびD/A変換器218、RFアップコンバータ(周波数変換部)219は、従来の地上デジタル放送の送信装置の一部(図2のOFDM変調部120に続く部分)と同等の構成である。
本実施の形態では、上記のようにOFDMフレーム構成部129から出力されるOFDMフレーム構成の変調データをパケット化してIP伝送したことに伴い、IP受信回路211、変調データ取り出し回路212、OFDMフレーム再構成部213、変調データ変換部214を設けている。また、各種付随信号の生成のため、PTSデータ抽出部221、比較回路222、SLPパケット検出回路223、IFFTクロックカウンタ224、IFFTクロック生成回路225、変調設定抽出回路226を設けている。
受信装置200の特徴は再生用IFFTクロックの生成と変調データ変換である。OFDM信号生成部210として示したブロックは本来のOFDM変調器の回路部分であるが、図2の送信装置100でOFDM変調器の殆どの回路部分を送信側が担当しているので、受信装置200の回路規模が非常に小さくなる。これにより、受信装置の製造コストを大幅に軽減できる。
この受信装置の概略動作は、次のとおりである。すなわち、伝送されたデータをIP受信回路211で受信し、変調データ取り出し回路212で変調データを取り出し、OFDMフレーム再構成部213でOFDMフレームを再構成する。フレーム構成されたデータは、変調データ変換部214で14ビットのIFFT入力データとし、IFFT回路215に入力する。このIFFT回路215により、IFFTバッファ216上で周波数軸データを時間軸データに変換し、ガードインターバル追加回路217でガードインターバルを付加してOFDM変調信号を生成する。このOFDM変調信号をRFアップコンバータ219を用いて周波数変換し、地上デジタル放送RF信号として出力する。
通信ネットワークで受信したデータからは変調データの他に、SLPパケット検出回路223でSLPパケットを抽出する。SLPパケットにはIFFTクロックリファレンスデータが格納されている。従って、IFFTクロック生成回路225により、このパケットの取り込み時にIFFTクロックリファレンスデータを抽出し、このリファレンスデータ位置と自前のIFFTクロックとをPLLロックさせることで、送信側IFFTクロックと同じIFFTクロックを生成する。SLPパケットにはそれ以外に「変調設定」データが定義されているので、変調設定抽出回路226によりそれを抽出してRFアップコンバータ219の出力周波数などを設定する。
変調データのパケットからはPTSデータ抽出部221によりPTSデータを分離する。上述したIFFT回路215の出力データはIFFTバッファ216で一時的に保存され、PTSデータとIFFTクロックカウンタ224が合致したタイミングで、ガードインターバル追加回路217によりガードインターバルを追加する。
RFアップコンバータ219では、変調設定抽出回路226から指定されたアップコンバータ周波数に従って、RFアップコンバートを行い、地上デジタル放送のRF信号を生成する。
ここで変調データ変換部214の役目についてさらに説明する。
変調データ変換部214の役目は全ての種類の変調データ、すなわち64QAM、16QAM、QPSK、パイロット信号を、いずれもIFFT回路に必要なデータ幅(ここでは14ビット)のデータにすることである。
図12に、変調データ変換部214で行うデータ変換に利用するデータ変換テーブルの例を示す。
このデータ変換テーブルは、予め、変調データ変換部214内に保存され、または参照可能な外部のメモリ(図示せず)に保存されている。このテーブルにより、7ビットで表記したデータを実際にIFFT回路に入力するためのデータに変換する。64QAMの場合であれば、7ビットデータの内、上位3ビットをQ[2:0]、下位3ビットをI[2:0]に分離する。7ビットデータの最上位ビットは常に0である。IデータおよびQデータは、各々、その上位ビットが1の場合は負数になる。Iデータ、Qデータは共に、対応する14ビットのデータに変換される。すなわち、Iデータの3ビットで表される8個のデータは対応する14ビットデータに数値変換される。Qデータについても同様である。IとQに分離されたデータは、それぞれ、独立したIFFT回路に入力されて、演算が実行される。
3ビットのIデータ(またはQデータ)を、2の補数を使った14ビットのデータDoutに変換するためには、次のような予め定めた所定の計算式として次の式(1)を用いる。
Dout=Z/√42×8191×3/4 (1)
ここに、図3に示した各変調方式の位相図の点をZ=(I+jQ)としたとき、正規化係数を乗じて送信信号レベルを正規化する。64QAMの場合、Zは3ビットのIデータ(またはQデータ)に対応するレベル(図3(c)に示す+7, +5, +3, +1, -1, -3, -5, -7のいずれか)である。Z/√42は、ARIB STD−B31で規定された64QAMの正規化係数である。正規化係数は、16QAMではZ/√10、QPSKではZ/√2である。Doutの最大値はパイロット信号であり、14ビットの正数の最大値は0x1FFF、負数の最大値は0x2000である。4/3はARIB 2−STD−B31の仕様で規定された定数であり、これが8191(0x1FFF)に等しい。例えばI=000の場合、そのZは+7である。従って、上記の式は次のように計算される。
Dout=7/√42 * 8191 * 3/4 = 6635(16進表記で0x19EB)
図12(b)に示すように、パイロット信号などの、I,Qデータ以外のデータについてその変換値の例を示す。この場合Qデータは常に0である。これらの信号のIデータは、上述した図5のマップデータとの関係から求められる。すなわち、図5の7ビットマップでは16QAM以下のデータにオフセットがかかっているが、このオフセットは受信側でキャンセルされる。
図13により、送信時のIFFTクロックリファレンスの生成と受信装置のIFFTクロックの同期化について説明する。
送信装置100のIFFTクロックと受信装置200のIFFTクロックは同期する必要がある。このために、上述したシンボルロックパケット(SLP)を用いる。SLPパケットにはIFFTクロックで駆動された32ビットのIFFTクロックリファレンスデータ231が入っている。このクロックリファレンスデータ231は上述のように、SLPパケットが送出されるタイミングで生成されたものである。
SLPパケットが受信装置200のSLPパケット検出回路223において送出時と同じレートで正しく再生されると、IFFTクロックリファレンスデータのLSBデータが出力されるタイミングで、このIFFTクロックリファレンスデータがIFFTクロックリファレンスレジスタ232に格納される。このとき、IFFTクロックリファレンスレジスタ232の値と受信装置225のIFFTクロックカウンタ値との差分を減算器235でとる。比較判定回路236で差分を判定し、差分が一定範囲内であれば、その差分と過去の差分との和をとって誤差とし、この誤差をクロック調整電圧発生回路237に加えることにより、IFFTクロック発振回路234を制御する。クロック調整電圧発生回路237では中心値で調整されたデータにこの誤差のデータを加算して、D/A変換し、受信装置200のIFFTクロック発振回路234に加える。
例えば、SLPパケットの発生周期が230msecとし、SLPパケットを16〜64個格納すると3〜12秒程度の間、差分が蓄積される。それらの差F分を加算すれば、タイミング的な差分は平均化されてなくなり、実質的な意味で送信側と受信側のクロック周波数の差が得られる。この差を受信装置200のIFFTクロック発振回路234に加えると、徐々にIFFTクロックがロックされる。
もし、ネットワークの障害などでクロックリファレンス値が大幅に変わった場合にはそれを複数回検出すると、回路の初期化を行う。その初期化ではIFFTクロックリファレンスレジスタ232の値をIFFTクロックカウンタ224に格納し、クロック調整電圧値の全てのレジスタ値を0にし、デフォルト周波数を生成する。
図14により、パケット化した変調データの再生について説明する。パケット化した変調データを受信装置側で出力しようとすると次のような流れになる。
まず、変調データ155が変調データ変換部214で14ビットのデータに変換されて、IFFT回路215に格納される。ここでIFFT演算が実行された後、その結果がIFFTバッファ216に格納される。IFFT出力の最後の部分が、最初の部分に追加されるのが、ガードインターバルなので、IFFT演算が終了して初めて出力できる。このような演算に要する時間は回路によっても違うので、IFFTバッファは1シンボル以上のデータを保持する構造とし、その出力には、変調データ用PTS(プレゼンテーションタイムスタンプ)154を用いる。すなわち、このPTSデータにIFFTクロックカウンタ224の値が合致したとき、出力回路220がIFFTのデータを読み出すことにより演算遅延を補正して、連続的に計算されるIFFTデータを出力する。
図15に、多チャンネル同時配信の場合の送信装置の構成例を示す。これは8チャンネル同時で配信するものである。共通のアンテナに接続された、上述したチューナ111、復調器113、TS多重部115、OFDM変調部120およびIPパケット化回路132の組を8組備えており、それらの出力をIP伝送回路133により通信ネットワークへ伝送する。この例ではIP伝送回路133として、VOIP(Video Over IP)回路と、ギガイーサ物理層チップ(1G PHY)を含んでいる。
図16は、図15に示した多チャンネル同時配信を行う送信装置に対応する受信装置の構成例を示している。
図16に示した受信装置は、図17に示すように、家庭内配信モジュール260のような形態で家庭内等に配置され、1または複数の地上デジタル放送受信機251,252に配信される。
ブロック240は、チャンネル毎の受信装置200(図11)のOFDM信号生成部210等(図11の212から217、221から226まで)に相当している。フィルタ241は当該チャンネルに対応したバンドバスフィルタである。混合器242は複数のチャンネルのRF信号を混合して出力する回路である。なお、IP受信回路としてVOIP(Voice Over Internet Protocol)回路を用いる場合、VOIP回路の各ポートに一つのIPアドレスが割り当てられ、各ポートによりチャンネルが対応する。すなわち、ポートを増やすことによりチャンネルを増やすことができる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、OFDMの変調データをデジタルデータとして送信するため、通常のIPネットワークなどの通信ネットワークを利用して放送信号を伝送することができる。
特に、1シンボルのIQデータを所定のビット幅のデータに変換して伝送することにより、伝送レートを低減することができる。例えば、データ幅が7ビットの場合、地上デジタル放送のトランスポートストリーム伝送レートは約32.5Mbpsであるが、本発明の伝送レートは約34Mbps(5616キャリア×7ビット×204シンボル×1/0.232)となり、現実的なネットワーク伝送として採用可能である。
また、送信装置側でOFDMの複雑な変調データを生成するので、受信装置側でその回路部分が不要になり、受信装置の回路規模を大幅に軽減できる。
さらに、一旦、チューナで受信した信号に対して復調器を用いてエラー補正を行ったTSをもとに再度、変調回路を用いて再送信用の変調データを生成することにより再送信時のエラーをなくすことができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図18は第2の実施の形態に係る送信装置300の構成を示している。第2の実施の形態に係る受信装置は第1の実施の形態と実質的に同じである。送信装置300は、地上デジタル放送の再送信の伝送遅延を最小化するための構成を有する。
送信装置300は、チューナ311、A/D変換器312、IF分離部313、シンボルロックパケット(SLP)検出回路314、FFTクロック生成部315、IQ分離部316、FFT回路317、IQデータマッピング回路318、IPパケット化部319、およびIP伝送回路320を有する。これらは、図2内に示した復調器113の内部構成の一部(前処理部分)に相当している。図2におけるTS多重部115からOFDMフレーム構成部129までの構成は本実施の形態では用いない。
送信装置300の動作は次のとおりである。
地上デジタル放送のRF信号をチューナ311で受信し、中間周波数(IF)信号をA/D変換器312でサンプリングしデジタイズする。さらに、IF分離部313で、デジタル処理を行って中間周波数を除去したベースバンドデータを得て、SLP検出回路314とIQ分離部316へ送る。SLP検出回路314は1シンボル遅延用のメモリと相関器を有し、それらを用いてシンボル期間を検出することができる。FFTクロック生成部315は、検出したピークのタイミングからPLL回路を用いてFFTクロック(動作クロック)を生成する。一方、IF分離部313でベースバンド処理された信号は、IQ分離部316によりIQデータが分離される。分離されたIQデータは、シンボルロックしたタイミングでFFTクロックごとにFFT回路317に入力する。FFT回路317に1シンボル分のIQデータを格納したのち、FFT回路317の機能により、キャリアごとのIQ値に分離する。IQデータマッピング回路318では、キャリア毎のIQ値から64QAM、16QAM、付随信号(パイロット信号、TMCCなど)に分離し、第1の実施の形態で説明したと同様に、IQデータを7ビットデータにマッピングする。この7ビットデータをIPパケット化して通信ネットワークへ伝送する。
より具体的には、第2の実施の形態の送信装置300における64QAM、16QAM、QPSK、パイロット信号などのデータの区別は次のように行う。すなわち、最初に検出するのはTMCCのデータである。TMCCのキャリア番号は固定なので、FFTした場合に得られるIデータは1か−1である。(Qはゼロである。)よって、Iデータの絶対値をとれば、TMCCパイロットの振幅がわかる。この振幅を入力信号の基準レベルとする。図19の構成では、パイロット信号レベル抽出部321の出力がその基準レベルである。次にこの基準レベルから、64QAMの場合、4つのデータ範囲を定める。入力データの符号を一時的に保存し、絶対値にし、この絶対値と4つのデータ範囲を比較して、64QAMのIデータとして00,01,10,11を求める。最後に、符号を追加して3ビットとする。これをIとQに適用して6ビットデータを生成する。64QAMやQPSKはキャリア番号で指定されるので、それをデータ変換部に適用して、7ビットデータを生成する。
このように、本実施の形態の送信装置300ではOFDM変調は行わず、ベースバンド信号にシンボルロックをかけてFFTクロックをPLLで生成し、IQデータを高速フーリエ変換(FFT)してキャリア毎のIQ値を求め、それを7ビットのデータに直接割り付け(マップ)している。
図19に、IQデータマッピング回路318の内部構成例を示す。肝心なところはFFTにより得られたキャリア毎のIQ値に適用する閾値の生成である。全体の入力レベルが違うとFFTした後のIQ値も大きさが変動する。そこで、パイロット信号を利用してこの課題を解決する。パイロット信号の周波数位置は固定である。この周波数軸の値を基準として用いて、64QAM、QPSKなどの閾値を生成し、I値およびQ値をそれぞれIデータおよびQデータに変換し、最後に7ビットデータへのマッピングを行う。
より具体的には、FFT後のIQ値のとりうる範囲の閾値を動的に設定する(信号ゲインによりレベルが異なるので)。FFT回路317から一つ一つIQ値を読み出すときにその閾値に基づいてその値の属する範囲を1クロック以内に判断し、外部メモリ(図示せず)にマッピングデータを書き出す。すなわち、パイロット信号レベル抽出部321により得たパイロット信号のレベルに基づいて信号ゲインの絶対値を求め、そこから、閾値生成部322〜325でそれぞれのI値およびQ値のレベルの属する範囲を求める。閾値生成部322〜325は、抽出されたパイロット信号のレベルに基づいて、データ種類別にフーリエ変換の出力値のレベル判定用の閾値を生成する。64QAMデータ抽出部326、16QAMデータ抽出部327、QPSKデータ抽出部328、およびその他のデータ抽出部329は、対応する閾値生成部の閾値を用いてI値およびQ値のレベルを判定する。例えばI値について、そのレベルがどの範囲に属するかによって、I=000、I=001、I=010、I=011などと判定し、Iデータを出力する。Q値についても同様である。その結果に基づいて、データ変換部330により、図5で上述したように7ビットのIQデータを生成する。例えば、64QAMのデータ抽出ではIQデータは0から63までの値である。これを7ビットにマッピングすると、値自体は0〜63であり、7ビットのデータになる。同様に16QAMデータ抽出では0から15までの値を出力するが、その値は64から79までのいずれかの7ビットデータにマッピングされる。このようなマッピング処理は、IPパケット化の際に必要となる一時記憶時に実行することができる。FFTクロックは8MHzなので、それより高い周波数のクロックで処理を行う。1シンボル約1msec、キャリア5617本でも問題なく、処理可能である。
第1の実施の形態では、RF信号を一度復調して得たTSから、再度フレーム構成を行ったため、少なくとも1フレーム(約230ms)の遅延が発生した。第2の実施の形態ではその問題を解決するため、チューナの出力信号からIQデータを抽出してパケット化し、IP伝送する。これにより、この回路の遅延はネットワーク部の遅延を除くと1シンボル期間(1ms程度)で済む。
なお、第1の実施の形態ではフレーム構成を行うときにセグメントのデータ種類、すなわちどのセグメントがQPSKでどのセグメントが64QAMか等、および、パイロット信号の位置はどの周波数軸か全て既知である。また、その値も自ら作成し、IQ値はもともとの計算で既に求めているので、判断する必要がない。これに対して、第2の実施の形態では受信したデータからIQ値を特定する。
第1の実施の形態の多チャンネルの回路ではIFFTクロックは全体に対して共通の一本としたが、第2の実施の形態の場合、チューナで受信して再生したFFTクロックはチャンネルごとに異なるので、チャンネルごとのFFTクロックが必要になる。そこで、IFFTクロック再生回路にPLL回路をその分(この例では8個)だけ追加する。他の部分は第1の実施の形態と同様である。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、地上デジタル放送のチューナを含む受信処理部は必須の要素ではない。「回路」や「部」として示したブロックはハードウェア、ソフトウェアのいずれで構成するかは問わない。また、地上デジタル・テレビジョン放送について説明したが、上記と同様の手法を利用できる場合には本発明はテレビジョン放送に限られるものではない。1シンボルのIデータおよびQデータを所定のビット幅は「7ビット」としたが、必ずしもこれに限定されるものではない。
10…受信処理部、20…データ抽出部、30…IP出力部、40…IP受信部、50…OFDM信号生成部、60…RF信号生成部、100…送信装置、110…受信処理部、111…チューナ、113…復調器、114…選択回路、115…多重部、120…OFDM変調部、121…外符号部、122…階層分割部、123…エネルギ拡散部、124…バイトインターリーブ部、125…畳込み符号化部、126…キャリア変調部、127…階層合成部、128…周波数・時間インターリーブ部、129…OFDMフレーム構成部、130…データ変換部、132…パケット化回路、133…伝送回路、141…データ生成回路、142…クロックカウンタ、143…SLPパケット生成回路、144…変調データPES→TS変換回路、145…パケット生成回路、146…マルチプレクス回路、150…通信ネットワーク、151…変調データ、152…変調データ再生用遅延オフセットデータ、154…変調データ用PTS(プレゼンテーションタイムスタンプ)、155…変調データ、200…受信装置、210…OFDM信号生成部、211…IP受信回路、212…変調データ取り出し回路、213…OFDMフレーム再構成部、214…変調データ変換部、215…IFFT回路、216…IFFTバッファ、217…ガードインターバル追加回路、218…D/A変換器、219…RFアップコンバータ、220…出力回路、221…データ抽出部、222…比較回路、223…パケット検出回路、224…IFFTクロックカウンタ、225…IFFTクロック生成回路、226…変調設定抽出回路、231…クロックリファレンスデータ、232…クロックリファレンスレジスタ、234…クロック発振回路、235…減算器、236…比較判定回路、237…クロック調整電圧発生回路、241…変調データ再生用遅延オフセットデータ、251,252…地上デジタル放送受信機、260…家庭内配信モジュール、300…送信装置、311…チューナ、312…A/D変換器、313…IF分離部、314…SLP検出回路、315…FFTクロック生成部、316…IQ分離部、317…FFT回路、318…データマッピング回路、319…パケット化部、320…伝送回路、321…パイロット信号レベル抽出部、330…データ変換部

Claims (15)

  1. 地上デジタル放送の放送信号を通信ネットワーク経由で送信する送信装置であって、
    地上デジタル放送のRF信号からOFDMの各シンボルについてキャリア毎に同相成分データ(Iデータ)および直交成分データ(Qデータ)を抽出するIQデータ抽出手段と、
    抽出された同相成分データと直交成分データをIPパケット化して通信ネットワーク上に出力するIP出力手段と
    を備えたことを特徴とする送信装置。
  2. 前記IQデータ抽出手段は、
    RF信号を復調してTS(Transport Stream)信号を生成する復調器と、
    この復調器により得られたTS信号を符号化し、キャリア変調してOFDMフレーム構成データを得る手段とを有し、
    前記OFDMフレーム構成データからIデータおよびQデータを抽出する
    請求項1に記載の送信装置。
  3. 地上デジタル放送RF信号を受信し選択されたチャンネルのベースバンド信号を出力するチューナをさらに備えた請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記IQデータ抽出手段は、前記地上デジタル放送のRF信号からベースバンド信号を得る手段と、
    このベースバンド信号からIQ信号を分離し、OFDMのキャリア毎のIデータおよびQデータを生成する手段と
    を有する請求項1に記載の送信装置。
  5. IQデータ抽出手段は、
    前記ベースバンド信号からIQ信号を分離する手段と、
    分離されたIQ信号をフーリエ変換する手段と、
    パイロット信号を抽出する手段と、
    抽出されたパイロット信号のレベルに基づいて、データ種類別に前記フーリエ変換の出力値のレベル判定用の閾値を生成する閾値生成手段と、
    前記フーリエ変換により得られたキャリア毎のI値およびQ値に対する前記閾値によるレベル判定によりIデータおよびQデータを求める手段と
    を備えた請求項4に記載の送信装置。
  6. 1シンボルのIデータおよびQデータを所定のビット幅のデータに変換するデータ変換部をさらに有し、変換後のデータを前記IP出力手段に送る請求項2〜5のいずれかに記載の送信装置。
  7. 前記所定のビット幅は7ビットである請求項6に記載の送信装置。
  8. 前記IQデータ抽出手段は地上デジタル放送のOFDM変調に関連する付随信号を抽出し、前記データ変換部は前記付随信号をも前記所定のビット幅のデータに変換する請求項6または7に記載の送信装置。
  9. OFDM変調信号のデータの種類を、前記所定のビット幅で表せるデータ範囲の異なる範囲に割り当てる請求項6〜8のいずれかに記載の送信装置。
  10. 受信装置の動作クロックを送信装置の動作クロックに同期させるためのデータを生成する手段を備え、前記IP出力手段はそのデータをIPパケット化して通信ネットワーク上に出力する請求項1〜9のいずれかに記載の送信装置。
  11. 地上デジタル放送の放送信号を通信ネットワーク経由で受信する受信装置であって、
    OFDMの各シンボルについてキャリア毎に同相成分データ(Iデータ)および直交成分データ(Qデータ)がIPパケット化されたデータを受信する受信手段と、
    受信されたデータから前記IデータおよびQデータを抽出し、抽出されたIデータおよびQデータを逆フーリエ変換してOFDM信号を生成するOFDM信号生成手段と、
    生成されたOFDM信号を周波数変換してRF信号として出力するRF信号生成手段と
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  12. 送信装置の動作クロックに同期した動作クロックを生成する手段を備えた請求項11に記載の受信装置。
  13. 前記抽出されたIデータおよびQデータを逆フーリエ変換する前に対応するIFFT入力データに変換するデータ変換手段を備えた請求項11または12に記載の受信装置。
  14. 地上デジタル放送の放送信号を送信装置から受信装置へ通信ネットワーク経由で伝送する放送信号伝送システムであって、
    送信装置は、
    地上デジタル放送のRF信号からOFDMの各シンボルについてキャリア毎に同相成分データ(Iデータ)および直交成分データ(Qデータ)を抽出するIQデータ抽出手段と、
    抽出された同相成分データと直交成分データをIPパケット化して通信ネットワーク上に出力するIP出力手段とを備え、
    受信装置は、
    前記IPパケット化されたIデータおよびQデータを受信する手段と、
    前記IデータおよびQデータを抽出し、抽出されたIデータおよびQデータを逆フーリエ変換してOFDM信号を生成するOFDM信号生成手段と、
    生成されたOFDM信号を周波数変換してRF信号として出力するRF信号生成手段とを備えた
    ことを特徴とする放送信号伝送システム。
  15. 地上デジタル放送の放送信号を送信装置から受信装置へ通信ネットワーク経由で伝送する放送信号伝送方法であって、
    送信装置で実行するステップとして、
    地上デジタル放送のRF信号からOFDMの各シンボルについてOFDMのキャリア毎に同相成分データ(Iデータ)および直交成分データ(Qデータ)を抽出するステップと、
    抽出された同相成分データと直交成分データをIPパケット化して通信ネットワーク上に出力するステップとを備え、
    受信装置で実行するステップとして、
    前記IPパケット化されたIデータおよびQデータを受信するステップと、
    前記IデータおよびQデータを抽出するステップと、
    抽出されたIデータおよびQデータを逆フーリエ変換してOFDM信号を生成するステップと、
    生成されたOFDM信号を周波数変換してRF信号として出力するステップ段とを備えた
    ことを特徴とする放送信号伝送方法。
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