JP2011113902A - 熱動形過負荷継電器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱動形過負荷継電器の過負荷に湾曲する主バイメタルの湾曲量のバラツキによる誤作動の低減を図るために、接続線の材料を改良する。
【解決手段】過電流の通電により湾曲変位する主バイメタル2と、該主バイメタル2の湾曲に応動変位するシフター3と、該シフター3の変位に従動する釈放レバー5と、釈放レバー5で駆動される接点開閉機構6と、前記主バイメタル2の一端に接続され他端が負荷側の端子に接続される接続線15とを備えた熱動形過負荷継電器において、前記接続線15は三相のうち、中央に位置する相の接続線15を、両側に位置する相の接続線15よりも熱伝導率が大きい材料で構成する。
【選択図】図1
【解決手段】過電流の通電により湾曲変位する主バイメタル2と、該主バイメタル2の湾曲に応動変位するシフター3と、該シフター3の変位に従動する釈放レバー5と、釈放レバー5で駆動される接点開閉機構6と、前記主バイメタル2の一端に接続され他端が負荷側の端子に接続される接続線15とを備えた熱動形過負荷継電器において、前記接続線15は三相のうち、中央に位置する相の接続線15を、両側に位置する相の接続線15よりも熱伝導率が大きい材料で構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電磁接触器などに組み合わせて使用する熱動形過負荷継電器(サーマルリレー)に関し、詳しくは、回路遮断器や電磁接触器などの接点機構と接続する接続線に係わる。
まず、頭記した熱動形過負荷継電器の代表的な従来構造を図2に示す(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図2(a)〜(c)において、1は樹脂モールド製の外郭ケース、2は主回路の各相に対応する主バイメタル、2aは主バイメタル2の加熱ヒータ、3は各相の主バイメタル2に跨って連係させたシフター、4はシフター3の先端に対向する出力レバー兼用の補償バイメタル、5は補償バイメタル4の上端に結合した釈放レバー、6は接点開閉機構である。この接点開閉機構6は、釈放レバー5の押圧力を受けてスナップ動作する反転ばね7と、反転ばね7の先端(操作端)に連結したスライダ8と、スライダ8の動きに従動して開閉する補助接点9(b接点),10(a接点)との組立体からなる。また、11は整定電流の調整ダイヤル、12は調整ダイヤル11のカム部11aと前記釈放レバー5との間を連係した調整リンク、13は接点開閉機構6を手動で復帰させるリセットボタン、14は外郭ケース1の上面に配置した主回路の電源側端子、15は外郭ケース1から前方に突き出した主回路の負荷側の接続線、16は先記補助接点9,10に対応する補助接点端子(ねじ端子)である。
ここで、前記の反転ばね7は、例えば特許文献2の図2,図3に示した反転ばねと同様な構造で、一枚の薄い板ばねをほぼE形状に打ち抜き、E形状の外側脚片を中央側に幅寄せして碗状に反らせた状態でこの脚片を図2に示した反転ばね支持片17にかしめて固着している。このばね構造でE形状の中央脚片を押圧すると、反転ばね7の碗形状が逆向きにスナップ動作する。なお、反転ばね7については、例えば特許文献2の図7,図8に示した各種形状の反転ばねも知られている。
また、外郭ケース1に接点開閉機構6の各部品を組み付けた状態で補助接点9,10に対する反転ばね7の組立位置を適正位置に整合させる調整機構として、図示構造では反転ばね7を支持した反転ばね支持片17の上端に形成したナイフエッジを外郭ケース1の内壁に形成したV字溝に係合して揺動自在に枢支し、反対側からコイルばねでケース壁面に押圧保持するとともに、反転ばね支持片17の下端側に螺設してその先端を外郭ケース1の内壁面に突き当てた調整ねじ18により、前記ナイフエッジを支点として反転ばね7の取付位置(角度)を調整できるようにしている。なお、調整ねじ18の代わりに、反転ばね支持片17の自由端側に調整カム(偏心カム)を配し、この調整カムにより反転ばね7の組立位置を調整するようにした調整機構も知られている(例えば、特許文献3参照)。
上記構成で、主回路への通電電流によるヒータ2aの加熱を受けて主バイメタル2が湾曲し、これに連動してシフター3が図示矢印Aの方向へ移動すると、主バイメタル2の変位が補償バイメタル4を介して釈放レバー5に伝達する。これにより、調整リンク12に軸支された釈放レバー5が反時計方向に回転して反転ばね7を押す。ここで、主回路に調整ダイヤル11で設定した整定電流を超える過電流が通電して主バイメタル2が湾曲すると、釈放レバー5に押圧された反転ばね7が反転動作し、この反転動作により接点開閉機構6のスライダ8を右方向に移動して補助接点9,10が切替動作する。これにより、補助接点の出力信号を受けた電磁接触器,配線用遮断器が開極動作して主回路を断路するとともに、外部にアラーム信号を出力する。また、主回路を断路した後に、配電路の安全を確保した上でリセットボタン13を押すと、スライダ8が左方向に移動して接点9,10を復帰動作させるとともに、反転ばね7が初期状態に強制反転して熱動形過負荷継電器がリセットされる。
なお、外郭ケース1から前方に突き出した主回路の負荷側の接続線15は、一端は電磁接触器などにねじで結合され、他端は熱動形過負荷継電器内のヒータ2aおよび主バイメタル2を介して負荷へと接続されている。また、従来の熱動形過負荷継電器の負荷側の接続線は、三相とも同じ材料(鉄などの線材)と、同じ断面形状(丸形状)としている。
図2(a)〜(c)において、1は樹脂モールド製の外郭ケース、2は主回路の各相に対応する主バイメタル、2aは主バイメタル2の加熱ヒータ、3は各相の主バイメタル2に跨って連係させたシフター、4はシフター3の先端に対向する出力レバー兼用の補償バイメタル、5は補償バイメタル4の上端に結合した釈放レバー、6は接点開閉機構である。この接点開閉機構6は、釈放レバー5の押圧力を受けてスナップ動作する反転ばね7と、反転ばね7の先端(操作端)に連結したスライダ8と、スライダ8の動きに従動して開閉する補助接点9(b接点),10(a接点)との組立体からなる。また、11は整定電流の調整ダイヤル、12は調整ダイヤル11のカム部11aと前記釈放レバー5との間を連係した調整リンク、13は接点開閉機構6を手動で復帰させるリセットボタン、14は外郭ケース1の上面に配置した主回路の電源側端子、15は外郭ケース1から前方に突き出した主回路の負荷側の接続線、16は先記補助接点9,10に対応する補助接点端子(ねじ端子)である。
ここで、前記の反転ばね7は、例えば特許文献2の図2,図3に示した反転ばねと同様な構造で、一枚の薄い板ばねをほぼE形状に打ち抜き、E形状の外側脚片を中央側に幅寄せして碗状に反らせた状態でこの脚片を図2に示した反転ばね支持片17にかしめて固着している。このばね構造でE形状の中央脚片を押圧すると、反転ばね7の碗形状が逆向きにスナップ動作する。なお、反転ばね7については、例えば特許文献2の図7,図8に示した各種形状の反転ばねも知られている。
また、外郭ケース1に接点開閉機構6の各部品を組み付けた状態で補助接点9,10に対する反転ばね7の組立位置を適正位置に整合させる調整機構として、図示構造では反転ばね7を支持した反転ばね支持片17の上端に形成したナイフエッジを外郭ケース1の内壁に形成したV字溝に係合して揺動自在に枢支し、反対側からコイルばねでケース壁面に押圧保持するとともに、反転ばね支持片17の下端側に螺設してその先端を外郭ケース1の内壁面に突き当てた調整ねじ18により、前記ナイフエッジを支点として反転ばね7の取付位置(角度)を調整できるようにしている。なお、調整ねじ18の代わりに、反転ばね支持片17の自由端側に調整カム(偏心カム)を配し、この調整カムにより反転ばね7の組立位置を調整するようにした調整機構も知られている(例えば、特許文献3参照)。
上記構成で、主回路への通電電流によるヒータ2aの加熱を受けて主バイメタル2が湾曲し、これに連動してシフター3が図示矢印Aの方向へ移動すると、主バイメタル2の変位が補償バイメタル4を介して釈放レバー5に伝達する。これにより、調整リンク12に軸支された釈放レバー5が反時計方向に回転して反転ばね7を押す。ここで、主回路に調整ダイヤル11で設定した整定電流を超える過電流が通電して主バイメタル2が湾曲すると、釈放レバー5に押圧された反転ばね7が反転動作し、この反転動作により接点開閉機構6のスライダ8を右方向に移動して補助接点9,10が切替動作する。これにより、補助接点の出力信号を受けた電磁接触器,配線用遮断器が開極動作して主回路を断路するとともに、外部にアラーム信号を出力する。また、主回路を断路した後に、配電路の安全を確保した上でリセットボタン13を押すと、スライダ8が左方向に移動して接点9,10を復帰動作させるとともに、反転ばね7が初期状態に強制反転して熱動形過負荷継電器がリセットされる。
なお、外郭ケース1から前方に突き出した主回路の負荷側の接続線15は、一端は電磁接触器などにねじで結合され、他端は熱動形過負荷継電器内のヒータ2aおよび主バイメタル2を介して負荷へと接続されている。また、従来の熱動形過負荷継電器の負荷側の接続線は、三相とも同じ材料(鉄などの線材)と、同じ断面形状(丸形状)としている。
前記の熱動形過負荷継電器は三相(R,S,T相)に通電した際、中央に位置した相(S相)内の主バイメタルの温度は両側に位置した相(R相とT相)からの熱により、10〜20℃高くなる。このため同じヒータと主バイメタルの場合、中央に位置した相(S相)の主バイメタルの湾曲量は両側に位置した相(R,T相)の主バイメタルの湾曲量よりも大きく湾曲してしまい、三相過負荷時に主バイメタルの湾曲量の違いにより整定電流値よりも早く接点を釈放していた。また、定格負荷運転状態においては、定格負荷に関わらず湾曲量が大きいために接点を釈放していた。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は、各相間の温度差を低減し、三相以上の場合、中央にある相の温度上昇を抑制することができる熱動形過負荷継電器を提供することにある。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は、各相間の温度差を低減し、三相以上の場合、中央にある相の温度上昇を抑制することができる熱動形過負荷継電器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、過電流の通電により湾曲変位する主バイメタルと、該主バイメタルの湾曲に応動変位するシフターと、該シフターの変位に従動する釈放レバーと、釈放レバーで駆動される接点開閉機構と、前記主バイメタルの一端に接続され他端が負荷側の端子に接続される接続線とを備えた熱動形過負荷継電器において、前記接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線を、両側に位置する相の接続線よりも熱伝導率が大きい材料で形成し(請求項1)、具体的には次記のような態様で構成する。
(1)接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線の材料のみを鉄,銀,銅,金,アルミニウム,真鍮とする(請求項2)。
(2)接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線のみの断面積を、両側に位置する相の接続線よりも大きくする(請求項3)。
(3)接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線のみの断面積を、両側に位置する相の接続線よりも2〜5倍とする(請求項4)。
(4)接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線のみをヒートパイプとする(請求項5)。
(1)接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線の材料のみを鉄,銀,銅,金,アルミニウム,真鍮とする(請求項2)。
(2)接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線のみの断面積を、両側に位置する相の接続線よりも大きくする(請求項3)。
(3)接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線のみの断面積を、両側に位置する相の接続線よりも2〜5倍とする(請求項4)。
(4)接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線のみをヒートパイプとする(請求項5)。
上記の構成によれば、主バイメタルの湾曲量のバラツキが補正され、設定された主バイメタルの湾曲量が規定の釈放条件とすることが可能となる。また、誤動作を無くすことも可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図示の実施例に基づいて説明する。なお、図1はこの発明の実施例1〜5に対応する熱動形過負荷継電器の構成図であり、図2に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
図1に示す本実施例の熱動形過負荷継電器は、外郭ケース1内に、主バイメタル2の自由端に係合したシフター3の変位に従動する補償バイメタル4と、補償バイメタル4に結合した釈放レバー5と、釈放レバー5の動作により接点が切り替わる接点開閉機構6と、接点開閉機構6をリセットするリセットボタン13とを備えている。
ここで、上記構成による熱動形過負荷継電器の動作は従来構造と同様である、主回路に調整ダイヤル11で設定した整定電流を超える過電流が流れて主バイメタル2が湾曲し、シフター3を介して補償バイメタル4が矢印A方向に変位すると、釈放レバー5は調整リンク12との連結軸を支点に反時計方向に回動して反転ばね7を押す。これにより、反転ばね7がスナップ動作して出力接点9,10(図示しない)が切替動作する。
また、この反転動作の出力信号を電磁接触器,配線用遮断器などの主回路を断路させるための信号を送る負荷側の接続線15を備えている。
ここで、負荷側の接続線15は三相(R,S,T相)から構成されており、三相ともに同じ過電流を通電しているため、中央に位置する相(S相)の接続線を、両側に位置する相(R,T相)の接続線よりも熱伝導率が大きい材料で構成している。両側に位置する相(R,T相)の接続線の材料として鉄(84W/m・K)を使用した場合、中央に位置する相(S相)の接続線の材料として、両側に位置する相の接続線の材料(鉄)よりも熱伝導率が大きい材料を選択し、例えば、銀(420W/m・K)や銅(398W/m・K)、金(320W/m・K)、アルミニウム(236W/m・K)、真鍮(106W/m・K)などの材料を使用することができる。それにより、中央に位置する相(S相)の主バイメタル2の温度は、両側に位置する相(R,T相)からの熱伝導により熱が侵入したとしても、中央に位置する相(S相)の接続線は熱伝導率の高い接続線のため、接続線からの放熱により主バイメタル2の湾曲量のバラツキを補正することが可能となり、誤動作を防止することができる。
ここで、上記構成による熱動形過負荷継電器の動作は従来構造と同様である、主回路に調整ダイヤル11で設定した整定電流を超える過電流が流れて主バイメタル2が湾曲し、シフター3を介して補償バイメタル4が矢印A方向に変位すると、釈放レバー5は調整リンク12との連結軸を支点に反時計方向に回動して反転ばね7を押す。これにより、反転ばね7がスナップ動作して出力接点9,10(図示しない)が切替動作する。
また、この反転動作の出力信号を電磁接触器,配線用遮断器などの主回路を断路させるための信号を送る負荷側の接続線15を備えている。
ここで、負荷側の接続線15は三相(R,S,T相)から構成されており、三相ともに同じ過電流を通電しているため、中央に位置する相(S相)の接続線を、両側に位置する相(R,T相)の接続線よりも熱伝導率が大きい材料で構成している。両側に位置する相(R,T相)の接続線の材料として鉄(84W/m・K)を使用した場合、中央に位置する相(S相)の接続線の材料として、両側に位置する相の接続線の材料(鉄)よりも熱伝導率が大きい材料を選択し、例えば、銀(420W/m・K)や銅(398W/m・K)、金(320W/m・K)、アルミニウム(236W/m・K)、真鍮(106W/m・K)などの材料を使用することができる。それにより、中央に位置する相(S相)の主バイメタル2の温度は、両側に位置する相(R,T相)からの熱伝導により熱が侵入したとしても、中央に位置する相(S相)の接続線は熱伝導率の高い接続線のため、接続線からの放熱により主バイメタル2の湾曲量のバラツキを補正することが可能となり、誤動作を防止することができる。
次に、本発明の請求項3〜4に対応する実施例について説明する。この実施例は、負荷側の接続線15は三相(R,S,T相)から構成され、中央に位置する相(S相)のみの接続線の断面積を、両側に位置する相(R,T相)の接続線よりも2〜5倍大きくした構成としている。
例えば、負荷側の接続線15の三相(R,S,T相)すべての材料を銅とし、断面形状を丸形状とした場合、三相(R,S,T相)とも熱伝導率が同じであるから中央に位置する相(S相)の断面積を2〜5倍の大きさにする。それにより、中央に位置する相(S相)は両側に位置する相(R,T相)の接続線よりも断面積が大きいため、両側に位置する相(R,T相)からの熱が侵入したとしても、中央に位置する相(S相)の接続線からの放熱が、両側に位置する相(R,T相)からの放熱よりも大きいことにより、主バイメタル2の湾曲量のバラツキを補正でき、誤動作を防止することができる。その他の材料を使用する場合でも、中央に位置する相(S相)の断面積を大きくすることで同様の効果を得ることが可能である。
また、断面積と材料の組み合わせによっても同様の効果を得ることが可能である。例えば、両側に位置する相(R,T相)の材料を鉄(84W/m・K)にした場合、中央に位置する相(S相)の材料を銀(420W/m・K)とすると、断面積が5倍、熱伝導率が5倍で合わせて25倍の熱を伝える効果が得られることになる。
例えば、負荷側の接続線15の三相(R,S,T相)すべての材料を銅とし、断面形状を丸形状とした場合、三相(R,S,T相)とも熱伝導率が同じであるから中央に位置する相(S相)の断面積を2〜5倍の大きさにする。それにより、中央に位置する相(S相)は両側に位置する相(R,T相)の接続線よりも断面積が大きいため、両側に位置する相(R,T相)からの熱が侵入したとしても、中央に位置する相(S相)の接続線からの放熱が、両側に位置する相(R,T相)からの放熱よりも大きいことにより、主バイメタル2の湾曲量のバラツキを補正でき、誤動作を防止することができる。その他の材料を使用する場合でも、中央に位置する相(S相)の断面積を大きくすることで同様の効果を得ることが可能である。
また、断面積と材料の組み合わせによっても同様の効果を得ることが可能である。例えば、両側に位置する相(R,T相)の材料を鉄(84W/m・K)にした場合、中央に位置する相(S相)の材料を銀(420W/m・K)とすると、断面積が5倍、熱伝導率が5倍で合わせて25倍の熱を伝える効果が得られることになる。
次に、本発明の請求項5に対応する実施例について説明する。この実施例は、負荷側の接続線15が三相(R,S,T相)から構成され、中央に位置する相(S相)のみの接続線をヒートパイプで構成している。それにより、中央に位置する相(S相)の主バイメタル2の温度は、両側に位置する相(R,T相)からの熱伝導により熱が侵入したとしても、中央に位置する相(S相)の接続線はヒートパイプで構成しているため、中央に位置する相(S相)の接続線からの放熱により、主バイメタル2の湾曲量のバラツキが補正され、誤動作を防止することができる。
1 外郭ケース
2 主バイメタル
3 シフター
4 補償バイメタル
5 釈放レバー
6 接点開閉機構
7 反転ばね
11 調整ダイヤル
12 調整リンク
15 負荷側の接続線
2 主バイメタル
3 シフター
4 補償バイメタル
5 釈放レバー
6 接点開閉機構
7 反転ばね
11 調整ダイヤル
12 調整リンク
15 負荷側の接続線
Claims (5)
- 過電流の通電により湾曲変位する主バイメタルと、該主バイメタルの湾曲に応動変位するシフターと、該シフターの変位に従動する釈放レバーと、釈放レバーで駆動される接点開閉機構と、前記主バイメタルの一端に接続され他端が負荷側の端子に接続される接続線とを備えた熱動形過負荷継電器において、前記接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線を、両側に位置する相の接続線よりも熱伝導率が大きい材料で形成したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
- 請求項1に記載の熱動形過負荷継電器において、接続線の材料は、鉄,銀,銅,金,アルミニウム,真鍮のいずれかであることを特徴とする熱動形過負荷継電器。
- 過電流の通電により湾曲変位する主バイメタルと、該主バイメタルの湾曲に応動変位するシフターと、該シフターの変位に従動する釈放レバーと、釈放レバーで駆動される接点開閉機構と、前記主バイメタルの一端に接続され他端が負荷側の端子に接続される接続線とを備えた熱動形過負荷継電器において、前記接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線のみの断面積を、両側に位置する相の接続線よりも大きくしたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
- 請求項3に記載の熱動形過負荷継電器において、中央に位置する相の接続線のみの断面積を、両側に位置する相の接続線よりも2〜5倍としたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
- 過電流の通電により湾曲変位する主バイメタルと、該主バイメタルの湾曲に応動変位するシフターと、該シフターの変位に従動する釈放レバーと、釈放レバーで駆動される接点開閉機構と、前記主バイメタルの一端に接続され他端が負荷側の端子に接続される接続線とを備えた熱動形過負荷継電器において、前記接続線は三相のうち、中央に位置する相の接続線のみをヒートパイプとしたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
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