JP2011112970A - ソースドライバ及び表示装置 - Google Patents

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俊一 村橋
Yukihisa Orisaka
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Michihiro Nakahara
道弘 中原
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文彦 赤堀
Hajime Nonomura
哉 野々村
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Abstract

【課題】主として出力バッファにて発生する温度異常を目標値以下に抑え得るソースドライバ及び表示装置を提供する。
【解決手段】チップからなるソースドライバ6は、データ信号を複数のソース信号ラインへ各出力バッファを介してそれぞれ供給して液晶表示装置を駆動する。チップの温度が設定以上になったことの温度異常を検知する温度検知回路20と、温度検知回路20が温度異常を検知した場合に、温度異常を回避する表示動作を行わせる温度異常回避伝達回路30とが設けられている。温度異常回避伝達回路30には、データ信号における階調表示に必要な出力振幅よりも出力振幅を減ずる出力振幅低減手段が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ信号を複数のデータ信号線へ各出力バッファを介してそれぞれ供給して表示装置を駆動するソースドライバ及び表示装置に関するものであり、詳細には、ソースドライバが駆動することにより発生する熱の異常を検知し、一定温度以上にならないように動作を制御するソースドライバ及び表示装置に関する。
従来、アクティブマトリクス型の液晶パネルが広く使われている。アクティブマトリクス型の液晶パネルは、液晶層を挟む2枚の透明基板のうち、一方の透明基板上に、複数のデータ信号線と、該複数のデータ信号線に交差する複数の走査信号線とを形成し、各交差点に対応して形成される画素電極をマトリクス状に配置した構成となっている。そして、各画素電極は、該画素電極に対応する交差点を通過するデータ信号線にスイッチング素子としてのTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)を介して接続され、そのTFTのゲート端子は、その交差点を通過する走査信号線に接続されている。また、他方の透明基板には、上記複数の画素電極に共通の対向電極が共通電極として形成されている。
上記液晶パネルを備える液晶表示装置は、液晶パネルに画像を表示させるための駆動回路として、ゲートドライバ及びソースドライバを備えている。ゲートドライバは、走査信号線駆動回路とも呼ばれ、上記複数の走査信号線を順次に選択するための走査信号を上記複数の走査信号線に印加する駆動回路である。ソースドライバは、データ信号線駆動回路又は映像信号線駆動回路とも呼ばれ、上記液晶パネルにおける各画素形成部にデータを書き込むためのデータ信号を上記複数のデータ信号線に印加する駆動回路である。
上記構成の液晶表示装置においては、画素電極と対向する共通電極には、共通電圧Vcomが印加される。また、各画素電極と対向電極との間に該画素電極に対応する画素の値に相当する電圧を印加し、その電圧印加に応じて液晶層の透過率を変化させることにより、上記液晶パネルに画像が表示される。このとき、液晶層を構成する液晶材料の劣化を防止するために、液晶パネルは交流駆動される。すなわち、各画素電極と対向電極との間に印加される電圧の正負の極性が、例えば1フレーム毎に反転するように、ソースドライバが上記データ信号を出力する。
一般に、アクティブマトリクス型の液晶パネルにおいては、画素毎に設けられたTFT等のスイッチング素子の特性にばらつきがあるために、ソースドライバから出力されるデータ信号である対向電極の電位を基準とする印加電圧の正負が対称であっても、液晶層の透過率は正負の印加電圧に対して完全に対称とはならない。このため、1フレーム毎に液晶への印加電圧の正負極性を反転させるフレーム反転駆動方式では、液晶パネルの表示においてチラツキが発生する。
このようなチラツキに対する対策として、1水平走査信号線毎に印加電圧の正負極性を反転させつつ1フレーム毎にも正負極性を反転させる駆動方式が知られている。また、画素を形成する液晶層への印加電圧の正負極性を、1走査信号線毎かつ1データ信号線毎に反転させつつ1フレーム毎にも反転させるドット反転駆動方式も知られている。
図19は、ドット反転駆動方式にて表示パネルを駆動した場合の画像データを出力するソースドライバ駆動波形を示している。ドット反転駆動方式では、図19に示すように、共通電極に印加される共通電圧Vcomよりも高い正極性データ電圧Vpdataと、共通電圧Vcomよりも低い負極性データ電圧Vndataとの出力が1ライン毎に繰り返されている。
一方、ソースドライバには多数の出力バッファが設けられており、出力バッファの各々はデータ信号線に接続され、データ信号線及び液晶セルの負荷を駆動する。このため、ソースドライバが正極性データ電圧Vpdataの電位を出力する場合には、前記負荷へ高電位電圧VDDからの充電電流が流れる一方、ソースドライバが負極性データ電圧Vndataの電位を出力する場合には、低電位電圧VSSへの放電電流が流れる。ここで、充電電流及び放電電流は、ソースドライバに設けられる出力バッファ内の内部抵抗を通過するため、発熱量が増加する。
ソースドライバの内部からの発熱は、主に出力バッファから発生する。したがって、ソースドライバの発熱量を低減するためには、出力バッファからの発熱、特に出力バッファの出力部からの発熱を最小化しなくてはならない。しかしながら、図19に示すように、データ信号電圧が正極性データ電圧Vpdataと負極性データ電圧Vndataとの間でスイングすると、そのスイングの幅に伴って出力バッファ内の内部抵抗による発熱が大きくなる。また、ドット反転駆動のように、ライン毎に極性を切り替える駆動方法では、充放電回数が多くなるため、消費電力も増加してしまう。
上記の消費電力の増加を防ぐ1つの方法として、例えば特許文献1には、飛び越し走査(インターレース駆動)による駆動方法が提案されている。特許文献1に開示された飛び越し走査では、全ての奇数行(又は偶数行)の走査信号線をまず走査し、次に残りの偶数行(又は奇数行)の走査信号線を走査している。
図20は、飛び越し走査を行った場合のソースドライバ駆動波形を示している。飛び越し走査では、極性が同一となる画素の行を順次走査することになるので、極性の反転は、奇数ラインの走査から偶数ラインの走査に切り替わるタイミングで行われる。
図21は、インターレース駆動を行った場合における1つのフレームの走査、すなわち、奇数行と偶数行との両方の走査が完了した時点でのソースドライバ駆動波形であり、図19に示すドット反転駆動方式でのソースドライバ駆動波形と同様の状態が得られる。このように、インターレース駆動では、走査ライン毎の極性反転駆動が可能であると共に、極性反転回数を抑えることができるため、充放電回数が減り、消費電力の増加を抑えることが可能となる。
ここで、特許文献1のように、液晶パネルの全画面にわたってインターレース駆動を行うと、チラツキを招く。そこで、例えば特許文献2では、表示部を列方向に複数の区域に分割し、区域毎に跳び越し走査を行う駆動方法が提案されている。
特開平8−320674号公報(1996年12月3日公開) 特開平11−352938号公報(1999年12月24日公開)
上述したように、従来のソースドライバ及び表示装置では、駆動デバイスの発熱を抑えるように駆動方法を工夫している。
しかしながら、上記従来のソースドライバ及び表示装置では、駆動デバイスの微細化による縮小や、駆動デバイスに配置される駆動素子数(出力端子数)の増加により、上記駆動方法を用いても、駆動デバイスの発熱を目標値以下に抑えられない場合が発生するという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、主として出力バッファにて発生する温度異常を目標値以下に抑え得るソースドライバ及び表示装置を提供することにある。
本発明のソースドライバは、上記課題を解決するために、データ信号を複数のデータ信号線へ各出力バッファを介してそれぞれ供給して表示装置を駆動するチップからなるソースドライバにおいて、チップの温度が設定以上になったことの温度異常を検知する温度異常検知手段と、上記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合に、温度異常を回避する表示動作を行わせる温度異常回避手段とが設けられていることを特徴としている。
ソースドライバは、データ信号を複数のデータ信号線へ各出力バッファを介してそれぞれ供給して表示装置を駆動する。このようなソースドライバにおいては、ソースドライバの各出力バッファでの発熱量が大きく、かつこの発熱量による温度異常を目標値以下に抑えられない場合が発生するという問題点を有している。
この点、本発明のソースドライバは、チップの温度が設定以上になったことを検知する温度異常検知手段と、上記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合に、温度異常を回避する表示動作を行わせる温度異常回避手段とが設けられていると共に、上記温度異常回避手段には、データ信号における階調表示に必要な出力振幅よりも出力振幅を減ずる出力振幅低減手段が設けられている。
このため、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合に、温度異常回避手段が温度異常を回避する表示動作を行わせるので、温度異常を目標値以下に抑えることが可能となる。
したがって、主として出力バッファにて発生する温度異常を目標値以下に抑え得るソースドライバを提供することができる。
本発明のソースドライバでは、前記温度異常回避手段には、データ信号における階調表示に必要な出力振幅よりも出力振幅を減ずる出力振幅低減手段が設けられていることが好ましい。
これにより、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合に、温度異常回避手段の出力振幅低減手段が、データ信号における階調表示に必要な出力振幅よりも出力振幅を減ずる。例えば、発熱の多い表示パターンは、黒から白への表示、又は白から黒への表示であるところ、温度異常検知手段の検知により発熱による温度が一定以上になった場合、出力振幅低減手段は、黒レベル又は白レベルの電圧を下げる。
この結果、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量が低減される。
したがって、主として出力バッファにて発生する温度異常を目標値以下に抑え得るソースドライバを提供することができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、入力されるn階調データのうち、最大出力振幅となる階調データから降順に第m個までのn階調データを該第m個目の階調データと同じ値にすることが好ましい。
これにより、最大出力振幅となる階調データ付近では、最大出力振幅よりも小さい出力振幅の階調データに置き換えられる。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量が低減される。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、入力されたn階調データに対応するn階調電圧を出力する階調電圧発生手段を有していると共に、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記入力されたn階調データのうち、最大出力振幅となる階調データから降順に第m個までのn階調データに対応するn階調電圧を該第m個目の階調データに対応する階調電圧と同じ値にすることが好ましい。
これにより、階調電圧発生手段が出力するn階調データに対応するn階調電圧においては、最大出力振幅となる階調電圧の付近では、最大出力振幅となる階調電圧よりも小さい出力振幅の階調電圧に置き換えられる。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量が低減される。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、コモン電圧よりも高い電圧を選択する第1のDAC回路と、コモン電圧よりも低い電圧を選択する第2のDAC回路と、上記第1のDAC回路又は第2のDAC回路の後段に接続されてコモン電圧よりも高い電圧を出力する前記出力バッファを構成する第1のオペアンプと、上記第1のDAC回路又は第2のDAC回路の後段に接続されてコモン電圧よりも低い電圧を出力する前記出力バッファを構成する第2のオペアンプと、温度異常がない場合には、上記第1のDAC回路と上記第1のオペアンプとを接続させ、かつ上記第2のDAC回路と上記第2のオペアンプとを接続させる一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記第1のDAC回路と上記第2のオペアンプとを接続させ、かつ上記第2のDAC回路と上記第1のオペアンプとを接続させるように切り替える第1スイッチ手段とを有していることが好ましい。
すなわち、出力振幅低減手段は、温度異常がない場合と温度異常がある場合とによって、第1のDAC回路及び第2のDAC回路と第1のオペアンプ及び第2のオペアンプとの接続関係を切り替える第1スイッチ手段を有している。
そして、出力振幅低減手段は、温度異常がない場合には、正極性の階調電圧を選択する第1のDAC回路と正極性の階調電圧を出力する第1のオペアンプとを第1スイッチ手段にて接続させると共に、負極性の階調電圧を選択する第2のDAC回路と負極性の階調電圧を出力する第2のオペアンプとを第1スイッチ手段にて接続させる。これにより、通常の階調表示が行われる。
一方、出力振幅低減手段は、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、正極性の階調電圧を選択する第1のDAC回路と負極性の階調電圧を出力する第2のオペアンプとを第1スイッチ手段にて接続させると共に、負極性の階調電圧を選択する第2のDAC回路と正極性の階調電圧を出力する第1のオペアンプとを第1スイッチ手段にて接続させるように切り替える。
ここで、一般的に、負極性の階調電圧を出力する第2のオペアンプのダイナミックレンジは、正極性の階調電圧を出力する第1のオペアンプのダイナミックレンジに比べて低いダイナミックレンジを有している。例えば、負極性の階調電圧を出力する第2のオペアンプのダイナミックレンジは0Vから約11Vである一方、正極性の階調電圧を出力する第1のオペアンプのダイナミックレンジは2Vから約12Vとなっている。
このため、例えば、正極性の階調電圧を選択する第1のDAC回路から例えば12Vの階調電圧が選択されても、この第1のDAC回路に接続される第2のオペアンプからは最大でも11Vしか出力されない。
同様にして、例えば、負極性の階調電圧を選択する第2のDAC回路から例えば0Vの階調電圧が選択されても、この第2のDAC回路に接続される第1のオペアンプからは最大でも1Vしか出力されない。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量を低減することができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、コモン電圧よりも高い電圧から電源電圧までを出力する前記出力バッファを構成する第1のオペアンプと、コモン電圧よりも低い電圧からGND電圧までを出力する前記出力バッファを構成する第2のオペアンプと、上記第1のオペアンプからの出力と上記第2のオペアンプからの出力とをそれぞれ切り替えて前記データ信号線に接続する、PchトランジスタとNchトランジスタとを使用したアナログスイッチからなる第2スイッチ手段とを有していると共に、温度異常がない場合には、上記第2スイッチ手段におけるPchトランジスタとNchトランジスタとの両方を使用して出力させる一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記第2スイッチ手段におけるPchトランジスタ又はNchトランジスタのいずれか一方にて出力させることが好ましい。
すなわち、出力振幅低減手段は、温度異常がない場合と温度異常がある場合とによって、第1のオペアンプからの出力と上記第2のオペアンプからの出力とを切り替えるPchトランジスタとNchトランジスタとを使用したアナログスイッチからなる第2スイッチ手段を有している。
具体的には、第2スイッチ手段は、温度異常がない場合には、PchトランジスタとNchトランジスタとの両方を使用して出力させる。一方、第2スイッチ手段は、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、Pchトランジスタ又はNchトランジスタのいずれか一方にて出力させる。
ここで、Pchトランジスタではしきい値電圧以下の電圧は通過することができず、Nchトランジスタでは(電源電圧−しきい値電圧)以上の電圧は通過することができない。
このため、温度異常がある場合には、第1のオペアンプからの出力と第2のオペアンプからの出力とに対して、PchトランジスタとNchトランジスタとのいずれかを経由させることによって、その出力をしきい値に制限することができる。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量を低減することができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、前記第1のオペアンプの出力を前記第2スイッチ手段におけるPchトランジスタにて出力させる一方、前記第2のオペアンプの出力をNchトランジスタにて出力させることが好ましい。
これにより、具体的に、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量を低減することができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、階調電圧を出力すべく、電源にて駆動される前記出力バッファを構成するオペアンプを有していると共に、温度異常がない場合には、上記オペアンプの電源の電圧レベルとして電源電圧VLSにて階調電圧を出力させる一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記オペアンプの電源の電圧レベルとして電源電圧VLSよりも下げて階調電圧を出力させることが好ましい。
これにより、出力振幅低減手段は、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記オペアンプの電源の電圧レベルとして電源電圧VLSよりも下げて階調電圧を出力させる。このため、オペアンプから出力される階調電圧も電源電圧VLSよりも低い電源電圧に対応して、オペアンプから出力される階調電圧も低くなる。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量を低減することができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、階調電圧を出力すべく、電源にて駆動される前記出力バッファを構成するオペアンプを有していると共に、温度異常がない場合には、上記オペアンプのスルーレートを第1レートレベルに設定する一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記オペアンプのスルーレートを第1レートレベルよりも小さい第2レートレベルに設定することが好ましい。
これにより、出力振幅低減手段は、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、オペアンプのスルーレートを第1レートレベルよりも小さい第2レートレベルに設定する。ここで、スルーレートが小さいと、電圧の変化が少ない場合は1水平期間内で目的の電圧に達することができるが、電圧の変化が大きいと1水平期間内で目的の電圧に到達できない。
この結果、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量を低減することができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、温度異常がない場合には、上記オペアンプのバイアス電流を第1バイアスレベルに設定する一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記オペアンプのバイアス電流を第1バイアスレベルよりも小さい第2バイアスレベルに設定することが好ましい。
これにより、オペアンプのバイアス電流を少なくすることができ、スルーレートを小さく抑えることができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、コモン電圧よりも高い電圧から電源電圧までを出力する前記出力バッファを構成する第3のオペアンプと、コモン電圧よりも低い電圧からGND電圧までを出力する前記出力バッファを構成する第4のオペアンプと、上記第3のオペアンプからの出力と上記第4のオペアンプからの出力とをそれぞれ切り替えて前記データ信号線に接続する第3スイッチ手段とを有し、上記第3スイッチ手段は、抵抗値が第1抵抗値に設定された第1抵抗スイッチと、抵抗値が該第1抵抗スイッチよりも大きい第2抵抗値に設定された第2抵抗スイッチとの2種類からなっていると共に、温度異常がない場合には、上記第3スイッチ手段の第1抵抗スイッチを介して上記データ信号線に接続させる一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記第3スイッチ手段の第2抵抗スイッチを介して上記データ信号線に接続させることが好ましい。
これにより、出力振幅低減手段は、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、正極性の階調電圧を出力する第3のオペアンプからの出力と負極性の階調電圧を出力する第4のオペアンプからの出力とに対して、第1抵抗スイッチよりも大きい第2抵抗値に設定された第3スイッチ手段の第2抵抗スイッチを介してデータ信号線に接続させる。
この結果、抵抗の大きい第2抵抗スイッチを経由することにより、スルーレートを抑えることができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、出力段に複数のトランジスタを備えた前記出力バッファを有していると共に、温度異常がない場合には、上記トランジスタのインピーダンスが第1インピーダンス値になるように切り替える一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記トランジスタのインピーダンスが第1インピーダンス値よりも大きい第2インピーダンス値になるように切り替えることが好ましい。
これにより、出力振幅低減手段は、出力段に複数のトランジスタを備えた出力バッファに対して、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、トランジスタのインピーダンスが第1インピーダンス値よりも大きい第2インピーダンス値になるように切り替える。
この結果、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、トランジスタのインピーダンスを大きくすることにより、スルーレートを抑えることができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、前記出力バッファと前記データ信号線への出力端子との間に保護用抵抗を有していると共に、温度異常がない場合には、上記保護用抵抗の抵抗値が第1抵抗値になるように切り替える一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記保護用抵抗の抵抗値が第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値になるように切り替えることが好ましい。
これにより、出力振幅低減手段は、出力バッファとデータ信号線への出力端子との間に設けられた保護用抵抗に対して、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、保護用抵抗の抵抗値が第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値になるように切り替える。
この結果、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、保護用抵抗の抵抗値を大きくすることにより、スルーレートを抑えることができる。
本発明のソースドライバでは、前記出力振幅低減手段は、出力段にトランジスタとこのトランジスタのソース側又はドレイン側に直列接続が可能となる抵抗とを備えた前記出力バッファを有していると共に、温度異常がない場合には、上記トランジスタと抵抗とを接続しないように切り替える一方、前記温度異常検知手段が温度異常を検知したときには、上記トランジスタと抵抗とを接続するように切り替えることが好ましい。
これにより、出力振幅低減手段は、出力段にトランジスタを備えた出力バッファに対して、温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、トランジスタのソース側又はドレイン側に抵抗を直列接続するように切り替えることにより、出力バッファのスルーレートを抑えることができる。
本発明の表示装置は、上記課題を解決するために、上記記載のソースドライバを備えていることを特徴としている。
上記の発明によれば、主として出力バッファにて発生する発熱異常を目標値以下に抑え得るソースドライバを備えた表示装置を提供することができる。
本発明のソースドライバは、以上のように、チップの温度が設定以上になったことの温度異常を検知する温度異常検知手段と、上記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合に、温度異常を回避する表示動作を行わせる温度異常回避手段とが設けられているものである。
本発明の表示装置は、以上のように、上記記載のソースドライバを備えているものである。
それゆえ、主として出力バッファにて発生する温度異常を目標値以下に抑え得るソースドライバ及び表示装置を提供するという効果を奏する。
本発明における液晶表示装置の実施の一形態を示すブロック図である。 上記液晶表示装置における液晶パネルの構成を示す回路図である。 上記液晶表示装置における温度異常伝達回路の構成を示す回路図である。 (a)は上記液晶表示装置における温度検知回路の一例を示す回路図であり、(b)は(a)の変形例の構成を示す回路図である。 (a)は、上記液晶表示装置におけるテスト回路の構成を示す回路図であり、(b)はソースドライバの温度が高くない場合の(a)に示すノードND_Aにおける波形を示す波形図であり、(c)はソースドライバの温度が高くなった場合の(a)に示すノードND_Aにおける波形を示す波形図である。 上記液晶表示装置において、階調を正側の電圧6Vから電圧12Vまでを単純に64分割して示す図である。 上記液晶表示装置において、階調を負側の電圧0Vから電圧6Vまでを単純に64分割して示す図である。 上記液晶表示装置における基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 (a)は上記液晶表示装置において、ドット反転を行うソースドライバの出力回路の構成を示すブロック図であり、(b)は上記出力回路においてソースドライバの温度異常を検出した場合に出力の振幅を小さくするための回路構成を示す回路図である。 上記液晶表示装置におけるPchトランジスタ及びNchトランジスタの各ソース及びドレイン同士を接続したパストランジスタの構成を示す回路図である。 上記液晶表示装置において、ドット反転を行うソースドライバの出力回路の構成を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、図11に示す出力回路において、オペアンプと出力端子TA・TBとの接続を変更するスイッチSWA1・SWB1・SWA2・SWB2の各構成を示す回路図である。 上記出力回路におけるオペアンプを構成するオペアンプ回路を示す回路図である。 (a)は初段のソースドライバに入力されるスタートパルス信号SSPと初段のソースドライバから出力されるスタートパルス信号SSPO1とをソースクロック信号SCLKでの時間軸で示すタイミングチャートであり、(b)は第n段のソースドライバに入力されるスタートパルス信号SSPOn−1と第n段のソースドライバから出力されるスタートパルス信号SSPOnとをソースクロック信号SCLKでの時間軸で示すタイミングチャートである。 (a)は初段のソースドライバに入力されるスタートパルス信号SSPと初段のソースドライバから出力されるスタートパルス信号SSPO1とをソースクロック信号SCLKでの時間軸で示すタイミングチャートであり、(b)はソースドライバが温度異常を検知した場合における、第n段のソースドライバに入力されるスタートパルス信号SSPOn−1と第n段のソースドライバから出力されるスタートパルス信号SSPOnとをソースクロック信号SCLKでの時間軸で示すタイミングチャートである。 (a),(b)は温度異常が起こった場合に2クロック期間となるスタートパルス信号を示すタイミングチャートである。 上記ソースドライバを構成する液晶駆動用半導体集積回路を示す回路図である。 (a),(b),(c)は、上記液晶駆動用半導体集積回路における電圧検知回路の各部の構成を示す回路図である。 ドット反転駆動方式で表示パネルを駆動した場合の、画像データを出力するソースドライバの駆動波形を示す波形図である。 インターレース駆動を行った場合の、画像データを出力するソースドライバの駆動波形を示す波形図である。 インターレース駆動を行った場合の、1つのフレームの走査が完了した時点でのソースドライバの駆動波形を示す波形図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
図2は、本実施の形態における液晶表示装置1の要部構成を示すブロック図である。
本実施の形態の表示装置としての液晶表示装置1は、アクティブマトリックス方式の代表例であるTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)方式の液晶表示装置であり、図2に示すように、液晶パネル2、ゲートドライバ部3、ソースドライバ部5、表示制御装置としてのコントローラ7、対向電極8及び液晶駆動電源9を備えている。
ゲートドライバ部3は、複数のゲートドライバ4を備えており、液晶駆動電源9からゲート電圧を供給され、液晶パネル2内の走査信号線を順次走査するための走査信号を出力する。
ソースドライバ部5は、複数のソースドライバ6を備えている。このソースドライバ部5は、コントローラ7から入力された表示データDを時分割して複数のソースドライバ6にラッチし、各ソースドライバ6は、時分割された表示データDをD/A変換することにより、表示対象画素の明るさに応じた階調表示用のデータ信号を液晶パネル2に出力する。
コントローラ7は、各ソースドライバ6にデジタル信号である表示データD及び制御信号S1を出力する。また、コントローラ7は、各ゲートドライバ4に、動作クロックCLKを出力すると共に、初段のゲートドライバ4に、スタート信号SPを出力する。液晶駆動電源9は、外部基準電圧を発生して、ゲートドライバ部3、ソースドライバ部5及び対向電極8に出力する。
対向電極8は、相互に連結された1つの共通電極であり、液晶パネル2内に設けられている。
次に、液晶パネル2の構成を図3に基づいて説明する。図3は、液晶パネル2の構成を示す回路図である。
図3に示すように、液晶パネル2には、データ信号線としてのソース信号ラインSL、走査信号線GL、液晶表示素子10及び対向電極8が設けられている。
ソース信号ラインSLは、所定の間隔を空けて互いに平行に複数本設けられ、走査信号線GLは、ソース信号ラインSLと直交する方向に、所定の間隔を空けて互いに平行に複数本設けられている。
液晶表示素子10は、ソース信号ラインSLと走査信号線GLとの各交差点に設けられており、画素容量11、画素電極12及びTFT13を有している。画素容量11の一端は、画素電極12に結合されており、画素容量11の他端は、対向電極8に結合されている。TFT13は、画素電極12への電圧印加をオンオフ制御する。TFT13のソースはソース信号ラインSLに接続され、TFT13のゲートは走査信号線GLに接続され、TFT13のドレインは画素電極12に結合されている。
走査信号線GLには、図2に示すゲートドライバ4から、列方向に並んだTFT13を順次オンするための走査信号が与えられる。一方、ソース信号ラインSLには、図2に示すソースドライバ6から、データ信号としての階調表示電圧が出力される。TFT13がオン状態の場合、画素電極12にソース信号ラインSLからの階調表示電圧が印加され、画素容量11に電荷が蓄積される。これにより、液晶の光透過率が階調表示電圧に応じて変化して、画素表示が行われる。
ここで、本実施の形態では、図2に示す各ソースドライバ6に後述する温度異常検知手段としての温度検知回路20がそれぞれ設けられており、この温度検知回路20にて各々のソースドライバ6が自身のチップ温度を測定し、後述する温度異常回避手段としての温度異常回避伝達回路30にて予め設定した温度以上に達したときに温度を下げるように自身の動作を変更する。また、このとき、温度異常回避伝達回路30は、温度が設定以上になったことを知らせる信号を出力し、他のソースドライバ6に知らせる。この信号を受け取ったソースドライバ6は、自身の温度検知回路20にて測定する温度が設定以下であっても、設定以上になった場合の動作に自身の動作を変更する。この理由は、全てのソースドライバ6の動作を同じにして表示を一定にするためである。
本実施の形態では、1つのソースドライバ6の温度が設定以上になった場合に、他のソースドライバ6に知らせる方法として、例えば専用端子を設けることにより、温度異常情報を共有するようになっている。
具体的には、図1に示すように、各ソースドライバ6には専用端子TEが設けられている。上記各ソースドライバ6の専用端子TEは互いに専用線34にて接続され、接続された専用線34はプルダウントランジスタ等のプルダウン抵抗35を介して接地されている。そして、本実施の形態のソースドライバ6は、図1に示すように、前述した異常回避手段及び異常伝達手段としての異常回避伝達回路を備えており、この温度異常回避伝達回路30は、専用端子TE、Pchトランジスタ31、インバータ回路32、並びに異常回避手段及び動作変更出力手段としてのバッファ回路33にて構成されている。
上記インバータ回路32の温度異常入力信号TE_OUT は、温度検知回路20からの信号であって、通常は“L”であり、温度の異常を検出した場合に“H”になる。
Pchトランジスタ31のゲートは通常“H”であるので、Pchトランジスタ31は通常オフしている。したがって、専用端子TEは外付けのプルダウン抵抗35によって“L”となっている。ここで、インバータ回路32の温度異常入力信号TE_OUT が“H”になると、Pchトランジスタ31のゲートが“L”になり、Pchトランジスタ31がオンする。Pchトランジスタ31のオン抵抗値は、プルダウン抵抗35の抵抗値よりも十分小さくしてあるので、全てのソースドライバ6の専用端子TEは“H”になる。専用端子TEが“H”になると、バッファ回路33の動作変更出力信号TE_INが“H”になる。尚、動作変更出力信号TE_INは温度異常の信号を受けて、動作の変更を示す信号である。
上記の動作の結果、1個のソースドライバ6で検知された温度異常が、全てのソースドライバ6に伝達され、全てのソースドライバ6の動作が変更される。
その後、全てのソースドライバ6の温度検知回路20が設定温度以上を検知しなくなると、インバータ回路32の温度異常入力信号TE_OUT が“L”に戻るため、Pchトランジスタ31がオフし、専用端子TEは“L”になる。このため、バッファ回路33の動作変更出力信号TE_INも“L”になり、ソースドライバ6の動作変更は解除され通常の動作に戻る。
(温度検知回路について)
次に、上述した温度検知回路20の構成について、図4(a)(b)に基づいて説明する。図4(a)(b)は、温度検知回路20の一例を示す回路図であって、図4(a)は、2種類の抵抗を使用した温度検知回路の構成を示すものであり、図4(b)は、図4(a)の変形例の構成を示すものである。
まず、前記ソースドライバ6のような、集積回路上に温度を検知するための回路を形成する必要がある場合には、熱電対は利用できない。このため、本実施の形態では、図4(a)(b)に示すように、抵抗やダイオードといったデバイスを2種類利用して、これら2種類のデバイスにおける温度特性の差を用いて温度を検知するようにしている。
最初に、抵抗を2種類利用して、これら2種類の抵抗における温度特性の差を用いて温度を検知する温度検知回路20について、図4(a)に基づいて説明する。
図4(a)に示すように、この温度検知回路20は、電源電圧ノードVccと接地ノードとの間に直列接続された2つの抵抗R3・R4とコンパレータ21とを備えている。2つの抵抗R3・R4間に位置するノードNDは、コンパレータ21のマイナス端子に接続される一方、コンパレータ21のプラス端子には参照電圧VREFが供給される。
ここで、上記抵抗R3は、ポリシリコンを堆積させることにより形成されたポリ抵抗であり、抵抗R4は、半導体表面から不純物を拡散させることにより形成された拡散抵抗である。
このような構成を有する温度検知回路20では、抵抗R3と抵抗R4との温度特性が相違するため、温度に応じてノードNDの電位が変動する。このとき、所望の温度となるときのノードNDの電位を参照電圧VREFに設定しておけば、所望の温度よりも高い(又は低い)温度になったことを検知できる。
ここで、温度検知回路20は、図4(b)に示すように、図4(a)に示す抵抗R4をダイオードD4に置き換えた構成とすることも可能である。この構成においても、抵抗R3とダイオードD4との温度特性が相違するため、上記と同様な温度検知を行うことができる。
(遅延を使用した温度検知の方法)
ここで、本実施の形態では、図4(a)(b)に示すような専用の温度検知回路20を設けないで、ソースドライバ6の回路を使用した簡単な温度の検知する方法も可能である。このような温度検知方法を、図5(a)(b)(c)に基づいて説明する。図5(a)は、上記温度検知方法を可能とするソースドライバ6の構成を示すブロック図であり、図5(b)はソースドライバの温度が高くない場合の図5(a)に示すノードND_Aにおける波形を示す波形図であり、図5(c)はソースドライバの温度が高くなった場合の図5(a)に示すノードND_Aにおける波形を示す波形図である。
図2に示すように、ソースドライバ6は、コントローラ7からのスタートパルス信号SSPを順次受け渡し、最後にスタートパルス信号SSPOnをコントローラ7に返す。
また、液晶表示装置1には、垂直帰線期間と呼ばれる表示を行わない期間がある。本実施の形態では、この垂直帰線期間を使用して、上記スタートパルス信号SSPを利用してソースドライバ6の状態を検知する。
具体的には、ソースドライバ6に、図5(a)に示すような異常検知手段及び温度異常検知手段としての温度検知用テスト回路40を設ける。上記温度検知用テスト回路40は、図5(a)に示すように、入力端子SSPin、出力端子SSPout 、インバータ41・42、抵抗43及びスイッチ44・45を備えている。
上記入力端子SSPinは、図2に示すスタートパルス信号SSP又はスタートパルス信号SSPO1〜SSPOn−1が各ソースドライバ6へ入力する端子であり、出力端子SSPout は、図1に示すスタートパルス信号SSPO1〜SSPOnが各ソースドライバ6から出力する端子である。
上記の温度検知用テスト回路40では、通常、スイッチ44・45はスイッチ端子Iとスイッチ端子Aとが接続されているため、入力端子SSPinから入力された信号は通常回路46にて処理され、出力端子SSPout へ出力される。
上記コントローラ7は、垂直帰線期間にソースドライバ6に出力端子SSPout と入力端子SSPinとの接続を温度検知用テスト回路40にするように命令する。
温度検知用テスト回路40への接続命令がコントローラ7からくると、スイッチ44・45がスイッチ端子Iとスイッチ端子Bとの接続になり、入力端子SSPinから出力端子SSPout への接続は通常回路46からインバータ41・42と抵抗43とで構成される回路に切り替わる。
上記図5(a)に示すインバータ41・42の駆動能力は温度が高いと低下するため、高温になったソースドライバ6があると、その箇所で遅延時間が大きくなり、コントローラ7に帰ってくるスタートパルス信号SSPOnは、通常に比べて遅くなる。コントローラ7で遅延を測定し、設定以上の遅延が発生した場合には、ソースドライバ6を高温異常時の動作に切り替えればよい。抵抗43は遅延時間調整用であり、その値は適宜変更可能である。
また、コントローラ7で遅延を測定する代わりに、ソースドライバ6の温度検知用テスト回路40にある抵抗43を、インバータ41が駆動できるかどうかを測定してもよい。コントローラ7は、短パルスをスタートパルス信号SSPから出力し、スタートパルス信号SSPOnからパルスが帰還するかを確認する。この場合、図5(a)に示す抵抗43の値を大きくするか、又はインバータ41の駆動能力を低くしてノードND_Aの遅延を大きくしておく。
図5(b)に温度が高くない場合の波形を示す。温度が高くない場合には、入力端子SSPinから方形波に近いパルスが入力される。インバータ41の出力であるノードND_Aの波形は遅延するが、インバータ42の駆動能力が十分大きい場合は、インバータ42の反転電圧を超えると出力端子SSPout に、ノードND_Aの遅延波形を整形して方形波に近い形で出力する。このため、遅延時間は発生するが、パルスは出力される。
次に、図5(c)に温度が高くなった場合の波形を示す。入力端子SSPinからの入力信号は同じであるが、温度が高くなったため、インバータ41・42の駆動能力が低下する。インバータ41は前述のように遅延時間が大きくなるようにしてあるため、特に温度の影響を受け易い。このため、インバータ41の出力遅延時間が大きくなり、出力がインバータ42の反転電圧を越える前に入力のパルスが反転してしまう。このため、インバータ42の出力である出力端子SSPout にはパルスが出力されない。
このように、遅延が大きくなったソースドライバ6の温度検知用テスト回路40はパルスの“H”(又は“L”)期間で信号を駆動しきれずに、パルスを出力できなくなる。このため、図5(a)に示す温度検知用テスト回路40を接続した場合、コントローラ7から入力端子SSPinにパルスを出力し、出力端子SSPout からパルスが帰還してくるかをモニタすることにより、温度異常が発生したソースドライバ6の有無を確認することができる。
(温度異常時の対策動作)
次に、ソースドライバ6が高温異常になった場合に、切り替える動作内容の例を各種示す。尚、これらの(例1)〜(例11)については、適宜、組み合わせて適用することも可能である。
(例1:階調データを操作して出力振幅を抑える)
ソースドライバ6の出力バッファの発熱は、出力の振幅が大きいほど大きい。64階調を出力できるソースドライバ6の出力電圧の一例を、図6及び図7に示す。図6及び図7では、簡単のため、γ補正を考慮せずに、前記対向電極8に印加するコモン電圧を6Vにし、正側の電圧6Vから電圧12Vまでと負側の電圧0Vから電圧6Vまでとを単純にそれぞれ64分割している。図6は階調を正側の電圧6Vから電圧12Vまでを単純に64分割して示す図であり、図7は階調を負側の電圧0Vから電圧6Vまでを単純に64分割して示す図である。
この場合、図6及び図7に示すように、例えば、データ(10進)「0」にて示す「階調1」であれば、極性が正の場合も負の場合も、コモン電圧と同じ6Vを出力する。液晶画素に印加される電圧はコモン電圧とソースドライバ6からの出力電圧との差であるので、この場合、電圧はかからない。したがって、表示パネルがノーマリブラックの場合、表示色は黒である。
また、データ(10進)「63」にて示す「階調64」であれば、極性が正の場合には12Vを出力し、負の場合には0Vを出力する。この場合、液晶画素に印加される電圧は最大の6Vになり、表示パネルがノーマリブラックの場合、表示色は白になる。
ドット反転の表示であれば、白を表示し続けると、極性反転の関係で走査線毎に12Vと0Vとにソースドライバ6の出力が反転する。このような表示が行われた場合、ソースドライバ6の出力バッファでは多くの電流が消費され発熱する。そこで、温度異常を感知した場合、ソースドライバ6の出力の振幅を下げるように動作を変更する。具体的には、ソースドライバ6が取り込んだデータを操作して、6桁のデータ(2進)の上位3桁が全て「1」であるデータ(10進)「56」以上の「階調57」〜「階調64」を全てデータ(10進)「56」に固定する。これにより、ソースドライバ6の出力電圧は最大で11.25Vになり、最低が0.75Vになり、振幅電圧は12Vから10.50Vになる。
このように、振幅電圧の最大値を抑えることにより、発熱を抑えることができる。
上述のように、出力バッファの振幅を抑えた場合、白同士の階調差がなくなることによる表示への影響は少ないが、全体的に白色が暗くなってしまう。そこで、表示の補正のため図示しないバックライトを明るくする補正を行う。
(例2:基準電圧をショートさせて出力振幅を下げる)
出力の振幅を変更するために、階調電圧を作成する基準電圧発生回路に、切替回路を設ける。図8に基準電圧発生回路を示す。
図8に示すように、階調電圧発生手段としての基準電圧発生回路50は、複数の抵抗51を直列接続したラダー抵抗回路にてなっており、各抵抗51の間には切替回路であるスイッチ52がそれぞれ接続されている。この基準電圧発生回路50においては、例えば、基準電源端子VAに12Vが与えられ、基準電源端子VBに6Vが与えられ、基準電源端子VCに0Vが与えられる。また、基準電源端子VAと基準電源端子VBとの間の電圧6Vを「抵抗R1」から「抵抗R63」の各抵抗51で分割し、正の「階調1」から「階調64」を作成する。同様に、基準電源端子VBと基準電源端子VCとの間の電圧6Vを「抵抗R1」から「抵抗R63」の各抵抗51で分割し、負の「階調1」から「階調64」を作成する。
上記スイッチ52は、通常は、スイッチ端子Aとスイッチ端子Iとが短絡しており、各階調の電圧を出力するようになっている。しかし、温度異常を検出した場合には、スイッチ52はスイッチ端子Bとスイッチ端子Iとが短絡するようになっており、このスイッチ端子Bは、「階調56」から「階調64」の出力に接続されたスイッチ52のスイッチ端子Bに互いに短絡されている。この結果、温度異常が検出された場合、「階調56」から「階調64」の出力電圧は、全て「階調56」と同じ電圧になる。
このように、図8に示す基準電圧発生回路50にスイッチ52を設けることにより、階調データを操作することなく、例1と同様の効果を発生させることができる。
(例3:正極用アンプと負極用アンプとの使用を入れ替えることにより、振幅が大きい電圧を出なくする)
図9(a)に、ドット反転を行うソースドライバ6の出力バッファとしての出力回路60の概要を示す。図9(a)に示すように、ソースドライバ6の出力回路60は、第1のオペアンプ及び第1のオペアンプとしてのオペアンプ61・62にて構成されている。
ドット反転では隣り合うソース信号ラインSLの極性は互いに逆である。図9に示す出力回路60の場合、極性の正側を、DAC(Digital Analog Converter)(正)の出力において電圧6Vから電圧12Vまでとする一方、極性の負側をDAC(負)の出力において電圧0Vから電圧6Vまでとしている。
入力電圧の全域に対応する出力を出すフルダイナミックレンジのオペアンプは、回路規模が大きくなるため、ドット反転駆動用のソースドライバ6では、図9(a)に示すように、正側のオペアンプ61(ダイナミックレンジ約1Vから12Vまで)と負側のオペアンプ62(ダイナミックレンジ0Vから約11Vまで)との2つを用意して2出力で共有する。
上記出力回路60では、出力端子TAが正側を出力する場合は、出力端子TBは負側を出力するので、スイッチ制御信号REVにより、スイッチSWAをオンしスイッチSWBをオフする。正側のオペアンプ61が出力端子TAにつながり、負側のオペアンプ62が出力端子TBにつながる。逆に、出力端子TAが負側を出力する場合は、スイッチSWBがオンし、スイッチSWAがオフする。この場合、正側のオペアンプ61が出力端子TBにつながり、負側のオペアンプ62が出力端子TBにつながり、極性が反転する。正側のオペアンプ61には正側のDAC(正)がつながる。
正側のDAC(正)は電圧6Vから電圧12Vまでを出力するので、正側のオペアンプ61の入力は電圧6Vから電圧12Vまでしか入ってこない。このため、ダイナミックレンジは電圧1Vから電圧12Vまでで十分である。また、負側のDAC(負)は電圧0Vから電圧6Vまでを出力するので、負側のオペアンプ62の入力は電圧0Vから電圧6Vまでしか入ってこない。このため、ダイナミックレンジは電圧0Vから電圧11Vで十分である。
次に、温度異常を検出した場合、出力の振幅を小さくする出力回路60について、図9(b)に基づいて説明する。図9(b)は、温度異常を検出した場合に出力の振幅を小さくする回路を示す回路図である。
図9(b)に示すように、本実施の形態の出力回路60では、図9(a)に示す出力回路60に加えて、第1のDAC回路としての正側のDAC(正)及び第2のDAC回路としての負側のDAC(負)と、オペアンプ61・62との間には、第1スイッチ手段としてのスイッチSWC・SWDが接続されていると共に、スイッチ制御信号REVについてもスイッチSWC・SWDが設けられている。そして、スイッチSWC・SWDは、図1に示す温度異常を検出した動作変更出力信号TE_INにより切り替えられるようになっている。
上記構成の出力回路60では、通常は、スイッチSWCがオンし、正側のオペアンプ61には正側のDAC(正)がつながり、負側のオペアンプ62には負側のDAC(負)がつながる。また、スイッチSWA・SWBへのスイッチ制御信号REVは、スイッチSWCがオンしているので、スイッチ制御信号REVのままである。
次に、温度異常が検知された場合、スイッチSWCがオフしスイッチSWDがオンする。これにより、正側のDAC(正)は負側のオペアンプ62につながり、負側のDAC(負)は正側のオペアンプ61につながる。スイッチSWA・SWBへのスイッチ制御信号REVは、スイッチSWCがオフし、反転回路63に介してスイッチSWDのオンによりスイッチ制御信号REVの反転信号になるため、正側のDAC(正)及び負側のDAC(負)と出力端子TA・TBとの関係は、図9(a)と同じである。
上述のように、接続を変えると、正のDAC(正)は負のオペアンプ62を使用して出力される。しかしながら、負のオペアンプ62のダイナミックレンジは0Vから約11Vまでであるので、正のDAC(正)における出力の約11Vから12Vまではおよそ11Vで出力端子TAに出力される。
同様に、負のDAC(負)は正のオペアンプ61を使用して出力されるので、DAC(負)の電圧0Vから電圧約1Vまではおよそ1Vとして出力端子TA・TBへと出力される。
この結果、ソースドライバ6の出力を、電圧約1Vから電圧約11Vまでにすることができ、出力の振幅を約10Vにすることができる。
(例4:極性切替用のスイッチを片チャネルにして出力を抑える)
前記図9(a)に示すスイッチSWA・SWBは、図10に示すように、Pchトランジスタ及びNchトランジスタの各ソース及びドレイン同士を接続した第2スイッチ手段としてのパストランジスタ64にて構成することが可能である。
このパストランジスタ64では、パストランジスタ制御信号PTCが“H”の場合、導通する。Pchトランジスタ又はNchトランジスタのいずれか一方でも、信号の導通は可能であるが、一方のトランジスタのみではトランジスタのしきい値分の電圧が通過することができない。例えば、Pchトランジスタであれば、ゲート電圧がGNDであるので、Vthp(VthpはPchトランジスタのしきい値)以下の電圧は通過することができない。同様に、Nchトランジスタのみの場合、ゲート電圧がVLSであるので、VLS−Vthn(VthnはNchトランジスタのしきい値)以上の電圧は通過することができない。そこで、図10に示すように、Pchトランジスタ及びNchトランジスタとの両方のトランジスタを使用することにより、0V(GNDレベル)からVLS(電源レベル)までの電圧を通過できるようにすることができる。
ここで、図11及び図12(a)(b)(c)(d)に示すように、出力回路60において、オペアンプ61・62と出力端子TA・TBとの接続を変更するスイッチSWA1・SWB1・SWA2・SWB2を設けることが好ましい。ここでは、スイッチ制御信号REVは“H”の場合にスイッチSWA1・SWA2が導通する一方、スイッチ制御信号REVは“L”の場合にスイッチSWB1・SWB2が導通するとする。
スイッチ制御信号REVが“H”の場合、スイッチSWA1・SWA2が導通し、正のオペアンプ61は出力端子TAに接続される一方、負のオペアンプ62は出力端子TBに接続している。このとき、温度異常を検知すると、動作変更出力信号TE_INにより、図12(a)(b)(c)(d)に示すスイッチSW2の接続をスイッチ端子Aからスイッチ端子Bに切り替える。スイッチSWA1はスイッチ制御信号REVの反転信号が“L“であるため、Pchトランジスタはオンするが、Nchトランジスタのゲートが接地GNDになりオフする。一方、スイッチSWA2はNchトランジスタがオンし、Pchトランジスタがオフする。スイッチSWB1・SWB2のオフには影響はない。
正のオペアンプ61の出力はスイッチSWA2を通じて出力端子TAに出力される。上述のように、スイッチSWA2はNchトランジスタのみオンであるので、出力範囲の電圧6Vから電圧12Vの12V付近が出力されなくなる。しきい値Vthnが1.0Vであるとすると、出力範囲は電圧6Vから電圧11Vになる。一方、負側のオペアンプ62はスイッチSWA1を通じて出力端子TBに出力される。スイッチSWA1はPchトランジスタのみオンしているので、しきい値Vthpまでの電圧は出力されない。しきい値Vthpを電圧1.0Vとすると出力電圧は1Vから6Vになる。
スイッチ制御信号REVが“L”であって、スイッチSWB1・SWB2がオンする場合も同様である。
上述のように、出力を切り替えるスイッチの構成を変更することにより、出力の振幅を電圧1Vから電圧11Vにすることができ、出力の振幅を約10Vにすることができる。
(例5:オペアンプの電源電圧を下げる)
入力電圧よりもオペアンプ61・62の電源が低くなっても問題ない場合は、温度異常を検知した場合にオペアンプ61・62の電源電圧を低下させてもよい、例えば、入力電圧が0Vから12Vに対して、電源電圧を1Vから11Vにする。これによって、出力の振幅を1Vから11Vにすることができ、出力の振幅を約10Vにすることができる。
(例6:スルーレートを小さくすることにより、振幅を抑える)
ソースドライバ6においては、液晶表示装置1の1H(1水平期間)毎に出力電圧が変化する。このため、1H内で目的の電圧が出力できるようにスルーレートが設定されている。スルーレートが小さいと、電圧の変化が少ない場合は1H内で目的の電圧に達することができるが、電圧の変化が大きいと1H内で目的の電圧に達することができない。
そこで、ソースドライバ6の駆動電圧が0Vから12Vの場合、1Hで12V以上変化できるようにスルーレートを設定しているが、このスルーレートを例えば11V程度しか変化できないように調整する。
このことにより、出力振幅が大きい(11V以上)場合は、振幅が制限され、結果的に出力の振幅を小さくすることができる。
上述のように、出力回路60の振幅を抑えた場合、白同士の階調差がなくなることによる表示への影響は少ないが、全体的に白色が暗くなってしまう。そこで、表示の補正のためバックライトを明るくする補正を行うとよい。
(例7:バイアス電流を落としてスルーレートを小さくする)
ソースドライバ6の出力回路60にはオペアンプ61・62が使用される。オペアンプ61・62はバイアス電流(定電流)を使用して動作し、このバイアス電流よりスルーレートが決定する。つまり、バイアス電流を少なくすると、オペアンプ61・62の駆動能力が低下し、スルーレートも小さくなる。このことを利用してスルーレートを調整することができる。
図13は上記オペアンプ61・62を構成するオペアンプ回路65の一例を示す図である。図13に示すオペアンプ回路65では、定電流Ia・Ibと、差動入力を構成するトランジスタQP1・QP2、及びこのトランジスタQP1・QP2とカレントミラーを構成するトランジスタQN1・QN2によって差動増幅段が構成されている。
上記のオペアンプ回路65では、通常、スイッチSW20はオンしており、差動増幅段のバイアス電流I1はIa+Ibである。差動増幅段の出力VOは、定電流I2と出力トランジスタQN3と帰還容量Ccとで構成される増幅段により出力端子Vout から出力される。
このとき、オペアンプ回路65のスルーレートは帰還容量Ccが十分に大きく、I1<<I2であれば、△Vout /△t=I1/Ccと近似される。
デバイスが高温時に、スイッチSW20をオフすると、バイアス電流I1はIaとなり、スルーレートをIa/I1と小さくすることができる。
(例8:出力スイッチの抵抗値を大きくすることにより、スルーレートを小さくする)
ドット反転を行うソースドライバ6は、前記図11に示すように、正極性用アンプである第3のオペアンプとしてのオペアンプ61と、負極性用アンプである第3のオペアンプとしてのオペアンプ62と、それぞれのオペアンプ61・62の出力端子TA・TBを切り替える第3スイッチ手段としてのスイッチSWA1・SWB1・SWA2・SWB2とを備えている。スイッチSWA1・SWB1・SWA2・SWB2は、図12(a)(b)(c)(d)に示すように、トランジスタにて構成されている。このトランジスタの抵抗値を大きくすると、スルーレートを小さくすることができる。このことを利用してスルーレートを調整することができる。
(例9:出力バッファのインピーダンスを大きくすることにより、スルーレートを小さくする)
図13に示すオペアンプ61(又はオペアンプ62)を構成する出力バッファとしてのオペアンプ回路65のトランジスタQN3は、出力インピーダンスとして動作する。したがって、トランジスタサイズであるW(チャネル幅)/L(チャネル幅)を小さくすれば、インピーダンスが大きくなり、出力負荷の充電時間が遅れる。これにより、オペアンプ回路のスルーレートが小さくなる。例えば、図13に示すトランジスタQN3をチャネル幅Lが同じ二つのトランジスタで構成し、高温時には片方で動作させるようにすれば、トランジスタのチャネル幅Wが減少し、スルーレートを小さくすることができる。
このことを利用してスルーレートを調整することができる。
(例10:保護抵抗を大きくすることにより、スルーレートを小さくする)
ドライバ等の集積回路は外部からの電気的ノイズにより集積回路内部が破壊されることを防ぐために、端子に電流進入防止用の保護回路を設けている。また、保護回路の一部には、端子と内部回路との間に保護用抵抗を設けている。通常は、出力のスルーレートに影響が無いような小さな保護用抵抗を使用するが、この保護用抵抗を大きくするとスルーレートが小さくなる。
このことを利用して、スルーレートを調整することができる。
尚、保護用抵抗としては、抵抗値の異なる複数の保護用抵抗器を用意しておき、随時切り替えることが可能であると共に、可変抵抗器からなる一個の保護用抵抗を用意しておき、随時切り替えることが可能である。
(例11:電源抵抗を大きくすることにより、スルーレートを小さくする)
オペアンプ61(又はオペアンプ62)を構成するオペアンプ回路65の出力トランジスタの電源に抵抗を入れると、電流が制限され、スルーレートが低下する。このことを利用してスルーレートを調整することができる。
図13に示すオペアンプ回路65の場合、トランジスタQN3と接地GND間に抵抗を挿入するようにするのが好ましい。
このように、本実施の形態のチップからなるソースドライバ61はデータ信号を複数のソース信号ラインSLへ各出力バッファを介してそれぞれ供給して液晶表示装置1を駆動する。このようなソースドライバ6においては、ソースドライバ6の各出力バッファでの発熱量が大きく、かつこの発熱量による温度異常を目標値以下に抑えられない場合が発生するという問題点を有している。
この点、本実施の形態のソースドライバ6は、チップの温度が設定以上になったことを検知する温度検知回路20と、温度検知回路20が温度異常を検知した場合に、温度異常を回避する表示動作を行わせる温度異常回避伝達回路30とが設けられていると共に、温度異常回避伝達回路30には、データ信号における階調表示に必要な出力振幅よりも出力振幅を減ずる出力振幅低減手段が設けられている。
このため、温度検知回路20が温度異常を検知した場合に、温度異常回避伝達回路30が温度異常を回避する表示動作を行わせるので、温度異常を目標値以下に抑えることが可能となる。
したがって、主として出力バッファにて発生する温度異常を目標値以下に抑え得るソースドライバ6を提供することができる。
本実施の形態のソースドライバ6では、温度異常回避伝達回路30には、データ信号における階調表示に必要な出力振幅よりも出力振幅を減ずる出力振幅低減手段が設けられている。
これにより、温度検知回路20が温度異常を検知した場合に、温度異常回避伝達回路30の出力振幅低減手段が、データ信号における階調表示に必要な出力振幅よりも出力振幅を減ずる。例えば、発熱の多い表示パターンは、黒から白への表示、又は白から黒への表示であるところ、温度検知回路20の検知により発熱による温度が一定以上になった場合、出力振幅低減手段は、黒レベル又は白レベルの電圧を下げる。
この結果、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量が低減される。したがって、主として出力バッファにて発生する温度異常を目標値以下に抑え得るソースドライバ6を提供することができる。
尚、ドット反転のようにライン毎に極性を切り替えると充放電回数が増える。このため、飛び越し走査にてドット反転を行うことにより極性切替を少なくすれば、消費電力も低下することも可能である。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例1)、図6及び図7に示すように、出力振幅低減手段は、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、入力されるn階調データのうち、最大出力振幅となる階調データから降順に第m個までのn階調データを該第m個目の階調データと同じ値にする。
これにより、最大出力振幅となる階調データ付近では、最大出力振幅よりも小さい出力振幅の階調データに置き換えられる。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量が低減される。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例2)及び図8に示すように、出力振幅低減手段は、入力されたn階調データに対応するn階調電圧を出力する基準電圧発生回路50を有していると共に、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、入力されたn階調データのうち、最大出力振幅となる階調データから降順に第m個までのn階調データに対応するn階調電圧を該第m個目の階調データに対応する階調電圧と同じ値にする。
これにより、基準電圧発生回路50が出力するn階調データに対応するn階調電圧においては、最大出力振幅となる階調電圧の付近では、最大出力振幅となる階調電圧よりも小さい出力振幅の階調電圧に置き換えられる。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力バッファでの発熱量が低減される。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例3)及び図9(b)に示すように、出力振幅低減手段は、コモン電圧よりも高い電圧を選択する第1のDAC回路であるDAC(正)と、コモン電圧よりも低い電圧を選択する第2のDAC回路であるDAC(負)と、DAC(正)又はDAC(負)の後段に接続されてコモン電圧よりも高い電圧を出力する出力回路60を構成するオペアンプ61と、DAC(正)又はDAC(負)の後段に接続されてコモン電圧よりも低い電圧を出力する出力回路60を構成するオペアンプ62と、温度異常がない場合には、DAC(正)とオペアンプ61とを接続させ、かつDAC(負)とオペアンプ62とを接続させる一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、DAC(正)とオペアンプ62とを接続させ、かつDAC(負)とオペアンプ61とを接続させるように切り替える第1スイッチ手段としてのスイッチSWC・SWDを有している。
すなわち、出力振幅低減手段は、温度異常がない場合と温度異常がある場合とによって、DAC(正)及びDAC(負)とオペアンプ61・62との接続関係を切り替えるスイッチSWC・SWDを有している。
そして、スイッチSWCは、温度異常がない場合には、正極性の階調電圧を選択するDAC(正)と正極性の階調電圧を出力するオペアンプ61とをスイッチSWCにて接続させると共に、スイッチSWDは負極性の階調電圧を選択するDAC(負)と負極性の階調電圧を出力するオペアンプ62とをスイッチSWDにて接続させる。これにより、通常の階調表示が行われる。
一方、出力振幅低減手段は、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、正極性の階調電圧を選択するDAC(正)と負極性の階調電圧を出力するオペアンプ62とをスイッチSWDにて接続させると共に、負極性の階調電圧を選択するDAC(負)と正極性の階調電圧を出力するオペアンプ61とをスイッチSWCにて接続させるように切り替える。
ここで、一般的に、負極性の階調電圧を出力するオペアンプ62のダイナミックレンジは、正極性の階調電圧を出力するオペアンプ61のダイナミックレンジに比べて低いダイナミックレンジを有している。例えば、負極性の階調電圧を出力するオペアンプ62のダイナミックレンジは0Vから約11Vである一方、正極性の階調電圧を出力するオペアンプ61のダイナミックレンジは2Vから約12Vとなっている。
このため、例えば、正極性の階調電圧を選択するDAC(正)から例えば12Vの階調電圧が選択されても、このDAC(正)に接続されるオペアンプ62からは最大でも11Vしか出力されない。
同様にして、例えば、負極性の階調電圧を選択するDAC(負)から例えば0Vの階調電圧が選択されても、このDAC(負)に接続されるオペアンプ61からは最大でも1Vしか出力されない。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力回路60での発熱量を低減することができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例4)、図9(a)(b)及び図10に示すように、出力振幅低減手段は、コモン電圧よりも高い電圧から電源電圧までを出力する出力回路60を構成するオペアンプ61と、コモン電圧よりも低い電圧からGND電圧までを出力する出力回路60を構成するオペアンプ62と、オペアンプ61からの出力とオペアンプ62からの出力とをそれぞれ切り替えてソース信号ラインSLに接続する、PchトランジスタとNchトランジスタとを使用したアナログスイッチからなる第2スイッチ手段としてのパストランジスタ64とを有している。そして、温度異常がない場合には、パストランジスタ64におけるPchトランジスタとNchトランジスタとの両方を使用して出力させる一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、パストランジスタ64におけるPchトランジスタ又はNchトランジスタのいずれか一方にて出力させる。
すなわち、出力振幅低減手段は、温度異常がない場合と温度異常がある場合とによって、オペアンプ61からの出力とオペアンプ62からの出力とを切り替えるPchトランジスタとNchトランジスタとを使用したアナログスイッチからなるパストランジスタ64を有している。
ここで、Pchトランジスタではしきい値電圧以下の電圧は通過することができず、Nchトランジスタでは(電源電圧−しきい値電圧)以上の電圧は通過することができない。
このため、温度異常がある場合には、オペアンプ61からの出力とオペアンプ62からの出力とに対して、PchトランジスタとNchトランジスタとのいずれかを経由させることによって、その出力をしきい値に制限することができる。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力回路60での発熱量を低減することができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例4)、図9(a)(b)及び図10に示すように、出力振幅低減手段は、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、オペアンプ61の出力を第2スイッチ手段としてのパストランジスタ64におけるPchトランジスタにて出力させる一方、オペアンプ62の出力をNchトランジスタにて出力させる。
これにより、具体的に、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力回路60での発熱量を低減することができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例5)に示すように、出力振幅低減手段は、階調電圧を出力すべく、電源にて駆動される出力回路60を構成するオペアンプ61・62を有していると共に、温度異常がない場合には、オペアンプ61・62の電源の電圧レベルとして電源電圧VLSにて階調電圧を出力させる一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、オペアンプ61・62の電源の電圧レベルとして電源電圧VLSよりも下げて階調電圧を出力させる。
このため、オペアンプ61・62から出力される階調電圧も電源電圧VLSよりも低い電源電圧に対応して、オペアンプ61・62から出力される階調電圧も低くなる。
したがって、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力回路60での発熱量を低減することができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例6)に示すように、出力振幅低減手段は、階調電圧を出力すべく、電源にて駆動される出力回路60を構成するオペアンプ61・62を有していると共に、温度異常がない場合には、オペアンプ61・62のスルーレートを第1レートレベルに設定する一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、オペアンプ61・62のスルーレートを第1レートレベルよりも小さい第2レートレベルに設定する。
これにより、出力振幅低減手段は、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、オペアンプ61・62のスルーレートを第1レートレベルよりも小さい第2レートレベルに設定する。ここで、スルーレートが小さいと、電圧の変化が少ない場合は1水平期間内で目的の電圧に達することができるが、電圧の変化が大きいと1水平期間内で目的の電圧に到達できない。
この結果、階調表示に必要な出力振幅よりも小さい出力振幅にて出力されるので、出力回路60での発熱量を低減することができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例7)及び図13に示すように、出力振幅低減手段は、温度異常がない場合には、オペアンプ61・62を構成するオペアンプ回路65のバイアス電流I1を第1バイアスレベルに設定する一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、オペアンプ回路65のバイアス電流I1を第1バイアスレベルであるIa+Ibよりも小さい第2バイアスレベルであるIaに設定する。
これにより、オペアンプ回路65のバイアス電流を少なくすることができ、スルーレートを小さく抑えることができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例8)、図11及び図12(a)〜(d)に示すように、出力振幅低減手段は、コモン電圧よりも高い電圧から電源電圧までを出力する出力回路60を構成する第3のオペアンプとしてのオペアンプ61と、コモン電圧よりも低い電圧からGND電圧までを出力する出力回路60を構成する第4のオペアンプとしてのオペアンプ62と、オペアンプ61からの出力とオペアンプ62からの出力とをそれぞれ切り替えてソース信号ラインSLに接続する第3スイッチ手段としてのスイッチSWA1・SWB1・SWA2・SWB2とを有しており、スイッチSWA1・SWB1・SWA2・SWB2は、抵抗値が第1抵抗値に設定された第1抵抗スイッチとしてのスイッチSWA1・SWA2と、抵抗値がスイッチSWA1・SWA2よりも大きい第2抵抗値に設定された第2抵抗スイッチとしてのスイッチSWB1・SWB2との2種類からなっている。
そして、温度異常がない場合には、スイッチSWA1・SWA2を介してソース信号ラインSLに接続させる一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、スイッチSWB1・SWB2を介してソース信号ラインSLに接続させる。
この結果、抵抗の大きいスイッチSWB1・SWB2を経由することにより、スルーレートを抑えることができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例9)及び図13に示すように、出力振幅低減手段は、出力段に複数のトランジスタQN3を備えたオペアンプ回路65を有していると共に、温度異常がない場合には、トランジスタQN3のインピーダンスが第1インピーダンス値になるように切り替える一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、トランジスタQN3のインピーダンスが第1インピーダンス値よりも大きい第2インピーダンス値になるように切り替える。
この結果、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、トランジスタQN3のインピーダンスを大きくすることにより、スルーレートを抑えることができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例10)に示すように、出力振幅低減手段は、出力バッファとしてのオペアンプ回路65とソース信号ラインSLへの図示しない出力端子との間に図示しない保護用抵抗を有していると共に、温度異常がない場合には、保護用抵抗の抵抗値が第1抵抗値になるように切り替える一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、保護用抵抗の抵抗値が第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値になるように切り替える。
この結果、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、保護用抵抗の抵抗値を大きくすることにより、スルーレートを抑えることができる。
また、本実施の形態のソースドライバ6では、(例11)に示すように、出力振幅低減手段は、出力段にトランジスタQN3とこのトランジスタQN3のソース側又はドレイン側に直列接続が可能となる図示しない抵抗とを備えたオペアンプ回路65を有していると共に、温度異常がない場合には、トランジスタQN3と抵抗とを接続しないように切り替える一方、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、トランジスタQN3と抵抗とを接続するように切り替える。
これにより、出力振幅低減手段は、出力段にトランジスタQN3を備えたオペアンプ回路65に対して、温度検知回路20が温度異常を検知した場合には、トランジスタQN3のソース側又はドレイン側に抵抗を直列接続するように切り替えることにより、オペアンプ回路65のスルーレートを抑えることができる。
また、本実施の形態の液晶表示装置1は、上述したソースドライバ6を備えている。これにより。主として出力バッファにて発生する発熱異常を目標値以下に抑え得るソースドライバ6を備えた液晶表示装置1を提供することができる。
〔実施の形態2〕
本発明における他の実施の形態について図14〜図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1では、1つのソースドライバ6の温度が設定以上になった場合に、他のソースドライバ6に知らせる方法として、例えば専用端子TEを設けることにより、温度異常情報を共有するようになっていた。これに対して、本実施の形態では、温度異常情報についてスタートパルス信号SSPを使用して伝達する点が異なっている。すなわち、本実施の形態では、カスケード接続信号であるスタートパルス信号SSPを利用した伝播方法について説明する。
まず、図14(a)(b)に、ソースドライバ6において入力されるスタートパルス信号SSPと、そのソースドライバ6から次段のソースドライバ6に連絡するためにそのソースドライバ6から出力されるスタートパルス信号SSPのタイミングを示す。図14(a)は、初段のソースドライバ6に入力されるスタートパルス信号SSPとその初段のソースドライバ6から出力されるスタートパルス信号SSPO1とをソースクロック信号SCLKでの時間軸で示すタイミングチャートである。また、図14(b)は、第n段のソースドライバ6に入力されるスタートパルス信号SSPOn−1とその第n段のソースドライバ6から出力されるスタートパルス信号SSPOnとをソースクロック信号SCLKでの時間軸で示すタイミングチャートである。
尚、スタートパルス信号SSPは、各ソースドライバ6に接続され、各段のソースドライバ6における表示データDの取り込み開始タイミングを示す信号である。
図14(a)に示すように、初段のソースドライバ6には、コントローラ7から出力され、ソースドライバ6のデータサンプリング開始命令であるスタートパルス信号SSPが入力される。そして、初段のソースドライバ6は、初段のソースドライバ6のデータ取り込みが終了するタイミングで第2段のソースドライバ6にスタートパルス信号SSPO1を出力する。第2段のソースドライバ6では、このスタートパルス信号SSPO1の入力を受けて第2段のソースドライバ6が表示データDの取り込みを開始する。同様にして、図14(b)に示すように、最終段である第n段のソースドライバ6まで動作を行い、表示データDの取り込みを完了する。表示データDの取り込みが完了したことを示すスタートパルス信号SSPOnは前記コントローラ7へと送付される。
上述の図14(a)(b)に示すタイミングチャートが通常の状態を示すものであり、図15(a)(b)が温度異常を検知した場合のタイミングチャートである。
ここで、図14(a)に示すように、初段のソースドライバ6は、ソースクロック信号SCLKの立ち上がりにてコントローラ7から出力されるスタートパルス信号SSPをモニタし、スタートパルス信号SSPの“H”を検知すると表示データDのサンプリングを開始し、サンプリングが終了する1クロック前にスタートパルス信号SSPO1を“H”にする。
そして、図14(b)に示すように、第n段のソースドライバ6ではソースクロック信号SCLKの立ち上がりにてスタートパルス信号SSPOn−1が“H”になるのをモニタする。ここで、スタートパルス信号SSPOn−1は出力の負荷により遅れるので、時刻Tb1にて“H”を検知する。この時刻Tb1では前段のソースドライバ6である第n−1段のソースドライバ6のデータサンプリングが終わっている時刻であるため、引き続き第n段のソースドライバ6がデータサンプリングを行うことができる。
また、ソースドライバ6は、スタートパルス信号SSPOやスタートパルス信号SSPOn−1が“H”になったと認識する時刻Ta1・Tb2における次のソースクロック信号SCLKの立ち上がりでもスタートパルス信号SSPO及びスタートパルス信号SSPOn−1の状態をモニタする。図14(a)(b)の場合、時刻Ta1・Tb2ではスタートパルス信号SSPOn−1は“L”である。
次に、ソースドライバ6が温度の異常を検知したときのタイミングチャートについて、図15(a)(b)に基づいて説明する。図15(a)は前記図14(a)と同じタイミングチャートであり、図15(b)は第n−1段のソースドライバ6が温度の異常を検知したときの状態を示すタイミングチャートである。
図15(a)では、図14(a)と同様に、コントローラ7の出力であるスタートパルス信号SSPの“H”期間は1クロック分であるが、図15(b)に示すように、第n−1段のソースドライバ6におけるスタートパルス信号SSPOn−1の“H”期間は2クロック分ある。これは、第n−1段のソースドライバ6が温度の異常を検出して、動作を切り替えたことを示している。
図15(b)に示すように、時刻Tb1にて表示データDのサンプリング開始を検知し、次に時刻Tb2にて温度異常が発生したことを検知する。第n段のソースドライバ6は温度異常に対応した動作に切り替えると共に、スタートパルス信号SSPOnの出力を2クロック期間にして出力を行う。そして、最終段である第n段のソースドライバ6におけるスタートパルス信号SSPOnはコントローラ7に送信される。
コントローラ7がスタートパルス信号SSPOnの信号によって、温度異常が起こったことを検知すると、図16(a)に示すように、スタートパルス信号SSPも2クロック期間になる。したがって、図16(b)に示すように、初段のソースドライバ6以降は全て温度異常の動作に切り替わった状態で動作する。
コントローラ7は決められたフレームの間、スタートパルス信号SSPを2クロック期間“H”の状態の出力を繰り返す。その後、スタートパルス信号SSPを1クロック期間“H”に戻し、出力を行う。このとき、全てのソースドライバ6の温度異常が解消されていれば、通常動作となるが、1つでも温度異常のソースドライバ6が残っていれば、上記の動作が繰り返されて、再度、温度異常に対応する動作になる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図17及び図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、階調電圧を作成する基準電圧発生回路に入力される基準電源(V0)を使用して温度異常を伝達する点が、前記実施の形態1及び実施の形態2と異なっている。
まず、図17に、n本の液晶駆動用信号出力端子から、それぞれm階調の出力電圧を出力可能なソースドライバ6を構成する液晶駆動用半導体集積回路70の概念図を示す。
図17に示すように、ソースドライバ6を構成する液晶駆動用半導体集積回路70は、外部にクロック入力端子71、複数の信号入力端子を備えた階調データ入力端子72、LOAD信号入力端子73、基準電源端子である基準電源V0端子74、基準電源V1端子75、基準電源V2端子76、基準電源V3端子77及び基準電源V4端子78を備えている。また、n個の液晶駆動用信号出力端子79−1〜79−n(以下、液晶駆動用信号出力端子を「信号出力端子」と称する。さらに、液晶駆動用信号出力端子79−1〜79−nを総称する場合は、「信号出力端子79」と称する。)を備えている。加えて、液晶駆動用半導体集積回路70は、基準電圧発生回路81、ポインタ用シフトレジスタ回路82、ラッチ回路83、ホールド回路84、D/Aコンバータ(Digital Analog Converter:以下、DACと称する。)回路85、及び出力バッファ86を備えている。
ポインタ用シフトレジスタ回路82は、n段のシフトレジスタ82−1〜82−nにより構成される。また、ラッチ回路83はn個のラッチ回路83−1〜83−nにて構成され、ホールド回路84はn個のホールド回路84−1〜84−nにて構成され、DAC回路85は、n個のDAC回路85−1〜85−nにて構成される。加えて、出力バッファ86は、オペアンプにより構成される出力バッファ86−1〜86−nにて構成される。
上記ポインタ用シフトレジスタ回路82は、クロック入力端子71から入力されたクロック入力信号に応じて、ラッチ回路83−1〜83−nのうち1つのラッチ回路を選択する。そして、階調データ入力端子72から入力された階調出力データが、選択されラッチ回路83に格納される。
また、ポインタ用シフトレジスタ回路82から出力されるラッチ回路選択信号は、クロック入力端子71から入力されるクロック入力信号により1個目のラッチ回路83−1からn個目のラッチ回路83−nまで順次選択する。したがって、n個のクロックが入力された場合、全てのラッチ回路83−1〜83−nにデータを記憶させることができる。また、ラッチ回路83−1〜83−nは、それぞれ異なる値のデータを記憶することが可能である。ラッチ回路83−1〜83−nに記憶されたデータは、データLOAD信号によって、それぞれ対応するn個のホールド回路84−1〜84−nへ転送され、DAC回路85−1〜85−nのデジタル入力データとなる。
DAC回路85−1〜85−nは、上記入力されたデジタルデータにより、m種類の階調電圧値を選択出力する。m種類の階調電圧値は、基準電源V0端子74〜基準電源V4端子78から入力された電圧と基準電圧発生回路81とによって作成される。
また、出力バッファ86では、上記m種類の階調電圧値がインピーダンス変換されて、信号出力端子79−1〜79−nから液晶パネル駆動用信号として階調電圧として出力される。
さらに、出力バッファ86の電源電圧はVLSであり、上記電源電圧VLSと基準電源V0端子74〜基準電源V4端子78から入力された電圧との関係はVLS>V0>V1>V2>V3>V4とする。
尚、上述の基準電圧V0〜基準電圧V4は、複数実装されるソースドライバ6間が共通な信号線で接続されている。
本実施の形態では、上記ソースドライバ6を構成する液晶駆動用半導体集積回路70に加えて、図18(a)(b)(c)に示す基準電圧変更検知手段としての基準電圧変更検知回路90を設ける。図18(a)は、基準電圧変更検知回路90の構成を示す回路図であり、図18(b)は基準電圧変更検知回路90に入力される基準電圧を変更する回路を示す回路図であり、図18(c)は基準電圧変更検知回路90のコンパレータ91における一方に入力される参照電圧Vrefを作成する回路を示す回路図である。
まず、本実施の形態では、図18(b)に示すように、基準電源V0端子74にはNchトランジスタ92と抵抗93とが直列に接続されており、これらNchトランジスタ92及び抵抗93は、ソースドライバ6が温度異常を検知したときに、階調電圧を作成する基準電圧発生回路81の基準電源V0端子74に入力される基準電圧V0を表示に使用する電圧とは異なる電圧に変更する基準電圧変更手段としての機能を有している。
上記Nchトランジスタ92のゲートに入力される温度異常入力信号TE_OUT は、温度異常が起こったときに“H”になる信号であり、温度異常入力信号TE_OUT が“H”になってNchトランジスタ92がオンすると、基準電源V0端子74の基準電圧V0を参照電圧Vrefよりも低い電圧になるように設定されている。つまり、基準電源V0端子74の基準電圧V0は、表示に使用する電圧とは低い電圧に変更される。
そして、この表示に使用する電圧とは低い電圧に変更された基準電圧V0は、図18(a)に示す基準電圧変更検知手段としての基準電圧変更検知回路90を構成するコンパレータ91の一方の入力信号として入力される。上記コンパレータ91の他方の入力信号には、参照電圧Vrefが入力されており、この参照電圧Vrefは、図18(c)に示すように、電源電圧VLSと接地GNDとの間に設けた抵抗94にて作成される。すなわち、抵抗94は、電源電圧VLSと接地GNDとの間を分割するものであり、Vref>V0の関係を有する参照電圧Vrefを作成する。
上記基準電圧変更検知回路90においては、図18(a)に示すように、コンパレータ91は参照電圧Vrefと基準電圧V0との両電圧を比較して、温度異常が起こったときの動作に切り替える動作変更出力信号TE_INを出力する。
通常、温度異常入力信号TE_OUT は“L”であるので、Nchトランジスタ92はオフしており、V0>Vrefであるためコンパレータ91の出力である動作変更出力信号TE_INは“L”である。このため、ソースドライバ6の動作は通常動作である。
次に、ソースドライバ6に温度異常が起こった場合、温度異常入力信号TE_OUT が“H”になり、Nchトランジスタ92はオンし、V0<Vrefとなる。このため、コンパレータ91の出力である動作変更出力信号TE_INは“H”になり、ソースドライバ6の動作は温度異常が起こったときの動作に切り替えられる。
ここで、基準電源V0端子74に入力される基準電圧V0は全てのソースドライバ6に共通である。したがって、1個のソースドライバ6が温度異常を検出した場合、全てのソースドライバ6にて基準電圧V0の電圧降下が発生する。このため、Nchトランジスタ92と抵抗93とにより全てのソースドライバ6の基準電圧V0が参照電圧Vrefよりも小さくなるように抵抗値を設定することにより、全てのソースドライバ6に対して温度異常を検出したときの動作に切り替えさせることができる。
温度異常が検出されないようになると、温度異常入力信号TE_OUT が“L”に戻るため、ソースドライバ6の動作は通常動作に戻る。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、データ信号を複数のデータ信号線へ各出力バッファを介してそれぞれ供給して表示装置を駆動するソースドライバ及び表示装置に適用できる。具体的には、表示装置として、例えば、アクティブマトリクス型の液晶表示装置に用いることができると共に、電気泳動型ディスプレイ、ツイストボール型ディスプレイ、微細なプリズムフィルムを用いた反射型ディスプレイ、デジタルミラーデバイス等の光変調素子を用いたディスプレイの他、発光素子として、有機EL発光素子、無機EL発光素子、LED(Light Emitting Diode) 等の発光輝度が可変の素子を用いたディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、プラズマディスプレイにも利用することができる。
1 液晶表示装置(表示装置)
2 液晶パネル
3 ゲートドライバ部
4 ゲートドライバ
5 ソースドライバ部
6 ソースドライバ
7 コントローラ
8 対向電極
9 液晶駆動電源
10 液晶表示素子
11 画素容量
12 画素電極
13 TFT
20 温度検知回路(温度異常検知手段)
21 コンパレータ
30 温度異常回避伝達回路(温度異常回避手段)
31 Pchトランジスタ
32 インバータ回路
33 バッファ回路
34 専用線
35 プルダウン抵抗
40 温度検知用テスト回路(温度異常検知手段)
41・42 インバータ
43 抵抗
44・45 スイッチ
46 通常回路
50 基準電圧発生回路(階調電圧発生手段)
51 抵抗
52 スイッチ
60 出力回路(出力バッファ)
61 オペアンプ(第1のオペアンプ、第3のオペアンプ)
62 オペアンプ(第2のオペアンプ、第4のオペアンプ)
64 パストランジスタ(第2スイッチ手段)
65 オペアンプ回路(出力バッファ)
70 液晶駆動用半導体集積回路
71 クロック入力端子
72 階調データ入力端子
73 LOAD信号入力端子
74〜78 基準電源V0端子〜基準電源V4端子
79 液晶駆動用信号出力端子
81 基準電圧発生回路(階調電圧発生手段)
82 ポインタ用シフトレジスタ回路
83 ラッチ回路
84 ホールド回路
85 D/Aコンバータ回路
86 出力バッファ
90 基準電圧変更検知回路
91 コンパレータ
92 Nchトランジスタ
93 抵抗
94 抵抗

A・B スイッチ端子
Cc 帰還容量
D4 ダイオード
GL 走査信号線
GND 接地
ND ノード
ND_A ノード
I スイッチ端子
Ia・Ib 定電流
QP1・QP2 トランジスタ
QN1・QN2 トランジスタ
QN3 トランジスタ
R3・R4 抵抗
REV スイッチ制御信号
SCLK ソースクロック信号
SL ソース信号ライン(データ信号線)
SSP スタートパルス信号(カスケード接続信号)
SSPOn スタートパルス信号(カスケード接続信号)
SSPin 入力端子
SSPout 出力端子
SW20 スイッチ
SWA・SWB スイッチ
SWA1・SWB1 スイッチ(第3スイッチ手段)
SWA2・SWB2 スイッチ(第3スイッチ手段)
SWC・SWD スイッチ(第1スイッチ手段)
TA・TB 出力端子
Tb1・Tb2 時刻
TE 専用端子
TE_OUT 温度異常入力信号
TE_IN 動作変更出力信号
VA・VB 基準電源端子
Vcc 電源電圧ノード
VLS 電源電圧
VREF 参照電圧
Vthp しきい値
Vthn しきい値
Vout 出力端子
VLS 電源電圧

Claims (15)

  1. データ信号を複数のデータ信号線へ各出力バッファを介してそれぞれ供給して表示装置を駆動するチップからなるソースドライバにおいて、
    チップの温度が設定以上になったことの温度異常を検知する温度異常検知手段と、上記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合に、温度異常を回避する表示動作を行わせる温度異常回避手段とが設けられていることを特徴とするソースドライバ。
  2. 前記温度異常回避手段には、データ信号における階調表示に必要な出力振幅よりも出力振幅を減ずる出力振幅低減手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のソースドライバ。
  3. 前記出力振幅低減手段は、前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、入力されるn階調データのうち、最大出力振幅となる階調データから降順に第m個までのn階調データを該第m個目の階調データと同じ値にすることを特徴とすることを請求項2記載のソースドライバ。
  4. 前記出力振幅低減手段は、
    入力されたn階調データに対応するn階調電圧を出力する階調電圧発生手段を有していると共に、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記入力されたn階調データのうち、最大出力振幅となる階調データから降順に第m個までのn階調データに対応するn階調電圧を該第m個目の階調データに対応する階調電圧と同じ値にすることを特徴とすることを請求項2又は3記載のソースドライバ。
  5. 前記出力振幅低減手段は、
    コモン電圧よりも高い電圧を選択する第1のDAC回路と、
    コモン電圧よりも低い電圧を選択する第2のDAC回路と、
    上記第1のDAC回路又は第2のDAC回路の後段に接続されてコモン電圧よりも高い電圧を出力する前記出力バッファを構成する第1のオペアンプと、
    上記第1のDAC回路又は第2のDAC回路の後段に接続されてコモン電圧よりも低い電圧を出力する前記出力バッファを構成する第2のオペアンプと、
    温度異常がない場合には、上記第1のDAC回路と上記第1のオペアンプとを接続させ、かつ上記第2のDAC回路と上記第2のオペアンプとを接続させる一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記第1のDAC回路と上記第2のオペアンプとを接続させ、かつ上記第2のDAC回路と上記第1のオペアンプとを接続させるように切り替える第1スイッチ手段とを有していることを特徴とする請求項2,3又は4記載のソースドライバ。
  6. 前記出力振幅低減手段は、
    コモン電圧よりも高い電圧から電源電圧までを出力する前記出力バッファを構成する第1のオペアンプと、
    コモン電圧よりも低い電圧からGND電圧までを出力する前記出力バッファを構成する第2のオペアンプと、
    上記第1のオペアンプからの出力と上記第2のオペアンプからの出力とをそれぞれ切り替えて前記データ信号線に接続する、PchトランジスタとNchトランジスタとを使用したアナログスイッチからなる第2スイッチ手段とを有していると共に、
    温度異常がない場合には、上記第2スイッチ手段におけるPchトランジスタとNchトランジスタとの両方を使用して出力させる一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記第2スイッチ手段におけるPchトランジスタ又はNchトランジスタのいずれか一方にて出力させることを特徴とする請求項2,3又は4記載のソースドライバ。
  7. 前記出力振幅低減手段は、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、前記第1のオペアンプの出力を前記第2スイッチ手段におけるPchトランジスタにて出力させる一方、前記第2のオペアンプの出力をNchトランジスタにて出力させることを特徴とする請求項6記載のソースドライバ。
  8. 前記出力振幅低減手段は、
    階調電圧を出力すべく、電源にて駆動される前記出力バッファを構成するオペアンプを有していると共に、
    温度異常がない場合には、上記オペアンプの電源の電圧レベルとして電源電圧VLSにて階調電圧を出力させる一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記オペアンプの電源の電圧レベルとして電源電圧VLSよりも下げて階調電圧を出力させることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載のソースドライバ。
  9. 前記出力振幅低減手段は、
    階調電圧を出力すべく、電源にて駆動される前記出力バッファを構成するオペアンプを有していると共に、
    温度異常がない場合には、上記オペアンプのスルーレートを第1レートレベルに設定する一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記オペアンプのスルーレートを第1レートレベルよりも小さい第2レートレベルに設定することを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載のソースドライバ。
  10. 前記出力振幅低減手段は、
    温度異常がない場合には、上記オペアンプのバイアス電流を第1バイアスレベルに設定する一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記オペアンプのバイアス電流を第1バイアスレベルよりも小さい第2バイアスレベルに設定することを特徴とする請求項9記載のソースドライバ。
  11. 前記出力振幅低減手段は、
    コモン電圧よりも高い電圧から電源電圧までを出力する前記出力バッファを構成する第3のオペアンプと、
    コモン電圧よりも低い電圧からGND電圧までを出力する前記出力バッファを構成する第4のオペアンプと、
    上記第3のオペアンプからの出力と上記第4のオペアンプからの出力とをそれぞれ切り替えて前記データ信号線に接続する第3スイッチ手段とを有し、
    上記第3スイッチ手段は、抵抗値が第1抵抗値に設定された第1抵抗スイッチと、抵抗値が該第1抵抗スイッチよりも大きい第2抵抗値に設定された第2抵抗スイッチとの2種類からなっていると共に、
    温度異常がない場合には、上記第3スイッチ手段の第1抵抗スイッチを介して上記データ信号線に接続させる一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記第3スイッチ手段の第2抵抗スイッチを介して上記データ信号線に接続させることを特徴とする請求項9又は10記載のソースドライバ。
  12. 前記出力振幅低減手段は、
    出力段に複数のトランジスタを備えた前記出力バッファを有していると共に、
    温度異常がない場合には、上記トランジスタのインピーダンスが第1インピーダンス値になるように切り替える一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記トランジスタのインピーダンスが第1インピーダンス値よりも大きい第2インピーダンス値になるように切り替えることを特徴とする請求項9,10又は11記載のソースドライバ。
  13. 前記出力振幅低減手段は、
    前記出力バッファと前記データ信号線への出力端子との間に保護用抵抗を有していると共に、
    温度異常がない場合には、上記保護用抵抗の抵抗値が第1抵抗値になるように切り替える一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知した場合には、上記保護用抵抗の抵抗値が第1抵抗値よりも大きい第2抵抗値になるように切り替えることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のソースドライバ。
  14. 前記出力振幅低減手段は、
    出力段にトランジスタとこのトランジスタのソース側又はドレイン側に直列接続が可能となる抵抗とを備えた前記出力バッファを有していると共に、
    温度異常がない場合には、上記トランジスタと抵抗とを接続しないように切り替える一方、
    前記温度異常検知手段が温度異常を検知したときには、上記トランジスタと抵抗とを接続するように切り替えることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載のソースドライバ。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のソースドライバを備えていることを特徴とする表示装置。
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