JP2011109395A - コマーシャルメッセージ検出方法及び移動通信装置 - Google Patents

コマーシャルメッセージ検出方法及び移動通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】テレビ放送中のCMを、その放送時間に依存することなく検出する。
【解決手段】トリガ検出部232は、テレビ放送信号からCM放送開始のトリガ及びCM放送終了のトリガを検出する。信号特徴量算出部233は、CM放送開始のトリガが検出されると、トリガ直後のテレビ放送信号の特徴量を算出する。CM判定部234は、算出された特徴量がCMデータベース部237にCMである旨と共に記憶されている場合、テレビ放送信号はCMであると判定する。遅延型CM評価部236は、CM放送開始のトリガ検出からCM放送終了のトリガ検出に至る時間と、算出された特徴量とをCMデータベース部237に記憶させ、かつ、その時間とその特徴量が算出された回数が所定の回数以上である場合、その特徴量と共に、CMである旨をCMデータベース部237に記憶させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コマーシャルメッセージ検出方法及び移動通信装置に係り、特に、テレビ放送中のコマーシャルメッセージを検出する動作に関する。
インターネットを介した情報収集、動画配信、コンテンツ等のパッケージ販売に見られるように、情報収集及び情報や物品の購入方法は多様性を増してきている。しかし、そういった状況においても、数多くの人がテレビ放送を視聴し、テレビ放送のコマーシャルメッセージ(以後、CMと称する。)によって物品、情報、サービス、特典の情報収集を行い、また、その情報に基づいた物品、情報、サービスの購入が行われている。
ここで、CMとは、番組本編の途中に、また、続いて放送される2つの番組本編の間に挿入されて放送される短時間の放送コンテンツで、数回以上放送されることを特徴とするものであり、その内容を問わない。即ち、情報や物品の購入を促す広告に限るものではなく、テレビ放送される番組の予告、行事の報知、公共機関による広報等を全て含む。
インターネットを介した情報収集は、情報収集の意思を持つ者が、例えば、パソコンのキーを操作することが必要であり、その意思を持たない者には有効ではない。しかし、テレビ放送のCMは、テレビを何気なく視聴中の視聴者にとっても、即ち、情報収集の意思を持たない者にとっても有効な情報収集の手段である。
しかしながら、CMは、視聴者が気が付かないうちに放送が終了してしまうことがあり、より大きな音量の音声、また、より輝度が高い映像表示が望まれることがある。一方、CMは、番組本編と比較して音量が大きい場合があり、視聴者が不満に感じることがある。また、CMは、何回も放送されるに従って、そのCMの内容を記憶した視聴者にとって不要となる。特に、録画したテレビ放送を繰り返し再生して視聴する場合、この不要となる傾向が強い。そこで、より小さい音量の音声、また、より輝度が低い映像表示が望まれることがある。更には、CMの再生をスキップすることが望まれることがある。
そこで、CMの冒頭及び末尾には無音であること、複数のCMが連続して放送されることが多いこと、CMの放送時間は15秒の整数倍であることが多いこと等を利用して、テレビ放送中のCMを検出することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−47031号公報(第9頁、図13)
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、放送時間が15秒の整数倍でないCMを検出できない問題点があった。日本では、CMの放送時間が15秒の整数倍であることが多いが、それ以外の放送時間のCMもある。また、国によってはCMの放送時間はCMによってまちまちであって、この問題点は顕著である。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、テレビ放送中のCMを、その放送時間に依存することなく検出するコマーシャルメッセージ検出方法及び移動通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のコマーシャルメッセージ検出方法は、テレビ放送信号の番組本編中に挿入される、及び/又は、2つの前記番組本編の間に挿入される、コマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出方法であって、以下の(a)〜(e)を繰り返すことを特徴とする。(a)前記テレビ放送信号からコマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、(b)前記開始トリガが検出された時刻から、所定の最小コマーシャルメッセージ放送時間未満の時間に渡るテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出し、(c)前記算出された特徴量が、放送時間と、コマーシャルである旨と関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、前記開始トリガが検出された時刻から前記関連付けて記憶された放送時間に渡るテレビ放送信号はコマーシャルメッセージであると判定し、(d)前記開始トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号からコマーシャルメッセージの終了を示す終了トリガを検出し、前記開始トリガが検出された時刻から前記終了トリガが検出された時刻に至る放送時間を算出し、その算出された放送時間と、前記算出された特徴量と、その放送時間及びその特徴量によって識別されるテレビ放送信号がコマーシャルである確度とが関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されていない場合、その放送時刻と、その特徴量と、その確度として小さい旨とを前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、一方、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、その確度をより大きく更新記憶させ、(e)前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された確度が所定の確度閾値以上である場合、その確度閾値以上である確度と関連付けて記憶された前記特徴量と、前記放送時間とに関連付けてコマーシャルである旨を前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させる。
また、本発明の移動通信装置は、テレビ放送信号を受信して、その信号の映像信号を表示手段に表示させ、また、音声信号をスピーカから発生させるテレビ放送受信手段と、前記テレビ放送受信手段によって受信されたテレビ放送信号の番組本編中に挿入された、及び/又は、2つの前記番組本編の間に挿入された、所定の放送時間であるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出手段と、コマーシャルメッセージ記憶手段とを備え、前記コマーシャルメッセージ検出手段は、前記テレビ放送受信手段によって受信されたテレビ放送信号を受信して、(a)前記テレビ放送信号からコマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、(b)前記開始トリガが検出された時刻から、所定の最小コマーシャルメッセージ放送時間未満の時間に渡るテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出し、(c)前記算出された特徴量が、放送時間と、コマーシャルである旨と関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、前記開始トリガが検出された時刻から前記関連付けて記憶された放送時間に渡るテレビ放送信号はコマーシャルメッセージであると判定し、(d)前記開始トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号からコマーシャルメッセージの終了を示す終了トリガを検出し、前記開始トリガが検出された時刻から前記終了トリガが検出された時刻に至る放送時間を算出し、その算出された放送時間と、前記算出された特徴量と、その放送時間及びその特徴量によって識別されるテレビ放送信号がコマーシャルである確度とが関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されていない場合、その放送時刻と、その特徴量と、その確度として小さい旨とを前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、一方、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、その確度をより大きく更新記憶させ、(e)前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された確度が所定の確度閾値以上である場合、その確度閾値以上である確度と関連付けて記憶された前記特徴量と、前記放送時間とに関連付けてコマーシャルである旨を前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、前記テレビ放送受信手段は、前記コマーシャルメッセージ検出手段によってコマーシャルであると検出された放送時間に渡るテレビ放送信号の映像信号を変形させて前記表示手段に表示させ、及び/又は、そのテレビ放送信号の音声信号を変形させて前記スピーカから発生させることを特徴とする。
本発明によれば、テレビ放送中のCMを、その放送時間に依存することなく検出することができる。
本発明の実施形態に係る移動通信装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る放送受信部の詳細な構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係るCM検出部の詳細な構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る遅延型CM評価部の詳細な構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係るCMの構成の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るCMデータの構成の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るCMユニットデータの構成の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るCM属性の構成の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るトリガ検出部の動作のフローチャート。 本発明の実施形態に係るトリガ検出動作の詳細を示す図(その1)。 本発明の実施形態に係るトリガ検出動作の詳細を示す図(その2)。 本発明の実施形態に係る信号特徴量算出部の動作のフローチャート。 本発明の実施形態に係るCM判定部の動作のフローチャート。 本発明の実施形態に係る新規CM候補生成部の動作のフローチャート。 本発明の実施形態に係る遅延型CM判定部の動作のフローチャート。 本発明の実施形態に係るCMデータの変遷の過程を示す図(第1の例)。 本発明の実施形態に係るCMデータの変遷の過程を示す図(第2の例)。 本発明の実施形態に係るCMデータの変遷の過程を示す図(第3の例)。
以下に、本発明によるコマーシャルメッセージ検出方法及び移動通信装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明のコマーシャルメッセージ検出方法が適用された本発明の移動通信装置の構成を示すブロック図である。この移動通信装置は、装置全体の制御を行う制御部110と、移動通信網通信部120と、基地局(図示せず)との間で移動通信の電波の送受を行うアンテナ120aと、移動通信網送受信部130と、通話部140と、受話音声発生用のスピーカ140aと、送話音声入力用のマイクロフォン140bと、表示部150と、入力部160と、放送受信部210と、放送局(図示せず)から送信された電波を受信するアンテナ210aと、スピーカ220と、CM検出部230とを備える。
図2は、放送受信部210の詳細な構成を示すブロック図である。放送受信部210は、アンテナ210aと接続されるチューナ部211と、CM検出部230へテレビ放送信号を送信するデコーダ部212と、放送記憶部213と、CM検出部230からのCM属性信号を受信する放送信号変形部214と、表示部150及びスピーカ220と接続される再生部215とからなる。放送受信部210の各部は、制御部110によって制御される。放送記憶部213には、テレビ放送信号が記憶される。
なお、図2では、各部の間を実線矢印で結んだが、この矢印は、信号の流れの概要を容易に理解できるように付したものであって、その流れの詳細を省略している。
図3は、CM検出部230の詳細な構成を示すブロック図である。CM検出部230は、CM検出部230内の各部を制御するCM検出制御部231と、放送受信部210からのテレビ放送信号を受信するトリガ検出部232と、放送受信部210からのテレビ放送信号を受信する信号特徴量算出部233と、CM判定部234と、放送受信部210と接続されるCM属性記憶部235と、遅延型CM評価部236と、CMデータベース部237と、CMデータ削除部238とからなる。
CM属性記憶部235には、CM属性が記憶される。CM属性には、放送中のテレビ放送がCMであるか否かが含まれる。CMデータベース部237には、CMデータと、CMユニットデータとが記憶される。ここで、CMユニットは、CMを構成する部分CMであって、CMは、1つ又は複数の連続して放送されたCMユニットからなる。なお、図3では、各部の間を実線矢印で結んだが、この矢印は、信号の流れの概要を容易に理解できるように付したもので、一部の信号の流れを省略している。
図4は、遅延型CM評価部236の詳細な構成を示すブロック図である。遅延型CM評価部236は、トリガ検出部232及び信号特徴量算出部233及びCMデータベース部237と接続される遅延型CM評価制御部236−1と、CMデータベース部237と接続される新規CM候補生成部236−2と、CMデータベース部237と接続される遅延型CM判定部236−3とからなる。なお、図4では、各部の間を実線矢印で結んだが、この矢印は、信号の流れの概要を容易に理解できるように付したもので、一部の信号の流れを省略している。
上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信装置の動作を図1〜図4を参照して説明する。移動通信網通信部120は、アンテナ120aによって受信された高周波信号を移動通信網送受信部130へ送信し、また、移動通信網送受信部130から送信された高周波信号をアンテナ120aより送信する。
移動通信網送受信部130は、移動通信網通信部120からの高周波信号を増幅、周波数変換及び復調し、それによってデジタル信号を得て、得られた通話音声信号を通話部140に、制御信号を制御部110に送る。更には、移動通信網送受信部130は、デジタル信号、即ち、通話部140から送信された通話音声信号、制御部110から送信された制御信号を変調、周波数変換及び増幅し、高周波信号を得て、それを移動通信網通信部120に送って送信させる。
通話部140は、移動通信網送受信部130から送信されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、それを増幅してスピーカ140aに送る。また、マイクロフォン140bから入力されたアナログ音声信号を増幅し、それをデジタル音声信号に変換して移動通信網送受信部130に送信する。
表示部150は、例えば、LCDであり、制御部110に制御されることで、文字・数字や映像データの表示動作を行い、表示されているデータは、入力部160からの入力操作や着信信号に応答して制御部110からの指示を受けることで切換わる。
入力部160は、通信相手の電話番号等を指定するため、また、文字を入力するための数字キーと複数の機能キーを含むキーからなる。そして、入力部160のキーが操作されると、そのキーの識別子が制御部110に通知され、制御部110によって、表示部150に文字として表示され、又は、制御が行われる。
放送受信部210の各部の動作を説明する。チューナ部211は、放送局から送信され、アンテナ210aによって受信された高周波信号から制御部110によって指示されたチャンネル番号のチャンネルの信号を選択する。そして、選択された高周波信号を中間周波数の信号に変換し、変換された信号を復調することによってデジタル放送された信号を得る。そして、制御部110の指示に従って、その信号を放送記憶部213に記憶させ、また、記憶させない。
なお、チューナ部211は、接続部(図示せず)を有し、アンテナ210aからの高周波信号を、その接続部に接続されたケーブルを介して受信しても良い。なお、上記ケーブルは、第2の放送受信用アンテナ(図示せず)に接続されていても良い。
デコーダ部212は、チューナ部211によって得られたデジタル放送された信号を受信して、又は、放送記憶部213に記憶されたデジタル放送された信号を読み出して、復号することにより、デジタル映像信号及びデジタル音声信号からなるテレビ放送信号を得て、それらの信号をCM検出部230へ送る。
放送信号変形部214は、CM検出部230から送られたCM属性信号によって、得られたテレビ放送信号がCMであると示された場合、デコーダ部212によって得られた信号に変形を施す。CMであると示されない場合、デコーダ部212によって得られた信号に変形を施さない。変形の一例は、テレビ放送信号の音声の音量の増大、又は、低下である。別の一例は、CM検出部230によって、そのCMが放送されたと判定された累積の回数を表示部150に表示させることである。別の一例は、テレビ放送信号の映像の輝度の増大、又は、低下である。更に別の一例は、デコーダ部212が放送記憶部213に記憶されたデジタル放送された信号を読み出して復号している場合、CMのスキップである。
再生部215は、放送信号変形部214によって変形を施された、又は、施されなかった映像信号を表示部150に送って表示させ、変形を施された、又は、施されなかった音声信号をスピーカ220へ送って音声を発生させる。
CM検出部230の各部の動作を説明する。トリガ検出部232は、受信されたテレビ放送信号の変化にCM放送開始トリガがあると検出された場合、そのトリガが検出されたCM放送開始トリガ時刻を送信して、そのトリガ検出を通知する。また、CM放送終了トリガがあると検出された場合、そのトリガが検出されたCM放送終了トリガ時刻を送信して、そのトリガ検出を通知する。なお、CM放送開始トリガは、部分CMであるCMユニットの放送開始のトリガであって、CMの放送開始のトリガではない場合もある。CM放送終了トリガについても同じであって、CMの放送終了のトリガではない場合もある。
信号特徴量算出部233は、トリガ検出部232によってCM放送開始トリガが検出された場合、そのトリガが検出されてから所定の短時間のテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出する。
CM判定部234は、信号特徴量算出部233によって算出された信号特徴量がCMデータベース部237にCMの信号特徴量であると記憶されているか否かを検索する。記憶されていない場合、及び、CMの信号量でないと記憶されている場合、テレビ放送信号はCMではないと判定する。CMの信号特徴量であると記憶されている場合、テレビ放送信号は、CMであると判定し、その信号特徴量と対応付けて記憶されたCM時間長を得る。CM判定部234は、判定結果及び上記CM時間長をCM属性記憶部235に記憶させる。この結果は、放送受信部210へ通知される。
遅延型CM評価部236は、トリガ検出部232によってCM放送開始トリガが検出され、その後、所定の最大CM時間長の時間が経過する前にCM放送終了トリガが検出された場合、これらのトリガが検出された時間間隔であるCM時間長と、上記CM放送開始トリガの検出を契機として信号特徴量算出部233によって算出された信号特徴量とからなるCM特徴量を、CMの候補としてCMデータベース部237に記憶させる。
また、遅延型CM評価部236は、そのCM特徴量によって識別されるテレビ放送がCMである可能性を評価して、評価結果をCMデータベース部237に記憶させる。ここで、CM放送開始トリガが検出された後、所定の最大CM時間長を経る前に更にCM放送開始トリガが検出された場合、いずれの検出についても、上記動作を行う。
即ち、遅延型CM評価制御部236−1は、上記CM特徴量がCMデータベース部237に記憶されているか否かを判断し、上記CM特徴量がCMデータベース部237に記憶されていない場合、新規CM候補生成部236−2は、そのCM特徴量をCMデータベース部237に新規記憶させる。新規記憶の際、そのCM特徴量によって識別されるCMの候補がCMである可能性は小さく、CMではない旨を併せて記憶させる。
上記CM特徴量がCMデータベース部237に既に記憶されている場合、遅延型CM判定部236−3は、そのCM特徴量によって識別されるCMの候補がCMである可能性はより大きくなった旨、更には、その可能性が所定のCM可能性閾値を越えた場合、その候補はCMである旨をCMデータベース部237に更新記憶させる。
上記の各部の動作によって、放送中のテレビ放送信号がCMであるか否かが検出されることを、1つ又は複数のCMユニットからなるCMの構成と併せて説明する。なお、ここでは、トリガの検出に音声信号を用い、無音から有音に遷移することをCM放送開始トリガとし、そのトリガが検出された時刻をCM放送開始トリガ時刻と称する。また、有音から無音に遷移することをCM放送終了トリガとし、そのトリガが検出された時刻をCM放送終了トリガ時刻と称する。
図5は、CMの構成の一例を示し、図5(a)は、番組本編の間に放送されたCMの構成を示す。この構成は、番組本編1、CM1、番組本編2の順で構成されている。一般に、CMは、その放送開始直後と、放送終了直前には無音区間を含む。そして、無音区間を除く部分は有音区間であって、CMの大部分は有音区間である。CMに含まれる有音区間をCMユニットと称し、このCM1は、1つのCMユニットからなる。
即ち、番組本編1の終了直前の時刻P11と、CM1の開始直後の時刻P12との間、CM1の終了直前の時刻P14と、番組本編2の開始直後の時刻P15との間は無音区間である。CM1は、時刻P12〜P14を占める1つのCMユニットからなる。また、このCMユニットの後に、時刻P14〜P15を占める無音区間がある。この無音区間の時間長は、番組本編2に依存して変化する。CM1の時間長は、上記CMユニットの時間長と等しく、時刻P12〜P14の間隔であって、番組本編2に依存して変化することはない。
なお、本実施形態では、トリガ検出に音声信号を用い、無音から有音に遷移すること、及び、無音から有音に遷移することをトリガとしているため、この図で明らかなように、CM1の放送時間は、P12〜P14の時間間隔より長い。しかし、この差は僅かであって、実用上の支障はない。
図5(b)は、番組本編の間に放送された2つCMユニットからなるCMの構成を示す。この構成は、番組本編1、CM2、番組本編2の順で構成されている。そして、番組本編1の終了直前の時刻P21と、CM2の開始直後の時刻P22との間、及び、CM2の終了直前の時刻P27と、番組本編2の開始直後の時刻P28との間は無音区間である。更に、CM2の中ほどの時刻P24〜P25の間は無音区間であるとする。
即ち、CM2は、2つのCMユニットからなり、第1のCMユニットは、時刻P22〜P24を占め、このCMユニットの後に、時刻P24〜P25を占める無音区間がある。この無音区間の時間長は、一定である。なぜなら、これらの2つのCMユニットは、1つのCMを構成し、常に連続して放送されるからである。また、第2のCMユニットは、時刻P25〜P27を占め、このCMユニットの後に、時刻P27〜P28を占める無音区間がある。この無音区間の時間長は、番組本編2に依存して変化する。なお、CM2の時間長は、時刻P22〜P27の間隔であって、番組本編2に依存して変化することはない。
図5(a)に示す構成でCM1が放送された場合、トリガ検出部232は、時刻P12で無音から有音に遷移したので、P12をCM放送開始トリガ時刻としてCM放送開始トリガを検出する。信号特徴量算出部233は、CM放送開始トリガ時刻P12から所定の時間が経過した時刻P13前後のテレビ放送信号から信号特徴量を算出する。CM判定部234は、この算出された信号特徴量がCMであるとしてCMデータベース部237に記憶されている場合、その特徴量と共に記憶されたCM時間長を得て、時刻P12から開始されたテレビ放送信号はCMであると判定する。記憶されていない場合、時刻P12以降の有音区間の放送は、CMではないと判定する。記憶されている場合、CM時間長は、CMユニット時間長である時刻P12〜P14の間隔である。
同様に、トリガ検出部232は、時刻P15をCM放送開始トリガ時刻としてCM放送開始トリガを検出し、信号特徴量算出部233は、トリガ時刻P15から所定の時間が経過した時刻P16前後のテレビ放送信号から信号特徴量を算出する。そして、CM判定部234は、この算出された信号特徴量がCMであるとしてCMデータベース部237に記憶されているか否かによって、時刻P15から開始されたテレビ放送信号はCMであるか否かを判定する。しかし、後述するように、この信号特徴量はCMであるとしてCMデータベース部237に記憶されている可能性は小さいので、番組本編2をCMであると誤った判定をする可能性は小さい。
また、トリガ検出部232は、時刻P14で有音から無音に遷移したので、時刻P14をCM放送終了トリガ時刻としてCM放送終了トリガを検出する。そして、遅延型CM評価部236は、時刻P12〜P14であるCM時間長(これは、CMユニット時間長に等しい。)と、信号特徴量算出部233によって算出された信号特徴量とからなるCM特徴量をCMデータベース部237に記憶させる。新規CM候補生成部236−2によって、このCM特徴量を新規記憶させる場合、CMではない旨を併せて記憶させる。また、所定の回数以上に渡ってこのCM特徴量に係る放送がされた場合、遅延型CM判定部236−3によって、CMである旨をCMデータベース部237に更新記憶させる。
なお、トリガ検出部232は、時刻P15をCM放送開始トリガ時刻としてCM放送開始トリガを検出した後、最大CM時間長に渡りCM放送終了トリガを検出せず、その結果、遅延型CM評価部236は、時刻P16前後のテレビ放送信号から算出された信号特徴量をCMデータベース部237に記憶させない可能性が高い。なぜなら、時刻P15以降は、番組本編2が放送され、時刻P15以降、最大CM時間長に渡って有音から無音に遷移しない可能性が高いからである。
一方、時刻P15以降、最大CM時間長に満たない有音時間が経過した時刻に有音から無音に遷移した場合、遅延型CM評価部236は、上記信号特徴量と、上記有音時間とからなるCM特徴量をCMデータベース部237に記憶させる。しかし、複数回に渡ってこの信号特徴量が信号特徴量算出部233によって算出され、かつ、この有音時間が遅延型CM評価部236によって算出される可能性は小さい。その結果、遅延型CM判定部236−3によって、この信号特徴量と、この有音時間とからなるCM特徴量がCMである旨がCMデータベース部237に更新記憶される可能性は小さい。
以上の説明で明らかなように、CM判定部234によるCMであるか否かの検出は、CM1の放送開始から短時間で行われる。一方、遅延型CM評価部236によるCMであるか否かの検出は、CM1の放送が終了した、即ち、CM放送終了トリガが検出された後で行なわれる。その結果、CM1が初めて放送された場合、通常、CM判定部234は、CM1をCMとは判定しない。そして、CM1が所定の回数以上放送され、CM1のCM特徴量によって識別されるCMの候補がCMであるとCMデータベース部237に記憶された以降、CM判定部234は、CM1をCMと判定する。
図5(b)に示す構成でCM2が放送された場合、同様に、トリガ検出部232は、時刻P22、及びP25をCM放送開始トリガ時刻としてCM放送開始トリガを検出し、時刻P24、及び時刻P27をCM放送終了トリガ時刻としてCM放送終了トリガを検出する。CM判定部234は、時刻P22から所定の時間が経過した時刻P23前後のテレビ放送信号、及び時刻P25から所定の時間が経過した時刻P26前後のテレビ放送信号から信号特徴量を算出し、それぞれを検索キーにCMデータベース部237を検索して、時刻P22から開始されたテレビ放送、及び時刻P25から開始されたテレビ放送がCMであるか否かを判定する。
なお、トリガ検出部232は、時刻P28をCM放送開始トリガ時刻としてCM放送開始トリガを検出するものの、CM判定部234は、時刻P28から開始されたテレビ放送信号がCMであると判定する可能性は小さいことは、図5(a)を参照して既に説明した通りである。
また、遅延型CM評価部236は、時刻P22〜P27をCM時間長、時刻P22から所定の時間が経過した時刻P23前後のテレビ放送信号から信号特徴量算出部233によって算出された信号特徴量とからなるCM特徴量、及び、時刻P25〜P27をCM時間長、時刻P25から所定の時間が経過した時刻P26前後のテレビ放送信号から信号特徴量算出部233によって算出された信号特徴量とからなるCM特徴量をCMデータベース部237に記憶させる。更には、時刻P22〜P24をCM時間長、時刻P22から所定の時間が経過した時刻P23前後のテレビ放送信号から信号特徴量算出部233によって算出された信号特徴量とからなるCM特徴量をCMデータベース部237に記憶させることもある。
そして、これらのCM特徴量によって識別されるCMの候補が繰り返し放送されることによって、遅延型CM評価部236は、そのCMの候補はCMである可能性が大きいと評価し、更には、CMであると評価する。ここで、多くのCMユニットからなり、長いCM時間長であるCMの候補程、より早くCMであると評価されるように動作するので、図5(b)に図示したCM2が1つのCMであると評価される。
なお、トリガ検出部232は、時刻P28をCM放送開始トリガ時刻としてCM放送開始トリガを検出するものの、遅延型CM判定部236−3によって、時刻P28から開始されたテレビ放送信号はCMである旨がCMデータベース部237に更新記憶される可能性は小さいことは、図5(a)を参照して既に説明した通りである。
ここで、遅延型CM評価部236は、信号特徴量のみならず、CM時間長によってCMの候補を識別している。たまたま同じ信号特徴量が繰り返し放送されたとしても、CM時間長も等しくない限り、CMである可能性が大きいと判断することはない。
この結果、CM判定部234は、たまたま無音から有音に変化した時刻から所定の時間が経過した際、同じ音声が放送されたとしても、その放送を誤ってCMと判定することはない。また、同じ音声が放送されたとしても、その放送の所定の時間前に無音から有音に変化していない場合、その放送を誤ってCMと判定することはない。そのため、そのCMが、例えば、ドラマの中で放送されたとしても、CMと判定されないことが通例である。なぜなら、ドラマ中ではCM放送開始時の無音区間が設けられないことが通例であるためである。
次に、データベース部及び各記憶部に記憶される情報の詳細を説明する。図6は、CMデータベース部237に記憶されるCMデータの構成の一例を示す。このCMデータは、CM識別子237aと、CMフラグ237bと、検索ヒット数237cと、不変カウンタ237dと、履歴情報237eと、CMユニット数237fと、CMユニット識別子列237gとが関連付けられたデータからなるエントリーであり、1つの関連付けられたエントリーが1つのCMに係る情報に係る情報を表す。なお、以後、CMはCMの候補を含む。ここで、CMの候補とは、任意のCMユニット及び/又は任意のCMユニットの候補からなるテレビ放送信号である。
CM識別子237aは、CMデータを一意に識別する情報である。CMフラグ237bは、このCMデータがCMであると確定されたか否かを示し、確定された場合、「1」、確定されていない場合、「0」なる値である。なお、CMデータが新規記憶される際、CMフラグ237bは、「0」なる値である。検索ヒット数237cは、CMフラグ237bが「1」なる値である際に、このCMデータが検索によってヒットした回数である。
不変カウンタ237dは、このCMデータが検索によってヒットした際、CMユニット数237f及びCMユニット識別子列237gが連続して更新されなかった回数であり、このCMデータがCMである確度を示す。このCMデータの検索によってヒットした際、CMユニット数237f及びCMユニット識別子列237gが更新された場合、不変カウンタ237dは、「0」に更新記憶される。更新されなかった場合、不変カウンタ237dは、「1」を加えた値に更新記憶される。
履歴情報237eは、このCMデータの記憶及び検索に関する履歴であって、新規記憶された日時、このCMデータが参照された回数、及び、このCMが最後に参照された日時である。
CMユニット数237fは、このCMデータに係るCMを構成するCMユニットの数である。CMユニット識別子列237gは、このCMデータに係るCMを構成するCMユニット識別子の列である。この列に含まれるCMユニット識別子の数は、CMユニット数237fと等しい。
図7は、CMデータベース部237に記憶されるCMユニットデータの構成の一例を示す。このCMユニットデータは、CMユニット識別子237mと、先頭フラグ237nと、信号特徴量237oと、CMユニット時間長237pと、後無音区間時間長237qと、履歴情報237rとが関連付けられたデータからなるエントリーであり、1つの関連付けられたエントリーが1つのCMユニットに係る情報を表す。なお、以後、CMユニットは、CMユニットの候補を含む。CMユニットの候補とは、CM放送開始トリガからCM放送終了トリガに至る任意のテレビ放送信号であり、例えば、番組本編の一部であることもある。
ここで、CMユニットは、信号特徴量237oと、CMユニット時間長237pとによって一意に識別される。そして、CMユニットがCMの構成要素である場合、1つのCMの構成要素であるとする。異なるCMの構成要素となることはないと仮定して説明する。また、番組本編の一部となることはないと仮定して説明する。なお、この仮定は必須ではない。例えば、1つのCMユニットが異なるCMの構成要素である場合、そのCMユニットが独立したCMと扱われることはあるにしても、動作に支障はない。
CMユニット識別子237mは、CMユニットデータを一意に識別する情報である。先頭フラグ237nは、このCMユニットデータに係るCMユニットが確定されたCMの一部であるか否か、言い換えると、CMユニット識別子237mが、CMフラグ237bが「1」であるCMデータのCMユニット識別子列237gに含まれているか否かを表す。更に、含まれている場合、そのCMの先頭であるか否か、言い換えると、CMユニット識別子237mが、CMユニット識別子列237gの先頭にあるか否かを表す。そして、確定されたCMの一部でない場合、「0」なる値、確定されたCMの一部であって、そのCMの先頭でない位置にある場合、「−1」なる値、先頭である場合、そのCMの時間長である。なお、CMユニットデータが新規記憶される際、先頭フラグ237nは、「0」なる値である。
ここで、CMの時間長とは、上記確定されたCMの時間長である。この時間長は、CMデータベース部237に記憶されたデータから、以下のように算出することができる。即ち、上記CMユニット識別子237mを先頭に含むCMユニット識別子列237gに含まれる、言い換えると、上記CMユニット識別子237mを構成要素とするCMを構成する全てのCMユニットのCMユニット時間長237pの和と、後無音区間時間長237qの和とを加えたものである。ただし、上記CMユニット識別子列237gの最後のCMユニットの後無音区間時間長237qを加えない。
信号特徴量237oは、このCMユニットデータに係るCMユニットが放送開始されてから所定の時間が経過した時刻前後のテレビ放送信号から算出された特徴量である。信号特徴量237oは、記憶に大きな記憶容量を必要とするので、ファイルとして、又は、専用メモリに記憶されても良い。その場合、信号特徴量237oは、それぞれ、ファイル名、メモリのアドレスである。CMユニット時間長237pは、このCMユニットデータに係るCMユニットの時間長であって、CM放送開始トリガ時刻からCM放送終了トリガ時刻に至る時間である。
後無音区間時間長237qは、このCMユニットデータに係るCM放送終了トリガ時刻から次のCM放送開始トリガ時刻に至る時間である。この時間は、このCMユニットデータがCMを構成し、かつ、そのCMの最後の構成要素でない場合に意味を持つ。このCMユニットデータがCMを構成していない場合、及び、CMの最後の構成要素である場合、後無音区間時間長237qは、CMユニットの属性ではなく、値は意味を持たない。なお、後無音区間時間長237qが意味を持つ場合、CMユニット時間長237pに代えて、CMユニット時間長237pと、後無音区間時間長237qとを加えた値を、このCMユニットデータに係るCMユニットの時間長としても良い。
履歴情報237rは、このCMユニットデータの記憶及び検索に関する履歴であって、新規記憶された日時、参照された回数、及び、最後に参照された日時である。
なお、CMデータベース部237には、CMに係るデータが記憶されるが、上述のように、CMデータ及びCMユニットデータに分けて記憶されことによって、後述するように、CM判定部234は、高速に放送中のテレビ放送信号がCMであるか否かを判定し、かつ、遅延型CM評価部236は、容易に放送された信号がCMであるか否かを評価して更新記憶させる。しかし、CMに係るデータの記憶構造は、これに限るものではなく、どのように記憶されても良い。
図8は、CM属性記憶部235に記憶されるCM属性の構成の一例を示す。このCM属性は、CMフラグ235aと、CM時間長235bと、残CM時間235cと、CM開始日時235dと、CM放送回数235eとが関連付けられた、1組の情報である。
CMフラグ235aは、放送中のテレビ放送信号がCMであると判定されている場合、「ON」なる値であり、CMでないと判定されている場合、「OFF」なる値である。CMフラグ235a以外の値は、CMフラグ235aが「ON」の場合に意味を持ち、CM時間長235bは、放送中のCMの放送時間である。残CM時間235cは、放送中のCMが終了するまでの時間である。CM開始日時235dは、放送中のCMが放送開始された日時である。
CM放送回数235eは、放送中のテレビ放送信号がCMであると判定された累積の回数である。なお、たとえ同じテレビ放送信号が放送されたとしても、CMであると判定されなかった場合、その放送の回数は、CM放送回数235eには含まれない。
次に、移動通信装置のテレビ放送中のCMを検出する動作の詳細を説明する。図9に示すフローチャートを参照して、トリガ検出部232の動作の詳細を説明する。なお、トリガ検出部232は、テレビ放送信号からトリガ、即ち、CMユニットの放送開始を示すCM放送開始トリガと、CMユニットの放送終了を示すCM放送終了トリガとを検出し、更に、時刻の変化に伴うCM属性記憶部235に記憶されるCM属性の更新を行う。
トリガ検出部232は、制御部110によってCM検出部230が起動されると、即ち、CM検出制御部231が起動されると、CM検出制御部231によって起動されて動作を開始し、初期化、即ち、CM属性のCMフラグ235aに「OFF」を設定して、CM属性を更新させる(ステップS232a)。この初期化は、CM検出部230の各部が動作を開始した時点では、テレビ放送信号はCMではないとするものであるが、CMであったとしても支障はない。
続いて、トリガ検出部232は、CMフラグ235aは「ON」であるか否かを調べ(ステップS232b)、「ON」であれば、残CM時間235cから、トリガ検出部232が放送受信部210からテレビ放送信号を間欠的に、即ち、所定の時間間隔で受信する際の間隔の時間を減じて、CM属性に更新記憶させる(ステップS232c)。
残CM時間235cが「0」以下の値であるか否かを調べ(ステップS232d)、「0」以下の値であれば、トリガ検出部232は、CMフラグ235aを「OFF」に更新記憶させる(ステップS232e)。
続いて、トリガ検出部232は、上記所定の間隔の時間に係るテレビ放送信号を放送受信部210から受信し、CM属性を放送受信部210へ送信し(ステップS232f)、トリガ、即ち、CM放送開始トリガ及びCM放送終了トリガを検出する(ステップS232g)。トリガが検出されたか否かを調べ(ステップS232h)、CM放送開始トリガが検出された場合、そのトリガが発生したCM放送開始トリガ時刻を送信し、また、CM放送終了トリガが検出された場合、そのトリガが発生したCM放送終了トリガ時刻を送信する(ステップS232i)。そして、ステップS232bのCMフラグ235aは「ON」であるか否かを調べる動作に移る。ステップS232hで検出されなかった場合、直ちに、ステップS232bのCMフラグ235aは「ON」であるか否かを調べる動作に移る。
なお、CM放送開始トリガと、CM放送終了トリガとは、それぞれ必ずしもCMユニットの放送開始と、CMユニットの放送終了の際に検出されると限るものではない。番組本編放送中に検出される可能性もある。
ステップS232bの動作で、CMフラグ235a「ON」でない、即ち、「OFF」である場合、及び、ステップS232dの動作で、残CM時間235cが「0」以下の値でない場合、トリガ検出部232は、ステップS232fの上記所定の間隔の時間に係るテレビ放送信号を放送受信部210から受信する動作に移る。トリガ検出部232は、CM検出部230が動作中は動作を続ける。
なお、上記ステップS232a〜ステップS232eの動作は、CM属性の更新の動作であり、ステップS232f〜ステップS232iのトリガ検出に係る動作とは異なる種類の動作である。この実施形態では、トリガ検出部232は、間欠的にテレビ放送信号を受信し、受信された信号の処理を次に信号を受信するまでの間に完了するので、この受信の間隔が一定であることを活用して、CM属性の更新を行う。残CM時間235cは、時刻の経過と共に、減算されることが必須であるためである。
しかしながら、このCM属性の更新の動作は、トリガ検出部232が行うと限るものではない。例えば、CM検出制御部231又は制御部110が所定の時間間隔で発生させる割り込みによって、上記CM属性の更新動作を開始するとしても良い。
また、ステップS232fでCM属性を放送受信部210へ送信して通知するとしたが、これも、トリガ検出部232は、一定の時間間隔で放送受信部210からテレビ放送信号を受信することを活用したものであって、CM属性の通知は、この方法に限るものではない。例えば、放送受信部210がCM属性記憶部235を参照しても良い。また、CM検出制御部231はCM属性を制御部110に通知し、制御部110は、放送受信部210の要求に応じてCM属性を通知するとしても良い。
更に、放送受信部210がCM属性記憶部235を参照する際、CM時間長235bから、CM開始日時235dから現在の日時までの経過時間を減算することにより残CM時間を算出し、算出された残CM時間が「0」以下であれば、CMフラグ235aの値に係らず、テレビ放送信号はCMでないと判断しても良い。この場合、上述したCM属性の更新の動作は必ずしも必要ではない。また、CM属性は、残CM時間235cを含む必要はない。
なお、トリガ検出部232が放送受信部210からテレビ放送信号を間欠的に受信するとしたが、この時間間隔は、数十m秒、長くても100m秒が適切である。トリガ検出部232がCMの開始を早く検出することによって、テレビ放送信号がCMであるか否かが早く判定されるためである。例えば、地上波デジタルテレビ放送信号の音声信号はAAC方式で符号化されており、これをデコードして得られる信号は、48KHzサンプリングで1024サンプルずつである。この信号を得る周期は、1024/48≒21.3m秒となり、妥当な間欠受信周期である。
ステップS232gのトリガの検出動作の詳細を、図10を参照して説明する。トリガ検出部232は、テレビ放送信号の音声信号が無音から有音に遷移したことをCM放送開始トリガとして検出し、そのトリガが発生したCM放送開始トリガ時刻を送信する。また、テレビ放送信号の音声信号が有音から無音に遷移したことをCM放送終了トリガとして検出し、そのトリガが発生したCM放送終了トリガ時刻を送信する。
また、トリガ検出部232は、上記音声信号の遷移に加えて、又は、代えて、テレビ放送信号の映像信号のシーンチェンジが発生したことをCM放送開始トリガとして検出し、また、CM放送終了トリガとして検出しても良い。
なお、シーンチェンジとは、時間的に連続する2つのフレームの映像が大きく変化したことであり、それらのフレームがフレーム内符号化されているか否かとは無関係である。ここで、この無音から有音への遷移や、シーンチェンジは、少なくともCM放送の開始の際に発生する。また、有音から無音への遷移や、シーンチェンジは、少なくともCM放送の終了の際に発生する。
トリガ検出部232は、音声信号の振幅が無音閾値よりも小さい時間が一定の無音時間継続閾値以上の時間に渡って連続する区間を無音区間として検出し、この無音区間の終了時刻(図10では、時刻T7。)をCM放送開始トリガ時刻として検出する。このようにCM放送開始トリガ時刻を検出することによって、信号特徴量算出部233がCM放送開始トリガ時刻直後の音声信号の特徴量を算出する際、有音区間の音声特徴量を算出し、有効な特徴量が得られる。
また、音声信号の振幅が無音閾値より小さい有音閾値よりも大きい時間が一定の有音時間継続閾値以上の時間に渡って連続する区間を有音区間として検出し、この有音区間の終了時刻(図10では、時刻T3。)をCM放送終了トリガ時刻として検出する。
ここで、無音閾値を小さくし過ぎたり、逆に大きくし過ぎると、本来検出されるべきCMの開始付近のトリガ検出不足が生じ、結果的にCMが検出されないエラーが発生し、また、CMの開始付近以外の余計な無音終了がCM放送開始トリガとして検出され、CMでない放送がCMであると検出されないにしても、信号特徴量算出部233による無用な特徴量の算出が行われる問題が発生する。
無音閾値は、上記を鑑みて適切な値に設定すべきであり、音声信号が16bit量子化のPCMの場合、経験上、無音閾値は100前後が妥当である。一方、有音閾値は、無音閾値と略等しく、かつ、より小さい値であって、振幅のわずかな変動によって無音区間の終了と有音区間の終了とが繰り返し検出されることを防ぐ。
また、無音時間継続閾値も同様に長すぎるとCM放送開始トリガ検出が不足し、逆に短すぎると余計なCM放送開始トリガ検出により無駄な処理量増加を引き起こす。無音時間継続閾値は上記を鑑みて適切な値に設定すべきであり、経験上、200から300m秒程度が妥当である。また、有音時間継続閾値は、上記無音時間継続閾値に準じて設定される。
トリガ検出部232は、映像信号のシーンチェンジの時刻(時刻T1、T5、T9)をトリガ時刻として検出しても良い。シーンチェンジの時刻は、例えば隣り合う映像フレーム間の差が、あるシーンチェンジ閾値よりも大きい場合に、その隣り合う2つのフレームの前フレームに係る時刻、後フレームに係る時刻、又は、それらの時刻の中間時刻とする。映像フレーム間の差の算出方法は、映像フレームのブロックごとの輝度や色差の平均値を映像特徴量ベクトルとし、この映像特徴量ベクトルのベクトル距離や内績として算出する。
このように、映像信号によってトリガ時刻を検出すると、CM冒頭の無音区間に該当する部分の音量が大きいために、無音検出がされなかった場合でも、CM冒頭付近のシーンチェンジを検出できる可能性があるので、CM冒頭付近のトリガを取りこぼさない。また、CM末尾の有音区間に該当する部分の音量が小さいため、有音検出がされなかった場合でも、CM末尾付近のシーンチェンジを検出できる可能性があるので、CM末尾付近のトリガを取りこぼさない。
ただし、シーンチェンジ閾値を大きくし過ぎると、検出されるシーンチェンジが減りトリガの取りこぼし抑制効果が低減する。逆にシーンチェンジ閾値を小さくしすぎると、検出されるシーンチェンジが増加して無用なトリガを検出し、特にCM冒頭付近のトリガの検出の際には、その都度信号特徴量が算出されるので、無駄な処理量増加を引き起こす。シーンチェンジ閾値は上記を鑑みて適切な値に設定する必要がある。
トリガ検出部232は、上記無音区間の終了時刻(時刻T7)に最も近い時刻の映像フレーム位置(時刻T6)、又は、直後の映像フレーム位置(時刻T8)をCM放送開始トリガ時刻として検出しても良い。例えば、無音区間の終了時刻(時刻T7)をCM放送開始トリガ時刻とする場合、音声信号中のノイズや音量(ゲイン)等の影響で、無音区間の終了時刻が多少前後にずれる可能性があるが、上記方法でCM放送開始トリガ時刻を特定することで、前後のずれによる影響を受けない。
トリガ検出部232は、無音区間に存在するシーンチェンジの時刻(時刻T5)をCM放送開始トリガ時刻として検出しても良い。例えば無音区間の終了時刻(時刻T7)をCM放送開始トリガ時刻とする場合、もしCM冒頭の無音が5秒継続するときは、CMの放送開始からCM放送開始トリガ検出までに最低5秒の遅延が生じることになる。しかし、上記方法でCM放送開始トリガ時刻を特定すれば、CM冒頭の無音が長く続くような場合でも、無音状態になってから最初のシーンチェンジの時刻をCM放送開始トリガ時刻とするので、無駄な遅延を生じることなく、CM放送開始トリガ検出が可能となる。無音区間にシーンチェンジが複数存在する場合、最後のシーンチェンジ、即ち、無音区間の終了位置時刻(時刻T7)に最も近い時刻のシーンチェンジの時刻をCM放送開始トリガ時刻とする。
また、トリガ検出部232は、上記有音区間の終了時刻(時刻T3)に最も近い時刻の映像フレーム位置(時刻T2)、又は、直後の映像フレーム位置(時刻T4)をCM放送終了トリガ時刻として検出しても良い。例えば、有音区間の終了時刻(時刻T3)をCM放送終了トリガ時刻とする場合、音声信号中のノイズや音量(ゲイン)等の影響で、有音区間の終了時刻が多少前後にずれる可能性があるが、上記方法でCM放送終了トリガ時刻を特定することで、前後のずれによる影響を受けない。
トリガ検出部232は、無音区間に存在するシーンチェンジの時刻(時刻T5)をCM放送終了トリガ時刻として検出しても良い。例えば有音区間の終了時刻(時刻T3)をCM放送終了トリガ時刻とする場合、もしCM末尾の無音が5秒継続するときは、CMの放送終了から最低5秒早くCM放送終了トリガが検出されることになる。しかし、上記方法でCM放送終了トリガ時刻を特定すれば、CM末尾の無音が長く続くような場合でも、無音状態になってから最初のシーンチェンジの時刻をCM放送終了トリガ時刻とするので、無駄な遅延を生じることなく、CM放送終了トリガ検出が可能となる。無音区間にシーンチェンジが複数存在する場合、最初のシーンチェンジ、即ち、有音区間の終了時刻(時刻T3)に最も近い時刻のシーンチェンジの時刻をCM放送終了トリガ時刻とする。
以上のようにトリガ検出部232がトリガ時刻を厳密に定められた手順によって検出することが、同じCMユニットが複数回放送された際、信号特徴量算出部233がそれらの複数のCMユニットから同じ信号特徴量を算出するために、また、遅延型CM評価部236がそれらの複数のCMユニットから同じCMユニット時間長及び同じCM時間長を算出するために必須である。言い換えると、信号特徴量算出部233がCMユニットの信号特徴量を算出するために用いるテレビ放送信号は、CMユニット開始から同じ時間が経過した信号でなければならない。これを保証するため、CM放送開始トリガ時刻と、CMユニットの放送が開始された時刻との差は、常に一定でなければならないためである。
上記のように、音声信号の振幅を参照してトリガを検出することに代えて、音声フレームのビット列を参照してトリガを検出することが考えられる。しかし、この方法の適用には、充分な注意が必要である。CM放送開始トリガの検出を例に、この注意が必要な理由を説明する。図11は、アナログデータであるCM素材から音声フレームを切り出すことによってCM放送開始トリガが検出される2つの例を示し、横軸は、時刻をフレーム切り出しのタイミング単位の目盛りを付して表している。
音声フレーム切り出しの際、アナログデータであるCM素材の冒頭から切り出すのであるが、素材の冒頭から誤差を含んだ時間を経過した時刻からデータから切り出しを開始する。この誤差が、たとえ数m秒程度であっても、音声フレームのビット列は大きく変化する。また、異なった音声フレームによって、無音が終了したと判断されることがある。
図11(a)の音声フレーム切り出しの第1の例では、F11個目の音声フレームで無音が終了したと判断され、CM放送開始トリガ時刻とされる。図11(b)の音声フレーム切り出しの第2の例では、F12個目の音声フレームで無音が終了したと判断され、CM放送開始トリガ時刻とされる。無音が終了したと判断されたフレームに続く4つの音声フレームから信号特徴量を算出するとした場合、これらの2つの例では、同じCM素材から放送されたCMであるにも係らず、大きく異なる音声フレームから信号特徴量を算出することになり、CM判定部234の判定が妥当でない可能性が大変に大きくなる。
なお、アナログデータであるCM素材から切り出された映像フレームにも、上述したように、CM素材の冒頭から最初のフレームが切り出されるまでの時間に依存した、放送される度に生じる差がある。しかし、一般に、時間的に連続する映像フレームの特徴量の差は、連続する音声フレームの特徴量の差に比較すれば少ない。
そこで、例えば、放送された映像フレームと、記憶された映像フレームが等しいか否かの判断の際、時間的に連続する映像フレームが記憶されていれば、それらのフレームから、等しいと予想されるフレーム、その前のフレーム、及び、その後のフレームとを選択して比較し、いずれかと等しい場合、放送された映像フレームと、記憶された映像フレームが等しいとみなすことができる。
図12に示すフローチャートを参照して、信号特徴量算出部233が信号特徴量を算出する動作の詳細を説明する。信号特徴量算出部233は、トリガ検出部232によってCM放送開始トリガが検出され、CM放送開始トリガ時刻が送信された場合、動作を開始し、CM放送開始トリガ時刻から最短のCMユニットが放送される時間未満、即ち、最小CMユニット放送時間未満の短時間、例えば、1秒間以内のテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出する(ステップS233a)。そして、その信号特徴量を送信して(ステップS233b)、信号特徴量を算出する動作を終了する。
ここで、上記短時間は、より短いほどCM判定部234によってより早くCMであるか否かが判定され、より長いほどCM判定部234によってより正確にCMであるか否かが判定される。早さを重視する場合、例えば、数百m秒間〜1秒間程度、正確さを重視する場合、例えば、1秒間〜3秒間程度が適切である。
ここで、信号特徴量は、例えば、テレビ放送信号の音声信号のスペクトルや、メル周波数ケプストラム係数(MFCC、Mel Frequency Cepstrum Coefficients)、LPCケプストラム等のケプストラム、又は、帯域ごとのフィルタバンク出力である。また、テレビ放送信号の映像信号をブロックに分割し、それぞれのブロック毎の輝度信号の平均値と色差信号の平均値とである。なお、信号特徴量を算出する際、信号をパワーで正規化した上で用いても良い。特に、映像信号は、映像フレームをブロックに分割し、ブロック毎に平均した値を用いても良い。
なお、信号特徴量算出部233は、トリガ検出部232によってCM放送開始トリガが検出される度に動作を開始する。そのため、1つのCM放送開始トリガ時刻を契機とした動作が終了する前に、異なるCM放送開始トリガ時刻を契機とした動作を開始することがある。
図13に示すフローチャートを参照して、CM判定部234が放送中のテレビ放送信号がCMであるか否かを判定する動作の詳細を説明する。CM判定部234は、信号特徴量算出部233から信号特徴量が送信されたことを契機として動作を開始し、信号特徴量算出部233から送信された信号特徴量を受信する(ステップS234a)。
CM判定部234は、信号特徴量237oが受信された信号特徴量と等しいCMユニットデータをCMデータベース部237から検索する(ステップS234b)。なお、この検索に際し、検索キーである信号特徴量と、信号特徴量237oとの距離が所定の値未満である場合、等しいとする。検索キーである信号特徴量と、信号特徴量237oとの距離が全て所定の値以上である場合、検索されないとする。
検索されたか否かを判断し(ステップS234c)、検索された場合、CM判定部234は、検索されたCMユニットデータの先頭フラグ237nを判断する(ステップS234d)。先頭フラグ237nが、CMの時間長、即ち、正の値である場合、放送中のテレビ放送信号がCMであることを通知するため、「ON」をCMフラグ235aに、その先頭フラグ237nをCM時間長235bと、残CM時間235cとに、現在時刻をCM開始日時235dに、検索されたCMユニット識別子237mをCMユニット識別子列237gの先頭に含むCMデータの検索ヒット数237cに1を加えた値をCM放送回数235eに設定したCM属性をCM属性記憶部235に記憶させる(ステップS234e)。
更に、CM判定部234は、上記検索されたCMユニット識別子237mがCMユニット識別子列237gの先頭に含むCMデータの検索ヒット数237cを、1を加えた値に更新記憶させ(ステップS234f)、CMであるか否かを判定する動作を終了する。
ステップS234dで検索されたCMユニットデータの先頭フラグ237nがCMの時間長でない、即ち、「0」又は「−1」なる値である場合、及び、ステップS234cで、検索されなかった場合、CM判定部234は、CM属性をCM属性記憶部235に記憶させることなく、直ちにCMであるか否かを判定する動作を終了する。
なお、以上の説明で、CM判定部234は、ステップS234eで、現在時刻を記憶させたが、これに限るものではない。信号特徴量算出部233が信号特徴量を算出する契機となったCM放送開始トリガ時刻を記憶させても良い。
遅延型CM評価部236が放送された信号がCMであるか否かを評価する動作の詳細を説明する。遅延型CM評価制御部236−1は、トリガ検出部232によってCM放送開始トリガ時刻が送信された場合、動作を開始し、その時刻に続いてそのトリガ検出を契機として、信号特徴量算出部233によって算出された信号特徴量を受信する。更には、トリガ検出部232によって検出されたCM放送終了トリガ時刻と、続いて検出されたCM放送開始トリガ時刻(以後、次CMユニット放送開始トリガ時刻と称する。)とを受信する。
そして、遅延型CM評価制御部236−1は、上記CM放送開始トリガ時刻から上記CM放送終了トリガ時刻までの放送がCMユニットであるか否かを、上記2つの時刻の間の経過時間が最大CM時間長以下か否かで判断する。最大CM時間長を超える場合、その放送は、番組本編であると判断して、動作中の新規CM候補生成部236−2及び遅延型CM判定部236−3に対し、番組本編が放送された旨を送信して、直ちに動作を終了する。ここで、最大CM時間長は、放送されているCMの時間長の実測によって定められた値であり、例えば、2分程度の時間である。また、後述するように、動作中の新規CM候補生成部236−2及び遅延型CM判定部236−3は、複数であることがあり、それら複数の全てに送信する。
最大CM時間長以下の場合、その放送は、CMユニットであると判断して、信号特徴量237oが上記信号特徴量と等しく、かつ、CMユニット時間長237pが上記経過時間と等しいCMユニットデータがCMデータベース部237に記憶されているか否かを検索する。なお、この信号特徴量237oと上記信号特徴量とが等しいか否かを判断する際、これらの特徴量の間の距離が所定の値未満である場合、等しいとすることは、CM判定部234の動作説明で述べた通りである。
ここで、後述する遅延型CM評価部236の動作説明によって明らかなように、このCMユニットデータが記憶されている、また、いないことは、それぞれ、このCMユニットを構成要素とするCMのCMデータがCMデータベース部237に記憶されている、また、いないことを意味する。
記憶されていない場合、遅延型CM評価制御部236−1は、新たなCMユニットが放送されたと判断し、そのCMユニットのCMユニットデータをCMデータベース部237に新規記憶させる。即ち、そのCMユニットデータを一意に識別する情報をCMユニット識別子237mに、「0」を先頭フラグ237nに、上記受信された信号特徴量を信号特徴量237oに、上記経過時間をCMユニット時間長237pに、上記CM放送終了トリガ時刻から次CMユニット放送開始トリガ時刻までの時間を後無音区間時間長237qに設定し、更には、履歴情報237rの新規記憶された日時には現在日時を、参照された回数には「0」を、最後に参照された日時には無値を設定したCMユニットデータを記憶させる。
そして、新規CM候補生成部236−2を動作させて、上記CMユニットから始まるCMデータをCMデータベース部237に新規記憶させる。この際、新規記憶させたCMユニット識別子237mと、CM放送開始トリガ時刻とを新規CM候補生成部236−2に送信する。
一方、記憶されている場合、遅延型CM評価制御部236−1は、既に放送されたCMユニットが放送されたと判断し、履歴情報237rの参照された回数には「1」を加算し、最後に参照された日時には現在時刻を設定してCMユニットデータを更新記憶させる。更に、遅延型CM判定部236−3を動作させて、CMデータベース部237に記憶されたCMデータを更新させる。この際、上記検索によって得られたCMユニット識別子237mを遅延型CM判定部236−3に送信する。
また、遅延型CM評価制御部236−1は、上記動作させたもの以外に動作中の新規CM候補生成部236−2及び遅延型CM判定部236−3に対し、新規記憶させたか、検索によって得られたかを問わず、CMユニット識別子237mを送信する。新規CM候補生成部236−2には、CM放送終了トリガ時刻を併せて送信する。
なお、この遅延型CM評価制御部236−1の動作は、トリガ検出部232によってCM放送開始トリガ時刻が送信される度に開始される。これに伴って、遅延型CM評価制御部236−1は、複数の動作を並列に、例えば、複数のタスクとして行うことがある。複数のタスクの優先度は制御部110によって制御され、より早いCM放送開始トリガ時刻を契機として動作を開始した遅延型CM評価制御部236−1ほど高い。そして、優先度がより高い遅延型CM評価制御部236−1のタスクが新規CM候補生成部236−2又は遅延型CM判定部236−3を動作させる前に、優先度がより低い遅延型CM評価制御部236−1のタスクは、それらの各部を動作させることはない制御がされる。この結果、新規CM候補生成部236−2及び/又は遅延型CM判定部236−3は、複数の動作を並列に、例えば、複数のタスクとして行うことがある。
更に、優先度がより高い遅延型CM評価制御部236−1のタスクが、新規記憶させたか、検索によって得られたかを問わずCMユニット識別子237mを新規CM候補生成部236−2又は遅延型CM判定部236−3に送信する前に、優先度がより低い遅延型CM評価制御部236−1のタスクは、CMユニット識別子237mをそれらの各部に送信することはない制御がされる。この結果、新規CM候補生成部236−2及び遅延型CM判定部236−3は、CMユニットが放送された順にそのCMユニットのCMユニット識別子237m他を受信する。
これらの優先度に基づいた制御によって、遅延型CM評価部236の各部の動作は、必ずしも高速に行われない可能性がある。しかし、これは、何ら支障となることではない。CM判定部234の高速な動作が必要であることに比較すれば、遅延型CM評価部236の各部の動作の高速な動作の必要性は低い。
図14に示すフローチャートを参照して、新規CM候補生成部236−2がCMデータをCMデータベース部237に新規記憶させる動作の詳細を説明する。
新規CM候補生成部236−2は、遅延型CM評価制御部236−1の制御に基づく動作の開始に伴って、CMユニット識別子237m、及び、CM放送開始トリガ時刻の通知を受信するので、それらで識別されるCMユニットからなるCMをCMデータとしてCMデータベース部237に仮に記憶させる(ステップS236−2a)。ここで、上記CM放送開始トリガ時刻を新規CM候補生成部236−2内に記憶する。
記憶させるCMデータのCM識別子237aには、そのCMデータを一意に識別する情報を、CMフラグ237bには「0」、即ち、そのCMデータはCMであると確定されていない旨を、検索ヒット数237c、及び、不変カウンタ237dには「0」を、CMユニット数237fには「1」を、CMユニット識別子列237gには、上記CMユニット識別子237mのみからなる識別子列を設定する。また、履歴情報237eの新規記憶された日時には現在時刻を、参照された回数には「0」を、最後に参照された日時には無値を設定する。そして、更に、仮の記憶である旨をそのCMデータに付す(図示せず)。
新規CM候補生成部236−2は、遅延型CM評価制御部236−1から送信される情報を受信して(ステップS236−2b)、受信された情報を判断する(ステップS236−2c)。その情報がCMユニット識別子237m及びCM放送終了トリガ時刻である場合、そのCMユニット識別子237mで識別されるCMユニットを既に仮記憶させたCMデータのCMユニット識別子列237gの最後に連結した場合のCM時間長を判断する(ステップS236−2d)。このCM時間長は、新規CM候補生成部236−2内に記憶したCM放送開始トリガ時刻から上記受信されたCM放送終了トリガ時刻に至る時間である。
このCM時間長が最大CM時間長以下である場合、新規CM候補生成部236−2は、上記受信されたCMユニット識別子237mをCMユニット識別子列237gに含むCMデータが確定したCMとして、言い換えると、CMフラグ237bが「1」であるCMデータとしてCMデータベース部237に記憶されているか否かを判断する(ステップS236−2e)。
記憶されていない場合、受信されたCMユニット識別子237mで識別されるCMユニットは、ステップS236−2aで仮記憶させたCMデータに続くことによって、1つのCMの一部である可能性があるため、新規CM候補生成部236−2は、仮記憶させたCMデータのCMユニット識別子列237gの最後に新たにステップS236−2bで受信されたCMユニット識別子237mを連結して、仮記憶されたCMデータを更新記憶して(ステップS236−2f)、ステップS236−2bの動作に移る。この更新に際し、CMユニット数237fに「1」を加える更新も行う。
一方、ステップS236−2cで、番組本編が放送された旨が受信された場合、ステップS236−2dで、CM時間長が最大CM時間長を超える場合、及び、ステップS236−2eで記憶されている場合、新規CM候補生成部236−2は、仮記憶させたCMデータを本記憶に更新して、即ち、そのCMデータに付された仮の記憶である旨を削除して記憶させて(ステップS236−2g)、CMデータをCMデータベース部237に新規記憶させる動作を終了する。
この新規CM候補生成部236−2の動作は、CMユニットが放送された際、そのCMユニットがCMの先頭のCMユニットである可能性があるため、そのCMユニットのCMユニット識別子237mをCMユニット識別子列237gの先頭に含むCMデータを記憶させることを目的としている。なお、このCMデータが1つのCMであると確定することはできないので、「0」なる値をCMフラグ237bに設定している。
上記のCMユニットに続いて放送されたCMユニットは、上記のCMユニットと共に1つのCMを構成する可能性があるため、CMユニット識別子列237gに含ませる。ただし、続いて放送されたCMユニットがCMユニット識別子列237gに含むCMデータが確定したCMとして記憶されている場合、その続いて放送されたCMユニット以降は、別のCMとして記憶されているので、CMユニット識別子列237gに含ませない。
図15に示すフローチャートを参照して、遅延型CM判定部236−3がCMデータ及びCMユニットデータをCMデータベース部237に更新記憶させる動作の詳細を説明する。
遅延型CM判定部236−3は、遅延型CM評価制御部236−1の制御に基づく動作の開始に伴って、CMユニット識別子237mの通知を受信する。そこで、一時的な変数である一致CMユニット数に「1」を設定して、上記受信したCMユニット識別子237mを、CMユニット識別子列237gの先頭(1番目)に含むCMデータをCMデータベース部237から検索し(ステップS236−3a)、以後、遅延型CM判定部236−3は、この検索されたCMデータを対象に動作する。なお、このCMデータは、CMデータベース部237に1つが記憶されている。なぜなら、新規CM候補生成部236−2によって、全てのCMユニットのCMユニット識別子237mをCMユニット識別子列237gの先頭に含むCMデータが1つ記憶されているからである。
遅延型CM判定部236−3は、遅延型CM評価制御部236−1から送信される情報を受信して(ステップS236−3b)、受信された情報を判断する(ステップS236−3c)。その情報がCMユニット識別子237mである場合、上記受信したCMユニット識別子237mは、上記検索されたCMデータのCMユニット識別子列237gの一致CMユニット数+1番目の識別子と一致するか否かを判断する(ステップS236−3d)。
ここで、一致CMユニット数+1がCMユニット数237fを超えた場合、遅延型CM判定部236−3は、一致しないと判断するが、これに限るものではない。CMユニット数237fを加算し、受信されたCMユニット識別子237mをCMユニット識別子列237gの最後に追加して、以後の動作を行わないとしても良い。これは、新規CM候補生成部236−2のステップS236−2cで、CMユニット識別子237m他が受信された場合の動作をすることを意味する。
ただし、後述するように、遅延型CM判定部236−3は、CMユニット識別子列237gの最後の識別子を削除する動作をする。そこで、削除された識別子を追加することは、無用な動作の繰り返しとなる可能性があるので、削除及び追加の履歴を記憶し、その履歴を参照して行うことが適切である。
一致する場合、遅延型CM判定部236−3は、一致CMユニット数に「1」を加算して更新し(ステップS236−3e)、ステップS236−3bに移る。このように、一致CMユニット数は、放送されたCMユニットの識別子の列の中で、CMユニット識別子列237gと一致する識別子の個数を示す。
ステップS236−3cで、受信された情報が番組本編が放送された旨である場合、及び、ステップS236−3dで一致しない場合、遅延型CM判定部236−3は、一致ユニット数は、上記検索されたCMデータのCMユニット数237fと一致するか否かを判断する(ステップS236−3f)。ここで、一致することは、上記検索されたCMデータが示すCMが放送されたことを意味する。また、ステップS236−3dで、一致CMユニット数+1がCMユニット数237fを超えた場合、ステップS236−3fで、一致すると判断される。
一致した場合、遅延型CM判定部236−3は、上記検索されたCMデータをCMデータベース部237に更新記憶させる(ステップS236−3g)。この更新は、不変カウンタ237dに「1」を加えることに加え、履歴情報237eの参照された回数に「1」を加え、最後に参照された日時に現在時刻を設定することである。不変カウンタ237dを増加させることによって、このCMデータで識別されるCMの確度がより大きくなったことを記憶する。
次に、不変カウンタ237dを判断し(ステップS236−3h)、所定のCM確定カウンタ閾値未満である場合、遅延型CM判定部236−3は、CMデータ及びCMユニットデータをCMデータベース部237に更新記憶させる動作を終了する。所定のCM確定カウンタ閾値以上である場合、遅延型CM判定部236−3は、上記検索されたCMデータ、及び、そのCMデータに係るCMユニットデータを更新記憶させて(ステップS236−3i)、そのCMデータで識別されるCMを、CMであると確定させて、CMデータ及びCMユニットデータをCMデータベース部237に更新記憶させる動作を終了する。
ステップS236−3hで、遅延型CM判定部236−3は、例えば、CM時間長が15秒の倍数であることが多い場合、CM時間長が15秒の倍数に近いCMデータが示すCMをより早くCMであると確定させる動作をしても良い。即ち、遅延型CM判定部236−3は、CMであることを確定する際、CM時間長が15秒の倍数に近く、かつ、その倍数より短い場合、CMデータの不変カウンタ237dが所定の第2のCM確定カウンタ閾値と比較して、放送はCMであると確定しても良い。ここで、第2のCM確定カウンタ閾値は、CM確定カウンタ閾値未満の値である。また、不変カウンタ237dを更新させる際、「1」を超える数を加算しても良い。
また、遅延型CM判定部236−3は、そのCMデータのCMユニット数237fが大きい程、より早くCMであると確定させる動作をしても良い。その方法は、上述したように、CM確定カウンタ閾値の変更によっても良く、また、不変カウンタ237dを更新させる際に加える値の変更によっても良い。これによれば、CMユニット数237fが大きいことは、偶然に同じCMユニットが連続して放送されたのではない可能性が大きいことに対応できる。また、CMの放送途中で装置の電源の投入、切断、更には、チャンネルの変更があり、CMの一部が異なったCMデータとして記憶されている場合、そのCMの一部を示すCMデータより早く、CM全体を示すCMデータをCMとして確定することができる。
上記CMデータで識別されるCMを、CMであると確定させる更新は、以下の通りである。第1に、そのCMデータのCMフラグ237bを「1」に更新する。また、そのCMデータのCMユニット識別子列237gの先頭の識別子とCMユニット識別子237mが等しいCMユニットデータを検索し、検索されたデータの先頭フラグ237nをそのCMデータで識別されるCMのCM時間長に更新する。CM時間長の算出方法は、CMユニットデータの構成の説明で述べた通りである。
更に、そのCMデータのCMユニット数237fが2以上であれば、そのCMデータのCMユニット識別子列237gの先頭の識別子以外の識別子とCMユニット識別子237mが等しいCMユニットデータを検索し、検索されたデータの先頭フラグ237nを「−1」に更新する。これらの更新は、CMであると確定されるための主な更新である。
なお、ステップS236−3hの判断の際、CMフラグ237bが「1」であれば、遅延型CM判定部236−3は、不変カウンタ237dを判断することなく、CMデータ及びCMユニットデータをCMデータベース部237に更新記憶させる動作を終了して良い。
第2に、上記CMデータのCMユニット識別子列237gの部分列をCMユニット識別子列237gとするCMデータを検索する。そして、検索されたCMデータを削除する。この更新によって、既に確定されたCMの一部を重ねてCMであると無用に記憶させることがない。なお、部分列とは、順序を保って連続した一部の識別子の列である。
第3に、上記CMデータのCMユニット識別子列237gをCMユニット識別子列237gの先頭を含まない部分列とするCMデータを検索する。そして、検索されたCMデータのCMユニット識別子列237gの中で、上記CMデータのCMユニット識別子列237g以降を削除し、そのCMデータのCMユニット数237fを削除後のCMユニット識別子列237gに含まれる識別子の数とする。その他の属性、例えば、履歴情報237eを更新しない。この更新によって、2つのCMを1つのCMデータとして扱っている可能性を正すことができる。
更に、上記検索されたCMデータのCMユニット識別子列237gの次から最後に至るCMユニット識別子であって、上記削除によっていずれのCMデータのCMユニット識別子列237gにも含まれなくなるものがある場合、その含まれなくなる識別子とCMユニット識別子237mとが等しいCMユニットデータをCMデータベース部237から削除する。CMデータに現れないCMユニットデータの記憶は適切ではないからである。
なお、上記CMデータのCMユニット識別子列237gの次から最後に至る部分列は、新規CM候補生成部236−2によって新規記憶されているので、新規記憶後、遅延型CM判定部236−3による更新が行われているか否かに拘らず、削除して支障はない。また、上記CMデータのCMユニット識別子列237gをCMユニット識別子列237gの先頭の部分列とするCMデータは、後述するステップS236−3jの動作により、記憶されていない。
ステップS236−3fで一致しない場合、遅延型CM判定部236−3は、上記検索されたCMデータをCMデータベース部237に更新記憶させて(ステップS236−3j)、CMデータ及びCMユニットデータをCMデータベース部237に更新記憶させる動作を終了する。
この更新は、上記検索されたCMデータのCMユニット識別子列237gの先頭からの一致ユニット数個の識別子の列を残して、その余を削除し、CMユニット数237fを一致ユニット数とし、不変カウンタ237dを「0」とする。更に、履歴情報237eの参照された回数に「1」を加え、最後に参照された日時に現在時刻を設定することである。
この削除によって、たまたまCMに続いて放送された、CMに含まれないCMユニットを削除することができる。この削除に伴い、不変カウンタ237dを「0」とすることによって、CMであることの確度の評価をそのCMデータが新規記憶された際の確度に戻す。
なお、削除したCMユニット識別子であって、上記削除によっていずれのCMデータのCMユニット識別子列237gにも含まれなくなるものがある場合、遅延型CM判定部236−3は、その含まれなくなる識別子とCMユニット識別子237mとが等しいCMユニットデータをCMデータベース部237から削除する。
以上の遅延型CM判定部236−3の動作によって、短時間の同じ放送コンテンツが放送された回数の増加に伴って、その放送コンテンツはCMであると確定される。この確定の後、その放送コンテンツの放送開始から短時間のうちに、その放送コンテンツはCMであることがCM判定部234によって判定される。
また、短時間の放送コンテンツが時間的に連続して放送されたとしても、それらの放送コンテンツの全てが1つのCMとして確定されることは必ずしもなく、それらの放送コンテンツの一部であって、放送された回数が多い部分についてのみCMであると確定される。
以上説明したCM検出部230の動作によって、CMデータが新規記憶され、また、更新記憶される過程を例示する。図16は、通常の過程を示し、図16(a)に示すように、CMユニットの条件を満たす、CMユニット1、CMユニット2、CMユニット3、及び、CMユニット4がこの順で放送された例である。
すると、新規CM候補生成部236−2によって4つのCMデータが新規記憶され、それらに含まれるCMユニットは、図16(b)に示すように、「CMユニット1、CMユニット2、CMユニット3、CMユニット4」、「CMユニット2、CMユニット3、CMユニット4」、「CMユニット3、CMユニット4」、及び、「CMユニット4」である。
ここで、CMユニット2及びCMユニット3がCMであるとし、このCMの放送が繰り返されると、図16(c)に示すように、不変カウンタ237dが遅延型CM判定部236−3によって増加されて更新記憶されるものは、CMユニットが「CMユニット2、CMユニット3」であるCMデータと、「CMユニット3」であるCMデータとである。一方、CMユニットが「CMユニット1、CMユニット2、CMユニット3、CMユニット4」であるCMデータと、「CMユニット4」であるCMデータとでは、不変カウンタ237dが更新記憶されない。
ここで、不変カウンタ237dが更新記憶されるCMデータのCMユニットは、それぞれ、新規記憶された際は、「CMユニット2、CMユニット3、CMユニット4」、「CMユニット3、CMユニット4」であった。しかし、遅延型CM判定部236−3のステップS236−3jの動作によって、最後のCMユニット4が削除された。
これらの2つのCMデータの不変カウンタ237dは、例えば、全く同じ増加をする。しかし、CMユニットが「CMユニット2、CMユニット3」であるCMデータの更新記憶をさせる遅延型CM判定部236−3のタスクが高い優先度で動作する、及び/又は、ステップS236−3hで、CMユニット数237fが大きいCMデータは、小さいCMデータより優先して不変カウンタ237dが閾値以上となったとされる。そこで、このCMの放送回数の増加に伴い、ステップS236−3iで、CMユニットが「CMユニット2、CMユニット3」であるCMデータがCMであると確定されて、CMフラグ237bが「1」と更新記憶され、かつ、CMユニットが「CMユニット3」であるCMデータが削除される。
更に、不変カウンタ237dが更新記憶されないCMユニットが「CMユニット1、CMユニット2、CMユニット3、CMユニット4」であるCMデータと、「CMユニット4」であるCMデータとは、CMデータ削除部238によって削除され、この削除に従って、CMユニット1のCMユニットデータ、及び、CMユニット4のCMユニットデータは削除され、図16(d)に示すように、CMユニットが「CMユニット2、CMユニット3」であるCMデータのみが削除されず、確定されたCMとなる。
なお、この削除は、CMユニット1のCMユニットデータ、及び、CMユニット4のCMユニットデータが削除され、この削除に従って、CMユニットが「CMユニット1、CMユニット2、CMユニット3、CMユニット4」であるCMデータと、「CMユニット4」であるCMデータとは削除されても良い。
図17は、第1の通常でない過程を示し、CMの最初の受信時にCMの末尾のみを受信した場合の過程を示す。図17(a)に示すように、CMは、CMユニット2及びCMユニット3であるとする。CMの最初の受信時に、例えば、放送受信部210が受信するテレビチャンネルが変更され、又は、放送受信部210が放送受信を開始することによって、CMの最後のCMユニット3のみを受信した場合、図17(b)に示すように、新規CM候補生成部236−2によって、CMユニットが「CMユニット3」であるCMデータが新規記憶される。
上記CMデータがCMであると確定される前に、このCMが再度受信されると、図17(c)に示すように、新規CM候補生成部236−2によって、CMユニットが「CMユニット2、CMユニット3」であるCMデータも新規記憶される。そして、以後このCMの放送が繰り返されると、遅延型CM判定部236−3によって、CMユニットが「CMユニット2、CMユニット3」であるCMデータがCMであると確定され、かつ、CMユニットが「CMユニット3」であるCMデータが削除されることは、既に図16を参照して説明した通りである。
図18は、第2の通常でない過程を示し、CMの最初の受信時にCMの冒頭のみを受信した場合の過程を示す。図18(a)に示すように、CMは、CMユニット2及びCMユニット3であるとする。CMの最初の受信時に、例えば、放送受信部210が受信するテレビチャンネルが変更され、又は、放送受信部210が放送受信を終了することによって、CMの先頭のCMユニット2のみを受信した場合、図18(b)に示すように、新規CM候補生成部236−2によって、CMユニットが「CMユニット2」であるCMデータが新規記憶される。
上記CMデータがCMであると確定される前に、このCMが再度受信されると、図18(c)に示すように、新規CM候補生成部236−2によって、CMユニットが「CMユニット2、CMユニット3」であるCMデータも新規記憶される。そして、以後このCMの放送が繰り返されると、遅延型CM判定部236−3によって、CMユニットが「CMユニット2、CMユニット3」であるCMデータがCMであると確定され、かつ、CMユニットが「CMユニット3」であるCMデータが削除されることは、既に図17を参照して説明した通りである。
ここで、2回目にこのCMが受信された際、遅延型CM判定部236−3は、CMユニットが「CMユニット2」であるCMデータに加え、CMユニットが「CMユニット3」であるCMデータを新規記憶させても良い。この場合、以後このCMの放送が繰り返されると、いずれのCMデータもCMであると確定される。
以上説明した、通常でない過程は、放送受信部210が受信するテレビチャンネルが変更され、又は、放送受信部210が放送受信を開始/終了する際、CM検出部230(特に、新規CM候補生成部236−2及び遅延型CM評価制御部236−1。)が、その際の放送がCMであると仮定し、仮定することができる全てのCMのCMデータ及びそのCMデータを構成するCMユニットデータの新規記憶を行わないとすれば、発生しない過程である。しかし、このような通常でない場合であっても、CM検出部230の動作によってCM検出が適切に行われることを示すために例示した。
以上説明した遅延型CM評価部236の動作によれば、CMデータベース部237に記憶されるCMデータの数は少なく、記憶容量の削減が可能であるが、これに限るものではない。図16(a)に示すCMが放送された場合、新規CM候補生成部236−2は、図16(b)に示すCMデータに加えて、「CMユニット1、CMユニット2、CMユニット3」、「CMユニット1、CMユニット2」、「CMユニット1」、「CMユニット2、CMユニット3」、「CMユニット2」、「CMユニット3」をCMユニットとして含むCMデータを記憶させるとしても良い。これは、全ての連続する1つ又はCMユニットの列を取り出したことを意味する。
このように記憶されると、遅延型CM判定部236−3は、ステップS236−3fで、一致するCMデータを得ることができ、ステップS236−3jのCMユニット識別子列237gの、一部の識別子列を削除して更新記憶する動作は必要ない。
また、遅延型CM評価部236は、CMは1つのCMユニットからなるとしても良い。この場合、新規CM候補生成部236−2は、1つのCMユニットからなるCMデータを記憶させる。これによれば、CMデータの数は多く、また、1つのCMが、複数のCMであると判定されるが、装置の動作に支障はない。
次に、CMデータ削除部238がCMデータ及びCMユニットデータをCMデータベース部237から削除する動作を説明する。以上説明したように、CMユニットデータには、番組本編中の短時間の放送コンテンツに係わるデータ等、CMに係らないデータを含む。その結果、CMデータには、CMでない短時間の放送コンテンツに係わるデータを含む。更には、過去には放送されたが、現在は放送されないCMに係るデータを含む。そこで、CMデータ削除部238は、これらのデータを削除する。
CMデータ削除部238は、以下の条件の1つ又は複数を満たすCMデータをCMデータベース部237から削除する。第1の条件は、履歴情報237eの参照された回数が少ないことである。第2の条件は、履歴情報237eの最後に参照された日時が古いことである。第3の条件は、履歴情報237eの新規記憶された日時が古いことである。
ここで、CMフラグ237bによって、CMデータが確定されたCMであることが示されている場合、必ずしも削除を妨げるものではない。CMの寿命は必ずしも長くないためである。しかしながら、そのCMデータの削除は慎重であるべき、即ち、上記の日時が特に古いことを削除の条件とすることが適切である。また、上記の日時の変更履歴を記憶し、その履歴によって判断することが適切である。
このCMデータの削除と共に、CMデータ削除部238は、削除されるCMデータのCMユニット識別子列237gに含まれ、かつ、そのCMデータ以外のCMユニット識別子列237gに含まれない識別子とCMユニット識別子237mとが等しいCMユニットデータをCMデータベース部237から削除する。このCMデータの履歴情報237rの参照された回数は少なく、最後に参照された日時は古く、新規記憶された日時が古いことは、上記説明から明らかである。
また、CMデータ削除部238は、以下の条件の1つ又は複数を満たすCMユニットデータをCMデータベース部237から削除する。第1の条件は、履歴情報237rの参照された回数が少ないことである。第2の条件は、履歴情報237rの最後に参照された日時が古いことである。第3の条件は、履歴情報237rの新規記憶された日時が古いことである。
ここで、先頭フラグ237nによって、CMユニットデータが確定されたCMの一部であることが示されている場合、必ずしも削除を妨げるものではない。CMの寿命は必ずしも長くないためである。しかしながら、そのCMユニットデータの削除は慎重であるべき、即ち、上記の日時が特に古いことを削除の条件とすることが適切である。また、上記の日時の変更履歴を記憶し、その履歴によって判断することが適切である。
このCMユニットデータの削除と共に、CMデータ削除部238は、削除されるCMユニットデータのCMユニット識別子237mをCMユニット識別子列237gに含むCMデータをCMデータベース部237から削除する。このCMデータの履歴情報237eの参照された回数は少なく、最後に参照された日時は古く、新規記憶された日時が古いことは、上記説明から明らかである。更には、このCMデータのCMユニット識別子列237gに含まれ、かつ、そのCMデータ以外のCMユニット識別子列237gに含まれない識別子とCMユニット識別子237mとが等しいCMユニットデータをCMデータベース部237から削除する。
なお、CMデータ削除部238は、CM検出部230中のCMデータ削除部238以外の各部が動作中は、動作しないことが望ましい。なぜなら、CMデータ削除部238以外の各部の動作、特に、信号特徴量算出部233の動作や、CM判定部234の動作は、例えば、CM放送開始トリガが検出される度に、言い換えると、CMユニットが放送される度に行われるのであって、高速な動作が望ましい。しかし、CMデータ削除部238の動作は、所定の時間内に行う必要に乏しいからである。そこで、例えば、放送受信部210が動作していない際に、所定の日数の間隔をおいて1回動作することが望ましい。
以上説明したように、あるCMは、初回の放送の際には、何ら変形されることなく再生され、所定回の放送の後、変形が施される。これによって、視聴者は、そのCMを容易に理解し、理解した後、装置は、そのCMを目立たなくさせる。
なお、短時間のテレビ放送信号が所定回に渡って放送された場合、その信号がCMでないにも拘らず、また、CMであるか否かが必ずしも明瞭でないにも拘らず、CM判定部234によってCMであると判定されることがある。例えば、本編番組の開始や、終了の際に放送されるテーマ映像及び音声がCMと判定されることがある。この放送は、映像又は音声にスポンサーを識別する情報が含まれていればCMであるか否かは必ずしも明瞭ではなく、含まれていない場合、CMではない。
そこで、CMデータベース部237に記憶されるCMデータには、放送された時刻や、曜日を記憶させる。そして、その時刻や曜日に所定の規則性が認められる場合、例えば、平日の同じ時刻に放送された場合、遅延型CM判定部236−3は、ステップS236−3iで、そのCMデータをCMであると確定しないとしても良い。また、入力部160からの操作に従って、CMであると確定し、又は、確定しないとしても良い。
なお、途中に無音区間がある1つのCMであるにも拘らず、その無音区間によって分けられた複数のCMユニットのそれぞれが独立したCMであると判定される可能性は皆無ではない。しかし、これは、それらのCMユニットが、上記1つのCM以外としても繰り返し放送された場合等に限り、非常に稀である。また、このように判定されることによって何ら支障はない。
逆に、複数のCMが同じ順で連続して所定回以上に渡って放送され、かつ、異なる順で連続して、又は、単独で放送されることがない場合、これら2つのCMが1つのCMであると判定される可能性は皆無ではない。しかし、これは、非常に稀である。また、このように判定されることによって何ら支障はない。
(変形例)
以上に説明した実施形態に、以下に示す変形を施しても良い。
信号特徴量算出部233は、信号特徴量を算出し、CM判定部234は、その信号特徴量がCMユニットデータとして記憶されているか否かによって、放送はCMか否かを判断するとした。この方法によると、冒頭が等しく、かつ、異なるCMユニットを識別することができない。ひいては、冒頭が等しく、かつ、異なるCMを識別することができない。ここで、異なるCMユニットは、異なるCMユニット時間長であってもなくとも良い。即ち、異なるCMは、異なるCM時間長であってもなくとも良い。
この課題の解決のために、信号特徴量算出部233は、上述したように、CM放送開始トリガ時刻から短時間に渡るテレビ放送信号から信号特徴量を算出するのみならず、その信号特徴量を算出するのに用いたテレビ放送信号より後のテレビ放送信号、例えば、CM放送開始トリガ時刻から数秒程度を経たテレビ放送信号から第2の信号特徴量を算出する。そして、遅延型CM評価部236は、これらの2つの信号特徴量を信号特徴量237oとしてCMユニットデータに記憶させる。
更に、CM判定部234は、CM放送開始トリガ時刻から短時間に渡るテレビ放送信号から算出された信号特徴量がCMユニットデータに含まれているか否かによって放送はCMか否かを判断する。そして、CMであると判断された場合、そのトリガ時刻から数秒程度を経たテレビ放送信号から算出された第2の信号特徴量がいずれのCMユニットデータに含まれているか否かによって、そのCMを識別し、正しいCM時間長を検索して、CM属性記憶部235に記憶させることができる。
以上の説明で、放送記憶部213に記憶されたテレビ放送信号が視聴されている際、CM検出部230を動作させ、その検出結果に基づいて、放送信号変形部214は、CMの再生をスキップさせても良いとしたが、これに限るものではない。テレビ放送信号が放送記憶部213に記憶される際、放送信号変形部214は、CM検出部230の検出結果を放送記憶部213に併せて記憶させても良い。このようにすると、放送記憶部213に記憶されたテレビ放送信号が視聴されている際、CM検出部230を動作させる必要がない。
また、CM検出部230は、放送記憶部213に記憶された、過去に放送されたテレビ放送信号からCMを検出する必要がないので、CMデータ削除部238は、あるCMの放送がされることはないと判断される場合、CMデータベース部237に記憶されるそのCMに係るCMデータ及びCMユニットデータを削除して良い。即ち、これらのデータをより早く削除できる。
以上の説明で、CM検出部230は、放送局から送信されるテレビ放送信号に従って、又は、放送受信部210の放送記憶部213に記憶されたテレビ放送信号に従って、CMを検出するとしたが、これに限るものではない。タイムシフト再生中のテレビ放送信号に従って検出しても良い。
タイムシフト再生の目的の一例は、CM放送開始トリガ時刻からCM判定部234によってCMであると判定されるまでの時間を、見かけ上、なくすことである。即ち、放送受信部210は、受信されたテレビ放送信号を遅延なしにCM検出部230に送りつつ、その時間分のタイムシフト再生を行う。そして、CM判定部234によってCMであると判定された際に再生中である映像信号や音声信号を変形して出力することによって、視聴者にとって、その判定されるまでの時間はない。
タイムシフト再生においては、録画されたテレビ放送信号の再生とは異なり、放送された内容が繰り返し再生されることがないため、1回目に放送されたCMに対して、CM属性信号によって変形して出力されることはなく、同じCMが複数回放送された際に、変形して出力されることがある。なお、タイムシフト再生中の映像や音声の変形としては、早送りや、再生スキップも可能である。
タイムシフト再生の目的の別の例は、移動通信装置が備える放送受信部210に特有なものであって、放送受信部210がテレビ放送を受信して、映像や音声を出力している際に通話が開始され、通話中はテレビ放送信号が放送記憶部213に記憶され、映像や音声の出力が停止されて、通話が終了した後にタイムシフト再生が行われる。
この実施形態で、放送受信部210は、デジタルテレビ放送を受信するとしたが、これに限るものではない。アナログテレビ放送を受信するとしても良い。この場合、放送受信部210は、デコーダ部212に代えて復調部(図示せず)を、再生部215に代えて映像音声出力制御部(図示せず)を有する。そして、復調部による復調によって得られたアナログ信号であるテレビ放送信号がCM検出部230へ送られる。
この変形例で、CM検出部230は、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部(図示せず)を有する。そして、放送受信部210から送られたアナログ信号であるテレビ放送信号は、AD変換部によってデジタル信号であるテレビ放送信号に変換された上、CM検出部230内の各部に供給される。アナログテレビ放送信号には、雑音が加わる等により、無音か有音かの判断の際の無音閾値及び有音閾値は、デジタルテレビ放送信号を用いる場合と異なる値が必要である。また、信号の特徴量が等しいか否かの判断に用いられる2つの特徴量の間の距離の閾値にも、異なる値が必要である。
また、アナログ音声信号から音声フレーム切り出すタイミングの誤差に起因して、トリガ時刻には誤差が含まれることがある。この場合、同じCMであってもトリガ時刻後の特徴量の算出に使用される信号が異なるため、2つの異なるCMとみなされることがある。そのため、それぞれのCMの初回の放送の際に変形が施されないものの、それ以上の支障はない。
また、CM検出部230は、コネクタ(図示せず)を有し、移動通信装置外のチューナ(図示せず)によって受信されたアナログ信号であるテレビ放送信号をそのコネクタを介して受信しても良い。この場合、その受信された信号をAD変換部によってデジタル信号であるテレビ放送信号に変換の上、CM検出部230内の各部に提供する。上記チューナがデジタルテレビ放送を受信する場合、CM検出部230が受信するテレビ放送信号がアナログ信号であるにしても、その信号に含まれる雑音は、放送受信部210がアナログテレビ放送を受信する場合に含まれる雑音より小さいく、本発明の適用に適する。
(その他の実施形態)
以上の説明は、本発明を移動通信装置に適用した形態を例にとって行ったが、これに限るものではない。本発明は、固定式のテレビ放送受信装置や、携帯型のテレビ放送受信装置を含む、あらゆるテレビ放送を受信することが可能な装置に適用することが当然に可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した変形は、適宜組み合わせて実施しても良い。また、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
110 制御部
150 表示部
160 入力部
210 放送受信部
230 CM検出部
231 CM検出制御部
232 トリガ検出部
233 信号特徴量算出部
234 CM判定部
235 CM属性記憶部
235a CMフラグ
235b CM時間長
235c 残CM時間
235d CM開始日時
235e CM放送回数
236 遅延型CM評価部
236−1 遅延型CM評価制御部
236−2 新規CM候補生成部
236−3 遅延型CM判定部
237 CMデータベース部
237a CM識別子
237b CMフラグ
237c 検索ヒット数
237d 不変カウンタ
237e、237r 履歴情報
237f CMユニット数
237g CMユニット識別子列
237m CMユニット識別子
237n 先頭フラグ
237o 信号特徴量
237p CMユニット時間長
237q 後無音区間時間長
238 CMデータ削除部

Claims (10)

  1. テレビ放送信号の番組本編中に挿入される、及び/又は、2つの前記番組本編の間に挿入される、コマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出方法であって、以下の(a)〜(e)を繰り返すことを特徴とするコマーシャルメッセージ検出方法。
    (a)前記テレビ放送信号からコマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、
    (b)前記開始トリガが検出された時刻から、所定の最小コマーシャルメッセージ放送時間未満の時間に渡るテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出し、
    (c)前記算出された特徴量が、放送時間と、コマーシャルである旨と関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、前記開始トリガが検出された時刻から前記関連付けて記憶された放送時間に渡るテレビ放送信号はコマーシャルメッセージであると判定し、
    (d)前記開始トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号からコマーシャルメッセージの終了を示す終了トリガを検出し、前記開始トリガが検出された時刻から前記終了トリガが検出された時刻に至る放送時間を算出し、その算出された放送時間と、前記算出された特徴量と、その放送時間及びその特徴量によって識別されるテレビ放送信号がコマーシャルである確度とが関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されていない場合、その放送時刻と、その特徴量と、その確度として小さい旨とを前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、一方、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、その確度をより大きく更新記憶させ、
    (e)前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された確度が所定の確度閾値以上である場合、その確度閾値以上である確度と関連付けて記憶された前記特徴量と、前記放送時間とに関連付けてコマーシャルである旨を前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させる。
  2. テレビ放送信号の番組本編中に挿入される、及び/又は、2つの前記番組本編の間に挿入される、連続した部分コマーシャルメッセージからなるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出方法であって、以下の(a)〜(e)を繰り返すことを特徴とするコマーシャルメッセージ検出方法。
    (a)前記テレビ放送信号から部分コマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、
    (b)前記開始トリガが検出された時刻から、所定の最小部分コマーシャルメッセージ放送時間未満の時間に渡るテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出し、
    (c)前記算出された特徴量が、放送時間と、コマーシャルである旨と関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、前記開始トリガが検出された時刻から前記関連付けて記憶された放送時間に渡るテレビ放送信号はコマーシャルメッセージであると判定し、
    (d)前記開始トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号から部分コマーシャルメッセージの終了を示す終了トリガを検出し、前記開始トリガが検出された時刻から前記終了トリガが検出された時刻に至る放送時間を算出し、その算出された放送時間と、前記算出された特徴量と、その放送時間及びその特徴量によって識別されるテレビ放送信号がコマーシャルである確度とが関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されていない場合、その放送時刻と、その特徴量と、その確度として小さい旨とを前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、一方、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、その確度をより大きく更新記憶させ、
    (e)前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された確度が所定の確度閾値以上である場合、その確度閾値以上である確度と関連付けて記憶された前記特徴量と、前記放送時間とに関連付けてコマーシャルである旨を前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させる。
  3. 前記コマーシャルである確度は、前記テレビ放送信号に基づいて同じ前記放送時間が算出され、かつ、同じ前記特徴量が算出された回数であり、
    前記コマーシャルである確度が所定の確度閾値以上である場合とは、前記回数が所定の放送回数閾値以上である場合である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコマーシャルメッセージ検出方法。
  4. テレビ放送信号の番組本編中に挿入される、及び/又は、2つの前記番組本編の間に挿入される、連続した部分コマーシャルメッセージからなるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出方法であって、以下の(a)〜(h)を繰り返すことを特徴とするコマーシャルメッセージ検出方法。
    (a)前記テレビ放送信号から部分コマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、
    (b)前記開始トリガが検出された時刻から、所定の最小部分コマーシャルメッセージ放送時間未満の時間に渡るテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出し、
    (c)前記算出された特徴量が、放送時間と、コマーシャルである旨と関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、前記開始トリガが検出された時刻から前記関連付けて記憶された放送時間に渡るテレビ放送信号はコマーシャルメッセージであると判定し、
    (d)前記開始トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号から前記部分コマーシャルメッセージの終了を示す終了トリガを検出し、前記開始トリガが検出された時刻から、前記終了トリガが検出された時刻に至る部分コマーシャルメッセージの放送時間を算出し、
    (e)前記終了トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号から前記部分コマーシャルメッセージの次の第2の部分コマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、前記終了トリガが検出された時刻から、前記開始トリガが検出された時刻に至る前記部分コマーシャルメッセージの部分コマーシャルメッセージ後放送時間を算出し、
    (f)前記特徴量と、前記放送時間によって識別される部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を先頭とする識別情報列が前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されていない場合、その部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報に、その部分コマーシャルメッセージに続いて放送された部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を連結した識別情報列と、コマーシャルである確度として小さい旨とを関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、
    (g)前記部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を先頭とする識別情報列が前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されており、かつ、その部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報に、その部分コマーシャルメッセージに続いて放送された部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を連結した識別情報列は、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された識別情報列を含まない場合、識別情報列として前記連結した識別情報列と、前記記憶された識別情報列との先頭から始まる共通な部分識別情報列を、コマーシャルである確度として小さい旨とを関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に更新記憶させ、
    (h)前記特徴量と、前記放送時間によって識別される部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を先頭とする識別情報列が前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されており、かつ、その部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報に、その部分コマーシャルメッセージに続いて放送された部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を連結した識別情報列は、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された識別情報列を含む場合、その記憶された識別情報列と関連付けて記憶されたコマーシャルである確度をより大きい旨に更新記憶し、その更新記憶されたコマーシャルである確度が所定の確度閾値以上である場合、前記算出された特徴量と、前記部分コマーシャルメッセージの放送時間及び前記部分コマーシャルメッセージ後放送時間を参照して算出される、記憶された識別情報列によって識別される全ての部分コマーシャルメッセージからなるコマーシャルメッセージの放送時間と、コマーシャルである旨とを関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させる。
  5. 前記コマーシャルである確度は、前記特徴量と、前記放送時間によって識別される部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を先頭とする識別情報列が前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されており、かつ、その部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報に、その部分コマーシャルメッセージに続いて放送された部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を連結した識別情報列は、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された識別情報列を含んでいた回数であり、
    前記コマーシャルである確度が所定の確度閾値以上である場合とは、前記回数が所定の放送回数閾値以上である場合である
    ことを特徴とする請求項4に記載のコマーシャルメッセージ検出方法。
  6. 前記開始トリガは、(m)前記テレビ放送信号に含まれる音声信号の大きさが所定の無音時間継続閾値以上に渡って所定の無音閾値未満であった後、前記所定の無音閾値以上になったこと、(n)前記テレビ放送信号に含まれる音声信号の大きさが所定の無音時間継続閾値以上に渡って所定の無音閾値未満であった後、前記所定の無音閾値以上に変化した以降に、前記テレビ放送信号に含まれる映像信号であって、時間的に連続する映像に対応する映像信号の差が最初に所定のシーンチェンジ閾値以上である信号が放送されたこと、又は、(o)前記テレビ放送信号に含まれる音声信号の大きさが所定の無音時間継続閾値以上に渡って所定の無音閾値未満である間に、前記テレビ放送信号に含まれる映像信号であって、時間的に連続する映像に対応する映像信号の差が最後に所定のシーンチェンジ閾値以上である信号が放送されたこと
    を特徴とする請求項1、請求項2、及び請求項4のいずれか1項に記載のコマーシャルメッセージ検出方法。
  7. 前記終了トリガは、(p)前記テレビ放送信号に含まれる音声信号の大きさが所定の有音時間継続閾値以上に渡って所定の有音閾値以上であった後、前記所定の有音閾値未満になったこと、(q)前記テレビ放送信号に含まれる音声信号の大きさが所定の有音時間継続閾値以上に渡って所定の有音閾値以上であった後、前記所定の有音閾値未満に変化した以降に、前記テレビ放送信号に含まれる映像信号であって、時間的に連続する映像に対応する映像信号の差が最初に所定のシーンチェンジ閾値以上である信号が放送されたこと、又は、(r)前記テレビ放送信号に含まれる音声信号の大きさが所定の有音時間継続閾値以上に渡って所定の有音閾値以上である間に、前記テレビ放送信号に含まれる映像信号であって、時間的に連続する映像に対応する映像信号の差が最後に所定のシーンチェンジ閾値以上である信号が放送されたこと
    を特徴とする請求項1、請求項2、及び請求項4のいずれか1項に記載のコマーシャルメッセージ検出方法。
  8. テレビ放送信号を受信して、その信号の映像信号を表示手段に表示させ、また、音声信号をスピーカから発生させるテレビ放送受信手段と、
    前記テレビ放送受信手段によって受信されたテレビ放送信号の番組本編中に挿入された、及び/又は、2つの前記番組本編の間に挿入された、所定の放送時間であるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出手段と、
    コマーシャルメッセージ記憶手段とを備え、
    前記コマーシャルメッセージ検出手段は、前記テレビ放送受信手段によって受信されたテレビ放送信号を受信して、(a)前記テレビ放送信号からコマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、(b)前記開始トリガが検出された時刻から、所定の最小コマーシャルメッセージ放送時間未満の時間に渡るテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出し、(c)前記算出された特徴量が、放送時間と、コマーシャルである旨と関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、前記開始トリガが検出された時刻から前記関連付けて記憶された放送時間に渡るテレビ放送信号はコマーシャルメッセージであると判定し、(d)前記開始トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号からコマーシャルメッセージの終了を示す終了トリガを検出し、前記開始トリガが検出された時刻から前記終了トリガが検出された時刻に至る放送時間を算出し、その算出された放送時間と、前記算出された特徴量と、その放送時間及びその特徴量によって識別されるテレビ放送信号がコマーシャルである確度とが関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されていない場合、その放送時刻と、その特徴量と、その確度として小さい旨とを前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、一方、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、その確度をより大きく更新記憶させ、(e)前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された確度が所定の確度閾値以上である場合、その確度閾値以上である確度と関連付けて記憶された前記特徴量と、前記放送時間とに関連付けてコマーシャルである旨を前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、
    前記テレビ放送受信手段は、前記コマーシャルメッセージ検出手段によってコマーシャルであると検出された放送時間に渡るテレビ放送信号の映像信号を変形させて前記表示手段に表示させ、及び/又は、そのテレビ放送信号の音声信号を変形させて前記スピーカから発生させる
    ことを特徴とする移動通信装置。
  9. テレビ放送信号を受信して、その信号の映像信号を表示手段に表示させ、また、音声信号をスピーカから発生させるテレビ放送受信手段と、
    前記テレビ放送受信手段によって受信されたテレビ放送信号の番組本編中に挿入された、及び/又は、2つの前記番組本編の間に挿入された、所定の放送時間であるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出手段と、
    コマーシャルメッセージ記憶手段とを備え、
    前記コマーシャルメッセージ検出手段は、前記テレビ放送受信手段によって受信されたテレビ放送信号を受信して、(a)前記テレビ放送信号から部分コマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、(b)前記開始トリガが検出された時刻から、所定の最小部分コマーシャルメッセージ放送時間未満の時間に渡るテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出し、(c)前記算出された特徴量が、放送時間と、コマーシャルである旨と関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、前記開始トリガが検出された時刻から前記関連付けて記憶された放送時間に渡るテレビ放送信号はコマーシャルメッセージであると判定し、(d)前記開始トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号から部分コマーシャルメッセージの終了を示す終了トリガを検出し、前記開始トリガが検出された時刻から前記終了トリガが検出された時刻に至る放送時間を算出し、その算出された放送時間と、前記算出された特徴量と、その放送時間及びその特徴量によって識別されるテレビ放送信号がコマーシャルである確度とが関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されていない場合、その放送時刻と、その特徴量と、その確度として小さい旨とを前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、一方、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、その確度をより大きく更新記憶させ、(e)前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された確度が所定の確度閾値以上である場合、その確度閾値以上である確度と関連付けて記憶された前記特徴量と、前記放送時間とに関連付けてコマーシャルである旨を前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、
    前記テレビ放送受信手段は、前記コマーシャルメッセージ検出手段によってコマーシャルであると検出された放送時間に渡るテレビ放送信号の映像信号を変形させて前記表示手段に表示させ、及び/又は、そのテレビ放送信号の音声信号を変形させて前記スピーカから発生させる
    ことを特徴とする移動通信装置。
  10. テレビ放送信号を受信して、その信号の映像信号を表示手段に表示させ、また、音声信号をスピーカから発生させるテレビ放送受信手段と、
    前記テレビ放送受信手段によって受信されたテレビ放送信号の番組本編中に挿入された、及び/又は、2つの前記番組本編の間に挿入された、所定の放送時間であるコマーシャルメッセージを検出するコマーシャルメッセージ検出手段と、
    コマーシャルメッセージ記憶手段とを備え、
    前記コマーシャルメッセージ検出手段は、前記テレビ放送受信手段によって受信されたテレビ放送信号を受信して、(a)前記テレビ放送信号から部分コマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、(b)前記開始トリガが検出された時刻から、所定の最小部分コマーシャルメッセージ放送時間未満の時間に渡るテレビ放送信号からその信号の特徴量を算出し、(c)前記算出された特徴量が、放送時間と、コマーシャルである旨と関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されている場合、前記開始トリガが検出された時刻から前記関連付けて記憶された放送時間に渡るテレビ放送信号はコマーシャルメッセージであると判定し、(d)前記開始トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号から前記部分コマーシャルメッセージの終了を示す終了トリガを検出し、前記開始トリガが検出された時刻から、前記終了トリガが検出された時刻に至る部分コマーシャルメッセージの放送時間を算出し、(e)前記終了トリガが検出された時刻以降に前記テレビ放送信号から前記部分コマーシャルメッセージの次の第2の部分コマーシャルメッセージの開始を示す開始トリガを検出し、前記終了トリガが検出された時刻から、前記開始トリガが検出された時刻に至る前記部分コマーシャルメッセージの部分コマーシャルメッセージ後放送時間を算出し、(f)前記特徴量と、前記放送時間によって識別される部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を先頭とする識別情報列が前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されていない場合、その部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報に、その部分コマーシャルメッセージに続いて放送された部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を連結した識別情報列と、コマーシャルである確度として小さい旨とを関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、(g)前記部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を先頭とする識別情報列が前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されており、かつ、その部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報に、その部分コマーシャルメッセージに続いて放送された部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を連結した識別情報列は、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された識別情報列を含まない場合、識別情報列として前記連結した識別情報列と、前記記憶された識別情報列との先頭から始まる共通な部分識別情報列を、コマーシャルである確度として小さい旨とを関連付けて前記コマーシャルメッセージ記憶手段に更新記憶させ、(h)前記特徴量と、前記放送時間によって識別される部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を先頭とする識別情報列が前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶されており、かつ、その部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報に、その部分コマーシャルメッセージに続いて放送された部分コマーシャルメッセージを識別する識別情報を連結した識別情報列は、前記コマーシャルメッセージ記憶手段に記憶された識別情報列を含む場合、その記憶された識別情報列と関連付けて記憶されたコマーシャルである確度をより大きい旨に更新記憶し、その更新記憶されたコマーシャルである確度が所定の確度閾値以上である場合、前記算出された特徴量と、前記部分コマーシャルメッセージの放送時間及び前記部分コマーシャルメッセージ後放送時間を参照して算出される、記憶された識別情報列によって識別される全ての部分コマーシャルメッセージからなるコマーシャルメッセージの放送時間と、コマーシャルである旨とを関連付けてコマーシャルメッセージ記憶手段に記憶させ、
    前記テレビ放送受信手段は、前記コマーシャルメッセージ検出手段によってコマーシャルであると検出された放送時間に渡るテレビ放送信号の映像信号を変形させて前記表示手段に表示させ、及び/又は、そのテレビ放送信号の音声信号を変形させて前記スピーカから発生させる
    ことを特徴とする移動通信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015020256A1 (ko) * 2013-08-07 2015-02-12 (주)엔써즈 직접 반응 광고 검출 및 분류 시스템 및 방법
US10477176B2 (en) 2015-08-24 2019-11-12 Sharp Kabushiki Kaisha Reception device, broadcast system, reception method, and program

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