JP2011103316A - 部品実装機 - Google Patents
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Abstract
【課題】リニアモータの可動子が備えるコイルの発熱によりヘッド移動機構のベース部材に局部的な熱変形が生じることを防止して装着ヘッドの位置決め精度の低下を抑えることができるようにした部品実装機を提供することを目的とする。
【解決手段】装着ヘッド7を移動させるヘッド移動機構6が、水平面内方向に延びて設けられたY軸テーブル11と、Y軸テーブル11に沿って移動自在に設けられたX軸テーブル12を備えて成り、Y軸テーブル11の一端側から他端側に延びて設けられた固定子14aとX軸テーブル12に設けられた可動子14bから成るリニアモータ14によってX軸テーブル12をY軸テーブル11上で移動させる構成の部品実装機1において、Y軸テーブル11の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路16と、エア通路16内でエアを流通させる一対のファン(エア送り出し用ファン17a及びエア吸い出し用ファン17b)を備える。
【選択図】図1
【解決手段】装着ヘッド7を移動させるヘッド移動機構6が、水平面内方向に延びて設けられたY軸テーブル11と、Y軸テーブル11に沿って移動自在に設けられたX軸テーブル12を備えて成り、Y軸テーブル11の一端側から他端側に延びて設けられた固定子14aとX軸テーブル12に設けられた可動子14bから成るリニアモータ14によってX軸テーブル12をY軸テーブル11上で移動させる構成の部品実装機1において、Y軸テーブル11の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路16と、エア通路16内でエアを流通させる一対のファン(エア送り出し用ファン17a及びエア吸い出し用ファン17b)を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、リニアモータを備えたヘッド移動機構によって装着ヘッドを部品供給部と基板の間で移動させて基板への部品の装着を行う部品実装機に関するものである。
部品実装機は、部品の供給を行う部品供給部と、基板搬送路によって位置決めされた基板との間で装着ヘッドを移動させて基板上への部品の装着を行う。装着ヘッドを移動させるヘッド移動機構は、基台上を水平面内方向に延びて設けられたビーム状のベース部材と、ベース部材に沿って移動自在に設けられた移動部材を備えて成り、移動部材側に取り付けられた装着ヘッドは、移動部材がベース部材上で移動することによって部品供給部と基板の間を往復移動し、部品供給部の直上位置で停止した状態で行う部品のピックアップと、基板の直上位置で静止した状態で行う基板上への部品の装着とを繰り返し実行する。
このような部品実装機が備えるヘッド移動機構の中には、移動部材をベース部材に対して移動させるアクチュエータとして、ベース部材に設けられた固定子と移動部材に設けられた可動子から成るリニアモータが用いられたものが知られている。この場合、固定子は永久磁石、可動子はコイルを備えたものとして構成され、可動子が備えるコイルへの通電制御によるコイルの磁極切り替えを行って可動子を固定子に対して相対移動させることにより、移動部材をベース部材上で移動させることができるようになっている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、コイルは通電を受けると発熱するうえ、装着ヘッドは部品のピックアップ時と基板上への部品の装着時に部品供給部の上方位置と基板の上方位置とでそれぞれ一時的に停止することから、ベース部材は移動部材のコイルから局部的に熱せられてベース部材内には不均一な温度分布が形成される。ベース部材内に不均一な温度分布が形成されるとベース部材は局部的な熱変形を生じ、移動部材、ひいては装着ヘッドの位置決め精度が低下して不良基板が生成されるおそれがある。このため従来、ヘッド移動機構のアクチュエータにリニアモータを用いるときには、可動子が備えるコイルに発生した熱を放散させる手段を設けてベース部材の温度上昇を抑えるようにしているが(上述の特許文献1参照)、コイルの放熱が不十分である場合にはベース部材の局部的な熱変形による装着ヘッドの位置決め精度の低下を抑えきれないという問題点があった。
そこで本発明は、リニアモータの可動子が備えるコイルの発熱によりヘッド移動機構のベース部材に局部的な熱変形が生じることを防止して装着ヘッドの位置決め精度の低下を抑えることができるようにした部品実装機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の部品実装機は、基台と、基台上に設けられて基板の搬送及び位置決めを行う基板位置決め部と、部品の供給を行う部品供給部と、水平面内方向に延びて設けられたビーム状のベース部材及びベース部材に沿って移動自在に設けられた移動部材を備えて成るヘッド移動機構と、ヘッド移動機構のベース部材の水平面内方向の一端側から他端
側に延びて設けられた固定子及びヘッド移動機構の移動部材に設けられた可動子から成り、可動子に備えられたコイルの磁極切り替えがなされて可動子が固定子に対して相対移動することにより移動部材をベース部材上で移動させるリニアモータと、ヘッド移動機構の移動部材に設けられ、ベース部材に対する移動部材の移動によって部品供給部と基板位置決め部により位置決めされた基板との間を移動して部品供給部から供給される部品のピックアップと基板上への部品の装着とを繰り返し実行する装着ヘッドと、ヘッド移動機構のベース部材の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路と、エア通路内でエアを流通させるエア流通手段とを備えた。
側に延びて設けられた固定子及びヘッド移動機構の移動部材に設けられた可動子から成り、可動子に備えられたコイルの磁極切り替えがなされて可動子が固定子に対して相対移動することにより移動部材をベース部材上で移動させるリニアモータと、ヘッド移動機構の移動部材に設けられ、ベース部材に対する移動部材の移動によって部品供給部と基板位置決め部により位置決めされた基板との間を移動して部品供給部から供給される部品のピックアップと基板上への部品の装着とを繰り返し実行する装着ヘッドと、ヘッド移動機構のベース部材の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路と、エア通路内でエアを流通させるエア流通手段とを備えた。
本発明では、装着ヘッドを部品供給部と基板の間で移動させるヘッド移動機構のベース部材の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路内にエアを供給することにより、ヘッド移動機構の移動部材の可動子に備えられたコイルの発熱により生じた熱をベース部材の全体に拡散させて均一に行き渡らせるようになっているので、コイルの発熱によりヘッド移動機構のベース部材に局部的な熱変形が生じることを防止でき、装着ヘッドの位置決め精度の低下を抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2に示す部品実装機1は、図示しない半田印刷機や検査機、リフロー炉等を含む部品実装ラインに組み込まれて使用され、カバー部材2により覆われた基台3上に基板位置決め部としての基板搬送路4、部品供給部としての複数のパーツフィーダ5、XYロボットから成るヘッド移動機構6、ヘッド移動機構6を介して基台3に対して互いに独立して移動自在に設けられた部品装着部としての2つの装着ヘッド7を備えている。基板搬送路4は一対のベルトコンベアから成り、上流側の装置(例えば半田印刷機)より受け取った基板Pbを水平面内方向に搬送(搬入)して(図1中に示す矢印A)、基台3の中央の作業位置(図1に示す位置)に位置決めする。以下、説明の便宜上、基板搬送路4による基板Pbの搬送方向をX軸方向とし、X軸方向と直交する水平面内方向をY軸方向とする。また、上下方向をZ軸方向とする。
図1及び図2において、複数のパーツフィーダ5は基板搬送路4を挟んでY軸方向に対向する基台3の端部領域にX軸方向に並んで装着されている。これら複数のパーツフィーダ5はオペレータ(図示せず)によって床面上を運転操作される台車Cに保持されており、オペレータが台車Cを基台3に結合させることによって、複数のパーツフィーダ5が一括して基台3に装着される。基台3に装着された各パーツフィーダ5は、基台3の中央部側(基板搬送路4側)の端部に設けられた部品供給口5aに、基板Pbに装着すべき部品Ptを連続的に供給する。
図1及び図2において、2つの装着ヘッド7はそれぞれヘッド移動機構6によって水平面内で移動自在であり、各装着ヘッド7は下方に延びた複数の吸着ノズル7aを昇降及び上下軸(Z軸)回り回転自在に備えている(図3も参照)。ヘッド移動機構6は、基台3
上に両端が固定され、基板搬送路4を跨ぐようにY軸方向に延びて設けられたビーム状のY軸テーブル11(ベース部材)と、一端側がY軸テーブル11に支持されてX軸方向に延びたビーム状の2つのX軸テーブル12(移動部材)と、各X軸テーブル12に沿って移動自在に設けられた2つの移動ステージ13から成っており、2つの移動ステージ13にはそれぞれ上記2つの装着ヘッド7がひとつずつ取り付けられている。
上に両端が固定され、基板搬送路4を跨ぐようにY軸方向に延びて設けられたビーム状のY軸テーブル11(ベース部材)と、一端側がY軸テーブル11に支持されてX軸方向に延びたビーム状の2つのX軸テーブル12(移動部材)と、各X軸テーブル12に沿って移動自在に設けられた2つの移動ステージ13から成っており、2つの移動ステージ13にはそれぞれ上記2つの装着ヘッド7がひとつずつ取り付けられている。
各X軸テーブル12はその一端部に設けられたプレート部材12aがY軸テーブル11の一端側から他端側に(すなわちY軸方向に)延びて設けられた上下のガイドレール11aにスライド自在に取り付けられており、各移動ステージ13は各X軸テーブル12の一端側から他端側に(すなわちX軸方向に)に延びて設けられた上下のガイドレール12bにスライド自在に取り付けられている。
図3において、Y軸テーブル11には、前述の上下のガイドレール11aと平行に延びた上下の固定子14aが設けられており、各X軸テーブル12の一端部に設けられた前述のプレート部材12aには、上下の固定子14aの間に位置する可動子14bが設けられている。固定子14aは永久磁石から成るとともに、各可動子14bはそれぞれコイルCL1を備えて成り、固定子14aと各可動子14bはそれぞれ第1のリニアモータ14(図4)を構成している。各可動子14bが備えるコイルCL1への通電制御によりコイルCL1の磁極切り替えを行うと、その可動子14bは固定子14aに対して相対移動し、X軸テーブル12がY軸テーブル11に沿ってY軸方向に移動する。
また、図3及び図2の拡大図に示すように、X軸テーブル12には、前述の上下のガイドレール12bと平行に延びた上下の固定子15aが設けられており、各移動ステージ13にはこれら上下の固定子15aの間に位置する可動子15bが設けられている。各固定子15aは永久磁石、各可動子15bはそれぞれコイルCL2を備えて成り、各固定子15aと各可動子15bはそれぞれ第2のリニアモータ15(図4)を構成している。各可動子15bが備えるコイルCL2への通電制御によりコイルCL2の磁極切り替えを行うと、その可動子15bは固定子15aに対して相対移動し、移動ステージ13がX軸テーブル12に沿ってX軸方向に移動する。
図3に示すように、Y軸テーブル11と上下の固定子14aそれぞれとの間には、Y軸テーブル11の一端側から他端側に貫通して(すなわちY軸方向に貫通して)延びたエア通路16が設けられており(図2も参照)、Y軸テーブル11のY軸方向の両端部には、エア通路16内でエアを流通させるエア流通手段としての一対のファン(エア送り込み用ファン17a及びエア吸い出し用ファン17b)が設けられている(図1も参照)。ここで、エア送り込み用ファン17aは部品実装機1の周囲のエアをエア通路16内に送り込む機能を有し、エア吸い出し用ファン17bはエア通路16内のエアを外部に吸い出す機能を有する。エア送り込み用ファン17a及びエア吸い出し用ファン17bのそれぞれには風導管17dが設けられており(図1及び図2)、エア通路16内へのエアを送り込みとエア通路16内のエアの吸い出しを効率よく行うことができるようになっている。
図1及び図2において、ヘッド移動機構6が備える2つの移動ステージ13のそれぞれには、撮像視野を下方に向けた基板カメラ19が設けられており、基台3上の基板搬送路4を挟む両領域には、撮像視野を上方に向けた部品カメラ20が設けられている。
基板搬送路4による基板Pbの搬送及び位置決め動作は、部品実装機1が備える制御装置30の作業実行制御部30a(図4)が図示しないアクチュエータ等から成る基板搬送路駆動部31(図4)の作動制御を行うことによってなされ、各パーツフィーダ5による部品供給口5aへの部品Ptの供給動作は、制御装置30の作業実行制御部30aが図示しないアクチュエータ等から成るパーツフィーダ駆動部32(図4)の作動制御を行うこ
とによってなされる。
とによってなされる。
ヘッド移動機構6による各装着ヘッド7の水平面内での移動動作は、制御装置30の作業実行制御部30aが第1のリニアモータ14の作動制御(Y軸テーブル11に対する各X軸テーブル12のY軸方向への移動)と第2のリニアモータ15の作動制御(各X軸テーブル12に対する各移動ステージ13のX軸方向への移動)を行うことによってなされ、各吸着ノズル7aの装着ヘッド7に対する昇降及び上下軸回りの回転動作は、制御装置30の作業実行制御部30aが図示しないアクチュエータ等から成るノズル駆動部33(図4)の作動制御を行うことによってなされる。また、各吸着ノズル7aによる部品Ptの吸着及び離脱動作は、制御装置30の作業実行制御部30aが図示しないアクチュエータ等から成る真空圧供給部34(図4)の作動制御を行うことによってなされる。
基板カメラ19及び部品カメラ20による撮像動作は、制御装置30の作業実行制御部30aが基板カメラ19及び部品カメラ20の作動制御を行うことによってなされ(図4)、基板カメラ19及び部品カメラ20の撮像動作によって取得された画像データは記憶部35(図4)に取り込まれて記憶され、制御装置30が備える画像認識部30bにおいて画像認識される。また、一対のファン(エア送り込み用ファン17a及びエア吸い出し用ファン17b)のエア通路16内へのエアの送り出し及びエア通路16からのエアの吸い出し動作(すなわちエア通路16内でのエアの流通動作)は、制御装置30の作業実行制御部30aが図示しないアクチュエータ等から成るファン駆動部36(図4)の作動制御を行うことによってなされる。
このような構成の部品実装機1により上流側の装置(例えば半田印刷機)から搬出された基板Pbに部品Ptを装着する工程(部品Ptの装着工程)を実行する場合、制御装置30の作業実行制御部30aは、基板搬送路4を作動させてその基板Pbを受け取り、X軸方向に搬送(搬入)して、作業位置に位置決めする(図5のステップST1)。この基板Pbの位置決め時には、基板Pbに設けられた基板マーク(図示せず)の上方に基板カメラ19を(装着ヘッド7を)移動させて基板マークを撮像し、得られた画像を画像認識部30bに画像認識させることによって、基板Pbの位置ずれ(基板Pbの正規の作業位置からの位置ずれ)を算出する。
制御装置30の作業実行制御部30aは、基板Pbの位置ずれを算出したら、部品Ptを基板Pb上に装着する動作(部品装着動作)を繰り返し実行する。この部品装着動作では、制御装置30の作業実行制御部30aは先ず、装着ヘッド7をパーツフィーダ5の上方に移動させ、吸着ノズル7aをパーツフィーダ5の部品供給口5aの直上に位置させる。そして、吸着ノズル7aを装着ヘッド7に対して下降させて部品供給口5aに供給されている部品Ptに接触させる。制御装置30の作業実行制御部30aは、吸着ノズル7aが部品Ptに接触したところで吸着ノズル7a内に真空圧を供給し、吸着ノズル7aに部品Ptを吸着させてから、吸着ノズル7aを上昇させる。これにより吸着ノズル7aに部品Ptがピックアップされる(図5のステップST2)。
制御装置30の作業実行制御部30aは、上記のような吸着ノズル7aに部品Ptをピックアップさせる動作を装着ヘッド7が備える各吸着ノズル7aについて行ったら、装着ヘッド7を基板Pb側に移動させながら、各吸着ノズル7aに吸着させた部品Ptが順次部品カメラ20の上方を通過するようにする。そして、部品カメラ20に各部品Ptの撮像を行わせ、部品カメラ20が撮像した各部品Ptの画像データを記憶部35に取り込んで画像認識部30bに画像認識を行わせる(図5のステップST3)。制御装置30の作業実行制御部30aは、画像認識部30bによる画像認識結果に基づいて、部品Ptの異常(変形や欠損など)の有無を検査するとともに、部品Ptの吸着ノズル7aに対する位置ずれ(吸着ずれ)を算出する。
制御装置30の作業実行制御部30aは、装着ヘッド7を基板Pbの上方に移動させたら、吸着ノズル7aに吸着させた部品Ptを基板Pb上の目標装着位置(この目標装着位置にある図示しない電極上には半田印刷機によって半田が印刷されている)の直上に位置させ、吸着ノズル7aを装着ヘッド7に対して下降させて部品Ptを基板Pb上の目標装着位置に接触させる。制御装置30の作業実行制御部30aは、部品Ptが基板Pbに接触したところで吸着ノズル7aへの真空圧の供給を遮断し、吸着ノズル7aから部品Ptを離脱させてから、吸着ノズル7aを上昇させる。これにより、部品Ptが基板Pb上に装着される(図5のステップST4)。なお、部品Ptを基板Pb上に装着するときには、ステップST1で算出した基板Pbの位置ずれとステップST3で算出した部品Ptの吸着ずれが修正されるように、基板Pbに対する吸着ノズル7aの位置補正(回転補正を含む)を行うようにする。
制御装置30の作業実行制御部30aは、吸着ノズル7aに吸着させた部品Ptを基板Pb上の目標装着位置に装着する部品装着動作を装着ヘッド7が備える各吸着ノズル7aについて行ったら、現在部品Ptの装着を行っている基板Pbについて、全ての部品装着が終了したかどうかの判断を行う(図5のステップST5)。そして、その結果、全ての部品装着が終了していなかったときにはステップST2に戻ってまだ基板Pbに装着していない部品Ptについての部品装着動作を実行し、全ての部品装着が終了していたときには基板搬送路4を作動させて、下流側の装置である他の部品実装機や検査機、リフロー炉等に基板Pbを搬出する(図5のステップST6)。
部品実装機1は上記手順により部品Ptの装着工程を実行するが、その間、制御装置30の作業実行制御部30aは一対のファン(エア送り込み用ファン17a及びエア吸い出し用ファン17b)を作動させ、エア送り込み用ファン17aが取り込んでエア通路16内に送り込んだエア(図1及び図2中に示す矢印W1)が、エア通路16を抜けて、エア吸い出し用ファン17bにより外部に吸い出される(図1及び図2中に示す矢印W2)ようにすることによって、エア通路16内でエアが常時流通するようにする。
上述のように、一連の部品Ptの装着工程では、装着ヘッド7をパーツフィーダ5の上方位置と基板Pbの上方位置でそれぞれ一時的に停止させつつ両位置間を往復移動するようになっており、装着ヘッド7の往復移動はY軸テーブル11に対するX軸テーブル12の移動によってなされること、及び、X軸テーブル12の一端部に設けられたプレート部材12aに取り付けられた可動子14bは発熱源であることから、Y軸テーブル11は上記二位置が局所的に高熱となり、局部的な熱変形が生じて装着ヘッド7の位置決め精度が低下するところであるが、エア通路16内でエアが流通するようにすることにより、X軸テーブル12側のコイルCL1の発熱により生じた熱をY軸テーブル11の全体に拡散させて均一に行き渡らせることができ、Y軸テーブル11に局部的な熱変形が生じることを防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態における部品実装機1は、基台3と、基台3上に設けられて基板Pbの搬送及び位置決めを行う基板位置決め部としての基板搬送路4と、部品Ptの供給を行う部品供給部としてのパーツフィーダ5と、基台3上に水平面内方向に延びて設けられたビーム状のベース部材としてのY軸テーブル11及びY軸テーブル11に沿って移動自在に設けられた移動部材としてのX軸テーブル12を備えて成るヘッド移動機構6と、ヘッド移動機構6のY軸テーブル11の水平面内方向の一端側から他端側に延びて設けられた固定子14a及びヘッド移動機構6のX軸テーブル12に設けられた可動子14bから成り、可動子14bに備えられたコイルCL1の磁極切り替えがなされて可動子14bが固定子14aに対して相対移動することによりX軸テーブル12をY軸テーブル11上で移動させる第1のリニアモータ14と、ヘッド移動機構6のX軸テーブル
12に設けられ、Y軸テーブル11に対するX軸テーブル12の移動によってパーツフィーダ5と基板搬送路4により位置決めされた基板Pbとの間を移動してパーツフィーダ5から供給される部品Ptのピックアップと基板Pb上へ部品Ptの装着とを繰り返し実行する装着ヘッド7と、ヘッド移動機構6のY軸テーブル11の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路16と、エア通路16内でエアを流通させるエア流通手段としての一対のファン(エア送り込み用ファン17a及びエア吸い出し用ファン17b)を備えたものとなっている。
12に設けられ、Y軸テーブル11に対するX軸テーブル12の移動によってパーツフィーダ5と基板搬送路4により位置決めされた基板Pbとの間を移動してパーツフィーダ5から供給される部品Ptのピックアップと基板Pb上へ部品Ptの装着とを繰り返し実行する装着ヘッド7と、ヘッド移動機構6のY軸テーブル11の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路16と、エア通路16内でエアを流通させるエア流通手段としての一対のファン(エア送り込み用ファン17a及びエア吸い出し用ファン17b)を備えたものとなっている。
本実施の形態における部品実装機1では、装着ヘッド7をパーツフィーダ5と基板Pbとの間で移動させるヘッド移動機構6のベース部材であるY軸テーブル11の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路16内にエアを供給することにより、ヘッド移動機構6の移動部材であるX軸テーブル12の可動子14bに備えられたコイルCL1の発熱により生じた熱をY軸テーブル11の全体に拡散させて均一に行き渡らせるようになっているので、コイルCL1の発熱によりヘッド移動機構6のY軸テーブル11に局部的な熱変形が生じることを防止でき、装着ヘッド7の位置決め精度の低下を抑えることができる。
ここで、上述の説明では、エア通路16内でエアを流通させるエア流通手段は、部品実装機1の周囲のエアをエア通路16内に送り込む機能を有するエア送り込み用ファン17aとエア通路16内のエアを外部に吸い出す機能を有するエア吸い出し用ファン17bから成るものであったが、エア通路16内でエアを流通させることができるのであれば他の構成のものでもよく、例えば圧縮空気をエア通路16に送り出す装置によってもよい。また、エア通路16はY軸テーブル11をその一端側から他端側に延びて設けられていればよく、必ずしもY軸テーブル11を一端側から他端側に貫通して延びていなくてもよい。上述の説明のように、エア流通手段に一対のファン(エア送り込み用ファン17aとエア吸い出し用ファン17b)を用いるのであればエア通路16はY軸テーブル11の一端側から他端側に貫通して延びたものが好ましいが、エア流通手段に圧縮空気を供給するものを用いるのであれば、エア通路16を一端側から他端側に延びて再び一端側に戻ってくる「U」字形状のものとすることもできる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されない。例えば、上述の実施の形態では、装着ヘッド7をパーツフィーダ5と基板Pbとの間で移動させるヘッド移動機構6は、基台3上に水平面内方向に延びて設けられたビーム状のベース部材としてのY軸テーブル11及びY軸テーブル11に沿って移動自在に設けられた移動部材としてのX軸テーブル12のほか、X軸テーブル12に沿って移動自在に設けられた移動ステージ13を備えて成るものであったが、ヘッド移動機構6は最小限、基台3上に水平面内方向に延びて設けられたビーム状のベース部材と、このベース部材に沿って移動自在に設けられた移動部材を備えていればよい。
また、本発明は、上述の実施の形態における部品実装機1が備えるヘッド移動機構6において、X軸テーブル12をベース部材、移動ステージ13を移動部材とした場合においても適用することが可能であり、X軸テーブル12の一端側から他端側に(すなわちX軸方向に)延びたエア通路を設けるととともに、そのエア通路内でエアを流通させるエア流通手段を設けるようにすれば、移動部材である移動ステージ13が備えるコイルCL2の発熱により生じた熱をX軸テーブル12の全体に拡散させて均一に行き渡らせることができ、X軸テーブル12に局部的な熱変形が生じることを防止して、装着ヘッド7の位置決め精度の低下をより効果的に防止することができるようになる。
リニアモータの可動子が備えるコイルの発熱によりヘッド移動機構のベース部材に局部的な熱変形が生じることを防止して装着ヘッドの位置決め精度の低下を抑えることができ
るようにした部品実装機を提供する。
るようにした部品実装機を提供する。
1 部品実装機
3 基台
4 基板搬送路(基板位置決め部)
5 パーツフィーダ(部品供給部)
6 ヘッド移動機構
7 装着ヘッド
11 Y軸テーブル(ベース部材)
12 X軸テーブル(移動部材)
14 第1のリニアモータ(リニアモータ)
14a 固定子
14b 可動子
16 エア通路
17a エア送り込み用ファン(エア流通手段)
17b エア吸い出し用ファン(エア流通手段)
CL1 コイル
Pt 部品
Pb 基板
3 基台
4 基板搬送路(基板位置決め部)
5 パーツフィーダ(部品供給部)
6 ヘッド移動機構
7 装着ヘッド
11 Y軸テーブル(ベース部材)
12 X軸テーブル(移動部材)
14 第1のリニアモータ(リニアモータ)
14a 固定子
14b 可動子
16 エア通路
17a エア送り込み用ファン(エア流通手段)
17b エア吸い出し用ファン(エア流通手段)
CL1 コイル
Pt 部品
Pb 基板
Claims (1)
- 基台と、
基台上に設けられて基板の搬送及び位置決めを行う基板位置決め部と、
部品の供給を行う部品供給部と、
水平面内方向に延びて設けられたビーム状のベース部材及びベース部材に沿って移動自在に設けられた移動部材を備えて成るヘッド移動機構と、
ヘッド移動機構のベース部材の水平面内方向の一端側から他端側に延びて設けられた固定子及びヘッド移動機構の移動部材に設けられた可動子から成り、可動子に備えられたコイルの磁極切り替えがなされて可動子が固定子に対して相対移動することにより移動部材をベース部材上で移動させるリニアモータと、
ヘッド移動機構の移動部材に設けられ、ベース部材に対する移動部材の移動によって部品供給部と基板位置決め部により位置決めされた基板との間を移動して部品供給部から供給される部品のピックアップと基板上への部品の装着とを繰り返し実行する装着ヘッドと、
ヘッド移動機構のベース部材の一端側から他端側に延びて設けられたエア通路と、
エア通路内でエアを流通させるエア流通手段とを備えたことを特徴とする部品実装機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009256731A JP2011103316A (ja) | 2009-11-10 | 2009-11-10 | 部品実装機 |
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JP (1) | JP2011103316A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013190613A1 (ja) * | 2012-06-18 | 2013-12-27 | ヤマハ発動機株式会社 | 部品実装機 |
JP2017123443A (ja) * | 2016-01-08 | 2017-07-13 | ヤマハ発動機株式会社 | 表面実装機 |
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2009
- 2009-11-10 JP JP2009256731A patent/JP2011103316A/ja active Pending
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