JP2011103089A - 多孔質体に充填された樹脂中に発生するボイド体積変化の予測方法及び多孔質体内の樹脂材料の流動解析方法 - Google Patents

多孔質体に充填された樹脂中に発生するボイド体積変化の予測方法及び多孔質体内の樹脂材料の流動解析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】解析を用いたボイドを防止できる条件の選定により絶縁破壊を防止する。
【解決手段】固体部材を加熱した場合のガス発生量またはモル数の時間変化についてのデータベースを予め実験的に構築し、部材からのガス発生量,ガスの比熱比を解析の入力として用いて、固体の部材を加熱した場合の樹脂中のボイド発生を解析で予測することにより、ボイドを防止できる条件の選定を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体部材と接した状態で、樹脂材料または多孔質体に充填された樹脂材料が配置されており、前記固体部材または多孔質体または樹脂材料を昇温する場合のガス発生による樹脂材料内の空隙部分であるボイドの体積変化の予測方法及び多孔質体内の樹脂材料の流動解析方法に関する。
固体部材と接した状態の樹脂材料中に発生するボイドは、過熱した時に固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生するガスが原因となる場合がある。前記固体部材または多孔質体または樹脂材料を加熱した場合のガス発生量またはモル数の時間変化についてのデータベースを予め実験的に構築し、解析の入力として用いることにより、前記固体部材などを加熱した場合の樹脂中のボイド体積の変化を解析で予測することができる。
また、前記固体部材に接するガラス繊維などの繊維間隙間を有する多孔質体に樹脂が充填されている場合に、繊維層をそのままの形状で解析モデル化することは、モデル化時間、計算時間が長くなる問題がある。従って、多孔質体に樹脂が流れる場合には、樹脂材料の粘度と断面固有抵抗値を含む関数である多孔質体の流動抵抗係数を用いて計算する。この際に、繊維層の寸法が最も小さい肉厚方向と、肉厚方向と直行する方向では、多孔質の断面固有抵抗値が異なることがあり、解析上で多孔質体の肉厚方向を算出し、肉厚方向と、肉厚方向と直行する方向の固体固有抵抗値を別々に入力する。
樹脂材料の流動解析方法に関する特許文献としては、例えば、特許文献1、特許文献2が知られている。特許文献1には、多孔質内の樹脂流動に関して、3次元方向の圧力損失を前記断面固有抵抗値と粘度、速度、流動距離の積として入力した計算方法についての技術が開示されている。しかし、多孔質体内に発生するボイド体積の計算方法については、記述されていない。また、多孔質体の断面固有抵抗値に関しても3次元方向の個別の値を設定できるが、多孔質体の肉厚方向を算出し、肉厚方向の断面固有抵抗値を入力することはできない。
また、特許文献2には、樹脂材料の温度変化に対応して粘度が変化した場合に、樹脂中に充填されている粒子と樹脂材料の流動解析方法が開示されているが、樹脂中に発生するボイド体積の計算方法に関しては記述されていない。
特開2008−230089号公報 国際公開2008/044571号公報
絶縁層を形成する樹脂中にボイドが発生する場合には、高い電圧をかけると絶縁破壊により放電が生じるなどの問題が生じる。ボイド発生の原因は、樹脂と接して配置される有機物を含む固体の部材、または絶縁層である多孔質体、または樹脂材料を加熱したときに発生するガスがボイドの原因となることがある。これらのガス発生によるボイド発生を防止するためには、加熱プロセス条件の変更、固体部材または多孔質体の材質の変更、樹脂の材質や粘度変化などの物性値の変更、成形前の予備乾燥の条件を検討することが必要となる。しかし、これらの内容を実験的に検討することは、コストが高く、開発期間が長くなる問題が生じる。
従って、固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生するガスによるボイドを予測できる解析技術の開発が課題であり、本解析技術を用いて、ボイドを防止できる条件を選定することが必要となる。
上記課題を解決するため、本発明では、汎用流体解析プログラム(FLOW−3D FLOW SCIENCE社)を用いることにより、固体部材または多孔質体または樹脂材料を加熱した場合のガス発生量またはモル数の時間変化についてのデータベースを予め実験的に構築し、解析の入力として用いることにより、加熱した場合の樹脂中のボイド発生を解析で予測することができる。
このとき、粘度の樹脂温度を含む関数式を入力し、固体の部材と接する樹脂材料の昇温による樹脂粘度変化を計算し、固体の部材から発生するガス体積の変化を計算する。即ち、樹脂粘度が上昇した状態で、固体の部材からガスが発生しても、ボイドの体積は自由には増加できず、ボイド内の圧力が上昇する結果が得られる。
また、固体の部材と固体の部材に接するガラスなどの繊維層における繊維間の隙間に樹脂が充填されている場合には、繊維層を多孔質体として設定し、多孔質体内に樹脂を設定する。多孔質体の流動抵抗係数として断面固有抵抗値と粘度を含む関数を計算し、前記多孔質体の流動抵抗係数と樹脂の流動速度と密度との積を流動抵抗による単位体積当りの外力として計算する。
ここで、多孔質体の断面固有抵抗値が大きい場合には、粘度が上昇したときと同様に、ボイドの体積は大きくは成長できず、ボイド内の圧力が上昇する結果が得られる。
また、多孔質体内部からの垂線寸法が最も小さくなる肉厚方向と、肉厚方向と直行する方向では、多孔質体の断面固有抵抗値が異なることがあり、解析上で多孔質体の肉厚方向を算出し、肉厚方向と、肉厚方向と直行する方向の固体固有抵抗値を別々に入力して計算するものとする。
本発明によれば、絶縁層を形成する樹脂中のボイド体積の予測方法として、樹脂と接して配置される有機物を含む固体部材、または絶縁層である多孔質体、または樹脂材料を加熱したときに発生するガスによるボイド体積の変化を計算で算出することができる。本計算方法を用いることにより、前記固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生するガスによって樹脂中に発生するボイド体積を規定値の範囲内とするための加熱プロセス条件の変更、固体の部材の材質の変更、樹脂粘度変化などの樹脂物性値を解析上で予測することが可能となる。
図1は多孔質体に充填された樹脂中のボイド体積の増加過程である。 図2は流動解析を行うハードウェア構成図である。 図3はフローチャート1である。 図4はガス発生量の時間変化のデータベースである。 図5はフローチャート2である。 図6は多孔質体の形状である。 図7は多孔質体のXZ断面形状である。 図8は解析に用いた形状である。 図9は入力した固体部材の温度の時間変化 図10は固体部材の温度の時間変化である。 図11はボイド体積変化の時間変化(YZ平面)である。 図12はボイド内圧力の時間変化である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る実施の形態について説明する。まず、解析対象となる成形工程を、図1を用いて説明する。初期状態(a)では、固体部材4と接した状態で、樹脂材料3と多孔質体5に充填された樹脂材料2が配置されており、多孔質体5に充填された樹脂材料2中に、初期の空隙部分である初期ボイド1がある。
固体部材4を含む樹脂材料3と多孔質体5に充填された樹脂材料2を昇温した場合に、樹脂内のボイド1体積が増加した状態を(b)に示す。ここで、固体部材4が有機材料や水分を含む場合には、昇温により固体部材4から発生したガスによってボイド1体積が増加する。また、多孔質体5または樹脂材料2を昇温した場合に、ガスが発生し、ボイド1堆積が増加することもある。但し、樹脂粘度が高い場合にはボイド1体積は自由に増加することはできない。従って、ボイド1体積の増加は、主に有機材料を含む固体部材4などからのガス発生、および樹脂粘度の変化によって決まる。
ここで、多孔質体5のモデル形状を(c)に示す。このように、多孔質体5は複数の管6を有し、管6中に樹脂が充填されるモデル形状とする。なお、(c)の多孔質体5の管6中の樹脂が流動する解析では、多孔質体5での樹脂材料3の流動抵抗係数を断面固有抵抗値と粘度を含む関数として入力して計算を行う。
多孔質体5の流動抵抗係数Kの式の一例として、多孔質体の断面固有抵抗値をβ、樹脂粘度をηとしたときに、式(16)で算出される値を入力することができる。
K=η・β (16)
なお、多孔質体5の材質は、ガラス繊維、マイカ繊維などを用いることができ、樹脂材料3はエポキシ、フェノールなどの熱硬化性樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレンなどの熱可塑性樹脂を用いることができる。
[解析システムの構成]
次に、ボイド体積変化と樹脂材料3の流動過程を予測するために用いる解析システムについて説明する。解析システムは、図2示すハードウェア構成で後述する図3、5のフローを備えたソフトウェアが実行されることにより機能する。
具体的には、計算装置6、記録装置10(ハードディスク、MOなど)を備えた計算装置7、この2つの計算装置を繋ぐLAN8、計算装置7が備える表示装置9を備えている。また、計算装置14で作成したCADデータを、LAN8を介して計算装置7に転送するように構成しても良い。計算装置7に転送されたCADデータを、計算装置7の記録装置10(ハードディスク、MOなど)に記録して利用することもできる。
計算装置7は図3、5で示すフローチャートに従って計算を実行し、結果を記録装置10に記録した後、表示装置9に結果を表示する。図示してはいないが、計算装置6及び7には、当然キーボードやマウス等の入力デバイスを備えている。
[フローチャート]
次に、図3のフローチャートに沿って解析プログラムの処理を説明する。
まず、モデル形状作成ステップ1001では、オペレータによって入力装置を介して特定された解析対象モデル、つまり、脂材料が充填されている多孔質体5の形状、多孔質体5と接して樹脂材料3が充填されている空間の形状、樹脂の流動領域に接する固体部材4のデータを記憶装置10から読み出す。
次に、3次元ソリッド要素作成のステップ1002では、モデル形状作成ステップ1001で読み込んだデータの形状を複数の特定空間(3次元ソリッドの有限要素)に分解し、有限要素の形状データを作成する。
次に、物性値入カステップ1003では、解析を行う材料の物性値である樹脂材料3の密度、熱伝導率、比熱、初期温度、発熱式(式7)〜(式11)、粘度式(式12)〜(式15)、多孔質体5の開口率、多孔質体5の断面固有抵抗値、多孔質体5の密度、比熱、熱伝導率を含む物性値を入力するように、オペレータに催促する表示を行い、入力装置からこれらのデータを受け付ける。
なお、A:反応率、t:時間、T:温度、dA/dt:反応速度、K1,K2:温度の関数となる係数、N,M,Ka,Ea,Kb,Eb:材料固有の係数、Q:任意時刻までの発熱量、Qo:反応終了時までの総発熱量、dQ/dt:発熱速度、η:粘度、η0:初期粘度、t:時間、tO:ゲル化時間、T:温度、a、b、d、e、f、g:材料固有の定数を示す。
次に、ステップ1010において、実験での測定により構築した固体部材4または多孔質体5または樹脂材料2から発生する単一のガス体積または複数ガスの体積合計値の時間変化、単一または複合ガスの比熱比を入力するように、オペレータに催促する表示を行い、入力装置からデータを受け付ける。
ここで、ガス発生量の時間変化のデータベースを図4に示す。ここでは、実験的に測定した固体部材4の複数ガスの単位重量当りの体積の時間変化を示す。
また、比熱比については、複数ガスの平均値、または、複数ガスの体積比から求めた比熱比の時間変化を入力するものとする。
次に、図3の境界条件、成形条件入力ステップ1004において、樹脂の流動領域に接する固体部材4、多孔質体5の初期温度、樹脂材料3の初期温度、固体部材4の温度変化、解析対象の境界圧力を含む境界条件、樹脂中の初期ボイド1の体積、圧力を入力するように、オペレータに催促する表示を行い、入力装置からデータを受け付ける。
次に、オペレータからの解析開始の指示と初期時間増分および解析終了時間tendを受け付ける。
なお、解析は微小な時間を増加させて、それぞれの時間ステップごとの変化を計算するものであり、時間増分とは、時間ステップの間隔を示す。
ステップ1005として、この指示に基づいて、記録装置に格納された連続の式(3)およびナピエストークスの式(4)、エネルギ保存式(5)を呼び出し、これまで入力を受け付けた、初期時間増分、発熱式(式7)〜(式11)、粘度式(式12)〜(式15)を含む樹脂材料3の物性値、多孔質体5の断面固有抵抗値を含む物性値、固体部材4の温度変化を含む境界条件、固体部材4から発生するガス体積の時間変化を含むデータベースを代入し、固体部材4の温度変化に伴う樹脂材料3の温度変化、粘度、固体部材4からのガス発生によるボイド1体積変化を含む内容を計算する。この計算結果を有限要素の位置と対応つけて記憶装置に保存する。
ここで、:流速、P:圧力、ρ:密度、G:重力加速度、:粘度、C:比熱、K:熱伝導率、T:温度、Q:発熱量、γ:せん断速度、K:多孔質体5の流動抵抗係数(式(16)より、K=η・β)を示している。
解析の初期時間増分(第一ステップ)においては、初期時間をt0とし、時間増分Δt1=t1−t0とし、初期時間t0における圧力P0、体積V0の初期ボイド1について、ステップ1010で入力した固体部材4から発生するガス体積の時間変化から、初期時間増分において発生するガス体積dV1を求め、初期時間増分においては、樹脂温度は平均温度T1(一定)を用いて、ボイド1温度は樹脂温度と等しいとする。
ボイド1体積がV0で変化しない場合のボイド1内圧力P0+dP1を、式(1)を用いて、P0(V0+dV1)^γ=( P0+dP1)V0^γより算出する。
また、同様に式(1)を用いて、初期時間増分において、(P0+dP1)V0^γ=P1V1^γにより、t=t1におけるボイド1の圧力P1,体積V1を流体解析により算出すると共に、ボイド1の体積変化に伴う樹脂流動の計算を行う。
図3のステップ1006において、計算の収束判定を行う。収束の判定手法は、例えば、速度と要素長の比が、あらかじめ定めておいた範囲内にある場合を収束として判定する。収束しない場合には、ステップ1005における計算を繰り返し、所定の繰返し数でも収束しない場合には、ステップ1001〜1004のいずれかに戻る。ステップ1001〜1004のいずれかに戻る際には、オペレータに入力を促し、どのステップに戻るかを決める。
計算が収束した場合には、ステップ1007において、解析における時間が設定した解析終了時間tendよりも短いかの判定を行い、判定がNOの場合は解析を終了させ、判定がYESの場合には、ステップ1005の計算に戻り、次の時間ステップの計算を行う。
ステップ1005における計算の第二ステップにおいては、時間増分Δt2=t2−t1とし、第一ステップの計算結果からt=t1におけるボイド圧力P1、ボイド体積V1を入力し、時間増分Δt2において、ボイド体積がt1におけるV1(一定)とし、前記入力した固体の部材から発生するガス体積の時間変化から、この時間領域において発生するガス体積dV2を算出する。
時間増分Δt2において、平均温度T2(一定)とし、ボイド体積がV1で変化しない場合のボイド内圧力P1+dP2を式(1)によりP1(V1+dV2)^γ=( P1+dP2)V1^γより算出する。
同様に式(1)を用いて、時間増分Δt2において、(P1+dP2)V1^γ=P2V2^γにより、t=t2におけるボイド1の圧力P2,ボイド1の体積V2を流体解析により算出すると共に、ボイド1の体積変化に伴う樹脂流動の計算を行う。
ステップ1006において、計算の収束判定を行い、収束しない場合には、ステップ1005における計算を繰り返すか、ステップ1001〜1004のいずれかに戻る。ステップ1001〜1004のいずれかに戻る際には、オペレータに入力を促し、どのステップに戻るかを決める。
計算が収束した場合には、解析における時間が設定した解析終了時間tendに到達するまで、ステップ1005の計算を繰返し、ステップ1007において、解析における時間が設定した解析終了時間tendに到達した時間で解析を終了させる。
なお、ステップ1010における入力条件として、図4に示すように昇温時の固体部材4の単位重量あたりに発生するガス体積の時間変化を示したが、固体部材4の重量に対応したガス体積の時間変化、または固体部材4の単位体積当りの発生するガス体積の時間変化、樹脂材料3または多孔質体5から発生するガス体積の時間変化を加えた値などを入力することができる。
また、発生するガスの比熱比に関しては、複数ガスの場合には、複数ガスの昇温プロセスのある時間範囲tn1〜tn2において固体部材4から発生するn種類のガスの比熱比がγ11、γ12、‥‥、γ1nであり、固体の部材から発生するn種のガスの体積がV11,V12,‥‥,V1nである場合に、時間範囲tn1〜tn2における固体の部材から発生するガス全体の比熱比γ1aが、式(6)で表される。
式(6)で算出した固体の部材から発生するガス全体の比熱比の時間変化を入力し、計算の各タイムステップにおいて用いることができるものとする。
また、発熱式は(式7)〜(式11)に限定されるものではなく、樹脂材料3の反応率を含む任意の関数を用いることができる。
また、粘度式は(式12)〜(式15)に限定されるものではなく、樹胎材料2の温度または反応率を含む任意の関数を用いることができる。また、収束判定は任意の判定方法を用いることができる。また、3次元の解析だけではなく、2次元の解析もできるものとする。なお、以上の計算は有限要素法または有限体積法または有限差分法を用いて計算を行えるものとする。
また、ステップ1010では固体部材4からのガス発生量のデータベースを入力したが、本発明はこれだけに限定されるものではなく、多孔質体5または樹脂材料2からのガス発生量のデータベースを実験的に構築し、固体部材4からのガス発生量のデータベースに加えて入力することができる。
[フローチャート2]
次に、図5のフローチャートに沿って解析プログラムの処理を説明する。まず、モデル形状作成ステップ2001では、オペレータによって入力装置を介して特定された解析対象モデル、つまり、樹脂材料が充填されている多孔質体5の形状、多孔質体5と接して樹脂材料3が充填されている空間の形状、樹脂の流動領域に接する固体部材4のデータを記憶装置10から読み出す。
次に、3次元ソリッド要素作成のステップ2002では、モデル形状作成ステップ2001で読み込んだデータの形状を複数の特定空間(3次元ソリッドの有限要素)に分解し、有限要素の形状データを作成する。
次に、物性値入カステップ2003では、解析を行う材料の物性値である樹脂材料3の密度、熱伝導率、比熱、初期温度、初期粘度、発熱式(式7)〜(式11)、粘度式(式12)〜(式15)、多孔質体5の開口率、多孔質体5の断面固有抵抗値、多孔質体5の密度、比熱、熱伝導率を含む物性値を入力するように、オペレータに催促する表示を行い、入力装置からこれらのデータを受け付ける。
次に、ステップ2010において、実験での測定により構築した固体部材4から発生する単一ガスのモル数または複数ガスのモル数合計値の時間変化、単一または複合ガスの比熱比を入力するように、オペレータに催促する表示を行い、入力装置からデータを受け付ける。
ここで、固体部材4から発生するモル数の時間変化のデータベースは実験的に測定した複数ガスの単位重量当りのモル数の時間変化を用いる。
また、比熱比については、複数ガスの平均値、または、複数ガスの体積比から求めた比熱比の時間変化を入力するものとする。
次に、境界条件、成形条件入力ステップ2004において、固体部材4の初期温度、樹脂材料3の初期温度、固体部材4の温度変化、解析対象の境界圧力を含む境界条件、樹脂中の初期ボイド1の体積、圧力、温度を入力するように、オペレータに催促する表示を行い、入力装置からデータを受け付ける。
次に、オペレータからの解析開始の指示と初期時間増分および解析終了時間tendを受け付ける。なお、解析は微小な時間を増加させて、それぞれの時間ステップごとの変化を計算するものであり、時間増分とは、時間ステップの間隔を示す。
ステップ2005として、この指示に基づいて、記録装置に格納された連続の式(3)およびナピエストークスの式(4)、エネルギ保存式(5)を呼び出し、これまで入力を受け付けた、初期時間増分、発熱式(式7)〜(式11)、粘度式(式12)〜(式15)を含む樹脂材料3の物性値、多孔質体5の断面固有抵抗値を含む物性値、固体部材4の温度変化を含む境界条件、固体部材4から発生するガス体積の時間変化を含むデータベースを代入し、固体部材4の温度変化に伴う樹脂材料3の温度変化、粘度、固体部材4からのガス発生によるボイド1体積変化を含む内容を計算する。
この計算結果を有限要素の位置と対応つけて記憶装置に保存する。解析の初期時間増分(第一ステップ)においては、初期時間をt0、時間増分Δt1=t1−t0とし、t=t0において圧力P0、体積V0、温度T0の初期ボイド1を設定し、初期の気体モル数n0 は状態方程式(2)を用いて(P0V0= n0 RT0)から算出し、発生する気体の比熱比をγとし、初期時間増分t=t0〜t1において、初期のボイド1体積がt0におけるV0(一定)とし、ステップ2010で入力した固体の部材から発生するガスモル数の時間変化から発生するガスのモル数n1を算出し、初期時間増分においては、樹脂温度は平均温度T1(一定)を用いて、ボイド1温度は樹脂温度と等しいとし、t=t0〜t1において、ボイド1体積がV0で変化しない場合に温度上昇とモル数増加により変化するボイド1内圧力P1を状態方程式(2)を用いて、(P1V0 =( n0+ n1)RT1)より算出する。
t=t0〜t1において、平均温度T1(一定)を用いて、ボイド1の圧力と体積を前記した式(1)を用いて、P1V0^γ=P1’V1^γ からt=t1におけるP1’,V1を流体解析により算出すると共に、ボイド1の体積変化に伴う樹脂流動の計算を行う。
ステップ2006において、計算の収束判定を行う。収束の判定手法は、例えば、速度と要素長の比が、あらかじめ定めておいた範囲内にある場合を収束として判定する。収束しない場合には、ステップ2005における計算を繰り返し、所定の繰返し計算数でも収束しない場合には、ステップ2001〜2004のいずれかに戻る。ステップ2001〜2004のいずれかに戻る際には、オペレータに入力を促し、どのステップに戻るかを決める。
計算が収束した場合には、ステップ2007において、解析における時間が設定した解析終了時間tendよりも短いかの判定を行い、判定がNOの場合は解析を終了させ、判定がYESの場合には、ステップ2005の計算に戻り、次の時間ステップの計算を行う。
ステップ2005における計算の第二ステップにおいては、時間増分Δt2=t2−t1とし、ステップ1から、t=t1における圧力はP1’、体積はV1となり、t=t1〜t2において、ボイド1体積がt1におけるV1(一定)とし、前記入力した固体の部材から発生するガスモル数の時間変化からこの時間領域において発生するモル数n2を算出する。
t=t1〜t2において、ボイド1体積がV1で変化しない場合に温度上昇と気体モル数増加により変化する気泡内圧力P2を式(2)に従って算出する。
t=t1〜t2において、平均温度T2(一定)を用いると、ボイド1の圧力と体積は前記した式(1)を用いて、P2V1^γ=P2’V2^γにより、 t=t2におけるP2’,V2を流体解析により算出すると共に、ボイド1の体積変化に伴う樹脂流動の計算を行う。
ステップ2006において、計算の収束判定を行う。収束の判定手法は、例えば、速度と要素長の比が、あらかじめ定めておいた範囲内にある場合を収束として判定する。収束しない場合には、ステップ2005における計算を繰り返し、所定の繰返し計算数でも収束しない場合には、ステップ2001〜2004のいずれかに戻る。ステップ2001〜2004のいずれかに戻る際には、オペレータに入力を促し、どのステップに戻るかを決める。
計算が収束した場合には、解析における時間が設定した解析終了時間tendに到達するまで、ステップ2005の計算を繰返し、ステップ2007において、解析における時間が設定した解析終了時間tendに到達した時間で解析を終了させる。
なお、ステップ2010における入力条件として、昇温時の固体部材4の単位重量あたりに発生するガスモル数の時間変化を示したが、固体部材4の重量に対応したガス体積の時間変化、または固体部材4の単位体積当りの発生するガスモル数の時間変化などのガス発生量のデータベースを用いることができる。
また、ステップ2010では固体部材4からのガス発生量のデータベースを入力したが、本発明はこれだけに限定されるものではなく、多孔質体5または樹脂材料2からのガス発生量のデータベースを実験的に構築し、固体部材4からのガス発生量のデータベースに加えて入力することができる。
また、発生するガスの比熱比に関しては、前記の式(6)で算出される値を用いることができる。また、発熱式は(式7)〜(式11)に限定されるものではなく、樹脂材料3の反応率を含む任意の関数を用いることができる。
また、粘度式は(式12)〜(式15)に限定されるものではなく、樹胎材料2の温度または反応率を含む任意の関数を用いることができる。また、収束判定は任意の判定方法を用いることができる。また、3次元の解析だけではなく、2次元の解析もできるものとする。なお、以上の計算は有限要素法または有限体積法または有限差分法を用いて計算を行えるものとする。
ここで、図3のフローチャートのステップ1005,図5のフローチャートのステップ2005で入力する多孔質体5の断面固有係数は、各要素から多孔質体5の端部までの垂線が最も短くなる肉厚方向と、それ以外の方向では値が異なる場合がある。これは、多孔質体5は肉厚が薄い形状のテープを積層して形成されているためである。
図6に多孔質体5の形状の一例を示す。図6の平板部分では、z方向の断面固有抵抗値を入力すれば、肉厚方向において断面固有抵抗値が異なる設定が可能となる。しかし、図6の曲面部分では、肉厚方向だけの断面固有抵抗値の設定は困難である。
図6に示す多孔質体5の形状のXZ平面における断面を図7に示す。ここでは、有限で複数の直行ソリッド要素11に分割した形状を表している。
ここで、図7に示すソリッド要素の任意の接点からX,Y,Z軸に直行する任意の複数本の垂線を引き、多孔質内における垂線の最小値を、それぞれのソリッド要素の肉厚方向とする。
図7の要素A12においては、Y軸に直行する垂線が最小値であり、XZ平面内に肉厚方向が存在し、肉厚方向の垂線とX軸との角度13をθとする。肉厚方向の前記断面固有抵抗値をβ1、肉厚方向と直行するXZ平面内の前記断面固有抵抗値をβ2、肉厚方向と直行するY軸方向の流動抵抗値をβ3とした場合に、
βx1=|β1cosθ | + |β2sinθ |を算出し、βx1がβ1またはβ2よりも小さい場合には、X方向の断面固有の流動抵抗値をβx1とし、βx1がβ1以上、またはβx1がβ2以上の場合には、β1とβ2のどちらか大きい値をx方向の材料固有の流動抵抗値として算出し、図3のフローチャートのステップ1005,図5のフローチャートのステップ2005で入力する多孔質体5の断面固有係数として入力することができる。
また、βz1=|β1sinθ | + |β2cosθ |を算出し、βz1がβ1 またはβ2よりも小さい場合には、z方向の断面固有の流動抵抗値をβz1とし、βz1がβ1以上、またはβz1がβ2以上の場合には、β1とβ2のどちらか大きい値をz方向の材料固有の流動抵抗値として算出し、図3のフローチャートのステップ1005,図5のフローチャートのステップ2005で入力する多孔質体5の断面固有係数として入力することができる。
y方向の断面固有の流動抵抗値βyはβ2として入力し、図3のフローチャートのステップ1005,図5のフローチャートのステップ2005で入力する多孔質体5の断面固有係数として入力することができる。
以上では、多孔質体5の肉厚方向がXZ平面内となる場合を示したが、肉厚方向がXY平面内もしくはYZ平面内となる場合にも同様に、肉厚方向と肉厚方向に直行する2方向の断面固有抵抗値を図3のフローチャートのステップ1005,図5のフローチャートのステップ2005で入力することができるものとする。
また、図5では、要素1の接点からの垂線で肉厚方向を算出したが、要素の中央など任意位置からの垂線で肉厚方向を算出することができる。
以下では、図3に示すフローチャートを用いた解析の事例を示す。図8に解析に用いた形状を示す。これは、解析形状のYZ平面(X方向の中央部)を示しており、2×2×2mmの立方体形状の多孔質体5に充填された樹脂材料3に半径0.25mmの球形状の初期ボイド1を設置する。固体部材4の寸法は1×2×2mmとし、X方向の中央部と球の中心を一致させて設定する。
固体部材4は昇温される設定とし、温度の時間変化を図9に示す。また、固体部材4から発生するガスの単位重量当りの体積を図10に示す。ここでは、多孔質体5に接する固体部材4の重量から発生するガス体積の時間変化を算出して入力する。粘度式は(式12)〜(式15)を用いて、樹脂の発熱は考慮しないものとする。
ここで、多孔質体5の断面固有流動抵抗値はX,Z方向は1.1×107、Y方法は1.1×1010とし、多孔質体5の開口率は0.7とする。
樹脂材料3および多孔質体5の密度、比熱、熱伝導率、粘度式の係数は表1に示す値を用いて、ボイド1内のガスの比熱比は1.2で一定値とした。
Figure 2011103089
初期ボイド1の半径を0.25mm、初期のボイド1内の圧力をP0=1atmとし、重力はY方向のマイナス方向に加えて、図3に示すフローチャートに従って計算を行なった。
解析結果のYZ平面における解析結果(X方向の中央部)を 図11に示す。このように、ボイド1は浮力によりY方向のプラス方向に移動する。なお、Y方向のボイド1寸法が小さくなっているのは、Y方向の断面固有抵抗値が大きく、Y方向のボイド1の寸法増加が困難なためである。
図12にボイド1内の圧力の時間変化を示す。0〜2hまでは、図10に示したように、固体部材4からのガスの発生量が少ないため、ボイド1内の圧力はほとんど変化しない。一方、ボイド1内のガス圧力は、固体部材4からガス発生により、2h後から値が大きくなる。
以上のボイド1体積変化の計算方法を用いることにより、前記固体部材から発生するガスによって樹脂中に発生するボイド1体積を規定値の範囲内とするための加熱プロセス条件の変更、固体の部材の材質の変更、樹脂粘度変化などの樹脂物性値適正化を解析上で短期に行うことが可能となる。
Figure 2011103089
Figure 2011103089
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Figure 2011103089
1 ボイド
2 多孔質体に充填された樹脂材料
3 樹脂材料
4 固体部材
5 多孔質体
6 多孔質体の管
7 計算装置
8 LAN
9 表示装置
10 記録装置
11 直行ソリッド要素
12 要素A
13 肉厚方向の垂線とX軸との角度
14 計算装置

Claims (7)

  1. 固体部材と接した状態で、樹脂材料または多孔質体に充填された樹脂材料が配置されており、前記固体部材または多孔質体または樹脂材料の昇温時のガス発生による樹脂材料内の空隙部分であるボイド体積変化の予測方法であって、
    少なくとも、昇温時の前記固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生する複数ガスの体積を合計した値の時間変化、または前記固体部材から発生する複数ガスのモル数を合計した値の時間変化を入力し、
    少なくともガス発生によるボイド体積、またはボイド内の圧力を計算することを特徴とするボイド体積変化の予測方法。
  2. 固体部材と接した状態で、多孔質体に充填された樹脂材料が配置されており、
    前記固体部材の昇温時のガス発生による樹脂材料内の空隙部分であるボイド体積変化の予測方法であって、
    少なくとも、昇温時の前記固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生する複数ガスの体積を合計した値の時間変化、または前記固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生する複数ガスのモル数を合計した値の時間変化、樹脂温度を含む関数として表される樹脂粘度式、前記多孔質体の断面固有抵抗値を含む物性値を入力し、
    少なくともガス発生による樹脂材料内のボイド体積、またはボイド内の圧力を計算することを特徴とするボイド体積変化の予測方法。
  3. 固体部材と接した状態で、樹脂材料または多孔質体に充填された樹脂材料が配置されており、前記固体部材の昇温時のガス発生による樹脂内の空隙部分であるボイド体積変化の予測方法であって、
    (a)樹脂材料が充填されている多孔質体の形状、多孔質体と接して樹脂材料が充填されている空間の形状、樹脂の流動領域に接する固体部材のデータを記憶装置から計算装置に取り込み、当該データに基づいて3次元ソリッド要素に分解処理をし、
    (b)少なくとも樹脂材料の密度、熱伝導率、比熱、粘度、多孔質体の開口率、多孔質体の断面固有抵抗値、多孔質体の密度、比熱、熱伝導率を含む物性値、固体部材および樹脂材料の初期温度、固体部材の温度変化などの境界条件を入力し、
    (c)前記固体部材または多孔質体または樹脂材料の温度変化に対応して、固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生する単一のガス体積または複数ガスの体積合計値の時間変化、単一または複合ガスの比熱比を入力し、
    (d)連続の式、ナビエストークスの式、エネルギ保存式を、前記3次元ソリッド要素に基づいて演算処理することにより、樹脂温度の変化を計算し、樹脂材料の温度変化に伴う粘度変化を計算し、多孔質体の流動抵抗係数として前記断面固有抵抗値と粘度を含む関数を計算し、前記多孔質体の流動抵抗係数と樹脂の流動速度と密度との積を多孔質体の流動抵抗による単位体積当りの外力として前記ナビエストークスの式に入力し、
    (e)前記固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生するガスによるボイド体積変化と樹脂の流動過程の解析における初期ボイド寸法と初期時間増分を入力し、連続の式、ナビエストークスの式、エネルギ保存式を、前記3次元ソリッド要素に基づいて演算処理することによりガスの発生によるボイド体積変化とボイド内の圧力を含む内容を計算する際に、
    (f)樹脂流動解析の初期時間増分(第一ステップ)においては、
    初期時間をt0とし、時間増分Δt1=t1−t0とし、初期時間t0において、圧力P0、体積V0の初期ボイドを設定し、発生する気体の比熱比をγとし、
    前記入力した固体部材から発生するガス体積の時間変化から、初期時間増分において発生するガス体積dV1を求め、
    初期時間増分においては、樹脂温度は平均温度T1(一定)を用いて、ボイド温度は樹脂温度と等しいとし、Pを圧力、Vを体積とした場合のポアッソンの式(1)を用いてt=t1におけるボイド圧力P1,体積V1を流体解析により算出し、
    P・V^γ=一定 (1)
    (g)次の時間増分(第二ステップ)においては、
    時間増分Δt2=t2−t1とし、第一ステップの計算結果からt=t1におけるボイド圧力P1、ボイド体積V1を入力し、
    時間増分Δt2において、ボイド体積がt1におけるV1(一定)とし、前記入力した固体部材から発生するガス体積の時間変化から、この時間領域において発生するガス体積dV2を算出し、
    時間増分Δt2において、平均温度T2(一定)とし、t=t2におけるボイドの圧力P2,ボイドの体積V2を前記した式(1)を用いて流体解析により算出し、
    (h)この時間増分を加えた計算を設定時間に到達するまで繰返し、少なくともガス発生によるボイド体積の変化を計算する、
    ことを特徴とするボイド体積変化の予測方法。
  4. 固体部材と接した状態で、樹脂材料または多孔質体に充填された樹脂材料が配置されており、前記固体部材の昇温時のガス発生による樹脂内の空隙部分であるボイド体積変化の予測方法であって、
    (a)樹脂材料が充填されている多孔質体の形状、多孔質体と接して樹脂材料が充填されている空間の形状、樹脂の流動領域に接する固体部材のデータを記憶装置から計算装置に取り込み、当該データに基づいて3次元ソリッド要素に分解処理をし、
    (b)少なくとも樹脂材料の密度、熱伝導率、比熱、発熱式、粘度、多孔質体の開口率、多孔質体の断面固有抵抗値、多孔質体の密度、比熱、熱伝導率を含む物性値、固体部材および樹脂材料の初期温度、固体部材の温度変化などの境界条件を入力し、
    (c)前記固体部材または多孔質体または樹脂材料の温度変化に対応して、固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生する単一ガスのモル数または複数ガスのモル数合計値の時間変化、単一または複合ガスの比熱比を入力し、
    (d)連続の式、ナビエストークスの式、エネルギ保存式を、前記3次元ソリッド要素に基づいて演算処理することにより、樹脂温度の変化を計算し、樹脂材料の温度変化に伴う粘度変化を計算し、多孔質体の流動抵抗係数として前記断面固有抵抗値と粘度を含む関数を計算し、前記多孔質体の流動抵抗係数と樹脂の流動速度と密度との積を多孔質体の流動抵抗による単位体積当りの外力として前記ナビエストークスの式に入力し、
    (e)前記固体部材または多孔質体または樹脂材料から発生するガスのモル数変化と樹脂の流動過程の解析における初期ボイド寸法と初期時間増分を入力し、連続の式、ナビエストークスの式、エネルギ保存式を、前記3次元ソリッド要素に基づいて演算処理することによりガスの発生によるボイドと樹脂材料の流動を計算する際に、
    (f)樹脂流動解析の初期時間増分(第一ステップ)においては、
    初期時間をt0、時間増分Δt1=t1−t0とし、
    t=t0において圧力P0、体積V0、温度T0の初期ボイドを設定し、気体定数をR、気体のモル数をnとした場合に、初期の気体モル数n0 は状態方程式(2)から算出し、
    PV=nRT (2)
    式(2)を用いて、初期の気体モル数n0を算出し、発生する気体の比熱比をγとし、
    初期時間増分t=t0〜t1において、前記入力した固体の部材から発生するガスのモル数の時間変化から発生するガスのモル数n1を算出し、
    初期時間増分においては、樹脂温度は平均温度T1(一定)を用いて、ボイド温度は樹脂温度と等しいとし、t=t0〜t1において、ボイド体積がV0で変化しない場合に温度上昇とモル数増加により変化するボイド内圧力P1を式(2)を用いて算出し、
    t=t0〜t1において、平均温度T1(一定)を用いて、ボイドの圧力と体積を前記した式(1)を用いてt=t1におけるP1’,V1を流体解析により算出し、
    (g)次の時間増分(第二ステップ)においては、
    時間増分Δt2=t2−t1とし、ステップ1から、t=t1における圧力はP1’、体積はV1となり、t=t1〜t2において、ボイド体積がt1におけるV1(一定)とし、前記入力した固体の部材から発生するガスのモル数の時間変化からこの時間領域において発生するモル数n2を算出し、t=t1〜t2において、平均温度T2(一定)を用いて、ボイド体積がV1で変化しない場合に温度上昇と気体モル数増加により変化する気泡内圧力P2を式(2)に従って算出し、
    t=t1〜t2において、ボイドの圧力と体積は前記した式(1)を用いて、 t=t2におけるP2’,V2を流体解析により算出し、
    (h)この時間増分を加えた計算を設定時間に到達するまで繰返し、少なくともガス発生によるボイド体積の変化を計算する、
    ことを特徴とするボイド体積変化の予測方法。
  5. 請求項3または4記載のボイド体積変化の予測方法であって、
    樹脂の流動領域に接する固体部材を過熱し、複数のガスが発生する場合に、
    昇温プロセスのある時間範囲tn1〜tn2において固体の部材から発生するn種類のガスの比熱比がγ11、γ12、‥‥、γ1nであり、固体の部材から発生するn種のガスの体積がV11,V12,‥‥,V1nである場合に、時間範囲tn1〜tn2における固体の部材から発生するガス全体の比熱比γ1aが、式(6)で表され、
    γ1a=γ11×(V11/(V11+V12+‥‥+V1n))+γ12×(V12/(V11+V12+‥‥+V1n))
    ‥‥ +γ1n×(V1n/(V11+V12+‥‥+V1n)) (6)
    式(6)で算出した固体の部材から発生するガス全体の比熱比の時間変化を入力し、計算のタイムステップにおいては、前記入力したガス全体の比熱比を用いて、少なくともボイド体積の変化を計算することを特徴とするボイド体積変化の予測方法。
  6. 多孔質体内の樹脂材料の流動解析方法であって、
    樹脂材料が流動する多孔質体の形状、多孔質体と連続して樹脂材料が流れる空間の形状、樹脂の流動領域に接する固体部材のデータを記憶装置から計算装置に取り込み、当該データに基づいて3次元ソリッド要素に分解処理をし、
    少なくとも樹脂材料の密度、熱伝導率、比熱、発熱式、粘度、樹脂に加えられる外部からの荷重、固体部材の初期温度などの境界条件、多孔質体の開口率、多孔質体の密度、比熱、熱伝導率を含む物性値を入力し、
    多孔質体の流動抵抗係数を多孔質体の断面固有抵抗値、樹脂粘度を含む関数として入力して、
    前記ソリッド要素毎の中心またはある接点からX1,X2,X3軸に直行する任意の複数本の垂線を引き、多孔質内における垂線の最小値を、それぞれのソリッド要素の肉厚方向とし、少なくとも多孔質体の肉厚方向と肉厚方向と直行する成分の断面固有抵抗値を入力し、
    連続の式、ナビエストークスの式、エネルギ保存式を、前記3次元ソリッド要素に基づいて演算処理することにより、樹脂温度の変化を計算し、多孔質体内では樹脂材料の温度変化に伴う粘度変化を計算し、
    前記多孔質体内の流動抵抗係数と樹脂の流動速度と密度との積を多孔質体の流動抵抗による単位体積当りの外力として前記ナビエストークスの式に入力し、
    少なくとも多孔質内の樹脂流動における圧力を計算することを特徴とする有限要素または有限差分計算による多孔質体内の樹脂材料の流動解析方法。
  7. 請求項6記載の多孔質体内の樹脂材料の流動解析方法であって、
    多孔質体の前記ソリッド要素の中心または任意の接点からX1,X2,X3軸に直行する任意の複数本の垂線を引き、多孔質内における垂線の最小値を求め、
    X3軸に直行する垂線が最小値であり、X1X2平面内に肉厚方向が存在し、肉厚方向の垂線とX1軸との角度をθとした場合に、
    肉厚方向の前記断面固有抵抗値をβ1、肉厚方向と直行するX1X2平面内の前記断面固有抵抗値をβ2、肉厚方向と直行するX3軸方向の流動抵抗値をβ3とした場合に、
    βx1=|β1cosθ|+|β2sinθ|を算出し、
    βx1がβ1またはβ2よりも小さい場合には、
    X1方向の材料固有の流動抵抗値をβx1とし、
    βx1がβ1以上、またはβx1がβ2以上の場合には、
    β1とβ2のどちらか大きい値をX1方向の材料固有の流動抵抗値とし、
    βx2=|β1sinθ|+|β2cosθ|を算出し、
    βx2がβ1またはβ2よりも小さい場合には、
    X2方向の材料固有の流動抵抗値βy1とし、
    βx2がβ1以上、またはβx2がβ2以上の場合には、
    β1とβ2のどちらか大きい値をX2方向の材料固有の流動抵抗値とし、
    X3方向の材料固有の流動抵抗値をβ3として入力し、
    連続の式、ナビエストークスの式、エネルギ保存式を、前記3次元ソリッド要素に基づいて演算処理することにより、樹脂温度の変化を計算し、多孔質体内では樹脂材料の温度変化に伴う粘度変化を計算し、
    前記多孔質体内の流動抵抗係数と樹脂の流動速度と密度との積を流動抵抗による単位体積当りの外力として前記ナビエストークスの式に入力し、少なくとも多孔質内の樹脂流動における圧力を計算することを特徴とする有限要素または有限差分計算による多孔質体内の樹脂材料の流動解析方法。
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