JP2011100557A - Led照明装置および照明方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い空間を十分な照度をもって照明しつつ、発熱を抑制する。
【解決手段】横方向に伸びるアクリル導光板211の両側端面にLED212,213を配置して第1の板状照明ユニット210を構成し、同様に、横方向に伸びるアクリル導光板221の両側端面にLED222,223を配置して第2の板状照明ユニット220を構成する。両導光板211,221を積層して照度を確保する。導光板211の長さL1よりも導光板221の長さL2を短くし、LEDが上下方向に重ならないようにして発熱を抑制する。両導光板211,221の両端を固定器具250,260で固定し、外部接続端子251,252,261,262を利用して各LEDへの電力供給を行う。外形を直管型蛍光灯の規格に合致する形状とし、固定器具250,260内に交流電力を直流電力に変換する電力変換器を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、LEDを用いた照明装置および照明方法に関し、特に、LEDからの光を導光板内に導いて照明を行う技術に関する。
地球規模での環境保護が叫ばれている今日では、照明の分野においても、低消費電力で効率的な照明を行うことができる装置が望まれている。このため、近年、LED(発光ダイオード)を用いた照明装置の開発が進んでおり、従来の白熱電球や蛍光灯に代わる照明器具として脚光を浴びつつある。
LEDからの発光を空間的に広げて、より大きな面積をもった面光源として利用する技術としては、導光板を用いる手法が提案されている。たとえば、下記の特許文献1には、アクリル樹脂などからなる導光板の側端面にLEDを埋め込み、導光板の主面全体を光らせる技術が開示されている。また、特許文献2および3には、導光板の裏面や側面に拡散板や反射板を設けることにより、照明効率を向上させる技術が開示されている。
特開平6−51129号公報 特開2004−45939号公報 特開2006−278249号公報
上述した各特許文献に開示されているような導光板を利用するLED照明装置は、導光板の主面全体を面光源として利用することができるため、広い空間を照明することが可能になるという利点が得られる。しかしながら、導光板の主面全体を発光面とするためには、LEDの配置箇所を導光板の側端面に限定せざるを得ない。このため、十分な照度を確保するためにLEDの配置密度を高めると、導光板の側端面における熱の発生密度も高まることになり、照明装置として無視できないほどの発熱が生じるという問題が生じる。このような過度の発熱は、照明器具としての安全性を損なうばかりでなく、LEDの寿命を低下させる要因にもなる。
そこで本発明は、広い空間を十分な照度をもって照明することができ、かつ、発熱を抑制することができるLED照明装置およびLED照明方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、
水平方向に広がる導光板と、この導光板の側端面に配置され導光板の内部に光を照射するLEDと、を有する板状照明ユニットを、上下方向に複数n枚(n≧2)積層してLED照明装置を構成するようにし、
第i層目(1≦i≦n−1)の板状照明ユニットのLEDと、第(i+1)層目の板状照明ユニットのLEDとが、層面に平行な投影面に垂直投影したときに、互いに重なり合わない位置に配置されるようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係るLED照明装置において、
各板状照明ユニットを構成する導光板の上面に光を拡散する拡散面を形成するようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2の態様に係るLED照明装置において、
上面に溝掘加工もしくはサンドブラスト加工が施された導光板、または、上面に光散乱効果をもった材料層が印刷された導光板を用いるようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1〜第3の態様に係るLED照明装置において、
最上層の板状照明ユニットを構成する導光板の上面に反射層を形成するようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第1〜第4の態様に係るLED照明装置において、
水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さと、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さとが異なり、各導光板のX軸方向に関する端部にそれぞれLEDが配置されているようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第1〜第4の態様に係るLED照明装置において、
水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さと、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さとが等しく、これら両導光板のX軸方向に関する配置位置がLEDの大きさに応じた所定寸法だけずれており、各導光板のX軸方向に関する端部にそれぞれLEDが配置されているようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述の第1〜第4の態様に係るLED照明装置において、
水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のXY平面への投影像と、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のXY平面への投影像とが重なり合い、
各導光板のX軸方向に関する端部に、複数のLEDがY軸方向に並ぶように互いに所定の間隙部を挟んで配置されており、第i層目の板状照明ユニットの複数のLEDのXY平面への投影像と、第(i+1)層目の板状照明ユニットの複数のLEDのXY平面への投影像とが、XY平面上で交互に位置するように、各LEDが配置されているようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、上述の第1〜第7の態様に係るLED照明装置において、
外形が蛍光灯の規格に合致する形状をなすようにし、蛍光灯の規格に合致する外部接続端子を設け、外部接続端子から供給される交流電力をLEDを点灯させるのに適した直流電力に変換する電力変換器を更に設けるようにしたものである。
(9) 本発明の第9の態様は、上述の第8の態様に係るLED照明装置において、
外形が所定軸方向に伸びる直管型蛍光灯の規格に合致する形状をなし、所定軸方向の両端部に直管型蛍光灯の規格に合致する外部接続端子を有し、各導光板が所定軸方向に伸びる細長い矩形状の板をなし、各導光板の長手軸方向の一端もしくは両端にLEDが配置されているようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、上述の第9の態様に係るLED照明装置において、
各導光板の両端部を固定支持する固定器具を設け、この固定器具に外部接続端子および電力変換器を取り付け、LEDが固定器具によって覆われているようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、LEDを用いた照明方法において、
水平方向に広がる導光板と、この導光板の側端面に配置され導光板の内部に光を照射するLEDと、を有する板状照明ユニットを、上下方向に複数n枚(n≧2)積層するように配置し、かつ、第i層目(1≦i≦n−1)の板状照明ユニットのLEDと、第(i+1)層目の板状照明ユニットのLEDとが、層面に平行な投影面に垂直投影したときに、互いに重なり合わない位置にくるように配置し、LEDを発光させて複数の導光板の主面から照明光を得るようにしたものである。
本発明によれば、側端面にLEDが配置された導光板からなる板状照明ユニットを上下方向に複数枚積層した構造を採るため、広い空間を十分な照度をもって照明することができる。しかも、各板状照明ユニットのLEDが、層面に平行な投影面上で、互いに重なり合わない位置に配置されているため、熱源が空間的に分散配置されることになり、発熱を抑制することができる。
また、導光板に拡散面や反射層を形成する実施形態では、導光板内の光を照射面全面に効率的に導くことができ、より効率的な照明が可能になる。更に、各導光板の長さを変える実施形態、配置位置をずらす実施形態、各LEDを間隙部を挟むように配置する実施形態によれば、LEDの空間的な分散配置を効果的に行うことができ、発熱の抑制を効果的に行うことができる。
また、本発明に係るLED照明装置に、交流電力を直流電力に変換する電力変換器を内蔵させ、蛍光灯の規格に合致するように設計すれば、既存の蛍光灯用照明器具にそのまま利用することができる。特に、細長い導光板を利用すれば、直管型蛍光灯の規格に合致する照明装置を実現することができ、導光板の両端部を固定する固定器具内に電力変換器を組み込めば、従来の直管型蛍光灯と同等の取り扱いが可能になる。
従来の直管型蛍光灯100と本発明に係るLED照明装置200とを対比して示す斜視図である。 図1に示すLED照明装置200の主たる構成要素である2枚の板状照明ユニット210,220の斜視図である。 図1に示すLED照明装置200の正面図(両端部分は透視図)である。 図1に示すLED照明装置200の主たる構成要素の平面投影図である(ハッチングは、個々のLEDの位置を明瞭に示すためのものであり、断面を示すものではない)。 上面に拡散面を形成した板状照明ユニット210A,220Aを示す正面図である。 上面に拡散面を形成した板状照明ユニットおよび反射層を採用した変形例を示す正面図(両端部分は透視図)である。 一般的な直管型蛍光灯100用の照明器具300の基本構成を示す回路図である。 図7に示す照明器具300に、本発明に係るLED照明装置200を装着した実施形態を示す回路図である。 本発明を実施する上で用いる、3枚の板状照明ユニットの配置例を示す正面図である。 本発明を実施する上で用いる、3枚の板状照明ユニットの別な配置例を示す正面図である。 本発明を実施する上で用いる、4枚の板状照明ユニットの配置例を示す正面図である。 本発明を実施する上で、LEDを交互に配置した例を示す平面図である(ハッチングは、個々のLEDの位置を明瞭に示すためのものであり、断面を示すものではない)。 図12に示すLEDの交互配置を示す側面図である(ハッチングは、個々のLEDの位置を明瞭に示すためのものであり、断面を示すものではない)。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.基本的な実施形態 >>>
図1は、従来の直管型蛍光灯100と本発明に係るLED照明装置200とを対比して示す斜視図である。図の上段に示すとおり、従来の直管型蛍光灯100は、円柱状の蛍光ランプ110の両端に金属製の固定器具150,160を装着した構造をなし、固定器具150,160から突き出した外部接続端子151,152(固定器具160側の外部接続端子は図には現れていない)を照明器具側の受け具に挿入することにより、当該照明器具への取り付けを行うことになる。
一方、下段に示す本発明に係るLED照明装置200は、第1の導光板211および第2の導光板221を積層し、その両端を固定器具250,260で固定した構造をなす。必要に応じて、各導光板211,221を相互に接着するようにしてもかまわない。固定器具250,260からは、やはり外部接続端子251,252(固定器具260側の外部接続端子は図には現れていない)が突き出した構造となっている。固定器具250,260の形状は任意であり、固定器具150,160と同様の円柱形にしてもかまわない。
このように、ここに述べる基本的な実施形態に係る照明装置200は、外形が直管型蛍光灯100の規格に合致する形状をなし、当該蛍光灯100の規格に合致する外部接続端子を有している。したがって、従来の直管型蛍光灯100を装着可能な従来の一般的な照明器具にそのまま装着して利用することができる。
もちろん、本発明に係る照明装置200は、蛍光灯ではなく、LEDを光源として動作する装置であり、蛍光ランプ110の代わりに2枚の導光板211,221からの光を用いて照明を行う機能を有している。ここでは、便宜上、図示のようなXYZ三次元直交座標系(水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもった座標系)を定義して、その基本構造を説明する。
2枚の導光板211,221は、図示のとおり、X軸方向に伸びる細長い板状の部材であり、上下方向に積層されている。ここでは、この導光板211,221の板面(主面)がXY平面に平行となるように配置されているものとする。Z軸は、この導光板211,221の板面に垂直な軸になる。
導光板211,221は、たとえば、透明なアクリル樹脂や樹脂ガラスなど、内部に光を導く材料によって構成されている。必要に応じて、着色した材料によって導光板を構成してもかまわない。一方、固定器具250,260は、導光板211,221の両端を固定する機能を果たすことができれば、どのような材料によって構成してもかまわないが、実用上は、放熱効果が得られるように、金属や多孔型の耐熱プラスチック材料を用いるのが好ましい。ここに示す実施形態の場合、アルミニウムなどの金属によって固定器具250,260を構成している。外部接続端子251,252は、固定器具250に埋設された電極であり、従来の直管型蛍光灯100に用いられていた外部接続端子151,152と同じ材質のものでかまわない。
図1の斜視図では、固定器具250,260によって隠されてしまっているが、各導光板211,221の両側端面には、それぞれLEDが配置されている。図2は、図1に示すLED照明装置200の主たる構成要素である2枚の板状照明ユニット210,220の斜視図である。第1の板状照明ユニット210は、第1の導光板211と、その一方の側端面(エッジ面)に配置された5組のLED212と、他方の側端面(エッジ面)に配置された5組のLED213と、によって構成されている。同様に、第2の板状照明ユニット220は、第2の導光板221と、その一方の側端面(エッジ面)に配置された5組のLED222と、他方の側端面(エッジ面)に配置された5組のLED223と、によって構成されている。
各LED212,213,222,223は、各導光板211,221の内部に光を照射するのに適した向きに配置されており、各導光板211,221の内部には、両側端から光が導入されることになる。図示する例では、1枚の導光板の一方の側端面に5組のLEDを配置しているが、もちろん、配置するLEDの数は任意でかまわない。また、ここでは、白色のLEDを用いているが、必要に応じて、所定色のLEDを用いることもできる。
図2に示すとおり、第1の板状照明ユニット210に関しては、その両側端面に配置されたLED212,213から第1の導光板211の内部へと光が効率的に導入される。5組のLED212も、5組のLED213も、Y軸方向に並ぶように隣接して配置されており、十分な密度で光の供給を行うことができる。一方、第2の板状照明ユニット220に関しても、その両側端面に配置されたLED222,223から第2の導光板221の内部へと光が効率的に導入される。5組のLED222も、5組のLED223も、Y軸方向に並ぶように隣接して配置されており、十分な密度で光の供給を行うことができる。
ここに示す実施形態の場合、第1の導光板211および第2の導光板221は、同一の幅(Y軸方向寸法)および同一の厚み(Z軸方向寸法)を有する板であるが、長さ(X軸方向寸法)だけは異なっている。すなわち、第1の導光板211のX軸方向の長さL1に比べて、第2の導光板221のX軸方向の長さL2は短く設定されている。このように、2枚の導光板211,221のX軸方向の長さが異なるようにし、各導光板211,221のX軸方向に関する端部にそれぞれLEDを配置すると、上下に配置されるLEDの位置をずらすことができ、熱源が空間的に分散配置されることになり、発熱を抑制することができる。
この様子は、図3に明瞭に示されている。この図3は、図1に示すLED照明装置200の正面図である。図示の便宜上、両端の固定器具250,260の部分は透視図として描いてある。また、外部接続端子251,252,261,262から各LEDへ電力供給を行うための構成要素も図示を省略してある。上述したとおり、第1の導光板211のX軸方向の長さL1よりも、第2の導光板221のX軸方向の長さL2の方が短く設定されているため、図示のとおり、両導光板211,221のX軸方向に関する中心位置を揃えて配置すると、第1の板状照明ユニット210のLED212,213の配置位置に比べて、第2の板状照明ユニット220のLED222,223の配置位置は内側にずれることになる。
図4は、図1に示すLED照明装置200の主たる構成要素の平面投影図であり、2枚の導光板211,221と、各LED212,213,222,223とを、XY平面上に正射影した状態が示されている。なお、この図におけるハッチングは、個々のLEDの位置を明瞭に示すためのものであり、断面を示すものではない。
ここで、第1の板状照明ユニット210に関しては、図の左端に示す5組のLED212が、ひとまとまりの熱源として機能し、図の右端に示す5組のLED213も、ひとまとまりの熱源として機能する。また、第2の板状照明ユニット220に関しては、図の左端に示す5組のLED222が、ひとまとまりの熱源として機能し、図の右端に示す5組のLED223も、ひとまとまりの熱源として機能する。このように4つの熱源が存在するにもかかわらず、図4の平面図を見れば明らかなように、これら4つの熱源は互いに空間的に分散配置されているため、ある程度の冷却効果が得られ、全体的な発熱量を抑制することが可能になる。具体的には、各熱源で発生した熱は、各導光板211,221や各固定器具へと伝導して放散されるとともに、空気中にも放散されることになる。
結局、この実施例に係るLED照明装置では、図3に示すとおり、2枚の導光板211,221が互いに積層構造をなすため、両導光板からの光が重畳した状態で照明に寄与する。しかも、熱源となるLEDは空間的に分散配置されている。かくして、広い空間を十分な照度をもって照明しつつ、発熱を抑制する、という本発明に固有の作用効果が得られることになる。
なお、ここに示す実施形態では、各導光板211,221の両側端にLED212,213,222,223を設けているが、LEDは、各導光板211,221の必ずしも両側端に設ける必要はなく、いずれか一側端にのみ設けるようにしてもかまわない。もっとも、実用上は、より明るい照明装置を実現するために、当然ながら、各導光板211,221の両側端にLEDを設けるのが好ましい。
また、本発明に係る照明装置を、主たる照明方向が限定されている一般的な照明器具に装着して用いる場合、導光板の表面に拡散面を設けたり、反射層を設けたりして、導光板から照射される光が主たる照明方向に向かうような工夫を施すのが好ましい。たとえば、天井に取り付けられた照明器具の場合、主たる照明方向は下方向(部屋の床へ向かう方向)になる。したがって、このような照明器具に装着して利用する場合、図1において、下方向(Z軸正方向)を主たる照明方向として、各導光板211,221内に導入された光が、主として下方向へと放射される工夫を施すのが好ましい。
図5は、このような工夫を施した第1の板状照明ユニット210Aおよび第2の板状照明ユニット220Aを示す正面図である。図示された第1の導光板211Aおよび第2の導光板221Aは、いずれも上面が光を拡散する拡散面を形成している板である(図の太線は拡散面を示す)。このように、上面が拡散面を形成する導光板は、アクリル樹脂や樹脂ガラスなどからなる板の上面に、工作機械による溝掘加工もしくはサンドブラスト加工を施すことにより得ることができる。あるいは、上面に光散乱効果をもった材料層を印刷することにより得ることもできる。
図5において、LED212,213から第1の導光板211Aの内部へと導入された光の多くは、上面の拡散面で乱反射し、拡散されて下方へと向かうことになる。また、LED222,223から第2の導光板221Aの内部へと導入された光の多くは、上面の拡散面で乱反射し、拡散されて下方へと向かうことになる。したがって、各導光板の上面に拡散面を形成しておけば、下方への照明を効率的に行うことができるようになる。また、このような拡散面を設けておくと、より面全体に分散した照明効果が得られるようになる。
図6に示す実施例は、図5に示す2枚の板状照明ユニット210A,220Aを用いるとともに、最上層の板状照明ユニット210Aを構成する導光板211Aの上面に反射層290を形成した変形例を示す正面図(両端部分は透視図)である。反射層290としては、たとえばアルミニウムなどの金属の蒸着膜を利用すればよい。このように、最上層の導光板211Aの上面に反射層290を設けておけば、上方へ向かう光をすべて下方へと反射させることができるため、下方への照明効率を向上させることが可能になる。しかも、各導光板の上面はそれぞれ拡散面を構成しているため、各導光板内に導入された光を一様に分散させて効率的に下方へと導くことができ、下方への照明を効率的に行うことができるようになる。また、アルミニウムなどの熱伝導率の高い金属を用いて反射層290を構成すれば、放熱効果も得られるようになる。特に、反射層290の上面に凹凸構造を形成するなどして表面積を拡大する工夫を施せば、ヒートシンクとしての効果が期待でき、更なる放熱効果が得られる。
<<< §2.蛍光灯用照明器具への適用 >>>
本発明に係るLED照明装置の利用形態は、必ずしも蛍光灯の代用照明に限定されるものではない。しかしながら、§1で述べた基本的実施形態に係るLED照明装置200は、外形が所定軸方向(図示の例では、X軸方向)に伸びる直管型蛍光灯の規格に合致する形状をなし、当該所定軸方向の両端部に直管型蛍光灯の規格に合致する外部接続端子251,252,261,262を有し、各導光板211,221が当該所定軸方向に伸びる細長い矩形状の板をなし、各導光板211,221の当該所定軸方向の両端にLED212,213,222,223を配置した構造をなす。このような構造をもったLED照明装置200は、従来の直管型蛍光灯100の代用として利用するのに適している。
このように、直管型蛍光灯100に代用可能なLED照明装置200は、従来の一般的な蛍光灯用照明器具にそのまま装着して利用することができる点において大きなメリットを有する。ただ、蛍光灯の駆動には交流電力が用いられるのに対して、LEDの駆動には直流電力を用いる必要がある。このため、本発明に係るLED照明装置200を、従来の蛍光灯用照明器具にそのまま装着して利用できるようにするためには、外部接続端子から供給される交流電力をLEDを点灯させるのに適した直流電力に変換する電力変換器を更に設けておく必要がある。
図7は、一般的な直管型蛍光灯100用の照明器具300の基本構成を示す回路図である。図に一点鎖線で囲った部分が照明器具300であり、図示のとおり、交流電源310と点灯管320とを有している。交流電源310は、外部に接続された商用交流電力線から供給される交流電力を直管型蛍光灯100に供給するための構成要素であり、照明器具の機種に応じて、電圧安定回路やインバータ回路などを含んでいる。一方、点灯管320は、一般にグローランプと呼ばれており、スイッチON時の点灯動作を行う機能を有する。機種によっては、この点灯管320に並列接続された雑音防止コンデンサなどが用いられる場合もある。また、交流電源310内にインバータ回路を含む機種などでは、点灯管320自体が不要な場合もある。
一方、図の上方に描かれている部分が直管型蛍光灯100である。直管型蛍光灯100の蛍光ランプ110の両端内部には、フィラメント101,102が設けられている。一般的な照明器具では、スイッチをONにすると、このフィラメント101,102への通電による予熱が行われ、その後、点灯管320内の接点が開放し、両フィラメント101,102間に交流電圧が印加される。この印加電圧により、フィラメント101,102間に放電が生じ、蛍光ランプ110内に充填されている蛍光物質が発光する。
本発明に係るLED照明装置200を、この直管型蛍光灯100の代用として、照明器具300に装着して利用できるようにするには、交流電源310から供給される交流電力をLEDを点灯させるのに適した直流電力に変換する電力変換器が必要になる。図8は、そのような電力変換器270を内蔵したLED照明装置200を、図7に示す照明器具300に装着した実施形態を示す回路図である。
図示のとおり、LED照明装置200の外部接続端子251,261間には、交流電源310からの交流電圧が印加されている。この交流電圧は、電力変換器270によって直流電圧に変換される。電力変換器270は、整流平滑回路と変圧回路とを備えており、交流を直流に変換するとともに、LEDを点灯させるのに適した直流電圧が得られるように電圧降下を行う。図8において、ダイオードおよび抵抗の直列接続回路として描かれている構成要素は、LED212,213,222,223であり、電力変換器270から供給される直流電力によって発光する。実際には、外部接続端子251,261のいずれか一方を接地レベルとして回路を構成すればよい。なお、LEDを発光させるためには、点灯管320は不要であるため、外部接続端子252,262間には、点灯管320は接続されていない。
図1の下段に示すとおり、このLED照明装置200の各導光板211,221の両端部には、これら両端部を固定支持する固定器具250,260が設けられている。LED212,213,222,223は、この固定器具250,260によって覆われており、また、この固定器具250,260には、外部接続端子251,252,261,262が取り付けられている。したがって、実用上は、図8の回路図に示す電力変換器270は、固定器具250もしくは固定器具260の内部に取り付けるようにするのが好ましい。そうすれば、電力変換器270を内蔵した照明装置を構成することができ、図1に示す例のように、一体型の照明装置として取り扱うことができる。なお、固定器具250と固定器具260との間に必要な配線は、たとえば、導光板211の上面(照明に関与しない面)に沿って施すようにすれば支障は生じない。
<<< §3.板状照明ユニットの枚数や配置に関するバリエーション >>>
さて、§1では、図1の下段に示すLED照明装置200について、本発明の基本的な実施形態の説明を行った。この実施形態では、X軸方向の長さが異なる2枚の導光板を上下に積層し、各導光板のX軸方向に関する端部にそれぞれLEDを配置する構成を採っている。しかしながら、本発明に係るLED照明装置は、必ずしも2枚の導光板を用いる実施形態に限定されるものではない。
本発明の本質的な概念は、次の2つの特徴に集約される。第1の特徴は、水平方向に広がる導光板と、この導光板の側端面に配置され導光板の内部に光を照射するLEDと、を有する板状照明ユニットを、複数n枚(但し、n≧2)用意し、この複数n枚の板状照明ユニットを、上下方向に積層するように配置する点である。このような構成を採ることにより、広い空間を十分な照度をもって照明する、という特有の作用効果が得られることになる。
そして第2の特徴は、上述した積層配置によって得られる複数n層からなる板状照明ユニットのうち、第i層目(1≦i≦n−1)の板状照明ユニットのLEDと、第(i+1)層目の板状照明ユニットのLEDとが、層面に平行な投影面に垂直投影したときに、互いに重なり合わない位置にくるように配置する点である。たとえば、図3に示す実施形態の場合、n=2であり、第1層目の板状照明ユニット210のLED212,213と、第2層目の板状照明ユニットのLED222,223とが、層面に平行な投影面(図4に示すXY平面)に垂直投影したときに、互いに重なり合わない位置にくるように配置されている。要するに、異なる板状照明ユニットのLEDの配置が上下方向には重なり合わない、ということになる。このような構成を採ることにより、熱源となるLEDをできるだけ空間的に分散して配置することが可能になり、発熱を抑制する、という特有の作用効果が得られることになる。
上記第2の特徴を実現するための板状照明ユニットの具体的な配置形態には、様々なバリエーションが考えられる。以下、いくつかのバリエーションを述べておく。
図9は、3枚の板状照明ユニットの配置例を示す正面図である。この配置例は、図3に示す2枚の板状照明ユニットの配置例のバリエーションである。第1の板状照明ユニット410は、導光板411の両側端部にLED412,413を配置することにより構成され、第2の板状照明ユニット420は、導光板421の両側端部にLED422,423を配置することにより構成され、第3の板状照明ユニット430は、導光板431の両側端部にLED432,433を配置することにより構成されている。
いずれの板状照明ユニット410,420,430も、その基本的な形態は、図2に示す板状照明ユニット210,220と同様である。すなわち、各導光板411,421,431は、XY平面に平行な板面(上面および下面)を有し、X軸方向に伸びる細長い板状部材であり、X軸方向に関する両端部にそれぞれLEDが配置されている。ここで、各導光板411,421,431の幅(Y軸方向寸法)および厚み(Z軸方向寸法)は同一であるが、長さ(X軸方向寸法)はそれぞれ異なっている。すなわち、導光板411の長さよりも導光板421の長さが若干短く設定され、導光板421の長さよりも導光板431の長さが若干短く設定されている。
このように、各導光板411,421,431のX軸方向の長さを異ならせ、X軸方向に関する中心位置を揃えて配置すると、第1の板状照明ユニット410のLED412,413の配置位置に比べて、第2の板状照明ユニット420のLED422,423の配置位置は内側にずれ、第3の板状照明ユニット430のLED432,433の配置位置は更に内側にずれることになる。このため、各LEDのXY平面上への投影像は、互いに重ならない位置関係をとる。すなわち、熱源となるLEDが空間的に分散して配置され、発熱を抑制する、という効果が得られる。
また、3層の導光板411,421,431からの照明効果が得られるため、より十分な照度を確保することも可能になる。もちろん、実用上は、各導光板の上面に拡散面を形成したり、最上層の導光板411の上面に反射層を設けるのが好ましい。
同様にして、4枚以上の板状照明ユニットを積層して配置するような実施形態も可能である。結局、この図9に示す配置形態の特徴は、水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さと、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さとが異なるようにし、各導光板のX軸方向に関する端部にそれぞれLEDを配置する形態、ということになる。
要するに、上下に隣接する一対の導光板のX軸方向の長さを異ならせ、X軸方向に関する端部にLEDを配置する構成を採ることにより、発熱源となるLEDが上下方向に重なって配置されることを避けていることになる。発熱源であるLEDが直接接触しないため、発生した熱が固定器具や各導光板に伝わり、LEDが近接している場合に比較して、熱の放射が高くなる。その結果、LEDで発生した熱が効率的に発散され、熱による性能劣化を防ぐことができる。また、このように、導光板のX軸方向の長さを異ならせると、固定器具150,160内に空隙(たとえば、図9に示す構成において、右下部分および左下部分)が生じるので、この空隙を利用して、電力変換器などの回路部品を配置できるメリットが得られ、コンパクトな製品設計を可能にする。
図10は、3枚の板状照明ユニットの別な配置例を示す正面図である。第1の板状照明ユニット510は、導光板511の両側端部にLED512,513を配置することにより構成され、第2の板状照明ユニット520は、導光板521の両側端部にLED522,523を配置することにより構成され、第3の板状照明ユニット530は、導光板531の両側端部にLED532,533を配置することにより構成されている。
いずれの板状照明ユニット510,520,530も、その基本的な形態は、図2に示す板状照明ユニット210,220と同様である。すなわち、各導光板511,521,531は、XY平面に平行な板面(上面および下面)を有し、X軸方向に伸びる細長い板状部材であり、X軸方向に関する両端部にそれぞれLEDが配置されている。しかも、各導光板511,521,531の幅(Y軸方向寸法)、厚み(Z軸方向寸法)、長さ(X軸方向寸法)は全く同一であり、3枚の板状照明ユニット510,520,530は物理的に同一の部品ということになる。これは、製造プロセスにおいて、部品の共通化を図ることができ、製造コストを低減させる効果を生む。
この図10に示す配置例の特徴は、各導光板511,521,531のX軸方向に関する配置が、LEDの大きさに応じた所定寸法(LEDのX軸方向の寸法よりも大きな値)だけずれている点である。その結果、各板状照明ユニット510,520,530のLEDの配置は、図示の正面図において階段状にずれることになり、各LEDのXY平面上への投影像は、互いに重ならない位置関係をとる。したがって、熱源となるLEDが空間的に分散して配置され、発熱を抑制する、という効果が得られる。
もちろん、3層の導光板511,521,531からの照明効果が得られるため、より十分な照度を確保することも可能になる。この例の場合も、実用上は、各導光板の上面に拡散面を形成したり、最上層の導光板511の上面に反射層を設けるのが好ましい。
図11は、4枚の板状照明ユニットの配置例を示す正面図である。第1の板状照明ユニット610は、導光板611の両側端部にLED612,613を配置することにより構成され、第2の板状照明ユニット620は、導光板621の両側端部にLED622,623を配置することにより構成され、第3の板状照明ユニット630は、導光板631の両側端部にLED632,633を配置することにより構成され、第4の板状照明ユニット640は、導光板641の両側端部にLED642,643を配置することにより構成されている。
この例では、4層の導光板611,621,631,641からの照明効果が得られるため、更に高い照度を確保することができる。もちろん、この例の場合も、実用上は、各導光板の上面に拡散面を形成したり、最上層の導光板611の上面に反射層を設けるのが好ましい。
同様にして、5枚以上の板状照明ユニットを積層して配置するような実施形態も可能である。結局、図10および図11に示す配置形態の特徴は、水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さと、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さとが等しく、これら両導光板のX軸方向に関する配置位置がLEDの大きさに応じた所定寸法だけずれており、各導光板のX軸方向に関する端部にそれぞれLEDを配置する形態、ということになる。要するに、上下に隣接する一対の導光板のX軸方向の位置をずらし、X軸方向に関する端部にLEDを配置する構成を採ることにより、発熱源となるLEDが上下方向に重なって配置されることを避けていることになる。
これまで述べてきた実施形態は、いずれもLEDのX軸方向(導光板の長手方向)に関する位置をずらすことにより、熱源の分散を図るという方針に基づくものであるが、LEDのY軸方向(導光板の幅方向)に関する位置をずらす、という方針により、熱源の分散を図ることも可能である。図12に示す実施形態は、このような方針に基づく配置例を示すものである(図12におけるハッチングは、個々のLEDの位置を明瞭に示すためのものであり、断面を示すものではない)。
この図12に示す例は、2枚の板状照明ユニット710,720を積層した構造を採るものである。図12(a) は、第1の板状照明ユニット710の上面図であり、図12(b) は、第2の板状照明ユニット720の上面図である。図示のとおり、第1の板状照明ユニット710は、XY平面に平行な板面を有する第1の導光板711の両側端面にLED712,713を配置したものであり、第2の板状照明ユニット720は、XY平面に平行な板面を有する第2の導光板721の両側端面にLED722,723を配置したものである。
第1の導光板711と第2の導光板721とは、サイズが全く同一の板状構造体であり、いずれも一方の側端面に3組のLEDが配置されている。ただ、各LEDは、Y軸方向に並ぶように互いに所定の間隙部を挟んで配置されており、その平面的な配置パターンは、互いに重なり合わないようになっている。図12(c) は、2枚の板状照明ユニット710,720の各構成要素をXY平面上に投影した状態を示す平面図である。上述したとおり、第1の導光板711と第2の導光板721とは、同一サイズであるため、図12(c) の平面図上では相互に重なり合っている。これに対して、各LEDは、いずれも平面図上において重なり合わないようになっている。
図12(c) において、斜線ハッチングを施した部分は、図12(a) に示す第1の板状照明ユニット710を構成するLED712,713の投影像であり、ドットハッチングを施した部分は、図12(b) に示す第2の板状照明ユニット720を構成するLED722,723の投影像である。図から明らかなように、斜線ハッチングを施したLED712,713の投影像と、ドットハッチングを施したLED722,723の投影像とは、XY平面上で交互に位置している。
図13は、2枚の板状照明ユニット710,720を上下に積層した状態を示す側面図である(この図においても、ハッチングは、個々のLEDの位置を明瞭に示すためのものであり、断面を示すものではない)。この図13には、図12に示す各LEDの交互配置がより明瞭に示されている。上段に示されている3組のLED713と下段に示されている3組のLED723とは、上下方向に重なり合うことはない。
もちろん、このようにLEDのY軸方向(導光板の幅方向)に関する位置をずらす、という方針は、3枚以上の板状照明ユニットを積層する構造にも有効である。すなわち、少なくとも上下に隣接する2枚の板状照明ユニットについて、図12および図13に示す例のように、LEDが上下方向に重なり合わない、という条件が満たされていればよい。
一般論として定義すれば、水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のXY平面への投影像と、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のXY平面への投影像とが重なり合い、各導光板のX軸方向に関する端部に、複数のLEDがY軸方向に並ぶように互いに所定の間隙部を挟んで配置されており、第i層目の板状照明ユニットの複数のLEDのXY平面への投影像と、第(i+1)層目の板状照明ユニットの複数のLEDのXY平面への投影像とが、XY平面上で交互に位置するように、各LEDが配置されているようにすればよい。
図12および図13に示す例は、この一般論を2枚の板状照明ユニット710,720に適用したものであり、第1層目の板状照明ユニット710の導光板711のXY平面への投影像と、第2層目の板状照明ユニット720の導光板721のXY平面への投影像とが重なり合い、各導光板711,721のX軸方向に関する両端部に、3組のLEDがY軸方向に並ぶように互いに所定の間隙部を挟んで配置されており、第1層目の板状照明ユニット710の合計6組のLED712,713のXY平面への投影像と、第2層目の板状照明ユニット720の合計6組のLED722,723のXY平面への投影像とが、XY平面上で交互に位置するように、各LEDが配置されている。もちろん、この例の場合も、実用上は、各導光板の上面に拡散面を形成したり、最上層の導光板711の上面に反射層を設けるのが好ましい。
この図12および図13に示す例の場合、各導光板の側端面に配置されるLEDの密度は減少する。すなわち、図12(a) ,(b) に示す導光板711,721の場合、一側端面に3組のLEDが間隙部を挟んで配置されているが、より密度を高めるのであれば、間隙部にもLEDを詰め込むようにして、一側端面に6組のLEDを隙間なく配置することも可能である。そうすれば、より高い照度を確保することができる。しかしながら、熱源となるLEDをそのように密接配置すると、発熱量が非常に大きくなり、照明器具としての安全性を損なうばかりでなく、LEDの寿命を低下させる要因にもなる。
図12および図13に示す例の場合、間隙部を挟んで一側端面に3組のLEDを配置している。しかも、上下に関して、各LEDが重なり合わないような交互配置がなされているため、図13のように側面から1つのLEDに着目すると、その左右方向にも、その上下方向にも、別なLEDは隣接して配置されておらず、必ず間隙部が確保されていることになる。この間隙部の確保により、空気を媒介とした冷却効果が得られることになり、過度の発熱を抑制する効果が得られることになる。また、導光板711,721自体は、物理的に同一の部品であるため、部品の共通化を図ることができ、製造コストを低減させる効果を生むメリットが得られる。しかも、導光板711,721を空間的にずらして配置する必要もないため、固定器具150,160内に余分な空間を確保する必要がなく、照明に直接関与しない固定器具150,160の体積を低減させるメリットも得られる。
以上、本発明をいくつかの実施形態に基づいて説明したが、本発明の基本概念は、水平方向に広がる導光板と、この導光板の側端面に配置され導光板の内部に光を照射するLEDと、を有する板状照明ユニットを、上下方向に複数n枚(n≧2)積層するように配置し、かつ、第i層目(1≦i≦n−1)の板状照明ユニットのLEDと、第(i+1)層目の板状照明ユニットのLEDとが、層面に平行な投影面に垂直投影したときに、互いに重なり合わない位置にくるように配置することにあり、当該基本概念を逸脱しない限り、本発明は、この他にも様々な形態で実施可能である。
100:従来の直管型蛍光灯
101,102:フィラメント
110:蛍光ランプ
150:固定器具
151,152:外部接続端子
160:固定器具
200:LED照明装置
210,210A:第1の板状照明ユニット
211,211A:第1の導光板
212,213:LED
220,220A:第2の板状照明ユニット
221,221A:第2の導光板
222,223:LED
250:固定器具
251,252:外部接続端子
260:固定器具
261,262:外部接続端子
270:電力変換器
290:反射層
300:照明器具
310:交流電源
320:点灯管
410:第1の板状照明ユニット
411:第1の導光板
412,413:LED
420:第2の板状照明ユニット
421:第2の導光板
422,423:LED
430:第3の板状照明ユニット
431:第3の導光板
432,433:LED
510:第1の板状照明ユニット
511:第1の導光板
512,513:LED
520:第2の板状照明ユニット
521:第2の導光板
522,523:LED
530:第3の板状照明ユニット
531:第3の導光板
532,533:LED
610:第1の板状照明ユニット
611:第1の導光板
612,613:LED
620:第2の板状照明ユニット
621:第2の導光板
622,623:LED
630:第3の板状照明ユニット
631:第3の導光板
632,633:LED
640:第4の板状照明ユニット
641:第4の導光板
642,643:LED
710:第1の板状照明ユニット
711:第1の導光板
712,713:LED
720:第2の板状照明ユニット
721:第2の導光板
722,723:LED
L1:第1の導光板211の長さ
L2:第2の導光板221の長さ
O:XYZ三次元直交座標系の原点
X:XYZ三次元直交座標系の座標軸
Y:XYZ三次元直交座標系の座標軸
Z:XYZ三次元直交座標系の座標軸

Claims (11)

  1. 水平方向に広がる導光板と、この導光板の側端面に配置され導光板の内部に光を照射するLEDと、を有する板状照明ユニットを、上下方向に複数n枚(n≧2)積層してなり、
    第i層目(1≦i≦n−1)の板状照明ユニットのLEDと、第(i+1)層目の板状照明ユニットのLEDとが、層面に平行な投影面に垂直投影したときに、互いに重なり合わない位置に配置されていることを特徴とするLED照明装置。
  2. 請求項1に記載のLED照明装置において、
    各板状照明ユニットを構成する導光板の上面が光を拡散する拡散面を形成していることを特徴とするLED照明装置。
  3. 請求項2に記載のLED照明装置において、
    上面に溝掘加工もしくはサンドブラスト加工が施された導光板、または、上面に光散乱効果をもった材料層が印刷された導光板を用いることを特徴とするLED照明装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のLED照明装置において、
    最上層の板状照明ユニットを構成する導光板の上面に反射層が形成されていることを特徴とするLED照明装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置において、
    水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さと、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さとが異なり、各導光板のX軸方向に関する端部にそれぞれLEDが配置されていることを特徴とするLED照明装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置において、
    水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さと、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のX軸方向の長さとが等しく、これら両導光板のX軸方向に関する配置位置がLEDの大きさに応じた所定寸法だけずれており、各導光板のX軸方向に関する端部にそれぞれLEDが配置されていることを特徴とするLED照明装置。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載のLED照明装置において、
    水平方向にXY平面、垂直方向にZ軸をもつXYZ三次元直交座標系を定義したときに、第i層目の板状照明ユニットの導光板のXY平面への投影像と、第(i+1)層目の板状照明ユニットの導光板のXY平面への投影像とが重なり合い、
    各導光板のX軸方向に関する端部に、複数のLEDがY軸方向に並ぶように互いに所定の間隙部を挟んで配置されており、第i層目の板状照明ユニットの複数のLEDのXY平面への投影像と、第(i+1)層目の板状照明ユニットの複数のLEDのXY平面への投影像とが、XY平面上で交互に位置するように、各LEDが配置されていることを特徴とするLED照明装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のLED照明装置において、
    外形が蛍光灯の規格に合致する形状をなし、蛍光灯の規格に合致する外部接続端子を有し、前記外部接続端子から供給される交流電力をLEDを点灯させるのに適した直流電力に変換する電力変換器を更に備えることを特徴とするLED照明装置。
  9. 請求項8に記載のLED照明装置において、
    外形が所定軸方向に伸びる直管型蛍光灯の規格に合致する形状をなし、前記所定軸方向の両端部に直管型蛍光灯の規格に合致する外部接続端子を有し、各導光板が前記所定軸方向に伸びる細長い矩形状の板をなし、各導光板の前記所定軸方向の一端もしくは両端にLEDが配置されていることを特徴とするLED照明装置。
  10. 請求項9に記載のLED照明装置において、
    各導光板の両端部を固定支持する固定器具が設けられ、前記固定器具に外部接続端子および電力変換器が取り付けられ、LEDが前記固定器具によって覆われていることを特徴とするLED照明装置。
  11. 水平方向に広がる導光板と、この導光板の側端面に配置され導光板の内部に光を照射するLEDと、を有する板状照明ユニットを、上下方向に複数n枚(n≧2)積層するように配置し、かつ、第i層目(1≦i≦n−1)の板状照明ユニットのLEDと、第(i+1)層目の板状照明ユニットのLEDとが、層面に平行な投影面に垂直投影したときに、互いに重なり合わない位置にくるように配置し、LEDを発光させて複数の導光板の主面から照明光を得るようにすることを特徴とするLED照明方法。
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JP2016146296A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 三菱電機株式会社 面光源装置及び液晶表示装置

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