JP2011100262A - 車上試験装置および車上試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】点検に要する時間を短縮することが可能な車上試験装置および車上試験方法を得る。
【解決手段】列車に搭載された機器の点検・試験を実行する車上試験装置100であって、フォアグランドで実施する第1の点検機器を判別するとともに、第1の点検機器以外の機器については、点検所要時間が最も長い機器をバックグランドでのみ実施する第2の点検機器に設定し、第2の点検機器以外の機器をフォアグランドとバックグランドの両方で実施可能な第3の点検機器に設定する点検機器区分設定部14と、フォアグランドで実施する点検機器およびバックグランドで実施する点検機器の各点検順序のスケジューリングを行うスケジューリング部16と、各点検機器に対する点検実行指令を生成する出区点検実行部13と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、列車に搭載された機器の点検を自動的に行う車上試験装置および車上試験方法に関するものである。
近年、鉄道車両には、高速輸送や乗り心地の改善といった顧客からのニーズが高まっており、このようなニーズに対応する手段として、ATS(Automatic Train Stop)などの機器が多数搭載されている。一方、これらの機器の構成は複雑であり、なおかつ、その点検も複雑なものとなっている。そのため、鉄道車両には、上述したニーズのみならず、当該車上機器の保守性の容易化などのニーズも益々高まっている。
一般的に、上述した車上機器は、車両基地を出発する前の点検、所謂、出区点検が行われる。この出区点検で車上機器に異常が認められた場合、当該機器の修理や、他の車両あるいは編成に代替させるなどの措置をとることで、列車の円滑な運行を図っている。ただし、目視や手動などによる点検の場合、多大な時間や工数が必要となるため、より効率的に出区点検を行うことができる手段の導入が求められていた。
このような問題を解決する手段として、下記特許文献1に代表される従来の検査システムは、車上機器を管理する管理装置によって、例えばドア装置や放送装置などの機器に対して、所定の点検指令を送出し、各機器からの異常の有無を示す情報を収集し、所定の表示器に点検結果を表示するように構成されている。
特開平01−138903号公報
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来技術は、各機器の点検をシリアルに実行しているため、より短時間に点検結果を得たいというニーズに対して不十分なものであった。特に、近年では機器の機能がますます高度化、複雑化する傾向にあるため、従来技術では、全ての点検結果を得るまでに長い時間を要するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、点検に要する時間を短縮することが可能な車上試験装置および車上試験方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、列車に搭載された機器の点検・試験を実行する車上試験装置であって、一の機器の点検作業が他の機器の点検作業に影響を与えるか否かを基準として、フォアグランドで実施する第1の点検機器を判別するとともに、第1の点検機器以外の機器については、点検所要時間に基づいて、点検所要時間が最も長い機器をバックグランドでのみ実施する第2の点検機器に設定し、前記第2の点検機器以外の機器をフォアグランドとバックグランドの両方で実施可能な第3の点検機器に設定する点検機器区分設定部と、前記第1の点検機器、前記第2の点検機器、および前記第3の点検機器の点検時間と、バックグランドでの実施可否と、フォアグランドでの実施可否とに基づいて、フォアグランドで実施する点検機器およびバックグランドで実施する点検機器の各点検順序のスケジューリングを行うスケジューリング部と、前記スケジューリング部でスケジューリングされた点検順序に基づいて、前記第1の点検機器、前記第2の点検機器、および前記第3の点検機器に対する点検実行指令を生成する点検実行部と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、バックグランドで実行可能な点検機器をスケジューリングし、フォアグランドの点検処理とバックグランドの点検処理とを並行して行うようにしたので、点検に要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる車上試験装置の構成図である。 図2は、自動出区点検処理で使用される管理テーブルの一例を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかる車上試験装置が適用される情報管理システムの一例を示す図である。 図4は、自動出区点検処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、出区点検機器選定処理を説明するためのフローチャートである。 図6は、表示器に表示されるメニューの一例を示す図である。 図7は、出区点検順序スケジューリング処理を説明するための図である。 図8は、図7に示された機器の属性に基づいて、フォアグランドで実行する点検機器とバックグランドで実行する点検機器とを決定するフローチャートである。
以下に、本発明にかかる車上試験装置および車上試験方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態にかかる車上試験装置100の構成図である。図2は、自動出区点検処理で使用される管理テーブルの一例を示す図である。
図1に示される車上試験装置100は、主たる構成として、出区点検機器選定部(以下単に「選定部」と称する)11、出区点検実行部(以下単に「点検実行部」と称する)13、点検機器区分設定部(以下単に「設定部」と称する)14、スケジューリング部16、出区点検結果表示部(以下単に「結果表示部」と称する)15、および記憶部12を有して構成されている。
図2に示される管理テーブル30には、一例として機器コード31と、基準点検周期32と、最長点検周期33と、前回点検実施日34、前回点検結果35が示されている。基準点検周期32は、機器毎に設定されている標準的な点検周期を示す。最長点検周期33は、これ以上延ばすことができない点検周期を示す。
図2に示される項目のうち、機器コード31、基準点検周期32、および最長点検周期33は、地上データ管理装置20で編集・更新が行われる。この編集・更新作業は、例えば、機器が追加になった場合や点検周期が変更になった場合に実施される。地上データ管理装置20で編集・更新された管理テーブル30のデータは、例えば、持ち運び可能なICカードなどに記録され、車上試験装置100に設置された所定のデータ読込み手段を介して、記憶部12に書き込まれる。なお、管理テーブル30のデータは、地上データ管理装置20および車上試験装置100に搭載された無線手段で受け渡してもよい。
管理テーブル30の前回点検実施日34および前回点検結果35には、車上試験装置100において点検が実施される毎に、点検実施日と点検結果が書き込まれる。
なお、図2に示される管理テーブル30は、機器(機器コード)毎に基準点検周期32などが記載されるよう構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、ATSには複数の試験項目が存在するため、管理テーブル30は、この試験項目毎に基準点検周期32などを管理するように構成してもよい。すなわち、管理テーブル30は、機器単位ではなく、試験項目単位に細分化して構成してもよい。このように、試験項目単位に細分化すれば、点検時間をより短縮することが可能である。
図3は、本発明の実施の形態にかかる車上試験装置100が適用される列車情報管理装置の一例を示す図である。図3には、列車情報管理装置の構成要素として、両先頭車両に搭載された中央装置100a、100bと、各中央装置に接続された表示器40と、各車両に搭載された端末装置200a、200b、200n−1、200nと、各端末装置に接続された機器A、Bとが示されている。なお、列車情報管理装置は、一列車を構成する複数の車両のそれぞれに搭載され、相互に連系して、列車運行情報、列車位置情報、搭載機器情報等の処理を行うもので、この実施の形態の車上試験装置は、列車情報管理装置の機能の一つを取り扱うものである。
中央装置100aおよび100bは、図1に示した車上試験装置100に対応するものである。機器AおよびBは、例えば、車両に搭載されたドア、パンタグラフ(以下単に「パンタ」と称する)、放送装置、ブレーキ装置、標識灯、ATSなどである。
各端末装置200a〜200nは、車両間伝送路を介して相互に接続され、各中央装置からの点検指令を各機器A、Bに送信し、さらに各機器A、Bからの点検結果を各中央装置に送信可能に構成されている。
表示器40は、タッチパネル操作が可能なディスプレイを搭載しており、例えば、ATSの点検実行操作が行われた場合、各中央装置からの点検結果を一括表示する。
以下、本実施の形態にかかる車上試験装置100で行われる自動出区点検処理の内容を具体的に説明する。図4は、自動出区点検処理の一例を示すフローチャートであり、図5は、出区点検機器選定処理を説明するためのフローチャートであり、図6は、表示器に表示されるメニューの一例を示す図であり、図7は、点検順序スケジューリング処理を説明するための図であり、図8は、図7に示された機器の属性に基づいて、フォアグランドで実行する点検機器とバックグランドで実行する点検機器とを決定するフローチャートである。
図4において、選定部11は、自動出区点検機器の選定処理を実行する(ステップS10)。なお、当該選定処理の詳細は、図5を用いて後述する。
選定部11で選定された機器と選定されなかった機器とは、表示器40に視覚化して表示される。この表示を「メニュー表示」と称する(ステップS11)。図6には、メニュー表示の一例が示されている。例えば、選定された機器の一例として、ATS、機器整備状態、前部後部標識灯、放送装置、およびブレーキが示されている。また、選定されなかった機器の一例として、パンタ昇降、ドア開閉、起動試験が示されている。
次に、乗務員がメニュー表示から点検対象機器を選択した場合、設定部14は、選択された機器の中から、フォアグランドで実行させる点検機器と、バックグランドで実行させる点検機器とを判別する。また、スケジューリング部16は、各機器の点検所要時間等を考慮して、総合的な出区点検順序スケジューリング処理(以下単に「スケジューリング処理」と称する)を実行する(ステップS12)。なお、設定部14およびスケジューリング部16における処理の詳細は、図7、図8を用いて後述する。
次に、点検実行部13は、スケジューリング処理の結果に応じて、各機器に点検を実行させる点検指令を生成する。そして、結果表示部15は、各機器からの点検結果を、表示器40に順次表示させる(ステップS13)。最後に、車上試験装置100は、当該点検結果を記憶部12に保存する(ステップS14)。
このように、本実施の形態にかかる車上試験装置100は、バックグランドで点検可能な機器を判別し、かつ、当該機器の点検順序をスケジューリングするようにしたので、従来のように、フォアグランドで全ての機器の点検処理を行う場合に比べて、点検に要する時間を大幅に短縮することが可能である。
(出区点検機器選定処理)
次に、図5を用いて、ステップ10における出区点検機器選定処理を具体的に説明する。選定部11は、点検を実施する日(当日)から、前回点検実施日を減じることによって、前回の点検実施日からの経過日数(前回点検後日数ΔD)を求める(ステップS20)。
前回点検後日数ΔDが、図2に示される最長点検周期33よりも長い場合(ステップS21,Yes)、選定部11は、点検対象機器として選定する(ステップS22)。
ステップ21において、最長点検周期33が前回点検後日数ΔDよりも短い場合(ステップS21,No)、選定部11は、前回点検実施結果がNGであったか否かを判断する。前回点検実施結果がNGの場合(ステップS23,Yes)、選定部11は、上述同様に点検対象機器として選定する(ステップS22)。
ステップ23において、前回点検実施結果がOKの場合(ステップS23,No)、選定部11は、点検対象機器としない(ステップS24)。
なお、表示器40の画面には、点検対象の機器と点検対象でない機器とを全て表示して、乗務員がこれらの機器を任意に選定できるように構成してもよい。図6の表示例のように、点検対象の機器を黒抜き表示とし、点検対象でない機器を白抜き表示とすることで、乗務員が点検対象の機器であるか否かを判別可能なように構成することが望ましい。
次に、図7に示される表には、機器コード51と機器の属性とが示されている。機器の属性としては、操作の要否52と、バックグランドでの点検可否54と、点検所要時間55とが挙げられる。
操作の要否52は、点検の際に操作を要するか否かを示し、バックグランドでの点検可否54は、バックグランドで実行しても他の点検に影響するか否かを示すものである。なお、図7に示される機器コード51の欄には、説明を分かりやすくするため、一般的に番号や記号などで示される機器コードに代えて、具体的な機器の名称を例示している。
図7に示される表を、具体例で説明すると以下の通りである。例えば放送装置の場合、試験員の操作が無くても実行可能であるため、操作の要否52の欄には「不要」と入力される。次に、放送装置の点検中に他の点検が行われていても影響を与えることがないため、バックグランドでの点検可否54の欄には「可」と入力される。さらに、点検所要時間が比較的短いため、点検所要時間55の欄には「短い」と入力される。
ドアの場合には、試験員の操作が無くても実行可能であるが、ドアの開閉作業を伴うため、点検中の作業員への影響を考慮して、バックグランドでの点検可否54の欄には「禁止」と入力される。
ATSの場合には、ドアと同様に、試験員の操作が無くても実行可能であるが、点検所要時間が数分程度かかる場合があるため、点検所要時間55の欄には「長い」と入力される。
パンタの場合には、パンタの動作時間を計測する際に、パンタを昇降させるための操作が必要なので、操作の要否52の欄には「要」と入力され、また、作業員がパンタの動作時間を計測するため、バックグランドでの点検可否54の欄には「禁止」と入力される。
なお、図7に示される表に明記される内容は一例であり、この内容に限定されるものではない。また、図7の点検所要時間55の欄には、一例として「長い」あるいは「短い」と記載しているが、時間表記でもよく、このようにすれば、より細やかにスケジューリングすることが可能である。
(点検機器区分設定部)
図8において、設定部14は、メニュー表示の中から選択された点検対象機器に対して、他の点検に影響する可能性が高い機器であるか否かを基準として、バックグランドで点検可能な機器と、バックグランドで点検することができない機器と、を判別する。なお、他の点検に影響する可能性が高い機器であるか否かは、図7に示された「操作の要否」52に基づくものである。
このことを具体的に説明すると以下の通りである。フォアグランドで実行させる点検機器には、例えば、ドアのように、ドアの開閉によって作業員への影響が考えられる機器が挙げられる。また、バックグランドで実行させる点検機器には、例えば、ATSのように、作業員への影響がない機器が挙げられる。なお、バックグランドで実行させる点検機器には、フォアグランドでも実行可能な機器を含むものとする。
選択された機器がバックグランドで点検可能な機器と判断した場合(ステップS30,Yes)、設定部14は、点検所要時間が最も長い機器であるか否かを判断する。例えば、ATSおよび放送装置が、共にバックグランドで点検可能な機器の場合、設定部14は、ATSの点検所要時間と放送装置の点検所要時間とを比較する。なお、ここでは、2つの装置に関して点検所要時間を比較しているが、2つに限定されるものではない。
設定部14は、ATSの点検所要時間が最も長いと判定した場合(ステップS31,Yes)、バックグランドでのみ実施する点検機器に、ATSを設定する(ステップS32)。また、設定部14は、放送装置の点検所要時間がATSの点検所要時間よりも短いと判定した場合(ステップS31,No)、フォアグランドとバックグランドの両方で実施可能な点検機器に、放送装置を設定する(ステップS33)。
ステップS30において、バックグランドで点検することができない機器と判断した場合(ステップS30,No)、設定部14は、点検の際に操作を要する作業であるか否かを判断する。例えば、パンタおよびドア装置が、共にバックグランドで点検することができない項目である場合、設定部14は、点検時に作業員の操作を要する機器と、操作不要の機器と、を判別する。なお、ここでは、2つの装置に関して点検所要時間を比較しているが、2つに限定されるものではない。
作業員の操作を要する機器の場合(ステップS34,Yes)、設定部14、フォアグランドで優先的に実施する点検機器に、例えばパンタを設定する(ステップS35)。また、作業員の操作を要しない機器の場合(ステップS34,No)、設定部14は、フォアグランドで実施する通常の点検機器に、例えばドア装置を設定する(ステップS36)。
このように、設定部14は、優先的に実施する点検機器を設定することによって、例えば、作業員の操作を要する機器の点検結果がNGの場合、通常の点検機器を点検している間に、NGの原因を確認することができるため、点検作業の効率を向上させることが可能である。
以上説明したように、設定部14は、一の機器の点検作業が他の機器の点検作業に影響を与えるか否かを基準として、フォアグランドで実施する第1の点検機器(例えば、ドア装置やパンタ)を判別する。さらに、設定部14は、第1の点検機器以外の機器に関しては、点検所要時間に基づいて、点検所要時間が最も長い機器をバックグランドでのみ実施する第2の点検機器(例えば、ATS)に設定し、前記第2の点検機器以外の機器をフォアグランドとバックグランドの両方で実施可能な第3の点検機器(例えば、放送装置)に設定する。
(スケジューリング部)
次に、スケジューリング部16は、上述した第1の点検機器、第2の点検機器、および第3の点検機器の点検時間と、バックグランドでの実施可否と、フォアグランドでの実施可否とに基づいて、フォアグランドで実施する点検機器およびバックグランドで実施する点検機器の各点検順序のスケジューリング処理を行う(ステップS37)。
具体例で説明すると以下の通りである。スケジューリング部16は、例えば、ステップS32で設定された第2の点検機器(例えば、ATS)と、ステップS33で設定された第3の点検機器(例えば、放送装置)とを、バックグランドで点検させるようにスケジューリングする。
なお、これらの点検機器を、バックグランド内でシリアルに点検させた場合(例えば、ATSの点検を実行した後に、放送装置の点検を実行する)、車上試験装置100の負担を軽減することが可能である。
一方、これらの点検機器を、バックグランド内でパラレルに点検させた場合(例えば、ATSの点検と放送装置の点検とを並行して実行する)、シリアルに点検させた場合に比して、点検時間を短縮することが可能である。
また、スケジューリング部16は、例えば、ステップS35で設定された点検機器(例えば、ドア)と、ステップS36で設定された点検機器(例えば、パンタ)とを、フォアグランドで点検させるようにスケジューリングする。
また、スケジューリング部16は、フォアグランドでの点検開始から完了までの時間(フォアグランドの点検時間)と、バックグランドでの点検開始から完了までの時間(バックグランドの点検時間)とを考慮して、フォアグランドで点検を実施するかバックグランドで点検を実施するかを判断し、上述した第3の点検機器(例えば、放送装置)をフォアグランドで点検する機器に設定するかバックグランドで点検する機器に設定するかを決定する。
より詳細に説明すると以下の通りである。スケジューリング部16は、例えば、ステップS33で設定された第3の点検機器(例えば、放送装置)をフォアグランドで点検させ、かつ、ステップS32で設定された第2の点検機器(例えば、ATS)のみをバックグランドで点検させるようにスケジューリングすることも可能である。スケジューリング部16は、このスケジューリングの際、例えば、ATSの点検時間が、放送装置の点検時間、ドアの点検時間、およびパンタの点検時間の合計時間よりも短いか否かを判断する。ATSの点検時間の方が長い場合、スケジューリング部16は、ATSの点検のみバックグランドで実行するようにスケジューリングをする。
このように構成すれば、例えば、バックグランドでATSを点検している間に、フォアグランドで複数の機器を点検可能である。また、バックグランド内で点検機器(例えば、ATSと放送装置)をパラレルに点検させた場合に比して、車上試験装置100の負担を軽減可能である。
(出区点検実行部)
点検実行部13は、スケジューリング部16でスケジューリングされた点検順序に基づいて、第1の点検機器、第2の点検機器、および第3の点検機器に対する点検実行指令を生成する。結果表示部15は、各機器からの点検結果を視覚化して表示器40に表示させる。
点検実行指令の種類を具体的に説明すると以下の通りである。例えば、ATSの場合、点検実行部13は、ATSの複数の処理系に対して点検実行指令を送信する。結果表示部15は、ATSからの点検結果を視覚化して表示器40に表示させる。
以下同様に、標識灯の場合、ATSから標識灯に対して点灯指令(点検実行指令)を送信し、その応答の有無によって点検結果を表示する。放送装置の場合、ATSから各放送装置に対してノイズ試験(点検実行指令)を行い、その音量によって点検結果を表示する。パンタの場合、作業員の操作によって、例えばパンタを下げる指令が出力されてから実際に下がるまでの時間を計測し、その時間によって点検結果を表示する。パンタを上げる場合も同様である。起動試験の場合、ATSから自動列車制御装置(インバータなど)に対して起動指令(点検実行指令)を送信し、自動列車制御装置で制御の健全性が確認され、その確認結果を点検結果として表示する。ドアの場合、ATSから各ドアに対して開閉指令(点検実行指令)を送信し、開閉時に異常が確認されたとき、異常と確認されたドアの位置を視覚化して表示する。
以上に説明したように、本実施の形態にかかる車上試験装置100は、バックグランドで実行可能な点検機器をスケジューリングし、バックグランドの点検処理をフォアグランドの点検処理と並行して行うようにしたので、複数の出区点検を同時に実行することが可能である。例えば、ATSの点検時間は数分程度要し、他の点検機器は数十秒程度で完了するとした場合、従来の技術では、各機器の点検をシリアルに実行しているため、ATSの点検が完了するまで他の点検機器の結果を得ることができない場合があった。特に、機器の機能が向上するほど、このような問題は顕著に現れるため、出区点検作業の効率化を図ることができないという問題があった。本実施の形態にかかる車上試験装置100は、例えば、点検作業が比較的短い機器であるパンタやドア装置をフォアグランドで点検し、それと並行して、点検作業が比較的長い機器であるATSをバックグランドで点検することが可能であるため、従来技術に比して出区点検の時間を大幅に短縮することが可能である。
また、本実施の形態にかかる車上試験装置100は、点検作業の長短のみならず、フォアグランドで点検するほうが望ましい機器を判別するようにしているため、作業員の点検作業を妨げることなく、実態に即した出区点検を実行可能である。
また、本実施の形態にかかる車上試験装置100は、上述したように試験項目単位に細分化して出区点検を実行することも可能なので、点検時間をより一層短縮することが可能である。
なお、上記説明では、車上試験装置100を適用する場面として、出区前の点検を前提としているが、例えば、入庫後に実施される点検や定期的に実施される点検等にも適用可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明は、列車に搭載される機器の点検を自動的に行う車上試験装置および車上試験方法に適用可能であり、特に、出区点検の際の点検時間を短縮することができる発明として有用である。
11 出区点検機器選定部(点検機器選定部)
12 記憶部
13 出区点検実行部(点検実行部)
14 点検機器区分設定部
15 出区点検結果表示部
16 スケジューリング部
20 地上データ管理装置
30 管理テーブル
31,51 機器コード
32 基準点検周期
33 最長点検周期
34 前回点検実施日
35 前回点検結果
40 表示器
52 操作の要否
54 バックグランドでの点検可否
55 点検所要時間
100 車上試験装置
100a,100b 中央装置
200a,200b,200n−1,200n 端末装置
A,B 機器
ΔD 前回点検後日数

Claims (6)

  1. 列車に搭載された機器の点検・試験を実行する車上試験装置であって、
    一の機器の点検作業が他の機器の点検作業に影響を与えるか否かを基準として、フォアグランドで実施する第1の点検機器を判別するとともに、第1の点検機器以外の機器については、点検所要時間に基づいて、点検所要時間が最も長い機器をバックグランドでのみ実施する第2の点検機器に設定し、前記第2の点検機器以外の機器をフォアグランドとバックグランドの両方で実施可能な第3の点検機器に設定する点検機器区分設定部と、
    前記第1の点検機器、前記第2の点検機器、および前記第3の点検機器の点検時間と、バックグランドでの実施可否と、フォアグランドでの実施可否とに基づいて、フォアグランドで実施する点検機器およびバックグランドで実施する点検機器の各点検順序のスケジューリングを行うスケジューリング部と、
    前記スケジューリング部でスケジューリングされた点検順序に基づいて、前記第1の点検機器、前記第2の点検機器、および前記第3の点検機器に対する点検実行指令を生成する点検実行部と、
    を備えたことを特徴とする車上試験装置。
  2. 前記点検機器区分設定部は、前記第1の点検機器のうち、点検の際に操作を要する機器をフォアグランドで優先的に実施する点検機器に設定し、点検の際に操作を要しない機器を通常の点検機器に設定すること、を特徴とする請求項1に記載の車上試験装置。
  3. 前記スケジューリング部は、フォアグランドの点検時間とバックグランドの点検時間とを考慮して、フォアグランドで点検を実施するかバックグランドで点検を実施するかを判断し、前記第3の点検機器をフォアグランドで点検する機器に設定するかバックグランドで点検する機器に設定するかを決定すること、を特徴とする請求項1または2に記載の車上試験装置。
  4. 前回の点検実施日から今回の点検実施日までの経過日数と、所定の点検周期と、を比較し、前記経過日数が前記点検周期を越えた機器を点検対象機器として選定し、前記点検対象機器を列車内表示器に視覚化して表示させる点検機器選定部を備えたこと、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車上試験装置。
  5. 列車に搭載された機器の点検・試験を実行する車上試験装置であって、
    前回の点検実施日から今回の点検実施日までの経過日数と、所定の点検周期と、を比較し、前記経過日数が前記点検周期を越えた機器を点検対象機器として選定する点検機器選定ステップと、
    前記点検機器選定ステップからの選定結果に応じて、前記点検対象機器を列車内表示器に視覚化して表示させる第1の表示ステップと、
    一の機器の点検作業が他の機器の点検作業に影響を与えるか否かを基準として、フォアグランドで実施する第1の点検機器を判別するとともに、第1の点検機器以外の機器については、点検所要時間に基づいて、点検所要時間が最も長い機器をバックグランドでのみ実施する第2の点検機器に設定し、前記第2の点検機器以外の機器をフォアグランドとバックグランドの両方で実施可能な第3の点検機器に設定する設定ステップと、
    前記第1の点検機器、前記第2の点検機器、および前記第3の点検機器の点検時間と、バックグランドでの実施可否と、フォアグランドでの実施可否とに基づいて、フォアグランドで実施する点検機器およびバックグランドで実施する点検機器の各点検順序のスケジューリングを行う点検順序スケジューリングステップと、
    前記点検順序スケジューリングステップにてスケジューリングされた点検順序に基づいて、前記第1の点検機器、前記第2の点検機器、および前記第3の点検機器に対する点検実行指令を生成する点検実行ステップと、
    前記第1の点検機器、前記第2の点検機器、および前記第3の点検機器からの点検結果を受信し前記列車内表示器に表示させる第2の表示ステップと、
    を含むことを特徴とする車上試験方法。
  6. 前記点検順序スケジューリングステップには、フォアグランドの点検時間とバックグランドの点検時間とを考慮して、フォアグランドで点検を実施するかバックグランドで点検を実施するかを判断し、前記第3の点検機器をフォアグランドで点検する機器に設定するかバックグランドで点検する機器に設定するかを決定する決定ステップを含むこと、
    を特徴とする請求項5に記載の車上試験装置。
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