JP2011100189A - 印刷システム、印刷方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】端末が印刷処理を行えない状態になった場合も、別の端末が代わりに印刷を行える、利便性に配慮した印刷システム、印刷方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】預託元クライアント端末100と、ネットワーク500を介して預託元クライアント端末100に接続された預託先クライアント端末200と、ネットワーク500を介して受信した印刷命令により印刷を行うプリンタ400とを備え、預託元クライアント端末100は、印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部110と、預託先クライアント端末200に対して、前記印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送受信部142とを有し、預託先クライアント端末200は、前記印刷ジョブを受信する印刷ジョブ送受信部242と、受信した前記印刷ジョブに基づき印刷ジョブの印刷を行うようプリンタ400に印刷命令を送信する印刷ジョブ実行部295とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介した出力装置によって印刷を行う印刷システム、印刷方法、及びプログラムに関する。
コンピュータシステムにおける印刷出力の方式として、印刷原稿のデータをスプールデータに変換し、このスプールデータを一時的にコンピュータ内に保持しつつ印刷を行う方式が広く用いられている。この方式によりコンピュータに効率よく印刷を行わせることが可能である。しかし、スプールデータを用いる方式においては、スプールデータをコンピュータが保持しなくてはならないという制限があり、コンピュータがスプールデータを保持できない状態や保持したスプールデータを読み出せない状態になった場合に、印刷が行えないという問題点があった。このような問題点を解決する技術が、下記特許文献1に開示されている。
下記特許文献1に記載の出力管理方法は、クライアントコンピュータで印刷操作をおこなった場合、スプールデータなどの印刷データをプリントサーバに転送し、プリントサーバが複数の出力装置への印刷ジョブを管理することで、印刷ジョブの実行に際して出力装置に不具合が発生しても、別の出力装置に印刷を行わせることができる。
特開2004−127251号公報
上述した特許文献1に記載の出力管理方法においては、印刷処理を集中管理するプリントサーバが必要であり、サーバ設置の為の労力やコストがかかるものであった。また、プリントサーバに不具合が発生した場合、当該プリントサーバを用いるすべてのクライアントコンピュータが当該出力管理方法を用いることができなくなるという問題点があった。
かかる事情に鑑み、本発明の目的は、クライアント端末が印刷処理を行えない状態になった場合も、別のクライアント端末が代わりに印刷処理を行うことのできる、ユーザーの利便性に配慮した印刷システム、印刷方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様に係る印刷システムは、ネットワークに接続された第1のクライアント端末と、前記ネットワークを介して前記第1のクライアント端末に接続された第2のクライアント端末と、前記ネットワークを介して受信した印刷命令により印刷を行う出力装置とを備え、前記第1のクライアント端末は、印刷を行う印刷データに基づきスプールデータを生成する生成手段と、前記第2のクライアント端末に対して、前記スプールデータを送信する送信手段とを有し、前記第2のクライアント端末は、前記スプールデータを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記スプールデータに基づき、前記印刷データの印刷を行うよう前記出力装置に印刷命令を送信する命令手段とを有することを特徴としている。
本発明の第2の態様に係る印刷方法は、ネットワークを介して接続された複数のクライアント端末と印刷を行う出力装置とを備える印刷システムにおける印刷方法であって、(
A)印刷を行う印刷データに基づき、第1のクライアント端末がスプールデータを生成するステップと、(B)前記第1のクライアント端末が、前記スプールデータを第2のクライアント端末に送信するステップと、(C)前記第2のクライアント端末が、前記スプールデータを受信するステップと、(D)前記第2のクライアント端末が、前記ステップ(C)で受信した前記スプールデータに基づき、前記第2のクライアント端末から前記出力装置に、前記印刷データの印刷を行うよう印刷命令を送信するステップと、(E)前記出力装置が、前記印刷命令を受け、前記印刷データの印刷を行うステップとを備えることを特徴としている。
本発明の第3の態様に係るプログラムは、ネットワークを介して接続された複数のクライアント端末と印刷を行う出力装置とを備える、印刷システムが有する第1のクライアント端末に搭載されるコンピュータを、印刷を行う印刷データに基づきスプールデータを生成する生成手段と、前記スプールデータを、第2のクライアント端末に送信する送信手段ととして機能させ、前記第2のクライアント端末に搭載されるコンピュータを、前記第1のクライアント端末が送信した前記スプールデータを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記スプールデータに基づき、印刷データの印刷を行うよう前記出力装置に印刷命令を送信する命令手段ととして機能させることを特徴としている。
本発明によれば、クライアント端末が印刷処理を行えない状態になった場合も、別のクライアント端末が代わりに印刷処理を行うことのできる、ユーザーの利便性に配慮した印刷を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る印刷システムの構成を概略的に示すブロック図である。 預託元クライアント端末の構成を概略的に示すブロック図である。 印刷ジョブ生成部の構成を概略的に示すブロック図である。 預託先クライアント端末の構成を概略的に示すブロック図である。 本発明実施の形態に係る印刷システムの端末が汎用的なコンピュータであった場合の構成を概略的に示すブロック図である。 通常モードにおける印刷ジョブ生成処理の処理手順を示した図である。 預託先候補リストの一例である。 預託先候補リストを設定する処理の処理手順を示した図である。 通常モードにおける印刷ジョブのデータ形式である。 クライアント端末間における預託処理の処理手順を示した図である。 預託許可リストの一例である。 預託許可リストを設定する処理の処理手順を示した図である。 通常モードにおける預託された印刷ジョブの印刷実行処理の処理手順を示した図である。 通常モードにおける印刷ジョブが預託されなかった場合の印刷実行処理の処理手順を示した図である。 セキュリティモードにおける印刷ジョブ生成処理の処理手順を示した図である。 セキュリティモードにおける印刷ジョブのデータ形式である。 セキュリティモードにおける預託された印刷ジョブの印刷実行処理の処理手順を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、異なる図面におい
て同一の符号を付した要素は、同一または相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷システム1の構成を概略的に示したブロック図である。印刷システム1は、第1のクライアント端末である預託元クライアント端末100、第2のクライアント端末である預託先クライアント端末200(200A〜200C)、認証装置300、出力装置であるプリンタ400、及びネットワーク500を備える。さらに、認証装置300は、認証情報送受信部310とIC(Integrated Circuit)カード読取部320とを有している。また、印刷システム1においては、預託元クライアント端末100、預託先クライアント端末200(200A〜200C)、認証装置300、及びプリンタ400は、それぞれネットワーク500を介して接続されている。
次に、図2は、預託元クライアント端末100の内部構成を概略的に示したブロック図である。預託元クライアント端末100は、印刷ジョブ生成部110、印刷ジョブDB(DataBase:データベース)120、印刷ジョブ管理部130、イベント検出手段であるイベント監視部135、要求手段である預託要求送受信部141、送信手段である印刷ジョブ送受信部142、認証情報送受信部143、暗号鍵生成部150、署名生成部155、認証情報発行手段である認証情報発行部160、ICカード書込部165、印刷設定部170、印刷ジョブ設定部171、認証情報生成手段である認証ID設定部172、預託先設定部173、預託先候補リスト174、預託先候補リスト設定部175、アプリケーション制御部180、データ変換部190、及び印刷ジョブ実行部195を有している。
さらに、預託元クライアント端末100の各構成の接続関係を説明する。印刷ジョブ生成部110の出力は、印刷ジョブDB120の入力、認証情報発行部160の入力、暗号鍵生成部150の入力、及び署名生成部155の入力に接続されている。印刷ジョブDB120の出力は、印刷ジョブ管理部130の入力に接続されている。印刷ジョブ管理部130の出力は、イベント監視部135の入力、預託要求送受信部141の入力、印刷ジョブ送受信部142の入力、認証情報送受信部143の入力、暗号鍵生成部150の入力、及びデータ変換部190の入力に接続されている。イベント監視部135の出力は、印刷ジョブ管理部130の入力に接続されている。預託要求送受信部141の出力は、印刷ジョブ管理部130の入力とネットワーク500とに接続されている。印刷ジョブ送受信部142の出力は、印刷ジョブ管理部130の入力とネットワーク500とに接続されている。認証情報送受信部143の出力は、印刷ジョブ管理部130の入力とネットワーク500とに接続されている。暗号鍵生成部150の出力は、印刷ジョブ生成部110の入力とデータ変換部190の入力とに接続されている。署名生成部155の出力は、印刷ジョブ生成部110の入力に接続されている。認証情報発行部160の出力は、ICカード書込部165の入力に接続されている。印刷設定部170の出力は、印刷ジョブ生成部110の入力、印刷ジョブ設定部171の入力、認証ID設定部172の入力、預託先設定部173の入力、及びアプリケーション制御部180の入力に接続されている。印刷ジョブ設定部171の出力は、印刷設定部170の入力に接続されている。認証ID設定部172の出力は、印刷設定部170の入力に接続されている。預託先設定部173の出力は、印刷設定部170の入力と預託先候補リスト174の入力とに接続されている。預託先候補リスト174の出力は、預託先設定部173の入力と預託先候補リスト設定部175の入力とに接続されている。アプリケーション制御部180の出力は、印刷ジョブ生成部110の入力と印刷設定部170の入力とに接続されている。データ変換部190の出力は、印刷ジョブ実行部195の入力に接続されている。印刷ジョブ実行部195の出力は、ネットワーク500に接続されている。
また、図3は、印刷ジョブ生成部110の内部構成を概略的に示したブロック図である。印刷ジョブ生成部110は、生成手段であるスプールデータ生成部111、ジョブ形成部112、添付手段である認証設定部113、及び暗号化手段である暗号化部114を有
している。印刷ジョブ生成部110の各構成の接続関係を説明すると、スプールデータ生成部111の出力は、ジョブ形成部112の入力に接続されている。ジョブ形成部112の出力は、暗号化部114の入力と印刷ジョブDB120の入力と署名生成部155の入力とに接続されている。認証設定部113の出力は、ジョブ形成部112の入力と認証情報発行部160の入力とに接続されている。暗号化部114の出力は、ジョブ形成部112の入力と暗号鍵生成部150とに接続されている。そして、アプリケーション制御部180からの入力は、スプールデータ生成部111の入力に接続されている。印刷設定部170からの入力は、認証設定部113の入力に接続されている。暗号鍵生成部150からの入力は、暗号化部114の入力に接続されている。署名生成部155からの入力は、ジョブ形成部112の入力に接続されている。
次に、図4は、預託先クライアント端末200の内部構成を概略的に示したブロック図である。預託先クライアント端末200は、印刷ジョブDB220、印刷認証手段である印刷ジョブ管理部230、返答手段である預託要求送受信部241、受信手段である印刷ジョブ送受信部242、認証情報送受信部243、暗号鍵生成部250、預託判定部260、預託許可リスト設定部270、保持手段である預託許可リスト275、復号化手段であるデータ変換部290、及び命令手段である印刷ジョブ実行部295を有している。
さらに、預託先クライアント端末200の各構成の接続関係を説明する。印刷ジョブDB220の出力は、印刷ジョブ管理部230の入力に接続されている。印刷ジョブ管理部230の出力は、印刷ジョブDB220の入力、印刷ジョブ送受信部242の入力、認証情報送受信部243の入力、暗号鍵生成部250の入力、預託判定部260の入力、及びデータ変換部290の入力に接続されている。預託要求送受信部241の出力は、預託判定部260の入力とネットワーク500とに接続されている。印刷ジョブ送受信部242の出力は、印刷ジョブ管理部230の入力とネットワーク500とに接続されている。認証情報送受信部243の出力は、印刷ジョブ管理部230の入力とネットワーク500とに接続されている。預託判定部260の出力は、印刷ジョブ管理部230の入力、預託要求送受信部241の入力、及び預託許可リスト275の入力に接続されている。預託管理リスト275の出力は、預託判定部260の入力と預託許可リスト設定部270の入力とに接続されている。預託許可リスト設定部270の出力は、預託許可リスト275の入力に接続されている。データ変換部290の出力は、印刷ジョブ実行部295の入力に接続されている。印刷ジョブ実行部295の出力は、ネットワーク500に接続されている。
なお、預託元クライアント端末100と預託先クライアント端末200とは、それぞれ汎用的なコンピュータであってよい。図5は、預託元クライアント端末100及び預託先クライアント端末200が汎用的なコンピュータであった場合の印刷システム1の構成を概略的に示した図である。この場合、預託元クライアント端末100はCPU(Central Processing Unit)101とメモリ105とを有し、メモリ105に格納されたプログラム106をCPU101が読み込み、処理を行うことで、図2で示したような預託元クライアント端末100の各ブロックの機能を実現する。またこのとき、印刷ジョブDB120、預託先候補リスト174、及び各設定部が設定する設定情報などはメモリ105に保持されてもよい。また、預託先クライアント端末200はCPU201とメモリ205とを有し、メモリ205に格納されたプログラム206をCPU201が読み込み、処理を行うことで、図4で示したような預託先クライアント端末200の各ブロックの機能を実現する。またこのとき、印刷ジョブDB220及び預託許可リスト275の情報はメモリ205に保持されてもよい。
次に、本発明の実施の形態に係る印刷システム1の動作の説明を行う。印刷システム1は、預託元クライアント端末100がネットワーク500を介して接続されたプリンタ400によって、原稿の印刷を行うものある。また、本発明において、クライアント端末が
、印刷を行うためのスプールデータ等のデータを、別のクライアント端末に転送し、印刷処理の代行のために、当該別のクライアント端末が当該データを保持することを「預託」と称するものとする。
本発明の実施の形態に係る印刷システム1が扱う印刷ジョブのデータ形式には、通常モードとセキュリティモードとの二種類があり、この二つのモードは印刷を行う前にユーザーがどちらを利用するかを選択するものである。図6は、通常モードにおける、原稿から印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成処理の処理手順を示したものである。印刷ジョブ生成処理の動作の説明を、図6を用いて行う。
まず、ステップSP100において、印刷システム1のユーザーは、預託元クライアント端末100を操作して印刷準備を開始する。具体的には、預託元クライアント端末100が有している一般的なアプリケーションなどに付随する印刷機能によって原稿を印刷する準備をする旨の操作が行われると、アプリケーション制御部180が操作入力を検知し、印刷設定部170へ入力信号S11が入力される。印刷設定部170は、アプリケーションで扱っていた原稿の印刷を準備する旨の入力があれば、印刷の設定を入力するようにユーザーに促す。この印刷の設定の入力は、預託元クライアント端末100が汎用的なコンピュータであれば、コンピュータのディスプレイに印刷設定画面を表示させ、ユーザーが一般的なコンピュータの入力装置から入力を行うものであってよい。
次に、ステップSP110においては、ユーザーはアプリケーションからの操作によって、印刷の設定を行う。この操作入力により、認証ID設定部172に対しては、印刷する際の認証IDの設定が行われ、また、預託先設定部173に対しては、預託を行うか否かやアプリケーションから印刷操作を行った場合に即時に印刷を開始するか否かなどの設定を行われる。また、預託先候補リスト174には預託先クライアント端末200となり得る端末のIP(Internet Protocol)アドレスや、DNS(Domain Name System)名称などといったアドレス情報が格納されており、預託先候補リスト174からこれらの情報を読み込むことで、預託先設定部173は、印刷設定画面に預託先の候補である端末の情報を表示させ、ユーザーが預託先の端末を選択できるようにすることも可能である。図7に預託先候補リスト174の一例を示す。図7の預託先候補リストには、預託先の候補となる端末のローカルIPアドレスが格納されている。また、図8は、ユーザーが預託元クライアント端末100の預託先候補リスト174を呼び出して、預託先候補リスト174を設定する処理の処理手順を示したものである。
この預託先候補リスト174を設定する処理では、ステップSP600において、ユーザーが預託元クライアント端末100のアプリケーションなどから、預託先候補リスト設定部175を起動する。次に、ステップSP610において、預託先候補リスト設定部175が預託先候補リスト174を読み込む。次に、ステップSP620において、預託先候補リスト設定部175はアプリケーションなどによって、預託先候補リスト174に含まれる預託先候補の端末の情報を、ユーザーに表示する。この情報の表示は、預託元クライアント端末100が一般的なコンピュータであれば、ディスプレイなどの表示装置によって表示を行ってよい。次に、ステップSP630において、ユーザーは預託先候補の設定を行う。この設定によって、預託先候補の端末の情報を編集、追加、及び削減などすることができる。また、この設定操作は、預託元クライアント端末100が一般的なコンピュータであれば、キーボードなどの一般的な入力装置から行われてよい。次に、ステップSP640において、ステップSP630にて設定された預託先候補の情報は、預託先候補リスト設定部175によって預託先候補リスト174に書き込まれる。
さらに、ステップSP110で行われる印刷の設定では、印刷ジョブ設定部171に対して、印刷ジョブのデータ形式の設定が行える。当該印刷ジョブのデータ形式の設定にお
いては「通常モード」及び「セキュリティモード」の二つのモードから印刷ジョブのデータ形式を選択する。また、このステップSP110の印刷の設定は、一般的なアプリケーションなどの印刷機能における印刷範囲の設定や印刷部数の設定などといった、一般的な印刷オプションの設定と共に行ってもよい。ここでは、印刷ジョブのデータ形式の設定において「通常モード」が選択されたものとして説明を続ける。
ステップSP110における印刷の設定が終わると、ユーザーはステップSP120において、印刷をする旨の操作を行って、アプリケーションで扱っていた原稿の印刷を指示する。このとき、アプリケーション制御部180は原稿の印刷データS32を出力し、印刷データS32は印刷ジョブ生成部110のスプールデータ生成部111に送られる。
次に、ステップSP130において、印刷ジョブ生成部110は、ステップSP110において設定された認証ID、預託許可フラグ、及び預託先候補の情報などの預託処理に必要な情報とアプリケーション制御部180から受け取った印刷データS32とに基づいて、選択されたモードのデータ形式で印刷ジョブを生成する(ここでは「通常モード」が選択されているとする)。具体的には、アプリケーション制御部180から印刷データS32を受け取ったスプールデータ生成部111は、この印刷データを基にスプールデータを生成し、ジョブ形成部112へと出力する。さらに、認証設定部113は、ステップSP110で行われる設定の情報に基づいて、印刷ジョブの生成に必要な認証情報などの情報をジョブ形成部112に出力し、印刷ジョブに添付する。そして、ジョブ形成部112は、受け取ったスプールデータと認証情報などの情報とに基づいて印刷ジョブを生成する。また、このとき印刷ジョブに添付された認証情報を、第2の認証情報とする。
図9は、通常モードにおける印刷ジョブのデータ形式である。図9で示すように、通常モードのデータ形式には、ユーザー毎に一意な認証IDと、印刷ジョブ毎に一意なジョブIDと、「預託が可能」「即時の預託が可能」「預託が不可能」といった預託の可否を示す預託許可フラグと、一又は複数の預託先の端末アドレス情報である預託先情報と、原稿を印刷するためのスプールデータとが含まれている。
次に、ステップSP140において、印刷ジョブ生成部110は、ステップSP130にて印刷ジョブを生成したときに用いた情報に含まれる認証IDとジョブIDとを含む認証情報S27を認証情報発行部160に出力する。そして、認証情報発行部160は、預託元クライアント端末100から認証情報を媒介する手段に向けて認証情報を発行する。
本発明の実施の形態に係る印刷システム1では、認証情報の媒介をする媒体をICカードとし、ステップSP150において、ユーザーがICカード書込部165を用いてICカードに認証情報の書き込みを行う。なお、本発明において、認証情報の媒体はICカードに限るものではなく、ユーザーが認証情報の伝達に利用することで認証が適確に行える媒体であればよい。その場合、預託元クライアント端末100は、ICカード書込部165に代わり、認証情報を当該媒体に出力するための機能を備えることとなる。
次に、ステップSP160において、印刷ジョブ生成部110は、ステップSP130にて生成された印刷ジョブの印刷ジョブデータS19を印刷ジョブDB120に出力する。当該印刷ジョブは、印刷ジョブDB120に格納され、保持される。
以上のように、通常モードの印刷ジョブ生成処理が行われる。次に、クライアント端末間の印刷ジョブの預託について説明する。図10は、クライアント端末間における預託処理の処理手順を示した図である。
まず、ステップSP200において、預託元クライアント端末100のイベント監視部
135は、ステップSP160にて行われた印刷ジョブDB120に印刷ジョブが格納されるイベントを監視し、印刷ジョブが格納されるイベントの発生を検知した場合は、イベント検知信号S22を出力して印刷ジョブ管理部130にイベントの発生を知らせる。イベント検知信号S22を受け取った印刷ジョブ管理部130は、印刷ジョブDB120内の印刷ジョブを検索して、印刷ジョブのデータに含まれる預託可否フラグが「即時の預託が可能」であるものがあれば、当該印刷ジョブのデータを読み込む。
また、預託元クライアント端末100のイベント監視部135は、預託元クライアント端末100におけるシャットダウンコマンドなどの、預託元クライアント端末100が印刷処理が行えなくなるイベントも監視し、印刷処理が行えなくなるイベントの発生を検知した場合は、イベント検知信号S22を出力して印刷ジョブ管理部130にイベントの発生を知らせる。イベント検知信号S22を受け取った印刷ジョブ管理部130は、印刷ジョブDB120内の印刷ジョブを検索して、預託可否フラグが「預託が可能」又は「即時の預託が可能」であるものがあれば、当該印刷ジョブのデータを読み込む。
次に、ステップSP210において、預託元クライアント端末100の印刷ジョブ管理部130は、ステップSP200にて読み込んだ印刷ジョブのデータに含まれる預託先情報と認証ID情報とを読み込み、これらの情報を預託要求送受信部141に出力する。さらに預託要求送受信部141は、受け取った預託先情報に含まれる預託先アドレスが示す端末に対し、ネットワーク500を介して認証ID及び預託元クライアント端末100の端末アドレス情報であるIPアドレスなどを含む預託要求信号を送信する。なお、預託先情報が示す預託先の端末が複数あった場合、これら複数の端末に預託要求をする順番の優先順位を付けて、優先順位の高い端末に対して預託要求信号を送信してもよい。
次に、ステップSP220において、預託先情報により預託先とされた端末(ここでは預託先クライアント端末200Aとする。)は、ネットワーク500を介して、ステップSP210で送信された預託要求信号を受信する。預託要求信号は預託先クライアント端末200Aの預託要求送受信部241によって受信され、預託判定部260に送られる。
次に、ステップSP221において、預託判定部260は、預託許可リスト275に格納されている預託を許可する預託元の端末情報を読み出し、入力された預託要求信号に含まれる認証IDと預託元の端末アドレス情報とが預託が許可されるべきものか否かを判定する。入力された預託要求信号に含まれる情報が、預託許可リスト275に格納されていた預託が許可されるべき端末の情報と一致した場合、預託判定部260は印刷ジョブ管理部230に対し、印刷ジョブDB220内に印刷ジョブを保持できる領域があるか否かを問い合わせする。
図11は、預託許可リスト275の一例である。図11における預託許可リストには、預託を受ける優先度と、預託要求があった場合に預託を許可する認証IDと、預託要求があった場合に預託を許可する預託元の端末アドレス情報である預託許可アドレスとが格納されている。図11の預託許可リストを用いたとすると、認証IDが「000001」である預託要求は、優先度が1番で預託が許可される。また、ローカルIPアドレスが「192.168.1.*」(*は8ビットの任意のアドレス)である端末からの印刷ジョブの預託要求は、優先度2番で預託が許可される。また、ローカルIPアドレスが「192.168.2.1」である端末からの預託要求は、優先度3番で預託が許可される。そして、複数の預託要求が重なった場合、預託の優先度が高いものを優先して預託を受けることとなる。
図12は、ユーザーが預託先クライアント端末200の預託許可リスト275を呼び出して、預託許可リスト275を設定する処理の処理手順を示したものである。この預託許
可リスト275を設定する処理では、ステップSP700において、ユーザーが預託先クライアント端末200のアプリケーションなどから、預託許可リスト設定部270を起動する。次に、ステップSP710において、預託許可リスト設定部270が預託許可リスト275を読み込む。次に、ステップSP720において、預託許可リスト設定部270はアプリケーションなどによって、預託許可リスト275に含まれる預託を許可する端末の情報をユーザーに表示する。この情報の表示は、預託先クライアント端末200が一般的なコンピュータであれば、ディスプレイなどの表示装置によって表示を行ってよい。次に、ステップSP730において、ユーザーは預託許可の設定を行う。この設定によって、預託を許可する端末の情報の編集、追加、及び削減などが行われる。また、この設定操作は、預託先クライアント端末200が一般的なコンピュータであれば、キーボードなどの一般的な入力装置から行われてよい。次に、ステップSP740において、ステップSP730にて設定された預託を許可する端末の情報は、預託許可リスト設定部270によって預託許可リスト275に書き込まれる。
そして、預託を許可する端末からの預託要求を受けた預託判定部260からの問い合わせに対し、印刷ジョブ管理部230は、印刷ジョブDB220にアクセスを行って、印刷ジョブDB220内の印刷ジョブ保持状態を確認して、新たに印刷ジョブの保持が可能な領域があれば、保持が可能である旨を知らせる信号を預託判定部260に返す。そして、預託判定部260は、印刷ジョブDB220内に保持可能な領域があった旨の信号が入力された場合、預託が可能であるという旨の判定を行う。また、入力された預託要求信号に含まれる情報が、預託許可リスト275に格納されていた情報と一致しなかった場合、及び印刷ジョブDB220に保持可能な領域がなかった場合は、預託判定部260は預託が不可能である旨の判定を行う。
次に、ステップSP222において、預託判定部260はステップSP221で行った預託の可能か不可能かの判定結果情報を含む預託要求返答信号を生成し、預託要求送受信部241によって預託要求を行った預託元クライアント端末100に当該預託要求返答信号を送信する。
次に、ステップSP230において、預託元クライアント端末100の預託要求送受信部141は、ステップSP222において送信された預託要求返答信号を受信し、この預託要求返答信号を印刷ジョブ管理部130に出力する。預託要求返答信号を受け取った印刷ジョブ管理部130は、預託要求返答信号が預託可能である旨の信号であった場合、預託要求を行った印刷ジョブを印刷ジョブDB120から読み込み、当該印刷ジョブのデータを印刷ジョブ送受信部142に出力する。
また、印刷ジョブ管理部130が受け取った預託要求返答信号が預託不可能である旨の信号であった場合、印刷ジョブ管理部130は、印刷ジョブに含まれる預託先情報に、預託不可能であった預託先クライアント端末200A以外に預託先端末があるか否かを調べ、預託不可能であった預託先クライアント端末200A以外の他の預託先クライアント端末(例えば、預託先クライアント端末200B、200Cなど)があった場合には、その他の預託先クライアント端末に対して、ステップSP210からステップSP230で示した預託要求の処理を、預託可能の預託要求返答があるまで繰り返す。印刷ジョブの預託先情報に含まれる全ての預託先クライアント端末200に対して預託要求を行い、預託可能の預託要求返答がなかった場合、預託元クライアント端末100は預託処理を終了する。この場合、所定の時間をおいて再び預託要求を繰り返してもよい。
次に、ステップSP231において、印刷ジョブ送受信部142は、印刷ジョブ管理部130から入力された当該印刷ジョブのデータを、預託が可能である旨の預託要求返答を行った預託先クライアント端末200Aに向け送信する。
次に、ステップSP240において、預託先クライアント端末200Aの印刷ジョブ送受信部242は、ステップSP231にて送信された印刷ジョブのデータを受信する。さらに、当該印刷ジョブのデータを受け取った印刷ジョブ送受信部242は、印刷ジョブ管理部230に印刷ジョブのデータを出力する。
次に、ステップSP241において、預託先クライアント端末200Aの印刷ジョブ管理部230は、ステップSP240にて受け取った印刷ジョブのデータを印刷ジョブDB220に格納する。
次に、ステップSP242において、預託先クライアント端末200Aの印刷ジョブ管理部230は、印刷ジョブが適切に受信できた旨の印刷ジョブ受信完了信号を生成し、印刷ジョブ送受信部242に出力する。この印刷ジョブ受信完了信号には、受信が完了した印刷ジョブのジョブIDが含まれている。印刷ジョブ送受信部242は、この印刷ジョブ受信完了信号を預託元クライアント端末100に向けて送信をする。
次に、ステップSP250において、預託元クライアント端末100の印刷ジョブ送受信部142は、ステップSP242にて送信された印刷ジョブ受信完了信号を受信し、この印刷ジョブ受信完了信号を印刷ジョブ管理部130に出力する。
次に、ステップSP260において、預託元クライアント端末100の印刷ジョブ管理部130は、ステップSP250にて受け取った印刷ジョブ受信完了信号に含まれるジョブIDと一致するジョブIDを持った印刷ジョブが、印刷ジョブDB120に格納されているか否かを調べ、ジョブIDが一致する印刷ジョブがあった場合、当該印刷ジョブを印刷ジョブDB120から削除する。そして、印刷ジョブDB120に一致するジョブIDを持った印刷ジョブがないか、又は一致するジョブIDを持った印刷ジョブを削除した場合、クライアント端末間における預託処理を終了する。
以上のようにして、クライアント端末間における預託処理が行われる。そして、預託先クライアント端末200の印刷ジョブDB220に格納された印刷ジョブは、印刷実行処理が開始するまでの間、印刷ジョブDB220にて保持される。次に、印刷ジョブの預託を受けた預託先クライアント端末200Aが印刷実行を行う場合の処理について説明する。図13は、印刷ジョブが預託された場合の印刷実行処理の処理手順を示した図である。
まず、ステップSP300において、ユーザーは印刷ジョブを実行し印刷を行う為に、認証装置300に認証情報を入力する。認証情報の媒体がICカードである場合、ユーザーはステップSP150にて認証情報を書き込んだICカードを、認証装置300のICカード読取部320にかざす。認証情報の媒体がICカード以外の場合も、当該媒体に適した入力装置を用いて、認証装置300に認証情報を入力する。このとき、ユーザーが認証装置に入力する認証情報を第1の認証情報とする。
次に、ステップSP310において、認証装置300のICカード読取部320は、かざされたICカードに書き込まれた認証IDやジョブIDなどを含む認証情報を読み取り、当該認証情報を認証情報送受信部310に出力する。
次に、ステップSP320において、認証装置300の認証情報送受信部310は、ステップSP310にて入力された認証情報を、ネットワーク500に対してブロードキャストを行う。ここでいう、ブロードキャストとは、ネットワーク内の全ての端末に対してデータの送信を行うことである。したがって、ネットワーク500に接続された各端末それぞれに対し、当該認証情報が送信される。
次に、ステップSP350において、印刷ジョブを預託され保持している預託先クライアント端末200Aの認証情報送受信部243は、ステップSP320でブロードキャストされた認証情報を受信する。そして、認証情報送受信部243は当該認証情報を印刷ジョブ管理部230に出力する。
次に、ステップSP351において、預託先クライアント端末200Aの印刷ジョブ管理部230は、印刷ジョブDB220を検索して、ステップSP350にて入力された認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブが格納されているか否かを調べる。当該認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブが印刷ジョブDB220に格納されていた場合(つまり、第1の認証情報と第2の認証情報とが一致した場合)、印刷ジョブ管理部230は、一致する印刷ジョブがあった旨の認証情報応答信号を生成し、認証情報送受信部243に出力する。また、当該認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブが印刷ジョブDB220に格納されていなかった場合、印刷ジョブ管理部230は、一致する印刷ジョブがなかった旨の認証情報応答信号を生成し、認証情報送受信部243に出力する。ここで、預託先クライアント端末200Aは、印刷ジョブの預託を受けた端末であるので、受信した認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブがあった旨の認証情報応答信号が生成されることとなる。
次に、ステップSP352において、預託先クライアント端末200Aの認証情報送受信部243は、入力された認証情報応答信号を、ネットワーク500を介して認証装置300に送信する。
そしてまた、ステップSP320にて行われる認証情報のブロードキャストによって、預託先クライアント端末200A以外の預託先クライアント端末200B、200Cにも、認証情報の送信は行われるため、ステップSP350からステップSP352までで行われる認証情報の受信から認証情報応答信号の送信までの処理は、預託先クライアント端末200B及び200Cでも行われる。ここで、預託先クライアント端末200B及び200Cは、印刷ジョブが預託されていない端末であるため、受信した認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブがなかった旨の認証情報応答信号が、それぞれの端末で生成されることとなる。
同様に、ステップSP320にて行われる認証情報のブロードキャストによって、預託元クライアント端末100にも認証情報の送信は行われる。ステップSP330において、認証情報送受信部143が認証情報を受信し、この認証情報を印刷ジョブ管理部130に出力する。印刷ジョブ管理部130は、ステップSP331において、印刷ジョブDB120を検索して、受信した認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブがあるか否かを調べて認証情報応答信号を生成する。そして、ステップSP332において認証情報送受信部143が認証情報応答信号を送信する。預託元クライアント端末100は、既に預託を行った後であるため、印刷ジョブDB120に該当する印刷ジョブは格納されていないので、ステップSP332にて一致する印刷ジョブがない旨の認証情報応答信号が、ネットワーク500を介して認証装置300に送信される。
ステップSP352とステップSP332とにおいて送信される認証情報応答信号は、認証装置300にて受信される。認証装置300はそれぞれの端末から返信された認証情報応答信号のうち、一致する印刷ジョブがあった旨の信号を送信した端末が一つだけであるのを確かめることで、預託処理が適切に行われていることを確認してもよい。
次に、ステップSP361において、印刷ジョブ管理部230は、ステップSP351
にて印刷ジョブDB220を検察した結果、認証装置300から受け取った認証IDとジョブIDとに一致した印刷ジョブを、印刷ジョブDB220から取り出してデータ変換部290に送る。ここで、当該印刷ジョブは通常モードのデータ形式であるため、印刷ジョブに含まれるスプールデータを変換する必要はないので、データ変換部290はデータの変換を行わずに、当該印刷ジョブを印刷ジョブ実行部295に出力する。
次に、ステップSP363において、印刷ジョブ実行部295は受け取った印刷ジョブを実行し、ネットワーク500を介してプリンタ400を用いて印刷を行う。このときの印刷処理は一般的なコンピュータシステムで用いられるスプール印刷処理であってよい。印刷ジョブの実行により印刷命令を受けたプリンタ400は、ステップSP370において印刷を行う。
次に、ステップSP364において、プリンタ400により当該印刷ジョブが実行され印刷が終了した場合、印刷ジョブ管理部230は印刷ジョブDB220から、当該印刷ジョブと同じ認証ID及びジョブIDを持った印刷ジョブを削除し、印刷システム1は印刷実行処理を終了する。
さらに、印刷ジョブが預託されなかった場合の印刷実行処理について説明する。印刷システム1では、預託元クライアント端末100において印刷ジョブの生成を行うときに、預託許可フラグを設定することができる。この預託許可フラグの設定次第では、印刷ジョブが預託されずに預託元クライアント端末100に保持されている場合がある。図14は印刷ジョブが預託されなかった場合の印刷実行処理の処理手順を示したものである。
印刷ジョブが預託されなかった場合の印刷実行処理は、印刷ジョブが預託された場合と同様に、ステップSP300からステップSP320において、ユーザーが認証装置300に入力した認証情報をネットワーク500に接続した各端末が受信を行う。さらに、ステップSP330からステップSP332では、預託元クライアント端末100が、印刷ジョブDB120に受信した認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブがあるか否かを調べ、認証情報応答信号を認証装置300に送信する。また、ステップSP350からステップSP352では、各預託先クライアント端末200が、各々印刷ジョブDB220に受信した認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブがあるか否かを調べ、認証情報応答信号を認証装置300に送信する。
ここで、当該印刷ジョブの預託は行われていないため、預託元クライアント端末100の印刷DB120には、認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブが格納されている。よって、ステップSP332においては、認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブがある旨の認証情報応答信号が認証装置300に送信されることとなる。
次に、ステップSP341において、印刷ジョブ管理部130は、ステップSP331にて印刷ジョブDB120を検察した結果、認証装置300から受け取った認証IDとジョブIDとに一致した印刷ジョブを、印刷ジョブDB120から取り出してデータ変換部190に送る。ここで、当該印刷ジョブは通常モードのデータ形式の印刷ジョブであるため、印刷ジョブに含まれるスプールデータを変換する必要はないので、データ変換部190はデータの変換を行わずに、当該印刷ジョブを印刷ジョブ実行部195に出力する。
次に、ステップSP343において、印刷ジョブ実行部195は受け取った印刷ジョブを実行し、ネットワーク500を介してプリンタ400を用いて印刷を行う。このときの印刷処理は一般的なコンピュータで用いられるスプール印刷処理であってよい。印刷ジョブの実行による印刷命令を受けたプリンタ400は、ステップSP370において印刷を
行う。
次に、ステップSP344において、プリンタ400により当該印刷ジョブが実行され印刷が終了した場合、印刷ジョブ管理部130は印刷ジョブDB120から、当該印刷ジョブと同じである、認証ID及びジョブIDを持った印刷ジョブを削除し、印刷システム1は印刷実行処理を終了する。
以上のように、預託処理により、預託元クライアント端末100から預託先クライアント端末200に対して印刷ジョブが預託されていた場合、認証装置300に対して認証情報の入力を行うことで、預託された印刷ジョブの原稿を印刷することが可能となる。また、預託されず、預託元クライアント端末100が印刷ジョブを保持していた場合も、認証装置300に対して認証情報の入力を行うことで、原稿の印刷データを印刷することが可能となる。
次に、印刷ジョブ生成処理における印刷ジョブのデータ形式の設定で、「セキュリティモード」が選択された場合の印刷システム1の動作について説明する。図15は、印刷ジョブのデータ形式の設定で「セキュリティモード」が選択された場合の印刷ジョブ生成処理の処理手順を示した図である。
ステップSP400において、預託元クライアント端末100の有する一般的なアプリケーションなどから印刷準備を開始する旨の操作が行われ、さらにステップSP410において、ユーザーによって印刷の各種設定が行われる。このとき、印刷の預託をセキュリティモードにて行いたい場合、ユーザーは印刷ジョブのデータ形式の設定で「セキュリティモード」を選択する。そして、ステップSP420において、ユーザーが印刷をする旨の操作を行うと、アプリケーション制御部180は原稿の印刷データS32を出力し、印刷ジョブ生成部110に送る。これらのユーザーによる印刷準備処理における入力操作については、印刷ジョブのデータ形式の設定において「セキュリティモード」を選択する以外、通常モードと同じ入力操作(ステップSP100からステップSP120までの操作)である。
次に、ステップSP421において、暗号鍵生成部150は、ランダムに発生させたnonce(ここでいう、nonceとは、認証に用いる文字列のことであり、ランダムに発生させることで規則性のない文字列をとる。)を生成し、さらに当該nonceを種として第1の暗号鍵を生成する。そして、暗号鍵生成部150は当該nonceと当該第1の暗号鍵とを印刷ジョブ生成部110に出力する。
次に、ステップSP422において、印刷ジョブ生成部110のスプールデータ生成部111は、アプリケーション制御部180から受け取った印刷データS32を、印刷を行うためのスプールデータへと変換し、このスプールデータをジョブ形成部112へと出力する。さらに、印刷ジョブ生成部110の暗号化部114は、暗号鍵生成部150から受け取った第1の暗号鍵を用いて、ジョブ形成部112が受け取ったスプールデータを暗号化する。
次に、ステップSP430において、印刷ジョブ生成部110は、ステップSP410において設定された認証ID、預託許可フラグ、及び預託先候補の情報などの預託処理に必要な情報と暗号化部114が暗号化を行ったスプールデータとに基づいて、セキュリティモードのデータ形式で印刷ジョブを生成する。図16は、セキュリティモードにおける印刷ジョブのデータ形式である。図16で示すように、セキュリティモードのデータ形式には、ユーザー毎に一意な認証IDと、印刷ジョブ毎に一意なジョブIDと、「預託が可能」「即時の預託が可能」「預託が不可能」といった預託の可否を示す預託許可フラグと
、一又は複数の預託先の端末アドレス情報である預託先情報と、暗号化されたスプールデータと、及び印刷ジョブ全体にハッシュを取り生成する署名のデータとが含まれている。
また、ジョブ形成部112でセキュリティモードの印刷ジョブが生成されるとき、署名生成部155は、ジョブ形成部112が持つ署名データ以外の印刷ジョブのデータに対してハッシュを取る。そして、このとき得られたハッシュ値を当該暗号鍵によって暗号化することによって、署名生成部155は署名を生成する。当該署名の署名データは、印刷ジョブ形成部112に送られ、印刷ジョブのデータに加えられる。
次に、ステップSP440において、印刷ジョブ生成部110の認証設定部113は、ステップSP430にて印刷ジョブを生成したときに用いた認証ID、ジョブID、及びnonceを含む認証情報S27を認証情報発行部160に出力する。預託元クライアント端末100から、認証情報を媒介する手段に向けて認証情報を発行する。この認証情報の発行については、認証情報の内容以外は、通常モードの処理と同様のものであり、本発明の実施の形態に係る印刷システム1では、認証情報をICカードに書き込むものとし、ステップSP450において、認証情報S28を受け取ったICカード書込部165がICカードに認証情報を書き込む。
次に、ステップSP460において、印刷ジョブ生成部110のジョブ形成部112は、ステップSP430にて生成された印刷ジョブのデータS19を印刷ジョブDB120出力する。そして、当該印刷ジョブは、印刷ジョブDB120に格納され、保持される。
以上のようにして、セキュリティモードの印刷ジョブ生成処理が行われる。そして、セキュリティモードのデータ形式である印刷ジョブは、預託処理においては通常モードと同様の処理手順により預託がされる(図10参照)。次に、セキュリティモードの印刷ジョブを印刷する印刷実行処理について図17を用いて説明を行う。図17は、セキュリティモードにおける印刷実行処理の処理手順を示したものである。
セキュリティモードにおける印刷実行処理においてステップSP500からステップSP520の認証情報のブロードキャストについては、通常モードの印刷実行処理(ステップSP300からステップSP320の処理)と同じ処理である。預託元クライアント端末100においてブロードキャストでの認証情報の受信から返信までの処理(ステップSP530からステップSP532の処理)は、通常モードの処理(ステップSP330からステップSP332の処理)と同じであり、預託先クライアント端末200においてブロードキャストでの認証情報の受信から返信までの処理(ステップSP550からステップSP552までの処理)は、通常モードの処理(ステップSP350からステップSP352)と同じである。ただし、セキュリティモードでは、ユーザーが認証置300に入力する認証情報にはnonceのデータが含まれている。また、認証装置300の認証情報送受信部310がブロードキャストする認証情報にも、nonceのデータが含まれている。
ステップSP552にて認証装置300から送信された認証情報に含まれる認証IDとジョブIDとに一致する印刷ジョブあった場合、印刷ジョブ管理部230は、さらに、ステップSP560において、ブロードキャストで認証装置300から送信された認証情報に含まれるnonceを暗号鍵生成部250に出力する。暗号鍵生成部250は当該nonceを用いて第2の暗号鍵を生成する。
次に、ステップSP561において、印刷ジョブ管理部230は、ステップSP551にて印刷ジョブDB220を検察した結果、認証装置300から受け取った認証IDとジョブIDとに一致した印刷ジョブを、印刷ジョブDB220から取り出してデータ変換部
290に出力する。また、ステップSP560で生成された第2の暗号鍵も、暗号鍵生成部250からデータ変換部290に出力される。
次に、ステップSP562において、印刷ジョブと第2の暗号鍵とを受け取ったデータ変換部290は、まず、当該印刷ジョブに含まれている暗号化された署名データを読み込み、この署名データを復号する。当該署名データの暗号化を行った第1の暗号鍵と、第2の暗号鍵とは同じnonceを種としているので、第1の暗号鍵で行った暗号化を第2の暗号鍵を用いることで復号することができる。
さらに、データ変換部290は、署名データを復号することで、署名データの基となったハッシュ値を得る。ここでさらに、当該印刷ジョブのデータに対してハッシュをとり、署名データに含まれていたハッシュ値と一致するか否かを判定する。ハッシュ値が一致した場合、印刷ジョブの署名に対して認証装置300から送られてきた認証情報が適切なものであるとして、データ変換部290は、当該印刷ジョブに含まれる暗号化されたスプールデータを第2の暗号鍵によって復号し、このスプールデータを含む印刷ジョブを印刷ジョブ実行部295へと出力する。また一方、署名データに含まれていたハッシュ値と印刷ジョブに対してハッシュをとったハッシュ値とが一致しなかった場合、認証装置300に適切な認証情報が入力されていなかったとして、印刷実行処理を中止し終了する。
次に、ステップSP563において、印刷ジョブ実行部295は受け取った印刷ジョブを実行し、ネットワーク500を介してプリンタ400を用いて印刷を行う。このときの印刷処理は一般的なコンピュータシステムで用いられるスプール印刷処理であってよい。印刷ジョブの実行による印刷命令を受けたプリンタ400は、ステップSP570において印刷を行う。
次に、ステップSP564において、プリンタ400により当該印刷ジョブが実行され印刷が終了した場合、印刷ジョブ管理部230は印刷ジョブDB220から、当該印刷ジョブと同じ認証ID及びジョブIDを持った印刷ジョブを削除し、印刷システム1はセキュリティモードの印刷実行処理を終了する。
このように、ユーザーは印刷の設定時にセキュリティモードを選択すれば、印刷ジョブの預託において、預託される印刷ジョブに含まれるスプールデータを暗号化することができる。さらに、印刷ジョブのデータに対してハッシュを取り、そのハッシュ値を用いてデジタル署名を印刷ジョブに添付することで、認証装置300に入力された第1の認証情報と印刷ジョブに含まれる第2の認証情報とが一致するかを確認することができる。したがって、クライアント端末同士が印刷ジョブの預託を行う場合でも、スプールデータの暗号化によって、印刷するデータの盗み見や改ざんを防止することが可能である。また、印刷ジョブの署名の確認をすることで、誤った印刷ジョブを印刷することを防止し、正しい認証情報を扱えるユーザーだけが印刷を行えるようにすることが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態に係る印刷システム1を用いれば、ユーザーは預託元クライアント端末100で印刷を行おうとする印刷ジョブを預託先クライアント端末200に預託をすることができる。よって、印刷のためにスプールを行った預託元クライアント端末100が使用できない状態になったとしても、預託先クライアント端末200に預託を行うことで、ネットワークを介してプリンタ400にて印刷を行うことが可能となる。また、預託元クライアント端末100で起こるイベントを、イベント監視部135が監視し、特定のイベントが起こった際に、印刷ジョブの預託を行うこともできるので、ユーザーの操作以外にも、特定のイベントが起これば自動的に印刷の預託を行うことが可能である。
また、本発明の実施の形態に係る印刷システム1では、印刷の実行には認証装置300に認証情報を入力する必要があり、正規の認証情報の発行を受けたユーザー以外には印刷を行えず、正規のユーザー以外が印刷出力を行うことによる情報の漏洩などを防ぐことが可能である。さらに、認証装置300はネットワーク500に対して入力された認証情報をブロードキャストすることで、ネットワーク500に接続された全ての端末に対して印刷の認証をする。よって、預託が行われず預託元クライアント端末100に印刷ジョブが保持されている場合や複数ある預託先クライアント端末200のいずれかに印刷ジョブの預託が行われている場合でも、ユーザーは認証装置300に認証情報を入力するだけで、当該ユーザーが印刷操作を行い生成した印刷ジョブを印刷することができる。したがって、ユーザーは預託元クライアント端末100にて印刷の設定さえしておけば、それ以降の預託元クライアント端末100の状態によらずに印刷ができるため、ユーザーによって利便性のよいものとなる。
さらに、印刷ジョブの設定に際して、セキュリティモードを選択すれば、預託する印刷ジョブのデータは暗号化されるので、印刷データの盗み見や改ざんを防止すると共に、デジタル署名の確認をすることで、誤った印刷ジョブを印刷することを防ぐことができる。よって、本発明の実施の形態に係る印刷システム1を用いれば、セキュリティに配慮した認証印刷システムを提供することが可能となる。
また、本発明においては、一つの端末が預託元クライアント端末100の機能と預託先クライアント端末200の機能とを備えていてもよい。その場合、当該端末が預託された印刷ジョブを保持している際に、印刷が行えなくなるようなシャットダウンなどのイベントが発生した場合、当該端末は預託されていた印刷ジョブを、別の預託先クライアント端末にさらに預託を行ってもよい。
なお、本実施の形態では、印刷システム1で印刷を行う出力装置について、プリンタを例示して説明を行ったが、本発明で印刷を行う出力装置についてはプリンタに限るものではなく、複合機などのネットワークを介して印刷を行える機器であればよい。また、預託先クライアント端末200が三台の場合を例示して説明を行ったが、預託先クライアント端末の台数はその数に限るものではない。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲にとって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 印刷システム
100 預託元クライアント端末
101 CPU
105 メモリ
106 プログラム
110 印刷ジョブ生成部
111 スプールデータ生成部
112 ジョブ形成部
113 認証設定部
114 暗号化部
135 イベント監視部
142 印刷ジョブ送受信部
160 認証情報発行部
165 ICカード書込部
200A、200B、200C 預託先クライアント端末
201 CPU
205 メモリ
206 プログラム
230 印刷ジョブ管理部
242 印刷ジョブ送受信部
290 データ変換部
295 印刷ジョブ実行部
300 認証装置
310 認証情報送受信部
320 ICカード読取部
400 プリンタ
500 ネットワーク

Claims (17)

  1. ネットワークに接続された第1のクライアント端末と、
    前記ネットワークを介して前記第1のクライアント端末に接続された第2のクライアント端末と、
    前記ネットワークを介して受信した印刷命令により印刷を行う出力装置と
    を備え、
    前記第1のクライアント端末は、
    印刷を行う印刷データに基づきスプールデータを生成する生成手段と、
    前記第2のクライアント端末に対して、前記スプールデータを送信する送信手段と
    を有し、
    前記第2のクライアント端末は、
    前記スプールデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記スプールデータに基づき、前記印刷データの印刷を行うよう前記出力装置に印刷命令を送信する命令手段と
    を有する、印刷システム。
  2. 入力された前記第1の認証情報を前記ネットワークを介して第2のクライアント端末に送信する認証装置をさらに備え、
    前記第1のクライアント端末は、
    前記第1の認証情報、及び前記第1の認証情報に対応した第2の認証情報を生成する認証情報生成手段と、
    前記第2の認証情報を、前記生成手段が生成した前記スプールデータに添付する添付手段と、
    前記第1の認証情報を利用者に発行する認証情報発行手段と
    をさらに有し、
    前記第2のクライアント端末は、前記スプールデータに添付された前記第2の認証情報と前記認証装置より受信した前記第1の認証情報とに基づいて、前記スプールデータの印刷の認証を行う印刷認証手段をさらに有する、請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記認証装置は、前記第2のクライアント端末への前記第1の認証情報の送信を、前記ネットワークに対するブロードキャストによって行う、請求項2に記載の印刷システム。
  4. 前記第1のクライアント端末は、送信する前記スプールデータを暗号化する暗号化手段をさらに有し、
    前記第2のクライアント端末は、前記受信手段によって受信した、暗号化されている前記スプールデータを復号する復号化手段をさらに有し、
    前記印刷認証手段が印刷の認証を行った場合に、前記復号化手段が前記スプールデータの復号を行う、請求項2又は3に記載の印刷システム。
  5. 前記第1のクライアント端末は、前記第1のクライアント端末におけるイベントを検出するイベント検出手段をさらに有し、
    前記イベント検出手段が、前記第1のクライアント端末による前記印刷データの印刷が行えなくなるイベントを検出した場合に、前記送信手段が前記スプールデータを前記第2のクライアント端末に送信する、請求項1から4のいずれか一つに記載の印刷システム。
  6. 前記第1のクライアント端末は、前記第2のクライアント端末に対して、スプールデータを受信し、前記出力装置に印刷命令を送信できる状態にあるか否かの返答を要求する要求手段をさらに有し、
    前記第2のクライアント端末は、
    前記第1のクライアント端末からのスプールデータの受信を許すか否かを示す許否情報を保持する保持手段と、
    前記許否情報と前記第2のクライアント端末の状態とに基づいて、前記要求手段からの要求に対しスプールデータを受信するか否かの返答を、前記第1のクライアント端末に送信する返答手段と
    をさらに有する、請求項1から5のいずれか一つに記載の印刷システム。
  7. ネットワークを介して接続された複数のクライアント端末と印刷を行う出力装置とを備える印刷システムにおける印刷方法であって、
    (A)印刷を行う印刷データに基づき、第1のクライアント端末がスプールデータを生成するステップと、
    (B)前記第1のクライアント端末が、前記スプールデータを第2のクライアント端末に送信するステップと、
    (C)前記第2のクライアント端末が、前記スプールデータを受信するステップと、
    (D)前記第2のクライアント端末が、前記ステップ(C)で受信した前記スプールデータに基づき、前記第2のクライアント端末から前記出力装置に、前記印刷データの印刷を行うよう印刷命令を送信するステップと、
    (E)前記出力装置が、前記印刷命令を受け、前記印刷データの印刷を行うステップとを備える、印刷方法。
  8. (F)前記第1のクライアント端末が、第1の認証情報、及び前記第1の認証情報に対応した第2の認証情報を生成するステップと、
    (G)前記第1のクライアント端末が、前記第2の認証情報を、前記ステップ(A)で生成した前記スプールデータに添付するステップと、
    (H)前記第1のクライアント端末が、前記第1の認証情報を利用者に発行するステップと、
    (I)前記ネットワークを介して前記第2のクライアント端末に接続された認証装置が、前記第1の認証情報を取得するステップと、
    (J)前記第2のクライアント端末が、前記ステップ(C)で受信した前記スプールデータに添付された前記第2の認証情報と、前記認証装置より受信した前記第1の認証情報とに基づいて、前記スプールデータの印刷の認証を行うステップと
    をさらに備える、請求項7に記載の印刷方法。
  9. 前記認証装置から前記第2のクライアント端末への前記第1の認証情報の送信は、前記ネットワークに対するブロードキャストによって行われる、請求項8に記載の印刷方法。
  10. (K)前記第1のクライアント端末が、前記ステップ(B)において送信する前記スプールデータを暗号化するステップと、
    (L)前記第2のクライアント端末が、前記ステップ(J)によって印刷の認証を行った場合に、前記ステップ(K)によって暗号化され、前記ステップ(C)によって受信された前記スプールデータを復号するステップと
    をさらに備える、請求項8又は9に記載の印刷方法。
  11. (M)前記第1のクライアント端末におけるイベントを検出するステップをさらに備え、
    前記ステップ(M)において前記第1のクライアント端末による前記印刷データの印刷が行えなくなるイベントを検出した場合に、前記ステップ(B)における前記スプールデータの送信を行う、請求項7から10のいずれか一つに記載の印刷方法。
  12. (N)前記第1のクライアント端末が、前記第2のクライアント端末に対して、スプー
    ルデータを受信し、前記出力装置に印刷命令を送信できる状態にあるか否かの返答を要求するステップと、
    (O)前記第1のクライアント端末からのスプールデータの受信を許可するか否かを示す許否情報と、前記第2のクライアント端末の状態とに基づいて、前記第2のクライアント端末が、前記ステップ(N)にて行われた要求に返答するステップと
    をさらに備える、請求項7から11のいずれか一つに記載の印刷方法。
  13. ネットワークを介して接続された複数のクライアント端末と印刷を行う出力装置とを備える、印刷システムが有する第1のクライアント端末に搭載されるコンピュータを、
    印刷を行う印刷データに基づきスプールデータを生成する生成手段と、
    前記スプールデータを、第2のクライアント端末に送信する送信手段と
    として機能させ、
    前記第2のクライアント端末に搭載されるコンピュータを、
    前記第1のクライアント端末が送信した前記スプールデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記スプールデータに基づき、印刷データの印刷を行うよう前記出力装置に印刷命令を送信する命令手段と
    として機能させる、プログラム。
  14. 前記第1のクライアント端末に搭載される前記コンピュータを、
    第1の認証情報、及び前記第1の認証情報に対応した第2の認証情報を生成する認証情報生成手段と、
    前記第2の認証情報を、前記生成手段が生成した前記スプールデータに添付する添付手段と、
    前記第1の認証情報を利用者に発行する認証情報発行手段と
    としてさらに機能させ、
    前記第2のクライアント端末に搭載される前記コンピュータを、前記スプールデータに添付された第2の認証情報と、前記ネットワークを介して認証装置から受信した第1の認証情報とに基づいて、前記スプールデータの印刷の認証を行う印刷認証手段としてさら機能させる、請求項13に記載のプログラム。
  15. 前記第1のクライアント端末に搭載される前記コンピュータを、送信する前記スプールデータを暗号化する暗号化手段としてさら機能させ、
    前記第2のクライアント端末に搭載される前記コンピュータを、前記印刷認証手段が印刷の認証を行った場合に、前記受信手段によって受信した、暗号化されている前記スプールデータを復号する復号化手段としてさらに機能させる、請求項14に記載のプログラム。
  16. 前記第1のクライアント端末に搭載される前記コンピュータを、前記第1のクライアント端末におけるイベントを検出するイベント検出手段としてさらに機能させ、
    前記イベント検出手段が、前記第1のクライアント端末による前記印刷データの印刷が行えなくなるイベントを検出した場合に、前記送信手段が前記スプールデータを前記第2のクライアント端末に送信する、請求項13から15のいずれか一つに記載のプログラム。
  17. 前記第1のクライアント端末に搭載される前記コンピュータを、前記第2のクライアント端末に対して、スプールデータを受信し、前記出力装置に印刷命令を送信できる状態にあるか否かの返答を要求する要求手段としてさらに機能させ、
    前記第2のクライアント端末に搭載される前記コンピュータを、
    前記第1のクライアント端末からのスプールデータの受信を許すか否かを示す許否情報を保持する保持手段と、
    前記許否情報と前記第2のクライアント端末の状態とに基づいて、前記要求手段からの要求に対しスプールデータを受信するか否かの返答を、前記第1のクライアント端末に送信する返答手段と
    としてさらに機能させる、請求項13から16のいずれか一つに記載のプログラム。
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JP2016020047A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム

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