[ナビゲーション装置の概略構成]
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)等を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、不図示の道路交通情報センタや地図情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置17と、液晶ディスプレイ15の表面に装着されたタッチパネル18とから構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車位置、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25、施設名データベース(施設名DB)27及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Pointof Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
尚、店舗データには、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、駅、空港、フェリー乗り場等のPOIに関する名称や住所、電話番号等に加えて、後述の検索結果表示画面71(図5参照)にリスト表示する表示優先度のデータをPOIを特定するIDとともに記憶するようにしてもよい。例えば、表示優先度は、「88」や「256」等の数値で表され、数値の大きいものほど優先度が高くなる。また、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
また、施設名DB27には、後述の施設名及び該施設名の読みを所定文字数(本実施例では、1文字である。)の分割文字列に関連付けて分割単位毎に記憶する施設名データテーブル51(図2参照)が格納されている。
また、図1に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
また、ROM43には、後述の50音キー62から入力された検索語に基づいて地点情報を検索してリスト表示する地点情報表示処理のプログラム(図3参照)等が記憶されている。
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17、タッチパネル18の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
この操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
また、液晶ディスプレイ15には、現在走行中の地図情報、後述の検索語入力画面61(図4参照)、検索した施設の名称をリスト表示する検索結果表示画面71(図5参照)、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの推奨経路、推奨経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、推奨経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
また、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
また、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の表面部に装着された透明なパネル状のタッチスイッチであり、液晶ディスプレイ15の画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。尚、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の画面を直接押下する光センサ液晶方式等で構成してもよい。
ここで、施設名DB27に格納される施設名データテーブル51について図2に基づいて説明する。
図2に示すように、施設名データテーブル51は、「分割単位」と、施設名の読みを記憶する「読み」と、「施設名」と、重複抽出抑止情報としての「無効文字数」とから構成されている。この「分割単位」には、施設名の読みを構成するキーワードと前方一致する平仮名が、50音順に1文字以上ずつ記憶されている。ここで、キーワードは、意味を成す単位で構成された読みの文字列である。
尚、「分割単位」には、例えば「ああ」、「あい」、「あう」、・・・や、「あああ」、「ああい」、「ああう」・・・等、50音順に2文字以上ずつ記憶するようにしてもよい。また、「分割単位」の一部区間だけ、例えば、・・・「おお」、「かかあ」、「かかい」、・・・「かかん」、「かき」、「かく」・・等、50音順に3文字以上ずつ記憶するようにしてもよい。
また、「読み」には、各「分割単位」に記憶される平仮名と前方一致するキーワードを含む施設名の読みが記憶されている。また、施設名の読みは、キーワード毎に区切り文字(例えば「/」である。)で区切られて記憶されている。例えば、施設名の読みが「のうきょう/ねずみー/しー」では、「のうきょう」、「ねずみー」、「しー」が、施設名の読みのキーワードとして「読み」に記憶されている。従って、施設名の読みの「のうきょう/ねずみー/しー」は、施設名データテーブル51の「分割単位」の各平仮名「し」、「のう」、「ねす」に対応する「読み」にそれぞれ記憶される。
また、「施設名」には、検索対象となる目的地を表す施設名が、「読み」に記憶された施設名の読みに対応して記憶されている。例えば、施設名「農協ネズミーシー」が、施設名の読みの「のうきょう/ねずみー/しー」に対応して記憶されている。従って、施設名「農協ネズミーシー」は、施設名データテーブル51の「分割単位」の各平仮名「し」、「のう」、「ねす」内の「読み」の「のうきょう/ねずみー/しー」に対応する「施設名」にそれぞれ記憶される。
また、「無効文字数」には、該当する「分割単位」に記憶された平仮名の文字数よりも「1文字」少ない文字数が記憶されている。また、「無効文字数」に記憶されている文字数は、検索語の入力文字数が当該「無効文字数」に記憶された文字数以下の場合には、検索語と前方一致するキーワードを読みに含む「施設名」を候補施設名として抽出できない旨を表している。つまり、入力された検索語の文字数よりも少ない「無効文字数」が「施設名」に付与されている場合には、当該検索語と前方一致するキーワードを読みに含む「施設名」を候補施設名として抽出できる。
例えば、「分割単位」の「のう」に対応する「施設名」に記憶された「農協ノーム」の「無効文字数」は「0」であり、一方、「分割単位」の「のお」に対応する「施設名」に記憶された「農協ノーム」の「無効文字数」は「1」である。従って、検索語として「の」の1文字が入力された場合には、「分割単位」の「のう」に対応する「施設名」に記憶された「農協ノーム」は候補施設名として抽出できるが、「分割単位」の「のお」に対応する「施設名」に記憶された「農協ノーム」は候補施設名として抽出できない。
これにより、施設名データテーブル51の「分割単位」間では「施設名」に記憶された施設名の重複はあるが、各「分割単位」内においては、「施設名」に記憶された施設名の重複は無く、1つの施設名だけが記憶されている。従って、施設名データテーブル51の「分割単位」間では「読み」に記憶された施設名の読みの重複はあるが、各「分割単位」内においては、「読み」に記憶された施設名の読みの重複は無く、1つの施設名の読みだけが記憶されている。
また、施設名の読みを構成する複数のキーワードの前方1文字目が一致する場合には、施設名データテーブル51の「分割単位」間における該当施設名の「無効文字数」を「0」又は「1」に設定することによって、同一施設名を候補施設名として抽出する重複抽出を抑止することができる。また、各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜10メガバイト以下である。)に設定することが可能となる。
[地点情報表示処理]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、50音キー62から入力された検索語に基づいて地点情報を検索してリスト表示する「地点情報表示処理」について図3乃至図7に基づいて説明する。
図3はCPU41が実行する処理であって、入力された検索語に基づいて地点情報を検索してリスト表示する「地点情報表示処理」を示すフローチャートである。尚、図3にフローチャートで示されるプログラムは、操作部14の不図示の目的地設定ボタンが押下された場合に、CPU41により実行される。
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、液晶ディスプレイ15の画面に、地点情報として目的地の住所や施設に関する名称等を検索するための検索語を入力する検索語入力画面61を表示する。
ここで、検索語入力画面61の一例について図4に基づいて説明する。図4に示すように、検索語入力画面61には、50音キー62、入力文字表示部63、修正ボタン65、戻るボタン66、完了ボタン68が表示される。
この入力文字表示部63には、50音キー62によって入力された入力文字が表示される。また、修正ボタン65を押下する毎に、入力文字表示部63に表示されている文字列の最終入力文字を1文字ずつ削除することができる。また、戻るボタン66を押下することによって、最後の操作の前の状態に戻すことができる。更に、完了ボタン68を押下することによって、入力文字表示部63に表示されている文字列を検索語として、地点情報としての施設に関する名称等を検索してリスト表示するように指示することができる。
続いて、図3に示すように、S12において、CPU41は、50音キー62によって検索語が入力されるのを待つ(S12:NO)。そして、検索語が50音キー62から入力された場合には(S12:YES)、CPU41は、入力文字表示部63に50音キー62から入力された文字列を表示後、S13の処理に移行する。
S13において、CPU41は、入力文字表示部63に表示された文字列を検索語として、施設の名称等を検索して目的地候補としてリスト表示するよう指示されたか否か、つまり、完了ボタン68が押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、完了ボタン68が押下されないで、他の50音キー62等が押下された場合には(S13:NO)、CPU41は、再度S12以降の処理を実行する。
一方、完了ボタン68が押下された場合には(S13:YES)、CPU41は、入力文字表示部63に表示された文字列を検索語としてRAM42に記憶後、S14の処理に移行する。S14において、CPU41は、検索語をRAM42から読み出すと共に、この検索語と前方一致する施設名データテーブル51の「分割単位」の平仮名を読み出す。そして、CPU41は、検索語の文字数、つまり、入力文字数が、この検索語と前方一致する「分割単位」の平仮名の文字数以上か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、検索語の文字数が、この検索語と前方一致する「分割単位」の平仮名の文字数以上であると判定した場合には(S14:YES)、CPU41は、S15の処理に移行する。S15において、CPU41は、検索語と前方一致する平仮名が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出す。そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みを構成するキーワードの中に当該検索語と前方一致するキーワードがあるか否かを判定する判定処理を実行する、つまり、読み出した全施設名の「読み」の全文検索を行う。
そして、CPU41は、読み出した施設名の読みを構成するキーワードの中に当該検索語と前方一致するキーワードがある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶後、S21の処理に移行する。
尚、CPU41は、検索語と前方一致する施設名の読みのキーワードが、この検索語よりも短い文字列の場合には、更に、検索語のキーワードと一致していない残りの文字列と前方一致するキーワードが、当該施設名の読みを構成するキーワードの中にあるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、CPU41は、検索語のキーワードと一致していない残りの文字列と前方一致するキーワードが、当該施設名の読みを構成するキーワードの中にある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
一方、検索語の文字数が、この検索語と前方一致する「分割単位」の平仮名の文字数未満であると判定した場合には(S14:NO)、CPU41は、S16の処理に移行する。S16において、CPU41は、検索語と前方一致する平仮名が記憶された「分割単位」を施設名データテーブル51から順次抽出してRAM42に記憶する。
そして、S17において、CPU41は、RAM42に記憶した全「分割単位」から、一番目に抽出した「分割単位」について、この「分割単位」内の一番目の施設名の「無効文字数」を施設名データテーブル51から読み出す。続いて、S18において、CPU41は、この読み出した「無効文字数」が、検索語の文字数、つまり、入力文字数よりも少ないか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、この読み出した「無効文字数」が、検索語の文字数以上であると判定した場合には(S18:NO)、CPU41は、S20の処理に移行する。
一方、この読み出した「無効文字数」が、検索語の文字数より少ないと判定した場合には(S18:YES)、CPU41は、S19の処理に移行する。S19において、CPU41は、この「無効数字」に対応する「施設名」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶後、S20の処理に移行する。
S20において、CPU41は、当該「分割単位」内に次の施設名の「無効文字数」が記憶されているか否か、つまり、次の施設名の「無効文字数」が残っているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、当該「分割単位」内に次の施設名の「無効文字数」が記憶されていると判定した場合には(S20:YES)、CPU41は、S17の処理に移行して、次の施設名の「無効文字数」を施設名データテーブル51から読み出した後、再度、S18以降の処理を実行する。
一方、当該「分割単位」内に次の施設名の「無効文字数」が記憶されていないと判定した場合には(S20:NO)、CPU41は、上記S16で抽出した次の「分割単位」があるか否かを判定する判定処理を実行する。そして、S16で抽出した次の「分割単位」がある場合には、CPU41は、次の「分割単位」について、再度S17以降のループを実行する。
他方、S16で抽出した次の「分割単位」が無い場合には、CPU41は、上記S16で抽出した全「分割単位」について、候補施設名の抽出処理を実行したと判定して、ループを終了して、S21の処理に移行する。
続いて、S21において、CPU41は、RAM42から候補施設名を読み出して一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示後、当該処理を終了する。尚、液晶ディスプレイ15には、一度に5件等、リスト順に所定個数表示される(図5参照)。尚、各施設名に表示優先度が付されている場合には、CPU41は、候補施設名を表示優先度の大きい順にソートしたリストとして一覧表示する。
ここで、図4に示すように、検索語入力画面61で、検索語として「のうきょうねずみー」が入力されて、完了ボタン68が押下された場合の結果リスト表示の一例について図5に基づいて説明する。
先ず、図4に示すように、CPU41は、上記S13で検索語として「のうきょうねずみー」をRAM42に記憶する。
その後、CPU41は、上記S14で検索語「のうきょうねずみー」と前方一致する施設名データテーブル51の「分割単位」の平仮名「のう」を読み出し、検索語の文字数が「分割単位」の文字数以上であると判定する。そして、CPU41は、上記S15で平仮名「のう」の分割単位内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出し、検索語「のうきょうねずみー」と前方一致するキーワードが含まれているか全文検索を行う。
尚、CPU41は、施設名の読みのキーワードの中に「のうきょう」がある場合には、更に、施設名の読みのキーワードの中に「ねずみー」が含まれているか全文検索を行い、各施設名の読み「のうきょう/ねずみー/しー」、「のうきょう/ねずみー/らんど」に対応する各施設名「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
続いて、図5に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、2つの検索結果表示欄72に「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」の2件の候補施設名(地点情報)を表示する。ここで、ユーザが、検索結果表示欄72の地点情報を押下して選択すると、CPU41は、当該施設を目的地に設定して経路探索を行い、推奨経路を地図上に表示する。また、当該施設に関する施設情報(例えば、営業時間、料金等である。)を表示する。
また、検索結果表示画面71の上部には、件数表示部73が設けられ、検索した検索対象の件数「2件」が表示される。また、各検索結果表示欄72の左側には、検索結果表示欄72の施設の名称を1件ずつスクロールダウン、スクロールアップするための前ボタン74、次ボタン75と、検索結果表示欄72の施設の名称を5件ずつスクロールダウン、スクロールアップするための各頁ボタン76、77とが表示されている。
次に、図6に示すように、検索語入力画面61で、検索語として「の」が入力されて、完了ボタン68が押下された場合の結果リスト表示の一例について図7に基づいて説明する。
先ず、図6に示すように、CPU41は、上記S13で検索語として「の」をRAM42に記憶する。
その後、CPU41は、上記S14で検索語「の」と前方一致する施設名データテーブル51の「分割単位」の平仮名「のあ」、「のい」、「のう」・・・「のん」を読み出し、検索語の文字数が「分割単位」の文字数未満であると判定する。そして、CPU41は、上記S16で検索語「の」と前方一致する平仮名「のあ」、「のい」、「のう」・・・「のん」が記憶された各「分割単位」を施設名データテーブル51から順次抽出してRAM42に記憶する。
そして、上記S17〜S20において、CPU41は、平仮名「のあ」、「のい」、「のう」・・・「のん」が記憶された各「分割単位」内の「無効文字数」が検索語の文字数未満、つまり、「無効文字数」が「0」に対応する「施設名」を施設名データテーブル51から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
例えば、平仮名「のう」が記憶された「分割単位」の「施設名」に記憶された「農協ノーム」の「無効文字数」は「0」であるため、CPU41は、当該施設名「農協ノーム」を候補施設名としてRAM42に記憶する。一方、平仮名「のお」が記憶された「分割単位」の「施設名」に記憶された「農協ノーム」の「無効文字数」は「1」であるため、CPU41は、当該施設名「農協ノーム」を候補施設名としてRAM42に記憶しない。これにより、CPU41は、同一施設名「農協ノーム」を候補施設名として抽出する重複抽出を抑止することができる。
続いて、図7に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、「農協ノーム」、「農協わさびホテル」、「農協ワールドリサーチ」と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、件数表示部73には、候補施設名の件数「324件」が表示される。
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、施設名データテーブル51の「分割単位」間では「施設名」に記憶された施設名の重複はあるが、各「分割単位」内においては、「施設名」に記憶された施設名の重複は無く、1つの施設名だけが記憶されている。従って、施設名データテーブル51の「分割単位」間では「読み」に記憶された施設名の読みの重複はあるが、各「分割単位」内においては、「読み」に記憶された施設名の読みの重複は無く、1つの施設名の読みだけが記憶されている。
これにより、施設名データテーブル51の各「分割単位」内においては、目的地を表す施設名の読みは、1個だけ記憶されると共に、この施設名の読みに対応する1つの施設名だけが記憶されるため、重複記憶される施設名及び該施設名の読みを減少させて、施設名データテーブル51のデータ容量の削減化を図ることが可能となる。また、施設名データテーブル51の各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜50メガバイト以下である。)に設定することが可能となり、検索語に対応する施設名データテーブル51の施設名、該施設名の読み及び無効文字数を展開するRAM42のメモリ容量の増大を抑止することが可能となる。
また、同じ施設名が施設名データテーブル51の異なる「分割単位」に対応してそれぞれ記憶される場合には、施設名データテーブル51の「分割単位」間における該当施設名の「無効文字数」を「0」又は「1」に設定することによって、同一施設名を候補施設名として抽出する重複抽出を抑止することができる。また、「0」又は「1」の「無効文字数」を各施設の施設名に対応させて記憶するだけでよいため、検索語に対応する施設名データテーブル51の施設名、該施設名の読み及び無効文字数を展開するRAM42のメモリ容量の増大を効果的に抑止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の文字数が、この検索語と前方一致する「分割単位」の平仮名の文字数以上の場合には、検索語と前方一致する平仮名が記憶された「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル51から順番に読み出して、該検索語と前方一致するキーワードを読みに有する施設名を検索する。これにより、検索対象となる施設名を検索語と前方一致する平仮名が記憶された「分割単位」内の全施設名に限定して少なくすることができ、候補施設名の全文検索を高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の文字数が、この検索語と前方一致する「分割単位」の平仮名の文字数未満の場合には、検索語と前方一致する平仮名が記憶された全「分割単位」を抽出する。続いて、抽出した各「分割単位」毎に、検索語の文字数よりも少ない「0」の「無効文字数」に対応する「施設名」を候補施設名として施設名データテーブル51から読み出し、RAM42に記憶する。
そして、CPU41は、候補施設名として一度に5件等、リスト順に所定個数一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示する。これにより、候補施設名の検索を更に高速で行い、応答性の低下を確実に防止することが可能となると共に、ユーザは更に検索語の文字数を増やすか、一覧表示された候補施設名を選択するかを判断することが可能となる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、他の実施例に係るナビゲーション装置101では、上記ナビゲーション装置1とほぼ同じ構成であるが、施設名データテーブル51に替えて、図8に示す施設名データテーブル81を施設名DB27に格納するようにしてもよい。ここで、施設名データテーブル81について図8に基づいて説明する。
図8に示すように、施設名データテーブル81は、施設名データテーブル51と同様に、「分割単位」と、施設名の読みを記憶する「読み」と、「施設名」と、重複抽出抑止情報としての「無効文字数」とから構成されている。
但し、この「分割単位」には、施設名の読みを構成するキーワードと前方一致する2文字以上の平仮名が属する50音の2行以上の組み合わせが記憶されている。例えば、「分割単位」が「な行あ行か行」には、施設名の読みのキーワードと前方一致する3文字の各平仮名「なあか」、「なあき」、「なあく」、・・・・「のうか」、「のうき」、「のうく」・・・「のおけ」、「のおこ」が属している。
尚、「分割単位」には、例えば「あ行」、「か行」、「さ行」、・・・や、「あ行あ行あ行あ行」、「あ行あ行あ行か行」、「あ行あ行あ行さ行」・・・等、50音の1行、又は4行以上の組み合わせを記憶するようにしてもよい。また、「分割単位」の一部区間だけ、例えば、・・・「あ行わ行」、「か行あ行あ行あ行」、「か行あ行あ行か行」、・・・「か行あ行あ行わ行」、「か行か行」、「か行さ行」・・等、50音の4行以上の組み合わせを記憶するようにしてもよい。
また、「読み」には、「分割単位」に属する2文字以上の各平仮名と前方一致するキーワードを含む施設名の読みが記憶されている。例えば、施設名の読みが「のうきょう/ねずみー/しー」は、各キーワードの「のうき」、「ねず」、「しー」に対応する施設名データテーブル81の「分割単位」の50音の2行以上の各組み合わせ「な行あ行か行」、「な行さ行」、「さ行あ行」に対応する「読み」にそれぞれ記憶される。尚、長音「ー」の読みは、前文字の母音とする。
また、「施設名」には、検索対象となる目的地を表す施設名が、「読み」に記憶された施設名の読みに対応して記憶されている。例えば、施設名「農協ネズミーシー」は、施設名データテーブル81の「分割単位」の「な行あ行か行」、「な行さ行」、「さ行あ行」内の「読み」の「のうきょう/ねずみー/しー」に対応する「施設名」にそれぞれ記憶される。
また、「無効文字数」には、該当する「分割単位」の50音の行数よりも「1行」少ない行数、つまり、「分割単位」に属する平仮名の文字数よりも「1文字」少ない文字数が記憶されている。また、「無効文字数」に記憶されている文字数は、検索語の入力文字数が当該「無効文字数」に記憶された文字数以下の場合には、検索語と前方一致するキーワードを読みに含む「施設名」を候補施設名として抽出できない旨を表している。
例えば、「な行あ行か行」の「分割単位」内の「施設名」に記憶された「農協ノーム」の「無効文字数」は「0」であり、「な行あ行ま行」の「分割単位」内の「施設名」に記憶された「農協ノーム」の「無効文字数」は「2」である。従って、検索語として「の」又は「のお」の1文字又は2文字が入力された場合には、「な行あ行か行」の「分割単位」内の「施設名」に記憶された「農協ノーム」は候補施設名として抽出できるが、「な行あ行ま行」の「分割単位」内の「施設名」に記憶された「農協ノーム」は候補施設名として抽出できない。
そして、他の実施例に係るナビゲーション装置101のCPU41は、上記図3に示す「地点情報表示処理」に替えて、図9に示す「地点情報表示処理2」を実行するようにしてもよい。ここで、「地点情報表示処理2」について図9に基づいて説明する。
図9に示すように、S111〜S113において、CPU41は、上記S11〜S13の処理を実行する。
続いて、S114において、CPU41は、検索語をRAM42から読み出し、検索語の文字数、つまり、入力文字数が、この検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」の50音の行数以上か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」の50音の行数以上であると判定した場合には(S114:YES)、CPU41は、S115の処理に移行する。S115において、CPU41は、検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出す。そして、CPU41は、この読み出した各施設名の読みを構成するキーワードの中に当該検索語と前方一致するキーワードがあるか否かを判定する判定処理を実行する、つまり、読み出した全施設名の「読み」の全文検索を行う。
そして、CPU41は、読み出した施設名の読みを構成するキーワードの中に当該検索語と前方一致するキーワードがある場合には、この施設名の読みに対応する「施設名」を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶する。その後、CPU41は、S121の処理に移行して上記S21の処理を実行後、当該処理を終了する。
一方、検索語の文字数が、検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」の50音の行数未満であると判定した場合には(S114:NO)、CPU41は、S116の処理に移行する。S116において、CPU41は、検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」を施設名データテーブル81から順次抽出してRAM42に記憶する。続いて、CPU41は、S117〜S120において、上記S17〜S20の処理を実行する。その後、CPU41は、S121の処理に移行して上記S21の処理を実行後、当該処理を終了する。
例えば、図4に示すように、CPU41は、上記S113で完了ボタン68を押下されて、検索語として「のうきょうねずみー」をRAM42に記憶した場合には、S114で検索語「のうきょうねずみー」の文字数は、この検索語と前方一致する平仮名「のうき」が属する「な行あ行か行」の分割単位の行数「3行」以上であると判定する。そして、CPU41は、上記S115で検索語「のうきょうねずみー」と前方一致する平仮名「のうき」が属する「な行あ行か行」の分割単位内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出し、検索語「のうきょうねずみー」と前方一致するキーワードが含まれているか全文検索を行う。
尚、CPU41は、施設名の読みのキーワードの中に「のうきょう」がある場合には、更に、施設名の読みのキーワードの中に「ねずみー」が含まれているか全文検索を行い、各施設名の読み「のうきょう/ねずみー/しー」、「のうきょう/ねずみー/らんど」に対応する各施設名「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
続いて、図5に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、2つの検索結果表示欄72に「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」の2件の候補施設名(地点情報)を表示する。ここで、ユーザが、検索結果表示欄72の地点情報を押下して選択すると、CPU41は、当該施設を目的地に設定して経路探索を行い、推奨経路を地図上に表示する。また、当該施設に関する施設情報(例えば、営業時間、料金等である。)を表示する。また、検索結果表示画面71の上部には、件数表示部73が設けられ、検索した検索対象の件数「2件」が表示される。
また、例えば、図6に示すように、CPU41は、上記S113で完了ボタン68を押下されて、検索語として「の」をRAM42に記憶した場合には、S114で検索語「の」の文字数は、この検索語と前方一致する平仮名「のうき」が属する「な行あ行か行」の分割単位の行数「3行」未満であると判定する。そして、CPU41は、上記S116で検索語「の」と前方一致する平仮名「の」が属する「な行あ行あ行」、「な行あ行か行」、「な行あ行さ行」〜「な行わ行」の各「分割単位」を施設名データテーブル81から順次抽出してRAM42に記憶する。
そして、上記S117〜S120において、CPU41は、平仮名「の」が属する「な行あ行あ行」、「な行あ行か行」、「な行あ行さ行」〜「な行わ行」の各「分割単位」内の「無効文字数」が検索語の文字数未満、つまり、「無効文字数」が「0」に対応する「施設名」を施設名データテーブル81から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
例えば、図8に示すように、「な行あ行か行」の「分割単位」内の「施設名」に記憶された「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、「農協ノーム」のそれぞれの「無効文字数」は「0」であるため、CPU41は、当該施設名「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、「農協ノーム」を候補施設名としてRAM42に記憶する。
一方、「な行あ行ま行」の「分割単位」内の「施設名」に記憶された「農協ノーム」の「無効文字数」は「2」であるため、CPU41は、当該施設名「農協ノーム」を候補施設名としてRAM42に記憶しない。また、「な行さ行」の「分割単位」内の「施設名」に記憶された「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」のそれぞれの「無効文字数」は「1」であるため、CPU41は、当該施設名「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」を候補施設名としてRAM42に記憶しない。これにより、CPU41は、同一施設名「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、「農協ノーム」を候補施設名として抽出する重複抽出を抑止することができる。
続いて、図7に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、「農協ノーム」、「農協わさびホテル」、「農協ワールドリサーチ」と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、件数表示部73には、候補施設名の件数が、例えば「324件」等と表示される。
以上詳細に説明した通り、他の実施例に係るナビゲーション装置101では、施設名データテーブル81の各「分割単位」は、50音の2行以上の組み合わせから構成されるため、50音の行の2つ以上の組み合わせのうちの1組の「分割単位」内に記憶される施設名及び該施設名の読みのデータ数を増やすことができ、重複記憶される施設名を更に減少させて、名称リストのデータ容量の削減化を図り、名称リストを展開するメモリ容量の増大を更に抑止することが可能となる。
また、施設名データテーブル81の「分割単位」間では「施設名」に記憶された施設名の重複はあるが、各「分割単位」内においては、「施設名」に記憶された施設名の重複は無く、1つの施設名だけが記憶されている。従って、施設名データテーブル81の「分割単位」間では「読み」に記憶された施設名の読みの重複はあるが、各「分割単位」内においては、「読み」に記憶された施設名の読みの重複は無く、1つの施設名の読みだけが記憶されている。
これにより、各「分割単位」内においては、目的地を表す施設名の読みは、1個だけ記憶されると共に、この施設名の読みに対応する1つの施設名だけが記憶されるため、各「分割単位」内に記憶される施設名及び該施設名の読みのデータ数を減らすことが可能となる。従って、施設名データテーブル81のデータ容量の削減化を図りつつ、各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜50メガバイト以下である。)に容易に設定することが可能となる。また、入力された検索語に対応する施設名データテーブル81の施設名、該施設名の読み及び無効文字数を展開するRAM42のメモリ容量の増大を抑止することが可能となる。
また、同じ施設名が施設名データテーブル81の異なる「分割単位」に対応してそれぞれ記憶される場合には、施設名データテーブル81の「分割単位」間における該当施設名の「無効文字数」を「0」又は「分割単位」の50音の行数よりも「1行」少ない行数に設定することによって、同一施設名を候補施設名として抽出する重複抽出を抑止することができる。
また、「0」又は「分割単位」の50音の行数よりも「1行」少ない行数の「無効文字数」を各施設の施設名に対応させて記憶するだけでよいため、検索語に対応する施設名データテーブル81の施設名、該施設名の読み及び無効文字数を展開するRAM42のメモリ容量の増大を効果的に抑止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の文字数が、「分割単位」の50音の行数以上の場合には、検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル81から順番に読み出して、該検索語と前方一致するキーワードを読みに有する施設名を検索する。これにより、検索対象となる施設名を検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」内の全施設名に限定して更に少なくすることができ、候補施設名の全文検索を高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の文字数が、「分割単位」の50音の行数未満の場合には、検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」を施設名データテーブル81から順次抽出してRAM42に記憶する。続いて、抽出した各「分割単位」毎に、検索語の文字数よりも少ない「0」の「無効文字数」に対応する「施設名」を候補施設名として施設名データテーブル81から読み出し、RAM42に記憶する。
そして、CPU41は、候補施設名として一度に5件等、リスト順に所定個数一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示する。これにより、候補施設名の検索を更に高速で行い、応答性の低下を確実に防止することが可能となると共に、ユーザは更に検索語の文字数を増やすか、一覧表示された候補施設名を選択するかを判断することが可能となる。
また例えば、他の実施例に係るナビゲーション装置105では、上記ナビゲーション装置101とほぼ同じ構成であるが、図8に示す施設名データテーブル81に替えて、図10に示す施設名データテーブル85を施設名DB27に格納するようにしてもよい。ここで、施設名データテーブル85について図10に基づいて説明する。
図10に示すように、施設名データテーブル85は、施設名データテーブル81とほぼ同じ構成である。但し、施設名データテーブル85は、各分割単位毎に、「施設名」及び該施設名の「読み」のそれぞれに識別番号(No)が「1」から順に付されている。また、施設名データテーブル85は、施設名データテーブル81の「無効文字数」に替えて、各分割単位毎に、「重複排除データ」が設けられている。
「重複排除データ」には、該当する「分割単位」の50音の行数よりも「1行」少ない行数、つまり、「分割単位」に属する平仮名の文字数よりも「1文字」少ない「無効文字数」と、この「無効文字数」が適用される施設名の「識別番号」とから構成されたデータが記憶されている。従って、「重複排除データ」に記憶されている「識別番号」に該当する施設名は、検索語の入力文字数が当該「無効文字数」の文字数以下の場合には、候補施設名として抽出できない旨を表している。
例えば、「な行あ行か行」の「分割単位」に対応する「重複排除データ」は「無し」であり、一方、「な行あ行ま行」の「分割単位」に対応する「重複排除データ」は、「無効文字数」は「2文字」で、「識別番号」は「No1、No15」である。従って、検索語として「の」又は「のお」の1文字又は2文字が入力された場合には、「な行あ行か行」の「分割単位」内の「施設名」に記憶された「農協ノーム」は候補施設名として抽出できるが、「な行あ行ま行」の「分割単位」内の「No1」の「施設名」に記憶された「農協ノーム」は候補施設名として抽出できない。
そして、他の実施例に係るナビゲーション装置105のCPU41は、上記図9に示す「地点情報表示処理2」に替えて、図11に示す「地点情報表示処理3」を実行するようにしてもよい。ここで、「地点情報表示処理3」について図11に基づいて説明する。
図11に示すように、S211〜S214:YES〜S215において、CPU41は、上記S111〜S114:YES〜S115の処理を実行後、S220の処理に移行して上記S121の処理を実行した後、当該処理を終了する。
また、S211〜S214:NO〜S216において、CPU41は、上記S111〜S114:NO〜S116の処理を実行する。
続いて、S217において、CPU41は、RAM42に記憶した全「分割単位」から、一番目に抽出した「分割単位」について、この「分割単位」に対応する「重複排除データ」を施設名データテーブル85から読み出し、「無効文字数」と「識別番号」が記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、「重複排除データ」に「無効文字数」と「識別番号」が記憶されていると判定した場合には(S217:YES)、CPU41は、S218の処理に移行する。S218において、CPU41は、当該「分割単位」内の「重複排除データ」に記憶されている「識別番号」が付された施設名を排除施設名とし、当該「分割単位」内の排除施設名以外の施設名を施設名データテーブル85から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に順番に記憶する。
一方、「重複排除データ」に「無効文字数」と「識別番号」が記憶されていない、つまり、「重複排除データ」に「無し」が記憶されていると判定した場合には(S217:NO)、CPU41は、S219の処理に移行する。S219において、CPU41は、当該「分割単位」内の「施設名」の全施設名を施設名データテーブル85から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
続いて、上記S218又はS219の処理を実行後、CPU41は、上記S216で注した次の「分割単位」があるか否かを判定する判定処理を実行する。そして、S216で抽出した次の「分割単位」がある場合には、CPU41は、次の「分割単位」について、再度S217以降のループを実行する。
他方、S216で抽出した次の「分割単位」が無い場合には、CPU41は、上記S216で抽出した全「分割単位」について、候補施設名の抽出処理を実行したと判定して、ループを終了して、S220の処理に移行する。そして、S220において、CPU41は、上記S121の処理を実行後、当該処理を終了する。
例えば、図6に示すように、CPU41は、上記S213で完了ボタン68を押下されて、検索語として「の」をRAM42に記憶した場合には、S214で検索語「の」の文字数は、この検索語と前方一致する平仮名「のうき」が属する「な行あ行か行」の分割単位の行数「3行」未満であると判定する。そして、CPU41は、上記S216で検索語「の」と前方一致する平仮名「の」が属する「な行あ行あ行」、「な行あ行か行」、「な行あ行さ行」〜「な行わ行」の各「分割単位」を施設名データテーブル85から順次抽出してRAM42に記憶する。
そして、上記S217〜S219において、CPU41は、平仮名「の」が属する「な行あ行あ行」、「な行あ行か行」、「な行あ行さ行」〜「な行わ行」の各「分割単位」に対応する「重複排除データ」を読み出し、各「分割単位」毎に、「重複排除データ」に記憶された「識別番号」が付された施設名以外の施設名を施設名データテーブル85から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
例えば、図10に示すように、「な行あ行か行」の「分割単位」に対応する「重複排除データ」は「無し」であるため、CPU41は、当該「分割単位」内の全施設名「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、「農協ノーム」・・・を候補施設名としてRAM42に記憶する。
一方、「な行あ行ま行」の「分割単位」に対応する「重複排除データ」には、「無効文字数」が「2文字」、「識別番号」が「No1、No15」のデータが記憶されている。このため、CPU41は、「な行あ行ま行」の「分割単位」内の全施設名から「No1」の施設名「農協ノーム」と「No15」の施設名を除いた施設名を施設名データテーブル85から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。
また、「な行さ行」の「分割単位」に対応する「重複排除データ」には、「無効文字数」が「1文字」、「識別番号」が「No1、No2、No27」のデータが記憶されている。このため、CPU41は、「な行さ行」の「分割単位」内の全施設名から「No1、No2」の施設名「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、及び「No27」の施設名を除いた施設名を施設名データテーブル85から読み出し、目的地候補である候補施設名としてRAM42に記憶する。これにより、CPU41は、同一施設名「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、「農協ノーム」を候補施設名として抽出する重複抽出を抑止することができる。
続いて、図7に示すように、CPU41は、液晶ディスプレイ15に検索結果表示画面71を表示し、5つの検索結果表示欄72に「農協ネズミーシー」、「農協ネズミーランド」、「農協ノーム」、「農協わさびホテル」、「農協ワールドリサーチ」と検索上位5件の候補施設名(地点情報)を表示する。また、件数表示部73には、候補施設名の件数が、例えば「324件」等と表示される。
以上詳細に説明した通り、他の実施例に係るナビゲーション装置105では、施設名データテーブル85の各分割単位毎に、「無効文字数」と「識別番号」が記憶される「重複排除データ」を設ければよいため、施設名データテーブル85のデータ容量の更なる削減化を図りつつ、各「分割単位」毎の「読み」と「施設名」との合計データ容量を所定データ容量以下(例えば、1メガバイト〜50メガバイト以下である。)に容易に設定することが可能となる。また、入力された検索語に対応する施設名データテーブル85の施設名、該施設名の読み及び「重複排除データ」を展開するRAM42のメモリ容量の増大を抑止することが可能となる。
また、同じ施設名が施設名データテーブル85の異なる「分割単位」に対応してそれぞれ記憶される場合には、施設名データテーブル85の「分割単位」間における各「重複排除データ」に「無効文字数」と該当施設名の「識別番号」を設定することによって、同一施設名を候補施設名として抽出する重複抽出を抑止することができる。
また、CPU41は、検索語の文字数が、「分割単位」の50音の行数以上の場合には、検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」内の全施設名の「読み」を施設名データテーブル85から順番に読み出して、該検索語と前方一致するキーワードを読みに有する施設名を検索する。これにより、検索対象となる施設名を検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」内の全施設名に限定して更に少なくすることができ、候補施設名の全文検索を高速で行い、応答性の低下を防止することが可能となる。
また、CPU41は、検索語の文字数が、「分割単位」の50音の行数未満の場合には、検索語と前方一致する平仮名が属する「分割単位」を施設名データテーブル85から順次抽出してRAM42に記憶する。続いて、抽出した各「分割単位」毎に、「重複排除データ」に「識別番号」が記憶されている場合には、この「識別番号」に対応する施設名を除いた残りの施設名を候補施設名としてRAM42に記憶し、「重複排除データ」に「識別番号」が記憶されていない場合には、全施設名を候補施設名としてRAM42に記憶する。
そして、CPU41は、候補施設名として一度に5件等、リスト順に所定個数一覧表示すると共に、候補施設名の件数を表示する。これにより、候補施設名の検索を更に高速で行い、応答性の低下を確実に防止することが可能となると共に、ユーザは更に検索語の文字数を増やすか、一覧表示された候補施設名を選択するかを判断することが可能となる。