JP2011099832A - エンジンマウントの変位量計測装置 - Google Patents

エンジンマウントの変位量計測装置 Download PDF

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倫保 岩瀬
Hikari Mizuno
光 水野
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重信 立花
Sho Imooka
祥 芋岡
Shinya Kamata
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Abstract

【課題】高速な振動現象の下にあっても、エンジンマウントのマウント軸として配設されるボルトの中心の3軸並進量、及び、該ボルトの2軸回転量を高精度に算出することができる、エンジンマウントの変位量計測方法、及び、エンジンマウントの変位量計測装置を提供する。
【解決手段】エンジンマウント10のマウント軸であるボルト12の両端に固定した、半径が既知である2個の球体13・13の変位を、それぞれについて3箇所ずつレーザー変位計31〜33、34〜36で計測する球体変位計測工程と、球体変位計測工程で計測した球体13・13の変位結果に基づいて、球体13・13の中心I・Jの3次元座標X1・X2をそれぞれ算出する座標算出工程と、座標算出工程で算出した2個の3次元座標X1・X2に基づいて、ボルト12の中心Kの3軸並進量、及び、ボルト12の2軸回転量θ・φを算出するマウント軸変位算出工程とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンマウントの変位量計測装置に関し、より詳しくは、エンジンマウントの変位量の計測において計測精度を向上させる技術に関する。
従来、エンジンの重量を支えるとともに、エンジンからボデーへの振動の伝達を防ぎ、また路面からの入力やエンジン自体が発生するトルク反力によってエンジン本体の姿勢が変化しないようにするため、エンジンをボデーに固定する際にエンジンマウントが用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
前記エンジンマウントは車両のNVH(騒音・振動・ハーシュネス)に大きな影響を与えるため、エンジンマウントがボデーに与えるボデー伝達力を評価することが重要となる。そして、前記ボデー伝達力は、エンジンマウントの動バネ係数と、エンジンマウントの変形量(エンジンマウントの中心の変位量)を計測することによって求めることができる。
特開平6−17877号公報 特開平6−122325号公報
前記従来技術における、エンジンマウントの変位量を計測する方法について、図26及び図27を用いて説明する。
図26は従来技術に係る第1のエンジンマウントの変位量計測方法について示した図である。図26に示す如く、本方法においては、エンジンマウント本体である防振弾性体に配設される、エンジンマウントのマウント軸であるボルトの上方及び側方に、前記ボルトの軸心に直交する方向(図26中のx軸方向及びy軸方向)にポテンショメータ型の直線変位計を2個配設し、前記直線変位計から延出させたプローブを前記ボルトに当接させる。そして、前記直線変位計で前記ボルトの変位量を計測することにより、エンジンマウントの変位量を計測するのである。
しかし、前記方法によれば、エンジンマウントにおけるマウント軸の2次元変位(図26中のx軸方向及びy軸方向の変位)しか計測することができず、また前記マウント軸のねじれ(こじり変形)を計測することもできない。さらに計測の応答性も低いため、高速な振動現象を捉えることはできなかった。
図27は従来技術に係る第2のエンジンマウントの変位量計測方法について示した図である。図27(a)に示す如く、本方法においては、エンジンマウントに加速度ピックアップを配設し、該加速度ピックアップでエンジンマウントの変位時における加速度を計測し、該加速度を二回積分することによってエンジンマウントの変位量を求めるのである。なお、図27(a)は、前記エンジンマウントがエンジンから加わる力によって変形したことにより軸心が傾いた状態を示している。
しかし、前記方法によれば加速度から変位を求めるため、図27(b)に示す如く、数値積分を二回行う際の積分誤差が時間の経過とともに増大し、高精度な変位を求めることができなかった。
そこで本発明では、上記現状に鑑み、高速な振動現象の下にあっても、エンジンマウントのマウント軸として配設されるボルトの中心の3軸並進量、及び、該ボルトの2軸回転量を高精度に算出することができる、エンジンマウントの変位量計測装置を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、長手方向の一端側に投光部が、他端側に受光部が配設される計測面を備える、第1から第3の3個の変位計測手段が組み合わされることにより、それぞれの前記変位計測手段における計測面が同一平面をなすように構成されるとともに、それぞれの前記変位計測手段における投光部が、エンジンマウントのマウント軸の端部に固定された半径が既知である球体に計測光を照射し、該計測光を照射したそれぞれの前記変位計測手段における受光部が、前記球体で反射した前記計測光の反射光を受光することにより、前記球体の変位量を計測するように構成される、エンジンマウントの変位量計測装置であって、前記第1の変位計測手段に配設される第1の投光部と、前記第2の変位計測手段に配設される第2の投光部と、が隣接し、かつ、第1の変位計測手段に配設される第1の受光部と、第2の変位計測手段に配設される第2の受光部と、が隣接するように、前記第1の変位計測手段と前記第2の変位計測手段とが近接して配置され、前記第3の変位計測手段に配設される第3の投光部が、前記第1の投光部及び前記第2の投光部に対して等距離に近接して位置し、かつ、前記第3の変位計測手段に配設される第3の受光部が、前記第1の投光部及び前記第2の投光部の双方から等距離に離れて位置するように、前記第3の変位計測手段と、前記第1の変位計測手段及び前記第2の変位計測手段と、が近接して配置されるものである。
請求項2においては、前記第1から第3の変位計測手段のうち、一の変位計測手段における投光部から前記球体に照射された計測光が前記球体で反射した反射光を、前記球体における前記計測光の照射位置と、前記第1から第3の変位計測手段のうち、他の変位計測手段における受光部との間で遮蔽するように、前記各変位計測手段における計測面に遮蔽手段が配設されるものである。
請求項3においては、前記遮蔽手段は、前記各変位計測手段における計測面の一部を覆う遮蔽板であり、前記遮蔽板には、それぞれの前記投光部と対向する箇所に投光穴が開口され、それぞれの前記受光部と対向する箇所から前記投光部と反対の方向側に延出する受光用切込部が形成されるとともに、前記遮蔽板は、前記第1から第3の変位計測手段のうち、一の変位計測手段における投光部から前記球体に照射された計測光が前記球体で反射した反射光を、前記球体における前記計測光の照射位置と、前記第1から第3の変位計測手段のうち、他の変位計測手段における受光部との間で遮蔽する厚みで形成されるものである。
請求項4においては、前記受光用切込部において前記計測面と直交する面には、表面に凹凸が形成されるものである。
請求項5においては、前記受光用切込部は、前記球体に対向する面の側から前記計測面の側に向かって拡幅して形成されるものである。
請求項6においては、前記遮蔽手段は、前記各変位計測手段における計測面の一部を覆う遮蔽板であり、前記遮蔽板には、各変位計測手段の前記投光部と対向する箇所にそれぞれ投光穴が開口され、前記遮蔽板には、前記第1の受光部と対向する箇所から、前記第1の投光部と反対の方向側、及び、前記第2の受光部と反対の方向側に延出する第1の開口部が形成され、前記第2の受光部と対向する箇所から、前記第2の投光部と反対の方向側、及び、前記第1の受光部と反対の方向側に延出する第2の開口部が形成され、前記第3の変位計測手段に配設される第3の受光部と対向する箇所から、前記第3の投光部と反対の方向側に延出する受光用切込部が形成され、前記遮蔽板は、前記第1から第3の変位計測手段のうち、一の変位計測手段における投光部から前記球体に照射された計測光が前記球体で反射した反射光を、前記球体における前記計測光の照射位置と、前記第1から第3の変位計測手段のうち、他の変位計測手段における受光部との間で遮蔽する厚みで形成されるものである。
請求項7においては、前記遮蔽手段は、前記各変位計測手段における計測面の一部を覆う遮蔽板であり、前記遮蔽板には、各変位計測手段の前記投光部と対向する箇所にそれぞれ投光穴が開口され、前記遮蔽板には、前記第1の受光部と対向する箇所から、前記第1の投光部と反対の方向側、及び、前記第2の受光部と反対の方向側に延出する第1の開口部が形成され、前記第2の受光部と対向する箇所から、前記第2の投光部と反対の方向側、及び、前記第1の受光部と反対の方向側に延出する第2の開口部が形成され、前記遮蔽板は、前記第3の変位計測手段に配設される第3の受光部と対向する箇所から、前記第3の投光部の方向側のみ、前記計測面を覆うように形成され、前記遮蔽板は、前記第1から第3の変位計測手段のうち、一の変位計測手段における投光部から前記球体に照射された計測光が前記球体で反射した反射光を、前記球体における前記計測光の照射位置と、前記第1から第3の変位計測手段のうち、他の変位計測手段における受光部との間で遮蔽する厚みで形成されるものである。
請求項8においては、前記遮蔽板は樹脂素材で形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明により、高速な振動現象の下にあっても、エンジンマウントのマウント軸として配設されるボルトの中心の3軸並進量、及び、該ボルトの2軸回転量を高精度に算出することができる。
(a)は本発明における計測対象であるエンジンマウントを示した図、(b)はエンジンマウントのマウント軸であるボルトを示した図。 本発明に係るエンジンマウントの変位量計測装置の概要を示した図。 第一実施形態に係る変位計測手段を示した図。 (a)は通常状態の変位計測手段で検出する光分布について示した図、(b)は他の変位計測手段がある場合に検出する光分布について示した図。 変位計測手段と他光源の投光部との距離と、計測のばらつきとの関係を示した図。 (a)は第一実施形態に係る変位計測手段の配置について示した図、(b)・(c)はそれぞれ他の変位計測手段の配置について示した図。 第一実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測方法のフローチャートを示した図。 第一実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測方法の座標算出工程について示した図。 同じく座標算出工程について示した図。 第一実施形態に係るエンジンマウントのボルトの変位状態を示した図。 第一実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測方法のマウント軸変位算出工程について示した図。 第一実施形態に係る計測結果について示した図。 第二実施形態に係る変位計測手段の配置を示した図。 第二実施形態に係る変位計測手段を示した図。 (a)は第一実施形態に係る変位計測状態を示した平面断面図、(b)は第二実施形態に係る変位計測状態を示した平面断面図。 (a)は第一実施形態に係る変位計測状態を示した側面断面図、(b)は第二実施形態に係る変位計測状態を示した側面断面図。 第二実施形態に係る計測結果について示した図。 他の変位計測手段の配置について示した図。 第三実施形態に係る変位計測手段を示した図。 第四実施形態に係る変位計測手段を示した図。 第五実施形態に係る変位計測手段を示した図。 第六実施形態に係る変位計測手段を示した図。 (a)は第二実施形態に係る変位計測状態を示した平面断面図、(b)は第六実施形態に係る変位計測状態を示した平面断面図。 第七実施形態に係る変位計測手段を示した図。 (a)は第二実施形態に係る変位計測状態を示した底面断面図、(b)は第七実施形態に係る変位計測状態を示した底面断面図。 従来技術に係る第1のエンジンマウントの変位量計測方法について示した図。 従来技術に係る第2のエンジンマウントの変位量計測方法について示した図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
[エンジンマウントの変位量計測装置30]
まず始めに、本発明の第一実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置30について、図1及び図2を用いて説明をする。
図1(a)に示す如く、エンジンマウントの変位量計測装置30の計測対象であるエンジンマウント10は、主に、ボデーに配設されるブラケット21と、該ブラケット21に設置される防振弾性体11と、エンジンマウント10の固定用のマウント軸であって、前記防振弾性体11の軸心部分に挿入されるボルト12と、で構成されている。そして、前記ボルト12と、図示しないエンジンに配設されたブラケットとが連結されることにより、エンジンがボデーに支持されるのである。このような構成により、エンジンマウント10を介してボデーがエンジンの重量を支えるとともに、エンジンからボデーへの振動の伝達を防ぎ、また路面からの入力やエンジン自体が発生するトルク反力によってエンジン本体の姿勢が変化しないようにしている。なお、図1(a)は、前記エンジンマウント10がエンジンから加わる力によって変形したことにより軸心が傾いた状態を示している。
そして、本実施形態においては、図1(a)に示す如く、前記ボルト12の両端のそれぞれに、半径r0(図9参照)が既知である球体13・13が1個ずつ、2個固定されている。詳細には、図1(b)に示す如く、ボルト頭部側、ナット側のそれぞれに、ボルト12の軸心の延長線上に前記球体13・13の中心I・Jが位置するように、軸心方向視においてボルト頭部及びナットの径と略同径の球体13・13が溶接等により固定されるのである。
なお、本実施形態においては、前記球体13については完全な球体を用いているが、該球体13は半径r0が既知であればよく、半球等で代替することも可能である。
図2以下においては、説明の便宜上、前記ボルト12は軸心を上下に向けた状態で図示するものとする。図2に示す如く、エンジンマウントの変位量計測装置30は、球体13・13の第1から第6の変位計測手段である第1レーザー変位計31・第2レーザー変位計32・・・第6レーザー変位計36と、座標算出手段及びマウント軸変位算出手段である制御装置38と、を備える。
具体的には、前記第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33、及び、第4レーザー変位計34〜第6レーザー変位計36はそれぞれの3個が1組となって、それぞれの球体13・13について3箇所の球体表面の変位を計測するのである。即ち、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33は互いに平行となる照射方向へ計測光を照射し、前記計測光が前記球体13の表面と交差する点である計測点A〜Cの位置を、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33が計測するのである。
同様に、第4レーザー変位計34〜第6レーザー変位計36についても互いに平行となる照射方向へ計測光を照射し、前記計測光が球体13の表面と交差する点である計測点D〜Fの位置を、第4レーザー変位計34〜第6レーザー変位計36が計測するのである。これにより、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33、及び、第4レーザー変位計34〜第6レーザー変位計36がそれぞれの前記球体13・13の変位を計測するように構成されている。
一方、前記制御装置38は、前記第1レーザー変位計31〜第6レーザー変位計36のそれぞれと電気的に接続されており、前記第1レーザー変位計31〜第6レーザー変位計36で計測された前記球体13・13の変位結果を入力可能に構成されている。
また、前記制御装置38は、入力機能、表示機能、記憶機能、通信機能、及び、各種の演算機能等を備えている。そして、前記演算機能は後述するように、前記変位結果に基づいて前記球体13・13の中心I・Jのそれぞれの3次元座標Q1・Q2をそれぞれ算出する座標算出手段、及び、該座標算出手段で算出された2個の3次元座標Q1・Q2に基づいて、前記ボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、前記ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を算出するマウント軸変位算出手段を備えるのである。
次に、前記第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33における具体的な計測方法について、図3を用いて説明する。なお、第4レーザー変位計34〜第6レーザー変位計36については、以下に説明する第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33と同様に構成されているものとし、その説明を省略する。
図3に示す如く、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33は、略直方体形状に形成されており、それぞれにおける球体13側の面が第1計測面31α〜第3計測面33αとして構成されている。また、該第1計測面31α〜第3計測面33αの長手方向の一端側にそれぞれの第1投光部31a〜第3投光部33aが、他端側にそれぞれの第1受光部31b〜第3受光部33bが配設されているのである。そして、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33が組み合わされることにより、それぞれの第1計測面31α〜第3計測面33αが同一平面をなすように構成されているのである。
さらに、それぞれの第1投光部31a〜第3投光部33aが、球体13に第1計測光Ra1〜第3計測光Ra3を照射する。そして、それぞれの第1受光部31b〜第3受光部33bが、前記球体13の計測点A〜Cで反射した前記第1計測光Ra1〜第3計測光Ra3の第1反射光Rb1〜第3反射光Rb3を受光することにより、前記球体13の変位量を計測するように構成されているのである。
次に、前記第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33で検出する光分布について、他のレーザー変位計によって受ける影響を、図4及び図5を用いて説明する。
図4(a)に示す如く、単体のレーザー変位計は、投光部から照射した計測光を反射面で反射させ、受光部で該反射光を受光する。詳しくは、受光部におけるレンズを介して、光検出素子(PSD:Position Sensitive Detector)で反射光を検出するのである。その際、光検出素子で検出する光分布は他のレーザー変位計による影響を受けることがないため、真の値(球体13の真の変位量)を検出することができる。
しかし図4(b)に示す如く、他のレーザー変位計(他光源)が有る場合は、自己の投光部から照射した計測光の反射光だけでなく、他光源による反射光をも受光部が受光してしまう。その結果、光検出素子で検出する光分布は他光源による影響を受けるため、真の値に対して見かけ上の値(球体13の見かけ上の変位量)にずれが生じ、このずれが誤差として発生するのである。
一方、光検出素子で検出する光分布が他光源から受ける影響は、レーザー変位計同士の距離と大きく関わっている。詳細には、計測光が入射する方向に対して反射角度が大きくなるほど、反射光の強度は低下する。このため、図5に示す如く他光源が自己の受光部から離れるほど、他光源による反射光の強度は低下し、その影響である誤差(計測のばらつき)は小さくなるのである。
上記の点に対応するため、本実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置30においては、第1レーザー変位計31に配設される第1投光部31aと、第2レーザー変位計32に配設される第2投光部32aと、が隣接し、かつ、第1レーザー変位計31に配設される第1受光部31bと、第2レーザー変位計32に配設される第2受光部32bと、が隣接するように、第1レーザー変位計31と第2レーザー変位計32とが近接して配置されている。さらに、第3レーザー変位計33に配設される第3投光部33aが、第1投光部31a及び第2投光部32aに対して等距離に近接して位置し、かつ、第3レーザー変位計33に配設される第3受光部33bが、第1投光部31a及び第2投光部32aの双方から等距離に離れて位置するように、第3レーザー変位計33と、第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32と、が近接して配置されているのである。つまり、3個の第1投光部31a〜第3投光部33aの間隔が略均等になるように、それぞれの第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33が配置されている。
本実施形態においては図3及び図6(a)に示す如く、第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32の第1計測面31α及び第2計測面32αが同じ方向を向くように並べて配置される。そして、第3レーザー変位計33の第3投光部33a側の端面が、第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32における第1投光部31a及び第2投光部32a側の端面と当接し、かつ、第3計測面33αが第1計測面31α及び第2計測面32αと同じ方向を向くように、第3レーザー変位計33が配置されるのである。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、一のレーザー変位計における投光部と他のレーザー変位計における受光部との最短距離(本実施形態においては、図6(a)中の距離L1に示す、第2レーザー変位計32における第2投光部32aと第1レーザー変位計31における第1受光部31bとの距離)を、従来用いられていた構成に比べて大きくすることができる。
従来は、3個の第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33の高さ合計Hと幅合計Wとのそれぞれがなるべく小さくなるように、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33を配置していた。具体的には図6(b)に示す如く、第1レーザー変位計31と第2レーザー変位計32とを隣接して配置し、第1レーザー変位計31・第2レーザー変位計32の長手方向に対して第3レーザー変位計33の長手方向が直交するように配置することにより、高さ合計H2と幅合計W2のそれぞれがなるべく小さくなるように配置していたのである。
即ち本実施形態においては、前記従来の構成における、一のレーザー変位計における投光部と他のレーザー変位計における受光部との最短距離(図6(b)中の距離L2に示す、第2レーザー変位計32における第2投光部32aと第3レーザー変位計33における第3受光部33bとの距離)よりもL1を約1.5倍程度に大きく構成することができる。つまり、前記の如く、他のレーザー変位計の投光部と自己のレーザー変位計の受光部との距離を大きくとることにより、他光源による反射光の強度が低下するため、その影響である誤差(計測のばらつき)を小さくすることができるのである。
この際、本実施形態に係る構成によれば、3個の第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33の幅合計W1は従来構成における幅合計W2よりも小さくすることができる一方、高さ合計H1は従来構成における高さ合計H2よりも大きくなってしまう。
しかし、本発明の一実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置30が配設されるエンジンルームスペースには、細長いスペースが確保されているため、高さ合計H1が大きくなることは設置上の不利とはならない。つまり、本実施形態によれば、配置上の問題を生じさせずに計測誤差を低減させることが可能となるのである。
さらに、本実施形態における幅合計W1は従来の構成における幅合計W2よりも小さくすることができるため、従来の構成によれば配置することができなかったような細長いスペースにも配置することが可能となるのである。
また、本実施形態によれば、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33の幅合計W1だけでなく、高さ合計H1と幅合計W1の積であるセンサ投影面積についても、従来構成に比べて小さくすることができる。即ち、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33を全体的にコンパクトに配置することにより、着脱作業性やメンテナンス性を向上させるとともに、作業時間を短縮させることが可能となるのである。
なお、他のレーザー変位計の投光部と自己のレーザー変位計の受光部との距離を大きくとる構成として、図6(c)に示すように、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33を略T字状に配置する構成も考えられる。具体的には、図6(c)中の距離L3に示す、第3レーザー変位計33における第3投光部33aと第2レーザー変位計32における第2受光部32bとの距離が最大となるように第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33を配置するのである。しかしこの構成は幅合計W3が大きくなるため、エンジンルームスペースにおいて配設することが困難となり、実用化には不適である。
[エンジンマウントの変位量計測方法]
次に、本発明に係るエンジンマウントの変位量計測方法について、図7から図11を用いて説明する。なお、本発明に係るエンジンマウントの変位量計測方法の概要については、本願出願人により既に特許出願がなされている(特願2009−10434号)。
図7に示す如く、本実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測方法は、エンジンマウント10のマウント軸として配設されるボルト12の両端に、それぞれ1個ずつ固定した2個の球体13・13の変位を、それぞれの球体13・13について3箇所ずつ第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33、第4レーザー変位計34〜第6レーザー変位計36で計測する、球体変位計測工程(図7中のステップS1)と、前記球体変位計測工程で計測した前記球体13・13の変位結果に基づいて、前記球体13・13の中心I・Jの3次元座標Q1・Q2をそれぞれ算出する、座標算出工程(図7中のステップS2〜ステップS7)と、座標算出工程で算出した2個の3次元座標Q1・Q2に基づいて、前記ボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、前記ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を算出する、マウント軸変位算出工程(図7中のステップS8)と、を備える。
それぞれの工程について、以下に具体的に説明する。
まず、球体変位計測工程では、前記の如く、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33が一方の球体13の表面における計測点A〜Cの変位を、第4レーザー変位計34〜第6レーザー変位計36が他方の球体13の表面における計測点D〜Fの変位を計測する。そして、それぞれのレーザー変位計31〜36で計測された計測点A〜Fの変位量を制御装置38に出力し、該制御装置38はそれぞれのレーザー変位計31〜36の出力を取得するのである(ステップS1)。
次に、座標算出工程では、前記演算機能が、それぞれのレーザー変位計31〜36で計測された、計測点A〜C、D〜Fの変位を、X軸、Y軸、Z軸からなるセンサ座標系から見た3次元座標X1〜X3、X4〜X6へと座標変換する(ステップS2)。
具体的には、図8に示す如く、計測点A〜Cの変位量に基づいて座標X1(xa、ya、za)〜X3(xc、yc、zc)を算出するのである。同様に他方の計測点D〜Fについても、同様に3次元座標X4(xd、yd、zd)〜X6(xf、yf、zf)を算出するのである。
さらに、座標算出工程では、前記演算機能が、前記座標X1〜X3、X4〜X6に基づいて、図9に示した3個の計測点A〜Cのそれぞれを通る円の中心Lの3次元座標P1を算出する。(ステップS3)。
詳細には、3個の計測点A〜Cの座標X1〜X3が判明すれば、幾何学的に計測点A〜Cの何れにも等距離に位置する点の座標を求めることで、計測点A〜Cを通る円の中心Lの座標P1(xp1、yp1、zp1)を求めることが可能となる。これにより、前記演算機能が前記座標X1〜X3に基づいて計測点A〜Cを通る円の中心Lの座標P1を算出するのである。また、図示しない他方の球体13についても、同様に計測点D〜Fを通る円の中心Mの3次元座標P2(xp2、yp2、zp2)を算出するのである。
さらに、前記演算機能が幾何学的に、前記中心L・Mと計測点A〜C・D〜Fの何れかとの距離を算出することにより、前記2個の円の半径r1・r2を算出する(ステップS4)。
さらに、前記演算機能が幾何学的に、前記球体13・13の中心I・Jと、前記3個の計測点A〜C・D〜Fで決まる平面との距離k1・k2を算出する(ステップS5)。
詳細には、前記球体13・13の半径r0が既知であるため、図9に示す如く、該半径r0と、前記円の半径r1・r2と、前記平面との距離k1・k2との三辺で形成される直角三角形において三平方の定理を利用することにより、前記平面との距離k1・k2を算出するのである。
さらに、前記演算機能が幾何学的に、前記3個の計測点A〜C・D〜Fで決まる平面の垂直方向ベクトルnを算出する(ステップS6)。
さらに、座標算出工程では、前記演算機能が、前記2個の円の中心座標P1・P2、平面との距離k1・k2、及び前記垂直方向ベクトルnに基づいて前記球体13・13の中心I・Jの3次元座標Q1・Q2を算出する(ステップS7)。
詳細には、図9に示す如く、前記2個の円の中心L・Mを起点として、前記垂直方向ベクトルnの方向に距離k1・k2だけ移動した点が前記球体13・13の中心I・Jとなるため、前記演算機能が球体13・13の中心Iの3次元座標Q1・Q2を算出するのである。
次に、マウント軸変位算出工程では、前記演算機能が、前記3次元座標Q1・Q2に基づいて、前記ボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、前記ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を算出する(ステップS8)。
具体的には、図10に示す如く、前記中心I・Jの中点がボルト12の中心Kとなるため、前記演算機能が、前記3次元座標Q1・Q2に基づいてボルト12の中心Kの3次元座標O(xo、yo、zo)を算出するのである。そして、前記3次元座標OのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向それぞれの変位量を算出することにより、前記ボルト12の中心Kの3軸並進量を算出するのである。
さらに、図11に示す如く、前記中心I・Jの3次元座標Q1・Q2、及び、ボルト12の中心Kの3次元座標Oに基づいて、Z軸を中心としたX軸からのボルト12の回転角θ、及び、Z軸からの傾きφを算出することにより、前記ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を算出するのである。
本実施形態によれば前記のように構成することにより、高速な振動現象の下にあっても、エンジンマウント10のマウント軸として配設されるボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、該ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を高精度に算出することができる。
具体的には、第1レーザー変位計31〜第6レーザー変位計36で計測された前記球体13・13の変位結果に基づいてボルト12の中心Kの3軸並進量、及び、該ボルト12の2軸回転量を算出する構成としているため、マウント軸のねじれ(こじり変形)を計測することができ、さらに計測の応答性を高めることが可能となるのである。また、本発明に係るエンジンマウントの変位量計測方法は数値積分を用いないため積分誤差が発生せず、該積分誤差による精度の低下を防ぐことができるのである。
さらに本実施形態によれば、一のレーザー変位計における投光部と他のレーザー変位計における受光部との最短距離を、従来用いられていた構成に比べて大きくすることにより、他光源による反射光の強度が低下するため、その影響である誤差(計測のばらつき)を小さくすることができる。
第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33の配置による具体的な効果を、図12を用いて説明する。図12において横軸は、エンジンマウントの変位量計測装置30と、エンジンマウント10に配設された計測対象である球体13との距離を、基準の座標値を0として、基準の座標値から遠くなれば正の方向に、近くなれば負の方向に値をとったものである。一方縦軸は、エンジンマウントの変位量計測装置30と、エンジンマウント10に配設された計測対象である球体13の距離の計測結果について、ばらつきの絶対値をとったものである。即ち、縦軸の数値が大きいほど、計測精度は悪いことを示している。なお、図12において座標値が大きくなるほど計測のばらつきが大きくなる傾向にあるのは、レーザー変位計と計測対象である球体13との距離が大きくなるほど、他のレーザー変位計からの反射光の影響を受け易いことを示している。
図12においては、本実施形態に係る配置(図3及び図6(a)に示した配置)をグラフ(a)に、従来の構成に係る配置(図6(b)に示した配置)をグラフ(b)に示す。本実施形態においては、図12中のグラフ(a)に示す如く、従来配置によるグラフ(b)に比べて、全体的に計測のばらつきを低減させることができた。即ち、一のレーザー変位計における投光部と他のレーザー変位計における受光部との最短距離を大きくすることにより、他光源による反射光の強度を低下させ、その影響である誤差を小さくすることができたのである。
従って、高速な振動現象下における、エンジンマウント10のマウント軸として配設されるボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、該ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を、より高精度に算出することが可能となるのである。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置について、図13から図17を用いて説明をする。なお、以下の実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置の説明において、既出の実施形態と共通する部分については、同符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、第一実施形態の構成に加え、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33のうち、一のレーザー変位計における投光部から前記球体13に照射された計測光が前記球体13で反射した反射光を、前記球体13における前記計測光の照射位置と、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33のうち、他のレーザー変位計における受光部との間で遮蔽するように、各レーザー変位計における計測面に遮蔽手段が配設されている。
具体的には図13に示す如く、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33に、第1計測面31α〜第3計測面33αの一部を覆う遮蔽板50が、前記遮蔽手段として配設されているのである。詳細には、第一実施形態の如く配置した状態の第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33の外形と略同形状の孔が開口された固定枠40に、第一実施形態の如く配置した状態で第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33が挿入される。そして、ボルト部材54・54・・・を遮蔽板50に開口された孔50a・50a・・・に挿通し、さらに固定枠40に開口された固定孔40a・40a・・・に対して螺入させることによって、遮蔽板50で第1計測面31α〜第3計測面33αの側の一部を覆うのである。
また、前記遮蔽板50には、第1投光部31a〜第3投光部33aのそれぞれと対向する箇所に第1投光穴61〜第3投光穴63が開口されている。また、第1受光部31b〜第3受光部33bのそれぞれと対向する箇所から第1投光部31a〜第3投光部33aと反対の方向側に延出する第1受光用切込部71〜第3受光用切込部73が形成されている。
上記の如く構成することにより、図13及び図14に示す如く、それぞれの第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33における第1投光部31a〜第3投光部33aは、第1投光穴61〜第3投光穴63を通じて、球体13に第1計測光Ra1〜第3計測光Ra3を照射することとなる。そして、それぞれの第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33における第1受光部31b〜第3受光部33bは、前記球体13の計測点A〜Cで反射し、第1受光用切込部71〜第3受光用切込部73の間を通った第1反射光Rb1〜第3反射光Rb3を受光するのである。
さらに、前記遮蔽板50は、一のレーザー変位計における投光部から前記球体13に照射された計測光が前記球体13で反射した反射光を、前記球体13における前記計測光の照射位置と、他のレーザー変位計における受光部との間で遮蔽する厚みで形成されている。
遮蔽板50が反射光を遮蔽する構成を、図15及び図16を用いて具体的に説明する。なお、図15以降における所定の各図においては説明の便宜上、球体13の反射面は平面であるものとし、また、固定枠40は図示を省略して説明する。また、各図における「最長距離」及び「最短距離」とは、それぞれ球体13とのレーザー変位計との最長距離及び最短距離を示している。即ち、「最長距離」と「最短距離」との差である「レンジ」が、球体13が移動することによるレーザー変位計に対する距離の幅となる。
本実施形態においては、第一実施形態と同様に、第3レーザー変位計33における第3投光部33aから第3計測光Ra3が照射される。そして、該第3計測光Ra3が球体13で反射した反射光である第3反射光Rb3・Rb3を、遮蔽板50が前記球体13における第3計測光Ra3の照射位置と第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32における第1受光部31b及び第2受光部32bとの間で遮蔽するのである。即ち、自己の反射光である第1反射光Rb1及び第2反射光Rb2は、図14及び図16(b)に示す如くそれぞれ第1受光部31b及び第2受光部32bで受光しつつ、第3反射光Rb3・Rb3は第1受光部31b及び第2受光部32bの手前で遮蔽板50が遮蔽することで入射するのを防いでいるのである。
詳しくは、遮蔽板50がない状態(第一実施形態の状態)では、図15(a)及び図16(a)に示す如く、第3計測光Ra3が球体13で反射した反射光である第3反射光Rb3・Rb3が、第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32における第1受光部31b及び第2受光部32bに入射する可能性がある。一方、本実施形態においては、図15(b)及び図16(b)に示す如く、遮蔽板50が、他のレーザー変位計からの反射光を前記球体13における前記計測光の照射位置と受光部との間で遮蔽する厚みで形成されているため、第3反射光Rb3・Rb3が第1受光部31b及び第2受光部32bに入射する前に遮蔽することができるのである。
即ち、本実施形態においては、他のレーザー変位計による反射光を、遮蔽板50によって前記球体13における前記計測光の照射位置と受光部との間で遮蔽することができる。このため、その影響である誤差(計測のばらつき)を小さくすることが可能となるのである。
従って、高速な振動現象下における、エンジンマウント10のマウント軸として配設されるボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、該ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を、より高精度に算出することが可能となるのである。
本実施形態における、遮蔽板50による具体的な効果を、図17を用いて説明する。図17は縦軸の数値を除いては図12と略同様に記載する。
図17においては、本実施形態に係る配置で遮蔽板50を配設したものをグラフ(c)に、第一実施形態に係る配置(図6(a)に示した配置)をグラフ(a)に示す。本実施形態においては、図17中のグラフ(c)に示す如く、第一実施形態によるグラフ(a)に比べて、全体的に計測のばらつきを低減させることができた。即ち、他のレーザー変位計による反射光を、遮蔽板50によって前記球体13における前記計測光の照射位置と受光部との間で遮蔽することにより、他光源による反射光の影響である誤差を小さくすることが可能となるのである。
また、本実施形態においては、遮蔽板50は樹脂素材で形成されている。これにより遮蔽板50を軽量化し、エンジンマウントの変位量計測装置30の全体的な軽量化に寄与することができる。また、車両走行時の飛石や水滴から第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33の第1計測面31α〜第3計測面33αを保護することができるため、計測精度を維持することが可能となる。さらに、エンジン等の熱源から発せられる熱線によるノイズ光を遮蔽し、断熱することができるため、計測精度を維持することができるのである。
なお、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33における第1計測面31α〜第3計測面33αに配設される遮蔽手段として、前記遮蔽板50以外の構成が考えられる。例えば、図18(a)に示すように遮蔽物を第1計測面31α〜第3計測面33αから球体13の側にひさし状に突起させる構成や、図18(b)に示すように遮蔽筒を第1受光部31b〜第3受光部33bから球体13の側に突出させる構成などがある。
しかし、前記図18(a)及び図18(b)に記載した構成によれば、遮蔽物(遮蔽筒)がレンジにまで延出することにより、球体13と干渉する可能性がある。また、エンジンマウントの変位量計測装置を搭載する車両の振動の影響により、遮蔽物(遮蔽筒)が振動したりたわんだりした場合は、遮光機能を保持できないという問題がある。さらに、加工コストが増大するという問題もある。
上記の問題により、前記遮蔽手段として、図18(a)及び図18(b)に記載した構成を採用することは困難であるため、遮蔽手段としては前記遮蔽板50の構成をとることが望ましい。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置について、図19を用いて説明をする。
本実施形態においては図19に示す如く、第二実施形態の構成と同様に、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33に、第1計測面31α〜第3計測面33αの一部を覆う遮蔽板150が遮蔽手段として配設されている。そして、前記遮蔽板150には、第1投光部31a〜第3投光部33aのそれぞれと対向する箇所に円形孔である第1投光穴161〜第3投光穴163が開口されている。また、第1受光部31b〜第3受光部33bのそれぞれと対向する箇所から第1投光部31a〜第3投光部33aと反対の方向側に延出する、端部が半円状に形成された第1受光用切込部171〜第3受光用切込部173が形成されているのである。
上記の如く構成することにより、第1投光穴161〜第3投光穴163及び第1受光用切込部171〜第3受光用切込部173の加工性を向上させることができる。詳しくは、正方形状や長方形状に形成された第二実施形態における第1投光穴61〜第3投光穴63及び第1受光用切込部71〜第3受光用切込部73に比べて、円形孔である第1投光穴161〜第3投光穴163及び端部が半円状に形成された第1受光用切込部171〜第3受光用切込部173の加工は容易となるため、低コストで遮蔽板150を形成することが可能となるのである。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置について、図20を用いて説明をする。
本実施形態においては、第二実施形態及び第三実施形態の構成と同様に、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33に、第1計測面31α〜第3計測面33αの一部を覆う遮蔽板250が遮蔽手段として配設されている。そして図20の部分拡大図に示す如く、前記遮蔽板250には、第1受光用切込部271〜第3受光用切込部273において第1計測面31α〜第3計測面33αと直交する面に、表面に凹凸が波状に形成されているのである。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、他のレーザー変位計からの反射光が受光部に入射することを防止することができる。
詳しくは図20に示す如く、表面に凹凸がない場合、第3計測光Ra3が球体13で反射した反射光である第3反射光Rb3・Rb3が、第1受光用切込部271〜第3受光用切込部273において第1計測面31α〜第3計測面33αと直交する面でさらに反射する。そして、該反射光rc3が第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32における第1受光部31b及び第2受光部32bに入射する可能性があるのである。
一方、本実施形態においては、図20に示す如く、遮蔽板250の第1受光用切込部271〜第3受光用切込部273に形成された凹凸面が第3反射光Rb3・Rb3を乱反射させ、反射光Rc3・Rc3を第1受光部31b及び第2受光部32bとは異なる方向に反射させるため、反射光Rc3・Rc3が第1受光部31b及び第2受光部32bに入射するのを防ぐことができるのである。
即ち本実施形態においては、遮蔽板250によって、他のレーザー変位計による反射光が受光部に入射することを防止できるため、その影響である誤差(計測のばらつき)をより小さくすることが可能となるのである。
従って、高速な振動現象下における、エンジンマウント10のマウント軸として配設されるボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、該ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を、より高精度に算出することが可能となるのである。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置について、図21を用いて説明をする。
本実施形態においては、第二実施形態及び第三実施形態の構成と同様に、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33に、第1計測面31α〜第3計測面33αの一部を覆う遮蔽板350が遮蔽手段として配設されている。そして図21に示す如く、前記遮蔽板350には、第1受光用切込部371〜第3受光用切込部373が、前記球体13に対向する面の側から第1計測面31α〜第3計測面33αの側に向かって拡幅して形成されているのである。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、他のレーザー変位計からの反射光が受光部に入射することを防止することができる。
詳しくは図21に示す如く、第1受光用切込部〜第3受光用切込部が第1計測面31α〜第3計測面33αに対して垂直に形成されていた場合、第3計測光Ra3が球体13で反射した反射光である第3反射光Rb3・Rb3が、第1受光用切込部〜第3受光用切込部において第1計測面31α〜第3計測面33αと直交する面でさらに反射して、該反射光rc3が第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32における第1受光部31b及び第2受光部32bに入射する可能性があるのである。
一方、本実施形態においては、図21に示す如く、遮蔽板350の第1受光用切込部371〜第3受光用切込部373が、前記球体13に対向する面の側から第1計測面31α〜第3計測面33αの側に向かって拡幅して形成されていることから、第3反射光Rb3・Rb3を反射せず、反射光Rc3として直進するため、反射光Rc3が第1受光部31b及び第2受光部32bに入射するのを防ぐことができるのである。
即ち本実施形態においては、遮蔽板350によって、他のレーザー変位計による反射光が受光部に入射することを防止できるため、その影響である誤差(計測のばらつき)をより小さくすることが可能となるのである。
従って、高速な振動現象下における、エンジンマウント10のマウント軸として配設されるボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、該ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を、より高精度に算出することが可能となるのである。
[第六実施形態]
次に、本発明の第六実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置について、図22及び図23を用いて説明をする。
本実施形態においては図22に示す如く、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33に、第1計測面31α〜第3計測面33αの一部を覆う遮蔽板450が前記遮蔽手段として配設されているのである。そして、前記遮蔽板450には、第1投光部31a〜第3投光部33aのそれぞれと対向する箇所に第1投光穴461〜第3投光穴463が開口されている。また、前記遮蔽板450には、第1受光部31bと対向する箇所から、第1投光部31aと反対の方向側、及び、第2受光部32bと反対の方向側に延出する、第1開口部471が形成され、第2受光部32bと対向する箇所から、第2投光部32aと反対の方向側、及び、第1受光部31bと反対の方向側に延出する、第2開口部472が形成されている。さらに、第3受光部33bと対向する箇所から第3投光部33aと反対の方向側に延出する、受光用切込部473が形成されている。そして、前記遮蔽板450は、一のレーザー変位計における投光部から前記球体13に照射された計測光が前記球体13で反射した反射光を、前記球体13における前記計測光の照射位置と、他のレーザー変位計における受光部との間で遮蔽する厚みで形成されているのである。
上記の如く構成することにより、図22に示す如く、それぞれの第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33における第1投光部31a〜第3投光部33aは、第1投光穴461〜第3投光穴463を通じて、球体13に第1計測光Ra1〜第3計測光Ra3を照射することとなる。そして、それぞれの第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33における第1受光部31b〜第3受光部33bは、前記球体13の計測点A〜Cで反射し、第1開口部471、第2開口部472、及び、受光用切込部473を通った第1反射光Rb1〜第3反射光Rb3を受光するのである。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、第3レーザー変位計33からの第3反射光Rb3が第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32の第1受光部31b及び第2受光部32bに入射することを防止することができる。
詳しくは図23(a)に示す如く、前記実施形態の構成による場合、第3計測光Ra3が球体13で反射した反射光である第3反射光Rb3・Rb3が、第1受光用切込部71及び第2受光用切込部72において第1計測面31α及び第2計測面32αと直交する面でさらに反射して、反射光Rc3・Rc3が第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32における第1受光部31b及び第2受光部32bに入射する可能性があるのである。
一方、本実施形態においては、図23(b)に示す如く、遮蔽板450における第1開口部471、第2開口部472には、第3反射光Rb3・Rb3を反射する面が存在しないため、反射光Rc3・Rc3が第1受光部31b及び第2受光部32bに入射することがないのである。
即ち本実施形態においては、遮蔽板450によって、他のレーザー変位計による反射光が受光部に入射することを防止できるため、その影響である誤差(計測のばらつき)をより小さくすることが可能となるのである。
従って、高速な振動現象下における、エンジンマウント10のマウント軸として配設されるボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、該ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を、より高精度に算出することが可能となるのである。
[第七実施形態]
次に、本発明の第七実施形態に係るエンジンマウントの変位量計測装置について、図24及び図25を用いて説明をする。
本実施形態においては図24に示す如く、第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33に、第1計測面31α〜第3計測面33αの一部を覆う遮蔽板550が前記遮蔽手段として配設されているのである。そして、前記遮蔽板550には、第1投光部31a〜第3投光部33aのそれぞれと対向する箇所に第1投光穴561〜第3投光穴563が開口されている。また、前記遮蔽板550には、第1受光部31bと対向する箇所から、第1投光部31aと反対の方向側、及び、第2受光部32bと反対の方向側に延出する、第1開口部571が形成され、第2受光部32bと対向する箇所から、第2投光部32aと反対の方向側、及び、第1受光部31bと反対の方向側に延出する、第2開口部572が形成されている。さらに、前記遮蔽板550は、第3受光部33bと対向する箇所から、第3投光部33aの方向側のみ、第3計測面33αを覆うように形成されている。そして、前記遮蔽板550は、一のレーザー変位計における投光部から前記球体13に照射された計測光が前記球体13で反射した反射光を、前記球体13における前記計測光の照射位置と、他のレーザー変位計における受光部との間で遮蔽する厚みで形成されているのである。
上記の如く構成することにより、図24に示す如く、それぞれの第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33における第1投光部31a〜第3投光部33aは、第1投光穴561〜第3投光穴563を通じて、球体13に第1計測光Ra1〜第3計測光Ra3を照射することとなる。そして、それぞれの第1レーザー変位計31〜第3レーザー変位計33における第1受光部31b〜第3受光部33bは、前記球体13の計測点A〜Cで反射し、第1開口部571、第2開口部572、及び、遮蔽板550の下部を通った第1反射光Rb1〜第3反射光Rb3を受光するのである。
本実施形態においては上記の如く構成することにより、第1レーザー変位計31及び第2レーザー変位計32からの第1反射光Rb1及び第2反射光Rb2が第3レーザー変位計33の第3受光部33bに入射することを防止することができる。
詳しくは図25(a)に示す如く、前記実施形態の構成による場合、第1計測光Ra1及び第2計測光Ra2が球体13で反射した反射光である第1反射光Rb1及び第2反射光Rb2が、第3受光用切込部73において第3計測面33αと直交する面でさらに反射して、反射光Rc1・反射光Rc2が第3レーザー変位計33における第3受光部33bに入射する可能性があるのである。
一方、本実施形態においては、図25(b)に示す如く、遮蔽板550における第3受光部33b付近には、第1反射光Rb1及び第2反射光Rb2を反射する面が存在しないため、反射光Rc1・反射光Rc2が第3受光部33bに入射することがないのである。
即ち本実施形態においては、遮蔽板550によって、他のレーザー変位計による反射光が受光部に入射することを防止できるため、その影響である誤差(計測のばらつき)をより小さくすることが可能となるのである。
従って、高速な振動現象下における、エンジンマウント10のマウント軸として配設されるボルト12の中心Kの3軸並進量(3次元座標Oの変位量)、及び、該ボルト12の2軸回転量(θ、φ)を、より高精度に算出することが可能となるのである。
10 エンジンマウント
11 防振弾性体
12 ボルト
13 球体
31 第1レーザー変位計
32 第2レーザー変位計
33 第3レーザー変位計

Claims (8)

  1. 長手方向の一端側に投光部が、他端側に受光部が配設される計測面を備える、第1から第3の3個の変位計測手段が組み合わされることにより、それぞれの前記変位計測手段における計測面が同一平面をなすように構成されるとともに、それぞれの前記変位計測手段における投光部が、エンジンマウントのマウント軸の端部に固定された半径が既知である球体に計測光を照射し、該計測光を照射したそれぞれの前記変位計測手段における受光部が、前記球体で反射した前記計測光の反射光を受光することにより、前記球体の変位量を計測するように構成される、エンジンマウントの変位量計測装置であって、
    前記第1の変位計測手段に配設される第1の投光部と、前記第2の変位計測手段に配設される第2の投光部と、が隣接し、かつ、第1の変位計測手段に配設される第1の受光部と、第2の変位計測手段に配設される第2の受光部と、が隣接するように、前記第1の変位計測手段と前記第2の変位計測手段とが近接して配置され、
    前記第3の変位計測手段に配設される第3の投光部が、前記第1の投光部及び前記第2の投光部に対して等距離に近接して位置し、かつ、前記第3の変位計測手段に配設される第3の受光部が、前記第1の投光部及び前記第2の投光部の双方から等距離に離れて位置するように、前記第3の変位計測手段と、前記第1の変位計測手段及び前記第2の変位計測手段と、が近接して配置される、
    ことを特徴とする、エンジンマウントの変位量計測装置。
  2. 前記第1から第3の変位計測手段のうち、一の変位計測手段における投光部から前記球体に照射された計測光が前記球体で反射した反射光を、前記球体における前記計測光の照射位置と、前記第1から第3の変位計測手段のうち、他の変位計測手段における受光部との間で遮蔽するように、前記各変位計測手段における計測面に遮蔽手段が配設される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のエンジンマウントの変位量計測装置。
  3. 前記遮蔽手段は、前記各変位計測手段における計測面の一部を覆う遮蔽板であり、
    前記遮蔽板には、それぞれの前記投光部と対向する箇所に投光穴が開口され、それぞれの前記受光部と対向する箇所から前記投光部と反対の方向側に延出する受光用切込部が形成されるとともに、
    前記遮蔽板は、前記第1から第3の変位計測手段のうち、一の変位計測手段における投光部から前記球体に照射された計測光が前記球体で反射した反射光を、前記球体における前記計測光の照射位置と、前記第1から第3の変位計測手段のうち、他の変位計測手段における受光部との間で遮蔽する厚みで形成される、
    ことを特徴とする、請求項2に記載のエンジンマウントの変位量計測装置。
  4. 前記受光用切込部において前記計測面と直交する面には、表面に凹凸が形成される、
    ことを特徴とする、請求項3に記載のエンジンマウントの変位量計測装置。
  5. 前記受光用切込部は、前記球体に対向する面の側から前記計測面の側に向かって拡幅して形成される、
    ことを特徴とする、請求項3に記載のエンジンマウントの変位量計測装置。
  6. 前記遮蔽手段は、前記各変位計測手段における計測面の一部を覆う遮蔽板であり、
    前記遮蔽板には、各変位計測手段の前記投光部と対向する箇所にそれぞれ投光穴が開口され、
    前記遮蔽板には、前記第1の受光部と対向する箇所から、前記第1の投光部と反対の方向側、及び、前記第2の受光部と反対の方向側に延出する第1の開口部が形成され、前記第2の受光部と対向する箇所から、前記第2の投光部と反対の方向側、及び、前記第1の受光部と反対の方向側に延出する第2の開口部が形成され、前記第3の変位計測手段に配設される第3の受光部と対向する箇所から、前記第3の投光部と反対の方向側に延出する受光用切込部が形成され、
    前記遮蔽板は、前記第1から第3の変位計測手段のうち、一の変位計測手段における投光部から前記球体に照射された計測光が前記球体で反射した反射光を、前記球体における前記計測光の照射位置と、前記第1から第3の変位計測手段のうち、他の変位計測手段における受光部との間で遮蔽する厚みで形成される、
    ことを特徴とする、請求項2に記載のエンジンマウントの変位量計測装置。
  7. 前記遮蔽手段は、前記各変位計測手段における計測面の一部を覆う遮蔽板であり、
    前記遮蔽板には、各変位計測手段の前記投光部と対向する箇所にそれぞれ投光穴が開口され、
    前記遮蔽板には、前記第1の受光部と対向する箇所から、前記第1の投光部と反対の方向側、及び、前記第2の受光部と反対の方向側に延出する第1の開口部が形成され、前記第2の受光部と対向する箇所から、前記第2の投光部と反対の方向側、及び、前記第1の受光部と反対の方向側に延出する第2の開口部が形成され、
    前記遮蔽板は、前記第3の変位計測手段に配設される第3の受光部と対向する箇所から、前記第3の投光部の方向側のみ、前記計測面を覆うように形成され、
    前記遮蔽板は、前記第1から第3の変位計測手段のうち、一の変位計測手段における投光部から前記球体に照射された計測光が前記球体で反射した反射光を、前記球体における前記計測光の照射位置と、前記第1から第3の変位計測手段のうち、他の変位計測手段における受光部との間で遮蔽する厚みで形成される、
    ことを特徴とする、請求項2に記載のエンジンマウントの変位量計測装置。
  8. 前記遮蔽板は樹脂素材で形成される、
    ことを特徴とする、請求項3から請求項7の何れか1項に記載のエンジンマウントの変位量計測装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111649698A (zh) * 2020-06-08 2020-09-11 中交第三航务工程局有限公司 一种非接触式钢管桩曲率半径测量系统
CN112372526A (zh) * 2020-09-21 2021-02-19 东风汽车集团有限公司 一种用于大直径圆柱体中心的定位装置及其使用方法

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