JP2011098163A - 容器兼用注射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアー抜きの作業により外部に放出される薬液の量を最小限に抑えて、薬液内の気泡を効果的に除去することができる容器兼用注射器を提供することを目的とする。
【解決手段】容器兼用注射器30において、フロントストッパー10の外周面11に、該フロントストッパー10の後端面10bに開口して先端側に向かって延びる薬液導入溝12を、周方向に間隔を空けて複数形成し、筒先20における嵌着孔24の前方側に、フロントストッパー10の先端側部分が移入して嵌り込むバイパスチャンバー25を設け、バイパスチャンバー25の内壁面に、バイパスチャンバー25に移入したフロントストッパー10の薬液導入溝12が接続されるとともにルアー先23の導入孔23aに連絡するバイパス溝25を設ける。そして、複数の薬液導入溝12のうち、一の薬液導入溝12を、他の薬液導入溝12bよりも先端側に向かって長く延びた長尺薬液導入溝12aとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、薬液を予め充填・保管しておき、使用時に包装から取り出して直ちに使用することが可能な容器兼用注射器に関する。
容器兼用注射器は、予め薬液が充填されているため、医療機関において煩雑な操作をすることなく包装から取り出して直ちに使用できる。よって、利便性に優れていることから、医師や看護師等の医療業務に携わる者の作業軽減に大いに貢献し、このため多くの病医院で採用されている。
従来、この容器兼用注射器としては、外筒と、該外筒内の前後端側に嵌入され、外筒内に充填された薬液を液密に封止するフロントストッパー及びエンドストッパーと、外筒の先端に外嵌され、フロントストッパーが入り込むバイパスチャンバー及びその先端の注射針を取り付けるためのルアー先が設けられた筒先と、外筒の後端に嵌着されたフィンガーグリップと、外筒の後端部から外筒内に挿入されてエンドストッパーに連結されたプランジャロッドとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような容器兼用注射器を使用するには、プランジャロッドによってエンドストッパーを押し込むことで、薬液と共にフロントストッパーを前方へ押し進める。そして、フロントストッパーが外筒から押し出されて筒先のバイパスチャンバー内に入り込むと、エンドストッパー間に密封されていた薬液における先端側の密封が解除される。これにより、当該薬液が外筒内からバイパスチャンバー内に流出し、該バイパスチャンバーの内壁面に設けられたバイパス溝に沿ってルアー先の内面に誘導されて注射針へと導入される。
特開2007−111156号公報
ところで、一般的に、薬液を注射器によって直接体内の必要な部位に薬液を注入する医療行為である注射においては、薬液中に混入した気泡が患者の体内に注入されるのを防止するため、注射の前段階としてプランジャロッドを僅かに押し込むことによるエアー抜きの作業が行われる。この作業によって、上記容器兼用注射器においては、外筒内の気泡がバイパス溝を通過して注射針の先端から薬液とともに注射器外部に放出される。
しかしながら、薬液の種類によっては非常に高価なものもあり、エアー抜きの作業により薬液が外部に放出されることは経済的な観点から好ましくない。また、患者に投与する量が厳密に定められている薬液の場合には、上記のようなエアー抜きにより患者に投与されることのない薬液が生じると、規定量を患者に投与することができなくなり、医療行為上も好ましくない。
それにも関わらず、従来の容器兼用注射器においては、薬液内に残留する気泡を可能な限り除去すべくエアー抜きの過程においてプランジャロッドを大きく押し込む必要があり、無駄になる薬液の量が多いものとなっていた。
この発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、薬液内の気泡を効果的に除去することができる容器兼用注射器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、この発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明に係る容器兼用注射器は、軸線を中心とする略円筒状をなす外筒と、基端側の嵌着孔を介して前記外筒の先端外周に外嵌されるとともに、注射針に薬液を導入する導入孔が形成されたルアー先を有する筒先と、前記外筒内の先端側に液密に嵌入されるフロントストッパーと、前記外筒内の後端側に液密に嵌入されるエンドストッパーと、前記外筒の後端側から該外筒内に挿入されて前記エンドストッパーに連結されるプランジャロッドとを備えた容器兼用注射器において、前記フロントストッパーの外周面に、該フロントストッパーの後端面に開口して先端側に向かって延びる薬液導入溝が、周方向に間隔を空けて複数形成され、前記筒先における前記嵌着孔の前方側に、前記フロントストッパーの先端側部分が移入して嵌り込むバイパスチャンバーが設けられ、該バイパスチャンバーの内壁面に、前記バイパスチャンバーに移入した前記フロントストッパーの薬液導入溝が接続されるとともに前記導入孔に連絡するバイパス溝が設けられ、前記複数の薬液導入溝のうち、一の前記薬液導入溝が、該一の薬液導入溝以外の他の前記薬液導入溝よりも先端側に向かって長く延びていることを特徴とする。
このような特徴の容器兼用注射器においてエアー抜きを行なう際には、容器兼用注射器の先端側を上方に向け、かつ、一の薬液導入溝を上方に向けた状態で該容器兼用注射器を保持する。これにより、薬液内の気泡は、フロントストッパーにおける一の薬液導入溝付近に集中する。そして、この状態でプランジャロッドを押し込んでフロントストッパーを前進させと、フロントストッパーにおける一の薬液導入溝が他の薬液導入溝よりも先端側に向かって延びていることから、一の薬液導入溝のみが先立ってバイパス溝に接続される。すると、この一の薬液導入溝付近に集中されていた気泡は、該一の薬液導入溝、バイパス溝及び導入孔を介してルアー先の先端から容器兼用注射器外部に放出される。
また、本発明に係る容器兼用注射器は、前記フロントストッパーが前記バイパスチャンバーの前端に当接した際に、前記他の薬液導入溝の先端が前記バイパス溝に接続されることを特徴とする。
一の薬液導入溝のみがバイパス溝に接続された状態からプランジャロッドをさらに押しこむと、フロントストッパーが最前方まで、即ち、バイパスチャンバーの前端に当接するまで移動した際にようやく他の薬液導入溝がバイパス溝に接続される。ここで、一の薬液導入溝のみがバイパス溝に接続されてから他の薬液導入溝がバイパス溝に接続されるまでの間、プランジャロッドの押し込みにより上昇した外筒内の圧力は、その大部分がフロントストッパーを前進させる力として消費され、一部が気泡及び薬液を一の薬液導入溝に流し込む力として消費される。即ち、プランジャロッド押し込む動作をもって僅かな力で気泡及び薬液を外部に導くことができるため、外部に放出される薬液の量を最小限に抑えながら、当該薬液とともに気泡を外部に放出することが可能となる。
さらに、本発明に係る容器兼用注射器においては、前記フロントストッパーが前記バイパスチャンバーの先端面に当接した際に、前記フロントストッパーの後端側部分が前記外筒内の先端に嵌入されていることを特徴とする。
フロントストッパーが最前方まで移動した状態からフロントストッパーをさらに押し込むと、フロントストッパーの後端側部分は外筒に嵌入した状態にあるため、当該外筒内の薬液及び残留した気泡は複数の薬液導入溝を通過して外部に導かれることになる。この際、薬液が狭い薬液導入溝を流通することでその流速は大きなものとなるため、この流れに促されるようにして薬液内の気泡を効率よく外部に導くことができる。
本発明の容器兼用注射器によれば、薬液内の気泡を一の薬液導入溝付近に集中させて当該一の薬液導入溝のみを外部に連通させることにより、薬液内の気泡を効果的に除去することが可能となる。
実施形態に係る容器兼用注射器の縦断面図である。 図1の部分拡大図である。 フロントストッパーの縦断面図である。 フロントストッパーの側面図である。 フロントストッパーの前面図である。 長尺薬液導入溝がバイパス溝に接続された状態を示す縦断面図である。 長尺薬液導入溝に加えて短尺薬導入溝がバイパス溝に接続された状態を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る容器兼用注射器について、図面を参照して詳細に説明する。図1は実施形態に係る容器兼用注射器の縦断面図、図2は図1の部分拡大図である。
図1に示すように、容器兼用注射器30は、外筒1と、その先端側(図1における左側、以下同じ)に取り付けられた筒先20と、外筒1の後端側(図1における右側、以下同じ)の外周に嵌着された合成樹脂製のフィンガーグリップ4と、外筒1内に充填された薬液mを先端側から封止するフロントストッパー10及び後端側から封止するエンドストッパー5と、外筒1内に後端側から挿入されて先端部がエンドストッパー5に連結され、該エンドストッパー5を外筒1の軸線O方向に往復動させるプランジャロッド6とを備えている。
外筒1は、透明なガラスからなる軸線Oに沿って延びる円筒形状をなしており、その内部には薬液mが充填され、その先端側がフロントストッパー10によって封止されるとともに、後端側がエンドストッパー5によって封止されている。
外筒1の後端外周には、リング状突起1aが設けられており、該リング状突起1aがフィンガーグリップ4の円筒孔部4aに形成されたリング状溝4bに嵌合することによって、フィンガーグリップ4が外筒1に強固に取り付けられている。
なお、フィンガーグリップ4は、外筒1に別途取り付けられる構成の他、外筒1と一体に形成されたものであってもよい。
エンドストッパー5は、外筒1の内径より僅かに大きな外径の軸線Oを中心とした略円柱形状をなし、薬液mに対して耐食性を備える医療用ゴムから形成されている。容器兼用注射器30の未使用時においては、このエンドストッパー5は、外筒1内の後端側に位置するように該外筒1内に液密に嵌入されている。
筒先20は、図1及び図2に示すように、適度な剛性を備えた透明な合成樹脂からなる外形多段円柱状をなしており、円筒形状をなす基端部21と、該基端部21の先端側に一段縮径するように結合された円筒部22と、該円筒部22のさらに先端側に円筒部22よりも小径に形成されたルアー先23とを備えている。
上記基端部21の内側には、筒先20の後端側に開口する嵌着孔24が形成されており、該嵌着孔24の前方側、即ち、円筒部22の内側には、有底穴状のバイパスチャンバー25が形成されている。なお、このバイパスチャンバー25の底部に当たる箇所が、後述するフロントストッパー10が当接する前端面25aとされ、この前端面25aは、詳しくは図2に示すように、前方側に向かって僅かに縮径する円錐面状に形成されている。
また、上記ルアー先23の内部には、軸線Oに沿って貫通された導入孔23aが形成されており、該導入孔23aには、軸線Oに沿って先端側に延びる注射針8が連通状態にして取り付けられている。
なお、容器兼用注射器30の未使用時においては、注射針8を覆うカバー(図示省略)が筒先20の先端に取り付けられている。
上記嵌着孔24は、外筒1に筒先20を取り付けるために形成された孔であって、その内径は外筒1の外径と略同一に形成されている。この嵌着孔24を外筒1先端に外嵌させることによって、筒先20が外筒1の先端側に取り付けられるようになっている。
また、詳しくは図2に示すように、嵌着孔24の内周壁の前端部には軸線Oを中心としたリング状溝24aが形成されている。また、外筒1先端外周にはリング状突起1bが形成されており、筒先20を外筒1先端側に取り付けた際に、リング状突起1bがリング状溝24aに嵌り込むことによって、筒先20が外筒1に強固に固定一体化される。
上記バイパスチャンバー25は、その内径が嵌着孔24よりも一段小径とされた有底穴であって、その内周壁にはバイパス溝26が形成されている。このバイパス溝26は直線溝26aと環状溝26bとから構成されている。
直線溝26aは、バイパスチャンバー25の内壁面において軸線Oと平行に延びるように周方向に等間隔を空けて複数が形成されており、これら直線溝26aの先端側は、バイパスチャンバー25の内壁面から前端面25aに延びてルアー先23の内部に形成された導入孔23aにそれぞれ接続されている。
また、環状溝26bは、軸線Oを中心周方向に延びる円環状の溝であって、バイパスチャンバー25の内壁面における該バイパスチャンバー25と嵌着孔24との境界付近に形成されている。この環状溝26bは、上記複数のバイパス溝26それぞれの後端に接続され、これらバイパス溝26を互いに接続している。
そして、フロントストッパー10は、詳しくは図2〜図5に示すように、外筒1よりも僅かに大きな外径の軸線Oを中心とした略円柱形状をなし、薬液mに対して耐食性を備える医療用ゴムから形成されている。容器兼用注射器30の未使用時においてフロントストッパー10は、外筒1の先端側に位置するように該外筒1の内側に嵌入されている。
また、図3及び図4に示すように、フロントストッパー10における先端側を臨む先端面10aは、先端側に向かうに従って僅かに縮径する円錐面とされており、当該円錐面の傾斜率は、上記バイパスチャンバー25における前端面25aと液密に密着可能となるように、当該前端面25aの傾斜率と同一とされている。また、フロントストッパー10の後端面10bは、軸線Oに直交する略平坦面とされており、該後端面10bには、突起10cが適宜設けられている。
また、フロントストッパー10の外周面11には、図3〜図5に示すように、その後端面10bに開口するとともに該フロントストッパー10の先端側に向かって延びる薬液導入溝12が周方向に等間隔をあけて複数(本実施形態においては6つ)形成されている。
これら複数の薬液導入溝12のうち、一の薬液導入溝12aは、他の薬液導入溝12bよりも、フロントストッパー10の後端面10bから先端側に向かっての寸法、即ち、軸線O方向の寸法の長い長尺薬液導入溝12aとされている。また、他の複数の薬液導入溝12bは、軸線O方向の寸法が長尺薬液導入溝12aよりも短い短尺薬液導入溝12bとされている。なお、この複数の短尺薬液導入溝12bにおける軸線O方向の寸法は全て同一とされている。
ここで、図3に示すように、フロントストッパー10の外周面11における先端面10aから短尺薬液導入溝12bの先端までの長さは、バイパスチャンバー25の内壁面における軸線Oに沿った方向の長さと略一致するように構成されている。これにより、バイパスチャンバー25内にフロントストッパー10が入り込み、フロントストッパー10の先端面10aがバイパスチャンバー25の前端面25aに当接してはじめて、短尺薬液導入溝12bがバイパス溝26に接続されることになる。また、この状態においては、フロントストッパー10の外周面11のうち、周方向に短尺薬液導入溝12bが存在する領域のみが外筒1内に嵌着された状態となる。
以上のような構成の容器兼用注射器30を用いて患者に注射を行う際には、薬液m内に残留した気泡を除去するエアー抜きの作業を行う。このエアー抜きの際には、まず容器兼用注射器30の先端側を上方に向け、かつ、長尺薬液導入溝12aを上方に向けた状態で該容器兼用注射器30を保持する。これにより、薬液m内の気泡は、フロントストッパー10の後端面10bにおける長尺薬液導入溝12a付近に集中する。
そして、この状態でプランジャロッド6を押し込んでフロントストッパー10を前進させる。すると、フロントストッパー10における長尺薬液導入溝12aが他の短尺薬液導入溝12bよりも先端側に向かって延びていることから、図6に示すように、長尺薬液導入溝12aのみが先立ってバイパス溝に接続される。すると、長尺薬液導入溝12a付近に集中されていた気泡は、該長尺薬液導入溝12a、バイパス溝26及び導入孔23aを介してルアー先23の先端から容器兼用注射器30外部に放出される。これによって、気泡の大部分を容器兼用注射器30外部に容易に除去することができる。
そして、このように長尺薬液導入溝12aのみがバイパス溝26に接続された状態からプランジャロッド6をさらに押しこむと、図7に示すようにフロントストッパー10が最前方まで移動した際、即ち、フロントストッパー10の先端面10aがバイパスチャンバー25の前端面25aに当接した際に、複数の短尺薬液導入溝12bがはじめてバイパス溝26に接続される。
ここで、長尺薬液導入溝12aのみがバイパス溝26に接続されてから短尺薬液導入溝12bがバイパス溝26に接続されるまでの間、プランジャロッド6の押し込みにより上昇した外筒1内の圧力は、その大部分がフロントストッパー10を前進させる力として消費され、一部が気泡及び薬液mを長尺薬液導入溝12aに流し込む力として消費される。
即ち、プランジャロッド6を押し込む動作による圧力が、フロントストッパー10の前進と、気泡及び薬液mの排出とに分配されることから、気泡及び薬液mを排出するのにに適した圧力でもってこれら気泡及び薬液mを外部に導くことができる。これにより、外部に放出される薬液mの量を最小限に抑えながら、当該薬液mとともに気泡を外部に放出することが可能となる。
そして、フロントストッパー10が最前方まで移動した状態から該フロントストッパー10をさらに押し込むと、フロントストッパー10の後端側部分、即ち、周方向に短尺薬液導入溝12bが存在する部分のみが外筒1の先端に嵌入した状態にある。よって、当該外筒1内の薬液m及び残留した気泡は、必ず、薬液導入溝12を通過して外部に導かれることになる。このように薬液mが狭い薬液導入溝12を流通することでその流速は大きなものとなるため、この流れに促されるようにして薬液m内に残留した気泡を効率よく外部に導くことができる。
以上、本発明の実施の形態である容器兼用注射器30について説明したが、詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
1 外筒
1a リング状突起
1b リング状突起
4 フィンガーグリップ
5 エンドストッパー
6 プランジャロッド
8 注射針
10 フロントストッパー
10a 先端面
10b 後端面
11 外周面
12 薬液導入溝
12a 長尺薬液導入溝(薬液導入溝)
12b 短尺薬液導入溝(薬液導入溝)
20 筒先
21 基端部
22 円筒部
23 ルアー先
23a 導入孔
24 嵌着孔
25 バイパスチャンバー
25a 前端面
26 バイパス溝
26a 直線溝
26b 環状溝
30 容器兼用注射器
m 薬液

Claims (3)

  1. 軸線を中心とする略円筒状をなす外筒と、基端側の嵌着孔を介して前記外筒の先端外周に外嵌されるとともに、注射針に薬液を導入する導入孔が形成されたルアー先を有する筒先と、前記外筒内の先端側に液密に嵌入されるフロントストッパーと、前記外筒内の後端側に液密に嵌入されるエンドストッパーと、前記外筒の後端側から該外筒内に挿入されて前記エンドストッパーに連結されるプランジャロッドとを備えた容器兼用注射器において、
    前記フロントストッパーの外周面に、該フロントストッパーの後端面に開口して先端側に向かって延びる薬液導入溝が、周方向に間隔を空けて複数形成され、
    前記筒先における前記嵌着孔の前方側に、前記フロントストッパーの先端側部分が移入して嵌り込むバイパスチャンバーが設けられ、
    該バイパスチャンバーの内壁面に、前記バイパスチャンバーに移入した前記フロントストッパーの薬液導入溝が接続されるとともに前記導入孔に連絡するバイパス溝が設けられ、
    前記複数の薬液導入溝のうち、一の前記薬液導入溝が、該一の薬液導入溝以外の他の前記薬液導入溝よりも先端側に向かって長く延びていることを特徴とする容器兼用注射器。
  2. 前記フロントストッパーが前記バイパスチャンバーの前端面に当接した際に、前記他の薬液導入溝の先端が前記バイパス溝に接続されることを特徴とする請求項1に記載の容器兼用注射器。
  3. 前記フロントストッパーが前記バイパスチャンバーの前端面に当接した際に、前記フロントストッパーの後端側部分が前記外筒内の先端に嵌入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器兼用注射器。
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