以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかるAVシステム1では、一つのシンク機器2と複数のソース機器3とを備えている。シンク機器2と複数のソース機器3とは、シンク機器2に接続される通信装置(以下、シンク側通信装置と称する)4と、ソース機器3のそれぞれに接続される複数の通信装置(以下、ソース側通信装置と称する)5とを含む通信システム6を介して接続される。
ソース機器3は、シンク機器2に向けて、映像信号(画像データ)や、それに付随する音声信号(音声データ)を出力する電子機器であり、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、ビデオテーププレーヤ等である。
シンク機器2は、映像や音声を出力することができる装置であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、等の表示部(図示せず)や、スピーカ等の音声出力部を有する装置、あるいは装置のセットである。シンク機器2は、複数のソース機器3のうち少なくともいずれか一つ(選択された一つまたは複数)から出力される映像信号および音声信号にかかる映像および音声を出力することができる。このAVシステム1で、シンク機器2で出力される映像および音声の供給源(ソース)となるソース機器3を切り替える場合、例えば、ユーザは、リモコン(リモートコントローラ)7やシンク側通信装置4の切替操作部4a(図5参照)等を操作して、シンク側通信装置4に、ソース機器3、すなわちソース側通信装置5の切り替えを指示する。シンク側通信装置4は、この切替指示に基づいて、当該シンク側通信装置4に接続されるソース側通信装置5を切り替える。
通信システム6は、所定の無線通信方式による無線通信システムとして構成することができる。具体的には、通信システム6は、60GHz帯のミリ波による非圧縮映像信号伝送システムや、5GHz帯、2.5GHz帯の無線LAN(IEEE 802.11シリーズ等)を利用した非圧縮映像信号伝送システム、あるいは他の周波数帯の圧縮映像信号伝送システム等として構成することができる。また、通信システム6は、有線の通信システムとして構成することもできる。
図2に示すように、ソース側通信装置5は、CPU(Central Processing Unit)8や、切替操作部5a、端子5b、受信部5c、通信部5d、属性情報検出部5e、記憶部5f、ROM(Read Only Memory)5g、RAM(Random Access Memory)5h、信号受信部5i等を備えており、これらが内部バス5jを介して接続されている。
切替操作部5aは、例えば、押しボタンや、つまみ、スイッチ、キーボード、タッチパネル等として構成される。ユーザは、切替操作部5aを操作することによって、使用するソース機器3の切り替えを指示したり、ソース側通信装置5の各種動作モードの切り替えを指示したり、各種パラメータの設定を行ったりすることができる。
端子5bには、ソース機器3に接続されるケーブル(図示せず)が接続される。端子5bは、複数設けられており、例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子、IEEE1394端子、D端子、コンポジット端子、コンポーネント端子等とすることができる。
受信部5cは、各端子5bに対応して設けられる。受信部5cは、ソース機器3から供給された映像信号および音声信号を受け取って、この映像信号に含まれる画像データや音声データ等を通信部5dへ供給する。
受信部5cの構成は、ソース機器3との間の映像信号(画像データ)および音声信号(音声データ)の伝送形式に応じて異なる。例えば、HDMI端子として構成される端子5bに接続される受信部5cは、HDMIに準拠した通信により供給される非圧縮の画像データおよび音声データを受信する。HDMI方式では、画像データ(映像信号)のブランキング期間に、映像信号の属性情報(解像度等、詳細については後述)を示すデータが含まれている。また、受信部5cは、これらの属性情報を示すデータも取得する。
また、例えば、IEEE1394端子として構成される端子5bに接続される受信部5cは、MPEG2−TS(Moving Picture Experts Group 2−Transport Stream)の圧縮された画像データおよび音声データを受信する。この場合、受信部5cは、デマルチプレクサや、デコーダ等を含み、復号化されたデータのシーケンスヘッダ等から、属性情報を示すデータを取得する。
また、例えば、D端子として構成される端子5bに接続される受信部5cは、アナログの画像データおよび音声データを受信する。D端子には、走査線数、走査方式、アスペクト比等の識別信号のライン(ピン)が含まれている。受信部5cは、これら識別信号として、映像信号の属性情報を示すデータを取得する。なお、この場合、音声データは、例えば、ステレオ音声信号端子を介して受信される。
また、例えば、コンポジット端子やコンポーネント端子として構成される端子5bに接続される受信部5cは、コンポジット映像信号やコンポーネント映像信号としてのアナログの画像データを受信する。なお、この場合も、音声データは、例えば、ステレオ音声信号端子を介して受信される。
属性情報検出部5eは、受信部5cで受信した信号から属性情報を検出する。ここで、属性情報とは、映像信号や音声信号の属性を示す情報であって、例えば、図3に示すように、カラースペース、アスペクト比、色深度、解像度フレームレート、ピクセルクロック、水平/垂直周波数、オーディオサンプル周波数等である。
属性情報検出部5eで検出された属性情報は、例えば、属性情報テーブル9として、記憶部5fに記憶される。記憶部5fは、好適には、ハードディスク装置や、NV−RAM(Non-volatile Random Access Memory)等の、不揮発性のメモリデバイスとして構成される。本実施形態では、記憶部5fが、第二の属性情報記憶部に相当する。
ただし、コンポジット端子やコンポーネント端子として構成される端子5bを介して入力された映像信号(例えばホームビデオ機器等からの映像信号)等、当該映像信号自体からは詳細な属性情報を検出しにくいものもある。このような場合には、例えば解像度は標準精細度(SD: Standard Definition)相当とするなど、予め例えば記憶部5fに格納しておいた属性情報を用いることができる。すなわち、この場合、属性情報検出部5eは、映像信号の伝送方式のフォーマットに応じて、映像信号の属性情報を生成する。
通信部5dは、上述した通信システム6の通信方式にしたがって、映像信号や、音声信号、属性情報信号、各種制御信号等を送信および受信する。この通信部5dは、送信用の回路と受信用の回路とを備え、例えば、信号源、変調部、復調部、電力増幅部、フィルタ部等(いずれも図示せず)を備える。本実施形態では、通信部5dが、第二の映像信号送信部ならびに属性情報信号送信部に相当する。
信号受信部5iは、リモコン10からの信号を受信するものであり、例えば、リモコン10との間で赤外線通信が利用される場合には、赤外線受光部として構成される。
CPU8は、ソース側通信装置5の全体の制御を司る。ROM5gは、ソース側通信装置5に固有な各種の情報を記憶する。また、RAM5hは、CPU8のワーク領域や、各種データのバッファ等として、使用される。
電源が投入されると、CPU8は、記憶部5fからOSをRAM5hに読み込み、OSを起動させる。起動したOSは、ユーザの操作に応じてアプリケーションプログラムを起動したり、情報を読み込んだり保存したりする。なお、アプリケーションプログラムは、所定のOS上で動作するものには限られず、後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションプログラムやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであってもよい。
なお、アプリケーションプログラム(更新版、修正版、アップグレード版等を含む)は、例えば、ネットワークインタフェース(図示せず)を介して外部装置(サーバ等、図示せず)から取り込まれ、記憶部5fにインストールされることができる。あるいは、アプリケーションプログラムは、メモリカード等の記憶媒体(図示せず)からメモリカードインタフェース(図示せず)を介して取り込まれ、記憶部5fにインストールされることができる。
そして、本実施形態では、CPU8は、RAM5hに保持されたアプリケーションプログラムを実行することにより、図4に示すように、受信制御部8a、通信制御部8b、属性情報リードライト部8c、属性情報検出制御部8d、属性情報信号生成部8e、属性情報管理部8f、計時部8g等として動作する。すなわち、ソース側通信装置5用のプログラムには、CPU8を、受信制御部8a、通信制御部8b、属性情報リードライト部8c、属性情報検出制御部8d、属性情報信号生成部8e、属性情報管理部8f、計時部8g等として動作させる各モジュールが含まれている。
受信制御部8aは、切替操作部5aでの入力操作、あるいはリモコン10から信号受信部5iを介して入力された切替指示(信号)に基づいて、ソース機器3の入力系統(端子5bおよび受信部5c)を切り替えるとともに、各受信部5cを制御する。通信制御部8bは、通信部5dにおける映像信号、音声信号、および属性情報信号等の送信、ならびにシンク側通信装置4との間の各種信号の送受信を制御する。属性情報リードライト部8cは、属性情報検出部5eで検出された属性情報を属性情報記憶部としての記憶部5fに書き込むとともに、記憶部5fに記憶された属性情報を読み出す。属性情報検出制御部8dは、属性情報検出部5eを制御する。属性情報信号生成部8eは、属性情報を所定のフォーマットで含む属性情報信号を生成する。属性情報管理部8fは、記憶部5fに記憶される属性情報(属性情報テーブル9)を管理する。具体的には、例えば、検出された属性情報と記憶された属性情報とを比較する。そして、それらが異なっていた場合、属性情報管理部8fは、属性情報リードライト部8cに対して、記憶部5fに記憶される属性情報を、検出された属性情報に更新することを指示するとともに、属性情報信号生成部8eに対して、更新された属性情報を示す属性情報信号を生成することを指示し、通信制御部8bに対して、当該属性情報信号を送信することを指示する。また、計時部8gは、例えば通信部5dから属性情報信号が送信されてからの時間等、所定の時間を計測する。なお、本実施形態では、属性情報検出部5eを、ハードウエアとして備えた構成を例示するが、図4中に破線で示すように、属性情報検出部8hをソフトウエアとして実装することができる。この場合、ソース側通信装置5用のプログラムには、CPU8を属性情報検出部8hとして動作させるモジュールも含まれることになる。
図5に示すように、シンク側通信装置4は、CPU11や、切替操作部4a、端子4b、送信部4c、通信部4d、先行映像信号生成部4e、記憶部4f、ROM4g、RAM4h、信号受信部4i等を備えており、これらが内部バス4jを介して接続されている。
切替操作部4aは、例えば、押しボタンや、つまみ、スイッチ、キーボード、タッチパネル等として構成される。ユーザは、切替操作部4aを操作することによって、シンク側通信装置4に対して、映像信号および音声信号の送信元となるソース側通信装置5の切り替えを指示したり、使用するシンク機器2の切り替えを指示したり、シンク側通信装置4の各種動作モードの切り替えを指示したり、各種パラメータの設定を行ったりすることができる。
通信部4dは、上述した通信システム6の通信方式にしたがって、映像信号や、音声信号、属性情報信号、各種制御信号等を送信および受信する。この通信部4dは、送信用の回路と受信用の回路とを備え、例えば、信号源、変調部、復調部、電力増幅部、フィルタ部等(いずれも図示せず)を備える。
端子4bには、シンク機器2に接続されるケーブル(図示せず)が接続される。端子4bは、複数設けられており、例えば、HDMI端子、IEEE1394端子、D端子、コンポジット端子、コンポーネント端子等とすることができる。
送信部4cは、各端子4bに対応して設けられる。送信部4cは、通信部4dで受信された映像信号および音声信号を受け取って、これらの信号に含まれる画像データや音声データ等をシンク機器2へ送信する。本実施形態では、送信部4cが、映像信号送信部に相当する。
送信部4cの構成は、シンク機器2との間の映像信号(画像データ)および音声信号(音声データ)の伝送形式に応じて異なる。例えば、HDMI端子として構成される端子4bに接続される送信部4cは、HDMIに準拠した通信により供給される非圧縮の画像データおよび音声データを送信する。
また、例えば、IEEE1394端子として構成される端子4bに接続される送信部4cは、MPEG2−TSの圧縮された画像データおよび音声データを送信する。
また、例えば、D端子として構成される端子4bに接続される送信部4cは、アナログの画像データおよび音声データを送信する。この場合、音声データは、例えば、ステレオ音声信号端子を介して送信される。
また、例えば、コンポジット端子やコンポーネント端子として構成される端子4bに接続される送信部4cは、コンポジット映像信号やコンポーネント映像信号としてのアナログの画像データを送信する。なお、この場合も、音声データは、例えば、ステレオ音声信号端子を介して送信される。
CPU11は、通信部4dで受信された各ソース機器3からの属性情報信号より属性情報(図3参照)を取得し、当該属性情報を、例えば、属性情報テーブル9として、記憶部4fに記憶する。よって、本実施形態では、記憶部4fは、属性情報記憶部に相当する。ここで、図5に示すように、記憶部4fには、ソース側通信装置5毎、すなわちソース機器3毎に、例えば、ソース側通信装置5の識別情報に対応づけて、それらソース機器3およびソース側通信装置5から送信される映像信号の属性情報テーブル9(属性情報)が記憶される。記憶部4fは、ハードディスク装置や、NV−RAM等の、不揮発性のメモリデバイスとして構成される。
先行映像信号生成部4eは、記憶部4fに記憶された属性情報(属性情報テーブル9)に基づいて、先行映像信号(の元となる画像データや音声データ等)を生成する。先行映像信号は、送信部4cがソース機器3からの映像信号をシンク機器2へ送信するのに先立って、当該送信部4cがシンク機器2へ送信する信号(映像信号)である。ここで、属性情報は、ソース機器3から出力される映像信号の属性(映像フォーマット等)を示すものである。したがって、先行映像信号生成部4eは、この属性情報に基づいて、ソース機器3からの映像信号と同じ属性を有して仮の画像データ(ダミーデータ)等を含む先行映像信号を生成することができる。ダミーデータは、例えば、シンク機器2の表示画面に、単色(白色、青色、黒色等)や、文字、図形、模様、絵、写真、あるいはそれらの複合画像等を示す、静止画、あるいは動画のデータとすることができる。なお、生成された先行映像信号は、送信部4cが、シンク機器2に向けて送信する。よって、本実施形態では、送信部4cが、先行映像信号送信部に相当する。
信号受信部4iは、リモコン7からの信号を受信するものであり、例えば、リモコン7との間で赤外線通信が利用される場合には、赤外線受光部として構成される。
CPU11は、シンク側通信装置4の全体の制御を司る。ROM4gは、シンク側通信装置4に固有な各種の情報を記憶する。また、RAM4hは、CPU11のワーク領域や、各種データのバッファ等として、使用される。
電源が投入されると、CPU11は、記憶部4fからOSをRAM4hに読み込み、OSを起動させる。起動したOSは、ユーザの操作に応じてアプリケーションプログラムを起動したり、情報を読み込んだり保存したりする。なお、アプリケーションプログラムは、所定のOS上で動作するものには限られず、後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションプログラムやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであってもよい。
なお、アプリケーションプログラム(更新版、修正版等を含む)は、例えば、ネットワークインタフェース(図示せず)を介して外部装置(サーバ等、図示せず)から取り込まれ、記憶部4fにインストールされることができる。あるいは、アプリケーションプログラムは、メモリカード等の記憶媒体(図示せず)からメモリカードインタフェース(図示せず)を介して取り込まれ、記憶部4fにインストールされることができる。
そして、本実施形態では、CPU11は、RAM4hに保持されたアプリケーションプログラムを実行することにより、図6に示すように、通信制御部11a、送信制御部11b、属性情報リードライト部11c、属性情報管理部11d、映像切替制御部11e、ソース切替制御部11f、計時部11g等として動作する。すなわち、シンク側通信装置4用のプログラムには、CPU11を、通信制御部11a、送信制御部11b、属性情報リードライト部11c、属性情報管理部11d、映像切替制御部11e、ソース切替制御部11f、計時部11g等として動作させる各モジュールが含まれている。
通信制御部11aは、通信部4dにおける映像信号、音声信号、および属性情報信号の受信、ならびにソース側通信装置5との間の各種信号の送受信を制御する。送信制御部11bは、切替操作部4aでの入力操作、あるいはリモコン7から信号受信部4iを介して入力された切替信号(信号)に基づいて、シンク機器2への出力系統(端子4bおよび送信部4c)を切り替えるとともに、各送信部4cを制御する。属性情報リードライト部11cは、属性情報信号から得られた属性情報を属性情報記憶部としての記憶部4fに書き込むとともに、記憶部4fに記憶された属性情報を読み出す。また、属性情報管理部11dは、記憶部4fに記憶される属性情報(属性情報テーブル9)を管理する。具体的には、例えば、通信部4dで受信された属性情報信号から属性情報を読み出して、当該属性情報信号から読み出した属性情報と記憶部4fに記憶されている属性情報とを比較し、それらが異なっていた場合には、属性情報リードライト部11cに対して、記憶部4fに記憶される属性情報を、属性情報信号から読み出された属性情報に更新することを指示する。映像切替制御部11eは、送信する対象(映像信号)を、先行映像信号からソース機器3より受信した映像信号に切り替える処理を行う。ソース切替制御部11fは、切替操作部4aでの入力操作、あるいはリモコン7から信号受信部4iを介して入力された指示信号に基づいて、ソース側通信装置5(すなわちソース機器3)との接続の切り替えを制御する。また、計時部11gは、例えば通信部4dで属性情報信号が受信されてからの時間等、所定の時間を計測する。なお、本実施形態では、先行映像信号生成部4eを、ハードウエアとして備えた構成を例示するが、図6中に破線で示すように、先行映像信号生成部11hをソフトウエアとして実装することができる。この場合、シンク側通信装置4用のプログラムには、CPU11を先行映像信号生成部11hとして動作させるモジュールも含まれることになる。
次に、上記構成の通信システム6における、先行映像信号の生成、ならびに、先行映像信号の生成に必要な属性情報の取得、属性情報信号の授受について説明する。まずは、図7とともに図2、図4等を参照して、ソース側通信装置5が属性情報を検出して属性情報信号をシンク側通信装置4へ送信する手順の一例について説明する。
まず、属性情報検出部5eが、受信部5cで受信された映像信号の属性情報を検出する(ステップS10)。このステップS10における属性情報の検出は、受信部5cがソース機器3から映像信号の受信を開始したときや、ソース側通信装置5に対するソース機器3の切替指示を受けたときに行うことができる他、所定のタイミング(例えば一定の時間間隔等)で行ったり、シンク側通信装置4からの要求に応じて行ったりすることができる。
次に、属性情報管理部8fは、検出された属性情報と、記憶部5fに記憶された属性情報(属性情報テーブル9)とを比較する(ステップS11)。そして、検出された属性情報が、記憶された属性情報と相違していた場合、あるいは記憶部5fに属性情報が記憶されていなかった場合には(ステップS11でNo)、属性情報管理部8fは属性情報リードライト部8cを制御し、属性情報リードライト部8cが、記憶部5fの属性情報を、検出された属性情報に更新する(ステップS12)。なお、検出された属性情報と記憶部5fの属性情報とが同じであった場合には(ステップS11でYes)、ここでの処理は終了され、記憶部5fの属性情報はそのまま維持される。
次に、属性情報信号生成部8eは、記憶部5fに記憶された属性情報から、当該属性情報を示す属性情報信号を生成する(ステップS13)。次に、通信制御部8bは通信部5dを制御し、通信部5dが属性情報信号をシンク側通信装置4へ送信する(ステップS14)。図7に示すように、ソース側通信装置5による属性情報信号の自発的な送信を、属性情報が変化した場合にのみ行うと、ソース側通信装置5の処理負荷ひいては消費電力の軽減につながる。
ここで、本実施形態では、例えば、図8に示すように、映像信号を送信する期間(映像信号通信期間)のインタバル(映像信号通信期間と、その次の映像信号通信期間との間のタイムフレーム)に、属性情報信号(Pa,Pb,Pc,・・・)を送信する期間(制御信号通信期間)を設定している。このような設定により、属性情報信号の通信を、映像信号および音声信号の通信を行う回路を利用して行うことができるとともに、シンク側通信装置4の記憶部4fに記憶される属性情報を、より迅速に更新しやすくなる。
さらに、この際、通信システム6内で、予め、シンク側通信装置4と、複数のソース側通信装置5とを同期させておき、図8に示すように、ソース側通信装置5毎に、属性情報信号(Pa,Pb,Pc,・・・)の通信期間(タイムスロット)を時分割で割り当てることができる。すなわち、本実施形態では、映像信号および属性情報信号の送信、ならびに、複数のソース側通信装置5からの属性情報信号の送信について、時分割多重方式(TDM :Time Division Multiplex)を採用している。このような設定により、映像信号を送信しているか否かに拘わらず、各ソース側通信装置5からシンク側通信装置4へ属性情報信号(Pa,Pb,Pc,・・・)を送信することができ、シンク側通信装置4の記憶部4fに記憶される属性情報(属性情報テーブル9)を、より迅速に更新しやすくなる。
次に、図9とともに、図5、図6等を参照して、シンク側通信装置4が属性情報を管理する手順の一例について説明する。図9は、ソース側通信装置5が、シンク側通信装置4からの要求に基づいて属性情報信号を送信する場合を例示している。すなわち、まずは、シンク側通信装置4の属性情報管理部11dは通信制御部11aおよび通信部5dを制御し、通信部5dが複数のソース側通信装置5に対して、属性情報信号を要求するコマンドを送信する(ステップS20)。このステップS20でのコマンドの送信は、図8に示した制御信号通信期間のタイムスロット(例えば最も早いタイムスロット)を利用して行うことができる。ソース側通信装置5は、コマンドを受信すると、例えば、次の制御信号通信期間内で、シンク側通信装置4に向けて属性情報信号を送信する。なお、このステップS20でのコマンドの送信は、一定の時間間隔(例えば数秒間隔)で行うことができる。さらに、その一定の時間間隔でのコマンドの送信は、属性情報信号を受信したことをトリガとして開始することができる。
次に、属性情報管理部11dは、通信部4dで属性情報要求信号に対する応答としての属性情報信号を受信したか否かを判定する(ステップS21)。ソース側通信装置5から応答があった場合(ステップS21でYes)、属性情報管理部11dは、属性情報信号から読み出された属性情報と、記憶部4fに記憶された当該ソース側通信装置5に対応する属性情報テーブル9の属性情報とを比較する。そして、属性情報信号から読み出された属性情報が、記憶された属性情報と相違していた場合、属性情報管理部11dは属性情報リードライト部11cを制御し、属性情報リードライト部11cが、記憶部4fの属性情報を、属性情報信号から取得された属性情報に更新する(ステップS22)。
また、ステップS20で送信したコマンドに対するソース側通信装置5からの応答が無かった場合(ステップS21でNo)、属性情報管理部11dは、要求してからの経過時間に応じて異なる処理を行う(ステップS23)。すなわち、応答が無かった場合でも、要求してから一定時間を超えるまでは(ステップS23でNo)、属性情報を維持し(ステップS24)、当該一定時間を超えた場合、すなわち一定時間を超えたにも拘わらず応答が無かった場合には、属性情報を削除する(ステップS25)。ステップS20〜S25の処理は、複数のソース側通信装置5のそれぞれに対して実行される。このように、本実施形態では、属性情報を時間によって管理することで、記憶部4fに記憶される属性情報の精度を高めて、シンク側通信装置4で受信された映像信号の属性情報とは異なる属性情報に基づいて先行映像信号が生成されるのを抑制することができる。
なお、図7で示したように、シンク側通信装置4からの要求(コマンド)とは無関係に、シンク側通信装置4が、ソース側通信装置5が自発的に送信した属性情報信号を受信した場合、属性情報管理部11dは、ステップS22の動作を行う。すなわち、属性情報管理部11dは、属性情報信号から読み出された属性情報と、記憶部4fに記憶された当該ソース側通信装置5に対応する属性情報テーブル9の属性情報とを比較する。そして、属性情報信号から読み出された属性情報が、記憶された属性情報と相違していた場合、属性情報管理部11dは属性情報リードライト部11cを制御し、属性情報リードライト部11cが、記憶部4fの属性情報を、属性情報信号から読み出された属性情報に更新する。なお、この場合は、比較する処理を省略し、属性情報信号から属性情報が読み出された際には、記憶部4fの属性情報を、属性情報信号から読み出された属性情報に更新するようにしてもよい。
また、ソース側通信装置5がシンク側通信装置4へ向けて一定の時間間隔で属性情報信号を送信する場合、属性情報管理部11dは、ステップS21〜S25と同様の処理(ステップS20を除く)を行うことができる。この場合、ステップS23では、シンク側通信装置4がソース側通信装置5から属性情報信号を受信してから一定時間(ただし、属性情報信号の送信される時間間隔より長い、例えば数秒)が経過したか否かによって、異なる処理が行われる(ステップS24およびステップS25)。
また、属性情報管理部11dは、記憶部4fの属性情報を、ソース側通信装置5からの属性情報の削除要求に応じて、削除することができる。具体的には、例えば、ソース側通信装置5の属性情報管理部8fは、ソース側通信装置5に対するソース機器3の切り替えや、ソース機器3の電源遮断、ソース機器3からの映像信号の停止等を検出すると、通信制御部8bおよび通信部4dを制御し、通信部4dが削除要求(コマンド)を送信する。このコマンドの送信は、図8に示した制御信号通信期間のタイムスロットを利用して行うことができる。
次に、図10および図11とともに、図5、図6等を参照して、シンク機器2で出力される映像および音声の供給源(ソース)となるソース機器3を切り替える場合の、ソース側通信装置5の動作について説明する。図10は、切り替えの対象(切替元、切替先)に関連する部分のみを示す。
図10の(a)では、ソース機器3Aからの映像信号Iaが、ソース側通信装置5Aおよびシンク側通信装置4を経由して、シンク機器2に伝送されている。この状態で、図10の(b)に示すように、ユーザが操作したリモコン7から、シンク側通信装置4がソース機器3、すなわちソース側通信装置5の切替指示を受け取ると、ソース切替制御部11fは、通信制御部11aおよび通信部4dを制御し、通信部4dが切替処理の対象となるソース機器3に接続されたソース側通信装置5A,5Bに対して、接続の切り替え(停止または開始)を要求するコマンドを送信する。これにより、通信経路の切替処理が開始される。
このとき、シンク側通信装置4は、図11に示す手順にしたがって動作する。すなわち、まず、シンク側通信装置4がソース機器3、すなわちソース側通信装置5を切り替える切替指示を受け取ると(ステップS30)、先行映像信号生成部4eは、当該切替指示に基づいて、切替先となるソース側通信装置5(この例ではソース側通信装置5B)に対応する属性情報テーブル9の属性情報を取得し、この属性情報に基づいて、先行映像信号を生成する(ステップS31)。そして、送信制御部11bが送信部4cを制御して、送信部4cが先行映像信号をシンク機器2へ送信する(ステップS32および図10の(b))。ここで、本実施形態では、ステップS31およびS32での処理を、切替指示に基づいて、ソース側通信装置5Bからの映像信号および音声信号の受信タイミングとは関係なく、実行することができる。このため、シンク側通信装置4からシンク機器2へ映像信号および音声信号を送信する準備処理、ならびにシンク機器2で映像信号および音声信号の出力する準備処理を、より早期に開始することができ、ひいては、ソース機器3の映像信号の出力開始あるいはソース機器3の切り替えが指示されてからシンク機器2で映像出力が開始されるあるいは切り替わるまでの待ち時間を、より短くすることができる。
なお、本実施形態では、シンク側通信装置4に映像信号を供給するソース側通信装置5を一のソース側通信装置5Aから他のソース側通信装置5Bに切り替える処理(切替処理、ステップS33)が、上記ステップS31およびステップS32での処理と並行して実行される。このステップS33での切替処理としては、例えば、ソース側通信装置5Bとシンク側通信装置4との間で、図8に示す映像信号通信期間(タイムフレーム)で映像信号を伝送するための事前の信号の授受等の他、映像信号および音声信号をHDMI方式で伝送する場合には、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)の認証に関連する処理等がある。従来、シンク機器2に対するソース機器3の切り替えに際し、HDCPの認証のため数秒の時間を要することが知られている。すなわち、本実施形態によれば、ソース側通信装置5とシンク側通信装置4との間で通信を確立する処理が完了する前から、先行映像信号によって、シンク側通信装置4からシンク機器2へ映像信号を送信する準備処理や、シンク機器2で映像信号に基づく映像を出力する準備処理を行っておくことができる。よって、ソース機器3に対して映像信号の出力を開始する指示あるいはソース機器3を切り替える指示がなされてからシンク機器2で映像の出力が開始されるあるいは切り替わるまでの待ち時間を、より短くすることができる。なお、CPU11は、例えば、マルチコアCPU等、並列処理が可能なCPUとして構成される。
そして、ステップS33での切替処理が完了すると(ステップS34でYes)、映像切替制御部11eは送信制御部11bを制御し、送信部4cは先行映像信号に引き続いてソース機器3Bからの映像信号Ibを送信する(ステップS35および図10の(c))。このとき、シンク機器2では、映像信号と同じフォーマットの先行映像信号を既に受信しているため、それに引き続いて送信される映像信号Ibもそのまま円滑に、(すなわち、先行映像信号であるか映像信号であるかを特に認識することなく)受信することができる。なお、このステップS35で、音声信号も、映像信号とともに送信される。
以上、説明したように、本実施形態では、ソース側通信装置5から映像信号を受信してシンク機器2に送信するシンク側通信装置4が、ソース機器3から出力される映像信号の属性情報を記憶しておく属性情報記憶部としての記憶部4fと、当該記憶部4fに記憶された属性情報に基づいて映像信号と同じ属性の先行映像信号を生成する先行映像信号生成部4eと、シンク機器2に向けて、ソース側通信装置5から受信した映像信号を送信する前に先行映像信号を送信するとともに、当該先行映像信号に引き続いてソース側通信装置5から受信した映像信号を送信する映像信号送信部としての送信部4cと、を備える。すなわち、本実施形態によれば、シンク側通信装置4からシンク機器2へ先行映像信号を送信することで、ソース側通信装置5とシンク側通信装置4との間で通信を確立する処理が完了する前から、先行映像信号によって、シンク側通信装置4からシンク機器2へ映像信号を送信する準備処理や、シンク機器2で映像信号に基づく映像を出力する準備処理を行っておくことができる。したがって、従来のように、ソース側通信装置5とシンク側通信装置4との間の通信が確立した後に上記準備処理が開始されていた場合に比べて、ソース機器3に対して映像信号の出力を開始する指示あるいはソース機器3を切り替える指示がなされてからシンク機器2で映像の出力が開始されるあるいは切り替わるまでの待ち時間を、より短くすることができる。
また、本実施形態では、複数のソース機器3のそれぞれに接続されたソース側通信装置5のうちいずれかから選択的に映像信号を受信してシンク機器2に送信するシンク側通信装置4が、ソース機器3から出力される映像信号の属性情報(属性情報テーブル9)を、ソース側通信装置5毎に記憶しておく属性情報記憶部としての記憶部4fと、先行映像信号生成部4eならびに映像信号送信部としての送信部4cと、を備える。よって、先行映像信号生成部4eが、ソース側通信装置5と属性情報との対応付けに基づいて、記憶部4fに記憶された複数の属性情報(属性情報テーブル9)の中から、切替先のソース機器3からの映像信号と同じ属性の先行映像信号を生成するのに必要な属性情報を、より迅速に特定して、先行映像信号をより迅速に生成することができる。
特に、本実施形態では、先行映像信号生成部4eは、ソース側通信装置5に対応づけて記憶された複数の属性情報テーブル9(属性情報)から、ソース側通信装置5を切り替える切替指示に基づいて、当該切替指示による切替先となるソース側通信装置5(上記例ではソース側通信装置5B)に対応する属性情報テーブル9の属性情報を取得し、この属性情報に基づいて、先行映像信号を生成する。すなわち、シンク側通信装置4は、ソース側通信装置5Bからの映像信号および音声信号の受信タイミングとは関係なく、切替指示を受けた後、比較的早期に、先行映像信号の生成ならびに送信を開始することができる。
また、本実施形態では、シンク側通信装置4は、属性情報記憶部としての記憶部4fに記憶される属性情報を更新する属性情報管理部8fを備える。よって、シンク側通信装置4の記憶部4fに記憶されている属性情報の精度を高めることができ、シンク側通信装置4で、後で送信される映像信号とは異なるフォーマットで先行映像信号が生成されるのを、抑制することができる。
また、本実施形態では、ソース側通信装置5は、シンク側通信装置4に向けて映像信号を送信する第二の映像信号送信部としての通信部5dと、シンク側通信装置4に向けて、ソース機器3から出力される映像信号の属性情報を示す属性情報信号を送信する属性情報信号送信部としての通信部5dと、を備える。すなわち、通信部5dが属性情報信号をシンク側通信装置4へ送信することで、シンク側通信装置4の記憶部4fに記憶されている属性情報の精度をより高めることができ、シンク側通信装置4で、後で送信される映像信号とは異なるフォーマットで先行映像信号が生成されるのを、抑制することができる。
また、本実施形態では、ソース側通信装置5は、属性情報を記憶する第二の属性情報記憶部としての記憶部5fを備える。よって、ソース側通信装置5は、記憶部5fに記憶されている属性情報(属性情報テーブル9)に基づいて、映像信号の属性情報が変化したことを把握して、シンク側通信装置4に向けて通知することができる。したがって、シンク側通信装置4の記憶部4fに記憶されている属性情報の精度をより高めることができ、シンク側通信装置4で、後で送信される映像信号とは異なるフォーマットで先行映像信号が生成されるのを、抑制することができる。また、記憶部5fが属性情報のバッファとなるため、シンク側通信装置4がソース側通信装置5に属性情報信号を要求するタイミングと、ソース側通信装置5が属性情報を取得するタイミングとをずらすことができ、ソース側通信装置5およびシンク側通信装置4の双方について、処理負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、ソース側通信装置5は、属性情報信号送信部としての通信部5dは、予め規定されたタイミング(例えば、属性情報信号が変化したときや、一定の時間間隔等)でソース側通信装置5に向けて属性情報信号を送信する。よって、シンク側通信装置4は、ソース側通信装置5に属性情報信号を送信する要求を送信しなくても、属性情報の変化を把握することができ、シンク側通信装置4の処理負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、属性情報信号送信部としての通信部5dは、シンク側通信装置4からの要求に応じて、当該シンク側通信装置4に向けて属性情報信号を送信する。よって、ソース側通信装置5が属性情報信号の送信タイミングを管理する必要が無くなるため、ソース側通信装置5の処理負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、第二の映像信号送信部および属性情報信号送信部としての通信部5dが、シンク側通信装置4に向けて、映像信号および属性情報信号を時分割で送信する。よって、映像信号の送信と属性情報信号の送信とで、シンク側通信装置4の通信部4dの回路を共用することができ、これら回路を別個に構成する場合に比べて、装置構成をより簡素化し、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、複数のソース側通信装置5の属性情報信号送信部としての通信部5dが、シンク側通信装置4に向けて、属性情報信号を時分割で送信する。よって、シンク側通信装置4は、複数のソース側通信装置5で取り扱われている映像信号の属性情報信号、ひいては属性情報を、タイムスロット(受信タイミング)によって、より容易に識別することができる。また、シンク側通信装置4は、映像信号を受信しているか否かに拘わらず、各ソース側通信装置5で取り扱われている映像信号の属性情報を取得しておくことができるので、先行映像信号の生成をより円滑に行うことができる。
また、本実施形態では、ソース側通信装置5が、ソース機器3から出力される映像信号から属性情報を検出する属性情報検出部5e(または8h)を備える。よって、ソース側通信装置5に入力されるソース機器3からの映像信号の属性情報を、より迅速にかつより確実に取得することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、シンク側通信装置4の属性情報記憶部としての記憶部4f、またはソース側通信装置5の第二の属性情報記憶部としての記憶部5fに記憶される属性情報は、ソース機器3やソース側通信装置5の電源がオフされたことによっては削除あるいは更新されず、属性情報検出部5e(8h)による属性情報の検出結果が変化したときや、ソース側通信装置5に対する入力元としてのソース機器3が切り替えられたとき、あるいは端子5bにケーブルが接続されたとき等に、削除あるいは更新されることができる。こうすれば、ソース機器3やソース側通信装置5の電源がオフされかつオンされただけで、出力される映像信号が電源をオフする前と変わらなかった場合に、不揮発性メモリデバイスとしての記憶部4f,5fに記憶しておいた属性情報に基づいて、ソース機器3あるいはソース側通信装置5の電源を次回オンしたときに、映像信号に対応する先行映像信号をより迅速に生成することができる。
また、シンク機器に接続される通信装置の記憶部が、種々の映像信号の属性情報を予め記憶しておき、先行映像信号生成部が、記憶された属性情報の中から、受信した映像信号に対応するものを選択し、当該選択した属性情報に基づいて先行映像信号を生成することができる。また、そのために、ソース機器に接続される通信装置が、シンク機器に接続される通信装置に向けて、映像信号の属性情報を特定するための情報として属性情報信号を送信することができる。このような構成は、映像信号から属性情報を検出しにくい場合に有効である。
また、ソース機器に接続される通信装置およびシンク機器に接続される通信装置は、それら双方の構成を内蔵し、操作スイッチ等の切り替えによって、いずれか一方として機能することができる通信装置として構成することができる。また、本発明にかかる通信装置は、ソース機器あるいはシンク機器に内蔵される通信装置、あるいは一体的に接続される通信装置としても実施することができる。