JP2011097206A - 画像処理装置、プログラムおよび画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、プログラムおよび画像処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の配布先に配布するために複数部数の印刷物を仕分けして出力する際のユーザの操作負担を軽減し、複数の配布先ごとに仕分けされた印刷物を出力できるようにする。
【解決手段】画像処理装置は、印刷物の印刷部数を設定する印刷部数設定部41と、印刷物を配布する際の配布先となる列数を設定する列数設定部42と、印刷部数設定部41により設定される印刷部数と、列数設定部42により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出し、印刷出力を行う際の仕分けデータ49を生成する仕分けデータ生成部43とを備え、仕分けデータ生成部43により生成される仕分けデータ49に基づいて、画像形成部により出力される印刷物の仕分け処理を実行する構成である。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理装置、プログラムおよび画像処理システムに関する。
複合機或いはMFP(Multi Function Peripheral)などのような画像処理装置は、スキャナ部が原稿を読み取ることによって生成される画像データや、ネットワークを介して受信する画像データなどに基づいて画像形成を行うことにより、印刷物を出力するように構成されている。このような画像処理装置は、複数部数の出力が指定された場合には、画像データに基づく画像形成動作を繰り返し行うことにより、指定された印刷部数分の印刷物を出力する。また従来の画像処理装置には、複数部数の印刷物を出力する際に仕分けを行う仕分け機能を備えたものも存在する。
例えば特許文献1には、予め仕分け部数を設定しておき、その仕分け部数が出力される度に仕切紙を挿入していく技術が開示されている。
また特許文献2には、ユーザが配布部数自動計算ボタンを押すと、アドレス帳に登録された部門リストが表示され、配布先の部門を選択すると、その部門に登録された人数を自動的に部数カウントし、コピーを開始する技術が開示されている。
また特許文献3には、予め領域判別マーカーを施した配布先シートと、配布用の原稿とをスキャナ部にセットして原稿の読み取り動作を開始させると、配布シートのマーカーが施された領域を判別して出力の際に仕分けを実行する技術が開示されている。
特開2004−224518号公報 特開2006−93929号公報 特開平7−140846号公報
ところで、例えば学校などで教師が複数の生徒に同一内容の印刷物を配布する際、教師が、各生徒の座席配置を確認し、各列の先頭に座っている生徒に対してその列の人数分に対応した部数の印刷物を配布していくのが一般的である。しかし、上述した従来の技術では、このような配布形態において配布者(例えば教師など)の作業負担を軽減することができないという問題がある。
例えば上記特許文献1に記載された技術では、仕切紙を挿入していく仕分け部数が異なる場合、ユーザがそれら仕分け部数を予め入力して設定しておく必要がある。そのため、仕分け部数の設定が多い場合には、ユーザにとって予め仕分け部数を入力する操作が面倒となり、操作性が悪いという問題がある。
また上記特許文献2に記載された技術では、部門リストを選択するだけでその部門に登録された人数分の部数を自動で設定することができる。しかしながら、この場合においても、出力された複数部数の印刷物を実際に各生徒などに配布する際には、配布者が配布先の人数を数えて配布しなければならず、配布時の作業は軽減されないという問題がある。
また上記特許文献3に記載された技術では、予め配布先シートに対して配布先となる領域をマーキングしておかなければならず、配布先が多い場合には予めマーキングを行う作業が面倒となり、操作性が悪いという問題がある。
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、複数の配布先に配布するために複数部数の印刷物を仕分けして出力する際のユーザの操作負担を軽減し、複数の配布先ごとに仕分けされた印刷物を出力することができるようにした画像処理装置、プログラムおよび画像処理システムを提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、画像処理装置であって、印刷物の印刷部数を設定する印刷部数設定手段と、印刷物を配布する際の列数を設定する列数設定手段と、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出し、印刷出力を行う際の仕分けデータを生成する仕分けデータ生成手段と、画像データに基づいて画像形成を行うことにより印刷物を出力する画像形成手段と、前記仕分けデータに基づいて、前記画像形成手段により出力される印刷物の仕分け処理を実行する仕分け制御手段と、を備えることを特徴とする構成である。
また請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記仕分けデータ生成手段は、前記仕分けデータをCSV形式のデータとして生成することを特徴とする構成である。
また請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記仕分け制御手段は、前記画像形成手段により出力される印刷部数をカウントし、該カウント値が前記仕分けデータに定められた各列に対応する配布部数となる度に印刷物を出力する際の仕分け処理を実行することを特徴とする構成である。
また請求項4にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置において、ユーザによる入力操作に基づいて各種情報を入力する操作入力手段をさらに備え、前記印刷部数設定手段は、前記操作入力手段より入力される情報に基づいて印刷部数を設定し、前記列数設定手段は、前記操作入力手段より入力される情報に基づいて列数を設定することを特徴とする構成である。
また請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の画像処理装置において、前記操作入力手段より入力される情報に基づいて各列に配布する配布規模を列毎に設定する配布規模設定手段と、前記操作入力手段より入力される情報に基づいて、各列に設定される配布規模の規模差を設定する規模差設定手段と、をさらに備え、前記仕分けデータ生成手段は、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数と、前記配布規模設定手段により設定される各列の配布規模と、前記規模差設定手段により設定される配布規模の規模差とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出することを特徴とする構成である。
また請求項6にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置において、画像データを入力する画像入力手段と、前記画像入力手段により入力される画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、をさらに備え、前記画像処理手段は、前記画像入力手段が座席表の記録された画像データを入力した場合、該画像データに基づいて座席表の列数を判別すると共に、各列の座席数を判別するように構成され、前記列数設定手段は、前記画像処理手段による判別結果に基づいて列数を設定し、前記印刷部数設定手段は、前記画像処理手段による判別結果に基づいて印刷部数を設定することを特徴とする構成である。
また請求項7にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置において、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取手段と、前記画像読取手段が座席表の記載された原稿を読み取った場合に生成される画像データに基づいて座席表の列数と各列の座席数を判別すると共に、座席表に含まれる各座席の氏名を判別する処理を行う第1の画像処理手段と、前記画像読取手段が出欠表の記載された原稿を読み取った場合に生成される画像データに基づいて出席者の氏名を判別する処理を行う第2の画像処理手段と、をさらに備え、前記列数設定手段は、前記第1の画像処理手段による判別結果に基づいて列数を設定し、前記印刷部数設定手段は、前記第1および第2の画像処理手段による判別結果に基づいて出席者のみに配布するための印刷部数を設定し、前記仕分けデータ生成手段は、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出する際、前記第1および第2の画像処理手段による判別結果に基づいて各列の出席者のみに配布すべき配布部数を算出することを特徴とする構成である。
また請求項8にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置において、複数の座席が配置された座席空間を撮影した画像データを入力する画像入力手段と、前記画像入力手段より入力される画像データに対して画像処理を行うことにより座席空間における座席配置を判別し、該座席配置の列数と各列の座席数とを特定する画像処理手段と、をさらに備え、前記列数設定手段は、前記画像処理手段により特定された結果に基づいて列数を設定し、前記印刷部数設定手段は、前記画像処理手段により特定された結果に基づいて印刷部数を設定することを特徴とする構成である。
また請求項9にかかる発明は、請求項8に記載の画像処理装置において、前記画像処理手段は、さらに人画像検出処理を行うことによって各座席に対する着席者の有無を特定するように構成され、前記仕分けデータ生成手段は、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出する際、前記画像処理手段により特定される各座席に対する着席者のみに配布すべき配布部数を算出することを特徴とする構成である。
また請求項10にかかる発明は、請求項8又は9に記載の画像処理装置において、前記画像入力手段は、デジタルカメラと接続され、該デジタルカメラに保存されている画像データを入力することを特徴とする構成である。
また請求項11にかかる発明は、請求項8又は9に記載の画像処理装置において、前記画像入力手段は、ネットワークを介してTV会議システムにより会議室が撮影された画像データを入力することを特徴とする構成である。
また請求項12にかかる発明は、ネットワークを介して画像処理装置とデータ通信可能な情報処理装置において実行可能なプログラムであって、前記情報処理装置を、印刷物の印刷部数を設定する印刷部数設定手段、印刷物を配布する際の列数を設定する列数設定手段、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出し、印刷出力を行う際の仕分けデータを生成する仕分けデータ生成手段、および、印刷対象となる画像データに対して前記仕分けデータを付加して前記画像処理装置に送信する印刷ジョブ送信手段、として機能させることを特徴とする構成である。
また請求項13にかかる発明は、請求項12に記載のプログラムであって、前記仕分けデータ生成手段は、前記仕分けデータをCSV形式のデータとして生成することを特徴とする構成である。
また請求項14にかかる発明は、請求項12又は13に記載のプログラムであって、前記印刷部数設定手段は、所定の操作入力手段より入力される情報に基づいて印刷部数を設定し、前記列数設定手段は、前記所定の操作入力手段より入力される情報に基づいて列数を設定することを特徴とする構成である。
また請求項15にかかる発明は、請求項14に記載のプログラムであって、前記情報処理装置を、さらに、前記操作入力手段より入力される情報に基づいて各列に配布する配布規模を列毎に設定する配布規模設定手段、および、前記操作入力手段より入力される情報に基づいて、各列に設定される配布規模の規模差を設定する規模差設定手段、として機能させ、前記仕分けデータ生成手段は、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数と、前記配布規模設定手段により設定される各列の配布規模と、前記規模差設定手段により設定される配布規模の規模差とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出することを特徴とする構成である。
また請求項16にかかる発明は、情報処理装置と画像処理装置とがネットワークを介してデータ通信可能な画像処理システムであって、前記情報処理装置は、印刷物の印刷部数を設定する印刷部数設定手段と、印刷物を配布する際の列数を設定する列数設定手段と、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出し、印刷出力を行う際の仕分けデータを生成する仕分けデータ生成手段と、印刷対象となる画像データに対して前記仕分けデータを付加して前記画像処理装置に送信する印刷ジョブ送信手段と、を備え、前記画像処理装置は、前記情報処理装置より入力する画像データに基づいて画像形成を行うことにより印刷物を出力する画像形成手段と、前記仕分けデータに基づいて、前記画像形成手段により出力される印刷物の仕分け処理を実行する仕分け制御手段と、を備えることを特徴とする構成である。
本発明によれば、複数の配布先に配布するために複数部数の印刷物を仕分けして出力する際のユーザの操作負担を軽減することができるようになる。
第1の実施の形態における画像処理システムの一構成例を示す図である。 画像処理装置の外観構成の一例を示す図である。 画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態において操作パネルの表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態において画像処理装置のCPUによって実現される各種機能の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態において画像処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 仕分けデータ生成処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 仕分けジョブ実行処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態において情報処理装置の表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態において情報処理装置の表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態において情報処理装置の表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態において情報処理装置のCPUによって実現される各種機能の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態において情報処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 画像処理装置がプリントジョブを受信した場合に行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態において操作パネルの表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態において操作パネルの表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態において画像処理装置のCPUによって実現される各種機能の一例を示すブロック図である。 第2の実施の形態において画像処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 仕分けデータ補正処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 仕分けデータ補正処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 仕分けデータ補正処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態において仕分けジョブを伴うコピージョブを行う際に、画像処理装置に対してユーザが行う操作の概念を示す図である。 第3の実施の形態において操作パネルの表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第3の実施の形態において画像処理装置のCPUによって実現される各種機能の一例を示すブロック図である。 第3の実施の形態において画像処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態における画像処理システムの一構成例を示す図である。 第4の実施の形態において情報処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態において画像処理装置がプリントジョブを受信した場合に行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 第5の実施の形態において仕分けジョブを伴うコピージョブを行う際に、画像処理装置に対してユーザが行う操作の概念を示す図である。 第5の実施の形態において操作パネルの表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第5の実施の形態において画像処理装置のCPUによって実現される各種機能の一例を示すブロック図である。 第5の実施の形態において画像処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 第6の実施の形態において仕分けジョブを伴うコピージョブを行う際に、画像処理装置に対してユーザが行う操作の概念を示す図である。 第6の実施の形態において操作パネルの表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第6の実施の形態において画像処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 第7の実施の形態において仕分けジョブを伴うコピージョブを行う際に、画像処理装置に対してユーザが行う操作の概念を示す図である。 第7の実施の形態において操作パネルの表示部に表示される表示画面の一例を示す図である。 第7の実施の形態において画像処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 第8の実施の形態における画像処理システムの一構成例を示す図である。 第8の実施の形態において情報処理装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 第8の実施の形態で画像処理装置がプリントジョブを受信した場合に行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 第9の実施の形態における画像処理システムの一構成例を示す図である。 第9の実施の形態で画像処理装置がプリントジョブを受信した場合に行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態における画像処理システム1の一構成例を示す図である。この画像処理システム1は、画像処理装置2と、情報処理装置3とが有線又は無線のLANやWANなどのネットワーク4を介して相互にデータ通信可能に接続された構成である。画像処理装置2は、複合機やMFPなどと呼ばれる装置であり、コピー機能、プリンタ機能、FAX機能などを備えている。情報処理装置3は、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)によって構成される装置である。
図2は、画像処理装置2の外観構成の一例を示す図である。画像処理装置2は、その上部にスキャナ部11を備え、下部にプリンタ部14を備えている。また画像処理装置2は、その正面にユーザが操作する際のユーザインタフェースとなる操作パネル17を備えている。
スキャナ部11は、原稿搬送部12と画像読取部13とを備えている。原稿搬送部12は、その上面にセットされる原稿を画像読取部13に対して連続的に自動搬送する。画像読取部13は、原稿搬送部12によって搬送される原稿が所定位置を通過する際に、その原稿の一面に付加されている画像を読み取って画像データを生成する。このようなスキャナ部11は、例えば画像処理装置2において原稿のコピージョブが行われる場合に動作し、コピー対象である複数ページから成る原稿を1ページずつ連続的に自動読み取りし、各ページの画像データを順次生成する。
プリンタ部14は、画像形成部15と給紙部16とを備えている。給紙部16は、画像形成部15に対して1枚ずつ印刷用紙を供給する。画像形成部15は、給紙部16から供給される印刷用紙に対し、画像データに基づく画像形成を行うことにより印刷物を出力する。画像形成部15の上部には、画像形成が行われた印刷用紙を排出するためにスリット状に形成された排紙部14aが設けられている。このようなプリンタ部14は、例えば画像処理装置2において原稿のコピージョブが行われる場合、プリントジョブが行われる場合、又は、FAXに関するジョブが行われる場合に機能し、スキャナ部11によって生成される画像データ又はネットワーク4を介して情報処理装置3から入力する画像データなどに基づいて画像形成を行い、印刷物を出力する。
操作パネル17は、ユーザに対して各種情報を表示する表示部18と、ユーザが各種操作を行う操作部19とを備えている。操作部19には、表示部18の画面表面に配置されたタッチパネルキー19aと、表示部18の周囲に配置された押しボタンキー19bとが含まれる。さらに押しボタンキー19bには、コピージョブの実行開始などを指示するためのスタートキーや、数値などを入力するためのテンキーなどが含まれる。ユーザは、表示部18に表示される表示画面を参照しながら、操作部19に対する入力操作を行うことにより、画像処理装置2に対してコピージョブなどの所望のジョブを実行させることができる。
図3は、画像処理装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、画像処理装置2は、上述したスキャナ部11、プリンタ部14および操作パネル17の他、制御部20と、FAX送受信部24と、ネットワークインタフェース25と、記憶装置26と、外部インタフェース27とを備えており、これらがデータバス28を介して相互にデータの入出力が可能な構成となっている。
ここでプリンタ部14には、上述した画像形成部15と給紙部16の他、排紙機構部23を備えている。排紙機構部23は、画像処理装置2において印刷物を出力する際に機能するものであり、画像形成部15によって画像形成の行われた印刷用紙を排紙部14aから排出させるための機構部である。この排紙機構部23は、印刷用紙を排出する際、その排出位置を排紙部14aの長手方向に沿ってシフトさせることができるようになっている。
そして本実施形態では、コピージョブ又はプリントジョブを行う際に、複数部数の印刷物を出力する毎に仕分けを行う仕分けジョブが指定されていれば、排紙機構部23が仕分けを行うタイミングでシフト処理を行う。具体的には、印刷物を排出する位置を、第1の排出位置と第2の排出位置との間で切替える動作(シフト動作)を行う。これにより、複数部数の印刷物が交互にシフトされた位置に排出され、画像形成部15の上部に仕分けされた状態で積載されていく。ただし、仕分け処理の態様は、必ずしもこのような態様に限られず、例えば給紙部16が同一サイズの印刷用紙であって、縦方向の印刷用紙と横方向の印刷用紙との双方を給紙可能な場合、仕分けを行うタイミングで、給紙部16が画像形成部15に供給する印刷用紙を縦方向と横方向とで交互に切り替えることで仕分け処理を行うようにしても良い。
制御部20は、CPU21とメモリ22とを備えており、上記各部を制御する処理部である。CPU21は、記憶装置26に記憶されているプログラム26aを読み出して実行することにより、後述する各種の処理部として機能する。メモリ22は、CPU21がプログラム26aを実行する際に必要となる一時的なデータや情報などを記憶するためのものである。
ネットワークインタフェース25は、ネットワーク4に接続するためのものであり、例えば情報処理装置3とデータ通信を行うためのものである。またFAX送受信部24は、電話網などを介してFAXデータの送受信を行うためのものである。また外部インタフェース27は、例えばUSBインタフェースなどで構成され、画像処理装置2に対してデジタルカメラなどの外部機器を接続するためのものである。
記憶装置26は、ハードディスク装置などで構成される不揮発性記憶手段である。この記憶装置26には、CPU21によって実行されるプログラム26aが予めインストールされている。このプログラム26aには、画像処理装置2において仕分け処理を行うための仕分け処理プログラム26bが含まれている。CPU21は、このようなプログラム26aを記憶装置26から読み出して実行することにより、スキャナ部11、プリンタ部14、操作パネル17などの各部を制御する。特に仕分け処理を行うことが指定された仕分けジョブを実行する場合、CPU21は、排紙機構部23のシフト動作を制御することにより、複数部数の印刷物を仕分けした状態で出力する。
上記のように構成された画像処理装置2においてコピージョブを実行する際の仕分け処理について説明する。図4は、操作パネル17の表示部18に表示される表示画面の一例を示す図である。このような表示画面における表示内容は、CPU21によって制御される。図4(a)および(b)は、コピーに関するジョブの設定操作を行うための表示画面である。
まず図4(a)に示すように、この表示画面の上部には、印刷部数の設定値を表示する印刷部数表示欄18aが表示される。ユーザは押しボタンキー19bに含まれるテンキーを操作することにより所望の印刷部数を入力すると、この印刷部数表示欄18aにはその入力された印刷部数が表示される。図例では、ユーザが印刷部数として30部を指定した場合を示している。尚、ユーザが印刷部数の入力操作を行わない場合、印刷部数表示欄18aには、そのデフォルト値である「1」が表示される。
またユーザが30部の印刷物を出力する際に仕分け処理を指定する場合、仕上げタブ31を選択して仕分け処理を行うことを設定するボタン32を操作する。これに対し、仕分け処理を指定しない場合、仕分け処理を行わないことを設定するボタン33を操作する。図例では、仕分け処理を行うことを設定するボタン32が操作された状態を示している。仕分け処理を行うためのボタン32が操作されると、そのボタン32の下方に、列数の入力を促す表示欄34が表示される。列数とは、複数部数の印刷物を配布する際の配布先の数であり、例えば複数の座席が行列状に配置された座席配置における列の数である。
列数の入力を促す表示欄34には、列数を入力するための列数入力欄34aが表示されている。ユーザは押しボタンキー19bに含まれるテンキーを操作することにより複数の配布先となる座席配置の列の数を入力すると、この列数入力欄34aにはその入力された列数が表示される。図4(a)の場合は、列数として「5」が入力された場合を示している。
上記のようにしてユーザが印刷部数と列数とを入力すると、CPU21は、それら入力された情報に基づいて演算処理を行うことにより、各列に配布すべき配布部数を決定し、印刷出力を行う際の仕分けデータを生成する。そして表示画面には、その演算結果に基づく表示が行われる。つまり、表示画面の右側には配布部数表示欄35が表示され、この配布部数表示欄35に、CPU21により決定される各列への配布部数が座席配置に対応した状態で表示される。ここで配布部数表示欄35に表示される座席配置は、CPU21が印刷部数と列数とに基づく演算処理を行うことによって導出される座席配置である。そのため、配布部数表示欄35に表示される座席配置は、実際の座席が配置された座席空間における座席配置とは異なることがある。また、表示画面の左下部には仕分け結果表示欄36が表示される。この仕分け結果表示欄36には、CPU21によって生成される仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示するための仕分け表示欄36aが表示される。この表示欄36aには、複数部数の印刷物が出力される際に仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け部数が表示される。尚、仕分け部数は、各列に配布する配布部数と同じ部数となる。
仕分けデータは、例えばCSV(Comma Separated Values)形式のデータであり、各列に配布する部数毎にコンマで区切ったデータとなっている。このようなCSV形式のデータは汎用性の高いデータである。そのため、CPU21は、表示欄36aに対してCSV形式の仕分けデータをそのまま表示することにより、仕分け部数、すなわち各列に配布する配布部数を表示することができる。
図4(a)の例では、ユーザが印刷部数として30部を設定し、列数として5列を設定している。CPU21がこれら設定値に基づいて演算処理を行うことにより、各列に配布する配布部数を決定すると、各列に対して6部ずつの部数となる。そのため、図4(a)の表示画面において、配布部数表示欄35には5×6の座席配置が表示され、各列への配布部数が6部ずつであることを容易に把握することが可能となる。また図4(a)の表示画面において、仕分け結果表示欄36には、30部の印刷物が6部ずつで仕分けされた状態となることが表示され、30部の印刷物が出力される際に仕分け処理が行われるにより6部ずつ仕分けされた状態で印刷物が出力されることを容易に把握することが可能となる。
また図4(b)の例では、ユーザが印刷部数として30部を設定し、列数として4列を設定している。CPU21がこれら設定値に基づいて演算処理を行うことにより、各列に配布する配布部数を決定すると、4列のうちの2列に対して8部ずつの部数となり、残り2列に対して7部ずつの部数となる。そのため、図4(b)の表示画面において、配布部数表示欄35には各列の配布部数に対応した座席配置が表示され、各列への配布部数が8部又は7部となることを容易に把握することが可能となる。また図4(b)の表示画面において、仕分け結果表示欄36には、30部の印刷物が8部、8部、7部、7部で仕分けされた状態となることが表示され、30部の印刷物の仕分け状態を容易に把握することが可能となる。
このような表示画面により、ユーザが複数部数の印刷物の仕分け状態を確認し、表示画面の最下部に表示されているOKボタン37を操作すると、仕分けデータが確定し、コピージョブが仕分け処理を伴う仕分けジョブとして登録される。その後、さらにユーザがスタートキーを操作すると、それに伴ってスキャナ部11が配布用原稿の読み取り動作を開始し、プリンタ部14が印刷用紙に対して画像形成を行う動作を開始する。そしてプリンタ部14は、指定された印刷部数の出力が完了するまで画像形成のための動作を繰り返す。CPU21は、プリンタ部14が出力される印刷部数をカウントし、印刷部数が仕分けデータに規定された印刷部数となる都度、排紙機構部23を駆動して印刷物の排出位置をシフトさせることにより、仕分けデータに基づいた仕分け処理が行われる。
尚、表示部18に図4(a)又は(b)の表示画面が表示されている状態で、ユーザが印刷部数を変更する操作又は列数を変更する操作を行った場合には、その変更操作が行われる都度、CPU21が再度その変更された印刷部数又は列数に基づいて演算処理を実行し、配布部数表示欄35および仕分け結果表示欄36における表示状態を更新する。
図5は、CPU21がプログラム26aを実行することによって実現される各種機能を示すブロック図である。図5に示すようにCPU21は、印刷部数設定部41、列数設定部42、仕分けデータ生成部43、表示制御部44およびジョブ実行制御部45として機能する。またジョブ実行制御部45は、さらに画像読取制御部46、画像形成制御部47および仕分け制御部48として機能する。
印刷部数設定部41は、仕分けデータを算出するための印刷部数を設定する処理部である。本実施形態における印刷部数設定部41は、上述したように、操作パネル17を介してユーザにより入力される情報に基づいて印刷部数を設定する。例えば、上述したように、ユーザが操作パネル17に対して印刷部数として30部を指定する入力を行った場合、印刷部数設定部41は、それを検知して印刷部数として30部を設定する。
列数設定部42は、仕分けデータを算出するための列数を設定する処理部である。本実施形態における列数設定部42は、上述したように、操作パネル17を介してユーザにより入力される情報に基づいて列数を設定する。例えば、図4(a)に示したように、ユーザが操作パネル17に対して列数として5列を指定する入力を行った場合、列数設定部42は、それを検知して列数として5列を設定する。また図4(b)に示したように、ユーザが操作パネル17に対して列数として4列を指定する入力を行った場合、列数設定部42は、それを検知して列数として4列を設定する。
仕分けデータ生成部43は、印刷部数設定部41が設定する印刷部数と、列数設定部42が設定する列数とに基づいて演算処理を行うことにより仕分けデータを生成する。仕分けデータ生成部43が生成する仕分けデータ49は、メモリ22に出力される。そして図5に示すようにメモリ22がその仕分けデータ49を記憶する。
表示制御部44は、操作パネル17の表示部18に表示するための表示画面の内容を制御する処理部である。この表示制御部44は、仕分けデータ生成部43によって生成された仕分けデータ49がメモリ22に記憶されると、その仕分けデータ49を読み出し、表示画面における配布部数表示欄35に対して各列への配布部数を座席配置に対応した表示態様で表示すると共に、その仕分けデータ49に基づいて仕分け結果表示欄36における複数部数の印刷物の仕分け状態を表示する。
ジョブ実行制御部45は、操作パネル17を介してユーザにより指定されたジョブの実行を制御する処理部である。また、このジョブ実行制御部45は、例えばネットワーク4を介して情報処理装置3よりプリントジョブを受信した場合、その受信したプリントジョブの実行を制御する。
画像読取制御部46は、例えばコピージョブを実行する際に、スキャナ部11を制御する。すなわち、原稿搬送部12と画像読取部13とを互いに同期させて動作させることにより、原稿搬送部12にセットされた原稿を1枚ずつ画像読取部13による読取位置に搬送させると共に、搬送される原稿が読取位置を通過する際に画像読取部13を駆動して原稿に付加された画像の読み取り動作を行わせ、原稿から読み取った画像データを取得するように構成される。
画像形成制御部47は、例えばコピージョブ又はプリントジョブを実行する際に、プリンタ部14を制御する。すなわち、給紙部16と画像形成部15とを互いに同期させて動作させることにより、給紙部16にストックされている印刷用紙を1枚ずつ画像形成部15に搬送させると共に、画像読取部13において印刷用紙に転写するためのトナー像を形成させる。そして印刷用紙が画像形成部15の所定の転写位置を通過する際にトナー像を印刷用紙に転写させることにより印刷物を生成する。
仕分け制御部48は、例えばコピージョブ又はプリントジョブが仕分け処理の指定された仕分けジョブである場合に機能する制御部であり、排紙機構部23のシフト動作を制御することにより仕分け処理を行う制御部である。仕分け制御部48は、メモリ22に記憶されている仕分けデータを読み出し、その仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を実行する。具体的には、画像形成部15によって出力される印刷部数をカウントし、そのカウント値が仕分けデータ49に規定された各列に配布する配布部数となる度に、排紙機構部23を駆動して画像形成部15から排出される印刷物の排出位置をシフトさせることにより、仕分けデータ49に規定された部数毎に仕分け処理を行う。
次に画像処理装置2において実行するコピージョブが仕分け処理の指定された仕分けジョブである場合の動作について説明する。図6乃至図8は、画像処理装置2のCPU21によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず図6に示すように、CPU21は、操作パネル17の表示部18に初期画面を表示する(ステップS11)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザはコピー機能を選択し、コピージョブに関する各種の設定操作を行う。そしてCPU21は、コピー出力としてユーザにより指定される印刷部数の入力操作を受け付ける(ステップS12)。そしてユーザにより操作パネル17に対して入力される印刷部数を、仕分けデータを算出するための基本情報のひとつとして設定する。
そしてCPU21は、ユーザが仕分け処理を行うことを指定したか否かを判断する(ステップS13)。ここで、ユーザが仕分け処理を指定しなかった場合(ステップS13でNO)、その他の処理を行って処理を終了する。尚、その他の処理には、仕分けジョブを伴わないコピージョブの実行が含まれる。
一方、ユーザが仕分け処理を指定した場合(ステップS13でYES)、CPU21は、ユーザにより指定される列数の入力操作を受け付ける(ステップS15)。そしてユーザにより操作パネル17に対して入力される列数を、仕分けデータを算出するための基本情報のひとつとして設定する。列数の入力操作が行われると、次にCPU21は、仕分けデータ生成処理を実行する(ステップS16)。
図7は、仕分けデータ生成処理(ステップS16)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。仕分けデータ生成処理を開始すると、CPU21は、列番号に対応する変数iを1に初期化する(ステップS31)。次にCPU21は、仕分けデータ算出用の基本情報として設定されている印刷部数と列数とを読み出し、印刷部数を列数で除算する(ステップS32)。その除算結果は、除算値Aとしてメモリ22に格納される。次にCPU21は、メモリ22から除算値Aを読み出し、その除算値Aの整数部分を抽出する(ステップS33)。その抽出結果は、整数値Bとしてメモリ22に格納される。
次にCPU21は、メモリ22から整数値Bを読み出し、その整数値Bを列数分並べた仕分けデータ49を生成する(ステップS34)。例えば、印刷部数が30部であり、列数が5列の場合、ここで生成される仕分けデータ49は、"6部,6部,6部,6部,6部"となる。また、印刷部数が30部であり、列数が4列の場合、ここで生成される仕分けデータ49は、"7部,7部,7部,7部"となる。ここで生成される仕分けデータ49は、メモリ22に格納される。
次にCPU21は、再びメモリ22から整数値Bを読み出し、整数値Bと列数とを乗算する(ステップS35)。その乗算結果は、乗算値Cとしてメモリ22に格納される。次にCPU21は、メモリ22から乗算値Cを読み出し、印刷部数から乗算値Cを減算する(ステップS36)。その抽出結果は、減算値Dとしてメモリ22に格納される。この減算値Dは、ステップS34で生成された仕分けデータ49に含まれていない印刷部数の残りの数を示している。
そしてCPU21は、減算値Dが0であるか否かを判断する(ステップS37)。減算値Dが0でない場合(ステップS37でNO)、仕分けデータ49に含まれる各列への配布部数の総数と、印刷部数とが一致しないこととなり、各列への配布部数の総数よりも印刷部数の方が多い状態となる。そのためこの場合、CPU21は、仕分けデータ49の左からi番目のデータに対して1を加算する(ステップS38)。その後、減算値Dから1を減算し(ステップS39)、変数iを1だけインクリメントする(ステップS40)。そして再びステップS37に戻り、減算値Dが0になったか否かを判断する(ステップS37)。ステップS38〜S40の処理を減算値Dが0まで繰り返すことにより、最終的に仕分けデータ49に含まれる各列への配布部数の総数と、印刷部数とが一致する。
減算値Dが0であると判断した場合(ステップS37でYES)、CPU21は、その状態での仕分けデータ49を、仕分け処理を行う際に参照するデータとして決定する(ステップS41)。
図6のフローチャートに戻り、次にCPU21は、生成された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示する(ステップS17)。ここでは、表示画面における配布部数表示欄35に対して各列への配布部数を座席配置に対応した表示態様で表示すると共に、仕分けデータ49に基づいて仕分け結果表示欄36における複数部数の印刷物の仕分け状態を表示する。これにより、ユーザは複数部数の印刷物の仕分け状態を確認することができる。そして仕分け状態が所望の状態となっていれば、スタートキーを操作する。
そしてCPU21はユーザによる操作入力を受け付ける(ステップS18)。そしてユーザによりスタートキーが操作されたか否かを判断し(ステップS19)、スタートキーが操作された場合には、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS20)。これに対し、ユーザが列数などを修正する操作を行った場合は、再びステップS16に戻り、修正された列数などに基づいて仕分けデータ生成処理を再び実行する。
図8は、仕分けジョブ実行処理(ステップS20)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。仕分けジョブ実行処理を開始すると、CPU21は、メモリ22から仕分けデータ49を読み出す(ステップS51)。そして部数カウント値Nを0に初期化する(ステップS52)。その後、CPU21は、ユーザによって指定されたジョブ(例えば、仕分けジョブを伴うコピージョブ)の実行を開始する(ステップS53)。これにより、スキャナ部11は原稿の読み取り動作を開始し、プリンタ部14はスキャナ部11によって生成される原稿から読み取った画像データに基づいて画像形成を行い、指定された印刷部数分の印刷物の出力を開始する。
そしてCPU21は、プリンタ部14において1部の印刷物の出力が完了したか否かを判断する(ステップS54)。そして1部の印刷物の出力が完了すると、部数カウント値Nの値を1インクリメントし(ステップS55)、その部数カウント値Nが仕分けデータ49に規定されている配布部数になったか否かを判断する(ステップS56)。そして部数カウント値Nが配布部数となっていれば(ステップS56でYES)、CPU21は排紙機構部23を駆動することにより仕分け処理を実行する(ステップS57)。これに対し、1部の印刷物の出力が完了していない場合(ステップS54でNO)、ステップS55〜S57の処理はスキップする。また部数カウント値Nが配布部数に満たない場合(ステップS56でNO)、ステップS57の処理はスキップする。
その後、CPU21は、ジョブの実行が終了したか否かを判断し(ステップS58)、ジョブの実行が終了するまで上述したステップS54〜S57の処理を繰り返し実行する。その結果、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。そしてジョブの実行が終了すれば(ステップS58でYES)、CPU21によって行われる処理手順は全て終了する。
以上のように、本実施形態では、複数の配布先に配布するための複数部数から成る印刷物を仕分けされた状態で取得したい場合、ユーザは操作パネル17に対して印刷部数と配布先の数である列数とを入力する操作を行えば、画像処理装置2がその入力された印刷部数と列数とに基づいて仕分けデータ49を自動生成し、印刷物を出力する際にその仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を実行するように構成されている。
そのため、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが画像処理装置2に対して予め入力する情報は、印刷部数と列数との2つであるので、仕分け処理を行う場合の操作性を向上させることができる。
またユーザは、画像処理装置2によって出力された複数部数の印刷物を実際に複数の配布先(例えば座席配置における各列の先頭)に配布する際には、複数部数の印刷物がそれら配布先ごとに配布すべき配布部数で仕分けられた状態となっているため、その仕分けられた配布部数ごとに配布していけば良い。それ故、配布時にユーザが配布先の人数を数えたりする必要はなく、ユーザの作業負担が軽減される。
したがって、本実施形態の画像処理装置2によれば、複数部数の印刷物を仕分けして出力する際のユーザの操作負担を軽減することができ、複数の配布先ごとに仕分けされた印刷物を出力することが可能である。
また本実施形態の画像処理装置2は、情報処理装置3からプリントジョブを入力した場合、その入力したプリントジョブに含まれる画像データに基づいて画像形成を行って印刷物を出力する際にも、そのプリントジョブにおいて仕分けジョブが指定されていれば、上記と同様の仕分け処理を実行するように構成される。この場合、情報処理装置3は、画像処理装置2に対してプリントジョブを送信する際、そのプリントジョブに仕分けデータ49を付加して送信する。以下、このような情報処理装置3について詳しく説明する。
図9は、情報処理装置3のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置3は、CPU50と、メモリ51と、ネットワークインタフェース52と、表示部53と、キーボード54と、マウス55と、記憶装置56とを備えており、これらがデータバス57を介して相互にデータの入出力を行うことができる構成である。
CPU50は、プログラムを実行することにより各種の演算処理を行うと共に、各部の動作を制御する処理部である。メモリ51は、CPU50が演算処理を行う際に一時的な情報やデータなどを記憶するためのものである。ネットワークインタフェース52は、ネットワーク4に接続するためのものである。プリントジョブはこのネットワークインタフェース52からネットワーク4を介して画像処理装置2に送信される。表示部53は、液晶ディスプレイなどで構成され、情報処理装置3のユーザに対して各種情報を表示する。キーボード54およびマウス55はユーザが情報処理装置3に対して操作入力を行うための操作入力手段である。また記憶装置56は、ハードディスク装置などで構成される不揮発性記憶手段である。この記憶装置56には、印刷対象となる画像データ58が記憶されると共に、画像処理装置2に対してプリントジョブを送信するためのプリンタドライバであるプログラム59が記憶されている。このプログラム59には、画像処理装置2において仕分け処理を行わせるための仕分け処理プログラム59aが含まれている。また記憶装置56には、この他にも種々のデータやプログラムなどが記憶されている。
上記のように構成された情報処理装置3においてプリントジョブを送信する際に仕分けジョブを指定するための処理について説明する。CPU40は、印刷対象となる画像データ58が指定された状態でユーザによる印刷指示が与えられると、プリンタドライバであるプログラム59を読み出して実行する。
図10は、CPU50がプログラム59を実行することにより表示部53に表示される表示画面の一例を示す図である。このような表示画面における表示内容は、CPU50によって制御される。図10は、プリントジョブに関する各種の設定操作を行うための表示画面であり、プログラム59の実行に伴って表示される初期画面である。
図10に示す初期画面において、例えばユーザがマウス55を操作することによりマウスポインタMPを画面内で移動させて、基本設定を行うための基本設定タブ61をクリックすると、画面左側には印刷対象として指定された画像データ58に基づく印刷プレビューを表示するためのプレビュー領域62が表示される。また画面右側には、印刷部数を設定するための部数入力欄63と、仕分け処理を指定するための仕分け処理指定欄64と、仕分け処理を指定した場合に選択可能となる仕分け処理の詳細設定ボタン65とが表示される。
図10に示すように、例えばユーザが部数入力欄63に30部と入力して仕分け処理指定欄64において仕分け処理の指定を行い、さらにマウスポインタMPで詳細設定ボタン65をクリックすると、表示部53の表示画面は図11(a)に示す表示画面に遷移する。図11(a)は、ユーザに対して列数の入力を促す表示画面となっている。この表示画面には、列数を入力するための列数入力欄68と、OKボタン69と、キャンセルボタン70とが表示されている。ユーザはキーボード54を操作することにより複数の配布先となる座席配置の列の数を入力すると、この列数入力欄68にはその入力された列数が表示される。図11(a)の場合は、列数として「4」が入力された場合を示している。
上記のようにしてユーザが印刷部数と列数とを入力すると、CPU50は、それら入力された情報に基づいて演算処理を行うことにより、各列に配布すべき配布部数を決定し、印刷出力を行う際の仕分けデータ49を生成する。そして表示部53の表示画面、図11(a)から図11(b)に示す表示画面に遷移する。図11(b)の表示画面では、CPU50による演算結果に基づく表示が行われる。つまり、表示画面の下部に配布部数表示欄71が表示され、この配布部数表示欄71には、CPU50により決定される各列への配布部数が座席配置に対応した状態で表示される。ここで配布部数表示欄71に表示される座席配置は、CPU21が印刷部数と列数とに基づく演算処理を行うことによって導出される座席配置である。そのため、配布部数表示欄71に表示される座席配置は、実際の座席が配置された座席空間における座席配置とは異なることがある。そしてユーザが配布部数表示欄71の表示内容を確認して仕分け処理を指定する場合、OKボタン69をクリックする。一方、仕分け処理を指定しない場合はキャンセルボタン70をクリックする。
図11(b)の表示画面でユーザがOKボタン69をクリックすると、表示部53の表示画面は、図12に示す表示画面に遷移する。図12に示す表示画面は、図10の表示画面が更新されたものであり、詳細設定ボタン65の下方に、仕分け結果表示欄72が表示される。この仕分け結果表示欄72には、CPU50によって生成される仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示するための仕分け表示欄73が表示される。この表示欄73には、複数部数の印刷物が出力される際に仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け部数(つまり、各列に配布する配布部数)が表示される。
このような表示画面により、ユーザが複数部数の印刷物の仕分け状態を確認し、表示画面の最下部に表示されているOKボタン66をクリック操作すると、仕分けデータ49が確定され、仕分け処理を伴う仕分けジョブとして設定されたプリントジョブ(印刷ジョブ)が画像処理装置2に送信される。このとき、印刷対象となる画像データ58と共に、仕分けデータ49が画像処理装置2に送信される。一方、ユーザがキャンセルボタン67をクリックした場合には、プリントジョブの送信はキャンセルされる。
図13は、CPU50がプログラム59を実行することによって実現される各種機能を示すブロック図である。図13に示すようにCPU50は、印刷部数設定部81、列数設定部82、仕分けデータ生成部83、表示制御部84および印刷ジョブ送信部85として機能する。
印刷部数設定部81は、上述した画像処理装置2における印刷部数設定部41と同様であり、仕分けデータを算出するための印刷部数を設定する処理部である。本実施形態における印刷部数設定部81は、上述したように、キーボード54やマウス55を介してユーザにより入力される情報に基づいて印刷部数を設定する。
列数設定部82は、上述した画像処理装置2における印刷部数設定部42と同様であり、仕分けデータを算出するための列数を設定する処理部である。本実施形態における列数設定部82は、上述したように、キーボード54やマウス55を介してユーザにより入力される情報に基づいて列数を設定する。
仕分けデータ生成部83は、上述した画像処理装置2における仕分けデータ生成部43と同様であり、印刷部数設定部41が設定する印刷部数と、列数設定部42が設定する列数とに基づいて演算処理を行うことにより仕分けデータ49を生成する。この仕分けデータ生成部83が生成する仕分けデータ49は、一時的にメモリ51に記憶され、プリントジョブを送信する際に画像処理装置2に送信される。
表示制御部84は、表示部53に表示するための表示画面の内容を制御する処理部である。この表示制御部84は、仕分けデータ生成部83によって生成された仕分けデータ49が生成されると、その仕分けデータ49に基づいて複数部数の印刷物の仕分け状態を表示する。
印刷ジョブ送信部85は、プリントジョブを画像処理装置2に送信する処理部である。この印刷ジョブ送信部85は、記憶装置56から指定された画像データを読み出すと共に、メモリ51から仕分けデータ49を読み出し、これらを画像処理装置2に送信することにより、仕分けジョブとして設定されたプリントジョブを画像処理装置2に送信する。
図14は、情報処理装置3のCPU50によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、CPU50がプリンタドライバであるプログラム59を実行することにより開始される。この処理を開始すると、CPU50は、表示部53に初期画面を表示する(ステップS61)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザはプリントジョブに関する各種の設定操作を行う。そしてCPU50は、ユーザにより指定される印刷部数の入力操作を受け付ける(ステップS62)。そしてユーザにより入力される印刷部数を、仕分けデータを算出するための基本情報のひとつとして設定する。次にCPU50は、ユーザにより指定される列数の入力操作を受け付ける(ステップS63)。そしてユーザにより入力される列数を、仕分けデータを算出するための基本情報のひとつとして設定する。列数の入力操作が行われると、CPU50は、仕分けデータ生成処理を実行する(ステップS64)。このとき行う仕分けデータ生成処理の詳細は、図7に示したフローチャートと同様である。したがって、この仕分けデータ生成処理(ステップS64)により、各列に配布する配布部数が決定される。
そしてCPU50は、生成された仕分けデータ49に基づき、表示部53に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示する(ステップS65)。これにより、ユーザは複数部数の印刷物の仕分け状態を確認することができる。そして仕分け状態が所望の状態となっていれば、OKボタン66をクリック操作することにより、送信指示を行う。
そしてCPU50はユーザによる操作入力を受け付ける(ステップS66)。そしてユーザにより送信指示が与えられたか否かを判断し(ステップS67)、送信指示が与えられた場合には、仕分けジョブが設定されたプリントジョブを送信するための印刷ジョブ送信処理を行う(ステップS68)。これに対し、ユーザが送信指示を与えず、列数などを修正する操作を行った場合は、再びステップS64に戻り、修正された列数などに基づいて仕分けデータ生成処理を再び実行する。
一方、画像処理装置2では次の処理が行われる。図15は、画像処理装置2がプリントジョブを受信した場合に行う処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、画像処理装置2のCPU21によって行われる。CPU21はプリントジョブを受信したか否かを監視しており(ステップS71)、プリントジョブを受信すると(ステップS71)、仕分けジョブ実行処理を実行する(ステップS72)。このとき行う仕分けジョブ実行処理の詳細は、図8に示したフローチャートと同様である。したがって、CPU21が仕分けジョブ実行処理を行うことにより、複数部数の印刷物が出力されるときに仕分けデータ49に基づく仕分け処理が行われる。その結果、複数部数の印刷物は、各列に配布する配布部数ごとに仕分けされた状態となって出力される。
このように本実施形態では、ユーザが情報処理装置3を操作することによって情報処理装置3から画像処理装置2にプリントジョブを送信する場合にも仕分け処理の指定を行うことができる。
そして複数の配布先に配布するための複数部数から成る印刷物を仕分けされた状態で印刷したい場合、ユーザは情報処理装置3に対して印刷部数と配布先の数である列数とを入力する操作を行えば、情報処理装置3がその入力された印刷部数と列数とに基づいて仕分けデータ49を自動生成し、その仕分けデータ49を付加したプリントジョブを画像処理装置2に送信するように構成されている。そのため、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが情報処理装置3に対して予め入力する情報は、印刷部数と列数との2つであるので、仕分け処理を行う場合の操作性を向上させることが可能である。
尚、本実施形態における仕分けデータ生成処理では、印刷部数を列数で除算し、その余りの数を各列に対して順番に分配することで仕分けデータ49を生成するので、例えば学校の教室の座席配置のように、各列に対してほぼ同じ数の座席が配置されている場合に、それら各列の先頭に対して複数部数の印刷物を配布するような配布態様に適した仕分け処理が行われるようになる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。本実施形態では、例えば各列に含まれる座席数が2以上異なる場合、又は、各列の座席に着席している人の数が2以上異なる場合でも適した仕分け処理を行うことを可能にした画像処理装置2を説明する。尚、本実施形態における画像処理装置2のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様である。
以下、本実施形態の画像処理装置2においてコピージョブを実行する際の仕分け処理について説明する。図16は、操作パネル17の表示部18に表示される表示画面の一例を示す図である。このような表示画面における表示内容は、CPU21によって制御される。図16(a)および(b)は、コピーに関するジョブの設定操作を行うための表示画面である。
まず図16(a)に示すように、この表示画面の上部には、印刷部数の設定値を表示する印刷部数表示欄18aが表示される。ユーザがテンキーを操作することにより所望の印刷部数を入力すると、印刷部数表示欄18aにはその入力された印刷部数が表示される。図例では、ユーザが印刷部数として30部を指定した場合を示している。
またユーザが30部の印刷物を出力する際に仕分け処理を指定する場合、仕上げタブ31を選択して仕分け処理を行うことを設定するボタン32を操作する。仕分け処理を行うためのボタン32が操作されると、そのボタン32の下方に、列数の入力を促す表示欄34が表示される。列数の入力を促す表示欄34には、列数を入力するための列数入力欄34aが表示されている。ユーザはテンキーを操作することにより複数の配布先となる座席配置の列の数を入力すると、この列数入力欄34aにはその入力された列数が表示される。図16(a)の場合は、列数として「7」が入力された場合を示している。
ユーザが列数を入力すると、画面右側の配布部数表示欄35には、各列への配布規模および配布規模の差の入力を促す表示が行われる。配布規模とは、各列に配布する配布部数の多寡を示すものであり、本実施形態では配布部数が多い場合に配布規模を「大」と入力し、配布部数が少ない場合に配布規模を「小」と入力し、配布部数が中程度である場合に配布規模を「中」と入力するようになっている。このような配布規模は、例えば実際の座席配置などに基づいて各列に対応する配布規模入力欄38に入力される。また配布規模の差とは、各列に設定された配布規模のうち、配布規模「大」および「小」と、配布規模「中」との差を示す値である。このような配布規模の差は、例えば実際の座席配置などに基づいて規模差入力欄39に入力される。図例では、配布規模の差が「±1」として入力されている。
ユーザが、印刷部数、列数、各列の配布規模および配布規模の差を入力すると、CPU21は、それら入力された情報に基づいて演算処理を行うことにより、各列に配布すべき配布部数を決定し、印刷出力を行う際の仕分けデータを生成する。そして表示画面は、図16(a)から図16(b)の表示画面に遷移し、CPU21による演算結果に基づく表示が行われる。つまり、配布部数表示欄35に、CPU21により決定される各列への配布部数が座席配置に対応した状態で表示される。ここで配布部数表示欄35に表示される座席配置は、CPU21が、印刷部数、列数、各列の配布規模および配布規模の差に基づく演算処理を行うことによって導出される座席配置である。そのため、配布部数表示欄35に表示される座席配置は、実際の座席が配置された座席空間における座席配置とは異なることがある。また、表示画面の左下部の仕分け結果表示欄36には、CPU21によって生成される仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示するための仕分け表示欄36aが表示される。この表示欄36aには、複数部数の印刷物が出力される際に仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け部数(配布部数)が表示される。
図16(b)の例では、ユーザが印刷部数として30部を設定し、列数として7列を設定している。また7列の各列に対する配布規模として大,中,小,小,小,大,大を設定しており、配布規模の差として±1を設定している。CPU21がこれら設定値に基づいて演算処理を行うことにより、各列に配布する配布部数を決定すると、左側の列から順に、6部,5部,3部,3部,3部,5部,5部となる。そのため、図16(b)の表示画面において、配布部数表示欄35には各列の配布部数に対応した座席配置が表示され、各列への配布部数を容易に把握することが可能となる。また図16(b)の表示画面において、仕分け結果表示欄36には、30部の印刷物が6部,5部,3部,3部,3部,5部,5部で仕分けされた状態となることが表示され、30部の印刷物の仕分け状態を容易に把握することが可能となる。
一方、ユーザが、配布規模の差を±2として設定し、他の設定値を図16(b)と同様にした場合、CPU21による演算処理の結果が表示されると、その表示画面は、図17に示すような画面となる。つまり、CPU21がそれら設定値に基づいて演算処理を行うことによって各列への配布部数を決定すると、左側の列から順に、7部,5部,2部,2部,2部,6部,6部となる。そのため、図17の表示画面において、配布部数表示欄35には各列の配布部数に対応した座席配置が表示され、各列への配布部数を容易に把握することが可能となる。また図17の表示画面において、仕分け結果表示欄36には、30部の印刷物が7部,5部,2部,2部,2部,6部,6部で仕分けされた状態となることが表示され、30部の印刷物の仕分け状態を容易に把握することが可能となる。
図18は、第2の実施の形態においてCPU21がプログラム26aを実行することによって実現される各種機能を示すブロック図である。図18に示すようにCPU21は、印刷部数設定部41、列数設定部42、配布規模設定部91、規模差設定部92、仕分けデータ生成部43、表示制御部44およびジョブ実行制御部45として機能する。このうち、印刷部数設定部41、列数設定部42、仕分けデータ生成部43、表示制御部44およびジョブ実行制御部45は、第1の実施の形態と同様である。
配布規模設定部91は、仕分けデータを算出するために各列の配布規模を設定する処理部である。本実施形態における配布規模設定部91は、上述したように、操作パネル17を介してユーザにより入力される情報に基づいて各列の配布規模を設定する。
規模差設定部92は、仕分けデータを算出するために各列に設定された配布規模の差を設定する処理部である。本実施形態における規模差設定部92は、上述したように、操作パネル17を介してユーザにより入力される情報に基づいて規模差を設定する。
そして仕分けデータ生成部43は、印刷部数設定部41により設定される印刷部数と、列数設定部42により設定される列数と、配布規模設定部91により設定される各列の配布規模と、規模差設定部92により設定される配布規模の差とに基づいて演算処理を行うことにより仕分けデータを生成する。特に本実施形態では、印刷部数と列数とに基づいて第1の実施の形態と同様の演算処理を行うことにより仕分けデータを算出し、その仕分けデータを各列への配布規模と、配布規模の差とに基づいて補正するように構成される。そして仕分けデータ生成部43が生成する仕分けデータ49は、メモリ22に出力され、図18に示すようにメモリ22に仕分けデータ49が記憶される。
次に第2の実施の形態の画像処理装置2において実行するコピージョブが仕分け処理の指定された仕分けジョブである場合の動作について説明する。図19乃至図22は、画像処理装置2のCPU21によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず図19に示すように、CPU21は、操作パネル17の表示部18に初期画面を表示する(ステップS81)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザはコピー機能を選択し、コピージョブに関する各種の設定操作を行う。そしてCPU21は、コピー出力としてユーザにより指定される印刷部数の入力操作を受け付ける(ステップS82)。次にCPU21は、ユーザが仕分け処理を行うことを指定したか否かを判断する(ステップS83)。ここで、ユーザが仕分け処理を指定しなかった場合(ステップS83でNO)、その他の処理を行って処理を終了する。
一方、ユーザが仕分け処理を指定した場合(ステップS83でYES)、CPU21は、ユーザにより指定される列数の入力操作を受け付け(ステップS85)、さらに各列に対する配布規模の入力操作を受け付けると共に(ステップS86)、規模差の入力操作を受け付ける(ステップS87)。CPU21は、ユーザにより入力される印刷部数、列数、各列の配布規模、および、規模差のそれぞれを、仕分けデータを算出するための基本情報として設定する。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理を実行する(ステップS88)。この仕分けデータ生成処理(ステップS88)の詳細は、図7に示した処理手順と同様である。
次にCPU21は、仕分けデータ生成処理(ステップS88)で生成された仕分けデータ49の補正するための仕分けデータ補正処理を実行する(ステップS89)。図20乃至図22は、この仕分けデータ補正処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。CPU21は、仕分けデータ補正処理を開始すると、まずメモリ22から仕分けデータ49を読み出す(ステップS101)。そして仕分けデータ49の最後の列の値を、配布規模「中」と仮定する(ステップS102)。例えば30部の印刷部数を7列の配布先に配布することが指定された場合、仕分けデータ生成処理(ステップS88)で生成される仕分けデータ49は、「5部,5部,4部,4部,4部,4部,4部」となっており、最後の列の値は「4部」である。そのため、ここでは、配布規模「中」に対応する配布部数は「4部」と仮定される。この場合、配布規模「中」の値Eとして4が設定される。
次にCPU21は、配布規模「中」の値Eに対して規模差を加算した値を配布規模「大」と仮定する(ステップS103)。上記の例において、ユーザが例えば規模差として「±1」を設定した場合、配布規模「大」に対応する配布部数は「5部」と仮定され、配布規模「大」の値Fとして5が設定される。また上記の例において、ユーザが例えば規模差として「±2」を設定した場合、配布規模「大」に対応する配布部数は「6部」と仮定され、配布規模「大」の値Fとして6が設定される。
次にCPU21は、配布規模「中」の値Eから規模差を減算した値を配布規模「小」と仮定する(ステップS104)。上記の例において、ユーザが例えば規模差として「±1」を設定した場合、配布規模「小」に対応する配布部数は「3部」と仮定され、配布規模「小」の値Gとして3が設定される。また上記の例において、ユーザが例えば規模差として「±2」を設定した場合、配布規模「小」に対応する配布部数は「2部」と仮定され、配布規模「小」の値Gとして2が設定される。
ところが、ユーザの設定した規模差が例えば「±5」などのように配布規模「中」の値Eよりも大きい値である場合、配布規模「小」の値Gが負数になる可能性がある。これを防止するため、CPU21は、上記処理を行った後、配布規模「小」の値Gが0より小さいか否かを判断する(ステップS105)。そして配布規模「小」の値Gが0より小さい場合、配布規模「小」の値Gを0とする(ステップS106)。尚、配布規模「小」の値Gが0より小さい値でない場合(ステップS105でNO)、ステップS106の処理は行わない。
上記ステップS102〜S106により、各列の配布部数がユーザにより設定された配布規模「大」、「中」、「小」のそれぞれに対応した値となる。そしてCPU21は、メモリ22から読み出した仕分けデータ49における各列の配布部数の値を、上記配布規模「大」、「中」、「小」のそれぞれの値E,F,Gに書き換えることにより、仕分けデータ49を更新する(ステップS107)。
そしてCPU21は、更新した仕分けデータ49における各列の配布部数の合計値Hを算出し(ステップS108)、ユーザにより設定された印刷部数からその合計値Hを減算する(ステップS109)。このとき得られる減算結果は、減算値Jとなる。そしてCPU21は、列番号に対応する変数iを1に初期化し(ステップS110)、図21のフローチャートに進む。
図21のフローチャートに進むと、CPU21は、減算値Jが0か否かを判断する(ステップS111)。ここで、減算値Jが0であれば、図22のフローチャートに進む。これに対し、減算値Jが0でない場合(ステップS111でNO)、印刷部数と、各列に配布する配布部数の総数とが一致しないことになるため、これを調整するための処理を行う。まずCPU21は、減算値Jが0よりも大きいか否かを判断する(ステップS112)。減算値Jが0よりも大きい場合(ステップS112でYES)、印刷部数が、仕分けデータ49に規定されている各列の配布部数の総数よりも多いため、仕分けデータ49に対して配布部数を増加させる処理を行う。すなわち、CPU21は、仕分けデータ49の左からi番目のデータに対して「1」を加算し、i番目の列に対する配布部数を1部多くする(ステップS113)。その後、減算値Jから「1」を減算し(ステップS114)、変数iを1インクリメントする処理を行い(ステップS115)、ステップS111に戻る。
一方、減算値Jが0よりも小さい場合(ステップS112でNO)、印刷部数が、仕分けデータ49に規定されている各列の配布部数の総数よりも少ないため、仕分けデータ49に規定される各列の配布部数を減少させる処理を行う。すなわち、CPU21は、仕分けデータ49の左からi番目の列のデータMを取得し(ステップS116)、そのデータMが1以上であるか否かを判断する(ステップS117)。ここで、データMが1以上であれば(ステップS117でYES)、そのi番目のデータMから「1」を減算する処理を行い(ステップS118)、減算値Jに対して「1」を加算する(ステップS119)。その後、変数iを1インクリメントする処理を行い(ステップS120)、ステップS111に戻る。尚、i番目の列のデータMが1未満であれば(ステップS117でNO)、そのデータMから1を減算する処理は行わず、また減算値Jに1を加算する処理も行わない。この場合は、変数iを1インクリメントする処理だけを行い(ステップS120)、ステップS111に戻る。
上記ステップS112〜S120を減算値Jが0になるまで繰り返し行うことにより、最終的に、印刷部数が仕分けデータ49に規定されている各列の配布部数の総数と一致するようになる。そして減算値Jが0になると(ステップS111でYES)、図22のフローチャートに進む。
図22のフローチャートに進むと、CPU21は、各列の配布規模と規模差とに基づいて補正された仕分けデータ49をメモリ22に格納し(ステップS121)、仕分けデータ補正処理を終了する。
図19のフローチャートに戻り、次にCPU21は、仕分けデータ補正処理によって補正された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示する(ステップS90)。そしてCPU21はユーザによる操作入力を受け付け(ステップS91)、ユーザによりスタートキーが操作されたか否かを判断し(ステップS92)、スタートキーが操作された場合には、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS93)。これに対し、ユーザが列数などを修正する操作を行った場合は、再びステップS88に戻り、修正された列数などに基づいて仕分けデータ生成処理および仕分けデータ補正処理を再び実行する。
仕分けジョブ実行処理(ステップS93)の詳細は、図8に示した処理手順と同様である。本実施形態でも、仕分けジョブ実行処理が行われることにより、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。
以上のように、本実施形態では、複数の配布先に配布するための複数部数から成る印刷物を仕分けされた状態で取得したい場合、ユーザは操作パネル17に対し、印刷部数と、配布先の数である列数と、各列の配布規模と、それら配布規模の規模差とを入力する操作を行えば、画像処理装置2がその入力された情報に基づいて仕分けデータ49を自動生成し、印刷物を出力する際にその仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を実行するように構成されている。
そのため、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが画像処理装置2に対して予め入力する情報は、印刷部数と、列数と、各列の配布規模と、配布規模の規模差との4種類の情報であるので、ユーザ自身が各列に配布する配布部数を数えて入力する必要はなく、仕分け処理を行う場合の操作性を向上させることができる。
またユーザは、画像処理装置2によって出力された複数部数の印刷物を実際に複数の配布先(例えば座席配置における各列の先頭)に配布する際には、複数部数の印刷物がそれら配布先ごとに配布すべき配布部数で仕分けられた状態となっているため、その仕分けられた配布部数ごとに配布していけば良い。それ故、配布時にもユーザが配布先の人数を数えたりする必要はなく、ユーザの作業負担が軽減される。
したがって、本実施形態の画像処理装置2によれば、複数部数の印刷物を仕分けして出力する際のユーザの操作負担を軽減することができ、複数の配布先ごとに仕分けされた印刷物を出力することが可能である。特に本実施形態では、例えば各列に含まれる座席数が2以上異なる場合、又は、各列の座席に着席している人の数が2以上異なる場合でもそれに適した仕分け処理を行うことが可能になる。それ故、例えば大教室などにおいて疎らに着席している受講者に対し、講義資料などを配布する場合でもそれに適した仕分け処理を行うことが可能である。
尚、本実施形態では、主として画像処理装置2においてコピージョブを実行する際の仕分け処理について説明したが、これに限られず、例えば情報処理装置3から受信するプリントジョブを実行する際の仕分け処理にも適用することが可能である。この場合、第1の実施の形態で説明したように、情報処理装置3においてプリンタドライバであるプログラム59を起動したときに、ユーザが印刷部数と、列数と、各列の配布規模と、配布規模の規模差との4種類の情報を入力することにより、情報処理装置3において上述した仕分けデータ補正処理を行って仕分けデータ49を生成することができる。そのため、情報処理装置3がプリントジョブを送信する際、その仕分けデータ49を付加して送信すれば、画像処理装置2においてプリントジョブを実行する際に、本実施形態の仕分け処理を実行することが可能である。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。上述した第1および第2の実施の形態では、ユーザは、配布先となる列毎に仕分け部数を入力する必要がないため、画像処理装置2に仕分けジョブを実行させる場合の操作負担が従来よりも軽減されていると言えるが、依然として操作パネル17に対して印刷部数や、配布先となる列数などの入力操作は行う必要がある。そこで、本実施形態では、ユーザによる操作負担をさらに軽減することができる形態について説明する。尚、本実施形態でも画像処理装置2のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様である。
図23は、第3の実施の形態において仕分けジョブを伴うコピージョブを行う際に、画像処理装置2に対して行う操作の概念を示す図である。本実施形態では、画像処理装置2において複数の配布先に配布するための複数部数の印刷物を出力する際に、配布先ごとに仕分け処理を行うことを指定する場合、ユーザは操作パネル17に対して配布モードを選択する操作を行う。そして、コピー対象である原稿の読み取りに先立って、図23に示すように座席表が記載された原稿8をスキャナ部11にセットし、その座席表が記載された原稿8の読み取りを行う。画像処理装置2は、座席表の記載された原稿8を読み取ると、その画像データに基づいて座席表の列数を判別し、各列の座席数を判別する画像処理を行う。そして、その画像処理の結果に基づいて列数と印刷部数とを自動設定すると共に、各列の配布部数を規定した仕分けデータ49を生成する。つまり、本実施形態の画像処理装置2は、座席表の記載された原稿8を読み取って座席表の自動判別を行うことにより、仕分けデータ49を生成する。それ故、ユーザの入力操作は著しく軽減され、操作性がより一層向上する。
本実施形態の画像処理装置2においてコピージョブを実行する際の仕分け処理について説明する。図24は、操作パネル17の表示部18に表示される表示画面の一例を示す図である。このような表示画面における表示内容は、CPU21によって制御される。
図24に示すように、この表示画面には、印刷物を複数の配布先に配布する際に操作する配布モードボタン101が表示される。図例では、ユーザにより配布モードボタン101が操作され、配布モードが指定された場合を示している。この状態でユーザがスキャナ部11に座席表の記載された原稿8を配布原稿の最上部にセットし、操作パネル17のスタートキーを操作すると、画像処理装置2が原稿の読み取り動作を開始する。そして1枚目の原稿8を読み取ると、CPU21は、それによって取得される画像データに基づき、座席表の座席配置を判別して仕分けデータ49を生成する。
そして表示画面には、その判別結果に基づく表示が行われる。つまり、表示画面の右側には配布部数表示欄35が表示され、この配布部数表示欄35に、CPU21により決定される各列への配布部数が座席配置に対応した状態で表示される。また、表示画面の左下部には仕分け結果表示欄36が表示される。この仕分け結果表示欄36には、CPU21によって生成される仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示するための仕分け表示欄36aが表示される。この表示欄36aには、複数部数の印刷物が出力される際に仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け部数(各列への配布部数)が表示される。また本実施形態では、CPU21による座席配置の判別結果に基づいて表示画面上部の印刷部数表示欄18aに対して全ての座席に対して印刷物を配布するために必要な印刷部数が表示される。図例の場合、座席数が22であるため、印刷部数表示欄18aでは22部となって表示されている。
そしてスキャナ部11が配布用原稿の読み取り動作を行うと共に、プリンタ部14が印刷用紙に対して画像形成を行う。このときプリンタ部14は、自動設定された印刷部数の出力が完了するまで画像形成のための動作を繰り返す。CPU21は、プリンタ部14が出力される印刷部数をカウントし、その印刷部数が仕分けデータ49に規定された印刷部数となる都度、排紙機構部23を駆動して印刷物の排出位置をシフトさせることにより、仕分けデータに基づいた仕分け処理が行われる。
図25は、第3の実施の形態においてCPU21がプログラム26aを実行することによって実現される各種機能を示すブロック図である。図25に示すようにCPU21は、画像処理部111、印刷部数設定部41、列数設定部42、仕分けデータ生成部43、表示制御部44およびジョブ実行制御部45として機能する。このうち、印刷部数設定部41、列数設定部42、仕分けデータ生成部43、表示制御部44およびジョブ実行制御部45は、第1の実施の形態と同様である。
画像処理部111は、座席表の記載された原稿8を読み取って得られた画像データに基づいて座席表に記載された座席配置を判別し、その座席配置における列数と、各列の座席数を判別する処理部である。そして本実施形態の印刷部数設定部41は、画像処理部111による判別結果に基づいて印刷部数を設定する。また列数設定部42は、画像処理部111による判別結果に基づいて列数を設定する。
さらに本実施形態の仕分けデータ生成部43は、印刷部数分の印刷物を列数分に仕分けるための仕分けデータ49を生成する。このとき、仕分けデータ生成部43は、第1の実施の形態と同様に、印刷部数設定部41により設定される印刷部数と、列数設定部42により設定される列数とに基づいて演算処理を行って仕分けデータ49を生成するようにしても良い。ただし、これに限られず、例えば画像処理部111によって既に各列の座席数が判別されているため、その判別結果に基づいて各列の座席数を順に並べることで仕分けデータ49を生成するようにしても良い。そして仕分けデータ生成部43が生成する仕分けデータ49は、メモリ22に出力され、図25に示すようにメモリ22に仕分けデータ49が記憶される。
次に第3の実施の形態の画像処理装置2において実行するコピージョブが仕分け処理の指定された仕分けジョブである場合の動作について説明する。図26は、画像処理装置2のCPU21によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
図26に示すように、CPU21は、操作パネル17の表示部18に初期画面を表示する(ステップS131)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザは配布モードを選択する(ステップS132)。そしてスキャナ部11に座席表の記載された原稿8と配布用原稿とをセットして、スタートキーを操作する。CPU21は、ユーザによりスタートキーが操作されるまで待機する状態となり(ステップS133)、スタートキーが操作されると(ステップS133でYES)、CPU21は、スキャナ部11の動作を制御することにより座席表の記載された原稿8と配布用の原稿との読み取り動作を開始する(ステップS134)。
そしてCPU21は、1枚目の原稿から読み取った画像データに基づいて座席配置の列数を判別する(ステップS134)。次にCPU21は、各列の座席数を判別する(ステップS135)。そして各列の座席数を合計して印刷部数を設定する(ステップS137)。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理を行う(ステップS138)。この仕分けデータ生成処理(ステップS138)は、例えば図7に示した処理手順と同様の処理としても良い。またステップS136で判別された各列の座席数をそのまま配列することによって仕分けデータ49を生成しても良い。
次にCPU21は、仕分けデータ生成処理によって生成された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示する(ステップS139)。その後、CPU21は、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS140)。仕分けジョブ実行処理(ステップS140)の詳細は、図8に示した処理手順と同様である。そのため本実施形態でも、仕分けジョブ実行処理が行われることにより、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。
以上のように、本実施形態では、複数の配布先に配布するための複数部数から成る印刷物を仕分けされた状態で取得したい場合、ユーザは配布モードを指定し、スキャナ部11に座席表の記載された原稿8をセットした状態でコピー動作を開始させるためのスタートキーを押下すれば良い。これにより、画像処理装置2は、座席表の記載された原稿8を読み取って仕分けデータ49を自動生成し、印刷物を出力する際にその仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を実行するように構成されている。
そのため、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが画像処理装置2に対して行う入力操作は、極めて簡単であり、ユーザ自身が各列に配布する配布部数を数えて入力する必要はなく、仕分け処理を行う場合の操作性を著しく向上させることができる。
またユーザは、画像処理装置2によって出力された複数部数の印刷物を実際に複数の配布先(例えば座席配置における各列の先頭)に配布する際には、複数部数の印刷物がそれら配布先ごとに配布すべき配布部数で仕分けられた状態となっているため、その仕分けられた配布部数ごとに配布していけば良い。それ故、配布時にもユーザが配布先の人数を数えたりする必要はなく、ユーザの作業負担が軽減される。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。本実施形態では、情報処理装置3から画像処理装置2に対してプリントジョブを送信する際、そのプリントジョブに座席表に関する画像データを付加することで、ユーザが情報処理装置3を操作して仕分けジョブを指定する際の操作性を向上させることができる形態について説明する。尚、本実施形態でも、画像処理装置2および情報処理装置3のハードウェア構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
図27は、第4の実施の形態における画像処理システム1の一構成例を示す図である。本実施形態では、情報処理装置3の記憶装置56に、印刷対象となる画像データ58と、プリンタドライバであるプログラム59との他に、座席表に関する画像データ8aが記憶されている。
情報処理装置3のCPU50は、印刷対象となる画像データ58に基づいてプリントジョブを画像処理装置2に送信する際、そのプリントジョブに対して座席表に関する画像データ8aを付加して送信する。
画像処理装置2は、情報処理装置3から座席表に関する画像データ8aを受信すると、その画像データ8aに基づいて第3の実施の形態と同様の判別処理を行って仕分けデータ49を自動生成し、その仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を実行する。
図28は、第4の実施の形態で情報処理装置3のCPU50によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、CPU50がプリンタドライバであるプログラム59を実行することにより開始される。この処理を開始すると、CPU50は、表示部53に初期画面を表示する(ステップS151)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザはプリントジョブに関する各種の設定操作を行う。CPU50は、まずユーザによる配布モードの選択操作を受け付ける(ステップS152)。そして座席表に関する画像データ8aの選択操作と、配布用として印刷対象の画像データの選択操作とを順次受け付ける(ステップS153,S154)。その後、ユーザにより送信指示が与えられたか否かを判断し(ステップS155)、送信指示が与えられた場合には、仕分けジョブが設定されたプリントジョブを送信するための印刷ジョブ送信処理を行う(ステップS156)。これにより、情報処理装置3から画像処理装置2に対して、座席表に関する画像データ8aが付加されたプリントジョブが送信される。
一方、画像処理装置2では次の処理が行われる。図29は、第4の実施の形態で画像処理装置2がプリントジョブを受信した場合に行う処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、画像処理装置2のCPU21によって行われる。CPU21はプリントジョブを受信したか否かを監視しており(ステップS161)、プリントジョブを受信すると(ステップS161でYES)、そのプリントジョブに付加された座席表に関する画像データ8aを取得する(ステップS162)。
そしてCPU21は、座席表に関する画像データ8aに基づいて座席配置の列数を判別する(ステップS163)。次にCPU21は、各列の座席数を判別する(ステップS164)。そして各列の座席数を合計して印刷部数を設定する(ステップS165)。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理を行う(ステップS167)。この仕分けデータ生成処理(ステップS167)は、第3の実施の形態と同様である。
次にCPU21は、仕分けデータ生成処理によって生成された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示し(ステップS168)、その後、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS169)。この仕分けジョブ実行処理(ステップS169)の詳細は、図8に示した処理手順と同様である。そのため本実施形態でも、仕分けジョブ実行処理が行われることにより、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。
以上のように、本実施形態では、ユーザが情報処理装置3を操作することによって情報処理装置3から画像処理装置2にプリントジョブを送信する場合、座席表に関する画像データ8aを指定することにより、仕分け処理の指定を行うことができる。そのため、本実施形態では、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが情報処理装置3に対して印刷部数や列数などの情報を入力する必要がなくなるので、仕分け処理を行う場合の操作性をより一層向上させることが可能である。
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について説明する。上述した第3の実施の形態では、座席表の記載された原稿8を読み取ることにより、その座席表の座席配置に対応した印刷部数や仕分けデータ49が自動的に設定される。しかし、出席者のみに資料を配布するような場合、座席表に含まれる対象者が少なくとも1名でも欠席していれば、上述した第3の実施の形態でも適切な印刷部数や各列の配布部数を設定することができない。そこで、本実施形態では、出席者のみに資料を配布するような場合でも、適切な印刷部数や各列の配布部数を設定することができるようにした形態について説明する。尚、本実施形態でも画像処理装置2のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様である。
図30は、第5の実施の形態において仕分けジョブを伴うコピージョブを行う際に、画像処理装置2に対して行う操作の概念を示す図である。本実施形態では、画像処理装置2において複数の配布先に配布するための複数部数の印刷物を出力する際に、配布先ごとに仕分け処理を行うことを指定する場合、ユーザは操作パネル17に対して配布モードを選択する操作を行う。そして、コピー対象である原稿の読み取りに先立って、図30に示すように、座席表が記載された原稿8と、出欠者の一覧表(出欠表)が記載された原稿9とをスキャナ部11にセットし、それらの原稿8,9の読み取りを行う。
そして画像処理装置2は、座席表の記載された原稿8を読み取ると、その画像データに基づいて座席表の座席配置を判別すると共に、その座席配置において各座席に割り付けられた氏名を判別し、氏名と座席位置との対応関係を特定する。また画像処理装置2は、出欠表の記載された原稿9を読み取ると、その画像データに基づいて出席者の氏名を判別する。その後、画像処理装置2は、出席者の座席位置を判別して出席者のみの座席からなる各列の座席数を判別して各列の座席数を合計した印刷部数を設定し、仕分けデータ49を生成する。つまり、本実施形態の画像処理装置2は、座席表の記載された原稿8と、出欠表の記載された原稿9とを読み取って出席者の座席位置を自動判別することにより、仕分けデータ49を生成する。
本実施形態の画像処理装置2においてコピージョブを実行する際の仕分け処理について説明する。図31は、操作パネル17の表示部18に表示される表示画面の一例を示す図である。このような表示画面における表示内容は、CPU21によって制御される。
図31に示すように、この表示画面には、印刷物を複数の配布先に配布する際に操作する配布モードボタン101が表示される。図例では、ユーザにより配布モードボタン101が操作され、配布モードが指定された場合を示している。この状態でユーザがスキャナ部11に座席表の記載された原稿8と、出欠表の記載された原稿9とをこの順に配布原稿の最上部にセットし、操作パネル17のスタートキーを操作すると、画像処理装置2が原稿の読み取り動作を開始する。そして1枚目と2枚目の原稿8,9を読み取ると、CPU21は、それによって取得される2つの画像データに基づき、出席者の座席位置を判別して仕分けデータ49を生成する。
そして表示画面には、その判別結果に基づく表示が行われる。つまり、表示画面の右側には配布部数表示欄35が表示される。この配布部数表示欄35に、CPU21により決定される各列の出席者のみに対する配布部数が座席配置に対応した状態で表示される。また、表示画面の左下部には仕分け結果表示欄36が表示される。この仕分け結果表示欄36には、CPU21によって生成される仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示するための仕分け表示欄36aが表示される。この表示欄36aには、複数部数の印刷物が出力される際に仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け部数(各列への配布部数)が表示される。また本実施形態では、CPU21による出席者のみを判別した結果に基づいて表示画面上部の印刷部数表示欄18aに対して全ての出席者に対して印刷物を配布するために必要な印刷部数が表示される。図例の場合、全体の座席数は22であるが、3名が欠席しているため、印刷部数表示欄18aの印刷部数は19部となって表示されている。
そしてスキャナ部11が配布用原稿の読み取り動作を行うと共に、プリンタ部14が印刷用紙に対して画像形成を行う。このときプリンタ部14は、自動設定された印刷部数の出力が完了するまで画像形成のための動作を繰り返す。CPU21は、プリンタ部14が出力される印刷部数をカウントし、その印刷部数が仕分けデータ49に規定された印刷部数となる都度、排紙機構部23を駆動して印刷物の排出位置をシフトさせることにより、仕分けデータに基づいた仕分け処理が行われる。
図32は、第5の実施の形態においてCPU21がプログラム26aを実行することによって実現される各種機能を示すブロック図である。図32に示すようにCPU21は、第1画像処理部112、第2画像処理部113、印刷部数設定部41、列数設定部42、仕分けデータ生成部43、表示制御部44およびジョブ実行制御部45として機能する。このうち、印刷部数設定部41、列数設定部42、仕分けデータ生成部43、表示制御部44およびジョブ実行制御部45は、第1の実施の形態と同様である。
第1画像処理部112は、座席表の記載された原稿8を読み取って得られた画像データに基づいて座席表に記載された座席配置を判別し、その座席配置における列数と、各列の座席数を判別すると共に、例えば公知となっている所定の文字認識処理を行うことにより座席表に含まれる各座席の氏名を判別する処理部である。
また第2画像処理部113は、出欠表の記載された原稿9を読み取って得られた画像データに基づいて上記と同様の文字認識処理を行うことにより出席者の氏名を判別する処理部である。
そして本実施形態の印刷部数設定部41は、第1画像処理部112と第2画像処理部113とによる判別結果に基づいて出席者のみに配布するための印刷部数を設定する。また列数設定部42は、第1画像処理部112と第2画像処理部113とによる判別結果に基づいて出席者のみに配布するための列数を設定すると共に、各列の出席者数とを設定する。
本実施形態の仕分けデータ生成部43は、印刷部数分の印刷物を各列の出席者のみに配布するように仕分けるための仕分けデータ49を生成する。このとき、仕分けデータ生成部43は、列数設定部42によって各列の出席者数が判別されているため、その各列の出席者数を順に並べることで仕分けデータ49を生成する。そして仕分けデータ生成部43が生成する仕分けデータ49は、メモリ22に出力され、図32に示すようにメモリ22に仕分けデータ49が記憶される。
次に第5の実施の形態の画像処理装置2において実行するコピージョブが仕分け処理の指定された仕分けジョブである場合の動作について説明する。図33は、画像処理装置2のCPU21によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
図33に示すように、CPU21は、操作パネル17の表示部18に初期画面を表示する(ステップS171)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザは配布モードを選択する(ステップS172)。そしてスキャナ部11に、座席表の記載された原稿8と、出欠表の記載された原稿9と、配布用原稿とをセットして、スタートキーを操作する。CPU21は、ユーザによりスタートキーが操作されるまで待機する状態となり(ステップS173)、スタートキーが操作されると(ステップS173でYES)、CPU21は、スキャナ部11の動作を制御することにより、座席表の記載された原稿8と、出欠表の記載された原稿9と、配布用の原稿との読み取り動作を開始する(ステップS174)。
そしてCPU21は、1枚目の原稿8から読み取った画像データに基づいて座席配置の列数を判別する(ステップS175)。次にCPU21は、1枚目の原稿9から読み取った画像データに基づいて出席者を判別する(ステップS176)。その後、CPU21は、出席者の座席位置を判別し(ステップS177)、各列の出席者のみからなる座席数を判別する(ステップS178)。そして各列の出席者のみからなる座席数を合計して印刷部数を設定する(ステップS179)。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理を行う(ステップS180)。この仕分けデータ生成処理(ステップS180)では、例えばステップS178で判別された各列の出席者のみからなる座席数をそのまま各列に設定することによって仕分けデータ49を生成する。
次にCPU21は、仕分けデータ生成処理によって生成された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示する(ステップS181)。その後、CPU21は、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS182)。仕分けジョブ実行処理(ステップS182)の詳細は、図8に示した処理手順と同様である。そのため本実施形態でも、仕分けジョブ実行処理が行われることにより、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。
以上のように、本実施形態では、複数の配布先に配布するための複数部数から成る印刷物を仕分けされた状態で取得したい場合、ユーザは配布モードを指定し、スキャナ部11に、座席表の記載された原稿8と、出席表の記載された原稿9とをセットした状態でコピー動作を開始させるためのスタートキーを押下すれば良い。これにより、画像処理装置2は、座席表の記載された原稿8と出席表の記載された原稿9との双方を読み取り、出席者のみに配布するための仕分けデータ49を自動生成し、印刷物を出力する際にその仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を実行するように構成されている。
そのため、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが画像処理装置2に対して行う入力操作は、極めて簡単であり、ユーザ自身が欠席者の属する列を把握する必要はなく、仕分け処理を行う場合の操作性を著しく向上させることができる。
またユーザは、画像処理装置2によって出力された複数部数の印刷物を実際に複数の配布先(例えば座席配置における各列の先頭)に配布する際には、複数部数の印刷物がそれら配布先ごとに配布すべき配布部数で仕分けられた状態となっているため、その仕分けられた配布部数ごとに配布していけば良い。それ故、配布時にもユーザが配布先の出席者の人数を数えたりする必要はなく、ユーザの作業負担が軽減される。
尚、本実施形態では、主として画像処理装置2においてコピージョブを実行する際の仕分け処理について説明したが、これに限られず、例えば情報処理装置3から受信するプリントジョブを実行する際の仕分け処理にも適用することが可能である。この場合、第4の実施の形態で説明したように、情報処理装置3においてプリンタドライバであるプログラム59を起動したときに、ユーザが、座席表に関する画像データを指定すると共に、出欠表に関する画像データを指定することにより、情報処理装置3が画像処理装置2に対してプリントジョブを送信する際には、そのプリントジョブに対して座席表に関する画像データと、出欠表に関する画像データとを付加することができる。そのため、画像処理装置2においてプリントジョブを実行する際には、上述したような本実施形態の仕分け処理を実行することが可能である。
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態について説明する。本実施形態では、例えばデジタルカメラなどの撮像装置を用いて実際に複数の座席が配置された座席空間を撮影した画像データに基づいて仕分けデータ49を自動生成する形態について説明する。尚、本実施形態でも画像処理装置2のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様である。
図34は、第6の実施の形態において仕分けジョブを伴うコピージョブを行う際に、画像処理装置2に対して行う操作の概念を示す図である。本実施形態では、画像処理装置2において複数の配布先に配布するための複数部数の印刷物を出力する際に、配布先ごとに仕分け処理を行うことを指定する場合、ユーザは、図34に示すように画像処理装置2の外部インタフェース27に対してデジタルカメラ5を接続する。このデジタルカメラ5には、複数の座席が配置された座席空間を予め撮影した画像データ120が記憶されている。そしてユーザは、操作パネル17に対して配布モードを選択する操作を行い、さらにデジタルカメラ5に記憶されている画像データ120を指定する操作を行う。
すると、画像処理装置2は、デジタルカメラ5に記憶されている画像データ120を読み出し、その画像データ120に基づいて座席配置を検出し、列数と、各列の座席数とを判別するための画像処理を行う。そして画像処理装置2は、その画像処理の結果に基づいて列数と印刷部数とを自動設定すると共に、各列の配布部数を規定した仕分けデータ49を生成する。つまり、本実施形態の画像処理装置2は、デジタルカメラ5で撮影された座席空間の画像データ120を読み取って座席配置の自動判別を行うことにより、仕分けデータ49を生成する。それ故、本実施形態でもユーザの入力操作は著しく軽減されるので、操作性がより一層向上する。尚、本実施形態におけるCPU21による機能構成は第3の実施の形態(図25参照)と同様である。ただし、本実施形態の画像処理部111は、デジタルカメラ5から読み出した画像データ120に基づいて座席配置を検出し、列数と、各列の座席数とを判別するための画像処理を行う。
本実施形態の画像処理装置2においてコピージョブを実行する際の仕分け処理について説明する。図35は、操作パネル17の表示部18に表示される表示画面の一例を示す図である。このような表示画面における表示内容は、CPU21によって制御される。
図35に示すように、この表示画面には、印刷物を複数の配布先に配布する際に操作する配布モードボタン101が表示される。図例では、ユーザにより配布モードボタン101が操作され、配布モードが指定された場合を示している。例えば本実施形態では、ユーザが配布モードボタン101を操作すると、それに伴い、別画面が表示され、デジタルカメラ5に記憶されている画像データの一覧が表示される。そしてユーザはその一覧の中から配布対象となる複数の座席が配置された座席空間を撮影した画像データ120を指定する。すると、画像処理装置2はその指定された画像データ120をデジタルカメラ5から読み出し、座席配置を判別して仕分けデータ49を生成する。
その後、図35の表示画面には、その判別結果に基づく表示が行われる。つまり、表示画面の右側には配布部数表示欄35が表示され、その配布部数表示欄35に、CPU21により決定される各列への配布部数が座席配置に対応した状態で表示される。また、表示画面の左下部には仕分け結果表示欄36が表示される。この仕分け結果表示欄36には、CPU21によって生成される仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示するための仕分け表示欄36aが表示される。この表示欄36aには、複数部数の印刷物が出力される際に仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け部数(各列への配布部数)が表示される。また本実施形態では、CPU21による座席配置の判別結果に基づいて表示画面上部の印刷部数表示欄18aに対して全ての座席に対して印刷物を配布するために必要な印刷部数が表示される。図例の場合、座席数が14であるため、印刷部数表示欄18aでは14部となって表示されている。
そしてスキャナ部11が配布用原稿の読み取り動作を行うと共に、プリンタ部14が印刷用紙に対して画像形成を行う。このときプリンタ部14は、自動設定された印刷部数の出力が完了するまで画像形成のための動作を繰り返す。CPU21は、プリンタ部14が出力される印刷部数をカウントし、その印刷部数が仕分けデータ49に規定された印刷部数となる都度、排紙機構部23を駆動して印刷物の排出位置をシフトさせることにより、仕分けデータに基づいた仕分け処理が行われる。
次に第3の実施の形態の画像処理装置2において実行するコピージョブが仕分け処理の指定された仕分けジョブである場合の動作について説明する。図36は、画像処理装置2のCPU21によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
図36に示すように、CPU21は、操作パネル17の表示部18に初期画面を表示する(ステップS201)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザは配布モードを選択する(ステップS202)。そしてCPU21は、ユーザによって行われる画像データ120の選択操作に基づき、デジタルカメラ5から座席空間を撮影した画像データ120を入力する(ステップS203)。その後、CPU21は、入力した画像データ120に対して領域判別処理などを施すことにより、画像データ120から座席配置を判別する(ステップS204)。そしてその座席配置における列数を判別し(ステップS205)、各列の座席数を判別する(ステップS206)。さらに各列の座席数を合計して印刷部数を設定する(ステップS207)。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理を行う(ステップS208)。この仕分けデータ生成処理(ステップS208)は、例えば図7に示した処理手順と同様の処理としても良い。またステップS206で判別された各列の座席数をそのまま各列への配布部数として設定していくことにより仕分けデータ49を生成しても良い。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理によって生成された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示する(ステップS209)。
その後、CPU21は、ユーザによりスタートキーが操作されるまで待機する状態となり(ステップS210)、スタートキーが操作されると(ステップS210でYES)、CPU21は、スキャナ部11の動作を制御することにより配布用原稿の読み取り動作を開始する(ステップS211)。そしてCPU21は、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS212)。仕分けジョブ実行処理(ステップS212)の詳細は、図8に示した処理手順と同様である。そのため本実施形態でも、仕分けジョブ実行処理が行われることにより、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。
以上のように、本実施形態では、複数の配布先に配布するための複数部数から成る印刷物を仕分けされた状態で取得したい場合、ユーザはデジタルカメラ5などを用いて実際に複数の座席が配置された座席空間を予め撮影しておき、配布モードを指定した際にデジタルカメラ5に記憶されている画像データ120を指定する操作を行えば良い。これにより、画像処理装置2は、デジタルカメラ5から指定された画像データ120を読み取って仕分けデータ49を自動生成し、印刷物を出力する際にその仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を実行するように構成されている。
そのため、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが画像処理装置2に対して行う入力操作は、極めて簡単であり、ユーザ自身が各列に配布する配布部数を数えて入力する必要はなく、仕分け処理を行う場合の操作性を著しく向上させることができる。
またユーザは、画像処理装置2によって出力された複数部数の印刷物を実際に複数の配布先(例えば座席配置における各列の先頭)に配布する際には、複数部数の印刷物がそれら配布先ごとに配布すべき配布部数で仕分けられた状態となっているため、その仕分けられた配布部数ごとに配布していけば良い。それ故、配布時にもユーザが配布先の人数を数えたりする必要はなく、ユーザの作業負担が軽減される。
尚、本実施形態では、携帯用のデジタルカメラ5などを用いて実際に複数の座席が配置された座席空間を予め撮影しておく場合を例示したが、座席空間を撮影するデジタルカメラ5は、携帯用に限られず、例えば教室の天井などに設置された監視用カメラであっても構わない。
(第7の実施の形態)
次に第7の実施の形態について説明する。本実施形態では、例えばデジタルカメラなどの撮像装置を用いて実際に出席者が着席した状態の座席空間を撮影した画像データに基づいて出席者のみに印刷物を配布するための仕分けデータ49を自動生成する形態について説明する。尚、本実施形態でも画像処理装置2のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様である。
図37は、第7の実施の形態において仕分けジョブを伴うコピージョブを行う際に、画像処理装置2に対して行う操作の概念を示す図である。本実施形態では、画像処理装置2において複数の配布先に配布するための複数部数の印刷物を出力する際に、配布先ごとに仕分け処理を行うことを指定する場合、ユーザは、図37に示すように画像処理装置2に対してデジタルカメラ5を接続する。このデジタルカメラ5には、出席者が着席した状態の座席空間を予め撮影した画像データ121が記憶されている。そしてユーザは、操作パネル17に対して配布モードを選択する操作を行い、さらにデジタルカメラ5に記憶されている画像データ121を指定する操作を行う。
すると、画像処理装置2は、デジタルカメラ5に記憶されている画像データ121を読み出し、その画像データ121に基づいて座席配置を検出すると共に、画像データ121に含まれる人物画像122を検出するための人画像検出処理を行うことによって各座席に対する着席者(出席者)の有無を特定し、出席者のみに配布するための列数と、各列の出席者数とを判別するための画像処理を行う。そして画像処理装置2は、その画像処理の結果に基づいて列数と印刷部数とを自動設定すると共に、各列の配布部数を規定した仕分けデータ49を生成する。つまり、本実施形態の画像処理装置2は、デジタルカメラ5で撮影された出席者が着席した状態の画像データ121を読み取って座席配置および人物画像の自動判別を行うことにより、仕分けデータ49を生成する。それ故、本実施形態でもユーザの入力操作は著しく軽減されるので、操作性がより一層向上する。ここで、本実施形態におけるCPU21による機能構成もまた、第3の実施の形態(図25参照)と同様である。ただし、本実施形態の画像処理部111は、デジタルカメラ5から読み出した画像データ121に基づいて座席配置と出席者とを検出し、列数と、各列の出席者の数とを判別するための画像処理を行う。
本実施形態の画像処理装置2においてコピージョブを実行する際の仕分け処理について説明する。図38は、操作パネル17の表示部18に表示される表示画面の一例を示す図である。このような表示画面における表示内容は、CPU21によって制御される。
図38に示すように、この表示画面には、印刷物を複数の配布先に配布する際に操作する配布モードボタン101が表示される。図例では、ユーザにより配布モードボタン101が操作され、配布モードが指定された場合を示している。例えば本実施形態では、ユーザが配布モードボタン101を操作すると、それに伴い、別画面が表示され、デジタルカメラ5に記憶されている画像データの一覧が表示される。そしてユーザはその一覧の中から、出席者が着席した状態の座席空間を撮影した画像データ121を指定する。すると、画像処理装置2はその指定された画像データ121をデジタルカメラ5から読み出し、座席配置を判別すると共に、出席者が着席している座席位置を判別して仕分けデータ49を生成する。
その後、図38の表示画面には、その判別結果に基づく表示が行われる。つまり、表示画面の右側には配布部数表示欄35が表示され、その配布部数表示欄35に、CPU21により決定される各列への配布部数が座席配置に対応した状態で表示される。また、表示画面の左下部には仕分け結果表示欄36が表示される。この仕分け結果表示欄36には、CPU21によって生成される仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示するための仕分け表示欄36aが表示される。この表示欄36aには、複数部数の印刷物が出力される際に仕分けデータに基づいて仕分け処理を行った場合の仕分け部数(各列への配布部数)が表示される。図例では、中央の2列に1名ずつの欠席者が存在するので、仕分けデータ49は、4部,3部,2部,3部となっている。また本実施形態では、CPU21による出席者のみの座席配置の判別結果に基づいて表示画面上部の印刷部数表示欄18aに対して全ての出席者に対して印刷物を配布するために必要な印刷部数が表示される。図例の場合、出席者の数が12であるため、印刷部数表示欄18aでは12部となって表示されている。
そしてスキャナ部11が配布用原稿の読み取り動作を行うと共に、プリンタ部14が印刷用紙に対して画像形成を行う。このときプリンタ部14は、自動設定された印刷部数の出力が完了するまで画像形成のための動作を繰り返す。CPU21は、プリンタ部14が出力される印刷部数をカウントし、その印刷部数が仕分けデータ49に規定された印刷部数となる都度、排紙機構部23を駆動して印刷物の排出位置をシフトさせることにより、仕分けデータに基づいた仕分け処理が行われる。
次に第3の実施の形態の画像処理装置2において実行するコピージョブが仕分け処理の指定された仕分けジョブである場合の動作について説明する。図39は、画像処理装置2のCPU21によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
図39に示すように、CPU21は、操作パネル17の表示部18に初期画面を表示する(ステップS221)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザは配布モードを選択する(ステップS222)。そしてCPU21は、ユーザによって行われる画像データ121の選択操作に基づき、デジタルカメラ5から座席空間を撮影した画像データ121を入力する(ステップS223)。CPU21は、入力した画像データ121に対して領域判別処理などを施すことにより、画像データ121から座席配置を判別する(ステップS224)。そしてその座席配置における列数を判別する(ステップS225)。次にCPU21は、各座席の近傍に出席者が着席しているか否かを判別するため、人画像検出処理を行う(ステップS226)。そして人画像検出処理により人物画像122を検出することができた場合には、その人物画像122を出席者として判別し、出席者の座席位置を判別する(ステップS227)。次にCPU21は、出席者のみから成る各列の座席数を判別し(ステップS228)、さらに各列の座席数を合計して印刷部数を設定する(ステップS229)。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理を行う(ステップS230)。この仕分けデータ生成処理(ステップS230)は、例えばステップS228で判別された各列の出席者のみの座席数をそのまま各列への配布部数として設定していくことにより仕分けデータ49を生成する。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理によって生成された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示する(ステップS231)。
その後、CPU21は、ユーザによりスタートキーが操作されるまで待機する状態となり(ステップS232)、スタートキーが操作されると(ステップS232でYES)、CPU21は、スキャナ部11の動作を制御することにより配布用原稿の読み取り動作を開始する(ステップS233)。そしてCPU21は、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS234)。仕分けジョブ実行処理(ステップS234)の詳細は、図8に示した処理手順と同様である。そのため本実施形態でも、仕分けジョブ実行処理が行われることにより、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。
以上のように、本実施形態では、複数の配布先に配布するための複数部数から成る印刷物を仕分けされた状態で取得したい場合、ユーザはデジタルカメラ5などを用いて出席者が着席した状態の座席空間を予め撮影しておき、配布モードを指定した際にデジタルカメラ5に記憶されている画像データ121を指定する操作を行えば良い。これにより、画像処理装置2は、デジタルカメラ5から画像データ121を読み取って仕分けデータ49を自動生成し、印刷物を出力する際にその仕分けデータ49に基づいて仕分け処理を実行するように構成されている。
そのため、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが画像処理装置2に対して行う入力操作は、極めて簡単であり、ユーザ自身が各列の出席者を数えて入力する必要はなく、仕分け処理を行う場合の操作性を著しく向上させることができる。
またユーザは、画像処理装置2によって出力された複数部数の印刷物を実際に複数の配布先(例えば座席配置における各列の先頭)に配布する際には、複数部数の印刷物がそれら配布先ごとに配布すべき配布部数で仕分けられた状態となっているため、その仕分けられた配布部数ごとに配布していけば良い。それ故、配布時にもユーザが配布先の人数を数えたりする必要はなく、ユーザの作業負担が軽減される。
尚、本実施形態においても、座席空間を撮影するデジタルカメラ5は、携帯用のものに限られず、例えば教室の天井などに設置された監視用カメラであっても構わない。
(第8の実施の形態)
次に第8の実施の形態について説明する。本実施形態では、情報処理装置3が画像処理装置2に対してプリントジョブを送信する際、TV会議システムにより会議室が撮影された画像データを入力し、プリントジョブにその画像データを付加して送信する形態について説明する。
図40は、第8の実施の形態における画像処理システム1aの一構成例を示す図である。この画像処理システム1aは、ある地点に設置された第1のネットワークシステム200aと、別の地点に設置された第2のネットワークシステム200bとを備えており、これら第1および第2のネットワークシステム200a,200bがインターネットや専用回線などの通信網4cによって接続された構成である。
第1のネットワークシステム200aには、TV会議システム201aと、画像処理装置2aと、情報処理装置3とが設けられ、これらがLANなどのネットワーク4aを介して相互にデータ通信可能となっている。TV会議システム201aは、ある地点においてひとつの会議室(例えば会議室Aとする。)に設置されており、その会議室Aの座席配置を撮影するためのカメラ202aを備えている。
第2のネットワークシステム200bには、TV会議システム201bと、画像処理装置2bとが設けられ、これらがLANなどのネットワーク4bを介して相互にデータ通信可能となっている。TV会議システム201bは、別の地点においてひとつの会議室(例えば会議室Bとする。)に設置されており、その会議室Bの座席配置を撮影するためのカメラ202bを備えている。
尚、画像処理装置2a,2bは上述した画像処理装置2と同様のものであり、また情報処理装置3もまた上述したものと同様である。また本実施形態の情報処理装置3は、画像処理装置2a,2bのそれぞれに対してプリントジョブを送信することができるようになっている。
第1のネットワークシステム200aに設けられたTV会議システム201aは、そのテレビジョン受像器に対してTV会議システム201bのカメラ202bが撮影した会議室Bの画像131を表示する。また、第2のネットワークシステム200bに設けられたTV会議システム201bは、そのテレビジョン受像器に対してTV会議システム201aのカメラ202aが撮影した会議室Aの画像を表示する。
そのため、ユーザが情報処理装置3を操作することにより、会議室Aの出席者に配布する資料を複数部数印刷する場合には、TV会議システム201aのカメラ202aが撮影した画像データを選択し、画像処理装置2aに対してその画像データを付加したプリントジョブを送信する。これにより、画像処理装置2aは、第6の実施の形態と同様に、画像処理を行って会議室Aの座席配置を検出し、列数と、各列の座席数とを判別するための画像処理を行う。そして画像処理装置2aは、その画像処理の結果に基づいて列数と印刷部数とを自動設定すると共に、各列の配布部数を規定した仕分けデータ49を生成して仕分けジョブを実行する。
また、ユーザが情報処理装置3を操作することにより、会議室Bの出席者に配布する資料を複数部数印刷する場合には、TV会議システム201aのテレビジョン受像器に表示している画像データ131を選択し、画像処理装置2bに対してその画像データを付加したプリントジョブを送信する。これにより、画像処理装置2bは、第6の実施の形態と同様に、画像処理を行って会議室Bの座席配置を検出し、列数と、各列の座席数とを判別するための画像処理を行う。そして画像処理装置2bは、その画像処理の結果に基づいて列数と印刷部数とを自動設定すると共に、各列の配布部数を規定した仕分けデータ49を生成して仕分けジョブを実行する。
次に第8の実施の形態において仕分けジョブを伴うプリントジョブを実行する場合の動作について説明する。図41は、第8の実施の形態で情報処理装置3のCPU50によって行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、CPU50がプリンタドライバであるプログラム59を実行することにより開始される。この処理を開始すると、CPU50は、表示部53に初期画面を表示する(ステップS241)。この初期画面が表示されている状態で、ユーザはプリントジョブに関する各種の設定操作を行う。CPU50は、まずユーザによる配布モードの選択操作を受け付ける(ステップS242)。そして会議室を撮影した会議室画像データの選択操作と、配布用として印刷対象の画像データの選択操作とを順次受け付ける(ステップS243,S244)。その後、ユーザにより送信指示が与えられたか否かを判断し(ステップS245)、送信指示が与えられた場合には、仕分けジョブが設定されたプリントジョブを送信するための印刷ジョブ送信処理を行う(ステップS246)。これにより、情報処理装置3から画像処理装置2に対して、会議室画像データが付加されたプリントジョブが送信される。
一方、画像処理装置2(2a又は2b)では次の処理が行われる。図42は、第8の実施の形態で画像処理装置2がプリントジョブを受信した場合に行う処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、画像処理装置2のCPU21によって行われる。CPU21はプリントジョブを受信したか否かを監視しており(ステップS251)、プリントジョブを受信すると(ステップS251でYES)、そのプリントジョブに付加された会議室画像データを取得する(ステップS252)。
そしてCPU21は、取得した会議室画像データに対して領域判別処理などを施すことにより、会議室画像データに基づいて会議室の座席配置を判別する(ステップS253)。そしてその座席配置における列数を判別し(ステップS254)、各列の座席数を判別する(ステップS255)。さらに各列の座席数を合計して印刷部数を設定する(ステップS256)。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理を行う(ステップS257)。この仕分けデータ生成処理(ステップS257)は、例えば図7に示した処理手順と同様の処理としても良い。またステップS255で判別された各列の座席数をそのまま各列への配布部数として設定していくことにより仕分けデータ49を生成しても良い。
次にCPU21は、仕分けデータ生成処理によって生成された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示し(ステップS258)、その後、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS259)。この仕分けジョブ実行処理(ステップS259)の詳細は、図8に示した処理手順と同様である。そのため本実施形態でも、仕分けジョブ実行処理が行われることにより、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。
以上のように、本実施形態では、ユーザが情報処理装置3を操作することによって情報処理装置3から画像処理装置2にプリントジョブを送信する場合、TV会議システム201a又は201bが撮影した会議室の画像データを指定することにより、仕分け処理の指定を行うことができる。そのため、本実施形態では、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが情報処理装置3に対して印刷部数や列数などの情報を入力する必要がなくなるので、仕分け処理を行う場合の操作性をより一層向上させることが可能である。
特に本実施形態では、情報処理装置3が遠隔地の画像処理装置2bにもプリントジョブを送信することができるようになっており、その際、情報処理装置3を操作するユーザは、遠隔地の会議室Bがどのような座席配置になっているかを把握する必要がない。そのため、画像処理システム1aの利便性をより一層高めることができる。
尚、本実施形態では、情報処理装置3が遠隔地の画像処理装置2bに対してプリントジョブを送信する場合を例示したが、これに限らず、例えば画像処理装置2aから画像処理装置2bに対して仕分けジョブを指定したFAXジョブを送信するようにしても良い。
(第9の実施の形態)
次に第9の実施の形態について説明する。本実施形態では、第8の実施の形態と同様の画像処理システム1aにおいて各会議室への出席者のみに配布するための仕分け処理を行う形態について説明する。
図43は、第9の実施の形態における画像処理システム1aの一構成例を示す図である。この画像処理システム1aは、第8の実施の形態と同様の構成となっている。第1のネットワークシステム200aに設けられたTV会議システム201aは、そのテレビジョン受像器に対してTV会議システム201bのカメラ202bが撮影した会議室Bの画像131を表示する。この画像131には、会議室Bの各座席に着席している人物画像132が含まれる。また、第2のネットワークシステム200bに設けられたTV会議システム201bは、そのテレビジョン受像器に対してTV会議システム201aのカメラ202aが撮影した会議室Aの画像を表示する。図示を省略しているが、この画像にも、会議室Aの各座席に着席している人物画像が含まれる。
そしてユーザが情報処理装置3を操作することにより、会議室Aの出席者に配布する資料を複数部数印刷する場合には、TV会議システム201aのカメラ202aが撮影した画像データを選択し、画像処理装置2aに対してその画像データを付加したプリントジョブを送信する。これにより、画像処理装置2aは、第7の実施の形態と同様に、画像処理を行って会議室Aの座席配置と人物とを検出し、出席者のみに配布するための列数と、各列の出席者の数とを判別するための画像処理を行う。そして画像処理装置2aは、その画像処理の結果に基づいて列数と印刷部数とを自動設定すると共に、各列の配布部数を規定した仕分けデータ49を生成して仕分けジョブを実行する。
また、ユーザが情報処理装置3を操作することにより、会議室Bの出席者に配布する資料を複数部数印刷する場合には、TV会議システム201aのテレビジョン受像器に表示している画像データ131を選択し、画像処理装置2bに対してその画像データを付加したプリントジョブを送信する。これにより、画像処理装置2bは、第7の実施の形態と同様に、画像処理を行って会議室Bの座席配置と人物を検出し、出席者のみに配布するための列数と、各列の出席者の数とを判別するための画像処理を行う。そして画像処理装置2bは、その画像処理の結果に基づいて列数と印刷部数とを自動設定すると共に、各列の配布部数を規定した仕分けデータ49を生成して仕分けジョブを実行する。
次に第9の実施の形態において画像処理装置2が情報処理装置3から受信した仕分けジョブを伴うプリントジョブを実行する場合の動作について説明する。図44は、第9の実施の形態で画像処理装置2がプリントジョブを受信した場合に行う処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、画像処理装置2のCPU21によって行われる。CPU21はプリントジョブを受信したか否かを監視しており(ステップS261)、プリントジョブを受信すると(ステップS261でYES)、そのプリントジョブに付加された会議室画像データを取得する(ステップS262)。
そしてCPU21は、取得した会議室画像データに対して領域判別処理などを施すことにより、会議室画像データに基づいて会議室の座席配置を判別する(ステップS263)。そしてその座席配置における列数を判別する(ステップS264)。次にCPU21は、各座席の近傍に出席者が着席しているか否かを判別するため、人画像検出処理を行う(ステップS265)。そして人画像検出処理により人物画像132を検出することができた場合には、その人物画像132を出席者として判別し、出席者の座席位置を判別する(ステップS266)。次にCPU21は、出席者のみから成る各列の座席数を判別し(ステップS267)、さらに各列の座席数を合計して印刷部数を設定する(ステップS268)。そしてCPU21は、仕分けデータ生成処理を行う(ステップS269)。この仕分けデータ生成処理(ステップS269)は、例えばステップS267で判別された各列の出席者のみの座席数をそのまま各列への配布部数として設定していくことにより仕分けデータ49を生成する。
次にCPU21は、仕分けデータ生成処理によって生成された仕分けデータ49に基づき、操作パネル17に仕分け処理を行った場合の仕分け結果を表示し(ステップS270)、その後、仕分けジョブ実行処理を開始する(ステップS271)。この仕分けジョブ実行処理(ステップS271)の詳細は、図8に示した処理手順と同様である。そのため本実施形態でも、仕分けジョブ実行処理が行われることにより、画像処理装置2は、複数部数の印刷物を出力する際、仕分けデータ49に規定された各列への配布部数を出力する度に仕分け処理を実行するようになる。
以上のように、本実施形態では、ユーザが情報処理装置3を操作することによって情報処理装置3から画像処理装置2にプリントジョブを送信する場合、TV会議システム201a又は201bが撮影した会議室の画像データを指定することにより、会議室の出席者のみに印刷物を配布するための仕分け処理の指定を行うことができる。そのため、本実施形態では、印刷物を配布すべき配布先(列数)の数が多い場合であっても、ユーザが情報処理装置3に対して印刷部数や列数などの情報を入力する必要がなくなるので、仕分け処理を行う場合の操作性をより一層向上させることが可能である。
特に本実施形態でも、情報処理装置3が遠隔地の画像処理装置2bにもプリントジョブを送信することができるようになっており、その際、情報処理装置3を操作するユーザは、遠隔地の会議室Bがどのような座席配置になっているか、或いは、出席者がどの座席に着席しているかを把握する必要がない。そのため、画像処理システム1aの利便性をより一層高めることができる。
尚、本実施形態でも、情報処理装置3が遠隔地の画像処理装置2bに対してプリントジョブを送信する場合を例示したが、これに限らず、例えば画像処理装置2aから画像処理装置2bに対して仕分けジョブを指定したFAXジョブを送信するようにしても良い。
(変形例)
以上、本発明に関する幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明には、上述した実施形態以外にも種々の変形例が適用可能である。
例えば、上述した各実施形態では、画像処理装置2が複合機やMFPなどと呼ばれる装置であってコピー機能、プリンタ機能、FAX機能などの複数の機能を備えている場合を例示したが、画像処理装置2は必ずしも複数の機能を備えたものに限られない。例えば、上述した幾つかの実施形態には、画像処理装置2がプリンタ専用装置であっても構わないものが含まれる。
1,1a 画像処理システム
2,2a,2b 画像処理装置
3 情報処理装置
13 画像読取部(画像読取手段)
15 画像形成部(画像形成手段)
17 操作パネル(操作入力手段)
23 排紙機構部
41 印刷部数設定部(印刷部数設定手段)
42 列数設定部(列数設定手段)
43 仕分けデータ生成部(仕分けデータ生成手段)
44 表示制御部
45 ジョブ実行制御部
48 仕分け制御部(仕分け制御手段)
49 仕分けデータ
54 キーボード(操作入力手段)
55 マウス(操作入力手段)
59 プログラム
91 配布規模設定部(配布規模設定手段)
92 規模差設定部(規模差設定手段)
111 画像処理部(画像処理手段)
112 第1画像処理部(第1の画像処理手段)
113 第2画像処理部(第2の画像処理手段)

Claims (16)

  1. 印刷物の印刷部数を設定する印刷部数設定手段と、
    印刷物を配布する際の列数を設定する列数設定手段と、
    前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出し、印刷出力を行う際の仕分けデータを生成する仕分けデータ生成手段と、
    画像データに基づいて画像形成を行うことにより印刷物を出力する画像形成手段と、
    前記仕分けデータに基づいて、前記画像形成手段により出力される印刷物の仕分け処理を実行する仕分け制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記仕分けデータ生成手段は、前記仕分けデータをCSV形式のデータとして生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記仕分け制御手段は、前記画像形成手段により出力される印刷部数をカウントし、該カウント値が前記仕分けデータに定められた各列に対応する配布部数となる度に印刷物を出力する際の仕分け処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. ユーザによる入力操作に基づいて各種情報を入力する操作入力手段をさらに備え、
    前記印刷部数設定手段は、前記操作入力手段より入力される情報に基づいて印刷部数を設定し、
    前記列数設定手段は、前記操作入力手段より入力される情報に基づいて列数を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記操作入力手段より入力される情報に基づいて各列に配布する配布規模を列毎に設定する配布規模設定手段と、
    前記操作入力手段より入力される情報に基づいて、各列に設定される配布規模の規模差を設定する規模差設定手段と、
    をさらに備え、
    前記仕分けデータ生成手段は、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数と、前記配布規模設定手段により設定される各列の配布規模と、前記規模差設定手段により設定される配布規模の規模差とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 画像データを入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段により入力される画像データに対して画像処理を行う画像処理手段と、
    をさらに備え、
    前記画像処理手段は、前記画像入力手段が座席表の記録された画像データを入力した場合、該画像データに基づいて座席表の列数を判別すると共に、各列の座席数を判別するように構成され、
    前記列数設定手段は、前記画像処理手段による判別結果に基づいて列数を設定し、
    前記印刷部数設定手段は、前記画像処理手段による判別結果に基づいて印刷部数を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 原稿を読み取って画像データを生成する画像読取手段と、
    前記画像読取手段が座席表の記載された原稿を読み取った場合に生成される画像データに基づいて座席表の列数と各列の座席数を判別すると共に、座席表に含まれる各座席の氏名を判別する処理を行う第1の画像処理手段と、
    前記画像読取手段が出欠表の記載された原稿を読み取った場合に生成される画像データに基づいて出席者の氏名を判別する処理を行う第2の画像処理手段と、
    をさらに備え、
    前記列数設定手段は、前記第1の画像処理手段による判別結果に基づいて列数を設定し、
    前記印刷部数設定手段は、前記第1および第2の画像処理手段による判別結果に基づいて出席者のみに配布するための印刷部数を設定し、
    前記仕分けデータ生成手段は、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出する際、前記第1および第2の画像処理手段による判別結果に基づいて各列の出席者のみに配布すべき配布部数を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 複数の座席が配置された座席空間を撮影した画像データを入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段より入力される画像データに対して画像処理を行うことにより座席空間における座席配置を判別し、該座席配置の列数と各列の座席数とを特定する画像処理手段と、
    をさらに備え、
    前記列数設定手段は、前記画像処理手段により特定された結果に基づいて列数を設定し、
    前記印刷部数設定手段は、前記画像処理手段により特定された結果に基づいて印刷部数を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記画像処理手段は、さらに人画像検出処理を行うことによって各座席に対する着席者の有無を特定するように構成され、
    前記仕分けデータ生成手段は、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出する際、前記画像処理手段により特定される各座席に対する着席者のみに配布すべき配布部数を算出することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像入力手段は、デジタルカメラと接続され、該デジタルカメラに保存されている画像データを入力することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理装置。
  11. 前記画像入力手段は、ネットワークを介してTV会議システムにより会議室が撮影された画像データを入力することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理装置。
  12. ネットワークを介して画像処理装置とデータ通信可能な情報処理装置において実行可能なプログラムであって、前記情報処理装置を、
    印刷物の印刷部数を設定する印刷部数設定手段、
    印刷物を配布する際の列数を設定する列数設定手段、
    前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出し、印刷出力を行う際の仕分けデータを生成する仕分けデータ生成手段、および、
    印刷対象となる画像データに対して前記仕分けデータを付加して前記画像処理装置に送信する印刷ジョブ送信手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  13. 前記仕分けデータ生成手段は、前記仕分けデータをCSV形式のデータとして生成することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記印刷部数設定手段は、所定の操作入力手段より入力される情報に基づいて印刷部数を設定し、
    前記列数設定手段は、前記所定の操作入力手段より入力される情報に基づいて列数を設定することを特徴とする請求項12又は13に記載のプログラム。
  15. 前記情報処理装置を、さらに、
    前記操作入力手段より入力される情報に基づいて各列に配布する配布規模を列毎に設定する配布規模設定手段、および、
    前記操作入力手段より入力される情報に基づいて、各列に設定される配布規模の規模差を設定する規模差設定手段、
    として機能させ、
    前記仕分けデータ生成手段は、前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数と、前記配布規模設定手段により設定される各列の配布規模と、前記規模差設定手段により設定される配布規模の規模差とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
  16. 情報処理装置と画像処理装置とがネットワークを介してデータ通信可能な画像処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    印刷物の印刷部数を設定する印刷部数設定手段と、
    印刷物を配布する際の列数を設定する列数設定手段と、
    前記印刷部数設定手段により設定される印刷部数と、前記列数設定手段により設定される列数とに基づいて各列に配布すべき配布部数を算出し、印刷出力を行う際の仕分けデータを生成する仕分けデータ生成手段と、
    印刷対象となる画像データに対して前記仕分けデータを付加して前記画像処理装置に送信する印刷ジョブ送信手段と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記情報処理装置より入力する画像データに基づいて画像形成を行うことにより印刷物を出力する画像形成手段と、
    前記仕分けデータに基づいて、前記画像形成手段により出力される印刷物の仕分け処理を実行する仕分け制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
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