JP2011091955A - 配電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力を時分割で供給する電力供給システムであって、既存の商用電力系統と共用して使用することが可能な、新規かつ改良された配電システムを提供する。
【解決手段】バスラインへ所定のタイミングで電力を出力する電源サーバと、バスラインを介して電源サーバが出力する電力を受電するクライアントと、バスラインに対して配電系統を切り替える配電系統切替部と、を備え、配電系統切替部は、電源サーバ及びクライアント間の電力送受電系統と、商用電力の電力送受電系統とを切り替え、商用電力の電力送受電系統を切り離すことで、電源サーバ及びクライアント間の電力送受電系統が有効になる、配電システムが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、配電システムに関する。
パーソナルコンピュータやゲーム機のような電子機器の多くは、機器の動作やバッテリの充電のために、商用電源より交流(AC)の電力を入力して機器に合わせた電力を出力するACアダプタが用いられている。通常、電子機器では直流(DC)によって動作するが、電圧や電流はそれぞれの機器で異なる。従って、機器に合わせた電力を出力するACアダプタの規格も、機器毎に異なることになり、同じような形状を有するACアダプタであっても互換性を有しないことになる、機器の増加に伴ってACアダプタの数も増加してしまう問題があった。
このような問題に対して、バッテリやACアダプタ等の機器に電力を供給する電源供給ブロックと、当該電源供給ブロックから電力が供給される電源消費ブロックとを、直流の1つの共通バスラインに接続した電源バスシステムが提案されている(例えば特許文献1、特許文献2)。かかる電源バスシステムにおいては直流の電流がバスラインを流れている。また、かかる電源バスシステムにおいては、各ブロックは自らがオブジェクトとして記述されており、各ブロックのオブジェクトがバスラインを介して相互に情報(状態データ)の送受信を行っている。また各ブロックのオブジェクトは、他のブロックのオブジェクトからの要求に基づいて情報(状態データ)を生成し、回答データとして送信している。そして、回答データを受信したブロックのオブジェクトは、受信した回答データの内容に基づいて電力の供給や消費を制御することができる。
特開2001−306191号公報 特開2008−123051号公報
特許文献2等で示した電源バスシステムにおいては、電力線上に複数の形態の電力が時分割で存在している。また係る電源バスシステムで扱う電力形態は既存のグリッドのものとは異なっている。従って、そのままでは、商用電力の供給に用いられる既存の屋内配線と共用して使用できない問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、電力を時分割で供給する電力供給システムであって、既存の商用電力系統と共用して使用することが可能な、新規かつ改良された配電システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、バスラインへ所定のタイミングで電力を出力する電源サーバと、前記バスラインを介して前記電源サーバが出力する電力を受電するクライアントと、前記バスラインに対して配電系統を切り替える配電系統切替部と、を備え、前記電源サーバは、電力供給についての合意を確立した前記クライアントへ、周期的に繰り返される予め定めた電力供給区間において前記クライアントと合意した電力を供給するとともに、電力を供給する前記クライアントとの間で情報を表す情報信号を送受信し、前記クライアントは、電力供給についての合意を確立した前記電源サーバから、周期的に繰り返される予め定めた電力供給区間において前記電源サーバと合意した電力を受電するとともに、電力の供給を受ける前記電源サーバとの間で情報を表す情報信号を送受信し、前記配電系統切替部は、前記電源サーバ及び前記クライアント間の電力送受電系統と、商用電力の電力送受電系統とを切り替え、前記商用電力の電力送受電系統を切り離すことで、前記電源サーバ及び前記クライアント間の電力送受電系統が有効になる、配電システムが提供される。
前記配電系統切替部は、商用電力の電力送受電系統に接続する端子と、前記電源サーバからの電力送受電系統に接続する端子と、商用電力の電力送受電系統及び前記電源サーバからの電力送受電系統から切断する端子と、を備えていてもよい。
1以上の副配電系統にそれぞれ対応して設けられる1以上の副電力開閉装置を更に備え、前記電源サーバ及び前記クライアントは、特定の副電力開閉装置の下流側に接続されていてもよい。
前記特定の副電力開閉装置は、商用電力の電力送受電系統に接続する端子と、前記電源サーバからの電力送受電系統に接続する端子と、商用電力の電力送受電系統及び前記電源サーバからの電力送受電系統から切断する端子と、を備えていてもよい。
前記電源サーバからの電力の供給を受けることが出来ない機器は、交流の商用電力及び前記電源サーバからの電力が供給されるバスラインに所定の周波数の交流電力が流れている場合に該交流電力を受け取るために投入されるスイッチを備えるコネクタを用いて該バスラインへ接続してもよい。
以上説明したように本発明によれば、電力を時分割で供給する電力供給システムであって、既存の商用電力系統と共用して使用することが可能な、新規かつ改良された配電システムを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる電力供給システムの構成について示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる電力供給システム1による電力供給処理について説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる電力供給システムを、既存の商用電力系統と共用して使用するための配電システムの構成について示す説明図である。 図3に示した配電システム300に、電源サーバやクライアント等を接続した状態の一例を示す説明図である。 既存機器をパワーパケット対応バスラインに接続するためのパワーパケット対応コネクタ700の構成について示す説明図である。 パワーパケット対応コネクタ700の構成例について示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる電力供給システムを、既存の商用電力系統と共用して使用するための配電システム800の構成について示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
<1.本発明の一実施形態>
[1−1.電力供給システムの構成]
[1−2.電力供給システムによる電力供給処理]
[1−3.既存の商用電力との共存]
<2.まとめ>
<1.本発明の一実施形態>
[1−1.電力供給システムの構成]
まず、本発明の一実施形態にかかる電力供給システムの構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる電力供給システムの構成について示す説明図である。以下、図1を用いて本発明の一実施形態にかかる電力供給システムの構成について説明する。
図1に示したように、本発明の一実施形態にかかる電力供給システム1は、電源サーバ100と、クライアント200と、を含んで構成される。電源サーバ100とクライアント200とは、バスライン10を介して接続されている。
電源サーバ100は、クライアント200に対して直流電力を供給するものである。また、電源サーバ100は、クライアント200との間で情報信号を送受信する。本実施形態においては、電源サーバ100とクライアント200との間の直流電力の供給および情報信号の送受信は、バスライン10で共用されている。
電源サーバ100は、情報信号の送受信のための通信用モデム、電力の供給を制御するためのマイクロプロセッサ、直流電力の出力を制御するスイッチ等を含んで構成されている。
クライアント200は、電源サーバ100から直流電力の供給を受けるものである。また、クライアント200は、電源サーバ100との間で情報信号を送受信する。図1では、2つのクライアント200を図示している。以下では説明の便宜上、2つのクライアント200をそれぞれCL1、CL2と区別する。
クライアント200は、情報信号の送受信のための通信用モデム、電力の供給を制御するためのマイクロプロセッサ、直流電力の出力を制御するスイッチ等を含んで構成されている。
なお、図1に示した電力供給システム1では、1つの電源サーバ100と、2つのクライアント200とを図示しているが、本発明においては、電源サーバの数とおよびクライアントの数はかかる例に限定されないことは言うまでも無い。
図1に示した電力供給システム1、2における電力の供給方法については、上記特許文献2(特開2008−123051号公報)において説明されているので、ここでは詳細な説明は省略するが、以下において、本発明の一実施形態にかかる電力供給システム1による電力供給処理について簡単に説明する。
[1−2.電力供給システムによる電力供給処理]
図2は、本発明の一実施形態にかかる電力供給システム1による電力供給処理について説明する説明図である。以下、図2を用いて、本発明の上記各実施形態にかかる電力供給システム1による電力供給処理について説明する。
図2に示したように、電源サーバ100は、バスライン10に対して定期的に同期パケットA1、A2、A3、・・・を出力する。また、電源サーバ100は、クライアント200に電力を供給するために、クライアント200との間で送受信される情報信号である情報パケットB1、B2、B3、・・・および電力エネルギーをパケット化した電力パケットC1、C2、C3、・・・を出力する。一方、クライアント200は、電源サーバ100から電力の供給を受けるために、電源サーバ100との間で送受信される情報信号である情報パケットD1、D2、D3、・・・を出力する。
電源サーバ100は、所定の間隔(例えば1秒間隔)のタイムスロットの開始時に、同期パケットA1、A2、A3、・・・を出力する。タイムスロットは、情報パケットが送信される情報スロットと、電力パケットが送信される電力スロットとからなる。情報スロットIS1、IS2、IS3、・・・は、電源サーバ100とクライアント200との間で情報パケットのやり取りが行われる区間である。また電源スロットPS1、PS2、PS3、・・・は、電源サーバ100からクライアント200へ供給される電力パケットC1、C2、C3、・・・が出力される区間である。情報パケットは、情報スロットIS1、IS2、IS3、・・・の区間においてのみ出力可能なパケットである。従って、1つの情報スロットにおいて情報パケットの送受信が完了しない場合には複数の情報スロットに渡って情報パケットが送信される。一方、電力パケットは、電源スロットPS1、PS2、PS3、・・・の区間においてのみ出力可能なパケットである。
電源サーバ100は、自身が供給可能な電力仕様を示すサーバ電源プロファイルを1または2以上有しており、クライアント200は、自身の仕様に適合する電力を供給可能な電源サーバ100から、電力の供給を受けるものとする。このとき、クライアント200は、電源サーバ100からサーバ電源プロファイルを取得して、自身に対する電源サーバ100の仕様(サーバ電源プロファイル)を決定する。このためにまず、クライアント200は、電源サーバ100が出力する同期パケットA1を検出して、同期パケットA1に含まれる電源サーバ100のアドレスを取得する。アドレスは、例えばMACアドレスとすることができる。次いで、クライアント200は、電源サーバ100に対して、電源サーバ100が有するサーバ電源プロファイルの数の送信を要求する情報パケットD1を送信する。
情報パケットD1を受信した電源サーバ100は、情報パケットB1において、電源サーバ100が有するサーバ電源プロファイルの数であるサーバ電源プロファイル数を送信する。情報パケットB1を受信したクライアント200は、電源サーバ100のサーバ電源プロファイルの数だけサーバ電源プロファイルの内容を電源サーバ100から取得する。例えば電源サーバ100が2つのサーバ電源プロファイルを有する場合、クライアント200は、まず、1つめのサーバ電源プロファイルを取得する。1つめのサーバ電源プロファイルを取得したクライアント200は、電源の使用を要求する情報パケットD2として電源サーバ100に送信する。
情報パケットD2を受信した電源サーバ100は、電源サーバ100の内部に設けられた記憶部(図示せず)に記憶された第1のサーバ電源プロファイルを、情報パケットB2としてクライアント200に送信する。電源サーバ100から情報パケットB2を受信したクライアント200は、第2のサーバ電源プロファイルを取得するための情報パケットを送信する。しかし、この時点では情報スロットIS1が終了し、電源パケットを送信するための電源スロットPS1が開始している。従って、かかる情報パケットは次の情報スロットIS2において送信される。また、電源スロットPS1においては、クライアント200が電源サーバ100から供給を受ける電源仕様が確定していないため、電力の供給は行われない。
電源スロットPS1が終了し、次のタイムスロットの開始を示す同期パケットA2が電源サーバ100から出力される。その後、電源サーバ100から情報パケットB2を受信したクライアント200は、第2のサーバ電源プロファイルを取得するための情報を情報パケットD3として送信する。
情報パケットD3を受信した電源サーバ100は、電源サーバ100の内部に設けられた記憶部(図示せず)に記憶された第2のサーバ電源プロファイルを、情報パケットB3としてクライアント200に送信する。情報パケットB3を受信して電源サーバ100の有する2つのサーバ電源プロファイルを取得したクライアント200は、自身に適合する電源仕様のサーバ電源プロファイルを選択する。そして、クライアント200は、電源サーバ100に対して選択したサーバ電源プロファイルを確定させるための情報パケットD4を送信する。
情報パケットD4を受信した電源サーバ100は、クライアント200に対して第1のサーバ電源プロファイルを確定したことを通知するため、情報パケットB4として電源仕様が確定した旨の応答を表す情報を、クライアント200に送信する。その後、情報スロットIS2が終了して電源スロットPS2が開始すると、電源サーバ100はクライアント200に対して電源パケットC1を出力し、電源供給を行う。なお、電力パケットの送信のタイミングについては、送信開始時間設定リクエストを表す情報を用いることにより、電力供給開始時間をクライアント200から電源サーバ100に指定することができる。
以上、本発明の上記各実施形態にかかる電力供給システム1による電力供給処理について説明した。
[1−3.既存の商用電力との共存]
通常の住宅や事務所における電力配電や分電では、屋内の引き込み点に主開閉装置(ブレーカ)が存在する。一般的には、この主開閉装置の電流容量で家庭の電力契約が決まる。この主開閉装置の役割は、過剰な電流を切断する安全装置という意味合いもあるが、実情は電力契約の金額を決定する装置という意味合いも有するものである。そしてこの既存の主開閉装置には、「接」と「断」の2ポジションしかない。
一方、家庭内の機器はDC電源で動作するものが増え、100V、50または60ヘルツの交流電源でないと困るものは、例えば換気扇のインダクションモータや、交流トランスを使用した機器ぐらいであり、今後これらは減少していく傾向にある。また、DC電源で動作する機器(パーソナルコンピュータ等)ではバッテリを内蔵しており、交流電力が常時供給されてなくても動作可能である。今後もこのような機器が自然に増加するだけでなく、本件発明者と同一発明者による特許文献2等で提案した電源バスシステムに対応するバッテリ内蔵機器も市場に提供されると予想される。
このような、上述した特許文献2等で提案した電源バスシステムに対応する機器が増加するであろう時代を考慮すると、現状のグリッドの末端である家庭内の配電装置も、ある時間帯にはグリッドから切り離されて、別の電力系統に接続されてもいい。または、家庭内配電のある系統は、商用電力とは別系統の電力で動作させる事が可能である。特に、電気自動車が普及し始めると、現状グリッドの電力供給能力が追いつかず、ローカルに(自宅等で)発電することが必要になると予想される。このような環境下では、グリッドからの電力とローカル電力は時間的、系統的に選択する手段が不可欠になる。
そこで、以下で説明する本発明の一実施形態では、既存の電力の系統と特許文献2等で提案した電源バスシステムで供給される電力の系統とを選択的に切り替えるための構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態にかかる電力供給システムを、既存の商用電力系統と共用して使用するための配電システムの構成について示す説明図である。以下、図3を用いて本発明の一実施形態にかかる電力供給システムを、既存の商用電力系統と共用して使用するための配電システムの構成について説明する。
図3に示したように、配電システム300は、電力線310と、主開閉器320と、副開閉器330a、330b、330cと、を含んで構成される。現在は、既存の交流電力は通常3相で家庭に配電され、そのうちの2相を使用して100Vを供給している。図3に示した例では、説明の単純化のため、すべて2相で表現するものとする。
主開閉器320は、すべての電力系統を一度に切断可能である。副開閉器330a、330b、330cは、各配電系統を接続または切断するものであり、副開閉器330a、330b、330cを開くと、開いた副開閉器330a、330b、330cに対応する系統のみ電力が供給されない。
ここで、図3に示した配電システム300の動作について説明する。図4は、図3に示した配電システム300に、電源サーバやクライアント等を接続した状態の一例を示す説明図である。図4に示した例は、副開閉器330cに繋がっているACライン340に、上述した特許文献2等で提案した電源バスシステムで動作する(以下「パワーパケット対応の」と称する)電源サーバ400やクライアント500を接続した場合を示している。また、図4には、主開閉器320をリモートで開閉するためいの主開閉器制御部350も併せて示している。主開閉器制御部350は、有線または無線で、主開閉器320の開閉状態を制御するためのものであり、主開閉器320の開閉状態を外部から容易にコントロール可能とするものである。
図4に示した構成において主開閉器320を切断すると、配電系統は既存の電力系統からは完全に切り離され、ACライン340は単純に2線の電力バスとなる。この状態で、ACライン340に、パワーパケット対応の電源サーバ400や、電源サーバ400から供給される電力を消費するクライアント500が接続されると、上述した特許文献2等で提案した電力供給システムが実現される。この電源バスシステムは、既存のACライン340を使いながらパワーパケット対応とすることができる。なお、ACライン340は、配線に第三のGNDラインを有する場合もあるが、このGNDラインは当該電源バスシステムでは使用しない。
すなわち、既存の2線によるACライン340はパワーパケット対応のバスラインとなり、電源サーバ400からクライアント500に対して電力パケットが送られる。このACライン340に対しては、電力源(電源サーバ400)、および負荷(クライアント500)は、動的に接続、切断可能となる。
しかし、この図4に示したような電力供給システムで、既存の家庭内配線と同一のコネクタを用いた場合には、既存の装置(例えばテレビ600)が接続されると、テレビ600はパワーパケット対応ではないので、電源サーバ400から電力を受け取ることができない。従って、既存グリッド、パワーパケット共用型システムでは、コネクタとして、図5に示すようなパワーパケット対応コネクタを用いる。
図5は、既存機器をパワーパケット対応バスラインに接続するためのパワーパケット対応コネクタ700の構成について示す説明図である。パワーパケット対応コネクタ700は、電力供給、受電両方に対応した構造を有する。この構造は例えば、本件発明者と同一の発明者による発明である、プラグ、プラグ受けおよび電力供給システム(特願2008−322547号)に示すものを用いてもよい。
図5に示したように、パワーパケット対応コネクタ700は、プラグ710と、半導体からなるACスイッチ720と、共振回路730と、整流・平滑回路740と、を含んで構成される。
ACスイッチ720はパワーパケットのプロトコル等には一切関与せず、プラグ710が接続されてバスラインからの入力がAC50Hz、または60Hzのときのみ投入される。時間帯によって、または配電システム300のユーザの選択により、屋内配線にはAC100V、50Hzまたは60Hzの電力が供給される。このAC電力を電力源とする既存機器に対しては、図5に示したようなパワーパケット対応コネクタ700で対応する。図5に示したようなパワーパケット対応コネクタ700自体は、パワーパケットシステムに対応する必要がなく、簡単なパッシブフィルタと交流用半導体スイッチで構成されるので、安価に製造することができる。
一方、パワーパケット対応機器を使用する場合は、コネクタあるいはパワーパケット対応機器の内部にスイッチを設けておき、あらかじめ同一バスライン内に存在するサーバとネゴシエーションを実行し、サーバとのネゴシエーションが完了しないとスイッチがオンとならない。従って、パワーパケット対応機器は、例え既存グリッドのAC配線に接続されていても問題ない。
次に、パワーパケット対応コネクタ700の構成例を示す。図6は、パワーパケット対応コネクタ700の構成例について示す説明図である。図6に示した構成例では、パワーパケット対応コネクタ700は、コンデンサC1と、同調形フィルタ750と、平滑回路760と、スイッチ回路770と、を含んで構成される。
コンデンサC1は、交流を通すためのカップリングコンデンサである。同調形フィルタ750は、コンデンサC2と、コイルL1とを含んで構成され、このコンデンサC2とコイルL1とによる、50Hzまたは60Hzに共振点を持つように構成されたフィルタである。この同調形フィルタ750により50Hzまたは60Hzの交流を取り出し、後段の平滑回路760で直流に変換する。
平滑回路760は、ダイオードD1と、コンデンサC3と、抵抗R1とからなり、上述したように同調形フィルタ750が取り出した50Hzまたは60Hzの交流を直流に変換するものである。この直流電流によりスイッチ回路770のLED771が点灯し、スイッチ772をオンにすることができる。なお、交流対応の半導体スイッチとしては、二次側と一時側はオプティカル結合により絶縁されたものが一般的に用いられる。
基本的には50Hzまたは60Hzのフィルタリングで商用電源の存在の有無を判断するので、パワーパケットシステムにおいて交流をパケットとして送る場合には、50Hzまたは60Hzでの送信を制限する。もしこの条件が満たせないようなもの(例えば風力による交流発電機のそのままの出力)を用いる場合には、予め交流から直流に変換してバスラインに電力を供給する。
以上の説明では、既存機器のコネクタをパワーパケット対応型に交換する場合を示したが、もちろん既存のコネクタをパワーパケット対応型とすることができる。既存のコネクタをパワーパケット対応型にするは、例えば、プラグ(コンセント)側に交流50Hzまたは60Hz、電圧100V付近を検出してオンとなるスイッチを内蔵し、配線内に、交流50Hzまたは60Hz、電圧100Vの既存電力が存在するときのみ、この電力を供給する構造とすることで実現することができる。このような、パワーパケット対応機器とは互換性のないコネクタを、パワーパケット対応型コネクタと並列に接続しておくとよい。
なお、上述の図4に示した配電システム300の構成例においては主開閉器320を切断することで既存の配電システムとの接続・切断を制御することができるが、主開閉器320の接続や切断は、既存の開閉器(ブレーカ)のようにマニュアルで実施されたのでは不便である。従って、主開閉器320には外部制御可能な開閉器を用いることが望ましい。このような外部制御可能な開閉器は、既にスマートメータと称されるもので実現されており、このスマートメータを使用してもよい。また、もちろん外部制御可能な開閉器は、このスマートメータ以外にも既存の技術で製造可能である。
ところで、図4に示した配電システム300では、主開閉器320を切断することで、主開閉器320によって電力が供給される系統の電力を、主開閉器320の切断後は全てパワーパケットシステムでまかなうことになるが、これにより、パワーパケットシステムに接続されている機器の使用が一部不自由になる事が考えられる。この問題点を解決する手法については以下で述べる。
一般的な既存の家庭内配線は、主開閉器の下流側に副開閉器をもち、配線を何系統かに分けている。そこで、これら複数の系統のうち、例えば常時電力を必要とするもの、または比較的大電力を扱う系統と、それ以外の系統とを分離する。そして、後者をパワーパケット対応として適宜使用する方式がある。実際に、このように構成された家庭内配線の例として、エアーコンディショナー系が別配線となっている場合がある。
従って、ある特定の副開閉器(例えば図4の副開閉器330c)に接続された系統をパワーパケット対応とし、この副開閉器を外部制御可能なものとすることで、この副開閉器に接続された系統を既存のバスラインから切り離すと、当該副開閉器に接続された系統はパワーパケット対応の送配電システムとして使用できる。この場合も上述の実施形態の説明と同様に、コネクタ類はパワーパケット対応コネクタとし、AC50Hzまたは60Hzが供給された場合とパワーパケット供給された場合両方に対応できるようにすることが望ましい。
上述した説明では、主開閉器、副開閉器とも状態はオンかオフかの二値である。以下の説明では、主開閉器に第三の接点を用意し、この第三の接点の系統にはパワーパケット対応のバスラインが接続される構成について説明する。
図7は、本発明の一実施形態にかかる電力供給システムを、既存の商用電力系統と共用して使用するための配電システム800の構成について示す説明図である。以下、図7を用いて配電システム800の構成について説明する。
図7に示したように、配電システム800は、電力線810と、主開閉器820と、副開閉器830a、830b、830cと、電力供給システム840と、を含んで構成される。
主開閉器820は、3つの端子を有する開閉器である。主開閉器820がポジションaに接続されている場合は、配電システム800は既存の配電系統に接続され、ポジションbに接続されている場合は、配電システム800は既存の配電系統から切り離されている状態となる。そして、主開閉器820がポジションcに接続されている場合は、配電システム800は、パワーパケット対応の電力供給システム840からの電力で動作する常態となる。なお、主開閉器820はコンデンサC4a、C4bを備える。コンデンサC4a、C4bは高周波接続用のコンデンサで、電力供給システム840と、副開閉器830a、830b、830c側とを高周波的に接続するものである。なお、既存の電力線810と電力供給システム840とが接続されないようにするために、電力線810と主開閉器820との間にチョークコイルを設けていてもよい。なお、これらの副開閉器830a、830b、830cの既存ライン側についても、コネクタは上述したようなパワーパケット対応のものにしておくことが望ましい。
図7に示した構成を有する配電システム800では、主開閉器820が第三の接点であるポジションcに接続されると、該第三の接点により接続されるシステム全体が新たなパワーパケットシステムとなる。この時、この第三の接点はコンデンサC4a、C4bで高周波的にショートされ、例え既存のAC50Hzまたは60Hzが供給されていて、パワーパケットシステム機器が電力を受け取らない(受け取れない)状態でも、パワーパケットシステムとしての同期が取れるようにしておくことが望ましい。
この図7に示したで配電システム800において、主開閉器820の端子がポジションaに接続され、配電システム800が既存グリッドに接続されているときは、副開閉器830a、830b、830cにはAC50Hzまたは60Hzの電力が供給され、電力供給システム840は既存グリッドとは無関係に動作する。
一方、主開閉器820の端子がポジションcに接続され、配電システム800がパワーパケットシステムを構成する電力供給システム840に接続されると、AC50Hz、60Hzの電力は配電システム800からは消滅するので、上述したような構成を有する既存機器用コネクタは、その内蔵スイッチが自動的にオフとする。一方、パワーパケット機器対応のクライアントやサーバは、配電システム800の中に存在する同期サーバ(図示せず)と通信を開始し、この同期サーバに対して存在の登録を行い、サーバやクライアントとしての動作を開始することになる。なお、図7に示した構成において用いられる主開閉器820も、手動ではなく外部からの制御ラインによりコントロールされるものを用いても良い。
また、上記説明では、主開閉器820に3つの端子を設ける場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されるものではない。例えば、副開閉器830a、830b、830cに3つの端子を設け、既存の商用電力から電力の供給を受けるための端子と、パワーパケットシステムから電力の供給を受ける端子と、そのいずれもから電力の供給を受けないようにする端子との間で切り替えて使用するようにしてもよい。
<2.まとめ>
以上説明したように本発明の実施の形態によれば、主開閉器や副開閉器の切り替えを制御する仕組みを設けることで、電力を時分割で供給する電力供給システムを、既存の電力系統と共用して使用することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、電力供給システムに適用可能であり、特に電力と情報とを時分割で伝送する電力供給システムに適用可能である。
1 電力供給システム
100 電源サーバ
200 クライアント
300 配電システム
310 電力線
320 主開閉器
330a、330b、330c 副開閉器
350 主開閉器制御部
400 電源サーバ
500 クライアント
700 パワーパケット対応コネクタ
710 プラグ
720 ACスイッチ
730 共振回路
740 整流・平滑回路
750 同調形フィルタ
760 平滑回路
770 スイッチ回路
800 配電システム
810 電力線
820 主開閉器
830a、830b、830c 副開閉器
840 電力供給システム

Claims (5)

  1. バスラインへ所定のタイミングで電力を出力する電源サーバと、
    前記バスラインを介して前記電源サーバが出力する電力を受電するクライアントと、
    前記バスラインに対して配電系統を切り替える配電系統切替部と、
    を備え、
    前記電源サーバは、
    電力供給についての合意を確立した前記クライアントへ、周期的に繰り返される予め定めた電力供給区間において前記クライアントと合意した電力を供給するとともに、電力を供給する前記クライアントとの間で情報を表す情報信号を送受信し、
    前記クライアントは、
    電力供給についての合意を確立した前記電源サーバから、周期的に繰り返される予め定めた電力供給区間において前記電源サーバと合意した電力を受電するとともに、電力の供給を受ける前記電源サーバとの間で情報を表す情報信号を送受信し、
    前記配電系統切替部は、前記電源サーバ及び前記クライアント間の電力送受電系統と、商用電力の電力送受電系統とを切り替え、前記商用電力の電力送受電系統を切り離すことで、前記電源サーバ及び前記クライアント間の電力送受電系統が有効になる、配電システム。
  2. 前記配電系統切替部は、商用電力の電力送受電系統に接続する端子と、前記電源サーバからの電力送受電系統に接続する端子と、商用電力の電力送受電系統及び前記電源サーバからの電力送受電系統から切断する端子と、を備える、請求項1に記載の配電システム。
  3. 1以上の副配電系統にそれぞれ対応して設けられる1以上の副電力開閉装置を更に備え、
    前記電源サーバ及び前記クライアントは、特定の副電力開閉装置の下流側に接続される、請求項1に記載の配電システム。
  4. 前記特定の副電力開閉装置は、商用電力の電力送受電系統に接続する端子と、前記電源サーバからの電力送受電系統に接続する端子と、商用電力の電力送受電系統及び前記電源サーバからの電力送受電系統から切断する端子と、を備える、請求項3に記載の配電システム。
  5. 前記電源サーバからの電力の供給を受けることが出来ない機器は、交流の商用電力及び前記電源サーバからの電力が供給されるバスラインに所定の周波数の交流電力が流れている場合に該交流電力を受け取るために投入されるスイッチを備えるコネクタを用いて該バスラインへ接続する、請求項1に記載の配電システム。
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