JP2011090832A - 面状光源、液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高輝度で面内輝度が均一な、楔形のプリズム導光板を用いた面状光源及びこれを備えた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の面状光源は、平板状の導光板4と、対向面4dに隣接配置される第1の反射板と、入射面4aに隣接配置される光源6と、反射面4cに隣接配置される第2の反射板5と、を有する。反射面4cは、入射面4aに対して所定の角度だけ傾斜し、対向面4dは出射面4bに対して所定の角度だけ傾斜する。反射面4cには、稜線が入射面4aに略平行で、断面形状が略三角形である同形の溝構造が平坦面を挟んで所定間隔で複数形成され、出射面4bと反射面4cのなす角度をθ、溝構造8の深さをH、溝構造8の間隔の最大値と最小値をそれぞれdmax,dmin、溝構造8の三角形の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面4aの法線と対向面4dのなす角度をΩとした場合に、式(7)及び式(11)を満たす。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の面状光源は、平板状の導光板4と、対向面4dに隣接配置される第1の反射板と、入射面4aに隣接配置される光源6と、反射面4cに隣接配置される第2の反射板5と、を有する。反射面4cは、入射面4aに対して所定の角度だけ傾斜し、対向面4dは出射面4bに対して所定の角度だけ傾斜する。反射面4cには、稜線が入射面4aに略平行で、断面形状が略三角形である同形の溝構造が平坦面を挟んで所定間隔で複数形成され、出射面4bと反射面4cのなす角度をθ、溝構造8の深さをH、溝構造8の間隔の最大値と最小値をそれぞれdmax,dmin、溝構造8の三角形の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面4aの法線と対向面4dのなす角度をΩとした場合に、式(7)及び式(11)を満たす。
【選択図】図2
Description
この発明は、液晶表示装置のバックライトに用いられる面状光源および液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、表示面の背面に配置されたバックライトユニット(以下単にBLと記述)と呼ばれる面状光源からの光を変調することにより、表示を行う。そのため、液晶表示装置が明るい表示を行うためには輝度の高いBLが必要である。
BLは光源の配置により、おおよそ側面型(エッジライト型、サイドライト型とも呼ばれる)と直下型に分類される。図1に側面型BLの模式図を示す。側面型BL1は、液晶パネル7の背面に順に配置される散乱シート2、プリズムシート3、導光板4、反射板5と、導光板4の側面に対向するように配置される光源6から構成されるのが一般的である。プリズムシート3は導光板4から斜めに出射してくる光を液晶パネル7の方向(液晶パネル7の法線方向)へ偏向するために、散乱シート2は配光分布特性の制御と種々の要因で発生するムラを視認しにくくするために使用される。図示はしていないが、光源6はランプハウスに収められ、全体がフレームでまとめられる。このBLの散乱シート2の上に液晶パネル7が配置される。
以下の説明のため、導光板4の面の名称を定義しておく。光源6に対向し光源6からの光が入射する導光板側面4aを入射面、液晶パネル7に対向し、液晶パネル7へ向けて光を出射する導光板側面4bを出射面、出射面4bに対向する導光板側面4cを反射面、入射面4aに対向する導光板側面4dを対向面、これら以外の側面を単に側面と呼ぶことにする。
導光板が液晶パネルと光源の間に配置される直下型BLに比べて、導光板の出射面に直交する入射面に対向して光源を配置する側面型BLは薄型化に有利であり、中小型の液晶表示装置では主流となっている。しかし、光源の配置空間が限られるため、光源の数を増やすことによる高輝度化が困難というデメリットがある。光源の消費電力を上げる方法もあるが、面状光源としての消費電力も上がるし、温度が上がるという問題も生じる。また、側面型BLでは、光源からの光が導光板中を長い距離伝播した後に出射面から出射する必要があるため、照明する面における面内均一性を確保することが難しい。そこで、側面型BLの輝度を上げ、且つ輝度の面内均一性を確保するために、種々の技術が開発、実用化されている。
例えば、導光板の出射面や反射面にプリズムを形成し、ドットやシボを形成する場合に比べて出射光に指向性を持たせるというものがある(例えば特許文献1)。散乱材の吸収による光損失を低減することや、望まない方向に光を出射しないことで、光源からの光の利用効率を上げることができる。特に反射面にプリズムを形成しプリズム間を平坦面にする構造は、平坦面で全反射した光をプリズム斜面で反射させて出射面から出射させる際、プリズム面法線に対する入射角が大きくなるので、プリズム斜面での反射を全反射とすることが容易になり、効率よく出射面から出射させることができる(このため、本明細書では出射面に対向する面を反射面と呼び、この面にプリズムを形成した導光板を対象とする。以下では、このような導光板をプリズム導光板、あるいは単に導光板と記述する)。
また、プリズム、ドット又はシボ等の、導光板中を伝播する光を出射面から出射するための構造物の密度を、入射面側より対向面側で高くすることも公知である(例えば特許文献2)。これにより、対向面側における出射光量の低下が改善される。同様の理由で、図1に示したように、入射面から対向面に向かって厚さが薄くなる楔形の導光板を使用するという技術も公知である。厚さが薄くなると、導光板中を全反射で伝播する光の一回の全反射で進む距離が短くなるため、出射面及び反射面へ当たる回数が増え、光量が小さくなる対向面側で出射光量が低下することを改善することができるためである。導光板を形成する材料の減量、及び導光板を軽量化できるメリットもある。
しかし、導光板中、特に出射面近傍を入射面法線方向に直進する光(以下、直進光と記述)は、出射面にも反射面にも当たらず直接対向面へ当たるので、液晶パネルの照明に利用できず無駄になる。
そこで、さらなる効率化のため、対向面に反射板を配置して直進光を導光板へ戻す技術が公知となっている(例えば特許文献3)。さらに、反射板を配するなどして反射性を付与した対向面を入射面に対して傾斜させることで、直進光を積極的に反射面または出射面へ偏向させる技術も公知となっている(例えば特許文献4)。
特許文献3に記載のBLのように、入射面に平行な対向面に反射性を付与しても、導光板中を直進する光はそのまま真っ直ぐ入射面へ反射されるだけであり、液晶パネルの照明に利用されない状況に変化はない。対向面の反射板を拡散反射板にしたり、対向面に散乱性の構造を配置すれば、対向面を第2の光源とみなすことが出来るが、特許文献2で指摘されている通り、散乱性が強いと対向面が明るく光るのが目視されるようになってしまう。
特許文献4に記載されているように、鏡面反射性の対向面を入射面に対して傾ければ、直進光を出射面又は反射面に当てることが出来るので、上述の問題は解決する。そこで、光源からの光をさらに有効利用することを目的として、楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用したいが、そのような技術の具体的詳細は開示されていない。
そこで、本発明は高輝度で面内輝度が均一な、楔形のプリズム導光板を用いた面状光源及びこれを備えた液晶表示装置の提供を目的とする。
本発明の面状光源は、一面を出射面、出射面に対向する面を反射面、出射面に直交して隣接する一側面を入射面、入射面と対向する側面を対向面とする平板状の導光板と、対向面に隣接して配設される第1の反射板と、入射面に隣接して配設される光源と、反射面に隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、導光板は、入射面から対向面へ、出射面の法線に沿って測った導光板の厚さが小さくなるよう、反射面が入射面に対して傾斜し、入射面の法線に沿って測った入射面と対向面の距離が、出射面から反射面に向かって長くなるよう、対向面が出射面に対して傾斜し、反射面に、稜線が入射面に略平行で、断面形状が略三角形である同形の溝構造を平坦面を挟んで所定間隔で複数備え、出射面に平行な平面と反射面に平行な平面のなす角度をθ、溝構造の溝の深さをH、隣接する溝構造の距離の最大値と最小値をそれぞれdmax,dmin、溝構造の三角形の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面の法線と対向面のなす角度をΩとした場合に、
及び
を満たすことを特徴とする。
又、本発明の液晶表示装置は、上述の面状光源を備える。
本発明の面状光源において、導光板は、入射面から対向面へ、出射面の法線に沿って測った導光板の厚さが小さくなるよう、反射面が入射面に対して傾斜し、入射面の法線に沿って測った入射面と対向面の距離が、出射面から反射面に向かって長くなるよう、対向面が出射面に対して傾斜し、反射面に、稜線が入射面に略平行で、断面形状が略三角形である同形の溝構造を所定間隔で複数備え、出射面に平行な平面と反射面に平行な平面のなす角度をθ、溝構造の溝の深さをH、隣接する溝構造の距離の最大値と最小値をそれぞれdmax,dmin、溝構造の三角形の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面の法線と対向面のなす角度をΩとした場合に、
及び
を満たす。これにより、高輝度で面内輝度が均一な面状光源が実現する。
又、本発明の液晶表示装置は、上述の面状光源を備える。これにより、高輝度で面内輝度が均一な液晶表示装置が実現する。
楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用するにあたり、効率よく光を利用できるプリズム導光板の条件を列挙する。
第1条件として、楔形状及びプリズム形状は、直進光が効率的に対向面へ到達するよう最適化される。
次に第2条件として、楔形状及びプリズム形状は、対向面で反射した光が効率的に出射面から出射するように最適化されるべきである。
以上の条件は、楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、効率よく対向面に達した直進光を効率よく出射するための条件である。
さらに第3条件として、楔形状及びプリズム形状は、入射面から対向面へ伝播する光の内、伝播角度の大きい光が効率的に出射面から出射するよう最適化されるべきである。
光源から出射し入射面に入射した光は、臨界角を最大値とする角度範囲(直進光を0°として伝播角度を勘定)で導光板中を伝播する。この第3条件により、伝播角度の大きい光を入射面から対向面へ伝播する間に効率的に利用する。上述した第1、第2条件によって入射面から対向面へ伝播する直進光の大部分は対向面で反射した後に利用するので、これら第1〜第3条件を満たすことにより、光源からの入射光全体を効率よく利用できるようになる。
なお、臨界角とは、導光板材料の屈折率をnとした時に下記の式(1)で定まる角度θcである。導光板から大気(屈折率=1)との界面に光が入射する際、大気中へ光が出射せず全反射する最小の界面法線に対する光の入射角度である。
ここで、sin-1は逆正弦関数を表す。
(実施の形態1)
<構成>
本実施の形態の面状光源1の分解図を図9に示す。図9において、上述した図1の構成要素に対応するものには同一の参照番号を付している。
<構成>
本実施の形態の面状光源1の分解図を図9に示す。図9において、上述した図1の構成要素に対応するものには同一の参照番号を付している。
面状光源1は、導光板4を備える。導光板4は平板状で、その一面を出射面4b、出射面4bに対向する面を反射面4c、出射面4bと反射面4cに隣接する一の側面を入射面4a、入射面4aと対向する側面を対向面4dとする。対向面4dは、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4b側から反射面4c側にかけて長くなるように、入射面4aに対して傾斜している。また、導光板4は、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが入射面4a側から対向面4d側にかけて小さくなる楔形状である。
また、本実施の形態の面状光源1と備える液晶表示装置の構成は、図1に示した側面型BLと同様である。ただ、プリズムシート2及び散乱シート3は必要に応じて設けられる。
図2は、本発明の導光板4を出射面4bと入射面4aに垂直な面に沿って切断した断面模式図である。反射面4cには、稜線が入射面にほぼ平行で断面形状が略三角形である同形の溝構造8が、平坦面10を挟んで所定の間隔で複数形成されており、導光板4はプリズム導光板である。本実施の形態では、隣接するプリズム(溝構造8)の形状を同形とするため、安価で大量生産に適した金型を利用した射出成型で導光板を作製する場合、金型の加工が容易になる。また、溝構造8の間隔、すなわち平坦面10の長さを入射面4a側から対向面4d側へ向かって短くすれば、対向面4d側で出射効率を上げることが出来る。
すなわち、実施の形態1の面状光源において、溝構造8の間隔は、入射面4a側から対向面4d側に向かって狭くなっていくことを特徴とする。これにより、輝度が低下しやすい対向面4d側での反射回数を増やし、出射効率を上げることができる。これにより、面内輝度の均一化が図られる。
とはいえ、溝構造8の間隔は、入射面4a側から対向面4d側にかけて一定であっても良いし、ある範囲まで一定でそれ以降は徐々に短くなる等の組み合わせであっても良い。
図9に戻って、面状光源1は、導光板4の対向面4dに隣接する反射板(図示せず)を備える。この反射板により、対向面4dに反射性が付与される。さらに、面状光源1は、反射面4cに隣接する反射板5を備える。反射板5は、反射面4cから出射される光を出射面4b方向に反射する。その他、散乱シート(図示せず)やプリズムシート(図示せず)を必要に応じ、出射面4bの前面に配置しても良い。
<第1条件>
まず、上記の第1条件について考察する。図2(a)において、プリズムの頂点を点P1(P2)、プリズムの入射面側斜面9と平坦面10の交点を点Q1(Q2)、プリズムの対向面側斜面14と平坦面10の交点を点R1(R2)、プリズム頂点P1(P2)から線分Q1R1(Q2R2)へ垂線を下ろした時の交点を点S1(S2)とする。
まず、上記の第1条件について考察する。図2(a)において、プリズムの頂点を点P1(P2)、プリズムの入射面側斜面9と平坦面10の交点を点Q1(Q2)、プリズムの対向面側斜面14と平坦面10の交点を点R1(R2)、プリズム頂点P1(P2)から線分Q1R1(Q2R2)へ垂線を下ろした時の交点を点S1(S2)とする。
上述のように、反射面4cは溝構造8と平坦面10から構成される。反射面4cの角度や法線は、溝8と平坦面10の交点のうち異なる溝の対応する交点を結ぶ線分に対して定義する(例えば、図2(a)では線分Q1Q2あるいはR1R2、溝構造が同形なのでQ1Q2とR1R2は平行である)。
また、出射面4bに平行な面と反射面4cに平行な面のなす角θを楔角度と呼ぶ。図2(a)では左側に入射面4a、右側に対向面4dがあるが、入射面4aから対向面4dへ向かって、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが小さくなるような楔形状のときに、楔角度θは正であると符号を定義する。このように符号を定義すると、入射面4aから対向面4dへ向かって、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが小さくなるような楔形状の場合に、式(2)が成立する。
入射面4aから伝播する光の中には、出射面4bに平行に伝播する直進光が存在する。楔角度θが正である楔形状の導光板4の場合、特に反射面4c近傍の直進光がプリズムの入射面側斜面9に当たることは避けられない。入射側斜面9に当たると反射するため、対向面4dへ達する効率は低下する。しかし、楔角度θが小さくなれば、その影響は小さくなる。そこで、楔角度θの上限を考える。
図3は、プリズム周辺の拡大図である。θが0°の時、反射面4c近傍の直進光はプリズム斜面9に当たるが、平坦面10には当たらない。θが大きくなっていくと、図3(a)に示すように直進光11は平坦面10に当たって全反射した後、プリズムの入射面側斜面9に当たる。なお、図3において入射面4aは図2と同じく左側にあるものとする。平坦面に当たらない直進光13より、平坦面10で全反射する直進光11の方が、プリズムの入射面側斜面9の法線12に対する入射角が大きくなる。図4に、入射角に対する反射率の依存性を示したが、入射角が臨界角に近づくにつれて反射率は急速に大きくなる。よって、直進光が平坦面に当たらない楔角度θを、楔角度θの上限とすることが合理的である。
そこで、図2(a)において直進光が平坦面10に当たらない楔角度θの範囲を求める。楔角度θを0°から順次大きくしていくと、最初に平坦面10に直進光が当たるのは、溝構造8の間隔(溝の頂点間の距離)が最も長いところである。本発明の導光板4は入射面4aから対向面4dへ向かうに従い、隣接する溝構造8の間隔が狭くなる構造の導光板のため、頂点間の距離が最も長いところは入射面4a近傍になる。
頂点P1、P2の距離は平坦面10に沿って測るものとし、その最大値をdmax、平坦面法線に沿って測ったプリズムの高さ(溝の深さ)P1S1(=P2S2)をH、プリズムの入射面側斜面9と反射面4cのなす角(溝の断面三角形の入射面底角、∠P1Q1R1=∠P2Q2R2)をαとする。すると、長さS1Q1は式(3)で与えられる。
ここで、tanは正接関数を表す。すると、長さS1Q2は式(4)で与えられる。
従って、∠P1Q2S1は式(5)で与えられる。
入射面4a側のプリズム頂点P1を通過した直進光が、対向面4d側で隣接するプリズムの入射面側斜面P2Q2と平坦面10との交点Q2に当たる場合、線分P1Q2と出射面4bが平行になる。このとき、∠P1Q2S1は楔角度θに等しくなる。よって、∠P1Q2S1がθより大きくなれば、直進光は平坦面10に当たらない。この条件を数式で表すと式(6)が得られる。
式(6)を、導光板4が楔形状となる条件を表す式(2)と合わせて整理すると、式(7)が得られる。
よって、式(7)を満たすように楔角度θを設定することで、直進光が対向面4dへ達する効率を高めるとともに、楔形状の導光板4を伝播する光の出射面4b及び反射面4cへ当たる回数が対向面4d側で増え、光量が小さくなる対向面4d側で出射光量の低下を改善できる。
本発明の導光板4は楔形状をしているため、平坦面10は入射面4aに直交せず傾いている。そのため、出射面4bへの入射角度は全反射を重ねるにつれて小さくなっていき、一定回数全反射を繰り返すと臨界角以下になって、伝播光の一部が大気中へ出射する。これはテーパーリークと呼ばれる現象で、楔形状の導光板では原理上回避できない。ただし、楔角度θを小さくすれば、テーパーリークの影響は小さくなる。それで、式(7)に示すように楔角度θに上限を設定することは、テーパーリークの影響を小さくすることにも有効である。
<第2条件>
次に、第2条件について考察する。図5に、楔形状のプリズム導光板4中を伝播する光について、光強度の伝播角度依存性をシミュレーションした結果を示す。シミュレーションには市販のシミュレータであるLigHtTools(登録商標)を使用した。横軸は伝播角度であり、直進光を0°、出射面4bから反射面4cへ向かう方向を正にしている。細部は導光板4やプリズムの具体的形状に依存するが、一般的には、(1)入射直後は臨界角θcを最大値とする角度範囲に光が分布している、(2)対向面4d直前では伝播角度の小さい光が残っており、伝播角度の大きい光はおおよそ消費されている、という傾向を示す。特に、導光板4に入射した光を効率的に利用するよう導光板4やプリズム形状を設定した場合、上記(2)の傾向は顕著になる。プリズムで利用できない直進光と伝播角度の小さい光が残るためである。つまり、図2(b)において鏡面的な反射性をもつ対向面4dへ入射し反射される光は、非常に指向性の強い光と考えてよい。実際には図2や図3で紙面に垂直な方向へ広がりを持っているが、本発明の導光板にはその方向には並進性や対称性があるので、図2や図3のような入射面と出射面に垂直な断面内で議論して問題なく、上記の「指向性」も伝播方向のこの断面への射影成分の分布が狭いという意味で使用している。以下の説明内の「指向性」も同様である。
次に、第2条件について考察する。図5に、楔形状のプリズム導光板4中を伝播する光について、光強度の伝播角度依存性をシミュレーションした結果を示す。シミュレーションには市販のシミュレータであるLigHtTools(登録商標)を使用した。横軸は伝播角度であり、直進光を0°、出射面4bから反射面4cへ向かう方向を正にしている。細部は導光板4やプリズムの具体的形状に依存するが、一般的には、(1)入射直後は臨界角θcを最大値とする角度範囲に光が分布している、(2)対向面4d直前では伝播角度の小さい光が残っており、伝播角度の大きい光はおおよそ消費されている、という傾向を示す。特に、導光板4に入射した光を効率的に利用するよう導光板4やプリズム形状を設定した場合、上記(2)の傾向は顕著になる。プリズムで利用できない直進光と伝播角度の小さい光が残るためである。つまり、図2(b)において鏡面的な反射性をもつ対向面4dへ入射し反射される光は、非常に指向性の強い光と考えてよい。実際には図2や図3で紙面に垂直な方向へ広がりを持っているが、本発明の導光板にはその方向には並進性や対称性があるので、図2や図3のような入射面と出射面に垂直な断面内で議論して問題なく、上記の「指向性」も伝播方向のこの断面への射影成分の分布が狭いという意味で使用している。以下の説明内の「指向性」も同様である。
このような指向性の強い光が効率的に出射面4bから出射するためには、対向面4dで反射した光を受けて出射面4bへ反射させるプリズムの対向面側斜面14(斜面P3R3)の全面に、対向面4dからの反射光が当たるようにすれば良い。この条件が満たされれば、プリズムの対向面側斜面14を最大限に使うことになり、反射光の出射効率は高くなる。
入射面4aから対向面4dへ伝播してきた光を出射面4bから出射する場合、対向面4d側では光量が不足しがちである。従って、対向面4d側の光量不足を対向面4dからの反射光で補うことが望ましい。対向面4d側ではプリズム間隔が狭いことと、対向面4dからの反射光の指向性が高いことから、対向面4d側のプリズムの陰に、入射面4a側のプリズムが入ってしまうと、対向面4dからの反射光が当たるプリズム斜面14の面積が実効的に小さくなり、出射効率が低下する。この問題を避けるために、特にプリズム間隔が狭い対向面4d近傍で陰に入る斜面をなくし、対向面4dからの反射光がプリズムの対向面4d側の斜面の全面に当たるようにする。
図2(b)において、対向面4dからの反射光がプリズムの対向面側斜面の全面に当たる条件を求める。プリズムの頂点を点P3(P4)、プリズムの入射面側斜面9と平坦面10の交点を点Q3(Q4)、プリズムの対向面側斜面14と平坦面10の交点を点R3(R4)、プリズム頂点P3(P4)から線分Q3R3(Q4R4)へ垂線を下ろした時の交点を点S3(S4)とする。
溝構造8の頂点P3,P4間の距離(プリズム間隔)の最小値をdmin、平坦面10の法線に沿って測ったプリズムの高さP4S4(=P3S3)をHとする。対向面4dに対向するプリズム斜面14と反射面4cのなす角(断面三角形の対向面底角、∠P3R3Q3=∠P4R4Q4)をβとする。すると、平坦面10に沿って測った長さS3R3は式(8)で与えられる。
すると、長さS4R3は式(9)で与えられる。
従って、∠P4R3S4は式(10)で与えられる。
出射面4bの法線に対する対向面4dの傾斜角度をΩとする。図2(b)に示すように、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4b側から反射面4c側にかけて長くなっていくように対向面4dが傾斜している場合にΩが正であるように符号を定義する。この場合、直進光が対向面4dで反射すると伝播角度は2Ωとなる(入射面4aから対向面4dへ伝播する場合と同様、出射面4bから反射面4cに向かう光の伝播角度を正に取る)。反射した光が頂点P4を通ってR3に当たるとすれば、∠P4R3S4は2Ω−θに等しい。よって、下記の式(11)が成立すれば、対向面4dで反射した反射光は、プリズムの対向面側斜面14の全面に当たることになる。
式(11)の最後の不等号は、2Ω−θ>0、つまり2Ω>θを要求したものである。これは、反射光が反射面4cに当たる条件を示したものである。2Ω<θの場合、反射光が反射面4cへ向かっていても(Ω>0)、どこまで行っても反射面4cに当たらないからである。
すなわち、本発明の面状光源は、一面を出射面4b、出射面4bに対向する面を反射面4c、出射面4bに直交して隣接する一側面を入射面4a、入射面4aと対向する側面を対向面4dとする平板状の導光板4と、対向面4dに隣接して配設される第1の反射板と、入射面4aに隣接して配設される光源6と、反射面4cに隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、導光板4は、入射面4aから対向面4dへ、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが小さくなるよう、反射面4cが入射面4aに対して傾斜し、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4bから反射面4cに向かって長くなるよう、対向面4dが出射面4bに対して傾斜し、反射面4cに、稜線が入射面4aに略平行で、断面形状が略三角形である同形の溝構造8を平坦面10を挟んで所定間隔で複数備え、出射面4bに平行な平面と反射面4cに平行な平面のなす角度をθ、溝構造8の溝の深さをH、隣接する溝構造8の距離の最大値と最小値をそれぞれdmax,dmin、溝構造8の三角形の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度をΩとした場合に、式(7)及び式(11)を満たすことを特徴とする。このように、式(7)と式(11)を満たすように楔角度θと対向面4dの傾斜角度Ωを設定することにより、前述の第1、第2条件、つまり楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、効率よく対向面に達した直進光を出射する条件を満足することができる。
また、本発明の液晶表示装置は、上記の面状光源を備えたものである。これにより、高輝度で面内輝度が均一な液晶表示装置が実現する。
<その他のパラメータ>
次に、その他のパラメータの値について考察する。プリズム間隔の最大値dmaxは、大きすぎると出射面4bから出射する光の間隔が広くなるため、散乱シートを使用してもムラが視認されてしまう。これを防止するためにはdmaxを1mm以下、より好ましくは600μm以下にするのが望ましい。
次に、その他のパラメータの値について考察する。プリズム間隔の最大値dmaxは、大きすぎると出射面4bから出射する光の間隔が広くなるため、散乱シートを使用してもムラが視認されてしまう。これを防止するためにはdmaxを1mm以下、より好ましくは600μm以下にするのが望ましい。
プリズムの高さHは、大きくすればプリズムの入射面側斜面9が長くなるので、入射面4aから対向面4dへ伝播する光に対するプリズム1つ当たりの出射効率は上がる。しかし、大きくしすぎた場合はプリズム間隔を広く取らないと、対向面4dに達するまでに光量が不足する可能性がでる。プリズム間隔の最大値dmaxには、上記の制限があるのでHもあまり大きくはできない。さらに、Hが大きいとプリズムが高くなるので反射面4c近傍の直進光がプリズム斜面に当たりやすくなる。以上の条件からHは100μm以下、より好ましくは50μm以下が望ましい。
本発明では伝播角度の大きい光は入射面から対向面へ伝播する際に、平坦面10で反射した後プリズムの入射側斜面9に当たると出射面4bから出射するが、プリズム間隔の一番狭いところが一番光の出にくい部分になる。平坦面が前のプリズムの陰に入りやすくなるためである。伝播角度の大きい光は平坦面に当たりやすいため、プリズム間隔の一番狭いところでも、臨界角θcで伝播する光は平坦面に当たって出射するという条件が、dminに課される最低限の条件となる。この条件が満たされないと、プリズム間隔の一番狭いところで入射面から対向面へ伝播を出射できないことになる。
出射面4bを基準に(出射面に平行に伝播する光の伝播角度を0°として)角度θcで出射面4bから反射面4cへ伝播する光は、平坦面10を基準に考えると角度θc+θで伝播している。この光が平坦面10の法線に沿って測った高さS3P3=Hの頂点P3を掠めてQ4に当たる場合、H/(dmin−H/tanα)=tan(θc+θ)となる(図2参照)。透明樹脂や光学ガラスの屈折率nの代表値として、n=1.5を考えると、式(1)よりθcは41.8°なので、右辺は約1である。よって、dmin〜H(1+1/tanα)となる。プリズムの低角αを何度に取るかに依存するが、dminをH程度に取れば上記条件をおおよそ満たす。例えばαを30°〜70°程度とすると、(1+1/tanα)は約1.4〜2.7である。
αとβについては,プリズムシートを使用するかどうかで設定が変わる。プリズムシートを使用する場合は、プリズムシートからの出射光が液晶パネルの法線に平行になるようなプリズムシートへの入射角度に導光板4から出射するよう設定する。この条件が前述の第3の条件となるが、使用するプリズムシートに依存する条件となる。例えば市販の下向きプリズムシートはプリズム頂角が60°〜70°のものが主流であるから、出射面4bからの出射光の出射面4bの法線に対する出射角度分布の中心角度を60°〜70°になるようにαとβを設定すればよい。プリズムシートを使用しない場合については、実施の形態3で後述する。
対向面4dに隣接して配される反射板は、鏡面的な反射特性を有していることが望ましい。例えば、板状あるいはフィルム状の部材にアルミや銀などの反射率の高い金属を蒸着などの手法で付着させたものを対向面4dに貼付すればよい。あるいは、対向面4dに直接金属を蒸着などの手法で付着させてもよい。
反射面4cに隣接して配される反射板5(図9参照)は、鏡面的な反射特性を有していることが望ましいが、ムラが視認されることを抑制するために散乱性を付与した反射板を用いても構わない。
図9では光源6は冷陰極管(CCFL)を想定して描いているが、線状光源であればよくCCFLに限定しない。発光ダイオード(LED)のような点状の光源を適当な間隔でアレイ状に配列しても構わないし、棒状の導光板4の側端面にLEDのような点状の光源を配して線状光源を構成しても構わない。
<効果>
実施の形態1の面状光源によれば、既に述べたとおり以下の効果を奏する。すなわち、本発明の面状光源は、一面を出射面4b、出射面4bに対向する面を反射面4c、出射面4bに直交して隣接する一側面を入射面4a、入射面4aと対向する側面を対向面4dとする平板状の導光板4と、対向面4dに隣接して配設される第1の反射板と、入射面4aに隣接して配設される光源6と、反射面4cに隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、導光板4は、入射面4aから対向面4dへ、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが小さくなるよう、反射面4cが入射面4aに対して傾斜し、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4bから反射面4cに向かって長くなるよう、対向面4dが出射面4bに対して傾斜し、反射面4cに、稜線が入射面4aに略平行で、断面形状が略三角形である同形の溝構造8を平坦面10を挟んで所定間隔で複数備え、出射面4bに平行な平面と反射面4cに平行な平面のなす角度をθ、溝構造8の溝の深さをH、隣接する溝構造8の距離の最大値と最小値をそれぞれdmax,dmin、溝構造8の三角形の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度をΩとした場合に、式(7)及び式(11)を満たすことを特徴とする。このように、式(7)と式(11)を満たすように楔角度θと対向面4dの傾斜角度Ωを設定することにより、前述の第1、第2条件、つまり楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、効率よく対向面に達した直進光を出射する条件を満足することができる。よって、光の利用効率が高くなり、従来のものと比べ、同じ消費電力で使用しても明るく照明できる。この面状光源1を使用した液晶表示装置も、従来のものと比べ、同じ消費電力で明るい表示を行うことが可能となる。
実施の形態1の面状光源によれば、既に述べたとおり以下の効果を奏する。すなわち、本発明の面状光源は、一面を出射面4b、出射面4bに対向する面を反射面4c、出射面4bに直交して隣接する一側面を入射面4a、入射面4aと対向する側面を対向面4dとする平板状の導光板4と、対向面4dに隣接して配設される第1の反射板と、入射面4aに隣接して配設される光源6と、反射面4cに隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、導光板4は、入射面4aから対向面4dへ、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが小さくなるよう、反射面4cが入射面4aに対して傾斜し、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4bから反射面4cに向かって長くなるよう、対向面4dが出射面4bに対して傾斜し、反射面4cに、稜線が入射面4aに略平行で、断面形状が略三角形である同形の溝構造8を平坦面10を挟んで所定間隔で複数備え、出射面4bに平行な平面と反射面4cに平行な平面のなす角度をθ、溝構造8の溝の深さをH、隣接する溝構造8の距離の最大値と最小値をそれぞれdmax,dmin、溝構造8の三角形の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度をΩとした場合に、式(7)及び式(11)を満たすことを特徴とする。このように、式(7)と式(11)を満たすように楔角度θと対向面4dの傾斜角度Ωを設定することにより、前述の第1、第2条件、つまり楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、効率よく対向面に達した直進光を出射する条件を満足することができる。よって、光の利用効率が高くなり、従来のものと比べ、同じ消費電力で使用しても明るく照明できる。この面状光源1を使用した液晶表示装置も、従来のものと比べ、同じ消費電力で明るい表示を行うことが可能となる。
また、溝構造8の間隔は、入射面4a側から対向面4d側に向かって狭くなっていくことを特徴とする。これにより、輝度が低下しやすい対向面4d側での反射回数を増やし、出射効率を上げることができる。これにより、面内輝度の均一化が図られる。
また、本発明の液晶表示装置は、上記の面状光源を備えたものである。これにより、高輝度で面内輝度が均一な液晶表示装置が実現する。
(実施の形態2)
<構成>
実施の形態2の面状光源及びこれを備えた液晶表示装置の構成は、導光板4の対向面4dの傾斜角度Ωが式(12)で定まる範囲内にあること以外、実施の形態1と同様である。
<構成>
実施の形態2の面状光源及びこれを備えた液晶表示装置の構成は、導光板4の対向面4dの傾斜角度Ωが式(12)で定まる範囲内にあること以外、実施の形態1と同様である。
ここで、tは出射面4bの法線に沿って測った入射面4aの高さ、Lは入射面4aの法線に沿って測った出射面4bの長さである(図6参照)。
<対向面の傾斜角度>
式(12)について説明する。対向面4dが入射面4aに対して傾斜している場合、対向面4dと出射面4bの交点で反射した光が、最も遠方まで反射面4cに当たることなく導光板4中を伝播する。対向面4dの傾斜角度が小さすぎると、反射面4cに当たらないまま入射面4aへ戻ってしまう。図6に示すように、対向面4dと出射面4bの交点で反射した光が入射面4aと反射面4cとの交点に当たる時の反射光の伝播角度が、反射光を有効利用する観点から許容される最小の伝播角度となる。具体的にはtan-1(t/L)である。上述したように反射光の指向性は高いため(図5参照)、直進光を基準に考えると反射光の伝播角度は2Ωであるから、上記条件は2Ω>tan-1(t/L)となる。整理すると、式(12)の2番目の不等式が得られる。
式(12)について説明する。対向面4dが入射面4aに対して傾斜している場合、対向面4dと出射面4bの交点で反射した光が、最も遠方まで反射面4cに当たることなく導光板4中を伝播する。対向面4dの傾斜角度が小さすぎると、反射面4cに当たらないまま入射面4aへ戻ってしまう。図6に示すように、対向面4dと出射面4bの交点で反射した光が入射面4aと反射面4cとの交点に当たる時の反射光の伝播角度が、反射光を有効利用する観点から許容される最小の伝播角度となる。具体的にはtan-1(t/L)である。上述したように反射光の指向性は高いため(図5参照)、直進光を基準に考えると反射光の伝播角度は2Ωであるから、上記条件は2Ω>tan-1(t/L)となる。整理すると、式(12)の2番目の不等式が得られる。
次に、式(12)の1つ目の不等式について説明する。対向面4dからの反射光の一部は平坦面10へ当たる。対向面4dの傾斜角度Ωを大きくしていくと反射光の伝播角度は大きくなっていくが、Ωが小さいうちは平坦面10の法線(反射面4cの法線に平行)に対する入射角度が大きいため、全反射して入射面4a側へ伝播していき、より入射面4a側のプリズムに当たり出射面へ出射する。しかし、平坦面10の法線に対する反射光の入射角度が臨界角より小さくなると、反射光の一部が反射シート5へ出射するようになる。反射シート5で反射した光は、再び反射面4c側から導光板4へ入射するため、大部分の光は導光板4へ回収される。しかし、一般的に反射シートの反射率は100%以下であり、少量であるが一部は吸収されて損失となる。従って、効率的に反射光を利用するためには、平坦面10の法線に対する反射光の入射角度を臨界角以上に保つことが望ましい。
直進光を基準に考えると、平坦面10の法線に対する反射光の入射角度は90°−2Ω+θなので(図6で法線を下向きにとると角度は90°+θ、反射光の伝播角度は2Ωであるため)、臨界条件は式(13)で与えられる。
式(13)をΩについて解くと、式(12)の1番目の不等式が得られる。
すなわち、実施の形態2の面状光源は、導光板4の材質の屈折率をn、出射面4bの法線に沿って測った入射面4aの長さをt、入射面4aの法線に沿って測った出射面4bの長さをLとした場合、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度Ωが、式(12)を満たすことを特徴とする。式(12)を満たすように対向面4dの傾斜角度Ωを設定することによって、対向面4dからの反射光をより有効的に利用することができる。
<効果>
実施の形態2の面状光源によれば、既に述べた通り以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態2の面状光源は、導光板4の材質の屈折率をn、出射面4bの法線に沿って測った入射面4aの長さをt、入射面4aの法線に沿って測った出射面4bの長さをLとした場合、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度Ωが、式(12)を満たすことを特徴とする。式(12)を満たすように対向面4dの傾斜角度Ωを設定することによって、対向面4dからの反射光をより有効的に利用することができる。そして、光の利用効率が高いので、従来のものと比べ、同じ消費電力で使用しても明るく照明できる。この面状光源を使用した液晶表示装置も、従来のものと比べ、明るい表示を行うことが可能となる。
実施の形態2の面状光源によれば、既に述べた通り以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態2の面状光源は、導光板4の材質の屈折率をn、出射面4bの法線に沿って測った入射面4aの長さをt、入射面4aの法線に沿って測った出射面4bの長さをLとした場合、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度Ωが、式(12)を満たすことを特徴とする。式(12)を満たすように対向面4dの傾斜角度Ωを設定することによって、対向面4dからの反射光をより有効的に利用することができる。そして、光の利用効率が高いので、従来のものと比べ、同じ消費電力で使用しても明るく照明できる。この面状光源を使用した液晶表示装置も、従来のものと比べ、明るい表示を行うことが可能となる。
(実施の形態3)
<構成>
プリズムシートは、導光板4の出射面4bから斜めに出射する光を、液晶パネルの法線方向に偏向するために使用する。液晶パネルの法線方向は出射面4bの法線方向に略平行なので、出射面4bに対して垂直に光が出射するようにプリズム形状を設定すれば、プリズムシートを省略することが出来る。本実施の形態の面状光源及びこれを備えた液晶表示装置の構成は、この条件を付加する以外、実施の形態1又は実施の形態2と同一である。
<構成>
プリズムシートは、導光板4の出射面4bから斜めに出射する光を、液晶パネルの法線方向に偏向するために使用する。液晶パネルの法線方向は出射面4bの法線方向に略平行なので、出射面4bに対して垂直に光が出射するようにプリズム形状を設定すれば、プリズムシートを省略することが出来る。本実施の形態の面状光源及びこれを備えた液晶表示装置の構成は、この条件を付加する以外、実施の形態1又は実施の形態2と同一である。
<プリズムの底角>
実施の形態1や実施の形態2で述べた条件を満たせば、プリズム斜面に当たりにくくプリズムでは利用しにくい、入射面4aから対向面4dへ直進する又は伝播角度が小さい光を、傾斜した対向面4dで反射されることにより、伝播角度を大きくした反射光として利用できる。従って、入射面4aから対向面4dへ伝播する光のうち、伝播角度の大きい光と、小さい光を分けて、それぞれ効率よく導光板4の出射面4cから垂直に出射させる条件を考える。
実施の形態1や実施の形態2で述べた条件を満たせば、プリズム斜面に当たりにくくプリズムでは利用しにくい、入射面4aから対向面4dへ直進する又は伝播角度が小さい光を、傾斜した対向面4dで反射されることにより、伝播角度を大きくした反射光として利用できる。従って、入射面4aから対向面4dへ伝播する光のうち、伝播角度の大きい光と、小さい光を分けて、それぞれ効率よく導光板4の出射面4cから垂直に出射させる条件を考える。
導光板4の屈折率をn、大気の屈折率を1とすると、導光板4中の光は±θcの角度範囲で伝播する。なお、θcは式(1)で与えられる臨界角である。すると、入射面4aに直交する平面の法線に対する入射角の最小値は90°−θcとなる。この光が全反射するには式(14)が成立すればよい。
式(14)に式(1)を代入してnについて解けば、式(15)が得られる。
導光板の材料となる透明樹脂やガラスの屈折率は式(15)を満たすので、入射面4aからの入射光は入射面4aに直交する面ではおおよそ全反射する。実施の形態1で述べたようにテーパーリークの問題はあるが、本発明の導光板4では楔角度θに式(7)で示した上限があるため、伝播角度の大きい光でもおおよそ導光板4中を損失なく伝播すると考えることが出来る。
図3(b)に示すように、伝播角度が大きい光に対しても、直接プリズム斜面9に当たる光13に比べ、平坦面10で全反射した後にプリズム斜面に当たる光11の方が、プリズム斜面9の法線12に対する入射角は大きくなる。そのため全反射条件を満たしやすくなり、効率的に出射面4bから出射する。そこで、図7(a)に示すように伝播角度δで入射面側4aから対向面4d側へ伝播する光11が、A点から平坦面10上のB点、及びプリズムの入射面側斜面9上のC点で反射して出射面4b上のD点へ向かう場合を考える。これまでと同様に、伝播角度δの符号は出射面4bから反射面4cへ向かう場合を正とする。
図7(a)において、反射面4cより下側にある出射面4bに平行な仮想的な面とプリズム斜面法線15との交点、プリズム斜面9との交点、線分CBとの交点、線分DCとの交点をそれぞれ、点E、F、G、Jとする。また、プリズムの入射面側斜面9を挟んで点Eと反対側の点を点Hとする。伝播角度がδなので、∠CGEはδ+2θである。溝構造8の断面三角形の入射面側底角を図2(a)と同様にαとすると、平坦面10は楔角度θだけ出射面4bに平行な面に対して傾斜しているので、∠CFE=α+θ、∠CEGは90°−α−θとなる。よって、入射側斜面9の法線15に対する入射角∠HCGは反射角∠HCDに等しく、式(16)で与えられる。
出射面4bから測った線分CDの角度=∠EJCは、式(17)で与えられる。
∠EJC=90°であれば、入射面4aから対向面4dへ伝播する光を効率よく側面型BLから垂直に出射させられる。この条件をαについて解くと、式(18)が得られる。
δ>0であるから、α>45°である。(18)式が、前述の第3条件に加えて出射面4bから垂直に出射するという条件を満たすために、底角αに科せられる条件である。
次に、対向面4dからの反射光を考える。この反射光は指向性が高いため、これまでと同様直進光の反射光を代表として考える。そこで、図7(b)に示すように、直進光が傾斜角Ωの対向面4d上のK点で反射し、そこから伝播角度2Ωで入射面4a側へ伝播し、プリズムの対向面側斜面14上のL点で反射して出射面4b上のM点へ向かう場合を考える。これまでと同様に、伝播角度は出射面4bから反射面4cへ向かう場合を正とする。また、対向面4dは、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4b側から反射面4c側にかけて長くなっていくように傾斜している。
図7(b)において、反射面4cより下側にある出射面4bに平行な仮想的な面と、プリズムの対向面側斜面14の法線16との交点、プリズム斜面14との交点、線分KLとの交点、線分MLとの交点をそれぞれ、点T、O、U、Vとする。また、対向面側斜面14を挟んで点Tと反対側の点を点Nとする。伝播角度が2Ωなので、∠LUOも2Ωである。プリズムを構成する溝構造の断面三角形の対向面4d側の底角を図2(b)と同様にβとすると、平坦面10は楔角度θだけ出射面4bに平行な面に対して傾斜しているので、∠LOU=β−θとなる。よって、∠KLOは式(19)で与えられる。
従って、プリズム斜面14の法線16に対する入射角∠KLNは反射角∠MLNに等しく、式(20)で与えられる。
そこで、出射面4bから測った線分LMの角度=∠OVMは、式(21)で与えられる。
∠OVM=90°であれば、対向面に達した直進光を効率よく側面型BLから垂直に出射させられる。この条件をβについて解くと、式(22)が得られる。
プリズムを構成する溝構造の断面三角形の底角α,βが、それぞれ式(18)と式(22)を満たすように設定されれば、プリズム斜面での反射光が出射面4bに垂直に当たり、側面型BLから垂直に光が出射するようになる。
式(18)と式(22)が満たされている場合には、式(23)が成立する。
α+θ=∠CFEは、出射面4bから見たプリズムの入射面側斜面9の角度である。同様に、β−θ=∠LOUは、出射面4bから見たプリズムの対向面側斜面14の角度である。つまり、出射面4bに対して垂直に反射してくるという、出射面4bを基準にした条件に対して、出射面4bから見たプリズム斜面9、14の角度に式(23)の条件が課されるわけである。
式(18)よりα>45°であり、この場合に式(23)を満足するαとβの具体的数値が与えられた場合、式(18)と式(22)を満たすθ,Ω,δの組合せは必ず存在する。αが与えられると式(18)からδが決まる。また、βと式(22)からΩ−θが決まるので、適当なΩとθの組合せを選ぶことができる。従って、式(23)を満足するα(>45°)とβが与えられれば、適当なθ,Ω,δの組合せに対して、条件3を満足する。
すなわち、実施の形態3の面状光源は、溝構造8の底角α,βが、式(23)を満たすことを特徴とする。さらに、これらのパラメータを式(7)と式(11)を満たすように設定すれば、条件1〜3の全てを満足し、さらに出射面4bに対し主に垂直に光が出射する導光板となる。つまり、楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、対向面4dに達した直進光を効率よく出射し、かつ液晶パネルに対して垂直に出射させることができる。このため、液晶パネルへ垂直に光を入射させるためのプリズムシートを削減することができる。また、この面状光源を使用する液晶表示装置についても同様である。
パラメータδは、入射面4a側から対向面4d側へ伝播する光がプリズムの入射面側斜面9で反射して出射面4dへ垂直に入射する時の光の伝播角度である。しかし、導光板4中の光の伝播角度は臨界角θcで決まる角度範囲で制限されるので、δをθc以上に設定すると、光の利用効率は悪化してしまう。また、δをあまり小さい角度に設定すると、伝播角度の大きい光の利用効率が悪化する。よって、δには最適な範囲が存在する。
透明樹脂や光学ガラスの屈折率nはおおよそ1.4〜1.7と考えてよいため、式(1)から臨界角θcは36°〜46°程度である。代表値として屈折率n=1.5、θc=41.8°とすると、δの上限は35°、より好ましくは30°である。なぜなら、δより大きい伝播角度の光は出射面4bから垂直より対向面4d側へ出射するが、このような光がある程度存在しないと、液晶パネルへの照明が入射面4a側へ偏ってしまうため、上限値は臨界角より小さくする必要があるためである。なお、プリズムシートで偏向させる手段もあるが、発明の目的に反する。
δの下限の目安は、tan-1(t/L)である(図6参照)。これより伝播角度(の絶対値)が小さいと、1回も反射面4cに当たらない光が存在するからである。従って、tan-1(t/L)より5°、より好ましくは10°大きな角度がδの下限である。伝播角度がδより小さい光は、出射面から垂直より入射面4a側へ出射するが、このような光がある程度存在しないと、液晶パネルへの照明が対向面4d側へ偏ってしまうため、下限値はtan-1(t/L)より大きくする必要があるためである。なお、プリズムシートで偏向させる手段もあるが、発明の目的に反する。
以上をまとめると、入射面4aから対向面4dへ伝播する伝播角度δの大きい光を効率的に利用するためには、δが
の範囲にあることが望ましい。(18)式を用いてαに直すと
となる。さらに、δはより好ましくは
の範囲にあることが望ましい。(18)式を用いてαに直すと
となる。以上に述べた範囲にδ,あるいはαを設定することで、出射面4bに対し主に垂直に光が出射する導光板が得られる。
<効果>
実施の形態3の面状光源によれば、既に述べたとおり以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態3の面状光源は、溝構造8の底角α,βが、式(23)を満たすことを特徴とする。さらに、これらのパラメータを式(7)と式(11)を満たすように設定すれば、条件1〜3の全てを満足し、さらに出射面4bに対し主に垂直に光が出射する導光板となる。つまり、楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、対向面4dに達した直進光を効率よく出射し、かつ液晶パネルに対して垂直に出射させることができる。このため、液晶パネルへ垂直に光を入射させるためのプリズムシートを削減することができる。また、以上に説明した面状光源は光の利用効率が高いので、従来のものと比べ、同じ光源を使用しても明るく照明できる。この面状光源を使用した液晶表示装置も、従来のものと比べ、明るい表示を行うことが可能となる。さらに、出射面4bから光が略垂直に出射するため、プリズムシートを削減することができる。また、この導光板を使用する面状光源についても同様である。
実施の形態3の面状光源によれば、既に述べたとおり以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態3の面状光源は、溝構造8の底角α,βが、式(23)を満たすことを特徴とする。さらに、これらのパラメータを式(7)と式(11)を満たすように設定すれば、条件1〜3の全てを満足し、さらに出射面4bに対し主に垂直に光が出射する導光板となる。つまり、楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、対向面4dに達した直進光を効率よく出射し、かつ液晶パネルに対して垂直に出射させることができる。このため、液晶パネルへ垂直に光を入射させるためのプリズムシートを削減することができる。また、以上に説明した面状光源は光の利用効率が高いので、従来のものと比べ、同じ光源を使用しても明るく照明できる。この面状光源を使用した液晶表示装置も、従来のものと比べ、明るい表示を行うことが可能となる。さらに、出射面4bから光が略垂直に出射するため、プリズムシートを削減することができる。また、この導光板を使用する面状光源についても同様である。
(実施の形態4)
<構成>
実施の形態1〜実施の形態3では、一本の稜線をもつ断面形状が三角形の溝より構成された溝構造を有する導光板を用いたが、本実施の形態では、複数の連続する溝より構成される溝構造を有する導光板を用いる。
<構成>
実施の形態1〜実施の形態3では、一本の稜線をもつ断面形状が三角形の溝より構成された溝構造を有する導光板を用いたが、本実施の形態では、複数の連続する溝より構成される溝構造を有する導光板を用いる。
1つの溝構造中の溝の深さや底角を変えることで、1つの溝で溝構造を構成する場合に比べ、導光板4の出射面4bからの出射光の配光分布の制御性が向上する。本実施の形態の面状光源及びこれを備えた液晶表示装置の構成は、溝構造が複数の溝から構成されていること以外、実施の形態1〜3と同じである。
<第1条件>
まず、第1条件について考察する。図8は、本発明の導光板4を出射面4bと入射面4aに垂直な面に沿って切断した断面模式図であり、図8(a)は入射面4a付近、図8(b)は対向面4d付近を示している。実施の形態1〜3に対応する構成要素には同一の番号を付している。
まず、第1条件について考察する。図8は、本発明の導光板4を出射面4bと入射面4aに垂直な面に沿って切断した断面模式図であり、図8(a)は入射面4a付近、図8(b)は対向面4d付近を示している。実施の形態1〜3に対応する構成要素には同一の番号を付している。
反射面4cに平坦面10を挟んで所定の間隔で溝構造8が配置され、プリズムが形成されている。図8では二つの連続する溝(入射面側の8aと出射面側の8b)により構成された溝構造8を示しているが、以下の説明は三本以上の連続する溝の場合にも適用可能である。
図8(a)において、1つの溝構造の内、最も入射面4a側にある溝8aの頂点を点P2、その溝の入射面側斜面9aと平坦面10の交点を点Q2、その溝の対向面側斜面14aと平坦面10の交点を点R2、頂点P2から線分Q2R2へ垂線を下ろした時の交点を点S2とする。また、最も深い溝8bの頂点を点P1、溝8bの入射面側斜面9bと平坦面10の交点を点Q1、溝8bの対向面側斜面14bと平坦面10の交点を点R1、頂点P1から線分Q1R1へ垂線を下ろした時の交点を点S1とする。
直進光が平坦面に当たらない条件は、∠P1Q2S1が楔角度θより大きくなることである。∠P1Q2S1は式(28)で与えられる。
ここで、H’は1つの溝構造の内の最も入射面側にある溝8aの深さP2S2、αは溝8aの入射面側の底角、Hは1つの溝構造の内の最も深い溝8bの深さP1S1、dmaxは一方の溝構造の内の最も入射面側にある溝の頂点とこれに隣接する他方の溝構造の内の最も深い溝の頂点との距離P1P2の最大値、である。
よって、上記の条件と導光板4が楔形状となる条件である式(2)を合わせて整理すると、式(29)が得られる。
式(29)で決まる範囲内に楔角度θを設定することで、直進光が対向面へ達する効率を高めるとともに、導光板4を伝播する光の出射面4b及び反射面4cへ当たる回数が増え、光量が小さくなる対向面4d側で出射光量が低下することを改善することができる。
本発明の導光板4は楔形状をしているため、平坦面10は入射面4aに直交せず傾いている。そのため、出射面4bへの入射角度は全反射を重ねるにつれて小さくなっていき、一定回数全反射を繰り返すと臨界角以下になって、伝播光の一部が大気中へ出射するようになる。これはテーパーリークと呼ばれる現象で、楔形状の導光板では原理上回避できない。ただし、楔形状の角度、つまり出射面と平行な面と反射面に平行な面のなす角度を小さくすれば、テーパーリークの影響は小さくなる。式(29)のように楔角度θに上限を設定することは、このテーパーリークの影響を小さくすることにも有効である。
本発明の導光板4は楔形状をしているため、平坦面10は入射面4aに直交せず傾いている。そのため、出射面4bへの入射角度は全反射を重ねるにつれて小さくなっていき、一定回数全反射を繰り返すと臨界角以下になって、伝播光の一部が大気中へ出射するようになる。これはテーパーリークと呼ばれる現象で、楔形状の導光板では原理上回避できない。ただし、楔形状の角度、つまり出射面と平行な面と反射面に平行な面のなす角度を小さくすれば、テーパーリークの影響は小さくなる。式(29)のように楔角度θに上限を設定することは、このテーパーリークの影響を小さくすることにも有効である。
<第2条件>
次に、第2の条件を考える。図8(b)を用いて、対向面4dからの反射光がプリズムの対向面側斜面14の全面に当たる条件を求める。1つの溝構造の内、最も対向面側にある溝8bの頂点を点P3、溝8bの入射面側斜面9bと平坦面10の交点を点Q3、溝8bの対向面側斜面14bと平坦面10の交点を点R3、頂点P3から線分Q3R3へ垂線を下ろした時の交点を点S3とする。また、最も深い溝8b’の頂点を点P4、溝8b’の入射面側斜面9b’と平坦面10の交点を点Q4、溝8b’の対向面側斜面14b’と平坦面10の交点を点R4、頂点P4から線分Q4R4へ垂線を下ろした時の交点を点S4とする。
次に、第2の条件を考える。図8(b)を用いて、対向面4dからの反射光がプリズムの対向面側斜面14の全面に当たる条件を求める。1つの溝構造の内、最も対向面側にある溝8bの頂点を点P3、溝8bの入射面側斜面9bと平坦面10の交点を点Q3、溝8bの対向面側斜面14bと平坦面10の交点を点R3、頂点P3から線分Q3R3へ垂線を下ろした時の交点を点S3とする。また、最も深い溝8b’の頂点を点P4、溝8b’の入射面側斜面9b’と平坦面10の交点を点Q4、溝8b’の対向面側斜面14b’と平坦面10の交点を点R4、頂点P4から線分Q4R4へ垂線を下ろした時の交点を点S4とする。
直進光が対向面4dで反射した反射光が、対向面側プリズム斜面14bの全面に当たるためには、∠P4R3S4が2Ω−θより小さくなればよい。この条件は式(30)で与えられる。
ここで、H”は1つの溝構造の内の最も対向面側にある溝8bの深さP3S3、βは溝8bの対向面側の底角、Hは1つの溝構造の内の最も深い溝8b’の深さP4S4、dminは隣接する溝構造で一方の溝構造の内の最も対向面側にある溝の頂点と他方の溝構造の最も深い溝の頂点との距離P3P4の最小値である。
式(28)の最後の不等号は、2Ω−θ>0、つまり2Ω>θを要求したものである。これは、反射光が反射面4cに当たる条件を示したものである。2Ω<θの場合、反射光が反射面へ向かっていても(Ω>0)、どこまで行っても反射面に当たらないからである。
すなわち、実施の形態4の面状光源は、一面を出射面4b、出射面4bに対向する面を反射面4c、出射面4bに直交して隣接する一側面を入射面4a、入射面4aと対向する側面を対向面4dとする平板状の導光板4と、対向面4dに隣接して配設される第1の反射板と、入射面4aに隣接して配設される光源6と、反射面4cに隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、導光板4は、入射面4aから対向面4dへ、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが小さくなるよう、反射面4cが入射面4aに対して傾斜し、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4bから反射面4cに向かって長くなるよう、対向面4dが出射面4bに対して傾斜し、反射面4cに、稜線が入射面4aに略平行で、断面形状が略三角形である複数の溝が連続した溝群からなる同形の溝構造8を所定間隔で複数備え、出射面4bに平行な平面と反射面4cに平行な平面のなす角度をθ、1の溝構造8のうち最も深い溝の深さをH´、1の溝構造8のうち最も対向面4c側にある溝の深さをH”、隣接する溝構造8において一方の溝構造8のうち最も入射面4a側にある溝の頂点と他方の溝構造8のうち最も深い溝の頂点との距離の最大値をdmax、隣接する溝構造8において一方の溝構造のうち最も対向面4c側にある溝の頂点と他方の溝構造8のうち最も深い溝の頂点との距離の最小値をdmin、溝構造8の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度をΩとした場合に、式(29)及び式(30)を満たすことを特徴とする。このように、式(29)と式(30)を満たすように楔角度θと対向面傾斜角度Ωを設定することで、前述の第1、第2条件、つまり楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、効率よく対向面に達した直進光を出射する条件を満足することができ、かつ1つの溝で溝構造を構成する場合に比べて、導光板4の出射面4bからの出射光の配光分布の制御性が向上する。また、この面状光源を使用する液晶表示装置についても同様である。
さらに、実施の形態4の面状光源は、導光板4の材質の屈折率をn、出射面4bの法線に沿って測った入射面4aの長さをt、入射面4aの法線に沿って測った出射面4bの長さをLとした場合、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度Ωが、式(12)を満たすことを特徴とする。式(12)を満たすように対向面4dの傾斜角度Ωを設定することによって、対向面4dからの反射光をより有効的に利用することができる。
また、上記溝構造の底角α,βは、αを45°より大きいものとして式(23)を満たすことを特徴とする。さらに、これらのパラメータを式(7)と式(11)を満たすように設定すれば、条件1〜3の全てを満足し、さらに出射面4bに対し主に垂直に光が出射する導光板となる。つまり、楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、対向面4dに達した直進光を効率よく出射し、かつ液晶パネルに対して垂直に出射させることができる。このため、液晶パネルへ垂直に光を入射させるためのプリズムシートを削減することができる。また、この面状光源を使用する液晶表示装置についても同様である。
<その他のパラメータ>
dmaxはあまり大きいと、出射面4bから出射する光の間隔が広くなるので、散乱シートを使用してもムラが視認されてしまう。これを防止するためにはdmaxを1mm以下、より好ましくは600μm以下にするのが望ましい。
dmaxはあまり大きいと、出射面4bから出射する光の間隔が広くなるので、散乱シートを使用してもムラが視認されてしまう。これを防止するためにはdmaxを1mm以下、より好ましくは600μm以下にするのが望ましい。
Hを大きくすれば、入射面4aに対向するプリズム斜面9が長くなるので、入射面4aから対向面4dへ伝播する光に対するプリズム1つ当たりの出射効率は上がる。しかし、大きくしすぎた場合はプリズム間隔を広く取らないと、対向面4dに達するまでに光量が不足する可能性が生じる。プリズム間隔の最大値dmaxには、上記の制限があるのでHもあまり大きくはできない。さらに、Hが大きいとプリズムが高くなるので反射面4c近傍の直進光がプリズム斜面に当たりやすくなる。以上の条件からHは100μm以下、より好ましくは50μm以下が望ましい。
透明樹脂や光学ガラスの屈折率nの代表値としてn=1.5とすると、式(1)より臨界角θcは41.8°である。よって、プリズム間隔の最小値dminは、プリズムの高さ(溝の深さ)Hと同程度に取っておけば、入射面4aから対向面4dへ伝播する光の中で伝播角度が最も大きい光は平坦面10に当たる。これがdminが満足すべき最低限の条件となるので、dminは50μm以上、より好ましくは100μm以上が望ましい。
αとβについては、プリズムシートを使用するかどうかで設定が変わる。プリズムシートを使用する場合は、そのプリズムシートからの出射光が液晶パネル法線に平行になるようなプリズムシートへの入射角度に導光板4から出射するように設定する。この条件が前述の第3の条件となるが、使用するプリズムシートに依存する条件となる。プリズムシートを使用しない場合については、実施の形態3で前述した。
対向面4dに隣接して配される反射板は、鏡面的な反射特性を有していることが望ましい。例えば、板状あるいはフィルム状の部材にアルミや銀などの反射率の高い金属を蒸着などの手法で付着させたものを対向面に貼付すればよい。あるいは、対向面4dに直接金属を蒸着などの手法で付着させてもよい。
反射面に隣接して配される反射板5(図9参照)は鏡面的な反射特性を有していることが望ましいが、ムラが視認されることを抑制するために散乱性を付与した反射板を用いても構わない。
なお、図1では光源6は冷陰極管(CCFL)を想定して描いているが、線状光源であればよくCCFLに限定しない。発光ダイオード(LED)のような点状の光源を適当な間隔でアレイ状に配列しても構わないし、棒状の導光板の側端面にLEDのような点状の光源を配して線状光源を構成しても構わない。
<効果>
実施の形態4の面状光源によれば、既に述べた通り以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態4の面状光源は、一面を出射面4b、出射面4bに対向する面を反射面4c、出射面4bに直交して隣接する一側面を入射面4a、入射面4aと対向する側面を対向面4dとする平板状の導光板4と、対向面4dに隣接して配設される第1の反射板と、入射面4aに隣接して配設される光源6と、反射面4cに隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、導光板4は、入射面4aから対向面4dへ、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが小さくなるよう、反射面4cが入射面4aに対して傾斜し、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4bから反射面4cに向かって長くなるよう、対向面4dが出射面4bに対して傾斜し、反射面4cに、稜線が入射面4aに略平行で、断面形状が略三角形である複数の溝が連続した溝群からなる同形の溝構造8を所定間隔で複数備え、出射面4bに平行な平面と反射面4cに平行な平面のなす角度をθ、1の溝構造8のうち最も深い溝の深さをH´、1の溝構造8のうち最も対向面4c側にある溝の深さをH”、隣接する溝構造8において一方の溝構造8のうち最も入射面4a側にある溝の頂点と他方の溝構造8のうち最も深い溝の頂点との距離の最大値をdmax、隣接する溝構造8において一方の溝構造のうち最も対向面4c側にある溝の頂点と他方の溝構造8のうち最も深い溝の頂点との距離の最小値をdmin、溝構造8の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度をΩとした場合に、式(29)及び式(30)を満たすことを特徴とする。このように、式(29)と式(30)を満たすように楔角度θと対向面傾斜角度Ωを設定することで、前述の第1、第2条件、つまり楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、効率よく対向面に達した直進光を出射する条件を満足することができ、かつ1つの溝で溝構造を構成する場合に比べて、導光板4の出射面4bからの出射光の配光分布の制御性が向上する。そして、このような導光板4を用いた面状光源は、光の利用効率が高いので、従来のものと比べ、同じ光源を使用しても明るく照明できる。この面状光源を使用した液晶表示装置も、従来のものと比べ、同じ消費電力で明るい表示を行うことが可能となる。さらに、複数の溝からなる溝構造により、導光板4の出射面4bからの出射光の配光分布の制御性が向上する。また、この面状光源を使用する液晶表示装置についても同様である。
実施の形態4の面状光源によれば、既に述べた通り以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態4の面状光源は、一面を出射面4b、出射面4bに対向する面を反射面4c、出射面4bに直交して隣接する一側面を入射面4a、入射面4aと対向する側面を対向面4dとする平板状の導光板4と、対向面4dに隣接して配設される第1の反射板と、入射面4aに隣接して配設される光源6と、反射面4cに隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、導光板4は、入射面4aから対向面4dへ、出射面4bの法線に沿って測った導光板4の厚さが小さくなるよう、反射面4cが入射面4aに対して傾斜し、入射面4aの法線に沿って測った入射面4aと対向面4dの距離が、出射面4bから反射面4cに向かって長くなるよう、対向面4dが出射面4bに対して傾斜し、反射面4cに、稜線が入射面4aに略平行で、断面形状が略三角形である複数の溝が連続した溝群からなる同形の溝構造8を所定間隔で複数備え、出射面4bに平行な平面と反射面4cに平行な平面のなす角度をθ、1の溝構造8のうち最も深い溝の深さをH´、1の溝構造8のうち最も対向面4c側にある溝の深さをH”、隣接する溝構造8において一方の溝構造8のうち最も入射面4a側にある溝の頂点と他方の溝構造8のうち最も深い溝の頂点との距離の最大値をdmax、隣接する溝構造8において一方の溝構造のうち最も対向面4c側にある溝の頂点と他方の溝構造8のうち最も深い溝の頂点との距離の最小値をdmin、溝構造8の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度をΩとした場合に、式(29)及び式(30)を満たすことを特徴とする。このように、式(29)と式(30)を満たすように楔角度θと対向面傾斜角度Ωを設定することで、前述の第1、第2条件、つまり楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、効率よく対向面に達した直進光を出射する条件を満足することができ、かつ1つの溝で溝構造を構成する場合に比べて、導光板4の出射面4bからの出射光の配光分布の制御性が向上する。そして、このような導光板4を用いた面状光源は、光の利用効率が高いので、従来のものと比べ、同じ光源を使用しても明るく照明できる。この面状光源を使用した液晶表示装置も、従来のものと比べ、同じ消費電力で明るい表示を行うことが可能となる。さらに、複数の溝からなる溝構造により、導光板4の出射面4bからの出射光の配光分布の制御性が向上する。また、この面状光源を使用する液晶表示装置についても同様である。
さらに、実施の形態4の面状光源は、導光板4の材質の屈折率をn、出射面4bの法線に沿って測った入射面4aの長さをt、入射面4aの法線に沿って測った出射面4bの長さをLとした場合、出射面4bの法線と対向面4dのなす角度Ωが、式(12)を満たすことを特徴とする。式(12)を満たすように対向面4dの傾斜角度Ωを設定することによって、対向面4dからの反射光をより有効的に利用することができる。
また、上記溝構造の底角α,βは、αを45°より大きいものとして式(23)を満たすことを特徴とする。さらに、これらのパラメータを式(7)と式(11)を満たすように設定すれば、条件1〜3の全てを満足し、さらに出射面4bに対し主に垂直に光が出射する導光板となる。つまり、楔形状の導光板に反射性の傾斜対向面の技術を適用する際に、対向面4dに達した直進光を効率よく出射し、かつ液晶パネルに対して垂直に出射させることができる。このため、液晶パネルへ垂直に光を入射させるためのプリズムシートを削減することができる。また、この面状光源を使用する液晶表示装置についても同様である。
(実施例)
出射面の長さL=190mm、入射面の高さt=5.5mm、楔角度θ =1°、対向面の傾斜角度Ω=4°のアクリル樹脂製導光板に、下記に示す溝構造を射出成型により成型した。導光板の幅(入射面法線及び出射面法線に直交する方向に沿った出射面の長さ)は250mmとした。
出射面の長さL=190mm、入射面の高さt=5.5mm、楔角度θ =1°、対向面の傾斜角度Ω=4°のアクリル樹脂製導光板に、下記に示す溝構造を射出成型により成型した。導光板の幅(入射面法線及び出射面法線に直交する方向に沿った出射面の長さ)は250mmとした。
溝構造は1本の稜線が入射面に平行な溝とし、溝の断面の入射面側の底角α=53°、対向面側の底角β=30°、溝の深さH=10μm、最も入射面に近い隣接する溝の距離dmaxを400μm、最も対向面に近い隣接する溝の距離dminを100μm、入射面と対向面の間の隣接する溝の距離は入射面からの距離に比例して減少するよう設定した。底角α、βの設定は、入射面側から対向面側へ伝播する光が入射面に対向するプリズム斜面で反射して出射面へ垂直に入射する時の光の伝播角度を表すパラメータδ=16°と設定したときの値である。
この設定の場合、H/(dmax−H/tanα)=0・0255>tanθ=0.0175>0であり、式(7)を満たす。また、tan(2Ω−θ)=0.123>H/(dmin−H/tanβ)=0.121>0であり、式(11)も満たす。視感度の高い波長550nmでの屈折率nは1.49程度であり、1/2・[θ+cos-1(1/n)]=24.4°>Ω=4°>1/2・tan-1(t/L)=0.75となり、式(12)も満たす。ちなみに、1/2・[θ+cos-1(1/n)]>4°を満たすnは1.008以上であり、全ての波長で式(12)が満たされている。α+θ=54°>β−θ=29°であり式(23)も満たす。
成型した導光板に光源としてのCCFLと反射シート、プリズムシート、散乱シートを配し、モールドフレームに収めて側面型BLとした。輝度を測定したところ、3907cd/m2が得られた。
(比較例)
対向面の傾斜角度Ωを0°、つまり出射面に垂直で入射面に平行とした以外は実施例と同じ導光板を射出成型により成型した。その導光板に実施例と同じCCFLと反射シート、プリズムシート、散乱シートを配し、モールドフレームに収めて側面型BLとした。輝度を測定したところ、3390cd/m2が得られた。実施例より約1割輝度が低い結果となった。
対向面の傾斜角度Ωを0°、つまり出射面に垂直で入射面に平行とした以外は実施例と同じ導光板を射出成型により成型した。その導光板に実施例と同じCCFLと反射シート、プリズムシート、散乱シートを配し、モールドフレームに収めて側面型BLとした。輝度を測定したところ、3390cd/m2が得られた。実施例より約1割輝度が低い結果となった。
1 面状光源、2 散乱シート、3 プリズムシート、4 導光板、4a 入射面、4b 出射面、4c 反射面、4d 対向面、5 反射シート、6 光源、7 液晶パネル、8 溝構造、9 溝構造の入射面側斜面、10 平坦面、14 溝構造の対向面側斜面。
Claims (8)
- 一面を出射面、前記出射面に対向する面を反射面、前記出射面に直交して隣接する一側面を入射面、前記入射面と対向する側面を対向面とする平板状の導光板と、
前記対向面に隣接して配設される第1の反射板と、
前記入射面に隣接して配設される光源と、
前記反射面に隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、
前記導光板は、前記入射面から前記対向面へ、前記出射面の法線に沿って測った導光板の厚さが小さくなるよう、前記反射面が前記入射面に対して傾斜し、
前記入射面の法線に沿って測った前記入射面と前記対向面の距離が、前記出射面から前記反射面に向かって長くなるよう、前記対向面が前記出射面に対して傾斜し、
前記反射面に、稜線が前記入射面に略平行で、断面形状が略三角形である同形の溝構造を平坦面を挟んで所定間隔で複数備え、
前記出射面に平行な平面と前記反射面に平行な平面のなす角度をθ、前記溝構造の溝の深さをH、隣接する前記溝構造の距離の最大値と最小値をそれぞれdmax,dmin、前記溝構造の三角形の入射面側底角と対向面側底角をそれぞれα,β、前記出射面の法線と前記対向面のなす角度をΩとした場合に、
- 一面を出射面、前記出射面に対向する面を反射面、前記出射面に直交して隣接する一側面を入射面、前記入射面と対向する側面を対向面とする平板状の導光板と、
前記対向面に隣接して配設される第1の反射板と、
前記入射面に隣接して配設される光源と、
前記反射面に隣接して配設される第2の反射板と、を有する面状光源であって、
前記導光板は、前記入射面から前記対向面へ、前記出射面の法線に沿って図った導光板の厚さが小さくなるよう、前記反射面が前記入射面に対して傾斜し、
前記入射面の法線に沿って測った前記入射面と前記対向面の距離が、前記出射面から前記反射面に向かって長くなるよう、前記対向面が前記出射面に対して傾斜し、
前記反射面に、稜線が前記入射面に略平行で、断面形状が略三角形である複数の溝が連続した溝群からなる同形の溝構造を平坦面を挟んで所定間隔で複数備え、
前記出射面に平行な平面と前記反射面に平行な平面のなす角度をθ、1の前記溝構造のうち最も深い溝の深さをH´、1の前記溝構造のうち最も前記対向面側にある溝の深さをH”、隣接する前記溝構造において一方の前記溝構造のうち最も前記入射面側にある溝の頂点と他方の前記溝構造のうち最も深い溝の頂点との距離の最大値をdmax、隣接する前記溝構造において一方の前記溝構造のうち最も前記対向面側にある溝の頂点と他方の前記溝構造のうち最も深い溝の頂点との距離の最小値をdmin、前記溝構造の前記入射面側底角と前記対向面側底角をそれぞれα,β、前記出射面の法線と前記対向面のなす角度をΩとした場合に、
- 前記溝構造の間隔は、前記入射面側から前記対向面側に向かって狭くなっていくことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の面状光源。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の面状光源を備えた液晶表示装置。
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