JP2011090590A - センシングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】
監視装置から光ファイバーを介して送出される高パワーのレーザ光を反射することなく低損失で各センサノードに送ることができるセンシングシステムを提供する。
【解決手段】
レーザ発生装置11を備えた監視装置1がレーザ光LAを光ファイバー2を介して複数のセンサノード3に送出し、各センサノードでは受け取ったレーザ光の一部を光電変換部32により光電変換して電力を生成し、当該電力により自己回路を駆動して、センサ37から取得した所定のセンシング情報によりレーザ光を変調して光ファイバーを介して監視装置1に返送するセンシングシステム100であって、レーザ発生装置11は、多モードレーザ光または正弦波変調光を発生する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、監視装置が光ファイバーを介してレーザ光を複数のセンサノードに送出し、前記各センサノードにおいて光ファイバーを介して受け取った前記レーザ光の一部を光電変換して自己回路を駆動し、また前記レーザ光の一部を変調して当該変調したレーザ光にセンシング情報を載せて前記監視装置に返送するセンシングシステムに関し、具体的には、前記監視装置から前記光ファイバーを介して送出される高パワーの前記レーザ光を反射することなく低損失で前記各センサノードに送ることができるセンシングシステムに関する。
複数地点の温度等を監視するセンシング技術が、本願発明者により既に提案されている(特許文献1)。この技術は、監視装置側から電力用に利用できるレーザ光を光ファイバーを介してセンサノードに送出するもので、センサノードでは受け取ったレーザ光の一部を光電変換して電子回路駆動に使用するとともに、他の一部に変調を加えて光パルス信号として監視装置に送り返す。
特開2008−21292(出願人:黒川隆志,発明者:黒川隆志等)
特許文献1に記載の技術において、信号の伝送速度を上昇させ、またはノード数を増加させると、より高パワーのレーザ光が必要となる。
しかし、この種のセンシング技術では一般に単一モードレーザが使用されるが、レーザ光のパワーを強くすると図13に示すように、光ファイバー9内で誘導ブリルアン散乱(SBS: Stimulated Brillouin Scattering)が生じ、レーザ光LAが光ファイバー9中を伝播できずに反射してしまうという問題が生じる。
本発明は、監視装置が光ファイバーを介してレーザ光を複数のセンサノードに送出し、前記各センサノードにおいて光ファイバーを介して受け取った前記レーザ光の一部を光電変換して自己回路を駆動し、また前記レーザ光の一部を変調して当該変調したレーザ光にセンシング情報を載せて前記監視装置に返送するセンシングシステムにおいて、前記監視装置から前記光ファイバーを介して送出される高パワーの前記レーザ光を反射することなく低損失で前記各センサノードに送ることを目的とする。
本発明のセンシングシステムは(1)から(12)を要旨とする。
(1)
レーザ発生装置を備えた監視装置がレーザ光を光ファイバーを介して複数のセンサノードに送出し、前記各センサノードでは受け取った前記レーザ光の一部を光電変換部により光電変換して電力を生成し、当該電力により自己回路を駆動して、センサから取得した所定のセンシング情報により前記レーザ光を変調して前記光ファイバーを介して前記監視装置に返送するセンシングシステムであって、
前記レーザ発生装置は、多モードレーザ光または正弦波変調光を発生する、
ことを特徴とするセンシングシステム。
(2)
前記レーザ発生装置は、
ファブリペロー型のレーザ、または、
単一モードレーザと、位相変調器または強度変調器と、正弦波信号発生器からなるレーザ発生装置、
であることを特徴とする(1)に記載のセンシングシステム。
(3)
前記多モードレーザ光の周波数間隔が10MHz以上(好ましくは20MHz以上)であることを特徴とする(1)または(2)に記載のセンシングシステム。
(4)
前記各センサノードは、それぞれMEMS型光変調器を備え、前記監視装置から受け取った前記レーザ光を前記MEMS型光変調器により変調して前記監視装置に返送することを特徴とする(1)から(3)の何れかに記載のセンシングシステム。
(5)
前記センサノードは、前記光ファイバーを介して入射した前記レーザ光を前記光電変換部とMEMS型光変調器とに分岐するとともに、前記MEMS型光変調器からの変調されたレーザ光を前記監視装置に返送する光分岐結合部を備え、
前記光分岐結合部は、第1サーキュレータと、カプラーと、第2サーキュレータとからなり、
前記第1サーキュレータは前記監視装置からの前記レーザ光を入射し、前記カプラーに出射し、
前記カプラーは入射した前記レーザ光を、前記光電変換部に送出するとともに前記第2サーキュレータを介して前記MEMS型光変調器に返送し、
前記第2サーキュレータは前記MEMS型光変調器からの前記変調されたレーザ光を入射して前記第1サーキュレータを介して前記監視装置に返送する、
ことを特徴とする(1)から(4)の何れか記載のセンシングシステム。
(6)
前記センサノードは、前記光ファイバーを介して入射した前記レーザ光を前記光電変換部とMEMS型光変調器とに分岐するとともに、前記MEMS型光変調器からの変調されたレーザ光を前記監視装置に返送する光分岐結合部を備え、
前記光分岐結合部は、サーキュレータと、カプラーとからなり、
前記サーキュレータは前記監視装置からの前記レーザ光を入射し、前記カプラーに出射するとともに、前記MEMS型光変調器からの前記変調されたレーザ光を入射して前記サーキュレータを介して前記監視装置に返送し、
前記カプラーは入射した前記レーザ光を、前記光電変換部に送出するとともに前記MEMS型光変調器に送出する、
ことを特徴とする(1)から(5)の何れかに記載のセンシングシステム。
(7)
前記レーザ発生装置は、
所定波長の発電用レーザ光を発生する発電用光発生部と、前記発電用レーザ光の波長とは異なる波長の信号用レーザ光を発生する信号用光発生部と、前記発電用レーザ光と前記信号用レーザ光とを合波して出射するWDMフィルタとを備え、
前記センサノードは、
前記レーザ発生装置からのレーザ光を前記光ファイバーを介して入射し、当該レーザ光から前記発電用レーザ光を取り出して前記光電変換部に送出するとともに前記信号用レーザ光を取り出して前記MEMS型光変調器に送出し、さらに前記MEMS型光変調器において変調されたレーザ光を入射して前記監視装置に返送するWDMフィルタからなる光分岐結合部を備えた、
ことを特徴とする(1)から(6)の何れかに記載のセンシングシステム。
(8)
前記MEMS型光変調器が、可動ミラーと、前記可動ミラーを2ポジションの何れかに固定する静電気電極とを備えたセンシングシステムであって、
前記MEMS型光変調器を駆動するMEMS駆動回路は、
高レベル電圧EH
前記高レベル電圧EHを過剰に高レベル側に付勢する過剰高レベル電圧EHH
低レベル電圧EL
前記低レベル電圧ELを過剰に低レベル側に付勢する過剰低レベル電圧ELL
(ただし、EHH>EH>EL>ELL
の何れかを出力でき、
光信号レベルが低レベルから高レベルに移行するときは、EL,EHH,EHの順で電圧を出力し、高レベルから低レベルに移行するときは、EH,ELL,EHの順で電圧を出力して前記可動ミラーを駆動する、
ことを特徴とする(1)から(8)の何れかに記載のセンシングシステム。
(9)
前記MEMS駆動回路は、
コッククロフトウォルトン型昇圧回路と、
前記コッククロフトウォルトン型昇圧回路の出力から、前記過剰高レベル電圧EHH,高レベル電圧EHおよび低レベル電圧EL,またはさらに過剰低レベル電圧ELLを生成するレギュレータ回路と、
前記過剰高レベル電圧EHH,高レベル電圧EH,低レベル電圧ELまたは過剰低レベル電圧ELLの何れかを選択するスイッチ回路と、
を備えたことを特徴とする(1)から(9)の何れかに記載のセンシングシステム。
(10)
前記センサノードは、前記光電変換部の出力側に直流昇圧回路を備えたことを特徴とする(1)から(9)の何れかに記載のセンシングシステム。
(11)
前記センサノードは、前記光電変換部の出力側に直流昇圧回路を備え、またはさらに前記直流昇圧回路の後段に二次電池が設けられたことを特徴とする(1)から(10)の何れかに記載のセンシングシステム。
(12)
前記センサノードは、前記二次電池の充電電圧検出機能を有し、当該充電電圧が所定値よりも低下したときに、センシング動作を行わないことを特徴とする(11)に記載のセンシングシステム。
本発明のセンシングシステムによれば、誘導ブリルアン散乱を防止することで大電力を各ノードに向けて送出でき、結果として必要電力を考慮せずにセンサノードの個数を増加することができる。また、信号の伝送速度を高速にすることで単位時間あたりのセンシング回数を増やすことができるが、この場合にも必要電力量を考慮する必要はない。
ファブリペロー型のレーザ発生装置を用いた本発明のセンシングシステムの実施形態を示す説明図である。 センサノードを示す回路図である。 直流昇圧回路をDC/DCコンバータにより構成した例を示す回路図である。 多モードレーザ光のスペクトルを示す図である。 レーザ光源と変調器とからなる本発明のセンシングシステムで使用するレーザ発生装置を示す説明図である。 (A)はMEMS型光変調器の具体構成を示す説明図、(B)はMEMS型光変調器の他の具体構成を示す説明図、(C)はMEMS駆動回路の出力電圧を示す図である。 MEMS駆動回路の構成例を示す回路図である。 光分岐結合部の第1構成例を示す説明図であり、2つのサーキュレータと1つのカプラーを用いた例を示す図である。 光分岐結合部の第2構成例を示す説明図であり、1つのサーキュレータと1つのカプラーを用いた例を示す図である。 光分岐結合部の第3構成例を示す説明図であり、WDMフィルタを用いた例を示す図である。 図10の光分岐結合部の説明図であり、(A)は監視装置のレーザ発生装置に設けられたWDMフィルタの構成を、(B)はセンサノードの光分岐結合部に設けられたWDMフィルタの構成を、(C)はWDMに用いられるフィルタ膜の特性を示す図である。 MPUが二次電池の充電電圧検出機能を有するセンサノードを示す説明図である。 光ファイバー内で誘導ブリルアン散乱が生じる様子を示す従来技術の説明図である。
図1は本発明のセンシングシステムの一実施形態を示す説明図である。
図1において、センシングシステム100は、監視装置1と、光ファイバー2と、複数のセンサノードT1,T2,・・・,TM-1,TMとからなる。
監視装置1は、レーザ発生装置11と、光情報受信装置12と、サーキュレータ13とからなる。
図1では、レーザ発生装置11は、ファブリペロー型のレーザ光源であり、出射されるレーザ光LAは多モードレーザ光である(図4参照)。
監視装置1は、光ファイバー2を介してレーザ光LAをセンサノードT1,T2,・・・,TM-1,TMに送出する。
図2に示すように、センサノードT1,T2,・・・,TM-1,TM(図2では符号3で代表して示す)は、マイクロプロセッサユニット(MPU)30と、光分岐結合部31と、光電変換部32と、直流昇圧回路33と、二次電池34と、MEMS型光変調器35と、MEMS駆動回路36と、センサ37とからなる。
光分岐結合部31は、光ファイバー2を介して入射したレーザ光LAを光電変換部32とMEMS型光変調器35とに分岐する。また、光分岐結合部31は、MEMS型光変調器35で変調されたレーザ光MLAを監視装置1に返送する。
光電変換部32は、光分岐結合部31から取得したレーザ光LAの一部を光電変換して電力を生成し、この電力により自己回路(MPU30,MEMS型光変調器35,センサ37が能動回路を含む場合における当該センサ37等)が駆動される。図3に、直流昇圧回路33をDC/DCコンバータにより構成した例を示す。
MEMS駆動回路36がMEMS型光変調器35を駆動することで、センサ37から取得した所定のセンシング情報SIをレーザ光LAに載せて光ファイバー2を介して監視装置1に返送する。
ファブリペロー型のレーザ発生装置11が発生するレーザ光LAは多モードレーザ光であるので、SBS(前述の誘導ブリルアン散乱)を防止することができる。図4に示すようにファブリペロー型レーザでは、一般に10本程度以上の縦モードがある。そのため各モードへ光パワーが振り分けられ、SBSが起こる閾値パワーを上げるので、SBSは起こりにくくなる。
また、図5に示すように、レーザ発生装置(図1の符号11参照)を、単一モードレーザ光を生成するレーザ光源111と、光変調器112と、正弦波信号発生器113とから構成することができる。単一モードレーザ光は光変調器112(特にパワー損失の小さい位相変調器が好ましい)で深く正弦波変調され、多数のサイドバンドを生成する。このとき変調周波数をfmとすると、スペクトル上ではfmの周波数間隔で複数のサイドバンドが立つ。
誘導ブリルアン散乱のブリルアン利得スペクトルは、波長1.5μmの光に対しては線幅約20MHzのローレンツ型をしているので、変調周波数fmは10MHz以上(より好ましくは20MHz以上)とすることが効果的である。これにより、各サイドバンドへ光パワーが振り分けられ、SBSの起こる閾値パワーを上げるので、SBSは起こりにくくなる。
半導体レーザを正弦波電流で直接強度変調して、サイドバンドを発生させてもよい。このときは、レーザ光源の外部に別に変調器を設置する必要がない。このときも、変調周波数fmは10MHz以上とすることが効果的である。
図6(A),(B)にMEMS型光変調器35の構成例を示す。図6(A),(B)においてMEMS型光変調器35は、可動ミラー351と、可動ミラー351を2つのポジションの何れかに固定する静電気電極352とを備えている。
静電気電極352は、加えられる電圧に応じた静電気引力または静電気斥力により、可動ミラー351のポジションを変更することができる。
入射したレーザ光LA2を可動ミラー351に照射するための光学系は、図6(A)では2つの光ファイバーF1,F2と、レンズLとにより構成(透過型構成)され、図6(B)では、光ファイバーFとレンズLにより構成(反射型構成)されている。
MEMS駆動回路36は、図6(C)に示すように、
(1)高レベル電圧EH
(2)高レベル電圧EHを過剰に高レベル側に付勢する電圧EHH
(3)低レベル電圧EL
(4)低レベル電圧ELを過剰に低レベル側に付勢する電圧ELL
(ただし、EHH>EH>EL>ELL
の何れかを出力できる。
例えば光信号レベルが低レベルから高レベルに移行するときは、EL,EHH,EHの順で電圧を出力する。すなわち、低レベル電圧ELから高レベル電圧EHに移行する間に、付勢電圧EHHを挿入して可動ミラー351を駆動する。これによって、従来単に低レベル電圧ELから高レベル電圧EHに変化させる駆動法よりも、応答速度を向上させることができる。
また、高レベルから低レベルに移行するときは、EH,ELL,EHの順で電圧を出力する。すなわち、高レベル電圧EHから低レベル電圧ELとの間に、付勢電圧ELLを挿入して可動ミラー351を駆動する。これによってもやはり、従来単に高レベル電圧EHから低レベル電圧ELに変化させる駆動法よりも、応答速度を向上させることができる。
図6(C)では光信号レベルが、高レベル,低レベル,高レベル,低レベルに遷移(光信号が「1」,「0」,「1」,「0」に遷移)する例を示している。光信号レベルが、高レベルから低レベルに変化しないとき(高レベルが維持されるとき)、低レベルから高レベルに変化しないとき(低レベルが維持されるとき)は、電圧ELLやEHHは使用されない。
図7に、MEMS駆動回路36の構成例を示す。図7において、MEMS駆動回路36は、コッククロフトウォルトン型昇圧回路361と、レギュレータ回路362と、スイッチ回路363とからなる。
コッククロフトウォルトン型昇圧回路361は、周知回路であるので図示はしないがキャパシタとダイオードとを多段組み合わせて構成されるもので、電源電圧Vcc(例えば2.5[V])とパルス(例えば0−2.5[V])を入力して例えば12.5[V](5×Vcc)を出力している。
レギュレータ回路362は、コッククロフトウォルトン型昇圧回路361の出力電圧(12.5[V])から、過剰高レベル電圧EHH(10[V]),高レベル電圧EH(5.5[V])および低レベル電圧EL(3[V])を生成する。図7では、過剰低レベル電圧ELLはグランド電位(0[V])である。
スイッチ回路363は、MPU30の端子A0,A1から与えられる信号により、過剰高レベル電圧EHH,高レベル電圧EH,低レベル電圧EL,過剰低レベル電圧ELL(グランド電位)の何れかを選択して出力することで図6(C)に示したような電圧を生成できる。
図8に光分岐結合部31の第1構成例を示す。図8では光分岐結合部を符号31Aで示す。光分岐結合部31Aは、第1サーキュレータ311と、カプラー312(たとえば、分岐比10:1)と、第2サーキュレータ313とからなる。
第1サーキュレータ311は監視装置1からのレーザ光LAを入射し、カプラー312に出射する。
カプラー312は入射したレーザ光LAを、光電変換部32にLA1として送出するとともに第2サーキュレータ313を介してMEMS型光変調器35にLA2として送出する。
第2サーキュレータ313はMEMS型光変調器35から返される変調されたレーザ光MLAを入射して第1サーキュレータ311を介して監視装置1に返送する。
図9に光分岐結合部31の第2構成例を示す。図9では光分岐結合部を符号31Bで示す。光分岐結合部31Bは、サーキュレータ311と、カプラー312(たとえば、分岐比10:1)とからなる。
サーキュレータ311は監視装置1からのレーザ光LAを入射し、カプラー312に出射する。
カプラー312は入射したレーザ光LAを、光電変換部32にレーザ光LA1として送出するとともに透過型構成(図6(A))のMEMS型光変調器35にレーザ光LA2として送出する。MEMS型光変調器35からの変調されたレーザ光LAは第1サーキュレータ311を介して監視装置1に返送する。
図10に光分岐結合部31の第3構成例を示す。図10では光分岐結合部を符号31Cで示す。光分岐結合部31Cは、WDMフィルタ314からなる。一方、監視装置1のレーザ発生装置11は、波長λ1(たとえば、λ1=1.5μm)の発電用光を発生する発電用光発生部111と、波長λ2(たとえば、λ2=1.3μm)の信号用光を発生する信号用光発生部112と、WDMフィルタ(Wave−length Division Multiplexing Filter)113とからなる。
WDMフィルタ113により、波長λ1の発電用光と波長λ2の信号用光とは1本のファイバーに結合され、レーザ光LAとしてサーキュレータ13を介してセンサノード3に送出する。なお、上記例では、λ1>λ2としてあるが、λ1<λ2とすることもできる。
センサノード3では、監視装置1からのレーザ光LAを入射し、WDMフィルタ314は、入射したレーザ光LAに含まれる波長λ1の発電用光を光電変換部32にレーザ光LA1として送出する。これとともに、WDMフィルタ314は、波長λ2の信号用光をMEMS型光変調器35にレーザ光LA2として送出し、MEMS型光変調器35から返される変調されたレーザ光MLAを入射して監視装置1に返送する。
図11(A)は、図10のWDMフィルタ113の構成を示している。図11(A)においてWDMフィルタ113は、レンズL1とフィルタ膜FLTとレンズL2とからなり、光ファイバーF1からのレーザ光に含まれる波長λ1成分はレンズL1とフィルタ膜FLTとレンズL2を介して光ファイバーF3に入射され、光ファイバーF2からのレーザ光に含まれる波長λ2成分はレンズL2を通過した後フィルタ膜FLTに反射されて再びレンズL2を通過し光ファイバーF3に入射される。
図11(B)は、図10のWDMフィルタ314の構成を示している。図11(B)においてWDMフィルタ314は、レンズL1とフィルタ膜FLTとレンズL2とからなり、光ファイバーF1からのレーザ光に含まれる波長λ1成分はレンズL1とフィルタ膜FLTとレンズL2を介して光ファイバーF3に入射され、光ファイバーF2からのレーザ光に含まれる波長λ2成分はレンズL1を通過した後フィルタ膜FLTに反射されて再びレンズL1を通過し光ファイバーF2に入射される。図11(C)にフィルタ膜FLTの反射率の特性例を示す。
図2において、MPU30は、二次電池34の充電電圧を検出することができ、充電電圧が所定値よりも低下したときに、センシング動作を行わないようにできる。この場合には、MPU30は低電力消費モードで動作し、光電変換部32からの電力のほとんどは二次電池34の充電に費やされる。
図12にリセットICを導入した充電回路の例を示す。図12において、光電変換部32に直流昇圧回路33が接続され、直流昇圧回路33には逆流防止用ダイオードDを介して二次電池34が接続されている。二次電池34に並列接続された分圧用抵抗r1,r2の中点電圧と、アノード接地のツェナーダイオードZDのカソード電圧とが比較器CMPにより比較されている。充電電圧が低下し、分圧用抵抗r1,r2の中点電圧がツェナーダイオードZDの逆阻止電圧(例えば1.8[V])を下回るとトランジスタスイッチ回路SWからリセット信号がMPU30に与えられる。
1 監視装置
2 光ファイバー
3 センサノード
11 レーザ発生装置
12 光情報受信装置
13 サーキュレータ
30 マイクロプロセッサユニット(MPU)
31,31A,31B,31C 光分岐結合部
32 光電変換部
33 直流昇圧回路
34 二次電池
35 MEMS型光変調器
36 MEMS駆動回路
37 センサ
100 センシングシステム
111 レーザ光源
112 光変調器
113 正弦波信号発生器
311,313 サーキュレータ
312 カプラー
314 WDMフィルタ
351 可動ミラー
352 静電気電極
361 コッククロフトウォルトン型昇圧回路
362 レギュレータ回路
363 スイッチ回路
LA,LA1,LA2 レーザ光
MLA 変調されたレーザ光
1,T2,・・・,TM センサノード

Claims (12)

  1. レーザ発生装置を備えた監視装置がレーザ光を光ファイバーを介して複数のセンサノードに送出し、前記各センサノードでは受け取った前記レーザ光の一部を光電変換部により光電変換して電力を生成し、当該電力により自己回路を駆動して、センサから取得した所定のセンシング情報により前記レーザ光を変調して前記光ファイバーを介して前記監視装置に返送するセンシングシステムであって、
    前記レーザ発生装置は、多モードレーザ光または正弦波変調光を発生する、
    ことを特徴とするセンシングシステム。
  2. 前記レーザ発生装置は、
    ファブリペロー型のレーザ、または、
    単一モードレーザと、位相変調器または強度変調器と、正弦波信号発生器からなるレーザ発生装置、
    であることを特徴とする請求項1に記載のセンシングシステム。
  3. 前記多モードレーザ光の周波数間隔が10MHz以上(好ましくは20MHz以上)であることを特徴とする請求項1または2に記載のセンシングシステム。
  4. 前記各センサノードは、それぞれMEMS型光変調器を備え、前記監視装置から受け取った前記レーザ光を前記MEMS型光変調器により変調して前記監視装置に返送することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のセンシングシステム。
  5. 前記センサノードは、前記光ファイバーを介して入射した前記レーザ光を前記光電変換部とMEMS型光変調器とに分岐するとともに、前記MEMS型光変調器からの変調されたレーザ光を前記監視装置に返送する光分岐結合部を備え、
    前記光分岐結合部は、第1サーキュレータと、カプラーと、第2サーキュレータとからなり、
    前記第1サーキュレータは前記監視装置からの前記レーザ光を入射し、前記カプラーに出射し、
    前記カプラーは入射した前記レーザ光を、前記光電変換部に送出するとともに前記第2サーキュレータを介して前記MEMS型光変調器に返送し、
    前記第2サーキュレータは前記MEMS型光変調器からの前記変調されたレーザ光を入射して前記第1サーキュレータを介して前記監視装置に返送する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか記載のセンシングシステム。
  6. 前記センサノードは、前記光ファイバーを介して入射した前記レーザ光を前記光電変換部とMEMS型光変調器とに分岐するとともに、前記MEMS型光変調器からの変調されたレーザ光を前記監視装置に返送する光分岐結合部を備え、
    前記光分岐結合部は、サーキュレータと、カプラーとからなり、
    前記サーキュレータは前記監視装置からの前記レーザ光を入射し、前記カプラーに出射するとともに、前記MEMS型光変調器からの前記変調されたレーザ光を入射して前記サーキュレータを介して前記監視装置に返送し、
    前記カプラーは入射した前記レーザ光を、前記光電変換部に送出するとともに前記MEMS型光変調器に送出する、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のセンシングシステム。
  7. 前記レーザ発生装置は、
    所定波長の発電用レーザ光を発生する発電用光発生部と、前記発電用レーザ光の波長とは異なる波長の信号用レーザ光を発生する信号用光発生部と、前記発電用レーザ光と前記信号用レーザ光とを合波して出射するWDMフィルタとを備え、
    前記センサノードは、
    前記レーザ発生装置からのレーザ光を前記光ファイバーを介して入射し、当該レーザ光から前記発電用レーザ光を取り出して前記光電変換部に送出するとともに前記信号用レーザ光を取り出して前記MEMS型光変調器に送出し、さらに前記MEMS型光変調器において変調されたレーザ光を入射して前記監視装置に返送するWDMフィルタからなる光分岐結合部を備えた、
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のセンシングシステム。
  8. 前記MEMS型光変調器が、可動ミラーと、前記可動ミラーを2ポジションの何れかに固定する静電気電極とを備えたセンシングシステムであって、
    前記MEMS型光変調器を駆動するMEMS駆動回路は、
    高レベル電圧EH
    前記高レベル電圧EHを過剰に高レベル側に付勢する過剰高レベル電圧EHH
    低レベル電圧EL
    前記低レベル電圧ELを過剰に低レベル側に付勢する過剰低レベル電圧ELL
    (ただし、EHH>EH>EL>ELL
    の何れかを出力でき、
    光信号レベルが低レベルから高レベルに移行するときは、EL,EHH,EHの順で電圧を出力し、高レベルから低レベルに移行するときは、EH,ELL,EHの順で電圧を出力して前記可動ミラーを駆動する、
    ことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のセンシングシステム。
  9. 前記MEMS駆動回路は、
    コッククロフトウォルトン型昇圧回路と、
    前記コッククロフトウォルトン型昇圧回路の出力から、前記過剰高レベル電圧EHH,高レベル電圧EHおよび低レベル電圧EL,またはさらに過剰低レベル電圧ELLを生成するレギュレータ回路と、
    前記過剰高レベル電圧EHH,高レベル電圧EH,低レベル電圧ELまたは過剰低レベル電圧ELLの何れかを選択するスイッチ回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載のセンシングシステム。
  10. 前記センサノードは、前記光電変換部の出力側に直流昇圧回路を備えたことを特徴とする請求項1から9の何れかに記載のセンシングシステム。
  11. 前記センサノードは、前記光電変換部の出力側に直流昇圧回路を備え、またはさらに前記直流昇圧回路の後段に二次電池が設けられたことを特徴とする請求項1から10の何れかに記載のセンシングシステム。
  12. 前記センサノードは、前記二次電池の充電電圧検出機能を有し、当該充電電圧が所定値よりも低下したときに、センシング動作を行わないことを特徴とする請求項11に記載のセンシングシステム。
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