JP2011089784A - 物体方向推定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】左右、上下等の対称性を有する物体の方向を高速に推定する。
【解決手段】対称性を有する顔を含む画像を入力する画像入力部2と、顔の正面画像から抽出した顔検出用特徴量データから生成した顔検出用データを記憶し、顔の方向と方向推定用特徴量分布情報とを対応付けた方向推定用情報を記憶する記憶部3と、入力画像から顔検出用の特徴量を抽出し、抽出した特徴量データと記憶部3の顔検出用データとを用いて入力画像の顔画像領域を設定して顔を検出する対象物体検出部4と、顔画像領域について顔方向を推定するための特徴量データに基づく方向推定用特徴量分布情報を抽出し、抽出した特徴量分布情報を記憶部3の記憶する方向推定用特徴量分布情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量分布情報に対応付けられた方向を顔の方向と推定する対象物体方向推定部5と、推定結果を出力する出力部6とを備える構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】対称性を有する顔を含む画像を入力する画像入力部2と、顔の正面画像から抽出した顔検出用特徴量データから生成した顔検出用データを記憶し、顔の方向と方向推定用特徴量分布情報とを対応付けた方向推定用情報を記憶する記憶部3と、入力画像から顔検出用の特徴量を抽出し、抽出した特徴量データと記憶部3の顔検出用データとを用いて入力画像の顔画像領域を設定して顔を検出する対象物体検出部4と、顔画像領域について顔方向を推定するための特徴量データに基づく方向推定用特徴量分布情報を抽出し、抽出した特徴量分布情報を記憶部3の記憶する方向推定用特徴量分布情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量分布情報に対応付けられた方向を顔の方向と推定する対象物体方向推定部5と、推定結果を出力する出力部6とを備える構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、物体の方向を推定する物体方向推定装置に関し、特に、左右、上下等の対称性を有する物体の方向を推定する物体方向推定装置に関する。
対称性を有する物体、例えば、顔(左右対称)の方向を推定する技術として、従来、特許文献1、2等に記載されたものがある。特許文献1に記載されたものは、目、鼻、口等のパーツの位置と面積とから求める重心位置と、顔領域の重心位置と、顔領域の面積との関係に基づいて顔の方向を推定するものである。また、特許文献2に記載されたものは、入力画像から検出した顔画像を、予め登録した様々な角度の顔画像のテンプレートと比較して最も近似するテンプレートを選択することで顔の方向を推定するものである。
しかしながら、従来の特許文献1に記載されたものは目、鼻、口等の各パーツをそれぞれ検出する必要があり、特許文献2に記載されたものは全てのテンプレートと比較する必要ある。このため、どちらも方向推定に時間がかかるという問題がある。また、特許文献2のようなテンプレートマッチング方式においては、例えば方向推定対象物体が顔の場合、サングラス等の装着物が装着されていると、そのようなテンプレートが登録されていない場合には顔の方向推定ができない虞れがあるという問題がある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、対称性を有する物体の方向を高速に推定可能とした物体方向推定装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、対称性を有する物体の方向を推定する物体方向推定装置であって、方向推定対象の物体を含む画像を入力する画像入力部と、前記対象物体の正面画像から抽出した対象物体を検出するための特徴量データから生成した対象物体検出用データを記憶すると共に、前記対象物体の方向と方向推定用特徴量関連情報とを対応付けた方向推定用情報を記憶する記憶部と、前記画像入力部の入力画像から対象物体を検出するための前記特徴量データを抽出し、当該抽出した特徴量データと前記記憶部の記憶する対象物体検出用データとを用いて前記入力画像における対象物体画像領域を設定して前記入力画像から前記対象物体を検出する対象物体検出部と、該対象物体検出部で設定した前記対象物体画像領域について対象物体の方向を推定するための特徴量データに基づく前記方向推定用特徴量関連情報を抽出し、当該抽出した方向推定用特徴量関連情報を前記記憶部の記憶する前記方向推定用情報の方向推定用特徴量関連情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量関連情報に対応付けられた方向を対象物体の向いている方向と推定する方向推定部と、該方向推定部の推定した前記方向を推定結果として出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成では、画像入力部から方向推定対象である対称性を有する物体を含む画像が入力されると、対象物体検出部は、入力画像から対象物体を検出するための特徴量データを抽出し、この抽出した特徴量データと記憶部に記憶されている対象物体検出用データとを用いて対象物体画像領域を設定して入力画像から対象物体の検出を行う。この対象物体画像領域が設定されると、方向推定部は、対象物体画像領域について対象物体の方向を推定するための特徴量データに基づく方向推定用特徴量関連情報を抽出し、この抽出した方向推定用特徴量関連情報を記憶部に記憶されている対象物体の方向と方向推定用特徴量関連情報とを対応付けた方向推定用情報の方向推定用特徴量関連情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量関連情報に対応付けられた方向を対象物体の向いている方向と推定する。出力部は、方向推定部の推定した方向を推定結果として出力する。
請求項2のように、前記記憶部は、前記対象物体検出用データを記憶する第1記憶部と、前記方向推定用情報を記憶する第2記憶部とを備える構成である。
請求項3のように、前記対象物体検出部は、前記画像入力部の入力画像から対象物体を検出するための前記特徴量データを抽出する対象物体検出用特徴量抽出手段と、該対象物体検出用特徴量抽出手段で抽出した前記特徴量データと前記記憶部の記憶する対象物体検出用データとを用いて前記対象物体画像領域を設定する対象物体画像領域設定手段とを備える構成とするとよい。
請求項4のように、前記方向推定部は、前記対象物体検出部で設定した前記対象物体画像領域について対象物体の方向を推定するための特徴量データに基づく前記方向推定用特徴量関連情報を抽出する特徴量関連情報抽出手段と、該特徴量関連情報抽出手段で抽出した方向推定用特徴量関連情報を前記記憶部の記憶する前記方向推定用情報の方向推定用特徴量関連情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量関連情報に対応付けられた方向を対象物体の向いている方向と判定する方向判定手段とを備える構成とするとよい。
前記特徴量関連情報抽出手段は、請求項5のように、前記対象物体検出部で設定した前記対象物体画像領域について前記対象物体の方向を推定するための特徴量データを抽出し、この抽出した特徴量データを当該特徴量データの分布状態を示す情報に変換して前記方向推定用特徴量関連情報とする構成とするとよい。この場合、請求項6のように、前記特徴量の分布状態を示す情報として、ヒストグラム及びモーメントの少なくとも1つを用いるとよい。
前記特徴量関連情報抽出手段は、請求項7のように、前記対象物体検出部で設定した前記対象物体画像領域について前記対象物体の方向を推定するための特徴量データを抽出し、この特徴量データを前記方向推定用特徴量関連情報とする構成としてもよい。
請求項8のように、前記方向推定部は、前記対象物体が複数方向に対称性を有する物体であるとき、各対称方向における対象物体の向いている方向をそれぞれ推定し、複数の対称方向について得られた方向推定結果に基づいて、前記対称方向以外の方向に関して対象物体の向いている方向を推定する構成を備えるとよい。
請求項1〜7のいずれか1つに記載の物体方向推定装置において、請求項9のように、前記対象物体は顔である。
本発明の物体方向推定装置によれば、方向推定対象物体を含む画像を入力する画像入力部と、対象物体の正面画像から抽出した対象物体を検出するための特徴量データから生成した対象物体検出用データを記憶すると共に、対象物体の方向と方向推定用特徴量関連情報とを対応付けた方向推定用情報を記憶する記憶部と、入力画像から対象物体検出用特徴量データを抽出し、抽出した対象物体検出用特徴量データと記憶した対象物体検出用データとを用いて対象物体画像領域を設定して入力画像から対象物体を検出する対象物体検出部と、設定した対象物体画像領域について対象物体の方向を推定するための特徴量データに基づく方向推定用特徴量関連情報を抽出し、抽出した方向推定用特徴量関連情報を記憶した方向推定用情報の方向推定用特徴量関連情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量関連情報に対応付けられた方向を対象物体の方向と推定する方向推定部と、推定した方向を推定結果として出力する出力部とを備えて構成したので、対象物体の各パーツの位置関係等から物体方向を推定する場合に比較して、対象物体の各パーツの探索処理等が不要となり方向推定の処理時間を短縮できる。また、テンプレート画像のマッチングにより方向を推定する場合のように多数のテンプレート画像を登録する必要がなく、照合する情報量が少ないので同じく処理時間を短縮できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る物体方向推定装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の物体方向推定装置1は、対称性を有する物体の向いている方向を推定するものであり、画像入力部2と、記憶部としての記憶装置3と、対象物体検出部4と、方向推定部としての対象物体方向推定部5と、出力部6と、を備える。
図1は、本発明に係る物体方向推定装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の物体方向推定装置1は、対称性を有する物体の向いている方向を推定するものであり、画像入力部2と、記憶部としての記憶装置3と、対象物体検出部4と、方向推定部としての対象物体方向推定部5と、出力部6と、を備える。
ここで、本発明の物体方向推定装置の方向推定対象物体は、左右、上下及び斜めの少なくとも1つの方向に関して対称性を有する物体である。以下では、方向推定対象物体として左右方向に対称性を有する人間の顔を例とし、顔の向きを推定する場合について説明する。
前記画像入力部2は、方向推定対象の物体である顔を含む画像を入力するもので、例えばカメラ等の撮像装置で構成される。
前記記憶装置3は、対象物体の正面画像についてのみ対象物体画像領域における対象物体検出用データを記憶すると共に、対象物体の方向と方向推定用特徴量関連情報とを対応付けた方向推定用情報を記憶するもので、第1記憶部3Aと、第2記憶部3Bとを備える。
第1記憶部3Aは、前記対象物体検出用データとして本実施形態では顔検出用データを格納する。具体的には、まず正面を向いた顔の画像データを複数取得し、これら顔正面画像データから顔を検出するための特徴量データをそれぞれ抽出する。同様に、顔が含まれない画像(例えば、背景画像)についても特徴量データを所定数取得しておく。尚、特徴量データとしては、一般的な画像認識上の特徴量データであればよい。そして、顔正面画像に基づく特徴量データと顔が含まれない画像に基づく特徴量データを用いて、学習により、顔か否かを判断するための顔検出用データを生成する。具体的な学習方法として、パターン識別手法であるブースティングやサポートベクトルマシン等があり、学習によって特徴量データから顔検出用データを生成し、これを第1記憶部3Aに格納する。抽出する特徴量としては、例えば、エッジ情報、輝度値、色情報、或いは、ウェーブレット等を挙げることができる。尚、顔検出用データは、テンプレートマッチング用のテンプレート画像として複数の顔の正面画像自体としてもよい。
第2記憶部3Bは、前記方向推定用情報を格納する。方向推定用情報は、後述する対象物体画像領域設定手段4Bで設定される対象物体画像領域としての顔画像領域について、顔方向を推定するための特徴量データを抽出し、この特徴量データを当該特徴量データの分布状態を示す特徴量分布情報に変換したものを方向推定用特徴量関連情報とし、この方向推定用特徴量関連情報を顔方向が既知の顔画像を用いて異なる方向毎に取得し、取得したときの顔方向と方向推定用特徴量関連情報とを対応付けて第2記憶部3Bに格納したものである。顔方向を推定するための特徴量データとしては、例えば、色情報、エッジ情報、ウェーブレット等を挙げることができ、これらを組合わせてもよい。また、特徴量分布情報としては、例えば、ヒストグラム、モーメント等を挙げることができ、これらを組合わせてもよい。
前記対象物体検出部4は、画像入力部2からの入力画像から対象物体である顔を検出するための前述した顔検出用特徴量を抽出し、この抽出した顔検出用特徴量データと第1記憶部3Aに格納した顔検出用データとを用いて、入力画像における画像領域を設定して顔を検出するもので、対象物体検出用特徴量抽出手段4Aと、対象物体画像領域設定手段4Bとを備える。
前記対象物体検出用特徴量抽出手段4Aは、画像入力部2の入力画像から対象物体である顔を検出するための顔検出用特徴量を抽出するもので、具体的には、入力画像から顔内の特徴量データを抽出する。
対象物体画像領域設定手段4Bは、対象物体検出用特徴量抽出手段4Aで抽出した顔検出用特徴量データから第1記憶部3Aに格納した顔検出用データを用いて、入力画像における顔画像領域を設定するものである。尚、顔検出用データは、前述したようにブースティングやサポートベクトルマシン等を用いた学習によって生成され、顔領域検出用の識別関数となっている。
前記対象物体方向推定部5は、対象物体検出部4の対象物体画像領域設定手段4Bで設定した顔画像領域について顔方向を推定するための特徴量データに基づく前述の方向推定用特徴量関連情報を抽出し、この抽出した方向推定用特徴量関連情報を第2記憶部3Bに格納した方向推定用情報の方向推定用特徴量関連情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量関連情報に対応付けられた方向を顔の向いている方向と推定するもので、対象物体方向推定用特徴量抽出手段5Aと、特徴量分布情報変換手段5Bと、方向判定手段5Cとを備える。
前記対象物体方向推定用特徴量抽出手段5Aは、対象物体検出部4の対象物体画像領域設定手段4Bで設定した顔画像領域について顔方向を推定するための特徴量データを抽出する。この特徴量としては、例えば色情報として肌色を抽出する。肌色か否かの判断は、HSV表色系が有効である。HSV表色系では、色相Hと明度Vが独立しており、画像の明るさに影響されずに色合いを調べることができる。
前記特徴量分布情報変換手段5Bは、対象物体方向推定用特徴量抽出手段5Aで抽出した特徴量(例えば肌色)をこの特徴量の分布状態を示す特徴量分布情報に変換して前述の方向推定用特徴量関連情報として出力する。特徴量分布情報としては、前述したヒストグラム、モーメント等である。ここで、本実施形態では、対象物体方向推定用特徴量抽出手段5Aと特徴量分布情報変換手段5Bで特徴量関連情報抽出手段を構成している。
前記方向判定手段5Cは、特徴量分布情報変換手段5Bで得られた特徴量分布情報を第2記憶部3Bに格納した方向推定用情報の特徴量分布情報と照合し、最も近似する特徴量分布情報に対応付けられた方向を顔の向いている方向と判定する。
前記出力部6は、対象物体方向推定部5で推定した顔方向を推定結果として外部に出力する。
次に、本実施形態の物体方向推定装置1による顔の方向推定動作を図2のフローチャートに従って説明する。
ステップ1(図中、S1で示し、以下同様とする)で、画像入力部2において画像を入力する。
ステップ2で、対象物体検出部4の対象物体検出用特徴量抽出手段4Aで、顔検出のための特徴量を抽出する。
ステップ1(図中、S1で示し、以下同様とする)で、画像入力部2において画像を入力する。
ステップ2で、対象物体検出部4の対象物体検出用特徴量抽出手段4Aで、顔検出のための特徴量を抽出する。
ステップ3で、対象物体画像領域設定手段4Bで、ステップ2で抽出した顔検出用特徴量データから第1記憶部3Aに格納した顔領域検出用の識別関数となっている顔検出用データを用いて顔画像領域を設定して入力画像から顔を検出する。この場合、顔検出用データが顔の正面画像データのみ学習して得られたものであり、顔の正面画像の検出に最適化されているため、検出した顔画像を正面画像と見なして顔画像領域を設定するので、図3に示すように、顔の対称性を示す目、鼻、口等の部分が顔画像領域10の対称軸11について略対称となるよう入力画像の顔部分に顔画像領域10が設定される。これにより、顔の正面画像に対しては図3(B)の上図に示すように顔の輪郭12に合わせて顔画像領域10が設定されるが、顔の方向が正面以外の顔画像に対しては図3(A)、(C)の上図に示すように、設定される顔画像領域10が顔の輪郭12に対してずれるようになる。
ステップ4では、対象物体方向推定部5の対象物体方向推定用特徴量抽出手段5Aで、ステップ3で設定された顔画像領域10について、顔方向を推定するための特徴量データとして例えば顔の肌色部分の検出を行う。
ステップ5では、特徴量分布情報変換手段5Bで、顔画像領域10について検出した肌色部分のピクセル数の横方向の分布状態を示す方向推定用特徴量分布情報として図3(A)〜(C)の下図に示すような例えばヒストグラムを算出する。このヒストグラムは、顔の正面画像では図3(B)下図に示すように略対称であるが、正面以外の顔画像では図3(A)、(C)の下図に示すように偏りが生じる。
ステップ6では、方向判定手段5Cで、ステップ5で得られたヒストグラムと記憶部3の第2記憶部3Bに予め格納されている方向推定情報の顔の各方向と対応付けたヒストグラムとを照合し、格納されたヒストグラムの中から最も近似するヒストグラムを検索する。そして、検索したヒストグラムに対応付けられている方向情報を、入力画像から検出した顔の向いている方向と判定する。
ステップ7では、ステップ6で推定した顔方向を出力部6から出力する。
ステップ7では、ステップ6で推定した顔方向を出力部6から出力する。
かかる構成によれば、顔検出後に、顔画像領域10における肌色等の顔方向を推定するための特徴量データの分布状態を、予め顔方向と対応付けておいた特徴量分布情報と照合するだけであるので、対称性を有する物体の方向推定処理が従来の方向推定処理手法と比較して非常に高速にできる。また、テンプレート画像を格納する場合と比較して方向推定に用いる情報量も少なくできので、記憶装置3の記憶容量が少なくて済む。
本発明の物体方向推定装置は、複数方向に関して対称性を有する物体であれば、基準となる対称方向を変化させて方向推定処理を繰返すことにより、対称性を有する前記複数方向以外の方向に関して推定することが可能である。
以下に、例えば左右及び上下方向に関して対称性を有する物体の斜め方向の傾きを推定可能な本発明の物体方向推定装置の第2実施形態について説明する。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図4は、第2実施形態の物体方向推定装置の構成を示すブロック図である。
図4において、本実施形態の物体方向推定装置20は、第1実施形態の対象物体方向推定部5における方向判定手段の後段に、推定方向統合手段5Dを付加し、推定方向統合手段5Dの出力を出力部6に出力する構成である。
図4は、第2実施形態の物体方向推定装置の構成を示すブロック図である。
図4において、本実施形態の物体方向推定装置20は、第1実施形態の対象物体方向推定部5における方向判定手段の後段に、推定方向統合手段5Dを付加し、推定方向統合手段5Dの出力を出力部6に出力する構成である。
前記推定方向統合手段5Dは、方向判定手段5Cによって判定された左右方向の方向判定結果と上下方向の方向判定結果から、例えば、左右方向と上下方向の各方向ベクトルを求め、両方向ベクトルを合成するような処理によって対象物体の傾き方向を推定する。
尚、推定方向統合手段5Dを付加し、この推定方向統合手段5Dの出力を出力部6に出力する構成とした以外は、第1実施形態と同じ構成である。ただし、記憶装置3の第1記憶部3Aには、対象物体検出用データとして左右方向の物体画像領域設定用として方向推定対象物体の左右方向検出用データと上下方向の物体画像領域設定用として方向推定対象物体の上下方向検出用データとが予め格納され、第2記憶部3Bには、方向と方向推定用特徴量関連情報とを対応付けた方向推定用情報として、方向推定対象物体の左右方向推定用の方向推定用情報の他に、上下方向推定用の方向推定用情報が予め格納されている。
次に、第2実施形態の物体方向推定装置20による物体の方向推定動作を図5のフローチャートに従って説明する。
ステップ11で、画像入力部2において画像を入力する。
ステップ12で、対象物体検出部4の対象物体検出用特徴量抽出手段4Aで、対象物体の検出のための左右方向と上下方向に関する特徴量を抽出する。
ステップ11で、画像入力部2において画像を入力する。
ステップ12で、対象物体検出部4の対象物体検出用特徴量抽出手段4Aで、対象物体の検出のための左右方向と上下方向に関する特徴量を抽出する。
その後、ステップ13〜16によって、第1実施形態のステップ3〜6と同様にして左右方向と上下方向のどちらかの方向について対象物体の方向推定を実行する。
次に、ステップ17で、全ての方向、本実施形態の場合は左右方向及び上下方向の両方向について方向推定が完了したか否かを判定する。両方向について方向推定が完了していなければステップ17の判定がNOとなり、方向推定が完了していない対称方向についてステップ13〜16の動作を繰返し実行する。ステップ17の判定がYESになればステップ18に進む。
ステップ18で、推定方向統合手段5Dにより、方向判定手段5Cからの左右及び上下の両方向の方向推定結果を用いて対象物体の傾き方向を推定し、ステップ19で、ステップ18の推定結果を出力部6から出力する。
かかる構成の第2実施形態によれば、左右方向と上下方向に対称性を有する物体について、その物体の斜め方向の傾きも推定することができる。
第1及び第2実施形態の対象物体方向推定部5では、対象物体方向推定用特徴量抽出手段5Aで抽出した特徴量データを、ヒストグラム等のような特徴量分布情報に変換し、この変換情報を方向推定用特徴量関連情報として使用する構成としたが、対象物体方向推定用特徴量抽出手段5Aの抽出する特徴量データそのものを、方向推定用特徴量関連情報として使用する構成としてもよい。図6に示すように、かかる構成の物体方向推定装置30は、対象物体方向推定用特徴量抽出手段5Aの抽出する特徴量データを直接に方向判定手段5Cに方向推定用特徴量関連情報として入力する構成になるので、図1の第1実施形態の構成から特徴量分布情報変換手段5Bを省くことができ、第1実施形態と比較して対象物体方向推定部5の構成を簡素化でき、延いては物体方向推定装置の構成を簡素化できることになる。
次に、本発明の物体方向推定装置の応用例について説明する。
応用例としては、注目度推定装置、不審人物検出装置、ジェスチャーによる機器操作装置等を挙げることができる。
応用例としては、注目度推定装置、不審人物検出装置、ジェスチャーによる機器操作装置等を挙げることができる。
注目度推定装置は、広告掲載領域の広告費の決定等に用いることができる。例えば、図7に示すように、撮像装置41、視線推定部42、注目領域判定部43、注目度合算出部44及び広告費決定部45等で構成する。撮像装置41から得た画像中に含まれる人物の視線方向を、本発明の物体方向推定装置を用いた視線推定部42により、その推定した顔方向をその人物の視線方向として推定する。注目領域判定部43で、視線推定部42の推定した視線方向と撮像装置41の位置との関係から人物の注目領域を判別する。注目度合算出部44で、撮像装置41の撮像領域内の広告掲載領域毎の注目度合を、統計的処理を用いて算出する。最後に、広告費決定部45で、その算出結果に基づいて広告掲載領域毎の広告費を決定する。
前記不審人物検出装置は、例えば、図8に示すように、撮像装置51、人物追跡部52、視線推定部53、不審行動判定部54及び警報発生部55等で構成する。撮像装置41から得た画像中に含まれる人物の移動軌跡を人物追跡部52により追跡し、本発明の物体方向推定装置を用いた視線推定部53で、その人物の移動軌跡追跡中における視線方向を推定する。次に、不審行動判定部54で、視線推定部53の推定した視線方向の時系列推移情報(例えば一定時間内に視線方向が左右に振れた(所謂、キョロキョロした)回数に基づいて画像中の人物の行動が不審か否かを判定し、不審行動と判定した場合、その人物を不審者と判定して警報発生部55によって不審者検出を知らせる警報を発生する。
前記ジェスチャーによる機器操作装置は、例えば、図9に示すように、撮像装置61、視線推定部62、対象機器検出部63、ジェスチャー認識部64及び操作信号発信部65等で構成する。撮像装置61から得た画像中に含まれる人物の視線方向を、視線推定部62により推定し、対象機器検出部63でその視線方向にある機器を対象機器として検出する。ジェスチャー認識部64で機器操作に関するジェスチャーを認識すると、操作信号発信部65で認識したジェスチャーに応じた操作信号を対象機器に対して送信する。
1、20、30 物体方向推定装置
2 画像入力部
3 記憶装置
3A 第1記憶部
3B 第2記憶部
4 対象物体検出部
4A 対象物体検出用特徴量抽出手段
4B 対象物体画像領域設定手段
5 対象物体方向推定部
5A 対象物体方向推定用特徴量抽出手段
5B 特徴量分布情報変換手段
5C 方向判定手段
5D 推定方向統合手段
6 出力部
10 顔画像領域(対象物体画像領域)
11 対称軸
12 輪郭(顔の)
2 画像入力部
3 記憶装置
3A 第1記憶部
3B 第2記憶部
4 対象物体検出部
4A 対象物体検出用特徴量抽出手段
4B 対象物体画像領域設定手段
5 対象物体方向推定部
5A 対象物体方向推定用特徴量抽出手段
5B 特徴量分布情報変換手段
5C 方向判定手段
5D 推定方向統合手段
6 出力部
10 顔画像領域(対象物体画像領域)
11 対称軸
12 輪郭(顔の)
Claims (9)
- 対称性を有する物体の方向を推定する物体方向推定装置であって、
方向推定対象の物体を含む画像を入力する画像入力部と、
前記対象物体の正面画像から抽出した対象物体を検出するための特徴量データから生成した対象物体検出用データを記憶すると共に、前記対象物体の方向と方向推定用特徴量関連情報とを対応付けた方向推定用情報を記憶する記憶部と、
前記画像入力部の入力画像から対象物体を検出するための前記特徴量データを抽出し、当該抽出した特徴量データと前記記憶部の記憶する対象物体検出用データとを用いて前記入力画像における対象物体画像領域を設定して前記入力画像から前記対象物体を検出する対象物体検出部と、
該対象物体検出部で設定した前記対象物体画像領域について対象物体の方向を推定するための特徴量データに基づく前記方向推定用特徴量関連情報を抽出し、当該抽出した方向推定用特徴量関連情報を前記記憶部の記憶する前記方向推定用情報の方向推定用特徴量関連情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量関連情報に対応付けられた方向を対象物体の向いている方向と推定する方向推定部と、
該方向推定部の推定した前記方向を推定結果として出力する出力部と、
を備えることを特徴とする物体方向推定装置。 - 前記記憶部は、前記対象物体検出用データを記憶する第1記憶部と、前記方向推定用情報を記憶する第2記憶部とを備える構成とした請求項1に記載の物体方向推定装置。
- 前記対象物体検出部は、前記画像入力部の入力画像から対象物体を検出するための前記特徴量データを抽出する対象物体検出用特徴量抽出手段と、該対象物体検出用特徴量抽出手段で抽出した前記特徴量データと前記記憶部の記憶する対象物体検出用データとを用いて前記対象物体画像領域を設定する対象物体画像領域設定手段とを備える構成とした請求項1又は2に記載の物体方向推定装置。
- 前記方向推定部は、前記対象物体検出部で設定した前記対象物体画像領域について対象物体の方向を推定するための特徴量データに基づく前記方向推定用特徴量関連情報を抽出する特徴量関連情報抽出部手段と、該特徴量関連情報抽出手段で抽出した方向推定用特徴量関連情報を前記記憶部の記憶する前記方向推定用情報の方向推定用特徴量関連情報と照合し、最も近似する方向推定用特徴量関連情報に対応付けられた方向を対象物体の向いている方向と判定する方向判定手段とを備える構成とした請求項1〜3のいずれか1つに記載の物体方向推定装置。
- 前記特徴量関連情報抽出手段は、前記対象物体検出部で設定した前記対象物体画像領域について前記対象物体の方向を推定するための特徴量データを抽出し、この抽出した特徴量データを当該特徴量データの分布状態を示す情報に変換して前記方向推定用特徴量関連情報とする構成とした請求項4に記載の物体方向推定装置。
- 前記特徴量データの分布状態を示す情報として、ヒストグラム及びモーメントの少なくとも1つを用いる請求項5に記載の物体方向推定装置。
- 前記特徴量関連情報抽出手段は、前記対象物体検出部で設定した前記対象物体画像領域について前記対象物体の方向を推定するための特徴量データを抽出し、この特徴量データを前記方向推定用特徴量関連情報とする構成とした請求項4に記載の物体方向推定装置。
- 前記方向推定部は、前記対象物体が複数方向に対称性を有する物体であるとき、各対称方向における対象物体の向いている方向をそれぞれ推定し、複数の対称方向について得られた方向推定結果に基づいて、前記対称方向以外の方向に関して対象物体の向いている方向を推定する構成を備える請求項1〜7のいずれか1つに記載の物体方向推定装置。
- 前記対象物体が、顔である請求項1〜7のいずれか1つに記載の物体方向推定装置。
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