以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について説明を行う。図1には、ガイドレール2で囲まれ、遊技球を発射して遊技を行う遊技領域1aが前面側に形成された遊技盤1を示した。なお、遊技機の外枠であって島設備に固定される機枠や、遊技領域1aの前面を覆うクリア部材保持枠、遊技盤1を取り付ける前面枠、遊技領域1aの下側に設けられ遊技球を収容する上皿、下皿を有するとともに、遊技者が発射操作を行うための操作ハンドルを備えた操作パネルなどは図示を省略している。
遊技盤1は、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面にガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であってガイドレール2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、このガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1aの略中央にはセンターケース20が取り付けられている。このセンターケース20に形成された窓部22の後方には、変動表示ゲームをなす特図変動表示ゲームに対応して複数の識別情報を変動表示する飾り特図変動表示ゲームを実行可能な変動表示装置としての表示装置43が配されるようになっている。この表示装置43は、例えば、液晶ディスプレイを備え、表示内容が変化可能な表示部43aがセンターケース20の窓部22を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、表示装置43は液晶ディスプレイを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
また、遊技領域1a内には、普図始動ゲート4と、普通変動表示ゲームをなす普図変動表示ゲームの未処理回数を表示する普図記憶表示器、普通変動表示装置として普図変動表示ゲームを表示する普図表示器5が設けられている。また、遊技領域1a内には、第1の始動入賞領域をなす第1始動入賞口13と、第2の始動入賞領域をなす変動始動入賞装置7と、が設けられている。そして、遊技球が第1始動入賞口13に入賞した場合は、特図変動表示ゲームとして特図1変動表示ゲーム(第1特図変動表示ゲーム)が実行され、遊技球が変動始動入賞装置7に入賞した場合は、特図変動表示ゲームとして特図2変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が実行されるようになっている。
また、遊技領域1a内には、変動表示装置として特図1変動表示ゲームを表示する特図1表示器8と、変動表示装置として特図2変動表示ゲームを表示する特図2表示器9と、が設けられている。また、特図1変動表示ゲームの未処理回数(特図1始動記憶)を表示する特図1記憶表示器18と、特図2変動表示ゲームの未処理回数(特図2始動記憶)を表示する特図2記憶表示器19が設けられている。なお、普図記憶表示器、普図表示器5、特図1表示器8、特図2表示器9、特図1記憶表示器18、特図2記憶表示器19は、遊技状態を表す遊技状態表示LED(図示略)と併せて、セグメントLED6として一体に設けられている。なお、特別遊技状態となった場合のラウンド数(2R,15R)を表示するラウンド数表示器(LED)を備えても良い。
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、特図1変動表示ゲーム、特図2変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口12,12,…、打球方向変換部材としての風車14、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
普図始動ゲート4内には、該普図始動ゲート4を通過した遊技球を検出するためのゲートSW4a(図2に図示)が設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート4内を通過すると、普図変動表示ゲームが行われる。また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って変動始動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート4を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が1加算されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。普図始動記憶には、普図変動表示ゲームの当りはずれを決定するための当り判定用乱数値が記憶されるようになっていて、この当り判定用乱数値が判定値と一致した場合に、当該普図変動表示ゲームが当りとなって特別の結果態様(特定結果)が導出されることとなる。また、普図変動表示ゲームの当り確率は、比較的高い確率(例えば255/256)となっている。なお、普図変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普図記憶表示器にて表示されるようになっている。
普図変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた普図表示器5で実行されるようになっている。普図表示器5は、普通識別情報(普図、普通図柄)としての当りを示すLEDと、普通識別情報としてのはずれを示すLEDとから構成され、二つのLEDを交互に点滅表示することで普通識別情報の変動表示を行い、所定の変動表示時間の経過後、何れか一方のLEDを点灯することで結果を表示するようになっている。なお、表示装置43の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は普通識別情報として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普図変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様(特定結果)となれば、普図の当りとなって、変動始動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、1秒間)開放される開状態となる。これにより、変動始動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特図2変動表示ゲームの始動が容易となる。
変動始動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、第1始動入賞口13の下部に配設され、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいて閉じた閉状態(遊技者にとって不利な状態)を保持している。ただし、上方に第1始動入賞口13が設けられているので、閉じた状態では遊技球が入賞できないようになっている。そして、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイド(普電SOL7b、図2に図示)によって、逆「ハ」の字状に開いて変動始動入賞装置7に遊技球が流入し易い開状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
第1始動入賞口13の内部には特図1始動口SW13a(図2に図示)が備えられ、この特図1始動口SW13aによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特図1変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を開始する始動権利(第1の始動条件)が発生するようになっている。また、変動始動入賞装置7の内部には特図2始動口SW7d(図2に図示)が備えられ、この特図2始動口SW7dによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特図2変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を開始する始動権利(第2の始動条件)が発生するようになっている。
特図1変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で特図1始動記憶(第1特図始動記憶)として記憶される。そして、この特図1始動記憶は、特図1記憶表示器18に表示される。また、特図1記憶表示器18の表示に対応して表示部43aに飾り特図始動記憶表示51(例えば、図4参照)がなされる。また、特図2変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で特図2始動記憶(第2特図始動記憶)として記憶される。そして、この特図2始動記憶は、特図2記憶表示器19にて表示される。また、特図2記憶表示器19の表示に対応して表示部43aに飾り特図始動記憶表示51がなされる。なお、以下の説明において、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームを区別しない場合は、単に特図変動表示ゲームと称する。
特図1変動表示ゲーム、特図2変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた特図1表示器8(変動表示装置、第1変動表示装置)、特図2表示器9(変動表示装置、第2変動表示装置)で実行されるようになっており、複数の特別識別情報(特図、特別図柄)を変動表示したのち、所定の結果態様(停止結果態様)を停止表示することで行われる。また、表示装置43にて各特図変動表示ゲームに対応して複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。すなわち、特図1表示器8、表示装置43が特図1変動表示ゲーム(第1変動表示ゲーム)を表示する第1変動表示装置をなし、特図2表示器9、表示装置43が特図2変動表示ゲーム(第2変動表示ゲーム)を表示する第2変動表示装置をなす。また、特図1表示器8、特図2表示器9、表示装置43が、複数の識別情報による変動表示ゲームを表示する変動表示装置をなす。そして、この特図変動表示ゲームの結果として、特図1表示器8もしくは特図2表示器9の表示態様が特別結果態様となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応して表示装置43の表示態様も特別結果態様となる。
なお、特図1表示器8、特図2表示器9は、別々の表示器でも良いし同一の表示器ででも良いが、各々独立して、また、同時には実行しないように特図変動表示ゲームが表示される。また、表示装置43も、特図1変動表示ゲームと特図2変動表示ゲームで別々の表示装置や別々の表示領域を使用するとしても良いし、同一の表示装置や表示領域を使用するとしても良いが、各々独立して、また、同時には実行しないように飾り特図変動表示ゲームが表示される。また、遊技機に特図1表示器8、特図2表示器9を備えずに、表示装置43のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。なお、特図2始動記憶は特図1始動記憶よりも優先的に消化されるようになっており、特図2始動記憶がある場合は、特図1始動記憶があっても特図2変動表示ゲームが実行される。ただし、特図1変動表示ゲームの実行中に特図2始動記憶が発生した場合は、そのゲーム終了を待って特図2変動表示ゲームが実行される。
変動入賞装置としての特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。なお、開閉扉10aは、例えば、駆動装置としてのソレノイド(大入賞口SOL10b、図2に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するカウントSW10c(図2に図示)が配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための入賞口SW12a(図2に図示)が配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、変動始動入賞装置7、第1始動入賞口13、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が払出制御装置125(図2に図示)によって払い出されるようになっている。払出制御装置125は、遊技制御装置30の制御の下で排出制御を制御して所定数の賞球が払い出されるようにする。
また、遊技領域1aには、通過した遊技球を検出するための演出用ゲートSW46を備えた演出用ゲート17が設けられている。この演出用ゲート17は特定領域をなし、演出用ゲートSW46が特定領域へ至った遊技球を検出する遊技球検出手段をなす。後述するように、特図変動表示ゲームの所定期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出することに基づき、再演出が行われるようになっている。また、センターケース20の上部には、演出用ゲートSW46での遊技球の検出が有効な期間であることを報知する報知表示を行うリプレイLED23が設けられている。このリプレイLED23が点灯することにより報知表示として、図1に示すように「REPLAY」の文字と演出用ゲートを指す矢印が表示されるようになっている。なお、リプレイLED23が消灯している場合には報知表示は視認できない状態となる。
また、図2に示すように、遊技機100は、特図1表示器8、特図2表示器9において行われる特図変動表示ゲームの制御を行う遊技制御手段としての遊技制御装置30と、この遊技制御装置30からの演出制御指令に基づき、表示装置43における飾り特図変動表示ゲームの演出の制御などを行う演出制御手段としての演出制御装置40と、を備えている。
遊技制御装置30は、CPU31aやROM31b、RAM31cなどを備える遊技用ワンチップマイコン31を備えるとともに、入力インタフェース(入力I/F)32、出力インタフェース(出力I/F)33、外部通信端子34等により構成されている。
遊技用ワンチップマイコン31は、内部のCPU31aが制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図変動表示ゲームの大当り、はずれを決定するための大当り乱数や大当りの図柄を決定するための大当り図柄乱数、特図変動表示ゲームでの変動パターンを決定するための変動パターン乱数、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数などの各種乱数値なども生成している。
遊技用ワンチップマイコン31の内部のRAM31cには、第1始動入賞口13に設けられた特図1始動口SW13a、変動始動入賞装置7に設けられた特図2始動口SW7dのオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU31aの作業領域等を備えている。即ち、RAM31cには、CPU31aにより検出された遊技球の入賞が始動入賞として記憶されるようになっている。
遊技用ワンチップマイコン31の内部のROM31bには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、各特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための大当り判定値、大当りの図柄を決定するための大当り図柄判定値、変動パターンを決定するための変動パターン判定値などが記憶されている。また、普図変動表示ゲームの当り判定値、普図変動表示ゲームの変動パターン(変動表示時間として第1の変動表示時間、第2の変動表示時間)も記憶されている。
また、CPU31aは、始動入賞に基づいて各特図変動表示ゲーム(飾り特図変動表示ゲームを含む)を開始させる際に、当該特図変動表示ゲームでリーチを発生させるか否かや、識別情報の変動表示時間を含む変動パターンなどを決定する。
また、入力インタフェース32には、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図1始動口SW13a、特図2始動口SW7d、入賞口SW12a,…、ゲートSW4a、カウントSW10c、ガラス枠開放SW146、遊技機枠開放SW121、球切れSW122、などが接続されている。そして、入力インタフェース32は、これらから入力された各種信号を中継し、遊技用ワンチップマイコン31に対し出力する。なお、ガラス枠開放SW146は、クリア部材保持枠が開放されていることを検出するものであり、遊技機枠開放SW121は、前面枠が開放されていることを検出するものである。また、球切れSW122は、島設備から供給された遊技球を排出装置に誘導するシュートに設けられ、シュート内の遊技球がなくなったことを検出するものである。
また、出力インタフェース33には、遊技用ワンチップマイコン31から出力される各種の制御信号が入力される。これら制御信号は、該出力インタフェース33により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特図1表示器8、特図1記憶表示器18、特図2表示器9、特図2記憶表示器19、普図表示器5、普図記憶表示器(図示略)、普電SOL7b、大入賞口SOL10b、遊技機外部の管理装置などと接続する外部端子板16、払出制御装置125、演出制御装置40に出力される。
演出制御装置40は、演算処理用CPU40a、ROM40b、RAM40c等を備えるとともに、通信インタフェース(通信I/F)40d、入出力インタフェース(入出力I/F)40eを備えている。また、画像や映像データが記憶された画像ROM40f、グラフィックプロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)40g、音声データが記憶された音ROM40h、音の出力を制御する音LSI40iを備えている。
この演出制御装置40は、通信インタフェース40dを介して遊技制御装置30から受信した各種信号(演出制御データ(各種コマンドなど))に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)遊技の演出の制御を行うものである。また、入出力インタフェース40eには、遊技機の前面に設けられた操作ボタン41や遊技領域1aに設けられた演出用ゲート17に備えられた演出用ゲートSW46からの検出信号が入力されるようになっており、演出制御装置40は、この検出信号に基づき(遊技制御装置30の制御の下に)遊技の演出の制御を行うようになっている。
さらに、入出力インタフェース40eには、CPU40aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェース40eにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して遊技盤1に設けられる可動演出装置の役物駆動モータ42、遊技盤1や該遊技盤1の前方を覆うクリア部材保持枠に設けられた装飾用のLEDを備える各種LED基板44(リプレイLED23を含む)などに出力され、遊技の演出が行われるようになっている。なお、CPU40aから出力される制御信号のうち、画像の制御に関する制御信号は、CPU40aからVDP40gに出力され、VDP40gから該制御信号に基づく画像データが表示装置43に出力される。また、音声の制御に関する制御信号は、CPU40aから音LSI40iに出力され、音LSI40iから該制御信号に基づく音声データがスピーカ45に出力される。
また、遊技制御装置30には、電源供給装置(図示略)から電力が供給されており、その他の装置にも電源供給装置から電力が供給されるようになっている。さらに、電源供給装置には、停電時等の外部からの電力の供給が途絶えた場合でも電力を供給可能とするためのバックアップ電源が備えられ、停電時等に各制御装置の揮発性メモリに保存されたデータの消失を防止するようになっている。
そして、遊技制御装置30では、普図始動ゲート4に備えられたゲートSW4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当り判定用乱数値を抽出して普図始動記憶として記憶する。その後、当該普図始動記憶に基づく普図変動表示ゲームの開始時に記憶されている当り判定用乱数値をROM31bに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当り外れを判定する処理を行う。そして、普図表示器5で普通識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、普図表示器5に特別の結果態様(特定結果)を表示するとともに、普電SOL7bを動作させ、変動始動入賞装置7の開閉部材7a,7aを所定時間(例えば、1秒間)上述のように開放する制御を行う。なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器5にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、遊技制御装置30では、第1始動入賞口13に備えられた特図1始動口SW13aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図1変動表示ゲームの大当り乱数を抽出してRAM31cに所定の上限数(例えば4)まで特図1始動記憶として記憶する処理を行う。同様に、変動始動入賞装置7に備えられた特図2始動口SW7dからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図2変動表示ゲームの大当り乱数を抽出してRAM31cに所定の上限数(例えば4)まで特図2始動記憶として記憶する処理を行う。
すなわち、遊技制御装置30が、変動表示ゲームを実行させる権利を所定数の範囲内で始動記憶として記憶可能な始動記憶手段をなす。より詳細には、遊技制御装置30が、始動入賞領域(第1始動入賞口13、変動始動入賞装置7)への遊技球の入賞に基づき変動表示ゲームの実行権利を当該変動表示ゲームの結果を決定する結果関連情報(大当り乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数)とともに所定の上限数まで記憶する始動記憶手段をなす。
また、特図1始動記憶に基づく特図1変動表示ゲームの開始時に、特図1始動記憶に記憶されている大当り乱数をROM31bに記憶されている特図1変動表示ゲーム用の大当り判定値(特定値)と比較し、特図1変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。また、この処理の後に特図1始動記憶数を1減算する。同様に、特図2始動記憶に基づく特図2変動表示ゲームの開始時に、特図2始動記憶に記憶されている大当り乱数をROM31bに記憶されている特図2変動表示ゲーム用の大当り判定値(特定値)と比較し、特図2変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。また、この処理の後に特図2始動記憶数を1減算する。また、特図1始動記憶及び特図2始動記憶の何れの処理においても、変動パターン乱数に基づき変動パターン(リーチ状態の有無やリーチの種類)を決定する処理も行う。また、大当り乱数が大当り判定値と一致する場合には、大当り図柄乱数に基づき特別結果態様を選択する処理を行う。
ここで、リーチ(リーチ状態)とは、表示状態が変化可能な表示装置43を有し、該表示装置43が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特別結果態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特別遊技状態)となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が特別結果態様となる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチ状態とは、表示装置43の変動表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特別結果態様となる表示条件からはずれていない表示態様をいう。そして、例えば、特別結果態様が揃った状態を維持しながら複数の変動表示領域による変動表示を行う状態(いわゆる全回転リーチ)もリーチ状態に含まれる。また、リーチ状態とは、表示装置43の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている前記複数の変動表示領域の表示結果の少なくとも一部が特別結果態様となる条件を満たしている場合の表示状態をいう。
よって、例えば、特図変動表示ゲームに対応して表示装置43に表示される飾り変動表示ゲームが、表示装置43における左、中、右の変動表示領域の各々で所定時間複数の識別情報を変動表示した後、左、右、中の順で変動表示を停止して結果態様を表示するものである場合、左、右の変動表示領域で、特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報)で変動表示が停止した状態がリーチ状態となる。またこの他に、すべての変動表示領域の変動表示を仮停止した時点で、左、中、右のうち何れか二つの変動表示領域で特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報となった状態、ただし特別結果態様は除く)をリーチ状態とし、このリーチ状態から残りの一つの変動表示領域を変動表示するようにしても良い。そして、このリーチ状態には複数のリーチ演出が含まれ、特別結果態様が導出される可能性が異なる(信頼度が異なる)リーチ演出として、ノーマルリーチ、スペシャルリーチ(SPリーチ)が設定されている。なお、ノーマルリーチは、ノーマルリーチ表示のみを実行してリーチ状態が終了するリーチであり、スペシャルリーチは、最初にノーマルリーチ表示を実行した後、ノーマルリーチ表示とはリーチ表示態様を異ならせたスペシャルリーチ表示を実行するリーチである。また、このリーチ状態は、少なくとも特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される場合(大当りとなる場合)における変動表示態様に含まれるようになっている。すなわち、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出されない場合(はずれとなる場合)における変動表示態様に含まれることもある。よって、リーチ状態が発生した状態は、リーチ状態が発生しない場合に比べて大当りとなる可能性の高い状態である。
そして、遊技制御装置30では、上述したような始動記憶の判定結果に基づき、特図1表示器8もしくは特図2表示器9に、特別識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、遊技制御装置30では、上述したような始動記憶の判定結果に基づき、表示装置43に、特別識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する飾り特図変動表示ゲームを(演出制御装置40を介して)表示させる処理を行う。すなわち、遊技制御装置30が、始動記憶に基づき、特図変動表示ゲームを実行制御可能な変動表示制御手段をなす。より具体的には、特図1始動記憶に基づいて特図1変動表示ゲームの実行制御を行う第1実行制御手段として、また、特図2始動記憶に基づいて特図2変動表示ゲームの実行制御を行う第2実行制御手段として機能する。
また、遊技制御装置30では、特図1始動記憶及び特図2始動記憶が記憶されている場合に、特図2変動表示ゲームの実行制御を特図1変動表示ゲームの実行制御に優先して実行するようになっている。すなわち、遊技制御装置30が、第1変動表示ゲームよりも第2変動表示ゲームを優先して実行させる優先制御手段をなす。
また、遊技制御装置30では、特図変動表示ゲームの結果が大当りの場合は、対応する特図表示器に特別結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。特図表示器に表示する特別結果態様は大当り乱数と同時に抽出して記憶される大当り図柄乱数に基づき決定されるようになっている。また、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、対応する特図表示器にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、遊技制御装置30では、特別遊技状態を発生させる処理として、例えば、大入賞口SOL10bにより特別変動入賞装置10の開閉扉10aを開放し、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間(例えば25秒または0.3秒)が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば15回、2回の何れか)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。これにより、遊技機100は、特図変動表示ゲームの結果態様に基づき、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生させる遊技機として機能する。
また、遊技制御装置30では、各種入賞口に設けられたセンサ(特図1始動口SW13a、特図2始動口SW7d、入賞口SW12a、カウントSW10c)から入力される遊技球の検出信号に基づき、払出制御装置125を制御して排出装置から所定数の遊技球が払い出されるようにする処理を行う。
また、演出制御装置40では、遊技制御装置30からの指令信号(変動時間コマンド、変動停止コマンド等)に基づき、表示装置43で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームを表示する処理や、演出の制御を行う。
次に、演出用ゲートSW46での遊技球の検出に基づく演出の実行態様の変更について説明する。演出の実行態様の変更とは、一の特図変動表示ゲームにおいて、既に実行した演出を含む演出を再度実行する再演出を行うことである。この再演出においては既に実行した演出よりも信頼度の高い演出を実行可能としている。また、再演出はSPリーチ(スペシャルリーチ)を発生する特図変動表示ゲームで実行可能とされている。
図3、図4には演出の実行態様の変更の一例を示した。この例では、再演出が可能なSPリーチ(スペシャルリーチ)を発生する特図変動表示ゲームが実行され、この特図変動表示ゲームにおいて演出用ゲートSW46で遊技球を検出しなかった場合及び検出した場合を示した。なお、図3の(a)から(i)の表示は、図4の(a)から(i)に対応している。
特図変動表示ゲームの開始時(図3のt1)には、遊技制御装置30から演出制御装置40に対して特図変動表示ゲームに関する情報として、当該特図変動表示ゲームの結果に関する情報や、前半変動時間、リーチの有無、リーチがある場合にはリーチの種類に関する情報が送信される。演出制御装置40では、この情報に基づき飾り特図変動表示ゲームの実行態様を設定し、飾り特図変動表示ゲームを開始する。
特図変動表示ゲームが開始されると、リーチ状態となるまでの前半変動時間において予告演出として初期演出が実行される(図3のt1からt2)。この初期演出は、複数の単位演出からなり当該単位演出が順次進行することで、結果が特別結果態様となる可能性の高さである信頼度が高まるステップアップ演出となっている。この実施形態でのステップアップ演出で実行可能な段階は4段階(ステップ4まで)であり、下位の段階(ステップ1)から所定の段階まで順次実行される。すなわち、より上位の段階まで進行すれば信頼度が高いことが示唆されることとなる。また、各段階の演出は、例えば、図4(b)、(c)に示すように、段階に応じた単位演出をなす予告画像53を順次表示することで実行される。この例では初期演出として2段階目まで実行されるステップアップ演出が実行されている。
前半変動時間が終了し、図4(d)に示すように変動表示している識別情報の一部が停止してリーチ状態となると、演出用ゲートSW46での遊技球の検出が有効となる有効期間が開始される(図3のt2)。有効期間の長さである有効時間には、長さが異なる複数種類の有効時間が用意されており、この複数種類の有効時間から一つが選択されて設定される。なお、再演出を行う必要があるため、有効期間はSPリーチ表示の開始(図3のt4)よりも前に終了するようにされている。
有効期間が開始されると、図4(e)に示すように、演出用ゲート17を狙うように指示する文字情報54が表示部43aに表示される。また、有効期間の残り時間を報知する残り時間表示55もなされる。さらに、リプレイLED23を点灯させることにより演出用ゲート17を狙うように指示する報知も行われる。
有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出せずに有効期間が終了した際には、図4(f)に示すように有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出しなかった旨を報知する文字情報56を表示部43aに表示する。なお、有効期間の終了は残り時間表示55が0秒となることで報知される。
一方、有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出した場合は、停止していた識別情報を再度変動表示するとともに、SPリーチ表示が開始されるまでの期間において再演出が実行される(図3のt3からt4)。この再演出では、図4(g)、(h)に示すように、前半変動時間での初期演出と同様のステップアップ演出が行われるが、初期演出でのステップアップ演出で実行された段階数(この例では2段階)以上の段階数、すなわち、信頼度が同じもしくは高い段階までステップアップ演出を実行する(この例では4段階)。これにより、仮に初期演出で信頼度が低く遊技者の期待感を高められない演出が行われた場合でも、その後の再演出で信頼度の高い演出が実行される可能性があるので、信頼度の低い演出が実行された時点で遊技者の期待感が低下してしまうといった課題を解決でき、遊技者の遊技に対する興趣と共に期待感を高めることができる。また、演出用ゲートSW46が遊技球を検出することを契機に演出が行われるので、所謂止め打ちを防止することができ遊技機の稼働率を高めることができる。なお、後述するように結果が特別結果態様である場合は、初期演出でのステップアップ演出で実行された段階数よりも少ない段階数のステップアップ演出を実行可能である。
また、再演出を行う時間が、前半変動時間において当該再演出と同様の演出を行う場合に必要な時間よりも短い場合には、再演出を行う時間に合わせて演出の進行速度を変更する(速くする)ようになっている。図4に示すように単位演出をなす予告画像53を順次表示することによりステップアップ演出を行う場合は、単位演出の表示後に次の単位演出を表示するまでの時間を変更する(短くする)ことで行う。
そして、有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出した場合も、しなかった場合も、ノーマルリーチ表示を行う時間が終了するとSPリーチ表示が行われ(図3のt4からt5)、最後に結果が導出されて特図変動表示ゲームが終了する(図3のt5)。なお、有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出した場合は、リーチ態様を形成するように停止していた識別情報が再度変動表示されるので、ノーマルリーチ表示を行う時間の終了時に再度リーチ態様で識別情報の一部を停止するようにする。
このような演出の制御を行うために、演出制御装置40では特図変動表示ゲームの開始時に図5に示す演出表示決定処理を行う。この演出表示決定処理では、まず、SPリーチであるか否かの判定(ステップS1)を行う。このSPリーチであるか否かの判定(ステップS1)では、特図変動表示ゲームの開始時に遊技制御装置30から送信される特図変動表示ゲームに関する情報に基づき、開始される特図変動表示ゲームがSPリーチを実行するものであるかを判定する。このSPリーチであるか否かの判定(ステップS1)において、SPリーチでない場合(ステップS1;No)は、演出表示決定処理を終了する。すなわち、SPリーチとならない特図変動表示ゲームでは再演出を行わない。また、SPリーチであるか否かの判定(ステップS1)において、SPリーチである場合(ステップS1;Yes)は、結果情報を取得する処理(ステップS2)を行う。
結果情報を取得する処理(ステップS2)では、特図変動表示ゲームの開始時に遊技制御装置30から送信される特図変動表示ゲームに関する情報に基づき、開始される特図変動表示ゲームの結果(当り、はずれ)を取得する。すなわち乱数の抽選結果を取得する。
その後、演出用ゲートSW46で遊技球の検出を有効とする有効期間の長さである有効時間を決定する処理(ステップS3)を行う。有効時間を決定する処理(ステップS3)では、結果情報を取得する処理(ステップS2)で取得した特図変動表示ゲームの結果に基づき有効時間を決定する。具体的には、図6に示すような割合となっており、例えば、結果が外れの場合は、有効時間として5秒を選択する確率が50%、10秒を選択する確率が30%、15秒を選択する確率が15%、20秒を選択する確率が5%となっている。そして、例えば、有効時間として20秒を選択する確率が、外れの場合は5%となっているのに対して当りの場合は15%となっているように、結果がはずれとなる場合よりも当り(特別結果態様)となる場合の方が長い有効時間を選択する割合が高くされている。
これにより、結果が特別結果態様となる場合の方が、演出用ゲートSW46で遊技球が検出され易くなるので再演出が実行され易くなり、演出により特別結果態様が導出される際の興趣を効果的に向上できるようになる。また、有効時間の長さにより特別結果態様となる可能性の高さである信頼度が遊技者に報知されることにもなり、有効期間における興趣を向上できる。なお、有効時間として最も長い20秒が選択された場合は、スペシャルリーチ表示の背景として特別な画像(ムービー)を表示するようにする。
次に、初期演出におけるステップアップ演出で実行する段階数である初期ステップを決定する処理(ステップS4)を行う。初期ステップを決定する処理(ステップS4)では、結果情報を取得する処理(ステップS2)で取得した特図変動表示ゲームの結果及び有効時間を決定する処理(ステップS3)で決定された有効時間に基づき初期ステップを決定する。
具体的には、図7に示すような割合となっており、例えば、図7(a)に示すように、結果が外れの場合であって選択された有効時間が5秒である場合は、初期ステップとして1が選択される確率が60%、2が選択される確率が35%、3が選択される確率が5%、4が選択される確率が0%となっている。この初期ステップの選択においては同じ長さの有効時間が選択されていても、図7(a)に示す結果がはずれの場合よりも図7(b)に示す結果が当りの場合の方が、初期ステップが多くなるようにされている。例えば、上述した図7(a)に示す結果が外れの場合であって選択された有効時間が5秒である場合に対して、図7(b)に示すように結果が当りの場合であって選択された有効時間が5秒である場合は、初期ステップとして1が選択される確率が50%、2が選択される確率が40%、3が選択される確率が7%、4が選択される確率が3%となっている。これにより、初期演出におけるステップアップ演出での段階数により、特別結果態様となる可能性の高さである信頼度が遊技者に報知されることとなる。
また、図7(a)に示す結果がはずれの場合及び図7(b)に示す結果が当りの場合の何れにおいても、決定された有効時間が長い方が、初期ステップが多くなるようにされている。例えば、上述した図7(a)に示す結果が外れの場合であって選択された有効時間が5秒である場合に対して、結果が外れの場合であって選択された有効時間が20秒である場合は、初期ステップとして1が選択される確率が30%、2が選択される確率が45%、3が選択される確率が18%、4が選択される確率が7%となっている。これにより、初期演出におけるステップアップ演出で信頼度の高い演出(段階数の多い演出)が行われて期待感が高められた場合に再演出が実行され易くすることができ、遊技者の期待感をさらに高めることができる。
その後、再演出でのステップアップ演出で実行する演出の段階数である再ステップを決定する処理(ステップS5)を行い、演出表示決定処理を終了する。再ステップを決定する処理(ステップS5)では、結果情報を取得する処理(ステップS2)で取得した特図変動表示ゲームの結果及び初期ステップを決定する処理(ステップS4)で決定された初期ステップに基づき再ステップを決定する。
具体的には、図8に示すような割合となっており、例えば、図8(a)に示すように結果が外れの場合であって初期ステップが1である場合に、再ステップとして1が選択される確率が20%、2が選択される確率が70%、3が選択される確率が10%、4が選択される確率が0%となっている。この再ステップの選択においては、図8(a)に示す結果がはずれの場合よりも図8(b)に示す結果が当りの場合の方が、初期ステップが同じであっても再ステップが多くなるようにされている。すなわち、図8(a)に示す結果がはずれの場合よりも図8(b)に示す結果が当りの場合の方が、初期ステップと再ステップの差が大きくなり易くされている。例えば、上述した図8(a)に示す結果が外れの場合であって初期ステップが1である場合に対して、図8(b)に示すように結果が当りの場合であって初期ステップが1である場合は、再ステップとして1が選択される確率が5%、2が選択される確率が70%、3が選択される確率が20%、4が選択される確率が5%となっている。これにより、再演出におけるステップアップ演出で実行される段階数及び初期演出におけるステップアップ演出の段階数との差により、特別結果態様となる可能性の高さである信頼度が遊技者に報知されることとなる。
また、図8(a)に示す結果がはずれの場合は、初期ステップが1である場合に再ステップとして4を選択することはない(確率が0%である)が、図8(b)に示す結果が当りの場合は、初期ステップが1である場合に再ステップとして4を選択(3段階発展)する可能性(確率は5%)がある。すなわち、初期ステップが1で再ステップが4であるパターンが選択された場合は、再演出が実行されることで結果が当りであることを遊技者に確定的に報知する確定報知が実行されることとなる。
さらに、図8(a)に示す結果がはずれの場合は、初期ステップよりも再ステップが低くなることはないが、図8(b)に示す結果が当りの場合は、初期ステップよりも再ステップが低くなる可能性がある。すなわち、図8(a)に示すように結果が外れの場合であって初期ステップが4である場合に再ステップとして1から3が選択される場合は設定されていない(確率が0%である)が、図8(b)に示すように結果が当りの場合であって初期ステップが4である場合に再ステップとして1から3が選択される確率はそれぞれ1%となっている。つまり、初期ステップよりも再ステップが低くなるパターンが選択された場合も、再演出が実行されることで結果が当りであることを遊技者に確定的に報知する確定報知が実行されることとなる。
以上の演出表示決定処理で決定された有効時間や初期ステップの情報、再ステップの情報は演出制御装置40で記憶され、この情報に基づいて演出が実行されるようになっている。すなわち、演出制御装置40が、変動表示ゲームの演出を乱数の抽選結果に基づき制御することで、該変動表示ゲームが特別結果態様となる信頼度を示唆する演出を実行する演出制御手段をなす。
また、演出制御装置40では、有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出した場合に再演出を実行するための処理として、図9に示す演出表示発展処理を行う。この演出表示発展処理では、まず、演出用ゲートSWが有効であるか否かの判定(ステップS10)を行う。演出用ゲートSW46は、有効期間が開始された際に遊技球の検出が有効とされるようになっている。この演出用ゲートSWが有効であるか否かの判定(ステップS10)において、演出用ゲートSWが有効でない場合(ステップS10;No)は、演出表示発展処理を終了する。また、演出用ゲートSWが有効であるか否かの判定(ステップS10)において、演出用ゲートSWが有効である場合(ステップS10;Yes)は、リプレイLEDを点灯する処理(ステップS11)を行う。この処理によりリプレイLED23が点灯され、遊技者に演出用ゲート17を狙うように指示する報知がなされることとなる。
その後、演出用ゲートSWがオンであるか否かの判定(ステップS12)を行う。演出用ゲートSW46は遊技球を検出することによりオンになるようになっており、この処理により、演出用ゲート17を通過したかが判定される。この演出用ゲートSWがオンであるか否かの判定(ステップS12)において、演出用ゲートSWがオンでない場合(ステップS12;No)は、演出表示発展処理を終了する。また、演出用ゲートSWがオンであるか否かの判定(ステップS12)において、演出用ゲートSWがオンである場合(ステップS12;Yes)は、演出用ゲートSWを無効にする処理(ステップS13)を行う。
演出用ゲートSWを無効にする処理(ステップS13)では、演出用ゲートSW46による遊技球の検出を無効とする処理を行う。すなわち、有効期間で遊技球を1個検出した後は有効期間内であっても遊技球の検出が無効とされる。なお、演出用ゲートSW46で遊技球を検出せずに有効期間が終了した場合も演出用ゲートSW46を無効にする。
次に、再ステップ情報を取得する処理(ステップS14)を行う。再ステップ情報を取得する処理(ステップS14)では、特図変動表示ゲームの開始時に図5に示す演出表示決定処理で設定される情報のうち、再演出でのステップアップ演出で実行する段階数の情報を含む再ステップ情報を取得する処理を行う。そして、SP発展までの残り時間を算出する処理(ステップS15)を行い、スペシャルリーチ表示が開始されるまでの時間(例えば、図3のt3からt4の時間)を取得する。
その後、画像編集処理(ステップS16)を行い、演出表示発展処理を終了する。画像編集処理(ステップS16)では、取得した再ステップ情報とSP発展までの残り時間に基づき、SP発展までの残り時間で再ステップ情報により指定される段階数のステップアップ演出が実行できるように再演出の実行態様を設定する処理を行う。この処理により設定された実行態様に従って再演出が実行される。
以上のことから、複数の識別情報による変動表示ゲームを表示する変動表示装置(特図1表示器8、特図2表示器9、表示装置43)を備え、乱数の抽選結果が特別結果となった場合に、変動表示ゲームの結果態様を特別結果態様にするとともに遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生するようにした遊技機において、変動表示ゲームの演出を乱数の抽選結果に基づき制御することで、該変動表示ゲームが特別結果態様となる信頼度を示唆する演出を実行する演出制御手段(演出制御装置40)と、特定領域へ至った遊技球を検出する遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)と、を備え、演出制御手段は、変動表示ゲームの実行中に遊技球検出手段が遊技球を検出した場合に、当該変動表示ゲームにおいて既に実行した演出よりも信頼度の高い演出を実行可能としたこととなる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、変動表示ゲームがリーチ状態となる前に初期演出を実行し、その後、遊技球検出手段が(演出用ゲートSW46)遊技球を検出した場合に再演出として該初期演出よりも信頼度の高い演出を実行可能としたこととなる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)による遊技球の検出を演出の実行契機として有効とする有効期間を設定するようにしたこととなる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、乱数の抽選結果に応じて、有効期間の長さを決定するようにしたこととなる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、リーチ状態となった場合に、最初にノーマルリーチ表示を実行した後、該ノーマルリーチ表示とはリーチ表示態様を異ならせたスペシャルリーチ表示を実行可能とし、ノーマルリーチ表示の実行中に有効期間を設定するようにしたこととなる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、演出として、複数の単位演出からなり当該単位演出が順次進行することで信頼度が高まるステップアップ演出を実行可能とし、再演出では初期演出よりも単位演出が進行した段階のステップアップ演出を実行可能としたこととなる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)が遊技球を検出してからスペシャルリーチ表示を実行するまでの間に再演出を実行するようにしたこととなる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)が遊技球を検出してからスペシャルリーチ表示を実行するまでの残り時間に応じて、ステップアップ演出における単位演出の進行速度を変更するようにしたこととなる。
なお、リーチ態様が形成された後、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)が有効時間内に遊技球を検出して再演出が行われた場合に、当該リーチ態様の種類やリーチの形態(シングルリーチ、ダブルリーチ等)を変更するようにしても良い。例えば、所定の特別結果態様が導出されること(確変図柄での大当り)で特別遊技状態の終了後に特別結果態様の導出確率を高めるように構成する。そして、再演出を契機に非確変図柄で形成されていた最初のリーチ図柄を確変図柄のリーチ図柄に変更したり、シングルラインのリーチ形態で成立した最初のリーチをダブル(トリプル)ラインのリーチ形態のリーチに変更したりする。このようにすれば、再演出が行われた場合の期待感をさらに高めることができるし、止め打ちも防止できる。
演出制御手段(演出制御装置40)は、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)による遊技球の検出を演出の実行契機として有効とする有効期間を設定し、その有効時間の長さを、乱数の抽選結果に応じて、決定するようにしているが、その他の方法で有効時間の長さを決定するようにしても良い。例えば、最初の状態(電源投入時等)では、有効時間として初期値(例えば5秒)を設定し、2回目の再演出が行われる場合には、前回の有効時間に所定値(例えば1秒)を加算したものを決定し、以降も回数が増加する毎に所定値を加算するようにしても良い。すなわち、演出制御手段(演出制御装置)は、有効時間を設定する毎に、当該有効時間を延長するようにしても良い。このようにすれば、たとえ、今回の再演出を伴う変動表示ゲームが外れた場合でも、次回有効時間が設定された場合には、再演出が発生し易いものとなり、遊技者の遊技意欲を高めることができる。なお、途中で大当りが発生した場合には、有効時間を初期値にすることが望ましい。また、最大の有効時間が一旦設定された場合も初期値にすることが望ましい。
また、有効時間内に遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)が遊技球を検出した時点で再演出を実行するようにしているが、有効時間内に遊技球検出手段が遊技球を検出した場合、有効時間の経過後に再演出を実行するようにしてもよい。この場合有効時間経過からSPリーチ変動開始までに再演出を実行するのに十分な時間(例えば、5秒等)を確保することが望ましい。このようにすれば、再演出時間が有効時間の数に応じて数パターンに制限されるので、画像表示に関する制御が容易になる。また、この場合には、有効時間内に遊技球検出手段により複数の遊技球の検出を監視するようにしても良い。例えば、有効時間内に検出される遊技球の数が多いほど再演出時のステップ数(段階数)を増加するようにすれば、遊技者の期待感をより高められるし、その分止め打ちを防止することも可能となる。
また、遊技球が通過しても遊技に関係ないスイッチ(演出用ゲートSW46)を遊技球検出手段としたが、特図1始動口SW13aや特図2始動口SW7dや普図のゲートSW4aを遊技球検出手段として兼用しても良い。この場合、特図或いは普図の始動記憶が上限値に達していても遊技球検出手段としての機能は有効とする。
また、有効期間が設定される(再演出が可能な)変動表示ゲームの実行を遊技制御装置30で決定しても良いし、演出制御装置40で決定しても良い。遊技制御装置30で決定する場合には、予め変動表示時間の十分に長い変動表示ゲームを、再演出を実行する専用の変動表示ゲームとして選択肢に設定し、その変動表示ゲームが選択された場合には、その情報を演出制御装置40に送信して再演出に関わる変動表示ゲームを行う。一方、演出制御装置40で決定する場合には、遊技制御装置30から送信される変動パターン情報のうち変動時間が十分に長いものを、再演出を伴う変動表示ゲームと伴わない変動表示ゲームの何れでも実行可能に構成し、演出制御装置40でどちらの変動表示ゲームを実行するかを選択するようにする。この場合には、遊技制御装置30の処理負担を軽減することができる。
また、有効時間の終了間際に遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)が遊技球を検出した場合には、再演出を実行するための残り時間が少なくなり、早送りによる表示ではステップアップ演出の状態が見づらくなってしまう可能性がある。そこで、再演出を実行するための残り時間が所定時間よりも短くなる状態で遊技球検出手段が遊技球を検出した場合には、ステップアップ演出の途中の状態を省略して予め決定されている最終段階のみを表示するようにしてもよい。このようにすれば、残り時間が少ないことで発生する上記課題を解決できる。
次に、上述した実施形態の遊技機の第1変形例について説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、再演出の実行態様が異なる。
有効期間においては複数の遊技球を演出用ゲートSW46で検出可能であり、遊技球を検出する毎にステップアップ演出を行うか否かの抽選が行われる。そして、この抽選に当選した場合にのみステップアップ演出が実行される。
図10には演出の実行態様の変更の一例を示した。この例では、再演出が可能なSPリーチ(スペシャルリーチ)を発生する特図変動表示ゲームが実行され、この特図変動表示ゲームにおいて演出用ゲートSW46で遊技球を検出しなかった場合及び検出した場合を示した。なお、演出用ゲートSW46で遊技球を検出しなかった場合は上述の実施形態と同様であるので説明を省略する。
特図変動表示ゲームが開始されると、リーチ状態となるまでの前半変動時間において初期演出としてステップアップ演出が実行される(t11からt12)。この例では1段階目まで実行されるステップアップ演出が実行されている。
前半変動時間が終了してリーチ状態となると、演出用ゲートSW46での遊技球の検出が有効となる有効期間が開始される(t12)。この有効期間において演出用ゲートSW46で1個目の遊技球を検出することに基づき、停止していた識別情報が再度変動表示される(t13)。また、この演出用ゲートSW46での遊技球の検出に基づき、ステップアップ演出を行うか否かの抽選が行われる(t13)。この例では、演出用ゲートSW46で検出した1個目の遊技球に基づくステップアップ演出を行うか否かの抽選で当選し、ステップアップ演出が実行されている。このとき実行されるステップアップ演出はステップアップ演出の最下位の段階である1段階目の演出である。
その後、有効期間において演出用ゲートSW46で2個目の遊技球を検出することに基づき、ステップアップ演出を行うか否かの抽選が行われる(t14)。この例では、演出用ゲートSW46で検出した2個目の遊技球に基づくステップアップ演出を行うか否かの抽選で当選し、ステップアップ演出が実行されている。このとき実行されるステップアップ演出は再演出において既に実行された段階の次段階となる演出であり、ここでは2段階目の演出である。なお、再演出において既に実行された段階の予告画像は、有効期間中において表示したままとされる。よって、ここでは1段階目の予告画像は既に表示されており、2段階目の予告画像の表示のみが行われる。
同様に、有効期間において演出用ゲートSW46で3個目の遊技球を検出することに基づき、ステップアップ演出を行うか否かの抽選が行われる(t15)。この例では、演出用ゲートSW46で検出した3個目の遊技球に基づくステップアップ演出を行うか否かの抽選で当選しなかったため、ステップアップ演出は実行されない。なお、既に表示された1段階目及び2段階目の予告画像は表示されたままとされる。
そして、有効期間において演出用ゲートSW46で4個目の遊技球を検出することに基づき、ステップアップ演出を行うか否かの抽選が行われる(t16)。この例では、演出用ゲートSW46で検出した4個目の遊技球に基づくステップアップ演出を行うか否かの抽選で当選し、ステップアップ演出が実行されている。このとき実行されるステップアップ演出は再演出において既に実行された段階の次段階となる演出であり、ここでは3段階目の演出である。なお、1段階目、2段階目の予告画像は既に表示されており、ここでは3段階目の予告画像の表示のみが行われる。
その後、ノーマルリーチ表示を行う時間が終了すると再度リーチ態様で識別情報の一部が停止(t17)された後、SPリーチ表示が行われ(t17からt18)、結果が導出されて特図変動表示ゲームが終了する(t18)。
なお、ステップアップ演出を行うか否かの抽選での当選確率は、実行中の特図変動表示ゲームの結果が大当りとなる場合の方がならない場合よりも高くなっており、結果が大当りとなる場合の方が信頼度の高い上位の段階のステップアップ演出が実行され易くされている。また、ステップアップ演出を行うか否かの抽選での当選確率を、既に実行された段階が多くなるほど低くなるようにしても良い。
このような構成としたことで、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)で遊技球が検出されればそれだけ段階(ステップ)が進行する可能性が増し、遊技者の期待感を高めることができる。また、遊技球検出手段が遊技球を1個検出した後でも遊技者は段階がより進行するように発射を継続して行うので、稼働率の低下を確実に防止できる。
以上のことから、演出制御手段(演出制御装置40)は、有効期間内における遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)による遊技球の検出数に応じて、ステップアップ演出における単位演出の進行度合いを変化させるようにしたこととなる。
次に、上述した実施形態の遊技機の第2変形例について説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、ノーマルリーチを発生する特図変動表示ゲームの後に、スペシャルリーチを発生する特図変動表示ゲームが実行される場合に、当該ノーマルリーチ中に再演出を実行するようにしている。
ここで、遊技制御装置30では、所定のタイミング(始動入賞時など任意のタイミング)で、特図1始動記憶に記憶されている大当り乱数や大当り図柄乱数、変動パターン乱数などの判定を行う。そして、特図1変動表示ゲームの当り、はずれや大当りの図柄(特別結果態様の種類)、リーチの発生の有無を判定する先読み処理を行う。同様に、遊技制御装置30では、所定のタイミング(始動入賞時など任意のタイミング)で、特図2始動記憶に記憶されている大当り乱数や大当り図柄乱数、変動パターン乱数などの判定を行う。そして、特図2変動表示ゲームの当りはずれや大当りの図柄(特別結果態様の種類)、リーチの発生の有無を判定する先読み処理を行う。これらの判定の結果は、結果情報として遊技制御装置30から演出制御装置40へ送信される。すなわち、遊技制御装置30が、始動記憶における乱数の抽選結果を当該始動記憶の消化前に先読み判定する先読み判定手段をなす。
演出制御装置40では、この先読み処理の結果により、ノーマルリーチを発生する特図変動表示ゲームの後にスペシャルリーチを発生する特図変動表示ゲームが実行されることが判明することに基づき、ノーマルリーチ中での再演出を可能とする。
図11にはノーマルリーチ中での再演出が可能となる例を示した。この例では、ノーマルリーチを発生する特図変動表示ゲームの後にSPリーチ(スペシャルリーチ)を発生する特図変動表示ゲームが実行され、ノーマルリーチを発生する特図変動表示ゲームにおいて演出用ゲートSW46で遊技球を検出しなかった場合及び検出した場合を示した。
この再演出を実行可能なノーマルリーチ中での演出の実行態様は、上述の実施形態における演出の実行態様と略同様である。すなわち、ノーマルリーチを発生する特図変動表示ゲームが開始されると、リーチ状態となるまでの前半変動時間において初期演出としてステップアップ演出が実行される(t21からt22)。この例では1段階目まで実行されるステップアップ演出が実行されている。前半変動時間が終了してリーチ状態となると、演出用ゲートSW46での遊技球の検出が有効となる有効期間が開始される(t22)。
この有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出せずに有効期間が終了した場合は、再演出は実行されずに特図変動表示ゲームが終了する(t24)。一方、有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出した場合は、停止していた識別情報を再度変動表示するとともに、ノーマルリーチ表示が終了するまでの期間において再演出が実行される(t23からt24)。この再演出では、前半変動時間での初期演出と同様のステップアップ演出が行われるが、初期演出でのステップアップ演出で実行された段階数(この例では1段階)以上の段階数、すなわち、信頼度が同じもしくは高い段階までステップアップ演出を実行する(この例では2段階)。なお、次に実行されるスペシャルリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が特別結果態様である場合は、初期演出でのステップアップ演出で実行された段階数よりも少ない段階数のステップアップ演出を実行可能である。また、再演出を行う時間が、前半変動時間において当該再演出と同様の演出を行う場合に必要な時間よりも短い場合には、再演出を行う時間に合わせて演出の進行速度を変更する(速くする)。
そして、有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出した場合も、しなかった場合も、ノーマルリーチ表示を行う時間が終了すると結果が導出されて特図変動表示ゲームが終了する(t24)。なお、有効期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出した場合は、リーチ態様を形成するように停止していた識別情報が再度変動表示されるので、ノーマルリーチ表示を行う時間の終了時に識別情報を全て停止する。
次に実行されるスペシャルリーチを発生する特図変動表示ゲームでは、ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームにおいて再演出を実行したか否かにより演出の実行態様が異なる。
ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームにおいて再演出を実行しなかった場合は、上述の実施形態と同様の処理で演出の実行態様を決定する。一方、ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームにおいて再演出を実行した場合は、リーチ状態となるまでの前半変動時間(t25からt26)において実行される初期演出としてのステップアップ演出の実行態様は、ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームにおいて実行された再演出を反映した実行態様とされる。つまり、この初期演出が再演出を反映した再々演出をなす。なお、再々演出の実行態様は、ノーマルリーチを発生する特図変動表示ゲームの初期演出や再演出と同時に決定されるようになっている。この再々演出では、ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームにおいて実行された再演出での段階数(この例では2段階)以上の段階数、すなわち、信頼度が同じもしくは高い段階までステップアップ演出を実行する(この例では4段階)。なお、結果が特別結果態様である場合は、再演出でのステップアップ演出で実行された段階数よりも少ない段階数のステップアップ演出を実行可能である。
このような演出の制御を行うために、演出制御装置40では特図変動表示ゲームの開始時に図12に示す演出表示決定処理を行う。この演出表示決定処理では、まず、当該変動で外れノーマルリーチが発生するか否かの判定(ステップS20)を行う。ここでは、特図変動表示ゲームの開始時に遊技制御装置30から送信される特図変動表示ゲームに関する情報に基づき、開始される特図変動表示ゲームの結果がはずれであり、かつ、ノーマルリーチを発生するものであるかを判定する。この当該変動で外れノーマルリーチが発生するか否かの判定(ステップS20)において、当該変動で外れノーマルリーチが発生しない場合(ステップS20;No)は、演出表示決定処理を終了する。また、当該変動で外れノーマルリーチが発生するか否かの判定(ステップS20)において、当該変動で外れノーマルリーチが発生する場合(ステップS20;Yes)は、先読み情報を取得する処理(ステップS21)を行う。
先読み情報を取得する処理(ステップS21)では、特図始動記憶の発生時に遊技制御装置30から演出制御装置40に送信される先読み情報を取得する。なお、受信した先読み情報は、演出制御装置40において特図始動記憶に対応付けて記憶しており、先読み情報を取得する処理(ステップS21)では、記憶している先読み情報を取得する。
そして、次変動がSPリーチを発生するものであるか否かの判定(ステップS22)を行う。次変動がSPリーチを発生するものであるか否かの判定(ステップS22)では、取得した先読み情報から、次に実行される特図変動表示ゲームがSPリーチを発生するものであるかを判定する。この次変動がSPリーチを発生するものであるか否かの判定(ステップS22)において、次変動がSPリーチを発生するものでない場合(ステップS22;No)は、演出表示決定処理を終了する。また、次変動がSPリーチを発生するものであるか否かの判定(ステップS22)において、次変動がSPリーチを発生するものである場合(ステップS22;Yes)は、次変動の結果情報を取得する処理(ステップS23)を行う。
次変動の結果情報を取得する処理(ステップS23)では、取得した先読み情報から、次に実行されるSPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果(当り、はずれ)を取得する。その後、演出用ゲートSW46で遊技球の検出を有効とする有効期間の長さである有効時間を決定する処理(ステップS24)を行う。有効時間を決定する処理(ステップS24)では、次変動の結果情報を取得する処理(ステップS23)で取得したSPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果に基づき有効時間を決定する。なお、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれとなる場合よりも当り(特別結果態様)となる場合の方が長い有効時間を選択する割合が高くされている。
次に、前半変動時間での初期演出におけるステップアップ演出で実行する演出の段階数である初期ステップを決定する処理(ステップS25)を行う。初期ステップを決定する処理(ステップS25)では、次変動の結果情報を取得する処理(ステップS23)で取得したSPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果及び有効時間を決定する処理(ステップS24)で決定された有効時間に基づき初期ステップを決定する。なお、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合よりも当りの場合の方が、初期ステップが多くなるようにされている。また、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果にかかわりなく、決定された有効時間が長い方が初期ステップが多くなるようにされている。
その後、再演出でのステップアップ演出で実行する演出の段階数である再ステップを決定する処理(ステップS26)を行う。再ステップを決定する処理(ステップS26)では、次変動の結果情報を取得する処理(ステップS23)で取得したSPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果及び初期ステップを決定する処理(ステップS25)で決定された初期ステップに基づき再ステップを決定する。なお、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合よりも当りの場合の方が、初期ステップが同じであっても再ステップが多くなるようにされている。すなわち、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合よりも当りの場合の方が、初期ステップと再ステップの差が大きくなり易くされている。
また、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は初期ステップが1である場合に再ステップとして4を選択することはないが、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は初期ステップが1である場合に再ステップとして4を選択(3段階発展)する可能性がある。すなわち、初期ステップが1で再ステップが4であるパターンが選択された場合は、再演出が実行されることで、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が当りであることを遊技者に確定的に報知する確定報知が実行されることとなる。さらに、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、初期ステップよりも再ステップが低くなることはないが、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、初期ステップよりも再ステップが低くなる可能性がある。すなわち、初期ステップよりも再ステップが低くなるパターンが選択された場合も、再演出が実行されることで、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が当りであることを遊技者に確定的に報知する確定報知が実行されることとなる。
最後に、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームで実行される再々演出でのステップアップ演出で実行する演出の段階数である再々ステップを決定する処理(ステップS27)を行い、演出表示決定処理を終了する。再々ステップを決定する処理(ステップS27)では、次変動の結果情報を取得する処理(ステップS23)で取得したSPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果及び再ステップを決定する処理(ステップS26)で決定された再ステップに基づき再々ステップを決定する。なお、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合よりも当りの場合の方が、再ステップが同じであっても再々ステップが多くなるようにされている。すなわち、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合よりも当りの場合の方が、再ステップと再々ステップの差が大きくなり易くされている。
また、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は再ステップが1である場合に再々ステップとして4を選択することはないが、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は再ステップが1である場合に再々ステップとして4を選択(3段階発展)する可能性がある。すなわち、再ステップが1で再々ステップが4であるパターンを選択した場合は、再々演出が実行されることで、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が当りであることを遊技者に確定的に報知する確定報知が実行されることとなる。さらに、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、再ステップよりも再々ステップが低くなることはないが、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、再ステップよりも再々ステップが低くなる可能性がある。すなわち、再ステップよりも再々ステップが低くなるパターンが選択された場合も、再々演出が実行されることで、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が当りであることを遊技者に確定的に報知する確定報知が実行されることとなる。
以上の演出表示決定処理で決定された有効時間や初期ステップの情報、再ステップの情報、再々ステップの情報は演出制御装置40で記憶され、この情報に基づいて演出が実行されるようになっている。このような構成とすることで、ノーマルリーチの場合でも再演出を実行でき、さらには、次に実行されるSPリーチを発生する特図変動表示ゲームで再々演出を実行でき、遊技者の期待感を効果的に高めることが可能となる。また、再演出をより多彩にすることも可能となる。
以上のことから、始動記憶における乱数の抽選結果を当該始動記憶の消化前に先読み判定する先読み判定手段(遊技制御装置30)を備え、演出制御手段(演出制御装置40)は、ノーマルリーチ表示でリーチ状態が終了するノーマルリーチと、スペシャルリーチ表示でリーチ状態が終了するスペシャルリーチとを実行可能とし、先読み判定手段の先読み判定結果に基づき、ノーマルリーチの後にスペシャルリーチが実行される場合に、該ノーマルリーチ中に再演出を実行するようにしたこととなる。
なお、ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームにおいて再演出を実行しなかった場合に、当該ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームでの初期演出を、次に実行されるSPリーチを発生する特図変動表示ゲームの初期演出の選択に反映させても良い。すなわち、ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームにおいて実行された初期演出で実行された段階数以上の段階数、すなわち、より信頼度の高い段階までステップアップ演出を実行可能としても良い。なお、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームの結果が特別結果態様である場合は、ノーマルリーチを発生した特図変動表示ゲームの初期演出で実行された段階数よりも少ない段階数のステップアップ演出を実行可能としても良い。
また、SPリーチを発生する特図変動表示ゲームにおけるノーマルリーチ表示を行う期間(t26からt27)でも有効期間を設定し、さらに演出(再々々演出)を実行可能としても良い。
次に、上述した実施形態の遊技機の第3変形例について説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、遊技盤に設けられたセンターケース20の構成が異なる。
図13(a)に示すように、センターケース20の上部は、センターケース20の外側を流下する遊技球がセンターケース20の内側へ流入することを防ぐために、該遊技盤本体1bの前面から遊技盤1の前方を覆うクリア部材に近接する位置まで突出する鎧部24となっている。この鎧部24の右側部分には、センターケース20の外側から内側へ連通するアウト口61が形成されている。このアウト口61に流入した遊技球は遊技の結果が外れ、すなわち入賞口に入賞することのないアウト球となる。これにより、遊技の結果に影響を与えずに遊技球の挙動に基づき演出を実行することができるようになる。
そして、アウト口61が連通するセンターケース20の内側には、演出用遊技領域60が形成されている。この演出用遊技領域60には、演出用ゲート17と、該演出用ゲート17への遊技球の流入率を変更可能な流入率変更手段62が設けられている。また、演出用遊技領域60の下端部には、演出用遊技領域60から遊技球を排出するための排出口63が設けられている。
演出用ゲート17は、上述の実施形態で説明したように、通過する遊技球を検出する演出用ゲートSW46を備え、特図変動表示ゲームの所定期間において演出用ゲートSW46で遊技球を検出することに基づき再演出を実行するためのものである。この演出用ゲート17の上方には流入率変更手段62が設けられている。
流入率変更手段62は左右に対向する一対の板状の可動部材62a,62aを備えている。この可動部材62a,62aは上下方向の中央部分が前後方向に沿った軸により支持され、この軸を中心として回動可能となっている。そして、図13(b)に示すように上方の間隔が下方の間隔よりも広い高通過率状態と、図13(c)に示すように上方の間隔が下方の間隔よりも狭い状態である低通過率状態とに変換可能となっている。なお、何れの状態においても左右一対の可動部材62a,62aの間隔は、少なくとも遊技球が通過可能な間隔となっている。このうち高通過率状態は、低通過率状態よりも遊技球が可動部材62a,62aの間を通過しやすく、演出用ゲート17への流入率が高い状態である。
この流入率変更手段62は、演出用ゲートSW46での遊技球の検出が有効な有効期間において高通過率状態と低通過率状態の何れかの状態とされるようになっている。この際に、特図変動表示ゲームの結果がはずれとなる場合よりも当り(特別結果態様)となる場合の方が高通過率状態となる割合が高くされている。これにより、結果が特別結果態様となる場合の方が、演出用ゲートSW46で遊技球が検出され易くなるので再演出が実行され易くなり、演出により特別結果態様が導出される際の興趣を効果的に向上できるようになる。
以上のことから、アウト口61の下流側に遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)を配設した演出用遊技領域60を設定し、演出用遊技領域60には、乱数の抽選結果に応じて遊技球検出手段への遊技球の流入率を変更可能な流入率変更手段62を備えたこととなる。
なお、アウト口61の下流に流路切換部材を備え、演出用遊技領域60へ遊技球を流下させる経路と、演出用遊技領域60へ遊技球を流下させずに後方に排出する排出流路の何れかに流路を切り替え可能に構成し、有効期間の場合には、流路切換部材を演出用遊技領域60側に切り替えるようにしても良い。このようにすれば、有効期間以外のときに演出用遊技領域60へ遊技球が流入することを防止でき、例えば、有効期間以外のときに演出用ゲート17を遊技球が通過したのに何も起こらないといった遊技者の不満になることを防止できる。
以上のような遊技機100は、複数の識別情報による変動表示ゲームを表示する変動表示装置(特図1表示器8、特図2表示器9、表示装置43)を備え、乱数の抽選結果が特別結果となった場合に、変動表示ゲームの結果態様を特別結果態様にするとともに遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生するようにした遊技機であって、変動表示ゲームの演出を乱数の抽選結果に基づき制御することで、該変動表示ゲームが特別結果態様となる信頼度を示唆する演出を実行する演出制御手段(演出制御装置40)と、特定領域へ至った遊技球を検出する遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)と、を備え、演出制御手段は、変動表示ゲームの実行中に遊技球検出手段が遊技球を検出した場合に、当該変動表示ゲームにおいて既に実行した演出よりも信頼度の高い演出を実行可能としている。
したがって、演出制御手段は、変動表示ゲームの実行中に遊技球検出手段が遊技球を検出した場合に、当該変動表示ゲームにおいて既に実行した演出よりも信頼度の高い演出を実行可能としたので、予告の効果及び効率が高まり、確実に遊技の興趣を向上できる。すなわち、仮に信頼度が低く遊技者の期待感を高められない演出が行われた場合でも、その後信頼度の高い演出が実行される可能性があるので、信頼度の低い演出が実行された時点で遊技者の期待感が低下してしまうといった課題を解決でき、遊技者の遊技に対する興趣と共に期待感を高めることができる。また、遊技球検出手段が遊技球を検出することを契機に演出が行われるので、所謂止め打ちを防止することができ遊技機の稼働率を高めることができる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、変動表示ゲームがリーチ状態となる前に初期演出を実行し、その後、遊技球検出手段が(演出用ゲートSW46)遊技球を検出した場合に、再演出として該初期演出よりも信頼度の高い演出を実行可能としている。
したがって、演出制御手段は、変動表示ゲームがリーチ状態となる前に初期演出を実行し、その後、遊技球検出手段が遊技球を検出した場合に、再演出として該初期演出よりも信頼度の高い演出を実行可能としたので、リーチ状態中の期待感を高められるとともに、リーチ状態中の止め打ちを防止することができる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)による遊技球の検出を演出の実行契機として有効とする有効期間を設定するようにしている。
したがって、演出制御手段は、遊技球検出手段による遊技球の検出を演出の実行契機として有効とする有効期間を設定するので、演出の実行契機を発生可能な期間が限定され、遊技が単調となることを防止できるとともに、有効期間中の期待感および興趣を高めることが可能となる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、乱数の抽選結果に応じて、有効期間の長さを決定するようにしている。
したがって、演出制御手段は、乱数の抽選結果に応じて、有効期間の長さを決定するようにしたので、有効期間の長さに応じて特別結果態様の導出に対する期待感が変化することなり、興趣を高めた上で遊技者の期待感を効率よく高めることができる。また、例えば、特別結果態様の導出の可能性が高い場合に有効期間を長くするようにすれば、特別結果態様の導出の可能性が高い場合に遊技球検出手段での検出の可能性が高くなり、再演出が実行される可能性を高めることができるので、予告の効果及び効率が高まり、確実に遊技の興趣を向上できる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、リーチ状態となった場合に、最初にノーマルリーチ表示を実行した後、該ノーマルリーチ表示とはリーチ表示態様を異ならせたスペシャルリーチ表示を実行可能とし、ノーマルリーチ表示の実行中に有効期間を設定するようにしている。
したがって、演出制御手段は、リーチ状態となった場合に、最初にノーマルリーチ表示を実行した後、該ノーマルリーチ表示とはリーチ表示態様を異ならせたスペシャルリーチ表示を実行可能とし、ノーマルリーチ表示の実行中に有効期間を設定するようにしたので、遊技者の期待感をあまり高められないノーマルリーチの期間中でも期待感を高めることができる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、演出として、複数の単位演出からなり当該単位演出が順次進行することで信頼度が高まるステップアップ演出を実行可能とし、再演出では初期演出よりも単位演出が進行した段階のステップアップ演出を実行可能としている。
したがって、演出制御手段(演出制御装置40)は、演出として、複数の単位演出からなり当該単位演出が順次進行することで信頼度が高まるステップアップ演出を実行可能とし、再演出では初期演出よりも単位演出が進行した段階のステップアップ演出を実行可能としたので、ステップアップ演出により確実に遊技者の期待感を高めることが可能となる。また、再演出時には信頼度が高まったことを確実に遊技者に報知することができる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)が遊技球を検出してからスペシャルリーチ表示を実行するまでの間に再演出を実行するようにしている。
したがって、演出制御手段は、遊技球検出手段が遊技球を検出してからスペシャルリーチ表示を実行するまでの間に再演出を実行するので、分かり易い進行態様で再演出を実行することができるし、スペシャルリーチ表示の前段階として遊技者の期待感を極めて高めることができる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)が遊技球を検出してからスペシャルリーチ表示を実行するまでの残り時間に応じて、ステップアップ演出における単位演出の進行速度を変更するようにしている。
したがって、演出制御手段は、遊技球検出手段が遊技球を検出してからスペシャルリーチ表示を実行するまでの残り時間に応じて、ステップアップ演出における単位演出の進行速度を変更するので、残り時間が変化しても再演出を問題なく表示することができる。
また、演出制御手段(演出制御装置40)は、有効期間内における遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)による遊技球の検出数に応じて、ステップアップ演出における単位演出の進行度合いを変化させるようにしている。
したがって、演出制御手段は、有効期間内における遊技球検出手段による遊技球の検出数に応じて、ステップアップ演出における単位演出の進行度合いが変化するようにしたので、遊技球検出手段で遊技球が検出されればそれだけステップが進行する可能性が増し、遊技者の期待感を高めることができる。また、遊技球検出手段が遊技球を1個検出した後でも遊技者はステップがより進行するように発射を継続して行うので、稼働率の低下を確実に防止できる。
また、アウト口61の下流側に遊技球検出手段(演出用ゲートSW46)を配設した演出用遊技領域60を設定し、演出用遊技領域60には、乱数の抽選結果に応じて遊技球検出手段への遊技球の流入率を変更可能な流入率変更手段62を備えている。
したがって、アウト口61の下流側に遊技球検出手段を配設した演出用遊技領域60を設定し、演出用遊技領域60には、乱数の抽選結果に応じて遊技球検出手段への遊技球の流入率を変更可能な流入率変更手段62を備えたので、遊技の結果に影響を与えずに遊技球の挙動に基づき演出を実行することができる。
また、始動記憶における乱数の抽選結果を当該始動記憶の消化前に先読み判定する先読み判定手段(遊技制御装置30)を備え、演出制御手段(演出制御装置40)は、ノーマルリーチ表示でリーチ状態が終了するノーマルリーチと、スペシャルリーチ表示でリーチ状態が終了するスペシャルリーチとを実行可能とし、先読み判定手段の先読み判定結果に基づき、ノーマルリーチの後にスペシャルリーチが実行される場合に、該ノーマルリーチ中に再演出を実行するようにしている。
したがって、始動記憶における乱数の抽選結果を当該始動記憶の消化前に先読み判定する先読み判定手段を備え、演出制御手段は、ノーマルリーチ表示でリーチ状態が終了するノーマルリーチと、スペシャルリーチ表示でリーチ状態が終了するスペシャルリーチとを実行可能とし、先読み判定手段の先読み判定結果に基づき、ノーマルリーチの後にスペシャルリーチが実行される場合に、該ノーマルリーチ中に再演出を実行するようにしたので、ノーマルリーチの場合でも再演出を実行することができ遊技者の期待感を高めることが可能となる。また、再演出をより多彩にすることも可能となる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。