JP2011087069A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信状況に応じて通信に用いるアンテナを切替え、消費電力を低減することの出来る情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、第1の第1のアンテナ102と、第2のアンテナ104と、第1の制御部112と、を有する表示装置10と、上記第1のアンテナと通信する第3の第2のアンテナ202と、上記第2のアンテナと通信する第4のアンテナ204と、第2の制御部212と、を有し、上記表示装置とは分離した筐体である入力装置20と、を有し、上記第1の制御部112又は上記第2の制御部212のいずれかは、上記第1の第1のアンテナ102及び上記第3の第2のアンテナ202を用いた第1の通信と、上記第2のアンテナ104及び上記第4のアンテナ204を用いた第2の通信とを受信状況に応じて切替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
近年、あらゆる機器において、無線通信が用いられるようになってきている。通常、このような無線通信においては、出来るだけ遠く離れた装置とも通信が出来るように、広範囲に無線信号を出力する。そのため、通信対象の装置が近距離に存在する場合には、無駄に電力が消費されていた。
そこで、例えば、特許文献1には、2種類のアンテナを有し、第1の筐体と第2の筐体とが物理的に接続されたことを検知すると、近距離用のアンテナに切替える情報処理装置が開示されている。
特開2007−150974号公報
ところが、そもそも物理的に接続することを前提とされていない装置間の通信には、物理的な接続の検知によって通信を切替える方法は適用することが出来ないという問題があった。例えば、近年、分離した筐体間の情報のやり取りにおいて、互いに無線通信を用いる情報処理装置が提供されている。このように、物理的に接続されない装置間の無線通信においても、適切な条件で用いる通信を切替えて、消費電力を低減する方法が望まれている。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、受信状況に応じて用いる通信を切替え、消費電力を低減することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置及び情報処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1のアンテナと、第2のアンテナと、第1の制御部と、を有する表示装置と、上記第1のアンテナと通信する第3のアンテナと、上記第2のアンテナと通信する第4のアンテナと、第2の制御部と、を有し、上記表示装置とは分離した筐体である入力装置と、を有し、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、上記第1のアンテナ及び上記第3のアンテナを用いた第1の通信と、上記第2のアンテナ及び上記第4のアンテナを用いた第2の通信とを受信状況に応じて切替える、情報処理装置が提供される。
かかる構成によれば、第1の通信と第2の通信とを受信状況に応じて切替えるため、情報処理装置は、消費電力が少ない通信を選択的に用いることが出来るようになる。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、上記第1の通信又は上記第2の通信の空間損失の大きさに応じて上記第1の通信と上記第2の通信とを切替えてもよい。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、上記第1の通信をしているときに、上記第1の通信のの空間損失の値が予め決められた範囲内にあるか否かに基づいて、上記第2の通信に切替えてもよい。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、送信側の筐体から通知された送信電力及び受信側の筐体において計測された受信電力に基づいて空間損失を計算してもよい。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、さらに、上記第2の通信の空間損失の値が上記第2の通信に切替える条件として予め定められた範囲内にあるか否かに基づいて、上記第2の通信に切替えてもよい。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、さらに、上記第2の通信の受信電力の値が予め定められた閾値よりも大きいか否かに基づいて上記第2の通信に切替えてもよい。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、上記第1の通信をしているときであって、データ送信を行っていない間に一時的に第2の通信に切替えてテストデータを送信させ、上記テストデータの空間損失の値に基づいて上記第2の通信に切替えてもよい。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、上記第2の通信の空間損失の値が、予め決められた送信電力低減範囲内であると判断すると、送信電力を低減値に設定してもよい。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、上記低減値を、上記第2のアンテナ及び上記第4のアンテナが信号を受信できる電力値の限界である感度点と上記空間損失の値とに基づいて設定してもよい。
また、上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかは、予め定めた第1の閾値と上記第2の通信を用いて受信された受信電力とを比較し、上記受信電力が上記第1の閾値以下である場合には、送信電力がとり得る最大値に設定されているか否かを判断し、当該判断の結果、上記送信電力が上記最大値である場合には上記第1の通信に切替え、上記送信電力が上記最大値でない場合には、上記送信電力の値を調整してもよい。
また、上記第2の通信は、指向性を有する通信であってもよい。
また、上記第2の通信は、誘導電界を用いた通信であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他の装置の第1のアンテナを用いた第1の通信を行うための第1のアンテナと、上記他の装置の第2のアンテナを用いた通信であり上記第1の通信と異なる経路の通信である第2の通信を行うための第2のアンテナと、上記第1の通信と上記第2の通信とを、送信又は受信される信号の空間損失に基づいて切替える制御部と、を有する情報処理装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1のアンテナと、第2のアンテナと、第1の制御部と、を有する表示装置と、上記第1のアンテナと通信する第3のアンテナと、上記第2のアンテナと通信する第4のアンテナと、第2の制御部と、を有し、上記表示装置とは分離した筐体である入力装置と、を有する情報処理装置の上記第1の制御部又は上記第2の制御部のいずれかが、上記第1のアンテナ及び上記第3のアンテナを用いた第1の通信と、上記第2のアンテナ及び上記第4のアンテナを用いた第2の通信とを受信状況に応じて切替えるステップを含む、情報処理方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、受信状況に応じて用いる通信を切替え、消費電力を低減することが可能な情報処理装置及び情報処理方法を提供することが出来る。
第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る情報処理装置のアンテナ間通信からカプラ間通信への切替動作の一例を説明するためのフローチャートである。 同実施形態に係る情報処理装置の送信電力の低減値の決定方法を説明するための説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置のカプラ間通信からアンテナ間通信への切替動作の一例を説明するためのフローチャートである。 同実施形態に係る情報処理装置のカプラ間通信からアンテナ間通信への切替の条件を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置のアンテナ間通信からカプラ間通信へのアンテナ切替動作の概要について説明するための説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置のアンテナ間通信からカプラ間通信への切替動作の一例を説明するためのフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施の形態(アンテナ間通信で切替判定する例)
2.第2の実施の形態(カプラ間通信で切替判定する例)
<1.第1の実施の形態>
[機能構成]
まず初めに、図1を用いて本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100の機能構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置100は、第1の筐体である表示装置10と第2の筐体である入力装置20とを有し、表示装置10と入力装置20とが物理的に分離した形状をしている。例えば、情報処理装置100は、PC(Personal Computer)などの情報処理機器である。
表示装置10は、第1のアンテナとしてのアンテナ102、第2のアンテナとしてのカプラ104、スイッチ部106、通信処理部108、電源部110、第1の制御部としての制御部112、メモリ部114、及び表示部116を主に有する。また、入力装置20は、第3のアンテナとしてのアンテナ202、第4のアンテナとしてのカプラ204、スイッチ部206、通信処理部208、電源部210、第2の制御部としての制御部212、メモリ部214、及び入力部216を主に有する。
(表示装置10の機能構成)
アンテナ102は、アンテナ202と無線通信する機能を有する。以下、アンテナ102とアンテナ202とを用いて実行される通信をアンテナ間通信という。アンテナ間通信は、無指向性の通信である。例えば、アンテナ102は、モノポールアンテナなどであってもよい。ここで、アンテナ間通信は、第1の通信と対応する。
カプラ104は、カプラ204と無線通信する機能を有する。例えば、カプラ104は、誘導電界型カプラである。以下、カプラ104とカプラ204とを用いて実行される通信をカプラ間通信という。カプラ間通信は、アンテナ間通信とは異なる経路の通信である。また、カプラ間通信は、指向性を有する通信である。例えば、カプラ間通信が指向性を有するために、カプラ間通信を用いる間は不要輻射が低減されるという効果がある。ここで、カプラ間通信は、第2の通信と対応する。
スイッチ部106は、アンテナ102とカプラ104とを切替える機能を有する。スイッチ部106は、制御部112からの制御に従ってアンテナ102とカプラ104とを切替える。
通信処理部108は、アンテナ間通信及びカプラ間通信のいずれか用いる通信に応じて、通信に係る処理を制御部112からの制御に従って実行する機能を有する。例えば、通信処理部108は、送信電力を設定する機能を有する。さらに、通信処理部108は、制御部112からの制御に従って、受信電力を計測する機能を有する。
電源部110は、表示装置10の各部に電源を供給する機能を有する。例えば、電池などの電力供給源であってもよい。また、商用電源と接続可能なインタフェースであってもよいし、他の機器を介して商用電源と接続可能なインタフェースであってもよい。このインタフェースの形式は、有線無線を問わない。また、電源部110は、供給された電力を変換する電源回路の機能を有するものであってもよい。
制御部112は、表示装置10の動作の手順を記述した各種プログラムに従って、表示装置10の動作全般を制御する機能を有する。例えば、制御部112は、アンテナ102、カプラ104、スイッチ部106、通信処理部108、電源部110、メモリ部114、及び、表示部116を制御する機能を有する。制御部112は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサなどにより実現されてもよい。
本実施形態において、制御部112は、アンテナ間通信とカプラ間通信とを受信状況に応じて切替える機能を有する。具体的には、制御部112は、アンテナ間通信又はカプラ間通信の空間損失の大きさに応じてアンテナ間通信とカプラ間通信とを切替えてもよい。また、制御部112は、アンテナ間通信又はカプラ間通信の受信電力に応じてアンテナ間通信とカプラ間通信とを切替えてもよい。本実施形態における制御部112の詳細な動作制御の内容については、後述する。
メモリ部114は、データを記憶する記憶部としての機能を有する。例えば、メモリ部114は、制御部112が使用するプログラムや演算パラメータを記憶する機能を有する。また、メモリ部114は、制御部の実行において使用するプログラムやその実行において適宜変化するパラメータなどを一時的に記憶する機能を有する。メモリ部114は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶部により実現されてもよい。本実施形態において、メモリ部114は、例えば、受信電力の値、送信電力の値、また、空間損失について、予め定められたDRa及びDRcの値など制御に必要な各種の情報を記憶する。
表示部116は、ユーザに対して各種情報をテキストまたはイメージで表示する。例えば、表示部116は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、OLED(Organic Light Emitting Display)などにより実現されてもよい。
(入力装置20の機能構成)
アンテナ202は、アンテナ102と通信する機能を有する。例えば、アンテナ202は、モノポールアンテナなどであってもよい。
カプラ204は、カプラ104と通信する機能を有する。例えば、カプラ204は、誘導電界型カプラである。カプラ204は、指向性を有するアンテナである。
スイッチ部206は、アンテナ202とカプラ204とを切替える機能を有する。スイッチ部206は、制御部212からの制御に従ってアンテナ202とカプラ204とを切替える。
通信処理部208は、アンテナ間通信及びカプラ間通信のいずれか用いる通信に応じて、通信に係る処理を第2の制御部212からの制御に従って実行する機能を有する。例えば、通信処理部208は、送信電力を設定する機能を有する。さらに、通信処理部208は、第2の制御部212からの制御に従って、受信電力を計測する機能を有する。
電源部210は、入力装置20の各部に電源を供給する機能を有する。例えば、電池などの電力供給源であってもよい。また、商用電源と接続可能なインタフェースであってもよいし、他の機器を介して商用電源と接続可能なインタフェースであってもよい。このインタフェースの形式は、有線無線を問わない。また、電源部210は、供給された電力を変換する電源回路の機能を有するものであってもよい。
制御部212は、入力装置20の動作の手順を記述した各種プログラムに従って、入力装置20の動作全般を制御する機能を有する。例えば、制御部212は、アンテナ202、カプラ204、スイッチ部206、通信処理部208、電源部210、及びメモリ部214を制御する機能を有する。制御部212は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサなどにより実現されてもよい。
本実施形態において、制御部212は、アンテナ間通信とカプラ間通信とを受信状況に応じて切替える機能を有する。具体的には、制御部212は、アンテナ間通信又はカプラ間通信の空間損失の大きさに応じてアンテナ間通信とカプラ間通信とを切替えてもよい。また、制御部212は、アンテナ間通信又はカプラ間通信の受信電力に応じてアンテナ間通信とカプラ間通信とを切替えてもよい。本実施形態における制御部212の詳細な動作制御の内容については、後述する。
メモリ部214は、データを記憶する記憶部としての機能を有する。例えば、メモリ部214は、制御部212が使用するプログラムや演算パラメータを記憶する機能を有する。また、メモリ部214は、制御部の実行において使用するプログラムやその実行において適宜変化するパラメータなどを一時的に記憶する機能を有する。メモリ部214は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶部により実現されてもよい。本実施形態において、メモリ部214は、例えば、受信電力の値、送信電力の値、また、空間損失について、予め定められたDRa及びDRcの値など制御に必要な各種の情報を記憶する。
入力部216は、例えばキーボードなどのユーザが情報を入力するための入力手段である。入力部216は、例えばソフトウェアキーボードであってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100は、第1の筐体である表示装置10と第2の筐体である入力装置20とが分離した形状をしている。そして、表示装置10及び入力装置20それぞれが制御部を有し、それぞれの筐体内部の動作を制御している。ここで、表示装置10は、表示装置としての機能に加え、情報処理装置本体の機能をさらに有するものであってもよい。例えば、表示装置10は、表示装置と本体との機能が一体化したPCであってよい。例えば、タブレット型のポータブルPCであり、通常はタッチパネルを用いて入力操作を行うが、例えばキーボードなどの入力装置を用いたい場合には、無線通信を用いて入力装置20からデータを入力することが出来る。
[通信切替動作(アンテナ間通信からカプラ間通信)]
(概要)
次に、アンテナ間通信からカプラ間通信へとアンテナを切替える際の条件についてその概要を説明する。
本実施形態に係る情報処理装置100は、2種類のアンテナを用いて2つの経路の無線通信を行うことが出来る。無線通信における空間損失の大きさは、通信に用いるアンテナ間の距離に依存する。例えば、アンテナ間通信は、アンテナ102とアンテナ202との間の距離に比例して空間損失が大きくなる性質を有する。また例えば誘導電界型カプラを用いるカプラ間通信は、カプラ104とカプラ204との間の距離の二乗に比例して空間損失が大きくなる性質を有する。つまり、カプラ間通信は、アンテナ間通信と比べてより近距離での使用に適した通信であり、アンテナ間通信は、カプラ間通信と比べて、より遠距離での使用に適した通信であると言うことが出来る。
そこで、制御部112及び制御部212のいずれかは、アンテナ間通信をしているときに、アンテナ間通信の空間損失の値が予め決められた範囲(この範囲をDRaとする。)内にあるか否かに基づいてカプラ間通信に切替える。即ち、制御部112及び制御部212のいずれかは、アンテナ間通信の空間損失がDRaの範囲内に入っていることを確認すると、カプラ間通信に切替える。ここで、DRaは、カプラ間通信が利用に適した通信品質を保つことの出来る空間損失の値の範囲(この範囲をDRcとする。)に基づいて定められる。例えば、DRcは、カプラ間通信の空間損失がアンテナ間通信の空間損失よりも小さくなる範囲に基づいて定められてもよい。さらに、例えば、DRaは、カプラ間通信の空間損失の値がDRcの範囲内となるよう配置された表示装置10と入力装置20との配置関係において、アンテナ間通信の空間損失の値が取りうる範囲として予め定められてもよい。
アンテナ間通信及びカプラ間通信の空間損失は、アンテナ間及びカプラ間の距離にそれぞれ依存することについては上述したが、カプラ間通信は指向性を有する通信であるために、カプラ間通信の空間損失の値は、カプラ間通信に用いる2つのカプラの指向性の向きの配置(即ち、表示装置10と入力装置20との配置関係など)にも依存する。つまり、カプラそれぞれの指向性の向きが互いに逆方向を向いている場合などには、アンテナ間通信の空間損失がDRaの範囲内であったとしても、カプラ間通信の空間損失は、必ずしもDRcの範囲内に入るとは限らない。さらに、表示装置10と入力装置20との間に障害物がある場合などは、通信品質が悪化することもある。
しかし、本実施形態においては、まずアンテナ間通信の空間損失がDRaの範囲内である場合には、カプラ間通信の空間損失がDRcの範囲内である可能性が高いため、カプラを用いたカプラ間通信に切替える。そして、もしも表示装置10と入力装置20との配置関係などの問題などにより実際にカプラ間通信が利用に適した品質を保てない場合には、再びアンテナ間通信を実行するよう切替処理を行う。さらに、上述したDRaの値、及び、DRcの値は、予め決定した値を内部メモリ(例えば、メモリ部114、又は、メモリ部214など)に記憶しておく。
(切替フロー)
次に、図2を用いて、表示装置10と入力装置20とにおける、データの送受信に用いる通信の切替動作について説明する。尚、以下の説明中において、制御部112が主導的に判断して切替動作の制御を行う形態について説明するが、これに限られない。制御部212が主導的に切替制御を行うものとしてもよい。
まず、ユーザ操作を検知すると、制御部112は、通信処理部108及びスイッチ部106にアンテナ102を用いたアンテナ間通信を開始するよう指示を出す。通信処理部108は、制御部112からの制御に基づいて送信電力を設定し、アンテナ間通信に応じた通信処理を行う。また、スイッチ部106は、アンテナ102を用いる通信に切替える。一方、これと同時に、ユーザ操作を検知すると、制御部212は、通信処理部208及びスイッチ部206にアンテナ202を用いたアンテナ間通信を開始するよう指示を出す。通信処理部208は、制御部212からの制御に基づいて送信電力を設定し、アンテナ間通信に応じた通信処理を行う。このようにして、アンテナ間通信が開始される(S102)。
このとき、送信側の筐体はアンテナ間通信を用いて送信電力を通知する(S104)。ここでは、入力装置20が送信側筐体として機能するものとする。制御部212は、通信処理部208に送信電力を設定するよう指示すると共に、設定する送信電力の値を、例えば、パイロット信号などを用いて受信側の筐体である表示装置10に通知する。
制御部112は、通知された送信電力をメモリ部114に記憶する(S106)。また、制御部112は、通信処理部108に受信電力を計測させ、その値をメモリ部114に記憶する(S108)。ステップS108の受信電力記憶のステップは、所定時間おきに繰り返し実行される。そして、制御部112は、メモリ部114に記憶しておいた送信電力及び受信電力から、空間損失を計算し、一定時間の間、空間損失が所定の範囲内であったか否かを判断する(S110)。
ここで、ステップS110における判断は、アンテナ間通信の空間損失の値が予め定められたDRaの範囲内であるか否かによって判断される。即ち、アンテナ間通信の空間損失がDRaの範囲内であれば、カプラ間通信の空間損失がDRcの範囲内に入る可能性が高い。そのため、カプラ間通信を用いることが出来る程度に十分アンテナ間の距離が近いものと推定し、制御部112は、カプラ間通信に切替える。また、ステップS110における判断は、一定時間の間を判断対象としたが、これに限られない。例えば、計測回数に従ってステップS110の判断がされてもよい。また、例えば所定時間の間の空間損失の平均値によって判断されてもよい。
ステップS110において、アンテナ間通信の空間損失の値がDRaの範囲内でないと判断された場合には、再びステップS108に戻って受信電力の計測及びその値の記憶が繰り返される。一方、ステップS110において、アンテナ間通信の空間損失の値がDRaの範囲内であると判断された場合には、制御部112は、スイッチ部106及び通信処理部108に対して、カプラ間通信に切替えるよう制御し、それと同時に、入力装置20側に対してもカプラ間通信に切替える制御信号を送信する。制御部212は、受信したカプラ間通信に切替える制御信号に従って、スイッチ部206及び通信処理部208に対して、カプラ間通信に切替えるよう制御する(S112)。
そして、実際にカプラ間通信を開始したところで、送信側の筐体である入力装置20において、制御部212は、カプラ間通信を用いて送信電力を通知する(S114)。このとき、例えば、パイロット信号などが用いられる。受信側の筐体である表示装置10において、制御部112は、通知された送信電力をメモリ部114に記憶する(S116)。
次に、制御部112は、カプラ間通信の受信電力を計測させるとステップS116において記憶された送信電力の値を用いて空間損失の値を算出し、算出された空間損失の値が実際にDRcの範囲内であるか否かを判断する(S118)。ステップS110においては、アンテナ間通信の空間損失の値がDRaの範囲内であるか否かを判定し、アンテナ間通信の空間損失の値がDRaの範囲内であればカプラ間通信の空間損失の値がDRcの範囲内である可能性が高いと判断してカプラ間通信に切替えた。しかし、上述のように、カプラの指向性の向き及びカプラ間に障害物が存在する場合など、実際にカプラ間通信の通信品質が利用に適したものであるか否かについては、実際にカプラ間通信を実行してみないとわからない。そこで、ステップS118においては、制御部112は、カプラ間通信の空間損失の値が実際に、カプラ間通信に切替える条件として予め定められたDRcの範囲内であるか否かに基づいて、カプラ間通信の品質が利用に適しているか否かを判断する。
ここで、ステップS118において、カプラ間通信の品質が実際に利用に適しているか否かを判断する方法には他にも様々な方法が考えられる。例えば、制御部112は、カプラ間通信の受信電力の値が所定の閾値よりも大きいか否かに基づいて判断してもよい。また、例えば、制御部112は、カプラ間通信の空間損失の値がアンテナ間通信の空間損失の値よりも小さいか否かに基づいて判断してもよい。また、制御部112は、カプラ間通信の空間損失の値がDRaの範囲よりも小さいか否か、即ち、DRaの範囲の下限の値よりも小さいか否かに基づいて判断してもよい。
ステップS114の判断において、カプラ間通信の空間損失の値がDRcの範囲内でなかった場合、即ち、カプラ間通信の品質が実際には利用に適したものでなかった場合には、再度アンテナ間通信に切替える(S116)。即ち、制御部112は、スイッチ部106及び通信処理部108に対して、アンテナ間通信に切替えるよう制御し、それと同時に、入力装置20側に対してもアンテナ間通信に切替える制御信号を送信する。制御部212は、受信したアンテナ間通信に切替える制御信号に従って、スイッチ部206及び通信処理部208に対して、アンテナ間通信に切替えるよう制御し、ステップS108の受信電力を記憶するステップに戻る。一方、ステップS114において、カプラ間通信の空間損失の値がDRcの範囲内であった場合には、そのままカプラ間通信が継続される。
それと共に、制御部112は、通信処理部108に受信電力を計測させ、その値をメモリ部114に記憶する(S122)。ステップS122の受信電力記憶のステップは、所定時間おきに繰り返し実行される。
(低減値への変更)
そして、制御部112は、メモリ部に記憶しておいた送信電力及び受信電力から、空間損失を計算し、一定時間の間、このカプラ間通信の空間損失が所定の範囲(以下、送信電力低減範囲という。)内であったか否かを判断する(S124)。ここで、送信電力を低減値に設定するか否かを判断する基準は、様々考えられる。例えば、送信電力低減範囲をDRcの範囲としてもよい。また、送信電力低減範囲を空間損失がDRcよりもさらに小さい範囲に制限してもよい。また、例えば、範囲ではなく所定の閾値を設け、当該閾値よりも小さい場合に送信電力を低減値に設定するようにしてもよい。
ステップS124において、カプラ間通信の空間損失が送信電力低減範囲の範囲内でないと判断された場合には、再びステップS122に戻って受信電力の計測及びその値の記憶が繰り返される。一方、ステップS124において、カプラ間通信の空間損失が送信電力低減範囲の範囲内であると判断された場合には、制御部112は、送信側の筐体である入力装置20に対して、送信電力を初期値よりも低減された値である低減値に設定するよう指示を出し、制御部212は、受信した指示に従って、送信電力を低減値に変更する(S126)。
(低減値の決定方法)
ここで、送信電力の低減値について、図3を用いて説明する。図3は、送信電力の低減値の決定方法を説明するための説明図である。まず、図3のaは、送信電力及び受信電力と空間損失Lとの関係について示した図である。
図3のaを参照すると、まず、例えば図2のステップS118において、送信電力Ptx1が通知されたとする。そのとき、ステップS122において計測した受信電力がPrx1であるとすると、このときの空間損失はLである。この空間損失Lの値が、送信電力低減範囲内に入っていれば、ステップS126において送信電力が低減値に変更される。図3bを参照すると、このとき、カプラ間通信の受信側のアンテナであるカプラ104の感度点をSensとすると、感度点Sensよりも空間損失Lだけ大きい電力値であるPtx2に送信電力を設定すれば、理論上は、受信電力は感度点Sensの電力値となる。そこで、制御部212は、低減送信電力をPtx2に設定することが出来る。
ところが、実際には、無線環境が安定せず、空間損失が変動し、受信電力が感度点Sensよりも小さくなってしまうことが考えられる。このように、無線環境が不安定な場合であっても安定した通信が継続できるように、感度点Sensよりもx1(数〜数十dBの値とする。)高い、PTh1を基準として、PTh1よりも空間損失Lだけ高い電力値であるPtx3を低減送信電力として用いることも出来る。
(効果の例)
このように、本実施形態に係る情報処理装置100によれば、受信状況に応じてアンテナ間通信とカプラ間通信とを切替える。これにより、送信電力を抑えることが出来るようになるため、消費電力が低減する。また、カプラ間通信は指向性を有する通信である。そのため、カプラ間通信を用いている間はアンテナ間通信を用いる場合に比べて不要輻射が低減されるため、他の無線機への電磁波妨害を防ぐ効果がある。さらに、受信状況が安定している場合には、送信電力の調整を行う。ここで、例えば、受信電力のみを判断基準として用いる場合には、送信電力を可変とした場合に、空間損失が大きいために受信状況が悪い場合と、送信電力が小さすぎるために受信状況が悪い場合とを区別することが出来ない。しかし、送信電力を通知し、空間損失を判断基準と用いることによって、この2つの場合を区別し、それぞれの場合に応じて受信状況を改善する措置をとることが出来るため好適である。
[通信切替動作(カプラ間通信からアンテナ間通信)]
次に、図4及び図5を用いて、カプラ間通信からアンテナ間通信へのアンテナ切替動作について説明をする。図4は、同実施形態に係る情報処理装置のカプラ間通信からアンテナ間通信へのアンテナ切替動作の一例を説明するためのフローチャートである。図5は、同実施形態に係る情報処理装置のカプラ間通信からアンテナ間通信へのアンテナ切替の条件を説明するための説明図である。
図2においては、アンテナ間通信からカプラ間通信への切替動作について説明してきたが、カプラ間通信は指向性を有する通信であるため、表示装置10及び入力装置20の設置の向きによって、受信状況が悪化することが考えられる。また、カプラ間通信は、近距離においては空間損失が少ないが、距離が大きくなるほどに空間損失が大きくなり、受信状況が悪化してしまう。このため、一度カプラ間通信に切替えた後にも、引き続き受信状況に応じて、カプラ間通信からアンテナ間通信へ切替えた方がよい場合もある。そこで、カプラ間通信からアンテナ間通信への切替動作とその条件について説明していく。
まず、表示装置10及び入力装置20は、カプラ間通信を実行している(S202)。図5を参照すると、ここで、カプラ間通信に用いられる第2及び第4のアンテナの感度点をSensとすると、無線環境が安定しない場合を想定して電力量AからBの範囲内で運用することとする。
このとき、制御部112は、通信処理部108にカプラ間通信における受信電力を計測させ、その値をメモリ部114に記憶する(S204)。そして、受信電力が予め定めておいた閾値Bよりも低い値か否かを判定する(S206)。ステップS206における判断で、受信電力が閾値B以上であると判断された場合には、そのままステップS204の受信電力の計測及び記憶ステップが繰り返される。
そして、ステップS206において、受信電力が閾値Bよりも低いと判断された場合には、次に、制御部112は、送信電力が最大値に設定されているか否かを判断する(S208)。ここで、送信電力が最大値に設定されていなかった場合には、制御部112は、送信電力が図5のA〜Bの範囲内に入るよう調整を指示し、制御部212は、この指示を受けて第2の通信処理部に送信電力を調整させる(S210)。そして、ステップS204に戻り、カプラ間通信の実行を継続する。
ステップS208の判断において、送信電力が最大値に設定されていた場合には、アンテナ間通信に切替えられる。このとき、制御部112は、スイッチ部106及び通信処理部108に対して、アンテナ間通信に切替えるよう制御し、それと同時に、入力装置20側に対してもアンテナ間通信に切替える制御信号を送信する。制御部212は、受信したアンテナ間通信に切替える制御信号に従って、スイッチ部206及び通信処理部208に対して、アンテナ間通信に切替えるよう制御する(S212)。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施形態について図6及び図7を用いて説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置のアンテナ間通信からカプラ間通信へのアンテナ切替動作の概要について説明するための説明図である。また、図7は、同実施形態に係る情報処理装置のアンテナ間通信からカプラ間通信への切替動作の一例を説明するためのフローチャートである。
本実施形態は、機能構成及びカプラ間通信からアンテナ間通信への切替動作については、第1の実施形態と同様である。アンテナ間通信からカプラ間通信への切替えの条件が主に異なるため、この点について以下説明をしていく。
[通信切替動作(アンテナ間通信からカプラ間通信)]
(概要)
まず、図6を用いて、本実施形態におけるアンテナ間通信からカプラ間通信への切替動作の概要について説明をする。第1の実施形態においては、アンテナ間通信を実行している最中に、アンテナ間通信で送受信される実データの送信電力及び受信電力から空間損失を計算し、この空間損失の値によって切替え条件と照らし合わせてカプラ間通信に切替えるか否かを判定したが、本実施形態においては、初めから実際にカプラ間通信を用いて送受信されたデータの空間損失に基づいて判定する。
第1の実施形態においては、アンテナ間通信の空間損失の値がDRaの範囲内に入っているか否かに応じてカプラ間通信を用いるか否かを判定した。しかし、先にも説明した通り、カプラ間通信は指向性を有する通信である。そのため、たとえ理論上はアンテナ間通信で送受信されたデータの空間損失から、カプラ間通信の空間損失の値がDRcの範囲内だろうと推定された場合であっても、表示装置10と入力装置20の配置によっては、実際にはカプラ間通信の空間損失の値が、DRcの範囲に入らない場合もある。
そこで、第2の実施形態においては、実際にカプラ間通信を用いて送受信されたデータの空間損失からカプラ間通信を用いるか否かを判定する。図6を参照すると、アンテナ間通信を用いて実データDaの送受信が行われている間に、実データDa1と実データDa2との間には、わずかに実データの通信を行っていない区間がある。本実施形態においては、この区間内に、一時的に、用いる通信をカプラ間通信に切替えて、テストデータDb1を送信する。そして、テストデータDb1の空間損失に基づいてカプラ間通信へ切替えるか否かを判定する。
(切替フロー)
次に図7を参照して、本実施形態に係る情報処理装置のアンテナ間通信からカプラ間通信への切替動作の一例を説明する。
まず、ユーザ操作を検知すると、制御部112は、通信処理部108及びスイッチ部106にアンテナ102を用いたアンテナ間通信を開始するよう指示を出す。通信処理部108は、制御部112からの制御に基づいて送信電力を設定し、アンテナ間通信に応じた通信処理を行う。また、スイッチ部106は、アンテナ102を用いる通信に切替える。一方、これと同時に、ユーザ操作を検知すると、制御部212は、通信処理部208及びスイッチ部206にアンテナ202を用いたアンテナ間通信を開始するよう指示を出す。通信処理部208は、制御部212からの制御に基づいて送信電力を設定し、アンテナ間通信に応じた通信処理を行う。このようにして、アンテナ間通信が開始される(S302)。
そして、送信側の筐体である入力装置20において、制御部212は、実データDaが通信されていない区間に一時的にカプラ104及びカプラ204を用いるカプラ間通信に切替えてテストデータDbを送信する(S304)。このテストデータDbには、送信電力の情報も含まれているものとする。
そして制御部112は、送信電力をメモリ部114に記憶する(S306)と共に、通信処理部108に受信電力を計測させ、その値をメモリ部114に記憶する(S308)。
制御部112及び制御部212は、テストデータDbの送受信とその受信電力の計測を繰り返し、送信電力と受信電力とから空間損失を計算し、一定時間の間、空間損失が所定の範囲内であったか否かを判定する(S310)。
ここで、所定の範囲内とは、例えば、DRcの範囲であってもよい。これにより、直接カプラ間通信の空間損失に従ってカプラ間通信を用いるか否かを判定することが出来る。そして、ステップS310の判定において空間損失が所定の範囲内であった場合には、カプラ間通信に切替える(S312)。
本実施形態に係る切替処理は、第1の実施形態と異なり、初めから実際にカプラ間通信の空間損失の値に基づいて切替え判断を実行している。そのため、例えば図2のステップS118において実行したようなカプラ間通信の空間損失の値に基づいた確認処理が不要である。その他、ステップS314からステップS322の処理については、図2において説明したステップS114〜116,S122〜126の処理と同様であるため説明は省略する。
以上説明してきたように、本発明の第1及び第2の実施形態にかかる情報処理装置100は、受信状況に応じて2種類のアンテナを使い分けることにより、消費電力を低減させ、不要輻射の少ない通信を実現する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、第1の制御部が主導的にアンテナ切替制御を実行するものとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第2の制御部が主導的に切替制御を実行してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、表示装置と入力装置との間の通信について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。複数の筐体間で無線通信を用いてデータの送受信を実行するものであればよい。その場合には、状況に応じてどちらの筐体も送信側及び受信側となることが考えられる。
また、例えば、上記実施形態では、情報処理装置は、1つの表示装置に対して1つの入力装置と通信を行うものについて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、1つの入力装置で複数の表示装置を操作するものであってもよい。また、例えば、入力装置としての機能と表示装置としての機能を兼ね備える装置であり、条件に応じて両機能を切替えて用いることができるものであってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、送信電力を受信側に通知して空間損失を計算するものとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、受信電力を送信側の筐体に通知するようにしてもよい。
また、例えば、上記実施形態において、様々な閾値及び値の範囲を用いて切替制御を行ったが、かかる切替制御においては、実際には切り替わりの値に対してヒステリシス制御が行われるようにしてもよい。
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
10 表示装置
20 入力装置
102 アンテナ
104 カプラ
106 スイッチ部
108 通信処理部
110 電源部
112 制御部
114 メモリ部
202 アンテナ
204 カプラ
206 スイッチ部
208 通信処理部
210 電源部
212 制御部
214 メモリ部

Claims (14)

  1. 第1のアンテナと、第2のアンテナと、第1の制御部と、を有する表示装置と、
    前記第1のアンテナと通信する第3のアンテナと、前記第2のアンテナと通信する第4のアンテナと、第2の制御部と、を有し、前記表示装置とは分離した筐体である入力装置と、
    を備え、
    前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、前記第1のアンテナ及び前記第3のアンテナを用いた第1の通信と、前記第2のアンテナ及び前記第4のアンテナを用いた第2の通信とを受信状況に応じて切替える、情報処理装置。
  2. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、前記第1の通信又は前記第2の通信の空間損失の大きさに応じて前記第1の通信と前記第2の通信とを切替える、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、前記第1の通信をしているときに、前記第1の通信の空間損失の値が予め決められた範囲内にあるか否かに基づいて、前記第2の通信に切替える、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、送信側の筐体から通知された送信電力及び受信側の筐体において計測された受信電力に基づいて空間損失を計算する、請求項2又は3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、さらに、前記第2の通信の空間損失の値が前記第2の通信に切替える条件として予め定められた範囲内にあるか否かに基づいて、前記第2の通信に切替える、請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、さらに、前記第2の通信の受信電力の値が予め定められた閾値よりも大きいか否かに基づいて前記第2の通信に切替える、請求項3に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、前記第1の通信をしているときであって、データ送信を行っていない間に一時的に第2の通信に切替えてテストデータを送信させ、前記テストデータの空間損失の値に基づいて前記第2の通信に切替える、請求項1又は2のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、前記第2の通信の空間損失の値が、予め決められた送信電力低減範囲内であると判断すると、送信電力を低減値に設定する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、前記低減値を、前記第2のアンテナ及び前記第4のアンテナが信号を受信できる電力値の限界である感度点と前記空間損失の値とに基づいて設定する、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかは、予め定めた第1の閾値と前記第2の通信を用いて受信された受信電力とを比較し、前記受信電力が前記第1の閾値以下である場合には、送信電力がとり得る最大値に設定されているか否かを判断し、当該判断の結果、前記送信電力が前記最大値である場合には前記第1の通信に切替え、前記送信電力が前記最大値でない場合には、前記送信電力の値を調整する、請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記第2の通信は、指向性を有する通信である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記第2の通信は、誘導電界を用いた通信である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 他の装置の第1のアンテナを用いた第1の通信を行うための第1のアンテナと、
    前記他の装置の第2のアンテナを用いた通信であり前記第1の通信と異なる経路の通信である第2の通信を行うための第2のアンテナと、
    前記第1の通信と前記第2の通信とを、送信又は受信される信号の空間損失に基づいて切替える制御部と、
    を備える情報処理装置。
  14. 第1のアンテナと、第2のアンテナと、第1の制御部と、を有する表示装置と、前記第1のアンテナと通信する第3のアンテナと、前記第2のアンテナと通信する第4のアンテナと、第2の制御部と、を有し、前記表示装置とは分離した筐体である入力装置と、を有する情報処理装置の前記第1の制御部又は前記第2の制御部のいずれかが、
    前記第1のアンテナ及び前記第3のアンテナを用いた第1の通信と、前記第2のアンテナ及び前記第4のアンテナを用いた第2の通信とを受信状況に応じて切替えるステップを含む、情報処理方法。
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