JP2011086159A - 車両接近報知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】走行している車両が接近していることを歩行者に報知する車両接近報知システムを提供する。
【解決手段】車両に設置された車載装置10から予め設定された基準周波数で送信された超音波信号を受信する受波器201と、受信した超音波信号の周波数を計測する周波数計測器203と、前記基準周波数の値を保持する基準周波数保持メモリ207と、周波数計測器203で計測された周波数と基準周波数保持メモリ207に保持された基準周波数とを比較し、基準周波数保持メモリ207に保持された基準周波数よりも周波数計測器203で計測された周波数のほうが大きいときに“報知を行う”と判断する車両接近状況判定部208aと、“報知を行う”と判断されると歩行者への報知処理を行う振動モータ204とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両が接近している状態であることを歩行者に報知する車両接近報知システムに関する。
道路を車両または歩行により通行する際には、他車両が接近してきているかどうかを確認することにより危険な状態を回避することが必要である。
他車両の接近による危険があることを報知する技術として、特許文献1に記載の車両走行支援装置がある。
この車両走行支援装置は、車両を運転しているときに他車両などの周辺検知対象物が接近すると、これを検知して運転者に向けて「音のドップラー効果」に対応した音声信号を送信することにより、簡単な装置構成でリアルタイムに運転者に危険な状態であることを報知することができる。
特開2004−220333号公報
ところで、道路では車両の運転者のみならず歩行者も他車両の接近を認識し危険を回避する必要があるが、例えば歩行者がいることにより車両の運転者が低速走行を行ったときなどは、エンジン音やロードノイズが小さくなり歩行者が車両の接近に気付きにくくなる。
そのため、歩行者にも他車両の接近を報知する技術が望まれていたが、上記の特許文献1に記載の車両走行支援装置では歩行者への報知については考慮されていなかった。
よって本発明は、走行している車両が接近していることを歩行者に報知する車両接近報知システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の車両接近報知システム(1)は、車両に設置され、予め設定された基準周波数の超音波信号を任意の間隔で当該車両の前方に向かって送信する車載装置(10)と、歩行者により携帯され、前記超音波信号を受信する携帯装置(20)とから構成される車両接近報知システム(1)であって、前記携帯装置(20)は、前記車載装置(10)から送信された超音波信号を受信する受信部(201)と、前記受信部(201)で受信された超音波信号の周波数を計測する周波数計測部(203)と、前記基準周波数を保持する基準周波数保持部(207)と、前記周波数計測部(203)で計測された周波数と前記基準周波数保持部(207)に保持された基準周波数とを比較し、前記基準周波数保持部(207)に保持された基準周波数よりも前記周波数計測部(203)で計測された周波数のほうが大きいときに“報知を行う”と判断する車両接近状況判定部(208a)と、前記車両接近状況判定部部(208a)において“報知を行う”と判断されると、前記歩行者への報知処理を行う報知部(204)とを備えることを特徴とする。
また、本発明の他の形態の車両接近報知システム(1)は、車両に設置され、超音波信号を任意の間隔で当該車両の前方に向かって送信する車載装置(10)と、歩行者により携帯され、前記超音波信号を受信する携帯装置(20)とから構成される車両接近報知システム(1)であって、前記車載装置(10)は、前記超音波信号を送信する送信部(103)と、前記送信部(103)から送信された超音波信号が前記歩行者で反射された反射波を受信する反射波受信部と(104)、前記超音波信号が前記送信部(103)から送信されてから反射波受信部(104)で受信されるまでの反射時間を計測し、この反射時間に応じて次回の超音波信号の発信時間幅を判定する発信時間幅判定部(110d)とを備え、前記携帯装置(20)は、前記超音波信号を受信する受信部(201)と、前記受信部(201)において超音波信号の受信が開始されてから終了するまでの受信時間を計測し、この受信時間に応じて報知内容の種類を判定する報知内容判定部(208a)と、前記報知内容判定部(208a)において判定された報知内容に基づいて報知処理を行う報知部(208b)とを備えることを特徴とする。
また、本発明の他の形態の車両接近報知システム(1)は、車両に設置され、予め設定された基準周波数の超音波信号を当該車両の前方に向かって送信する車載装置(10)と、歩行者により携帯され、前記超音波信号を受信する携帯装置(20)とから構成される車両接近報知システム(1)であって、前記携帯装置(20)は、前記車載装置(10)から送信された超音波信号を受信する受信部(201)と、前記受信部(201)で受信された超音波信号の周波数を計測する周波数計測部(203)と、前記基準周波数を保持する基準周波数保持部(207)と、前記周波数計測部(203)で計測された周波数と前記基準周波数保持部(207)に保持された基準周波数とを比較し、前記基準周波数保持部(207)に保持された基準周波数よりも前記周波数計測部(203)で計測された周波数のほうが大きいときに“報知を行う”と判断する車両接近状況判定部(208a)と、前記車両接近状況判定部(208a)において“報知を行う”と判断されると、前記歩行者への報知処理を行う報知部(204)とを備えることを特徴とする。
また、この車両接近報知システム(1)は、前記車載装置(10)が、前記車両の走行速度情報を取得する走行速度情報取得部(110a)と、前記基準周波数の超音波信号を送信させるか否かを判定するための閾値速度情報を保持する閾値速度保持部(109)と、前記走行速度情報取得部(110a)で取得された走行速度情報と、前記閾値速度保持部(109)に保持された閾値速度情報とを比較し、前記走行速度情報が前記閾値速度情報よりも小さいときに“超音波信号を送信する”と判定する超音波信号送信判定部(110b)と、前記超音波信号送信判定部(110b)において“超音波信号を送信する”と判定されたときに、前記基準周波数の超音波信号を送信する送信部(103)とを備えるようにしてもよい。
本発明の車両接近報知システムによれば、走行している車両が接近していることを歩行者に報知することができる。
本発明の一実施形態による車両接近報知システムを示す全体図である。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの車載装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの車載装置のCPUの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの携帯装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの携帯装置の収納状態の一例を示す外観図である。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの携帯装置のCPUの構成を示すブロックである。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの車載装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの車載装置の送信判定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの車載装置の発信時間幅判定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの車載装置の発信時間幅保持メモリに保持された発信時間幅情報の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの携帯装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの携帯装置の報知判定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態による車両接近報知システムの携帯装置の報知種類保持メモリに保持された報知種類情報の一例を示す説明図である。
〈一実施形態による車両接近報知システム1の構成〉
本発明の一実施形態である車両接近報知システム1の構成を、図1〜6を参照して説明する。
本実施形態による車両接近報知システム1は、図1に示すように、道路を通行する車両Xに搭載された車載装置10と、道路を通行する歩行者Yが携帯する携帯装置20とにより構成されている。
車載装置10は、図2に示すように車両Xのエンジン運転における電気的な制御を総合的に行うコンピュータ内のマイクロコントローラである車両CPU11に接続され、基準信号発信器101と、送信信号増幅器102と、送波器103と、反射波受信部としての受波器104と、受信信号増幅器105と、信号検出器106と、発信時間幅保持メモリ107と、タイマ108と、閾値速度保持メモリ109と、CPU110と、図示しないROMおよびRAMとを有する。
本実施形態において車両CPU11と車載装置10のCPU110とは、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)により通信可能な状態に接続されており、車両CPU11で取得される車両Xの速度情報v1が所定時間間隔で車載装置10へ送信される。また、車載装置10は車両Xの前方に設置され、車載装置10の送波器103は車両Xの前方を向いて設置されているものとする。
基準信号発信器101は、CPU110の制御により、予め設定された固定周波数である基準周波数f1のバースト信号を発信する。このバースト信号は予め設定された時間幅で発信するものであり、この発信時間幅は外部から設定可能である。
送信信号増幅器102は、基準信号発信器101から発信されたバースト信号を増幅して送波器に入力する。
送波器103は、超音波信号を送信するスピーカであり、送信信号増幅器102から入力されたバースト信号により、設置された方向である車両Xの前方に向かって超音波信号を送信する。
受波器104は、超音波信号を受波可能なマイクロホンであり、基準周波数f1周辺での感度が高くなるように調整され、送波器103と同様の方向に向いて設置されている。この受波器104は、送波器103から送信された超音波信号が検知対象である歩行者で反射された反射波を受波し、受信信号増幅器105に入力する。
受信信号増幅器105は、受波器104から入力された反射波信号を増幅する。
信号検出器106は、受信信号増幅器105で増幅された反射波信号を検出することにより、送波器103から送信された超音波信号の反射波が受波器104で受波されたか否かを判定する。
発信時間幅保持メモリ107は、不揮発性のメモリ(例えばROMに含まれる)であり、予め設定された、送波器103から超音波信号を送信してから受波器104で反射波が受信されるまでの反射時間に対するバースト信号の発信時間幅情報を保持する。
タイマ108は、内部クロックとカウンタとから構成される計時装置であり、例えば1マイクロ秒単位で計時可能とし、1マイクロ秒に1回カウンタを更新するように構成する。
閾値速度保持メモリ109は、不揮発性メモリ(例えばROMに含まれる)であり、送波器103から超音波信号を送信させるか否かを、車両Xの走行速度に基づいて判定させるための閾値速度情報v1’を保持する。
CPU110は、ROMに記録されたプログラムをRAMに展開して実行することで車載装置10の動作を制御するものであり、図3に示すように、走行速度情報取得部110aと、超音波送信判定部110bと、バースト信号発信制御部110cと、発信時間幅判定部110dとを有する。
走行速度情報取得部110aは、車両CPU11から、現在の車両Xの走行速度情報v1を取得する。
超音波送信判定部110bは、走行速度情報取得部110aで現在の車両Xの走行速度情報v1が取得されると、閾値速度保持メモリ109に保持された閾値速度情報v1’を読み出し、この走行速度情報v1と閾値速度情報v1’とを比較する。比較の結果、走行速度情報v1が閾値速度情報v1’よりも小さい場合には「超音波信号を送信する」と判定し、走行速度情報v1が閾値速度情報v1’よりも大きい場合には「超音波信号を送信しない」と判定する。
バースト信号発信制御部110cは、超音波送信判定部110bにおいて「超音波信号を送信する」と判定されたときに、発信時間幅判定部110dで判定された発信時間幅で、基準信号発信器101にバースト信号を発信させる。
発信時間幅判定部110dは、バースト信号発信制御部110cからバースト信号を発信させたことにより送波器103から超音波信号が送信されてから、受波器104で反射波が受信され信号検出器106で検知されるまでの反射時間を計測し、この反射時間に対応する次回のバースト信号の発信時間幅を、発信時間幅保持メモリ107に保持された発信時間幅情報に基づいて判定する。
また携帯装置20は、図4に示すように、受信部としての受波器201と、増幅器202と、周波数測定器203と、報知部としての振動モータ204と、タイマ205と、報知種類保持メモリ206と、基準周波数保持メモリ207と、CPU208と、図示しないROMおよびRAMとを有する。
受波器201は、超音波信号を受波可能なマイクロホンであり、基準周波数f1周辺での感度が高くなるように調整され、設置される方向により受波エリアを変更可能である。例えば図5に示すように、歩行者が背負うカバンの背面に収納されることで、歩行者の後方からの超音波信号を受波して、増幅器202に入力する。
増幅器202は、受波器201から入力された超音波信号を増幅する。
周波数測定器203は、増幅器202で増幅された超音波信号の周波数を測定し、測定結果である受信周波数f2を出力する。
振動モータ204は、偏心モータであり、CPU208の制御により回転して当該携帯装置20を振動させる。
タイマ205は、内部クロックとカウンタとから構成される計時装置であり、例えば1マイクロ秒単位で計時可能とし、1マイクロ秒に1回カウンタを更新するように構成する。
報知種類保持メモリ206は、不揮発性メモリ(例えばROMに含まれる)であり、予め設定された、超音波信号の受信時間に対する報知内容の種類である報知種類情報を保持する。
基準周波数保持メモリ207は、不揮発性メモリ(例えばROMに含まれる)であり、車載装置10の基準信号発信器101から発信される基準周波数f1の値を保持する。
CPU208は、ROMに記録されたプログラムをRAMに展開して実行することで携帯装置20の動作を制御するものであり、図6に示すように、車両接近状況判定部208aと、報知内容判定部208bと、報知部としてのモータ制御部208cとを有する。
車両接近状況判定部208aは、周波数測定器203から受信周波数f2の出力が開始されると、基準周波数保持メモリ207に保持された基準周波数f1を読み出し、この受信周波数f2と基準周波数f1とを比較する。比較の結果、受信周波数f2が基準周波数f1よりも大きい場合には車両が接近しており「報知を行う」と判定し、受信周波数f2が基準周波数f1よりも小さい場合には「報知を行わない」と判定する。
報知内容判定部208bは、車両接近状況判定部208aにおいて「報知を行う」と判定されたときには、受波器201で超音波信号の受波が開始されてから終了するまでの受信時間である信号時間を受信周波数f2の出力に基づいて計測し、この信号時間に対する報知内容の種類を、報知種類保持メモリ206に保持された報知種類情報から判定する。
モータ制御部208cは、報知内容判定部208bにおいて判定された報知内容の種類に基づいて振動モータ204を回転させ、当該携帯装置20を振動させることで歩行者に車両の接近を報知する。
〈一実施形態による車両接近報知システム1の動作〉
次に、本実施形態による車両接近報知システム1が起動されたときの車載装置10の動作について図7〜9を参照して説明する。
まず図7のフローチャートに示すように、車載装置10のCPU110において超音波信号を送信するか否かが判定される(S1001)。この超音波信号を送信するか否かの判定処理について図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。
CPU110では、走行速度情報取得部110aで現在の車両Xの走行速度情報v1が取得されると(S1101)、超音波送信判定部110bにおいて閾値速度保持メモリ109に保持された閾値速度情報v1’が読み出され(S1102)、この閾値速度情報v1’と走行速度情報v1とが比較される(S1103)。本実施形態においては閾値速度情報v1’として、狭い公道の制限速度である「時速20km」が保持されているものとする。
比較の結果、走行速度情報v1が閾値速度情報v1’よりも小さい場合(S1103の「Yes」)には、車両が低速で走行しておりエンジン音やロードノイズが小さく歩行者が車両に気付きにくいため車両の接近を報知する必要があり、「超音波信号を送信する」と判定され(S1104)、走行速度情報v1が閾値速度情報v1’よりも大きい場合(S1103の「No」)には「超音波信号を送信しない」と判定される(S1105)。
図7に戻り、超音波信号を送信するか否かの判定処理において「超音波信号を送信する」と判定されたとき(S1002の「Yes」)には、バースト信号発信制御部110cにおいて基準信号発信器101に基準周波数f1のバースト信号を発信させるための制御が行われる。この基準周波数f1は例えば30kHzとする。またこのバースト信号は、当該車両接近報知システム1を起動した最初の動作時はデフォルトで設定された時間幅で発信させ、次からは発信時間幅判定部110dにおいて設定される発信時間幅で発信させるように制御される(S1003)。発信時間幅判定部110dで実行される発信時間幅の設定処理については後述する。
発信されたバースト信号は送信信号増幅器102により増幅された後、送波器103において超音波信号の振動に変換され、設置された方向である車両Xの前方に向かって送信される(S1004)。
送波器103から超音波信号が送信されると、CPU110の発信時間幅判定部110dにおいて発信時間幅の設定処理が実行される(S1005)。発信時間幅判定部110dにおいて実行される発信時間幅の設定処理について、図9のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、バースト信号発信制御部110cから基準信号発信器101にバースト信号を発信させるための制御が行われると、発信時間幅判定部110dによりタイマ108からタイマカウントtt1が読み出され、RAMに保持される(S1201)。
次に、タイマカウントtt1の呼び出し後、一定時間周期でタイマ108からさらにタイマカウントtt2が読み出され、RAMに保持される(S1202)。
次に、読み出されたタイマカウントtt1およびtt2に基づいて、下記式(1A)または式(1B)によりタイムアウトが発生したか否かが判定される(S1203)。
〔数1〕
tt2−tt1≦tout …タイムアウトが発生(1A)
tt2−tt1>tout …タイムアウトしていない(1B)
ここでtoutは反射時間として判定不可能な時間と判断されるタイムアウトが発生したか否かを判定するための閾値であり、予めRAMに保持されているものとする。
ここでタイムアウトが発生していないときには(S1203の「No」)、信号検出器106において、超音波の反射波が受波器104で受波されたと判定されたか否かが確認され(S1204)、受波されていないと判定されていたとき(S1204の「No」)には、ステップS1202に戻ってタイマカウントtt2の読み出しが周期的に行われる。ステップS1204において、超音波の反射波が受波器104で受波されたと判定されていたとき(S1204の「Yes」)には、下記式(2)により、バースト信号を発信させて送波器103から超音波信号が送信されてから受波器104で反射波が受信され信号検出器106で反射波信号が検知されるまでの反射時間trefが算出される(S1205)。
〔数2〕
tref=tt2−tt1 …(2)
この反射時間trefは、車載装置10内のRAMに保持されることで、バースト信号発信制御部110cにおける次回のバースト信号の発信時間幅の設定処理に利用される。
また、ステップS1203においてタイムアウトが発生していたときには(S1203の「Yes」)、信号検出器106において超音波が受波されたか否かに関わらず、この時点のタイマカウントtt2により反射時間が算出される。
そして、算出された反射時間に対応するバースト信号の発信時間幅が、発信時間幅保持メモリ107に保持された発信時間幅情報に基づいて判定される(S1206)。
発信時間幅保持メモリ107に保持された反射時間に対するバースト信号の発信時間幅情報の一例を、図10に示す。図10の発信時間幅情報では、反射時間が10ミリ秒未満のときにはバースト信号の発信時間幅を1.0ミリ秒とし、反射時間が10ミリ秒以上20ミリ秒未満のときにはバースト信号の発信時間幅を0.5ミリ秒とし、反射時間が20ミリ秒以上のときにはバースト信号の発信時間幅を0.1ミリ秒として設定されている。
この発信時間幅判定部110dにおいて判定された発信時間幅はRAMに保持され、次回のステップS1003でのバースト信号の発信時間幅の設定に利用される。
このように動作することで、CPU110では反射波が受波されていない場合はタイムアウトが発生した時間に基づいた発信時間幅で、反射波が受波されたときには反射時間に基づいた発信時間幅で、次回の超音波信号が送信される。
図7に戻り、超音波信号を送信するか否かの判定処理において「超音波信号を送信しない」と判定されたとき(S1002の「No」)には、当該処理は終了される。処理が終了されると、所定周期で連続して図7に示す処理が実行される。
次に、本実施形態による車両接近報知システム1が起動されたときの携帯装置20の動作について図11および12を参照して説明する。
まず図11のフローチャートに示すように、携帯装置20の車両接近状況判定部208aにおいて車載装置10から送信された超音波信号が受波されたか否かが監視される(S2001)。車載装置10から送信された超音波信号が受波器201で受波されると増幅器202で増幅され、さらに周波数測定器203で当該超音波信号の受信周波数f2が出力されることにより、車載装置10から送信された超音波信号の受波が開始されたことが車両接近状況判定部208aにおいて検知される。
この受信周波数f2は、ドップラー効果により車両と歩行者との相対速度に応じて変化する。例えば、車両が歩行者に接近している場合には受信周波数は大きくなり、車両が遠ざかっている場合には小さくなる。ここで、車両と歩行者とが同一直線上を同一方向に動いている場合、受信周波数f2は下記式(3)で表すことができる。
〔数3〕
f2=f1×(V−v1)/(V−v2) …(3)
ここで、V:音速、v1:歩行者の速度、v2:車両速度である。
車両接近状況判定部208aにおいて超音波信号の受波が開始されたことが検知されると、タイマ205からタイマカウントtr1が読み出され、RAMに保持される(S2002)。
次に、車両接近状況判定部208aにより歩行者に車両が接近していることを知らせるための報知処理を実行するか否かの判定が行われる(S2003)。
この報知処理を実行するか否かの判定処理について、図12のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず周波数測定器203から受信周波数f2が取得されると(S2101)、基準周波数保持メモリ207から基準周波数f1が読み出され(S2102)、この受信周波数f2と基準周波数f1とが比較される(S2103)。
比較の結果、受信周波数f2が基準周波数f1よりも大きい場合(S2103の「Yes」)には車両が接近しており「報知を行う」と判定され(S2104)、受信周波数f2が基準周波数f1よりも小さい場合(S2103の「No」)には車両は接近しておらず「報知しない」と判定される(S2105)。
図11に戻り、報知処理を実行するか否かの判定処理において「報知する」と判定されたとき(S2004の「Yes」)には、報知内容判定部208bにおいて、周波数測定器203で当該超音波信号の受信周波数f2が出力されているか否かにより車載装置10からの超音波信号をまだ受信中であるか否かが判定される(S2005)。この判定処理は超音波信号の受信が終了するまで繰り返される(S2005の「Yes」)。
受信周波数f2が出力されなくなり超音波信号の受信が終了したと判定されると(S2005の「No」)、タイマ205からタイマカウントtr2が読み出され、RAMに保持される(S2006)。
次に下記式(4)により、受信した超音波信号の受信開始から受信終了までの受信時間長である信号時間tsが算出される。
〔数4〕
Ts=tr2−tr1 …(4)
そして、算出された信号時間tsに対する報知内容の種類が、報知種類保持メモリ206に保持された報知種類情報に基づいて判定される(S2007)。
報知種類保持メモリ206に保持された報知種類情報の一例を、図13に示す。図13の報知種類では、信号時間が10ミリ秒未満のときには報知内容の種類が「すこし危険」であり振動時間を0.2秒とし、信号時間が10ミリ秒以上15ミリ秒未満のときには報知内容の種類が「危険」であり振動時間を0.5秒とし、信号時間が15ミリ秒以上のときには報知内容の種類が「非常に危険」であり振動時間を1秒として設定されている。
報知内容判定部208bにおいて報知内容の種類および振動時間が判定されると、この判定された振動時間で振動モータ204を回転させるようにモータ制御部208cにより制御され、これにより携帯装置20が振動して報知処理が開始される(S2008)。
以上の本実施形態によれば、車両と歩行者との距離に応じて設定された時間幅で車載装置から送信された超音波信号が、歩行者が携帯している携帯装置において受信され、受信したときの周波数の大きさから車両が接近していると携帯装置で判定されたときに、車両と歩行者との距離に応じて設定された時間幅で当該携帯装置を振動させることで、歩行者は車両が接近していること、およびその車両とのおおまかな距離を知ることができる。
1…車両接近報知システム
10…車載装置
11…CPU
20…携帯装置
101…基準信号発信器
102…送信信号増幅器
103…送波器
104…受波器
105…受信信号増幅器
106…信号検出器
107…発信時間幅保持メモリ
108…タイマ
109…閾値速度保持メモリ
110…CPU
110a…走行速度情報取得部
110b…超音波信号送信判定部
110c…バースト信号発信制御部
110d…発信時間幅判定部
201…受波器
202…増幅器
203…周波数測定器
204…振動モータ
205…タイマ
206…報知種類保持メモリ
207…基準周波数保持メモリ
208…CPU
208a…車両接近状況判定部
208b…報知内容判定部
208c…モータ制御部

Claims (4)

  1. 車両に設置され、予め設定された基準周波数の超音波信号を任意の間隔で当該車両の前方に向かって送信する車載装置と、歩行者により携帯され、前記超音波信号を受信する携帯装置とから構成される車両接近報知システムであって、
    前記携帯装置は、
    前記車載装置から送信された超音波信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信された超音波信号の周波数を計測する周波数計測部と、
    前記基準周波数を保持する基準周波数保持部と、
    前記周波数計測部で計測された周波数と前記基準周波数保持部に保持された基準周波数とを比較し、前記基準周波数保持部に保持された基準周波数よりも前記周波数計測部で計測された周波数のほうが大きいときに“報知を行う”と判断する車両接近状況判定部と、
    前記車両接近状況判定部部において“報知を行う”と判断されると、前記歩行者への報知処理を行う報知部と
    を備えることを特徴とする車両接近報知システム。
  2. 車両に設置され、超音波信号を任意の間隔で当該車両の前方に向かって送信する車載装置と、歩行者により携帯され、前記超音波信号を受信する携帯装置とから構成される車両接近報知システムであって、
    前記車載装置は、
    前記超音波信号を送信する送信部と、
    前記送信部から送信された超音波信号が前記歩行者で反射された反射波を受信する反射波受信部と、
    前記超音波信号が前記送信部から送信されてから反射波受信部で受信されるまでの反射時間を計測し、この反射時間に応じて次回の超音波信号の発信時間幅を判定する発信時間幅判定部と、
    を備え、
    前記携帯装置は、
    前記超音波信号を受信する受信部と、
    前記受信部において超音波信号の受信が開始されてから終了するまでの受信時間を計測し、この受信時間に応じて報知内容の種類を判定する報知内容判定部と、
    前記報知内容判定部において判定された報知内容に基づいて報知処理を行う報知部と
    を備えることを特徴とする車両接近報知システム。
  3. 車両に設置され、予め設定された基準周波数の超音波信号を当該車両の前方に向かって送信する車載装置と、歩行者により携帯され、前記超音波信号を受信する携帯装置とから構成される車両接近報知システムであって、
    前記携帯装置は、
    前記車載装置から送信された超音波信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信された超音波信号の周波数を計測する周波数計測部と、
    前記基準周波数を保持する基準周波数保持部と、
    前記周波数計測部で計測された周波数と前記基準周波数保持部に保持された基準周波数とを比較し、前記基準周波数保持部に保持された基準周波数よりも前記周波数計測部で計測された周波数のほうが大きいときに“報知を行う”と判断する車両接近状況判定部と、
    前記車両接近状況判定部において“報知を行う”と判断されると、前記歩行者への報知処理を行う報知部と
    を備えることを特徴とする車両接近報知システム。
  4. 前記車載装置は、
    前記車両の走行速度情報を取得する走行速度情報取得部と、
    前記基準周波数の超音波信号を送信させるか否かを判定するための閾値速度情報を保持する閾値速度保持部と、
    前記走行速度情報取得部で取得された走行速度情報と、前記閾値速度保持部に保持された閾値速度情報とを比較し、前記走行速度情報が前記閾値速度情報よりも小さいときに“超音波信号を送信する”と判定する超音波信号送信判定部と、
    前記超音波信号送信判定部において“超音波信号を送信する”と判定されたときに、前記基準周波数の超音波信号を送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の車両接近報知システム。
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