JP2011086125A - 視認検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの視認対象をより適切に検出することが可能な視認検出装置を提供する。
【解決手段】視界支援システム100は、ドライバDの視認対象を検出する視認検出装置であって、ドライバDに対して前方視界に重ねて速度情報を表示するHUD1と、HUD1にHUD点滅情報1aを投影表示するための制御を行なうHUD制御部11と、HUD1に表示されたHUD点滅情報1aに対するドライバDの脳波を測定するEEG脳波測定システム3と、EEG脳波測定システム3により測定された脳波に基づいて、ドライバDの視認対象がHUD1であるか否かを検出するHUD判定部13と、を備える。ドライバDの瞳孔中心の位置と角膜反射像とから視認対象を検出するのではなく、HUD点滅情報1aに対するドライバDの脳波に基づいて視認対象を検出するため、ドライバDの視認対象をより適切に検出することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザの視認対象を検出する視認検出装置に関する。
ナビゲーション装置を使用しながら車両を運転する場合、ナビゲーション装置のモニタ画面を見ることが多くなるとともに、この注視時間が長くなる。このため、従来、ドライバが運転中に長時間ナビゲーション装置のモニタ画面を見続けることのないようにすることが可能なナビゲーション装置が提案されている。
例えば、下記の特許文献1に記載の車載用ナビゲーション装置では、ドライバがモニタ画面を継続的に注視している時間を判別し、継続時間が2秒以上になると、モニタ画面への表示とスピーカによるドライバに対する警告とを行なって注意を促す。更に、注意が促されてもドライバが画面を注視し続けている場合には、モニタ画面をオフする。
なお、この車載用ナビゲーション装置では、ドライバの視線の位置を解析する解析手法として、角膜反射法が用いられている。角膜反射法は、角膜表面の反射光によりできる虚像が眼球の回転により移動することを利用して、角膜反射像と瞳孔中心の位置との関係から眼球運動を計測する手法である。
特開2001−307298号公報
車両を運転中のドライバがウィンドシールドにおける虚像を注視している場合、ドライバの瞳孔中心の位置と角膜反射像とから視認方向を検出する方法では奥行きを把握できないため、ユーザとしてのドライバは虚像を注視しているのか前方の実像を注視しているのか判断できない。このため、ユーザの視認対象をより適切に検出することが可能な視認検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る視認検出装置は、ユーザの視認対象を検出する視認検出装置であって、ユーザに対して、前方視界に重ねて映像を表示する映像表示手段と、映像表示手段に点滅情報を表示するための制御を行なう制御手段と、制御手段により映像表示手段に表示された点滅情報に対するユーザの脳波を測定する測定手段と、測定手段により測定された脳波に基づいて、ユーザの視認対象が映像表示手段であるか否かを検出する第一検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る視認検出装置では、まず、映像表示手段により、ユーザに対して、前方視界に重ねて映像を表示し、映像表示手段に点滅情報を表示するための制御を行なって、表示された点滅情報に対するユーザの脳波を測定する。そして、測定された脳波に基づいて、ユーザの視認対象が映像表示手段であるか否かを検出する。このように、ユーザの瞳孔中心の位置と角膜反射像とから視認対象を検出するのではなく、点滅情報に対するユーザの脳波に基づいて視認対象を検出するため、ユーザは虚像を注視しているのか前方を注視しているのか検出できる。この結果、ユーザの視認対象をより適切に検出することが可能になる。なお、映像表示手段は、車両用ヘッドアップディスプレイであるのが好ましい。これにより、ユーザの視認対象が、車両用ヘッドアップディスプレイであるのか、車両用ヘッドアップディスプレイの先の前方視界であるのか検出できる。
また、視認検出装置は、ユーザに情報を表示する情報表示手段と、ユーザの視認対象が映像表示手段でないことが第一検出手段により検出された場合に、ユーザの視認対象が情報表示手段であるか否かを検出する第二検出手段と、を更に備えるのも好ましい。
これにより、情報表示手段により、ユーザに情報を表示し、ユーザの視認対象が映像表示手段でないことが第一検出手段により検出された場合に、ユーザの視認対象が情報表示手段であるか否かを検出する。このように、ユーザの視認対象が映像表示手段でないことが検出された場合に、ユーザの視認対象が情報表示手段であるか否かを検出することが可能になる。
本発明によれば、ユーザの視認対象をより適切に検出することが可能な視認検出装置を提供することができる。
視界支援システムの機能概要を説明するための説明図である。 視界支援システムの構成概略を説明するための構成概略図である。 HUD点滅情報及びナビ点滅情報の点滅周波数の一例を説明するためのグラフである。 演算される周波数スペクトルの一例を説明するためのグラフである。 網膜上において異なる光の波長に対する感度閾値の変化の様子が刺激位置の違いによって異なることを示す相対検出閾値のグラフである。 HUD点滅情報を周辺部で見た場合の脳波誘発電位の感度と、HUD点滅情報を中心かで見た場合の脳波誘発電位の感度とを比較するグラフである。 視界支援システムにおける視認対象検出処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(1)視界支援システムの機能概要
最初に、本実施形態である視認検出装置としての視界支援システムの機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、視界支援システムの機能概要を説明するための説明図である。視界支援システムは、例えば自動車等の移動体車両(以下、自車両という。)に搭載され、ユーザとしてのドライバDの脳波を測定し、この測定結果に基づいてドライバDの視認対象を検出する装置である。
まず、図1(a)に示すように、ドライバDの前方のウインドシールドガラス(フロントガラス)に設けられた車両用ヘッドアップディスプレイ(以下、HUD)1に対して、視界支援システムが、例えば75km/sといった速度情報(映像)を、点滅する矩形状のHUD点滅情報1a(第一の点滅情報)とともに投影表示させたとする。このとき、自車両の通常のナビゲーション装置が有するナビゲーションディスプレイ2(情報表示手段)には、その他の点滅情報は投影表示されていない。なお、HUD1は、ドライバDの視野内のウインドシールドガラス等に、速度情報やHUD点滅情報1a等の情報を、ドライバDの前方の視界に重ねて透過表示させるディスプレイ(映像表示手段)である。
ここで、このHUD点滅情報1aに対するドライバDの脳波が後述のEEG(Electroencephalography)脳波測定システム3(測定手段)によって測定され、測定された脳波の周波数のピークがHUD点滅情報1aの点滅周波数と同じであると判定された場合に、ドライバDの視認対象はHUD1であることが検出される。
一方、測定された脳波の周波数のピークがHUD点滅情報1aの点滅周波数と同じでないと判定された場合、図1(b)に示すように、上記のナビゲーションディスプレイ2に対して、視界支援システムが、点滅する矩形状のナビ点滅情報2a(第二の点滅情報)を投影表示させる。このとき、上記のHUD1には、その他の点滅情報は投影表示されていない。
ここで、このナビ点滅情報2aに対するドライバDの脳波がEEG脳波測定システム3によって測定され、測定された脳波の周波数のピークがナビ点滅情報2aの点滅周波数と同じであると判定された場合に、ドライバDの視認対象はナビゲーションディスプレイ2であることが検出される。
なお、EEG脳波測定システム3は、ドライバDの頭部に装着され、ドライバDの脳波を測定する測定装置である。EEG脳波測定システム3の代わりに、より簡便で使いやすい形態の測定装置を用いてもよい。EEG脳波測定システム3による定量的な測定方法の詳細に関しては、Thomas J. Sullivan, Stephan R. Deiss, andGert Cauwenberghs, “A Low-Noise, Non-Contact EEG Sensor”, Biochemical circuitand Systems conference, 2007.や、Yijun Wangm,Ruiping Wang, Xiaorong Gao, Bo Hong, and Shangkai Gao “A Practical VEP-BasedBrain Computer Interface”, IEEE Transactions on Neural Systems andRehabilitation Engineering, vol. 14, no.2, June 2006.等に記載されている。
(2)視界支援システムの構成
引き続き、視界支援システムの構成について、図2を用いて説明する。図2は、視界支援システム100の構成概略を説明するための構成概略図である。視界支援システム100は、HUD制御部11及びナビ制御部21(共に制御手段)と、HUD演算部12及びナビ演算部22(共に測定手段)と、HUD判定部13(第一検出手段)及びナビ判定部23(第二検出手段)と、HUD1及びナビゲーションディスプレイ2と、EEG脳波測定システム3とを構成要素として有している。これらの構成要素は、互いに通信可能である。
なお、視界支援システム100による機能は、例えば、自車両の内部に搭載された電子制御装置であるECU(図示せず)により実現される。ECUは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(RandomAccess Memory)等からなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするユニットである。
HUD制御部11は、HUD1にHUD点滅情報1aを投影表示するための制御を行う部分である。ナビ制御部21によるナビ点滅情報2aの表示制御が行われている間は、HUD制御部11はHUD点滅情報1aの表示制御を行わない。HUD制御部11は、投影時間を分割して、ナビ制御部21によるナビ点滅情報2aの投影表示とは別のタイミングで、且つドライバDに対しては十分短い時間でHUD点滅情報1aの投影表示制御を行なう。
HUD演算部12は、HUD制御部11により投影表示されたHUD点滅情報1aに対するドライバDの脳波がEEG脳波測定システム3によって電圧変化として測定されると、測定されたこの脳波データの周波数スペクトルを演算する部分である。HUD演算部12は、高速フーリエ変換等の既知の演算方法によって、周波数スペクトルを演算する。
HUD判定部13は、EEG脳波測定システム3及びHUD演算部12により測定演算された脳波データの周波数スペクトルと、HUD制御部11により投影表示されたHUD点滅情報1aに関する情報とを比較し、この比較結果に基づいて、ドライバDの視認対象はHUD1であるか否かを判定して検出する部分である。この判定処理は、視界支援システム100内の配線による遅延や、視界支援システム100とHUD1及びナビゲーションディスプレイ2とを接続する配線による遅延や、HUD演算部12による演算処理に伴う遅延等が考慮されて行なわれる。
なお、HUD制御部11は、ドライバDの視認対象はHUD1であるとHUD判定部13によって判定された場合に、一連の処理を完了させる。一方、ドライバDの視認対象はHUD1でないとHUD判定部13によって判定された場合、HUD制御部11は、ナビ制御部21に対して、ナビ点滅情報2aの可視点滅を行なうよう指示する指示信号を送信する。
ナビ制御部21は、HUD制御部11から上記の指示信号を受信すると、ドライバDの前方にあるナビゲーションディスプレイ2にナビ点滅情報2aを投影表示するための制御を行う部分である。HUD制御部11によるHUD点滅情報1aの表示制御が行われている間は、ナビ制御部21はナビ点滅情報2aの表示制御を行わない。ナビ制御部21は、投影時間を分割して、HUD制御部11によるHUD点滅情報1aの投影表示とは別のタイミングで、且つドライバDに対しては十分短い時間でナビ点滅情報2aの投影表示制御を行なう。
ナビ演算部22は、ナビ制御部21により投影表示されたナビ点滅情報2aに対するドライバDの脳波がEEG脳波測定システム3によって電圧変化として測定されると、測定されたこの脳波データの周波数スペクトルを演算する部分である。ナビ演算部22は、高速フーリエ変換等の既知の演算方法によって、周波数スペクトルを演算する。
ナビ判定部23は、EEG脳波測定システム3及びナビ演算部22により測定演算された脳波データの周波数スペクトルと、ナビ制御部21により投影表示されたナビ点滅情報2aに関する情報とを比較し、この比較結果に基づいて、ドライバDの視認対象はナビゲーションディスプレイ2であるか否かを判定して検出する部分である。この判定処理は、視界支援システム100内の配線による遅延や、視界支援システム100とHUD1及びナビゲーションディスプレイ2とを接続する配線による遅延や、ナビ演算部22による演算処理に伴う遅延等が考慮されて行なわれる。
なお、ナビ制御部21は、ドライバDの視認対象はナビゲーションディスプレイ2であるとナビ判定部23によって判定された場合に、視認が継続しているナビ注視時間を計測し、計測されたナビ注視時間が基準時間以下であるか否かを判定する。計測されたナビ注視時間が基準時間より長ければ、ナビ制御部21は、ナビゲーションディスプレイ2を用いたドライバDに対する警告表示と、スピーカによるドライバDに対する警告音の鳴動とを行なって、ドライバDの進路方向前方に対する注意を促す。一方、計測されたナビ注視時間が基準時間以下であれば、ナビ制御部21は、HUD制御部11に対して、HUD点滅情報1aの可視点滅を再度行なうよう指示する指示信号を送信する。
(3)点滅情報の点滅周波数
引き続き、HUD制御部11により投影されるHUD点滅情報1aの点滅周波数と、ナビ制御部21により投影されるナビ点滅情報2aの点滅周波数との一例について、図3を用いて説明する。図3は、HUD制御部11により投影されるHUD点滅情報1aの点滅周波数と、ナビ制御部21により投影されるナビ点滅情報2aの点滅周波数との一例を説明するためのグラフである。
図3に示すように、HUD点滅情報1a及びナビ点滅情報2aは、10Hz(即ち、100msの間に1回)程度の点滅信号として投影されてもよい。
(4)周波数スペクトルの演算
引き続き、HUD演算部12により演算される周波数スペクトルと、ナビ演算部22により演算される周波数スペクトルとの一例について、図4を用いて説明する。図4は、HUD演算部12により演算される周波数スペクトルと、ナビ演算部22により演算される周波数スペクトルとの一例を説明するためのグラフである。
HUD制御部11による制御によって投影表示されたHUD点滅情報1aを視野に入れているドライバDの脳波がEEG脳波測定システム3によって電圧変化として測定されると、HUD演算部12は、測定されたこの脳波のスペクトル分析を行って、図4に示すように、ドライバDの視野に入っている点滅信号の周波数f(=約10Hz)をピークにもつ周波数スペクトルを、演算によって得る。この周波数スペクトルは、高速フーリエ変換等の既知の演算方法によって得ることが可能である。
同様に、ナビ制御部21による制御によって投影表示されたナビ点滅情報2aを視野に入れているドライバDの脳波がEEG脳波測定システム3によって電圧変化として測定されると、ナビ演算部22は、図4に示すような周波数スペクトルを演算によって得る。
(5)HUD点滅情報が視認されているかHUD1越しの前景が視認されているかの判別方法
引き続き、HUD点滅情報1aが注視されているか、又はHUD1越しの前景が注視されているかの切り分け判別の仕方について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、網膜上において異なる光の波長に対する感度閾値の変化の様子が刺激位置の違いによって異なることを示す相対検出閾値のグラフである(参考:“心理物理学”,北大路書房,G.A.Gescheider著)。また、図6は、HUD点滅情報1aを周辺部で見た場合(即ち、HUD点滅情報1aを注視していない場合)の脳波誘発電位の感度と、HUD点滅情報1aを中心かで見た場合(即ち、HUD点滅情報1aを注視している場合)の脳波誘発電位の感度とを比較するグラフである。
眼でモノを見る場合、視線の中心から画角8°以内程度の部分を網膜の中心かといい、この部分以外を網膜の周辺部という。中心かでは、主に眼の錘体細胞が反応しており、周辺部では、主にかん体細胞が反応している。光刺激に対する感度は、図5に示すように、周辺部の方が中心かよりも高い。即ち、同じHUD点滅情報1aを、周辺視(周辺部)で見るのか、中心かで見るのかによって、HUD点滅情報1aの検出感度が違う。
このため、図6に示すように、HUD1にHUD点滅情報1aが投影されている場合に、その先の前景を周辺部で見ていると脳波誘発電位が比較的大きくなり、一方、HUD点滅情報1aを中心かで見ていると脳波誘発電位が比較的小さくなる。従って、EEG脳波測定システム3によって測定される脳波誘発電位の大小差分比較によって、HUD点滅情報1aが視認されているのか、HUD1越しの前景が視認されているのかを判別することが可能になる。
(6)視界支援システムにおける視認対象検出処理の流れ
引き続き、視界支援システム100における視認対象検出処理の流れについて、図7を用いて説明する。図7は、視界支援システム100における視認対象検出処理の流れを示すフローチャートである。
まず、HUD制御部11が、HUD1上に、10Hz程度のHUD点滅情報1aを可視投影して表示させるための制御処理を行う(ステップS01)。そして、HUD制御部11により投影表示されたHUD点滅情報1aに対するドライバDの脳波がEEG脳波測定システム3によって電圧変化として測定されると、HUD演算部12が、測定されたこの脳波データの周波数スペクトルを、高速フーリエ変換等の既知の演算方法によって演算する(ステップS02)。
次に、HUD判定部13が、ステップS02で演算された脳波データの周波数スペクトルのピーク周波数は、HUD点滅情報1aの点滅周波数と等しいか否かを比較する(ステップS03)。脳波データの周波数スペクトルのピーク周波数は、HUD点滅情報1aの点滅周波数と等しいと判定された場合、後述のステップS04に移行する。一方、脳波データの周波数スペクトルのピーク周波数は、HUD点滅情報1aの点滅周波数と等しいと判定されなかった場合、後述のステップS05に移行する。
ステップS04では、HUD判定部13が、ドライバDの視認対象はHUD1であると判定し、HUD制御部11が、一連の処理を完了させる。
ステップS05では、HUD制御部11が、ナビ制御部21に対して、ナビ点滅情報2aの可視点滅を行なうよう指示する指示信号を送信し、ナビ制御部21が、この指示信号を受信すると、ナビゲーションディスプレイ2上に、10Hz程度のナビ点滅情報2aを可視投影して表示させるための制御処理を行う。そして、後述のステップS06に移行する。
ステップS06では、ナビ制御部21により投影表示されたナビ点滅情報2aに対するドライバDの脳波がEEG脳波測定システム3によって電圧変化として測定されると、ナビ演算部22が、測定されたこの脳波データの周波数スペクトルを、高速フーリエ変換等の既知の演算方法によって演算する。そして、後述のステップS07に移行する。
ステップS07では、ナビ判定部23が、ステップS06で演算された脳波データの周波数スペクトルのピーク周波数は、ナビ点滅情報2aの点滅周波数と等しいか否かを比較する。脳波データの周波数スペクトルのピーク周波数は、ナビ点滅情報2aの点滅周波数と等しいと判定された場合、後述のステップS08に移行する。一方、脳波データの周波数スペクトルのピーク周波数は、ナビ点滅情報2aの点滅周波数と等しいと判定されなかった場合、後述のステップS10に移行する。
ステップS08では、ナビ判定部23が、ドライバDの視認対象はナビゲーションディスプレイ2であると判定し、ナビ制御部21が、ナビゲーションディスプレイ2への視認が継続しているナビ注視時間の計測を開始する。そして、後述のステップS09に移行する。
ステップS09では、ナビ制御部21が、計測されたナビ注視時間が所定の基準時間以下であるか否かを判定する。計測されたナビ注視時間は基準時間より長いと判定された場合、後述のステップS10に移行する。一方、計測されたナビ注視時間は基準時間以下であると判定された場合、ナビ制御部21が、HUD制御部11に対して、HUD点滅情報1aの可視点滅を行なうよう指示する指示信号を送信して、前述のステップS01に戻って移行する。
ステップS10では、ナビ制御部21が、ナビゲーションディスプレイ2を用いたドライバDに対する警告表示と、スピーカによるドライバDに対する警告音の鳴動とを行なって、ドライバDの前方に対する注意を喚起する。そして、前述のステップS01に戻って移行する。
(7)視界支援システムによる作用及び効果
本発明に係る視認検出装置としての視界支援システム100では、まず、HUD1により、ドライバDに対して、前方視界に重ねて速度情報を表示し、更にHUD1にHUD点滅情報1aを投影表示するための制御を行なって、投影表示されたHUD点滅情報1aに対するドライバDの脳波を測定する。そして、測定された脳波に基づいて、ドライバDの視認対象はHUD1であるか否かを検出する。このように、ドライバDの瞳孔中心の位置と角膜反射像とから視認対象を検出するのではなく、HUD点滅情報1aに対するドライバDの脳波に基づいて視認対象を検出するため、ドライバDは虚像を注視しているのか前方のHUD1を注視しているのか検出できる。この結果、ユーザとしてのドライバDの視認対象をより適切に検出することが可能になる。また、HUD1を映像表示手段とすることにより、ドライバDの視認対象が、HUD1であるのか、HUD1の先の前方視界であるのか検出することが可能になる。
また、ナビゲーションディスプレイ2により、ドライバDにナビ点滅情報2aを表示し、ドライバDの視認対象は表示デバイスとしてのHUD1でないことがHUD判定部13により検出された場合に、ドライバDの視認対象はナビゲーションディスプレイ2であるか否かを検出することが可能になる。
また、ドライバDがナビ操作に熱中する等してナビゲーションディスプレイ2といったHMI(Human Machine Interface)デバイスに対する視認が継続しているナビ注視時間が基準時間より長いと判定された場合に、ナビゲーションディスプレイ2を用いたドライバDに対する警告表示と、スピーカによるドライバDに対する警告音の鳴動とを行なって、ドライバDの進路方向前方に対する注意を喚起してドライバDによる安全な運転を実現させることができる。
また、ナビ注視時間を計測し、計測されたナビ注視時間に基づいて注意喚起が行なわれるため、ナビゲーションディスプレイ2が注視されているか否かを精度よく検出することができる。
また、ドライバDの前方に対する注意を喚起(図7におけるステップS10)した後に、HUD1にHUD点滅情報1aを投影表示して脳波を測定して(図7におけるステップS01,S02)、HUD1が視認されるようになったことを確認することによって、ドライバDによる安全な運転を実現させることが可能になる(図7におけるステップS03,S04)。
(8)変形例
上記の実施例では、ナビ制御部21がナビゲーションディスプレイ2にナビ点滅情報2aを投影表示するための制御を行う構成としたが、ナビゲーションディスプレイ2の近傍にLEDを設けてナビ制御部21がこのLEDを10Hz程度の周波数で点滅表示させるための制御を行なってナビ点滅情報2aを投影表示する代わりとする構成としてもよい。また、上記の実施例では、EEG脳波測定システム3がドライバDの頭部に装着される構成としたが、車室内に限定して利用可能な非接触型のEEG脳波測定システムをドライバDのメガネ等に組み込む構成としてもよい。
本発明によれば、ユーザの視認対象をより適切に検出することが可能な視認検出装置を提供することができる。
1…HUD、1a…HUD点滅情報、2…ナビゲーションディスプレイ、2a…ナビ点滅情報、3…EEG脳波測定システム、11…HUD制御部、12…HUD演算部、13…HUD判定部、21…ナビ制御部、22…ナビ演算部、23…ナビ判定部、100…視界支援システム、D…ドライバ。

Claims (3)

  1. ユーザの視認対象を検出する視認検出装置であって、
    前記ユーザに対して、前方視界に重ねて映像を表示する映像表示手段と、
    前記映像表示手段に点滅情報を表示するための制御を行なう制御手段と、
    前記制御手段により前記映像表示手段に表示された前記点滅情報に対する前記ユーザの脳波を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された前記脳波に基づいて、前記ユーザの視認対象が前記映像表示手段であるか否かを検出する第一検出手段と、
    を備えることを特徴とする視認検出装置。
  2. 前記映像表示手段は、車両用ヘッドアップディスプレイである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の視認検出装置。
  3. 前記ユーザに情報を表示する情報表示手段と、
    前記ユーザの視認対象が前記映像表示手段でないことが前記第一検出手段により検出された場合に、前記ユーザの視認対象が前記情報表示手段であるか否かを検出する第二検出手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の視認検出装置。
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