JP2011083441A - 防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセル - Google Patents
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Abstract
【課題】 学童の安全を図り、特に如何なる場所でも、罪を犯そうとする者が自発的に犯行を止めるように仕向ける事のできる防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルを提供すること。
【解決手段】 傘、ヘルメット、かばん類、コートなど学童が使用、所持または着用する物の表面に貼付して使用される防犯用シートであって、表面に鏡面に形成された鏡面領域部を有する防犯用シートであり、特にランドセルにおける被せ蓋の表面の全部または一部、もしくはランドセルカバーの表面の全部または一部に装着されるシート状に形成されており、少なくとも表面の一部に、鏡面に形成された鏡面領域部が設けられていることを特徴とするランドセル用防犯シートを提供する。
【選択図】図1
【解決手段】 傘、ヘルメット、かばん類、コートなど学童が使用、所持または着用する物の表面に貼付して使用される防犯用シートであって、表面に鏡面に形成された鏡面領域部を有する防犯用シートであり、特にランドセルにおける被せ蓋の表面の全部または一部、もしくはランドセルカバーの表面の全部または一部に装着されるシート状に形成されており、少なくとも表面の一部に、鏡面に形成された鏡面領域部が設けられていることを特徴とするランドセル用防犯シートを提供する。
【選択図】図1
Description
本発明はランドセルにおける被せ蓋(即ち、「冠」)を覆うランドセルカバー、当該被せ蓋等を始めとする各種の物品に装着される防犯シート、およびランドセルに関し、特に犯罪の発生を未然に防止するように工夫したランドセル用に関する。
従来、ランドセルカバーは、ランドセルを雨から守る目的の他、ランドセルを背負った学童を目立たせ、事故などの発生を未然に防ぐことを目的として使用されている。かかるランドセルカバーとしては、背板を除いた全面を覆う方式のものと、被せ蓋のみを覆う方式のものが提供されている。特に、背板を除いた全面を覆う方式は雨水の浸入を防止することに重点を置いて使用されており、一方で被せ蓋のみを覆う方式のランドセルカバーは、交通標識、反射テープ等を取り付けて交通事故を未然に防止することを主たる目的として使用されている。
このような交通事故の防止を目的として使用されるランドセルカバーについては、先に特許文献1(実用新案登録第3087806号公報)の技術が提案されている。この特許文献1では、ランドセルカバーに高輝度の反射性能を持ったマルチプリズムシートを使用して、遠方からの視認性を得られるデザインを施し、これを学童のランドセルに装着させることで、夕暮れ時の暗闇の中でもかなり遠方からの視認性を得ることができるようにして、雨天や夜間でも視認性が高く、学童の存在を他の交通機関の運転手に知らしめることができ、学童の交通事故を抑制することが提案されている。
また、特許文献2(特開2006−141972号公報)では、同じくランドセルカバーに関するアイデアであって、防犯ベル所持標語付きランドセルカバーが提案されている。この特許文献2では、従来のランドセルカバーでは、防犯ベル所持が周囲にわからないという問題があったことに着目して、ランドセルカバーの外観に防犯ベル所持をアピールするような標語をプリントすることにより周囲から一目で確認することができるようにしたランドセルカバーが提案されている。
更に、特許文献3(実用新案登録第3110735号公報)では、学童が普段から通学時に身につけているランドセルを利用して、突然刃物等の凶器を使った通り魔的な事件に巻き込まれた場合でも、確実に身を守ることができるようにした防刃ランドセルが提案されている。かかる防刃ランドセルは、ランドセルにおける収納部の上方開口部を開閉する被せ蓋またはそれに被着するカバーにより形成される防刃部材を備え、該防刃部材を、ランドセルにおける背板の上端部において伸縮自在の紐状部材で連結することにより、ランドセル着用時に該防刃部材を胴体前面側に旋回させて被着可能としている。
上記のようにランドセルカバーに反射性能を持ったマルチプリズムシートを使用することで、夜間などにおいても運転者からの視認性を高めて、交通事故を未然に防止することは実施されている。
一方、近年においては学童を狙った卑劣な犯罪も多発しており、大きな社会問題になっている。このような学童を狙った犯罪が発生した場合、犯罪被害に事実を素早く周囲に知らせるための製品として防犯ベルが市販されており、当該防犯ベルを携行する学童も多いのが実情である。
しかしながら、かかる防犯ベルは犯罪の発生を周囲に知らしめるものではあっても、犯罪者における犯行を未然に防止するものとはなっていない。
また、特許文献2および3でも学童を犯罪から守る為のランドセルやランドセルカバーが提案されているが、特許文献2の防犯ベル所持標語付きランドセルカバーでは、防犯ベルによる犯罪の抑止力を発揮する場所、即ち周囲に人がいる環境でなければ十分な効果は得られず、また特許文献3の防刃ランドセルでは、犯罪者が犯行を行った際の被害を極力減じる効果しか得られない。
よって本発明では、如何なる場所でも犯罪を未然に防止することができるようにした防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルを提供することを第一の課題とする。
また犯罪を未然に防止する手段として、罪を犯そうとする者が周囲の環境から強制的に抑止されるのではなく、犯罪者が罪を犯そうとする者が自己を見つめ直し、自発的に犯行を止めるように仕向ける事ができる防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルを提供することを第二の課題とする。
そして、近年では様々なデザインのランドセルが提供されており、ランドセルにおける被せ蓋の長さや形状なども様々である。この為、ランドセルカバーを含むランドセル用の付属品は、その本来の機能を確保した上で、更にランドセルのデザインを損なわないように形成されるのが望ましい。
よって本発明では、上記のような犯罪の未然防止を確保した上で、更に様々なデザインのランドセルに使用することのできる防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルを提供することを第三の課題とする。
さらにランドセルを使用するのは学童であるから、不注意によりランドセルを落としたり、構造物に当てる等の衝撃を与えることも多々考えられる。よって本発明では、壊れにくく、仮に壊れたとしても学童が怪我などしないような安全策が講じられた防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルを提供することを第四の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明者は罪を犯そうとする者(悪い事をしようとする者)の心理を分析および究明した上で、犯行を犯すのを止めさせるにはどうすれば良いのかを究明し、本発明の防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルを完成させたものである。
即ち本発明では、前記課題の少なくとも何れかを解決する為に、傘、ヘルメット、かばん類、コートなど学童が使用、所持または着用する物の表面に貼付して使用される防犯用シートであって、表面に鏡面に形成された鏡面領域部を有することを特徴とする防犯用シートを提供する。
また、特に前記課題の少なくとも何れかを確実に解決する為に、ランドセルにおける被せ蓋の表面の全部または一部、もしくはランドセルカバーの表面の全部または一部に装着されるシート状に形成されており、少なくとも表面の一部に、鏡面に形成された鏡面領域部が設けられていることを特徴とするランドセル用防犯シートを提供する。
かかるランドセル用防犯シートはランドセルに着用して使用されるものであり、ランドセルは天候などに左右されること無く学童が登下校に常に所持するものであるから、より確実に犯罪の発生を防ぐことができる。
ここで本発明に係る防犯シート、およびランドセル用防犯シートによる犯罪の未然防止について説明すると、これら防犯シート、およびランドセル用防犯シートは、何れも鏡面領域を備えている。このため罪を犯そうとする者が学童に近寄った場合には、その者の容姿や顔の表情などが、必然的に当該鏡面領域に映し出されることになる。これは罪を犯そうとする者からすれば、犯行直前の自分の容姿や顔の表情が目に入ることになため、罪を犯そうとする者に対して我に返って冷静に考え直す機会を与え、犯行を止まらせることができることになる。即ち、本発明ではこのような犯罪者の心理を利用することにより、学童などが卑劣な犯罪に巻き込まれるのを未然に阻止するものである。
また罪を犯す者は、犯行の直前においては相当に動揺した心境であることが知られていることから、自分の姿や顔が当該鏡面領域に映し出されることにより、誰かに見られているかのような錯覚が生じ、この心理的作用によっても犯行を未然に防止することができる。
更に、集団登校を行う場合など、数人の学童が集って登下校する場合などには、前を歩いている学童のランドセル等に装着した防犯シートの鏡面領域が、恰もバックミラーのように機能し、自分の背後などの周囲環境を確認するものとしても使用することができる。これにより、例えば罪を犯そうとするものが近寄ってきた状況や、車両が近づいてきた状況などを的確に把握することができ、犯罪のみならず交通事故をも未然に防止することができる。
即ち、本発明に係る防犯シート及ランドセル用防犯シートでは、単に鏡面に形成された鏡面領域部をその一部または全部に形成したという、極めて簡単な構成でありながらも、犯罪の発生や交通事故の発生を未然に防止できるという絶大な効果が得られるものである。
なお、この鏡面とは鏡の表面のように鏡像を映し出すことのできるように形成された面であればよく、必ずしも平面に限らず、湾曲していてもよく、さらに凸面鏡や凹面鏡のような曲面であっても良い。またその色は、鏡像を映し出すことができる限りにおいて、一部または全部が着色されていても良い。もちろん映し出す鏡像に悪影響を与えない範囲において、不透明な有彩色や無彩色で絵、文字及び/又は図形などが描かれてされていても良い。
そしてこの鏡として機能する鏡面領域部は、ランドセル用防犯シートを形成するシート状の本体に、蒸着やスパッタリングなどによって金属薄膜を直接形成する他、樹脂製または金属製の鏡部材を貼付することによっても形成することができる。なお、この鏡面領域をシート状の本体とは別の鏡部材で形成する場合、当該鏡部材としてガラス製の鏡を使用することは避けるべきである。確かにガラス製の鏡は反射率において優れているが、それ以上に破損しやすく、破損した際には学童が怪我をする可能性があるためである。
また、上記鏡面に形成された鏡面領域部は、ハート型、星型、菱形、または動植物を模した形状に形成されている事が望ましい。鏡面領域部を、ハート型、星型、菱形、または動植物を模した形状などの各種意匠が施された形状とすることにより、これを装着した際におけるランドセル全体の審美性を高めることができるとの効果が得られ、それだけに止まらず、犯罪の抑止の点でも望ましいものとなる。すなわち、前述のように、罪を犯そうとする者の容姿や表情が、ハート型等の意匠形状の鏡面領域部に映し出されることから、単純に四角形の鏡面領域部に映し出される場合に比べ、罪を犯そうとする者に対して、心理的作用により、罪を犯す事の重大さをより深く印象付けることができる。
そして上記本発明に係るランドセル用防犯シートでは、更に、反射性能を持ったマルチプリズムシートからなる反射領域部を設ける事も望ましい。鏡面領域部により、十分な反射特性を確保することができるが、夜間における視認性をより高める為である。このような反射領域部を形成した場合には、夜間における視認性を高めると共に、犯罪の発生を未然に防止することのできるランドセル用防犯シートが実現する。
上記ランドセル用防犯シートは、ランドセルにおける被せ蓋の表面の全部または一部、もしくはランドセルカバーの表面の全部または一部に装着されるシート状として提供することができる。特にランドセルにおける被せ蓋の表面の全部を覆うように装着できるような大きさに形成されたいる場合には、これはそのままランドセルカバーとしても使用することもできる。
よって、本発明では前記課題の少なくとも何れかを解決する為に、上記のような鏡面領域部を設けてなるランドセルカバーを提供する。
即ち、ランドセルにおける被せ蓋の表面の全部または一部を覆うランドセルカバーであって、少なくとも、被せ蓋を閉じた状態における上方の湾曲部またはその近傍を覆う領域を含む範囲の表面に、鏡面に形成された鏡面領域部が設けられていることを特徴とするランドセルカバーである。
かかるランドセルカバーでは、ランドセルにおける被せ蓋の表面に上記したような鏡面領域を設けていることから、罪を犯そうとする者が近寄った場合に、その容姿や表情が映し出されることから、罪を犯そうとする者が我に返って冷静に考え直す事ができ、自発的に犯行を止まるように仕向けることができる。
特に、かかるランドセルカバーは、ランドセルの背板を除いた全面を覆う形態のもの、および被せ蓋のみを覆う形態のものの何れでも良い。但し、常に装着しておける利点を考慮すれば、ランドセルの被せ蓋のみを覆う形態のものであることが望ましい。
なお、ランドセルカバーとして機能させる為には、ランドセルに対して装着する為の構成も必要であり、これらは従前の技術を利用することができる。
更に本発明では、ランドセル自体が上記したような防犯効果及び交通安全効果を発揮できるようにしたランドセルを提供し、前記課題の少なくとも何れかの課題を解決するものである。
即ち、ランドセルにおける被せ蓋における少なくとも被せ蓋を閉じた状態における上方の湾曲部またはその近傍を覆う領域を含む範囲の表面に、鏡面に形成された鏡面領域部が設けられていることを特徴とするランドセルである。
かかるランドセルにおいても、被せ蓋の表面に上記したような鏡面領域を設けていることから、罪を犯そうとする者が近寄った場合に、その容姿や表情が映し出されることから、罪を犯そうとする者が我に返って冷静に考え直す事ができ、心理的作用により、犯行を自発的に止まるように仕向けることができる。
特に、当該ランドセルにおいては、被せ蓋自体の表面を鏡面に形成して、被せ蓋全体を鏡面領域部とすることもできるし、当該被せ蓋の一部に鏡面領域部を形成することもできる。このように被せ蓋表面の全体または一部に鏡面領域を形成する方法としては、被せ蓋表面に鏡面を形成する塗料または顔料をスプレー等により塗布する他、蒸着などにより鏡面を呈する膜乃至は層を形成することができる。
上記本発明に係るランドセルカバーおよびランドセルにおいて、鏡面領域部は必ずしも一箇所である必要は無く、2箇所以上に形成することができる。かかる鏡面領域の京成個数および一箇所あたりの面積や形状は、鏡像の移り具合や意匠などを考慮しながら適宜選択されれば良い。
また、本発明の技術を応用して、防犯用の鏡面部材を形成することもできる。すなわち、傘、ヘルメット、かばん類、コートなど学童が使用するか所持・着用する物に貼付して使用される防犯用シートであって、表面に鏡面に形成された鏡面領域部を有する防犯用シートである。
なお、本明細書における学童とは、多くの場合、特にランドセル用途の発明については小学生を意図しているが、防犯シートの発明にランドセルカバーに限っては、小学生に限らず、中学生や高校生も含まれる。
以上のように形成された防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルによれば、犯罪者自身に罪を犯すことの罪悪感を意識させ、自発的に罪を犯すことを止まらせる事ができるのであるから、周囲に人気があるか否かを問わず、学童を狙った卑劣な犯罪などの各種の犯罪を未然に防止することができる。しかも、罪を犯そうとする者自身が自分を見つめ直し、自発的に犯行を止めるのであるから、その後における再度の犯行も抑止することができ、犯罪の発生を大幅に減じることができる。
また、本発明に係る防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルに形成される鏡面領域部は、様々な形態・意匠に形成することができるのであるから、様々なデザインのランドセルに適用させることができ、またランドセル自体のデザインを損なわないような意匠とすることができる。そしてこの鏡面領域部自体の形態もランドセル全体の審美性を向上させることも可能になる。
そして本発明に係る防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルに形成される鏡面領域部を樹脂製の鏡や金属製の鏡で形成することにより、ランドセルを使用する学童が不注意によりランドセルを落としたり、構造物に当てる等の衝撃を与えた場合であっても、壊れにくく、仮に壊れたとしても学童が怪我などしないような安全策が講じられた防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルが実現する。
以下、図面を参照しながら本発明に係る防犯シート40、およびランドセルカバー30の幾つかの実施の形態を具体的に説明する。
図1は本実施の形態に係るランドセルカバー30を装着した状態を示す斜視図であり、図2はこのランドセルカバー30を装着した状態の被せ蓋11側から見た正面図であり、図3はランドセル用防犯シート40の構成を示す(A)分解斜視図、(B)完成斜視図である。
この図1および2に示すランドセルカバー30は、図3に示すランドセル用防犯シート40をランドセルカバー30の表面の上方寄りに貼付して形成されている。図3を参照しながらこのランドセル用防犯シート40の構成を説明すると、これは鏡面に形成された鏡面部材22の上に、当該鏡面部材22よりも一回り大きな輪郭を有し、その平面内を適宜意匠形状に刳り貫いたシート部材21を重ねて形成されている。このシート部材21は、本実施の形態では鏡面部材22をランドセルカバー30やランドセルの被せ蓋11の表面などに保持することを目的とする他、刳り貫いた部分に出現する鏡面を適宜形状にして意匠効果を高めることを目的として使用されている。特に本実施の形態では、シート部材21をハート型に刳り貫いていることから、両部材を重ねることにより、ハート型の鏡面(鏡面領域部20)が出現するようになっている。なお、当該シート部材21は、適宜着色されて不透明に形成される他、有彩色透明でも無彩色透明であっても良い。
以上のように形成されたランドセル用防犯シート40は、図1および2に示すように、ランドセルカバー30の上方寄りに貼り付けられている。但し、当該ランドセルカバー30に対するランドセル用防犯シート40の取り付け方法は特に制限されるものではなく、シート部材が鏡面部材の保持機能を有さない場合には、接着剤などで貼り付けたり、或いは当該ランドセル用防犯シート40をランドセルカバー30に縫い合わせるなどにより取り付けることができる。
このように、ランドセル用防犯シート40をランドセルカバー30の上方寄りに取り付けることにより、当該ランドセルカバー30をランドセルに装着した場合には、鏡として形成されている鏡面領域部20が、被せ蓋11における上面側寄りに存在することになる。その結果、悪い事をしようとする者が学童に背後から近づいた場合には、その顔が当該鏡面領域に映し出され、自分の表情(悪い事をしようとする表情)を自分の目で確認することになる。特に、この鏡面領域をランドセル10における被せ蓋11の上面よりに設けたのは、悪い事をしようとする者と学童との身長差を考慮したものである。
また、この図1および2に示したようなランドセルカバー30においては、鏡面領域部20はハート型に形成されることから、悪い事をしようとする者の顔は、このハート型の鏡面領域部20内に映し出されることから、一層の抑止力が期待される。
また、上記したような鏡面領域部20の形状は、ハート側に限らず、例えば図4(A)に示すように星型で出現するように形成したり、また図4(B)に示すように猫の顔を模した形状で出現するように形成することができる。これらの形状は、前記図3に示したシート部材の刳り貫き形状により適宜調整することができる。なお、図4における符号25は、このランドセルカバー30をランドセル10に固定する為の紐である。
特に、この図4(A)および(B)に示すランドセルカバー30では、鏡として機能する鏡面領域部20が2箇所以上形成されており、そのうちの1つを大きく、望ましくは大人の顔を映し込むことのできる大きさに形成している。また図4(B)に示したランドセルカバー30では、その鏡面領域部20中に着色を施している。またかかる鏡面領域部20は、透明なカラーフィルターを被せる等により、適宜色彩に着色することもできる。
そして図6は他の実施の形態に係るランドセルカバー30を示しており、この図に示すランドセルカバー30では、樹脂または薄く形成した曲折自在な金属製の鏡を適宜形状に形成して、これをランドセルカバー30の表面に貼り合わせて鏡面領域部20としたランドセルカバー30である。その他にも、当該鏡面領域部20は、このランドセルカバー30の表面に、蒸着やスパッタリングなどにより、直接金属箔を設けてこれを鏡面領域部20とすることもできる。
また、この実施の形態に係るランドセルカバー30では、前記した鏡面領域部20に加え、マルチプリズムシート等の反射部材を用いて、夜間などの暗い時にライトを効率的に反射させる反射領域部50を設けている。この反射領域部50は、当該ランドセルカバー30をランドセルに装着した場合に正面となる位置に設けることが望ましい。
そして、上記では防犯シート40をランドセル10に使用するのに適した大きさに形成し、これをランドセルカバー30に設けた例を示したが、その他にも当該防犯シート40をランドセル10の表面、特に被せ蓋11の表面に直接設けることにより、本発明に係るランドセルの1つの実施の形態とすることができる。
また、鏡面領域部20を有する防犯シート40を適宜大きさに形成し、これを様々な物に貼付することによっても、犯罪を未然に防止することができる。
図6および7は、ランドセル用防犯シート以外の防犯シート40の使用例を示すものであり、特に図6に示す防犯シート40は、ヘルメット60の周囲に貼り付けるのに適した大きさ、例えば100cm2以下の面積を有する形状に形成した例であり、当該防犯シート40をヘルメット60の周囲に複数個配置している。このように防犯シート40を設置したヘルメットにおいても、悪い事をしようとする者が近づいた場合には、その者の顔が当該鏡面領域部20に映し出され、悪い事ができなくなるといった心理的効果により、犯罪を防止することができる。
更に、図7に示した防犯シート40は、傘70の表面に貼り付けるのに適した大きさ、例えば150cm2以下の面積を有する形状に形成した例であり、当該防犯シート40を配置した傘70を使用することにより、悪い事をしようとする者が近づいた場合には、その者の顔が当該鏡面領域部20に映し出され、悪い事ができなくなるといった心理的効果により、犯罪を防止することができる。
本発明に係る防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルによれば、学童などを狙った卑劣な犯罪の発生を未然に防止することができ、更に自発的に犯行を止めさせることから、再発の可能性を減じることのできる防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルが提供される。
よって、防犯効果の高い防犯シート、ランドセルカバー、およびランドセルを提供するのであるから、ランドセル用のみならず各種の安全用品の開発にも刺激を与え、本発明に係る製品の製造のみならず関連産業の発達に寄与することができる。
10 ランドセル
11 蓋
20 鏡面領域部
21 シート部材
22 鏡面部材
25 符号
30 ランドセルカバー
40 防犯シート
40 ランドセル用防犯シート
40 防犯シート
50 反射領域部
60 ヘルメット
70 傘
11 蓋
20 鏡面領域部
21 シート部材
22 鏡面部材
25 符号
30 ランドセルカバー
40 防犯シート
40 ランドセル用防犯シート
40 防犯シート
50 反射領域部
60 ヘルメット
70 傘
Claims (6)
- 傘、ヘルメット、かばん類、コートなど学童が使用、所持または着用する物の表面に貼付して使用される防犯用シートであって、表面に鏡面に形成された鏡面領域部を有することを特徴とする防犯用シート。
- ランドセルにおける被せ蓋の表面の全部または一部、もしくはランドセルカバーの表面の全部または一部に装着されるシート状に形成されており、
少なくとも表面の一部に、鏡面に形成された鏡面領域部が設けられていることを特徴とするランドセル用防犯シート。 - 前記鏡面に形成された鏡面領域部は、ハート型、星型、菱形、または動植物を模した形状に形成されている、請求項2に記載のランドセル用防犯シート。
- 更に、反射性能を持ったマルチプリズムシートからなる反射領域部が設けられている、請求項2に記載のランドセル用防犯シート。
- ランドセルにおける被せ蓋の表面の全部または一部を覆うランドセルカバーであって、
少なくとも、被せ蓋を閉じた状態における上方の湾曲部またはその近傍を覆う領域を含む範囲の表面に、鏡面に形成された鏡面領域部が設けられていることを特徴とするランドセルカバー。 - ランドセルにおける被せ蓋における少なくとも被せ蓋を閉じた状態における上方の湾曲部またはその近傍を覆う領域を含む範囲の表面に、鏡面に形成された鏡面領域部が設けられていることを特徴とするランドセル。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
JP2014128375A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Kyotorurihinagiku Llc | ランドセルカバー及びランドセル |
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2009
- 2009-10-15 JP JP2009238787A patent/JP2011083441A/ja active Pending
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