JP2011082964A - 集積回路およびデータ転送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】NoCの集積回路において省電力およびデッドロック回避のための網構成の制限を緩和する。
【解決手段】複数のノード(700−706)と、それらを接続する複数のリンクとを備える集積回路において、全ノードを用いた全域木構造の基本ネットワークを結ぶ基本リンク群(500−505)と、基本リンク群以外のショートカットリンク(400−405)とを決定する。集積回路は、基本リンクの稼働中にショートカットリンクを間欠稼働させ、基本リンクからショートカットリンクへのデータ転送を禁止し且つその逆方向のデータ転送を許可するルーティングアルゴリズムと、ショートカットリンク間のデータ転送の際にノードの特性を用いてルーティングを行うルーティングアルゴリズムとに基づく最小コストの経路と基本ネットワークに沿った経路とを選択的に用いてデータ転送する。
【選択図】図10

Description

本発明は、NoC(Network on Chip)技術を用いた集積回路に関する。
集積回路の多機能化に伴い、回路に搭載する処理モジュールが増加しつつあるが、例えばバス接続による配線では、モジュール増加に対処し難くなっている。この点、バス接続に代わる技術として、通信ネットワークの構造を集積回路に適用するという技術であるNoCがある。NoCでは、チップ内の処理モジュール間のデータ転送に、ルータと呼ばれるスイッチング回路を使用する。
図17に、典型的なNoCのネットワーク構造を示す。図示のネットワークにおいて、例えば、処理モジュール1から処理モジュール2へのデータ転送の場合、データは、処理モジュール1から少なくともルータ3及びルータ4を経由して処理モジュール2に転送される。ネットワークの各ルータは、隣接するルータとの間で通信の調停を行う。調停処理のために、ルータの各入力ポートには、受信したデータを一時的に格納するためのバッファが設けられている。バッファリングされたデータは、調停処理にて出力ポートが使用可能になり次第、経路に出力される。
NoCの構造では、入力ポートのそれぞれにバッファが設けられることから、バス接続と比較して電力消費が大きくなる可能性がある。そして、リーク電流によって消費される電力であるリーク電力は、ルータの利用率に関わらず消費されるため、バッテリーを使用するモバイル機器の集積回路では重大な問題となる。
リーク電力への対処として、バッファへの電力供給を遮断することで、リンクの稼働を停止させるという方法が提案されている。
例えば、非特許文献1には、グリッド型(メッシュ状)の網構成を持つNoCにおいて、一部のルータ間のリンクを停止するという方法が記載されている。この方法では、リンク停止に伴って処理モジュール間の通信が滞ることを防ぐために、アダプティブルーティングアルゴリズム(Adaptive Routing Algorithm)と呼ばれる、動的に経路を選択する転送アルゴリズムを用いる。
アダプティブルーティングに関し、非特許文献1では、Turn Modelと呼ばれるアルゴリズム群が提案されている。このTurn Modelでは、グリッド型の網構成に東西南北の4方向の概念が与えられる。Turn ModelのWest−Lastルーティングでは、東から西へ転送されたデータを、南および北に方向転換することが禁止される。また、East−Lastルーティングでは、西から東へ転送されたデータを、南および北に方向転換することが禁止される。
ところで、NoCのネットワークでは、一般の通信ネットワークにもあり得るようなデッドロックが生じ得る。デッドロックは、ネットワークにおいて複数のデータ転送が同時的に滞る現象である。図18を用いてデッドロックの例を説明する。図示のネットワークにおいて、各ルータは、入力ポートのそれぞれにバッファを持つ。各バッファは、1つのデータしか保持できないものとする。
処理モジュール85のデータは、ルータ71、ルータ72、ルータ73を経由して処理モジュール87に転送されるとする。処理モジュール86のデータは、ルータ72、ルータ73、ルータ74を経由して処理モジュール88に転送されるとする。処理モジュール87のデータは、ルータ73、ルータ74、ルータ71を経由して処理モジュール85に転送されるとする。処理モジュール88のデータは、ルータ74、ルータ71、ルータ72を経由して処理モジュール86に転送されるとする。
ここで、処理モジュール85からのデータがルータ72内のバッファ81に到着し、処理モジュール86からのデータがルータ73内のバッファ82に到着し、処理モジュール87からのデータがルータ74内のバッファ83に到着し、処理モジュール88からのデータがルータ71内のバッファ84に到着するということが同時に発生したとする。
上記の状態において、ルータ72は、バッファ81のデータをルータ73に転送しようとしても、このルータ73のバッファ82に別のデータが存在するので、転送を行うことができない。同様に、バッファ82のデータは、バッファ83に別のデータが存在するために送信されない。バッファ83のデータは、バッファ84に別のデータが存在するために送信されない。バッファ84のデータは、バッファ81に別のデータが存在するために送信されない。この状態がデッドロックである。このデッドロックを解消するには、バッファ81、バッファ82、バッファ83、バッファ84のうちの少なくとも1つのバッファ内のデータを消去する必要がある。
上記のようなデッドロックを回避するために、前述のTurn Model、あるいはバーチャルチャネルと呼ばれる仮想的な多重構造のネットワークを用いる。バーチャルチャネルでは、ルータ内の各ポートに2系統のバッファを設ける。このバーチャルチャネルにTurn Modelを用いる場合、East−LastルーティングとWest−Lastルーティングとで異なるバッファ系統を使用する。
NoCの省電力に関する他の手法として、例えば、非特許文献2に記載のものがある。この手法は、ファットツリー(Fat−Tree)と呼ばれる多重化されたツリー型の網構成に適用される。ファットツリーに関しては、例えば、非特許文献3に記載されている。
図19に、ファットツリーが適用されたNoCの構成を示す。図示の構成において、ルータ31とルータ32、ルータ33とルータ34、ルータ35とルータ36、ルータ37とルータ38は、それぞれ多重化されたルータの組み合わせである。同図において実線で示されたリンクは常時動作する。破線で示されたリンクは、ルータ32、ルータ33、ルータ34、ルータ36、ルータ38の動的電源制御によって、動作と停止が切り替えられる。
V. Soteriou, et al.、"Exploring the Design Space of Self-Regulating Power-Aware On/Off Interconnection Networks"、IEEETransactionsonParallel and Distributed Systems; Vol. 18, No. 3、March 2007、pp. 393-408 C. J. Glass, et al.、"The Turn Model for Adaptive Routing"、The19thInternationalSymposium on Computer Architecture; Association for Computing Machinery (ACM)、May 1992、pp. 278-287 M. Alonso, et al.、"Dynamic Power Saving in Fat-Tree Interconnection Networks Using On/Off Links"、Proceedings20thInternationalParalleland Distributed Processing Symposium; IEEE、April 2006 M. D. Schroeder, et al.、Autonet: A High-Speed, Self-Configuring Local Area Network Using Point-to-Point Links、IEEE JOURNAL ON SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS; Vol. 9, No. 8、October 1991、pp. 1318-1335
上記非特許文献1〜3に記載の手法は、NoCの省電力化に有益であるが、これらの手法には次のような課題がある。
その一つは、省電力のための網構成に制約があるという点である。より具体的には、非特許文献1のTurn Modelはグリッド型の網構成に限定され、非特許文献2及び3の手法はファットツリーに限定される。網構成が制限されると、例えば、異種の処理モジュールが混合するヘテロジニアスマルチコアのような集積回路への適用が困難である。
また、前述のバーチャルチャネルや、非特許文献2及び3のファットツリーのように、デッドロック回避のためには網構成の多重化が必要とされる点も課題に挙げられる。多重化されたネットワークは、多重化されていないネットワークと比較して、より多くの回路面積と消費電力を必要とする。よって、網構成の多重化が必要な手法は、例えばモバイル機器用のチップのように、回路面積や電力供給量が制限される集積回路には不向きである。
本発明の目的は、省電力およびデッドロック回避のための網構成の制限が緩和される集積回路およびその集積回路におけるデータ転送方法を提供することにある。
本発明に係る集積回路は、処理モジュールおよび該処理モジュールにデータを入出力するスイッチ回路がそれぞれに含まれる複数のノードと、当該複数のノード間を接続する複数のリンクとを備え、前記複数のリンクは、前記複数のノードを用いた全域木構造の基本ネットワークを結ぶ基本リンク群と、当該基本リンク群以外のショートカットリンクとから成り、前記各スイッチ回路は、前記基本リンクを稼働させる間に前記ショートカットリンクを間欠的に稼働させる電源制御回路と、前記基本リンクから前記ショートカットリンクへのデータ転送を禁止し、且つ前記ショートカットリンクから前記基本リンクへのデータ転送を許可する第1のルーティングアルゴリズムと、前記ショートカットリンク間のデータ転送の際に当該データ転送に関与する各ノードの特性を用いてルーティングを行う第2のルーティングアルゴリズムとに基づく最小コストの経路と、前記基本ネットワークに沿った経路とを選択的に用いてデータ転送を行う転送制御部とを有する。
本発明に係るデータ転送方法は、処理モジュールおよび該処理モジュールにデータを入出力するスイッチ回路がそれぞれに含まれる複数のノードと、当該複数のノード間を接続する複数のリンクとを備える集積回路のデータ転送方法であって、前記複数のノードを用いた全域木構造の基本ネットワークを結ぶ基本リンク群と、当該基本リンク群以外のショートカットリンクとを前記複数のリンクから決定し、前記基本リンクを稼働させる間に前記ショートカットリンクを間欠的に稼働させ、前記基本リンクから前記ショートカットリンクへのデータ転送を禁止し、且つ前記ショートカットリンクから前記基本リンクへのデータ転送を許可する第1のルーティングアルゴリズムと、前記ショートカットリンク間のデータ転送の際に当該データ転送に関与する各ノードの特性を用いてルーティングを行う第2のルーティングアルゴリズムとに基づく最小コストの経路と、前記基本ネットワークに沿った経路とを選択的に用いてデータ転送を行う。
本発明によれば、NoCの集積回路において省電力およびデッドロック回避のための網構成の制限を緩和することができる。
本発明の実施形態における集積回路の構成図である。 本発明の実施形態における集積回路のルータ間の接続に関する構成図である。 本発明の第1の実施形態における集積回路のルータの構成図である。 デッドロック回避のためのup*/down*ルーティングに関する説明図である。 本発明の実施形態における集積回路に対する経路設定のフローチャートである。 本発明の実施形態における集積回路のネットワーク構成に関する説明図である。 本発明の実施形態における順序付き基本ネットワークの作成のフローチャートである。 本発明の実施形態における基本ネットワークに関する説明図である。 本発明の実施形態における基本ネットワークに関する説明図である。 本発明の実施形態におけるNoCトポロジーに関する説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるアドレステーブルに関する説明図である。 本発明の第1の実施形態における集積回路の動作のフローチャートである。 本発明の実施形態における集積回路の動作に関する説明図である。 本発明の第2の実施形態における集積回路のルータの構成図である。 本発明の第2の実施形態におけるアドレステーブルに関する説明図である。 本発明の第2の実施形態における集積回路の動作のフローチャートである。 NoCのネットワークの構成図である。 NoCのネットワークにおけるデッドロックの発生に関する説明図である。 NoCのネットワークにおけるファットツリーに関する説明図である。
図1に、本発明の第1の実施形態における集積回路1000の構成を示す。集積回路1000は、複数の処理モジュール600−606と、各処理モジュールに対しデータを入出力するスイッチ回路である複数のルータ100−106とを有する。各ルータ間は、複数のリンク(400−405,500−505)により図示の形態で接続されている。
集積回路1000内のリンク(400−405,500−505)は、回路設計時に、基本リンクとショートカットリンクとに分類される。基本リンク群は、NoCの全てのノードを用いた基本ネットワークを結ぶリンク群である。基本ネットワークは、特定の1つのノードを根(Root)とする全域木構造(Spanning Tree)を成す。一方、ショートカットリンクは、集積回路1000において基本リンク群に含まれないリンクである。ノードの定義やリンクの分類方法については、後に詳細に説明する。
図2は、リンク402をショートカットリンクと仮定し、このリンク402を介したルータ100及びルータ102間の接続の様子を示したものである。ルータ100のクロスバー316から出力されたデータは、ルータ102のバッファ304および経路選択回路300に入力される。データに宛先アドレスが含まれる場合は、経路選択回路300がデータ転送のための経路を選択する。
図3に、ルータ102の内部構成を示す。バッファ(304)は、入力リンク毎に設けられている。ショートカットリンク402のバッファ304は、電源制御回路303からの信号によって起動および停止が切り換えられる。
電源制御回路303は、基本リンクが稼働する間にショートカットリンク402を間欠的に稼働させるよう、バッファ304への電源供給を制御する。電源制御回路303は、経路選択回路300による経路の選択状況からショートカットリンク402の利用度を判定し、それをもとにバッファ304への電源供給を制御する。現在の電力供給の状態は、ショートカットリンク402の転送元のルータ(100)にある経路選択回路(310)に伝達される。
転送制御部330は、経路選択回路300及びアドレステーブル301から構成される。経路選択回路300は、データ転送のための経路をアドレステーブル301から検索する。アドレステーブル301には、本発明に係る最小コストの経路に対応する最適経路と、基本ネットワークに沿った経路に対応する迂回経路との組み合わせが、データ転送の宛先別に登録されている。経路選択回路300は、最適経路のリンクの稼働状態を、電力制御に関する隣接のルータ(100)からの信号をもとに判断する。対象のリンクが稼働中の場合は、最適経路の情報を調停回路302に供給し、そのリンクが非稼働の場合は、迂回経路の情報を調停回路302に供給する。
クロスバー306は、調停回路302からの指示をもとにデータ転送を行う。アイソレータ305は、電源制御回路303からアイソレーション信号が入力された時、バッファ304から入力されるデータの信号線を遮断する。これにより、クロスバー306が、予期しない入力で誤った挙動を起こすことを防止する。調停回路302は、当事者にとってよく知られているものであり、説明を省略する。
本実施形態において、各ルータのアドレステーブルに設定される最適経路は、回路設計時などに、後述の2種類のルーティングアルゴリズムを用いて決定される。これらのアルゴリズムに基づく最小コストの経路が、最適経路となる。経路選択の指標であるコストに関し、本実施形態では、転送のホップ数、すなわち起点のノードから宛先ノードまでに経由するノードの数を用いる。一方、迂回経路には、基本リンクのみで構成される基本ネットワークに沿った経路が設定される。
最適経路の探索に用いるルーティングアルゴリズムの一つは、基本リンクからショートカットリンクへのデータ転送を禁止し、且つショートカットリンクから基本リンクへのデータ転送を許可するというルーティングアルゴリズムである。もう一つは、ショートカットリンク間のデータ転送の際にデッドロックを回避するためのルーティングアルゴリズムである。
ショートカットリンク間のデータ転送に適用するルーティングアルゴリズムは、特に限定されないが、本実施形態では、説明のための一例としてノードの優先度に基づくup*/down*ルーティングを用いる。up*/down*ルーティングは、例えば、非特許文献4に記載されており、任意形のネットワークにおけるデッドロックフリーな経路の探索に好適である。
図4を用いてup*/down*ルーティングの概要を説明する。いま、4つのルータ(91〜94)が図示のように接続されている。ルータ91及びルータ92には優先度「2」、ルータ93には優先度「3」、ルータ94には優先度「1」がそれぞれ設定されている。これらの数値は、大きいものほど優先度が高いことを意味する。
up*/down*ルーティングでは、優先度が低いルータから優先度が高いルータへの転送を「up」、優先度が高いルータから優先度が低いルータへの転送を「down」と表現する。例えば、図4に示すように、ルータ91からルータ93へのデータ転送はup、ルータ91からルータ94へのデータ転送はdownに該当する。
このup*/down*ルーティングでは、down転送の後にup転送することは禁止される。例えば、ルータ91からルータ92へのデータ転送の場合、ルータ93を経由する経路と、ルータ94を経由する経路とが考えられる。このうち、後者のルータ94を経由する経路は、起点のルータ91からルータ93へのdown転送の後に、ルータ93からルータ92へup転送する経路であり、上記の禁止事項に該当する。よって、ルータ91からルータ92へのデータ転送には、ルータ93を経由する経路のみが許可される。なお、up転送のみの経路、down転送のみの経路、up転送後にdown転送する経路は、いずれも許可される。
最適経路の設定に上記の2種類のルーティングアルゴリズムを用いる理由を挙げる。元来、全域木構造は循環経路を持たない。よって、全域木構造の基本ネットワークに沿った経路(迂回経路)にてデッドロックは発生しないが、ショートカットリンクと基本リンクが混在する経路や、ショートカットリンクのみで構成される経路の場合は、転送データが循環する可能性がある。
そこで、ショートカットリンクと基本リンクとが混在する経路に対しては、基本リンクからショートカットリンクへの転送を禁止し、その逆方向の転送は許可するというルーティングアルゴリズムを適用する。これにより、リンク種別が混在する経路のデッドロックを防ぐことができる。一方、リンク種別が同じショートカットリンクのみの経路に対しては、ノードの特性など、リンク種別とは異なる指標を用いて、デッドロック回避のルーティングを行う。本実施形態では、このルーティングアルゴリズムとして、ノードの優先度をルーティングの指標とする前述のup*/down*アルゴリズムを用いる。
図5に示すフローチャートに沿って、集積回路1000に対する経路設定の手順について説明する。この設定は、集積回路1000の設計時にコンピュータにより行う。コンピュータは、まず、図6に示すような形態で、集積回路1000の全体的なネットワーク構成を認識する(ステップS0)。図示の構成は、一対の処理モジュールおよびルータを1つのノードとみなした場合の集積回路1000の構成を示している。
図6の構成において、ノード700は、図1におけるルータ100及び処理モジュール600の組み合わせに対応する。同様に、ノード701はルータ101及び処理モジュール601の組み合わせ、ノード702はルータ102及び処理モジュール602の組み合わせ、ノード703はルータ103及び処理モジュール603の組み合わせ、ノード704はルータ104及び処理モジュール604の組み合わせ、ノード705はルータ105及び処理モジュール605の組み合わせ、ノード706はルータ106及び処理モジュール606の組み合わせにそれぞれ対応する。
上記のネットワーク構成において、コンピュータは、ある1つのノードが根ノードとして指定されると、この根ノードを最上位層とし、他のノードを下位層とする全域木構造の基本ネットワークを全ノードを用いて作成する。本実施形態では、up*/down*ルーティングのための優先度を各ノードに設定することで、順序付き基本ネットワークを作成する(図5:ステップS1)。この順序付き基本ネットワークの作成手順については後に説明する。
基本ネットワークを作成すると、コンピュータは、その基本ネットワークに含まれないリンクをショートカットリンクとして設定する(ステップS2)。そして、前述した2種類のルーティングアルゴリズムを用いて、データ転送の宛先別の最適経路および迂回経路を決定する(ステップS3)。決定された経路の情報は、集積回路1000における各ルータのアドレステーブルに格納される。
図7に示すフローチャートを参照して、上記の順序付き基本ネットワークの作成(図5:S1)について説明する。コンピュータは、全体のネットワーク構成から指定された根ノード(階層L1)を認識すると(ステップS11)、その根ノードに最大の優先度Pmaxを設定する(ステップS12)。
コンピュータは、根ノードと単一のリンクを介して接続されているノードを、その根ノードの次の階層L2のノードとして検出する(ステップS13、S14)。例えば、図6においてノード701が階層L1の根ノードである場合、ノード700, 702, 703, 704がそれぞれ階層L2に相当する。コンピュータは、階層L2のノードのうちの1つに、根ノードの優先度Pmaxより1つ小さい優先度を設定する(ステップS15)。また、同じ階層L2のノードが他にも存在する場合は、それらに対して優先度を降順に設定していく(ステップS16:Yes)。
コンピュータは、階層L2のノードを検出し終えると、次の階層L3の処理に移行する(ステップS17)。図6を参照する前述の例では、階層L2のノード704に接続されているノード705, 706が階層L3に相当する。このように階層L3のノードが検出された場合は(ステップS18:Yes)、それらに対し、階層L2から続く優先度を降順に設定していく(ステップS19)。上記手順により、全てのノードに階層と優先度が順次設定されることで、全域木構造の順序付き基本ネットワークが完成する。
図8に、図6を参照する前述の例により作成された基本ネットワーク1010aを示す。この基本ネットワーク1010aでは、全てのノード700−706が、基本リンクとしてのリンク500−505により全域木構造で接続されている。根ノードのノード701には最大の優先度「6」が設定されている。また、根ノードの次の階層L2のノード700,702,703,704には、最大の優先度より1つ小さい優先度「5」から降順に優先度「4」,「3」,「2」までが設定されている。そして、最下位の階層L3のノード705,706には、階層L2から続く優先度「1」,「0」が設定されている。
なお、基本ネットワークの構成は、図8のものに限らず、例えば図9に示すような構成であってもよい。この基本ネットワーク1020aでは、上記の基本ネットワーク1010aと同様にノード701を根ノードとする一方で、その次の階層L2にノード700, 703、さらに次の階層L3にノード702, 704、そして最下位の階層L4にノード705, 706が、それぞれ設定されている。基本ネットワーク1020aでは、リンク401,402,404,500,501,503が基本リンクとして用いられている。
基本ネットワークをどのように構成するかは特に限定されないが、事前に想定される各リンクの使用頻度や転送量等を勘案し、例えば転送量に余力のあるリンクを基本リンクとして使用する等、集積回路1000の利用形態に応じて適宜設定することが望ましい。
図10に、上記の基本ネットワーク1010a(図8)を用いた本実施形態のNoCトポロジー1010を示す。NoCトポロジー1010では、基本ネットワーク1010aに含まれないリンク400−405が、それぞれショートカットリンクとして設定される。
次に、集積回路1000のアドレステーブルに設定する経路の決定(図5:S3)について説明する。本実施形態では、前述したように、2種類のルーティングアルゴリズムを用いて、宛先までの転送ホップ数が最も少ない経路(最小コストの経路)である最適経路と、基本ネットワークに沿った迂回経路とが決定される。決定された経路の情報は、各ノードのアドレステーブルに格納される。
ここで、最適経路の決定に関し、図10のNoCトポロジー1010におけるノード705からノード703への最適経路を考える。ノード705からノード704を経由してノード703へ至る経路は、基本リンク505からショートカットリンク404への転送が発生するため、前述したルーティングアルゴリズムの制約に抵触する。また、ノード705からノード706を経てノード703へ至る経路は、ショートカットリンク405,403間の転送であるが、優先度に基づくup*/down*ルーティングの制約に抵触する。この結果、ノード705からノード703への最適経路には、ノード704及びノード701を経由する経路、又は、ノード702及びノード701を経由する経路が設定されることになる。
一方、迂回経路は、全域木構造の基本ネットワークを利用するものであるから、起点となるノード705に対して一意に定まる。すなわち、ノード705からノード703への迂回経路としては、基本ネットワークに沿ってノード704及びノード701を経由する経路が設定される。
図11に、上記NoCトポロジー1010のノード702に格納されたアドレステーブル301の例を示す。このアドレステーブル301には、ノード702を起点とした最適経路および迂回経路の組み合わせが宛先ノード別に格納される。図示のテーブルによれば、例えば、宛先がノード700の場合の最適経路は、ノード702からショートカットリンク402を通じてノード700へ至る経路である。一方、迂回経路は、ノード702から基本リンク502を通じてノード701を経由する経路である。また、図示のアドレステーブル301はノード702のものであるから、転送データの宛先が自ノード(702)の場合、そのデータはノード702内の処理モジュール602に入力される。
次に、アドレステーブル設定後の集積回路1000における各ノードの動作について説明する。まず、図12に示すフローチャートに沿って、各ノードの基本的な動作手順を述べる。
ノードは、前述した電源制御回路303(図3)によるバッファへの電力制御により、基本リンクを稼働させる間、ショートカットリンクを間欠稼働させる(ステップS21)。そして、他のノードからデータを受信する、あるいは自ノードの処理モジュールからデータを受信することで転送が発生すると(ステップS22)、そのデータの宛先に対応する最適経路および迂回経路をアドレステーブルから検索する(ステップS23)。
ノードは、上記検索により得られた最適経路がショートカットリンクか否かを判別する。その結果、最適経路が基本リンクである場合は(ステップS24:No)、その基本リンクにデータを転送する(ステップS26)。また、最適経路がショートカットリンクの場合は(ステップS24:Yes)、そのリンクの稼働状態を確認する。対象のショートカットリンクが稼働中であれば(ステップS25:Yes)、そのリンクにデータを転送する(ステップS26)。一方、最適経路としてのショートカットリンクが現時点で非稼働の場合は(ステップS25:No)、そのリンクに代えて、迂回経路の基本リンクにデータを転送する(ステップS27)。
図13を参照して、上記のノード間のデータ転送について具体例を挙げる。本例では、前述した図10のNoCトポロジー1010において、ノード705からノード700にデータを転送することを想定する。アドレステーブル805は、ノード705のアドレステーブルにおけるノード700のエントリを表現したものである。ここでは、ノード705からノード700への転送に関し、最適経路のショートカットリンク401と、迂回経路の基本リンク505との組み合わせが設定されている。
同様に、アドレステーブル804はノード704からノード700への転送経路に関するエントリであり、アドレステーブル802はノード702からノード700への転送経路に関するエントリであり、アドレステーブル801はノード701からノード700への転送経路に関するエントリである。
ノード705は、データ転送を行うとき、最適経路としてのショートカットリンク401の稼働状態を確認する。現時点でショートカットリンク401が非稼働の場合、データは、迂回経路の基本リンク505を通じてノード704へ転送される。ノード704のアドレステーブル804によれば、最適経路の出力リンクは、常時稼働の基本リンク504である。よって、ノード704は、リンクの稼働状態を確認することなく、データを基本リンク504に出力する。その後、データは、ノード701から基本リンク503を通じて宛先のノード700へ届けられる。
一方、ショートカットリンク401が稼働中の場合、ノード705は、データをノード702へ転送する。ノード702は、最適経路としてのショートカットリンク402の稼働状態を確認し、稼働中であれば、このリンク402を通じて宛先のノード700へデータを転送する。ショートカットリンク402が非稼働の場合、データは、ノード702から迂回経路の基本リンク502を通じてノード701へ転送された後、基本リンク503を通じて宛先のノード700へ届けられる。
以上説明したように、集積回路1000の各ノードは、基本リンクの稼働中はショートカットリンクが間欠稼働するよう電力制御する。よって、ショートカットリンクの停止期間は電力消費を抑制できる。また、集積回路1000のNoCトポロジー(1010)は、ノードの多重化が不要であり、この点も省電力に寄与する。デッドロックに関し、基本リンクとショートカットリンクとが混在する経路や、ショートカットリンクのみの経路については、それぞれにデッドロック回避のルーティングが適用される。一方で、全域木構造の基本ネットワークに沿った経路では、元来、デッドロックは発生しない。
かかるNoCトポロジーは、集積回路1000に設けられているリンクを、全域木構造の基本ネットワークを結ぶ基本リンクと、それ以外のショートカットリンクとに分類することで実現される。この分類は、あらゆる網構成に適用できることから、集積回路の網構成に柔軟に対処できる。
したがって、本実施形態によれば、NoCの集積回路1000において、省電力およびデッドロック回避のための網構成の制限を緩和することができる。
次に、第1の実施形態を一部変更した、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、ルータにおける経路の記憶構造と経路選択のフローが異なる。
図14に第2の実施形態におけるルータ102aの構造を示す。第1の実施形態におけるルータ102と、第2の実施形態におけるルータ102aの具体的な相違点は、第1の実施形態におけるルータ102のアドレステーブル301が、最適経路アドレステーブル301aと迂回経路アドレステーブル301bに置換されている点である。
図15に最適経路アドレステーブル301aと迂回経路アドレステーブル301bのデータ構造を示す。最適経路アドレステーブル301aには、ノード702を起点とした最適経路が宛先ノード別に格納されている。これに対し、迂回経路アドレステーブル301bには、ノード702を起点とした迂回経路が最適経路別に格納されている。
図16に示すフローチャートに沿って最適経路および迂回経路の選択手順を述べる。他のノードからデータを受信する、あるいは自ノードの処理モジュールからデータを受信することで転送が発生すると(ステップS31)、そのデータの宛先に対応する最適経路を最適経路アドレステーブル301aから検索する(ステップS32)。
ノードは、上記検索により得られた最適経路がショートカットリンクか否かを判別する。その結果、最適経路が基本リンクである場合は(ステップS33:No)、その基本リンクにデータを転送する(ステップS34)。一方、最適経路がショートカットリンクの場合は(ステップS33:Yes)、そのリンクの稼働状態を確認する。対象のショートカットリンクが稼働中であれば(ステップS35:Yes)、そのリンクにデータを転送する(ステップS34)。
一方、最適経路としてのショートカットリンクが現時点で非稼働の場合は(ステップS35:No)、検索された最適経路に対応する迂回経路が迂回経路アドレステーブル301bから検索される(ステップS36)。そして、検索された迂回経路の基本リンクにデータを転送する(ステップS37)。
第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して最短経路の記憶容量を小さくできるという効果を奏する。これは、第1及び第2の実施形態において、ノードの数よりもルータの入出力数の方が少なく、記憶する迂回経路の数が少ないためである。そして、第2の実施形態は、記憶容量の小型化に伴い、ルータの面積や動作時の消費電力を削減できるという効果も奏する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1) 処理モジュールおよび該処理モジュールにデータを入出力するスイッチ回路がそれぞれに含まれる複数のノードと、当該複数のノード間を接続する複数のリンクとを備え、
前記複数のリンクは、前記複数のノードを用いた全域木構造の基本ネットワークを結ぶ基本リンク群と、当該基本リンク群以外のショートカットリンクとから成り、
前記各スイッチ回路は、
前記基本リンクを稼働させる間に前記ショートカットリンクを間欠的に稼働させる電源制御回路と、
前記基本リンクから前記ショートカットリンクへのデータ転送を禁止し、且つ前記ショートカットリンクから前記基本リンクへのデータ転送を許可する第1のルーティングアルゴリズムと、前記ショートカットリンク間のデータ転送の際に当該データ転送に関与する各ノードの特性を用いてルーティングを行う第2のルーティングアルゴリズムとに基づく最小コストの経路と、前記基本ネットワークに沿った経路とを選択的に用いてデータ転送を行う転送制御部とを有することを特徴とする集積回路。
(付記2) 前記転送制御部は、前記データ転送を行うときに当該データの宛先に対応する前記最小コストの経路の稼働状態を検知し、当該最小コストの経路が稼働中の場合は該最小コストの経路にデータを出力し、当該最小コストの経路が非稼働の場合は前記宛先に対応する前記基本ネットワークに沿った経路にデータを出力することを特徴とする付記1記載の集積回路。
(付記3) 前記複数のノードのそれぞれは、前記基本ネットワークの全域木構造に従って根ノードから降順に設定される優先度を持ち、
前記転送制御部は、ノードの優先度を用いるup*/down*ルーティングアルゴリズムが前記第2のルーティングアルゴリズムに適用された前記最小コストの経路および前記基本ネットワークに沿った経路を宛先別に記述したアドレステーブルと、データ転送の宛先に応じて前記アドレステーブルから前記最小コストの経路または前記基本ネットワークに沿った経路を選択する経路選択回路とを有することを特徴とする付記1又は2記載の集積回路。
(付記4) 前記複数のノードのそれぞれは、前記基本ネットワークの全域木構造に従って根ノードから降順に設定される優先度を持ち、
前記転送制御部は、ノードの優先度を用いるup*/down*ルーティングアルゴリズムが前記第2のルーティングアルゴリズムに適用された前記最小コストの経路および前記基本ネットワークに沿った経路を宛先別に記述したアドレステーブルと、データ転送の宛先に応じて前記最小コストの経路の選択を試み、当該最小コストの経路が稼働中である場合は当該最小コストの経路を選択し、当該最小コストの経路が非稼働である場合は最小コストの経路別に記述した別のアドレステーブルから、前記基本ネットワークに沿った経路を選択する経路選択回路とを有することを特徴とする付記1又は2記載の集積回路。
(付記5) 前記最小コストの経路のコストは、データ転送の起点から宛先までに経由するノードの数であることを特徴とする付記1乃至4の何れか1項に記載の集積回路。
(付記6) 処理モジュールおよび該処理モジュールにデータを入出力するスイッチ回路がそれぞれに含まれる複数のノードと、当該複数のノード間を接続する複数のリンクとを備える集積回路のデータ転送方法であって、
前記複数のノードを用いた全域木構造の基本ネットワークを結ぶ基本リンク群と、当該基本リンク群以外のショートカットリンクとを前記複数のリンクから決定し、
前記基本リンクを稼働させる間に前記ショートカットリンクを間欠的に稼働させ、
前記基本リンクから前記ショートカットリンクへのデータ転送を禁止し、且つ前記ショートカットリンクから前記基本リンクへのデータ転送を許可する第1のルーティングアルゴリズムと、前記ショートカットリンク間のデータ転送の際に当該データ転送に関与する各ノードの特性を用いてルーティングを行う第2のルーティングアルゴリズムとに基づく最小コストの経路と、前記基本ネットワークに沿った経路とを選択的に用いてデータ転送を行うことを特徴とするデータ転送方法。
(付記7) 前記データ転送を行うとき、当該データの宛先に対応する前記最小コストの経路の稼働状態を検知し、当該最小コストの経路が稼働中の場合は該最小コストの経路にデータを出力し、当該最小コストの経路が非稼働の場合は前記宛先に対応する前記基本ネットワークに沿った経路にデータを出力することを特徴とする付記6記載のデータ転送方法。
(付記8) 前記基本リンク群を決定するとき、前記複数のノードのそれぞれに、前記基本ネットワークの全域木構造に従って根ノードから降順に優先度を設定し、
前記データ転送を行うとき、ノードの優先度を用いるup*/down*ルーティングアルゴリズムが前記第2のルーティングアルゴリズムに適用された前記最小コストの経路および前記基本ネットワークに沿った経路を宛先別に記述したアドレステーブルから、データ転送の宛先に応じて前記最小コストの経路または前記基本ネットワークに沿った経路を選択することを特徴とする付記6又は7記載のデータ転送方法。
(付記9) 前記基本リンク群を決定するとき、前記複数のノードのそれぞれに、前記基本ネットワークの全域木構造に従って根ノードから降順に優先度を設定し、
前記データ転送を行うとき、ノードの優先度を用いるup*/down*ルーティングアルゴリズムが前記第2のルーティングアルゴリズムに適用された前記最小コストの経路および前記基本ネットワークに沿った経路を宛先別に記述したアドレステーブルから、データ転送の宛先に応じて前記最小コストの経路の選択を試み、当該最小コストの経路が稼働中である場合は当該最小コストの経路を選択し、当該最小コストの経路が非稼働である場合は最小コストの経路別に記述した別のアドレステーブルから、前記基本ネットワークに沿った経路を選択することを特徴とする付記6又は7記載のデータ転送方法。
(付記10) 前記最小コストの経路のコストは、データ転送の起点から宛先までに経由するノードの数であることを特徴とする付記6乃至9の何れか1項に記載のデータ転送方法。
本発明は、集積回路チップ内のネットワークに限らず、例えば、チップ間のネットワークや計算機ネットワークなどへの適用も可能である。
1000 集積回路
1010 NoCトポロジー
1010a, 1020a 基本ネットワーク
100−106 ルータ
300 経路選択回路
301 アドレステーブル
301a 最適経路テーブル
301b 迂回経路テーブル
302 調停回路
303 電源制御回路
304 バッファ
305 アイソレータ
306 クロスバー
400−405, 500−505 リンク
600−606 処理モジュール
700−706 ノード

Claims (10)

  1. 処理モジュールおよび該処理モジュールにデータを入出力するスイッチ回路がそれぞれに含まれる複数のノードと、当該複数のノード間を接続する複数のリンクとを備え、
    前記複数のリンクは、前記複数のノードを用いた全域木構造の基本ネットワークを結ぶ基本リンク群と、当該基本リンク群以外のショートカットリンクとから成り、
    前記各スイッチ回路は、
    前記基本リンクを稼働させる間に前記ショートカットリンクを間欠的に稼働させる電源制御回路と、
    前記基本リンクから前記ショートカットリンクへのデータ転送を禁止し、且つ前記ショートカットリンクから前記基本リンクへのデータ転送を許可する第1のルーティングアルゴリズムと、前記ショートカットリンク間のデータ転送の際に当該データ転送に関与する各ノードの特性を用いてルーティングを行う第2のルーティングアルゴリズムとに基づく最小コストの経路と、前記基本ネットワークに沿った経路とを選択的に用いてデータ転送を行う転送制御部とを有することを特徴とする集積回路。
  2. 前記転送制御部は、前記データ転送を行うときに当該データの宛先に対応する前記最小コストの経路の稼働状態を検知し、当該最小コストの経路が稼働中の場合は該最小コストの経路にデータを出力し、当該最小コストの経路が非稼働の場合は前記宛先に対応する前記基本ネットワークに沿った経路にデータを出力することを特徴とする請求項1記載の集積回路。
  3. 前記複数のノードのそれぞれは、前記基本ネットワークの全域木構造に従って根ノードから降順に設定される優先度を持ち、
    前記転送制御部は、ノードの優先度を用いるup*/down*ルーティングアルゴリズムが前記第2のルーティングアルゴリズムに適用された前記最小コストの経路および前記基本ネットワークに沿った経路を宛先別に記述したアドレステーブルと、データ転送の宛先に応じて前記アドレステーブルから前記最小コストの経路または前記基本ネットワークに沿った経路を選択する経路選択回路とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の集積回路。
  4. 前記複数のノードのそれぞれは、前記基本ネットワークの全域木構造に従って根ノードから降順に設定される優先度を持ち、
    前記転送制御部は、ノードの優先度を用いるup*/down*ルーティングアルゴリズムが前記第2のルーティングアルゴリズムに適用された前記最小コストの経路および前記基本ネットワークに沿った経路を宛先別に記述したアドレステーブルと、データ転送の宛先に応じて前記最小コストの経路の選択を試み、当該最小コストの経路が稼働中である場合は当該最小コストの経路を選択し、当該最小コストの経路が非稼働である場合は最小コストの経路別に記述した別のアドレステーブルから、前記基本ネットワークに沿った経路を選択する経路選択回路とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の集積回路。
  5. 前記最小コストの経路のコストは、データ転送の起点から宛先までに経由するノードの数であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の集積回路。
  6. 処理モジュールおよび該処理モジュールにデータを入出力するスイッチ回路がそれぞれに含まれる複数のノードと、当該複数のノード間を接続する複数のリンクとを備える集積回路のデータ転送方法であって、
    前記複数のノードを用いた全域木構造の基本ネットワークを結ぶ基本リンク群と、当該基本リンク群以外のショートカットリンクとを前記複数のリンクから決定し、
    前記基本リンクを稼働させる間に前記ショートカットリンクを間欠的に稼働させ、
    前記基本リンクから前記ショートカットリンクへのデータ転送を禁止し、且つ前記ショートカットリンクから前記基本リンクへのデータ転送を許可する第1のルーティングアルゴリズムと、前記ショートカットリンク間のデータ転送の際に当該データ転送に関与する各ノードの特性を用いてルーティングを行う第2のルーティングアルゴリズムとに基づく最小コストの経路と、前記基本ネットワークに沿った経路とを選択的に用いてデータ転送を行うことを特徴とするデータ転送方法。
  7. 前記データ転送を行うとき、当該データの宛先に対応する前記最小コストの経路の稼働状態を検知し、当該最小コストの経路が稼働中の場合は該最小コストの経路にデータを出力し、当該最小コストの経路が非稼働の場合は前記宛先に対応する前記基本ネットワークに沿った経路にデータを出力することを特徴とする請求項6記載のデータ転送方法。
  8. 前記基本リンク群を決定するとき、前記複数のノードのそれぞれに、前記基本ネットワークの全域木構造に従って根ノードから降順に優先度を設定し、
    前記データ転送を行うとき、ノードの優先度を用いるup*/down*ルーティングアルゴリズムが前記第2のルーティングアルゴリズムに適用された前記最小コストの経路および前記基本ネットワークに沿った経路を宛先別に記述したアドレステーブルから、データ転送の宛先に応じて前記最小コストの経路または前記基本ネットワークに沿った経路を選択することを特徴とする請求項6又は7記載のデータ転送方法。
  9. 前記基本リンク群を決定するとき、前記複数のノードのそれぞれに、前記基本ネットワークの全域木構造に従って根ノードから降順に優先度を設定し、
    前記データ転送を行うとき、ノードの優先度を用いるup*/down*ルーティングアルゴリズムが前記第2のルーティングアルゴリズムに適用された前記最小コストの経路および前記基本ネットワークに沿った経路を宛先別に記述したアドレステーブルから、データ転送の宛先に応じて前記最小コストの経路の選択を試み、当該最小コストの経路が稼働中である場合は当該最小コストの経路を選択し、当該最小コストの経路が非稼働である場合は最小コストの経路別に記述した別のアドレステーブルから、前記基本ネットワークに沿った経路を選択することを特徴とする請求項6又は7記載のデータ転送方法。
  10. 前記最小コストの経路のコストは、データ転送の起点から宛先までに経由するノードの数であることを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項に記載のデータ転送方法。
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