JP2011082850A - 撮像装置及び画像表示プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 発光部から射出された光により形成される撮影レンズの影が撮像されることとなる場合に適切な処理を行うことができる撮像装置を提供する。
【解決手段】 撮影レンズを介した被写体光を撮像する撮像部と、前記被写体に対して光を照射する発光部と、前記撮像部と主要被写体との距離を取得する距離取得部と、前記発光部から射出された光により形成される前記撮影レンズの影が前記撮像部により撮像されるか否かのケラレ判定を前記距離取得部により取得した前記距離及び前記撮影レンズの像倍率に応じて行うケラレ判定部と、前記撮像部の画角内に存在する被写体の距離分布を取得する距離分布取得部と、前記ケラレ判定部により前記撮影レンズの影が撮像されると判定された場合には、前記距離分布に基づいて前記撮影レンズの影が撮像されることとなる領域を抽出するケラレ領域抽出部とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 撮影レンズを介した被写体光を撮像する撮像部と、前記被写体に対して光を照射する発光部と、前記撮像部と主要被写体との距離を取得する距離取得部と、前記発光部から射出された光により形成される前記撮影レンズの影が前記撮像部により撮像されるか否かのケラレ判定を前記距離取得部により取得した前記距離及び前記撮影レンズの像倍率に応じて行うケラレ判定部と、前記撮像部の画角内に存在する被写体の距離分布を取得する距離分布取得部と、前記ケラレ判定部により前記撮影レンズの影が撮像されると判定された場合には、前記距離分布に基づいて前記撮影レンズの影が撮像されることとなる領域を抽出するケラレ領域抽出部とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、撮像装置及び画像表示プログラムに関するものである。
ファインダ接眼窓において観察されるファインダ像に対して表示パターンをスーパーインポーズすることができる撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この撮像装置においては、表示パターンをスーパーインポーズすることにより焦点位置を表示している。
ところで、スピードライトを用いた場合にスピードライトから射出された光により形成される撮影レンズの影が撮像されるおそれがある。
本発明の撮像装置は、撮影レンズを介した被写体光を撮像する撮像部と、前記被写体に対して光を照射する発光部と、前記撮像部と主要被写体との距離を取得する距離取得部と、前記発光部から射出された光により形成される前記撮影レンズの影が前記撮像部により撮像されるか否かのケラレ判定を前記距離取得部により取得した前記距離及び前記撮影レンズの像倍率に応じて行うケラレ判定部と、前記撮像部の画角内に存在する被写体の距離分布を取得する距離分布取得部と、前記ケラレ判定部により前記撮影レンズの影が撮像されると判定された場合には、前記距離分布に基づいて前記撮影レンズの影が撮像されることとなる領域を抽出するケラレ領域抽出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像表示プログラムは、コンピュータを画像データに対応付けられた撮像時の情報に基づいて撮影レンズの影が撮像された領域を抽出するケラレ領域抽出手段と、前記ケラレ領域抽出手段により抽出された前記領域が存在する場合には、前記領域を出力表示する表示制御手段として機能させる。
本発明の撮像装置及び画像表示プログラムによれば、発光部から射出された光により形成される撮影レンズの影が撮像されることとなる場合に適切な処理を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る撮像装置について説明する。図1は、実施の形態に係るカメラの概略構成を示す図である。カメラ2は筐体4を備え、筐体4の前面には被写体からの光をカメラ内部に導く撮影レンズ6が着脱可能に又は固定して装着され、また、合焦の際に被写体が低輝度である場合等に発光を行うAF補助光源7が設けられている。ここで、撮影レンズ6は、レンズ鏡筒内部にメインレンズ、焦点距離調節レンズ、フォーカスレンズ等の複数のレンズからなるレンズ系8、図示しない絞り等を備え、レンズ鏡筒に撮像画角を決定する図示しないズームリング、ピント合わせを行う図示しないピントリングを備えている。
筐体4の内部には、回動可能に設けられ撮影レンズ6を介した被写体光の光路を切り替えるクイックリターンミラー10、撮影レンズ6を介した被写体光を撮像して撮像信号(蓄積電荷としてのアナログ信号)を生成するCCD或いはCMOS等により構成される撮像素子12、位相差検出式の焦点検出装置14等を備えている。ここで、クイックリターンミラー10が撮影レンズ6と撮像素子12との間の被写体光の光路中に位置しているミラーダウン時においては、ファインダ表示素子16に結像されたファインダ像をペンタプリズム18、接眼レンズ19等のファインダ光学系を介してファインダ接眼窓20において観察することができる。ペンタプリズム18を通過した光の一部は図示しないハーフミラーにより測光センサ21に入射する。また、クイックリターンミラー10に設けられたサブミラー11により被写体光の一部が反射され焦点検出装置14に入射する。焦点検出装置14は撮像素子12の画角内に設定される複数の焦点検出エリア(測距点)について被写体距離を検出し、被写体の距離分布を取得する。
また、筐体4の上部には使用時には図1に示すようにポップアップする格納式のスピードライト22、外付けのスピードライト等のアクセサリーを取り付けるためのアクセサリーシュー24、半押しにより合焦、全押しにより撮像の指示を行う図示しないレリーズボタン、ポートレートモード及び風景撮影モード等のレリーズモードの設定を行う図示しないレリーズモードダイヤル等が設けられている。また、筐体4の背面にはスルー画や撮像画像等を表示するLCD等からなる表示素子26、静止画撮影及び動画撮影の設定等の撮影条件の設定を行う図示しないマルチセレクタ等が設けられている。
図2は実施の形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。カメラ2はCPU28を備え、CPU28にはAF補助光源7、撮像素子12、焦点検出装置14、測光センサ21、スピードライト22、操作部30、撮像素子12から出力された撮像信号を図示しないA/D変換部においてA/D変換することにより生成された画像データを記憶するバッファメモリ32、画像データに対してホワイトバランス調整、輪郭補償、ガンマ補正等の画像処理を行う画像処理部34、表示素子26の表示制御を行う表示制御部36、撮像画像や種々のデータを記憶するメモリカード38、エンコーダ40により検出された図示しないズームリング及びピントリングの位置等の撮影レンズ6に関する情報を取得する通信部42、レンズ系8及びクイックリターンミラー10の駆動制御を行う撮像制御部44、画像データから人物の顔を認識する顔認識部45、撮影レンズ6の情報に基づいてスピードライト22等から射出された光により撮影レンズ6のレンズ鏡筒の影が撮像されるか否かの判定を行うケラレ判定部46、ケラレ判定部46により撮影レンズ6のレンズ鏡筒の影が撮像される旨の判定が行われた場合に焦点検出装置14により取得した被写体の距離分布を用いてそのまま撮像した際に撮影レンズ6の影が撮像されることとなる領域を抽出するケラレ領域抽出部47、通信部42により取得した撮影レンズ6のズームリング及びピントリングの位置から後述する被写体距離L1や像倍率Mを求めるためのテーブルを記憶するテーブル記憶部48、アクセサリーシュー24を介して取り付けられた外付けスピードライト等の情報を取得するアクセサリー情報取得部49が接続されている。
次に、図3を参照して本実施の形態に係るカメラのケラレ判定について説明する。図3は撮像素子12の略中心における撮像素子12の結像面に垂直な平面を示した断面図である。図3においては撮像素子12の中心を原点にとり、撮影レンズ6等の撮影光学系の光軸をz軸、撮像素子の撮像面をy軸とし、図中左方向をz軸の正方向、上方向をy軸の正方向として説明する。
主要被写体がz=L1平面上に位置し、z=L1平面上における撮像素子12の撮像領域は−R2≦y≦R2とする。また、撮像素子12は、z=0平面において−R1≦y≦R1の範囲を有するものとする。このとき、実際の被写体の大きさと撮像素子上での主要被写体の大きさの比を表す像倍率Mは
M=R1/R2 (1)
で表される。
M=R1/R2 (1)
で表される。
また、このとき、スピードライト22から射出された光により形成される撮影レンズ6のレンズ鏡筒の影が撮像されない状態である所謂ケラレが発生しない条件は、スピードライト22の発光管中心と撮影レンズ6のレンズ鏡筒先端の上端とを結ぶ直線と、z=L1との交点のy座標の絶対値であるR3を用いて
R2<R3 (2)
で表される。スピードライト22の発光管中心の座標を(z1、y1)、撮影レンズ6のレンズ鏡筒の先端のz座標をL2、また、レンズ鏡筒先端の直径をφ2とすると、図3より
が成り立ち、これより
を得る。また、式(1)より得られるR2=R1/M及び式(3)を式(2)に代入すると、ケラレが発生しない条件は
となる。即ち、
を満たせばケラレは発生せず、撮影レンズ6の鏡筒先端の直径φ2、撮像素子12の結像面のy方向の長さの1/2の値であるR1及びスピードライト22の発光管中心の座標に係るz1、y1は既知であるため、像倍率M及び主要被写体距離L1の値が得られればケラレが発生するか否かを判定することができる。
R2<R3 (2)
で表される。スピードライト22の発光管中心の座標を(z1、y1)、撮影レンズ6のレンズ鏡筒の先端のz座標をL2、また、レンズ鏡筒先端の直径をφ2とすると、図3より
ここで、撮影者は被写体の撮影を行う場合には、撮影レンズ6に設けられた図示しないズームリング及びピントリングを用いて主要被写体が位置するz=L1に画角を調整しピントを合わせる。カメラ2は通信部42を介してエンコーダ40からズームリング及びピントリングの位置等の撮影レンズ6の情報を取得し、これらの情報からテーブル記憶部48を参照して主要被写体距離L1及び像倍率Mを算出する。従って、ケラレ判定部46は(6)式によりケラレが発生するか否かを判定することができる。
また、図4に示すように(6)式による計算結果に基づいてケラレ判定部46によりケラレが発生すると判定された場合には、ファインダ接眼窓20において観察されるファインダ像またはスルー画撮影を行っている場合には表示素子26に表示されるスルー画に対して撮影レンズ6の鏡筒の影50を重ねて表示することができる。ここで、図4に示す影50の大きさは、上述のφ2、R1、z1、y1、M及びL1の値から算出されたピント面において撮像されることとなる影の大きさである。
また、ケラレ判定部46は、所定の操作が行われた際にケラレ判定を行ってもよいし、所定時間毎にケラレ判定を行ってもよい。例えば、静止画撮影の際にはレリーズボタンが半押しされた際にケラレ判定を行い、動画撮影の際には1秒等の所定時間毎にケラレ判定を行う構成としてもよい。また、ケラレ判定を行う際に焦点検出装置14により被写体の距離分布を取得する。
また、スピードライト22が撮像時に発光されるように設定されている場合にのみケラレ判定を行うようにしてもよい。また、スピードライト22を発光させるか否かを測光センサ21により測定された輝度値を用いて判定する場合においても、発光させる場合にのみケラレ判定を行う構成としてもよい。
次に、図面を参照してケラレ判定部によりケラレが生じると判定された場合において撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域の抽出処理について説明する。図5は、縦位置撮影を行う場合の構図の一例を示す図である。図中の「+」は測距点を示している。図5に示す主要被写体である人物52が位置する面と同一の面に被写体が存在する場合に撮影レンズ6の鏡筒の影50が形成されることとなる領域をケラレ判定部46により判定する。次に、ケラレ領域抽出部47は、焦点検出装置14により取得した被写体の距離分布を用いて、そのまま撮像した場合に撮影レンズ6の影が撮像されることとなる領域をケラレ判定部46により判定された領域から抽出する。このとき、測距点における被写体距離が無限遠または所定の距離よりも長い場合には抽出する領域が存在しないと判定し、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域は抽出されない。一方、測距点における被写体距離が測距点毎に定められる所定の距離よりも短い場合には撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域が抽出される。
図5に示す構図おいては中央に人物52が位置し、鏡筒の影50は画面の左側に形成されることとなるが、画面の左側には被写体は存在しないため鏡筒の影50の範囲内に位置する測距点における被写体距離が無限遠となる。従って、ケラレ領域抽出部47により撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域は抽出されない。このとき、表示制御部36はファインダ接眼窓20において観察されるファインダ像またはスルー画撮影を行っている場合には表示素子26に表示されるスルー画に対して、撮影レンズ6の鏡筒の影の画像50を実際には影は撮像されないことを識別可能な状態で重ねて表示してもよいし、表示しなくてもよい。表示する場合には鏡筒の影の画像50を撮影者が構図の変更を行う際の参考とすることもできる。
図6は、主要被写体の他に被写体が存在する場合の構図の一例を示す図である。図6においては主要被写体である人物52の左側に柱54が写りこんでいる。このとき、図6に示す主要被写体である人物52が位置する面と同一の面に被写体が存在する場合に撮影レンズ6の鏡筒の影が形成されることとなる領域をケラレ判定部46により判定する。次に、ケラレ領域抽出部47は、上述した処理と同様に焦点検出装置14により取得した被写体の距離分布を用いて、そのまま撮像した場合に撮影レンズの影が撮像されることとなる領域をケラレ判定部46により判定された領域から抽出する。
図6に示す構図においては、画面の下側において撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる。このとき、表示制御部36はファインダ接眼窓20において観察されるファインダ像またはスルー画撮影を行っている場合には表示素子26に表示されるスルー画における人物52に対して、上述のφ2、R1、z1、y1、M及びL1の値から算出されたピント面において撮像されることとなる大きさの影56を重ねて表示する。また、柱54に対しては測距点において検出された距離に基づいて大きさを変更した影58を重ねて表示する。ここで、図3に示す(R3−R2)の絶対値を用いて図6に示す左右方向の略中央における影の大きさを算出することができる。即ち、上述のようにR2=R1/Mであり、R3は(4)式のように表せるため、
の絶対値を用いて影の大きさを算出することができる。また、ファインダ像またはスルー画において表示される影の左右方向の略中央における上下方向の長さは、図6に示す上下方向の画角の長さの(|R3−R2|/2R2)倍の長さとなる。ただし、(7)式の左辺は簡易的な式であり、測距点が中央よりも左右の何れかに寄っている場合には(7)式を適宜修正した式を用いて影の大きさの算出を行う。
さらに、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域を抽出した場合においてはレリーズボタンが操作されても撮像を禁止するレリーズロックを行ってもよい。また、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域を抽出し、かつ、レリーズロックを行わない場合においては、レリーズボタンが操作されて撮像が行われると画像処理部34により影が撮像された領域に対して画像処理を行い、画像処理が行われた画像データをメモリカード38に記憶するようにしてもよい。また、画像処理を行わずにメモリカード38に記憶してもよい。この場合には、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域の情報を画像データに関連付けて例えばExifのヘッダ情報に記憶する。
レリーズロックを行わない場合において、画像処理を行うか否かは予め撮影者が設定してもよいし、記憶される画像データの画質によって画像処理を行うか否かを変更してもよい。例えば、記憶される画像データがRAW画像データである場合には画像処理を行わずに撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域の情報を画像データに関連付けて例えばExifのヘッダ情報に記憶し、記憶される画像データがJPEG方式等で圧縮される場合には上述の画像処理を行いメモリカード38に記憶する。
また、画像処理を行わずに画像データを記憶した場合には、メモリカード38に記憶された画像データを読み出し表示素子26に表示する際に表示制御部36は、カメラに予め組み込まれたプログラムを用いて画像データに関連付けられた領域の情報に基づいて影を重ねて表示することができる。このとき、影を重ねて表示した領域に対して画像処理部34により画像処理を行い、新たな画像データとしてメモリカード38に記憶してもよい。
このような処理を行うことで画角内に被写体距離が異なる被写体が存在する場合であっても被写体距離に応じて適切な大きさの影の画像を表示することができる。
なお、画像処理を行わずに記憶する場合において、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域の情報を画像データに関連付けて記憶する構成としたが、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域を撮影レンズの情報、上述のφ2、R1、z1、y1、M及びL1の値、各測距点における被写体距離等の撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域を算出するためのパラメータをExifのヘッダ情報として記憶してもよい。この場合には、メモリカード38に記憶された画像データを読み出し表示素子26に表示する際にカメラに予め組み込まれた画像表示プログラムによりこれらのパラメータを用いて撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像された領域を算出する。そして、表示制御部36は撮像された画像における写りこんでいる撮影レンズ6の鏡筒の影に対して影の画像を重ねて表示することにより明確に表示することができる。また、影が撮像された領域に対して画像処理を行い、画像処理が行われた画像データをメモリカード38に記憶してもよい。このとき、撮影レンズ6の鏡筒の影が写り込んでいる画像データとは別の新たな画像データとして記憶する。
また、動画撮影の際等所定時間毎にケラレ判定を行う場合には、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域に基づいて影の大きさを所定時間毎に更新して表示してもよい。
次に、ケラレ判定と顔認識機能とを連動させる場合の処理について説明する。図7はケラレ判定と顔認識とを組み合わせた場合を示す図である。図7に示す構図おいては複数の人物が撮像素子12の画角内に写り込んでいる。まず、図7に示す構図においてピントを合わせた面と同一の面内に被写体が存在する場合に撮影レンズ6の鏡筒の影が形成されることとなる領域をケラレ判定部46により判定する。次に、ケラレ領域抽出部47は、上述した処理と同様に焦点検出装置14により取得した被写体の距離分布を用いて、そのまま撮像した場合に撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域をケラレ判定部46により判定された領域から抽出する。
図7に示す構図においては、画面の下側において撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる。このとき、表示制御部36は各測距点により検出された被写体距離を用いて、ファインダ接眼窓20において観察されるファインダ像またはスルー画撮影を行っている場合には表示素子26に表示されるスルー画に対して、被写体毎に影の大きさを変更して表示する。
また、顔認識部45は図7の枠60で示すように人物の顔を認識する。認識した人物の顔と影62が重なっている場合においてレリーズボタンが操作された際には、上述の処理と同様にレリーズロックを行ってもよいし、レリーズロックを行わずに撮像を行う構成としてもよい。レリーズロックを行わない場合には、影が撮像された領域に対して画像処理を行い、画像処理が行われた画像データをメモリカード38に記憶してもよいし、画像処理を行わずにメモリカード38に記憶してもよい。レリーズロックを行わない場合において、画像処理を行うか否かは予め撮影者が設定してもよいし、記憶される画像データの画質によって画像処理を行うか否かを変更してもよい。また、人物の顔と影が重なる旨の図形による警告表示、「ケラレが生じます」や「影が写ります」等の文字による警告表示を行ってもよい。
一方、認識した人物の顔と影60が重なっていない場合においてレリーズボタンが操作された際にはレリーズロック処理または影が撮像された領域に対する画像処理等を行わずに撮像を行う。このとき、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域の情報を画像データに関連付けて例えばExifのヘッダ情報に記憶する構成としてもよい。
なお、画像処理を行う際に影が撮像される領域に対して画像処理を行う構成としたが、認識した人物の顔と影とが重なる領域に対してのみ画像処理を行う構成としてもよい。
また、認識した人物の顔と影が重なっている場合であっても、予め登録された人物の顔と影とが重なっていない場合にはレリーズロック処理または影が撮像された領域に対する画像処理等を行わずに撮像を行う構成としてもよい。
本実施の形態に係る撮像装置によれば、スピードライトから射出された光により形成される撮影レンズの影が撮像されることとなる場合に適切な処理を行うことができる。
上述の実施の形態に示す図においては測距点が11点である例を示しているが、測距点の数は任意のものである。また、撮像素子12による像面オートフォーカス検知等、画面全体に高密度に測距点が存在する場合には、被写体の距離分布をより詳細に取得することができる。
次に、アクセサリーシューに外付けスピードライトを取り付けた場合、及び撮影レンズの鏡筒先端にフードやフィルタを取り付けた場合のケラレ判定について説明する。図8に示す外付けスピードライト64を取付部66を介してアクセサリーシュー24に取り付けた場合には、図8に示すようにアクセサリーシュー24の座標は(z2、y2)であるため、外付けスピードライト64の発光管中心68の座標は(z2+z3、y2+y3)となる。従って、外付けスピードライト64を用いた場合には、z3、y3の値等の外付けスピードライト64の情報をアクセサリー情報取得部49を介して取得し、ケラレ判定部46は式(6)におけるz1をz2+z3に、y1をy2+y3にそれぞれ置き換えてケラレ判定を行う。
撮影レンズ6の鏡筒先端にフードを取り付けた場合には、カメラ2は撮影レンズ6を介してフードの情報を取得する。即ち、撮影レンズ6の鏡筒先端近傍に電気接点を有するフードガイドを備え、撮影レンズ6が電気接点を介して取得したフードの情報をカメラ2は通信部42を介して取得し、ケラレ判定部46によるケラレ判定に用いる。
なお、この場合に撮影レンズ6の鏡筒先端近傍に特定のフードを取り付けた場合にのみオンするオンオフ式のスイッチを設けることにより、特定のフードが取り付けられた場合にのみフードの情報を取得可能な構成としてもよい。また、フード及びカメラ2に無線通信可能な無線通信部をそれぞれ設けることにより、フードの情報を無線により取得する構成としてもよい。
撮影レンズ6の先端にフィルタを取り付けた場合には、撮影者がカメラ2に設けられたマルチセレクタ等を用いて手動によりフィルタの直径、高さ等を入力することでカメラ2はフィルタの情報を取得し、ケラレ判定部46によるケラレ判定に用いる。ここで、撮影者が入力する直径、高さ等の値はカタログ等に記載のものでもよいし、実際に測定した値であってもよい。
なお、上述の実施の形態においては、ズームリング及びピントリングの位置から被写体距離や像倍率を求めるためのテーブルをカメラが備える構成として説明したが、このテーブルを撮影レンズが備える構成としてもよい。この構成においては、ケラレ判定を像倍率を用いて行うため、撮像素子が異なる場合であっても撮影レンズで求めた像倍率及び被写体距離をケラレ判定に用いることができる。
また、上述の実施の形態においては、像倍率Mを上述のR1及びR2から算出する構成を例に説明したが、像倍率Mを焦点距離と被写体距離とを用いて、M=(焦点距離/被写体距離)として算出してもよい。
また、上述の実施の形態においては、ファインダ像またはスルー画においてケラレ判定部46によりケラレが発生することが判定された領域に影の画像を重ねて表示する構成としたが、装着されている撮影レンズの種類の情報、像倍率等を用いて、予め「常にケラレが発生する」、「被写体から何m以上離れた場合にはケラレが発生しない」等の判定を行い、その旨の表示を行う構成としてもよい。
また、上述の実施の形態においては、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域の情報を画像データに関連付けて記憶する場合に、カメラに予め組み込まれた画像表示プログラムを用いて画像データに関連付けられた領域の情報に基づいて影を画像に対して重ねて表示しているが、該プログラムをインターネット等のネットワークを介してダウンロードし、コンピュータに組み込むことによって、上述の表示処理を行うことができるようにコンピュータを機能させるようにしてもよい。
また、該プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。即ち、コンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み取り、コンピュータに組み込むことによって、上述の表示処理を行うことができるようにコンピュータを機能させるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態においては、撮影レンズ6の鏡筒の影が撮像されることとなる領域を算出するためのパラメータを画像データに関連付けて記憶する場合に、カメラに予め組み込まれた画像表示プログラムを用いて画像データに関連付けられたパラメータに基づいて影が撮像されることとなる領域を算出し、影を画像に対して重ねて表示しているが、該プログラムをインターネット等のネットワークを介してダウンロードし、コンピュータに組み込むことによって、上述の算出処理及び表示処理を行うことができるようにコンピュータを機能させるようにしてもよい。
また、該プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。即ち、コンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み取り、コンピュータに組み込むことによって、上述の算出処理及び表示処理を行うことができるようにコンピュータを機能させるようにしてもよい。
2…カメラ、6…撮影レンズ、12…撮像素子、14…焦点検出装置、16…ファインダ表示素子、20…ファインダ接眼窓、22…スピードライト、26…表示素子、28…CPU、36…表示制御部、40…エンコーダ、42…通信部、45…顔認識部、46…ケラレ判定部、47…ケラレ領域抽出部、48…テーブル記憶部。
Claims (10)
- 撮影レンズを介した被写体光を撮像する撮像部と、
前記被写体に対して光を照射する発光部と、
前記撮像部と主要被写体との距離を取得する距離取得部と、
前記発光部から射出された光により形成される前記撮影レンズの影が前記撮像部により撮像されるか否かのケラレ判定を前記距離取得部により取得した前記距離及び前記撮影レンズの像倍率に応じて行うケラレ判定部と、
前記撮像部の画角内に存在する被写体の距離分布を取得する距離分布取得部と、
前記ケラレ判定部により前記撮影レンズの影が撮像されると判定された場合には、前記距離分布に基づいて前記撮影レンズの影が撮像されることとなる領域を抽出するケラレ領域抽出部と
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像部の画角内において人物の顔を認識する顔認識部を更に備え、
前記ケラレ領域抽出部は、前記領域内に前記人物の顔の少なくとも一部が含まれる場合に前記領域の抽出を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記顔認識部は、予め登録された人物を認識することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
- 前記ケラレ領域抽出部により抽出された前記領域が存在する場合には、前記ケラレ領域抽出部により抽出された前記領域を出力表示する表示制御部を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置。
- 前記ケラレ領域抽出部により抽出された前記領域が存在する場合には、前記領域に対して画像処理を行う画像処理部を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の撮像装置。
- 前記ケラレ領域抽出部により抽出された前記領域が存在する場合には、前記撮像部により出力された画像データに関連付けて前記距離分布及び前記撮影レンズの像倍率を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の撮像装置。
- 前記ケラレ領域抽出部により抽出された前記領域が存在する場合には、撮像を禁止することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の撮像装置。
- 前記距離分布取得部は、前記撮像部の画角内に設けられた複数の測距点における被写体距離を取得することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の撮像装置。
- 前記撮影レンズの情報を取得する通信部を更に備え、
前記撮影レンズの情報に基づいて前記撮像部と前記被写体との前記距離及び前記撮影レンズの前記像倍率を算出することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の撮像装置。 - コンピュータを
画像データに対応付けられた撮像時の情報に基づいて撮影レンズの影が撮像された領域を抽出するケラレ領域抽出手段と、
前記ケラレ領域抽出手段により抽出された前記領域が存在する場合には、前記領域を出力表示する表示制御手段
として機能させるための画像表示プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009234216A JP2011082850A (ja) | 2009-10-08 | 2009-10-08 | 撮像装置及び画像表示プログラム |
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2009
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WO2013069437A1 (ja) * | 2011-11-08 | 2013-05-16 | 富士フイルム株式会社 | 撮影装置及びファインダの表示方法 |
JP5530569B2 (ja) * | 2011-11-08 | 2014-06-25 | 富士フイルム株式会社 | 撮影装置及びファインダの表示方法 |
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